JP5154240B2 - 加工品の移送方向の長さ良否判定方法 - Google Patents

加工品の移送方向の長さ良否判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、長尺体を切断機により次々と所望長さに切断した後に移送されてくる切断された加工品の移送方向の長さ良否判定方法に関するものである。
一般に、形鋼や鉄板等の加工品は、ライン上でロールフォーミング加工やプレス加工等の種々の加工工程を経て所定形状を成す長尺体へと加工された後に、最終的にこの長尺体をラインの下流側で切断機により次々と所望長さに切断されることにより加工品となって次々と移送されてくるのであるが、このような所望長さに切断された加工品の移送方向の長さ良否判定方法としては、例えば所望長さに切断された加工品が移送されてくるライン上の一箇所に光電管等のセンサを設置し、このセンサで移送されてくる加工品の下流側端縁を検出してから加工品の上流側端縁を検出するまで経過した時間を計測し、計測された経過時間とラインの移送速度との関係に基づいて加工品の下流側端縁から上流側端縁までの距離を算出し、この算出された距離と加工品の所望長さとを比較することにより加工品の移送方向の長さ良否を判定する方法が従来より存在した。
しかしながら、このようなセンサを用いた加工品の移送方向の長さ良否判定方法では、ライン上の一箇所に設置されたセンサのみで次々と移送されてくる加工品の両端縁を検出するものであるから、検出された端縁が加工品の下流側端縁であるのか或いは加工品の上流側端縁であるのかを判別するのが非常に困難であり、この下流側端縁及び上流側端縁の判別を誤ると、算出された加工品の下流側端縁から上流側端縁までの距離が実際の距離と全く違うものとなってしまうという欠点があるばかりでなく、例えば加工品の移送方向の長さ良否を判定されるラインがロールフォーミング加工等の種々の加工工程を有するためそのラインの移送速度が刻々と変化するような加工品のラインである場合には、センサで移送されてくる加工品の下流側端縁を検出してから加工品の上流側端縁を検出するまで経過した時間を計測したとしても、移送速度自体が一定でないため正確な加工品の下流側端縁から上流側端縁までの距離を一切算出することができないので、加工品の移送方向の長さ良否を判定することができないという欠点もあった。
そこで、このようなセンサを用いた加工品の移送方向の長さ良否判定方法における欠点を克服すべく、近年ではカメラを用いて撮影された画像を解析することにより加工品の移送方向の長さ良否を判定する方法が開発されてきており、このようなカメラを用いた加工品の移送方向の長さ良否判定方法としては、例えば搬送材料の一端の位置を光電センサで検出し、該光電センサの検出タイミングでの搬送材料の他端の位置をカメラで撮像して、搬送材料の長さを測定する搬送材料の長さ測定方法において、少なくとも前記光電センサ検出タイミングの前後で、前記カメラを複数回走査し、得られた画像とその走査周期から、搬送材料の搬送速度を演算して、前記長さ測定に用いる搬送材料の長さ測定方法(例えば、特許文献1参照。)の如く一端の位置をセンサで検出したときに移送材料の移送速度を演算して他端をカメラで撮影するまでの時間遅れを補正して用いる加工品の移送方向の長さ良否判定方法や、搬送される板材の長さを測定するための板長さ測定装置であって、上記板材の先端辺が基準位置に到達したことを検知する先端検知センサと、該先端検知センサが上記先端辺を検知した際に、該先端辺の少なくとも一部の像を含む第1画像を採取する第1カメラと、上記先端検知センサが上記先端辺を検知した際に、上記板材の後端辺の少なくとも一部の像を含む第2画像を採取するための第2カメラと、上記第1カメラ及び上記第2カメラから上記第1画像及び上記第2画像を受理し、上記第1画像内での上記先端辺の位置を示す先端位置情報及び上記第2画像内での上記後端辺の位置を示す後端位置情報を求める画像処理手段と、該画像処理手段から受理した上記先端位置情報及び上記後端位置情報と、上記第1画像と上記第2画像との間隔を示す画像間距離とを用いて上記板材の長さを求める長さ演算手段とを有することを特徴とする板長さ測定装置(例えば、特許文献2参照。)の如く二箇所に設置されたカメラで同時に両端縁をそれぞれ撮影する加工品の移送方向の長さ良否判定方法等が存在する。
しかしながら、これらのような加工品の移送方向の長さ良否判定方法は、移送速度が刻々と変化するようなラインに適用することができるものの、前者の一端の位置をセンサで検出して他端をカメラで撮影する加工品の移送方向の長さ良否判定方法では、センサの検出タイミングやカメラのシャッタ速度等の関係で、一端の位置の検出と他端の撮影とのタイミングに若干のズレが生じるおそれがあるために、加工品の下流側端縁から上流側端縁までの距離を正確に算出することができない場合があるという欠点があり、また後者の二箇所に設置されたカメラで同時に両端縁をそれぞれ撮影する加工品の移送方向の長さ良否判定方法では、非常に高価な部品であるカメラを二箇所に設置しなければならないから、その導入コストが非常に高くなってしまうという欠点があり、更には両者の加工品の移送方向の長さ良否判定方法において、センサとカメラとの間の距離や、カメラ同士の間の距離を良否判定を行う加工品の移送方向の長さに合わせて予め設置しなければならないから、少なくとも加工品の移送方向の長さと同等の長さを有する良否判定を行うための場所をライン上の切断機の下流側に別途確保しなければならずそのライン長が長くなってしまうという欠点があるばかりでなく、加工品の移送方向の長さを変えるたび毎にラインを停止させた上でその長さに合わせてセンサとカメラとの間の距離やカメラ同士の間の距離をいちいち変えなければならないという欠点もあり、そして加工品の移送方向の長さを頻繁に変えるようなラインでは不適切であるとう欠点もあった。
一方、このようなカメラを用いた加工品の移送方向の長さ良否判定方法としては、他にも例えば長尺物体の全長が撮影可能なように測長ラインに沿って撮影範囲を重ならせてタンデムに固定配置された複数台のカメラと、位置合わせ用のカーソルを表示させたモニタと、前記複数台のカメラを切り換えてその撮影画像をモニタに表示させるカメラ切換制御手段と、モニタに表示させたカーソルを移動させるカーソル操作手段と、長尺物体をとらえたカメラのうち、一方の端部と他方の端部をとらえた2台のカメラのモニタ表示画像に基づいて測定されるカメラ中心に対する長尺物体の有効端の離間距離を前記2台のカメラ間の離間距離に加算して長尺物体の全有効長を求める演算手段とを具備する長尺物体の測長装置(例えば、特許文献3参照。)の如くタンデムに固定配置された複数台のカメラで加工品の全長を同時にそれぞれ撮影する加工品の移送方向の長さ良否判定方法等が存在する。
しかしながら、このような加工品の移送方向の長さ良否判定方法では、そのラインで加工される最長の加工品の移送方向の長さに合わせて複数台のカメラをタンデムに固定配置することにより様々な移送方向の長さの加工品の良否判定に対応することができるものの、非常に高価な部品であるカメラを加工品の移送方向の全長に亘ってタンデムに数多く設置しなければならないから、その導入コストが膨大であるという欠点があるばかりでなく、前記カメラを用いた加工品の移送方向の長さ良否判定方法と同様に、少なくとも加工品の移送方向の長さと同等の長さを有する良否判定を行うための場所をライン上の切断機の下流側に別途確保しなければならずそのライン長が長くなってしまうという欠点もあった。
特開2001−317920号公報 特開2007−163340号公報 特開平11−281329号公報
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、長尺体を切断機により次々と所望長さに切断した後に移送されてくる切断された加工品の移送方向の長さ良否判定方法であって、特に加工品のラインの移送速度が変化しても正確に良否判定ができ且つ安価に導入することができる簡便な加工品の移送方向の長さ良否判定方法を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、高精度なNC制御機器を備えた手段で加工品の両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ目印を予め形成した後に、切断機の下流側に設置固定された1台のカメラで撮影された画像から加工品の各々の端部における端縁と目印とが共に写り込んだ静止画像を抽出し、この抽出された静止画像を解析して各々の端部における端縁と目印との間のそれぞれの距離を算出し、しかる後に算出されたそれぞれの距離を合算した長さと、予め設定された一対の目印間の間隔と、加工品の所望長さとの3つの長さに基づいてその良否を判定すれば、加工品のラインの移送速度が変化しても正確に長さの良否判定ができ且つ安価に導入することができる簡便な加工品の移送方向の長さ良否判定方法を提供することができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、長尺体を切断機により次々と所望長さに切断した後に移送されてくる切断された加工品の移送方向の長さ良否判定方法であって、
長尺体を所望長さに切断する前までに高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段により加工品の両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ判定基準用目印を予め形成した後に、切断機の下流側に設置固定されその撮影範囲として加工品の各々の端部における端縁と判定基準用目印とが同時に写り込む撮影範囲を有するように予め設定されたカメラにより移送されてくる加工品を連続的に撮影し、判定用画像抽出手段により画像中に加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像を検索し何れかの静止画像が検索できなかったときは不可の判定を下し両方の静止画像が検索できたときには両静止画像を抽出し、画像解析手段により両該静止画像を解析して加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を算出し、しかる後に演算手段により該画像解析手段で算出された両該距離を合算した長さと、目印形成手段により予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔と、加工品の所望長さとの3つの長さに基づいてその良否を判定することを特徴とする加工品の移送方向の長さ良否判定方法である。
そして、本発明方法において、判定基準用目印を重心点の設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段が静止画像に写り込んだ形状の重心点を判定基準用目印の位置として抽出したり、判定基準用目印を面積を有する形状とし、画像解析手段が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印の位置として抽出したり、これらのような態様において、面積を有する形状が、加工品のカメラと対峙する面に施された色彩により区別された区域であったり、面積を有する形状が、加工品のカメラと対峙する面に穿設された貫通穴であったりすれば、様々な形状や態様の目印を判定基準用目印として採用することができて好ましく、更に面積を有する形状が加工品のカメラと対峙する面に穿設された貫通穴である態様において、移送されてくる加工品を挟んでカメラと対峙する位置にこのカメラに向けて光を照射する光源が更に設置されていれば、判定基準用目印となる貫通穴を光の加減等の撮影環境に左右されずにカメラで正確且つ確実に撮影することができて好ましいことも究明したのである。
また、本発明方法において、演算手段としては、画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さと、加工品の所望長さから目印形成手段により予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔を差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する態様や、画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔を足した長さと、加工品の所望長さとを比較することによりその良否を判定する態様や、加工品の所望長さから画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔とを比較することによりその良否を判定する態様等の様々な演算手段を用いることができて好ましいことも究明したのである。
本発明方法は、前記の如く高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段により加工品の両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ判定基準用目印を予め形成すると共に、画像解析手段により加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像を解析して加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を算出し、しかる後に演算手段により画像解析手段で算出された両距離を合算した長さと、目印形成手段により予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔と、加工品の所望長さとの3つの長さに基づいてその良否を判定する構成と成っているから、加工品の移送方向の長さの良否を判定するための元となる数値が、高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段により予め設定された間隔で予め形成された一対の判定基準用目印に基づいて、それぞれ全く別々のタイミングで撮影された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像及び上流側端縁と上流側判定基準用目印とが共に写り込んだ静止画像のみを解析して算出されたものであるため、センサで検出されたタイミングでカメラ撮影したり二箇所に設置されたカメラやタンデムに固定配置された複数台のカメラを一斉に同時に撮影したりする従来方法の如くカメラを撮影するタイミングやカメラのシャッタ速度の精度等に一切影響を受けることなく加工品の移送方向の長さの良否を判定することができるから、その加工品の移送方向の長さの良否判定の精度を非常に高くすることができるばかりでなく、加工品のラインの移送速度が変化しても正確に良否判定ができるのである。
そして、本発明方法では、前記の如く切断機の下流側に設置固定されその撮影範囲として加工品の各々の端部における端縁と判定基準用目印とが同時に写り込む撮影範囲を有するように予め設定されたカメラにより移送されてくる加工品を連続的に撮影する構成となっているから、従来方法の如く非常に高価な部品であるカメラを二箇所に設置したり加工品の移送方向の全長に亘ってタンデムに数多く設置したりする必要がないので、その導入コストを安価にすることができるばかりでなく、センサとカメラとの間の距離やカメラ同士の間の距離を良否判定を行う加工品の移送方向の長さに合わせて予め設置したり、ラインで加工される最長の加工品の移送方向の長さに合わせて複数台のカメラをタンデムに固定配置したりする従来方法の如く加工品の移送方向の長さと同等の長さを有する良否判定を行うための場所をライン上の切断機の下流側に別途確保する必要がないので、本発明方法を導入するためのスペースを可及的に小さくすることができると共に、既存のラインに本発明方法を導入する場合であってもライン自体を延長することなく簡単に導入することができる。
また、本発明方法では、ラインにより加工される加工品の移送方向の長さを変更する場合には、従来方法の如くセンサやカメラの設置位置を変更するという大変な作業を行うことなく、単に目印形成手段における一対の判定基準用目印間の予め設定された間隔の数値及び演算手段における加工品の所望長さの数値を変更するという簡単な操作だけで、加工品の移送方向の長さ変更に簡便に対応することができるだけでなく、加工品の移送方向の長さを頻繁に変えるようなラインに好適に採用することができる。
更に、本発明方法が用いられる加工品のラインが、形鋼や鉄板等の加工品を製造するラインである場合には、所定形状に加工される際にNCフィーダ等の高精度なNC制御機器を備えたPN(プレノッチ)プレス機等の高精度な加工機が一般的に使用されているので、このような高精度な加工機を本発明方法における目印形成手段として使用すれば、導入コストを削減することができる。
そして、本発明方法において、判定基準用目印を重心点の設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段が静止画像に写り込んだ形状の重心点を判定基準用目印の位置として抽出したり、判定基準用目印を面積を有する形状とし、画像解析手段が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印の位置として抽出したりすれば、様々な形状の目印を判定基準用目印として採用することができて好ましいだけでなく、前者の重心点を判定基準用目印の位置として抽出する態様では、判定基準用目印を重心点の設定できる面積を有する形状が予め設定された形状でない不良な形状となってしまった場合には、間違った位置が判定基準用目印の位置として抽出されるために、算出される下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び/又は上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離が変化し、最終的に加工品の移送方向の長さ不可の判定となるので、面積を有する形状が予め設定された形状となっているか否かについてもチェックすることができて好ましく、また後者の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印の位置として抽出する態様では、判定基準用目印の位置を抽出する操作を簡便にすることができて好ましい。
そして、これらのような態様において、面積を有する形状が、加工品のカメラと対峙する面に施された色彩により区別された区域であったり、加工品のカメラと対峙する面に穿設された貫通穴であったりすれば、様々な態様の目印を判定基準用目印として採用することができて好ましいばかりでなく、前者の色彩により区別された区域である態様では、例えば判定基準用目印として貼着されたラベル等を採用することができるので、実際に加工品を使用する際に判定基準用目印が不要であれば良否判定終了後にそのラベル等を剥がすことができるので好ましく、また後者の貫通穴である態様では、カメラや画像解析手段等として安価な白黒カメラを採用したとしても、判定基準用目印の位置を抽出し易いので、その導入コストを更に削減することができて好ましい。
更に、判定基準用目印が貫通穴である態様において、移送されてくる加工品を挟んでカメラと対峙する位置に、このカメラに向けて光を照射する光源が更に設置されていれば、判定基準用目印となる貫通穴を光の加減等の撮影環境に左右されずにカメラで正確且つ確実に撮影することができて好ましいばかりでなく、カメラとして安価な白黒カメラを採用すると共に画像解析手段等として安価な白黒静止画像に対応したものを採用した場合において、静止画像上においてその明暗を明確に区別することができるので、その判定基準用目印の位置の抽出を確実に行うことができて好ましい。
更に、画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さと、目印形成手段により予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔と、加工品の所望長さとの3つの長さに基づいてその良否を判定する演算手段の態様としては、演算手段が画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さと、加工品の所望長さから目印形成手段により予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔を差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する態様や、演算手段が画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔を足した長さと、加工品の所望長さとを比較することによりその良否を判定する態様や、演算手段が加工品の所望長さから画像解析手段で算出された加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離及び加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印間の間隔とを比較することによりその良否を判定する態様等の様々な態様が存在し、演算手段等の処理を行う装置やプログラム等に合わせて適宜選択することができて好ましい。
以下、図面により本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法について詳細に説明する。
図1は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法を用いた加工品の製造ラインの1実施例を模式的に示す概略説明図、図2は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における一対の判定基準用目印が加工された状態の1例の加工品を示す平面説明図、図3は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法におけるカメラの撮影範囲の1例を示す平面説明図、図4は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における静止画像の1例を示す説明図、図5は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における静止画像の他の例を示す説明図、図6は本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における処理の手順の1例を示すフローチャートである。
図面中、1は高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段であり、長尺体Tを所望長さXに切断する前までに加工品Kの両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ後述する判定基準用目印2,2を予め形成するものである。
ここで、本発明方法における長尺体Tとしては、ライン上の切断機Cにより次々と所望長さXに切断される前の状態の長尺状のものであれば何でもよく、例えば単にコイル状に巻回された金属帯や板状の長尺の鋼板等、本発明方法が導入されたライン上でロールフォーミング加工された形鋼や、本発明方法が導入されたラインとは別のラインでロールフォーミング加工された形鋼等の種々のものが存在する。
そして、この長尺体Tに後述する判定基準用目印2,2を予め形成する目印形成手段1は、ライン上で長尺体Tを所望長さXに切断する前までの位置に配置されるものであり、例えば図1に示す如く本発明方法が導入される加工品Kのラインが巻回された金属帯等の材料を巻き出した後にプレス加工やロールフォーミング加工等の加工工程を経て所定形状を成す形鋼を製造するラインである場合には、ロールフォーミング加工中に後述する判定基準用目印2を形成するのは困難であるので、目印形成手段1をロールフォーミング加工機の直前に配置することが好ましく、また図示しないが本発明方法が導入される加工品Kのラインが予め別のラインで製造された長尺の形鋼等にプレス機等により穴開けやエンボス等の加工を施して所定形状へと加工するラインである場合において、ライン上に配備されたプレス機が一般的なプレス機である場合には、切断機Cよりも上流側の適当な位置に目印形成手段1を配置すればよいが、ライン上に配備されたプレス機がNCフィーダ等の高精度なNC制御機器を備えたPNプレス機等の高精度な加工機である場合には、この穴開けやエンボス等を施して所定形状へと加工するためのPNプレス機等の高精度な加工機を目印形成手段1として使用することが好ましく、更に図示しないが本発明方法が導入される加工品Kのラインがコイル状に巻回された金属帯,板状の長尺の鋼板や予め別のラインで製造された長尺の形鋼等を単に所望長さXに切断するラインである場合には、切断機Cよりも上流側の適当な位置に目印形成手段1を配置すればよい。
この目印形成手段1としては、高精度なNC制御機器を備え加工品Kの両端部近傍となる部位に予め設定された間隔で高精度にそれぞれ後述する判定基準用目印2,2を予め形成することができるものであれば何でもよく、例えば図示しないが判定基準用目印2,2として塗装を施すものやラベル等を貼着するもの、図1に示す如く判定基準用目印2,2として貫通穴や凹部等を形成するNCフィーダ等の高精度なNC制御機器を備えたPNプレス機等の高精度な加工機であってもよく、そして前記の如くこのようなNCフィーダ等の高精度なNC制御機器を備えたPNプレス機等の高精度な加工機が予め配置されているようなラインでは、この高精度な加工機を目印形成手段1として使用すれば、導入コストを削減することができる。
2,2は高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段1により加工品Kの両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ予め形成される判定基準用目印である。
ここで、図1に示す如くこの一対の判定基準用目印2,2が高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段1で形成する理由としては、一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lをより高精度で正確にすることによって、わざわざ加工品Kの移送方向の全長の長さを計測することなく、加工品Kの移送方向の全長における一対の判定基準用目印2,2間の間隔L以外の距離、即ち図2に示す如き加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2のみを後述する画像解析手段5により解析して算出するだけで、加工品Kの移送方向の長さ、即ち加工品Kの上流側端縁と上流側端縁との間の距離を把握することができるからであり、本発明方法ではこのような一対の判定基準用目印2,2を用いることによって、従来方法の如くカメラを撮影するタイミングやカメラのシャッタ速度の精度等に一切影響を受けることなく、それぞれ全く別々のタイミングで撮影された加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像のみを解析等することにより、加工品Kの移送方向の長さの良否を判定することができるのである。
この判定基準用目印2としては、後述するカメラ3で識別可能な点状のものであってもよいが、例えば図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、後述する画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出したり、図4に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出したりすれば、様々な形状の目印を判定基準用目印2として採用することができて好ましいだけでなく、前者の図2,図3及び図5に示す如き重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様では、判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状が予め設定された形状でない不良な形状となってしまった場合には、間違った位置が判定基準用目印2の位置として抽出されるため、算出される下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1及び/又は上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2が変化し、最終的に加工品Kの移送方向の長さ不可の判定となるので、面積を有する形状が予め設定された形状となっているか否かについてもチェックすることができて好ましく、一方後者の図4に示す如き端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する態様では、判定基準用目印2の位置を抽出する操作を簡便にすることができて好ましい。
そして、このように判定基準用目印2が面積を有する形状である態様の場合において、面積を有する形状が、加工品Kの後述するカメラ3と対峙する面に施された色彩により区別された区域であったり、加工品Kの後述するカメラ3と対峙する面に穿設された貫通穴であったりすれば、様々な態様の目印を判定基準用目印2として採用することができて好ましいばかりでなく、前者の色彩により区別された区域である態様では、例えば判定基準用目印2として貼着されたラベル等を採用することができるので、実際に加工品Kを使用する際に判定基準用目印2が不要であれば良否判定終了後にそのラベル等を剥がすことができるので好ましく、一方後者の貫通穴である態様では、後述するカメラ3や画像解析手段5等として安価な白黒カメラを採用したとしても、判定基準用目印2の位置を抽出し易いので、その導入コストを更に削減することができて好ましい。
3は切断機Cの下流側に設置固定されその撮影範囲Rとして加工品Kの各々の端部における端縁と判定基準用目印2とが同時に写り込む撮影範囲Rを有するように予め設定されたカメラであり、移送されてくる加工品Kを連続的に撮影するものである。
このカメラ3は、図3に示す如く加工品Kの各々の端部における端縁と判定基準用目印2とが同時に写り込むようにその撮影範囲Rが設定されており、移送されてくる加工品Kを連続的に撮影し、撮影された連続的な複数の静止画像を次々と後述する判定用画像抽出手段4へと送信するものであるので、このカメラ3としては、入射した映像を静止画像のデータとして出力するデジタルカメラが用いられる。
このカメラ3としては、図3に示す如く加工品Kの各々の端部における端縁と判定基準用目印2とが同時に写り込む撮影範囲Rを有し且つ移送されてくる加工品Kを連続的に撮影することによって、少なくとも切断機Cにより次々と所望長さXに切断されて移送されてくる加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を確実に撮影することができる性能を有しているデジタルカメラであれば特に限定されないが、例えば加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を確実に撮影するために、そのシャッタ速度が1/1000以上の高速シャッタを備えたカメラや毎秒60フレーム以上の高速度カメラ等が好ましく使用される。
また、このカメラ3としては、カラーカメラであっても白黒カメラであってもよく、その撮影対象となる加工品Kの材質や判定基準用目印2の態様等に合わせてカラーカメラや白黒カメラを適宜選定すればよい。
そして、判定基準用目印2が貫通穴である態様において、図1に示す如く移送されてくる加工品Kを挟んでカメラ3と対峙する位置に、このカメラ3に向けて光を照射する光源3aが更に設置されていれば、判定基準用目印2となる貫通穴を光の加減等の撮影環境に左右されずにカメラ3で正確且つ確実に撮影することができて好ましいばかりでなく、カメラ3として安価な白黒カメラを採用すると共に後述する画像解析手段5等として安価な白黒静止画像に対応したものを採用した場合において、静止画像上においてその明暗を明確に区別することができるので、その判定基準用目印2の位置の抽出を確実に行うことができて好ましい。
このカメラ3と対峙する位置に更に設置された光源3aとしては、少なくともカメラ3がシャッタが開閉する間の時間に亘って光を照射することができるものであれば何でもよく、例えば常時点灯することが可能なLED照明や高速フラッシュ等が好ましく使用される。
4は画像中に加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を検索し何れかの静止画像が検索できなかったときは不可の判定を下し両方の静止画像が検索できたときには両静止画像を抽出する判定用画像抽出手段である。
この判定用画像抽出手段4は、カメラ3で連続的に撮影された複数の画像から、図4に示す如き加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び図5に示す如き加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を検索し、両方の静止画像が検索できたときには両静止画像を抽出するものであるが、何らかの原因によって加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び/又は加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を検索することができなかったときは不可の判定を下すものである。
ここで、判定用画像抽出手段4が何れかの静止画像が検索できない原因としては、例えば目印形成手段1の故障等により何れか一方又は両方の判定基準用目印2が形成されなかったり、カメラ3の故障や設定ミス等により撮影不良を起こしたり、プレス加工やロールフォーミング加工等の加工を施すライン上の加工装置自体が不具合を起こしていたり、長尺体T自体が不良品であったり等々の様々な原因が推測されるが、何れにせよ本発明方法に用いる機器,ライン上の装置や長尺体T自体等に何らかの不具合が生じているものと判断できるので、このように何れかの静止画像が検索できないときには不可の判定を下すことによって、不良な加工品Kが出荷されてしまう危険性を排除することができる。
この判定用画像抽出手段4により検索される静止画像としては、少なくとも加工品Kの端縁とその近傍の判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像である必要があり、そして判定基準用目印2が面積を有する形状である態様において、図4に示す如く後述する画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点を判定基準用目印2の位置として抽出する場合には、少なくとも判定基準用目印2となる面積を有する形状の端縁から最も近い点が加工品Kの端縁と共に写り込んだ静止画像であれば事足りるが、図5に示す如く画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する場合や図示しないが画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する場合には、判定基準用目印2となる面積を有する形状が加工品Kの端縁と共に完全に写り込んだ静止画像である必要がある。
そして、判定用画像抽出手段4としては、画像中に加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を検索する際に、単に加工品Kの端縁とその近傍の判定基準用目印2とが共に写り込んでいることを認識することによりこれらの静止画像を検索するものであってもよいが、例えば判定基準用目印2が面積を有する形状である態様において、これらの判定基準用目印2となる面積を有する形状を予め記憶させておき、認識された判定基準用目印2となる面積を有する形状と予め記憶された判定基準用目印2となる面積を有する形状とが同一の形状であるか否かを判断し、同一の形状でないと判断されたときには静止画像が検索できなかったとして不可の判定を下すようにすれば、目印形成手段1の故障等により判定基準用目印2の形成不良が発生しているものと推測できるので、不良な加工品Kが出荷されてしまう危険性を更に排除することができる。
5は両静止画像を解析して加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2を算出する画像解析手段である。
この画像解析手段5は、判定用画像抽出手段4により抽出された図4及び図5に示す如き加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を解析することにより、加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2を算出するものである。
この画像解析手段5が静止画像を解析して加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1や加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2を算出するための具体的な手法としては、例えば加工品Kの端縁とその近傍の判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像のデータ上における加工品Kの端縁と判定基準用目印2との間の画素数をカウントし、このカウントされた画素数と予め計算された1画素当たりの距離とを乗じることによって、加工品Kの端縁と判定基準用目印2との間の距離L1,L2を算出する手法等を例示することができる。
そして、この画像解析手段5は、前記の如き手法等を用いて静止画像を解析し図3〜図5に示す如く判定基準用目印2及びこの判定基準用目印2から最も近い端縁上の点を抽出しこれらを結んだ直線の距離を算出するものであれば特に限定されないが、例えば図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合には、判定基準用目印2となる面積を有する形状を解析し、その判定基準用目印2となる重心点2a及びこの重心点2aから最も近い端縁上の点を抽出しこれらを結んだ直線の距離を算出すればよく、また図5に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を該判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合には、判定基準用目印2となる面積を有する形状をも解析し、判定基準用目印2となる形状が所望の形状であった場合にその形状における加工品Kの端縁から最も近い点か又は最も遠い点を抽出すると共にこの抽出された点から最も近い端縁上の点を抽出しこれらを結んだ直線の距離を算出することが好ましい。
6は画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと、加工品Kの所望長さXとの3つの長さに基づいてその良否を判定する演算手段である。
この演算手段6は、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと、加工品Kの所望長さXとの3つの長さに基づいて加減算の演算を行うことにより加工品Kの移送方向の長さの良否を判定するものであり、要約すれば、本発明方法における目印形成手段1,カメラ3,判定用画像抽出手段4及び画像解析手段5の各処理を経て計測・算出された実際に製作された現物の加工品Kにおける下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1及び上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2を合算した長さが、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと加工品Kの所望長さXとこの合算した長さとの関係において適正な範囲内にあるか否かによって、実際に製作された現物の実際の加工品Kの移送方向の長さが所望の長さXである良品であるか否かの良否を判定するものである。
即ち、この演算手段6としては、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと、加工品Kの所望長さXとの3つの長さに基づいてその良否を判定することができる計算式等により演算処理を行うものであれば何でもよいが、具体的には例えば図6に示す如く演算手段6が画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する態様や、演算手段6が画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを足した長さと、加工品Kの所望長さXとを比較することによりその良否を判定する態様や、演算手段6が加工品Kの所望長さXから画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lとを比較することによりその良否を判定する態様が存在する。
そして、この中で図6に示す如く演算手段6が画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する態様では、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さの値を予め演算手段6に設定入力してもよい。
また、この演算手段6としては、3つの長さに基づいてその良否を判定する際に、例えば画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さが、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さと完全に一致したときや、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを足した長さが、加工品Kの所望長さXと完全に一致したときや、加工品Kの所望長さXから画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さを差し引いた長さが、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと完全に一致したときに、良品であるとの判定を下すものであってもよいが、カメラ3や画像解析手段5等における画素数と予め計算された1画素当たりの距離等の関係により、画像解析手段5により算出された各距離L1,L2に僅かな計測誤差が生じる場合があることを考慮して或る程度の許容範囲を設定してその良否を判定することが望ましい。
このような許容範囲をこの演算手段6に設定する具体的な例としては、例えば図6に示す如く画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さが、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さの値に誤差値±αを設けた許容範囲内に入ったときに良品であるとの判定を下せばよい。
そして、これらの判定用画像抽出手段4,画像解析手段5及び演算手段6としては、各処理をそれぞれ別々の演算装置で行ってもよいが、通常は図1に示す如く各処理を一括して行うプログラムがインストールされたコンピュータ等の演算装置により行われる。
次に、このような構成の本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における各処理について順を追って説明する。
初めに準備として、カメラ3の撮影範囲Rが図3に示す如く加工品Kの各々の端部における端縁と判定基準用目印2とが同時に写り込むような撮影範囲Rとなるようにカメラ3を調整・設定する。
このカメラ3の撮影範囲Rの調整・設定は、一般に加工品Kのラインへの本発明方法の導入時において、カメラ3を切断機Cの下流側に設置固定する設置工事を行う際に、画像解析手段5における静止画像のデータの1画素当たりの距離の設定と共に行われるものであるので、良否判定される加工品Kの加工形状等が変ったとしても通常はこの撮影範囲Rを設定し直す必要はない。
このような準備が完了した後に、先ず図6に示す如く加工品Kの移送方向の所望長さX、及び目印形成手段1により加工品Kの両端部近傍となる部位にそれぞれ形成される一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを予め設定する操作を行う。
この操作は、高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段1にこの一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lの値を予め入力すると共に、演算手段6にこの加工品Kの移送方向の所望長さXの値と、一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lの値とを入力することにより行われる。
この際、図6に示す如く演算手段6が画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する態様では、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さの値を予め演算手段6に設定入力してもよい。
またこの際、例えば図6に示す如く或る程度の許容範囲を設定して加工品Kの移送方向の長さの良否を判定する場合には、その許容範囲となる誤差値±αの値を予め演算手段6に設定入力すればよい。
またこの際、図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合や、図4に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合には、画像解析手段5に判定基準用目印2となる面積を有する形状、及び判定基準用目印2として抽出する位置が重心点2a,端縁から最も近い点か又は最も遠い点の何れであるかについても入力し、更に判定基準用目印2となる面積を有する形状が、入力設定された形状と一致するか否かについてもその良否を判定する場合には、判定用画像抽出手段4にも判定基準用目印2となる面積を有する形状を入力する。
この操作は、通常は良否判定される加工品Kの移送方向の所望長さXや加工形状等を変えた際のみに予め行えばよい。
次に、図1に示す如き加工品Kのラインを駆動させると共に本発明方法による良否判定に使用される機器が起動すると、長尺体Tを所望長さXに切断する前までに高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段1により加工品Kの両端部近傍となる部位に予め設定された間隔Lでそれぞれ判定基準用目印2,2を予め形成する処理が行われる。
この処理では、目印形成手段1に入力設定された前記一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lの数値に基づいて、次々と加工品Kの両端部近傍となる部位に予め設定された間隔Lでそれぞれ図2に示す如き判定基準用目印2,2が形成される。
次いで、目印形成手段1により一対の判定基準用目印2,2が形成する処理が行われた後に切断機Cにより次々と所望長さXに切断され、しかる後に移送されてくる加工品Kを、切断機Cの下流側に設置固定されその撮影範囲Rとして加工品Kの各々の端部における端縁と判定基準用目印2とが同時に写り込む撮影範囲Rを有するように予め設定されたカメラ3により連続的に撮影する処理が行われる。
この処理では、カメラ3により連続的に撮影された複数の静止画像は、その撮影範囲R内に加工品Kの下流側端縁及び下流側判定基準用目印2とが共に写り込むか、又は加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込むか否かに拘わらず、次々と判定用画像抽出手段4へと送信される。
尚、カメラ3及び判定用画像抽出手段4等のデータの転送速度や処理速度との関係で、カメラ3により連続的に撮影された複数の静止画像を総て判定用画像抽出手段4等に送信することができない場合には、加工品の移送方向の長さ良否判定結果に支障を来さない程度に、カメラ3により連続的に撮影された複数の静止画像を間引きして判定用画像抽出手段4等に送信してもよい。
次いで、判定用画像抽出手段4により前記処理により撮影された複数の画像中に、加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像、及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像を検索し、図6に示す如く何れかの静止画像が検索できなかったときは不可の判定を下し、両方の静止画像が検索できたときには両静止画像を抽出する処理が行われる。
この際、カメラ3の静止画像のデータは加工品Kの下流側の静止画像のデータから先に送信されてくるので、例えば加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像が検索されることなく、この加工品Kの下流側端縁がカメラ3の撮影範囲R外へ出てしまった状態の静止画像を検索した時点で、図6に示す如く何れかの静止画像が検索できなかったとして不可の判定を下し、その後の処理を行わずに良否判断を終了してもよい。
またこの際、図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合や、図4に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合に、加工品Kの端縁と共に判定基準用目印2となる面積を有する形状が静止画像に写り込んでいるか否かについて判断する手法としては、例えば予め判定基準用目印2となる面積を有する形状を判定用画像抽出手段4等に入力し、この入力されたデータを参照して面積を有する形状が判定基準用目印2であるか否かを判断する手法等を例示することができる。
更に、図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合や、図4に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合において、例えば判定基準用目印2となる面積を有する形状が、入力設定された形状と一致するか否かについてもその良否を判定する場合には、予め入力された判定基準用目印2となる面積を有する形状を参照して、検索されたそれぞれの静止画像に写り込んだ判定基準用目印2となる面積を有する形状がその予め入力された形状のデータと一致するか否かを判断し、何れかの静止画像に写り込んだ判定基準用目印2が予め入力された形状のデータと一致しなかった場合において何れかの静止画像が検索できなかったと判断し、図6に示す如く不可の判定を下してその後の処理を行わずに良否判断を終了してもよい。
次いで、画像解析手段5により判定用画像抽出手段4で抽出された両静止画像を解析して、加工品Kの下流側端縁と下流側判定基準用目印2との間の距離L1、及び加工品Kの上流側端縁と上流側判定基準用目印2との間の距離L2を算出する処理が行われる。
この処理では、例えば加工品Kの端縁とその近傍の判定基準用目印2とが共に写り込んだ静止画像のデータ上における加工品Kの端縁と判定基準用目印2との間の画素数をカウントし、このカウントされた画素数と予め計算された1画素当たりの距離とを乗じることによって、加工品Kの端縁と判定基準用目印2との間の距離L1,L2を算出する。
この際、図2,図3及び図5に示す如く判定基準用目印2を重心点2aの設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の重心点2aを判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合や、図4に示す如く判定基準用目印2を面積を有する形状とし、画像解析手段5が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を判定基準用目印2の位置として抽出する態様の場合には、予め入力された判定基準用目印2となる面積を有する形状、及び判定基準用目印2として抽出する位置が重心点2a,端縁から最も近い点か又は最も遠い点の何れであるか等のデータに基づいて、判定用画像抽出手段4で抽出された静止画像より、判定基準用目印2となる位置の点を抽出すると共に、この抽出された点から最も近い端縁上の点を抽出しこれらを結んだ直線の距離を算出すればよい。
最後に、演算手段6により画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと、加工品Kの所望長さXとの3つの長さに基づいてその良否を判定する処理が行われる。
この処理では、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さ、即ち前記一連の処理を経て計測・算出された実際の加工品Kにおける両距離L1,L2を合算した値と、目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lと、加工品Kの所望長さXとの3つの長さに基づいてその良否を判定することができる計算式等により演算処理を行うものであり、例えば図6に示す如く画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する処理や、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを足した長さと、加工品Kの所望長さXとを比較することによりその良否を判定する処理や、加工品Kの所望長さXから画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lとを比較することによりその良否を判定する処理等が行われる。
この際、例えば或る程度の許容範囲を設定して加工品Kの移送方向の長さの良否を判定するため、その許容範囲となる誤差値±αの値が予め演算手段6に設定入力されている場合において、この処理が図6に示す如く画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さと、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する処理である場合には、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さが、加工品Kの所望長さXから目印形成手段1により予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを差し引いた長さの値に誤差値±αを設けた許容範囲内に入ったときに良品であるとの判定するように処理を行えばよく、またこの処理が画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを足した長さと、加工品Kの所望長さXとを比較することによりその良否を判定する処理である場合には、画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lを足した長さが、加工品Kの所望長さXの値に誤差値±αを設けた許容範囲内に入ったときに良品であるとの判定するように処理を行えばよく、更にこの処理が加工品Kの所望長さXから画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lとを比較することによりその良否を判定する処理である場合には、加工品Kの所望長さXから画像解析手段5で算出された両距離L1,L2を合算した長さを差し引いた長さが、予め設定された一対の判定基準用目印2,2間の間隔Lの値に誤差値±αを設けた許容範囲内に入ったときに良品であるとの判定するように処理を行えばよい。
かくして、図6に示す如き本発明方法における前記一連の処理を次々と移送されてくる加工品Kについて行うことによりラインで製造される加工品Kの移送方向の長さ良否を次々と判定すればよく、そして若し次々と移送されてくる加工品Kの内、出力された加工品Kの移送方向の長さの良否判定の結果が不可である加工品Kが生じた場合には、当該加工品Kを取り除いたり、ラインを停止してその原因を究明したりすればよい。
本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法を用いた加工品の製造ラインの1実施例を模式的に示す概略説明図である。 本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における一対の判定基準用目印が加工された状態の1例の加工品を示す平面説明図である。 本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法におけるカメラの撮影範囲の1例を示す平面説明図である。 本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における静止画像の1例を示す説明図である。 本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における静止画像の他の例を示す説明図である。 本発明に係る加工品の移送方向の長さ良否判定方法における処理の手順の1例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 目印形成手段
2 判定基準用目印
2a 重心点
3 カメラ
3a 光源
4 判定用画像抽出手段
5 画像解析手段
6 演算手段
T 長尺体
C 切断機
K 加工品
R 撮影範囲
L 一対の判定基準用目印間の間隔
X 加工品の所望長さ
L1 加工品の下流側端縁と下流側判定基準用目印との間の距離
L2 加工品の上流側端縁と上流側判定基準用目印との間の距離

Claims (9)

  1. 長尺体(T)を切断機(C)により次々と所望長さ(X)に切断した後に移送されてくる切断された加工品(K)の移送方向の長さ良否判定方法であって、
    長尺体(T)を所望長さ(X)に切断する前までに高精度なNC制御機器を備えた目印形成手段(1)により加工品(K)の両端部近傍となる部位に予め設定された間隔でそれぞれ判定基準用目印(2,2)を予め形成した後に、切断機(C)の下流側に設置固定されその撮影範囲(R)として加工品(K)の各々の端部における端縁と判定基準用目印(2)とが同時に写り込む撮影範囲(R)を有するように予め設定されたカメラ(3)により移送されてくる加工品(K)を連続的に撮影し、判定用画像抽出手段(4)により画像中に加工品(K)の下流側端縁と下流側判定基準用目印(2)とが共に写り込んだ静止画像及び加工品(K)の上流側端縁と上流側判定基準用目印(2)とが共に写り込んだ静止画像を検索し何れかの静止画像が検索できなかったときは不可の判定を下し両方の静止画像が検索できたときには両静止画像を抽出し、画像解析手段(5)により両該静止画像を解析して加工品(K)の下流側端縁と下流側判定基準用目印(2)との間の距離(L1)及び加工品(K)の上流側端縁と上流側判定基準用目印(2)との間の距離(L2)を算出し、しかる後に演算手段(6)により該画像解析手段(5)で算出された両該距離(L1,L2)を合算した長さと、目印形成手段(1)により予め設定された一対の判定基準用目印(2,2)間の間隔(L)と、加工品(K)の所望長さ(X)との3つの長さに基づいてその良否を判定することを特徴とする加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  2. 判定基準用目印(2)を重心点(2a)の設定できる面積を有する形状とし、画像解析手段(5)が静止画像に写り込んだ形状の重心点(2a)を該判定基準用目印(2)の位置として抽出する請求項1に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  3. 判定基準用目印(2)を面積を有する形状とし、画像解析手段(5)が静止画像に写り込んだ形状の端縁から最も近い点か又は最も遠い点を該判定基準用目印(2)の位置として抽出する請求項1に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  4. 面積を有する形状が、加工品(K)のカメラ(3)と対峙する面に施された色彩により区別された区域である請求項2又は3に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  5. 面積を有する形状が、加工品(K)のカメラ(3)と対峙する面に穿設された貫通穴である請求項2又は3に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  6. 移送されてくる加工品(K)を挟んでカメラ(3)と対峙する位置に、該カメラ(3)に向けて光を照射する光源(3a)が更に設置されている請求項5に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  7. 演算手段(6)が、画像解析手段(5)で算出された加工品(K)の下流側端縁と下流側判定基準用目印(2)との間の距離(L1)及び加工品(K)の上流側端縁と上流側判定基準用目印(2)との間の距離(L2)を合算した長さと、加工品(K)の所望長さ(X)から目印形成手段(1)により予め設定された一対の判定基準用目印(2,2)間の間隔(L)を差し引いた長さとを比較することによりその良否を判定する請求項1から6までの何れか1項に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  8. 演算手段(6)が、画像解析手段(5)で算出された加工品(K)の下流側端縁と下流側判定基準用目印(2)との間の距離(L1)及び加工品(K)の上流側端縁と上流側判定基準用目印(2)との間の距離(L2)を合算した長さに予め設定された一対の判定基準用目印(2,2)間の間隔(L)を足した長さと、加工品(K)の所望長さ(X)とを比較することによりその良否を判定する請求項1から6までの何れか1項に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
  9. 演算手段(6)が、加工品(K)の所望長さ(X)から画像解析手段(5)で算出された加工品(K)の下流側端縁と下流側判定基準用目印(2)との間の距離(L1)及び加工品(K)の上流側端縁と上流側判定基準用目印(2)との間の距離(L2)を合算した長さを差し引いた長さと、予め設定された一対の判定基準用目印(2,2)間の間隔(L)とを比較することによりその良否を判定する請求項1から6までの何れか1項に記載の加工品の移送方向の長さ良否判定方法。
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