JP5150524B2 - ガス除去用難燃性濾材 - Google Patents
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Description
前記炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムの添着量M(%)が2.25以上、7.25質量%以下であり、前記活性炭粒子のBET法による比表面積が1000m 2 /g以上、2000m 2 /g以下であり、前記添着量M(%)と前記活性炭粒子のBET法による比表面積S(m2/g)が下記の式(1)を満たすことを特徴とするガス除去用難燃性濾材。
S≧200M+550 (1)
尚、ここに言う「添着量」とは、次式(2)で示される添着活性炭粒子質量に対する炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムの割合を百分率とした値を表す。
添着量M(%)=炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムの添加質量(g)/添着活性炭粒子質量(g)×100 (2)
請求項1に係る発明により、難燃性を有しながら、1つの濾材で、オゾンの分解機能とVOCの吸着機能の両方の機能を有するガス除去用難燃性濾材を提供することが可能となる。
S≧200M+550 (1)
本発明のガス除去用難燃性濾材は、実験から求めた実験式である上記の式(1)を満たすことによって、難燃性を有しながら、1つの濾材で、オゾンの分解機能とVOCの吸着機能の両方の機能を有することが可能となる。すなわち、仮に比表面積S(m2/g)が、200M(%)+550の値未満の値である場合には、オゾンの分解機能とVOCの吸着機能の両方の機能は優れるものの、難燃性が劣るという問題が生じる。本発明のガス除去用難燃性濾材が上記の式(1)を満たす比表面積を有することによって、難燃性を有するという原因は定かには分からないが、炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムの添着量に対して比較的比表面積が大きいことによって、同じ比表面積を有する活性炭粒子に対して添着量を少なくした場合と同様の効果が生じ、その結果燃焼作用が抑制されて難燃性が生じるのではないかと考えられる。
S≧200M+550 (1)
このため、難燃性を有しながら、1つの濾材で、オゾンの分解機能とVOCの吸着機能の両方の機能を有している。
先に述べたとおり、本発明に係る濾材は、その厚さ方向に処理すべき空気を通過させることで使用するのが好ましいことから、非特許文献1に規定された水平燃焼試験により評価を実施した。この水平燃焼試験では、所定の高さに試験片を配置しておくことができる支持用金網を用い、この金網の下方に175±25mmの距離で脱脂綿(標識綿と称される)を配置しておく。この金網に、長さ150±1mm、幅50±1mmの短冊状に裁断され、しかも長さ方向の一方の端部から、25mm、60mm及び125mmの各位置に合計3つの標線を予め書き込んだ試験片を載置する。燃焼試験は、試験片を水平に載置した状態で上述した端部に金網の下方から炎を60±1秒間当てたのち、炎を試験片から離す。この時点から計時し、
[a]炎が消えた(残炎)時間
[b]炎と赤熱が消えた(残じん)時間
[c]炎又は赤熱の前線が125mm標線に達した時間、若しくは試験片が125mm標線の手前で燃焼又は赤熱が止まった時間
の3種類の時間を記録する。このような評価試験を5回実施した結果に応じて、夫々の難燃性基準条件は、下記の表1に示すような「94HF−1」、「94HF−2」若しくは「94HBF」の3つに分類評価される。
試験する濾材を30mmφの円盤状に裁断し、円筒状ガラス製測定ホルダーにセットした。この測定ホルダーに対して、市販のオゾン発生機でオゾン濃度2.7ppm、セットされた濾材表面での面風速17cm/秒、相対湿度35%の条件によりオゾン雰囲気を連続8時間流し、ホルダーの流出側のオゾン濃度を経時的に測定した。この際、オゾン濃度の測定には、『MODEL1200』(ダイレック(株)製,商品名)を用い、オゾン分解性能は、下記の式(3)からオゾン除去率(%)として算出した。尚、試験開始後10分でのオゾン除去率を初期効率とした。
ガス吸着フィルタ試験法として「DIN 71460−II」に準拠し、VOCをトルエンとした性能評価を実施した。この性能評価では、試験する濾材を折高さ60mmのプリーツ濾材とし、周知の枠材によって間口面積;縦56mm×横112mm×高さ60mm、濾材面積;940cm2の寸法条件でガス除去エレメントを作製し、風速2.0m/秒、流入側トルエン濃度80ppm一定の条件下でトルエンガスを流し続け、経時的にエレメントの流出側のトルエン濃度を脱臭フィルタ用ガス除去性能測定装置にて測定した。このVOC除去の性能評価は、流出側におけるトルエンの濃度が流入側の95%になった破過点(効率としては5%にまで低下した時点)までのトルエン吸着容量を間口面積当たりの値として(g/m2)の単位で求めた。さらに、この試験においては、試験開始後、1分後の測定値を初期効率として算出した。
BET法による比表面積が1100m2/gであり、充填密度が0.5g/cm3である市販の活性炭粒子(A)『クラレコール GW20/40』(クラレケミカル(株)製,商品名;粒径範囲0.35〜0.85mm)を準備した。また比表面積が1500m2/gであり、充填密度が0.42g/cm3である市販の活性炭粒子(B)『クラレコール GW−H24/42』(クラレケミカル(株)製,商品名;粒径範囲0.35〜0.85mm)を準備した。
炭酸カリウムを水に溶解して、3%、8%及び12%、の水溶液とした。次いで、この水溶液を活性炭粒子(A)に散布した後、活性炭粒子を乾燥させて、炭酸カリウムの付着割合が異なる3種類の添着活性炭粒子(A1)、(A2)及び(A3)を得た。なお、これら添着活性炭粒子(A1)、(A2)及び(A3)には、添着活性炭粒子全体の質量に対して、それぞれ炭酸カリウムが1質量%、2.5質量%及び3.5質量%の割合で付着するようにして散布した。
炭酸カリウムを水に溶解して、7%、8%及び11%、の水溶液とした。次いで、この水溶液を活性炭粒子(B)に散布した後、活性炭粒子を乾燥させて、炭酸カリウムの付着割合が異なる3種類の添着活性炭粒子(B3)、(B4)及び(B5)を得た。なお、これら添着活性炭粒子(B3)、(B4)及び(B5)には、添着活性炭粒子全体の質量に対して、それぞれ炭酸カリウムが3.5質量%、4.5質量%、及び6質量%の割合で付着するようにして散布した。
炭酸水素カリウムを水に溶解して、8%の水溶液とした。次いで、この水溶液を活性炭粒子(A)に散布した後、活性炭粒子を乾燥させて添着活性炭粒子(C2)を得た。なお、この添着活性炭粒子(C2)には、添着活性炭粒子全体の質量に対して、炭酸水素カリウムが2.5質量%の割合で付着するようにして散布した。
リン系難燃剤液(難溶性のポリリン酸アンモニウムが水に分散した難燃剤液:分散液濃度42%)51.3部と、アクリル系エマルジョン型接着剤(分散液濃度45%)11.0部と、増粘剤0.2部と、水37.5部とからなるバインダー樹脂液(A1)を準備した。この樹脂液の濃度は26.65%であり、この樹脂液が乾燥してなる樹脂中に含まれるリン系難燃剤の質量比率は81%である。
リン系難燃剤液(難溶性のポリリン酸アンモニウムが水に分散した難燃剤液:分散液濃度42%)88.8部と、アクリル系エマルジョン型接着剤(分散液濃度45%)11.0部と、増粘剤0.2部とからなるバインダー樹脂液(A3)を準備した。この樹脂液の濃度は42.45%であり、この樹脂液が乾燥してなる樹脂中に含まれるリン系難燃剤の質量比率は88%である。
面密度20g/m2のポリエステル繊維からなるスパンボンド不織布(A0)に、前記バインダー樹脂液(A1)を含浸した後、乾燥させ面密度27g/m2のカバー材(A01)を得た。このカバー材(A01)は、布帛であるスパンボンド不織布の繊維表面に、リン系難燃剤がアクリル系樹脂によって固定されたカバー材であり、カバー材(A01)には21質量%(面密度5.7g/m2)のリン系難燃剤が含まれていた。
面密度20g/m2のポリエステル繊維からなるスパンボンド不織布(A0)に、前記バインダー樹脂液(A1)を含浸した後、乾燥させ面密度25g/m2のカバー材(A02)を得た。このカバー材(A02)は、布帛であるスパンボンド不織布の繊維表面に、リン系難燃剤がアクリル系樹脂によって固定されたカバー材であり、カバー材(A02)には20質量%(面密度4.05g/m2)のリン系難燃剤が含まれていた。
面密度20g/m2のポリエステル繊維からなるスパンボンド不織布(A0)に、前記バインダー樹脂液(A3)を含浸した後、乾燥させ面密度33g/m2のカバー材(A03)を得た。このカバー材(A03)は、布帛であるスパンボンド不織布の繊維表面に、リン系難燃剤がアクリル系樹脂によって固定されたカバー材であり、このカバー材(A03)には34.5質量%(面密度11.4g/m2)のリン系難燃剤が含まれていた。
面密度20g/m2のポリオレフィン繊維からなる湿式不織布に、前記バインダー樹脂液(A1)を含浸した後、乾燥させ面密度30g/m2のカバー材を得た。このカバー材は、布帛である湿式不織布の繊維表面に被着されたバインダーに由来する熱可塑性樹脂成分中に、27質量%のリン系難燃剤を固形分として含有するものであった。ついで、上述した状態のカバー材に、市販の二酸化マンガン『CMD−K200』(中央電気工業(株)製,商品名;比表面積250g/m2,平均粒子径4.8μm)を前述した特開2004−3070号公報の技術によって担持した。すなわち、上記二酸化マンガンを加熱状態で、上記熱可塑性樹脂からなる表面を有する湿式不織布に接触させることによって、二酸化マンガン粒子を担持し、最終的に34g/m2のカバー材(B)を用意した。
熱可塑性ポリアミド系樹脂(190℃におけるメルトインデックス:80)を溶融紡糸して、面密度15g/m2の蜘蛛の巣状のホットメルト不織布を形成した後、直ちに前記カバー材(A01)、(A02)、(A03)又は(B)の上に積層した。ホットメルト不織布は冷却されると同時にそれぞれのカバー材に付着して、ホットメルト不織布が付着したそれぞれ面密度42g/m2、40g/m2、48g/m2又は49g/m2のカバー材(A1)、(A2)、(A3)又は(B1)を得た。
図4に例示するように、カバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)である5のホットメルト不織布10の表面に、添着活性炭粒子の準備2で準備した添着活性炭粒子(A1)である3を面密度130g/m2となるようにして散布する。続いて、約5Kg/cm2の水蒸気処理をカバー材5側(ホットメルト不織布10側)から約7秒間行い、ホットメルト不織布10を可塑化溶融して、ホットメルト樹脂からなる連結部1と樹脂凝集部2とで構成されたウエブに、樹脂凝集部2を介して添着活性炭粒子3を固着させた。続いて、固着した添着活性炭粒子以外を除去することにより、添着活性炭粒子3が、各々の粒径に応じて固着され、しかもカバー材5と接着された1層目の積層単位4を得た。さらに、この状態の積層単位4に面密度20g/m2のホットメルト不織布10”を積層し、面密度170g/m2となるようにして添着活性炭粒子3’散布、水蒸気処理、並びに固着されていない添着活性炭粒子の除去を経て2層目の積層単位4’を形成した。
次にカバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)である5’を、ホットメルト不織布10’側が積層単位4’に接するようにして積層単位4’の上に積層し、約5Kg/cm2の水蒸気処理をカバー材5’側(ホットメルト不織布10’側)から約7秒間行い、ホットメルト不織布10’を可塑化溶融して、ホットメルト樹脂からなる連結部1’と樹脂凝集部2’とで構成されたウエブに、樹脂凝集部2’を介して添着活性炭粒子3’を固着させてガス除去用難燃性濾材を得た。
このガス除去用難燃性濾材の厚さは1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paであった。また、活性炭粒子層の構成は添着活性炭粒子が300g/m2(85.7質量%)と、添着活性炭粒子を連結する連結樹脂が50g/m2(14.3質量%)とからなるものであった。次に、このガス除去用難燃性濾材について、UL94の燃焼性試験規格HF−1に適合するか否かの評価を行った。この実施例の評価結果を表2に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子(A2)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、それぞれ実施例2のガス除去用難燃性濾材を得た。この実施例の評価結果を表2に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子の準備1で準備した活性炭粒子(A)、又は添着活性炭粒子の準備2で準備した添着活性炭粒子(A3)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、それぞれ比較例1および2のガス除去濾材を得た。これらの比較例の評価結果を表2に示す。
実施例1において、カバー材(A1)の替わりに、カバー材の準備1で準備した面密度20g/m2のポリエステル繊維からなるスパンボンド不織布(A0)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は390g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、比較例3のガス除去濾材を得た。この比較例の評価結果を表2に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子の準備3で準備した添着活性炭粒子(B3)又は(B4)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、それぞれ実施例3〜4のガス除去用難燃性濾材を得た。これらの実施例の評価結果を表3に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子の準備3で準備した添着活性炭粒子(B5)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、比較例4のガス除去濾材を得た。この比較例の評価結果を表3に示す。
実施例3において、カバー材(A1)の替わりに、カバー材の準備1で準備した面密度20g/m2のポリエステル繊維からなるスパンボンド不織布(A0)を用いたこと以外は実施例3と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は390g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、比較例5のガス除去濾材を得た。この比較例の評価結果を表3に示す。
実施例1において、カバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)の替わりに、ホットメルト不織布が付着した面密度49g/m2のカバー材(B1)を用いたこと、および添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子(A2)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は418g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、実施例5のガス除去用難燃性濾材を得た。これらの実施例の評価結果を表4に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに、添着活性炭粒子の準備4で準備した添着活性炭粒子(C2)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は404g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は75Paである、実施例6のガス除去用難燃性濾材を得た。これらの実施例の評価結果を表4に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)を最初に面密度130g/m2となるようにして散布して、次に面密度170g/m2となるようにして散布した替わりに、添着活性炭粒子の準備3で準備した添着活性炭粒子(B3)を最初に面密度170g/m2となるようにして散布して、次に面密度230g/m2となるようにして散布したこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.3mmであり、面密度は504g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は103Paである、実施例7のガス除去用難燃性濾材を得た。これらの実施例の評価結果を表5に示す。
図3に例示するように、カバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)である5のホットメルト不織布10の表面に、添着活性炭粒子の準備3で準備した添着活性炭粒子(B3)である3を面密度100g/m2となるようにして散布する。続いて、約5Kg/cm2の水蒸気処理をカバー材5側(ホットメルト不織布10側)から約7秒間行い、ホットメルト不織布10を可塑化溶融して、ホットメルト樹脂からなる連結部1と樹脂凝集部2とで構成されたウエブに、樹脂凝集部2を介して添着活性炭粒子3を固着させた。続いて、固着した添着活性炭粒子以外を除去することにより、添着活性炭粒子3が、各々の粒径に応じて固着され、しかもカバー材5と接着された1層目の積層単位4を得た。
次にカバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)である5’を、ホットメルト不織布10’側が積層単位4’に接するようにして積層単位4’の上に積層し、約5Kg/cm2の水蒸気処理をカバー材5’側(ホットメルト不織布10’側)から約7秒間行い、ホットメルト不織布10’を可塑化溶融して、ホットメルト樹脂からなる連結部1’と樹脂凝集部2’とで構成されたウエブに、樹脂凝集部2’を介して添着活性炭粒子3’を固着させてガス除去用難燃性濾材を得た。
このガス除去用難燃性濾材の厚さは0.7mmであり、面密度は184g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失は58Paであった。また、活性炭粒子層の構成は添着活性炭粒子が100g/m2(77質量%)と、添着活性炭粒子を連結する連結樹脂が30g/m2(23質量%)とからなるものであった。この実施例の評価結果を表4に示す。
実施例1において、添着活性炭粒子(A1)の替わりに添着活性炭粒子の準備3で準備した添着活性炭粒子(B3)を用いたこと、及びカバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)の替わりに、ホットメルト不織布が付着した面密度40g/m2のカバー材(A2)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚さが1.0mmであり、面密度は400g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失が73Paである、実施例9のガス除去用難燃性濾材を得た。この実施例の評価結果を表5に示す。
実施例8において、カバー材の準備3で準備したホットメルト不織布が付着した面密度42g/m2のカバー材(A1)の替わりに、ホットメルト不織布が付着した面密度48g/m2のカバー材(A3)を用いたこと以外は実施例8と同様にして、厚さが0.7mmであり、面密度は196g/m2であり、面風速0.5m/秒における圧力損失が61Paである、実施例10のガス除去用難燃性濾材を得た。この実施例の評価結果を表5に示す。
2,2’ 樹脂凝集部
3,3’ 添着活性炭粒子
4,4’ 積層単位
5,5’ カバー材
8 活性炭粒子層
10,10’,10” ホットメルト樹脂(ホットメルト不織布)
13 ガス除去用難燃性濾材
20 ガス除去エレメント
21 ガス除去用難燃性濾材
22a、22b 枠材
Claims (1)
- 難燃剤を含有し、かつ布帛からなるカバー材に、炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムを活性炭粒子に添着した添着活性炭粒子を担持してなるガス除去用難燃性濾材であって、前記カバー材のみに前記難燃剤を含有しており、前記カバー材の面密度が10g/m 2 以上、60g/m 2 以下であり、前記ガス除去用難燃性濾材全体の質量が160g/m 2 以上、800g/m 2 以下であり、前記ガス除去用難燃性濾材全体の質量に対する前記難燃剤の質量比率が1.5%以上、12%以下であり、
前記炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムの添着量M(%)が2.25以上、7.25質量%以下であり、前記活性炭粒子のBET法による比表面積が1000m 2 /g以上、2000m 2 /g以下であり、前記添着量M(%)と前記活性炭粒子のBET法による比表面積S(m2/g)が下記の式(1)を満たすことを特徴とするガス除去用難燃性濾材。
S≧200M+550 (1)
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