JP5157289B2 - Mosトランジスタ及びこれを用いたmosトランジスタ回路 - Google Patents

Mosトランジスタ及びこれを用いたmosトランジスタ回路 Download PDF

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Description

本発明は、MOSトランジスタ及びこれを用いたMOSトランジスタ回路に関し、特に、複数のトランジスタセルを有するMOSトランジスタ及びこれを用いたMOSトランジスタ回路に関する。
従来から、デプレッション型MOS(Metal−Oxide Semiconductor)トランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタとを直列に接続し、デプレッション型MOSトランジスタを定電流源、エンハンスメント型MOSトランジスタを定電圧発生源として構成したCMOS型の基準電圧回路が知られている。
図8は、従来の基準電圧回路150の回路構成を示した図である。図8において、従来の基準電圧回路150は、2素子のMOSトランジスタTr11、Tr12を備えており、一方がデプレッション型MOSトランジスタTr11、他方がエンハンスメント型MOSトランジスタTr12である。デプレッション型MOSトランジスタTr11のソースは、エンハンスメント型MOSトランジスタTr12のドレインと直列に接続されている。デプレッション型MOSトランジスタTr11のドレインは、高電位側の電源供給線Vinに接続され、エンハンスメント型MOSトランジスタTr12のソースは、接地側の配線に接続されている。また、MOSトランジスタTr11、Tr12のゲート及びバックゲートは、デプレッション型MOSトランジスタTr11のソースと、エンハンスメント型MOSトランジスタTr12のドレインとともに出力線Voutに共通して接続され、ここから基準電圧VREFを出力する。
図8において、デプレッション型MOSトランジスタTr11は、定電流源としての役割を果たし、エンハンスメント型MOSトランジスタTr12では、例えば基準電圧0.9Vを出力する。このように、2素子のMOSトランジスタTr11、Tr12を組み合わせることにより、容易に基準電圧回路を構成することができる。
図9は、図8の回路図が、実際の半導体基板上ではどのように配置構成されるかの一例を示した従来のパターン構成図である。図9において、MOSトランジスタTr11、Tr12は、各々細長いゲートを備え、その両端に各々ドレインとソースが形成されている。このように、細長い形状のゲートの長手方向の両端にドレインとソースを配置することにより、MOSトランジスタTr11、Tr12は、例えば各々1個又は2個のトランジスタセルで簡素に構成することができる。
ところで、かかる基準電圧回路は、リチウムイオン電池の検出回路や、各種センサーの検出回路としても利用されるため、高精度な基準電圧を出力できることが望ましい。かかる要請に応えるため、従来、半導体ウエハ製造後にトリミング、ザッピング等を行い、微調整を行うことにより高精度化に対応していた。
なお、デプレッション型NチャネルMOSFETとエンハンスメント型NチャネルMOSFETとを有する基準電圧半導体装置において、基準電圧回路は、回路に流れる電流に対して平行方向よりも、垂直方向の応力の影響を強く受けるとのことから、半導体チップ上の一点における平面内の直交する二方向の応力のうち、応力値の小さい方向と、基準電圧回路の電流の向きとが垂直になるように配置し、基準電圧の変動を低減するようにした基準電圧半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−217369号公報
しかしながら、上述の従来技術の構成では、ウエハ製造後にモールド等によりパッケージ等に実装した場合、実装時に応力が発生し、応力によるピエゾ効果によりMOSトランジスタの特性が変動し、基準電圧のバラつきの正規分布が広がってしまうという問題があった。
また、上述の特許文献1に記載の構成では、応力の小さい方向が特定できない場合には、実際の適用が困難となり、基準電圧の低減を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、応力が加わっても、モールド時のピエゾ効果等による出力変動を防止でき、高精度の特性を保つことができるMOSトランジスタ及びこれを用いたMOSトランジスタ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)は、ゲートの両側にソースとドレインが平行に延在して配置された複数の同一形状のトランジスタセル(M1〜Mn、N1〜Nn)を有するMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)であって、
前記複数の同一形状のトランジスタセル(M1〜Mn、N1〜Nn)は、同一方向に配置された第1の組に属する複数のトランジスタセル(M1、M3、M11、M13、Mn−1、N1、N3、N11、N13、Nn−1)と、同一方向に配置された第2の組に属する複数のトランジスタセル(M2、M4、M12、M14、Mn、N2、N4、N12、N14、Nn)とを有し、
前記第1の組に属するトランジスタセル(M1、M3、M11、M13、Mn−1、N1、N3、N11、N13、Nn−1)と、前記第2の組に属するトランジスタセル(M2、M4、M12、M14、Mn、N2、N4、N12、N14、Nn)は同数であって、配置方向が異なることを特徴とする。
これにより、MOSトランジスタの一方向に応力が加わった場合であっても、第1の組に属するトランジスタセルと第2の組に属するトランジスタセルは、トランジスタセル同士では相対的に異なる方向の応力を受けることになるので、全体としてトランジスタ変形方向が分散されて緩和され、応力による影響を低減させた高精度なMOSトランジスタとすることができる。また、第1のトランジスタセル及び第2のトランジスタセルは複数備えられ、各々のトランジスタセルは、細長い形状の1個又は2個のトランジスタセルとしてではなく、より正方形に近い形状で構成することができるので、応力に対する耐性が向上し、トランジスタセル自体の変形を減少させて出力変動を低減することができる。更に、応力の発生する方向と大きさが予測可能な場合には、それらの方向に合わせたトランジスタセルの配置を行うことができ、効果的に応力の影響を低減させることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)において、
前記第1の組に属するトランジスタセル(M1、M3、M11、M13、Mn−1、N1、N3、N11、N13、Nn−1)の配置方向と、前記第2の組に属するトランジスタセル(M2、M4、M12、M14、Mn、N2、N4、N12、N14、Nn)の配置方向は、直角であることを特徴とする。
これにより、MOSトランジスタにある方向の応力が加わった場合であっても、ゲート幅方向に応力が加わるトランジスタセルと、ゲート長方向に応力が加わるトランジスタセルが同数存在することになるので、応力によるMOSトランジスタ全体の変形がバランスし、出力変動を大幅に低減させることができ、高精度のMOSトランジスタとすることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係るMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)において、前記第1の組に属するトランジスタセル(M1、M3、M11、M13、Mn−1、N1、N3、N11、N13、Nn−1)及び前記第2の組に属するトランジスタセル(M2、M4、M12、M14、Mn、N2、N4、N12、N14、Nn)は、ゲートの形状が正方形であることを特徴とする。
これにより、平面の縦横方向に対する耐性が最も強い形状で各トランジスタセルが構成されるので、応力に対する耐性が大幅に向上し、MOSトランジスタの出力変動を更に低減させ、高精度化することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか一つの発明に係るMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)において、
前記第1のトランジスタセル(M1、M3、M11、M13、Mn−1、N1、N3、N11、N13、Nn−1)と前記第2のトランジスタセル(M2、M4、M12、M14、Mn、N2、N4、N12、N14、Nn)は、交互に接続されたことを特徴とする。
これにより、第1のトランジスタセルと第2のトランジスタセルをバランスよく配置することができ、レイアウトが容易になるとともに、応力による影響を均一に近付けることができる。
第5の発明に係るMOSトランジスタ回路は、第1〜4のいずれか一つの発明に係るMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)を2個有するMOSトランジスタ回路であって、
前記2個のMOSトランジスタ(Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a)は、一配線に共通して接続された回路部分を含むことを特徴とする。
これにより、一配線に対して対称に接続されたMOSトランジスタを含むMOSトランジスタ回路の出力変動を低減させ、高精度な回路とすることができる。一配線に対して対称にMOSトランジスタが接続されているMOSトランジスタ回路では、そのレイアウトも一配線に対して対称的に配置されている場合が多く、応力を受けたときには、2個のトランジスタが同じように変形する場合が多いので、本発明のMOSトランジスタを適用する効果が極めて大きい。
第6の発明は、第5の発明に係るMOSトランジスタ回路において、
前記MOSトランジスタ回路は、前記一配線が出力線(Vout)である基準電圧回路(50)であって、
前記MOSトランジスタ(Tr1)の一方は、前記出力線にソースが接続されるとともに、高電位供給配線にドレインが接続された定電流動作を行うデプレッション型MOSトランジスタであって、
前記MOSトランジスタ(Tr2)の他方は、前記出力線(Vout)にドレインが接続されるとともに、低電位側配線にソースが接続され、前記デプレッション型MOSトランジスタの定電流を受けるエンハンスメント型MOSトランジスタであることを特徴とする。
これにより、基準電圧回路から出力される基準電圧の変動を大幅に低減させることができる。基準電圧回路は、2個直列に接続されたMOSトランジスタで構成される簡素な回路なので、2個のMOSトランジスタの出力変動は極めて大きな影響を及ぼすが、この出力変動を抑えることにより、高精度な基準電圧を供給できる基準電圧回路とすることができる。
第7の発明は、第5の発明に係るMOSトランジスタ回路において、
前記MOSトランジスタ回路は、前記一配線が接地線(LG)である差動増幅回路(100、100a)であって、
前記MOSトランジスタ(Tr3、Tr3a)の一方は、前記接地線にソースが接続されるとともに、前記差動増幅回路の一方の入力端子(Vin1)にゲートが接続され、
前記MOSトランジスタ(Tr4、Tr4a)の他方は、前記接地線(LG)にソースが接続されるとともに、前記差動増幅回路の他方の入力端子(Vin2)にゲートが接続されたことを特徴とする。
これにより、オペアンプの入力段等に用いられる差動増幅回路についても、その出力変動を低減させることができる。
なお、上記括弧内の符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、応力による出力変動を低減させた高精度なMOSトランジスタ及びMOSトランジスタ回路とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例1に係るMOSトランジスタTr1、Tr2及びこれを用いた基準電圧回路50を示した図である。なお、今までの説明と同様の構成要素については、同一の参照符号を付すものとする。
図1において、基準電圧回路50は、MOSトランジスタTr1と、MOSトランジスタTr2とを有する。MOSトランジスタTr1は、デプレッション型NチャネルMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor、MOS型電界効果トランジスタ)が用いられており、MOSトランジスタTr2は、エンハンスメント型NチャネルMOSFETが用いられている。本実施例に係る基準電圧回路50は、デプレッション型NチャネルMOSFETとエンハンスメント型NチャネルMOSFETとでCMOS(Complementary Metal−Oxcide Semiconductor)を構成している。
MOSトランジスタTr1は、トランジスタセルM1、M2、M3、M4の4つの素子から構成されている。MOSトランジスタTr1は、各トランジスタセルM1〜M4のソースとドレインとが接続された直列接続で構成されており、高電位供給線Vinに最も近いトランジスタセルM1のドレインは、電源供給線である高電位供給線Vinに接続されている。また、出力線Voutに最も近いトランジスタセルM4は、ソースが出力線Voutに接続されている。また、トランジスタセルM1〜M4のゲート及びバックゲートは、総て共通して出力線Voutに接続されている。
同様に、MOSトランジスタTr2は、トランジスタセルN1、N2、N3、N4の4つの素子から構成されている。MOSトランジスタTr2も、各トランジスタセルN1〜N4のソースとドレインとが接続された直列接続で構成されており、出力線Voutに最も近いトランジスタセルN1のドレインは出力線Voutに接続されている。また、接地GNDに最も近いトランジスタセルN4のソースは、接地されている。また、ゲートは総て共通して出力線Voutに接続され、バックゲートは総て共通して接地されている。
詳細は後述するが、このように、MOSトランジスタTr1、Tr2を複数のトランジスタセルM1〜M4、N1〜N4で構成することにより、トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4の1つの大きさを小さくすることができるとともに、正方形に近い形状とすることができ、応力に対する各トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4の物理的耐性を向上させることができる。また、トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4を複数としたことにより、種々の配置が可能となり、高精度化を実現する配置でMOSトランジスタTr1、Tr2を構成することができる。
なお、トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4は、従来技術で説明した単体のMOSトランジスタTr11、Tr12を複数設けたというよりは、これらを小さなトランジスタセルM1〜M4、N1〜N4に分割したという方がふさわしい。従って、4個のトランジスタセルM1〜M4で1個のMOSトランジスタTr1を構成し、4個のトランジスタセルN1〜N4で1個のMOSトランジスタTr2を構成していると考えてよい。従って、本実施例に係る基準電圧回路50は、トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4の数は増加しても、半導体基板上で占める面積の増加は抑えた構成となっている。
このように、4個のトランジスタセルM1〜M4を有するMOSトランジスタTr1と、4個のトランジスタセルN1〜N4を有するMOSトランジスタTr2は、各々1個のMOSトランジスタTr1、Tr2に相当する。従って、基準電圧回路50全体としては、一般的な基準電圧回路と同様に、デプレッション型NチャネルMOSFETで構成されたMOSトランジスタTr1は定電流源としての役割を果たし、エンハンスメント型NチャネルMOSFETで構成されたMOSトランジスタTr2は、MOSトランジスタTr1からの定電流を受けて出力線Voutに0.9V程度の基準電圧VREFを出力する定電圧発生源としての役割を果たす。
次に、図2を用いて、実施例1に係るMOSトランジスタTr1、Tr2の半導体基板上のパターン構成について説明する。図2は、MOSトランジスタTr1の半導体基板上の平面パターン構成の一例を示した図である。
図2において、トランジスタセルM1〜M4が、各々独立して横1列に配置されている。図2において、配置方向を示すため、横方向をX、縦方向をYで表すものとする。トランジスタセルM1〜M4は、ゲートの両側にドレインとソースが配置されて構成されているが、ドレイン及びソースが細長い長方形又は矩形形状で構成されているのに対し、中央のゲートは正方形で構成されている。また、トランジスタセルM1、M3は、ドレイン及びソースの延在方向がX方向であるのに対し、トランジスタセルM2、M4は、ドレイン及びソースの延在方向がY方向であり、両者の配置方向は直交している。そして、トランジスタセルM1〜M4は、トランジスタセルM1のソースはトランジスタセルM2のドレインに接続配線LCで接続されており、トランジスタセルM2のソースはトランジスタセルM3のドレインに接続配線LCで接続されるというように、各々が直列接続で接続されている。また、トランジスタセルM1のドレインは高電位供給線Vinに接続され、トランジスタセルM4のソースは出力線Voutに接続されており、図1のMOSトランジスタTr1と対応した構成となっている。
ここで、ドレインとソースに挟まれたゲートの長さ、つまりドレイン及びソースの延在方向と垂直なゲートの長さをゲート長L、ドレイン及びソースの延在方向と平行なゲートの幅をゲート幅Wと呼ぶこととする。
図2において、各トランジスタセルM1〜M4は、同一形状を有し、総てゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lが同一のトランジスタセルで構成されている。トランジスタセルM1、M3は、ゲート長LがY軸と平行であり、ゲート幅WはX軸と平行である。トランジスタセルM2、M4は、ゲート長LはX軸と平行であり、ゲート幅WはY軸と平行である。よって、ゲート長L同士、ゲート幅W同士の関係で方向を定めると、トランジスタセルM1、M3とトランジスタセルM2、M4とは直交している又は直角に交わっている配置関係にある。そして、直交しているトランジスタセルM1、M3とトランジスタセルM2、M4は、ともに2個ずつで同数である。このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1では、ドレイン及びソースが同一方向のX方向に延在しているトランジスタセルM1、M3を第1の組に属するトランジスタセル、ドレイン及びソースが同一方向のY方向に延在しているトランジスタセルM2、M4を第2の組に属するトランジスタセルとすれば、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3と第2の組に属するトランジスタセルM2、M4は同数存在し、全体としては、トランジスタセルM1〜M4は偶数個存在する。つまり、直交するトランジスタセルM1〜M4同士で、1対1のペアをなしていると考えてもよい。
このような構成を有するMOSトランジスタTr1において、例えば、トランジスタセルM1〜M4がX方向に伸長するような応力が加わった場合について考える。X方向に応力が加わると、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3はゲート幅Wが増加し、ゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lは増加する。一方、第2の組に属するトランジスタセルM2、M4はゲート長Lが増加し、ゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lは減少する。これにより、全体としてのゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lの変動は少なく抑えることが可能となる。つまり、本実施例においては、従来であれば一方向の変動があれば、絶対値の変動としてMOSトランジスタTr1に影響を与えていたものを、MOSトランジスタTr1を細かく分割して、ゲート長Lとゲート幅Wの双方に応力の影響が等しく分散するような配置構成とし、相対的な変動へと変換している。このように、MOSトランジスタTr1に一方向の応力が加わった場合、その応力の影響を完全に免れることはできないが、本実施例のMOSトランジスタTr1によれば、この影響を緩和して変動を抑え、応力が加わったとしても、高精度のMOSトランジスタTr1としてその特性を保つことができる。
なお、本実施例においては、理解を容易にするために、一方向(X方向)のみに応力が加わった場合について説明したが、他の応力が更に加わったとしても、それについても同じように相対変動に変換する構成となっているので、複数方向から応力が加わった場合であっても、本実施例に係るMOSトランジスタTr1は同様に適用可能である。また、X方向、Y方向とは異なる方向に応力が加わったとしても、その応力はベクトルでX方向、Y方向の応力に分解できるので、これについても同様に適用可能である。
また、トランジスタセルM1〜M4は、なるべく細かい単位で分けた方が、応力による変形は少なくなり、変動抑制の効果は高くなるので、その方が好ましい。また、本実施例に係るMOSトランジスタTr1では、ゲートの形状を、応力に対する耐性が最も高いと考えられる正方形、つまりゲート幅W対ゲート長Lの比が1対1の場合を例に挙げて説明しているが、ゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lが一定であれば、種々の態様を適用してよい。例えば、ゲートの形状を、正方形に近い長方形に構成してもよいし、本実施例に係るMOSトランジスタTr1が適用される半導体基板が、ある方向には応力の影響を受け易く、ある方向には応力の影響を受け難いというような、応力に対する耐性が方向により異なる場合には、それらを考慮したゲート幅W対ゲート長Lの比W/Lを有するトランジスタセルM1〜M4で構成してもよい。
また、本実施例に係るMOSトランジスタTr1においては、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3の配置方向と、第2の組に属するトランジスタセルM2、M4の配置方向とは、直交する配置に構成した例を説明したが、例えば上述のような半導体基板の特性や、モールド加工の応力の加わり方等を考慮して、直角の90度よりもずらした角度で配置するようにしてもよい。互いに角度の異なるトランジスタセルM1〜M4を同数配置することにより、一方向への応力は相対的なトランジスタセルM1〜M4の変動へと変換できるので、やはり応力による変動を低減でき、精度を向上させることができる。このように、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3と第2の組に属するトランジスタセルM2、M4との配置方向の関係は、用途に応じて適宜変更してよい。なお、本実施例に係るMOSトランジスタTr1においては、配置方向が異なるというのは、互いのトランジスタセルM1〜M4のドレイン及びソースの延在方向が交わる配置関係を意味し、互いが点対称にある場合、つまりドレイン及びソースの延在方向は同一のX方向であるが、互いのドレインとソースが対向する位置関係にある状態は含まない。ドレインとソースの配置関係が異なっていても、これらの延在方向が同一である限り、ゲート長L及びゲート幅Wの延在方向自体は同一であり、応力によるゲート長L及びゲート幅Wへの影響は同一だからである。
また、本実施例に係るMOSトランジスタTr1においては、トランジスタセルM1〜M4は、大きさも同一である単一セルを用いた例を説明したが、1対1のペアをなす、配置方向の異なるトランジスタセルM1〜M4同士で同じ大きさのトランジスタセルM1〜M4が存在していれば、トランジスタセルM1〜M4の大きさは総て同一でなくてもよい。例えば、トランジスタセルM1とトランジスタセルM2が同一の大きさであり、トランジスタセルM3とトランジスタセルM4が同一の大きさであれば、トランジスタセルM1とトランジスタセルM3の大きさは異なっていてもよい。かかる構成においても、応力から受ける影響のゲート長Lとゲート幅Wのバランスは保たれるからである。例えば、トランジスタセルM1〜M4の数がもっと多く、レイアウトの関係から、トランジスタセルの大きさ異なるものを含めざるを得ない場合には、第1の組に属するトランジスタセルと第2の組に属するトランジスタセルの1対1の関係を保ちつつ、種々の大きさのトランジスタセルを用いるようにしてもよい。
また、本実施例に係るMOSトランジスタTr1においては、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3と第2の組に属するトランジスタセルM2、M4が交互に配置され、交互に接続された例を説明したが、両者が同数存在する限り、配置関係や接続関係は、必ずしも交互でなくてもよい。但し、トランジスタセルM1〜M4の数がもっと多い場合には、あまり1箇所に同一の組に属するトランジスタセルを固めると、配置位置により応力からの影響が異なる場合もあり得るので、なるべく交互の配置及び接続に近い構成することが好ましい。
このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1は、応力が加わった場合でも、変動を低減し、高精度な特性を実現できるとともに、種々の態様への適用が可能である。なお、図2においては、MOSトランジスタTr1を例に挙げて説明したが、MOSトランジスタTr2にも同様に適用される。
次に、図3を用いて、本実施例に係るMOSトランジスタTr1を拡張した例について説明する。図3は、n個のトランジスタセルM1〜Mnを有するMOSトランジスタTr1の半導体基板上の配置構成を示した図である。
図3において、第1の組に属するトランジスタセルM1、M3、…Mn−1と、第2の組に属するトランジスタセルM2、M4、…Mnが交互にX方向に一列に配置されている。このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1は、用途に応じて、トランジスタセルM1〜Mnの数を適宜増減して設定してよい。この場合であっても、同一方向に配置された第1の組に属するトランジスタセルM1、M3、…Mn−1と、同一方向に配置された第2の組に属するトランジスタセルM2、M4、…Mnは同数存在し、互いに配置方向が異なるように構成される。トランジスタセルM1〜Mnの配置方向や大きさ、接続関係については、図2で説明したのと同様であり、トランジスタセルM1〜Mnの数が増加した分だけ、更に多くの態様に適用可能である。
このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1は、トランジスタセルM1〜Mnの全体個数が4個以上であれば、全体個数が更に多くなっても、適用可能である。また、この内容は言うまでもなくMOSトランジスタTr2にも適用可能である。図1の基準電圧回路50のMOSトランジスタTr1がトランジスタセルM1〜Mnで構成されている場合には、同一のトランジスタ特性を保つためにも、MOSトランジスタTr2もトランジスタセルN1〜Nnで構成されていることが好ましい。
ここで、n=6の場合で、第1の組に属するトランジスタセルと第2の組に属するトランジスタセルが各々3個ずつであり、ゲート幅W対ゲート長Lの比W/L=10/10のトランジスタセルM1〜M6が直列に接続されているMOSトランジスタTr1において、X方向又はY方向に応力が加わり、10%変動した例について考える。10%の変動というのは、通常から考えると大き過ぎる値であるが、ここでは、理解の容易のために10%の変動の例について説明する。
まず、応力がかかる前のゲート長L対ゲート幅Wの比L/WのMOSトランジスタTr1全体の初期値は、L/W=10/10×6=60/10である。
次に、応力がかかった場合であるが、従来の例においては、ゲート長が10%短くなった場合には、L/W=9/10×6=54/10となり、ゲート長Lが10%そのまま変動する((54/10)×(10/60)=54/60=9/10)。
一方、本実施例においては、L/W=9/10×3+10/9×3=543/90=60.33/10となり、ゲート長Lの変動は0.55%となる((60.33/10)×(10/60)=60.33/60=10.055/10)。
このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1は、従来と比較して、ピエゾ効果による変動を、1/20と大幅に低減することができ、応力が加わっても高精度の特性を保つことが可能な構成となっていることが分かる。
次に、図4を用いて、図1の本実施例に係る基準電圧回路50に適用されたMOSトランジスタTr1、Tr2の、半導体基板上の配置構成の例について説明する。
図4は、本実施例に係る基準電圧回路50の、半導体基板上のレイアウトを示した図である。図4において、デプレッション型NチャネルMOSトランジスタTr1と、エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタTr2が直列接続されている。MOSトランジスタTr1は、4個のトランジスタセルM1〜M4を含み、MOSトランジスタTr2も、4個のトランジスタセルN1〜N4を含んでいる。
MOSトランジスタTr1、Tr2は、ともにトランジスタセルM1〜M4、N1〜N4のソースSとドレインDが接続配線LCにより接続される直列接続により接続されている。また、トランジスタM1のドレインDは高電位供給線Vinに接続されており、トランジスタN4のソースSは接地されている。更に、トランジスタセルM4のソースS及びトランジスタセルN1のドレインDは、ともに出力線Voutに接続されている。なお、図4において、ゲートG及びバックゲートの接続は省略されている。
図4において、本実施例に係るMOSトランジスタTr1、Tr2は、ともにトランジスタセルM1〜M4、N1〜N4が、縦2行×横2列の正方行列の形で配置されている。半導体集積回路装置等の半導体装置の半導体基板上のデバイスの配置は、半導体基板の面積をなるべく小さくする観点から、なるべく一塊に、正方形に近い形状で配置することが好ましい。このような点を考慮して、例えば、図4においては、MOSトランジスタTr1、Tr2が各々正方形に近い形状となるように、トランジスタセルM1〜M4、N1〜N4を縦2行×横2列の正方行列のように配置している。これにより、基準電圧回路50の半導体装置内に占める面積を小さくし、応力にも耐性の高いMOSトランジスタ回路とすることができる。本実施例に係るMOSトランジスタTr1、Tr2及びこれを用いた基準電圧回路50は、例えばこのような配置構成を適用してもよい。
なお、本実施例に係る基準電圧回路50においては、出力線VoutにMOSトランジスタTr1のソース及びMOSトランジスタTr2のドレインがともに接続され、配置構成的には、出力線Voutに対して対称にMOSトランジスタTr1とMOSトランジスタTr2が配置されている。このように、一配線に対して対称なMOSトランジスタ構造をとるMOSトランジスタ回路においては、その対称性から、本実施例に係るMOSトランジスタによる応力による変形の是正効果が高いので、本実施例に係るMOSトランジスタを適用することが特に好ましい。
また、MOSトランジスタTr1、Tr2を適用したMOSトランジスタ回路は、他にも種々の平面構成態様が考えられ、これらは、適宜用途に応じて適切な態様とされてよい。
このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1、Tr2を基準電圧回路50に適用することにより、基準電圧回路50は、半導体基板上に占める面積が小さく、かつ応力が加わっても高精度なMOSトランジスタ回路として構成することができる。
図5は、実施例2に係るMOSトランジスタTr3、Tr4及びこれを用いた差動増幅回路100を示した回路図である。
図5において、実施例2に係る差動増幅回路100は、差動増幅回路の入力端子を構成するVin1、Vin2と、出力端子Voutと、差動入力回路を構成する本実施例に係るMOSトランジスタTr3、Tr4と、カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタTr5、Tr6と、定電流源であるMOSトランジスタTr7とを含む。また、MOSトランジスタTr5、Tr6のドレインは、電源供給線である高電位供給線VDDに接続されており、MOSトランジスタTr7のソースは、接地されている。なお、MOSトランジスタTr3、Tr4、Tr7はNチャネルMOSトランジスタであり、MOSトランジスタTr5、Tr6はPチャネルMOSトランジスタである。
本実施例に係るMOSトランジスタTr3、Tr4は、各々複数かつ偶数である4個のトランジスタセルM11〜M14、N11〜N14を含んでいる。トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14は、各々が並列に接続されており、トランジスタセルM11〜M14のドレイン及びバックゲートは、共通にMOSトランジスタTr5のソースに接続されており、トランジスタセルM11〜M14のソースは、共通に接地線LGに接続されている。接続線LGには、MOSトランジスタTr7が設けられており、MOSトランジスタTr7は、ドレインがトランジスタセルM11〜M14のソースに接続され、ソースが接地されている。同様に、トランジスタセルN11〜N14のドレイン及びバックゲートは、共通にMOSトランジスタTr6のソースに接続されており、トランジスタセルN11〜N14のソースは、接地線LGを介して共通にMOSトランジスタTr7のドレインに接続されている。そして、トランジスタセルM11〜M14のゲートは、共通に差動増幅回路の入力端子Vin1に接続され、トランジスタセルN11〜N14のゲートは、共通に差動増幅回路の入力端子Vin2に接続されている。このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr3、Tr4は、各トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14を、並列接続で構成してもよい。並列接続であっても、各トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14は、互いに同数ずつ配置方向が異なるように配置し、接続配線LCで接続できるので、直列接続の態様と同様に、本発明を適用することができる。
本実施例に係る差動増幅回路100において、入力端子Vin1に入力される電圧が、入力端子Vin2に入力される電圧より大きいと、バイアス電圧を供給し、かつ定電流源であるMOSトランジスタTr7を流れる電流は一定であるので、MOSトランジスタTr3を流れる電流がMOSトランジスタTr4を流れる電流より多く流れる。すると、PチャネルMOSトランジスタTr5に多く電流が流れ、MOSトランジスタTr5とカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタTr6の上部にも、同じ電流が流れる。一方、差動入力回路を構成するMOSトランジスタTr4には、少ない電流が流れているので、MOSトランジスタTr6とMOSトランジスタTr4との差動電流が出力線Voutから出力され、入力電圧の差を差動電流として出力線Voutから取り出せる構成となっている。
ここで、差動入力回路を構成する本実施例に係るMOSトランジスタTr3、Tr4は、定電流源であるMOSトランジスタTr7が接続された接地線LGにともに接続され、この接地線LGに対して対称な構成となっている。このように、一配線に対して、又は回路全体が対称に構成されている場合には、対称に配置されているMOSトランジスタTr3、Tr4は、双方とも同じ対称的な役割を果たしているので、1つの応力で双方に共通の応力が加わっても、共通の絶対値変動を相対変化に転換させ、トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14のゲート幅とゲート長の比W/Lの変化をトランジスタ全体として抑制する本発明を適用する意義が大きい。
図6は、実施例2に係るMOSトランジスタTr3の半導体基板上の配置構成の例を示した図である。実施例2に係る差動増幅回路100においては、MOSトランジスタTr3、Tr4は並列接続で構成されていたので、図6においても、それに対応して構成されている。
図6において、第1の組に属するトランジスタセルM11、M13は、ドレイン及びソースの延在方向はX方向であり、第2の組に属するトランジスタセルM12、M14は、ドレイン及びソースの延在方向はY方向であり、両者は直角に配置されている。また、各トランジスタセルM11〜M14は、同一のW/L比で構成されており、ここではW/Lは略10/10である。第1の組に属するトランジスタセルM11、M13と、第2の組に属するトランジスタセルM12、M14は、ともに2個ずつで同数である。これまで説明した点は、図2において説明したMOSトランジスタTr1の構成と同様であるが、図6においては、トランジスタセルM11のドレインはトランジスタセルM12のドレインに接続され、トランジスタセルM12のドレインはトランジスタセルM13のドレインに接続されているというように、トランジスタセルM11〜M14は、隣接するトランジスタセルのドレイン同士及びソース同士が接続されている点で、図2とは異なっている。このように構成することにより、並列接続の場合であっても、応力による変動を低減し、高精度なMOSトランジスタとして構成できる。
なお、その他の原理や種々の態様は、図2、図3及び図4において説明した内容と同様であるので、その説明は省略する。
図7は、図5とは異なる態様のMOSトランジスタTr3a、Tr4aを適用した差動増幅回路100aを示した図である。図7において、差動増幅回路100a全体の構成は、図5に係る差動増幅回路100と同様であるが、差動入力回路を構成するMOSトランジスタTr3a、Tr4aが、トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14の直列接続で構成されている点で、図5に係る差動増幅回路100とは異なっている。
このように、MOSトランジスタTr3a、Tr4aをトランジスタセルM11〜M14、N11〜N14の直列接続で構成しても、差動増幅回路100aに適用することができる。この場合には、トランジスタセルM11〜M14、N11〜N14の配置構成は、図2、図3及び図4で説明した配置と同様であるので、そのままこれを適用できる。
なお、図5及び図7の差動増幅回路100、100aにおいて、MOSトランジスタTr5、Tr6、Tr7には、本発明の実施例に係るMOSトランジスタTr1〜Tr4の態様を適用していないが、必要に応じて、これらにも本発明の実施例に係るMOSトランジスタTr1〜Tr4と同様の態様を適用してもよい。本発明の実施例に係るMOSトランジスタTr1〜Tr4は、対称な構成の回路のみならず、単独のMOSトランジスタに適用してもよく、これに対しても応力による変動を低減し、高精度の特性を保つことができる。
このように、本実施例に係るMOSトランジスタTr1〜Tr4は、種々の態様のMOSトランジスタ回路に適用でき、実施例1及び実施例2で説明したように、一配線に対して対称なトランジスタ構成を有するMOSトランジスタ回路には、特に好適に適用できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
実施例1に係るMOSトランジスタTr1、Tr2及び基準電圧回路50を示した図である。 MOSトランジスタTr1の半導体基板上の平面構成の一例を示した図である。 MOSトランジスタTr1の半導体基板上の配置構成を示した図である。 本実施例に係る基準電圧回路50の半導体基板上のレイアウトを示した図である。 実施例2に係るMOSトランジスタTr3、Tr4及び差動増幅回路100を示した回路図である。 MOSトランジスタTr3の半導体基板上の配置構成の例を示した図である。 図5とは異なる態様のMOSトランジスタTr3a、Tr4aを適用した差動増幅回路100aを示した図である。 従来の基準電圧回路150の回路構成を示した図である。 従来の基準電圧回路150の半導体基板上での構成例を示した平面構成図である。
符号の説明
Tr1、Tr2、Tr3、Tr3a、Tr4、Tr4a、Tr5、Tr6、Tr7 MOSトランジスタ
M1〜Mn、N1〜N4、M11〜M14、N11〜N14 トランジスタセル
G ゲート
D ドレイン
S ソース
Vin、VDD 高電位供給線
Vout 出力線
Vin1、Vin2 入力端子
LC 接続配線
LG 接地線
50、150 基準電圧回路
100、100a 差動増幅回路

Claims (4)

  1. ゲートの両側にソースとドレインが平行に延在して配置された複数の同一形状のトランジスタセルを有するMOSトランジスタであって、
    前記複数の同一形状のトランジスタセルは、同一方向に配置された第1の組に属する複数のトランジスタセルと、同一方向に配置された第2の組に属する複数のトランジスタセルとを有し、
    前記第1の組に属するトランジスタセルと、前記第2の組に属するトランジスタセルは同数であって、配置方向が異なり、
    前記第1の組に属するトランジスタセルの配置方向と、前記第2の組に属するトランジスタセルの配置方向は、直角であり、
    前記第1の組に属するトランジスタセル及び前記第2の組に属するトランジスタセルは、ゲートの形状が正方形であり、
    前記第1の組に属するトランジスタセルと前記第2の組に属するトランジスタセルは、交互に接続されたことを特徴とするMOSトランジスタ。
  2. 請求項1記載のMOSトランジスタを2個有するMOSトランジスタ回路であって、
    前記2個のMOSトランジスタは、一配線に共通して接続された回路部分を含むことを特徴とするMOSトランジスタ回路。
  3. 前記MOSトランジスタ回路は、前記一配線が出力線である基準電圧回路であって、
    前記MOSトランジスタの一方は、前記出力線にソースが接続されるとともに、高電位供給配線にドレインが接続された定電流動作を行うデプレッション型MOSトランジスタであって、
    前記MOSトランジスタの他方は、前記出力線にドレインが接続されるとともに、低電位側配線にソースが接続され、前記デプレッション型MOSトランジスタの定電流を受けるエンハンスメント型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項に記載のMOSトランジスタ回路。
  4. 前記MOSトランジスタ回路は、前記一配線が接地線である差動増幅回路であって、
    前記MOSトランジスタの一方は、前記接地線にソースが接続されるとともに、前記差動増幅回路の一方の入力端子にゲートが接続され、
    前記MOSトランジスタの他方は、前記接地線にソースが接続されるとともに、前記差動増幅回路の他方の入力端子にゲートが接続されたことを特徴とする請求項に記載のMOSトランジスタ回路。
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