JP5159991B1 - 通信システムおよび自動検針システム - Google Patents

通信システムおよび自動検針システム Download PDF

Info

Publication number
JP5159991B1
JP5159991B1 JP2012542312A JP2012542312A JP5159991B1 JP 5159991 B1 JP5159991 B1 JP 5159991B1 JP 2012542312 A JP2012542312 A JP 2012542312A JP 2012542312 A JP2012542312 A JP 2012542312A JP 5159991 B1 JP5159991 B1 JP 5159991B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gateway
communication
communication unit
entry
advertisement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012542312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013094013A1 (ja
Inventor
剛 三小田
仁 久保田
俊宏 井上
充伸 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5159991B1 publication Critical patent/JP5159991B1/ja
Publication of JPWO2013094013A1 publication Critical patent/JPWO2013094013A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/12Avoiding congestion; Recovering from congestion
    • H04L47/125Avoiding congestion; Recovering from congestion by balancing the load, e.g. traffic engineering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/15Interconnection of switching modules
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q9/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems for selectively calling a substation from a main station, in which substation desired apparatus is selected for applying a control signal thereto or for obtaining measured values therefrom
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/02Arrangements for optimising operational condition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0805Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability
    • H04L43/0817Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability by checking functioning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q2209/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems
    • H04Q2209/60Arrangements in telecontrol or telemetry systems for transmitting utility meters data, i.e. transmission of data from the reader of the utility meter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/12Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on transmission quality or channel quality
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/04Registration at HLR or HSS [Home Subscriber Server]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/18Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
    • H04W84/22Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks with access to wired networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

本発明にかかる通信システムは、1台以上の通信ユニットおよび1台のゲートウェイによって形成されたアドホック通信ネットワークを複数備えるとともに、各アドホック通信ネットワークを監視する監視サーバ1を備え、監視サーバは、各ゲートウェイの負荷状態の監視結果および無線トラヒックの輻輳状態の監視結果に基づいて、第1のゲートウェイ(GW2A)配下の通信ユニットを第1のゲートウェイの周辺に設置されている第2のゲートウェイ(GW2B)配下に移動させる負荷分散制御の実施が必要かどうか判断し、負荷分散制御の実施が必要と判断した場合には、第1のゲートウェイおよび第2のゲートウェイのうち、少なくとも1台のゲートウェイに対し、移動対象とする通信ユニットの条件を示す制御情報を含みかつ参入先とするゲートウェイの再選択を指示する信号のブロードキャスト配信を指示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気や水道、ガスなどの使用量を自動で検針するシステムの構築に利用される通信システム、および自動検針システムに関するものである。
近年、複数の通信ユニットが相互に無線通信し、マルチホップすることで広域ネットワークを形成するアドホック通信を、電気、水道、ガスといった各種自動検針のネットワークインフラとして適用する形態が検討されている。このアドホック通信を用いることで、設備コストを抑えつつ、広範囲エリアをカバーする自動検針システムが実現できる(非特許文献1参照)。
アドホック通信での経路確立は無線通信端末(通信ユニット)間で経路情報を交換することで、ネットワークを構築する。この経路情報の交換手段、経路確立(ルーティングプロトコル)の方式はIETF(Internet Engineering Task Force)で複数検討、標準化されている(非特許文献2,3参照)。
自動検針システムでは、アドホック通信ネットワークインフラ経由で検針データの収集やネットワークの監視・制御を担う業務アプリケーションを動作させることになるが、同一無線メディアのアドホック通信によって各通信ユニットからデータセンタ内の業務サーバ(検針データを収集するサーバ)までのネットワークインフラを提供することは、マルチホップ数及び収集トラヒック量の観点から現実的ではない。そのため、アドホック通信ネットワークと既存IPネットワークを中継する分散配置されたゲートウェイが通信メディア変換・プロトコル変換を行うことによって、業務サーバと各通信ユニットとの通信を可能とするシステムモデルを想定している。
「PHS自動検針システムの開発」、OMRON TECHNICS Vol.41 No.1(通巻137号)2001 「Ad hoc On-Demand Distance Vector (AODV) Routing」 IETF RFC3561 「RPL:IPv6 Routing Protocol for Low power and Lossy Networks」、IETF draft-ietf-roll-rpl-19.txt
アドホック通信を各種自動検針のネットワークインフラとして適用する場合、ゲートウェイが基点となり、ゲートウェイ配下の全通信ユニットを対象として検針データの収集、ネットワーク監視・制御を実施する。そのため、ゲートウェイにおける通信ユニットの参入数増加に伴い、ゲートウェイでの処理負荷の増加、ゲートウェイ周辺での無線干渉(無線トラヒック輻輳)発生などの影響を受け、通信性能が低下する可能性がある。そのため、アドホック通信ネットワークにおいて、ゲートウェイでの処理負荷の増加や無線トラヒック輻輳による通信性能低下の状態が発生した場合には、以下のような処置を実施して、通信性能低下を解消させる必要がある。例えば、高負荷状態のゲートウェイが設置されているエリアの周辺にゲートウェイを新規設置し、高負荷状態のゲートウェイ配下の一部の通信ユニットを新規設置した他のゲートウェイ配下に移動させる。または、高負荷状態のゲートウェイの周辺に低負荷状態の他のゲートウェイが存在していれば、高負荷状態のゲートウェイ配下の一部の通信ユニットを他のゲートウェイ配下に移動させる。
ここで、高負荷状態のゲートウェイ配下の通信ユニットを他のゲートウェイ配下に移動させるための手段として、ゲートウェイもしくはネットワークを監視するサーバ(監視サーバ)が、高負荷状態のゲートウェイ配下の通信ユニットに対して、個別指示もしくは一斉指示にてゲートウェイの切り替え(参入先とするゲートウェイの再選択)を促すことが考えられる。しかしながら、高負荷状態のゲートウェイと周囲の他のゲートウェイとの位置関係によっては、各通信ユニットに対してゲートウェイ切替を指示して負荷を分散させるのが難しいという問題がある。また、制御に必要な情報収集トラヒックが業務通信(検針データを収集するための通信)に悪影響を及ぼして通信性能がさらに低下するおそれがある。
例えば、既存のゲートウェイと新規設置したゲートウェイ同士が近接している場合、新規のゲートウェイを設置して一斉指示にてゲートウェイの切り替えを指示したとしても、負荷が分散されない(複数のゲートウェイそれぞれに参入する通信ユニット数が平準化されない)可能性がある。一方、個別指示を行う場合には、ゲートウェイもしくは監視サーバが各通信ユニットの状態を把握し、参入先を切り替えさせる通信ユニットを決定して負荷分散を確実に行うことが可能であるが、通信ユニットの状態の情報を収集するためのトラフィックが増大して業務通信に悪影響を及ぼす。加えて、参入先を切り替えさせる通信ユニットに対して個別に指示を出す必要があるので、これによってもトラフィックが増大して業務通信に悪影響を及ぼす。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のゲートウェイが近接している状態においても、業務通信への影響を抑えつつ各ゲートウェイへの通信ユニットの参入数を平準化させることが可能な通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1台以上の通信ユニットおよび1台のゲートウェイによって形成されたアドホック通信ネットワークを複数備えるとともに、各アドホック通信ネットワークを監視する監視サーバを備え、前記監視サーバは、各ゲートウェイの負荷状態の監視結果および無線トラヒックの輻輳状態の監視結果に基づいて、所定の第1のゲートウェイ配下の通信ユニットを当該第1のゲートウェイの周辺に設置されている第2のゲートウェイ配下に移動させる負荷分散制御の実施が必要かどうか判断し、負荷分散制御の実施が必要と判断した場合には、当該第1のゲートウェイおよび当該第2のゲートウェイのうち、少なくとも1台のゲートウェイに対し、移動対象とする通信ユニットの条件を示す制御情報を含みかつ参入先とするゲートウェイの再選択を指示する信号のブロードキャスト配信を指示する、ことを特徴とする。
この発明によれば、複数のゲートウェイが近接しているなど、従来の手法で参入先を選択すると各ゲートウェイへの通信ユニットの参入数が平準化されないおそれがある特殊な環境においても、参入数を確実に平準化させ、ゲートウェイの負荷を分散させることができる、という効果を奏する。また、業務通信への影響を抑えつつ負荷を分散させることができる。
図1は、本発明にかかる通信システムを適用した自動検針システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、ゲートウェイ各々への通信ユニット参入数を平準化させる動作の概要を示す図である。 図3は、本発明にかかる通信システムが前提としている基本制御動作を示す図である。 図4は、通信ユニットの機能ブロック構成の一例を示す図である。 図5は、ゲートウェイ情報保持部が管理する情報の一例を示す図である。 図6は、ゲートウェイ広告のメッセージフォーマットの一例を示す図である。 図7は、ゲートウェイ広告を受信した通信ユニットの動作例を示すフローチャートである。 図8は、ゲートウェイへの参入数を平準化する動作の一例を示す図である。 図9は、ゲートウェイへの参入数を平準化する動作の一例を示す図である。 図10は、強制参入フラグを設定したGW広告を使用して負荷を分散させる動作の一例を示す図である。 図11は、無線干渉を解消する動作の一例を示す図である。 図12は、実施の形態2の通信システムの動作例を示す図である。
以下に、本発明にかかる通信システムおよび自動検針システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムを適用した自動検針システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示したように、本実施の形態の通信システムは、ゲートウェイ(GW)2と、複数の通信ユニット3と、各通信ユニット3を介して検針データを収集する業務サーバやネットワークを監視する監視サーバなどからなるサーバ群100と、を含み、ゲートウェイ2とサーバ群100は、アクセス網、インターネット、社内網などのネットワークを介して接続されている。なお、ゲートウェイ2とネットワーク(アクセス網)とはPHS(Personal Handyphone System)、携帯電話、有線、無線LAN(Local Area Network)、無線MAN(Metropolitan Area Network)などの通信メディアにて接続される。各通信ユニット3はアドホック通信ネットワークを形成している。また、各通信ユニット3には、図示を省略した計量メータが接続されている。計量メータは業務サーバが必要としている電気やガス水道などの使用量を計測する。なお、各通信ユニット3が計量メータ機能を備えていてもよい。各通信ユニット3は、所定のタイミングで計量メータによる計測結果を取得し、取得した計測結果を検針データとして業務サーバへ送信する。図1では、簡単化のために、ゲートウェイ2を1台としているが、実際には複数のゲートウェイ2がサーバ群100に接続され、各ゲートウェイには通信ユニット3が参入している。
図2は、自動検針システムに適用される通信システムにおいて、複数のゲートウェイ各々への通信ユニット参入数を平準化させる動作(負荷分散動作)の概要を示したものである。図2は、6台の通信ユニットが参入済みのゲートウェイ(GW#A)および7台の通信ユニットが参入済みのゲートウェイ(GW#C)が存在している状態において、これらのGW#AとGW#Cとの間にGW#Bが新規設置された(またはGW#Bが障害から復旧した)場合の動作を示している。
図2に示したように、新規設置された(または障害から復旧した)GW#Bは、動作を開始すると、自身(GW#B)の情報を配信するとともに参入先のゲートウェイを再選択するよう周辺の通信ユニットに指示を行う。この指示を受けた通信ユニットは、配信されてきたGW#Bの情報と、GW#B以外のゲートウェイから過去配信されてきた情報(GW#AやGW#Cの情報)とに基づき、参入先のゲートウェイを切り替える必要があるかどうか判断する。そして、切り替える必要があると判断した場合には、参入先のゲートウェイをGW#Bに切り替える(GW#Bに再参入する)。この結果、GW#A配下の一部の通信ユニットとGW#C配下の一部の通信ユニットが参入先をGW#Bに切り替え、各ゲートウェイの処理負荷が分散される。このとき、監視サーバ側から各通信ユニットに対して送信する制御情報(GW#Bの情報,参入先の再選択指示)はブロードキャスト配信する。ゲートウェイの負荷を分散させる動作を実行する必要があるかどうかは、監視サーバが、各アドホック通信ネットワークの状態監視結果に基づいて判断する。
<本発明にかかる通信システムが前提とする基本制御動作>
本実施の形態の特徴的な制御動作を説明する前に、本発明にかかる通信システムで実施する基本制御動作について、図3を用いて説明する。図3は、本発明にかかる通信システムが前提としている基本制御動作を示す図であり、あるゲートウェイに参入済みの通信ユニットが、他のゲートウェイ(参入済みのゲートウェイとは異なるゲートウェイ)からブロードキャスト配信された制御情報を受信した場合に、参入先のゲートウェイを切り替えるかどうかを判断する動作、および参入先を切り替えると判断した場合に実施する動作の一例を示している。
まず、図3に示した基本制御動作で想定している通信システムの構成について説明する。この通信システムは、初期状態として、監視サーバ1と、IP網などを介して監視サーバ1と接続されたゲートウェイ(GW)2Aと、通信ユニット3A、3B、3Cおよび3Dとを含んでいる。通信ユニット3A〜3Dはゲートウェイ2Aを基点としたアドホック通信ネットワークを形成している。具体的には、通信ユニット3A〜3Dはゲートウェイ2Aに収容(参入登録)されており、ゲートウェイ2Aを経由して監視サーバ1を含むサーバ群と通信可能である。ゲートウェイ2Aは通信ユニット3Aと直接通信し、通信ユニット3Aは下流の通信ユニット3Bおよび3Cと直接通信するものとする。通信ユニット3Bは下流の通信ユニット3Dと直接通信するものとする。なお、初期状態においては、ゲートウェイ2Aのみが設置されており、ゲートウェイ2Bは設置されていないものとし、通信ユニット3A〜3Dが参入可能なゲートウェイはゲートウェイ2Aのみとする。なお、通信システムの構成は図3に示したものに限定されない。ゲートウェイおよび通信ユニットの台数やゲートウェイと通信ユニットの接続関係は図3に示したものと異なっていてもよい。
図3に示した基本制御動作について説明する。監視サーバ1は、各ゲートウェイおよび各通信ユニットの装置状態および通信状態を監視している。具体的には、接続されている各ゲートウェイ2Aに収容されている通信ユニットの数(処理負荷状態)、ゲートウェイ2A配下の通信ユニットにより形成されたアドホック通信ネットワークにおける無線トラヒック輻輳(無線干渉)状態などを監視している。監視サーバ1は、これらの情報(ゲートウェイに収容されているユニット数などの情報、以下、監視情報と称する)をゲートウェイ2Aから定期的に収集している。監視サーバ1は、監視情報を取得すると、通信ユニットの参入先ゲートウェイを変更させる必要があるかどうか判断する。例えば、ゲートウェイ2Aが収容している通信ユニット数が所定数に達した場合、ゲートウェイ2Aの処理負荷が高い状態にある場合、ゲートウェイ2A配下の通信ユニットが形成しているアドホック通信ネットワークで無線トラヒック輻輳が発生している場合には、業務通信に支障があると判断し、通信ユニットの参入先ゲートウェイを変更させる(ゲートウェイ2A配下の一部の通信ユニットを他のゲートウェイ配下に移動させる)ことに決定する。
ここでは、監視サーバ1が、業務通信に支障があると判断したものとして説明を続ける。業務通信に支障があると判断した場合、監視サーバ1はその旨をシステムの管理者に通知するなどし、管理者は同一エリア(ゲートウェイ2Aの近辺)にゲートウェイ2Bを新規設置する対策をとる。なお、ゲートウェイ2Bが故障し、ゲートウェイ2Bに参入していた通信ユニットが参入先をゲートウェイ2Aに変更した後にゲートウェイ2Bが復旧した場合の動作も、ゲートウェイ2Bを新規設置した場合の動作と同様である。また、ゲートウェイ2Aおよび2Bが正常動作中の状態において、何らかの要因により各ゲートウェイに参入している通信ユニットの数が不均衡な状態(一方のゲートウェイ配下の通信ユニット数が他方よりも極端に多い状態)となり、負荷分散が必要と監視サーバが判断した場合の動作も、ゲートウェイ2Bを新規設置した場合の動作と同様である。ゲートウェイ2Aと2Bは同じ周波数帯を使用して通信ユニットと通信を行うものとする。
監視サーバ1は、ゲートウェイ2Aの近辺にゲートウェイ2Bが新たに設置されるなどして既存のゲートウェイ2A配下の通信ユニットを近辺のゲートウェイ2B配下に移動させる必要が生じると、移動先(再参入先)となるゲートウェイ2Bに対してゲートウェイ広告メッセージ(以下、ゲートウェイ広告またはGW広告と記載)の配信を指示する(ステップS1)。なお、図3では監視サーバ1がゲートウェイ2Bに対して明示的に指示を行うようにしているが、ゲートウェイ2Bへの事前指示(事前設定)によって、装置起動後にゲートウェイ2Bが自律的にゲートウェイ広告を配信するようにしても構わない。ゲートウェイ広告は、送信元のゲートウェイ自身の装置状態を通知するためのメッセージであり、本メッセージをブロードキャスト配信することで、周辺の通信ユニットに対してゲートウェイ情報を通知する。ゲートウェイ情報は、送信元ゲートウェイの識別情報と、参入先ゲートウェイの選択時に必要な情報(例えば、送信元ゲートウェイまでのホップ数、送信元ゲートウェイが収容している通信ユニット数、送信元ゲートウェイまでの経路における通信品質など)とを含む。
監視サーバ1からゲートウェイ広告の配信を指示されたゲートウェイ2Bは、ゲートウェイ情報を含んだゲートウェイ広告をブロードキャスト配信する(ステップS2)。このゲートウェイ広告を受信した通信ユニット(図3の例では通信ユニット3B)は、ゲートウェイ広告に含まれているゲートウェイ情報(ゲートウェイ2Bのゲートウェイ情報)を取得し(ステップS3)、ゲートウェイの切り替えが必要かどうかを判断する(ステップS4)。このステップS4では、ステップS3で取得したゲートウェイ2Bのゲートウェイ情報とそれまで保持していたゲートウェイ情報(ゲートウェイ2Aのゲートウェイ情報)とに基づいて、参入先をゲートウェイ2Bに切り替える必要があるかどうか判断する。例えば、参入中のゲートウェイ2Aまでのホップ数よりもゲートウェイ2Bまでのホップ数が少ない場合には切り替える必要があると判断する。切り替える必要がある場合(ステップS4:Yes)、GW2Aから離脱し、GW2Bに対する参入登録処理を行う(ステップS5)。参入登録処理が終了すると、GW広告を下流の通信ユニットへブロードキャスト転送する(ステップS6)。参入先を切り替える必要がない場合(ステップS4:No)、処理を終了する。なお、GW2Aからの離脱処理およびGW2Bへの参入登録処理は従来から実施されている一般的な処理であるため、詳細説明は省略する。ステップS6では、ステップS2で受信したGW広告をそのまま転送するのではなく、GW広告に含まれているゲートウェイ情報を更新してから転送する。具体的には、送信元ゲートウェイまでのホップ数をインクリメントするとともに、送信元ゲートウェイまでの通信品質をステップS2でのゲートウェイ広告受信品質(受信電波強度)に基づいて更新する。
ただし、ステップS2において過去に受信済みのものと同じゲートウェイ広告を受信した場合には、ステップS3以降の処理は実施しない。過去に受信済みのゲートウェイ広告か否かは、ゲートウェイ広告を配信するゲートウェイによって付与されるシーケンス番号(転送時に通信ユニットによって変更されることのない固定値)を確認することにより判断する。
なお、上記の非特許文献3には、ゲートウェイ(ツリートポロジのルート装置)がDIO(Destination Information Object)メッセージをブロードキャスト配信することで、配下の各通信ユニットにツリー経路を構築させること、およびツリー経路を維持させることが記載されている。上記のゲートウェイ広告は、この非特許文献3のDIOメッセージに相当するものである。ただし、本実施の形態の通信システムで使用するゲートウェイ広告をDIOメッセージに限定するものではない。また、DIOメッセージには経路選択の指標となるメトリック情報を格納し、各通信ユニットはそのメトリック情報と目的関数(Objective Function)とに基づいて経路選択を行うことが規定されている。既に説明したように、本発明では、ゲートウェイ広告内のゲートウェイ情報が、送信元ゲートウェイまでのホップ数、送信元ゲートウェイが収容している通信ユニット数(収容通信ユニット数)を含むようにしている。これらのホップ数と収容通信ユニット数の情報は、通信ユニットが参入すべきゲートウェイを自律的に判断できるようにするためのゲートウェイ選択指標である。
ステップS6で転送されたゲートウェイ広告を受信した通信ユニット3Dは、通信ユニット3Bが実行した上記のステップS3〜S6と同様の処理であるステップS7〜S10を実行する。
なお、ゲートウェイ広告を受信した通信ユニットが、参入先ゲートウェイの切り替え(上記のステップS5,S9に相当)が完了するまでゲートウェイ広告を下流に転送しないのは、参入先ゲートウェイの切り替えを複数の通信ユニットが一斉に実行し、その結果無線トラヒックが輻輳してしまうのを回避するためである。ゲートウェイ広告を直ちに転送してもトラヒックが輻輳するおそれがない場合には、参入先ゲートウェイの切り替えとゲートウェイ広告の転送は実行順が逆でも構わない。また、各通信ユニットにおいて、ゲートウェイ広告の転送を先に行い、参入先ゲートウェイ切り替え処理を開始する時間にランダム遅延を追加することでトラヒックの輻輳を回避しても構わない。
以上が、本発明にかかる通信システムが前提としている基本制御動作である。この基本制御動作では、ゲートウェイ情報を受信した各通信ユニットは、参入先ゲートウェイを切り替えるか否かをゲートウェイ情報に含まれている情報(送信元ゲートウェイまでのホップ数、送信元ゲートウェイが収容している通信ユニット数、送信元ゲートウェイまでの通信品質などの情報、など)に基づいて個別に行うので、隣接するゲートウェイ同士の距離が短い場合など、ゲートウェイ同士の位置関係によっては、各ゲートウェイへの参入数が平準化されないおそれがある。そのため、本実施の形態にかかる通信システムでは、後述する制御手順を採用することによって、狭いエリアに設置されている複数のゲートウェイそれぞれが収容する通信ユニットの数を調整(主に平準化)する。
<通信ユニットの構成>
図4は、実施の形態1の通信ユニットの機能ブロック構成の一例を示す図である。通信ユニット3は、無線インタフェイス(I/F)31、送受信部32、経路制御部33、ゲートウェイ選択処理部34、ゲートウェイ情報保持部35、経路・転送情報保持部36、ユニット制御部37および他ユニットインタフェイス(I/F)38を備える。
通信ユニット3において、無線I/F31は、他装置との通信データのフレーム化(もしくはその逆)を行う。なお、無線媒体は特定小電力無線、無線LAN、PHS等を想定する。
送受信部32は、無線I/F31を介して他の装置(通信ユニット、ゲートウェイ、監視サーバ、等)との間で送受信される通信データのフォーマット解析やフレーム生成を行い、図示を省略した上位制御部とのデータ中継を行う。また、フレーム化されたデータを精査し、フレームエラー検査を行う(チェックサム、巡回冗長検査等の付加データを使用して、フレーム単位での再送制御などを行う)。フレームを正常に受信した場合には、受信フレームを経路制御部33に出力する。
経路制御部33は、アドホック通信ネットワークを構築するために、周辺の通信ユニットと通信を行い、周辺の他の通信ユニット(以下、隣接通信ユニットと称する)の装置識別子、使用帯域(チャネル)、ゲートウェイまでのホップ数、受信信号強度(隣接通信ユニットからの受信信号の強度)など経路確立に関する情報の交換を行う。加えて、送受信部32から受信フレームが入力された場合、フレームのヘッダを解析して自装置宛か否かを判断し、自装置宛の場合、ユニット制御部37に中継する。自装置宛ではなく他の装置宛の場合には、経路・転送情報保持部36が保持している経路管理表を確認して次の中継装置(通信ユニットまたはゲートウェイ)を特定し、送受信部32および無線I/F31経由で転送する。
ゲートウェイ選択処理部34は、本実施の形態の通信システム実現のためのキーとなる構成要素である。詳細については後述するが、ゲートウェイ選択処理部34は、受信したゲートウェイ広告に含まれているゲートウェイ情報に基づいてゲートウェイ切り替えの必要性判断、参入先とするゲートウェイの選択、ゲートウェイへの参入動作の制御などを行う。
ゲートウェイ情報保持部35は、ゲートウェイから受信したゲートウェイ情報を記憶する。図5は、ゲートウェイ情報保持部35が管理する情報(ゲートウェイ情報データベースとする)の一例を示す図である。ゲートウェイ情報データベースはゲートウェイから受信したゲートウェイ広告に含まれているゲートウェイ情報をデータベース化したものである。図示したように、ゲートウェイ情報は、ゲートウェイ識別子(GWID)、使用無線チャネル番号(無線CH)、ゲートウェイまでのホップ数(ホップ数)、ゲートウェイが収容している通信ユニット数(収容数)、ゲートウェイまでの経路品質、および後述するオプション情報を含んでおり、ゲートウェイ情報保持部35は、ゲートウェイ情報を取得すると、参入登録有無(参入状態)および最終更新時刻とゲートウェイ情報とを対応付けてデータベースに登録する。なお、同じゲートウェイから複数回ゲートウェイ情報を取得した場合には、最新のゲートウェイ情報を記憶し、古いゲートウェイ情報は破棄する。なお、参入状態が「○」となっているゲートウェイが参入中のゲートウェイとなる。ゲートウェイ選択処理部34は、図5に示したゲートウェイ情報データベースが更新されると、更新後のゲートウェイ情報データベースを確認して参入先とするゲートウェイの再選択を行う(ゲートウェイ切り替えの必要性を判断する)。
経路・転送情報保持部36は、経路制御部33が隣接通信ユニットと交換した情報、および経路管理表を記憶する。
ユニット制御部37は、業務サーバや監視サーバから自通信ユニット宛に送信された制御電文(制御メッセージ)に従い、自通信ユニット内の各部の制御を行う。また、応答電文生成を行う。また、必要に応じて他ユニットI/F38経由で接続している各種ユニット39の制御を行う。
他ユニットI/F38は、外部の各種ユニット39を接続するための物理的なインタフェイスであり、通信媒体を指す(有線・無線を問わない)。複数の外部ユニットを同時に接続できる構成としてもよい。
各種ユニット39は、ガス、水道、電気等のメータ検針値を記録する計量ユニットやサービス提供開始・停止を制御する開閉ユニットといった、アドホック通信ネットワークシステムを使用したセンサ情報(検針データ)を取得するための制御対象装置である。
なお、図4においては、ガス、水道、電気等の検針データを取得する装置を接続するためのインタフェイス(他ユニットI/F38)を備え、外部の制御対象装置を利用して検針データを取得する通信ユニットについて示したが、通信ユニットが検針データを直接取得できる構成としてもよい。
<ゲートウェイ広告のメッセージフォーマット>
図6は、ゲートウェイ広告のメッセージフォーマットの一例を示す図である。図示したように、ゲートウェイ広告は、ヘッダおよびゲートウェイ広告ペイロードにより構成されており、ゲートウェイ広告ペイロードには、ホップ数、収容数、経路品質およびオプション情報が格納される。
ホップ数、収容数、経路品質およびオプション情報は上述したゲートウェイ情報(図5参照)を構成している。
ホップ数は、ゲートウェイ広告が転送されるごとにインクリメントされる。なお、ヘッダ部にホップ数フィールドが存在するメッセージフォーマットとした場合、ゲートウェイ広告ペイロードはホップ数を含まない。
収容数は、ゲートウェイ広告が送信された時点における、送信元ゲートウェイが収容している通信ユニット数を示す。
経路品質は、ゲートウェイ広告の送信元ゲートウェイまでの経路における通信品質を示す。この情報は、ゲートウェイ広告を受信した通信ユニットによって更新される。通信ユニットは更新後の経路品質をゲートウェイ広告に載せて転送する。
オプション情報は、本実施の形態の通信システムにおいて、各ゲートウェイが収容している通信ユニット数の平準化を実現するために使用する。図6に例示したオプション情報は、8bit構成となっており、強制離脱フラグ(1bit)、強制参入フラグ(1bit)、参入条件(1bit)、参入率(2bit)および離脱条件(3bit)を含んでいる。強制離脱フラグは、ゲートウェイ広告を受信した通信ユニットのうち、自ゲートウェイ(ゲートウェイ広告の送信元ゲートウェイ)に参入中でありかつ離脱条件を満たしている通信ユニットに対して、自ゲートウェイからの離脱を指示するための情報である。強制参入フラグは、ゲートウェイ広告を受信した通信ユニットのうち、自ゲートウェイに参入しておらずかつ参入条件を満たしている通信ユニットに対して、参入先とするゲートウェイの再選択を実行させて自ゲートウェイへの参入を促すための情報である。参入条件および参入率は、強制参入フラグが設定されている場合に参照される情報であり、強制参入フラグが設定されたゲートウェイ広告を受信した通信ユニットがゲートウェイ広告の送信元ゲートウェイに参入するかどうか判断する際に使用される。離脱条件は、強制離脱フラグが設定されている場合に参照される情報であり、強制離脱フラグが設定されたゲートウェイ広告を受信した通信ユニットがゲートウェイ広告の送信元ゲートウェイから離脱するかどうか判断する際に使用される。なお、強制離脱フラグと強制参入フラグが同時に設定されることはないものとする。
<オプション情報を含んだゲートウェイ広告を受信した場合の通信ユニットの動作>
次に、本実施の形態の特徴的な動作である、オプション情報を含んだゲートウェイ広告(GW広告)を受信した場合の通信ユニットの動作について、図7を用いて説明する。なお、図7は、GW広告を受信した通信ユニットの動作例を示すフローチャートである。以下に示す動作は、図3に示したステップS4やS8の詳細動作に相当する。
通信ユニットは、GW広告を受信したかどうかを監視しており、正常かつ有効なGW広告を受信した場合(ステップS31:Yes)、まず、強制離脱フラグが有効かどうか確認する(ステップS33)。このとき、受信したGW広告が参入中のゲートウェイから送信されたものかどうかも併せて確認する。参入中ではないゲートウェイから送信されたものであれば、離脱を指示するための情報である離脱条件を確認する必要が無いためである。なお、異常または無効なGW広告を受信した場合(ステップS31:No)、受信したメッセージを廃棄して処理を終了する(ステップS32)。自身よりも下流の通信ユニットが送信したGW広告を受信した場合や過去に受信済みのものと同一のGW広告を再度受信した場合には、無効なGW広告として扱う。過去に受信済みのものと同一のGW広告かどうかは、GW広告に付与されているシーケンス番号で判断する。
GW広告の送信元が参入中のゲートウェイであり強制離脱フラグが有効の場合(ステップS33:Yes)、離脱条件を満足しているかどうかを確認する(ステップS34)。確認の結果、離脱条件を満足していれば(ステップS34:Yes)、参入中のゲートウェイから離脱するための処理(参入登録の解除処理)を実行する(ステップS35)。例えば、離脱条件に「無条件」が設定されている場合、必ずステップS35を実行する。離脱条件に「末端」が設定されている場合、下流に他の通信ユニットが存在していなければステップS35を実行する。離脱条件に「Nhop以上」が設定されている場合、参入中のゲートウェイまでのホップ数がN(2以上の整数とする)であればステップS35を実行する。離脱条件に「他GW有」が設定されている場合、参入可能な他のゲートウェイが存在していればステップS35を実行する。ステップS35の処理が終了すると、GW広告を下流の通信ユニットへブロードキャスト転送する(ステップS36)。なお、既に説明したように、GW広告を転送する際には、ホップ数と経路品質を更新する。下流に他の通信ユニットが存在していない場合、ステップS36は省略する。ゲートウェイから離脱した後は、再参入するゲートウェイの選択処理および選択したゲートウェイへの参入処理を行う。また、離脱条件を満足していない場合(ステップS34:No)、後述するGW自律切替判定処理およびこれに続く処理を実行する(ステップS38〜S41)。
上記のステップS33において、受信したGW広告が参入中のゲートウェイから送信されたものではない、または強制離脱フラグが有効ではないと判断した場合には(ステップS33:No)、さらに、強制参入フラグが有効かどうか確認する(ステップS37)。このとき、受信したGW広告が参入中のゲートウェイ以外から送信されたものかどうかも併せて確認する。参入中のゲートウェイから送信されたものであれば、参入を指示するための情報である参入条件を確認する必要が無いためである。受信したGW広告が参入中のゲートウェイから送信されたもの、または強制参入フラグが無効の場合(ステップS37:No)、後述するGW自律切替判定処理およびこれに続く処理を実行する(ステップS38〜S41)。
受信したGW広告が参入中のゲートウェイ以外から送信されたものであり、かつ強制参入フラグが有効の場合(ステップS37:Yes)、参入条件を確認し(ステップS42)、参入条件として「無条件」が設定されていない場合(ステップS42:No)、さらに、参入中のゲートウェイ(現GWとする)までの経路品質と、受信したGW広告の送信元ゲートウェイ(新GWとする)までの経路品質とを比較する(ステップS43)。現GWまでの経路品質の方が新GWまでの経路品質よりも良好な場合(ステップS43:No)、後述するGW自律切替判定処理およびこれに続く処理を実行する(ステップS38〜S41)。
上記の参入条件として「無条件」が設定されている場合(ステップS42:Yes)、および、ステップS43において、現GWまでの経路品質よりも新GWまでの経路品質の方が良好と判断した場合(ステップS43:Yes)、所定の方法で乱数を発生させ、発生させた乱数とオプション情報(図6参照)に設定されている参入率とを比較する(ステップS44)。なお、発生させる乱数の範囲は「0〜99」とする。比較の結果、「参入率≧乱数」が成立していれば(ステップS44:Yes)、ゲートウェイ切替処理、すなわち、参入中のゲートウェイから離脱する処理(上述したステップS35と同様の処理)、およびGW広告の送信元ゲートウェイに参入する処理を実行する(ステップS45)。さらに、GW広告を下流の通信ユニットへブロードキャスト転送する(ステップS46)。ステップS46は上述したステップS36と同様の処理である。下流に他の通信ユニットが存在していない場合、このステップS46は省略する。上記ステップS44での比較の結果、「参入率≧乱数」が成立していなければ(ステップS44:No)、後述するGW自律切替判定処理およびこれに続く処理を実行する(ステップS38〜S41)。
ここで、ステップS38のGW自律切替判定処理およびこれに続く処理について説明する。GW自律切替判定処理とは、一般的な通信ユニットがGW広告を受信した場合にゲートウェイ切替の必要性を判断する動作と同様の動作である。具体的には、GW広告に含まれているホップ数、収容数および経路品質の情報を取得し、これらの情報に基づいて、ゲートウェイ切替が必要か否かを判断する(ステップS38,S39)。すなわち、参入先ゲートウェイの再選択を行う。このとき、参入中のゲートウェイを優先的に選択するアルゴリズムを使用する。再選択の結果、参入先の切り替えが必要と判断すると(ステップS39:Yes)、ゲートウェイ切替処理およびGW広告を下流へ転送する処理を実行する(ステップS40,S41)。参入先の切り替えが不要と判断すると(ステップS39:No)、直ちにステップS41を実行する。なお、ステップS40の処理は上述したステップS45と同様の処理であり、ステップS41の処理は上述したステップS36,S46と同様の処理である。
<従来の通信システムが有する問題点と本実施の形態の通信システムで得られる効果>
従来の通信システムが有する問題点、および本実施の形態の通信システムで得られる効果について、以下に説明する。
ホップ数(ゲートウェイまでのホップ数)や収容数(ゲートウェイが収容している通信ユニット数)をゲートウェイ選択指標として使用する従来の制御動作では負荷分散が困難となるネットワーク環境が存在する。例えば、ゲートウェイまでのホップ数により参入先を選択するネットワークにおいて、複数のゲートウェイを近接させて設置した場合、ホップ数による優先選択アルゴリズム(参入中のゲートウェイを優先的に選択するアルゴリズム)では最適なゲートウェイ(処理負荷の低いゲートウェイ)を選択できず、一方のゲートウェイ配下に通信ユニットが集中する可能性がある。また、ゲートウェイが収容している通信ユニット数により参入先を選択するネットワークでは、参入先変更の多発を回避する目的でゲートウェイ比較閾値(参入数の差の閾値)を設定する必要がある。すなわち、参入数の差が閾値を超えている場合に参入先変更を行うため、参入数の平準化が困難となる。加えて、複数ゲートウェイそれぞれの配下に形成されるアドホック通信ネットワークが周辺エリアで均一化されない可能性がある。
これに対して、本実施の形態の通信システムによれば、ゲートウェイ間の負荷分散(参入数の平準化)を効率的かつ確実に行うことができる。図8および図9に示したように、ゲートウェイが、GW広告内のオプション情報に強制参入フラグを設定するとともに、隣接しているゲートウェイ同士の位置関係に応じた参入率を設定してブロードキャスト配信することにより、ゲートウェイへの参入数を平準化できる。図8に示したような、隣接するゲートウェイ2Aと2Bが十分に離れている場合には、参入率を100%に設定することにより、参入数を平準化できる。一方、図9に示したような、ゲートウェイ2Cと2Dが近接している場合には、参入率を100%に設定すると一方のゲートウェイに通信ユニットが集中して参入してしまう可能性がある。そのため、参入率を50%に設定したGW広告をゲートウェイ2Cおよび2Dからブロードキャスト配信する。これにより、参入率を平準化できる。なお、図8および図9において、各ゲートウェイを中心とした波線の円は、ゲートウェイが送信した電波の到達範囲を示しており、この範囲内に位置している通信ユニットはゲートウェイと直接通信できる。
また、参入率に加えて、参入条件として経路品質も併せて指定することにより、ゲートウェイ間の負荷分散を図りつつゲートウェイまでの通信品質が所要の品質を満たすように経路を選択させることができる。さらに、監視サーバが各ゲートウェイの位置情報(緯度経度)を保持し、位置情報に基づいて、各ゲートウェイの物理的な距離や近接設置されている台数を把握し、距離や台数に応じてGW広告内の参入率を調整することにより、きめ細かい負荷分散制御が可能となる。例えば、ゲートウェイ2台が近接設置されている場合、監視サーバは、参入率を50%に設定したGW広告をブロードキャスト配信するように、これら2台のゲートウェイに指示を行う(図9の場合に相当)。また、ゲートウェイ4台が近接設置されている場合には、参入率を25%に設定したGW広告をブロードキャスト配信するように、これら4台のゲートウェイに指示を行う。
図10は、強制参入フラグを設定したGW広告を使用して負荷を分散させる動作の一例を示す図である。初期状態では、ゲートウェイ2Aが正常動作し、周辺の通信ユニットは全てゲートウェイ2Aに収容されているものとする。この状態において、新たにゲートウェイ2Bをゲートウェイ2Aに近接設置する。このとき、周辺通信ユニットの参入先をゲートウェイ2Aと2Bに分散させるため、強制参入フラグを「有効」、参入条件を「経路品質」、参入率を「50%」に設定したGW広告をゲートウェイ2Bからブロードキャスト配信する。この結果、強制参入条件を満足する通信ユニットが順次ゲートウェイ2Bに参入登録し、各ゲートウェイへの通信ユニット参入数が分散されたアドホック通信ネットワークとなる。なお、GW広告はゲートウェイ2Bに参入した通信ユニット数に応じて、複数回送信しても構わない。
以上の動作によって、複数ゲートウェイでの参入通信ユニット数の平準化を実現できる。しかし、ゲートウェイ及び通信ユニットが非常に密に設置される環境においては、参入登録通信ユニットを複数ゲートウェイで負荷分散しても同一無線チャネルを使用すれば、無線干渉による通信性能低下は避けられない。この問題点の解消方法について図11を用いて説明する。初期状態では、図10に示した手順での負荷分散が実施済みであり、また、ゲートウェイ2A,2Bおよび各通信ユニットが使用する無線チャネルがチャネルXであるものとする。また、無線干渉による通信性能低下が発生しているものとする。この場合、監視サーバは、一方のゲートウェイ(図11ではゲートウェイ2Bとしている)およびその配下の全通信ユニットが使用する無線チャネルをチャネルYに変更させる。すなわち、監視サーバは、あるゲートウェイが過負荷状態にありかつその配下で無線干渉が発生していることを検出した場合には、負荷分散制御を実施するとともに、無線チャネルを変更させる制御を実施する。これにより、通信ユニットとの通信経路を維持したまま、速やかに無線干渉を解消することができる。
なお、無線チャネルの変更は、例えば、ゲートウェイ2Bから配下の各通信ユニットに対して無線チャネル変更通知メッセージをブロードキャスト配信させることによって行う。無線チャネル変更通知メッセージは変更後の無線チャネルの情報を含む。無線チャネル変更通知メッセージを受信した各通信ユニットは、必要に応じて無線チャネル変更通知メッセージをブロードキャスト転送し、その後、使用する無線チャネルを切り替える。ゲートウェイ2Bは、無線チャネルを切り替えるタイミング(時刻)の情報を無線チャネル変更通知メッセージに含ませ、自身および配下の各通信ユニットが同時に無線チャネルを切り替えるように制御してもよい。
このように、本実施の形態の通信システムにおいて、新規設置されたゲートウェイや障害から復旧したゲートウェイは、他のゲートウェイに参入済みの通信ユニットに対して、自ゲートウェイ配下への移動を促すためのオプション情報(強制参入フラグ,参入条件,参入率)を設定したGW広告を配信し、このGW広告を受信した通信ユニットは、オプション情報を使用したアルゴリズムにより参入先を変更するかどうか判断する(参入先のゲートウェイを再選択する)。これにより、複数のゲートウェイが近接しているなど、従来の手法で参入先を選択すると通信ユニットの参入先として選択されるゲートウェイに偏りが生じるおそれのある特殊な環境においても、各ゲートウェイへの通信ユニットの参入数を確実に平準化させることができる。また、制御信号をブロードキャストで配信するので、業務通信に影響を与えることなく負荷分散制御を実施できる。
本実施の形態では、ゲートウェイが新規に設置された場合や故障から復旧した場合を想定して説明を行ったが、正常動作中の隣接ゲートウェイ間において、何らかの要因によって通信ユニットの参入数が平準化されていない状態となった場合には、上述したオプション情報を設定したGW広告を配信して参入数を平準化することも可能である。例えば、通常時は上述したオプション情報を含ませないGW広告を各ゲートウェイから配信し、通信ユニットが従来の手法で参入先を決定するように制御し、監視サーバは過負荷状態のゲートウェイや無線トラヒックの輻輳発生、無線干渉発生を検出した場合に、オプション情報を設定したGW広告を配信するよう、過負荷などの問題が発生しているゲートウェイまたはその周囲のゲートウェイに指示を行うようにしてもよい。
また、複数のゲートウェイそれぞれに対する参入数が平準化されるように制御する場合について説明したが、監視サーバが参入率の設定を調整することにより、各ゲートウェイへの参入数を柔軟に調整することができる。例えば、2台のゲートウェイそれぞれに対する参入数が1:2となるように制御することも可能である。よって、性能の異なるゲートウェイが混在するなど、各ゲートウェイが収容可能な通信ユニット数が異なる場合に各ゲートウェイの性能(収容可能な通信ユニット数)に応じた参入率を設定するなど、柔軟な制御が可能である。
また、オプション情報に従った動作が可能な第1の通信ユニット(図7に示した手順での動作が可能な通信ユニット)とオプション情報に従った動作が不可能な第2の通信ユニット(従来の通信ユニット)が混在する場合においても、第1の通信ユニットと第2の通信ユニットの比率を考慮しつつ参入率を設定することにより、各ゲートウェイへの参入数を調整して負荷分散を図ることが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では負荷分散制御として、負荷の少ない(通信ユニットの参入数が少ない)ゲートウェイが、過負荷状態のゲートウェイに収容されている通信ユニットを自ゲートウェイに参入させることで、負荷の平準化を実現させた。これに対して、本実施の形態では、過負荷状態のゲートウェイが、自ゲートウェイに参入中の通信ユニットに対して、参入先を他のゲートウェイへ変更するように促すことで負荷の分散を実現する。なお、実施の形態1と共通の部分については説明を省略する。
図12は、実施の形態2の通信システムの動作例を示す図である。この図12は、ゲートウェイ2Aに通信ユニット3Aおよび3Cが参入中であり、かつゲートウェイ2Bに通信ユニット3Bおよび3Dが参入中の状態における動作例を示している。ゲートウェイ2Aおよび2BはIP網などを介して監視サーバ1に接続されているものとする。なお、通信システムの構成はこれに限定されない。ゲートウェイおよび通信ユニットの台数やゲートウェイと通信ユニットの接続関係は図12に示したものと異なっていてもよい。
上記構成の通信システムにおいて、ゲートウェイ2Bが過負荷状態であり、一方、ゲートウェイ2Aは過負荷状態ではない場合の制御動作について以下に説明する。
監視サーバ1は接続されている各ゲートウェイとその配下の通信ユニットの状態を監視している。そして、例えば、ゲートウェイ2Bが過負荷状態であることを検出した場合には、ゲートウェイ2Bに対し、強制離脱フラグ(図6参照)を設定したGW広告を配信するように指示する(ステップS21)。この指示を受けたゲートウェイ2Bは、自身に参入中の通信ユニットに対して離脱(参入先の再選択)を指示するために、強制離脱フラグを設定したGW広告をブロードキャスト配信する(ステップS22)。強制離脱フラグが設定されたGW広告を受信した通信ユニット(図12の例では通信ユニット3B)は、GW広告に含まれているゲートウェイ情報(ゲートウェイ2Bのゲートウェイ情報)を取得し(ステップS23)、ゲートウェイ情報データベース(図5参照)を更新した後、参入中のゲートウェイ2Bから離脱するかどうか判断する(ステップS24)。離脱するかどうかは、GW広告に設定されている離脱条件を参照して決定する。
ここで、離脱条件について説明する。図6に示したように、「離脱条件」には、例えば、「無条件」、「末端」、「Nhop以上」、「他GW有」などが、GW広告の送信元ゲートウェイによって設定される。どれを設定するかは監視サーバ1または送信元ゲートウェイが決定する。「離脱条件=無条件」のGW広告を受信した場合、通信ユニットは、参入先の再選択を必ず実行する。「離脱条件=末端」のGW広告を受信した場合、通信ユニットは、自身が末端の場合(すなわち、下流に他の通信ユニットが存在しない場合)に参入先の再選択を実行する。通信ユニットが末端かどうかを判別できるようにするには、例えば、経路制御部33が下流通信ユニットの全経路を常に保持しておく構成とすればよい。また、全経路の保持が難しい場合には、一定期間にわたって下流から信号が送信されてこない場合に自身が末端であると判断し、末端の通信ユニットであることを記憶しておけばよい。「離脱条件=Nhop以上」のGW広告を受信した場合、通信ユニットは、参入中のゲートウェイまでのホップ数がN以上であれば参入先の再選択を実行する。「離脱条件=他GW有」のGW広告を受信した場合、通信ユニットは、参入中のゲートウェイ以外に参入可能な他のゲートウェイが存在していれば参入先の再選択を実行する。
このような離脱条件を設定したGW広告を配信することにより、特定の通信ユニットに対してのみ参入先の変更を促すことができる。なお、離脱条件は図6に示したもの以外であってもよい。
本実施の形態では、通信ユニット3Bが離脱条件を満たしていない、すなわち、ゲートウェイ2Bから離脱しないと判断したものとして動作説明を続ける。通信ユニット3Bは、ゲートウェイ2Bから離脱しないと判断した場合(ステップS24:No)、GW広告を下流の通信ユニットへブロードキャスト転送する(ステップS25)。GW広告を転送する際には、GW情報内のホップ数および経路品質を更新する。
通信ユニット3Bが転送したGW広告は通信ユニット3Dに到達し、通信ユニット3Dは、通信ユニット3Bと同様に、GW広告に含まれているゲートウェイ情報を取得し(ステップS26)、ゲートウェイ情報データベースを更新した後、ゲートウェイ2Bから離脱するかどうか判断する(ステップS27)。そして、ゲートウェイ2Bから離脱すると判断した場合には(ステップS27:Yes)、GW広告を下流の通信ユニットへブロードキャスト転送する処理と参入中のゲートウェイ2Bから離脱する処理を実行する(ステップS28、S29)。なお、上記のステップS24で通信ユニット3Bが離脱条件を満たしていた場合には、通信ユニット3BはステップS28と同様の処理(離脱処理)を実行してから上記のステップS25を実行する。また、上記のステップS27で通信ユニット3Bがゲートウェイ2Bから離脱しないと判断した場合には、ステップS29は実行しない。図示を省略しているが、通信ユニット3Dは、ステップS29を実行してゲートウェイ2Bから離脱した後、ゲートウェイへの参入動作を実行する(参入先としてゲートウェイ2Bを選択し、再参入することもありうる)。
このような制御を行うことにより、ゲートウェイ配下の特定の通信ユニットを他のゲートウェイ配下に移動させてゲートウェイの負荷を分散させることができる。
なお、強制離脱フラグおよび離脱条件を使用した離脱指示は、異なる無線チャネルを含めたゲートウェイ探索の実行タイミング指示に利用するようにしてもよい。使用中の無線チャネルとは異なる他の無線チャネルでのゲートウェイ探索を無条件で定期的に実行することは、無線トラヒックの増加につながるとともに、他の無線チャネルで探索することに伴う通信エラー発生率増加につながる。しかし、監視サーバ1が業務通信などのトラヒック量を監視し、業務通信に支障がないタイミングで特定の通信ユニットを対象としてゲートウェイ広告による強制離脱指示を行い、使用中の無線チャネル以外の無線チャネルも対象としたゲートウェイ探索を実行させることにより、通信エラー発生率の増加を抑えることができる。
このように、本実施の形態の通信システムにおいて、過負荷状態のゲートウェイは、自身に参入中の通信ユニットに対して、他のゲートウェイ配下への移動を促すためのオプション情報(強制離脱フラグ,離脱条件)を設定したGW広告を配信し、このGW広告を受信した通信ユニットは、オプション情報を使用したアルゴリズムにより参入先を変更するかどうか判断する(参入先のゲートウェイを再選択する)。これにより、過負荷状態のゲートウェイとこれに隣接しているゲートウェイとの間で負荷を分散させることができる。
なお、本実施の形態では、強制離脱フラグや離脱条件を設定したGW広告を配信することにより、ゲートウェイに参入中の通信ユニットに対して他のゲートウェイへの再参入(参入先の変更)を促す制御について説明したが、この制御と実施の形態1で説明した制御(強制参入フラグ等を設定したGW広告を配信する制御)を組み合わせてもよい。例えば、過負荷状態の第1のゲートウェイと過負荷状態ではない第2のゲートウェイが近接している場合に、監視サーバ1は、第1のゲートウェイに対し、強制離脱フラグを設定したGW広告を配信するよう指示するとともに、第2のゲートウェイに対し、強制参入フラグを設定したGW広告を配信するよう指示するようにしてもよい。この場合、実施の形態1の制御のみ、または本実施の形態の制御のみを適用した場合と比較して、より確実かつ柔軟に、ゲートウェイの負荷を分散させることができる。
以上のように、本発明にかかる通信システムは、アドホック通信を適用した自動検針システムに有用である。
1 監視サーバ
2,2A,2B ゲートウェイ
3,3A,3B,3C,3D 通信ユニット
31 無線I/F
32 送受信部
33 経路制御部
34 ゲートウェイ選択処理部
35 ゲートウェイ情報保持部
36 経路・転送情報保持部
37 ユニット制御部
38 他ユニットI/F
39 各種ユニット

Claims (8)

  1. 1台以上の通信ユニットおよび1台のゲートウェイによって形成されたアドホック通信ネットワークを複数備えるとともに、各アドホック通信ネットワークを監視する監視サーバを備え、
    前記監視サーバは、各ゲートウェイの負荷状態の監視結果および無線トラヒックの輻輳状態の監視結果に基づいて、所定の第1のゲートウェイ配下の通信ユニットを当該第1のゲートウェイの周辺に設置されている第2のゲートウェイ配下に移動させる負荷分散制御の実施が必要かどうか判断し、負荷分散制御の実施が必要と判断した場合には、当該第1のゲートウェイおよび当該第2のゲートウェイのうち、少なくとも1台のゲートウェイに対し、移動対象とする通信ユニットの条件を示す制御情報を含みかつ参入先とするゲートウェイの再選択を指示する信号のブロードキャスト配信を指示する、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記第2のゲートウェイから配信される前記制御情報は、前記第2のゲートウェイに参入させる通信ユニットの条件を含み、
    前記第1のゲートウェイに参入中の通信ユニットは、前記第2のゲートウェイから配信された前記制御情報を受信した場合、前記条件を自身が満たしているかどうか判断し、条件を満たしている場合には、所定のアルゴリズムに従って前記第2のゲートウェイに参入先を切り替えるかどうか判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記条件は、前記第2のゲートウェイに参入した通信ユニットと前記第2のゲートウェイとの間の通信経路における所要通信品質であり、
    前記第1のゲートウェイに参入中の通信ユニットは、前記第2のゲートウェイとの間の通信経路における通信品質が前記所要通信品質を達成できる場合に、前記第2のゲートウェイに参入先を切り替えるかどうか判断する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記制御情報は、前記第2のゲートウェイが再参入先として選択される確率を示す参入率をさらに含み、
    前記第1のゲートウェイに参入中の通信ユニットは、前記第2のゲートウェイから配信された前記制御情報を受信した場合、前記条件を自身が満たしているかどうか判断し、条件を満たしている場合には、所定の方法で発生させた乱数と前記参入率とを比較し、「参入率≧乱数」が成立する場合に、参入先を前記第2のゲートウェイに切り替える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記参入率は、前記第2のゲートウェイの台数に基づいて決定されていることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記監視サーバは、前記第1のゲートウェイが過負荷状態でありかつ前記第1のゲートウェイが形成しているアドホック通信ネットワークで無線トラヒックが輻輳していることを検出した場合、前記第1のゲートウェイおよび前記第2のゲートウェイのうち、少なくとも1台のゲートウェイに対して、前記信号のブロードキャスト配信を指示し、当該信号を受信した通信ユニットによる参入先の再選択が終了すると、さらに、前記第2のゲートウェイおよび前記第2のゲートウェイ配下の通信ユニットに対し、使用する無線チャネルの変更を指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記第1のゲートウェイから配信される前記制御情報は、参入先を再選択させる通信ユニットの条件を含み、
    前記第1のゲートウェイに参入中の通信ユニットは、前記第1のゲートウェイから配信された前記制御情報を受信した場合、前記条件を自身が満たしているかどうか判断し、条件を満たしている場合には参入先とするゲートウェイを再選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  8. 請求項1に記載の通信システムと、
    前記通信ユニット経由で需要家の電気、ガスまたは水道の検針データを収集する業務サーバと、
    を備えることを特徴とする自動検針システム。
JP2012542312A 2011-12-20 2011-12-20 通信システムおよび自動検針システム Active JP5159991B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/079508 WO2013094013A1 (ja) 2011-12-20 2011-12-20 通信システムおよび自動検針システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5159991B1 true JP5159991B1 (ja) 2013-03-13
JPWO2013094013A1 JPWO2013094013A1 (ja) 2015-04-27

Family

ID=48013572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012542312A Active JP5159991B1 (ja) 2011-12-20 2011-12-20 通信システムおよび自動検針システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9559963B2 (ja)
JP (1) JP5159991B1 (ja)
CN (1) CN103999500B (ja)
WO (1) WO2013094013A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015087500A1 (ja) * 2013-12-09 2015-06-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 検針装置及び通信システム
JP2018182579A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 サクサ株式会社 無線通信システム
US10534570B2 (en) 2014-02-27 2020-01-14 Konica Minolta, Inc. Image forming system for relaying communication between a server on an internet and an image forming device, relay server, communication controlling method and non-transitory computer readable recording medium

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10095659B2 (en) 2012-08-03 2018-10-09 Fluke Corporation Handheld devices, systems, and methods for measuring parameters
CN105432064B (zh) * 2013-03-15 2019-05-10 弗兰克公司 使用单独无线移动设备的红外图像的可见视听注释
JP6057879B2 (ja) * 2013-11-27 2017-01-11 シャープ株式会社 ネットワークシステム、常時接続方法、電子機器、サーバ、プログラム
US9766270B2 (en) 2013-12-30 2017-09-19 Fluke Corporation Wireless test measurement
KR20180011220A (ko) * 2015-05-27 2018-01-31 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 정보 처리 장치, 정보 처리 방법, 정보 처리 프로그램 및 정보 처리 시스템
US10257063B2 (en) 2015-10-02 2019-04-09 Stryker Corporation Person support apparatuses with communication channel monitoring
US20170272979A1 (en) * 2016-03-15 2017-09-21 Comcast Cable Communications, Llc Network based control of wireless communications
CN105678647A (zh) * 2016-03-26 2016-06-15 成都秦川科技发展有限公司 可用于智慧城市体系的智慧家用能源物联网***
JP6607152B2 (ja) * 2016-07-15 2019-11-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ネットワークファクシミリ装置
CN108171957B (zh) * 2016-12-07 2021-11-30 中兴通讯股份有限公司 抄表方法及装置、***、通信网关
CN107690095B (zh) * 2017-04-07 2020-10-23 深圳市华奥通通信技术有限公司 一种基于低功耗传输的抄表***及抄表方法
JP6922371B2 (ja) * 2017-04-14 2021-08-18 サクサ株式会社 無線通信システム
JP6911481B2 (ja) * 2017-04-14 2021-07-28 サクサ株式会社 検針システム
CN109792612B (zh) 2017-04-18 2021-10-22 华为技术有限公司 终端监控信息的同步方法、设备及***
JP6888682B2 (ja) * 2017-09-14 2021-06-16 日本電気株式会社 情報通信装置、情報通信方法、情報通信システム及びプログラム
AU2017436569B2 (en) * 2017-10-17 2021-10-21 Huawei Technologies Co., Ltd. Network access method and device
JP2020031382A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 東芝テック株式会社 無線通信装置
WO2020185707A1 (en) 2019-03-08 2020-09-17 goTenna Inc. Method for utilization-based traffic throttling in a wireless mesh network
JP7275758B2 (ja) * 2019-03-28 2023-05-18 日本電気株式会社 ゲートウェイ装置、情報通信システム、データ処理方法、およびプログラム
US20240144826A1 (en) * 2022-11-01 2024-05-02 Uspace Tech Ltd. Beacon-based internet of things system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129380A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Nec Corp 無線回線制御システム、集中制御装置及びそれらに用いる無線回線制御方法並びにそのプログラム
JP2010219801A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Mitsubishi Electric Corp 通信システムおよびノード管理方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865185B1 (en) * 2000-02-25 2005-03-08 Cisco Technology, Inc. Method and system for queuing traffic in a wireless communications network
US7209968B1 (en) * 2001-05-29 2007-04-24 Agilent Technologies, Inc. System and method for recovering management of network element(s) responsive to failure of a distributed gateway
AU2002343424A1 (en) * 2001-09-28 2003-04-14 Bluesocket, Inc. Method and system for managing data traffic in wireless networks
US7647422B2 (en) * 2001-11-06 2010-01-12 Enterasys Networks, Inc. VPN failure recovery
JP4202865B2 (ja) 2003-08-29 2008-12-24 日本電信電話株式会社 アドホックネットワークにおける公衆網接続用ゲートウェイの選択方法、および端末
US7561520B2 (en) * 2004-06-04 2009-07-14 Holloway J Michael Capacity limiting platform system and method
TWI323110B (en) * 2005-07-30 2010-04-01 Firetide Inc System and method for a shared access network
JP2008193318A (ja) 2007-02-02 2008-08-21 Mitsubishi Electric Corp アドホックネットワークシステムおよびゲートウェイ選出方法
US7760745B2 (en) * 2007-09-17 2010-07-20 The Boeing Company Method and apparatus for network routing between a tactical network and a satellite network
CN101400105B (zh) 2007-09-25 2013-04-10 株式会社Ntt都科摩 自适应网关发现方法及网关
CN101415248B (zh) * 2008-11-21 2010-07-21 中山大学 基于负载均衡的跨层动态源路由协议的建立方法
CN201417503Y (zh) * 2009-04-17 2010-03-03 湖南省第四工程有限公司 基于gprs的嵌入式远程自动抄表***
US8761008B2 (en) * 2009-10-29 2014-06-24 The Boeing Company System, apparatus, and method for communication in a tactical network
CN101711048B (zh) * 2009-11-13 2012-02-08 西安电子科技大学 移动自组织网络与Internet融合过程中的网关选择方法
CN102223677B (zh) * 2011-07-04 2014-02-12 重庆邮电大学 一种基于iasa负载均衡装置的切换方法及切换***

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129380A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Nec Corp 無線回線制御システム、集中制御装置及びそれらに用いる無線回線制御方法並びにそのプログラム
JP2010219801A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Mitsubishi Electric Corp 通信システムおよびノード管理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015087500A1 (ja) * 2013-12-09 2015-06-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 検針装置及び通信システム
JP2015115645A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 検針装置、通信方法、プログラム、管理装置、及び通信システム
US10534570B2 (en) 2014-02-27 2020-01-14 Konica Minolta, Inc. Image forming system for relaying communication between a server on an internet and an image forming device, relay server, communication controlling method and non-transitory computer readable recording medium
JP2018182579A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 サクサ株式会社 無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20140376377A1 (en) 2014-12-25
US9559963B2 (en) 2017-01-31
CN103999500A (zh) 2014-08-20
JPWO2013094013A1 (ja) 2015-04-27
CN103999500B (zh) 2018-02-16
WO2013094013A1 (ja) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5159991B1 (ja) 通信システムおよび自動検針システム
CN101803300B (zh) 为公用服务提供网络和路由协议的方法和***
KR100739517B1 (ko) 이동 단말기, 제어 장치 및 이동 통신 방법
US9356865B2 (en) Method for dynamically controlling data paths, MTC gateway and network device using the same
US7623863B2 (en) System and method for adjusting connection parameters in a wireless network
EP1675321B1 (en) Controller apparatus, mobile terminal, and communication control method
WO2006014512B1 (en) System and method for selecting stable routes in wireless networks
EP1064760B1 (en) Routing method for wireless and distributed systems
US7899495B2 (en) Methods and apparatus for supporting multiple connections
US8355343B2 (en) Determining associations in a mesh network
EP2541989B1 (en) Communications system, slave node, route building method, and program
WO2005091576A1 (ja) 無線通信装置および経路探索方法
Ray et al. A framework for post-disaster communication using wireless ad hoc networks
EP3298826B1 (en) Connectivity management mechanism for multi-hop capillary networks
JP2013005043A (ja) アドホックネットワークシステム
JP2008193136A (ja) 通信端末及び通信制御方法
JP5036602B2 (ja) 無線アドホック端末およびアドホック・ネットワーク・システム
JP5252978B2 (ja) 経路制御方法、通信システムおよび通信装置
KR101444434B1 (ko) 트래킹 영역 업데이트 방법, 페이징 방법 및 이를 지원하는 디지털 신호 처리 장치
CN101356782B (zh) 无线数据通信***
JP4767329B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信方法
KR20110135100A (ko) 무선 이동 멀티홉 네트워크 시스템에서의 멀티캐스트 라우팅 방법
KR102026641B1 (ko) 위성 통신망을 이용한 통신 시스템
KR20120072060A (ko) 연속된 연결성이 결여된 네트워크 환경 기반 노드 장치, 노드 관리 장치, 통신 시스템 및 노드 관리 방법
JP7072731B1 (ja) 通信システム、集約装置、中央装置、端末、通信方法および通信プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5159991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250