JP5158272B2 - 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 - Google Patents
伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5158272B2 JP5158272B2 JP2012007785A JP2012007785A JP5158272B2 JP 5158272 B2 JP5158272 B2 JP 5158272B2 JP 2012007785 A JP2012007785 A JP 2012007785A JP 2012007785 A JP2012007785 A JP 2012007785A JP 5158272 B2 JP5158272 B2 JP 5158272B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inclusions
- inclusion
- steel sheet
- stretch flangeability
- bending workability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
C:0.03〜0.25%、
Si:0.03〜2.0%、
Mn:0.5〜3.0%、
P:0.05%以下、
T.O:0.0050%以下、
S:0.0001〜0.01%、
酸可溶Ti:0.008〜0.20%、
N:0.0005〜0.01%、
酸可溶Al:0.01%超、
Ca:0.0005〜0.005%、
Ce、La、NdおよびPrの1種または2種以上の合計:0.001〜0.01%、
さらに、質量ベースで、70≧100×(Ce+La+Nd+Pr)/酸可溶Al>0.2、かつ、(Ce+La+Nd+Pr)/Sが0.2〜10で、
残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼板であり、
Ce、La、Nd、Prから1種、2種、3種、または4種と、かつ、Caと、かつ、O、Sから1種または2種との化学成分からなる第1の介在物相と、
Ce、La、Nd、Prから1種、2種、3種、または4種と、かつ、Caと、かつ、O、Sから1種または2種と、さらに、Mn、Si、Ti、Alから1種、2種、3種または4種との化学成分からなる第2の介在物相との、異なる成分の第1と第2の介在物相を含む複合介在物から成る球状介在物を含有し、該球状介在物の内で円相当径0.5〜5μmの大きさの複合した1つの球状介在物を形成している球状介在物の個数割合が円相当径0.5〜5μmの大きさの全介在物個数の50%以上であり、加えて、円相当径5μm超の介在物の個数密度が10個/mm2未満であることを特徴とする伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
Nb:0.01〜0.10%、
V:0.01〜0.10%、
の1種または2種含有していることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
Cu:0.1〜2%、
Ni:0.05〜1%、
Cr:0.01〜1.0%、
Mo:0.01〜0.4%、
B:0.0003〜0.005%、
の1種または2種以上含有していることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
Zr:0.001〜0.01%、
を含有していることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
特徴とする上記(8)または(9)に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板用の溶鋼の溶製方法。
尚、上記の(Mn、Si、Ti、Al)−(Ce、La、Nd、Pr)−(O、S)−(Ca)介在物相の表現で、(Mn、Si、Ti、Al)とはMn、Si、Ti、Alから1種、2種、3種、または4種の元素を含むという意味であり、(Ce、La、Nd、Pr)とは、Ce、La、Nd、Prから1種、2種、3種、または4種の元素を含むという意味であり、(O、S)とは、O、Sから1種または2種の元素を含むという意味であり、(Ca)とはCa元素を含むという意味である。
併せて、Ce、La、Nd、PrおよびCaは脱酸力が強いが溶鋼との濡れ性が良いので生成した複合介在物は微細に分散する。
即ち、[REM]−[Ca]−[O、S]の第1の介在物相と、[Mn、Si、Ti、Al]−[REM]−[Ca]−[O、S]の第2の介在物相との、異なる第1と第2の介在物相を含む複合介在物から成り、円相当径0.5〜5μmの大きさの複合した1つの球状介在物を形成する。
尚、本発明の場合には、0.5〜5μmの介在物の個数密度は数10個/mm2程度、即ち、10〜100個/mm2である。
70≧100×(Ce+La+Nd+Pr)/酸可溶Al>0.2であり、(Ce+La+Nd+Pr)/Sが0.2〜10の場合には、後述するように、円相当径で2μm以下の微細な介在物が分散する。
Cは、鋼の焼き入れ性と強度を制御する最も基本的な元素であり、焼入れ硬化層の硬さおよび深さを高めて疲労強度の向上に対して有効に寄与する。即ち、このCは、鋼板の強度を確保するために必須の元素であり、高強度鋼板を得るためには少なくとも0.03%が必要である。しかし、このCが過剰に含まれ0.25%を超えると、加工性ならびに溶接性が劣化する。必要な強度を達成し、加工性・溶接性を確保するために、本発明においては、Cの濃度を0.25%以下とする。
Siは主要な脱酸元素の一つであり、焼入れ加熱時にオーステナイトの核生成サイト数を増加させ、オーステナイトの粒成長を抑制するとともに、焼入れ硬化層の粒径を微細化させる機能を担う。このSiは、炭化物生成を抑制し、炭化物による粒界強度の低下を抑制するとともに、ベイナイト組織の生成に対しても有効であるため、伸びを大きく損なうことなく強度を向上し、低降伏強度比で穴拡げ性を改善するために重要な元素である。溶鋼中の溶存酸素濃度を低下させ、一旦SiO2系介在物を生成させ、複合脱酸により最終的な溶存酸素の極小値を得るためには(このSiO2系介在物を後から添加したAlが還元してアルミナ系介在物を生成し、その後さらに、Ce、La、Nd、Prが還元することによりアルミナ系介在物を還元させるため)、Siを0.1%以上添加する必要があるため、本発明においては、Siの下限を0.1%とした。これに対して、Siの濃度が高すぎると、靭延性が極端に悪くなり、表面脱炭や表面疵が増加するため曲げ加工性が却って悪くなる。これに加えて、Siを過剰に添加すると溶接性や延性に悪影響を及ぼす。このため、本発明においては、Siの上限を2.0%とした。
Mnは、製綱段階での脱酸に有用な元素であり、C、Siとともに鋼板の高強度化に有効な元素である。このような効果を得るためには、このMnを0.5%以上は含有させる必要がある。しかしながら、Mnを、3.0%を超えて含有させるとMnの偏析や固溶強化の増大により延性が低下する。また、溶接性や母材靭性も劣化するのでこのMnの上限を3.0%とする。
PはFe原子よりも小さな置換型固溶強化元素として作用する点において有効である。しかし、このP濃度が0.05%を超えると、オーステナイトの粒界に偏析し、粒界強度を低下させることにより、ねじり疲労強度を低下させ、加工性の劣化を引き起こす原因にもなりえるため、上限を0.05%とする。また固溶強化の必要がなければPを添加する必要はなく、Pの下限値は0%を含むものとする。
T.O(全酸素量)は、不純物として酸化物を形成する。T.Oが高すぎる場合、主としてAl2O3系介在物が増大し、系の酸素ポテンシャルを極小にすることができなくなり、靭延性が極端に悪くなり、表面疵が増加するため曲げ加工性が却って悪くなる。このため、本発明においては、T.Oの上限を0.0050%とした。
Sは、不純物として偏析して、SはMnS系の粗大な延伸介在物を形成して伸びフランジ性を劣化させるため、極力低濃度であることが望ましい。一方、0.01%程度の比較的高いS濃度においても、本発明のMnS系の粗大な延伸介在物を形態制御により、二次精錬での脱硫負荷をかけず、脱硫コストをかけずに、コストに見合った以上の材質が得られる。従って、本発明におけるS濃度の範囲として、二次精錬での脱硫を前提とした極低S濃度から、比較的高S濃度までの0.0001%%〜0.01%までの範囲とした。
Tiは主要な脱酸元素の一つであるとともに、炭化物、窒化物、炭窒化物を形成し、熱間圧延前で充分な加熱を行うことにより、オーステナイトの核生成サイト数を増加させ、オーステナイトの粒成長を抑制するため微細化・高強度化に寄与し、熱間圧延時の動的再結晶に有効に作用し、伸びフランジ性を著しく向上させる機能を担う。これには、酸可溶Tiを0.008%以上添加する必要があることを実験的に知見した。このため、本発明においては、酸可溶Tiの下限を0.008%とした。ちなみに、熱間圧延前における充分な加熱温度は、鋳造時に生成した炭化物、窒化物、炭窒化物を、一旦、固溶するために充分な温度であることが要求され、1200℃超は必要である。一方、1250℃を超えて高い温度とすることは、コストやスケール生成の観点から、好ましくない。従って、1250℃程度が好適である。一方、0.2%を超えて含有すると、脱酸における効果が飽和するのみならず、熱延前で充分な加熱を行っても、粗大な炭化物、窒化物、炭窒化物を形成してしまい、かえって材質の劣化を招き、含有量に見合う効果が期待できない。このため、本発明においては、酸可溶Tiの濃度の上限を0.2%とする。ちなみに、酸可溶Ti濃度とは、酸に溶解したTiの濃度を測定したもので、溶存Tiは酸に溶解し、Ti酸化物は酸に溶解しないことを利用した分析方法である。ここで、酸とは、例えば塩酸1、硝酸1、水2の割合(質量比)で混合した混酸が例示できる。この様な酸を用いて、酸に可溶なTiと、酸に溶解しないTi酸化物とに分別でき、酸可溶Ti濃度が測定できる。
Nは、溶鋼処理中に空気中の窒素が取り込まれることから、鋼中に不可避的に混入する元素である。Nは、Al、Ti等と窒化物を形成して母材組織の細粒化を促進する。しかしながら、このNは0.01%を超えて含有すると、AlやTi等と粗大な析出物を生成し、伸びフランジ性を劣化させる。このため、本発明においては、Nの濃度の上限を0.01%とする。一方、Nの濃度を0.0005%未満とするにはコストが高くなるので、工業的に実現可能な観点から0.0005%を下限とする。
酸可溶Alは一般的には、その酸化物がクラスター化して粗大になり易く、伸びフランジ性や曲げ加工性を劣化させるため極力抑制することが望ましい。しかしながら、本発明においては、Al脱酸を行いつつも、Si、Ti、(Ce、La、Nd、Pr)、Caの複合的、かつ逐次的な脱酸効果と、酸可溶Al濃度に応じたCe、La、Nd、Prの1種又は2種以上の濃度とすることにより、上述の通り、極低酸素ポテンシャルを達成しつつ、Al脱酸で生成したAl2O3系介在物について、一部のAl2O3系介在物は浮上除去され、溶鋼中の残りのAl2O3系介在物は、後から添加したCe、La、Nd、Prの1種又は2種以上が還元分解して、クラスターを分断し、微細な介在物を形成し、アルミナ系酸化物がクラスター化して粗大にならない領域を新たに見出した。
Caは、本発明においては、[REM]−[Ca]−[O、S]の第1の介在物相と、[Mn、Si、Ti、Al]−[REM]−[Ca]−[O、S]の第2の介在物相との、異なる第1と第2の介在物相を含む複合介在物を形成する重要な元素である。
Ce、La、Nd、PrはSi脱酸により生成したSiO2、逐次的にAl脱酸により生成したAl2O3を還元し、かつ粗大化しようとするAl2O3クラスターを分断する効果がある。加えて、Ce、La、Nd、Prの1種または2種以上添加後にCaを添加することで、[REM]−[Ca]−[O、S]の第1の介在物相と、[Mn、Si、Ti、Al]−[REM]−[Ca]−[O、S]の第2の介在物相との、異なる第1と第2の介在物相を含む複合介在物を形成する効果を有している。
Nb、Vは、CもしくはNと炭化物、窒化物、炭窒化物を形成して母材組織の細粒化を促進し、靭性向上に寄与する。
上述した複合炭化物、複合窒化物等を得るためこのNb濃度を0.01%以上とするのが好ましい。しかし、このNb濃度が0.10%を超えて多量に含有してもかかる母材組織の細粒化の効果が飽和し、製造コストが高くなる。このため、Nb濃度は0.10%を上限とする。
上述した複合炭化物、複合窒化物等を得るためにはこのV濃度を0.01%以上とするのが好ましい。しかし、このV濃度が0.10%を超えて多量に含有しても効果が飽和し、製造コストが高くなる。このため、V濃度は0.10%を上限とする。
Cu、Ni、Cr、Mo、Bは、強度を向上し、鋼の焼き入れ性を向上する。
Cuは、フェライトの析出強化や疲労強度向上に寄与し、さらに鋼板の強度を確保するために、必要に応じて含有することができ、この効果を得るためには0.1%以上添加することが好ましい。しかし、このCuの多量の含有はかえって強度−延性のバランスを劣化させる。そのため、2%を上限とする。
Niは、フェライトの固溶強化することができるため、さらに鋼板の強度を確保するために、必要に応じて含有することができ、この効果を得るためには0.05%以上添加することが好ましい。しかし、このNiの多量の含有はかえって強度−延性のバランスを劣化させる。そのため、1%を上限とする。
Crは、さらに鋼板の強度を確保するために、必要に応じて含有することができ、この効果を得るためには0.01%以上添加することが好ましい。しかし、このCrの多量の含有はかえって強度−延性のバランスを劣化させる。そのため、1%を上限とする。
Moは、さらに鋼板の強度を確保するために、必要に応じて含有することができ、これらの効果を得るためには0.01%以上添加することが好ましい。しかし、このMoの多量の含有はかえって強度−延性のバランスを劣化させる。そのため、0.4%を上限とする。
Bは、さらに粒界を強化し、加工性を向上するために、必要に応じて含有することができ、これらの効果を得るためには0.0003%以上添加することが好ましい。しかし、このBを0.003%を超えて多量に含有させてもその効果は飽和し、かえって鋼の清浄性を損ない、延性を劣化させる。そのため、0.005%を上限とする。
Zrは、硫化物の形態制御により、粒界を強化し、加工性を向上するために、必要に応じて含有することができる。
Zrは、上述した硫化物を球状化して母材の靭性を改善する効果を得るためには0.001%以上添加することが好ましい。しかし、このZrの多量の含有はかえって鋼の清浄性を損ない、延性を劣化させる。そのため、0.01%を上限とする。
Ceの添加の後にCaを添加した場合では、5μm以下の球形介在物の個数割合が増加し穴広げ性が向上していることが確認できる。
Claims (10)
- 質量%で、
C:0.03〜0.25%、
Si:0.03〜2.0%、
Mn:0.5〜3.0%、
P:0.05%以下、
T.O:0.0050%以下、
S:0.0001〜0.01%、
酸可溶Ti:0.008〜0.20%、
N:0.0005〜0.01%、
酸可溶Al:0.01%超、
Ca:0.0005〜0.005%、
Ce、La、NdおよびPrの1種または2種以上の合計:0.001〜0.01%、
さらに、質量ベースで、70≧100×(Ce+La+Nd+Pr)/酸可溶Al>0.2、かつ、(Ce+La+Nd+Pr)/Sが0.2〜10で、
残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼板であり、
Ce、La、Nd、Prから1種、2種、3種、または4種と、かつ、Caと、かつ、O、Sから1種または2種との化学成分からなる第1の介在物相と、
Ce、La、Nd、Prから1種、2種、3種、または4種と、かつ、Caと、かつ、O、Sから1種または2種と、さらに、Mn、Si、Ti、Alから1種、2種、3種または4種との化学成分からなる第2の介在物相との、異なる成分の第1と第2の介在物相を含む複合介在物から成る球状介在物を含有し、該球状介在物の内で円相当径0.5〜5μmの大きさの複合した1つの球状介在物を形成している球状介在物の個数割合が円相当径0.5〜5μmの大きさの全介在物個数の50%以上であり、加えて、円相当径5μm超の介在物の個数密度が10個/mm2未満であることを特徴とする伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。 - 前記球状介在物が円相当直径1μm以上の介在物で、かつ、長径/短径が3以下の延伸介在物の個数割合が円相当直径1μm以上の全介在物個数の50%以上であることを特徴とする請求項1記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
- 前記球状介在物中に平均組成でCe、La、NdおよびPrの1種または2種以上を合計で0.5〜95質量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
- 前記鋼板の組織における結晶の平均粒径が10μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。
- 鋼板の化学成分が、さらに、質量%で、
Nb:0.005〜0.10%、
V:0.01〜0.10%、
の1種または2種含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。 - 鋼板の化学成分が、さらに、質量%で、
Cu:0.1〜2%、
Ni:0.05〜1%、Cr:0.01〜1.0%、
Mo:0.01〜0.4%、
B:0.0003〜0.005%、
の1種または2種以上含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。 - 鋼板の化学成分が、さらに、質量%で、
Zr:0.001〜0.01%、
を含有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板。 - 製鋼における精錬工程において、質量%で、Pが0.05%以下、Sが0.0001〜0.01%に処理された溶鋼に、Cが0.03〜0.25%、Siを0.03〜2.0%、Mnを0.5〜3.0%、Nが0.0005〜0.01%となる様に添加もしくは調整し、その後、Alを酸可溶Alで0.01%超、T.Oが0.0050%以下となる様に添加し、さらにその後、Tiを酸可溶Ti:0.008〜0.20%を添加して、さらにCe、La、NdおよびPrの1種または2種以上を添加して、さらに、質量ベースで、70≧100×(Ce+La+Nd+Pr)/酸可溶Al>0.2、かつ、(Ce+La+Nd+Pr)/Sが0.2〜10、Ce、La、NdおよびPrの1種または2種以上の合計を0.001〜0.01%とした後に、Caが0.0005〜0.005%となる様に添加もしくは調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板用の溶鋼の溶製方法。
- 前記精錬工程において、Ce、La、NdおよびPrの1種または2種以上を添加する前に、さらに、質量%で、Nbを0.005〜0.10%、Vを0.01〜0.10%の1種または2種となる様に添加することを特徴とする請求項8に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板用の溶鋼の溶製方法。
- 前記精錬工程において、Ce、La、NdおよびPrの1種または2種以上を添加する前に、さらに、質量%で、Cuを0.1〜2%、Niを0.05〜1%、Crを0.01〜1.0%、Moを0.01〜0.4%、Bを0.0003〜0.005%の1種または2種以上となる様に添加することを特徴とする、請求項8または9に記載の伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板用の溶鋼の溶製方法。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007785A JP5158272B2 (ja) | 2011-03-10 | 2012-01-18 | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
CN201280002655.1A CN103080358B (zh) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | 延伸凸缘性和弯曲加工性优良的高强度钢板及其钢水的熔炼方法 |
ES12748966T ES2701022T3 (es) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | Chapa de acero de alta resistencia que presenta superior conformabilidad de reborde por estirado y superior plegabilidad, y procedimiento de preparación de acero en lingotes |
US13/817,042 US9617626B2 (en) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | High-strength steel sheet exhibiting excellent stretch-flange formability and bending workability, and method of producing molten steel for the high-strength steel sheet |
PL12748966T PL2592169T3 (pl) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | Blacha stalowa cienka o dużej wytrzymałości mająca doskonałą zdolność do wywijania kołnierza i podatność na zginanie oraz sposób wytwarzania stali do wlewków |
PCT/JP2012/054384 WO2012115181A1 (ja) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板及びその溶鋼の溶製方法 |
KR1020137005087A KR101518654B1 (ko) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | 신장 플랜지성과 굽힘 가공성이 우수한 고강도 강판 및 그 용강의 용제 방법 |
BR112013004922-7A BR112013004922B1 (pt) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | Chapa de aço de alta resistência e método para produzir aço fundido para a chapa de aço de alta resistência |
CA2808458A CA2808458C (en) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | High-strength steel sheet exhibiting excellent stretch-flange formability and bending workability, and method of producing molten steel for the high-strength steel sheet |
EP12748966.4A EP2592169B1 (en) | 2011-02-24 | 2012-02-23 | High-strength steel sheet exhibiting superior stretch-flange formability and bendability, and method of preparing ingot steel |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011053458 | 2011-03-10 | ||
JP2011053458 | 2011-03-10 | ||
JP2012007785A JP5158272B2 (ja) | 2011-03-10 | 2012-01-18 | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012197506A JP2012197506A (ja) | 2012-10-18 |
JP5158272B2 true JP5158272B2 (ja) | 2013-03-06 |
Family
ID=47180012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012007785A Active JP5158272B2 (ja) | 2011-02-24 | 2012-01-18 | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5158272B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103014554B (zh) * | 2011-09-26 | 2014-12-03 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种低屈强比高韧性钢板及其制造方法 |
JP6293997B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2018-03-14 | 新日鐵住金株式会社 | 伸びフランジ性、曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその鋼板用の溶鋼の溶製方法 |
JP6226542B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2017-11-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材 |
CN105143490B (zh) * | 2013-04-25 | 2017-03-08 | 新日铁住金株式会社 | 钢板 |
JP6821993B2 (ja) * | 2016-07-29 | 2021-01-27 | 日本製鉄株式会社 | 低炭素鋼薄肉鋳片の製造方法 |
CN109642295B (zh) * | 2016-09-28 | 2022-04-29 | 杰富意钢铁株式会社 | 钢板及其制造方法 |
TWI654042B (zh) * | 2017-02-21 | 2019-03-21 | 日商新日鐵住金股份有限公司 | 鋼之熔製方法 |
JP6874521B2 (ja) * | 2017-05-18 | 2021-05-19 | 日本製鉄株式会社 | 介在物形態制御鋼とその製造方法 |
JP6791008B2 (ja) * | 2017-05-19 | 2020-11-25 | 日本製鉄株式会社 | 炭素鋼鋳片及び炭素鋼鋳片の製造方法 |
JP7124631B2 (ja) * | 2018-10-22 | 2022-08-24 | 日本製鉄株式会社 | 鋳片の置き割れ防止方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3870614B2 (ja) * | 1999-07-09 | 2007-01-24 | Jfeスチール株式会社 | 表面性状および内質に優れる冷延鋼板並びにその製造方法 |
JP4431185B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2010-03-10 | 新日本製鐵株式会社 | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
JP5053186B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2012-10-17 | 新日本製鐵株式会社 | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
JP5696359B2 (ja) * | 2009-07-08 | 2015-04-08 | 新日鐵住金株式会社 | 高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
-
2012
- 2012-01-18 JP JP2012007785A patent/JP5158272B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012197506A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5093422B2 (ja) | 高強度鋼板及びその製造方法 | |
JP6293997B2 (ja) | 伸びフランジ性、曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその鋼板用の溶鋼の溶製方法 | |
JP5158272B2 (ja) | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
JP6354909B2 (ja) | 高強度鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及びこれらの製造方法 | |
JP4431185B2 (ja) | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
JP5370016B2 (ja) | 穴広げ性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
JP5053186B2 (ja) | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
WO2012115181A1 (ja) | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板及びその溶鋼の溶製方法 | |
WO2015060223A1 (ja) | 冷間加工性と浸炭熱処理後の表面硬さに優れる熱延鋼板 | |
WO2015060311A1 (ja) | 絞り加工性と浸炭熱処理後の表面硬さに優れる熱延鋼板 | |
JP5158271B2 (ja) | 伸びフランジ性と曲げ加工性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
CA2657587C (en) | High strength steel plate superior in stretch flange formability and fatigue characteristics | |
JP5696359B2 (ja) | 高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
JP5205795B2 (ja) | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 | |
JP4901346B2 (ja) | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板 | |
JP2017066516A (ja) | フェライト−マルテンサイト2相ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JP5157235B2 (ja) | 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度鋼板およびその溶鋼の溶製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121126 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5158272 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |