JP5163830B1 - ポンプの運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、並列接続された複数台のポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、タンクからユーザ設備に流体を供給するポンプの運転制御方法に関する。ポンプの正常動作時には、起動順位が1番目のポンプを、ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動する第1の起動条件と、起動順位が2番目以下のポンプを、複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプを起動し、運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行うポンプの運転制御方法において、運転中のポンプが故障して起動順位が1番目に繰り上げられた他のポンプについては第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、運転中のポンプの故障後に直ちに起動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数台のポンプを並列に接続して冗長化した流体供給システムにおいて、運転中のポンプが故障した場合に他のポンプを起動してバックアップ運転を行うためのポンプの運転制御方法及び運転制御装置に関するものである。
図5は、特許文献1に記載された従来技術とほぼ同様に構成された流体供給システムの構成図であり、この流体供給システムは、地区1,2にそれぞれ設置されたタンク10,20から、同一のユーザ設備30に対して液体燃料等の流体を供給するものである。なお、ユーザ設備30は、例えば航空機等の輸送機械・設備である。
図5において、地区1に設置されたタンク10からユーザ設備30に至る管路19には、ポンプ、逆止弁及びオリフィスの直列接続管路が三つ並列に接続されている。なお、11,12,13はポンプ、17は逆止弁、18はオリフィスを示す。
同様に、地区2に設置されたタンク20からユーザ設備30に至る管路29には、ポンプ、逆止弁及びオリフィスの直列接続管路が二つ並列に接続されている。なお、21,22はポンプ、27は逆止弁、28はオリフィスを示す。
地区1において、各オリフィス18には流量伝送器FT及び流量指示調節計FICがそれぞれ対応して設けられており、流量伝送器FTの出力信号は全ての流量指示調節計FICに送られ、流量指示調節計FIC同士は互いに接続されている。また、ユーザ設備30には圧力伝送器PT及び圧力指示調節計PICが設置されており、圧力指示調節計PICの出力信号は、流量示調節計FICの出力信号と共に演算器Yに入力されている。演算器Yは、各ポンプ11,12,13のモータ(図示せず)を可変速制御するインバータ14,15,16の駆動指令(速度指令)を演算する。
地区2側の構成も地区1と同様であるため、図5では、流量伝送器、流量指示調節計、演算器等の図示を省略する。
次に、この従来技術において、例えば、地区1のポンプ11の運転中にユーザ設備30の流体需要量が増加し、新たにポンプ12を起動する必要が生じた場合の動作について説明する。
この場合には、新たに起動するポンプ12の吐出側の流量伝送器FTにて流量を計測し、その流量が零の領域ではインバータ15の出力周波数を許容最大値内で増加させてモータを起動する。そして、ポンプ12の流量が正になり、吐出圧が運転圧に等しくなった後は、既運転ポンプ11の流量または回転数を目標値において新たに起動されたポンプ12の流量を制御し、その流量または回転数が既運転ポンプ11の流量と等しくなったら2台のポンプ11,12を同期運転させる。
すなわち、既運転ポンプ11に対してポンプ12を追加起動する場合、ポンプ12の吐出圧が運転圧に達するまでは、そのポンプ12の流量は零であるから、インバータ15の周波数の上昇速度を最大限に大きくしても、供給圧力や供給流量に影響を与えずにポンプ12の回転数を急速に上昇させることができる。
この従来技術によれば、ポンプ12を急速に起動させ、かつ、需要量の変動に影響されずに起動後の供給圧力の上昇率を低く抑えることが可能となる。
また、特許文献2にも、あるポンプを運転中に別のポンプを起動する際の配管の圧力変動を防止する技術が開示されている。
この従来技術では、新たな起動ポンプの回転数が既運転ポンプの回転数に応じた設定回転数に達するまで、大きな上昇率で起動ポンプの回転数を上昇させる。そして、起動ポンプの回転数が前記設定回転数を超えたら、起動ポンプの回転数の上昇率を減少させ、これに応じてフィードフォワード制御により既運転ポンプの回転数の上昇率も減少させる。これにより、2台目以降のポンプの起動時における配管の圧力変動を小さく抑えながら既運転ポンプと起動ポンプとの同期運転を可能にしている。
特開平9−151858号公報(段落[0007]〜[0019]、図1等) 特開2000−97159号公報(段落[0009]〜[0019]、図1〜図3等)
図5に示した流体供給システムにおいて、地区1,2のポンプ11,12,13,21,22には、正常運転時、及び故障に伴うバックアップ運転時に共通する起動条件が設定されており、各ポンプはこの起動条件に従って順番に起動されるようになっている。 なお、この流体供給システムは、ポンプ11,12,13,21,22の他に予備のポンプ(図示せず)を備えているものとする。
図6は、起動されるポンプの順位を起動条件と対応させて示した例である。
例えば、順位1のポンプ(1台目のポンプ)の起動条件は、ユーザ設備30側で計測される流体圧力が設定値P(例えば、0.69[MPa])以下になった場合に起動する(第1の起動条件という)というものであり、順位2〜5のポンプ(2台目〜5台目のポンプ)の起動条件は、運転中のポンプの総吐出流量(ユーザ設備30の需要流量)が、それぞれ設定値F〜F(例えば、ポンプ1台分の最大出力流量の908[kl/h]の整数倍)以上になった場合に起動する(第2の起動条件という)というものである。なお、各起動条件におけるX,Y[%]は、設定値P,F〜Fを決定するための100以下の任意の数である。
ポンプの起動順位は、タンク10,20からの払い出し計画と各ポンプの運転時間や運転回数を考慮し、図7(a)のように順位1,2に地区1,2のポンプをそれぞれ振り分ける場合と、図7(b)のように順位1,2に地区1,2のポンプを振り分けず、常に地区1のポンプを割り当てる場合とがあるものとする。ここで、ポンプxは地区1にある予備のポンプを示す。図7(a),(b)では、理解を容易にするために、地区2のポンプ21,22に網掛けを施してある。
図7(a)では、例1に示すように、順位1に地区1のポンプ11が、順位2に地区2のポンプ21が割り当てられており、以下、順位3,4,5にポンプ12,13,22が割り当てられている。ここで、例1の順位に従って運転中のポンプが故障すると、ポンプの起動順位が繰り上げられる。ただし、タンク10,20からの払い出し計画を可能な限り実現するために、故障したポンプのバックアップは同じ地区に設置されたポンプから優先的に選択して実行されるようになっている。
いま、例1により、1台だけ運転されている順位1の地区1のポンプ11が故障したとすると、例2に示すように、同じ地区1においてポンプ11の次の順位であるポンプ12が順位1に、ポンプ13が順位3に、ポンプxが順位4にそれぞれ繰り上がる。このとき、地区2に設置されたポンプ21,22の順位は、それぞれ順位2,順位5であって変動はない。この場合には、故障したポンプ11の代わりに順位1となったポンプ12が優先的に起動されることになり、このポンプ12は、図6に示した順位1の起動条件に従って起動される。
また、図7(a)の例1の順位に従って2台だけ運転されているポンプ11,21のうち地区2のポンプ21が故障したとすると、例3に示すように、同じ地区2においてポンプ21の次の順位であるポンプ22が順位2に、ポンプxが順位5にそれぞれ繰り上がる。このとき、地区1に設置されたポンプ11,12,13の順位は、それぞれ順位1,順位3,順位4であって変動はない。
この場合には、故障したポンプ21に代えてポンプ22が優先的に起動されることになり、以後はポンプ11,22が並行運転されることになる。なお、ポンプ22は、図6に示した順位2の起動条件に従って起動される。
更に、図7(b)では、例7に示すように地区1のポンプ11,12,13が順位1〜3を占め、地区2のポンプ21,22が順位4,5に設定されている。この場合、例7の順位に従って1台だけ運転されているポンプ11が故障したとすると、例8に示すように、同じ地区1内のポンプ12,13,xの順位がそれぞれ繰り上がって順位1〜3となる。例9以下の場合も、同様の原理によって故障ポンプ以外のポンプの起動順位がそれぞれ繰り上がっていく。
しかし、このような運転方法を採る場合には、以下のような問題を生じる。
すなわち、図8に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻tで起動し、時刻tでポンプ11が故障して時刻tで完全に停止したとする。この場合、図7(a)の例2により、地区1で次の順位のポンプ12が時刻tで順位1に繰り上がるが、図6に示した起動条件により、順位1のポンプ(この場合はポンプ12)は、ユーザ設備30における流体圧力が設定値P以下になるまでは起動しないので、時刻tになって起動されることになり、ユーザ設備30への流体供給時間が長期化する。この場合、ポンプ11が故障した時刻t以後、ユーザ設備30の需要流量が一定であれば供給圧力は徐々に低下するが、需要流量が急激に増加すると、新たにポンプが起動されない限り、供給圧力の低下が顕著になるおそれがある。
また、図9に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻tから運転しているときにユーザ設備30の需要流量が徐々に増加していき、時刻tで順位2のポンプの起動条件が成立して地区2のポンプ21が起動され、その後の時刻tでポンプ11が故障して時刻tで完全に停止したとする。この場合、図7(a)の例2により、ポンプ11が故障した時刻tでポンプ12が順位1となり、ポンプ21は順位2のままである。図9では、時刻t以後は需要流量が大きな値で一定であるのに対し、実質的に運転しているのはポンプ21だけであるから、流体圧力は徐々に低下していき、図8と同様に、ポンプ12は時刻tに流体圧力が設定値P以下になってから起動されることになる。
更に、図示されていないが、時刻t以後も需要流量が増加していくと、図5の管路19の流体圧力は低下しないので順位1に繰り上がったポンプ12は図6の起動条件を満足せず、このポンプ12が起動する前に、図6における順位3以下のポンプの起動条件が満足されるとこれらのポンプが先に起動されてしまうことがある。
なお、図10は、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻tで起動し、地区2のポンプ21を時刻tで起動し、地区1のポンプ12を時刻tで起動した状態において、ポンプ11が時刻tで故障した例である。この場合、図7(a)の例2により、ポンプ11が故障した時刻tでは、ポンプ12が順位3から順位1に繰り上がり、ポンプ13が順位4から順位3に繰り上がるが、ポンプ21は順位2のままである。
このケースでは、ポンプ11が故障した時刻tにおいてポンプ12,21が運転されており、また、図6における順位3の起動条件が成立して時刻tにポンプ13が起動されるので、流体圧力が低下するおそれはない。
図8や図9のように、1台目のポンプが故障した場合に流体圧力が低下するのを防止する方法としては、ポンプの故障後に直ちにバックアップポンプを起動することが考えられる。
図11は、1台だけ運転されているポンプが故障し、その直後にバックアップポンプとしての2台目のポンプを起動した場合の、ポンプ回転数及び吐出流量の時間変化を示した図である。時間軸上のtは1台目のポンプが故障した時刻、tは1台目のポンプの残留吐出流量Qと2台目のポンプ(バックアップポンプ)の吐出流量Qとの合計値が次のポンプの設定値を超過する時刻、ΔTは1台目のポンプが故障してから流量が完全になくなるまでの時間、ΔTは2台目のポンプを起動してからその吐出流量が立ち上がるまでの時間、ΔTは1台目及び2台目のポンプによる総吐出流量が流量Q(図6における設定値Fに相当)を超えている期間である。
なお、図11において、2台目のポンプ(バックアップポンプ)の回転数の立上げパターン(1)、及び、故障した1台目のポンプの回転数の立下げパターン(2)は、後述する立ち上げパターン(3)と共に、予め設定されているものである。
以下、これらの速度パターンを、図13を参照しつつ説明する。
図13(a)のパターン(1)は、図11における2台目のポンプ(バックアップポンプ)を立ち上げる際のパターンである。このパターン(1)は、供給管路の充填圧力が低い場合やゼロの場合のインバータ特性及び配管特性による供給圧力及び吐出流量の上昇を考慮し、回転数の上昇率を低く抑えたパターンであり、起動直後に比較的緩やかに許容最大回転数の70%まで上昇させ、その後に100%まで上昇させる。
図13(b)のパターン(2)は、ポンプを停止させる際のパターンであり、インバータ特性やモータ特性を考慮して、全てのポンプにつき共通に設定されている。このパターン(2)では、ポンプの立ち下げ時点の回転数を100%として、時間の経過と共に回転数を直線的に低下させる。
図13(c)のパターン(3)は、後に説明するように、複数台のポンプを運転中に1台目のポンプが故障した場合に、3台目以降のポンプをバックアップポンプとして立ち上げる際のパターンである。このパターン(3)では、供給管路の充填圧力がある程度大きいため、起動直後に許容最大回転数の75%まで上昇させ、その後は緩やかに100%まで上昇させる。
すなわち、図13(a)のパターン(1)は、図13(c)のパターン(3)よりも速度(回転数)の時間変化率が小さくなっている。
また、図12は、1台目、2台目のポンプが運転中に1台目のポンプが故障してその後にバックアップポンプとしての3台目のポンプを起動した場合の、ポンプ回転数及び吐出流量の時間変化を示した図である。
時間軸上のtは1台目のポンプが故障した時刻、tは1台目のポンプの残留吐出流量Qと3台目のポンプの吐出流量Qとの合計値が次のポンプの設定値を超過する時刻、ΔTは1台目のポンプが故障してから流量が完全になくなるまでの時間、ΔTは3台目のポンプを起動してからその吐出流量が立ち上がるまでの時間、ΔTは3台のポンプによる総吐出流量が後述の流量Qを超えている期間である。また、流量軸上のQは図6における設定値Fに相当する流量、Qは同じく設定値Fに相当する流量である。更に、Qは時刻tにおいて継続運転中の2台目のポンプの吐出流量である。
この例において、バックアップポンプとしての3台目のポンプの回転数は、図13(c)のパターン(3)に従って立ち上がることになる。
前述した図11における期間ΔTでは、故障した1台目のポンプの残留吐出流量Qと、吐出流量が立ち上がった2台目のポンプの吐出流量Qとの合計値である総吐出流量が流量Q(=設定値F)を超えており、このままでは、次順位のポンプが更に起動されてしまう可能性がある。
同様に、図12における期間ΔTでは、故障した1台目のポンプの残留吐出流量Qと、継続運転中の2台目のポンプの吐出流量Qと、吐出流量が立ち上がったバックアップポンプとしての3台目のポンプの吐出流量Qとの合計値である総吐出流量が流量Q(=設定値F)を超えている。よって、この例でも、次順位のポンプが更に起動されてしまう可能性がある。
以上説明したように、運転中のポンプが故障した場合、図8や図9に示したごとく順位1となったポンプをユーザ設備における流体圧力に基づいて起動する場合には、供給管路の圧力が低下する恐れがある。
また、図11や図12のように、ポンプの故障後に直ちにバックアップポンプを起動する単純な制御方法では、故障したポンプの残留吐出流量に起因して、ポンプが必要以上に起動されてしまい、エネルギーを浪費する可能性がある。
なお、特許文献1,2に係る従来技術は、既運転ポンプに対して新たに起動される他のポンプを同期運転する場合の配管内の圧力変動を抑制することを主な目的としており、いずれの従来技術も、既運転ポンプの流量や回転数を基準として新たな起動ポンプの回転数を急激に上昇させる制御方法である。
すなわち、これらの従来技術には、故障した既運転ポンプを他のポンプによりバックアップする場合の圧力低下やポンプの過剰運転が課題として提示されておらず、その課題解決手段も何ら言及されていない。
そこで、本発明の目的は、故障ポンプを他のポンプによりバックアップする際の流体圧力の低下を防ぐと共に、ポンプの過剰運転を防止するようにしたポンプの運転制御方法及び運転制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係るポンプの運転制御方法は、タンクとユーザ設備との間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御方法であって、
ポンプの正常動作時には、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動順位1番目のポンプを起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプを起動し、
運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行うポンプの運転制御方法において、
運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動するものである。
請求項2に係るポンプの運転制御方法は、請求項1に記載したポンプの運転制御方法において、
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動するものである。
請求項3に係るポンプの運転制御方法は、請求項1または2に記載したポンプの運転制御方法において、
起動順位1番目のポンプを立ち上げる際には所定の速度パターンを電力変換器に与えてポンプ駆動用のモータを可変速制御し、当該ポンプの吐出流量が所定値に達したら、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力を圧力設定値に一致させる速度指令に基づいて前記電力変換器を運転するものである。
請求項4に係るポンプの運転制御方法は、請求項3に記載したポンプの運転制御方法において、前記速度パターンを前記速度指令に上書きする機能を備えたものである。
請求項5に係るポンプの運転制御方法は、請求項3または4に記載したポンプの運転制御方法において、
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したものである。
請求項6に係るポンプの運転制御装置は、タンクとユーザとの間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御装置であって、
ポンプの正常動作時には、起動順位1番目のポンプを、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプ駆動用のモータを電力変換器により可変速制御し、運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行う運転制御装置において、
前記運転制御装置は、運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動するものである。
請求項7に係るポンプの運転制御装置は、請求項6に記載したポンプの運転制御装置において、
前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたか否かを検出するタイマ手段を備え、
運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記タイマ手段により前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動するものである。
請求項8に係るポンプの運転制御装置は、請求項6または7に記載したポンプの運転制御装置において、
起動順位が1番目のポンプを立ち上げる際に所定の速度パターンを前記電力変換器に与える手段と、
前記ポンプによる供給管路の流量を計測する流量計測手段と、
供給管路の流体の圧力検出値が圧力設定値に一致するように調節動作する調節手段と、
前記流量計測手段により計測した流量が所定値に達したら、前記調節手段から出力される速度指令を前記電力変換器に与える手段と、を備えたものである。
請求項9に係るポンプの運転制御装置は、請求項8に記載したポンプの運転制御装置において、前記速度パターンを前記速度指令に上書きする手段を更に備えたものである。
請求項10に係るポンプの運転制御装置は、請求項8または9に記載したポンプの運転制御装置において、
1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したものである。
本発明によれば、故障ポンプを他のポンプによりバックアップする際の供給管路の流体圧力の低下を防ぎ、流体供給時間の長期化を防ぐことができる。また、故障したポンプの残留吐出流量に起因して不要なポンプが過剰に起動されるのを防止することも可能である。
本発明の実施形態の主要部を示す構成図である。 本発明の実施形態において、各ポンプの起動時及び1台目のポンプ故障時における速度パターン(1)〜(3)の適用状態を示した図である。 本発明の実施形態におけるポンプの運転状態を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態におけるポンプの運転状態を示すタイミングチャートである。 流体供給システムの従来技術を示す構成図である。 従来技術におけるポンプの起動順位及び起動条件の説明図である。 従来技術におけるポンプの起動順位の説明図である。 従来技術におけるポンプの運転状態を示すタイミングチャートである。 従来技術におけるポンプの運転状態を示すタイミングチャートである。 従来技術におけるポンプの運転状態を示すタイミングチャートである。 従来技術におけるポンプ故障時のポンプ回転数及び吐出流量の変化を示した図である。 従来技術におけるポンプ故障時のポンプ回転数及び吐出流量の変化を示した図である。 ポンプの速度パターン(立上げまたは立下げパターン)(1)〜(3)の説明図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、この実施形態に係るポンプの運転制御装置は、図5に示したように複数台のポンプをタンクとユーザ設備との間に並列に設置して冗長化された流体供給システムに適用されるものである。ただし、図5のようにユーザ設備に対して複数の地区1,2から流体を供給することは必要不可欠ではなく、単一地区内の複数台のポンプによりユーザ設備に流体を供給可能なシステムであってもよい。
複数台のポンプの起動条件については、故障したポンプを他のポンプがバックアップ運転する場合を除き、ユーザ設備の需要流量に応じてポンプを順次、追加的に同期運転していくときには、図6に示したように、順位1のポンプはユーザ設備における流体圧力と設定値Pとの比較結果に基づき、順位2以下のポンプは総吐出流量と設定値F,F,……との比較結果に基づいてそれぞれ起動されるものとする。
図1は、本実施形態の主要部を示す構成図であり、図5の地区1のように、並列に接続された複数台のポンプにそれぞれ対応して設けられる運転制御装置の主要部を示している。
図1において、2aは流体が貯蔵されたタンクとポンプ1との間の吸入管路、2bはポンプ1とユーザ設備との間の供給管路であり、供給管路2bには流量計測器5が設置されている。また、ポンプ1を駆動するモータ4は、インバータ3から出力される所定周波数の交流電力により可変速制御される。ここで、ユーザ設備としては、例えば航空機等の輸送機械・設備が想定される。
上記インバータ3、モータ4及びポンプ1に対応して、第1の調節手段としての圧力指示調節計6、第2の調節手段としての手動調節計7、及び速度パターン出力手段8が設けられている。
圧力指示調節計6はPID調節計によって構成されており、上位の制御手段から与えられる流体の圧力設定値とユーザ設備における圧力検出値との偏差をゼロにするように調節動作して速度指令を出力するものである。また、圧力指示調節計6には第1の切替手段6aが設けられ、この切替手段6aは、順位1である1台目のポンプの立ち上げ時(起動時)に手動調節計7の出力側に切り替わるようになっている。
手動調節計7は、圧力指示調節計6から出力される速度指令と速度パターン出力手段8の出力(パターン(1),(2),(3)の何れか)とを切り替える第2の切替手段7aと、第2の切替手段7aの出力と手動出力とを切り替える第3の切替手段7bと、を備えている。そして、第3の切替手段7bの出力が速度指令パターンとしてインバータ3に入力されると共に、トラッキング用出力として圧力指示調節計6内の第1の切替手段6aの切替先に送られている。
速度パターン出力手段8は、図13(a)〜(c)に示したパターン(1)〜(3)の何れかを選択して出力するように構成されている。
ここで、図2は、各ポンプの起動時及び1台目ポンプの故障時における速度パターン(1)〜(3)の適用状態を示した図である。
前述のように、1台目のポンプを起動する際には、供給管路2bの充填圧力がまだ小さく、一気に加圧するとプラント内の機器を損傷するおそれがあるため、回転数が比較的緩やかに上昇するパターン(1)に従ってポンプを運転する。
また、1台目のポンプの運転中に2台目、3台目のポンプを順次起動する場合、及び、1台目のポンプが故障したときにバックアップポンプを起動する際には、パターン(3)に従ってポンプを運転する。ここで、2台目以降のポンプをパターン(3)により起動するのは、以下の理由による。すなわち、1台目のポンプが運転されている状態で2台目のポンプを起動する場合には、1台目のポンプの運転によって供給管路2bに圧力が充填されているため、新たに起動される2台目のポンプの吐出圧力が充填圧力に達するまでは、2台目のポンプの吐出流量はゼロである。従って、2台目のポンプをインバータ3の許容最大回転数により運転したとしても、ユーザ設備への供給圧力や供給流量に影響を与えることはなく、プラントの機器を損傷させるおそれもない。よって、2台目以降のポンプの回転数を、パターン(3)により短時間で急速に上昇させても不都合はなく、これによって既運転ポンプと同期するまでの時間を最小限にすることができる。
なお、故障した1台目のポンプは、図2の時刻t以後、パターン(2)に従って回転数を次第に低下させる。
次に、この実施形態の動作を説明する。
まず、図1に示した手動調節計7の切替手段7aを速度パターン出力手段8側に切り替えると共に、切替手段7bを図1の状態にして、1台目のポンプを図2のようにパターン(1)に従って起動する。このとき、圧力指示調節計6内の切替手段6aは、手動調節計7の出力側に接続されるように切り替えておく。これは、切替手段6aを圧力設定値と圧力検出値との偏差をなくすためのPID調節計出力側に接続しておくと(図1の接続状態)、その後に切替手段7aを圧力指示調節計6側に切り替えた際にPID調節計出力が手動調節計7を介してインバータ3に加わり、ポンプの回転数が突変するおそれがあり、これを回避するために、速度パターン出力手段8からパターン(1)を出力している間は、そのパターン(1)を圧力指示調節計6の切替手段6aを介してPID調節計出力に上書きし、トラッキングさせるためである。
1台目のポンプが起動した後、流量計測器5により検出した流量が所定値に達したら、切替手段7aを圧力指示調節計6側に切り替え、かつ、圧力指示調節計6の切替手段6aを図1の接続状態に切り替えることにより、ユーザ設備における圧力検出値が圧力設定値に一致するように圧力指示調節計6にて演算された速度指令を、手動調節計7を介してインバータ3に送り、モータ4を駆動してポンプ1の回転数を制御する。
ユーザ設備の需要流量が増加して2台目以降のポンプを運転する必要が生じたら、図2に示したように2台目以降のポンプをパターン(3)に従って起動するべく、当該ポンプに対応する速度パターン出力手段8及び切替手段7aを制御する。そして、既運転のポンプ(例えば1台目のポンプ)の圧力指示調節計6の出力値(速度指令)に相当する回転数と新たな起動ポンプ(例えば2台目のポンプ)の回転数とが一致したら、両ポンプは同期したものと判断し、新たな起動ポンプを圧力指示調節計6からの速度指令に従って運転するように切替手段7aを圧力指示調節計6側に切り替える。
次に、運転中の1台目のポンプが故障した場合のバックアップ動作について、以下に説明する。
図3に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻tで起動し、時刻tでポンプ11が故障して時刻tで完全に停止したとする。この場合、図7(a)の例2により、地区1で次の順位のポンプ12が時刻tで順位1に繰り上がるが、本実施形態では、順位1に繰り上がったポンプ12に対して図6における順位1の起動条件(第1の起動条件)を適用することなく、ユーザ設備における流体圧力が設定値P以下に低下するのを待たずに、図3の時刻tでポンプ12を直ちに起動する。これにより、図3に示すように、供給管路2bでは圧力の低下がほとんど生じることがない。
なお、ポンプ12を起動する際、1台目のポンプ11の故障状況によってはその吐出圧力が充填圧力に達していない場合が想定されるため、ポンプ12の立ち上げパターンとしては、通常時と同様に図13(a)のパターン(1)を用いて回転数を比較的緩やかに上昇させる。また、このパターン(1)を圧力指示調節計6の切替手段6aにオーバーライトするトラッキング動作も有効とする。
これにより、地区1で順位1に繰り上がったポンプ12は、図11に示したバックアップポンプの立上げパターンに従って起動されることになり、実質的に図2における「1台目起動中パターン(1)」と同様になる。
また、図4に示すように、図7(a)の例1の順位に従って地区1のポンプ11を時刻tから運転しているときにユーザ設備の需要流量が徐々に増加していき、時刻tで図6における順位2のポンプの起動条件が成立して地区2のポンプ21が起動され、その後の時刻tでポンプ11が故障して時刻tで完全に停止したとする。
この場合にも、本実施形態では、順位1に繰り上がったポンプ12に対して図6の起動条件を適用することなく、ユーザ設備における流体圧力が設定値P以下に低下するのを待たずに、時刻tでポンプ12を直ちに起動する。これにより、図4に示すように、供給管路2bでは圧力の低下がほとんど生じることがない。
ポンプ12を起動する際には、既運転ポンプ21によって充填圧力が確立しているため、ポンプ12の立ち上げパターンとしては、通常時の2台目以降のポンプと同様にパターン(3)を用いて回転数を急激に上昇させる。なお、上記のトラッキング動作は、圧力指示調節計6により制御されている既運転ポンプ21に影響を与えるおそれがあるため、無効とする。
これにより、地区1で順位1に繰り上がったポンプ12は、図12に示したバックアップポンプの立上げパターンに従って起動されることになり、実質的に図2における「バックアップポンプ起動中パターン(3)」と同様になる。
上記のように、図3,図4の何れの場合も、地区1で順位1に繰り上がったポンプ12は、図11または図12に示したバックアップポンプの立上げパターンに従って起動されるため、このままでは、前述した故障ポンプの残留吐出流量に起因して総吐出流量(Q+Q)が設定値F以上になる期間ΔT(図11を参照)、または、総吐出流量(Q+Q+Q)が設定値F以上になる期間ΔT(図12を参照)が発生してしまい、次の順位のポンプ(順位2に繰り上がったポンプ)が過剰に起動されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、以下のような方法によりポンプの過剰起動を防ぐようにした。
すなわち、例えば図11の期間ΔTが発生することにより順位2のポンプが不要に起動されるのを防止するには、図6に示した順位2の起動条件が満足される時間が所定時間z継続したときにだけ順位2のポンプを起動するように、起動調整タイマを追加すればよい。ここで、上記の所定時間zは、制御サンプリングタイミングの遅れ等を考慮して、例えば、z=1.2×ΔTにより設定することとし、ΔTを適宜な値に選んで所定時間zを決定する。
なお、ΔTは、図11における時刻tから1台目のポンプの流量が完全になくなるまでの時間を考慮して決定すればよく、ΔT、言い換えればzを長くすることにより、総吐出流量(Q+Q)に占める1台目ポンプの残留吐出容量の影響をなくすことができる。
これにより、総吐出流量が設定値F以上になる時間がz以上となるような場合には、真に次の順位2のポンプの起動が必要とされるときであるから、不要なポンプが過剰に運転される問題を生じることがない。
上記のように起動調整タイマを追加するのは、図6における順位3〜5のポンプの起動条件についても同様に行えばよく、順位3〜5の起動条件が満足される時間がそれぞれ所定時間z〜z、継続したときにだけ順位3〜5のポンプを起動すればよい。ここで、例えば所定時間zは、z=1.2×ΔTにより設定されるものであり、このΔTは、図12に示したΔTに等しい。
上述する起動調整タイマを追加する処理を常時適用すると、通常時のポンプ起動もそれぞれ所定時間z〜zだけ遅れることになるので、故障したポンプを他のポンプによりバックアップ運転するときだけ、起動調整タイマを追加する処理を行うと良い。
以上のように、本実施形態によれば、図3や図4に示したように1台目のポンプが故障した時にバックアップポンプを直ちに立ち上げて供給管路の圧力低下、供給時間の長期化を防止し、ユーザ設備の需要流量に応じて所定時間内に一定圧力で流体を供給することができる。
また、故障ポンプの残留吐出容量に起因する次順位ポンプの過剰起動も防止できるので、省エネルギーにも寄与することができる。
1:ポンプ
2a:吸入管路
2b:供給管路
3:インバータ
4:モータ
5:流量計測器
6:圧力指示調節計
6a:切替手段
7:手動調節計
7a,7b:切替手段
8:速度パターン出力手段

Claims (10)

  1. タンクとユーザ設備との間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御方法であって、
    ポンプの正常動作時には、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動順位1番目のポンプを起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプを起動し、
    運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行うポンプの運転制御方法において、
    運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動することを特徴とするポンプの運転制御方法。
  2. 請求項1に記載したポンプの運転制御方法において、
    運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動することを特徴とするポンプの運転制御方法。
  3. 請求項1または2に記載したポンプの運転制御方法において、
    起動順位1番目のポンプを立ち上げる際には所定の速度パターンを電力変換器に与えてポンプ駆動用のモータを可変速制御し、当該ポンプの吐出流量が所定値に達したら、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力を圧力設定値に一致させる速度指令に基づいて前記電力変換器を運転することを特徴とするポンプの運転制御方法。
  4. 請求項3に記載したポンプの運転制御方法において、
    前記速度パターンを前記速度指令に上書きする機能を備えたことを特徴とするポンプの運転制御方法。
  5. 請求項3または4に記載したポンプの運転制御方法において、
    1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したことを特徴とするポンプの運転制御方法。
  6. タンクとユーザ設備との間の管路に複数台のポンプが互いに並列に接続され、前記ユーザ設備の需要流量に応じて前記ポンプを所定の起動順位に従って運転することにより、前記タンクから前記ユーザ設備に流体を供給するためのポンプの運転制御装置であって、
    ポンプの正常動作時には、起動順位1番目のポンプを、前記ユーザ設備に供給される流体の圧力が所定の圧力設定値以下になったときに起動する第1の起動条件と、運転中の複数台のポンプの総吐出流量が所定の流量設定値以上になったときに次順位のポンプを順次起動する第2の起動条件と、に従ってポンプ駆動用のモータを電力変換器により可変速制御し、運転中のポンプが故障した時には、起動順位が繰り上げられた他のポンプを起動してバックアップ運転を行う運転制御装置において、
    前記運転制御装置は、運転中のポンプの故障により起動順位1番目に繰り上げられた他のポンプについては前記第1の起動条件を適用せず、当該他のポンプを、前記運転中のポンプの故障後に直ちに起動することを特徴とするポンプの運転制御装置。
  7. 請求項6に記載したポンプの運転制御装置において、
    前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたか否かを検出するタイマ手段を備え、
    運転中のポンプの故障により起動順位2番目以降に繰り上げられた他のポンプについては、前記タイマ手段により前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出されるまでは前記第2の起動条件を適用せず、前記第2の起動条件が所定時間継続して満足されたことが検出された時に前記第2の起動条件を適用して当該他のポンプを起動することを特徴とするポンプの運転制御装置。
  8. 請求項6または7に記載したポンプの運転制御装置において、
    起動順位が1番目のポンプを立ち上げる際に所定の速度パターンを前記電力変換器に与える手段と、
    前記ポンプによる供給管路の流量を計測する流量計測手段と、
    供給管路の流体の圧力検出値が圧力設定値に一致するように調節動作する調節手段と、
    前記流量計測手段により計測した流量が所定値に達したら、前記調節手段から出力される速度指令を前記電力変換器に与える手段と、
    を備えたことを特徴とするポンプの運転制御装置。
  9. 請求項8に記載したポンプの運転制御装置において、
    前記速度パターンを前記速度指令に上書きする手段を更に備えたことを特徴とするポンプの運転制御装置。
  10. 請求項8または9に記載したポンプの運転制御装置において、
    1台のみ運転されているポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率を、複数台のポンプが運転されているときに1台目のポンプが故障して起動順位が繰り上がったことにより起動順位1番目になったポンプを起動する時のポンプの速度パターンの時間変化率よりも小さく設定したことを特徴とするポンプの運転制御装置。
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