JP5170494B2 - 圧縮機の気液分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油冷式圧縮機等に使用される気液分離装置に関する。
気液分離装置は、例えば油冷式圧縮機からオイルを含んだ吐出ガスをオイルから分離する装置である。吐出ガスとオイルとを分離するオイルセパレータは、例えば空調装置に用いられる油冷式圧縮機の構成の一部として、重要な役割を分担している。しかしながら、吐出ガスがオイルセパレータに流入する際、大きな騒音を発生する。このため空調装置全体は騒音源とされる。
特許第2935815号公報(以下、特許文献1と称する)はこの騒音問題を解決する手段としてオイルセパレータの内部に音波を吸収する繊維材からなる消音部をオイルセパレータの中央部に設ける方法を開示している。
特許第2935815号公報
特許文献1に記載される方法では、繊維材からなる吸音材が採用され、音波を吸収して減衰させる消音原理が利用されている。このため、消音できる音波の周波数帯が高く、効果的に消音できる周波数帯は500Hz付近となり、流入ガスが発生する低周波数の脈動音を低減させることは困難である。また、特許文献1に記載される方法では、オイルセパレータの中央部分に消音部を設けている。このため、オイルセパレータのオイル溜め用の十分な有効容積を確保することが困難となり、大型化しなければオイル溜め用の十分な有効容積が確保できない状況である。さらに、装置のコスト高や、設置スペースが大きいなどの問題がある。
本発明は、上記の点に鑑み、液体溜め用の十分な有効容積を確保し、有効的に騒音の低減を可能にした圧縮機の気液分離装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び作用効果
上記課題を解決するために、本発明の圧縮機の気液分離装置は、上壁及び底壁をもつ筒状体からなる容器と、前記容器の内部に上下方向に互いに離間して配置された第1隔壁及び第2隔壁と、前記容器の前記上壁と前記第1隔壁との間に形成された第1拡張室と、前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された第2拡張室と、前記第2隔壁と前記容器の前記底壁との間に形成された気液分離室と、前記容器の前記上壁から前記気液分離室に向けて突設されて前記気液分離室に開口し圧縮機からの液体と気体との混合気体を前記気液分離室に流入させる気体流入部と、前記気体流入部の開口部に前記開口部を包囲するように設置され前記混合気体を液体と気体に気液分離する気液分離手段と、前記容器の前記底壁に開口し気液分離された液体を前記気液分離室から流出させる液体流出部と、前記第2隔壁に形成され前記気液分離室と前記第2拡張室とを連通して気液分離された気体を前記気液分離室から前記第2拡張室に流通させる気液分離室開口部と、前記第1隔壁に形成され前記第2拡張室と前記第1拡張室とを連通して気液分離された気体を前記第2拡張室から前記第1拡張室に流通させる拡張室開口部と、前記容器の前記上壁に開口して気液分離された気体を前記第1拡張室から流出させる気体流出部と、をもち、前記拡張室開口部は、前記第1隔壁に一体的に形成され前記第1隔壁の上下両側に突出する第1突出管状部を有し、前記気液分離室開口部は、前記第2隔壁に一体的に形成され前記第2隔壁の上下両側に突出する第2突出管状部を有する。第1隔壁、第2隔壁、第1拡張室、第2拡張室、気液分離室開口部、及び拡張室開口部は、消音手段を構成する。気体流入部に気液分離手段を設け、内部空間の上方に消音手段を設けているので液体溜めとしての空間を気液分離装置の下方に設けると共に騒音も効果的に低減できる。圧縮機の気液分離装置の拡張室開口部は、第1隔壁に一体的に形成され第1隔壁の上下両側に突出する第1突出管状部を有し、気液分離室開口部は、第2隔壁に一体的に形成され第2隔壁の上下両側に突出する第2突出管状部を有する。拡張室内に流れてきた気体により発生する騒音音波が拡張室の壁により反射されながら、拡張室の空間において、気体の拡張、収縮効果が得られ、結果的に騒音の音圧を低減させることができる。さらに、拡張室開口部及び気液分離室開口部を吸音部材で構成することで、気体の流れにより発生する騒音をより一層効果的に低減させることが可能である。
本発明の圧縮機の気液分離装置によれば、液体を含んだ気体が直接に気液分離装置の気体流入部に設けられた分離手段に流され、高い気液相分離効率を期待することができる。また、本発明の圧縮機の気液分離装置は、内部空間の上方には消音手段が設けられているため、気流により発生する騒音を低減することができる、さらに、本発明に係わる消音手段は気液分離装置の内部空間の上方に設置されているため、容器の内部空間の上方が有効的に利用され、消音手段が設けられながら圧縮機の気液分離装置の液体溜める有効容積を確保することができる。即ち、従来圧縮機の気液分離装置に比べ、消音手段を有しながら気液分離装置の現有体積を維持することができる。
本発明の圧縮機の気液分離装置は、上壁及び底壁をもつ筒状体からなる容器と、前記容器の内部に上下方向に互いに離間して配置された第1隔壁及び第2隔壁と、前記容器の前記上壁と前記第1隔壁との間に形成された第1拡張室と、前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された第2拡張室と、前記第2隔壁と前記容器の前記底壁との間に形成された気液分離室と、前記容器の前記上壁から前記気液分離室に向けて突設されて前記気液分離室に開口し圧縮機からの液体と気体との混合気体を前記気液分離室に流入させる気体流入部と、前記気体流入部の開口部に前記開口部を包囲するように設置され前記混合気体を液体と気体に気液分離する気液分離手段と、前記容器の前記底壁に開口し気液分離された液体を前記気液分離室から流出させる液体流出部と、前記第2隔壁に形成され前記気液分離室と前記第2拡張室とを連通して気液分離された気体を前記気液分離室から前記第2拡張室に流通させる気液分離室開口部と、前記第1隔壁に形成され前記第2拡張室と前記第1拡張室とを連通して気液分離された気体を前記第2拡張室から前記第1拡張室に流通させる拡張室開口部と、前記容器の前記上壁に開口して気液分離された気体を前記第1拡張室から流出させる気体流出部と、をもち、前記拡張室開口部と前記気液分離室開口部との前記容器の上方向からの投影位置が、前記容器の径方向の中心に対して互いに対称位置とされている。
また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の内部空間において、気体流入部は第1管状部と第1開口部とを有し、気体流出部は第2開口部を有するものとしてもよい。また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の消音手段は、上方に位置する共鳴室と下方に位置する気液分離室とに内部空間を分ける隔壁と、第1管状部に設けられ共鳴室に開口する多数の共鳴開口とで構成されていてもよい。気液分離装置の内部上方空間を共鳴室とし、気体流入部を流れる気体により発生する騒音音波の固有振動数に対して第1管状部が有する共鳴開口を介し、共鳴開口の後方に形成された共鳴室において共鳴吸収作用が引き起こされ、同じ周波数の入射音が吸音され、騒音音波の音圧を低減させることができる。殊に、本発明の圧縮機の気液分離装置は、低、中音部の大きいな騒音に対して吸音効果が顕著となる。
また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の消音手段は、上方に位置する消音室と下方に位置する気液分離室とに内部空間を分ける隔壁と、隔壁に配置され容器内の気体が気液分離室から消音室へ単方向に流れる逆止弁とで構成されていてもよい。消音室と気液分離室との間に逆止弁が配置されているため、気体の流れが逆止弁により整流され、騒音音波の音圧が抑えられる。さらに消音室内騒音音波の反射作用などにより、騒音音波の音圧を低減させることができる。
また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の消音手段は、気体流出部に設けられる第2管状部で構成され、前記第2管状部と一体的に形成され前記気液分離室に開口する第2開口部と前記第1開口部とは逆向き、或いは垂直に配置されていてもよい。気体流入部から流れ込む気流により発生する騒音音波が気液分離装置の容器の底部に溜めた液体の液面を反射面とし、容器内壁面と共に音波の反射が行われ、騒音を減衰させる仕組みである。気体流入部の第1開口部は気体流出部の第2開口部とは逆向きに配置されているため、騒音音波が容器内部において反射回数が増やされ、一層吸音効果を高めることができる。また、気体流入部の第1開口部と気体流出部の第2開口部とは垂直的に配置される場合にも、同様な吸音効果を得ることができる。このように、第1開口部と第2開口部との配置関係を逆向き、或いは垂直にすることにより、騒音音波が容器内の反射回数を増やすことができ、反射により騒音音波を低減することができる。
また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の消音手段は、気体流出部の第2開口部に設けられ通気性を有する多孔性部材からなる整流手段で構成されていてもよい。第2開口部には通気性を有する多孔性部材からなる整流手段が設けられているため、気液分離装置内部空間を流れる気体の流れが多孔性部材の孔穴を通過する際、気流が整えられ、伴い発生する騒音音圧を低減させることができる。
また、本発明ではないが、圧縮機の気液分離装置の消音手段は、第1管状部の内部に設けられ気流の流路径を制御する気流流路径制御手段で構成され、気流流路径制御手段は第1管状部より小さい内径を有する第3開口部を有していてもよい。気流流路径制御手段が気体流入部の第1管状部より小さい内径を有する第3開口部が設けられているため、容器全体が拡張室となり、気体流入部を流れる気体の拡張、収縮作用により騒音音圧を低減させることができる。
このように、本発明の圧縮機の気液分離装置は、容器の内部空間の上方を有効的に利用し消音手段を設けることにより、消音機能を高めると同時に装置全体が大型化ならず、効率的に気液分離を実現することができる。
以下、本発明の実施形態及び参考形態について、図面を用いて説明する。
(第1参考形態)
第1参考形態を図1に示す。本参考例に係わる圧縮機の気液分離装置は、容器1と、気体流入部2と、気体流出部3と、液体流出部4と、気液分離手段5と、消音手段6とを有する。
容器1は気体及び液体を収納するものであり、密閉性を有するものである。図1に示すように、容器1は胴体111と、上部鏡板112と、下部鏡板113とで構成される。胴体111と上部鏡板112と下部鏡板113とは溶接により一体的に形成される。胴体111、上部鏡板112または下部鏡板113はある程度の気圧に耐えられる材質、例えば金属などの部材で構成することが望ましい。
気体流入部2は容器1の上方に設置され、圧縮機(図に示さず)からの液体を含んだ気体を容器1に吐出するものである。気体流入部2は容器1の内部空間10内に第1管状部21と第1開口部22とを備えている。また、気体流入部2には外部からの気体を導入する入口管23が設けられる。さらに、第1管状部21には気体を濾過するフィルタ(図に示さず)を設けることができる。
気体流出部3は容器1の上方に設置され、本実施例の圧縮機の気液分離装置で分離された気体を放出するものである。気体流出部3は容器1の内部空間10内に第2開口部32を備えている。また、気体流出部3には外部への気体を導出する出口管33が設けられる。
また、容器1の内部空間10内には分離された液体(オイル)12が溜められる。溜められた液体12は液体流出部4を介して流出される。液体流出部4はオイル戻し管(図に示さず)などの配管に接続されており、液体12を他の容器に移すことができる。
図1に示すように、気液分離手段5は容器1内において、気体流入部2の第1開口部22に第1開口部22を包囲するように設置される。気液分離手段5は、流入してきた液体に対して十分に気液分離するように、所定サイズの気液分離メッシュ層50から構成される。第1開口部22を包囲して設置するために、気液分離メッシュ層50が、例えば円錐状に形成され、その円状開口端部が気体流入部2の第1開口部22に取付けられる。第1開口部22を介して流入してきた液体を含んだ気体が円錐状の気液分離メッシュ層50に衝突し、気液分離メッシュ層50の気液分離作用により気体と液体12に分離され、液体12が容器1の下方に溜められ、気体の部分が気体流出部3を介して流出される。おな、溜められた液体12が液体流出部4を介して移されることができる。
また、図1に示すように、消音手段6は隔壁61と、共鳴室610と、共鳴室610に開口する共鳴開口211とを有する。隔壁61は容器1の内部空間10の上方において共鳴室610を形成し、その内部空間10の下方において気液分離室11を形成する。なお、隔壁61は容器1の上方において水平方向に設置される。そして、気体流入部2の第1管状部21には共鳴開口211が設けられ、共鳴室610に連通される。第1管状部21を流れ分離対象となる気体の組成に応じて共鳴開口211のサイズ、個数、または配列を最適化することができる。さらに、分離対象となる気体の組成に応じて隔壁61により分けられた共鳴室610の容積、または共鳴室610と気液分離室11との容積比率設定を最適化することができる。
なお、気体流入部2の第1管状部21は共鳴室610を貫通し、第1管状部21とは一体に形成される第1開口部22は気液分離室11に開口される。気体流出部3の第2開口部32は共鳴室610を貫通し気液分離室11に開口される。
また、隔壁61は胴体111の内周面114に沿って形成された板状のものであり、気密性のため、隔壁61と内面面114とは溶接により一体的に形成される。
(第実施形態)
実施例を図2に示す。第実施例は第1参考例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。また、図3は図2に示すIII−III線の断面図を示すものである。
図2、図3に示すように、圧縮機の気液分離装置は、上部鏡板112(上壁)及び下部鏡板113(底壁)をもつ筒状体からなる容器1と、容器1の内部に上下方向に互いに離間して配置された隔壁61A(第1隔壁)及び隔壁61B(第2隔壁)と、容器1の上部鏡板112と隔壁61Aとの間に形成された第1拡張室611と、隔壁61Aと隔壁61Bとの間に形成された第2拡張室612と、隔壁61Bと容器1の下部鏡板113との間に形成された気液分離室11とをもつ。
更に、気液分離装置は、容器1の上部鏡板112から気液分離室11に向けて突設されて気液分離室11に開口し圧縮機からの液体と気体との混合気体を気液分離室11に流入させる気体流入部2と、気体流入部2の第1開口部22(開口部)に第1開口部22を包囲するように設置され混合気体を液体と気体に気液分離する気液分離手段5と、容器1の下部鏡板113に開口し気液分離された液体を気液分離室11から流出させる液体流出部4と、隔壁61Bに形成され気液分離室11と第2拡張室612とを連通して気液分離された気体を気液分離室11から第2拡張室612に流通させる気液分離室開口部614と、隔壁61Aに形成され第2拡張室612と第1拡張室611とを連通して気液分離された気体を第2拡張室612から第1拡張室611に流通させる拡張室開口部613と、容器1の上部鏡板112に開口して気液分離された気体を第1拡張室611から流出させる気体流出部3と、をもつ消音手段は、隔壁61A、隔壁61B、第1拡張室611、第2拡張室612、気液分離室開口部614、拡張室開口部613とから構成される。
拡張室開口部613は、隔壁61Aに一体的に形成され隔壁61Aの上下両側に突出する第1突出管状部615を有する。気液分離室開口部614は、隔壁61Bに一体的に形成され隔壁61Bの上下両側に突出する第2突出管状部616を有する。
拡張室開口部613と気液分離室開口部614との容器1の上方向からの投影位置は、容器1の径方向の中心に対して互いに対称位置に配置されている。
消音手段6は隔壁61(61A、61B)と、少なくとも2個の拡張室(第1拡張室)611,(第2拡張室)612と、拡張室開口部613と、気液分離室開口部614とを有する。即ち、隔壁61は容器1の内部空間10を上方に位置する第1拡張室611と第2拡張室612と下方に位置する気液分離室11とに分ける。このように、第1拡張室611或いは第2拡張室612は、隔壁61A,61Bにより二段階で胴体111の内周面114と第1管状部21(図2に示す)、或いは胴体111の内周面114と隔壁61(図2、図3に示す)の二重円筒で挟まれる空間内において形成されている。また、第1管状部21と第1拡張室611と第2拡張室612とを分ける隔壁61Aには、拡張室開口部613が設けられ、第2拡張室612と気液分離室11とを分ける隔壁61Bには、気液分離室開口部614が設けられる。さらに、第1拡張室611及び第2拡張室612の消音機能を最大限に引き出すために、騒音音波が伝搬する際より長く反射経路を取れるように、図3に示すように、拡張室開口部613と気液分離室開口部614は第1管状部21を中心として左右対称に配置されることが望ましい。また、分離対象となる気体の組成に応じて拡張室開口部613及び気液分離室開口部614の形状、または口径を最適化することができる。例えば拡張室開口部613及び気液分離室開口部614を円形に形成することができる。
また、図2示すように、拡張室開口部613は隔壁61Aとは一体に形成され、隔壁61Aの両側に突出し第1拡張室611及び第2拡張室612に開口する第1突出管状部615を備えることができる。そして、気液分離室開口部614は隔壁61Bとは一体に形成され、隔壁61Bの両側に突出し第2拡張室612及び気液分離室11に開口する第2突出管状部616を備えることができる。さらに、より一層吸音効果を高めるために、第1突出管状部615及び第2突出管状部616を吸音部材で構成することができる。なお、騒音音波が気液分離室11から第2拡張室612へ、または第2拡張室612から第1拡張室611へ反射して伝搬する際、できるだけ長い反射経路を設けるように、第1突出管状部615及び第2突出管状部616を隔壁61に対して垂直に配置することが望ましい。垂直に配置することにより、騒音音波の反射回数が増やされ、長い反射経路を達成することができ、効果的に吸音することができる。
また、気体流量や流速などへの影響を考量した上で拡張室を2個以上に設置することができる。これにより一層消音効果を高めることが期待できる。
(第2参考形態)
2参考例を図4に示す。第2参考例は第1参考例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。
図4に示すように、消音手段6は隔壁61と、隔壁61に設置された逆止弁62とを有する。即ち、隔壁61は容器1の内部空間を上方に位置する消音室621と下方に位置する気液分離室11とに分ける。消音室621と気液分離室11を分ける隔壁61には気液分離室11と消音室621とに開口する消音室開口部622が設けられる。さらに、容器1内の気体が気液分離室11から消音室621へ単方向に流れるように消音室開口部622に逆止弁62が設置される。
なお、分離対象となる気体の組成に応じて、消音室621の容積、または消音室621と気液分離室の容積比率設定を最適化することができる。
(第3参考形態)
3参考例を図5に示す。第3参考例は第1参考例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。
図5に示すように、消音手段6は第2管状部31で構成される。第2管状部31をU字形状とすることができる。また、第2管状部31は気体流出部3に接続され、気液分離室11に開口する第2開口部32とは一体に形成される。さらに、気体流入部2から流入する気体の流れにより発生する騒音音波は、容器1に溜めた液体(オイル)12の液面121に反射して直接に気体流出部3に入らないように、第1開口部22と第2開口部32とは逆向きに配置されている。このように、騒音音波は液面121及び容器1の内周面114を反射面として反射され、第1開口部22から第2開口部32までの反射径路を径て反射回数を増すことができ、騒音音波の低減を有利にすることができる。
また、図6に示すように、消音手段6は直角形状を有する第2管状部31で構成することができる。図5に示した実施例と同様に、気体流入部2から流入する気体の流れにより発生する騒音音波は、容器1に溜めた液体(オイル)12の液面121に反射して直接に気体流出部3に入らないように、第1開口部22に対して第2開口部32は垂直方向に配置されている。なお、図7は図6に示すVII−VII線の断面図を示すものであり、気体流入部2と気体流出部3の関係を示すものである。このように、騒音音波は液面121及び容器1の内周面114を反射面として反射され、第1開口部22から第2開口部32までの反射径路を径て従来の方法よりも反射回数を増すことができ、騒音音波の低減を有利にすることができる。
(第4参考形態)
4参考例を図8に示す。第4参考例は第1参考例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。
図8に示すように、消音手段6は整流手段63で構成される。整流手段63は通気性を有する多孔性部材631から形成されるものである。整流手段63は気体流出部3の第2開口部32に設置され、第2開口部32に挿入された状態となている。多孔性部材631は棒状形状に形成される。また、多孔性部材631のサイズ、または多孔性部材631が有する通気性を持つ穴632の口径などを、気体組成に応じて最適化することができる。
(第5参考形態)
5参考例を図9に示す。第5参考例は第1参考例と基本的に同様の構成である。共通機能を奏する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。
図9、図10に示すように、消音手段6は気流流路径制御手段64で構成される。気流流路径制御手段64をオリフィス641で構成することができる。オリフィス641は第1管状部21の内部に設置され、気流の流路径を制御するものである。また、オリフィス641は第1管状部21より小さい内径を持つ第3開口部642を有する。図10はオリフィス641及び第3開口部642を詳細に示したものである。なお、気流の流量や流速などへの影響を考量した上で、分離対象となる気体の組成に応じて第3開口部642の口径、または第3開口部642の口径と第1管状部21の内口径との比率設定を最適化することができる。このように、第3開口部642を流れる気体の流れは整流され、第1管状部21を含め容器1全体が拡張室となり、気体の拡張及び収縮効果が現れる。これにより脈動音レベルの騒音音波を低減することができる。
また、容器1内部に隔壁61を用いて複数の拡張室を形成し、各拡張室の流入部の口径を最適化することができ、気体の拡張及び収縮効果にから、より効果的に騒音を低減することが期待できる。
第1参考形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 実施形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 実施形態に係わり、第1突出管状部と第2突出管状の配置関係を示す横断面図である。 2参考形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 3参考形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 3参考形態の変態形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 3参考形態の変態形態に係わり、気体流入部と気体流出部との位置関係を示す横断面図である。 4参考形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 5参考形態に係わり、圧縮機の気液分離装置の概念を示す縦断面図である。 5参考形態に係わり、消音手段を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
1:容器 10:内部空間 11:気液分離室 12:液体(オイル)
121:液面
111:胴体 112:上部鏡板 113:下部鏡板 114:内周面
2:気体流入部 21:第1管状部 211:共鳴開口
22:第1開口部 23:入口管
3:気体流出部 31:第2管状部 32:第2開口部 33:出口管
4:液体流出部
5:気液分離手段 50:気液分離メッシュ層
6:消音手段 61,61A,61B:隔壁 610:共鳴室
611:第1拡張室 612:第2拡張室
613:拡張室開口部 614:気液分離室開口部
615:第1突出管状部 616:第2突出管状部
62:逆止弁 621:消音室 622:消音室開口部
63:整流手段 631:多孔性部材 632:孔
64:気流流路径制御手段 641:オリフィス 642:第3開口部

Claims (2)

  1. 上壁及び底壁をもつ筒状体からなる容器と、
    前記容器の内部に上下方向に互いに離間して配置された第1隔壁及び第2隔壁と、
    前記容器の前記上壁と前記第1隔壁との間に形成された第1拡張室と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された第2拡張室と、
    前記第2隔壁と前記容器の前記底壁との間に形成された気液分離室と、
    前記容器の前記上壁から前記気液分離室に向けて突設されて前記気液分離室に開口し圧縮機からの液体と気体との混合気体を前記気液分離室に流入させる気体流入部と、
    前記気体流入部の開口部に前記開口部を包囲するように設置され前記混合気体を液体と気体に気液分離する気液分離手段と、
    前記容器の前記底壁に開口し気液分離された液体を前記気液分離室から流出させる液体流出部と、
    前記第2隔壁に形成され前記気液分離室と前記第2拡張室とを連通して気液分離された気体を前記気液分離室から前記第2拡張室に流通させる気液分離室開口部と、
    前記第1隔壁に形成され前記第2拡張室と前記第1拡張室とを連通して気液分離された気体を前記第2拡張室から前記第1拡張室に流通させる拡張室開口部と、
    前記容器の前記上壁に開口して気液分離された気体を前記第1拡張室から流出させる気体流出部と、
    をもち、
    前記拡張室開口部は、前記第1隔壁に一体的に形成され前記第1隔壁の上下両側に突出する第1突出管状部を有し、前記気液分離室開口部は、前記第2隔壁に一体的に形成され前記第2隔壁の上下両側に突出する第2突出管状部を有する圧縮機の気液分離装置。
  2. 上壁及び底壁をもつ筒状体からなる容器と、
    前記容器の内部に上下方向に互いに離間して配置された第1隔壁及び第2隔壁と、
    前記容器の前記上壁と前記第1隔壁との間に形成された第1拡張室と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された第2拡張室と、
    前記第2隔壁と前記容器の前記底壁との間に形成された気液分離室と、
    前記容器の前記上壁から前記気液分離室に向けて突設されて前記気液分離室に開口し圧縮機からの液体と気体との混合気体を前記気液分離室に流入させる気体流入部と、
    前記気体流入部の開口部に前記開口部を包囲するように設置され前記混合気体を液体と気体に気液分離する気液分離手段と、
    前記容器の前記底壁に開口し気液分離された液体を前記気液分離室から流出させる液体流出部と、
    前記第2隔壁に形成され前記気液分離室と前記第2拡張室とを連通して気液分離された気体を前記気液分離室から前記第2拡張室に流通させる気液分離室開口部と、
    前記第1隔壁に形成され前記第2拡張室と前記第1拡張室とを連通して気液分離された気体を前記第2拡張室から前記第1拡張室に流通させる拡張室開口部と、
    前記容器の前記上壁に開口して気液分離された気体を前記第1拡張室から流出させる気体流出部と、
    をもち、
    前記拡張室開口部と前記気液分離室開口部との前記容器の上方向からの投影位置が、前記容器の径方向の中心に対して互いに対称位置とされている圧縮機の気液分離装置。
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