JP5157217B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関する。
トレンチゲート型MOS−FET、トレンチゲート型IGBT等のように、半導体基板の表面からボディ領域を貫通してドリフト領域に達するトレンチゲート電極群を有する半導体装置が知られている。このような半導体装置では、トレンチゲート電極群とボディ領域を備えたトレンチゲート型チャネル構造を、半導体基板の互いに離間している複数の範囲に形成する場合がある。すなわち、隣接するボディ領域は、その間の分離範囲に形成されているドリフト領域によって分離されている。このタイプの半導体装置では、分離範囲の近傍において、トレンチゲート電極の下端、ボディ領域の縁部等に電界が集中し易い。したがって、分離範囲近傍の電界集中を抑制しなければ、半導体装置の耐圧が低くなってしまう。
この問題を解決するために、分離範囲近傍のボディ領域及びトレンチゲート電極を覆う範囲に、拡散領域を形成した半導体装置が知られている。拡散領域は、ボディ領域と同じ導電型の不純物を拡散させた領域である。このように拡散領域を形成すると、分離範囲近傍のトレンチゲート電極の下端、ボディ領域の縁部等への電界の集中を抑制することができる。
なお、特許文献1には、半導体基板の縁部近傍に絶縁体領域を形成することによって半導体装置の耐圧を向上させる技術が開示されている。
特開2005−136099号公報
上述した技術では、分離範囲の近傍に拡散層を形成することで、分離範囲近傍への電界の集中を抑制することができる。したがって、この半導体装置の製造時には、拡散層を形成するための不純物注入工程を実施しなければならない。この不純物注入工程では、トレンチゲート電極を覆う程度の深い位置まで不純物を分布させる必要があり、非常に時間がかかる。したがって、この半導体装置は、非常に製造効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、互いに離間している複数の範囲にトレンチゲート型チャネル構造が形成されており、耐圧が高いとともに、容易に製造可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、第1ボディ領域と、第2ボディ領域と、ドリフト領域と、第1トレンチゲート電極群と、第2トレンチゲート電極群と、第1トレンチ絶縁体群と、第2トレンチ絶縁体群を備えている。前記第1ボディ領域は、半導体基板を平面視したときの第1範囲において半導体基板表面から第1深さにまで至る第1島状範囲に形成されているとともに、第1導電型である。前記第2ボディ領域は、前記半導体基板を平面視したときに前記第1範囲に分離範囲を隔てて隣接している第2範囲において前記半導体基板表面から第2深さにまで至る第2島状範囲に形成されているとともに、第1導電型である。前記ドリフト領域は、前記分離範囲から前記第1ボディ領域の下部及び前記第2ボディ領域の下部に亘って形成されているとともに、第2導電型である。前記第1トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達するとともに少なくとも前記第1範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第1トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在している。前記第2トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第2ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達するとともに少なくとも前記第2範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第2トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在している。前記半導体基板を平面視したときに、前記第1トレンチゲート電極群を構成する複数本の第1トレンチゲート電極の配置方向は、前記第2トレンチゲート電極群を構成する複数本の第2トレンチゲート電極の配置方向と一致している。前記第1範囲と前記第2範囲と前記分離範囲とを含む範囲で切り取った断面において、前記第1範囲と前記第2範囲は、前記配置方向に沿って、前記分離範囲を隔てて隣接している。前記配置方向における前記分離範囲の中央の前記半導体基板表面上には、絶縁膜が形成されており、その絶縁膜上に、前記第1トレンチゲート電極群及び前記第2トレンチゲート電極群と接続されているゲート配線が形成されている。前記第1トレンチ絶縁体群は、前記配置方向において、前記複数本の第1トレンチゲート電極のうち最も前記分離範囲寄りの第1トレンチゲート電極と、前記ゲート配線の中央と、の間の第1特定範囲内に、前記半導体基板表面における前記第1範囲と前記分離範囲との境界に沿って形成されており、前記第1トレンチゲート電極群より浅く、かつ、少なくともトレンチの先端部が前記第1ボディ領域の外側にまで伸びており、前記第1トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第1トレンチ絶縁体のそれぞれは前記第2範囲に近い第1トレンチ絶縁体の方がより浅いという関係を満たしている。前記第2トレンチ絶縁体群は、前記配置方向において、前記複数本の第2トレンチゲート電極のうち最も前記分離範囲寄りの第2トレンチゲート電極と、前記ゲート配線の中央と、の間の第2特定範囲内に、前記半導体基板表面における前記第2範囲と前記分離範囲との境界に沿って形成されており、前記第2トレンチゲート電極群より浅く、かつ、少なくともトレンチの先端部が前記第2ボディ領域の外側にまで伸びており、前記第2トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第2トレンチ絶縁体のそれぞれは前記第1範囲に近い第2トレンチ絶縁体の方がより浅いという関係を満たしている。
なお、トレンチ絶縁体は、少なくとも半導体基板と絶縁されているトレンチ形状の部分であり、トレンチ絶縁体の内部等に導体が存在していてもよい。例えば、トレンチゲート電極と同様に、トレンチ絶縁体が内部に電極を備えており、その電極がトレンチゲート電極と導通していてもよい。
この半導体装置は、第1トレンチ絶縁体群が、前記第1範囲と前記分離範囲との境界近傍においてその境界に沿って形成されており、第2トレンチ絶縁体群が、前記第2範囲と前記分離範囲との境界近傍においてその境界に沿って形成されている。したがって、分離範囲近傍のトレンチゲート電極の下端及びボディ領域縁部に電界が集中することが抑制される。また、第1トレンチ絶縁体群は、第1トレンチゲート電極群より浅く、第1トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第1トレンチ絶縁体は前記第2範囲に近い第1トレンチ絶縁体の方が浅いという関係を満たしている。したがって、第1トレンチ絶縁体の下端近傍に電界が集中することも抑制されている。同様にして、第2トレンチ絶縁体の下端近傍に電界が集中することも抑制されている。したがって、この半導体装置は、分離範囲近傍で電界が集中することが抑制されており、耐圧が高い。
また、トレンチ絶縁体群は、トレンチゲート電極群とともに形成することが可能である。したがって、この半導体装置は、非常に効率よく製造することができる。
上述した半導体装置では、前記分離範囲の中央の前記半導基板表面上に絶縁膜が形成されており、その絶縁膜上に、前記第1トレンチゲート電極群及び前記第2トレンチゲート電極群と接続されているゲート配線が形成されている。
このような構成によれば、ゲート配線が極端に長く引き回されることがなくなり、ゲート配線上での信号の遅延を抑制することができる。
上述した半導体装置では、前記第1特定範囲内では第2ボディ領域に近づくほどより浅くなっており、前記第1トレンチ絶縁体群は前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に突出していることが好ましい。
このような構成によれば、分離範囲近傍で電界が集中することを好適に抑制することができる。
上述した半導体装置では、前記第1トレンチ絶縁体群が前記分離範囲に位置する前記ドリフト領域に形成されていても良い。
このような構成によっても、分離範囲近傍で電界が集中することを好適に抑制することができる。
上述した半導体装置は、各トレンチ絶縁体が浅いトレンチ絶縁体ほど幅が狭いことが好ましい。
このような構成によれば、半導体基板に各トレンチ絶縁体を容易に形成することができる。
本発明は、上述した課題を解決する他の形態の半導体装置をも提供する。
この半導体装置は、第1ボディ領域と、第2ボディ領域と、ドリフト領域と、第1トレンチゲート電極群と、第2トレンチゲート電極群を備えている。前記第1ボディ領域は、半導体基板を平面視したときの第1範囲において半導体基板表面から第1深さにまで至る第1島状範囲に形成されているとともに、第1導電型である。前記第2ボディ領域は、前記半導体基板を平面視したときに前記第1範囲に分離範囲を隔てて隣接している第2範囲において前記半導体基板表面から第2深さにまで至る第2島状範囲に形成されているとともに、第1導電型である。前記ドリフト領域は、前記分離範囲から前記第1ボディ領域の下部及び前記第2ボディ領域の下部に亘って形成されているとともに、第2導電型である。前記第1トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達しており、少なくとも前記第1範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第1トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在しており、前記第1トレンチ群は前記分離範囲に向けて伸びているとともに、前記第1範囲と前記分離範囲との境界近傍において前記第2範囲に近づくほど浅くなるという関係を満たして終端している。前記第2トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第2ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達しており、少なくとも前記第2範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第2トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在している。
前記半導体基板を平面視したときに、前記第1トレンチ群を構成する各第1トレンチの長手方向は、前記第2トレンチ群を構成する各第2トレンチの長手方向と一致する。前記第1範囲と前記第2範囲と前記分離範囲とを含む範囲で切り取った断面において、前記第1範囲と前記第2範囲は、前記長手方向に沿って、前記分離範囲を隔てて隣接している。前記長手方向における前記分離範囲の中央の前記半導体基板表面上には、絶縁膜が形成されており、その絶縁膜上に、前記第1トレンチゲート電極群及び前記第2トレンチゲート電極群と接続されているゲート配線が形成されている。前記長手方向は、前記ゲート配線に対して直交する方向である。前記各第1トレンチは、その長手方向端部が分離範囲と重なっており、かつ、前記分離範囲に向けて伸びているとともに、前記長手方向端部の深さが、前記第2範囲に近づくほどより浅くなるという関係を満たして終端している。前記各第2トレンチは、その長手方向端部が分離範囲と重なっており、かつ、前記分離範囲に向けて伸びているとともに、前記長手方向端部の深さが、前記第1範囲に近づくほどより浅くなるという関係を満たして終端している。
この半導体装置では、第1トレンチゲート電極群が、前記第1範囲と前記分離範囲との境界近傍において前記第2範囲に近づくほど浅くなるという関係を満たして終端している。また、第2トレンチゲート電極群が、前記第2範囲と前記分離範囲との境界近傍において前記第1範囲に近づくほど浅くなるという関係を満たして終端している。したがって、第1及び第2トレンチゲート電極群の分離範囲側の終端部近傍に電界が集中することが抑制されている。この半導体装置は耐圧が高い。
上述した半導体装置は、前記第1ボディ領域の前記長手方向端部の深さが、前記第2ボディ領域に近づくほどより浅くなっており、前記第1トレンチゲート電極群は全長に亘って前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に突出していることが好ましい。
このような構成によれば、分離範囲近傍の第1ボディ領域の縁部に電界が集中することを抑制することができる。
上述した半導体装置は、各第1トレンチの前記長手方向端部の幅が、前記第2ボディ領域に近づくほどより狭くなっていることが好ましい。
このような構成によれば、半導体基板に第1トレンチ群を容易に形成することができる。
本発明は、上述した半導体装置の製造方法をも提供する。
この製造方法は、エッチングマスク配置工程と、エッチング工程を有する。エッチングマスク配置工程では、第1トレンチゲート電極群形成用の開口群と、第2トレンチゲート電極群形成用の開口群と、第1トレンチ絶縁体群形成用の開口群と、第2トレンチ絶縁体群形成用の開口群を備えており、第1トレンチ絶縁体群形成用の開口群を構成する複数の開口は前記第2範囲に近い開口の方が幅が狭いという関係を満たしており、第2トレンチ絶縁体群形成用の開口群を構成する複数の開口は前記第1範囲に近い開口の方が幅が狭いという関係を満たしているエッチングマスクを前記半導体基板上に配置する。エッチング工程では、配置したエッチングマスクを介して前記半導体基板表面をエッチングすることによって、前記第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、前記第2トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、第1トレンチ絶縁体群用のトレンチ群と、第2トレンチ絶縁体群用のトレンチ群を形成する。
半導体基板のエッチング速度は、エッチングマスクの開口の幅が広いほど早くなる。したがって、この製造方法によれば、第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群と第2トレンチゲート電極群用のトレンチ群の深さを第1トレンチ絶縁体群用のトレンチ群及び第2トレンチ絶縁体群用のトレンチ群より深くすることができる。また、第1トレンチ絶縁体群用のトレンチ群を構成する各トレンチを、前記第2範囲に近いトレンチの方が浅いという関係で形成することができる。また、第2トレンチ絶縁体群用のトレンチ群を構成する各トレンチを、前記第1範囲に近いトレンチの方が浅いという関係で形成することができる。すなわち、一度のエッチングで各トレンチを形成することができ、効率的に半導体装置を製造することができる。
また、本発明は、上述した他の形態の半導体装置の製造方法をも提供する。
この製造方法は、エッチングマスク配置工程と、エッチング工程を有する。エッチング工程では、前記長手方向において前記第2範囲に近づくほど幅がより狭く形成されている第1トレンチゲート電極群形成用の開口群と、前記長手方向において前記第1範囲に近づくほど幅がより狭く形成されている第2トレンチゲート電極群形成用の開口群を備えているエッチングマスクを前記半導体基板上に配置する。エッチング工程では、配置したエッチングマスクを介して前記半導体基板表面をエッチングすることによって、前記第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、前記第2トレンチゲート電極群用のトレンチ群を形成する。
この製造方法によれば、第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群を構成する各トレンチの分離範囲近傍部分を、第2範囲に近づくほど浅く形成することができる。また、第2トレンチゲート電極群用のトレンチ群を構成する各トレンチの分離範囲近傍部分を、第1範囲に近づくほど浅く形成することができる。すなわち、一度のエッチングで第1トレンチ群及び第2トレンチ群を形成することができ、効率的に半導体装置を製造することができる。
(特徴1)IGBTは、複数のトレンチゲート型チャネル構造を備えている。
(特徴2)各トレンチゲート型チャネル構造は、ボディ領域と、ボディ領域を貫通してドリフト領域に達しているトレンチゲート電極群を有している。
(特徴3)全てのトレンチゲート電極は互いに平行に形成されている。
(特徴4)各トレンチゲート型チャネル構造は、半導体基板を平面視したときに、分離範囲によって互いに分離されている複数の範囲にそれぞれ形成されている。
(特徴5)第1範囲と、第1範囲に第1分離範囲を隔ててトレンチゲート電極の幅方向に隣接している第2範囲との境界領域においては、第1範囲と第1分離範囲の境界近傍にその境界に沿って第1トレンチ絶縁体群が形成されており、第2範囲と第1分離範囲の境界近傍にその境界に沿って第2トレンチ絶縁体群が形成されている。
(特徴6)トレンチゲート電極群と、第1トレンチ絶縁体群と、第2トレンチ絶縁体群は、互いに平行に形成されている。
(特徴7)第1範囲の第1ボディ領域は、第1範囲と第1分離範囲との境界近傍では、第2範囲の第2ボディ領域に近づくほど浅くなっている。
(特徴8)第1トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第1トレンチ絶縁体のうち、前記第2範囲から遠い側の1つまたは複数の第1トレンチ絶縁体は、前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に突出している。
(特徴9)第1トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第1トレンチ絶縁体のうち、前記第2範囲に近い側の1つまたは複数の第1トレンチ絶縁体は、分離範囲に位置するドリフト領域に形成されている。
(特徴10)第1範囲と、第1範囲に第2分離範囲を隔ててトレンチゲート電極の長さ方向に隣接している第3範囲との境界領域においては、第2分離範囲とトレンチゲート電極群が直交している。
本発明の一実施例に係るIGBTについて説明する。本実施例のIGBTは、シリコン基板と、各種の電極、絶縁膜等によって構成されている。図1は、本実施例のIGBT10の上面(すなわち、図2に示すシリコン基板12の上面12a側の表面)の一部の拡大図を示している。図1に示すように、シリコン基板12の上面12aには、エミッタ電極20a〜20cが形成されている。エミッタ電極20a〜20cは、互いに離間している。
後に詳述するが、シリコン基板12の各エミッタ電極20の下部には、複数のゲート電極22、ボディ層26等によって構成されるトレンチゲート型チャネル構造がそれぞれ形成されている。各トレンチゲート型チャネル構造は、他のトレンチゲート型チャネル構造から離間している。
図3、図4に示すように、シリコン基板12の上面12aには、ポリシリコン配線40aとアルミ配線40bによって構成されたゲート配線40が形成されている。ポリシリコン配線40aはシリコン基板12の上面12a上に形成された層間絶縁膜42上に形成されており、シリコン基板12とは導通していない。ポリシリコン配線40aは、その上面を除いて絶縁膜44によって覆われている。ポリシリコン配線40aの上面には、アルミ配線40bが形成さている。図1に示すように、ゲート配線40、層間絶縁膜42、絶縁膜44は、エミッタ電極20aとエミッタ電極20bの間を通過するように形成されている。
図2は、図1のIGBT10のII−II線断面図を示している。図示するように、エミッタ電極20aの下部のシリコン基板12中には、上面12aから所定深さ範囲までにp型のボディ層26が形成されている。シリコン基板12の上面12aを臨む領域のうち、後述するゲート絶縁膜23と接する領域には、n型のエミッタ領域25が形成されている。エミッタ領域25とボディ層26は、エミッタ電極20aと導通している。ボディ層26の下側には、n型のドリフト層28が形成されている。ドリフト層28の下側には、p型のコレクタ層30が形成されている。コレクタ層30は、シリコン基板12の下面12bに露出している。シリコン基板12の下面12b上にはコレクタ電極32が形成されており、コレクタ層30と導通している。
シリコン基板12の上面12aには、ボディ層26を貫通してドリフト層28に達するトレンチ24が複数形成されている。図1に示すように、各トレンチ24は、エミッタ電極20aの下部において等間隔を隔てて互いに平行に形成されている。各トレンチ24の壁面(側面及び底面)には、ゲート絶縁膜23が形成されている。各トレンチ24の内部には、poly−Siからなるゲート電極22が形成されている。各ゲート電極22の上面は、層間絶縁膜48によって覆われている。後述するが、各ゲート電極22はゲート配線40と接続されている。したがって、ゲート配線40に電圧を印加することで、各ゲート電極22に電圧を印加することができる。
上述したエミッタ領域25、ボディ層26、ゲート電極22によって形成されているトレンチゲート型チャネル構造は、各エミッタ電極20の下部にそれぞれ形成されている。また、上述したドリフト層28及びコレクタ層30は、シリコン基板12の平面方向全域に亘って形成されている。上述したコレクタ電極32は、シリコン基板12の下面12bの略全面に亘って形成されている。
図3は、図1のIGBT10のIII−III線断面図を示している。すなわち、図3は、エミッタ電極20a側のトレンチゲート型チャネル構造とエミッタ電極20b側のトレンチゲート型チャネル構造との境界部分の断面図を示している。
図示するように、エミッタ電極20a側のボディ層26と、エミッタ電極20b側のボディ層26の間の範囲には、ドリフト層28がシリコン基板12の上面12aに臨む範囲にまで広がっている。したがって、エミッタ電極20a側のボディ層26と、エミッタ電極20b側のボディ層26は、ドリフト層28によって分離されている。以下では、図3の2つのボディ層26の間にドリフト層28が形成されている範囲を分離範囲50という。図3の断面においては、分離範囲50のシリコン基板12の上面12a上には、上述したゲート配線40が形成されている。
図示するように、分離範囲50とエミッタ電極20a側のボディ層26との境界近傍のシリコン基板12の上面12aには、トレンチ絶縁体52a〜52eが形成されている。トレンチ絶縁体52a〜52eは、図1の範囲100内に、トレンチ24と平行となり、トレンチ24と略同じ長さに形成されている。トレンチ絶縁体52a〜52eは、トレンチ24より浅い。トレンチ絶縁体52a〜52eは、エミッタ電極20bから最も遠いトレンチ絶縁体52aが最も深く、エミッタ電極20bに近いトレンチ絶縁体ほど浅くなっている。また、トレンチ絶縁体52a〜52eは、エミッタ電極20bから最も遠いトレンチ絶縁体52aが最も幅が広く、エミッタ電極20bに近いトレンチ絶縁体ほど幅が狭くなっている。図示するように、分離範囲50との境界近傍では、エミッタ電極20a側のボディ層26はエミッタ電極20bに近づくほど浅くなっている。トレンチ絶縁体52a、52bは、その境界近傍のボディ層26からドリフト層28へ突出するように形成されている。トレンチ絶縁体52c〜52eは、分離範囲50に形成されている。
トレンチ絶縁体52a〜52eは、トレンチの壁面(側面及び底面)に形成されている絶縁膜と、トレンチの内部に形成されているpoly−Siの導体によって構成されている。したがって、各導体は、絶縁膜によって半導体基板12から絶縁されている。各導体の上面は、層間絶縁膜55によって覆われている。なお、図示していない部分で、導体はゲート配線40に接続されている。
分離範囲50とエミッタ電極20b側のボディ層26との境界近傍にも、エミッタ電極20a側と同様にして、トレンチ絶縁体52a〜52eが形成されている。
以上に説明したように、エミッタ電極20a側のトレンチゲート型チャネル構造とエミッタ電極20b側のトレンチゲート型チャネル構造との境界部分には、2つのトレンチゲート型チャネル構造を分離する分離構造が形成されている。
図4は、図1のIGBT10のIV−IV線断面図を示している。すなわち、図4は、エミッタ電極20a側のトレンチゲート型チャネル構造とエミッタ電極20c側のトレンチゲート型チャネル構造との境界部分の断面図を示している。なお、図4において破線で示すボディ層26は、ゲート電極22を透視したときのボディ層26の位置を示している。
図示するように、エミッタ電極20a側のボディ層26と、エミッタ電極20c側のボディ層26の間の範囲には、ドリフト層28がシリコン基板12の上面12aに臨む範囲にまで広がっている。したがって、エミッタ電極20a側のボディ層26と、エミッタ電極20c側のボディ層26は、ドリフト層28によって分離されている。以下では、図4の2つのボディ層26の間にドリフト層28が形成されている範囲を分離範囲58という。図4の断面においては、分離範囲58のシリコン基板12の上面12a上には、上述したゲート配線40が形成されている。
図示するように、エミッタ電極20a側のゲート電極22は、分離範囲58近傍においては、エミッタ電極20cに近づくにつれて浅くなって終端している。また、図1に示すように、エミッタ電極20a側のゲート電極22は、分離範囲58近傍においては、エミッタ電極20cに近づくにつれて幅が細くなっている。また、分離範囲58との境界近傍では、エミッタ電極20a側のボディ層26はエミッタ電極20cに近づくにつれて浅くなっている。したがって、分離範囲58との境界近傍において、ゲート電極22はボディ層26より下側に突出している。すなわち、ゲート電極22は、全長に亘ってボディ層26を貫通してドリフト層28に突出している。
なお、分離範囲58においては、ゲート配線40の周囲の層間絶縁膜42、絶縁膜44中に形成されているコンタクトホール46によって、ゲート電極22がゲート配線40と接続されている。
エミッタ電極20c側のゲート電極22、ボディ層26も、分離範囲58の境界近傍において、エミッタ電極20a側のゲート電極22、ボディ層26と同様に形成されている。
以上に説明したように、エミッタ電極20a側のトレンチゲート型チャネル構造とエミッタ電極20c側のトレンチゲート型チャネル構造との境界部分には、2つのトレンチゲート型チャネル構造を分離する分離構造が形成されている。この分離構造は、図1のエミッタ電極20b側のトレンチゲート型チャネル構造とエミッタ電極20c側のトレンチゲート型チャネル構造との境界部分にも形成されている。
IGBT10のコレクタ電極32−エミッタ電極20間に順電圧を印加し、ゲート配線40(すなわち、ゲート電極22)にオン電圧を印加すると、ボディ層26中にチャネルが形成され、IGBT10がオンする。ゲート電極22に印加する電圧をオフすると、チャネルが消失してIGBT10がオフする。IGBT10のオフ時には、ボディ層26とドリフト層28との境界でキャリアが流れなくなるので、その境界にドリフト層28からボディ層26に向かう電界が発生する。ボディ層26とドリフト層28との境界の一部に電界が集中すると、その部分においてアバランシェ電流が発生して、シリコン基板12が損傷してしまう場合がある。
図3の破線A1は、IGBT10をオフしているときの、図3の断面におけるボディ層26とドリフト層28の境界近傍の電位分布を示す等電位線を示している。また、図5は、比較例として、従来のIGBTの図3の断面に対応する断面におけるボディ層26とドリフト層28の境界近傍の電位分布を示している。
図5に示すように、従来のIGBTでは、ボディ層26の角部近傍領域100と、分離範囲50に最も近いゲート電極22の下端近傍領域102で等電位線が密となっている。すなわち、領域100、102に電界が集中する。
図3に示すように、本実施例のIGBT10では、分離範囲50とボディ層26の境界近傍に、トレンチ絶縁体52a〜52eが形成されている。したがって、図示するように等電位線が分離範囲50内に大きく伸びる。これによって、ボディ層26の角部近傍及びゲート電極22の下端近傍に電界が集中することが抑制される。また、トレンチ絶縁体52a〜52eは、ゲート電極22より浅く、他方のエミッタ電極20に近いトレンチ絶縁体ほど(例えば、エミッタ電極20a側のトレンチ絶縁体52a〜52eの場合、エミッタ電極20bに近いトレンチ絶縁体ほど)浅くなっている。したがって、図示するように、等電位線が滑らかに変化している。すなわち、トレンチ絶縁体52a〜52eに電界が分散する。したがって、分離領域50に最も近いゲート電極22に電界が集中することが抑制される。また、トレンチ絶縁体52a〜52eの下端近傍に電界集中が発生することもない。すなわち、IGBT10の分離範囲50近傍での電界集中の発生が抑制されている。
図4の破線A2は、IGBT10をオフしているときの、図4の断面におけるボディ層26とドリフト層28の境界近傍の電位分布を示す等電位線を示している。また、図6は、比較例として、従来のIGBTの図4の断面に対応する断面におけるボディ層26とドリフト層28の境界近傍の電位分布を示している。
図6に示すように、従来のIGBTでは、ゲート電極22の角部近傍領域104で等電位線が密となっている。すなわち、角部近傍領域104に電界が集中する。
図4に示すように、本実施例のIGBT10では、ゲート電極22が他方のエミッタ電極20に近づくほど(例えば、エミッタ電極20a側のゲート電極22の場合、エミッタ電極20cに近づくほど)浅くなっている。したがって、ゲート電極22の近傍に電界が集中することが抑制される。また、分離範囲58との境界近傍において、ゲート電極22はボディ層26より下側に突出している(すなわち、ゲート電極22が全長に亘ってボディ層26の下側に突出している)。したがって、ボディ層26の近傍に電界が集中することも抑制される。すなわち、IGBT10の分離範囲58近傍での電界集中の発生が抑制されている。
以上に説明したように、本実施例のIGBT10では、トレンチ絶縁体52a〜52eによって分離範囲50近傍における電界の集中が抑制されている。分離範囲58近傍においては、ゲート電極22が徐々に浅くなって周端していることによって電界の集中が抑制されている。したがって、IGBT10は耐圧が非常に高い。
また、本実施例のIGBT10では、トレンチゲート型チャネル構造の境界部分の半導体基板12の表面にゲート配線40が形成されている。したがって、ゲート配線40を半導体基板12の外周端近傍に設ける場合に比べて、ゲート配線40のボンディングパッド側の端部からゲート電極22に至るまでの距離の最大値が短くなる。したがって、ゲート配線上での信号の遅延を抑制されている。なお、半導体基板上にゲート配線を形成する場合、ゲート配線下に半導体領域等の構造を形成するとIGBTの製造効率が低下してしまう場合がある。しかしながら、本実施例のIGBT10は、ゲート配線40の下に何れの構造も形成する必要が無く、容易にIGBT10を製造することができる。
なお、上述したIGBT10では、トレンチ絶縁体52a、52bが境界近傍のボディ層26からドリフト層28に突出するように形成されており、トレンチ絶縁体52c〜52eが分離範囲50に形成されている。しかしながら、図7に示すように、全てのトレンチ絶縁体52を分離範囲50に形成しても良い。また、図8に示すように、全てのトレンチ絶縁体52を境界近傍のボディ層26からドリフト層28に突出するように形成しても良い。図7、図8に示すようにトレンチ絶縁体を形成しても、分離範囲50近傍での電界の集中を抑制することができる。
また、上述したトレンチ絶縁体群をシリコン基板12の外周端近傍部分に形成することもできる。この場合、外周に近いトレンチ絶縁体ほど浅く形成することで、外周端近傍部分の電界集中を好適に抑制することができる。
次に、IGBT10の製造方法について説明する。なお、ゲート電極22及びトレンチ絶縁体52a〜52e以外の構造については、従来公知の方法により形成することができる。したがって、以下では、ゲート電極22及びトレンチ絶縁体52a〜52eを形成する方法について説明する。
まず、シリコン基板12の上面12aをドライエッチングによりエッチングする。
図9は、シリコン基板12の上面12aをエッチングするときに、上面12aに配置するエッチングマスクの開口の形状を示している。なお、図9は、エッチングマスクの開口のうちの一部のみを示している。
開口124は、トレンチ24と略同等の幅を有している。開口152a〜152eは、開口124よりも幅が狭い。開口152a〜152eは、トレンチ絶縁体52a〜52eと略同等の幅を有している。すなわち、開口152aの幅が最も広く、開口152e側の開口ほど幅が狭くなっている。また、開口124、152a〜152eは、端部近傍の幅が端部に近づくにつれて細くなっている。
エッチングマスクを配置したら、ドライエッチングにより、配置したエッチングマスクを介してシリコン基板12の上面12aをエッチングする。したがって、各開口内のシリコン基板12がエッチングされる。このとき、幅が広い開口内では、エッチングガスの流入量が多いので、エッチング速度が速くなる。幅が狭い開口内では、エッチングガスの流入量が少なく、エッチング速度が遅くなる。したがって、エッチング後に、図10に示すようにシリコン基板12に深さの異なるトレンチが形成される。すなわち、トレンチ252a〜252eは、トレンチ24よりも浅くなる。また、トレンチ252a〜252eは、トレンチ252aが最も深く、トレンチ252aから遠いトレンチほど浅くなる。また、開口124、152a〜152eの端部近傍は端部に近づくほど幅が狭くなっているので、トレンチ24、252a〜252eの端部近傍は端部に近づくほど浅くなる。
トレンチ24、252a〜252eを形成したら、従来公知の方法によって、トレンチ24、252a〜252eの壁面に絶縁膜を形成し、トレンチ24、252a〜252e内にpoly−Si電極を形成し、poly−Si電極の上面に層間絶縁膜48、55を形成する。これによって、トレンチ24内のpoly−Si電極がゲート電極22となり、トレンチ252a〜252e内の絶縁膜とpoly−Si電極がトレンチ絶縁体52a〜52eとなる。
以上に説明したように、この製造方法によれば、一度のエッチングで深さの異なるトレンチを形成することができる。したがって、ゲート電極22と同時にトレンチ絶縁体52a〜52eを形成することができる。また、ゲート電極22の端部近傍(すなわち、分離領域58近傍)を、端部に近づくほど浅く形成することができる。したがって、通常のIGBTの製造時に比べて製造効率を低下させること無く、IGBT10を製造することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
IGBT10の上面図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 図1のIV−IV線断面図。 比較例のIGBTの図3に対応する断面図。 比較例のIGBTの図4に対応する断面図。 第1の変形例のIGBTの図3に対応する断面図。 第2の変形例のIGBTの図3に対応する断面図。 IGBT10を製造するときに用いるエッチングマスクの一部拡大図。 図9のエッチングマスクを用いたエッチングにより形成されるトレンチの断面図。
符号の説明
10:IGBT
12:シリコン基板
20:エミッタ電極
22:ゲート電極
23:ゲート絶縁膜
24:トレンチ
25:エミッタ領域
26:ボディ層
28:ドリフト層
30:コレクタ層
32:コレクタ電極
40:ゲート配線
46:コンタクトホール
50:分離範囲
52:トレンチ絶縁体
58:分離範囲

Claims (9)

  1. 第1ボディ領域と、第2ボディ領域と、ドリフト領域と、第1トレンチゲート電極群と、第2トレンチゲート電極群と、第1トレンチ絶縁体群と、第2トレンチ絶縁体群を備えている半導体装置であって、
    前記第1ボディ領域は、半導体基板を平面視したときの第1範囲において半導体基板表面から第1深さにまで至る第1島状範囲に形成されているとともに、第1導電型であり、
    前記第2ボディ領域は、前記半導体基板を平面視したときに前記第1範囲に分離範囲を隔てて隣接している第2範囲において前記半導体基板表面から第2深さにまで至る第2島状範囲に形成されているとともに、第1導電型であり、
    前記ドリフト領域は、前記分離範囲から前記第1ボディ領域の下部及び前記第2ボディ領域の下部に亘って形成されているとともに、第2導電型であり、
    前記第1トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達するとともに、少なくとも前記第1範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第1トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在しており、
    前記第2トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第2ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達するとともに、少なくとも前記第2範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第2トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在しており、
    前記半導体基板を平面視したときに、前記第1トレンチゲート電極群を構成する複数本の第1トレンチゲート電極の配置方向は、前記第2トレンチゲート電極群を構成する複数本の第2トレンチゲート電極の配置方向と一致し、
    前記第1範囲と前記第2範囲と前記分離範囲とを含む範囲で切り取った断面において、前記第1範囲と前記第2範囲は、前記配置方向に沿って、前記分離範囲を隔てて隣接しており、
    前記配置方向における前記分離範囲の中央の前記半導体基板表面上には、絶縁膜が形成されており、
    その絶縁膜上に、前記第1トレンチゲート電極群及び前記第2トレンチゲート電極群と接続されているゲート配線が形成されており、
    前記第1トレンチ絶縁体群は、前記配置方向において、前記複数本の第1トレンチゲート電極のうち最も前記分離範囲寄りの第1トレンチゲート電極と、前記ゲート配線の中央と、の間の第1特定範囲内に、前記半導体基板表面における前記第1範囲と前記分離範囲との境界に沿って形成されており、前記第1トレンチゲート電極群より浅く、かつ、少なくともトレンチの先端部が前記第1ボディ領域の外側にまで伸びており、前記第1トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第1トレンチ絶縁体のそれぞれは前記第2範囲に近い第1トレンチ絶縁体の方がより浅いという関係を満たしており、
    前記第2トレンチ絶縁体群は、前記配置方向において、前記複数本の第2トレンチゲート電極のうち最も前記分離範囲寄りの第2トレンチゲート電極と、前記ゲート配線の中央と、の間の第2特定範囲内に、前記半導体基板表面における前記第2範囲と前記分離範囲との境界に沿って形成されており、前記第2トレンチゲート電極群より浅く、かつ、少なくともトレンチの先端部が前記第2ボディ領域の外側にまで伸びており、前記第2トレンチ絶縁体群を構成する複数本の第2トレンチ絶縁体のそれぞれは前記第1範囲に近い第2トレンチ絶縁体の方がより浅いという関係を満たしている、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1ボディ領域は、前記第1特定範囲内では第2ボディ領域に近づくほどより浅くなっており、
    前記第1トレンチ絶縁体群は、前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に突出していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1トレンチ絶縁体群は、前記分離範囲に位置する前記ドリフト領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 各トレンチ絶縁体は、浅いトレンチ絶縁体ほど幅がより狭いことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 第1ボディ領域と、第2ボディ領域と、ドリフト領域と、第1トレンチゲート電極群と、第2トレンチゲート電極群を備えている半導体装置であって、
    前記第1ボディ領域は、半導体基板を平面視したときの第1範囲において半導体基板表面から第1深さにまで至る第1島状範囲に形成されているとともに、第1導電型であり、
    前記第2ボディ領域は、前記半導体基板を平面視したときに前記第1範囲に分離範囲を隔てて隣接している第2範囲において前記半導体基板表面から第2深さにまで至る第2島状範囲に形成されているとともに、第1導電型であり、
    前記ドリフト領域は、前記分離範囲から前記第1ボディ領域の下部及び前記第2ボディ領域の下部に亘って形成されているとともに、第2導電型であり、
    前記第1トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達しており、少なくとも前記第1範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第1トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在しており
    前記第2トレンチゲート電極群は、前記半導体基板表面から前記第2ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に達しており、少なくとも前記第2範囲内において所定の間隔を隔てて規則的に配置されている第2トレンチ群内に絶縁層に覆われた状態で存在しており
    前記半導体基板を平面視したときに、前記第1トレンチ群を構成する各第1トレンチの長手方向は、前記第2トレンチ群を構成する各第2トレンチの長手方向と一致し、
    前記第1範囲と前記第2範囲と前記分離範囲とを含む範囲で切り取った断面において、前記第1範囲と前記第2範囲は、前記長手方向に沿って、前記分離範囲を隔てて隣接しており、
    前記長手方向における前記分離範囲の中央の前記半導体基板表面上には、絶縁膜が形成されており、
    その絶縁膜上に、前記第1トレンチゲート電極群及び前記第2トレンチゲート電極群と接続されているゲート配線が形成されており、
    前記長手方向は、前記ゲート配線に対して直交する方向であり、
    前記各第1トレンチは、その長手方向端部が分離範囲と重なっており、かつ、前記分離範囲に向けて伸びているとともに、前記長手方向端部の深さが、前記第2範囲に近づくほどより浅くなるという関係を満たして終端しており、
    前記各第2トレンチは、その長手方向端部が分離範囲と重なっており、かつ、前記分離範囲に向けて伸びているとともに、前記長手方向端部の深さが、前記第1範囲に近づくほどより浅くなるという関係を満たして終端している、
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 前記第1ボディ領域は、前記長手方向端部の深さが、前記第2ボディ領域に近づくほどより浅くなっており、
    前記第1トレンチゲート電極群は、全長に亘って前記第1ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に突出していることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 記各第1トレンチは、前記長手方向端部の幅が、前記第2ボディ領域に近づくほどより狭くなっていることを特徴とする請求項または6に記載の半導体装置。
  8. 請求項の半導体装置の製造方法であって、
    第1トレンチゲート電極群形成用の開口群と、第2トレンチゲート電極群形成用の開口群と、第1トレンチ絶縁体群形成用の開口群と、第2トレンチ絶縁体群形成用の開口群を備えており、第1トレンチ絶縁体群形成用の開口群を構成する複数の開口は前記第2範囲に近い開口の方が幅が狭いという関係を満たしており、第2トレンチ絶縁体群形成用の開口群を構成する複数の開口は前記第1範囲に近い開口の方が幅が狭いという関係を満たしているエッチングマスクを前記半導体基板上に配置するエッチングマスク配置工程と、
    配置したエッチングマスクを介して前記半導体基板表面をエッチングすることによって、前記第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、前記第2トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、第1トレンチ絶縁体群用のトレンチ群と、第2トレンチ絶縁体群用のトレンチ群を形成するエッチング工程を有する半導体装置の製造方法。
  9. 請求項の半導体装置の製造方法であって、
    前記長手方向において、前記第2範囲に近づくほど幅がより狭く形成されている第1トレンチゲート電極群形成用の開口群と、前記長手方向において、前記第1範囲に近づくほど幅がより狭く形成されている第2トレンチゲート電極群形成用の開口群を備えているエッチングマスクを前記半導体基板上に配置するエッチングマスク配置工程と、
    配置したエッチングマスクを介して前記半導体基板表面をエッチングすることによって、前記第1トレンチゲート電極群用のトレンチ群と、前記第2トレンチゲート電極用のトレンチ群を形成するエッチング工程を有する半導体装置の製造方法。
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