JP5150588B2 - 面ファスナーを用いた吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、雌部材と雌部材に係合される雄部材とを有する面ファスナーを用いた吸収性物品に関する。
紙オムツ等の吸収性物品では、身体への装着及び取り外しを可能とするため、面ファスナーを用いて展開を行うようになっている。面ファスナーは雄部材と雌部材との係合及び解除によって相互の結合及び分離を行うものであり、雄部材には複数の突起群(フック)からなる係合面が形成される一方、雌部材は突起群が係合可能な不織布や編み物が用いられている。特許文献1〜3には、面ファスナーにおける雌部材の従来例が開示されている。
特許文献1には、主体繊維が30〜100mmからなるエアースルー不織布を用い、この不織布の全幅にわたってMD方向と交差するエンボス処理を施して、CD方向の2N/25mm加重時の伸長率を175%以下で厚さを0.4mm以上とした雌部材が記載されている。エアースルー不織布を構成する繊維は基本的に平面的に配列された層構造となっており、各繊維間は互いに融着連結した構造となっている。すなわち、繊維が多く配列しているMD方向と交差するようなエンボスパターンでのエンボス処理を行うことによって、繊維層を融着して一体化して各繊維間の連結を強化し、毛羽立ちを小さくしている。
特許文献2には、熱収縮可能な繊維ウェブにスパンボンド不織布を重ねて一体化し、その後に熱処理して繊維ウェブを収縮させ、これによってスパンボンド不織布に深さ0.2〜3mmの皺を2〜40個/1cm形成させた雌部材が記載されている。スパンボンド不織布は平面状に配列されたエンドレスな繊維が熱エンボス等で強固に融着されているため、毛羽立ちが発生しにくい特徴を有しており、このスパンボンド不織布の下層側で一体化した熱収縮性繊維ウェブを加熱収縮させることによりスパンボンド不織布に多数の皺を発生させ、この皺によって雄部材との係合性を確保している。
特許文献3には、熱収縮性の繊維層と非熱収縮性の繊維層とを積層し、この積層体に高圧流体流を噴射して繊維同士を交絡させると同時に繊維を再配列させて開孔不織布とし、その後、加熱処理を施して熱収縮性繊維層を収縮させて熱非収縮性繊維層に繊維束のループを形成することが記載されている。このような処理によって、ランダムな方向に***したカール状物が形成されている。
特開平11−335960号公報 特開平6−33359号公報 特開平11−152669号公報
特許文献1においては、熱融着によって各繊維の連結が不織布平面の全方向に伸びており、尚且つエンボスによってさらに強固に一体化されていることから雄部材との係合力が大きく且つ毛羽立ちは小さくなるが、その反面、係合引き剥がし方向における不織布の弾性が失われている。このため、オムツなどの着用中に面ファスナーが変形したり、瞬間的な衝撃引き剥がし力が作用した場合には、係合状態に粘りがなく雄部材から簡単に剥がれる。
特許文献2においても、特許文献1と同様な挙動を示し、同様な課題を有している。
特許文献3では、繊維束のループが形成され、尚且つ不織布全体の繊維間結合が繊維交絡によってルーズな連結状態とされているため、上記特許文献1及び2のような課題はないが、反面、繊維交絡によるルーズな繊維間結合のため、雄部材を係合から剥がす際に簡単に繊維が抜けて毛羽立ちが生じるという課題を有している。このために繊維交絡の程度を強くすると、不織布全体が締まり過ぎて熱収縮による繊維束のループが生じにくくなるため、雄部材が引っ掛かり難くなる。
そこで、本発明は、面ファスナー部分の変形や瞬間的な衝撃引き剥がし力が作用しても、雄部材から簡単に剥がれることがなく、しかも雄部材を引き剥がす際に、繊維質材が抜けることによる毛羽立ちが生じることがない面ファスナーを用いた吸収性物品を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の特徴は、前胴回り部、後胴回り部、股下部からなるアウター部材と、前記股下部に一体に設けられた吸収体とによって形成される吸収性物品であって、前記前胴回り部又は後胴回り部のいずれか一方に設けられ、複数の突起群からなる係合面を備えた雄部材と、繊維質材で形成され前記雄部材に係合する雌部材とを備える面ファスナーを有し、前記雌部材は、前記繊維質材の目付けが高い複数列の繊維密部と、複数列の前記繊維密部の間に設けられて前記繊維密部より繊維質材の目付けが低い複数列の繊維疎部と、複数列の前記繊維密部と複数列の前記繊維疎部とに交差する押圧部とを有することを要旨とする。
本発明によれば、面ファスナー部分の変形や瞬間的な衝撃引き剥がし力が作用しても、雄部材から簡単に剥がれることがなく、しかも雄部材を引き剥がす際に、繊維質材が抜けることによる毛羽立ちが生じることがない面ファスナーを用いた吸収性物品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の雌部材を示す断面図である。 図2は、一実施形態の雌部材の表面を示す平面図である。 図3は、雌部材の別の実施形態の表面を示す平面図である。 図4は、雌部材を製造するための製造装置の側面図である。 図5は、図4の製造装置におけるホットエアージェットノズル部分の断面図である。 図6は、エンボスロールの構成を示す斜視図である。 図7(a),(b)は、エンボスロールによって加工ウェブに形成されるエンボスパターンを説明する図である。 図8は、エンボスロールによって加工ウェブに形成されるエンボスパターンを説明する模式図である。 図9は、本発明の吸収性物品の一実施形態を示す斜視図である。 図10は、面ファスナーを外した状態を示す斜視図である。 図11は、雌部材を吸収性物品に取り付ける際におけるホットメルト接着材の塗布位置を説明する図である。 ホットメルト接着材の開口部付近における塗布状態を説明する図である。 本発明の実施形態の雌部材と雄部材の係合状態を説明する模式図である。 135°ピール試験機の正面図である。 保持力試験機の正面図である。 剥離試験機を示す正面図である。
本発明に係る吸収性物品に適用される面ファスナーの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。また、以下の説明において、同様の作用効果を有する構成については、同一の番号を付けて詳細な説明は省略する。
図1,図2は、面ファスナーの雌部材1を示す。雌部材1は多数の繊維質材を構成要素としたエアースルー不織布であり、熱風によって繊維質材を相互に融着することにより形成されている。図1に示すように、雌部材1は繊維密部2及び繊維疎部3を備えている。
繊維密部2は繊維質材の目付けが高い部分であり、繊維疎部3は繊維質材の目付が低い部分である。目付けは単位面積当たりの繊維質材の重量(量)であり、例えば、g/mの単位によって表示される。繊維密部2及び繊維疎部3はMD方向(製造時に搬送される方向)に延びる帯状となっている。又、繊維密部2及び繊維疎部3は、CD方向(製造時に搬送される方向に対して直交する方向)に沿った複数の列状となっており、繊維疎部3の列は繊維密部2の列の間に位置している。すなわち、繊維密部2及び繊維疎部3はCD方向に沿って交互に位置するものである。なお、繊維密部2及び繊維疎部3を交互に配置する場合、繊維密部、繊維疎部、繊維疎部、繊維密部、あるいは、繊維疎部、繊維密部、繊維密部、繊維疎部という配置も含む。
繊維密部2は後述するように、熱風によって繊維質材が積み重なって形成された部分であり、凸状の畝部4となっている。繊維疎部3は熱風によって繊維質材が排除された部分であり、凹状の溝部5となっている。これらの畝部4及び溝部5はMD方向に連続し、CD方向では交互に配置される。畝部4を構成する繊維質材はその畝部4内で繊維集合体を形成している。又、一つの畝部4を構成する繊維質材の大半は、隣接している畝部4とは独立している。また、溝部5の下部の繊維質材の厚み分からなる基層部7上に繊維質材が積み重ねられて畝部4が形成され、基層部7上に積み重ねられた繊維質材の容量は溝部5内の容量に相当する繊維質材に等しくなっている。すなわち、溝部5の下部側の繊維疎部3を形成する際に熱風によって排除された繊維質材が溝部5の両側に積み重ねられて畝部4である繊維密部2が形成されている。
図2に示すように、面ファスナーの雌部材1は、複数列の繊維密部2(畝部4)と、複数列の繊維疎部3(溝部5)とに交差する押圧部81を備える。本実施形態では、押圧部81は、エンボスロールによって熱融着により形成される。なお、押圧部81は、押圧部81を除く領域に比べて厚さが薄く形成されていればよく、熱融着に限らない。加熱しない押圧処理であってもよい。
なお、一つの畝部4におけるいくらかの繊維質材は、図1,図2に示すように、畝部4の底部分(基層部7)において隣接している畝部4と連結している。この連結によって雌部材1は不織布シートとしての形態を保つことができる。
図2に示すように、溝部5(繊維疎部3)には、開口部6が形成されている。開口部6は雌部材1の表裏を貫通するように形成されている。開口部6は熱風によって繊維質材を排除することにより形成されるものであり、開口部6を溝部5に形成することにより、開口部6の分、繊維質材を畝部4側に寄せることができるため、畝部4の目付けを高くすることができる。これにより、畝部4が図示せぬ雄部材との係合力を大きくでき、雄部材と安定して係合する。又、開口部6の周辺の繊維質材は図3に示すように、CD方向に向く傾向となるため、CD方向へのシートの延伸度が向上する。なお、開口部6については、形成しても良く、形成しなくても良い。
この実施形態では、図1に示すように、畝部4が表面側に形成され、裏面側が平坦となっているが、畝部4を表裏の両面に形成しても良い。
また、上記の実施例では、熱風により排除された繊維質材が溝部5の両側に積み重ねられて畝部4を形成したが、櫛状のもので表面に凹凸を付けることによって、繊維質材を排除して溝部5を形成し、溝部5から排除された繊維質材を溝部5の両側に移動させることで畝部4を形成するようにしても良い。
図3は、面ファスナーの雌部材1の別の実施形態を示す。図3に示す面ファスナーの雌部材1では、押圧部82は、畝部4及び溝部5に直交する。
次に、雌部材1における寸法、材料等の条件について説明する。
雌部材1を構成する不織布全体の目付けは、好ましくは15〜100g/mである。より好ましくは、20〜40g/mである。目付けが15g/m未満の場合には、畝部4と溝部5との間の目付けの差を小さくしなければ溝部5の繊維質材が少なくなりすぎてCD方向の強度不足となる。一方、目付けが100g/mを超えると、コストが高騰して好ましくない。
畝部4の各列間ピッチP1(図2及び図3参照)は1.5mm〜15mmであり、より好ましくは3〜8mmである。ピッチP1が1.5mm未満では、上記目付け内で畝部4を均一に形成することができない。繊維質材を排除して畝部4を形成するためである。一方、ピッチP1が15mmを超えると、溝部5の幅を小さくした場合(例えば、1〜2mm)、畝部4が広くなり、その反面、畝部4の高さ少なくなるため、雄部材と円滑に係合することができない。又、溝部5の幅を大きくした場合(例えば、5〜6mm)、雄部材との係合面積が少なくなって係合力が不足する。
畝部4の幅W1は、1mm〜10mmであり、好ましくは、2mm〜6mmである。畝部4の幅W1が1mm未満では、製造方法上、安定して作成することが難しい。10mmを超えると、畝部4が広くなりすぎて係合力が高まるが、剥がし難くなる。
溝部5の幅W2は、0.5mm〜5mmである。溝部5の幅が5mmを超えると、畝部に対して溝部が広くなりすぎて係合力が低下し、着用中に剥がれ易くなる。
畝部4の厚みH1(図1参照)、すなわち不織布の厚みは、0.2mm〜5mmである。厚みH1が0.2mm未満の場合には、雄部材との掛かり具合が悪くなると共に畝部4の弾性変形効果(図13参照)を得ることができない。厚みH1が5mmを超える場合には、雌部材1が必要以上に嵩高となり取り扱いが不便となる。
雌部材1である不織布に用いる繊維質材は、芯鞘構造を有する複合繊維が選択される。この複合繊維は、芯成分を構成する樹脂よりも、鞘成分が低融点の樹脂からなっている。これらの樹脂の配合比率は、好ましくは50%以上であり、さらに好ましい配合比率は100%である。なお、鞘成分よりも高融点材料の他の繊維を混合する場合には、不織布全体の強度低下や毛羽抜け発生の原因となるため好ましくない。しかしながら、例えば、嵩高とするための高捲縮タイプの繊維を混合したり、畝部4の弾性変形を補完する目的のための伸縮弾性糸を混合することは可能である。
繊維質材としては、芯成分/鞘成分が例えば、PP(ポリプロピレン)/PE(ポリエチレン)、PP/低融点PP、PET(ポリエチレンテレフタレート)/低融点PET、PET/PEの組成を用いることができるが、これに限定されるものではない。繊維質材に混合する繊維としては、繊維質材の鞘成分樹脂と相溶性の良好なものが選択される。例えば、レーヨン、PET、PP、ナイロン等のポリアミド、アクリル、ウレタン、コットン等の繊維を選択できる。又、これに限らず、繊維質材に混合することによりウェブを形成できる材料であれば選択が可能である。
繊維質材の太さとしては、1〜15dtexであり、好ましくは1.5〜9dtexである。1dtex未満では、単糸強度が低すぎて雄部材との係合時に繊維切れが起こりやすくなると共に、カードでのウェブ形成が難しくなり生産性が低下する。15dtexを超える場合には、風合いが悪くなると共に、単位重量あたりの繊維本数が少なくなって雄部材との係合強度が極端に低下する。
使用される繊維質材の長さとしては、25mm〜100mmであり、好ましくは30mm〜60mmである。長さが25mm未満の場合には、繊維が短すぎるため、毛羽発生の原因となり、長さが100mmを超えるとカードでのウェブの形成が難しくなり生産性が低下する。
以上の構造からなる雌部材1においては、溝部5の繊維質材が畝部4(繊維密部2)に加わっているため、畝部4の繊維質が多く、しかも嵩高となる。このため、雄部材との係合性が良好となる。又、畝部4の繊維質材は、溝部5に位置している繊維質材がエアージェットによって吹き飛ばされることにより畝部4を構成するため、畝部4を構成している繊維質材は、MD方向、CD方向さらには厚さ方向に対してもランダムな繊維配向となっている。
面ファスナーの雌部材1は、畝部4(繊維密部2)と溝部5(繊維疎部3)とが押圧部8によって適度に押さえつけられている。畝部4及び溝部5に交差してエンボスパターンが形成されているため、毛羽立ちが抑えられる。また、雄部材が剥がされるときに、畝部4の繊維が適度に引っ張られる。よって、装着時の瞬間的な引き剥がし力に耐え得るとともに、不要に強力に接合されていないため、意図的な付け直しに対しては引き剥がし易く、毛羽立ちを防止することができる。
このため、面ファスナーの雌部材1は、係合粘りが大きく、係合性に優れると共に毛羽立ち発生が少なくなる。これに対し、加熱融着のみによって繊維質材が相互に接合された従来の構造では、毛羽立ちは抑制できても、係合粘りが低くなるため、係合性が低下するという欠点を有する。
図4は、この実施形態の雌部材1を製造するために用いる装置を示し、図5は、図4の装置における畝部4及び溝部5を形成する部分を示す。
図4において、符号12は雌部材1の原料となる繊維ウェブである。繊維ウェブ12の走行路には、上流側から下流側に向かってホットエアージェットノズル13及び開孔プレートドラム14、熱風加熱炉15が配置されている。熱風加熱炉15内には、吸引装置17が設けられている。
符号16は繊維ウェブ12を形成するカードである。カード16での通常の方法によって繊維ウェブ12を形成した後、繊維ウェブ12を開孔プレートドラム14に接触させる。開孔プレートドラム14は、図5に示すように多数の孔部14aが開口しており、孔部14aから矢印18で示す方向に繊維ウェブ12を吸引する。ホットエアージェットノズル13は、開孔プレートドラム14上に位置しており、CD方向に所定ピッチで並んだ複数のノズル13aからホットエアージェットを繊維ウェブ12に吹き付ける。この開孔プレートドラム14においては、繊維ウェブ12を下面から吸引しながら、繊維ウェブ12の上面に対してノズル13aから繊維質材の融点に対して+50℃〜−50℃のホットエアージェットを吹き付ける。
ホットエアージェットが吹き付けられた部分における繊維質材は、両側に排除されるため、排除部分に溝部5が形成され、排除された繊維質材は隣り合うノズル13aの間で蒲鉾状に積み重なって畝部4が形成される。
このように、ホットエアージェットノズル13を通過することにより繊維ウェブ12には畝部4及び溝部5が形成されて加工ウェブ19となる。この加工ウェブ19は、繊維質材が半融着状態のままで熱風加熱炉15内に導かれ、一般的なエアースルー不織布と同様に130℃〜150℃の熱風20が吹き付けられる。このことにより、繊維質材が十分な融着状態となる。
雌部材1の製造装置は、加工ウェブ19に押圧部81,82を形成する押圧加工を施すエンボスローラ22,23を備える。押圧部81,82は、エンボスパターンという。エンボスパターンは、一般的なエンボスローラによってよって形成することができる。加工ウェブ19は、エンボスローラ22,23の間を通過しながら、エンボスローラ22,23によって押圧される。これにより、加工ウェブ19に所定のエンボスパターンが形成される。
エンボスローラ22,23のうち、少なくとも一方のロールにエンボスパターンが施されていればよい。また、本実施形態のように、表と裏とで異なるエンボスパターンを形状する場合には、それぞれ異なるパターンが形成されたエンボスローラ22,23を使用する。
エンボスローラ22,23による押圧加工では、押圧中に70℃〜130℃で熱処理することで、加工ウェブ19にエンボスパターンを形成することができる。押圧の条件は、上記条件に限らず、変更可能である。例えば、ロールによって加工ウェブ19を押圧する圧力を高める代わりに、処理温度を下げることもできる。
エンボスローラ22,23の構造としては、例えば、エンボスパターンの凸部と凹部との高さ差が2mm、凸部の線幅が0.9mm、ロール温度110℃、ロール間押圧1MPaである。エンボスローラ22,23の隙間は、0mmであることが好ましい。
加工ウェブ19は、エンボスローラ22,23によって押圧加工された後、ロール21に巻き取られる。但し、ロール21は、必ずしも設ける必要はない。図4に示す装置を吸収性物品の製造ラインの途中に設置する場合には、ロール21の替わりに、加工ウェブ19を続く工程に搬送する構成を備える。
図7は、加工ウェブ19に形成されるエンボスパターンの一例を説明する図である。図7(a)に示すエンボスパターンでは、押圧部8は、加工ウェブ19のMD方向に直交するCD方向に連続する。押圧部8は、加工ウェブ19に等間隔で形成される。図7(a)に示すエンボスパターンでは、一例として、エンボスピッチP2(列間ピッチP1に相当)は、4〜15mmである。
図7(b)は、加工ウェブ19に形成されるエンボスパターンの一例を説明する図である。図7(b)に示すエンボスパターンでは、押圧部8aは、加工ウェブ19のMD方向に交差する方向に連続する。更に、押圧部8aに直交する方向に連続する押圧部8bが形成される。押圧部8a,8bは、加工ウェブ19の上に格子状に形成される。図7(b)に示すエンボスパターンでは、格子の一辺l1,l2は、5〜15mmであることが好ましい。
エンボスパターンは、上述した図7の形状に限定されない。例えば、エンボスパターンは曲線であってもよい。また、図7では、エンボスパターンは、連続したライン状に形成されていると説明したが、連続していなくてもよい。畝部4を押圧した押圧部が形成されていればよく、例えば、ドット形状、絵柄などであってもよい。
また、エンボスパターンは、少なくとも雌部材1の長手方向の両端部に形成されていればよい。図8に示す変形例では、雌部材1(後述する図10の雌部材38に対応する)の長手方向の両端部A,Bを除く中央部Cには、エンボスパターンの代わりに、中央部であることを表す目印9が形成されている。
目印9は、エンボスパターンの一部であってもよい。また、雌部材1の下にプリントされた絵柄が雌部材1の資材を介して透けて現れているものであってもよい。目印9は、例えば、花柄などのように美観を向上させる形状であることが好ましい。このように、雌部材1の中央部に相当する位置に目印9を配置することにより、雄部材と雌部材との位置合わせを容易にできる。これにより、雄部材と雌部材とがずれて留め付けられることを防止できる。
以上の製造装置において、開孔プレートドラム14のCD方向に、ホットエアージェットノズル13と同期する波形状を賦型することによりウェブの両面に対して畝部4及び溝部5を形成することができる。又、溝部5に開口部6(図2及び図3参照)を形成する場合には、開孔プレートドラム14におけるホットエアージェットが噴射されるライン上に所定間隔を有して孔部14aがない部分を点在させることにより可能であり、孔部14aがない部分で開口部6が形成される。
図9は、本発明の実施形態に係る面ファスナーを適用した吸収性物品31の一実施例を示す。吸収性物品31は、いわゆる、展開型使い捨てオムツであり、前胴回り部32、後胴回り部33及びこれらの間の股下部34によってアウター部材35が形成されている。股下部34の内部には、吸収体(図9に不図示)が一体的に設けられる。吸収体の肌側には、液透過性の表面シートが配設される。アウター部材35は液不透過性である。
後胴回り部33は、幅方向の両側縁部において、前胴回り部32の上に重ねられる。後胴回り部33の幅方向の両側縁部には雄部材37が取り付けられている。これに対し、前胴回り部32の上部外面には幅方向に沿って、ベルト状に雌部材38が取り付けられている。雌部材38の繊維密部2(畝部4)と、繊維疎部3(溝部5)とは、吸収性物品31の長手方向Lに沿って連続している。吸収性物品31の長手方向とは、着用状態における上下方向である。雄部材37を雌部材38に係合させることによりオムツの使用状態となる。この場合、雌部材38を前胴回り部32の全体を覆うように取り付けても良い。
このような吸収性物品31の雌部材38として図1〜図3に示す雌部材1を用いることにより雌部材38が雄部材37と良好に係合するため、オムツが変形したり、瞬間的な衝撃力が作用しても係合が外れることがない。
特に、吸収性物品31では、雌部材38の畝部4と溝部5とが吸収性物品31の長手方向Lに連続するように配置されていることにより、畝部4の繊維が胴回りに沿った方向に引き剥がす力が加わった場合であっても適度に引っ張られるため、吸収性物品31に加わる瞬間的な引き剥がし力に耐えることができる。また、雄部材37を意図的に付け直すような場合には、引き剥がし易く、繰り返しの着脱による毛羽立ちを防止することができる。
図10は別の吸収性物品41を示し、図9と同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。前胴回り部32及び後胴回り部33には、雌部材及び雄部材からなる面ファスナーが幅方向に取り付けられ、面ファスナーが係合することにより全体がパンツ型となっている。
前胴回り部32の縁部外面には雄部材37が取り付けられている。又、後胴回り部33の縁部内面には、雌部材38が取り付けられており、雌部材38と雄部材37とが係合することによりパンツ型が保持されるようになっている。雌部材38の繊維密部2(畝部4)と、繊維疎部3(溝部5)とは、吸収性物品41の長手方向Lに連続している。この吸収性物品41においても、雌部材38として図1〜図3に示す雌部材1を用いることにより雄部材37との不用意な係合外れを防止することができる。
また、胴回りに沿った方向に引き剥がす力が加わった場合であっても適度に引っ張られるため、吸収性物品41に加わる瞬間的な引き剥がし力に耐えることができる。また、雄部材37を意図的に付け直すような場合には、引き剥がし易く、繰り返しの着脱による毛羽立ちを防止することができる。
また、この構造の吸収性物品41では、雌部材38が装着者の身体側に位置しているが、雌部材38は畝部4及び溝部5を有した構造であって、柔らかく且つ通気性に優れているため、この位置に配置しても装着者を傷つけることがない。また、吸収性物品31,41の表面シートと雌部材1とは、同一の素材で形成することができる。
雌部材1を形成する不織布を吸収性物品31,41の表面シートとして使用する場合には、雌部材1に形成された複数列の繊維密部2(畝部4)及び複数列の繊維疎部3(溝部5)が連なる方向を吸収性物品31,41の長手方向に一致させることが好ましい。雌部材1を表面シートとして使用する場合、表面シートに畝部4と溝部5とが形成されているため、少なくとも畝部4は、着用者の肌に接触し、溝部5と肌との間には空間が形成される。これにより、溝部5が長手方向に延びる通気路として機能し、この溝部5を介して吸収性物品内の湿気が吸収性物品の外側へと放出される。
また、少なくとも畝部4は、着用者の肌に接触し、溝部5と肌との間には空間が形成されるため、表面シートの全面が肌に接触する従来の表面シートと比べて、肌との接触面積を減少させることができる。そのため、例えば、表面シートと肌とが擦れることによる肌トラブルを低減することができる。
雌部材1を形成する不織布を吸収性物品31,41の表面シートとして使用する場合、この表面シートと吸収体とは、ホットメルト接着材等の接合手段(第1接合材に相当する)によって互いに接合される。接合手段は、吸収性物品31,41の表面シートの長手方向に延びるとともに、幅方向に離間して複数条形成することができる。接合手段の塗工幅W3(図11参照)は、畝部4の幅W1よりも小さいことが好ましい。また、接合手段の幅方向の塗工ピッチは、畝部の列間ピッチP1よりも大きい。或いは、接合手段の幅方向の離間寸法が畝部4よりも大きいことが好ましい。例えば、畝部4の幅W1が3mm、溝部の幅W2が1mmの場合、接合手段であるホットメルト接着材の塗工幅W3は、0.5mm、塗工ピッチP3は、5mmとする。
尿などの体液は、畝部4に接触した後、吸収されるが、接合手段と畝部4とが重なっている部分では、尿等の液体の移行が接合手段によって妨げられるため、接合手段は、畝部4と重ならないことが好ましい。なお、表面シートと吸収体の間には、ティッシュなどで形成され吸収性を有する他のシートを備えていてもよい。
なお、上記実施形態では、使い捨てオムツである吸収性物品31、41の一部に雌部材38を用いたが、前胴回り部32、後胴回り部33の少なくとも一方を上述した雌部材38によって形成しても良い。また、上述した実施形態では、アウター部材は、前胴回り部、後胴回り部、股下部が連続した使い捨てオムツであると説明したが、別部材として成形された前胴回り部、後胴回り部、股下部を貼り合わせて一体にしたタイプであってもよい。
次に、図11,12を用いて、吸収性物品31,41に雌部材38を取り付ける取付方法について説明する。図10に示す雌部材38とを吸収性物品41に取り付ける取付方法について説明する。図11は、雌部材38に対するホットメルト接着材40の塗工パターンを説明する図である。ホットメルト接着材40は、畝部4及び溝部5に平行に、MD方向に沿ってライン状に塗布される。ホットメルト接着材の塗工には、コーターなどが用いられる。
本実施形態では、雌部材38の畝部4の裏面側と吸収性物品31,41との間にホットメルト接着材40(第2接合材に相当する)が塗布される。また、本実施形態では、畝部4の幅W1に対応する領域の50%以上の領域にホットメルト接着材40が塗布される。これにより、雌部材38を吸収性物品31,41に接合する十分な接着力が得られる。
一方、ホットメルト接着材40の塗布領域が雌部材38の裏面側における畝部4の幅W1に対応する領域の50%以下であると、十分な接着力が得られず、雄部材37を雌部材38から引き剥がすときに、雄部材37とともに雌部材38が吸収性物品31,41から剥がれることがある。
本実施形態では、ホットメルト接着材の塗工幅W3は、0.5mm以上であり、特に、1mm以上であることが好ましい。図11に示す一例では、W3=1.0mmである。W3が0.5mm以下の場合には、接着力が弱く、剪断及び剥離の力が加わった際に、製品から剥がれてしまう。例えば、畝部4の幅が3mm、溝部の幅が1.5mmである雌部材に、塗工幅W3=3mm、隣の塗工部分までの距離(離間寸法)=1.5mm(すなわち、塗工ピッチP3が4.5mm)でホットメルト接着材を塗工する。
ここで、ホットメルト接着材40の塗工幅W3は、畝部4の幅と同程度であり、ホットメルト接着材40の塗工ピッチP3は、畝部4と溝部5の列間ピッチP1と略同等であれば、必ず畝部にホットメルト接着材40が塗工されることになるため、好ましい。但し、製造上のホットメルト接着材の塗工位置のずれを考慮すると、ホットメルト接着材40の塗工ピッチP3は、畝部4と溝部5の列間ピッチP1よりもやや大きめに設定してもよい。
これに対して、ホットメルト接着材40の塗工ピッチP3が畝溝のピッチP1よりも広すぎると、ホットメルト接着材40が塗布されない畝部4が発生する。この場合、ホットメルト接着材40が塗布されない畝部4に隣接し、ホットメルト接着材40が塗布された畝部4に応力が集中し、畝部4と吸収性物品41とが剥がれる。1箇所が剥がれると、応力の集中場所が隣接する畝部に順次移っていき、次々と剥がれる。そのため、ホットメルト接着材40の塗工ピッチP3は、畝部4と溝部5の列間ピッチP1と略同等か、それ以下であることが好ましい。例えば、列間ピッチP1=4mm、塗工ピッチP3=4.5mmとする。塗工幅を変えないで塗工ピッチP3を狭くし過ぎると、ホットメルト接着材40同士の幅方向の離間寸法が小さくなるため、ホットメルト接着材の量が多くなり、経済的でない。また、雌部材に皺が入った状態で接合されやすくなる。
ホットメルト接着材40の塗工幅W3は、畝部4の幅に対して、50%以上の塗工幅を有し、且つ畝部4の幅よりも狭いと、ホットメルト接着材40の量を減らすことができて経済的である。
また、溝部5(繊維疎部3)に開口部6が形成される場合には、ホットメルト接着材40の塗工幅W3は、溝部5の幅よりも広くすることで、ホットメルト接着材40がずれて溝部5の上に塗工されたとしても、ホットメルト接着材40の幅が溝部5の幅よりも広いと、溝からはみ出る分のホットメルトが畝部4に塗布される。また、ホットメルト接着材40は、ウェブと直接接触するコーターなどの手段で塗工される場合、ホットメルト接着材40は、開口部6には塗布されず、畝部4及び開口部6が設けられていない溝部5に塗布される。
図12は、コーター塗工によって、雌部材1(畝部4及び溝部5)の表面に塗布されたホットメルト接着材40の実際の様子を説明する図である。ホットメルト接着材40は、開口部6を避けて塗布される。
次に、本実施形態の雌部材と雄部材とを係合させた状態について説明する。一例として、図10の雌部材38と雄部材37とを用いて説明する。図13(a)は、雌部材38と雄部材37との係合状態を示す断面図である。図13(b)は、雌部材38の上面図である。なお、図13(b)では、説明のため、雄部材37は記載していない。
例えば、雌部材38が折れ曲がったり、着用者の動作や腹圧などにより雌部材38に瞬間的な衝撃力(衝撃引き剥がし力:図面矢印F)が作用したりした場合に、頂点部分が矢印a方向に引っ張られ、個々の畝部4の幅が矢印a方向にが狭められる弾性変形が生じる。このように、畝部4が弾性変形することにより、衝撃引き剥がし力を吸収することができる。
また、畝部4は、エンボス処理された押圧部8によって押さえられているため、押圧部8と交差する点を起点として、畝部4が引っ張り方向矢印aに凸となるように湾曲しながら形状変形する。これにより、衝撃引き剥がし力を一層緩衝することができる。
(製造方法)
表1の配合比率の繊維を図4及び図5に示す製造装置に供給して面ファスナーの雌部材(不織布)を製造した。この製造は、孔径1.0mm、ピッチ50mmのノズル13aを4列配置し、ホットエアージェットノズル13から温度150℃、風量0.12m/分/mのホットエアージェットを吹き付け、その後、熱風加熱炉15内で温度150℃、風量15m/分/mの熱風20を約10秒間吹き付けることにより行った。これにより、目付け27g/m、畝部4のピッチが4mm、溝部5の幅が1.1mmの畝溝構造の表面を有した実施例1のエアースルー不織布を得た。この場合、溝部5には、MD方向に沿って5mmピッチの開口部6が形成されている。
一方、後述(表1)する配合比率で、実施例1と同じ条件により比較例1及び2のエアースルー不織布を製造した。比較例1においては、実施例1におけるホットエアージェットの風量条件を10m/分/mに変更して製造した。比較例2においては、ホットエアージェットノズル13からホットエアージェットを吹き付ける処理は行わないが、エンボス処理を施した。更に、比較例3には、ホットエアージェット処理、エンボス処理ともに施していない。
(評価)
実施例1及び比較例1、2により得られた不織布について、同じ構造の雄部材をMD方向から係合させて剥離強度、毛羽立ち、保持力、係合粘りについて評価した。使用した試験片の坪量、厚さなどに関しては表1に示す。
以下に評価方法を説明する。
[厚さ測定]
10cm角のサンプルを厚さ計(商品名「PEACOK DIAL THICKNESS GAUGE No.CI1352」)により3g/cmの荷重で測定した。
[135°ピール試験]
雌部材となっている不織布を3〜5cm×5cmにカットして試験片とし、この試験片を5cm×8cmのスパンボンド不織布(20〜30g/cm)に両面粘着テープで剥がれないように貼り付けて雌部材サンプル53とした。一方、2cm×3cmの雄部材を12cm×3cmのスパンボンド不織布(20〜30g/cm)に両面粘着テープで剥がれないように貼り付けて雄部材サンプル56とした。
雌部材サンプル53を両面粘着テープによって6cm×10cmのステンレス板に皺が入らないように貼り付け、その後、雄部材サンプル56を雌部材サンプル53の上に重ね、その上から700gローラーを300mm/minの速度で1往復させ、試験片(雌部材)と雄部材とを係合させた。そして、係合面に剪断力がかかるように、係合させた雄部材サンプル56の一方端から500gの荷重を3秒間作用させる。なお、ローラーの幅は45mm、直径は95mmであり、テープ圧着ロール機はテスター産業(株)製のものを使用した。
図14は135°ピール試験機を示し、上述したステンレス板をオートグラフに取り付け、雄部材サンプル56と雌部材サンプル53の剥離角度が135°となるように雄部材サンプル56の一方端から引っ張って剥離させる。この剥離に必要な力を135°剥離力とする。
オートグラフの条件は、以下のように設定する。
測定条件:ロードセル=5kg、引っ張り速度=300mm/min
上側チャック−サンプル間=50mm(垂直方向)
[保持力試験]
保持力試験に用いる雌部材サンプル59は、5cm×5cmの雌部材61を10cm×10cmのスパンボンド不織布(20〜30g/cm)に両面粘着テープで剥がれないように貼り付けて作成する。また、保持力試験に用いる雄部材サンプルは、2cm×4cmの雄部材54を4cm×8cmのスパンボンド不織布(20〜30g/cm)に両面粘着テープで剥がれないように貼り付けて作成する。
以上の雄部材サンプルを雌部材サンプル59の上に重ね、その上から700gローラーを300mm/minの速度で1往復して雄部材54と雌部材61とを係合させる。そして、このサンプルを20℃、60%RHで30分間放置する。
図15は保持力試験機であり、雌部材サンプル59の上端部を固定具63によって吊り下げた状態とし、雄部材サンプル62の下端部に800gの重り64を吊り下げて40℃雰囲気中に放置する。そして、係合が剥がれて重り64が落下するまでの時間を測定して保持力とする。この場合、60分経過しても落下しない場合は、最大保持力60分とする。
[剥離試験(せん断方向)]
剥離試験に用いる雌部材サンプルは、4cm×4cmの雌部材を5cm×5cmのスパンボンド不織布(20〜30g/cm)に両面粘着テープで剥がれないように貼り付けて作成する。係合粘り試験に用いる雄部材は、2cm×3cmの大きさとし、2cm×8cmのスパンボンド不織布(50〜80g/cm)の裏面に両面粘着テープを貼り付ける。この雄部材を雌部材サンプルの上に重ねてその上から700gローラーを300mm/minの速度で1往復して雄部材と雌部材とを係合させる。
図16はせん断方向の剥離試験に用いる剥離試験機であり、雄部材と雌部材とが係合した状態のサンプル68を上下2つの金具67の間に挟み込む。次いで、上下の金具67を上下のオートグラフ69に取り付けてせん断方向の係合力を測定する。
オートグラフの条件は、以下のように設定する。
測定条件:ロードセル=5kg、引っ張り速度=10mm/min
上記評価方法による評価結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1の雌部材は表面及び裏面とも、1〜5回の135°ピール試験による剥離強度、毛羽立ち、保持力試験、係合粘り試験の全てで良好な結果となっている。実施例1においては、雌部材の保持力は良好な結果を示している。
これに対して、比較例1は剥離強度、保持力は、実施例1に匹敵する性能を有するが、保持力試験及び剥離試験は不良であった。比較例2においては、135°ピール試験の1回目の剥離試験において、剥離強度が強すぎる。また5回目の剥離試験の際には、実施例1の1回目の剥離試験結果よりも劣化していることから、剥離回数による剥離強度の劣化が速いため、製品として不適である。また、比較例3は、何れの値においても、製品としての使用に耐え得る性能は有していない。従って、比較例1乃至3は雌部材として使用可能な性能に満たないものと判断できる。
1…雌部材、 2…繊維密部、 3…繊維疎部、 4…畝部、 5…溝部、 6…開口部、 7…基層部、 8a,8b…押圧部、 9…目印、 21…ロール、 22,23…エンボスローラ、 31,41…吸収性物品、 32…前胴回り部、 33…後胴回り部、 34…股下部、 35…アウター部材、 37…雄部材、 38…雌部材、 40…ホットメルト接着材、 81,82…押圧部

Claims (7)

  1. 前胴回り部、後胴回り部、股下部からなるアウター部材と、前記股下部に一体に設けられた吸収体とによって形成される吸収性物品であって、
    前記前胴回り部又は後胴回り部のいずれか一方に設けられ、複数の突起群からなる係合面を備えた雄部材と、
    繊維質材で形成され前記雄部材に係合する雌部材とを備える面ファスナーを有し、
    前記雌部材は、
    前記繊維質材の目付けが高い複数列の繊維密部と、
    複数列の前記繊維密部の間に設けられて前記繊維密部より繊維質材の目付けが低い複数列の繊維疎部と、
    複数列の前記繊維密部と複数列の前記繊維疎部とに交差する押圧部と
    を有し、
    前記繊維密部は、畝部を形成し、前記繊維疎部は、溝部を形成する、吸収性物品。
  2. 前記雌部材は、矩形状であって、前記前胴回り部に配置されており、
    少なくとも前記雌部材の長手方向の両端部に押圧部が形成される請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記雌部材の長手方向の両端部を除く中央部には、中央部であることを表す目印が形成される請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品の表面シートと前記雌部材とが同じ素材で形成される請求項1に記載の吸収性物品。
  5. 前記雌部材と同一素材で形成された表面シートと前記吸収体との間に、前記表面シートと前記吸収体とを接合する第1接合材が配置され、
    前記雌部材の前記繊維密部の裏面側と前記吸収性物品との間に、前記雌部材と前記吸収性物品とを接合する第2接合材が配置され、
    前記第1接合材の塗工幅は、前記表面シートに形成された前記繊維密度の幅よりも狭く、且つ前記第2接合材の塗工幅よりも狭い請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2接合材は、前記雌部材の裏面側において前記繊維密部の幅に対応する領域の50%以上の領域に配置される請求項1に記載の吸収性物品。
  7. 前記繊維密部と、前記繊維疎部とは、前記吸収性物品の長手方向に連続している請求項1に記載の吸収性物品。
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