JP5167313B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5167313B2
JP5167313B2 JP2010146049A JP2010146049A JP5167313B2 JP 5167313 B2 JP5167313 B2 JP 5167313B2 JP 2010146049 A JP2010146049 A JP 2010146049A JP 2010146049 A JP2010146049 A JP 2010146049A JP 5167313 B2 JP5167313 B2 JP 5167313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
slide member
movable member
movable
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010146049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012005746A (ja
Inventor
仁 小林
Original Assignee
株式会社サンセイアールアンドディ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンセイアールアンドディ filed Critical 株式会社サンセイアールアンドディ
Priority to JP2010146049A priority Critical patent/JP5167313B2/ja
Publication of JP2012005746A publication Critical patent/JP2012005746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5167313B2 publication Critical patent/JP5167313B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関し、更に詳しくは、遊技の進行状況に応じて可動部材を移動させて遊技を演出する可動演出装置が設けられた遊技機に関するものである。
従来、この種の可動演出装置としては、下記特許文献1に開示されるように可動部材を移動させて遊技を演出する遊技機がある。
この特許文献1の例えば図5には、カジキマグロを象った可動部材11を上下移動させるための上下変位機構13と、可動部材11の頭部17を胴部16に対して前後に移動させるための前後変位機構12を備えた可動演出装置が示されている。
上下変位機構13は、モータ46と、モータ46の回転軸47に連結される回転盤48と、一端部が可動部材11の回動支軸20に固定されるリンクアーム50を備えている。リンクアーム50の他端部には長円形状の係合孔57が形成され、この係合孔57に回転盤48の前面側に設けられた係合部54が係合可能となっており、モータ46の駆動による回転盤48の回転に伴ってリンクアーム50を回動させることで、可動部材11を表示部5の前面側に出没させることが可能になっている。
また、前後変位機構12は、胴部16の先端に設けられた頭部支持部22と、頭部17の側端部に設けられ頭部支持部22を上下で挟持する一対のアーム部34,35と、胴部16の内部に取り付けられる電磁ソレノイド40を有している。また、前後変位機構12は、胴部16の内部に設けられた一対のアーム支持部27,28と、そのアーム支持部27,28に挿通される伝達アーム43と、頭部17の側端部に設けられたアーム部34の掛止部37と胴部16の内部に設けられた掛止部29とに掛止される復帰バネ44を有している。
この場合、この前後変位機構12においては、電磁ソレノイド40のプランジャ42の動きに連動して伝達アーム43をスライドさせ、そのスライドされた伝達アーム43の先端当接部68によって頭部17に設けられたアーム部35を押圧することにより、頭部17を胴部16に対して前後に移動させることが可能になっている。
特開2005−13512号公報
しかしながら、このような可動部材11を2段階で動作させる可動演出装置においては、上下変位機構13のモータ46および前後変位機構12の電磁ソレノイド40というような2つの駆動手段を備えているため、その機構が複雑になったり形状が変わると、遊技機という限られた空間にそのような2つの駆動手段を備えた可動演出装置を配置することが困難になる等のおそれがあった。
そこで、本発明は、可動部材を一の駆動手段で2段階動作させることが可能な可動演出装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、遊技状態に応じて第1の位置と第2の位置との間で往復移動可能な可動部材と、前記可動部材を往復移動させるための駆動手段と、前記可動部材および前記駆動手段が取り付けられるベース体とから構成される可動演出装置を備えた遊技機において、前記可動部材には、該可動部材の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って第1の状態から第2の状態へと移動可能なスライド部材と、前記スライド部材を前記第1の状態から前記第2の状態へ移動させる方向に付勢する付勢部材と、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への移動に連動して該スライド部材の移動方向とは異なる方向に変位可能な変位部材とが設けられ、前記ベース体には、前記可動部材が前記第1の位置にある場合に、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への前記付勢部材の付勢による移動動作を規制する一方、前記可動部材が前記第2の位置にある場合に、前記スライド部材の前記第1の状態から第2の状態への前記付勢部材の付勢による移動動作を規制しない移動規制壁が形成され、前記スライド部材には、一端側に前記変位部材を係止可能な係止部が形成されると共に、他端側に前記移動規制壁に当接可能な当接部が形成されており、前記可動部材が前記第1の位置にある場合に、前記当接部が前記移動規制壁に当接することで前記スライド部材が前記第1の状態に保持される一方、前記可動部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動した際に、前記当接部と前記移動規制壁との当接が解除されることで前記付勢部材の付勢によって前記スライド部材が前記第2の状態に移動すると共に前記変位部材が変位するようにし、前記可動部材には、前記変位部材を回動可能にするための軸部が形成され、前記変位部材には、前記可動部材の前記軸部に軸支される被軸支部が形成されると共に、前記スライド部材の前記係止部に係止可能な棒状の被係止部が形成され、前記スライド部材の前記係止部には、前記変位部材の前記被係止部が挿通可能な挿通口が形成され、前記可動部材には、前記スライド部材の前記挿通口に挿通された前記変位部材の前記被係止部が挿入可能な挿入口が形成され、前記挿通口と前記挿入口は、前記被係止部が移動可能な大きさを有すると共に、該挿通口における前記被係止部の移動方向と、該挿入口における前記被係止部の移動方向とが異なるように形成されており、前記変位部材は、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への移動に連動して、前記被係止部が前記挿通口および前記挿入口に沿って移動することで、前記スライド部材の移動方向とは異なる方向に変位するようにしたことを要旨とするものである。
上記構成を有する遊技機によれば、可動部材を第1の位置から第2の位置へと駆動手段によって移動させるだけで、可動部材に設けられたスライド部材の付勢部材による移動(第1の状態から第2の状態への移動)に伴って変位部材を変位させることができるので、可動部材の移動とその可動部材に設けられた変位部材の変位という2段階の動作を一の駆動手段で行うことが可能になっている。つまり、一の駆動手段を用いるだけで、可動部材を第1の位置と第2に位置の間で移動させることが可能であると共に、変位部材も変位(スライド部材も移動)させることが可能となっており、変位部材を変位(スライド部材を移動)させるため専用の駆動手段、例えば上記特許文献のような電動ソレノイド等を別途用意する必要がない。したがって、これらの部材を移動または変位させるための機構が複雑化してしまうことが抑制されると共に、遊技機という限られた空間にこのような可動演出装置をコンパクトに配置することが可能となっている。
また、このような構成によれば、簡易な機構で、可動部材に設けられた変位部材を可動部材の移動に合わせて変位させることが可能である。
また、前記ベース体の前記移動規制壁は、前記可動部材の移動方向に沿って形成されると共に、前記移動規制壁には、第1の誘導面が形成されると共に、前記スライド部材の当接部には、第2の誘導面が形成されており、前記第1の誘導面および前記第2の誘導面の少なくとも一方は前記可動部材の移動方向に対して傾斜して形成され、前記可動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動した際に、前記スライド部材は、前記当接部の前記第2の誘導面が前記移動規制壁の前記第1の誘導面によって案内されつつ前記付勢部材の付勢に抗して前記第2の状態から前記第1の状態へ移動するようにした構成にすると良い。このような構成によれば、可動部材に設けられたスライド部材の第2の状態から第1の状態への移動動作、つまり付勢部材による付勢に抗する方向への移動動作(スライド動作)をスムーズにすることが可能である。
更に、前記可動部材には、前記スライド部材が前記第1の状態と前記第2の状態との間の移動方向とは異なる方向への動きを規制する規制部が形成され、前記スライド部材には、該スライド部材の移動方向に対して異なる方向への動きが規制されるように前記規制部と干渉可能な突部が形成されている構成にすると良い。このような構成によれば、スライド部材が本来の移動方向と交差するような方向への移動が抑制されるので、スライド部材の移動動作(スライド動作)を可動部材に対して引っ掛かりなくスムーズにすることが可能である。
そして、前記可動部材の移動方向および前記スライド部材の移動方向が、遊技機の遊技盤面と平行となるように配置されている構成にすると良い。このような構成によれば、遊技機前後方向において嵩張らないように可動演出装置を配置することが可能となり、遊技機という限られた空間の有効利用を図ることができる。
上記構成を有する遊技機によれば、一の駆動手段を用いるだけで、可動部材を第1の位置と第2に位置の間で移動させることが可能であると共に、変位部材も変位(スライド部材も移動)させることが可能となっており、変位部材を変位(スライド部材を移動)させるため専用の駆動手段、例えば上記特許文献のような電動ソレノイド等を別途用意する必要がないので、これらの部材を移動または変位させるための機構が複雑化してしまうことが抑制されると共に、遊技機という限られた空間にこのような可動演出装置をコンパクトに配置することが可能となっている。
本発明の一実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図である。 図1の遊技機が備える遊技盤の正面図である。 センター役物が備えるセンターベースと可動演出装置の正面図である。 可動演出装置を前面側から見た外観斜視図である。 可動演出装置を背面側から見た外観斜視図である。 可動部材の表側カバーを外した状態の可動演出装置を前面側から見た外観斜視図である。 可動部材の裏側カバーを外した状態の可動演出装置を背面側から見た外観斜視図である。 可動部材が第2の位置にある状態の可動演出装置の背面図である。 可動部材が第1の位置にある状態の可動演出装置の背面図である。 ベース体が外された状態の可動演出装置の背面図である。 ギア部カバー、回動部カバーおよび表側カバーが外された状態の可動演出装置の正面図である。 可動演出装置が備える可動部材の動作を模式的に示した正面図である。 図12に続く可動部材の動作を模式的に示した正面図である。
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る遊技機を示した正面図である。図示されるように、遊技機1はパチンコ遊技機である。
この遊技機1には、所要の奥行きを有する額縁形状に形成された機枠2を備えており、その機枠2の前面側には、左側縁が軸着されて前方に開閉可能に前面枠3が取り付けられ、その前面枠3に対して左側縁が軸着されて前面側に開閉可能に形成されたガラス枠4が取り付けられている。
尚、以下の説明においては、遊技機1の前面とは、遊技機1の正面側(遊技者が遊技を行う側)のことであり、遊技機1の裏面或いは後方とは遊技機1の背面側のことである。また遊技機1の左側、右側、上側、下側とは、遊技機1を正面側(遊技者側)から見た場合の左側、右側、上側、下側のことである。また、遊技機1を構成する各種部材においても、表側、裏側、前面側、後側等という場合、特に断りがない限り、遊技機1に装着された状態での表側、裏側、前面側、後側方向等である。
図1に示されるように、ガラス枠4には、遊技盤5の位置にガラス板またはプラスチック板等の透明板が嵌め込まれている。ガラス枠4には、この透明板を通して前面側から遊技盤5の遊技領域6を視認可能である。ガラス枠4には、遊技領域6へ発射するための遊技球を入れる上皿ユニット7が一体的に形成されている。上皿ユニット7には、貯留されている遊技球を下皿ユニット8に流下させるための上皿操作部9や、貸し出し可能な貸し球を払い出すための球貸し操作部11等が設けられている。また、ガラス枠4の上部左右両側には、スピーカ10,10が設けられている。
図1に示されるように、前面枠3のガラス枠4の下方には、左側縁が軸着されて前面枠3に対して開閉可能な下皿ユニット8が組み付けられている。また、前面枠3の右下には、遊技球を発射操作するためのタッチスイッチを備える発射ハンドル12が設けられている。下皿ユニット8は、払い出された遊技球のうち上皿ユニット7に入りきらない遊技球を貯めることが可能である。下皿ユニット8には、遊技球を下方に落下させるための下皿操作部13等が設けられている。
図2は図1の遊技盤5を示す正面図である。遊技盤5は、ほぼ正方形の合板により成形されており、前面枠3に着脱可能に取り付けられている。この遊技盤5には、発射装置から発射された遊技球をガイドするための金属製の薄板からなる帯状の内側ガイドレール14および外側ガイドレール15が略円弧形状に立設されており、このガイドレール14,15によって遊技領域6の外郭の一部が形成されている。
図2に示されるように、遊技盤5の遊技領域6には、その中心線上において上から順に、遊技状況に応じた演出を行うことが可能な遊技演出装置としての表示装置17、電動チューリップからなる始動入賞装置18、長方形の開口部を開閉可能に覆っている蓋からなるアタッカー形式の特別入賞装置19、アウト口20が配置されている。また、遊技領域6には、風車21や、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘22が複数立設されている。遊技領域6を流下する遊技球は、遊技釘22に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化して流下される。
表示装置17としては、液晶表示パネルが適用されており、その矩形状の表示画面(表示部17a)において特別図柄や普通図柄等が表示されるようになっている。この表示部17aの前面の周囲には、遊技の装飾効果(遊技演出効果)を高めるためのセンター役物30が配設されている。センター役物30は、前面側装飾部材40や可動演出装置50などを備えている。前面側装飾部材40は、遊技盤5の前面側に設けられており、その略中央には表示部17aを視認可能な開口部40aが形成され、表示部17aの周囲を装飾している。
可動演出装置50は、表示部17aの上辺よりも上方に配置されており、槍の形状を模した可動部材60を備えている。この可動部材60は、図2に示されるような前面側装飾部材40の上側に設けられたカバー体40bの背面側に隠れるように配置される待機位置(第1の位置)P1と、前面側装飾部材40の開口部40a内、つまり表示部17aの上辺からその前面側に現れる(露出される)ように配置される露出位置(第2の位置)P2との間を往復移動できるようになっている。更に、図示されるように、露出位置P2において、可動部材60に設けられた爪状の変位部材63,63を、可動部材60に対して開くように変位した姿勢にすることができるようになっている。
例えば、入賞装置に遊技球が入賞して表示部17aで表示図柄がリーチになる等、遊技状態が変化して、遊技機1に備えられる制御回路等から可動演出装置50を駆動させる命令が発生すると、可動部材60は、図2に示されるようなカバー体40bの背面側に隠れるように配置される待機位置(第1の位置)P1から、前面側装飾部材40の開口部40a内に徐々に現れ(露出され)ながら露出位置(第2の位置)P2に移動(回動)させられると共に、露出位置P2において槍が展開するように変位部材63,63が変位(回動)されるようになっている。
尚、特に図示しないが、遊技機1の背面側には、枠用外部端子基板、表示制御基板、主制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板、払出制御基板、発射制御基板、電源基板等の各種基板や、カードインターフェース接続部、球タンク、タンクレール、屈曲樋、球切れ検出スイッチ、球払出装置,球排出樋、発射装置等の遊技機構成部材が設けられている。
このような遊技機1においては、発射ハンドル12の操作により発射装置から遊技領域6に遊技球を発射すると、遊技球が遊技領域6の表面を転動しながら落下し、その遊技球が始動入賞装置18、特別入賞装置19等の入賞装置に入ると、所定数の賞球遊技球が、払い出されるように構成されている。
図3は、センター役物30の背面側に設けられたセンターベース41とこのセンターベース41に取り付けられた可動演出装置50の正面図を示している。尚、図3においては遊技盤5、前面側装飾部材40の記載は省略されている。
図示されるように、センターベース41は、可動演出装置50などの部材を取り付けるための枠体状の部材である。尚、前面側装飾部材40は遊技盤5の前面側に装着され、センターベース41は遊技盤5の背面側に装着されるようになっており、遊技盤5は前面側装飾部材40とセンターベース41との間に挟み込まれるように配設されるように構成されている。
センターベース41は、表示装置17の表示部17aの周囲を囲むように形成されており、その中央部分には、表示部17aを視認可能にするための開口部41aが設けられている。この場合、開口部41aの背面側に表示装置17は取り付けられるようになっている。また、センターベース41の前面側は、前面側装飾部材40にその背面側から光を照射するLED(発光ダイオード)が複数実装されたLED基板(図示せず)などの各種部材を取り付けたり収納したりするための額縁状の枠体として形成されている。
図示されるように、可動演出装置50は、センターベース41の矩形状の開口41aの上辺(表示部17aの上辺)よりも上方に配設されている。
図4は、可動演出装置50を前面側から見た外観斜視図、図5は、可動演出装置50を背面側から見た外観斜視図を示している。また、図6は、可動部材60の表側カバー61を外した状態の可動演出装置50を前面側から見た外観斜視図、図7は、可動部材60の裏側カバー62を外した状態の可動演出装置50を背面側から見た外観斜視図、図8は、可動部材60が第2の位置P2にある状態の可動演出装置50の背面図を示している。
図9は、可動部材60が第1の位置P1にある状態の可動演出装置50の背面図を示している。図10は、ベース体51が外された状態の可動演出装置50の背面図、図11は、ギア部カバー52、回動部カバー53および表側カバー61が外された状態の可動演出装置50の正面図を示している。尚、図4〜図8は、可動演出装置50の可動部材60が第2の位置P2にある状態を示しており、図9〜図11は、可動演出装置50の可動部材60が第1の位置P1にある状態を示している。
図示されるように、可動演出装置50には、ベース体51、可動部材60、変位部材63,63、連結アーム56、モータ81などが備えられている。
尚、以下の可動部材60およびこの可動部材60を構成する表側カバー61、裏側カバー62、変位部材63,63、スライド部材71、付勢バネ72などの各構成部材においては、先端側、前端側という場合、特に断りがない限り、ベース体51から可動部材60が延びていく方向(延出方向)を先端側、前端側方向とし、その反対方向(ベース体51側の方向)を基端側、後端側方向として説明する。
図4および図5に示されるように、可動部材60は、表側カバー61と裏側カバー62を備えている。表側カバー61と裏側カバー62との間の空間には、図6および図7に示されるように、スライド部材71、付勢バネ72および変位部材63,63の基端部63a,63aが収容されている。
また、表側カバー61と裏側カバー62の間には、左右側方に向かってスリット状に開口された収容部60a,60aが形成されている。この収容部60a,60aには、閉じた状態の変位部材63,63の少なくとも内側部分が収納可能となっている(図9参照)。
図6に示されるように、スライド部材71は、付勢バネ72の付勢によって可動部材60(裏側カバー62)の長手方向に沿ってスライド(移動)することが可能な部材である。スライド部材71は、その略中央に前面側に向かって突出された凸部71aを備えた略長方形状を有している。図7および図8に示されるようにスライド部材71の先端には、略T字形の係止部71bが設けられている。係止部71bには、変位部材63,63の基端部63a,63aの背面に立設された棒状の被係止部63b,63bが挿通される挿通口71c,71cが対になって設けられている。この場合、挿通口71cは、スライド部材71の移動方向に直交する方向、つまり左右側方に向かった長孔形状に開口形成されている。
また、図6に示されるように、スライド部材71の係止部71bが設けられた先端とは反対側の基端には、後方に向かってL字状に突出された当接部71dが設けられている。この場合、当接部71dは正面視で略三角形状を有しており、その外面には、スライド部材71のスライド方向(可動部材60の長手方向)に対して傾斜した第2の誘導面71eが形成されている。
スライド部材71の凸部71aと当接部71dとの間の凸部71a寄りの位置には、長手方向に沿って長孔形状に開口された規制孔71fが形成されている。この規制孔71fには、裏側カバー62の前面側に向かって突出された円筒部62aが挿通されている。
スライド部材71の凸部71aの内側には、バネ係止ピン71gが設けられている。バネ係止ピン71gは、凸部71aの基端側の壁面から先端側に向かって突出形成されている。このバネ係止ピン71gには、付勢バネ72の一端が係止可能となっている。また、スライド部材71の凸部71aには、バネ係止ピン71gを前面側から視認可能にする開口窓71hが開口形成されている。この開口窓71hは、付勢バネ72の一端をバネ係止ピン71gに、図示しない棒状の治具を用いて係止させる際に、その治具先端の挿入口として利用することができるようになっている。
更に、スライド部材71の凸部71aの基端側と先端側の近傍のそれぞれには、左右側方に向かって突出された突部71i,71i,71i,71iが形成されている。
図6に示されるように、裏側カバー62は、スライド部材71を収容可能であると共に、変位部材63,63の一部(基端部63a,63a)を収容可能となっている。裏側カバー62の前面には、その中央から基端側にかけて左右一対のガイド壁62c,62cが立設されている。スライド部材71は、ガイド壁62c,62cの間において、長手方向に沿ってスライド可能になっている。
これらガイド壁62c,62cには、スライド部材71が本来の移動(スライド)方向と交差するような方向への移動を規制するための規制部62d,62d,62d,62dが、スライド部材71の突部71i,71i,71i,71iに対応して形成されている。この場合、規制部62dは、ガイド壁62cの上端(前端)から内側に向かって突出形成されており、スライド部材71の突部71iをその前面側から覆うように配置されている(図6、図8および図11参照)。
図8および図9に示されるように、裏側カバー62には、変位部材63,63の基端部63a,63aに設けられた棒状の被係止部63b,63bが挿入される挿入口62e,62eが対になって設けられている。この挿入口62e,62eは、先端側に向かうにつれて外側に傾斜(スライド部材71のスライド方向に対して傾斜)した略円弧状の長孔形状に開口形成されている。この場合、図8に示されるように、挿入口62e,62eは、第2の状態S2のスライド部材71の挿通口71c,71cと一部(一端側同士)が重畳すると共に、図9に示されるように、第1の状態S1のスライド部材71の挿通口71c,71cとも一部が重畳するように配置されている。
スライド部材71の挿通口71c,71cと、裏側カバー62の挿入口62e、62eは、変位部材63,63の被係止部63b,63bが移動可能な大きさを有すると共に、挿通口71c,71cにおける被係止部63b,63bの移動方向と、挿入口62e,62eにおける被係止部63b,63bの移動方向とが異なるように形成されている。これにより、変位部材63,63は、スライド部材71の第1の状態S1(図9参照)から第2の状態S2(図8参照)への移動に連動して、被係止部63b,63bが挿通口71c,71cおよび挿入口62e,62eに沿って移動することで、スライド部材71の移動方向とは異なる方向に変位(回動)することが可能になっている。
図6に示されるように、裏側カバー62のスライド部材71の凸部71aに対向する部分には、矩形状の開口窓62fが開口形成されている。この開口窓62fの先端側には、スライド部材71の凸部71aに接触しない高さの壁62gが立設されている。この壁62gには、基端側に向かって吐出したバネ係止ピン62hが形成されている。このバネ係止ピン62hには、スライド部材71のバネ係止ピン71gに一端が係止された付勢バネ72の他端が係止可能となっている。尚、開口窓62fはスライド部材71の開口窓71hの場合と同様に、付勢バネ72をバネ係止ピン62h,71gに、図示しない棒状の治具を用いて係止させる際に、その治具先端の挿入口として利用することができるようになっている。
スライド部材71のバネ係止ピン71gおよび裏側カバー62のバネ係止ピン62hに、両端が係止された付勢バネ72によって、スライド部材71は、基端側に向かって付勢された状態にされる。
また、裏側カバー62には、スライド部材71の規制孔71fに挿通される円筒部62aが、前面側に向かって突出形成されている。図6および図8に示されるように、付勢バネ72によって基端側に付勢されたスライド部材71は、その規制孔71fの先端面が裏側カバー62の円筒部62aに当接することで、それ以上の基端側へのスライド(移動)が規制されるようになっている。
尚、裏側カバー62の中央から先端側にかけて複数の開口孔62i,62i,62i,・・・が開口形成されている。これら開口孔62i内には、裏側カバー62の裏側に配置された図示しないLED基板に実装されたLED(発光ダイオード)が配置されるようになっており、表側カバー61に光を背面から照射することが可能になっている。
表側カバー61は、裏側カバー62を覆う大きさを有している。図7に示されるように、表側カバー61の略中央には、背面側に向かって突出された円柱状の軸部61dが形成されている。この軸部61dには、変位部材63,63の基端部63a,63aに設けられた被軸支部63c,63cの内側に挿入されている。これにより、変位部材63,63は、軸部61dを中心にして回動可能に軸支されていると共に、挿通口71cによって回動角度が規制されている(図8および図9参照)。
図10に示されるように、表側カバー61の基端には、円筒状の回動部61aが設けられている。この回動部61aの回転軸61bは、図11に示されるように、ベース体51の回動部収容室51bに設けられた軸受け部51cに回動可能に軸支されている。また、図10に示されるように、回動部61aの背面には、回転軸61bから偏心した位置において、背面側に向かって突出された偏心軸61cが設けられている。この偏心軸61cは、図11に示されるように、可動ギア55の偏心軸55bに一端56aが回動可能に軸支された連結アーム56の他端56bが、回動可能に軸支されている。
ベース体51は、横長の板状の部材で、図3に示されるように、センターベース41に図示しない固定ネジによって取付可能になっている。図4および図6に示されるように、ベース体51の前面側には、左側に配置されたギア部カバー52と、右側に配置された回動部カバー53を備えている。
図11は、ギア部カバー52および回動部カバー53が外された状態のベース体51を示している。図示されるように、ベース体51の右側の前面には、可動部材60(表側カバー61)の円筒状の回動部61aが収容される回動部収容室51bが設けられている。この回動部収容室51bは、図4および図6に示されるように、回動部カバー53によって覆われるようになっている。
また、図11に示されるように、ベース体51の左側の上方の前面には、ギア収容室51aが設けられている。ギア収容室51aは、図4および図6に示されるようなギア部カバー52によって覆われるようになっている。ギア収容室51aには、駆動ギア82と、これに噛み合う可動ギア55がそれぞれ回転自在に設けられている。
駆動ギア82は、ベース体51の背面側に設けられたモータ81の駆動軸81aに固定されており、モータ81の駆動軸81aと一体回転可能になっている。可動ギア55には、その回転軸55aから偏心した位置に偏心軸55bが設けられている。この偏心軸55bには連結アーム56の一端56aが回動可能に軸支されている。
図10は、ベース体51が外された状態のギア部カバー52および回動部カバー53を示している。図示されるように連結アーム56の他端56bは、可動部材60(表側カバー61)の円筒状の回動部61aに設けられた偏心軸61cに回動可能に軸支されている。この偏心軸61cは、回動部61aの回転軸61bから偏心した位置に設けられている。
したがって、モータ81の駆動によって駆動ギア82が回転するのに伴って可動ギア55が回転することにより、その可動ギア55の偏心軸55bと前面カバー61の回動部61aの偏心軸61cとを連結する連結アーム56を介して、可動部材60(表側カバー61)は、上下方向に移動(回動)することが可能になっている。
このような駆動手段であるモータ81としては、ステッピングモータが適用されており、駆動ギア82を正転方向に所定角度回転させたり、その正転方向とは反対の反転方向に所定角度回転させたりすることが可能になっている。このモータ81にはコネクタ部81bが設けられており、モータ81は、遊技機1が備える制御回路等とこのコネクタ部81bおよび図示しないケーブルを介して電気的に接続されて、制御回路等によってモータ81の回転駆動が制御可能となっている。
図5および図8に示されるように、可動ギア55の背面側には、前面側の偏心軸55bと対向するように、位置検出用突起部55cが後方に向かって突出形成されている。この位置検出用突起部55cは、ベース体51のギア収容室51aに円弧状に開口されたスリット51cに挿入されており、そのスリット51cから後方に向かって所定長さ突出するように設けられている。位置検出用突起部55cは、センサ基板91に実装された初期位置検出センサ92の対向検出部92a,92aの間に受容可能に配置されている(図9および図10参照)。
センサ基板91は、ベース体51の背面に取付固定されている。このセンサ基板91の前面には、初期位置検出センサ92が実装されている。この初期位置検出センサ92の対になって設けられた対向検出部92a、92aの内部には、図示しない位置検出素子が内蔵されている。これら一対の位置検出素子は、相互間で信号(例えば赤外線)を送受信することが可能になっている。このような対向検出部92a,92aによる信号の送受信は、上述した可動ギア55の位置検出用突起部55cによって遮ることが可能になっている。
図10に示されるように、このような可動ギア55の位置検出用突起部55cが、対向検出部92a,92aの間に配置されることにより、対向検出部92a,92aによる信号の送受信が不能となるので、この状態を初期位置(原点または基準位置)として可動ギア55を、これに噛み合う駆動ギア82を介してモータ81によって正転方向に所定角度回転させたり、反転方向に所定角度回転させたりすることが可能になっている。
尚、センサ基板91の背面には、コネクタ部91aが設けられており、センサ基板91は、遊技機1が備える制御回路等とこのコネクタ部91aおよび図示しないケーブルを介して電気的に接続されて、制御回路等からの初期位置検出センサ92への電源の供給や、制御回路等による初期位置検出センサ92からの検出信号の受信が可能になっている。
図6に示されるように、ベース体51の回動部収容室51bの前面側の所定の位置には、円弧形状を有する移動規制壁51dが立設されている。この移動規制壁51dは、スライド部材71の当接部71dが当接可能となっている。この移動規制壁51dは、図12(a)に示されるように、可動部材60が第1の位置P1にある場合に、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への付勢バネ72の付勢による移動動作を規制するようになっている。また、移動規制壁51dは、図13(b)に示されるように、可動部材60が第2の位置P2にある場合に、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への付勢バネ72の付勢による移動動作を規制しないようになっている。
したがって、可動部材60が第1の位置P1にある場合に、スライド部材71の当接部71dが移動規制壁51dに当接することでスライド部材71が第1の状態S1に保持される一方、可動部材60が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動した際に、スライド部材71の当接部71dと移動規制壁51dとの当接が解除されることで付勢部材72の付勢によってスライド部材71が第2の状態S2に移動すると共に変位部材63,63が変位(回動)するようになっている(図12および図13参照)。
このような移動規制壁51dは、可動部材60の移動方向に沿って形成されている。具体的には、可動部材60の回動方向に沿って円弧状に形成されている。この移動規制壁51dには、可動部材60の移動方向に対して傾斜した第1の誘導面51eが形成されると共に、スライド部材71の当接部71dには、そのスライド部材71の移動方向に対して傾斜した第2の誘導面71eが形成されている。これにより、図13(b)、図13(a)、図12(b)、図12(a)の順に示されるように、可動部材60が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動する際には、スライド部材71は、そのスライド部材71の当接部71dの第2の誘導面71eが移動規制壁51dの第1の誘導面51eによって案内されつつ付勢部材72の付勢に抗して第2の状態S2から第1の状態S1へ移動するようになっている。本実施例では移動規制壁51dは円弧状に形成しているが、可動部材60の移動方向に沿って形成されていれば円弧状でなくてもよい。
上述した可動演出装置50は、遊技状態に応じて第1の位置P1と第2の位置P2との間で往復移動可能な可動部材60と、可動部材60を往復移動させるための駆動手段81と、可動部材60および駆動手段81が取り付けられるベース体51とから構成されている。この場合、可動部材60には、その可動部材60の第1の位置P1から第2の位置P2への移動に伴って第1の状態S1から第2の状態S2へと移動可能なスライド部材71と、スライド部材71を第1の状態S1から第2の状態S2へ移動させる方向に付勢する付勢部材72と、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への移動に連動してそのスライド部材71の移動方向とは異なる方向に変位可能な変位部材63,63とが設けられている。
また、ベース体51には、可動部材60が第1の位置P1にある場合に、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への付勢部材72の付勢による移動動作を規制する一方、可動部材60が第2の位置P2にある場合に、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への付勢部材72の付勢による移動動作を規制しない移動規制壁51dが形成されている。更に、スライド部材71には、一端側に変位部材63,63を係止可能な係止部71bが形成されると共に、他端側に移動規制壁51dに当接可能な当接部71dが形成されている。
したがって、可動部材60が第1の位置P1にある場合に、当接部71dが移動規制壁51dに当接することでスライド部材71が第1の状態S1に保持される一方、可動部材60が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動した際に、当接部71dと移動規制壁51dとの当接が解除されることで付勢部材72の付勢によってスライド部材71が第2の状態S2に移動すると共に(図12および図13参照)、変位部材63,63が変位するように構成されている(図9および図8参照)。
このような構成により、可動部材60を第1の位置P1から第2の位置P2へと駆動手段81によって移動させるだけで、可動部材60に設けられたスライド部材71の付勢部材による移動(第1の状態S1から第2の状態S2への移動)に伴って変位部材63,63を変位させることができるので、可動部材60の移動とその可動部材60に設けられた変位部材63,63の変位という2段階の動作を一の駆動手段81で行うことが可能になっている。また、移動規制壁51dの配置や大きさの設計を変更するだけで、可動部材60の移動に伴って変位部材63,63を変位させる位置を変更することが可能である。
つまり、一の駆動手段81を用いるだけで、可動部材60を第1の位置P1と第2に位置P2の間で移動させることが可能であると共に、変位部材63,63も変位(スライド部材71も移動)させることが可能となっており、変位部材63,63を変位(スライド部材71を移動)させるため専用の駆動手段、例えば従来技術で説明した特許文献のような電動ソレノイド等を別途用意する必要がない。したがって、これらの部材を移動または変位させるための機構が複雑化してしまうことが抑制されると共に、遊技機1という限られた空間にこのような可動演出装置50をコンパクトに配置することが可能になっている。
また、可動部材60には、変位部材63,63を回動可能にするための軸部61dが形成され、変位部材63,63には、可動部材60の軸部61dに軸支される被軸支部63c,63cが形成されると共に、スライド部材71の係止部71bに係止可能な棒状の被係止部63b,63bが形成されている。また、スライド部材71の係止部71bには、変位部材63,63の被係止部63b,63bが挿通可能な挿通口71c,71cが形成され、可動部材60には、スライド部材71の挿通口71c,71cに挿通された変位部材63,63の被係止部63b,63bが挿入可能な挿入口62e,62eが形成されている。
この場合、挿通口71cと挿入口62eは、被係止部63bが移動可能な大きさを有すると共に、挿入口62eにおける被係止部63bの移動方向と、挿入口62eにおける被係止部63bの移動方向とが異なるように形成されており、変位部材63,63は、スライド部材71の第1の状態S1から第2の状態S2への移動に連動して、被係止部63bが挿通口71cおよび挿入口62eに沿って移動することで、スライド部材71の移動方向とは異なる方向に変位(回動)するように構成されている。また、挿通口71cと挿入口62eが重なる部分は、常に被係止部63bが1つしか入らない大きさに形成されている。これにより、簡易な機構で、可動部材60に設けられた変位部材63,63を可動部材60の移動に合わせて変位させることができる。
また、ベース体51の移動規制壁51dは、可動部材60の移動方向(回動方向)に沿って形成されると共に、その移動規制壁51dには、可動部材60の移動方向(回動方向)に対して摺動しやすく構成されている円弧状の第1の誘導面51eが形成されると共に、スライド部材71の当接部71dには、そのスライド部材71の移動方向に対して傾斜した第2の誘導面71eが形成されている。
したがって、可動部材60が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動(回動)した際に、図13(b)、図13(a)、図12(b)の順に示されるように、スライド部材71は、その当接部71dの第2の誘導面71eが移動規制壁51dの第1の誘導面51eによって案内されつつ付勢部材72の付勢に抗して第2の状態S2から第1の状態S1へ移動するように構成されている。これにより、可動部材60に設けられたスライド部材71の第2の状態S2から第1の状態S2への移動動作、つまり付勢部材72による付勢に抗する方向への移動動作(スライド動作)がスムーズに行われるようになっている。また、可動部材60が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動(回動)した際に、図12(b)、図13(a)、図13(b)の順に示されるように、スライド部材71は、その当接部71dが移動規制壁51dと当接することで第1の状態S1に保持(規制)され、その後、移動規制壁51dによる規制が解除される規制解除位置(図13(a)の位置)にきた時に、付勢部材72の付勢力によって第1の状態S1から第2の状態S2へ移動するように構成されている。
更に、可動部材60(裏側カバー62)には、スライド部材71が第1の状態S1と第2の状態S2との間の移動方向とは異なる方向への動きを規制する規制部62d,62d,62d,62dが形成されると共に、スライド部材71には、そのスライド部材71の移動方向に対して異なる方向への動きが規制されるように規制部62d,62d,62d,62dと干渉可能な突部71i,71i,71i,71iが形成されている(図6参照)。このような構成により、スライド部材71が本来の移動方向と交差するような方向への移動が抑制されるので、スライド部材71の移動動作(スライド動作)を可動部材60(裏側カバー62)に対して引っ掛かりなくスムーズに行われるようになっている。
また、可動演出装置50における可動部材60の移動方向(回動方向)およびスライド部材71の移動方向(スライド方向)が、遊技機1の遊技盤5の盤面と平行となるように配置されている構成になっているので、遊技機1の前後方向において嵩張らないように可動演出装置50を配置することができ、遊技機1という限られた空間の有効利用を図ることが可能となっている。
以上本発明に係る遊技機の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上述した可動演出装置50は、表示部17aの上方に配設された構成を示したが、そのような構成に限るものではなく、遊技機1の枠等の配設可能な位置であれば、どこでも良く、上述した実施の形態には限定されない。また、可動演出装置50における可動部材60の移動方向は上下方向に限るものではなく、例えば、左右方向、前後方向などに移動させるような構成にしても良い。
また、ベース体51に移動規制壁51dを1つ設けた構成について説明したが、可動部材60の移動方向(回動方向)に沿って複数の移動規制壁51dを所定の間隔を置いて並設し、可動部材60が第1位置P1から第2位置P2に移動する間に、変位部材63,63を間欠的に複数回変位(開閉)させるような構成にしても良いし、可動部材60を移動させるときには可動部材60を単体で移動させるような構成でも、表示装置17(表示部17a)上の表示内容と連動した形態で駆動を行う構成であっても良く、上述した実施の形態には限定されない。
1:遊技機 5:遊技盤 6:遊技領域 17:表示装置
17a:表示部 30:センター役物 40:前面側装飾部材
40a:開口部 40b:カバー体 41:センターベース
41a:開口部 50:可動演出装置 51:ベース体
51c:スリット 51d:移動規制壁 51e:第1の誘導面
55:可動ギア 55b:偏心軸 55c:位置検出用突起部
56:連結アーム 60:可動部材 61:表側カバー 61a:回動部
61c:偏心軸 61d:軸部 62:裏側カバー 62a:円筒部
62c:ガイド壁 62d:規制部 62e:挿入口
62h:バネ係止ピン 63:変位部材 63a:基端部
63b:被係止部 63c:被軸支部 71:スライド部材
71b:係止部 71c:挿通口 71d:当接部
71e:第2の誘導面 71f:規制孔 71g:バネ係止ピン
71i:突部 72:付勢バネ 81:モータ 81a:駆動軸
82:駆動ギア 91:センサ基板 92:初期位置検出センサ
92a:対向検出部

Claims (4)

  1. 遊技状態に応じて第1の位置と第2の位置との間で往復移動可能な可動部材と、前記可動部材を往復移動させるための駆動手段と、前記可動部材および前記駆動手段が取り付けられるベース体とから構成される可動演出装置を備えた遊技機において、
    前記可動部材には、該可動部材の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って第1の状態から第2の状態へと移動可能なスライド部材と、前記スライド部材を前記第1の状態から前記第2の状態へ移動させる方向に付勢する付勢部材と、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への移動に連動して該スライド部材の移動方向とは異なる方向に変位可能な変位部材とが設けられ、
    前記ベース体には、前記可動部材が前記第1の位置にある場合に、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への前記付勢部材の付勢による移動動作を規制する一方、前記可動部材が前記第2の位置にある場合に、前記スライド部材の前記第1の状態から第2の状態への前記付勢部材の付勢による移動動作を規制しない移動規制壁が形成され、
    前記スライド部材には、一端側に前記変位部材を係止可能な係止部が形成されると共に、他端側に前記移動規制壁に当接可能な当接部が形成されており、
    前記可動部材が前記第1の位置にある場合に、前記当接部が前記移動規制壁に当接することで前記スライド部材が前記第1の状態に保持される一方、前記可動部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動した際に、前記当接部と前記移動規制壁との当接が解除されることで前記付勢部材の付勢によって前記スライド部材が前記第2の状態に移動すると共に前記変位部材が変位するようにし、
    前記可動部材には、前記変位部材を回動可能にするための軸部が形成され、
    前記変位部材には、前記可動部材の前記軸部に軸支される被軸支部が形成されると共に、前記スライド部材の前記係止部に係止可能な棒状の被係止部が形成され、
    前記スライド部材の前記係止部には、前記変位部材の前記被係止部が挿通可能な挿通口が形成され、
    前記可動部材には、前記スライド部材の前記挿通口に挿通された前記変位部材の前記被係止部が挿入可能な挿入口が形成され、
    前記挿通口と前記挿入口は、前記被係止部が移動可能な大きさを有すると共に、該挿通口における前記被係止部の移動方向と、該挿入口における前記被係止部の移動方向とが異なるように形成されており、
    前記変位部材は、前記スライド部材の前記第1の状態から前記第2の状態への移動に連動して、前記被係止部が前記挿通口および前記挿入口に沿って移動することで、前記スライド部材の移動方向とは異なる方向に変位するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ベース体の前記移動規制壁は、前記可動部材の移動方向に沿って形成されると共に、
    前記移動規制壁には、第1の誘導面が形成されると共に、前記スライド部材の当接部には、第2の誘導面が形成されており、前記第1の誘導面および前記第2の誘導面の少なくとも一方は前記可動部材の移動方向に対して傾斜して形成され、
    前記可動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動した際に、前記スライド部材は、前記当接部の前記第2の誘導面が前記移動規制壁の前記第1の誘導面によって案内されつつ前記付勢部材の付勢に抗して前記第2の状態から前記第1の状態へ移動するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  3. 前記可動部材には、前記スライド部材が前記第1の状態と前記第2の状態との間の移動方向とは異なる方向への動きを規制する規制部が形成され、
    前記スライド部材には、該スライド部材の移動方向に対して異なる方向への動きが規制されるように前記規制部と干渉可能な突部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記可動部材の移動方向および前記スライド部材の移動方向が、遊技機の遊技盤面と平行となるように配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の遊技機。
JP2010146049A 2010-06-28 2010-06-28 遊技機 Expired - Fee Related JP5167313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010146049A JP5167313B2 (ja) 2010-06-28 2010-06-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010146049A JP5167313B2 (ja) 2010-06-28 2010-06-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012005746A JP2012005746A (ja) 2012-01-12
JP5167313B2 true JP5167313B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=45536990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010146049A Expired - Fee Related JP5167313B2 (ja) 2010-06-28 2010-06-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5167313B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6086376B2 (ja) * 2012-09-21 2017-03-01 サミー株式会社 可動役物ユニット
JP5876816B2 (ja) * 2012-11-19 2016-03-02 株式会社ニューギン 遊技機
JP5903691B2 (ja) * 2013-08-28 2016-04-13 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2015110150A (ja) * 2015-03-23 2015-06-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6515746B2 (ja) * 2015-08-31 2019-05-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP6370763B2 (ja) * 2015-11-10 2018-08-08 株式会社ニューギン 遊技機
JP6311101B2 (ja) * 2015-11-19 2018-04-18 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017195977A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP6580237B2 (ja) * 2018-11-07 2019-09-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP6580238B2 (ja) * 2018-11-07 2019-09-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP6580236B2 (ja) * 2018-11-07 2019-09-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP6761060B2 (ja) * 2019-01-23 2020-09-23 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2020072897A (ja) * 2019-10-28 2020-05-14 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2020011133A (ja) * 2019-10-28 2020-01-23 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4884835B2 (ja) * 2006-05-23 2012-02-29 株式会社ニューギン 遊技機用の演出装置
JP4906480B2 (ja) * 2006-11-27 2012-03-28 株式会社三共 遊技機
JP2008154817A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Naito Shokai:Kk 遊技機の動力伝達装置
JP5039669B2 (ja) * 2008-09-05 2012-10-03 京楽産業.株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012005746A (ja) 2012-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5167313B2 (ja) 遊技機
JP5095782B2 (ja) 遊技機
JP5140137B2 (ja) 遊技機
JP5241869B2 (ja) 遊技機
JP5281924B2 (ja) 遊技機の演出装置
JP5436629B2 (ja) 遊技機
JP5388813B2 (ja) 遊技機
JP2012100866A (ja) 遊技機
JP5913168B2 (ja) 遊技機
JP2008284227A (ja) 遊技機
JP2010183962A (ja) 可動役物装置
JP2017148428A (ja) 弾球遊技機
JP5467847B2 (ja) 遊技機
JP5604084B2 (ja) 遊技機
JP2007300989A (ja) パチンコ用の可変入賞装置
JP6152953B1 (ja) 遊技機
JP6086376B2 (ja) 可動役物ユニット
JP5537384B2 (ja) 弾球遊技機
JP5386418B2 (ja) 弾球遊技機
JP6013157B2 (ja) 入賞装置
JP6019525B2 (ja) 遊技機
JP5193165B2 (ja) 遊技機
JP2018089517A5 (ja)
JP7421999B2 (ja) 遊技機
JP5019475B2 (ja) 遊技機用演出装置および遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5167313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees