JP5155555B2 - 光部品及びそれを用いた発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバの端部に取り付け可能な光部品、および、この光部品が用いられる発光装置に関する。
従来、光源からの光を、光ファイバなどのセパレータを介してディスパーサに伝え、光を所望のパターンに分散させたり、光の色を変化させたりするランプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来のランプは、ディスパーサを光ファイバなどのセパレータの先端に単に取り付けているだけであり、光ファイバなどの導光部材の端部に取り付け可能な光部品については、より改善の必要性がある。
また、球レンズと、中心軸部に光ファイバを保持するフェルールとを有し、光ファイバの先端とフェルールの先端部とを均一面となし、球レンズの焦点位置に光ファイバの先端部が位置するように球レンズ及びフェルールを同一軸上で保持するコリメータにおいて、球レンズを保持する第1のスリーブと、フェルールを保持し且つ第1のスリーブと互いに一体的に組合される第2のスリーブとを設けるコリメータが提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
しかしながら、この球レンズには、蛍光体が含有されておらず、光ファイバから出射される光と異なる波長の光を出すことができず、レンズから所望の色を出すことができない。また、この球レンズはレンズ効果を持たせることを主目的としているため、球レンズの部分がホルダなどの非透光性部材で覆われるのは好ましく、球レンズの抜脱防止のための係止部が設けられていない。そのため、球レンズが抜脱する事態が生じる。
さらに、光ファイバを中心部に固定したフェルールと、球状のレンズと、該光ファイバ端面から該レンズまでの距離を可変できる回転リングと、を有する光ファイバとレンズとの結合方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、球レンズには、蛍光体が含有されておらず、光ファイバから出射される光と異なる波長の光を出すことができず、レンズから所望の色を出すことができない。また、光ファイバと球レンズとの間に空間があることから、光ファイバから出射された光が球レンズで反射され、外部に効率よく出射されない事態が生じる。
特表2003−515899号公報 特開昭63−149611号公報 特開平4−131817号公報 特開平4−195005号公報
そこで、本発明は、光ファイバから出射される光と異なる波長の光を放出でき、かつ、光出力の高い発光装置及びそれに用いる光部品を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記課題は、次のようにして解決される。
本発明の光部品は、光ファイバを保持するための光ファイバ保持部材と、光変換部材と、光変換部材及び光ファイバ保持部材を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材で変換された光を取り出し可能な開口部が設けられてなり、且つ、開口部に内側に向って突出した少なくとも一個以上の係止部を有するキャップとからなり、キャップ内孔に挿入された光変換部材を、光ファイバ保持部材が係止部に押圧した状態で内孔に固定されてなることを特徴とする。これによりキャップから光変換部材が抜脱するのを容易に防止でき、しかも、キャップ内から光を取り出すことができる。尚、光変換部材がキャップの孔内に配置されているため、係止部が少なくとも1本あれば固定でき、光の遮蔽を軽減することができる。また、光変換部材のみを取り替えることにより異なる色調を有する発光装置を提供することができる。さらに、光ファイバ保持部材から出射される光が一であっても、光変換部材のみを取り替えることにより光ファイバ保持部材から出射される光と異なる複数の光を放出することができる。
前記光変換部材は、ガラス中に蛍光体が混合されていることが好ましい。これにより光変換部材の劣化を防止することができる。また、樹脂に比べて耐熱性に優れた光部品を提供することができる。
ガラスに混合される蛍光体は均一に分散されていることが好ましい。蛍光体は光ファイバから出射された光を吸収し、波長変換を行い、所定の光を放出するが、吸収した光の一部は熱に変換される。そのため、蛍光体に蓄積した熱を拡散することが重要となる。また、蛍光体を均一に分散することにより、出射光の配向色ムラを低減することができる。
前記光変換部材は、前記キャップの内孔に嵌合されていることが好ましい。これにより、キャップ内での光変換部材の移動を低減できる。また、光変換部材で発生する熱をキャップや光ファイバ保持部材に伝達し放熱性を高めることができる。
前記光変換部材は、円柱形状、略円錐台形状ドーム形状及び球形状のいずれかであることが好ましい。その理由は、多角形状に比べ加工が容易であり、また、キャップ内孔に光変換部材を挿入する際に、欠けやクラックが発生し難く、また、キャップからの光変換部材の抜脱を容易に防止できるためである。また、ドーム形状や球形状であれば、さらに、レンズ効果を持たせることができる。
また、光変換部材は、色調の異なる光変換部材を複数個設けることもできる。これにより所定の色調を実現することができる。
前記光変換部材と前記光ファイバ保持部材との間に光反射部材が設けられていることが好ましい。特に、光ファイバの端面を除く部分に設けられていることが望ましい。これにより光取り出し効率の向上を図ることができる。つまり、光変換部材中の蛍光体は入射されてきた光の一部を反射する。このため、蛍光体に吸収されずに反射された光は光ファイバ保持部材側に戻ってくる。この戻り光を光反射部材によって再び光変換部材中に照射することにより、光変換効率を向上させることができる。よって、光ファイバから出射された光を有効に利用することができる。なお、光ファイバを除く、光ファイバ保持部材に近い側の光変換部材の端面部分に直接光反射部材を形成してもよい。
前記光反射部材は、前記光変換部材の形状に嵌合する形状が形成されていることが好ましい。これにより、光ファイバから出射された光を有効に利用することができる。また、光変換部材から発生した熱を光反射部材を伝って、効率よく外部に放熱することができる。
前記キャップの内壁の少なくとも一部には、光反射部材が設けられていることが好ましい。キャップの内壁に光反射部材を設けることにより、キャップへの光吸収を低減することができる。
前記キャップは、前記係止部に、先端に向かって拡開するリフレクタが設けられていることが好ましい。具体的には、前記リフレクタの先端部が、前記キャップの内径と同じ若しくはそれよりも大きいことが好ましい。また、前記係止部の開口部を先端に向かって拡開させ、係止部の開口部の先端を光変換部材の最大径と同じ若しくはそれよりも大きくすることで、発光観測面側から見たとき、光変換部材の表面積を大きくすることができ、集光性が高くなり、光取り出し効率の向上を図ることができる。
前記光部品は、前記光変換部材と前記光ファイバ保持部材との間に、前記光変換部材よりも耐熱性に優れた部材を配置することもできる。光ファイバから出射される光は高出力のため、光変換部材に含有されている蛍光体が劣化する場合がある。そのため、耐熱性に優れた部材を光ファイバの端部に配置して、光拡散効果を高めたり、放熱性を高めたりすることで、光変換部材の劣化を抑制することができる。
本発明の発光装置は、励起光を出射する励起光源と、該励起光源から出射される励起光を伝達する光ファイバと、該光ファイバの先端に設けられる前記光部品と、を有することを特徴とする。これにより光ファイバから出射される光と異なる波長の光を放出でき、かつ、光出力の高い発光装置を提供することができる。
前記励起光源が、半導体レーザであることが好ましい。これにより、光出力の極めて高い発光装置を提供することができる。
また、本発明の光変換材料は、前記本発明の光部品に用いられる光変換部材であって、前記光変換部材が、円柱状、略円錐台形状ドーム形状及び球形状のいずれかの形状に加工されてなることを特徴とする。光変換部材を円柱状、略円錐台形状ドーム形状及び球形状のいずれかの形状に加工することにより、キャップ内孔に挿入する際に、欠けやクラックの発生を防止できる。
また、本発明のキャップは、前記本発明の光部品に用いられるキャップであって、内孔の一端に光変換部材で変換された光を取り出し可能な開口部が設けられてなり、且つ、開口部に内側に向って突出した少なくとも一個以上の係止部を有することを特徴とする。これによりキャップから光変換部材が抜脱するのを容易に防止でき、しかも、キャップ内から光を取り出すことができる。尚、光変換部材がキャップの孔内に配置されているため、係止部が少なくとも1本あれば固定でき、光の遮蔽を軽減することができる。
本発明のキャップは、前記本発明の光部品に用いられるキャップであって、前記キャップが、金属であることを特徴とする。その理由は、金属は、ガラスやセラミックスに比べて熱伝導率が高く、光ファイバから出射された光を別の波長の光に変換する際、光変換材料に蓄積した熱を容易に拡散することできるためである。また、加工が容易で、しかも、機械的強度が高いためである。尚、キャップの材質としては、金属であれば、特に制限はないが、中でも、比較的安価なステンレス、鉄ニッケル合金、コバール合金、アルミニウム合金を用いることが好ましい。
本発明のキャップは、前記係止部に、先端に向かって拡開するリフレクタが設けられていることが好ましい。具体的には、前記リフレクタの先端部が、前記キャップの内径と同じ若しくはそれよりも大きいことが好ましい。また、前記係止部の開口部を先端に向かって拡開させ、係止部の開口部の先端を光変換部材の最大径と同じ若しくはそれよりも大きくすることで、発光観測面側から見たとき、光変換部材の表面積を大きくすることができ、集光性が高くなり、光取り出し効率の向上を図ることができる。
本発明のキャップは、内壁の少なくとも一部に光反射部材が形成されてなることが好ましい。これにより光取り出し効率を向上させることができる。
本発明によれば、光ファイバから出射される光と異なる波長の光を放出でき、かつ、光出力の高い発光装置及びそれに用いる光部品を提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図1(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略A−A’断面図である。図1(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略B−B’断面図である。
第1の実施の形態に係る光部品は、光ファイバ10と、光ファイバ10を持つ光ファイバ保持部材20と、キャップ30と、光変換部材40と、を有する。キャップ30は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材40を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材40で変換された光を取り出し可能な開口部32が設けられてなり、且つ、開口部32に内側に向って突出した4個の係止部31を具備する。これにより、光の遮蔽による光の取り出し効率の低下を抑えながら、光変換部材40の抜脱を防止することができる。係止部31は、光変換部材40の抜脱を防止するため、開口部32の内側に突出するようにL字形に曲がっていることが好ましく、少なくとも1個以上あればよい。特に、3個以上あれば、光変換部材40を光ファイバ保持部材20に確実に固定することができる。尚、開口部32の内側に突出するようにL字形に曲がった係止部31を用いて光変換部材40を固定する場合、係止部31の個数が多くなる程、固定強度を高くすることができるが、光変換部材40の光を放出する平面に占める係止部31の割合も大きくなるため、光取り出し効率が低下する。一方、係止部31の個数が少なくなる程、光変換部材40の光を放出する平面に占める係止部31の割合は小さくなるため、光取り出し効率は向上するが、固定強度は低下する。そのため、使用目的に応じて適宜、係止部31の形状や本数を変更すればよい。光変換部材40は、キャップ30内に配置され、光ファイバ保持部材20と係止部31に挟まれた状態で内孔に固定されている。
光ファイバ10の一端は励起光源(図示しない)に接続されており、他端は光変換部材40を備える光部品が取り付けられている。光ファイバ保持部材20内には光ファイバ10が挿通されている。キャップ30の内孔は、光ファイバ保持部材20の外径と略同一で嵌合されている。光ファイバ保持部材20には、キャップ30を取り外し可能とするため隙間や凹凸、ネジ形状を設けていてもよい。ただし固定強度を高めたい場合、光ファイバ保持部材20とキャップ30とをYAG溶接等により固定してもよい。光変換部材40の直径は、光ファイバ保持部材20の外径と略同一の外径を有していることが好ましく、キャップ30の内孔とも略同一の外径を有していることが好ましい。
光変換部材40はガラス41中に蛍光体42が混合されている。この蛍光体42はガラス41中に均一に分散されていることが好ましい。
光変換部材40は円柱形状であるが物理的な円柱形状である必要はなく、丸みを帯びた角部を有していたり、ゆがんでいたりしていてもよい。光部品を発光観測面側から観測すると、図1(b)に示すように、キャップ30の係止部31の開口部32に光変換部材40が露出した状態で観測される。
この第1の実施の形態によれば、光変換部材40は、キャップ30内に配置し、光変換部材40が係止部31に当たるまで光ファイバ保持部材20を押圧することで簡易に取り付けることができる。よって光変換部材40の取り替えを光ファイバ10や光ファイバ保持部材20とは独立した部材である光変換部材40に対して行えるため、光変換部材40が不良である場合、キャップ30を取り外して光変換部材40を交換すればよい。よって、光変換部材40の取り替えを光ファイバ10及び光ファイバ保持部材20単位ではなく、キャップ30単位で行うことができる。したがって、第1の実施の形態によれば、光ファイバ10を用いた製品の歩留まりを改善することができる。また、円柱形状の光変換部材40であるため、光出射部のファイバ10の位置が円柱形状の中心からずれていても、ほぼ同じ厚さであるため大幅な色ズレを生じることがない。また、光変換部材40は、蛍光体42が分散混合されており、キャップ30の内面との摩擦係数が大きいことから光変換部材40のキャップ30内での回転を抑制することもできる。
また、ガラス41中に混合された蛍光体42は、励起光源からの光を変換する際に熱が発生する。光変換部材40を有機系の樹脂の接着剤を用いて固定した場合、蛍光体42の熱により有機系の樹脂は黄変等して劣化する。これにより光取り出し効率が低下する。第1の実施の形態によれば有機系の樹脂を用いずに光変換部材40を固定できるため、光取り出し効率を高いまま維持することができる。一方、光変換部材40中の蛍光体42は、光ファイバ10から離れた側に多く配置することもできる。光ファイバ10から出射される光は高密度であるため、わずかでも蛍光体42を離しておく方が好ましいからである。光変換部材40と光ファイバ保持部材20との接触面積を大きくすることにより、放熱性を高めることができる。
なお、光変換部材40の固定強度を高めたい場合、光変換部材40と光ファイバ保持部材20を低融点ガラスを用いて固定してもよい。この場合、光ファイバ保持部材20または光変換部材40のどちらかの部材の接触部分(光ファイバ10の端面部を除く)に、例えば、ペースト状の低融点ガラスを塗布し、光ファイバ保持部材20と光変換部材40を接着し加熱することで固定できる。両者の部材の接触部分全面に低融点ガラスを用いて固定することも可能であるが、一部のみに低融点ガラスを用いて固定することも可能である。これは光変換部材40をキャップ30で覆うため、光変換部材40が容易に落脱することがないためである。また、光変換部材40とキャップ30についても、これら部材の接触部分に上記と同様にして低融点ガラスを用いて固定してもよい。この場合、キャップ30と光ファイバ保持部材20とを接合する前に、キャップ30に低融点ガラスを用いて光変換部材40を固定すればよい。
光変換部材40は、光ファイバ保持部材20とキャップ30とで挟み込むことにより固定することができる。上述のように光変換部材40を光ファイバ保持部材20若しくはキャップ30に予め取り付けておいてもよい。
光変換部材40は、1個のみである必要はなく、複数個用いることもできる。
円柱状の光変換部材40は、ダイヤモンド−グラインダを用いて円柱加工を行い、余分な部位を切断除去することで得ることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図2(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図2(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図2(c)は、本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略C−C’断面図である。図2(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略D−D’断面図である。第1の実施の形態と同様な部材を使用するため、形状がやや異なっていても図番は同一のものを使用する。
第2の実施の形態に係る光部品は、光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に光反射部材50を設けている以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に光反射部材50を設けることにより、光変換部材40中の蛍光体42で反射し、光ファイバ保持部材20側に戻ってくる光を、光反射部材50によって、再び光変換部材40に照射することができ、光変換効率を向上させることができる。また、光変換部材40から発生した熱を光反射部材50を伝って、効率よく外部に放熱することができる。さらには、キャップ30と光ファイバ保持部材20とをネジ締めにより光部品を製造する場合、光反射部材50が緩衝材として作用して強固に固定することができることもある。
なお、光反射部材50は、光ファイバ10からの光を光変換部材40に効率よく入射させるため、光ファイバ保持部材20における光ファイバ10の端部には設けない方が好ましい。
また、光反射部材50は、光変換部材40に符合する形状とすることが好ましいが、凹凸を設けることもできる。また、光反射部材50は、光ファイバ保持部材20に取り付けられた状態でキャップ30内に挿入されてもよいし、光変換部材40に取り付けられた状態でキャップ30内に挿入されてもよい。さらには、光ファイバ保持部材20及び光変換部材40のいずれにも取り付けられない別部材とし、光変換部材40と光保持部材20との間に挿入することによって、キャップ30内に保持してもよい。また、光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に光反射部材50を設け、低融点ガラスによって固定する場合、例えば、光ファイバ保持部材20または光変換部材40のどちらかの部材の接触部分に、上述のように、ペースト状の低融点ガラスを塗布し、もう一方の部材の接触部分に、光反射部材50を形成し、光ファイバ保持部材20と光変換部材40を接着し加熱したり、光ファイバ保持部材20及び光変換部材40の光反射部材との接触部分に、ペースト状の低融点ガラスを塗布し、光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に光反射部材50を挟み、加熱すればよい。
また、光変換部材は、キャップの内壁の少なくとも一部に設けてもよい。光変換部材をキャップの内壁の一部に設けることで、光変換部材40内で分散された光を効率良く反射させ、キャップ外部に光を放出させることができる。
光反射部材50の材質としては、光ファイバ10から出射される励起光を効率よく反射できる部材であることが好ましく、例えば、金、銀、アルミニウム、ロジウム、プラチナなどの金属部材及びこれらの合金、或いは、これらから成る膜体、或いは、これらが膜付けされた部材を用いることができる。尚、光反射部材50の形成方法としては、真空蒸着法、メッキ法等、様々な方法を用いることができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図3(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図3(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図3(c)は、本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略E−E’断面図である。図3(d)は、本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略F−F’断面図である。第1の実施の形態と同様な部材を使用するため、形状がやや異なっていても図番は同一のものを使用する。
第3の実施の形態に係る光部品は、光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に耐熱性に優れた部材60を設けている以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
光ファイバ10から出射される光出力が高いため、光変換部材40が熱や光により劣化しやすくなる傾向にあるが、光変換部材40と光ファイバ保持部材20との間に光変換部材40よりも耐熱性に優れた部材60を配置ことにより、光変換部材40の熱や光による劣化を低減することができる。
耐熱性に優れた部材60としては、例えば、ガラス単体や、ガラスに酸化チタン、酸化ケイ素などの光拡散材を含有させたものを使用することができる。光拡散材を含有させることにより、光が拡散し、光変換部材40への光の入射の偏りを低減することができる。また、光変換部材40に用いる蛍光体よりも耐熱性に優れた蛍光体を含有したガラスを用いてもよい。
耐熱性に優れた部材60の形状としては、光変換部材40と略同一直径の円柱形状とすることもできるが、この大きさや形状に限られるものではなく、光変換部材40の直径よりも小さいものを用いてもよいし、球形状のものを用いてもよい。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図4(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図4(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図4(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略G−G’断面図である。図4(d)は、本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略H−H’断面図である。
第4の実施の形態に係る光部品は、キャップ130の係止部131の形状が異なっている以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
係止部131は、キャップ130の光出射側(平面側)から視認して十字形状に交差している形状を成している。この交差した部分により光変換部材140の抜脱を防止することができる。
光変換部材140はガラス41中に蛍光体42が含有されている。光変換部材140は円柱形状であり、光変換部材140の直径は、係止部131の内径とほぼ同じで、キャップ130内に嵌合されている。光変換部材140は、キャップ130内に収まっているため、光変換部材40を外的障害物から保護することができる。
この光部品は、第1の実施の形態と同様、光変換部材140を、キャップ30内に配置し、光変換部材40が係止部131に当たるまで光ファイバ保持部材20を押圧することで簡易に取り付けることができる。これにより光変換部材140のぐらつきがなくなり高い機械的強度を持った光部品を形成することができる。
光変換部材140は、交差された係止部131の隙間から視認できる。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図5(a)は、本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図5(b)は、本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図5(c)は、本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略I−I’断面図である。図5(d)は、本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略J−J’断面図である。
第5の実施の形態に係る光部品は、円錐台形状の光変換部材240とキャップ230の形状が異なる以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
光変換部材240は、キャップ230からの抜脱を防止するため、底面側が広い円錐台形状を成している。光変換部材240の平面側はキャップ230から突出しているが、キャップ230内に収めることもできる。
キャップ230は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材240を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材240で変換された光を取り出し可能な開口部232が設けられてなり、且つ、開口部232に内側に向って突出した4個の係止部231を具備する。係止部231は、開口部内側に突出するようにL字形の形状を有しており、光変換部材240の側面を固定している。係止部231は光変換部材240の光出射面を覆っていないため、光取り出し効率を向上させることができる。尚、係止部は4個である必要はなく、目的に応じて適宜選択すればよい。
光変換部材240の円錐台形の形状としては、図3に示す形状だけでなく、円錐台と円柱状の組合せ形状とすることもできる。略円錐台形状にさらに円柱状部分を設けた形状にすることで、光変換部材240とキャップ30との接触面積を大きくすることにより、係止部231と光ファイバ保持部材20との挟み込みの際の機械的強度を高くすることができる。このような形状を有する光変換部材240は、ダイヤモンド−グラインダを用いて円柱加工を行い、続いて、所望の形状が残るように加工されたダイヤ電着ホイールに円柱加工した光変換部材の先端を押しつけ、光変換部材及びダイヤ電着ホイール回転させながら、研削加工により形状を転写し、余分な部位を切断除去することで得ることができる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図6(a)は、本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図6(b)は、本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図6(c)は、本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略K−K’断面図である。図6(d)は、本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略L−L’断面図である。
第6の実施の形態に係る光部品は、ドーム形状の光変換部材340とキャップ330の形状が異なる以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
光変換部材340は、キャップ330からの抜脱を防止するため、底面側が広いドーム形状若しくは半球形形状を成している。光変換部材340の平面側はキャップ330から突出しているが、キャップ330内に収めることもできる。
キャップ330は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材340を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材340で変換された光を取り出し可能な開口部332が設けられてなり、且つ、開口部332に内側に向って突出した4個の係止部331を具備する。係止部331は、開口部332の内側に突出するようにL字形の形状を有しており、光変換部材340の側面を固定している。係止部331は光変換部材340の曲面を覆っていないため、光取り出し効率を向上させることができる。また、レンズ効果を持たせることもできる。尚、係止部331は4個である必要はなく、目的に応じて適宜選択すればよい。
ドーム形状の光変換部材340は、ダイヤモンド−グラインダを用いて円柱加工を行い、続いて、回転するカップ型砥石に光変換部材の先端を押しつけ、所望の形状のアウトラインに沿ってカップ型砥石を動かし、ドーム形状を形成し、余分な部位を切断除去することで得ることができる。
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図7(a)は、本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図7(b)は、本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図7(c)は、本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略M−M’断面図である。図7(d)は、本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略N−N’断面図である。
第7の実施の形態に係る光部品は、キャップ430の形状が異なる以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
キャップ430は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材440を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材440で変換された光を取り出し可能な開口部432が設けられてなり、且つ、開口部432に内側に向って突出した1個の係止部431を具備する。光変換部材440の一部はキャップ430の内孔に配置されているため、横方向の移動を低減することができる。光変換部材440は、キャップ430の内孔に嵌合されていることが好ましいが、やや光変換部材440の直径を小さくし、キャップの内孔に嵌めやすくすることもできる。光変換部材440は、縦方向の抜脱を防止するため、開口部内側に突出するようにL字形の形状を有する係止部431で固定している。光変換部材440は、側面の一部が視認できるように光ファイバ保持部材420と係止部431とで挟み込まれている。
光変換部材440は、円柱形状であるが、円錐台形状、ドーム形状、球形状なども使用することができる。円錐台形状やドーム形状及び球形状の上面で係止することもできるが、上面側よりも裾が拡がっているため側面で係止することもできる。
<第8の実施の形態>
第8の実施の形態に係る光部品について図面を用いて説明する。図8(a)は、本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図8(b)は、本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。図8(c)は、本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略O−O’断面図である。図8(d)は、本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略P−P’断面図である。
第8の実施の形態に係る光部品は、キャップ530先端部(開口部532)に、先端に向かって拡開するリフレクタ部533を設けている以外は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様な部分については説明を省略する。
キャップ530は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材540を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材540で変換された光を取り出し可能な開口部532が設けられてなり、且つ、開口部532に内側に向って突出した3個の係止部531を具備する。また、キャップ530先端部(係止部531)に、係止部531の側面を覆うように、先端に向かって拡開するリフレクタ部533を形成されている。これにより光変換部材540の側面から出射された光も集光し易くし、配向特性を制御することができる。リフレクタ533の先端部は前記キャップ530の内径と同じ若しくはそれよりも大きくなるように形成されていることが好ましいが、配向特性に応じて種々の形状にすることもできる。また、係止部531は3個である必要はなく、目的に応じて適宜選択すればよい。
<第1乃至第8の実施の形態について>
第1乃至第8の実施の形態で使用されている部材について説明する。
光ファイバ保持部材20の材質としては、高熱伝導率、耐食性、優れた溶接性を有する部材が好ましく、例えばニッケルや、ステンレス材、コバールなどが好ましい。光ファイバ保持部材20の大きさは特に限定されず、光ファイバ10や光変換部材40、140、240、340、440、540等の径に応じて適宜変更することができる。
キャップ30、130、230、330、430、530としては、高い熱伝導率を有し、且つ、光ファイバ保持部材20と熱膨張係数が等しい部材を用いることが好ましく、具体的には金属を用いることが好ましい。より具体的には、ステンレス、鉄ニッケル合金、コバール合金、アルミニウム合金が好ましい。このようにすれば、光ファイバ10から出射された光を別の波長の光に変換する際、光変換部材に蓄積した熱を拡散することができ、しかも、光ファイバ保持部材とキャップとの熱膨張係数の差に基づいて、光変換部材やキャップなどに不良が発生することを防止することができ、歩留まりを向上させることができる。
光ファイバ保持部材20とキャップ30、130、230、330、430、530とは交換可能に接続部分を略同一の嵌合する形状とすることができるほか、光ファイバ保持部材とキャップに雄ネジと雌ネジを設けるネジ式、光ファイバ保持部材とキャップに凹凸を設ける嵌め込み式などを採ることができる。また、固定強度を上げ、高信頼性を得るため、光ファイバ保持部材とキャップとを溶接固定若しくは接着材固定する接合方法もある。溶接固定の場合、例えばYAGレーザ溶接で、光ファイバ保持部材とキャップとの一部を溶かし、溶接固定するものである。接着剤固定の場合、予め、キャップの側面に穴を空けておき、光ファイバ保持部材をキャップの内孔に挿入した後、キャップの側面に設けた穴部に有機または無機の接着材を充填し、光ファイバ保持部材とキャップを固定するものである。
光変換部材40、140、240、340、440、540としては、蛍光体42をガラス41中に含有させ分散させたものであることが好ましい。このような光変換部材を得るには、ガラス粉末と蛍光体とを混合し、この混合粉末を、例えばプレス成形し、焼成後、所望の形状に加工すればよい。
光変換部材40、140、240、340、440、540に使用するガラス41は、ケイ酸塩ガラスであることが好ましい。特に、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、ホウ酸、リン酸、亜鉛酸化物のいずれか1種以上を含有するケイ酸塩ガラスであることが好ましい。これにより光変換部材の耐光性や信頼性が向上し、光変換部材の劣化を防止することができる。
蛍光体42は、例えば、窒化物系半導体を発光層とする半導体発光ダイオード、レーザダイオードからの光を吸収し異なる波長の光に波長変換するものであればよい。例えば、Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される窒化物系蛍光体・酸窒化物系蛍光体、Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に付活されるアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光体、アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体、アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体、アルカリ土類ケイ酸塩、アルカリ土類硫化物、アルカリ土類チオガレート、アルカリ土類窒化ケイ素、ゲルマン酸塩、又は、Ce等のランタノイド系元素で主に付活される希土類アルミン酸塩、希土類ケイ酸塩又はEu等のランタノイド系元素で主に賦活される有機及び有機錯体等から選ばれる少なくともいずれか1以上であることが好ましい。光変換部材40は、ガラス粉末と蛍光体粉末とを混合し、この混合粉末を、例えば加熱プレス成形することにより得ることができる。蛍光体42の他に酸化チタンなどの光拡散剤や、酸化防止剤なども混合しておくこともできる。
尚、光変換部材40、140、240、340、440、540内で分散された光を効率良く反射し、キャップ外部に放出させるために、キャップ30、130、230、330、430、530の内面や、光ファイバ保持部材20と光変換部材40との間に、光反射部材50を設けることができる。光反射部材50としては、金、銀、アルミニウム、ロジウム、プラチナなどの金属部材及びこれらの合金、或いは、これらから成る膜体、或いは、これらが膜付けされた部材を用いることが好ましい。光反射部材の形成方法としては、真空蒸着法、メッキ法等、様々な方法を用いることができる。
<発光装置>
本発明に係る発光装置について説明する。図9は、本発明に係る発光装置を示す概略構成図である。大きさや形状は実際の寸法と異なる。
発光装置は、励起光源200と光ファイバ10と光部品とを備える。光部品は光ファイバ10を持つ光ファイバ保持部材20と、キャップ30と、光変換部材40と、を備える。
励起光源200は、360nm〜500nmに発光ピーク波長を有する半導体発光素子を用いることができる。例えば、405nm近傍や445nm近傍に発光ピーク波長を有するレーザダイオード素子を用いる。レーザダイオード素子は、GaN系の半導体素子である。またGaN系の発光ダイオード素子を用いることもできる。
光ファイバ10は、例えば、石英の光ファイバ10を使用するが、プラスチックファイバを用いることもできる。
レーザダイオード素子から射出された励起光は、レンズを透過して射出部に集光される。射出部は光ファイバ10と接続されており、励起光源200から射出された励起光は光ファイバ10を伝って光部品に伝達される。光変換における光変換部材40、140、240、340、440、540で波長変換され、励起光源から出射された光と異なる光を外部に放出する。
実施例に係る光部品について説明する。図1及び図3は、本発明の実施例1及び2に係る光部品を示す概略断面図である。図9は、実施例1及び2に係る発光装置を示す概略構成図である。図10は、実施例1及び2に係る発光装置の測定結果を示す図である。図11は、比較例1に係る光部品を示す概略断面図である。図10の横軸は光ファイバから出射される光出力を示し、縦軸は白色の光束を示す。実施例1及び2は第1及び第3の実施の形態とほぼ同一の構成を採るため説明を省略する部分もある。
発光装置は、励起光源200と光ファイバ10と光部品とを備える。
実施例1の光部品は、図1に示すように、光ファイバ10を持つ光ファイバ保持部材20と、キャップ30と、光変換部材40と、を備える。キャップ30は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材40を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材40で変換された光を取り出し可能な開口部32が設けられてなり、且つ、開口部32に内側に向って突出した4個の係止部31を具備する。光変換部材40は、円柱形状を成している。光変換部材40は、キャップ30内に配置され、光ファイバ保持部材20と係止部31との間に挟み込まれている。
キャップ30の外径は1.25mmであり、内径は0.9mmである。また、係止部31の長さは0.25mmであり、幅は0.15mmである。またキャップ内孔の形状に嵌合する光ファイバ保持部材20の外径も0.9mmである。光変換部材40は、直径が約0.9mm、厚さ約0.45mmに加工した円柱状のものを使用した。
また、実施例2の光部品は、図3に示すように、光ファイバ10を持つ光ファイバ保持部材20と、キャップ230と、光変換部材240と、を備える。キャップ230は、光ファイバ保持部材20及び光変換部材240を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材240で変換された光を取り出し可能な開口部232が設けられてなり、且つ、開口部232に内側に向って突出した4個の係止部231を具備する。光変換部材240は、略円錐台形状を成している。光変換部材240は、キャップ230内に配置され、光ファイバ保持部材20と係止部231との間に挟み込まれている。
キャップ230の外径は1.25mmであり、内径は1mmである。また、係止部231の長さは0.25mmであり、幅は0.15mmである。またキャップ内孔の形状に嵌合する光ファイバ保持部材20の外径も1mmである。光変換部材240は、底面直径が約1mm、上面直径が約0.42mm、厚さ約0.5mmに加工した略円錐台形状のものを使用した。
キャップ30及び光ファイバ保持部材20は銀メッキ処理されたステンレス材を使用した。
ガラス41は、60SiO−15CaO−15BaO−5Al−5B(mol%)を使用した。
蛍光体42は、LuAl12:Ceと(Y0.98Gd0.02Al12:Ceの混合物を使用した。
励起光源は、GaN系レーザダイオード素子を用い、約445nmに発光ピークを有するものを使用した。
この発光装置を測定したところ、実施例1に係る発光装置は、比較例1に係る発光装置よりも、300mW時において約36%も光束が向上していた。また、実施例2に係る発光装置は、比較例1に係る発光装置よりも、300mW時において約27%も光束が向上していた。このように、従来の発光装置よりも本発明に係る発光装置の方が、光出力の向上を図ることができる。
なお、比較例1に係る発光装置は、図11に示すように、光ファイバ610と、光ファイバ610を持つ光ファイバ保持部材620と、光ファイバ保持部材620に設けられる固定部材630と、光変換部材640と、を有する。光ファイバ保持部材620は、接合部621を用いて固定部材630の抜脱を防止している。光変換部材640は、低融点ガラス660を用いて固定部材630に固着させている。低融点ガラス660としては、軟化点が650℃以下のスズ燐酸系ガラスを用いた。
固定部材630の外径は1.25mmであり、内径は0.7mmであり、嵌合部の内径は0.9mmであり、嵌合部の深さは0.1mmである。また、固定部材630の内孔の形状に嵌合する光ファイバ保持部材620の外径も0.7mmである。光変換部材640は直径0.9mm、肉厚0.45mmになるように加工した円柱状のものを使用した。
本発明の発光装置は、発光ダイオード素子やレーザダイオード素子などの発光装置に利用することができる。例えば、本発明に係る発光装置は、医療用内視鏡や工業用内視鏡、照明器具、バックライトなどに利用することができる。
(a)本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略A−A’断面図である。(d)本発明の第1の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略B−B’断面図である。 (a)本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略C−C’断面図である。(d)本発明の第2の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略D−D’断面図である。 (a)本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略E−E’断面図である。(d)本発明の第3の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略F−F’断面図である。 (a)本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略G−G’断面図である。(d)本発明の第4の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略H−H’断面図である。 (a)本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略I−I’断面図である。(d)本発明の第5の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略J−J’断面図である。 (a)本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略K−K’断面図である。(d)本発明の第6の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略L−L’断面図である。 (a)本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略M−M’断面図である。(d)本発明の第7の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略N−N’断面図である。 (a)本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略側面図である。(b)本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略平面図である。(c)本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略O−O’断面図である。(d)本発明の第8の実施の形態に係る光部品の構成を示す概略P−P’断面図である。 本発明に係る発光装置を示す概略構成図である。 実施例に係る発光装置の測定結果を示す図である。 比較例1に係る光部品を示す概略断面図である。
符号の説明
10、610…光ファイバ
20、620…光ファイバ保持部材
30、130、230、330、430、530…キャップ
31、131、231、331、431、531…係止部
32、132、232、332、432、532…開口部
40、140、240、340、440、540、640…光変換部材
41…ガラス
42…蛍光体
50…光反射部材
60…耐熱性に優れた部材
200…励起光源
533…リフレクタ部
621…接合部
630…固定部材
660…低融点ガラス

Claims (11)

  1. 光ファイバを保持するための光ファイバ保持部材と、
    光変換部材と、
    光変換部材及び光ファイバ保持部材を挿入可能な内孔を有し、内孔の一端に光変換部材で変換された光を取り出し可能な開口部が設けられてなり、且つ、開口部内側に向って突出するようにL字形に曲がった少なくとも個以上の係止部を有するキャップとからなり、
    キャップ内孔に挿入された光変換部材を、光ファイバ保持部材が係止部に押圧した状態で内孔に固定し、前記光変換部材は、ガラス中に蛍光体が混合されていることを特徴とする光部品。
  2. 前記光変換部材は、前記キャップの内孔に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
  3. 前記光変換部材は、円柱形状、略円錐台形状、ドーム形状及び球形状のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
  4. 前記光変換部材と前記光ファイバ保持部材との間に光反射部材が設けられていることを特徴する請求項1に記載の光部品。
  5. 前記光反射部材は、前記光変換部材の形状に嵌合する形状が形成されていることを特徴とする請求項に記載の光部品。
  6. 前記キャップの内壁の少なくとも一部には、光反射部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
  7. 前記キャップは、前記係止部に、先端に向かって拡開するリフレクタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
  8. 前記リフレクタの先端部は、前記キャップの内径と同じ若しくはそれよりも大きいことを特徴とする請求項に記載の光部品。
  9. 前記光部品は、前記光変換部材と前記光ファイバ保持部材との間に、前記光変換部材よりも耐熱性に優れた部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
  10. 励起光を出射する励起光源と、
    該励起光源から出射される励起光を伝達する光ファイバと、
    該光ファイバの先端に設けられる請求項1〜のいずれか1項に記載の光部品と、
    を有することを特徴とする発光装置。
  11. 前記励起光源が、半導体レーザであることを特徴とする請求項10に記載の発光装置。
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