JP5165763B2 - 無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、下り方向データを無線基地局間で転送する無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムにおいて、無線端末は、移動中などにおいて、より条件の良い無線基地局へ接続先を切り替える、いわゆるハンドオーバを行っている。
このような無線通信システムにおいては、中継局として機能する無線基地局(中継無線基地局)が、上位ネットワークにおけるアクセスゲートウェイからの無線端末宛の下り方向データを受信する。ハンドオーバ前においては、中継無線基地局は、受信した下り方向データをハンドオーバ元の無線基地局(切替元無線基地局)へ転送する。切替元無線基地局は、受信した下り方向データを無線端末へ送信する。
一方、ハンドオーバ後においては、中継無線基地局は、ハンドオーバ前と同様に、受信した下り方向データを切替元無線基地局へ転送する。切替元無線基地局は、受信した下り方向データを、ハンドオーバ先の無線基地局(切替先無線基地局)へ送信する。更に、切替先無線基地局は、受信した下り方向データを無線端末へ送信する。上述した処理により、ハンドオーバ後においても、無線端末に対して下り方向データを継続して送信することができる。
上述した無線通信システムとしては、例えば3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)にて規格策定中のUMB(Ultra Mobile Broadband)が挙げられる(非特許文献1参照)。
"Overview for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification(3GPP2 C.S0084-000-0)"、[online]、[平成20年9月19日検索]、<http://www.3gpp2.org/Public_html/specs/C.S0084-000-0_v2.0_070904.pdf>
しかしながら、上述した従来の無線通信システムには、次のような問題がある。具体的には、ハンドオーバ後においては、下り方向データは、中継無線基地局から切替元無線基地局を介して切替先無線基地局へ転送される。このため、切替元無線基地局における転送処理の時間が、無線端末における下り方向データ受信の遅延時間となる。
また、切替元無線基地局及び切替先無線基地局は、それぞれ下り方向データを送信する際に宛先ヘッダを付加して下り方向データのカプセル化を行う場合がある。切替元無線基地局において宛先ヘッダを付加する処理は、上述した転送処理の時間の長期化、更には、無線端末における下り方向データ受信の遅延時間の長期化をもたらす。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ハンドオーバ時において無線端末での下り方向データ受信の遅延時間を短縮可能な無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の特徴は、上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局を備え、前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送する無線通信システムであって、前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合に前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送することを要旨とする。
このような無線通信システムによれば、上位ネットワークからの前記無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局は、無線端末の接続先が切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる必要が生じ、且つ、下り方向データが特定のデータである場合に、下り方向データの転送先を切替元無線基地局から切替先無線基地局へ切り替え、下り方向データを切替先無線基地局へ転送する。
つまり、中継無線基地局は、切替元無線基地局を介することなく、直接に切替先無線基地局へ下り方向データを転送することができ、切替元無線基地局における転送処理が存在しないため、無線端末における下り方向データ受信の遅延時間が短縮される。
の特徴は、前記特定のデータは、リアルタイム性が要求されるデータであることを要旨とする。
の特徴は、前記特定のデータは、音声データであることを要旨とする。
の特徴は、上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局として動作する無線基地局であって、前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送するよう制御する制御部を備え、前記制御部は、前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合には、前記下り方向データを、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送するよう制御することを要旨とする。
の特徴は、上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局を備え、前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送する無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合には、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送することを要旨とする。
本発明によれば、無線端末での下り方向データ受信の遅延時間を短縮可能な無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る無線基地局の概略構成図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る、DAPである無線基地局における制御部の機能ブロック構成図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る、Source FLSEである無線基地局における制御部の機能ブロック構成図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る、Target FLSEである無線基地局における制御部の機能ブロック構成図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る無線端末の概略構成図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る無線端末における制御部の機能ブロック構成図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 図9は、従来の無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る、DAPである無線基地局における制御部の機能ブロック構成図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る、Source FLSEである無線基地局における制御部の機能ブロック構成図である。 図12は、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 図13は、本発明の実施形態の変形例に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 図14は、本発明の実施形態の変形例に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
[第1実施形態]
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、第1実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体概略構成、(1.2)無線基地局の構成、(1.3)無線端末の構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、無線基地局1Aと、無線基地局1Bと、無線基地局1Cと、無線端末2と、アクセスゲートウェイ3と、上位ネットワーク4と、有線ネットワーク5とを含む。図1では説明の簡略化のため、1つの無線端末のみを図示しているが、実際には多数の無線端末が無線基地局1A〜1Cの周囲に位置している。
第1実施形態では、無線通信システム10は、高速通信可能な広域IPブロードバンドシステムの1つである3GPP2 UMB Air Interface(以下、単に「UMBシステム」という)に基づく構成を有する。
無線基地局1A〜1C及びアクセスゲートウェイ3は、図示を省略するルータなどを介して互いに有線接続されている。無線基地局1A〜1Cは、アクセスゲートウェイ3を介して上位ネットワーク4と通信可能である。また、無線基地局1A〜1Cは、有線ネットワーク5を介して互いに通信(すなわち、基地局間通信)することができる。
無線基地局1A〜1Cは、自局の通信可能エリア内に位置する無線端末と無線通信する。無線端末2は、電源投入時やハンドオーバ時において、無線基地局1A〜1Cが報知する無線信号(いわゆる、パイロット信号)の受信SNR、受信RSSIまたは受信FERなどの受信品質を比較して、最も受信品質が高い無線基地局に接続要求を送信する。このような接続要求は、UMBシステムではRoute_Openメッセージと呼ばれる。
図1の例では、無線端末2は高速移動中であり、無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行する。この際、無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3と無線基地局1Bとの中継局となり、無線端末2宛の下り方向データを無線基地局1Bへ転送する。無線基地局1Bは、無線基地局1Aから受信した下り方向データを無線端末2へ送信する。
更に、無線端末2は、無線基地局1Bから無線基地局1Cへのハンドオーバを実行する。この際、無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3と無線基地局1Cとの中継局となり、無線端末2宛の下り方向データを、無線基地局1Bを介することなく、直接に無線基地局1Cへ転送する。無線基地局1Cは、無線基地局1Aから受信した下り方向データを無線端末2へ送信する。これにより、データロスの少ない高速なハンドオーバが実現される。
一方、上り方向通信において、無線基地局1B及び無線基地局1Cは、無線端末2から受信した上り方向データを無線基地局1Aへ転送する。無線基地局1Aは、無線基地局1B及び無線基地局1Cから受信した上り方向データをアクセスゲートウェイ3へ送信する。
UMBシステムにおいては、無線基地局1Aのように、上位ネットワーク4と無線基地局1B及び無線基地局1Cと間の中継局として機能する無線基地局(中継無線基地局)をDAP(Data Attachment Point)と称し、無線基地局1Bから無線基地局1Cへのハンドオーバ時における無線基地局1Bのように、ハンドオーバ元(切替元)となって実際に無線端末2へ下り方向データを送信する無線基地局(切替元無線基地局)をSource FLSE(Forward Link Serving eBS)と称し、無線基地局1Bから無線基地局1Cへのハンドオーバ時における無線基地局1Cのように、ハンドオーバ先(切替先)となって実際に無線端末2へ下り方向データを送信する無線基地局(切替先無線基地局)をTarget FLSEと称している。
また、実際に無線端末2から上り方向データを受信する無線基地局を、RLSE (Reverse Link Serving eBS)と称している。但し、FLSEとRLSE同一である場合と、異なる場合とがある。
なお、UMBシステムにおいては、無線基地局はAN(Access Network)と呼ばれ、無線端末はAT(Access Terminal)と呼ばれる。以下においては、無線基地局を適宜ANと称し、無線端末を適宜ATと称する。
第1実施形態において、無線端末2は、電源投入時またはハンドオーバ時において、無線基地局1Aに対して接続を要求する。すなわち、無線端末2は、無線基地局1A〜1Cが送信するパイロット信号の受信品質を比較し、無線基地局1Aとの間の無線品質が最も高いと判断して、Route_Openメッセージを無線基地局1Aへ送信する。
但し、無線端末2及び無線基地局1B間の無線品質と、無線端末2及び無線基地局1C間の無線品質とは、無線端末2が接続するために必要な所定品質を満たしているものとする。
(1.2)無線基地局の構成
次に、無線基地局1A〜1Cの構成について、(1.2.1)無線基地局の概略構成、(1.2.2)無線基地局の詳細構成の順に説明する。
但し、無線基地局1B及び無線基地局1Cの概略構成は無線基地局1Aと同様であるため、無線基地局1B及び無線基地局1Cの概略構成についての説明は省略する。
(1.2.1)無線基地局の概略構成
図2は、無線基地局1Aの概略構成図である。図2に示すように、無線基地局1Aは、制御部102、I/F部104、RF部106、アンテナ108、I/F部110及び記憶部114とを含む。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1Aが具備する各種機能を制御する。また、制御部102は、無線基地局1Aと通信中の無線端末を管理する機能を有する。具体的には、制御部102は、無線基地局1AをDAPとする無線端末と、無線基地局1AをFLSEとする無線端末と、無線基地局1AをRLSEとする無線端末とを管理し、これらの無線端末の情報を記憶部114に記憶させる。
I/F部104は、ルータなどを介してアクセスゲートウェイ3に有線接続される。
RF部106は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどを含み、アンテナ108を介して無線信号の送受信を行う。また、RF部106は、アンテナ108を介してパイロット信号を常時報知する。
I/F部110は、ルータなどや有線ネットワーク5を介して無線基地局1A及び無線基地局1Cに有線接続される。
記憶部114は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。
(1.2.2)無線基地局の詳細構成
次に、無線基地局1A〜1Cの詳細構成、具体的には、制御部102の機能ブロック構成について説明する。図3は、DAPである無線基地局1Aにおける制御部102の機能ブロック構成図である。
図3に示すように、制御部102は、切替元向け下り方向データ転送部202、切替先向け下り方向データ転送部204及び中継局向け接続切替予告通知受信部206を含む。
切替元向け下り方向データ転送部202及び 切替先向け下り方向データ転送部204は、上位ネットワーク4からの下り方向データを入力する。更に、切替元向け下り方向データ転送部202は、入力した下り方向データを、Source FLSEである無線基地局1Bへ転送する。
中継局向け接続切替予告通知受信部206は、無線基地局1Bからの接続切替予告通知であるFLSE切替予告通知を受信し、切替先向け下り方向データ転送部204へ出力する。
切替先向け下り方向データ転送部204は、FLSE切替予告通知を入力すると、切替元向け下り方向データ転送部202による下り方向データの転送を停止させる。更に、切替先向け下り方向データ転送部204は、上位ネットワーク4からの下り方向データを、Target FLSEである無線基地局1Cへ転送する。つまり、下り方向データの転送先が無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替わる。
図4は、Source FLSEである無線基地局1Bにおける制御部102の機能ブロック構成図である。
図4に示すように、制御部102は、切替元向け下り方向データ受信部302、切替元向け下り方向データ送信部304、切替元向け接続切替予告通知受信部306、データ判定部308、接続切替予告通知転送部310及び下り方向データ送信停止部312を含む。
切替元向け下り方向データ受信部302は、無線基地局1Aからの下り方向データを受信する。更に、切替元向け下り方向データ受信部302は、受信した下り方向データを、切替元向け下り方向データ送信部304と、データ判定部308とへ出力する。
切替元向け下り方向データ送信部304は、下り方向データを入力する。更に、切替先向け下り方向データ送信部404は、下り方向データに無線基地局1Bを示す宛先ヘッダを付加して、無線端末2へ送信する。
切替元向け接続切替予告通知受信部306は、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信する。更に、切替元向け接続切替予告通知受信部306は、受信したFLSE切替予告通知をデータ判定部308へ出力する。
データ判定部308は、切替元向け下り方向データ受信部302からの下り方向データを入力する。また、データ判定部308は、切替元向け接続切替予告通知受信部306からのFLSE切替予告通知を入力する。更に、データ判定部308は、入力した下り方向データがVoIP(Voice over IP)データであるか否かを判定する。ここで、VoIPデータは、リアルタイム性の要求される音声データである。
下り方向データがVoIPデータである場合、データ判定部308は、FLSE切替予告通知を接続切替予告通知転送部310へ出力する。また、データ判定部308は、下り方向データ送信停止部312に対して下り方向データの送信停止を指示する。
接続切替予告通知転送部310は、データ判定部308からの下り方向データを入力し、無線基地局1Aへ転送する。
下り方向データ送信停止部312は、データ判定部308の指示に基づいて、切替元向け下り方向データ送信部304による、下り方向データの無線端末2への送信を停止させる。
図5は、Target FLSEである無線基地局1Cにおける制御部102の機能ブロック構成図である。
図5に示すように、制御部102は、切替先向け下り方向データ受信部402及び切替先向け下り方向データ送信部404を含む。
切替先向け下り方向データ受信部402は、無線基地局1Aからの下り方向データを受信する。更に、切替先向け下り方向データ受信部402は、受信した下り方向データを、切替先向け下り方向データ送信部404へ出力する。
切替先向け下り方向データ送信部404は、下り方向データを入力する。更に、切替先向け下り方向データ送信部404は、下り方向データに無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、無線端末2へ送信する。
(1.3)無線端末の構成
次に、無線端末2の構成について、(1.3.1)無線端末の概略構成、(1.3.2)無線端末の詳細構成の順に説明する。
(1.3.1)無線端末の概略構成
図6は、無線端末2の概略構成図である。図6に示すように、無線端末2は、制御部152、記憶部153、アンテナ154、RF部156、モニタ158、マイク160、スピーカ162及び操作部164を含む。
制御部152は、例えばCPUによって構成され、無線端末2が具備する各種機能を制御する。記憶部153は、例えばメモリによって構成され、無線端末2における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
RF部156は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどを含み、アンテナ154を介して無線信号の送受信を行う。また、RF部156は、アンテナ108を介して、無線基地局1A〜1Cが送信するパイロット信号を周期的に受信する。
モニタ158は、制御部152を介して受信した画像を表示したり、操作内容(入力電話番号やアドレスなど)を表示したりする。マイク160は、音声を集音し、集音された音声に基づく音声データを制御部152へ出力する。スピーカ162は、制御部152から取得した音声データに基づいて音声を出力する。
操作部164は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。
(1.3.2)無線端末の詳細構成
次に、無線端末2の詳細構成、具体的には、制御部152の機能ブロック構成について説明する。図7は、制御部152の機能ブロック構成図である。図7に示すように、制御部152は、端末向け下り方向データ受信部502及び接続切替予告通知送信部504を含む。
端末向け下り方向データ受信部502は、無線基地局1A〜1Cからの下り方向データを受信する。更に、端末向け下り方向データ受信部502は、受信した下り方向データを接続切替予告通知送信部504へ出力する。
無線基地局1Bから無線基地局1Cへのハンドオーバの実行において、ハンドオーバ前の場合には、端末向け下り方向データ受信部502は、無線基地局1Bからの下り方向データを受信する。また、ハンドオーバ後の場合には、端末向け下り方向データ受信部502は、無線基地局1Cからの下り方向データを受信する。
接続切替予告通知送信部504は、無線端末2が受信するパイロット信号に応じて、無線基地局1A〜1Cとの間の無線品質(受信SNR、受信RSSIまたは受信FERなど)を測定する。更に、接続切替予告通知送信部504は、無線基地局1A〜1Cのうち、接続先の無線基地局との間の無線品質よりも、接続先でない無線基地局との間の無線品質が上回った場合には、FLSE切替予告通知を、接続先の無線基地局へ送信する。
(2)無線通信システムの動作
図8は、無線通信システム10の動作を示すシーケンス図である。なお、当初、無線端末2は、無線基地局1Bと接続されているものとする。
ステップS101において、DAPである無線基地局1Aは、下り方向データであるIPデータをSource FLSEである無線基地局1Bへ転送する。無線端末2は、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS102において、無線基地局1Bは、受信したIPデータに、無線基地局1Bを示す宛先ヘッダを付加して、下り方向データとしてのRLPデータを生成する。更に、無線基地局1Bは、RLPデータを無線端末2へ送信する。無線端末2は、無線基地局1BからのRLPデータを受信する。
その後、ステップS103において、無線端末2の移動により、無線端末2と無線基地局1Bとの間の無線品質よりも、無線端末2と無線基地局1Cとの間の無線品質が上回った場合、無線端末2は、FLSE切替予告通知を無線基地局1Bへ送信する。FLSE切替予告通知は、Target FLSEである無線基地局1Cの識別情報と、無線端末2が、最後に受信したRLPデータに含まれるIPデータの識別情報である、シーケンス番号とを含む。無線基地局1Bは、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信する。
ステップS104において、無線基地局1Bは、ステップS101において受信したIPデータや、ステップS103において送信したRLPデータに含まれるIPデータがVoIPデータであるか否かを判定する。
IPデータがVoIPデータである場合、ステップS105において、無線基地局1Bは、FLSE切替予告通知を無線基地局1Aへ送信する。無線基地局1Aは、無線基地局1BからのFLSE切替予告通知を受信する。
ステップS106において、無線基地局1Bは、無線端末2へのRLPデータの送信を停止する。
その後、ステップS107において、無線端末2と無線基地局1Cとは、無線端末2の接続先を無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替えるハンドオーバ(FLSE切替)を行う。
ステップS108において、無線基地局1Cは、ハンドオーバが行われたことを示すIPT通知を、無線基地局1A及び無線基地局1Bへ送信する。無線基地局1A及び無線基地局1Bは、無線基地局1CからのIPT通知を受信する。
ステップS109において、無線基地局1Aは、下り方向データであるIPデータをTarget FLSEである無線基地局1Cへ転送する。ここで、無線基地局1Aは、ステップS105において受信したFLSE切替予告通知に含まれる無線基地局1Cの識別情報に基づいて、IPデータの宛先を無線基地局1Cに設定することができる。また、無線基地局1Aは、ステップS105において受信したFLSE切替予告通知に含まれるシーケンス番号の次のシーケンス番号以降のIPデータから送信を行う。無線基地局1Cは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS110において、無線基地局1Cは、受信したIPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、RLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線端末2へ送信する。無線端末2は、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
その後、ステップS109及びステップS110と同様の動作が行われる。すなわち、ステップS111において、無線基地局1Aは、IPデータを無線基地局1Cへ転送する。無線基地局1Cは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS112において、無線基地局1Cは、受信したIPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、RLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線端末2へ送信する。無線端末2は、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
(3)作用・効果
以下、第1実施形態の無線通信システム10の動作と、従来の無線通信システムの動作とを比較する。図9は、従来の無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、当初、無線端末20は、無線基地局1Bと接続されているものとする。
ステップS501において、DAPである無線基地局1Aは、下り方向データであるIPデータをSource FLSEである無線基地局1Bへ転送する。無線基地局10Bは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS502において、無線基地局1Bは、受信したIPデータに、無線基地局1Bを示す宛先ヘッダを付加して、下り方向データとしてのRLPデータを生成する。更に、無線基地局1Bは、RLPデータを無線端末20へ送信する。無線端末20は、無線基地局1BからのRLPデータを受信する。
その後、ステップS503において、無線端末20と無線基地局1Cとは、無線端末20の接続先を無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替えるハンドオーバ(FLSE切替)を行う。
ステップS504において、無線基地局1Cは、ハンドオーバが行われたことを示すIPT通知を無線基地局10A及び無線基地局1Bへ送信する。無線基地局10A及び無線基地局1Bは、無線基地局1CからのIPT通知を受信する。
ステップS506において、無線基地局1Aは、ステップS501の場合と同様、IPデータを無線基地局1Bへ転送する。無線基地局10Bは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS507において、無線基地局1Aは、受信したIPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、RLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線基地局10Cへ送信する。無線基地局10Cは、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
ステップS508において、無線基地局1Aは、受信したRLPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、新たなRLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線端末20へ送信する。無線端末20は、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
その後、ステップS508乃至ステップS510において、ステップS505乃至ステップS507と同様の動作が行われる。
このように従来の無線通信システムでは、無線端末20の接続先が、無線基地局10Bから無線基地局10Cに切り替わる場合、無線基地局10Aは、無線基地局10Bを介して無線基地局10CへIPデータを転送している。
これに対して、第1実施形態の無線通信システム10によれば、無線基地局1Aは、無線端末2の接続先が無線基地局1Bである場合に、上位ネットワーク4からの下り方向データであるIPデータを無線基地局1Bへ転送する。一方、無線基地局1Aは、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信した場合には、無線端末2の接続先が無線基地局1Bから無線基地局1Cに切り替わる必要が生じ、且つ、IPデータがVoIPデータであると認識し、IPデータの転送先を無線基地局1Bから無線基地局1Cに切り替え、IPデータを、無線基地局1Bを介さずに、無線基地局1Cへ直接に転送する。したがって、ハンドオーバ時において、転送処理の時間が短縮され、更には、無線端末2での下り方向データ受信の遅延時間を短縮可能となる。
また、従来の無線通信システムでは、無線基地局10BがIPデータに宛先ヘッダを付加し、RLPデータを無線基地局10Cへ転送する。更に、無線基地局10Cは、無線基地局10BからのRLPデータに宛先ヘッダを付加し、新たなRLPデータを無線端末20へ転送する。すなわち、無線基地局において宛先ヘッダを付加する処理が複数回行われ、IPデータには、複数の宛先ヘッダが付加される。
これに対して、第1実施形態の無線通信システム10によれば、無線基地局において宛先ヘッダを付加する処理は、一度のみであり、上述した転送処理の時間の短縮、更には、無線端末2での下り方向データ受信の遅延時間の短縮が可能となる。また、IPデータには1つの宛先ヘッダのみが付加されるため、転送データの冗長化を防止し、伝送路の利用効率を向上させることができる。
第1実施形態では、下り方向データであるIPデータが、リアルタイム性の要求される音声データであるVoIPデータである場合無線端末2での下り方向データ受信の遅延時間の短縮が必要な場合にのみ、無線基地局1Aは、IPデータを、無線基地局1Bを介さずに、無線基地局1Cへ直接に転送する。したがって、下り方向データがVoIPデータの場合に、確実に無線端末2での下り方向データ受信の遅延時間の短縮が可能となる。
第1実施形態では、FLSE切替予告通知は、Target FLSEである無線基地局1Cの識別情報と、無線端末2が、最後に受信したRLPデータに含まれるIPデータの識別情報である、シーケンス番号とを含んでいる。したがって、無線基地局1Aは、受信したFLSE切替予告通知に含まれる無線基地局1Cの識別情報に基づいて、IPデータの宛先を無線基地局1Cに設定することができる。また、無線基地局1Aは、受信したFLSE切替予告通知に含まれるシーケンス番号の次のシーケンス番号以降のIPデータ、すなわち、無線端末2が未受信のIPデータから送信を行うことができ、効率的な送信が可能となる。
[第2実施形態]
次に、図面を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)作用・効果について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。但し、無線通信システムの全体概略構成及び無線端末の構成は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。また、無線基地局は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
(1.1)無線基地局の構成
(1.1.1)無線基地局の詳細構成
無線基地局1A及び無線基地局1Bの詳細構成、具体的には、制御部102の機能ブロック構成について説明する。なお、無線基地局1Cの詳細構成は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図10は、DAPである無線基地局1Aにおける制御部102の機能ブロック構成図である。図10に示すように、制御部102は、切替元向け下り方向データ転送部202、切替先向け下り方向データ転送部204、中継局向け接続切替予告通知受信部206及びデータ判定部208を含む。
切替元向け下り方向データ転送部202及び切替先向け下り方向データ転送部204は、上位ネットワーク4からの下り方向データを、データ判定部208を介して入力する。更に、切替元向け下り方向データ転送部202は、入力した下り方向データを、Source FLSEである無線基地局1Bへ転送する。
中継局向け接続切替予告通知受信部206は、無線基地局1BからのFLSE切替予告通知を受信し、データ判定部208へ出力する。
データ判定部208は、中継局向け接続切替予告通知受信部206からの下り方向データを入力する。更に、データ判定部208は、入力した下り方向データがVoIPデータであるか否かを判定する。
下り方向データがVoIPデータである場合、データ判定部208は、切替先向け下り方向データ転送部204に対して、転送先の切り替えを指示する。切替先向け下り方向データ転送部204は、データ判定部208の指示に基づいて、切替元向け下り方向データ転送部202による下り方向データの転送を停止させる。更に、切替先向け下り方向データ転送部204は、上位ネットワーク4からの下り方向データを、Target FLSEである無線基地局1Cへ転送する。つまり、下り方向データの転送先が無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替わる。
図11は、Source FLSEである無線基地局1Bにおける制御部102の機能ブロック構成図である。図11に示すように、制御部102は、切替元向け下り方向データ受信部302、切替元向け下り方向データ送信部304、切替元向け接続切替予告通知受信部306、接続切替予告通知転送部310及び下り方向データ送信停止部312を含む。
切替元向け下り方向データ受信部302は、無線基地局1Aからの下り方向データを受信する。更に、切替元向け下り方向データ受信部302は、受信した下り方向データを、切替元向け下り方向データ送信部304へ出力する。切替元向け下り方向データ送信部304は、下り方向データを入力し、無線端末2へ送信する。
切替元向け接続切替予告通知受信部306は、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信する。更に、切替元向け接続切替予告通知受信部306は、受信したFLSE切替予告通知を接続切替予告通知転送部310へ出力する。また、切替元向け接続切替予告通知受信部306は、下り方向データ送信停止部312に対して下り方向データの送信停止を指示する。
接続切替予告通知転送部310は、データ判定部308からの下り方向データを入力し、無線基地局1Aへ転送する。
下り方向データ送信停止部312は、切替元向け接続切替予告通知受信部306の指示に基づいて、切替元向け下り方向データ送信部304による、下り方向データの無線端末2への送信を停止させる。
(2)無線通信システムの動作
図12は、無線通信システム10の動作を示すシーケンス図である。なお、当初、無線端末2は、無線基地局1Bと接続されているものとする。
ステップS201乃至ステップS203の動作は、図8のステップS101乃至ステップS103の動作と同様であるので、説明は省略する。
ステップS204において、Source FLSEである無線基地局1Bは、FLSE切替予告通知を、DAPである無線基地局1Aへ送信する。無線基地局1Aは、無線基地局1BからのFLSE切替予告通知を受信する。
ステップS205において、無線基地局1Aは、ステップS201において転送したIPデータがVoIPデータであるか否かを判定する。
ステップS206において、無線端末2は、無線端末2へのRLPデータの送信を停止する。
その後、ステップS207において、無線端末2と無線基地局1Cとは、無線端末2の接続先を無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替えるハンドオーバ(FLSE切替)を行う。
ステップS208において、無線基地局1Cは、ハンドオーバが行われたことを示すIPT通知を、無線基地局1A及び無線基地局1Bへ送信する。無線基地局1A及び無線基地局1Bは、無線基地局1CからのIPT通知を受信する。
ステップS209において、無線基地局1Aは、IPデータをTarget FLSEである無線基地局1Cへ転送する。ここで、無線基地局1Aは、ステップS204において受信したFLSE切替予告通知に含まれる無線基地局1Cの識別情報に基づいて、IPデータの宛先を無線基地局1Cに設定する。また、無線基地局1Aは、ステップS204において受信したFLSE切替予告通知に含まれるシーケンス番号の次のシーケンス番号以降のIPデータから送信を行う。無線基地局1Cは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS210において、無線基地局1Cは、受信したIPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、RLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線端末2へ送信する。無線端末2は、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
その後、ステップS211及びステップS212において、ステップS209及びステップS110と同様の動作が行われる。
このように、第2実施形態の無線通信システム10によれば、無線基地局1Aは、無線端末2の接続先が無線基地局1Bである場合に、上位ネットワーク4からの下り方向データであるIPデータを無線基地局1Bへ転送する。一方、無線基地局1Aは、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信した場合には、無線端末2の接続先が無線基地局1Bから無線基地局1Cに切り替わる必要が生じたと認識し、更に、IPデータがVoIPデータであると判定した場合には、IPデータの転送先を無線基地局1Bから無線基地局1Cに切り替え、IPデータを、無線基地局1Bを介さずに、無線基地局1Cへ直接に転送する。したがって、ハンドオーバ時において、転送処理の時間が短縮され、更には、無線端末2での下り方向データ受信の遅延時間を短縮可能となる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、無線通信システム10は、無線基地局1A〜1Cを含んだが、更に別の無線基地局を含んでもよい。
図13は、本発明の実施形態の変形例に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。図13に示す無線通信システム10は、図1に示す無線通信システム10と比較すると、新たに無線基地局1Dを含んでいる。
図14は、無線通信システム10の動作を示すシーケンス図である。なお、当初、無線端末2は、無線基地局1Bと接続されているものとする。
ステップS301乃至S310の動作は、図8のステップS101乃至ステップS110の動作と同様であるので、説明は省略する。
ステップS311において、無線端末2の移動により、無線端末2と無線基地局1Bとの間の無線品質よりも、無線端末2と無線基地局1Cとの間の無線品質が上回った場合、無線端末2は、FLSE切替予告通知を、Target FLSEからSource FLSEに切り替わる無線基地局1Bへ送信する。FLSE切替予告通知は、新たなTarget FLSEである無線基地局1Cの識別情報と、無線端末2が、最後に受信したRLPデータに含まれるIPデータの識別情報である、シーケンス番号とを含む。無線基地局1Bは、無線端末2からのFLSE切替予告通知を受信する。
ステップS312において、無線基地局1Bは、ステップS309において受信したIPデータがVoIPデータであるか否かを判定する。
IPデータがVoIPデータである場合、ステップS313において、無線基地局1Bは、FLSE切替予告通知を無線基地局1Aへ送信する。無線基地局1Aは、無線基地局1CからのFLSE切替予告通知を受信する。
ステップS314において、無線基地局1Bは、無線端末2へのRLPデータの送信を停止する。
その後、ステップS315において、無線端末2と無線基地局1Cとは、無線端末2の接続先を無線基地局1Bから無線基地局1Cへ切り替えるハンドオーバ(FLSE切替)を行う。
ステップS316において、無線基地局1Cは、ハンドオーバが行われたことを示すIPT通知を、無線基地局1A及び無線基地局1Bへ送信する。無線基地局1A及び無線基地局1Bは、無線基地局1CからのIPT通知を受信する。
ステップS317において、無線基地局1Aは、下り方向データであるIPデータをTarget FLSEである無線基地局1Cへ転送する。ここで、無線基地局1Aは、ステップS313において受信したFLSE切替予告通知に含まれる無線基地局1Cの識別情報に基づいて、IPデータの宛先を無線基地局1Cに設定することができる。また、無線基地局1Aは、ステップS313において受信したFLSE切替予告通知に含まれるシーケンス番号の次のシーケンス番号以降のIPデータから送信を行う。無線基地局1Cは、無線基地局1AからのIPデータを受信する。
ステップS318において、無線基地局1Cは、受信したIPデータに、無線基地局1Cを示す宛先ヘッダを付加して、RLPデータを生成する。更に、無線基地局1Cは、RLPデータを無線端末2へ送信する。無線端末2は、無線基地局1CからのRLPデータを受信する。
なお、上述した実施形態では、UMBシステムに基づく構成について説明したが、UMBシステムに限らず、無線端末のハンドオーバ時に無線基地局間で少なくとも下り方向データを転送する無線通信システムであれば本発明を応用可能である。
例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、規格策定中のLTE(Long Term Evolution)等の無線通信システムにおいても本発明を適用可能である。LTEの無線通信システムの場合、無線基地局間には、X2コネクションが設定される。
そして、中継無線基地局に相当する無線基地局は、無線端末の接続先が切替元無線基地局に相当する無線基地局である場合に、上位ネットワークからの下り方向データを、X2コネクションを介して、切替元無線基地局に相当する無線基地局へ転送し、無線端末の接続先が切替元無線基地局に相当する無線基地局から切替先無線基地局に相当する無線基地局に切り替わる必要が生じ、且つ、下り方向データが特定のデータである場合に、下り方向データの転送先を切替元無線基地局に相当する無線基地局から切替先無線基地局に相当する無線基地局へ切り替え、下り方向データを、X2コネクションを介して、切替先無線基地局に相当する無線基地局へ転送する。
更に、切替元無線基地局に相当する無線基地局は、中継無線基地局に相当する無線基地局からの下り方向データを受信した場合には、当該下り方向データを無線端末へ送信する。
一方、切替先無線基地局に相当する無線基地局は、中継無線基地局に相当する無線基地局からの下り方向データを受信した場合には、当該下り方向データを無線端末へ送信する。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
なお、日本国特許出願第2008−249879号(2008年9月29日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明に係る無線通信システム、無線基地局、無線端末及び無線通信方法は、無線端末での下り方向データ受信の遅延時間を短縮可能であり、無線通信システム等として有用である。

Claims (5)

  1. 上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局を備え、
    前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送する無線通信システムであって、
    前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合には、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記特定のデータは、リアルタイム性が要求されるデータである請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記特定のデータは、音声データである請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局として動作する無線基地局であって、
    前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送するよう制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合には、前記下り方向データを、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送するよう制御することを特徴とする無線基地局。
  5. 上位ネットワークからの無線端末宛の下り方向データを中継する中継無線基地局を備え、
    前記無線端末の接続先が切替元無線基地局から切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局及び前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記無線端末の接続先が前記切替元無線基地局から前記切替先無線基地局に切り替わる際に、前記下り方向データが特定のデータである場合には、前記下り方向データを、前記中継無線基地局から、前記切替元無線基地局を経由せずに、前記切替先無線基地局を経由して前記無線端末へ転送することを特徴とする無線通信方法。
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