JP5150354B2 - 充填材の充填状態の確認方法、定着金物を鉄筋に固定する方法、定着金物、pc部材 - Google Patents

充填材の充填状態の確認方法、定着金物を鉄筋に固定する方法、定着金物、pc部材 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート部材内に埋設された定着金物に鉄筋を螺合させ、定着金物の内部に充填材を充填することにより、定着金物を鉄筋に固定する方法及び定着金物内に充填された充填材の充填状況の確認方法に関する。
従来より、例えば、鉄筋コンクリート造の柱梁構造における一方から梁が接続されるような仕口部では、梁主筋に作用する引張力に抵抗できるように、梁主筋の端部に定着金物を取り付けておき、この定着金物を仕口部を構成するコンクリート内に埋設することにより、梁主筋を仕口部に定着させていた。
このように鉄筋に定着金物を取り付ける際には、鉄筋に作用する引張力が確実に定着金物に伝達されるように、定着金物を強固に鉄筋に固定する必要がある。そこで、例えば、非特許文献1には、鉄筋に定着金物を固定する方法として、鉄筋に定着金物を螺合させた後、鉄筋と定着金物との隙間にグラウトを充填する方法が記載されている。この方法では、グラウトが上記隙間に充填されていることを確認するため、定着金物の両端から溢れ出すまでグラウトを充填する必要がある。
このように鉄筋に定着金物を取り付ける際には、鉄筋に作用する引張力が確実に定着金物に伝達されるように、定着金物を強固に鉄筋に固定する必要がある。そこで、例えば、非特許文献1には、鉄筋に定着金物を固定する方法として、鉄筋に定着金物を螺合させた後、鉄筋と定着金物との隙間にグラウトを充填する方法が記載されている。この方法では、グラウトが上記隙間に充填されていることを確認するため、定着金物の両端から溢れ出すまでグラウトを充填する必要がある。
なお、本願出願人の一社は鉄筋を定着金物を用いて、コンクリートに定着する方法として、特許文献1の図7に示すような方法を提案している。
東京鉄鋼株式会社、"プレートナット工法 設計指針 (財)日本建築センター 一般評定 BCJ評定―RC0152−01"、東京鉄鋼株式会社 特開2006−22494号公報
しかしながら、上記の方法では、定着金物の両端側からグラウトが溢れ出るのを視認する必要があるが、定着金物をコンクリート部材内に埋設してしまうと、コンクリート部材の内部側からグラウトが溢れ出るのを確認することができない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、定着金物がコンクリート部材内に埋設された場合のように、定着金物の一方からしかグラウトの溢れ出しを視認できない状況であっても、定着金物内にグラウトが充填されたことを確認できるようにすることである。
本発明の充填材の充填状態の確認方法は、内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する際に、前記隙間に充填材が充填されたことを確認する方法であって、前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、前記充填材が前記貫通孔の他端側から溢れ出るのを確認することを特徴とする。
なお、充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるとは、後述するように定着金物の他端側にナットを取り付けた場合には、定着金物の一端側端面よりもナットの他端側端面より溢れ出し難くなることをいう。
上記の方法において、前記定着金物は、前記他端側が部材表面に露出するようにPC部材に埋設されていてもよい。また、前記定着金物は、前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも前記一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていてもよい。
なお、部材表面に露出するとは、PC部材表面に凹部を設けておき、この凹部内に露出するような場合も含むものである。
また、前記定着金物は、前記他端側に前記鉄筋と螺合するとともに、前記定着金物と当接するようにナットを取り付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていてもよい。
また、前記定着金物は、前記鉄筋にナットを螺合させ、前記ナットを前記他端側に締め付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていてもよい。
また、本発明の鉄筋に定着金物を固定する方法は、内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する工法であって、前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、前記定着金物を前記鉄筋に螺合させ、前記貫通孔の他端側から溢れ出るまで前記充填材を充填することを特徴とする。
また、本発明の定着金物は、内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋をコンクリート部材に定着させるための定着金物であって、前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のPC部材は、内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋を定着させるための定着金物が部材内に埋設されたPC部材であって、前記定着金物は、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されており、前記他端側が部材表面に露出するように埋設されていることを特徴とする。
本発明によれば、定着金物に充填された充填材が一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されているため、充填材が定着金物の他端側から溢れ出た際には、一端側からもグラウトが溢れ出ていることとなる。これにより、例えば、定着金物がコンクリート部材内に埋設された場合のように、定着金物の一方からしか充填材の溢れ出しを確認することができない状況であっても、その一方から充填材が溢れ出るのを確認することで、定着金物内に充填材が十分充填されていることを確認できる。
以下、本発明の充填材の充填状態の確認方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、PC仕口部材10の一側面にPC梁部材20が接続された様子を示す水平断面図である。同図に示すように、PC仕口部材10には鉄筋挿入孔11が形成されており、この鉄筋挿入孔11の端部には定着金物30が埋設されている。また、PC仕口部材10の上記一側面とは反対側の表面には、定着金物30の端面が露出するように凹部12が形成されている。一方、PC梁部材20の内部には梁主筋21が埋設されており、梁主筋21の端部には機械式継手22が接続されている。この機械式継手22の鉄筋挿入孔23はPC梁部材20のPC仕口部材10側の端面に開口している。そして、PC梁部材20とPC仕口部材10とは、鉄筋40を、その一端が機械式継手22の鉄筋挿入孔23内に到達するように設置して、他端部に定着金物30を固定し、PC仕口部材10の鉄筋挿入孔11及び機械式継手22内にグラウトを充填し、さらに、PC仕口部材10とPC梁部材20との間の目地にグラウトを充填することにより接続される。なお、鉄筋40は、外周面に螺条41が形成された異形鉄筋であり、外周面の一部に平面状の欠損部が形成されている。また、PC仕口部材10及びPC梁部材20の接合端面にコッター等を設けてもよい。
図2は、図1のA部の拡大断面図である。同図に示すように、定着金物30は、内周面に螺条31が形成された貫通孔30Aが形成され、端部に鍔部32が形成された鋼製の部材である。定着金物30には、外周面から貫通孔30Aまで到達するような注入孔33が形成されている。
定着金物30は、貫通孔30A内の螺条31と鉄筋40の外周面の螺条41とを螺合させ、注入孔33から定着金物30と鉄筋40との隙間にグラウト60を充填することにより、鉄筋40に固定されている。かかる構成により、定着金物30は鉄筋40に強固に固定され、定着金物30に鉄筋40に作用する引張力が伝達され、定着金物30がその鍔部32により反力を受けるため、引張力に抵抗することができる。
ここで、鉄筋40と定着金物30との間で引張力が伝達されるようにするには、定着金物30と鉄筋40と隙間にグラウト60が確実に充填されている必要があるため、施工の際に、グラウト60が充填されていることを確認しなければならない。このような確認は、従来、充填したグラウト60が定着金物30の両側から溢れ出るのを視認することにより行っていた。しかしながら、上記のように定着部材30をPC仕口部材10内に埋設してしまうと、定着金物30のPC仕口部材10の内部側からグラウト60が溢れ出るのを視認できないため、従来の方法によりグラウト60が充填されたことを確認することができない。
本実施形態のグラウトの充填状態の確認方法は、このようにPC部材10内に埋設された定着金物30に鉄筋40の端部を固定し、鉄筋30の端部を定着させる工法において、PC部材10内に埋設された定着金物30内に充填されたグラウト60の充填状態を確認する方法である。以下、本実施形態のグラウトの充填状態の確認方法を用いて、鉄筋40に定着金物30を固定する方法を説明する。
まず、図3に示すように、鉄筋40の螺条41と定着金物30の貫通孔30A内の螺条31とを螺合させ、鉄筋40を回転させることにより、同図に示すように、鉄筋40の端部がPC仕口部材10の凹部12内に位置し、その端部が定着金物30の鍔部32側の端面より突出した状態となるまで、鉄筋40を鉄筋挿入孔11に挿入する。
次に、図4に示すように、凹部12内において、ナット50を鉄筋40の螺条41と螺合させることにより、定着金物30の鍔部32側の端面と当接させ、この状態からさらに締め付ける。これにより、図4に示すように、ナット50の螺条51の山のPC仕口部材10の表面側(図中左側;以下、部材表面側という)の面と、鉄筋40の螺条41の山のPC仕口部材10の中心側(図中右側;以下、部材内側という)の面とが当接し、ナット50内では鉄筋40の螺条41の山の部材表面側に隙間54が形成されることとなる。また、定着金物30の貫通孔30Aの内周に形成された螺条31の山の部材内側の面と、鉄筋40表面の螺条41の山の部材表面側の面とが当接することとなり、定着金物30内では鉄筋40の螺条41の山の部材内側に隙間34が形成されることとなる。
次に、図5に示すように、PC仕口部材10に設けられた孔13を通じて、注入孔33から定着金物30内にグラウト60を注入する。ここで、ナット50を定着金物30の鍔部32側の表面に当接するように取り付けているため、注入孔33から定着金物30の部材内側の端面までの長さよりも定着金物30の注入孔33からナット50の部材表面側の端面までの長さの方が大きい。
さらに、上記のように定着金物30の内部では鉄筋40表面の螺条41の山の部材内側に隙間34が形成され、ナット50の内部では、鉄筋40表面の螺条41の山の部材表面側に隙間54が形成される。すなわち、定着金物30内部とナット50内部とでは、鉄筋40の螺条41の山に対する隙間34、54の形成される位置が逆になり、隙間34と隙間54とはナット50と定着金物30との境界部において互いに遮断される。したがって、注入孔33から注入されたグラウト60は、定着金物30内では隙間34を通して貫通孔30A内にスムーズに充填されるものの、ナット50内へは隙間34から隙間54へと流れ込むことができないので、鉄筋40の螺条41の欠損部などの狭い隙間を通らなければ、ナット50内の隙間54に流れ込むことができない。このため、グラウト60は、ナット50の表面よりも先に定着金物30の部材内側端部まで到達することとなる。
これらの理由により、定着金物30の注入孔33に充填されたグラウト60は、図5に示すように、まず、定着金物30の部材内側の端部から溢れ出し、その後、図6に示すように、ナット50の表面から溢れ出すこととなる。このため、ナット50の表面からグラウト60が溢れ出れば、定着金物30内にグラウト60が完全に充填されたといえる。
なお、上記のように定着金物30内にグラウト60を充填した後、必要に応じて、PC仕口部材10の表面に形成された凹部12にグラウトを充填してもよい。
以上の工程により、定着金物30が鉄筋40の端部に強固に固定され、鉄筋40をPC仕口部材10に定着させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、定着金物30の部材表面側にナット50を締め付けることにより、定着金物30の注入孔33から部材内側の端部までの長さに比べて、定着金物30の注入孔33からナット50の部材表面側の端部までの長さが大きくなる。
また、グラウト60を隙間34、54を通してナット50内に充填できず、鉄筋40の螺条41の欠損部などの狭い隙間を通らなければ、ナット50内の隙間54に流れ込むことができないので、定着金物30の部材内側よりも部材表面側へ溢れ出しにくくなっている。
このため、本実施形態のように、定着金物30がPC仕口部材10内に埋設され、定着金物30の一方からしかグラウト60の溢れ出しを確認することができない状況であっても、定着金物30内にグラウト60が十分充填されたことを確認することができ、定着金物30を鉄筋40に強固に固定することできる。
なお、本実施形態では、定着金物30のPC仕口部材10の表面側に当接させた状態で、ナット50を締め付けることとしたが、必ずしも、ナット50を締め付けなくてもよい。上記のように、ナット50を定着金物30のPC仕口部材10の表面側に当接するように設けておけば、定着金物30の注入孔33から部材内側の端部までの長さに比べて、注入孔33からナット50の部材表面側の端部までの長さが長くなるため、注入孔33から充填されたグラウト60は部材内側に比べて部材表面側に溢れ出しにくくなり、ナット50の部材表面側からグラウト60が溢れ出すのを視認することで、定着金物30内に十分グラウト60が充填されたことを確認できる。
また、本実施形態では、軸方向の略中央に注入孔33が形成された定着金物30を用いる場合について説明したが、これに限らず、例えば、図7に示すように、注入孔133が貫通孔130Aの軸方孔何れかに偏って設けられた定着金物130を用いてもよい。この場合には、同図に示すように、注入孔133が形成された側がPC仕口部材10の内部側に位置するように定着金物130を埋設しておくことで、本実施形態のようにナット50を取り付けなくても、注入孔133から定着金物130のPC仕口部材10の中心側までの長さに比べて、注入孔133から定着金物130のPC仕口部材10の表面側までの長さが長くなるため、上記の実施形態と同様に定着金物130の鉄筋40の端部側からグラウト60が溢れ出たのを視認できれば、定着金物130内にグラウト60が充填されたことを確認できる。また、上記の実施形態の定着金物30に代えて、このように一方に偏って注入孔133が形成された定着金物130を用いることも可能である。
また、本実施形態では、PC仕口部材10内に先端が到達する鉄筋40の先端に、部材内に埋設された定着金物30を取り付ける場合について説明したが、これに限らず、コンクリート部材内に先端が到達するように鉄筋を配置し、その先端に定着金物を取り付ける場合であれば、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、PC部材10内に定着金物30が埋設された場合に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、定着金物が埋設されるコンクリートを現場で構築する際に、鉄筋が密集するなどの理由により、定着金物の一方からしかグラウトの溢れ出しを確認することができないような場合には、本発明を適用することで、定着金物内に充填材が十分充填されたことを確認することができ、定着金物と鉄筋とを確実に固定することができる。
また、本実施形態では、鍔部32がPC部材10の表面側に位置するように定着金物30を埋設するものとしたが、これに限らず、図8に示すように、定着金物を、鍔部232が部材中心側に位置するようにPC部材10に埋設してもよい。この場合、同図に示すように、定着金物230としては、注入孔233が鍔部232側に偏って設けられたものを用いるとよい。これにより、注入孔233から定着金物230のPC仕口部材10の中心側までの長さに比べて、注入孔233から定着金物230のPC仕口部材10の表面側までの長さが長くなり、内部に充填されたグラウトは、定着金物230の部材表面側に比べて、鉄筋40の端部側に溢れ出にくくなる。また、図8に示す実施形態では、注入孔233が鍔部232に偏って設けられた定着金物230を用いることにより、グラウトが鉄筋40の端部側から溢れ出にくくなるようにしたが、これに限らず、上記の実施形態と同様に、定着金物のPC部材の表面側にナットを当接させる又は締め付けることにより、グラウトが鉄筋40の端部側から溢れ出にくくなるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、図1に示すような、鉄筋挿入孔23が部材表面に開口するように埋設された機械式継手22を備えるPC梁部材20と、仕口部のみを構成するPC仕口部材とを接合する場合について説明したが、本発明が適用できるのはこれに限らない。例えば、図9に示すように、機械式継手322が部材内部に埋設されており、接合端面から機械式継手322の鉄筋挿入孔323まで到達するような貫通孔が形成されたPC梁部材と、PC仕口部材10とを接合する場合や、図10に示すように、仕口部及び梁の端部を構成するPC梁・仕口部材410と、梁の中央部を構成するPC梁部材420とを接合する場合にも適用することができる。なお、図10に示す実施形態では、機械式継手422の鉄筋挿入孔423が部材の端面に開口する場合を示しているが、図9と同様に機械式継手422は部材内部に埋設する構成としてもよい。
PC仕口部材の一側面にPC梁部材が接続された様子を示す水平断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 定着金物を鉄筋に固定する方法を説明するための図(その1)である。 定着金物を鉄筋に固定する方法を説明するための図(その2)である。 定着金物を鉄筋に固定する方法を説明するための図(その3)である。 定着金物を鉄筋に固定する方法を説明するための図(その4)である。 注入孔が貫通孔の軸方孔何れかに偏って設けられた定着金物を用いた場合の実施形態を示す図である。 定着金物を、鍔部が部材中心側に位置するようにPC部材に埋設した場合を示す水平断面図である。 機械式継手が部材内部に埋設されたPC梁部材とPC仕口部材とを接合する場合を示す水平断面図である。 仕口部及び梁の端部を構成するPC梁・仕口部材と、梁の中央部を構成するPC梁部材とを接合する場合を示す水平断面図である。
符号の説明
10、410 PC仕口部材
11、411 鉄筋挿入孔
20、320、420 PC梁部材
21、321、421 梁主筋
22、322、422 機械式継手
23、323、423 鉄筋挿入孔
324 貫通孔
30、130、230 定着金物
30A、130A、230A 貫通孔
31、231 螺条
32、232 鍔部
33、133、233 注入孔
34 隙間
40 鉄筋
41 螺条
50 ナット
51 螺条
54 隙間

Claims (8)

  1. 内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する際に、前記隙間に充填材が充填されたことを確認する方法であって、
    前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
    前記充填材が前記貫通孔の他端側から溢れ出るのを確認することを特徴とする定着金物の内部に充填された充填材の充填状態の確認方法。
  2. 請求項1記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
    前記定着金物は、前記他端側が部材表面に露出するようにPC部材に埋設されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。
  3. 請求項1又は2記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
    前記定着金物は、前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも前記一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。
  4. 請求項1から3のうち何れか1項に記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
    前記定着金物は、前記他端側に前記鉄筋と螺合するとともに、前記定着金物と当接するようにナットを取り付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。
  5. 請求項1から4のうち何れか1項記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
    前記定着金物は、前記鉄筋にナットを螺合させ、前記ナットを前記他端側に締め付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。
  6. 内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する工法であって、
    前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
    前記定着金物を前記鉄筋に螺合させ、
    前記貫通孔の他端側から溢れ出るまで前記充填材を充填することを特徴とする鉄筋に定着金物を固定する方法。
  7. 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋をコンクリート部材に定着させるための定着金物であって、
    前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする定着金物。
  8. 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋を定着させるための定着金物が部材内に埋設されたPC部材であって、
    前記定着金物は、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されており、前記他端側が部材表面に露出するように埋設されていることを特徴とするPC部材。
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