JP5147665B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつやおむつカバー等の着用物品に関する。
使い捨ておむつや吸収性本体を内側に沿わせこれを覆うようにして着用するおむつカバーにおいて、着用者の股間に対応するレッグ開口部ないし胴周りに対応するウエスト開口部の周辺に、弾性伸縮部材を組み込んだものがある。典型的なものとしては、上記レッグ開口部ないしウエスト開口部の周縁に輪をなすよう、あるいはその一部をなすように一条又は複数条の長尺の弾性伸縮部材が取り付けられたものである。このようにすることで、おむつ等の腹周りや脚ぐりにおいて着用者のからだを締め付けてそのズレや形くずれを防ぎ、また股間や背中からの汚物の漏れを抑えることができる。
パンツ型のおむつのレッグ開口部の付近に上記のような弾性伸縮部材を配設したものとして、レッグ開口部の周縁前部と周縁後部に区分して2つの弾性伸縮部材を取り付け、上記周縁前部と周縁後部の間の股下直下に弾性伸縮部材のない領域を広く確保した使い捨ておむつが開示されている(特許文献1参照)。これにより、着用者がおむつを穿くために脚をおむつのレッグ開口部に通すときに、その脚先がおむつ内部の防漏カフなどに引掛かかることをなくし、穿きやすくすることができるとされる。このような点は特に成人用のおむつとして効果的であり、たとえばおむつを自分で穿くことができる、あるいはそのトレーニングが必要な要介護者等がおむつを穿くときの転倒をふせぐことができる。
このほか、展開型のおむつにおいてレッグ開口部をなす周縁部分に3つの異なる引張応力を有する弾性伸縮部材を直列に連設して適用したものが開示されている(特許文献2参照)。具体的には、展開したおむつの長手方向の中間になる部分の周辺に第1弾性伸縮部材を配置し、その前後両側の腹側と背側とにそれぞれ第2弾性伸縮部材と第3弾性伸縮部材とが配置されている。そして、上記各弾性伸縮部材の引張応力を異にし、股下直下に配置される第1弾性伸縮部材においてこれを最大にすることにより、弾性伸縮部材による圧迫跡が付き難くかつ***物の漏れを防ぐことができるとされる。
特開2001−37807号公報 特開2002−65732号公報
ところで、おむつ等の着用物品が装着される部分の着用者の体形は単調ではなく、とくに幼児の体型にあっては腹側よりも臀部側の方が下方に向け張り出して膨らんでいる。図9は乳幼児のからだを横から見た部分斜視図である。同図においては、新生児が脚を蛙のようにした状態(フロッグ・レッグ・ポジション)において典型的である、やや大腿部を前に突き出したときの体形として示している。図示した乳幼児90のからだでみて、おむつ等のレッグ開口部の周縁は、その前側部分である股下前部Cf(図2参照)の縁が股間97において股下直下jから腹部92に向けて「V」字状に延びるやや溝状の腿の付根にそった股間線pに沿うよう配置され概ね円弧状になって沿わされる。その後側部分である股下後部Cr(図2参照)は臀部96のなかでやや外方のおしり稜線pに即して概ね円弧状になって沿わされる(おむつの着用時の形状については図1参照)。この股下部分には排尿ポイント95および排便ポイント94があり言うまでもないが***物の吸収保持にとてって重要な部分である。
ところで、おむつ着用時にレッグ開口部の脚周りギャザーがあたる部分は後部側と前部側とでからだのかたちが異なり、具体的に股間線pのあたりのからだのまるみ(曲率半径R)と、おしりの稜線p付近のからだのまるみ(曲率半径R)とは異なる。特に腹側の股間線pはおしりの肌面に比しやや起伏があり、特に排尿ポイント95に対応する股関節位置には大きな靭帯があるなど、その程度は着用者の性別や乳幼児の年齢(月齢)にもよるが、この部分がやや突出した曲率半径の小さい輪郭形状になる(曲率半径R<曲率半径R)。
したがって、一般のおむつのように脚周り弾性伸縮部材を前後方向にわたって一様な状態で配設したものでは、脚周りギャザーの後ろは弾性体の締め付けが強く、一方、前側は締め付けがゆるくなってしまいがちである。そのため、後ろ側部分でのギャザーの跡付きや、肌へのくい込み、ずり落ちが生じやすい。前側部分に関しては、特に脚周りが小さめの乳幼児などでギャザーの収縮が足りず、この部分にできた隙間によるモレが懸念される。これに対し、上記特許文献1のものは、そもそも***物の吸収保持との関係で重要となる股下直下の周辺部分に弾性伸縮部材がない。特許文献2のおむつは、曲率半径の必ずしも大きくない股下直下部分で弾性伸縮部材の引張応力を最も高めており、この部分で局所的に肌への締め付けが強くなれば跡付きなどの心配が生じる。また、上記特許文献のいずれも、脚周りギャザーに適用する弾性体の引張応力を区分ごとに変化させることを開示するにとどまり、弾性伸縮部材の伸張量ないしおむつに組み込まれたときの収縮状態については言及されていない。
本発明は、上記のようにおむつ等の着用者の体形をみると脚周りの腹側と背側とで肌面のまるみに差があることに着目し、この部分の着用者のからだのかたちに適合するようにして、脚周りに均一なフィット性を付与し、着用者の肌面に対する局部的なギャザーの跡付きや、おむつのずり落ち、***物のモレを抑制ないし防止する着用物品及びこの製造方法の提供を目的とする。
本発明の上記の目的は、腹側部分と背側部分と該両部分の中間に配置された股下部分とを長手方向にもつ物品本体に、この幅方向の左右両側であって前記股下部分にあたる位置に前記物品本体の長手方向に延びる一対の弾性伸縮帯材が配設された着用物品であって、該弾性伸縮帯材は、その長手方向が前記物品本体を長手方向に二分する股下中間線を跨ぐように配置されており、かつ、前記股下中間線より腹側の帯材腹側部分における下記有効伸縮幅がその背側の帯材背側部分における下記有効伸縮幅より小さく、前記弾性伸縮帯材は、その長手方向が着用物品の長手方向にそって引張され、その帯材腹側部分の伸張量が帯材背側部分の伸張量より大きくなるようにされて、展張状態の前記物品本体に組み込まれてなる着用物品[有効伸縮幅(W):物品本体に組み込む前の自然形状の弾性伸縮帯材において、物品本体に組み込まれた後に伸縮に関与しうる領域の所定の部分の平面視における面積(S)を、該弾性伸縮帯材を引張する方向の前記帯材所定部分の長さ(L)で除した値。]によって達成される。
また上記の着用物品は、腹側部分と背側部分と該両部分の中間に配置された股下部分とを長手方向にもつ物品本体に、この幅方向の左右両側であって前記股下部分にあたる位置に前記物品本体の長手方向に延びる一対の弾性伸縮帯材が配設された着用物品を製造する方法であって、連続弾性伸縮帯材を未伸張状態で所定の形状に切り欠く工程、前記切り欠きのある連続弾性伸縮帯材を一様な張力で長手方向に引張する工程、前記連続弾性伸縮帯材の伸張状態を保持したままこれを長手方向の所定長さに切断し伸張状態の弾性伸縮帯材とする工程、及び、前記弾性伸縮帯材の伸張状態を保持しながらこれを物品本体を構成するシート部材に取り付ける工程を有する着用物品の製造方法。によって好適に製造される。
本発明の着用物品は、着用者の脚周りのからだのかたちに適合するようにして均一なフィット性を付与し、着用者の肌面に対する局部的なギャザーの跡付きや、おむつのずり落ち、この部分からの***物のモレを抑制ないし防止するという優れた作用効果を奏する。
また、本発明の製造方法によれば、上記着用物品を、安定した品質で高速に生産することができ、工業的な大量生産にも好適に対応することができる。
以下、本発明の着用物品について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態である乳幼児用の展開型使い捨ておむつ(実施形態1)を、概ね着用したときの形態で模式的に示した斜視図である。図2は本実施形態1の使い捨ておむつを展開した状態で表面シート(着用者の肌面側のシート)側からみた平面図である。図3は図2のIII−III線断面の拡大断面図である。
本実施形態の使い捨ておむつ10は装着形状において、おむつ腹側部分Fと背側部分Rとが一体となって胴周り部Dをなす。その左右両側の下方には上記レッグ開口部Loがあり、その間において着用者の股間直下jを介して上記腹側部分Fから背側部分Rへとつながる股下部分Cがある。上記のおむつ腹側部分Fと背側部分Rないしこれらがなす胴周り部分Dと股下部分Cとは分割基線k、kにおいて機能的に区分して示しているが、この位置は特に限定されない。
本実施形態1の展開型おむつ10には、左右2つが一対となった面状のファスニングテープ6が、おむつ本体11のサイドフラップSrに取り付けられている。乳幼児等に着用させるときには、この背側部分Rを着用者の背側に配し、さらに、おむつ股下部分Cが股間に沿うように渡し、腹側部分Fを着用者の下腹部にあてる。このとき、おむつ背側部分RのサイドフラップSrを背中の方から腹側に渡し、背側サイドフラップSrで腹側部分FのサイドフラップSfを覆うようにする。そして、ファスニングテープ6をランディングテープ(ファスナー受け部)7に圧し付けると、ファスニングテープ1に設けられた面状ファスナー62の鉤状ないしフック上の突起がランディングテープ7の表面と機械的に接合して係着する。このようにして、パンツ型にされたおむつのウエスト開口部Woに着用者の胴まわりをとおし、一対のレッグ開口部Loに腿をとおして着用する。
おむつの使用後には、逆にファスニングテープ6をランディングテープ7から引き剥がし、後部のサイドフラップSrを観音開きにして展開し、乳幼児等からだから脱がせることができる。なお、前記サイドフラップは本実施形態のように前記腹側部分Fあるいは前記背側部分Rの一部として一体に構成されていても、別部材としてもよい。
本実施形態の展開型おむつ10は、液透過性の表面シート1、液不透過性の裏面シート2及び両シート1,2間に介在された液保持性の吸収体4を有する。ここで、表面シート1側が着用者の肌に当たる側であり、裏面シート2側が着用したときの外面側となる。さらに、おむつの肌側面であって幅方向の両側にはサイドシート3が配設されており、上記表面シート1、裏面シート2、サイドシート3、及び吸収体4からなり、おむつの骨格をなすおむつ本体11を構成している。このおむつ本体11は全体の展開形状として、図示するような実質的に縦長の砂時計形状、すなわち、その長手方向の両端部(腹側部分F,背側部分R)が幅広にされ、股下部分Cが括れる形状とされている。本実施形態1においておむつ本体11の背側部分Fには、上述した一対のファスニングテープ6が組み入れられている。また、裏面シート2は内層の多孔性フィルム2aと外層の不織布からなる外装材2bとからなる(図3参照)。
図2,3に示すように、使い捨ておむつ10には、吸収体4における幅方向の両側部からおむつ本体の幅方向両側縁11aにかけて、物品長手方向に延びる、一対のサイドシート3が配設されている。このサイドシート3は基底線gの外方になる領域において表面シート1、裏面シート2、及びファスニングテープ6の基材シート61の一部に接着されている。他方、サイドシート3の基底線gより物品本体の内方においては表面シートに対して非接着の状態とされている。そして、このサイドシートとの内方で非接着とされた自由端gの近傍で、おむつ長手方向の広い領域にわたって、糸状ないし細紐状の弾性伸縮部材9が組み込まれている。
このようにサイドシート3と弾性伸縮部材9との複合構造とすることにより、自然形状ないし着用時の形状にしたときに、おむつ本体が長手方向にそって表面シート側に全体的に凹となるように緩やかに湾曲すると、上記サイドシートの自由端g側が起立して防漏カフとなる起立ギャザー部Gをなす(図1参照。図1は装着時のおむつの形状を示しており、このとき起立ギャザー部Gの部分は着用者の肌面に押され潰されるが、同図では理解のため起立した状態で示している。)。このように弾性伸縮部材とシート材との複合部材において、弾性伸縮部材の収縮にあわせてシート部材に皺ないし襞(ギャザー)が形成されながら複合部材全体としての長さが減少する部材部分を「ギャザー部」という。本実施形態においては、上記吸収体の両側で起立して防漏カフをなす起立ギャザー部Gと、その幅方向外方でレッグ開口部の周縁部に配置された後述するレッグギャザー部Gとがある。この他、ウエスト開口部の周縁に弾性伸縮部材を組み込んでエストギャザー部を構成したり、ファスニングテープの止着性及びサイドフラップの部分での柔軟性を高めるためにフィット性のギャザー部を構成したりしてもよい。
表面シート1は、液透過性であり肌への当りのソフトな材料からなることが好ましい。例えばコットン等の天然繊維を材料とする不織布や、各種合成繊維に親水化処理を施したものを材料とする不織布を用いることができる。裏面シート2を構成する多孔性シートは液不透過性のものであることが好ましい。具体的に十分な水蒸気透過性を得るために、炭酸カルシウム等のフィラーからなる微粉を分散させたポリエチレン等の合成樹脂製のフィルムを延伸し、微細な孔をあけた多孔質フィルムを用いることが好ましい。サイドシート3としては、不織布、フィルムシート、紙等が挙げられる。防漏性の観点からは、サイドシートを液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等により形成することが好ましい。上記シートは一枚でもよいし、さらに機能性のシート等と組み合わせて2枚以上のものとしてもよい。吸収体4の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、繊維集合体又はこれと高分子吸水ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。吸収体4は台紙となる繊維シート等で包み込むようにしてもよい。起立ギャザー部を構成するためにサイドシートに組み込まれる長尺弾性部材9は、どのような材料のもので形成してもよいが、後述する弾性伸縮帯材について列挙した材料を好適に用いることができる。
上記のおむつ本体11を構成する表面シート1、裏面シート2、サイドシート3、及び吸収体4の接合方法は特に限定されないが、例えば、面状、線状ないし散点状に塗付したホットメルトにより接着する方法や、それらの要所を熱エンボス加工によりシールする方法が挙げられる。
上述のような使い捨ておむつの基本構造はこの種のものに通常のものであり、本実施形態を変形して適宜一般的なおむつの構造とすることができ、例えば上記した各部材を分割したり、これら以外の機能性の部材やシート等を適宜組み合わせたりしてもよい。
本実施形態の使い捨ておむつ10においては、外形において短冊状の弾性伸縮性の部材であって、その長手方向の片側に偏在させた長方形の切り欠きが施された弾性伸縮帯材5が、おむつ本体11を構成する表面シート1と裏面シート2との間に挟持し固定されている。上記弾性伸縮性帯材5は、おむつの左右両側の股下部分Cにおいて腹側部分Fから背側部分Rに向かう(あるいはその逆といってもよい。)物品長手方向に延びるように配設されており、その腹側の股下前部Cfに切り欠き51が位置するようにされている。
本実施形態において、上記弾性伸縮帯材5はおむつ本体を長手方向に二分する股下中間線kを跨ぐようにして配置されている(股間中間線kおよび前記分割基線k、kは着用物品の各領域を区分して説明するための仮想線であり、物品の一部をなすものではない。)。この股下中間線kは、本実施形態において具体的にいうと、展張状態のおむつ(図2参照)の長手方向の全長Tdを前方長さFdと後方長さRdに2等分(Fd=Rd)する位置として設定される(本発明において展張状態とは着用物品ないしその部材を展開して伸張した状態をいう。)。本実施形態のおむつ10においては、上記のように特有の形態的特徴を有する弾性伸縮帯材5を、股下中間線kを跨ぐ特定の位置に配置し、後述するように一様な力で引張しながら展張状態のおむつ本体に組み込んだため、着用者の股下の腿の付根からおしりにかけて広範にわたって、従来にないほどにピッタリとフィットし、肌への跡付きや型崩れをしにくい良好な着用感と、この部分での高い漏れ防止性とを両立して実現することができる。
本実施形態において、弾性伸縮帯材5の両端部5aはおむつ本体に組み込まれた後に伸縮性を実質的に滅失する状態で、たとえば裏面シート2ならびに表面シート1に接着固定されていない状態でおむつ本体に組み込まれている。また、幾分硬化されながら強固に裏面シート2及び/又は表面シート1側に接着固定されていてもよい(図2参照)。このときの接着加工法は特に限定されないが、例えば、弾性伸縮帯材5が表面シート1及び裏面シート2の内部に接着剤層を介して組み込まれた後に、これらの部材を併せて加熱押圧する加工法が挙げられる。一方、弾性伸縮帯材5の中央要部5bは伸縮可能に維持されており、着用中に接合状態が解かれない程度の強さで表面シート1及び裏面シート2に接着固定されている。このときの接着加工は、例えば、この種の製品に一般的に用いられる接着剤を弾性部材側またはシート材側に面状、線状、もしくは散点状に塗付して、軽く押圧して適度な接着状態を得ることができる。
本実施形態においておむつ10は、上述のように、その製造時に、上記の弾性伸縮帯材5が長手方向に一様に引帳され、図2に示したような展張したおむつ本体11に組み込まれたようになるよう取り付けられている。このように一様な引張状態を得るために、本実施形態に採用されたような形状の弾性伸縮帯材5でいえばその両端部5aを摘持し、中央要部5bは固定せずに自由に伸縮しうる状態とし、上記両端部5aを離す方向に引っ張ることが挙げられる。このとき、弾性伸縮帯材5の要部前部5bには切り欠き51があるため、上記引張時に要部後部5bより伸張量が大きくなる。この引張状態が維持されたまま、おむつ本体11にその全面において接着固定して組み込まれる。これを脱力して自然形状にもどすと弾性伸縮帯材5が収縮し、これが配置された領域の表面シート1、裏面シート2、及び弾性伸縮部材5からなる複合部材部分が緩やかに面内の襞を形成しながら縮み、レッグギャザー部Gを構成する。このとき、弾性伸縮帯材5の伸張量は相対的に要部前部5b側が大きくなり、したがって要部後部5b側よりも要部前部5b側がより大幅に収縮して襞の間隔の狭いギャザーをなす。
このように、自然形状において収縮したときのおむつにおける弾性伸縮帯材5の要部前部5bの収縮量は要部後部5bのそれより大きくなり、伸張時の股下全部Cfの長さ(Lf)と股下後部Crの長さ(Lr)とが等しいとしていえば、股下前部Cfの自然形状長さ(Lf)は股下後部Cfの自然形状長さ(Lr)よりも短くなる。その結果、おむつ中間線kはおむつを装着したきの股下直下j(図1参照)よりやや前方(腹側)に移行する。なお、弾性伸縮帯材5について図2では模式化して長方形の外形で長方形の切り欠きのものとして示しているが、実際には、たとえば図4(b)に示したもののように長手方向の中央部分が細められややいびつになったり、また切り欠きが楕円形になったりする。
図4は本実施形態における弾性伸縮帯材5を伸張したときの寸法の変化をより具体化して説明するためにモデル化した平面図である。図4(a)はその伸張前の状態(帯材5I)を示し、図4(b)は伸張後の状態(帯材5F)を示す。図4において弾性伸縮帯材5の両端5aは伸縮不可能な状態に固定されている。他方、中央要部5bは非固定で伸縮自在な状態とされており、上記実施形態に対応していえば、おむつ本体に組み込む前の状態として示している。この両端部5aを摘持しこの部分を引き離す方向に力nをかけて、おむつ中間線kに対応する位置を動かさずに、引張したと想定すると、図4(b)の引張後の帯材5Fのようになる。このとき、摘持された端部5aの長手方向の長さは変わらないが、伸張前の帯材5Iの要部前部5bの長手方向長さLfは長さLfに伸ばされ、要部後部5bの長手方向長さLrはLrに伸ばされることとなる。
上記の伸びの長さ(伸張量)は、切り欠き51があるために長手方向において均等ではなく要部後部5bより要部前部5bがより大幅に伸び、すなわち伸張量ΔLf(Lf−Lf)は伸張量ΔLr(Lr−Lr)より大きくなる(ΔLf>ΔLr)。このことを、理想的な伸長性を示すとして、より寸法的に定量化して示すと下記のように説明することができる。伸張前の帯材5Iにおける長方形の切り欠き51の後方端51t(補助線q)から補助線qで示される切り欠き前方端51sまでの距離を2とおく(数値は長さを表わすが単位はなく、図4中では他の符号と区別するよう<>を付した。)。一方、帯材要部後部5b側の任意の位置(補助線q)から補助線qまでの距離を3とおく。すなわち、要部前部5b側で切り欠きのある部分の長手方向長さ(q−q)と、これに対応して設定された切り欠き後方端51tから要部後部5b側にわたる所定部分までの長さ(q−q)とが、2:3の比率に設定されている。補助線qから上方の端部5a(補助線q)までの距離、補助線qから下方の帯材端部5a(補助線q)までの距離はいずれも1とおく。
伸張前の帯材5Iの幅は全体において総幅wとされており、切り欠きを設けられた部分の部材幅は、そこから切り欠き幅wを減じた、部材幅wとwとの和となる(w=w+w+w)。本実施形態のモデルでは両者の幅の比((w+w)/w)を2/3となるように設定し、部材の厚さ及び素材は均一で弾性率が変わらないことを前提とする。そのため、伸張前の帯材5Iの両端を一様な張力で引っ張ると、計算上、上記両者の部材幅の比と反比例して伸びが生じ、すなわち切り欠き51のある部分に対してきり欠きのある部分は3/2倍の伸度を示すこととなる。この状態を示したのが伸張後の帯材5Fのモデルであり、切り欠きのない部分の長さ(q−q)が4に伸張し、切り欠き51のある部分の長さ(q−q)も4に伸張している。ただし、上記のモデルは説明のためのものであり、本発明において、寸法や伸張率の関係、素材の均質性等がこれにより限定して解釈されるものではない。帯材の寸法は特に限定されず、着用者または要求される製品性能等に応じて適宜設定すればよいが、例えば乳幼児用おむつに適用される場合、部材総幅wは20〜40mmであることが好ましく、切り欠き幅wは10〜20mmであることが好ましい。部材総幅wと切り欠き幅wの比は0.2<(w/w)<0.6であることが好ましい。また部材長さLrの好ましい範囲は40〜80mmであり、部材長さLfの好ましい範囲は25〜65mmである。
弾性伸縮帯材5の幅については、伸縮に関与する部材幅をおむつに組み込んだときの機能との関係で、伸縮前の帯材5Iが股下直下kで区分される帯材要部前部5bと帯材要部後部5bとにおける有効伸縮幅Wを規定する。この有効伸縮幅Wは、着用物品に組み込む前の自然形状の弾性伸縮帯材において、この伸縮性を示す所定の部分の平面視における面積Sを、該弾性伸縮帯材を引張する方向の前記帯材所定部分の長さLで除した値として定義される。具体的に上記モデルについていうと、上記帯材要部前部5bにおける有効伸縮幅Wfはこの部分の面積Sfを有効伸縮長さLfで除した値となり(Wf=Sf/Lf)、上記帯材要部後部5bにおける有効伸縮幅Wrはこの部分の面積Srを有効伸縮長さLrで除した値となる(Wr=Sr/Lr)。そして、本実施形態において要部前部の有効伸縮幅Wfは要部後部の有効伸縮幅Wrより小さくされており(Wf<Wr)、その結果、弾性伸縮帯材が一様な引張を受けると要部後部より要部前部の伸張量が大きくなる(ΔLf>ΔLr)。
図5は本実施形態のおむつ10を乳幼児90が着用しM字型に脚をまげた状態で股間側からみて模式的に示した斜視図である。ただし同図は弾性伸縮帯材5の形態及び作用を説明するためのものであり、この部材のみを実線で示し、その他の部材は省略しておむつの外形を一点鎖線で示している。本実施形態のおむつは、上述のように弾性伸縮帯材5がその前後において伸張量の異なる特有の形態とされ組み込まれたため、おむつ中間線kが着用されたときに股下直下jよりやや着用者の腹側に移行するようになっている。そして、その股下前部Cfが股下後部Crより縮んだ細かい襞目の脚周りギャザー部の状態とされることにより、乳幼児等の股間線においてややまるみがなく曲率半径(R)の小さい肌面部分にも好適に追従し、隙間のない良好なフィット性が実現される。とくにこの部分は、排尿ポイント95に対応する位置となり横漏れ防止のための高いフィット性が求められる。しかも、図示したような蛙のように脚を曲げた体勢でこの部分の靭帯98が***したようになれば、この部分の肌面の曲率半径Rは一層小さくなりまるみを失う。このような条件においても本実施形態のおむつの脚周りギャザー部は好適に肌面に追従して対応し高いフィット性を示す。
着用者のおしりの方においては、股下後部Crの収縮が適度に抑えられ緩やかな襞目の脚周りギャザー部が構成されて、その部分の肌面の曲率半径(R)、つまり大きく緩やかに肌面が張り出したおしりのまるみに沿ってゆったりと追従する。これにより脚周りの締め付け具合のバランスが好適化され、前述のように股下前部Cfでは尿等の横漏れをしっかりと防止するようにフィットし、他方、このおしりの部分では柔らかく適合して、強く食い込んで肌に深い跡を残すようなことを防止することができる。
さらに、本実施形態においては面状の弾性伸縮帯材5を適用し、かつその要部後部5bには切り欠きがないため、股下後部Crにおいて着用者の肌面に当たる面積が広く確保される。そのため、おしりへの当たりの柔らかさが一層増し好ましい。また、着用者の殿溝や殿裂といった肌面の溝状の起伏に対しても、上記のように面で広く当たるため、この部分に食い込んだりしにくく、着用者にいやな感じを与えることを防ぐことができる。さらに、後述するような厚さのあるフォーム材料をこの弾性伸縮帯材5に用いれば、これが厚みをもって殿溝や殿裂の溝に良好にフィットしうるため好ましい。また、その厚みは1mm以上あることが良好なフィットをうるために好ましい。
また、股下前部においては、内部の帯材5に切り欠き51があるため、この切り欠きが閉じるように幅方向の変形にも好適に対応することができる。これにより、脚の開閉動作など、大きな動きをうけるこの部分において、脚周りのギャザーがうまく変形しながら動的に追従し、良好なフィット性を維持することができる。さらには排尿ポイント95からレッグ開口部の方(方向m)に漏れ出てこようとするほどの多量の***があっても、切り欠き51の両側の内側部分5tと外側部分5sとが二重の防漏壁となり確実に堰き止めることができる。さらに、厚さのあるフォーム材料をこの弾性伸縮帯材5に用いれば、高い防漏壁を形成できるため、より確実な堰き止め効果を得ることができ、その厚みは1mm以上あることが好ましい。
弾性伸縮帯材としては通常の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。なかでもフォーム材料を用いることが好ましく、ウレタンフォーム材料を用いることがより好ましい。
図6(a)〜(h)は弾性伸縮帯材5の変形例を、これをおむつ本体に組み込む前でありかつ伸張前の状態で模式的に示した平面図である。図6(a)は図1〜図5で示したものと同様の形態を有する弾性伸縮帯材である。図6(b)に示したものは、この切り欠き51の後方端5tがおむつの中央補助線kを越えるようにしたものである。図6(c)に示したものは、切り欠き51を楕円形としたものである。図6(d)に示したものは、切り欠き51を、左右の半円形のものとして形成したものである。図6(e)に示したものは、左右に長方形の切り欠きを設け、全体として倒伏した「凸」字状としたものである。図6(f)に示したものは、切り欠き51として多数の楕円形穴部を設けたものである。図6(g)に示したものは、左右の一方に長方形の切り欠きを設け全体として横長の「L」字状としたものである。図6(h)に示したものは、長方形の切り欠き2つを組み合わせて設け全体として横長の逆「F」字状としたものである。
図7は本発明の別の実施形態(実施形態2)の使い捨ておむつの構造を説明するための部分断面図であり、図3に対応する断面として示している。本実施形態のおむつ20においては、吸収体4が表面シート1に包まれて吸収性本体41を構成している。そして、この非肌面側にサイドカバーシート8が配設され、この吸収性本体41の幅方向外方に延在する部分で基底線gの外方部分は非接着で変形可能な状態にされている。そして、サイドカバーシート8の基底線gの外方部分には3本の長尺弾性部材9(9a、9b、9c)が組み込まれ、自由端gを含むこの部分が起立し防漏壁をなすようにされている。裏面シート2は多孔性シート2aおよび不織布からなる外装材2bから構成され、弾性伸縮帯材5は上記多孔性シート2a及び不織布外装材2bの間に挟持され固定されている。本実施形態2の各部材の形成材料として用いられるものは本実施形態1で説明したものと同様であり、サイドカバーシート8については、サイドシート3で用いられるものを好適に用いることができる。
次に、上記本実施形態1の使い捨ておむつの製造方法の好ましい実施態様について説明する。図8は、本実施態様の製造工程の一部を模式化して示す工程説明図である。同図においては、おむつ本体を構成する表面シート及び裏面シートの素材となる表面シート連続素材33と裏面シート連続素材32との間に弾性伸縮帯材5を組み込む工程を示している。本実施態様においては、まず弾性伸縮帯材5の材料となる連続帯材35が帯材ロール21よりMD(Machine Directin)方向に供給される。この連続帯材は未伸張状態、つまり装置内を搬送するのに必要な程度で張力がかかることがあったとしても実質的には自然形状の状態でカッターロール22aとアンビルロール22bの間へと送られる。ここでカッターロールの刃22cにより所定の形状に切り欠き51が設けられる。図中の(A)にはこのときの平面視による形態を模式化して示している。次いで、前記切り欠きのある連続弾性帯材35を一様な張力で伸張する。この伸張状態の付与は、一方においてフラットロール23a及び23bで連続帯材35を挟持し、他方において後述する吸引ロールで連続帯材35を固定しながら送るときに、両者の回転速度を調節することにより行うことができる。具体的にはフラットロール23a及び23bの回転速度(v)を吸引ロール25の回転速度(v)より遅く設定する(v<v)。なお、図中の(B)はここで、切り欠き51とともに連続弾性帯材35が引き伸ばされていることを、部材の平面視の形態により模式的に示している。
吸引ロール25に送られてきた切り欠きを有する連続弾性帯材35は、伸張状態が維持され、吸引ロール25の吸引力uによりロール面に固定され搬送される。このような吸引は、ロール面に多数の吸引孔(図示せず)を設けて、通常この種の物品の製造に適用される吸気手段等により行うことができる。上記のように伸張状態が維持された連続弾性帯材35は、カッターロール27の刃27aにより所定の長さに裁断され弾性伸縮帯材5とされる。
上記吸引ロール面上で伸張状態を保持された弾性伸縮帯材5は、その伸張状態を解かずに物品本体を構成するシート部材、本実施態様においては裏面シート連続素材32に貼付される。裏面シート連続素材32には、あらかじめ接着剤塗布機26により接着剤31が塗布されており、この接着剤31がMD方向に送られてくるタイミングに合わせて、上記弾性伸縮帯材5が貼り付けられる。このとき、本実施態様において、接着剤31は弾性伸縮帯材5の中央要部5bと一致する位置ならびに長さで塗布されており、その部分で弾性伸縮帯材5は裏面シート連続素材32に接着固定される。連続伸縮帯材5の両端部5aは、連続伸縮帯材5が吸引ロール25から裏面シート連続素材32に転写されると、その部分で接着剤31が塗布されていないので収縮した状態となり、おむつ本体に組み込まれた状態では伸縮性を実質的に滅失する状態となる。
上記とは別の実施態様として、上記接着剤の塗布機26を26aの位置に設置し、連続弾性帯材35側に接着材を塗付するようにしてもよい。なお、前記切り欠き51のある弾性伸縮帯材5をシート材に取り付けるに当たり、切り欠き51がおむつ本体の股下部分となる位置においてその腹側部分に偏在するように取り付けるように装置条件を設定することが好ましい。
上記弾性伸縮帯材5が取り付けられた裏面シート連続素材32がさらに次工程に送られ、他方より送られてくる表面シート連続素材33と対面するように、すなわち弾性伸縮帯材5を挟持するように積層して、おむつ本体を構成する複合部材34が形成される。この複合部材34としたときにも伸張状態が維持されていることが好ましく、吸収体を上記両シート連続素材の積層の前又は後に取り付けて、おむつ本体のかたちに裁断し伸張を解くことが好ましい。このようにして展張した状態のおむつ本体に伸張状態を維持された弾性伸縮性帯材が組み込まれたおむつを作製することができる。さらにファスニングテープ等を適宜取り付け、必要によりその他の加工を適宜施して、自然形状ないし着用状態において上記弾性伸縮帯材5が上述した前後に差のある収縮挙動を示し、脚周りギャザー部が着用者のからだのかたちにフィットする本実施形態のおむつが得られる。
本発明の着用物品は上記実施形態のような幼児用の展開型使い捨ておむつに限定されるものではなく、パンツ型のものであっても、大人用のおむつであってもよい。また、尿とりパッド等の吸収パッドと組み合わせて用いる展開型おむつカバーであってもよく、この場合にも吸収パッドに配設された吸収体を、上記展開型おむつに係る実施形態の吸収体4としてみることができる。具体的には、吸収パッドの吸収体がおむつカバーの腹側部分Fから背側部分Rに股下部分Cを介して配置されるように吸収パッドとおむつカバーを組み合わせて装着する。このとき、おむつカバーの股下部に取り付けられた弾性伸縮帯材が上記実施形態において示したのと同様の機能を果たし、装着者の体形に合った理想的なフィット性を実現することができる。
本発明の好ましい実施形態である乳幼児用の展開型使い捨ておむつ(実施形態1)を模式的に示した斜視図である。 本実施形態1の使い捨ておむつを展開した状態で表面シート側からみた平面図である。 図2のIII−III線断面の拡大断面図である。 弾性伸縮帯材の伸張したときの形状の変化をより定量化して説明するためにモデル化した本実施形態における弾性伸縮帯材の平面図である。 本実施形態のおむつを乳幼児に着用した状態を股間側からみて模式的に示した斜視図である。 図6(a)〜(h)は弾性伸縮帯材の変形例を模式的に示した平面図である。 図7は本発明の別の実施形態(実施形態2)の使い捨ておむつの構造を説明するための部分断面図である。 本実施態様の製造工程の一部を模式化して示す工程説明図である。 は乳幼児のからだを横から見た部分斜視図である。
符号の説明
1 表面シート
2 裏面シート
3 サイドシート
4 吸収体
41 吸収性本体
5 弾性伸縮性帯材
51 切り欠き
6 ファスニングテープ
7 ランディングテープ
8 サイドカバーシート
9 長尺弾性部材
10、20 使い捨ておむつ(着用物品)
11 使い捨ておむつ本体(物品本体)
90 乳幼児(着用者)
91 大腿部
92 腹部
93 背部
94 便***ポイント
95 尿***ポイント
97 股間
98 靭帯部分

Claims (7)

  1. 腹側部分と背側部分と該両部分の中間に配置された股下部分とを長手方向にもつ物品本体に、この幅方向の左右両側であって前記股下部分にあたる位置に前記物品本体の長手方向に延びる一対の弾性伸縮帯材が配設された着用物品であって、
    該弾性伸縮帯材は、その長手方向が前記物品本体を長手方向に二分する股下中間線を跨ぐように配置されており、かつ、前記股下中間線より腹側の帯材腹側部分における下記有効伸縮幅がその背側の帯材背側部分における下記有効伸縮幅より小さく、
    前記弾性伸縮帯材は、その長手方向が着用物品の長手方向にそって引張され、その帯材腹側部分の伸張量が帯材背側部分の伸張量より大きくなるようにされて、展張状態の前記物品本体に組み込まれてなる着用物品。
    [有効伸縮幅(W):物品本体に組み込む前の自然形状の弾性伸縮帯材において、物品本体に組み込まれた後に伸縮に関与しうる領域の所定の部分の平面視における面積(S)を、該弾性伸縮帯材を引張する方向の前記帯材所定部分の長さ(L)で除した値。]
  2. 前記弾性伸縮帯材は一条の長尺平板状部材であり、その帯材腹側部分に切り欠きがある請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記着用物品はその腹側部分から背側部分にかけて股下部分を介して延在する吸収体を具備し、該吸収体はこの股下部分で幅方向において内方に入り込むようにして括れている請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記弾性伸縮帯材はこの厚さが1mm以上であり、フォーム材料からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の着用物品。
  5. 前記弾性伸縮帯材が前記物品本体の腹側部分から背側部分にかけて股下部分を介して延在する請求項1〜4のいずれか1項に記載の着用物品。
  6. 腹側部分と背側部分と該両部分の中間に配置された股下部分とを長手方向にもつ物品本体に、この幅方向の左右両側であって前記股下部分にあたる位置に前記物品本体の長手方向に延びる一対の弾性伸縮帯材が配設された着用物品を製造する方法であって、
    連続弾性伸縮帯材を未伸張状態で所定の形状に切り欠く工程、前記切り欠きのある連続弾性伸縮帯材を一様な張力で長手方向に引張する工程、前記連続弾性伸縮帯材の伸張状態を保持したままこれを長手方向の所定長さに切断し伸張状態の弾性伸縮帯材とする工程、及び、前記弾性伸縮帯材の伸張状態を保持しながらこれを物品本体を構成するシート部材に取り付ける工程を有する着用物品の製造方法。
  7. 前記切り欠きのある弾性伸縮帯材を前記シート部材に取り付けるに当たり、前記弾性伸縮帯材の切り欠きが前記物品本体の股下部分となる位置においてその腹側部分側に偏在するように取り付ける請求項6に記載の着用物品の製造方法。
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