JP5158133B2 - 垂直配向液晶表示装置用基板および垂直配向液晶表示装置 - Google Patents
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Description
あるいは、前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部の上、かつ、前記透明導電膜の上に、少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む着色画素を形成し、この着色画素上に前記樹脂層を形成することが出来る。
ブラックマトリクスの上方に樹脂層の面より突出した凸部と、ブラックマトリクスの開口部の中心を通る領域に凹部を設け、これらを液晶の配向制御に利用できることを見いだし、この知見と第3電極(透明導電膜)の構成を加えた、新規な技術を提案するものである。凸部は、ブラックマトリクスと樹脂層の重畳部により構成され、この凸部における傾斜部での液晶配向を、駆動電圧印加時の液晶の倒れに利用するものである。
着色層及び樹脂層の厚みは、用いる液晶のセルギャップ(液晶層の厚み)との関係で最適化すればよい。必要な電気特性の観点で、たとえば、着色層及び樹脂層の厚みが薄くなる場合に、液晶層の厚みを厚くすることができる。前者の膜厚が厚い場合、これに対応して液晶層の厚みを薄くすることができる。
遮光層、着色層、樹脂層の形成に用いる感光性着色組成物は、顔料分散体に加え、さらに、多官能モノマー、感光性樹脂ないし非感光性樹脂、重合開始剤、溶剤等を含有する。感光性樹脂及び非感光性樹脂など、本実施形態に用いることの可能な透明性の高い有機樹脂を総称して透明樹脂と呼ぶ。
本実施形態に用いる遮光層、光散乱層、着色層、透明樹脂層、セルギャップ規制層の形成には、フォトリソグラフィによるパターン形成可能な感光性樹脂組成物を用いることが好ましい。これらの透明樹脂は、アルカリ可溶性を付与された樹脂であることが望ましい。アルカリ可溶性樹脂としては、カルボキシル基又は水酸基を含む樹脂であれば特に限定はない。例えば、エポキシアクリレート系樹脂、ノボラック系樹脂、ポリビニルフェノール系樹脂、アクリル系樹脂、カルボキシル基含有エポキシ樹脂、カルボキシル基含有ウレタン樹脂等が挙げられる。中でもエポキシアクリレート系樹脂、ノボラック系樹脂、アクリル系樹脂が好ましく、特に、エポキシアクリレート系樹脂やノボラック系樹脂が好ましい。
本実施形態に採用可能な透明樹脂の代表として、以下のアクリル系樹脂が例示できる。
光重合性モノマーの例として、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物;ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系化合物;チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系化合物;2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物;1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセチル)-N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ-ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物;9,10−フェナンスレンキノン、
カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物;ボレート系化合物;カルバゾール系化合物;イミダゾール系化合物;チタノセン系化合物等が挙げられる。感度向上には、オキシム誘導体類(オキシム系化合物)が有効である。これらは1種を単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
光重合開始剤と増感剤とを併用することが好ましい。増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル−9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
上述した光重合開始剤は、エチレン性不飽和化合物と共に用いることが好ましい。エチレン性不飽和化合物としては、エチレン性不飽和結合を分子内に1個以上有する化合物を意味する。中でも、重合性、架橋性、及びそれに伴う露光部と非露光部との現像液溶解性の差異を拡大できる等の点から、エチレン性不飽和結合を分子内に2個以上有する化合物であることが好ましい。また、その不飽和結合が(メタ)アクリロイルオキシ基に由来する(メタ)アクリレート化合物が特に好ましい。
感光性着色組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。
感光性着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、トリエチルホスフィン、トリフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。貯蔵安定剤は、感光性着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.1質量部から10質量部の量で含有させることができる。
感光性着色組成物には、基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリルシラン類;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類;N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。シランカップリング剤は、感光性着色組成物中に、顔料100質量部に対して、0.01質量部から100質量部で含有させることができる。
感光性着色組成物には、基板上への均一な塗布を可能とするために、水や有機溶剤等の溶剤が配合される。また、本実施形態に用いる組成物がカラーフィルタの着色層である場合、溶剤は、顔料を均一に分散させる機能も有する。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いることができる。溶剤は、着色組成物中に、顔料100質量部に対して、800質量部から4000質量部、好ましくは1000質量部から2500質量部で含有させることができる。
赤色顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272、279等を用いることができる。
遮光層あるいはブラックマトリクス含まれる遮光性の色材は、可視光波長領域に吸収を有することにより遮光機能を示す色材である。本実施形態において遮光性の色材には、例えば、有機顔料、無機顔料、染料等が挙げられる。無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げられる。染料としては、例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料、キノンイミン系染料、キノリン系染料、ニトロ系染料、カルボニル系染料、メチン系染料等が挙げられる。有機顔料については、前記した有機顔料が採用できる。なお、遮光性成分は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。また、これら色材の表面による樹脂被覆による高体積抵抗化、逆に、樹脂の母材に対して色材の含有比率を上げて若干の導電性を付与することによる低体積抵抗化を行っても良い。しかし、こうした遮光性材料の体積抵抗値は、およそ1×108〜1×1015Ω・cmの範囲であるので、透明導電膜の抵抗値に影響するレベルではない。同様に、遮光層の比誘電率も色材の選択や含有比率でおよそ3〜11の範囲で調整できる。
顔料分散剤として高分子分散剤を用いると、経時の分散安定性に優れるので好ましい。高分子分散剤としては、例えば、ウレタン系分散剤、ポリエチレンイミン系分散剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系分散剤、ポリオキシエチレングリコールジエステル系分散剤、ソルビタン脂肪族エステル系分散剤、脂肪族変性ポリエステル系分散剤等を挙げることができる。中でも、特に窒素原子を含有するグラフト共重合体からなる分散剤が、顔料を多く含む本実施形態に用いる遮光性感光性樹脂組成物に対しては、現像性の点で好ましい。
図10に示す基板を、以下のようにして製造した。
カーボン顔料#47(三菱化学社製)20質量部、高分子分散剤BYK-182(ビックケミー社製)8.3質量部、銅フタロシアニン誘導体(東洋インキ製造社製)1.0質量部、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート71質量部を、ビーズミル分散機にて、攪拌してカーボンブラック分散液を作製した。
ブラックマトリクス形成用レジストは、以下の材料を使用して作製した。
樹脂:V259-ME(新日鐵化学社製)(固形分56.1質量%)
モノマー:DPHA(日本化薬社製)
開始剤:OXE-02(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
OXE-01(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
エチル-3-エトキシプロピオネート
レベリング剤:BYK-330(ビックケミー社製)
以上の材料を、以下の組成比で混合攪拌し、ブラックマトリクス形成用レジストとした(固形分中の顔料濃度:約20%)。
樹脂 1.4質量部
モノマー 0.3質量部
開始剤 OXE−01 0.67質量部
開始剤 OXE−02 0.17質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 14質量部
エチル-3-エトキシプロピオネート 5.0質量部
レベリング剤 1.5質量部
(ブラックマトリクス形成条件)
図10に示すように、上記フォトレジストをガラスからなる透明基板1aにスピンコートし、乾燥させ、膜厚1.9μmの塗膜を作製した。かかる塗膜を100℃で3分間、乾燥した後、ブラックマトリクスとしてパターン幅(ブラックマトリクスの画線幅に相当)20.5μm開口のある露光用のフォトマスクを用い、光源として超高圧水銀灯ランプを用いて200mJ/cm2照射した。
スパッタリング装置を用いて、前記したブラックマトリクス2の全面を覆うように、ITO(インジウム・スズの金属酸化物薄膜)からなる透明導電膜3(第3電極)を0.14μmの膜厚で形成した。
透明導電膜3を覆うように、アルカリ可溶性のアクリル感光性樹脂塗布液を用いて、硬膜後の膜厚が1.8μmになるように、フォトリソグラフィーにより樹脂層18を形成した。
反応容器にシクロヘキサノン800質量部を入れ、窒素ガスを注入しながら加熱し、下記モノマーおよび熱重合開始剤の混合物を滴下して、重合反応を行った。
メタクリル酸 65質量部
メチルメタクリレート 65質量部
ベンジルメタクリレート 60質量部
熱重合開始剤 15質量部
連鎖移動剤 3質量部
滴下後、十分に加熱した後、熱重合開始剤2.0質量部をシクロヘキサノン50質量部で溶解して得た溶液を添加し、さらに反応を続けて、アクリル樹脂の溶液を得た。この樹脂溶液に固形分が30質量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製し、樹脂溶液(1)とした。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約20,000であった。
多官能重合性モノマー
EO変性ビスフェノールAメタクリレート(BPE−500:新中村化学社製)
20質量部
光開始剤
(チバスペシャリティーケミカルズ社製「イルガキュアー907」)
16重量部
シクロヘキサノン 190重量部
実施例2
図11に示す基板を、以下のようにして製造した。
図12に示す基板を、以下のようにして製造した。
図13に示す基板を、以下のようにして製造した。
図14に示すカラーフィルタ基板を、以下のようにして製造した。
《着色層形成用分散液》
着色層に分散する有機顔料として、以下のものを使用した。
緑色用顔料:C.I.Pigment Green 58、C.I.Pigment Yellow 150(バイエル社製「ファンチョンファーストイエロー Y-5688」)
青色用顔料:C.I.Pigment Blue 15(東洋インキ製造製「リアノールブルーES」)
C.I.Pigment Violet 23(BASF社製「バリオゲンバイオレット 5890」)
以上の顔料を用いて、赤色、緑色、及び青色の各色分散液を作製した。
赤色顔料:C.I.Pigment Red 254 18質量部
赤色顔料:C.I.Pigment Red 177 2質量部
アクリルワニス(固形分20質量%) 108質量部
上記の組成の混合物を均一に攪拌した後、ガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散し、5μmフィルタで濾過して赤色顔料分散液を作製した。
緑色顔料:C.I.Pigment Green 58 16質量部
緑色顔料:C.I.Pigment Yellow 150 8質量部
アクリルワニス(固形分20質量%): 102質量部
上記の組成の混合物に対して、赤色顔料分散液と同様の作製方法を用いて、緑色顔料分散液を作製した。
青色顔料:C.I.Pigment Blue 15 50質量部
青色顔料:C.I.Pigment Violet 23 2質量部
分散剤(ゼネカ社製「ソルスバース20000」):6質量部
アクリルワニス(固形分20質量%): 200質量部
上記の組成の混合物に対して、赤色顔料分散液と同様の作製方法を用いて、青色顔料分散液を作製した。
<赤色画素形成カラーレジスト>
赤色分散液 150質量部
トリメチロールプロパントリアクリレート 13質量部
(大阪有機化学工業社製「TMP3A」)
光開始剤 4質量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irgacure907」)
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2質量部
溶剤:シクロヘキサノン 257質量部
上記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して赤色画素形成カラーレジストを得た。
緑色分散液 126質量部
トリメチロールプロパントリアクリレート 14質量部
(大阪有機化学工業社製「TMP3A」)
光開始剤 4質量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irgacure907」)
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2質量部
シクロヘキサノン 257質量部
上記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して、緑色画素形成カラーレジストを得た。
組成がそれぞれ下記組成となるように,赤色画素形成カラーレジストと同様の方法で作製した。
トリメチロールプロパントリアクリレート 19質量部
(大阪有機化学工業社製「TMP3A」)
光開始剤 4質量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「Irgacure907」)
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2質量部
シクロヘキサノン 214質量部
[緑色顔料の調製]
塩化アルミニウム356質量部および塩化ナトリウム6質量部の200℃の溶融塩に、亜鉛フタロシアニン46質量部を溶解し、130℃まで冷却し、1時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10質量部の速度で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8質量部の速度で5時間導入した。
上記の如き方法によって得られた着色画素形成カラーレジストを用いて着色層を形成した。
図15に示すカラーフィルタ基板を、以下のようにして製造した。
本実施例に係る液晶表示装置を図16に示す。本実施例に用いたカラーフィルタ基板71は、図15に示す実施例7のカラーフィルタ基板である。アクティブ素子の形成された基板は、図8及び図9で示した櫛歯状電極を有するアレイ基板21とした。
本実施例に係る液晶表示装置を図17に示す。この液晶表示装置は、反射偏光板を用いた半透過型液晶表示装置である。本実施例に用いたカラーフィルタ基板71は、図15に示す実施例7のカラーフィルタ基板である。アクティブ素子の形成されたアレイ基板は、図8及び図9で示した櫛歯状電極を有するアレイ基板21とした。
図18に示すカラーフィルタ基板を、以下のようにして製造した。
2・・・ブラックマトリクス
3・・・透明電極(第3電極)
4,・・・第1電極
5・・・第2電極
11,71・・・カラーフィルタ基板
14・・・緑色画素
14a,14b,14c,84c・・・ショルダー部
15・・・赤色画素
16・・・青色画素
17,27,67,77・・・液晶
17a,17b,17c,17d・・・液晶分子
18,68,78,98・・・樹脂層
21・・・アレイ基板
23,33,43,53,63,83,93・・・凹部
24,64,74,84,94・・・凸部
81a,81b・・・光学補償層
82a,b・・・偏光板
83a,83b・・・光拡散層
84・・・反射偏光板
85・・・プリズムシート
86・・・導光板
87・・・光反射板
88・・・LED光源
Claims (12)
- 透明基板上に、複数の矩形開口部を有するブラックマトリクス、透明導電膜、及び樹脂層を形成してなる垂直配向液晶表示装置用電極基板と、平面視で前記矩形開口部の中心から前記ブラックマトリクスへ向かう方向に櫛歯状の第1電極から櫛歯状の第2電極の端部がはみ出しており当該はみ出し方向は前記矩形開口部の中央を基準に線対称の逆方向になるアレイ基板とを、垂直配向液晶を介して備えた液晶表示装置に用いられる垂直配向液晶表示装置用電極基板であって、
前記ブラックマトリクスは、遮光性顔料を樹脂に分散した遮光層からなり、前記樹脂層は、前記ブラックマトリクス及び透明導電膜を備える透明基板上に形成され、前記ブラックマトリクスの上方において凸部を形成し、前記矩形開口部の中心を通る領域に線状の凹部を前記ブラックマトリクス及び前記凸部と平行に形成することを特徴とする垂直配向液晶表示装置用基板。 - 前記透明導電膜が前記ブラックマトリクス及び前記矩形開口部を覆うように形成され、かつ、前記透明導電膜上に樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の垂直配向液晶表示装置用基板。
- 前記透明基板と前記透明導電膜との間であって、前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部の中央に、透明樹脂からなる線状の凸部パターンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直配向液晶表示装置用基板。
- 前記透明基板と前記透明導電膜との間であって、前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部の中央に、前記ブラックマトリクスと同一材料からなる線状の凸部遮光パターンが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置用基板。
- 前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部に、少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む着色画素が形成され、この着色画素上に前記透明導電膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置用基板。
- 前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部の上、かつ、前記透明導電膜の上に、少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む着色画素が形成され、この着色画素上に前記樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置用基板。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置用基板と、前記垂直配向液晶を駆動する素子をマトリクス状に配設した前記アレイ基板とを対向させ、前記垂直配向液晶を介して貼り合わせてなることを特徴とする垂直配向液晶表示装置。
- 前記アレイ基板が、それぞれ矩形画素を駆動するために電位の異なる前記第1電極及び前記第2電極を具備することを特徴とする請求項7に記載の垂直配向液晶表示装置。
- 前記第1電極は、前記垂直配向液晶を駆動するアクティブ素子と接続され、絶縁層を介して前記第2電極より上に形成されており、
前記第1電極から前記第2電極がはみ出す前記はみ出し方向は、前記垂直配向液晶の倒れる方向であり、
前記垂直配向液晶の動作は、前記第1電極及び前記第2電極に液晶を駆動する電圧を印加したときに、平面視で、前記樹脂層の前記凹部から、前記凹部に平行でかつ近接する前記ブラックマトリクスの方向に前記垂直配向液晶が倒れる動作であることを特徴とする請求項7又は8に記載の垂直配向液晶表示装置。 - 前記第1電極及び前記第2電極が、可視域で透明な導電性金属酸化物からなることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置。
- 前記垂直配向液晶が、負の誘電率異方性を有することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の垂直配向液晶表示装置。
- 透明基板上に、複数の矩形開口部を有するブラックマトリクス、透明導電膜、複数の着色画素、及び樹脂層を有するカラーフィルタ基板と、垂直配向液晶を駆動する素子をマトリクス状に配設したアレイ基板とを対向させ、前記垂直配向液晶を介して貼り合わせてなる垂直配向液晶表示装置において、
前記樹脂層が、透明導電膜上に直接あるいは間接的に配設されるとともに、該樹脂層表面から突出する凸部、及び、平面視で前記ブラックマトリクスの前記矩形開口部の中央に直線状の凹部が形成され、前記アレイ基板が、それぞれ可視域で透明な導電性金属酸化物からなる櫛歯状の第1電極及び櫛歯状の第2電極を具備し、前記第2電極が絶縁層を介して前記第1電極の下に配設され、前記第2電極が液晶の倒れる方向に前記第1電極の端部からはみ出ていることを特徴とする垂直配向液晶表示装置。
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