JP5164482B2 - 薬液供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、便器のリムに取り付けられ、便器を洗浄する薬液を供給する薬液供給装置に関する。
便器を洗浄したり、芳香効果を得るための薬液供給装置は、取付対象となる便器のタイプによって種々のものが提案されている。例えば、貯水タンクを有するタイプに対しては、タンク上部の手洗い部に配置される薬液供給装置が提案されており、この装置は、手洗い部に供給される水とともに、貯水タンク内に薬液を供給するように構成されている。
一方、タンク上部に手洗い部がないものや、貯水タンク自体を設けないタイプの便器も販売されており、これに対しては、便器のリムに直接取り付ける薬液供給装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載の薬液供給装置は、便器のリムに吊り掛けられるように薬液ボトルを設け、その下方に薬液を受けるプレートを取り付けている。そして、薬液ボトルからプレート上に供給される薬液を流水によってさらうことで、便器の内壁面に薬液を供給している。これによって、便器が洗浄されるとともに、薬液に含まれる芳香剤により、芳香効果も得ることができる。
特表2003−517124号公報
ところで、上記薬液供給装置は、薬液容器から排出された薬液が排出孔を介して直接プレート上へ流れ落ちるように構成されており、プレート上に形成された溝に沿って薬液が広がるようになっている。しかしながら、便器の洗浄に用いられる薬液は、一般的に粘度が高いため、粘度に合わせて溝を設計する必要がある。したがって、溝の幅、深さ、形状を使用する薬液に合わせて最適化しなければ、薬液が流れにくくなり、プレート上に行き渡りにくくなるおそれがある。このように、溝の設計は容易ではなく、このタイプの薬液供給装置を作製する上で問題となっていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡単な構造で、薬液を分散させることが可能な薬液供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、便器のリムに取り付けられる薬液供給装置であって、上記問題を解決するためになされたものであり、薬液を収容し、当該薬液の排出口を有する薬液容器と、前記排出口に接続され、前記薬液容器内の薬液を外部へと導く薬液排出機構と、前記薬液排出機構から排出された薬液を、便器内を流れる流水と接触可能に支持する支持部材と、前記薬液容器、薬剤排出機構、及び前記支持部材を便器のリムに吊り掛けるための吊掛部材と、を備え、前記薬液排出機構は、薬液を排出する流出孔と、前記流出孔から排出された薬液が供給され、前記支持部材側に突出するとともに、前記支持部材の面方向に延びる少なくとも一つの突条部と、を備えている。
この構成によれば、流出孔から排出された薬液が、支持部材の面方向へ延びる少なくとも一つの突条部に供給されるように構成されているため、薬液は突条部を伝って、支持部材の面方向に広がっていく。したがって、従来例のように、溝の幅や深さを精密に設計する必要がなく、突条部を配置するだけで、薬液の経路を形成することができるため、簡易な構造で薬液を確実に広範囲に行き渡らせることができる。また、薬液を流すために、基部には適切な傾斜を設けることが好ましいところ、このような傾斜を設けるには、装置全体の設計を考慮しなければならないが、本発明のように、突条部によって薬液を流すようにすれば、例えば、突条部だけに傾斜を設けることができ、こうすることで、簡易に薬液の流れを形成することができる。その結果、設計が簡易になる。
さらに、従来例のように、流出孔から基部に薬剤を落下させた後に、基部に形成された溝によって薬液を広げる構成では、薬液の粘度にもよるが、基部と流出孔との間の空間をある程度広げなければ、薬液が停滞し流れにくくなる可能性がある。したがって、設計上の制約があり、装置が大型化するおそれがある。これに対して、本発明のように流出孔から排出された薬液が突条部を伝わせるようにすれば、流出孔と基部との距離に関係なく、薬液を広げることができる。なお、「突条部」とは、支持部材の面方向に延び、板状、棒状等に形成されて、突出する部材をいう。
突条部は種々の構成をとることができるが、例えば、突条部を2つ以上設け、各突条部が、流出孔を中心に放射状に延びるように構成することができる。このように構成すれば、薬液をさらに広範囲に行き渡らせることができる。なお、ここでいう放射状とは、360°全ての向きに突条部が延びている必要はなく、その一部、特に、リム側を向く所定の角度に亘って突条部が配置されていればよい。
なお、薬液は、必ずしも支持部材上に供給されなくてもよく、突条部に保持されたままで流水にさらわせることができる。或いは、突条部が、流出孔から離れるにしたがって、支持部材に近接するように突出させることができる。こうすることで、突条部上にある薬液を、支持部材へスムーズに供給することができる。このように薬液を支持部材上へ供給することで、流水とともに、薬液を効率よく便器へ供給することができる。
また、支持部材に、外部を臨む貫通孔を少なくとも一つ形成することができる。この構成によれば、支持部材上に流れ込んだ流水を、貫通孔を介して装置外部へ流出させることができる。したがって、流水の勢いが強い場合でも、流水の一部は、貫通孔を介して外部へ流れ出すため、支持部材上での流水の勢いを分散することができる。その結果、流水が流出孔を介して薬液容器へ進入するのを防止することができる。
このとき、貫通孔を、流出孔と対向する位置またはその近傍に形成するとともに、突条部が、貫通孔を横断するように延びていることが好ましい。こうすることで、流出孔から排出された薬液は、突条部を伝って、貫通孔上を通過するため、直接、貫通孔内に供給されるのを防止することができ、リム側へ薬液を運ぶことができる。
また、貫通孔は、流出孔の直下に配置されていなくてもよく、突条部と対向するいずれの位置に形成されていてもよい。そして、この場合、突条部は、貫通孔の上方を横断し、その周縁よりも外方へ延びていることが好ましい。
また、貫通孔は、種々の配置が可能であり、例えば、流出孔を挟んで、リム側とそれとは反対側とに少なくとも一つずつ配置することができる。
或いは、流出孔を挟んでリムとは反対側の領域に配置することもできる。
本発明は、便器のリムに取り付けられる薬液供給装置であって、薬液を収容し、当該薬液の排出口を有する薬液容器と、前記排出口に接続され、前記薬液容器内の薬液を外部へと導く薬液排出機構と、前記薬液排出機構から排出された薬液を、便器内を流れる流水と接触可能に支持する支持部材と、前記薬液容器、薬剤排出機構、及び前記支持部材を便器のリムに吊り掛けるための吊掛部材と、を備え、前記支持部材は、外部を臨む少なくとも一つの貫通孔を備えており、前記薬液排出機構は、薬液を排出する流出孔と、前記流出孔から排出された薬液が供給され、前記支持部材側に突出する少なくとも一つの突出部と、を備え、前記突出部の少なくとも一部は、前記支持部材において前記貫通孔が形成されていない領域と対向する位置に配置されている。
この構成によれば、支持部材に貫通孔が形成されているため、支持部材上に流れ込んだ流水は、この貫通孔を介して装置外部へ流れ出す。したがって、流水の勢いが強い場合でも、流水の一部は、貫通孔を介して外部へ流れ出すため、支持部材上での流水の勢いを分散することができる。その結果、流水が流出孔を介して薬液容器へ進入するのを防止することができる。なお、薬液排出機構から支持部材側へ突出する突出部は、少なくとも一部が、貫通孔が形成されていない領域と対向する位置にある。したがって、突出部を介して支持部材側に落下する薬液は、貫通孔からすべて外部へ流れることはなく、支持部材上に供給される。これにより、流水によって薬液を確実にさらうことができる。
突出部は、そのすべてを貫通孔が形成されていない領域上に配置することもできるし、或いは、一部を貫通孔上に配置することもできる。一部を貫通孔上に配置する場合、つまり、支持部材において、突出部と対向する位置に少なくとも一つの貫通孔を形成する場合には、突出部が、貫通孔の上方を横断し、その貫通孔の周縁よりも外方へ延びるように配置することができる。
ここで、突出部の一部が貫通孔上にある場合には、次のような利点がある。すなわち、薬液が支持部材上に供給されても長時間流水がなければ、薬液が支持部材上で固まるおそれがある。この場合、上記のように、突出部の一部が貫通孔上にあると、この貫通孔を介して薬液を支持部材の外部に流出させることができる。その結果、薬液が支持部材上に溜まって固まるのを防止することができる。
貫通孔は、種々の配置の仕方がある。例えば、複数の貫通孔を形成した場合、各貫通孔を、突出部を挟んで、リム側とそれとは反対側とに少なくとも一つずつ配置することができる。或いは、突出部を挟んでリムとは反対側の領域に配置することもできる。このようなリムから離れた側の貫通孔は、例えば、支持部材がリムから離れるにしたがって下方へ傾斜するようにリムに取り付けられた場合に、薬液をこの貫通孔から外部へ排出することができ、装置内に溜まるのを防止することができる。
突出部も種々の態様にすることができ、流出孔の近傍にのみ配置したり、或いは、支持部材の面方向に延びるように配置することができる。特に、突出部を複数設け、支持部材の面方向に放射状に延びるようにすると、薬液が突出部を伝うため、支持部材上の広範囲に薬液を供給することができる。
本発明に係る薬液供給装置によれば、薬液を効率よく分散させることが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る薬液供給装置の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る薬液供給装置の斜視図、図2は図1の断面図、図3は図2のA−A線における図1の断面図、図4は図1の平面図、図5は図1の分解斜視図である。
この薬液供給装置は、便器のリムに吊り掛けて使用されるものであり、図1〜図5に示すように、薬液が収容された薬液容器1と、これを下方から支持する装置本体2と、装置をリムに吊り掛けるための吊掛部材3とを有している。また、装置本体2の内部には、薬液容器1から流れ出た薬液を装置本体2の底面へと供給する薬液排出機構4が配置されている。以下、上述した各部材をさらに詳細に説明する。
図5に示すように、薬液容器1は、透明のドーム状に形成され、下面に排出口11を有している。そして、この排出口11には、キャップ13が取り付けられている。このキャップ13は、環状の本体部131と、その中央の穴を塞ぐ薄膜部132とで構成されており、使用に際しては、薄膜部132を破断させて薬液を排出させる。
図4及び図5に示すように、装置本体2は、底面を構成する支持プレート(支持部材)21と、その周囲を囲む壁体22とを有している。支持プレート21は、平面視略矩形状の基部211と、その一辺に揺動自在に連結された可動部212とで構成されており、可動部212が設けられている辺以外の3辺に、上述した壁体22がコ字状に設けられている。したがって、装置本体2は、一辺の壁が切り欠かれて開放するカップ状に形成されており、この開放部分23から基部211の一部及び可動部212が突出するように構成されている。そして、後述するように、この開放部分23から装置本体2内に流水が流れ込むようになっている。
また、基部211の中央には、上方へ延びる支柱24が取り付けられており、この支柱24と後述するカバー部材411との間の空間に、吊掛部材3が上下動可能に取り付けられている。吊掛部材3は、弾性変形可能に2箇所で折り曲げられた帯状に形成されており、初期状態では、図1のように折り畳まれている。また、吊掛部材3は、上下動可能に構成されているため、装置とリムとが干渉しないように、リムに対する薬液容器1及び装置本体2の高さを調整することができる。
次に、支持プレート21についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態の支持プレート21においては、基部211と可動部212とが樹脂などで一体的に形成されており、基部211が可動部212側に向かって約6度で下方に傾斜している。これにより、後述するように、排出された薬液がリム側へ流れやすいようにしている。基部211の傾斜角度αは、これ以外に設定することも可能であり、例えば、0〜45度にすることができ、3〜30度であることが好ましい。
そして、支持プレート21の裏面には、基部211と可動部212との境界線に沿って溝213が形成されている。したがって、この溝213によって基部211と可動部212との境界が薄膜状になるため、可動部212が基部211に対して揺動可能となっている。また、溝213は支持プレート21の裏面に形成されているため、可動部212を下方に傾斜させようとすると、溝213において対向する側壁面同士が当接し、これによって下方への傾斜が規制される(図2(a))。一方、上方への傾斜も可能であり、力を付与すれば、可動部212を上方へ揺動させることができる。但し、上方への傾斜も次のように規制されている。図1及び図2に示すように、基部211の両側には、略矩形状の側板214が取り付けられており、この側板214において、可動部212側を向く垂直に延びる端面が、可動部212と当接可能となっている。すなわち、可動部212を、傾斜角βが90度以上に傾斜させようとすると、側板214の端面と可動部212とが接触し、可動部212がそれ以上傾斜しないようになっている(図2(b))。なお、初期状態では、可動部212は基部211に対して、約30°の傾斜角度βで上方に傾斜しており、この状態から境界部分の弾性変形によって、基部211に対し約0〜90°程度の範囲で傾斜が可能となっている。以上のように構成された装置本体2には、基部211の周縁、壁体22に複数の流水孔25が形成されており、開放部分23から流入した流水がこれら流水孔25を介して、装置本体2から排出されるようになっている(図1及び図5参照)。
続いて、薬液排出機構4について説明する。図2〜図5に示すように、薬液排出機構4は、薬液容器1と支持プレート21との間に配置されており、上側に配置される上部材41と、下側に配置される下部材42とで構成されている。上部材41は、平面視楕円型の筒状に形成されており、下方が開放している。一方、下部材42は、平面視楕円状の板状部421と、その周囲に上下方向に延びるように形成された低い壁部材423とで構成されており、上部材41の下部開口を塞ぐように配置される。そして、上部材41と下部材42とが組み合わされることで、両者の間には、薬液を保持する緩衝空間43が形成される。以下、上部材41及び下部材42についてさらに詳細に説明する。
図2及び図5に示すように、上部材41の側面には、上方に延びるレール状のカバー部材411が取り付けられており、このカバー部材411は、上述した通り、支柱24に当接し、吊掛部材3を収容する空間を形成する。また、上部材41の上面中央部には、先端が斜めに切りかかれて鋭利な円筒状の連通管412が設けられるとともに、上面の端部には合計4つの空気流通孔413が形成されている。連通管412は、上述した薬液容器1のキャップ13に突き刺され、薄膜部132を破断させる役割を果たす。また、連通管412の周縁には、環状の溝417が形成されており、この溝417にキャップ13の本体部131が嵌るようになっている。一方、図2に示すように、連通管412の内部底面には、下部材42側へ延びる円筒状の固定管414と、その近傍に配置された複数の薬液連通孔415とが形成されている。そして、これら薬液連通孔415と、上述した空気流通孔413とは、緩衝空間43と連通している。
続いて、下部材42について図6及び図7も合わせて説明する。図6は下部材の下面からの見た斜視図(a)、平面図(b)、正面図(c)、及び底面図(d)、図7は下部材の一部斜視図(a)及びそのB−B線断面図(b)ある。まず、図5に示すように、下部材42の中央には、上部材41の固定管414に嵌合する円筒状の案内管424と、その周囲を囲むように設けられた円形の固定壁425とが設けられている。そして、案内管424と固定壁425との間の隙間には、上述した固定管414が嵌るようになっている。案内管424の上部開口は、斜めに切り取られた形状となっており、その開口の低い側から案内管424の外周面に沿って上下方向に延びる案内溝426が形成されている。ここで、図6及び図7に示すように、案内管424は固定管414の内部に嵌っているため、固定管414の内壁面と、案内溝426とで薬液の通路(案内路)が形成される。また、案内管424と固定壁425との隙間の底面と、固定管414の下端部との隙間にも薬液が通過する空間が形成される。より詳細に説明すると、この隙間の底面においては、案内溝426の両側の各約90度が薬液の延長路427を構成するとともに、案内溝426とは反対側には、約180度に亘る半円形の流出孔428が形成されている。そして、延長路427を通過した薬液が流出孔428から支持プレート21側へ流れ出るようになっている。
図6に示すように、下部材42における壁部材423の下面の両端には、一対の脚部429が取り付けられており、この脚部429によって下部材42の下面と、支持プレート21との間に空間が形成される。この空間が後述するように、薬液及び流水の通路となる。また、下部材42の下面には、上述した流出孔428の両端を結ぶ突片431と、この突片431の両端から延びる一対の突条部432とが形成されている。そして、各突条部432は、互いに離間するように、可動部212側へ斜め方向に延びるとともに、図6(c)に示すように、先端にいくにしたがって、下部材42下面からの突出高さが大きくなっている。すなわち、図2に示すように、各突条部432は、先端にいくにしたがって、支持プレート21との隙間が小さくなっていき、最も先端では、支持プレート21と接触している。
次に、上記のように構成された薬液供給装置の使用方法について図8も参照しつつ説明する。図8は薬液供給装置の取り付け状態を示す側面図である。まず、薬液容器1を上部材41上に配置する。これにより、薬液容器1のキャップ13に連通管412が突き刺さり、薬液容器1が固定される。続いて、この装置を便器のリムに取り付ける際には、吊掛部材3を、支柱24から引き出して高さを調整しつつ、図1の状態からコ字状に押し広げる。そして、図8(a)に示すように、リムRを挟むように配置する。このとき、可動部212は、便器の内壁面に当接するのであるが、基部211に対して揺動可能となっているため、基部211と便器内壁面Sとの距離に応じて、傾斜する。すなわち、図8(a)に示すように基部211と便器内壁面Sとの距離が小さい場合、可動部212は、便器内壁面Sに押しつけられながら、大きく傾斜し、便器内壁面Sとの隙間を埋める。一方、距離が大きい場合には、図8(b)に示すように、傾斜角βは小さくなるが、いずれの場合でも、基部211と便器内壁面Sとの隙間は埋められる。その結果、基部211に流れ出た薬液を効率よくさらって、便器へ流すことができるため、便器の形状にかかわらず、優れた洗浄効果を得ることができる。
続いて、薬液の流れについて説明する。連通管412によりキャップ13の薄膜部132が破断されると、薬液は、薬液容器1から薬液排出機構4へと流れ出て、一部は連通管412及び薬液連通孔415を介して緩衝空間43内に流れ込む。一方、残りの薬液は、図6及び図7に示すように、案内溝426を通過して下方へ流れた後、延長路427及び流出孔428を介して下部材42の下面側に流れ出る。そして、この薬液は、突片431及び突条部432を伝って、可動部212側へ移動し、支持プレート21と突条部432との接触部分において、支持プレート21上へ移る。
ここで、上述した緩衝空間43の機能について説明する。この緩衝空間43は、温度変化によって薬液容器1内に圧力変化が生じた場合の緩衝作用をなす。例えば、温度が上昇して薬液容器1が暖められた場合には、容器1内の空気が膨張し容器1内部は正圧になる。この場合、薬液容器1内の薬液は押し出されて排出されるが、この薬液は案内溝426のほか、薬液連通孔415を介して緩衝空間43内にも流れ込むため、薬液が案内溝426から過剰に流出されるのが防止される。一方、流水によって冷やされるなどして薬液容器1の温度が低下し、薬液容器1内の空気が収縮して負圧になると、薬液は、空気流通孔413を介して空気の圧力が作用している緩衝空間43から薬液連通孔415を介して薬液容器1内に吸い込まれる。その結果、装置本体側に流入してきた水の薬液容器への吸い上げや薬液の排出が制限されるのを防止することができる。このように、緩衝空間43は、温度変化によって薬液容器1内に圧力変化が生じた場合であっても、ほとんどの薬液が薬液容器1と緩衝空間43との間で流通するため、容器1内の薬液が過剰に流出したり、或いは流出が制限されるのを防止することができる。
上記のように装置が設置された後、便器内に水が流されると、流された水は、図8に示すように、リムRの内側から便器内壁面Sを伝い、可動部212によって基部211側へ案内される(矢印X)。そして、基部211と可動部212との境界部分に貯まった薬液をさらいつつ、流水孔25から外部へ流れ出したり、或いは、装置内で壁体22などにぶつかりながら跳ね返り、開放部分23から装置の外部へ流れ出す。こうして、薬液は流水とともに、便器内壁面Sに供給され、便器の清浄が行われる。なお、支持プレート21上に流れ込む水が薬液供給機構4を逆流して薬液容器1内に入り込むおそれもあるが、これについては次のように対処される。すなわち、本実施形態に係る装置では、薬液は、案内溝426及び延長路427を介して支持プレート21上に流れ出る。特に、延長路427は水平に延びているため、突片431及び突条部432を介して上方に流れた水は、一旦水平に延びる延長路427を通過した後、さらに垂直に延びる案内溝426を通過しなければ、薬液容器1には到達しない。このように、この装置では、支持プレート21から薬液容器1に至る垂直方向の経路の中に水平に延びる経路を配置しているので、水の進入を防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、流出孔428から排出された薬液が、支持プレート21の面方向へ延びる突条部432に供給されるように構成されているため、薬液は突条部432を伝って、支持プレート21上に広がっていく。したがって、従来例のように、溝の幅や深さを精密に設計する必要がなく、突条部432を配置するだけで、薬液の経路を形成することができるため、簡易な構造で、薬液を広範囲に行き渡らせることができる。
ところで、上記実施形態では、装置内に流入した流水は、装置にぶつかり、跳ね返ることで、支持プレート21の外部へ流水が戻っていく。その過程で、流水が支持プレート21上の薬液をさらうため、薬液が便器へと流れ出し、洗浄が行われる。これに対して、装置を以下のように構成すると、流水の流れをスムーズにすることができる。以下、この態様に関する、本発明の第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
ここでは、図9及び図10を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。図9は本実施形態における装置の断面図、図10は図9のC−C線断面図である。本実施形態が、第1実施形態と異なるのは、支持プレートに、貫通孔が形成されている点であり、その他の構成は同一であるので、同一構成には同一符合を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示すように、本実施形態に係る薬液供給装置では、支持プレート21の基部211に、円形の貫通孔215が形成されている。この貫通孔215は、薬液が排出される流出孔428の下方に形成されている。すなわち、貫通孔215の上方には、突片431及び突条部432の一部が配置されている。但し、突条部432は、貫通孔215を横切り、さらにその周縁から外方に延びるように配置されている。
次に、上記のように構成された薬液供給装置の使用方法について図11も参照しつつ説明する。図11は薬液供給装置の取り付け状態を示す側面図である。第1実施形態と同様に、薬液供給装置を便器のリムに設置した後、水を流すと、流された水は、図11に示すように、リムRの内側から便器内壁面Sを伝い、可動部212によって基部211側へ案内される(矢印X)。そして、基部211と可動部212との境界部分に貯まった薬液をさらいつつ、支持プレート21に形成された貫通孔215を通過し装置の底面から便器へと戻っていく。また、一部の流水は、便器の内壁面側に逆流して戻っていくものもある。こうして、薬液は流水とともに、便器内壁面Sに供給され、便器の清浄が行われる。
以上のように本実施形態によれば、支持プレート21に貫通孔215が形成されているため、支持プレート21上に流れ込んだ流水は、この貫通孔215を介して装置外部へ流れ出す。したがって、流水の勢いが強い場合でも、流水の少なくとも一部は、貫通孔215を介して外部へ流れ出すため、支持プレート21上での流水の勢いを分散することができる。その結果、流水が流出孔428を介して薬液容器1へ進入するのを防止することができる。また、従来例のように装置内での流水の跳ね返りを利用して薬液を装置外へ供給するのではなく、装置内に入ってきた流水の経路上に貫通孔215が形成されているため、流水の流れがスムーズになり、薬液を効率的に装置外部の便器へと供給することができる。
また、薬液が支持プレート21上に供給されても長時間流水がなければ、薬液が支持プレート21上で固まるおそれがある。この場合、上記のように、支持プレート上に貫通孔215が形成されていると、この貫通孔215を介して薬液を外部に排出することも可能となり、支持プレート21上で固まるのを防止することかできる。特に、支持プレート21がリム側から下向きに傾斜するように傾いて配置された場合、薬液がリム側に流れなくなるため、上記のような貫通孔215を形成しておくと、薬液を便器へ排出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、突条部は、種々の態様にすることができる。例えば、図12(a)に示すように、多数の突条部432を設けて、薬剤をより広範囲に供給することができる。また、図12(b)に示すように、各突条部432を分岐させることもできる。さらに、突条部432は、直線状のみならず、円弧状などの曲線等にすることもできる。そして、流出孔428の形状も上記のような円弧状でなくともよく、矩形状、円形などにすることができる。
また、突片及び貫通孔の形状、位置は種々の態様がある。以下、図13を参照しつつ説明する。図13(a)は本実施形態に係る態様である。図13(b)は、突片431を直線状に形成し、この突片を挟んでリム側及びそれとは反対側に複数の貫通孔215を形成している。図13(c)は矩形の貫通孔215をリムとは反対側に配置している。また、図13(d)は、図13(b)の態様に加え、突片431の真下に貫通孔215を配置している。このように、突片431及び貫通孔215は種々の構成を採ることができる。
また、薬液容器1、薬液供給機構4の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、流出孔及び突条部を備えており、薬液容器1から支持プレート21に対して薬液を供給できるものであれば、その他の構成は、特には限定されない。また、支持プレート21は、必ずしもプレート状に形成していなくてもよく、薬液を受ける面が形成されていればよい。
本発明に係る薬液供給装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の断面図である。 図2のA−A線における図1の断面図である。 図1の平面図である。 図1の分解斜視図である。 下部材の斜視図、平面図、正面図及び底面図である。 下部材の一部斜視図、及びそのB−B線断面図である。 図1の薬液供給装置の使用状態を示す側面図である。 第2実施形態における装置の断面図である。 図9のC−C線断面図である。 図9の薬液供給装置の取り付け状態を示す側面図である。 突条部の他の例を示す平面図である。 突片及び貫通孔の他の例を示す平面図である。
符号の説明
1 薬液容器
21 支持プレート
215 貫通孔
3 吊掛部材
4 薬液供給機構
431 突片(突条部)
432 突条部

Claims (8)

  1. 便器のリムに取り付けられる薬液供給装置であって、
    薬液を収容し、当該薬液の排出口を有する薬液容器と、
    前記排出口に接続され、前記薬液容器内の薬液を外部へと導く薬液排出機構と、
    前記薬液排出機構から排出された薬液を、便器内を流れる流水と接触可能に支持する支持部材と、
    前記薬液容器、薬剤排出機構、及び前記支持部材を便器のリムに吊り掛けるための吊掛部材と、を備え、
    前記薬液排出機構は、
    薬液を排出する流出孔と、
    前記流出孔から排出された薬液が供給され、当該薬液排出機構の下面から前記支持部材側に突出するとともに、前記支持部材の面方向に延びる少なくとも一つの突条部と、を備えている薬液供給装置。
  2. 2以上の前記突条部が設けられ、
    前記各突条部は、前記流出孔を中心に放射状に延びている、請求項1に記載の薬液供給装置。
  3. 前記突条部は、前記流出孔から離れるにしたがって、前記支持部材に近接するように突出している、請求項1または2に記載の薬液供給装置。
  4. 前記支持部材は、外部を臨む少なくとも一つの貫通孔を備えている、請求項1から3のいずれかに記載の薬液供給装置。
  5. 前記貫通孔は、前記流出孔と対向する位置またはその近傍に形成され、
    前記突条部は、前記貫通孔を横断するように延びている、請求項4に記載の薬液供給装置。
  6. 前記貫通孔は、前記支持部材において、前記突条部と対向する位置に形成されており、
    前記突条部は、当該貫通孔の上方を横断し、当該貫通孔の周縁よりも外方へ延びている、請求項4または5に記載の薬液供給装置。
  7. 複数の前記貫通孔が形成されており、当該貫通孔は、前記流出孔を挟んで、リム側とそれとは反対側とに少なくとも一つずつ配置されている、請求項4に記載の薬液供給装置。
  8. 前記貫通孔は、前記流出孔を挟んでリムとは反対側の領域に配置されている、請求項4に記載の薬液供給装置。
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