JP5154073B2 - エレベータ乗降口の扉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口での煙の流通を防止するエレベータ乗降口の扉装置に関する。
一般に、建物に設置されたエレベータの昇降路とエレベータホールの間には、上枠部及び一対の側枠部(縦枠部)からなる三方枠と、該三方枠の下部に敷設された敷居とによって縁取られた乗降口が設けられている。そして、前記乗降口を開閉する扉が前記三方枠上部に設置されたドアレールに吊下げられ、前記敷居にガイドされた状態で設置されている。このような扉は、エレベータのかごがエレベータホールに着床した際に開閉されるが、その円滑な開閉動作を確保するため、扉と三方枠及び敷居との間には所定の隙間を設けている。
例えば、建物内で火災が発生し、エレベータホールに煙が充満した場合には、その煙が乗降口における前記隙間から昇降路内へと流入することがある。この場合、昇降路が煙突として機能することで、火勢を強めてしまう可能性がある。また、建物の各階層の乗降口に設けられた前記隙間を介して煙が建物内を流通し、火災被害を拡大する可能性についても憂慮されている。
このため、昇降路とエレベータホールの間の通気を遮断する各種遮煙装置が乗降口に設置されることがある。該遮煙装置は、乗降口全体を覆う防火設備であるスクリーンや開閉式防火戸等をエレベータホール側に展開させることで、昇降路への煙の流入を防止する。
ところが、このような防火設備はその設置面積が大きくなる傾向にあり、このため、乗降口が狭くなるだけでなく、エレベータホールの外観を損ねてしまう。
特許文献1には、扉と三方枠及び敷居との間の隙間を密閉する密閉部材を備え、エレベータホールの外観を損なうことなく、昇降路とエレベータホールの間の気密性を高める従来技術が記載されている。前記密閉部材は、例えば、扉側に設けられた板状の密閉部材を前記三方枠及び敷居へと当接させることにより、乗降口での気密性を確保している。
特開2005−29331号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術では、特に扉上部及び扉下部において、前記密閉部材が常に三方枠や敷居に密着している。従って、扉の開閉時には、これらの間の摩擦により扉の円滑な開閉が妨害され、また、異音や騒音を生じる原因となる。さらに、前記密閉部材の摩耗や劣化も惹起する。
本発明は上記課題を考慮してなされたものであり、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口での煙の流通を遮断するエレベータ乗降口の扉装置において、異音や騒音を抑制して扉の円滑な開閉を可能とすると共に、乗降口の外観を損なうことがないエレベータ乗降口の扉装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記三方枠の上枠部との間の隙間を塞ぐ上部遮煙機構を備え、前記上部遮煙機構は、前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、前記扉の上縁部の長手方向に沿って設けられると共に、リンク部材が連結され、該リンク部材が回動することにより、前記ガイド部材に対して密着又は離間可能に構成された遮煙部材とを有し、前記リンク部材が前記扉の開閉状態に応じて回動することにより、前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が前記ガイド部材に密着し、前記扉が開かれた際には前記遮煙部材が前記ガイド部材から離間することを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記三方枠の上枠部との間の隙間を塞ぐ上部遮煙機構を備え、前記上部遮煙機構は、前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイドレールと、前記前記扉の上縁部の長手方向に沿って設けられ、前記ガイドレール上を移動する案内ローラを介して支持された遮煙部材と、前記ガイドレールに設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記案内ローラが臨入する溝部とを有し、前記扉が閉じられた際には前記案内ローラが前記溝部に臨入することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して引き下げられて前記ガイド部材に密着し、前記扉が開かれた際には前記案内ローラが前記溝部から離脱して前記ガイドレール上に位置することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して押し上げられて前記ガイド部材から離間することを特徴とする。
さらに、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記敷居との間の隙間を塞ぐ下部遮煙機構を備え、前記下部遮煙機構は、前記扉の下縁部の長手方向に沿って設けられると共に、リンク部材が連結され、前記リンク部材が回動することにより、前記敷居に対して密着又は離間可能に構成された遮煙部材を有し、前記リンク部材が前記扉の開閉状態に応じて回動することにより、前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が前記敷居に密着し、前記扉が開かれた際には前記遮煙部材が前記敷居から離間することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記敷居との間の隙間を塞ぐ下部遮煙機構を備え、前記下部遮煙機構は、前記扉の下縁部の長手方向に沿って設けられ、前記敷居上を移動する案内ローラを介して支持された遮煙部材と、前記敷居に設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記案内ローラが臨入する溝部とを有し、前記扉が閉じられた際には前記案内ローラが前記溝部に臨入することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して引き下げられて前記敷居に密着し、前記扉が開かれた際には前記案内ローラが前記溝部から離脱して前記敷居上に位置することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して押し上げられて前記敷居から離間することを特徴とする。
またさらに、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記三方枠の側枠部との間の隙間を塞ぐ側部遮煙機構を備え、前記側部遮煙機構は、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿って設けられた第1遮煙部材と、前記扉の側縁部の長手方向に沿って設けられた第2遮煙部材とを有し、前記第1遮煙部材は、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿った回転軸を介して回動可能に設けられ、前記扉が閉じられた際には前記第2遮煙部材により前記第1遮煙部材が押されて回動することにより、前記第1遮煙部材と前記第2遮煙部材とが密着することを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉と前記三方枠の側枠部との間の隙間を塞ぐ側部遮煙機構を備え、前記側部遮煙機構は、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿って設けられ、前記扉から離間する方向に傾斜した折曲部と、前記扉の側縁部の長手方向に沿って設けられた遮煙部材とを有し、前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が前記折曲部に当接し、該折曲部に沿って弾性的に変形することにより、前記遮煙部材と前記折曲部とが密着することを特徴とする。
さらに、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、前記三方枠の下部に設けられた敷居と、前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、前記扉は一対のパネルから構成された両開き式であり、該扉の戸当部の隙間を塞ぐ戸当部遮煙機構を備え、前記戸当部遮煙機構は、一方のパネルの戸当部の長手方向に沿って設けられ、他方のパネル側に湾曲部が形成された湾曲板と、他方のパネルの戸当部の長手方向に沿って設けられた遮煙部材とを有し、前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が前記湾曲板に当接し、該湾曲板に沿って弾性的に変形することにより、前記遮煙部材と前記湾曲板とが密着することを特徴とする。
本発明によれば、扉が閉じられた状態で、扉と三方枠及び敷居との間や戸当部に形成される隙間を塞ぐ遮煙機構を備えることにより、該隙間からの煙の流通を防止することができる。この場合、各遮煙機構ではリンク部材等を備えることにより、扉の開閉動作が頻繁に繰り返されるような場合であっても、遮煙部材の摩耗や劣化を有効に抑えることができる。このため、乗降口の外観を損なうことなく、エレベータホール側から昇降路側への煙の流通を長期間にわたって防止することができ、さらに、扉の開閉時における異音や騒音の発生も防止して円滑な開閉動作が可能となる。
以下、本発明に係るエレベータ乗降口の扉装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係るエレベータ乗降口の扉装置は、エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口での煙の流通を防止するための装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る扉装置(エレベータ乗降口の扉装置)10が適用された乗降口12をエレベータホール14側から見た正面図である。図2は、図1に示す乗降口12の背面図(エレベータの昇降路26側から見た図)である。
乗降口12は、建物壁16の開口部16aに取り付けられた三方枠18及び敷居20によって縁取られ、扉(乗場戸)21により開閉されることにより、利用者のかご(エレベータかご)24への乗降が行われる。扉21は、一対のパネル(ドアパネル)22、22が互いに当接又は離間することで開閉動作を行う。乗降口12に近接した建物壁16には、エレベータ利用ボタン部25が設けられている。
三方枠18は、乗降口12の上部に位置した上枠部18aと、その両端から下方に延在した一対の側枠部(縦枠部)18b、18bとにより門形に構成されている。
図2及び図3に示すように、前記上枠部18aには、エレベータのかご24が昇降する昇降路26側からヘッダーケース28がボルト23により取り付けられている。ヘッダーケース28内には、水平方向に延在したドアレール30と、該ドアレール30に並設された駆動機構31とが収納され、これらはボルト27によりヘッダーケース28に固定されている。
ドアレール30には、2つの懸架装置32が扉21の開閉方向(図2中の矢印X1、X2方向)に移動可能に連結されており、該懸架装置32には駆動機構31がボルト29を介して取り付けられている。これら懸架装置32には、各パネル22の上部がボルト33により連結されており、各パネル22は各懸架装置32によりドアレール30に吊下げられている。このような懸架装置32は、ドアレール30に転接する一対の懸架ローラ32a、32aを2組ずつ収納している。
従って、図示しない制御装置の制御下に、かご24がエレベータホール14に着床して駆動機構31が駆動されると、各パネル22の懸架装置32が夫々離間又は接近する方向(図2中の矢印X1、X2方向)に移動することにより、これら懸架装置32に吊下げられた一対のパネル22、22が開閉動作する。
敷居20は、三方枠18の下部に前記上枠部18aと対向した状態で敷設され、一対の側枠部18b、18bの下端部を連結している。該敷居20には、ドアレール30と平行に延在するガイド溝34が埋設されている(図2及び図7参照)。
ガイド溝34には、パネル22の下部に取り付けられることで該パネル22をその開閉方向にガイドするガイドシュー(ドアシュー)36が摺動自在に挿入されている。ガイドシュー36は、パネル22の下部裏面(昇降路26側の面)に取り付けられた支持板52の先端に固着されており、各パネル22に夫々2個ずつ備えられている(図2、図8参照)。
以上のように構成される乗降口12では、扉21の開閉動作を円滑に行うため、扉21と、三方枠18及び敷居20との間に所定の隙間Gが設けられている(図3、図7及び図11参照)。また、扉21の戸当部22aには、そのガタツキ等を吸収するための隙間Gが設けられている(図11参照)。
従って、本実施形態に係る扉装置10では、上記した各隙間Gを閉塞し、該隙間Gからの煙の流通を防止(遮断)するための遮煙機構を各隙間Gに対応する位置に備えている。すなわち、扉装置10には、扉21の上部と三方枠18の上枠部18aとの間の隙間Gを塞ぐ上部遮煙機構54aと、扉21の下部と敷居20との間の隙間Gを塞ぐ下部遮煙機構56aと、扉21の側部(戸袋側側部)と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを塞ぐ側部遮煙機構(戸袋部遮煙機構)58aと、扉21の戸当部22aの隙間Gを塞ぐ戸当部遮煙機構60aとが備えられている。
図3は、扉21が閉じた状態での図2中の線III−IIIにおける上部遮煙機構54aの一部省略断面図であり、図4は、図3中のIV矢視方向からの上部遮煙機構54aの構造を模式的に示す説明図である。図5は、図3に示す上部遮煙機構54aにおける扉21が開いた状態での一部省略断面図であり、図6は、図5中のVI矢視方向からの上部遮煙機構54aの構造を模式的に示す説明図である。なお、図4〜図6では、簡単のためドアレール30や懸架装置32等の一部構成要素を省略しており、以下同様とする。
図3及び図4に示すように、上部遮煙機構54aは、三方枠18の上枠部18aの長手方向(図2中の矢印X1、X2方向)に沿って設けられたガイド部材(気密材ガイド)64と、パネル22の上縁部22bの長手方向に沿って前記ガイド部材64と所定の角度を有して対向するように設けられたガイド部材(気密材ガイド)66と、リンク部材(揺動部材)68、70及びバネ(弾性部材)72、74により上下方向に移動可能に設けられ、パネル22の上縁部22bの長手方向に沿ってガイド部材64、66と平行に延在する遮煙部材(気密材)76とを備える。
ガイド部材64は、断面略L字状に構成され、上枠部18aにボルト71により固定されたブラケット73と共に、該上枠部18a上にボルト78により固定されており、先端側の起立部64aが内側に多少傾斜している。
ガイド部材66は、パネル22にボルト75により固定され、その下端側がパネル22から離間する方向に多少折り曲げられている。従って、ガイド部材64、66が対向する部分は、略V字状の溝部として形成されている(図3参照)。
遮煙部材76はゴム等の弾性体で構成されると共に、パネル22の上縁部22bの長さと略同一長さとされ、その先端側(下端側)には、一対の突出部76a、76aが突出している。
パネル22における前記ガイド部材66の上方側には、ボルト77により固定されたブラケット80を介して、正面視略L字状(図4参照)の2枚の固定板82、84がボルト86により固定されている。
リンク部材68は、突出片68aを有する平板からなり、支軸ピン88により固定板82に回転自在に連結されると共に、該リンク部材68には、揺動ピン90により取付板92が回転自在に連結されている。取付板92には、遮煙部材76が固定されている。一方、前記リンク部材70は、略矩形の平板からなり、支軸ピン94により固定板84に回転自在に連結されると共に、該リンク部材70には、揺動ピン96により取付板92が回転自在に連結されている。
このため、図4及び図6に示すように、リンク部材68を支軸ピン88を支点(回転軸)として揺動(回動)させると、揺動ピン90により連結された取付板92を介して、リンク部材70も支軸ピン94を支点として揺動(回動)する。つまり、取付板92及び遮煙部材76は、リンク部材68、70により上下方向に移動可能に構成されている。
バネ72は、2本のピン98により、上端側が固定板82に連結され、下端側がリンク部材68に連結されている。一方、前記バネ74は、2本のピン100により、上端側が固定板84に連結され、下端側がリンク部材70に連結されている。
従って、上部遮煙機構54aでは、扉21が開いた状態では、前記バネ72、74の収縮作用下に、リンク部材68、70の揺動ピン90、96側が支軸ピン88、94を支点として引き上げられており(図6参照)、この場合、遮煙部材76もリンク部材68、70と共に上方に引き上げられ、該遮煙部材76の突出部76aの先端はガイド部材64、66から距離H離間している(図5参照)。
一方、扉21が閉じられようとすると、先ず、戸当部22aにおいて、左右のパネル22に設けられたリンク部材68の突出片68aの先端が互いに接触する。そうすると、図4に示すように、これら突出片68aが点Jにおいて互いに押し合うことにより、各リンク部材68の揺動ピン90、96側が支軸ピン88、94を支点として下がり、すなわち、リンク部材68、70が下方に揺動(回動)して遮煙部材76が下方に移動する。これにより、図3に示すように、突出部76aの先端がガイド部材64、66に位置Aにて接触する。この際、前記一対の突出部76a、76aは、ガイド部材64、66により形成された略V字状の溝部内へと挿し込まれるため、各突出部76aには、下方に向かって狭幅な前記溝部からの内側方向への押圧力を受け、この押圧力に対抗した外側方向への反発力(弾性力)が生じる。このため、突出部76aとガイド部材64、66とは一層確実に密着する。
以上、上部遮煙機構54aでは、リンク部材68、70の揺動(回動)作用により、扉21が開かれた際には遮煙部材76の先端側に設けられた突出部76aがガイド部材64、66から離間し、扉21が閉じられた際には突出部76aがガイド部材64、66に密着して、扉21の上部と三方枠18の上枠部18aとの間の隙間Gを塞ぐことができる。従って、扉21が閉じられた状態では、前記隙間Gからのエレベータホール14側から昇降路26側への煙の流通を抑えることができ、乗降口12での気密性を保持することができる。
また、扉21の開閉動作中(移動時)には、遮煙部材76がガイド部材64、66に接触することがなく、扉21の円滑な開閉が可能となり、異音や騒音を防止することができる。しかも、扉21の開閉動作によって遮煙部材76がガイド部材64、66と接触して摩耗、劣化することを有効に防止できる。
この場合、パネル22が多少傾いた場合や、扉21及び三方枠18等に多少の寸法公差や寸法誤差等がある場合であっても、遮煙部材76の突出部76aとガイド部材64、66との密着性は、突出部76aの前記反発力により容易に保持され、乗降口12の気密性を十分に確保することができる。
図7は、扉21が閉じた状態での図2中の線VII−VIIにおける下部遮煙機構56aの一部省略断面図であり、図8は、図7中のVIII矢視方向からの下部遮煙機構56aの構造を模式的に示す説明図である。図9は、図7に示す下部遮煙機構56aにおける扉21が開いた状態での一部省略断面図であり、図10は、図9中のX矢視方向からの下部遮煙機構56aの構造を模式的に示す説明図である。
図7及び図8に示すように、下部遮煙機構56aは、リンク部材(揺動部材)102、104及びバネ(弾性部材)106、108により上下方向に移動可能に設けられ、パネル22の下縁部22cの長手方向に沿って敷居20と平行に延在する遮煙部材(気密材)110を備える。
パネル22の下縁部22c近傍の裏面(昇降路側面)には、断面略L字状のブラケット112が取り付けられており、該ブラケット112を介して、正面視略矩形状で両側側に凸部114a、114bが形成された固定板114がボルト116により固定されている。なお、図8に示すように、パネル22をガイドするガイドシュー36が固着された支持板52は、ボルト42を介して前記固定板114に固定されている。
リンク部材102は、突出片102aを含む下端側が敷居20のガイド溝34内に配置された平板からなり、上部遮煙機構54aを構成する前記リンク部材68と略同一形状である。このようなリンク部材102は、支軸ピン118により固定板114に回転自在に連結されると共に、該リンク部材102には、揺動ピン120により連結板122が回転自在に連結されている。
連結板122は、図7に示すように、底板122aの両端から鉛直上方に2枚の側板122b、122cが延びた形状からなり、エレベータホール14側の側板122bよりも昇降路26側の側板122cの方が長く(高く)形成されている。リンク部材102は揺動ピン120により側板122bに連結されている。また、連結板122の側板122cには、遮煙部材110が断面略L字状の取付板124を介して、ボルト126により固定されている。
一方、リンク部材104は、略矩形の平板からなり、上部遮煙機構54aを構成する前記リンク部材70と略同一形状である。このようなリンク部材104は、支軸ピン128により固定板114に回転自在に連結されると共に、該リンク部材104には、揺動ピン130により前記連結板122の側板122bが回転自在に連結されている。
このため、図8及び図10に示すように、リンク部材102を支軸ピン118を支点(回転軸)として揺動(回動)させると、揺動ピン120により連結された連結板122を介して、リンク部材104も支軸ピン128を支点として揺動(回動)する。つまり、取付板124及び遮煙部材110は、リンク部材102、104により上下方向に移動可能に構成されている。
バネ106は、2本のピン132により、上端側が固定板114に連結され、下端側がリンク部材102に連結されている。一方、バネ108は、2本のピン134により、上端側が固定板114に連結され、下端側がリンク部材104に連結されている。
遮煙部材110は、ゴム等の弾性体で構成されると共に、パネル22の下縁部22cの長さと略同一長さとされ、敷居20に向かう鉛直下方を指向した一対の突出部110a、110aと、該突出部110a及びブラケット112の上面側に配置され、敷居20と平行する水平方向を指向した突出部110bとを有する。
従って、下部遮煙機構56aでは、扉21が開いた状態では、前記バネ106、108の収縮作用下に、リンク部材102、104の揺動ピン120、130側が支軸ピン118、128を支点として引き上げられており(図10参照)、この場合、遮煙部材110もリンク部材102、104と共に上方に引き上げられ、該遮煙部材110の突出部110aの先端は敷居20から距離Hだけ離間し、突出部110bもブラケット112の上面から距離Hだけ離間している(図9参照)。
一方、扉21が閉じられようとすると、先ず、戸当部22aにおいて、左右のパネル22に設けられたリンク部材102の突出片102aの先端が互いに接触する。そうすると、図8に示すように、これら突出片102aが点Kにおいて互いに押し合うことにより、各リンク部材102の揺動ピン120、130側が支軸ピン118、128を支点として下がり、すなわち、リンク部材102、104が下方に揺動(回動)して遮煙部材110が下方に移動する。これにより、図7に示すように、突出部110aの先端が敷居20の上面に接触すると共に、突出部110bがブラケット112に接触する。
以上、下部遮煙機構56aでは、上記した上部遮煙機構54aと同様に、リンク部材102、104の揺動(回動)作用により、扉21が開かれた際には遮煙部材110が敷居20及びブラケット112から離間し、扉21が閉じられた際には遮煙部材110が敷居20及びブラケット112に密着して、扉21の下部と敷居20との間の隙間Gを塞ぐことができる。従って、扉21が閉じられた状態では、前記隙間Gからのエレベータホール14側から昇降路26側への煙の流通を抑えることができ、乗降口12での気密性を保持することができる。
また、扉21の開閉動作中(移動時)には、遮煙部材110が敷居20やブラケット112に接触することがなく、扉21の円滑な開閉が可能となり、異音や騒音を防止することができる。しかも、扉21の開閉動作によって遮煙部材110が敷居20やブラケット112と接触して摩耗、劣化することを有効に防止できる。
図11は、扉21が閉じた状態での図2中の線XI−XIにおける側部遮煙機構58a及び戸当部遮煙機構60aの一部省略断面図である。図12は、図11中のXII部の側部遮煙機構58aを拡大した一部省略断面図であり、図13は、図12に示す側部遮煙機構58aにおける扉21が開いた状態での一部省略断面図である。
図11及び図12に示すように、側部遮煙機構58aは、三方枠18の側枠部18bの長手方向(扉21の開閉方向と直交する高さ方向)に沿った回動遮煙部材(第1遮煙部材、気密材)140と、パネル22の戸袋側端部に折り曲げ形成された側縁部22dの長手方向に沿って固定された扉側遮煙部材(第2遮煙部材、気密材)142とを備える。さらに、側枠部18bには、ボルト144により固定された断面略L字状の押え板146を介して枠側遮煙部材(第3遮煙部材、気密材)148が設けられている。
回動遮煙部材140はゴム等の弾性体で構成された平板からなると共に、パネル22の高さと略同一長さとされ、側枠部18bの長手方向に沿った回転軸150により回動可能に設けられた取付板152に、断面略L字状の押え板154と共にボルト156により固定されている。
取付板152及び回転軸150は、側枠部18bの長手方向(高さ方向)において、例えば、上段、中段及び下段の3箇所に固定されたヒンジであり、前記押え板154は回動遮煙部材140と共に側枠部18bの長手方向に延在して取付板152に固定されている。このため、取付板152が回転軸150を中心として回動すると、回動遮煙部材140及び押え板154も同時に回動する(図13参照)。
枠側遮煙部材148は、扉21の開閉方向(図2中の矢印X1、X2方向)に沿って固定されると共に、パネル22の高さと略同一長さとされ、その先端側には一対の突出部148a、148bが戸袋側に向かって延びている。パネル22側の突出部148aの方が、突出部148bよりも多少長く形成される。突出部148a、148bの間には、扉21が閉じられて取付板152が回動すると、押え板154の先端側が挿し込まれ、この際、突出部148a、148bの各先端は、回動遮煙部材140及び押え板154に当接するように構成されている。
扉側遮煙部材142は、断面略L字状のブラケット158と共に側縁部22dに、ボルト143により固定されており、パネル22の高さと略同一長さとされる。ブラケット158の扉21の開閉方向と平行な面には、断面略L字状で一面が前記扉側遮煙部材142に当接する調整板160がボルト162により固定されている。調整板160のボルト162が挿通する図示しない孔部は、例えば、長孔に形成され、該調整板160は、扉21の開閉方向と平行な方向に位置調整可能である。つまり、調整板160の位置を調整することにより、扉側遮煙部材142の位置の微調整を行うことができる。
従って、側部遮煙機構58aでは、扉21が開かれて扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140とが離間している状態から(図13参照)、扉21が矢印X2方向に閉じられると、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140とが接触して取付板152、すなわち、回動遮煙部材140が回動する。このため、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140、回動遮煙部材140と枠側遮煙部材148の突出部148a、及び、取付板152と枠側遮煙部材148の突出部148bが確実に密着する(図12参照)。
以上、側部遮煙機構58aでは、回転軸150により回動する取付板152に回動遮煙部材140を固定したことにより、扉21が閉じられた際には、扉側遮煙部材142に押されて回動遮煙部材140が回動し、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140との間、及び、回動遮煙部材140と枠側遮煙部材148との間が密着して、扉21の側部と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを塞ぐことができる。従って、扉21が閉じられた状態では、前記隙間Gからのエレベータホール14側から昇降路26側への煙の流通を抑えることができ、乗降口12での気密性を保持することができる。
この場合、回動遮煙部材140が回動することにより、該回動遮煙部材140と他の遮煙部材とが接触する際の摩擦が軽減され、異音や騒音、さらには各遮煙部材の摩耗、劣化を有効に抑えることができる。
さらに、側部遮煙機構58aでは、各遮煙部材や側枠部18b等の反り、曲がり等の寸法公差の範囲内での製作精度に基づき形成される隙間が生じてしまう場合であっても前記隙間Gを確実に塞ぐことができる。すなわち、図14に示すように、扉21が閉じた状態であっても、その製作精度上、局部的には扉21が完全に閉まりきっていない場合において、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140との間に生じる隙間Mや、枠側遮煙部材148と回動遮煙部材140との間に生じる隙間N等についても、取付板152がパネル22の閉じる力に押されて回動し、回動遮煙部材140が扉側遮煙部材142に密着し、取付板152が枠側遮煙部材148に密着することで塞ぐことができる。このため、扉21の側部と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを十分に塞ぐことができ、一層確実に乗降口12での気密性を保持することができる。
図15は、図11中のXV部の戸当部遮煙機構60aを拡大した一部省略断面図であり、図16は、図15に示す戸当部遮煙機構60aにおける扉21が開いた状態での一部省略断面図である。
図11及び図15に示すように、戸当部遮煙機構60aは、パネル22の戸当部22aから戸袋側に屈曲する折曲部22eに取り付けられている。このような戸当部遮煙機構60aは、一方のパネル22の折曲部22eの長手方向(扉21の高さ方向)に沿って固定された遮煙部材170と、他方のパネル22の折曲部22eの長手方向に沿って前記遮煙部材170と対向するように固定された湾曲板172とを備える。遮煙部材170は、断面略L字状の押え板173と共にボルト174により折曲部22eに取り付けられ、湾曲板172は、ボルト176により折曲部22eに取り付けられている。
遮煙部材170はゴム等の弾性体で構成されると共に、パネル22の高さと略同一長さとされ、突出部170a、170bが湾曲板172側に向けて設けられている。なお、昇降路26側の突出部170bの方が、突出部170aよりも突出している。
湾曲板172には、遮煙部材170が設けられた他方のパネル22側に湾曲した湾曲部172aが形成され、該湾曲部172aは、遮煙部材170の中心に略一致している。
従って、戸当部遮煙機構60aでは、図16に示すように扉21が開かれた状態から、図15に示すように扉21が閉じられる際には、遮煙部材170の突出部170a、170bが湾曲部172aに接触すると共に、突出部170bが湾曲板172の傾斜に沿って変形する(折れ曲がる)。このため、湾曲板172に遮煙部材170が確実に密着する。
以上、戸当部遮煙機構60aでは、扉21が閉じられた際に、湾曲板172の湾曲形状に沿って遮煙部材170が変形して密着することにより、戸当部22aでの隙間Gを塞ぐことができる。従って、扉21が閉じられた状態では、前記隙間Gからのエレベータホール14側から昇降路26側への煙の流通を抑えることができ、乗降口12での気密性を保持することができる。
この場合、遮煙部材170の突出部170bは、湾曲板172の傾斜に沿って柔軟に折れ曲がるため、遮煙部材170と湾曲板172とが接触する際の摩擦が軽減され、異音や騒音、さらには遮煙部材170の摩耗、劣化を有効に抑えることができる。
以上のように本実施形態に係る扉装置10によれば、扉21の上部と三方枠18の上枠部18aとの間の隙間Gを塞ぐ上部遮煙機構54aと、扉21の下部と敷居20との間の隙間Gを塞ぐ下部遮煙機構56aと、扉21の側部と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを塞ぐ側部遮煙機構58aと、扉21の戸当部22aでの隙間Gを塞ぐ戸当部遮煙機構60aとを備えることにより、各隙間Gを容易に且つ確実に塞ぐことができる。この場合、扉21の開閉動作が頻繁に繰り返されるような場合であっても、各遮煙機構を構成する遮煙部材の摩耗や劣化を有効に抑えることができる。このため、乗降口12の外観を損なうことなく、エレベータホール14側から昇降路26側への煙の流通を長期間にわたって防止することができ、さらに、扉21の開閉時における異音や騒音の発生も防止することができる。
ところで、本実施形態に係る扉装置10を構成する各遮煙機構は、図3〜図16に示した構成以外のものに変更することもできる。そこで、次に、本実施形態に係る扉装置10の各遮煙機構の変形例について、図17〜図35を参照して説明する。なお、図17〜図35において、図1〜図16に示される参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして、その詳細な説明を省略して、以下同様とする。
先ず、図17〜図22を参照して、上部遮煙機構54aの変形例である上部遮煙機構54bについて説明する。
図17及び図18に示すように、上部遮煙機構54bは、三方枠18の上枠部18aの長手方向(図2中の矢印X1、X2方向)に沿って設けられたガイド部材(気密材ガイド)180と、パネル22の上縁部22bの長手方向に沿って設けられたガイド部材(気密材ガイド)182と、リンク部材(揺動部材)184及びローラ(案内ローラ)186により上下方向に移動可能に設けられ、パネル22の上縁部22bの長手方向に沿ってガイド部材180、182と平行に延在する遮煙部材(気密材)188と、パネル22の上縁部22bの長手方向に沿って設けられた遮煙部材(気密材)189とを備える。ローラ186は、ガイド部材180と対向して並設されたローラガイド(ガイドレール)190上を移動可能に構成される。
ガイド部材180は、断面略L字状に構成され、上枠部18aにボルト192により固定されたブラケット194と共に、該上枠部18a上にボルト196により固定されており、先端側の起立部180aが外側に多少傾斜している。前記起立部180aと対向する上枠部18aには、該起立部180aを有するガイド部材180の調整用として遮煙部材199が設けられている。
ガイド部材182は、パネル22にボルト198により固定され、その上端側がパネル22から離間する方向に多少折り曲げられている。
ローラガイド190は、ボルト192によりブラケット194と共に、上枠部18aに固定されており、その先端側には、前記起立部180aと共に略V字状の溝部を構成するように多少傾斜した屈曲部190aが形成されている。ローラガイド190のローラ186が移動する上面190b上には、扉21が閉じられた状態でローラ186が臨入して沈み込む溝部190cが形成されている。
遮煙部材188はゴム等の弾性体から構成されると共に、パネル22の上縁部22bの長さと略同一長さとされ、その先端側(下端側)には一対の突出部188a、188bが鉛直下方に向かって延びている。エレベータホール14側の突出部188aの方が、突出部188bよりも十分に長く形成される。
リンク部材184は、左右両端側が半円状の平板からなり(図18参照)、支軸ピン200により、ガイド部材182の上方のパネル22に回転自在に連結されると共に、該リンク部材184には、揺動ピン202により断面略L字状の取付板204が回転自在に連結されている。このようなリンク部材184とパネル22の間には、遮煙部材189が接着等により固定されている。
取付板204には、遮煙部材188及びローラ支持板206がボルト208により固定されている。該ローラ支持板206の先端側(下端側)にはローラ186が回転軸210により回転自在に取り付けられている。
このため、図18及び図21に示すように、リンク部材184を支軸ピン200を支点(回転軸)として揺動(回動)させると、揺動ピン202により連結された取付板204と共に遮煙部材188が上下方向に移動する。
従って、上部遮煙機構54bでは、扉21が開いた状態では、ローラ186がローラガイド190の上面190b上に位置している(図20〜図22参照)。すなわち、ローラ186は溝部190cから離脱した状態となっている。このため、ローラ186によりローラ支持板206が押し上げられており、該ローラ支持板206を介してリンク部材184の揺動ピン202側が支軸ピン200を支点として押し上げられた状態となり(図21参照)、遮煙部材188もリンク部材184及び取付板204と共に上方に押し上げられた状態となる。つまり、遮煙部材188の突出部188aの先端はガイド部材180及びローラガイド190から距離H離間しており、突出部188bの先端は、ガイド部材182から距離H離間している(図20参照)。
一方、扉21が閉じられると、ローラ186がローラガイド190の溝部190cに臨入して沈み込む(図17〜図19参照)。そうすると、ローラ186によりローラ支持板206が引き下げられることにより、該ローラ支持板206を介してリンク部材184の揺動ピン202側が支軸ピン200を支点として引き下げられた状態となり(図18参照)、遮煙部材188もリンク部材184及び取付板204と共に下方に引き下げられた状態となる。つまり、遮煙部材188の突出部188aの先端がガイド部材180及びローラガイド190に位置B1にて密着し、突出部188bの先端がガイド部材182に位置B2にて密着して(図17参照)、扉21の上部と三方枠18の上枠部18aとの間の隙間Gが塞がれる。
次に、図23〜図28を参照して、下部遮煙機構56aの変形例である下部遮煙機構56bについて説明する。
図23及び図24に示すように、下部遮煙機構56bは、パネル22の下縁部22cの長手方向(図2中の矢印X1、X2方向)に沿って設けられたガイド部材(気密材ガイド)218と、リンク部材(揺動部材)220及びローラ(案内ローラ)222により上下方向に移動可能に設けられ、パネル22の下縁部22cの長手方向に沿って敷居20aと平行に延在する遮煙部材224とを備える。敷居20aは敷居20と比べると、上面側にローラ溝226が形成されている点が相違する。ローラ溝226は、敷居20aのガイド溝34よりも昇降路26側の上面に、該敷居20aの長手方向に沿って形成された浅い溝部であり、ローラ222をガイドする機能を果たす。
ガイド部材218は、パネル22に固定されており、その下端側にはパネル22から離間する方向に多少傾斜した折曲部218aが形成される。
また、パネル22の裏面に取り付けられたブラケット112には、ボルト228により断面略L字状の固定板230が固定されている。
遮煙部材224はゴム等の弾性体により構成されると共に、パネル22の下縁部22cの長さと略同一長さとされ、その下端側には突出部224aが形成され、上面224bのガイド部材218側には外側に多少傾斜した起立部224cが形成されている。起立部224cの傾斜角度は、ガイド部材218の折曲部218aの傾斜角度に対応している。
リンク部材220は、矩形状の角柱からなり、支軸ピン232により固定板230に回転自在に連結されている。該リンク部材220には、揺動ピン234により、断面略L字状の取付板236と、先端側(下端側)が多少狭幅なローラ支持板238とがスペーサ240を挟んで回転自在に連結されている。
取付板236の先端側(下端側)の折曲部236aには、遮煙部材224が固着されている。また、ローラ支持板238の先端側(下端側)には、ローラ222が回転軸242により回転自在に取り付けられている。
このため、図24及び図26に示すように、リンク部材220を支軸ピン232を支点(回転軸)として揺動(回動)させると、揺動ピン234により連結された取付板236と共に遮煙部材224が上下方向に移動する。
従って、下部遮煙機構56bでは、扉21が開いた状態では、ローラ222がローラ溝226上に位置している(図25及び図26参照)。このため、ローラ222によりローラ支持板238が押し上げられており、該ローラ支持板238を介してリンク部材220の揺動ピン234側が支軸ピン232を支点として押し上げられた状態となり(図26参照)、遮煙部材224もリンク部材220及び取付板236と共に上方に押し上げられた状態となる。つまり、遮煙部材224の下面は敷居20aの上面から距離H離間しており、遮煙部材224の起立部224cはガイド部材218の折曲部218aから多少離間している(図25参照)。
一方、扉21が閉じられると、ローラ222がローラ溝226の溝部226aに臨入して沈み込む。そうすると、ローラ222によりローラ支持板238が引き下げられることにより、該ローラ支持板238を介してリンク部材220の揺動ピン234側が支軸ピン232を支点として引き下げられた状態となり(図24参照)、遮煙部材224もリンク部材220及び取付板236と共に下方に引き下げられた状態となる。つまり、遮煙部材224の突出部224aがガイド溝34内に臨入した状態で、該遮煙部材224は敷居20a上に密着し、遮煙部材224の起立部224cがガイド部材218の折曲部218aに密着して(図23参照)、扉21の下部と敷居20aとの間の隙間Gが塞がれる。
なお、このような下部遮煙機構56bでは、図27に示すように、前記ガイドシュー36を支持する支持板52は、ボルト42を介して前記固定板230に固定されている。そして、図28に示すように、扉21が閉じられて、遮煙部材224の下面が敷居20aと密着した際には、遮煙部材224の突出部224aの下面がガイドシュー36の上面に密着する。このため、一層確実に扉21の下部と敷居20aとの間の隙間Gを塞ぐことができ、乗降口12での気密性を一層高めることができる。
次に、図29〜図31を参照して、側部遮煙機構58aの変形例である側部遮煙機構58bについて説明する。
図29に示すように、側部遮煙機構58bは、上記側部遮煙機構58aと略同様に構成されており、押え板154が取付板152に一体又は直接固定され、該押え板154を挟むようにして回動遮煙部材140が接着等により固着されている。パネル22の戸袋側端部には断面略L字状のパネル補強部材22fが、断面略L字状の取付板252と共にボルト250により固定されている。そして、扉側遮煙部材142は、取付板252を挟むようにして接着等により固着されている。この場合、扉側遮煙部材142の位置を調整する調整板160は省略され、構造が一層簡素化されている。
従って、側部遮煙機構58bでは、扉21が開いた状態から(図30参照)、扉21が閉じられることにより、上記側部遮煙機構58aの場合と同様に、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140との密着、及び、枠側遮煙部材148と回動遮煙部材140との密着により、扉21の側部(戸袋側側部)と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを塞ぐことができる(図29参照)。
また、側部遮煙機構58bにおいても上記側部遮煙機構58aの場合と同様、図31に示すように、扉21が閉じた状態であっても、その製作精度上、局部的に扉21が完全に閉まりきっていない場合において、扉側遮煙部材142と回動遮煙部材140との間に生じる隙間Mや、枠側遮煙部材148と回動遮煙部材140との間に生じる隙間N等についても塞ぐことができる。
次に、図32及び図33を参照して、側部遮煙機構58aの他の変形例である側部遮煙機構58cについて説明する。
図32に示すように、側部遮煙機構58cは、三方枠18の側枠部18bの戸袋側端部に形成され、扉21から離間する方向に傾斜した折曲部18cと、パネル22の側縁部22dに、断面略L字状の取付板260と共にボルト262により固定された遮煙部材264と、取付板260の側縁部22dと直交した面に押え板268と共にボルト266により固定された遮煙部材270とを備える。
遮煙部材270はゴム等の弾性体により構成されると共に、パネル22の高さと略同一長さとされ、戸当部22a方向に向いた2枚の突出部270a、270bを有している。パネル22側の突出部270aの方が、突出部270bよりも長く形成されている。
従って、側部遮煙機構58cでは、扉21が開かれて遮煙部材270が三方枠18の折曲部18cから離間している状態から(図33参照)、扉21が矢印X2方向に閉じられると、先ず、遮煙部材270の突出部270aが折曲部18cに接触し、該折曲部18cの傾斜に沿って変形しながら密着し、突出部270bの先端部も折曲部18cに密着する。このため、扉21の側部(戸袋側側部)と三方枠18の側枠部18bとの間の隙間Gを塞ぐことができる(図32参照)。
次に、図34及び図35を参照して、戸当部遮煙機構60aの変形例である戸当部遮煙機構60bについて説明する。
図34に示すように、戸当部遮煙機構60bは、一方のパネル22の折曲部22eに取り付けられた遮煙部材(気密材)280と、他方のパネル22の戸当部22aから戸袋側に多少の傾斜を有して屈曲された折曲部22gとから構成されている。
遮煙部材280はゴム等の弾性体により構成されされると共に、パネル22の高さと略同一長さとされ、断面略L字状の押え板173と共にボルト174により折曲部22eに取り付けられており、戸当部22a方向に向いた2枚の突出部280a、280bを有する。押え板173側の突出部280aの方が、突出部280bよりも長く形成されている。
従って、戸当部遮煙機構60bでは、扉21が開かれて遮煙部材280が前記他方のパネル22の折曲部22gから離間している状態から(図35参照)、扉21が矢印X2方向に閉じられると、先ず、遮煙部材280の突出部280aが折曲部22gに接触し、該折曲部22gの傾斜に沿って変形しながら密着し、突出部280bの先端部も折曲部22gに密着する。このため、戸当部22aでの隙間Gを塞ぐことができる(図34参照)。
なお、本発明は上記実施形態及びその変形例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、扉装置10では、各隙間Gを塞ぐため、上部遮煙機構54a、54b、下部遮煙機構56a、56b、側部遮煙機構58a〜58c及び戸当部遮煙機構60a、60bを備える構成を例示して説明したが、エレベータや建物の構造等によっては、上部遮煙機構54aのみを設置したり、下部遮煙機構56aのみを設置したりする等、各遮煙機構は夫々単独で用いることもできる。
さらに、扉21が、例えば1枚又は2枚以上のパネル22からなる片開き式である場合には、戸当部遮煙機構60a、60bを、扉21と三方枠18の側枠部18bとの間に設置してもよい。
本発明の一実施形態に係る扉装置が適用された乗降口をエレベータホール側から見た正面図である。 図1に示す乗降口の背面図である。 図2中の線III−IIIにおける上部遮煙機構の一部省略断面図である。 図3中のIV矢視方向からの上部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図3に示す上部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図5中のVI矢視方向からの上部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図2中の線VII−VIIにおける下部遮煙機構の一部省略断面図である。 図7中のVIII矢視方向からの下部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図7に示す下部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図9中のX矢視方向からの下部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図2中の線XI−XIにおける側部遮煙機構及び戸当部遮煙機構の一部省略断面図である。 図11中のXII部の側部遮煙機構を拡大した一部省略断面図である。 図12に示す側部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図12に示す側部遮煙機構における扉が完全に閉まりきっていない状態での一部省略断面図である。 図11中のXV部の戸当部遮煙機構を拡大した一部省略断面図である。 図15に示す戸当部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図3に示す上部遮煙機構の変形例を示す一部省略断面図である。 図17中のXVIII矢視方向からの上部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図17中のXIX矢視方向からのローラと溝部との位置関係を模式的に示す説明図である。 図17に示す上部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図20中のXXI矢視方向からの上部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図20中のXXII矢視方向からのローラと溝部との位置関係を模式的に示す説明図である。 図7に示す下部遮煙機構の変形例を示す一部省略断面図である。 図23中のXXIV矢視方向からの下部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図23に示す下部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図25中のXXVI矢視方向からの下部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図23に示す下部遮煙機構とガイドシューとの関係を示す一部省略断面図である。 図27中のXXVIII矢視方向からの下部遮煙機構の構造を模式的に示す説明図である。 図12に示す側部遮煙機構の変形例を示す一部省略断面図である。 図29に示す側部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図29に示す側部遮煙機構における扉が完全に閉まりきっていない状態での一部省略断面図である。 図12に示す側部遮煙機構の他の変形例を示す一部省略断面図である。 図32に示す側部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。 図15に示す戸当部遮煙機構の変形例を示す一部省略断面図である。 図34に示す戸当部遮煙機構における扉が開いた状態での一部省略断面図である。
符号の説明
10…扉装置 12…乗降口
14…エレベータホール 18…三方枠
18a…上枠部 18b…側枠部
18c、22e、22g、218a、236a…折曲部
20、20a…敷居 21…扉
22…パネル 22a…戸当部
22b…上縁部 22c…下縁部
22d…側縁部 26…昇降路
54a、54b…上部遮煙機構 56a、56b…下部遮煙機構
58a〜58c…側部遮煙機構 60a、60b…戸当部遮煙機構
64、66、180、182、218…ガイド部材
68、70、102、104、184、220…リンク部材
76、110、170、188、189、199、224、264、270、280…遮煙部材
88、94、118、128、200、232…支軸ピン
90、96、120、130、202、234…揺動ピン
140…回動遮煙部材 142…扉側遮煙部材
148…枠側遮煙部材 172…湾曲板
172a…湾曲部 186、222…ローラ
190c、226a…溝部

Claims (9)

  1. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記三方枠の上枠部との間の隙間を塞ぐ上部遮煙機構を備え、
    前記上部遮煙機構は、前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、
    前記扉の上縁部の長手方向に沿って設けられると共に、リンク部材が連結され、該リンク部材が回動することにより、上下方向に移動して前記ガイド部材に対して密着又は離間可能に構成された遮煙部材とを有し、
    前記ガイド部材は、前記遮煙部材の下方において、前記遮煙部材の移動方向に対して傾斜した傾斜部を有し、該傾斜部は下端部が前記遮煙部材に向かって接近する方向に傾斜し、
    前記リンク部材が前記扉の開閉状態に応じて回動することにより、前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が下方へ移動して前記ガイド部材の前記傾斜部に密着し、前記扉が開かれた際には上方へ移動して前記遮煙部材が前記傾斜部から離間することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  2. 請求項1記載のエレベータ乗降口の扉装置において、
    前記扉は一対のパネルから構成された両開き式であり、各パネルには前記ガイド部材及び前記遮煙部材が設けられ、
    前記扉が閉じられた際には両パネルの前記リンク部材同士が当接して互いに回動することにより、前記遮煙部材が前記ガイド部材に密着することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  3. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記三方枠の上枠部との間の隙間を塞ぐ上部遮煙機構を備え、
    前記上部遮煙機構は、前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、
    前記三方枠の上枠部の長手方向に沿って設けられたガイドレールと、
    記扉の上縁部の長手方向に沿って設けられ、前記ガイドレール上を移動する案内ローラを介して支持された遮煙部材と、
    前記ガイドレールに設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記案内ローラが臨入する溝部とを有し、
    前記遮煙部材は、前記案内ローラの前記溝部への臨入又は離脱に応じて上下方向に移動可能に形成され、
    前記ガイド部材は、前記遮煙部材の下方において、前記遮煙部材の移動方向に対して傾斜した傾斜部を有し、該傾斜部は下端部が前記遮煙部材に向かって接近する方向に傾斜し、
    前記扉が閉じられた際には前記案内ローラが前記溝部に臨入することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して引き下げられて前記ガイド部材の前記傾斜部に密着し、
    前記扉が開かれた際には前記案内ローラが前記溝部から離脱して前記ガイドレール上に位置することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して押し上げられて前記ガイド部材の前記傾斜部から離間することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  4. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記敷居との間の隙間を塞ぐ下部遮煙機構を備え、
    前記下部遮煙機構は、前記扉の下縁部の長手方向に沿って設けられると共に、リンク部材が連結され、前記リンク部材が回動することにより、上下方向に移動して前記敷居に対して密着又は離間可能に構成された遮煙部材と、
    前記扉の下縁部に取り付けられたブラケットと、
    を有し、
    前記遮煙部材は、下方に向かって延在する第1突出部と、前記第1突出部の上部に設けられ、前記敷居と平行な水平方向に延在する第2突出部とを有し、
    前記リンク部材が前記扉の開閉状態に応じて回動することにより、前記扉が閉じられた際には前記第1突出部が前記敷居に密着すると共に、前記第2突出部が前記ブラケットの上面に密着し、前記扉が開かれた際には前記第1突出部が前記敷居から離間すると共に前記第2突出部が前記ブラケットの上面から離間することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  5. 請求項4記載のエレベータ乗降口の扉装置において、
    前記扉は一対のパネルから構成された両開き式であり、各パネルには前記遮煙部材が設けられ、
    前記扉が閉じられた際には両パネルの前記リンク部材同士が当接して互いに回動することにより、前記遮煙部材が前記敷居に密着することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  6. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記敷居との間の隙間を塞ぐ下部遮煙機構を備え、
    前記下部遮煙機構は、前記扉の下縁部の長手方向に沿って設けられたガイド部材と、
    前記扉の下縁部の長手方向に沿って設けられ、前記敷居上を移動する案内ローラを介して支持された遮煙部材と、
    前記敷居に設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記案内ローラが臨入する溝部とを有し、
    前記ガイド部材の下端部には、前記扉の下縁部から離間する方向に傾斜した折曲部を有し、
    前記遮煙部材は、前記折曲部に臨み、前記ガイド部材側に向かって前記折曲部に対応した傾斜角度で傾斜した傾斜部を有し、前記案内ローラの前記溝部への臨入又は離脱に応じて上下方向に移動可能に設けられ、
    前記扉が閉じられた際には前記案内ローラが前記溝部に臨入することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して引き下げられて前記敷居に密着すると共に、前記傾斜部が前記ガイド部材の前記折曲部に密着し、
    前記扉が開かれた際には前記案内ローラが前記溝部から離脱して前記敷居上に位置することにより、前記遮煙部材が前記案内ローラを介して押し上げられて前記敷居から離間すると共に、前記傾斜部が前記ガイド部材の前記折曲部から離間することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  7. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記三方枠の側枠部との間の隙間を塞ぐ側部遮煙機構を備え、
    前記側部遮煙機構は、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿って設けられた第1遮煙部材と、
    前記扉の側縁部の長手方向に沿って設けられた第2遮煙部材とを有し、
    前記第1遮煙部材は、平板であって、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿った回転軸を介して回動可能に設けられ、
    前記第2遮煙部材は、前記扉の開閉方向に対して直交するように前記側縁部に固定され、
    前記扉が閉じられた際には前記第2遮煙部材により前記第1遮煙部材が押されて回動することにより、前記第1遮煙部材と前記第2遮煙部材とが密着することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  8. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉と前記三方枠の側枠部との間の隙間を塞ぐ側部遮煙機構を備え、
    前記側部遮煙機構は、前記三方枠の側枠部の長手方向に沿って設けられ、前記扉から離間する方向に傾斜した折曲部と、
    前記扉の側縁部の長手方向に沿って設けられた遮煙部材とを有し、
    前記遮煙部材は、前記扉の閉方向に延在する突出部を有し、
    前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材の前記突出部が前記折曲部に当接し、該折曲部に沿って前記扉側へと弾性的に変形することにより、前記遮煙部材と前記折曲部とが密着することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
  9. エレベータの昇降路とエレベータホールの間の乗降口に設けられた三方枠と、
    前記三方枠の下部に設けられた敷居と、
    前記敷居の上部に、前記三方枠の昇降路側と対向して配置された扉とを備えるエレベータ乗降口の扉装置であって、
    前記扉は一対のパネルから構成された両開き式であり、該扉の戸当部の隙間を塞ぐ戸当部遮煙機構を備え、
    前記戸当部遮煙機構は、一方のパネルの戸当部の長手方向に沿って設けられ、且つ、前記戸当部に対して戸袋側に屈曲した第1の折曲部に取り付けられ、他方のパネル側に湾曲した湾曲部形成された湾曲板と、
    他方のパネルの戸当部の長手方向に沿って設けられ、且つ、前記戸当部に対して戸袋側に屈曲した第2の折曲部に取り付けられる遮煙部材とを有し、
    前記遮煙部材は、前記湾曲板側に向かって延在した突出部を有し、前記湾曲部は、前記突出部からなる前記遮煙部材の中心に略一致するように設けられ、
    前記扉が閉じられた際には前記遮煙部材が前記湾曲板に当接し、該湾曲に沿って前記パネルから離間する方向へと弾性的に変形することにより、前記遮煙部材と前記湾曲板とが密着することを特徴とするエレベータ乗降口の扉装置。
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