JP5150355B2 - スライドドア用給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロテクタ内のワイヤハーネスを余長吸収用のばねの先端のキャップで支持案内するスライドドア用給電装置に関するものである。
図6(a)(b)は、従来のスライドドア用給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このスライドドア用給電装置は、自動車のスライドドア71に合成樹脂製のプロテクタ72を配設し、プロテクタ72内に板ばね73を配設し、板ばね73の先端部に合成樹脂製のキャップ(ハーネス支持部材)74を挿入固定し、キャップ74でワイヤハーネス75を上向きに支持付勢し、ワイヤハーネス75の一方をスライドドア71側に配索し、ワイヤハーネス75の他方をプロテクタ71の横長の下部開口76から車両ボディ77側のハーネス固定具78に配索し、スライドドア71の半開時におけるワイヤハーネス75の垂れ下がりを板ばね73の付勢力で防止したものである。プロテクタ72はプロテクタベース(符号72で代用)とプロテクタカバー72aとで構成される。
図6(a)はスライドドア71の全閉間近の状態、図6(b)はスライドドア71の全開間近の状態である。スライドドア71の全閉時にスライドドア71は車両ボディ77側に密着し、ワイヤハーネス75はハーネス固定具78を支点に後方に引っ張られ、スライドドア71の全開時にワイヤハーネス75はハーネス固定具78を支点に前方に引っ張られる。
図7(a)(b)は、従来のスライドドア用給電装置の他の形態を示すものである(同じく特許文献1参照)。
このスライドドア用給電装置は、図7(a)の如く、上記図6の形態よりもプロテクタ81を縦長に形成すると共に、板ばね(弾性部材)82の先端のキャップ(ハーネスガイド部材)83をバナナ状に長く形成して、スライドドアのスライド量の増大に対応し、且つスライドドアの全開時にワイヤハーネス84をキャップ83で案内してプロテクタ81の前端から導出させるようにしたものである。
プロテクタ81はプロテクタベース(符号81で代用)とプロテクタカバー81aとで構成される。プロテクタカバー81aの下端(符号81aで示す部分)はプロテクタベース81よりも短く上側に位置する。
図7(b)の如く、キャップ83は合成樹脂材で縦断面略L字状に形成され、キャップ83の垂直な側壁83aはプロテクタカバー81aの内面に沿って位置する。ワイヤハーネス84は複数本の電線とそれを覆う合成樹脂製の蛇腹状のコルゲートチューブとで構成されている。
図7(c)の如く、スライドドア85の全閉時に(図7(c)の右側の図で)プロテクタ81内でワイヤハーネス84が大径に伸長しつつキャップ83が立ち上げられ、スライドドアの全開時に(図7(c)の左側の図で)、図7(a)の如くプロテクタ81内でワイヤハーネス84が縮径しつつキャップ83が下降して、キャップ83の先端83aがプロテクタ81の横長の下部開口86の前端86aに位置し、キャップ83から車両ボディ側のハーネス固定具87にかけてワイヤハーネス84が大きな屈曲半径で車両ボディ88から離れて(離間距離を符号Sで示す)車両ボディ88との干渉なく導出される。
キャップ83を用いない場合は、図7(c)に鎖線で示す如く、プロテクタ81の下部開口86の途中からワイヤハーネス84が直線的に導出されて車両ボディ88の後側のホイルアーチ部88aに干渉する懸念がある。
特開2004−136735号公報(図2,図5〜図7)
しかしながら、従来の図7のスライドドア用給電装置にあっては、ワイヤハーネス84の電線本数の増大やワイヤハーネス外周のコルゲートチューブの大型化に伴って、ワイヤハーネス84の剛性がアップした場合に、スライドドアの全開時に、キャップ83の剛性がワイヤハーネス84の剛性に負けて、車両ボディ側にキャップ83が曲がり変形し、ハーネスガイドとしての機能が低下するという懸念があった。
また、ワイヤハーネス84が短めに形成された場合や、ハーネス支持具87に対してプロテクタ81が上方に配置された場合に、スライドドアの全開時に、キャップ83がプロテクタカバー81aの下端からはみ出して、図7(c)の矢印の如くワイヤハーネス84がキャップ83から外れやすくなり、ハーネスガイドとしての機能が低下するという懸念があった。キャップ83がプロテクタカバー81aの下端からはみ出すことで、上記キャップ83の曲がり変形も助長されてしまう。
本発明は、上記した点に鑑み、ハーネス付勢用の弾性部材の先端に設けられるキャップ(ハーネスガイド部材)によるハーネスガイド機構を確実に発揮させて、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉を防止することのできるスライドドア用給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライドドア用給電装置は、ハーネスガイド部材を先端側に備えた余長吸収用の弾性部材をスライドドア側の互いに対向するプロテクタベースとプロテクタカバーとで成るプロテクタ内に設け、該プロテクタベースをスライドドアパネルに固定し、ワイヤハーネスを該ハーネスガイド部材で支持して該プロテクタの長形の開口から車両ボディ側に導出させるスライドドア用給電装置において、前記弾性部材が前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、前記ハーネスガイド部材におけるプロテクタ厚み方向を向く側面を当接させる突出部を前記プロテクタの前記開口側において前記プロテクタカバーに延長形成したことを特徴とする。
上記構成により、例えばスライドドアの全開時にワイヤハーネスがプロテクタから車両ボディ側に引き出されて弾性部材がワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、プロテクタの突出部に弾性部材の先端側のハーネスガイド部材が、プロテクタの開口側でワイヤハーネスの引き出し方向とは直交する方向すなわち車両ボディ側に向けて当接することで、プロテクタの開口からハーネスガイド部材が該直交する方向に飛び出すことが防止されると共に、ハーネスガイド部材の該直交する方向の曲がり変形が防止されて、ワイヤハーネスがハーネスガイド部材に沿って規定の方向に案内されつつ導出されることで、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が防止される。
請求項2に係るスライドドア用給電装置は、請求項1記載のスライドドア用給電装置において、前記突出部に補強用のリブが形成されたことを特徴とする。
上記構成により、プロテクタの突出部の曲げ剛性がリブによって高められ、請求項1記載の発明の作用効果が促進される。
請求項3に係るスライドドア用給電装置は、ハーネスガイド部材を先端側に備えた余長吸収用の弾性部材をスライドドア側の互いに対向するプロテクタベースとプロテクタカバーとで成るプロテクタ内に設け、該プロテクタベースに環状壁を設け、該プロテクタベースをスライドドアパネルに固定し、ワイヤハーネスを該ハーネスガイド部材で支持して該プロテクタの長形の開口から車両ボディ側に導出させるスライドドア用給電装置において、前記開口に向けて傾斜した傾斜部を前記環状壁に形成し、前記弾性部材が前記プロテクタ内の環状壁に沿って前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、該環状壁の該傾斜部に当接して前記ハーネスガイド部材を開口側に移動させる凸状部を該環状壁の該傾斜部に対向して該ハーネスガイド部材に設けたことを特徴とする。
上記構成により、例えばスライドドアの全開時にワイヤハーネスがプロテクタから車両ボディ側に引き出されて弾性部材がワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、弾性部材の先端側のハーネスガイド部材の凸状部が、プロテクタ内のハーネス屈曲規制用の環状壁に当接して、ハーネスガイド部材がプロテクタの開口側に押されて移動し、ハーネスガイド部材からのワイヤハーネスの開口方向の外れが防止され、ハーネスガイド部材でワイヤハーネスが確実に支持されて、ワイヤハーネスがハーネスガイド部材に沿って規定の方向に案内されつつ導出されることで、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が防止される。
請求項4に係るスライドドア用給電装置は、請求項3記載のスライドドア用給電装置において、前記凸状部に補強用のリブが形成されたことを特徴とする。
上記構成により、ハーネスガイド部材の凸状部の曲げ剛性がリブによって高められ、請求項3記載の発明の作用効果が促進される。
請求項5に係るスライドドア用給電装置は、請求項記載のスライドドア用給電装置において、前記弾性部材が前記環状壁に沿って前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、前記ハーネスガイド部材におけるプロテクタ厚み方向を向く側面を当接させる突出部を前記プロテクタの前記開口側において前記プロテクタカバーに延長形成したことを特徴とする。
上記構成により、請求項1記載の発明の作用効果と請求項3記載の作用発明とが効果的に発揮されると共に、凸状部によって、プロテクタの突出部に対するハーネスガイド部材の当接面積が増し、より強いワイヤハーネスの押し付け力を突出部とハーネスガイド部材とで確実に受け止めることができる。
請求項1記載の発明によれば、ハーネスガイド部材がプロテクタの突出部に当接して規定の方向にワイヤハーネスを導出させるから、例えばスライドドアの全開時におけるワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が防止され、干渉に伴う異音や摩耗等の心配が解消されて、スライドドアへの常時給電の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、プロテクタの突出部の曲げ剛性がリブによって高められるから、請求項1記載の発明の効果が一層確実に発揮される。
請求項3記載の発明によれば、ハーネスガイド部材の凸状部がプロテクタ内の環状壁に当接して、ハーネスガイド部材をワイヤハーネスの外れ方向に移動させて、ハーネスガイド部材からのワイヤハーネスの外れを防止して、ハーネスガイド部材で規定の方向にワイヤハーネスを導出させるから、例えばスライドドアの全開時におけるワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が防止され、干渉に伴う異音や摩耗等の心配が解消されて、スライドドアへの常時給電の信頼性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、ハーネスガイド部材の曲げ剛性がリブによって高められるから、請求項3記載の発明の効果が一層確実に発揮される。
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明と請求項3記載の発明との相乗効果が発揮されると共に、凸状部を含む広い面積のハーネスガイド部材がプロテクタの突出部に当接することで、ハーネスガイド部材の曲がり変形が一層確実に防止されて、ワイヤハーネスの導出方向が一層確実に規定されて、ワイヤハーネスと車両ボディとの干渉が一層確実に防止され、干渉に伴う異音や摩耗等の心配が確実に解消されて、スライドドアへの常時給電の信頼性が一層向上する。
図1〜図5は、本発明にスライドドア用給電装置の一実施形態を示すものである。
このスライドドア用給電装置1は、スライドドア(図示せず)に縦置き(垂直)に搭載されて、ワイヤハーネス8を屈曲した状態に収容する合成樹脂製のプロテクタ2と、プロテクタ2内に配設される板ばね(弾性部材)5と、板ばね5の先端に設けられる合成樹脂製の長形のキャップ(ハーネスガイド部材)6とを備えるものにおいて、プロテクタ2を構成するプロテクタベース3とプロテクタカバー4とのうちのプロテクタカバー4の下端側に、スライドドアの全開時にキャップ6の側面に接する突板部(突出部)7を一体に延長形成したことを第一の特徴としている。
また、スライドドアの全開時に、ワイヤハーネス8の長さが短くて小径に屈曲する場合でも、ワイヤハーネス8がばね先端のキャップ6から外れないように、キャップ6の形状を改良したことを第二の特徴としている。これらの特徴点は単独で用いても有効であり、組合せて用いれば相乗作用で一層有効となる。
図1〜図3の如く、スライドドアの全開時には、ワイヤハーネス8が車両ボディ10側のハーネス固定具12を支点に車両前方に引っ張られ、プロテクタ2内で板ばね5がワイヤハーネス8と共にループ状に縮径し、キャップ6が上から下向きに反転して、プロテクタ2の下部開口13(長形の開口)からキャップ6の下半部6aが突出する。
そのキャップ6の側面14をプロテクタカバー4の突板部7の内面で受けて、車両ボディ側へのキャップ6の変形や移動を阻止し、ワイヤハーネス8をキャップ6から下部開口13の前端13aを経て車両ボディ側のハーネス固定具12に大きな屈曲軌跡で配索し、車両ボディ10のホイルアーチ部11とワイヤハーネス8との干渉を防止している。
また(それと同時に)、キャップ6の広い側面14でワイヤハーネス8の側面を確実に受け止めて、キャップ6からのワイヤハーネス8の外れを防止し、且つスライドドアの全開状態で上向きとなる凸状部15をキャップ6に一体に設け、凸状部15をプロテクタ2内のハーネス屈曲規制用の環状壁16の下部16aに当接させることで、キャップ6を強制的に押し下げて、ワイヤハーネス8をキャップ6内に維持(保持)させ、キャップ6からのワイヤハーネス8の外れを防止している。
図1において、プロテクタ2の方向は従来例とは前後逆に図示している。図1で左が車両前方、右が車両後方である。スライドドアは車両右側のものである。
プロテクタ2の基本構造は従来と同じであり、プロテクタベース3はスライドドアパネルにブラケット17で固定され、プロテクタカバー4はプロテクタベース3に係止爪と係合枠片等の係止手段18(図2)で固定され、プロテクタベース3とプロテクタカバー4とはそれぞれ垂直な対向する基板部19と、基板部19に直交する湾曲状の周壁20とを有し、プロテクタカバー4の下端21はプロテクタベース3の下端(符号13で代用)よりも上方に位置し、プロテクタベース3とプロテクタカバー4との下端部は車両ボディ側に向けてガイド形状に湾曲し、両下端の間に横長の下部開口13が位置し、プロテクタ2の前端側にスライドドア側へのハーネス導出用の口部(導出路)22が設けられ、主にプロテクタベース3の前部内側に前記環状壁16が設けられ、環状壁16の前端側で板ばね5の基端部がプロテクタベース3に固定されている。
図1,図2に鎖線で示し、図3に実線で示す如く、プロテクタカバーの前部すなわちキャップ6がプロテクタ2の下部開口13から下方に突出する部分において、環状壁16の下側位置からプロテクタカバーの前端にかけて、下向きの突板部7が形成されている。突板部7の後半は斜め上向きの傾斜部7aでプロテクタカバー4の下端21に続いている。傾斜部7aは環状壁16の下部側の真直な前下がりの傾斜部16aと平行に位置している。
図5の如く、突板部7には前後方向に延びる補強用のリブ23が外向きに(車両ボディに向けて)上下方向に複数段に突出形成されている。突板部7には上下方向のリブ24も設けられ、前後方向と上下方向の各リブ23,24が交差して強度アップされ、突板部7の曲げ剛性が高められ、キャップ6を受ける力が高められている。プロテクタカバー4の外面にも補強用のリブ25(一部のみ図示する)が前後上下に交差して設けられている。突板部7の下端から一番下のリブ231が水平に突設され、突板部7の下端内側部はリブ231と交差しつつR形状(湾曲状)に形成されて(湾曲部を符号26で示す)、キャップ6との擦れが防止されている。
図5の如く、突板部7はその下端側が車両ボディに近づくように少し傾斜している。突板部7の上端はサブの環状壁16′に続き、環状壁16′はプロテクタベース3側の環状壁16の内側に係合している。プロテクタベース3の下部は車両ボディに向けて湾曲し、その湾曲部27の下端27aの上方に突板部7の湾曲状の下端26が対向して位置し、両下端の間に横長の下部開口13が位置している。突板部7の下向きの突出長さは、スライドドアの開閉時にワイヤハーネス8及びキャップ6をスムーズに動作させ得る長さに設定される。
突板部7に対してキャップ6が車両ボディ側に当接して、キャップ6の位置が正確に規定されることで、ワイヤハーネス8がプロテクタ2の下部開口13の前端13a(図1,図3)から車両ボディ10(図1)のホイルアーチ部11を迂回して導出され、下部開口13の途中からの導出が防止されて、ホイルアーチ部11へのワイヤハーネス8の干渉が防止される。キャップ6を突板部7で受けることで、キャップ6に作用するワイヤハーネス8の押し付け力(応力)が緩和される。
図5において、スライドドア全開時に突板部7の内側にキャップ6が近接ないし接して平行に位置する。キャップ6は、縦断面ほぼ垂直な側板部14と、縦断面ほぼ平行な基板部28とで断面略L字状に形成され、側板部14に沿ってワイヤハーネス8の断面平型(長円形)のコルゲートチューブ9(図2)が位置している。側板部14は上下方向にコルゲートチューブ9の長径よりも長く、基板部28は左右方向にコルゲートチューブ9の短径よりも長く、基板部28の先端下側にチューブ外れ防止用のリブ29が設けられ、基板部28の上側に板状の凸状部15が側板部14から同一平面に一体に立ち上げ形成され、凸状部15は交差する内側のリブ30で基板部29に連結されている。
図2の如く、板ばねの先端部にキャップ6の基端部33が挿入係止等の手段で固定され、キャップ6の凸状部15は側板部14の長手方向中間部において山型状に上向きに突出形成され、前側(先端側)の短い傾斜部15aと後側の長い傾斜部15bとを有し、各傾斜部15a,15bは側板部14の上端に続いている。
側板部(凸状部15を除く部分)14は先端(前端)6bに向かうにつれて幅広に形成され、中間部において凸状部15で幅を上向きに増加させ、凸状部15の頂部(上端)15cが環状壁16の下側の傾斜壁部16aに沿ってスムーズに当接するようになっている。
凸状部15が環状壁16の下側傾斜面16aに当接することで、凸状部15がない場合に較べてキャップ6が下向きに押されて位置矯正され、ワイヤハーネス8にキャップ6が下向きに追従して、キャップ6からのワイヤハーネス8の外れが防止される。また、凸状部15によって側板部14の面積が増大し、プロテクタカバー4の突板部7に当接する面積が拡大するから、突板部7による前記作用効果が促進される。
これらにより、ワイヤハーネス8がプロテクタ2の下部開口13の前端13aから車両ボディ10のホイルアーチ部11を迂回して車両ボディ側に導出され、ホイルアーチ部11とワイヤハーネス8との干渉が防止される。
キャップ6の側板部14の先端(前半)側には補強用の複数のリブ31が上下方向に平行に設けられて、側板部14が剛性アップされており、ワイヤハーネス8が強く側板部14に当たった場合でも、車両ボディ側への側板部14の曲がり変形が防止されて、ワイヤハーネス8が正確に前方に導出されて方向規制されて車両ボディ10との干渉が防止される。リブ31は上下方向のみに延びたものであるが、側板部14の曲がり変形の方向が車両ボディ(車室)に向かうもので、リブ31の圧縮方向と一致するので、側板部14の変形防止に効果的である。勿論、前後上下方向に交差したリブを用いてもよい。
図1(b),図3において、スライドドアは車両後方にスライドして全開となっており、スライドドア側のプロテクタ2から車両ボディ側のハーネス支持具12を支点に前方に引き出されたワイヤハーネス8は、車両ボディ10の後側のホイルアーチ部11との間に隙間32を存して干渉なく配索される。
図1(b),図3の状態からスライドドアを前方に閉じるに伴って、プロテクタ2が車両ボディ側のハーネス固定具12に最接近した際にワイヤハーネス8が垂れ下がろうとするが、板ばね5の上向きの付勢力でワイヤハーネス8がプロテクタ2内に引き込まれて余長吸収され、スライドドアがさらに前方にスライドするに伴って、図4のスライドドアの全閉状態の如く、ワイヤハーネス8が水平方向に前方に揺動しつつ、プロテクタ2の後部からハーネス支持具12に向けて後方に引き出される。これらの作用は図7(c)の従来例と同様である。
ハーネス固定具12は、従来同様にアウタ部材(図示せず)の内側にインナ部材をハーネス周方向回動自在に設け、インナ部材にワイヤハーネス8の平型のコルゲートチューブ9を固定したものである。コルゲートチューブ9は周方向の凹溝9aと凸条9b(図2)とをチューブ長手方向に並列に有して良好な屈曲性を発揮するもので、プロテクタ内及びスライドドアと車両ボディ10との間で断面縦長に配置される。
なお、断面長円形のコルゲートチューブに代えて断面円形のコルゲートチューブやそれに代わる網状チューブ等を用いたり、複数本の電線を結束してワイヤハーネスとして用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、ハーネス余長吸収用に板ばね5を用いたが、弾性部材として、板ばね5に代えて棒状のばねやコイルばね等(図示せず)を用いることも可能である。また、プロテクタ2の形状や、スライドドア側へのワイヤハーネス8の導出路22の形態等は、必要に応じて適宜設定可能である。
また、プロテクタカバー4に設けた突板部7に対して、例えば図6の従来例の短いキャップ74を適用することも可能である。また、キャップ6に設けた凸状部15に対して突板部7のない従来のプロテクタ72,81(図6,図7)を適用することも可能である。これらの場合も、突板部7や凸状部15の単独の作用でハーネスガイド機能が発揮され、ワイヤハーネス8と車両ボディ10との干渉が防止される。
また、上記実施形態においては、図1の如くライドドアの全開時においてプロテクタ2内でワイヤハーネス8を板ばね5と共にループ状に縮径させたが、例えば給電装置を図1とは前後逆に反転してスライドドアに配置し、図1,図3の状態をスライドドアの全閉時とし、図4の状態すなわちプロテクタ2内でワイヤハーネス8を板ばね5と共に略山型に拡径させた状態をスライドドアの全開時とすることも可能である。但しこの場合は、スライドドアの全閉時の時間が全開時の時間よりも長いので、板ばね5やワイヤハーネス8に長時間の曲げ負荷がかかる懸念はある。
また、上記実施形態の構成は、スライドドア用給電装置1としてのみならず、給電用のハーネス配索構造や、個別的にプロテクタ構造やばね用キャップ構造としても有効なものである。
(a)は、本発明に係るスライドドア用給電装置の一実施形態を示す正面図、(b)は同じく平面図である。 図1の給電装置の要部を示す正面図である。 スライドドアの全開時における給電装置の状態を示す正面図である。 スライドドアの全閉時における給電装置の状態を示す正面図である。 図3のA−A断面図である。 従来のスライドドア用給電装置の一形態を示す、(a)はスライドドアの全閉間近の状態の分解斜視図、(b)は全開間近の状態の斜視図である。 従来のスライドドア用給電装置の他の形態を示す、(a)はスライドドア全閉時における正面図、(b)は要部斜視図、(c)はスライドドアの全開時と全閉時の状態を示す平面図である。
符号の説明
1 給電装置
2 プロテクタ
5 板ばね(弾性部材)
6 キャップ(ハーネスガイド部材)
7 突板部(突出部)
8 ワイヤハーネス
10 車両ボディ
13 下部開口(長形の開口)
15 凸状部
16 環状壁
23,24 リブ
31 リブ

Claims (5)

  1. ハーネスガイド部材を先端側に備えた余長吸収用の弾性部材をスライドドア側の互いに対向するプロテクタベースとプロテクタカバーとで成るプロテクタ内に設け、該プロテクタベースをスライドドアパネルに固定し、ワイヤハーネスを該ハーネスガイド部材で支持して該プロテクタの長形の開口から車両ボディ側に導出させるスライドドア用給電装置において、前記弾性部材が前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、前記ハーネスガイド部材におけるプロテクタ厚み方向を向く側面を当接させる突出部を前記プロテクタの前記開口側において前記プロテクタカバーに延長形成したことを特徴とするスライドドア用給電装置。
  2. 前記突出部に補強用のリブが形成されたことを特徴とする請求項1記載のスライドドア用給電装置。
  3. ハーネスガイド部材を先端側に備えた余長吸収用の弾性部材をスライドドア側の互いに対向するプロテクタベースとプロテクタカバーとで成るプロテクタ内に設け、該プロテクタベースに環状壁を設け、該プロテクタベースをスライドドアパネルに固定し、ワイヤハーネスを該ハーネスガイド部材で支持して該プロテクタの長形の開口から車両ボディ側に導出させるスライドドア用給電装置において、前記開口に向けて傾斜した傾斜部を前記環状壁に形成し、前記弾性部材が前記プロテクタ内の環状壁に沿って前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、該環状壁の該傾斜部に当接して前記ハーネスガイド部材を開口側に移動させる凸状部を、該環状壁の該傾斜部に対向して該ハーネスガイド部材に設けたことを特徴とするスライドドア用給電装置。
  4. 前記凸状部に補強用のリブが形成されたことを特徴とする請求項3記載のスライドドア用給電装置。
  5. 前記弾性部材が前記環状壁に沿って前記ワイヤハーネスと共にループ状に縮径した際に、前記ハーネスガイド部材におけるプロテクタ厚み方向を向く側面を当接させる突出部を前記プロテクタの前記開口側において前記プロテクタカバーに延長形成したことを特徴とする請求項記載のスライドドア用給電装置。
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