JP5161637B2 - 直流モータ - Google Patents

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Description

本発明は、直流モータに関するものである。
従来、直流モータにおいて、ロータとしては、径方向外側に延びて周方向に複数設けられるティースを有するコアと、径方向(軸直交方向)に沿った平面を有し前記ティースの径方向内側で周方向に複数設けられる整流子セグメントと、導線が前記ティースに連続して巻回されて構成される巻線と、を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような直流モータには、ティースの径方向外側面に対向するマグネットを有するステータと、ステータに対して固定されたブラシホルダに保持され前記整流子セグメントに軸方向に押圧接触されるブラシとが備えられる。このような直流モータでは、例えば、並設されて略円筒状とされる整流子セグメント(略円筒状の整流子)が巻線(コイルエンド)と軸方向にずれた位置に配置されブラシが径方向外側から押圧接触されるものに比べて、軸方向の小型化を図ることができる。
実開昭53−73403号公報
しかしながら、上記のような直流モータのロータでは、ティース(巻線)と、整流子セグメントとが径方向に並ぶことになるため、径方向に大型化してしまう。即ち、整流子セグメントとブラシとの径方向の接触範囲(ひいては接触面積)を大きく確保しようとすると、ロータ、ひいては直流モータの外径が大きくなってしまう。又、逆に、外径を一定とすると、整流子セグメントとブラシとの径方向の接触範囲(ひいては接触面積)が小さくなり、ブラシから整流子セグメントを介しての巻線への大電流の供給が困難となって高出力化が困難となってしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、小型で高出力の直流モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、径方向外側に延びて周方向に複数設けられるティースを有するコアと、径方向に沿った被接触用平面を有し前記ティースの径方向内側で周方向に複数設けられる整流子セグメントと、前記ティース間のスロットを軸方向に貫通する複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線とを有するロータと、前記ティースの径方向外側面に対向するマグネットを有するステータと、前記ステータに対して固定されたブラシホルダに保持され、前記整流子セグメントの前記被接触用平面に軸方向に押圧接触されるブラシとを備え、前記セグメント導体同士の接続部は、全て前記コアの軸方向一端側に配置され、前記複数のセグメント導体は、前記整流子セグメントと電気的に接続される第1のセグメント導体と、折り曲げられた部分を連結部とし該連結部を介して異なるスロットを軸方向に貫通する第2のセグメント導体とを含み、前記第1のセグメント導体と前記整流子セグメントとの接続部、及び前記第2のセグメント導体の前記連結部は、全て前記コアの軸方向他端側に配置された。
同構成によれば、ティース間のスロットを軸方向に貫通する複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線を備えるものであるため、導線がティースに連続して巻回されて構成される巻線(通常巻線)を備えたものに比べて、占積率を容易に高くすることができる。その結果、例えば、通常巻線のものと同性能を得ながら、ティースの径方向長を短くすることができる。又、これにより、例えば、通常巻線のものと同じ外径としながら、径方向に沿った被接触用平面を有しティースの径方向内側で周方向に複数設けられる整流子セグメントと、該整流子セグメントの被接触用平面に軸方向に押圧接触されるブラシとの径方向の接触範囲(ひいては接触面積)を大きくすることができる。よって、ブラシから整流子セグメントを介してのセグメント巻線への大電流の供給が容易となり、ひいては径方向に小型で(通常巻線のものに比べて大型化することなく)高出力の直流モータを得ることができる。
また、セグメント導体(第1のセグメント導体)と整流子セグメントとの接続部と、セグメント導体同士の接続部とは、互いにコアの軸方向反対側に配置されるため、コアの軸方向の一方側に全接続部が集中して混雑してしまうといったことが防止される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の直流モータにおいて、前記整流子セグメントは、その径方向に沿った前記被接触用平面が前記ティースの軸方向幅の内部に配置された。
同構成によれば、整流子セグメントは、その径方向に沿った被接触用平面が前記ティースの軸方向幅の内部(軸方向の中間位置)に配置されるため、被接触用平面に押圧接触されるブラシの少なくとも一部も、ティースの軸方向幅の内部に配置されることになる。よって、直流モータの軸方向の小型化を図ることができる。
本発明によれば、小型で高出力の直流モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、直流モータ101は、ステータ102とロータ(電機子)103とを備えている。ステータ102は、略有底筒形状のヨークハウジング104と、該ヨークハウジング104の内周面に等角度間隔で固着された10個(10極)のマグネット105とを備えている。
ロータ103は、回転軸106と、該回転軸106に外嵌された連結部材107と、該連結部材107の径方向外側に固定されたコア108と、連結部材107の軸方向一端面(図1中、下端面)に第1絶縁部材109を介して固定された整流子セグメント110と、前記コア108に対して固定されたセグメント巻線111とを備える。
ロータ103は、回転軸106の両端側がヨークハウジング104及びその開口部を塞ぐエンドハウジング112にそれぞれ保持された軸受113にて回転可能に支持されている。尚、この状態でコア108は前記マグネット105と径方向に対向するように配置される。又、この状態で、整流子セグメント110における径方向(軸直交方向)に沿った被接触用平面110aには、エンドハウジング112に固定されたブラシホルダ114に保持された一対の(回転軸106を中心として180°間隔の)ブラシ115,116が圧縮コイルばね117によって軸方向に押圧接触される。
詳しくは、本実施の形態の前記整流子セグメント110は、周方向に21個設けられている。尚、図2及び図3は、ロータ103を平面状に展開した模式図を(図2と図3とに)分割したものであって、図2及び図3では、整流子セグメント110を周方向に連続した番号であるセグメント番号「1」〜「21」として付して図示している。
又、各整流子セグメント110における径方向外側端部には、軸方向他方側(図1中、上側)に延びる接続片110bが形成され、該接続片110bは前記連結部材107とコア108との間に形成された軸方向貫通孔を介して連結部材107の軸方向他端面(図1中、上面)から突出されている。尚、連結部材107とコア108との間における接続片110bは第2絶縁部材118にて覆われ、連結部材107及びコア108との絶縁が図られている。
コア108は、図5に示すように、円筒状の円筒部108aと、円筒部108aから径方向外側に延びて周方向に複数設けられるティース108bとを有する。本実施の形態のティース108bは、周方向に63個設けられている。尚、図2及び図3では、ティース108b間のスロットSを周方向に連続した番号であるスロット番号「1」〜「63」として付して図示している。
又、コア108(円筒部108a及びティース108b)は、その軸方向幅(長さ)が前記連結部材107の軸方向幅より大きく形成されている。そして、コア108は、前記整流子セグメント110の被接触用平面110aより軸方向一方側(図1中、下側)に大きく突出するように連結部材107に対して固定されている。言い換えると、整流子セグメント110の被接触用平面110aは、コア108の軸方向幅の内部(軸方向の中間位置)に配置されている。
セグメント巻線111は、ティース108b間のスロットS(図2及び図3中、スロット番号「1」〜「63」)を軸方向に貫通する複数のセグメント導体121,131同士が電気的に接続されて構成される。尚、本実施の形態のスロットSは、その空間の形状が軸方向から見て(図5参照)径方向に長い略長方形形状に形成されている。
詳述すると、セグメント導体121,131は、図2〜図4及び図6(a)(b)に示すように、セグメント巻線111の主部分を構成する複数の重ね巻用のセグメント導体121と、セグメント巻線111の主部分以外(巻線両端部)を構成する端部用のセグメント導体131とを備える。
重ね巻用のセグメント導体121は、断面略四角形の導体板が折り曲げ加工されてなり、略U字状に形成され、U字の平行直線部に相当する一対のスロット挿入部122と、U字の連結下端部に相当する連結部123と、U字の開放上端部に相当する一対のセグメント接続部124とを備える。一対のスロット挿入部122は、周方向に離間した2つのスロットS内に配置されるように(スロットSを5つ分、又は6つ分離間して)形成されている。又、連結部123は、スロットSの軸方向他端側(図1中、上側であって、図2〜図4及び図6中、下側)の外部で前記一対のスロット挿入部122の端部からそれらを繋げる方向(互いに近接する方向)に延びてそれらを連結するように形成されている。又、一対のセグメント接続部124は、スロットSの軸方向一端側(図1中、下側であって、図2〜図4及び図6中、上側)の外部で前記一対のスロット挿入部122の端部からそれらを繋げる方向(互いに近接する方向)に延びてそれらを連結しないように形成されている。
又、端部用のセグメント導体131は、断面略四角形の導体板が折り曲げ加工されてなり、それぞれ1つのスロット挿入部132と、整流子接続部133と、セグメント接続部134とを備える。スロット挿入部132は、スロットS内に配置されるように形成されている。又、整流子接続部133は、スロットSの軸方向他端側(図1中、上側であって、図2〜図4及び図6中、下側)の外部で前記スロット挿入部132の端部から前記整流子セグメント110の接続片110bの露出した先端まで延びるように形成されている。又、セグメント接続部134は、スロットSの軸方向一端側(図1中、下側であって、図2〜図4及び図6中、上側)の外部で前記スロット挿入部132の端部から前記重ね巻用のセグメント導体121におけるセグメント接続部124まで延びるように形成されている。
そして、セグメント巻線111は、例えば、図4に示すように、セグメント番号「1」の整流子セグメント110の接続片110bから、スロット番号「4」、「10」、「4」、「10」、「5」、「11」、「5」、「11」、「6」、「12」、「6」、「12」の順番でスロットSに巻回され、更にセグメント番号「5」の整流子セグメント110の接続片110bまで連続するように、整流子接続部133が接続片110bに電気的に接続(溶接)され、且つセグメント接続部124,134同士が電気的に接続(溶接)されて構成されている。尚、この配線(セグメント番号「1」からセグメント番号「5」まで)は、1つの端部用のセグメント導体131、5つの重ね巻用のセグメント導体121、1つの端部用のセグメント導体131がこの順で電気的に接続(溶接)されてなる。又、図4及び図6では、この配線を分かり易くすべく、同様の配線部分や接続片110b等を一部省略して図示している。そして、セグメント巻線111は、図4及び図6に示したものと同様のパターンで(例えば、セグメント番号「2」からセグメント番号「6」までや、セグメント番号「3」からセグメント番号「7」まで等)周方向に均等に配設されている(図2及び図3参照)。又、スロット挿入部122,132は1つのスロットS内に径方向に並ぶように配置されるもの(図5及び図6参照)である。そして、図2〜図4では、径方向最内側に配置されたスロット挿入部122,132を実線で図示し、径方向内側から2番目に配置されたスロット挿入部122を破線で図示し、径方向内側から3番目に配置されたスロット挿入部122を1点鎖線で図示し、径方向最外側に配置されたスロット挿入部122,132を2点鎖線で図示している。
又、本実施の形態の前記ブラシ115,116は、その全体がセグメント巻線111の軸方向幅の内部に(つまりセグメント巻線111の軸方向一方側(図1中、下側)のコイルエンドから軸方向に突出しないように)配置されている。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ティース108b間のスロットS(スロット番号「1」〜「63」)を軸方向に貫通する複数のセグメント導体121,131同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線111を備えるものであるため、導線がティースに連続して巻回されて構成される巻線(通常巻線)を備えたものに比べて、占積率を容易に高くすることができる。特に、本実施の形態のスロットSは、その空間の形状が軸方向から見て(図5参照)径方向に長い略長方形形状に形成され、断面略四角形のスロット挿入部122,132が径方向に並ぶように配置されるため、スロットS内の隙間が極小さくなり、高効率とすることができるとともに占積率を高くすることができる。その結果、例えば、通常巻線のものと同性能を得ながら、ティース108bの径方向長を短くすることができる。又、これにより、例えば、通常巻線のものと同じ外径としながら、径方向に沿った被接触用平面110aを有しコア108の径方向内側で周方向に複数設けられる整流子セグメント110と、該被接触用平面110aに軸方向に押圧接触されるブラシ115,116との径方向の接触範囲(ひいては接触面積)を大きくすることができる。よって、ブラシ115,116から整流子セグメント110を介してのセグメント巻線111への大電流の供給が容易となり、ひいては径方向に小型で(通常巻線のものに比べて大型化することなく)高出力の直流モータ101を得ることができる。又、勿論、逆に、通常巻線のものと同等の性能(出力)としながら、小型化を図ることができる。
又、本実施の形態のセグメント導体121,131のスロット挿入部122,132は、スロットS内に径方向に並ぶように(周方向に並ばないように)配置されるため、スロットS外の連結部123、セグメント接続部124,134、及び整流子接続部133が周方向に独立して(他のそれらと周方向に密接せずに)露出することになる。よって、導線がティースに連続して巻回されて部分的に導線が完全に覆われて構成される巻線(通常巻線)を備えたものに比べて、特にロータ103の回転時にセグメント巻線111全体(各セグメント導体121,131)が冷却され易くなる。その結果、巻線(セグメント巻線111)抵抗の増大を回避でき、安定した特性の直流モータ101を得ることができる。
(2)整流子セグメント110の被接触用平面110aは、コア108(ティース108b)の軸方向幅の内部(軸方向の中間位置)に配置されるため、被接触用平面110aに押圧接触されるブラシ115,116の少なくとも一部も、コア108(ティース108b)の軸方向幅の内部に配置されることになる。よって、直流モータ101の軸方向の小型化を図ることができる。
(3)ブラシ115,116は、その全体がセグメント巻線111の軸方向幅の内部に(つまりセグメント巻線111の軸方向一方側(図1中、下側)のコイルエンドから軸方向に突出しないように)配置されるため、直流モータ101の軸方向の小型化を図ることができる。
(4)セグメント導体131と整流子セグメント110との接続部(整流子接続部133と接続片110b)と、セグメント導体121,131同士の接続部(セグメント接続部124,134)とは、互いにコア108の軸方向反対側に配置されるため、コア108の軸方向の一方側に全接続部が集中して混雑してしまうといったことが防止される。よって、例えば、各接続部の接続(溶接)作業スペースを広く確保することができ、該作業が容易となる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、マグネット105が10個(10極)、スロットSが63個(スロット番号「1」〜「63」)、整流子セグメント110が21個(セグメント番号「1」〜「21」)であるとしたが、これに限定されず、それぞれ(少なくとも1つが)他の数の直流モータに変更してもよい。
又、周方向に離間した整流子セグメント同士が短絡部材にて電気的に接続されるものに変更してもよい。
又、スロットSを軸方向に貫通する複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線を有するものであれば、他のパターンで配線されるものに変更してもよい。
例えば、図7〜図9に示すように変更してもよい。この例(図7〜図9参照)の直流モータのロータ201は、図示しないマグネットが10個で、スロットが60個(スロット番号「1」〜「60」)、整流子セグメント202が20個(セグメント番号「1」〜「20」)に設定されている。
又、この例(図7〜図9参照)の整流子セグメント202(セグメント番号「1」〜「20」)は、周方向に3個おきに、即ち(360/20×4=)72°間隔に、短絡部材としての短絡線203にて電気的に接続されている。
又、この例(図7〜図9参照)のセグメント巻線211は、スロット(図2及び図3中、スロット番号「1」〜「60」)を軸方向に貫通する複数のセグメント導体221,231,241同士が電気的に接続されて構成される。
詳述すると、セグメント導体221,231,241は、セグメント巻線211の主部分を構成する複数の重ね巻用のセグメント導体221と、セグメント巻線211の主部分以外(巻線両端部)を構成する端部用のセグメント導体231と、セグメント巻線211の主部分以外を構成し該主部分を連結する連結用のセグメント導体241とを備える。この例の重ね巻用のセグメント導体221及び端部用のセグメント導体231は、上記実施の形態のものと略同様に形成されている。
又、連結用のセグメント導体241は、断面略四角形の導体板が折り曲げ加工されてなり、一対のスロット挿入部242と、連結部243と、一対のセグメント接続部244とを備える。一対のスロット挿入部242は、周方向に6つ離間した2つのスロット内に配置されるように形成されている。又、連結部243は、スロットの軸方向他端側(セグメント接続部244の軸方向反対側)の外部で前記一対のスロット挿入部242の端部からそれらを連結するように形成されている。又、一対のセグメント接続部244は、スロットの軸方向一端側(連結部243の軸方向反対側)の外部で前記一対のスロット挿入部242の端部からそれらを繋げない方向(互いに離間する方向)に延びて形成されている。
そして、セグメント巻線211は、例えば、図9に示すように、セグメント番号「1」の整流子セグメント202から、スロット番号「1」、「5」、「1」、「5」、「2」、「6」、「2」、「6」、「3」、「7」、「3」、「7」の順番でスロットに巻回され、更に6つ離間したスロット番号「13」のスロットに移行して同様のパターンで巻回されるといった一連のパターンを繰り返して(図7及び図8参照)、セグメント番号「18」の整流子セグメント202まで連続するように、セグメント導体221,231,241が電気的に接続(溶接)されて構成されている。尚、この配線(セグメント番号「1」からセグメント番号「18」まで)は、1つの端部用のセグメント導体231、5つの重ね巻用のセグメント導体221、1つの連結用のセグメント導体241、5つの重ね巻用のセグメント導体221、1つの連結用のセグメント導体241、5つの重ね巻用のセグメント導体221、1つの連結用のセグメント導体241、5つの重ね巻用のセグメント導体221、1つの連結用のセグメント導体241、5つの重ね巻用のセグメント導体221、1つの端部用のセグメント導体231がこの順で電気的に接続(溶接)されてなる。そして、セグメント巻線211は、上記した配線(セグメント番号「1」からセグメント番号「18」まで)と同様のパターンの配線を他に3つ(セグメント番号「2」からセグメント番号「19」までと、セグメント番号「3」からセグメント番号「20」までと、セグメント番号「4」からセグメント番号「1」までとの3つ)備えている。
このような直流モータにおいても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、整流子セグメント110の被接触用平面110aは、コア108(ティース108b)の軸方向幅の内部(軸方向の中間位置)に配置されるとしたが、これに限定されず、例えば、コア108(ティース108b)の軸方向端面と面一となるように配置してもよい。
・上記実施の形態では、ブラシ115,116は、その全体がセグメント巻線111の軸方向幅の内部に(つまりセグメント巻線111の軸方向一方側(図1中、下側)のコイルエンドから軸方向に突出しないように)配置されるとしたが、これに限定されず、例えば、その一部がコイルエンドから軸方向に突出するように配置してもよい。
・上記実施の形態では、セグメント導体131と整流子セグメント110との接続部(整流子接続部133と接続片110b)と、セグメント導体121,131同士の接続部(セグメント接続部124,134)とは、互いにコア108の軸方向反対側に配置されるとしたが、共にコア108の一方側(又は他方側)に配置してもよい。
詳しくは、例えば、上記実施の形態と同様の回路構成(マグネット105が10個(10極)、スロットSが63個(スロット番号「1」〜「63」)、整流子セグメント110が21個(セグメント番号「1」〜「21」))において、図10及び図11に示すように、変更してもよい。即ち、この例のセグメント巻線301は、ティース108b間のスロットS(図2及び図3参照、スロット番号「1」〜「63」)を軸方向に貫通する複数のセグメント導体311,321(図10参照)同士が電気的に接続されて構成される。尚、図10は、上記実施の形態における図4と対応し、ロータを平面状に展開し、その一部を抜き出した模式図である。
詳述すると、セグメント導体311,321は、図10に示すように、セグメント巻線301の主部分を構成する複数の重ね巻用のセグメント導体311と、セグメント巻線301の主部分と共に巻線両端部を構成する端部用のセグメント導体321とを備える。
重ね巻用のセグメント導体311は、上記実施の形態のものと略同様であって、断面略四角形の導体板が折り曲げ加工されてなり、略U字状に形成され、U字の平行直線部に相当する一対のスロット挿入部312と、U字の連結下端部に相当する連結部313と、U字の開放上端部に相当する一対のセグメント接続部314とを備える。一対のスロット挿入部312は、周方向に離間した2つのスロットS内に配置されるように(スロットSを6つ分離間して)形成されている。又、連結部313は、スロットSの軸方向一端側(図10中、上側であって、図11では図示されない側)の外部で前記一対のスロット挿入部312の端部からそれらを繋げる方向(互いに近接する方向)に延びてそれらを連結するように形成されている。又、一対のセグメント接続部314は、スロットSの軸方向他端側(図10中、下側であって、図11で図示される側)の外部で前記一対のスロット挿入部312の端部からそれらを繋げる方向(互いに近接する方向)に延びてそれらを連結しないように(径方向にずれて)形成されている。
又、端部用のセグメント導体321は、上記実施の形態のものと異なり、断面略四角形の導体板が折り曲げ加工されてなり、略U字状に形成され、U字の平行直線部に相当する一対のスロット挿入部322と、U字の連結下端部に相当する連結部323と、U字の開放上端部に相当するセグメント接続部324及び整流子接続部325とを備える。一対のスロット挿入部322は、周方向に離間した2つのスロットS内に配置されるように(スロットSを6つ分離間して)形成されている。又、連結部323は、スロットSの軸方向一端側(図10中、上側であって、図11では図示されない側)の外部で前記一対のスロット挿入部322の端部からそれらを繋げる方向(互いに近接する方向)に延びてそれらを連結するように形成されている。又、セグメント接続部324は、スロットSの軸方向他端側(図10中、下側であって、図11で図示される側)の外部で前記スロット挿入部322の端部から前記重ね巻用のセグメント導体311におけるセグメント接続部314まで延びるように形成されている。又、整流子接続部325は、スロットSの軸方向他端側(図10中、下側であって、図11で図示される側)の外部で前記スロット挿入部322の端部から前記整流子セグメント110の接続片110bの露出した先端まで延びるように形成されている。
これらセグメント導体311,321は、1つのスロットS内に配置されるスロット挿入部312,322の数をn(この例では径方向に4)、スロットSの数をm(この例では63)として、n×m/2個(この例では126個であって、重ね巻用のセグメント導体311は84個、端部用のセグメント導体321は42個)設けられることになる。
そして、上記実施の形態と同様の回路構成となるように、整流子接続部325と整流子セグメント110の接続片110bとがコア108の軸方向他端側(図10中、下側であって、図11で図示される側)で電気的に接続(溶接)され、且つ、セグメント接続部314,324同士がコア108の軸方向他端側で電気的に接続(溶接)されている。尚、この例では、図11に示すように、コア108の軸方向他端側で外部に露出するセグメント接続部314,324(接続部)を径方向に2つずつ絶縁するための絶縁体(絶縁紙)331が設けられている。
このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。又、このようにすると、セグメント導体321と整流子セグメント110との接続部(整流子接続部325と接続片110b)と、セグメント導体311,321同士の接続部(セグメント接続部314,324)とは、共にコア108の軸方向の同一側に配置されるため、全接続部の接続(溶接)作業をコア108の軸方向の同一側で集中して行うことができる。言い換えると、接続(溶接)作業を上記実施の形態のようにコア108の軸方向の両側で行う必要がない。よって、接続(溶接)作業が容易となる。
又、セグメント導体311,321は、一対のスロット挿入部312,322と、連結部313,323と、セグメント接続部314,324又は整流子接続部325とを有し、1つのスロットS内に配置されるスロット挿入部312,322の数をn、スロットSの数をmとしてn×m/2個設けられるため、コア108の軸方向一端側からスロットSに挿入して簡単に配置できる構成としながら、セグメント導体311,321の数が最少となる。尚、このことは、セグメント導体321と整流子セグメント110との接続部(整流子接続部325と接続片110b)と、セグメント導体311,321同士の接続部(セグメント接続部314,324)とが、共にコア108の軸方向他端側(同一側)に配置されることで、実現可能となる。即ち、上記実施の形態の構成では、セグメント巻線の端部にスロット挿入部が1つの(他のセグメント導体と整流子セグメントとを繋ぐ)セグメント導体131が必要となり、その分、セグメント導体の数が多くなってしまうが、この例(図10及び図11参照)に記載の構成では、全てのセグメント導体311,321がスロット挿入部312,322を2つ有することで、セグメント導体の数を最少とすることができる。具体的には、上記実施の形態では、セグメント導体121,131が全部で147個(重ね巻用のセグメント導体121は105個、端部用のセグメント導体131は42個)必要であったが、この例ではセグメント導体311,321は全部で126個(重ね巻用のセグメント導体311は84個、端部用のセグメント導体321は42個)でよい。
・上記実施の形態の連結部材107は、コア108と一体成形されるものとしてもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記ブラシは、その全体が前記セグメント巻線の軸方向幅の内部に配置されたことを特徴とする。
同構成によれば、ブラシは、その全体がセグメント巻線の軸方向幅の内部に配置されるため、直流モータの軸方向の小型化を図ることができる。
本実施の形態における直流モータの断面図。 本実施の形態におけるロータを平面上に展開し分割した模式図。 本実施の形態におけるロータを平面上に展開し分割した模式図。 図2の一部を抜き出した部分拡大図。 本実施の形態におけるコアを説明するための一部平面図。 (a)本実施の形態におけるロータの軸方向一端側からの一部斜視図。(b)本実施の形態におけるロータの軸方向他端側からの一部斜視図。 別例におけるロータを平面上に展開し分割した模式図。 別例におけるロータを平面上に展開し分割した模式図。 図7の一部を抜き出した部分拡大図。 別例におけるロータを平面上に展開し、その一部を抜き出した模式図。 別例におけるロータの軸方向他端側からの一部斜視図。
符号の説明
102…ステータ、103,201…ロータ、105…マグネット、108…コア、108b…ティース、110,202…整流子セグメント(「1」〜「21」…整流子セグメントのセグメント番号)、110a…被接触用平面、111,211,301…セグメント巻線、114…ブラシホルダ、115,116…ブラシ、121,131,221,231,241,311,321…セグメント導体、312,322…スロット挿入部、313,323…連結部、314,324…セグメント接続部、325…整流子接続部、S…スロット(「1」〜「63」…スロットのスロット番号)。

Claims (2)

  1. 径方向外側に延びて周方向に複数設けられるティースを有するコアと、径方向に沿った被接触用平面を有し前記ティースの径方向内側で周方向に複数設けられる整流子セグメントと、前記ティース間のスロットを軸方向に貫通する複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線とを有するロータと、
    前記ティースの径方向外側面に対向するマグネットを有するステータと、
    前記ステータに対して固定されたブラシホルダに保持され、前記整流子セグメントの前記被接触用平面に軸方向に押圧接触されるブラシとを備え
    前記セグメント導体同士の接続部は、全て前記コアの軸方向一端側に配置され、
    前記複数のセグメント導体は、前記整流子セグメントと電気的に接続される第1のセグメント導体と、折り曲げられた部分を連結部とし該連結部を介して異なるスロットを軸方向に貫通する第2のセグメント導体とを含み、
    前記第1のセグメント導体と前記整流子セグメントとの接続部、及び前記第2のセグメント導体の前記連結部は、全て前記コアの軸方向他端側に配置されたことを特徴とする直流モータ。
  2. 請求項1に記載の直流モータにおいて、
    前記整流子セグメントは、その径方向に沿った前記被接触用平面が前記ティースの軸方向幅の内部に配置されたことを特徴とする直流モータ。
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