JP5145662B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラに関する。
従来、シャッタ秒時を検出して、シャッタ制御値を調整するものが知られている(たとえば、下記特許文献1)。
特開平6−208157号公報
しかし、従来のカメラでは、撮影画面内の中央部におけるシャッタ秒時を調節しているため、シャッタ先幕や後幕の幕速が変動した場合には、画面上下で露光ムラが発生するという問題がある。
請求項1に記載のカメラは、撮像素子と、先幕及び後幕を有し、前記撮像素子へ入射する被写体光を遮光又は通過させるシャッタと、前記先幕が走行するタイミングと前記後幕が走行するタイミングとの差により生じるシャッタ開放時間を、前記先幕及び前記後幕が走行するシャッタ走行方向における第1位置第2位置と第3位置とで検出する検出手段と、前記先幕及び前記後幕が走行することにより前記第1位置において前記検出手段で検出された第1シャッタ開放時間と前記第2位置において前記検出手段で検出された第2シャッタ開放時間と前記第3位置において前記検出手段で検出された第3シャッタ開放時間とに基づいて、前記先幕の幕速及び前記後幕の幕速の少なくともいずれか一方の変化に起因して撮影指示に応じて前記撮像素子で撮像される画像に生じる露光ムラを画像処理で補正するための補正パラメータを演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明のカメラによれば、幕速の変化に起因して画像に生じる露光ムラを画像処理で補正するための補正パラメータを演算することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態によるカメラを説明する。
図1は、本発明による電子カメラの要部構成を説明する図である。カメラボディ10には、撮影レンズ120を備えるレンズ鏡筒110が交換可能に装着されている。レンズ鏡筒110内には、レンズ群120a〜120cから成る撮影レンズ120、絞り140が設けられている。絞り140は、絞り制御装置130により駆動される。
カメラボディ10の内部には、被写体を撮像するための撮像素子20が設けられている。撮像素子20はCCDやCMOS等が使用される。撮影レンズ120と撮像素子20との間には、撮影レンズ120を通過した被写体光をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー70が設けられている。
クイックリターンミラー70で反射された被写体光は、撮像素子20と光学的に等価な位置に設けられたフォーカシングスクリーン90上に結像する。フォーカシングスクリーン90上に結像された被写体像は、ペンタプリズム30から接眼レンズ50を介して撮影者に観察されるとともに、ペンタプリズム30から不図示のレンズを介して測光センサ40の受光面上に結像する。
撮影の際には、ミラー駆動装置201によりクイックリターンミラー70が被写体光の光路上から光路外(図1の破線部)へと移動し、撮像素子20上に被写体像が結像する。撮像素子20の直前には、シャッタ19が設けられている。シャッタ19は、図2に示すように、先幕191と後幕192とを有するフォーカルプレーン式シャッタであり、たとえば1/8000秒などの高速シャッタ秒時では、先幕191の走行よりわずかに遅れて後幕192が走行する、いわゆるスリット走行(スリット露光)となる。
撮像素子20は、撮像面に結像された被写体像に対応する信号電荷の蓄積および蓄積電荷の掃き出しを行ない、A/D変換回路203は、撮像素子20から出力されたアナログ撮像信号をデジタル画像信号に変換して、画像処理回路204へ出力する。画像処理回路204では、入力されたデジタル画像信号に対して、ホワイトバランス調整、シャープネス調整、ガンマ補正、階調調整などの画像処理が施され、デジタル画像信号として制御回路200へ出力される。
制御回路200はCPU、ROM、RAMおよび各種周辺回路から構成され、電子カメラの制御を行なうマイクロコンピュータである。また、画像処理回路204から入力されたデジタル画像信号は、JPEG形式などの方式により圧縮されるとともに、LCDなどによって構成される液晶モニタ208に表示される。
制御回路200は後述のシャッタ計測装置202による計測結果に基づいて、先幕191と後幕192との走行ムラにより生じる露光ムラを補正するムラ補正データHを演算する。ムラ補正データHはムラ補正時間Thに基づいて演算され、画像補正回路206においてムラ補正データHを用いて画像処理による補正を行なう。この補正処理は、画面中央からの画面高さYごとに行なわれる。ムラ補正の施された画像データは、液晶モニタ208に表示される。ムラ補正の施された画像データは、ムラ補正の施される前の画像とともに表示されても構わない。液晶モニタ208に表示された補正前後の画像のうち、撮影者の設定スイッチ5の操作により選択された画像が画像データとしてEXIFなどの形式により記録媒体205に記録される。
測光回路207は、測光センサ40から得られた測光信号をA/D変換して制御回路200へ出力する。制御回路200は、入力された測光信号に基づいて算出された被写体の輝度および撮像感度に基づいてシャッタスピードと撮影レンズ120の絞り値を演算する。演算結果はシャッタ制御部194(図2参照)と絞り制御装置130へ出力されてシャッタスピードTvと絞り値Avが制御される。
カメラには、電源スイッチ3とレリーズボタン4と各種の設定を行なう設定スイッチ5とが設けられている。レリーズボタン4の押下操作に連動してオン/オフする半押しスイッチ47および全押しスイッチ48は、それぞれオン信号もしくはオフ信号を制御回路200へ出力する。
以下、実施の形態のカメラにおけるシャッタ19の構成とその動作状態検出とについて説明する。
図2に示すように、シャッタ19は先幕191と、後幕192と、シャッタ動作検出装置193と、シャッタ制御部194とを含んで構成される。シャッタ動作検出装置193は、3個の光検出器PTR1、PTR2、PTR3を有し、各光検出器はLED発光部と受光部とを一体化したものである。先幕191と後幕192はそれぞれ複数の羽根、たとえば、4枚の羽根を有している。撮影開始前には、図2において破線で示す露光範囲195は先幕191の羽根により覆われ、撮像素子20へ入射する被写体光が遮断されている。撮影開始前においては、先幕191の羽根は互いに微少範囲が重複するように重ねて配置され、後幕192の4枚の羽根は露光範囲195の上方で折り畳まれている。
光検出器PTR1〜3は、カメラの撮影光学系の光軸と垂直方向に走行する先幕191および後幕192の走行状態を検出するように、光検出器PTR1は撮影画面の上端部(元位置)、光検出器PTR2は撮影画面の中央部(中位置)、光検出器PTR3は撮影画面の下端部(末位置)に対応する位置に配置されている。光検出器PTR1〜3の発光部から射出されるLED光は、先幕191または後幕192が存在すると、それらに反射されて再び光検出器PTR1〜3の受光部に入射し、一定レベルの出力をシャッタ計測装置202へ送出する。逆に、先幕191および後幕192が共に存在しない場合には、光検出器PTR1〜3の発光部から射出されるLED光は反射されず、受光部へ入射しないので、前述のレベルよりも低いレベルの出力をシャッタ計測装置202へ送出する。シャッタ計測装置202は、シャッタ動作検出装置193からの出力レベルが変化する時間を計測する。なお、光検出器PTR1〜3のLED光により撮像素子20が露光されたり、光検出器PTR1〜3が撮影レンズ120を介した被写体光を遮ることがないように、光検出器PTR1〜3は露光範囲195の外部に設けられている。
シャッタ制御部194は、先幕191と後幕192の各羽根を個別に係止するマグネット(MG)と、各羽根を走行させるための走行用バネと、各羽根を平行に上下動作させるためのリンク機構などを有している。シャッタ制御部194は、制御回路200からの指示に基づいて、マグネット(MG)のオン、オフを切り替えて先幕191および後幕192の走行と係止を制御する。
全押しスイッチ48からオン信号が出力されると、制御回路200からシャッタ制御部194に指示が出力され、図3に示すように、先幕マグネット(先幕MG)および後幕マグネット(後幕MG)がオンされ、先幕191および後幕192が保持される。絞り140の絞り込みとミラー駆動装置201によるクイックリターンミラー70のミラーアップ動作とが完了すると、シャッタ制御部194は先幕マグネットをオフする。これにより、先幕191の保持が解除され、先幕191が図2の矢印に示す方向へ走行を開始し、図3の先幕走行曲線1に示すように走行する。
先幕191の走行にともない、露光範囲195への被写体光の光路が開かれ撮像素子20への露光が開始される。シャッタスピードTvに対応する時間であるシャッタ制御値Tが経過すると、制御回路200からシャッタ制御部194に指示が出力され、後幕マグネットをオフする。これにより、後幕192の保持が解除され、後幕192が図2の矢印に示す方向へ走行を開始し、撮像素子20へ入射する被写体光の光路が閉ざされる。後幕192の走行は、図3の後幕走行曲線2に示すようにして行われる。
先幕191の走行が開始すると、露光範囲195の上端部(元位置)に配された光検出器PTR1に対向していた先幕191の羽根が下方へ移動するので、光検出器PTR1の出力Mがローレベルに反転する。その後、後幕192の走行が開始して、後幕192の羽根が露光範囲195に進入して光検出器PTR1と対向すると、光検出器PTR1の出力Mはハイレベルに反転する。
シャッタ計測装置202では、光検出器PTR1からの出力Mがローレベルである時間、すなわちシャッタ19の開放時間を計測して、元秒時tMとして制御回路200へ出力する。露光範囲195の中央部(中位置)および下端部(末位置)に配された光検出器PTR2の出力Nおよび光検出器PTR3の出力Sも同様に所定時間ローレベルとなり、シャッタ計測装置202は、出力Nと出力Sがローレベルである時間を計測して、それぞれ中秒時tN、末秒時tSとして制御回路200へ出力する。なお、シャッタ制御値Tは、初期設定値として、中位置での露光時間である中秒時tNがシャッタスピードTvに対する理論値TSTとなるように設定されている。
先幕191と後幕192の幕速に変化が生じると、露光範囲195の上下、すなわち先幕191と後幕192の走行方向において露光ムラが発生する。この実施の形態では、ムラ補正時間Thを用いて画像補正回路206で上記露光ムラを補正する。ムラ補正時間Thは、画面の中央からシャッタ走行方向を正にとった画面上下位置Yによってそれぞれ既定され、上述のようにして計測された元秒時tMおよび末秒時tSに基づいて、以下の式(1)に示すように定義されている。
Th(tM、tS、Y)=(tS−tM)・Y/2YMAX [sec] ・・・(1)
なお、YMAXは画面上下方向の像高とする。
この式(1)で定義されたムラ補正時間に基づいて、画像データに対してムラ補正を行なう際の補正データHが式(2)に示すように定義されている。
H(Y)=Th/(TST−Th)・D(Y) ・・・(2)
ここで、D(Y)は画面高さがYのときの輝度レベルを示す画像データである。また、TSTはシャッタスピードTvに対する理論値であり、たとえば、シャッタスピードが1/8000秒の場合は、TSTは1/8196秒である。
上述の式(2)を用いて以下の式(3)に示すように、補正後の輝度レベルを示す画像データDHが定義される。
DH(Y)=D(Y)+H(Y) ・・・(3)
図4を参照して、先幕191と後幕192の幕速に変化が生じた場合のシャッタ制御値T、元秒時tM、中秒時tNおよび末秒時tSについて説明する。
図4(a)は先幕191と後幕192に幕速変化が発生していない場合を示している。図から分かるように、元秒時tM、中秒時tN、および末秒時tSがシャッタ制御値Tと一致している。カメラの使用状況などにより後幕192の幕速が遅くなり、元秒時tM、中秒時tN、末秒時tSの順番で露光時間が増加している状態を図4(b)に示す。幕速変化にともない、中秒時tNは図4(a)における中秒時tNと比べて増加している。この中秒時における変化量(|tN−T|)が所定値以上となった場合は、調整量Δtを用いてシャッタ制御値Tを新たにT(=T−Δt)と設定する。シャッタ制御値をTとして設定し直すことにより、中秒時tNを図4(a)に示す初期状態における中秒時tNと一致させる。
図4(c)に示すように、シャッタ制御値Tを設定して中秒時tNを調節したとき、元秒時tMおよび末秒時tSが中秒時tNと一致しない場合、画面の上下方向で露光ムラが発生する。この露光ムラを補正するために、図4(b)における元秒時tMと末秒時tSとの誤差量(|tM−tS|)が所定値未満の場合には、前述の補正データHを用いて画像補正回路206による画像処理によりムラ補正を行なう。誤差量が所定値以上の場合には、ムラ補正時間Th(tM、tS、Y)に基づいて補正データH(Y)が新たに適用され、この補正データH(Y)を用いて画像補正回路206による画像処理により輝度レベルが補正され、その結果、露光ムラのない画像が生成される。
以上で説明した実施の形態におけるカメラの動作について、図5〜図8に示すフローチャートを用いて説明する。図5〜図8の各処理を行なうプログラムは制御回路200内のメモリ(不図示)に格納されており、カメラの電源スイッチ3により電源が投入されると起動される。
ステップS101において、シャッタ動作状態検出のためのサブルーチンを呼び出してシャッタ19の動作状態を検出し、サブルーチンにおける処理が終了するとステップS102へ進む。ステップS102において、露光量判定のためのサブルーチンを呼び出して露光量の判定を行い、サブルーチンにおける処理が終了するとステップS103へ進む。
ステップS103においては、レリーズボタン4が全押し操作されたか否かを判定する。全押しスイッチ48からオン信号が入力された場合はステップS103が肯定判定されステップS104へ進み、オン信号が入力されない場合はステップS103が否定判定され、そのまま待機する。ステップS104において、シャッタ制御部194により先幕マグネットおよび後幕マグネットをオンし、先幕191および後幕192を係止してステップS105へ進む。
ステップS105において、ミラー駆動部201によるクイックリターンミラー70のミラーアップ動作と、絞り制御部130による絞り140の絞り込みとを行いステップS106へ進む。ステップS106において、シャッタ駆動のサブルーチンを呼び出してシャッタ19を駆動させ、サブルーチンにおける処理が終了するとステップS107へ進む。
ステップS107において、A/D変換回路203により撮像素子20から出力された信号電荷をデジタル画像信号に変換し、画像処理回路204により前述のホワイトバランス調節などの画像処理を施して、ステップS108へ進む。ステップS108においては、ステップS102で算出された補正データに基づいて、画像補正回路206によりステップS107で得られた画像データに対して画像処理による露光ムラ補正を行なう。
ステップS109においては、ステップS107にて作成された画像とステップS108にて補正の加えられた画像とを液晶モニタ208へ表示して、ステップS110へ進む。ステップS110において、補正前後の画像のうちいずれかを保存するための選択操作が終了したか否かを判定する。設定スイッチ5による選択が行なわれた場合はステップS110が肯定判定されてステップS111へ進み、選択が行なわれない場合はステップS110が否定判定されて選択が行われるまで待機する。
ステップS111において、ステップS110で選択された画像に対応する画像データを記録媒体205へ記録して、ステップS112へ進む。ステップS112において、ミラー駆動装置201によるクイックリターンミラー70のミラーダウン動作と、絞り駆動装置130による絞り140の復帰動作と、シャッタ制御部194によるシャッタ19の復帰動作とを行い、ステップS113へ進む。
ステップS113において、電源スイッチ3がオフされたか否かを判定する。電源スイッチ3が操作されず電源が投入されたままの場合は、ステップS113が否定判定されてステップS103へ戻る。電源スイッチ3が操作され電源がオフされた場合は、ステップS113が肯定判定され一連の処理を終了する。
以下、図5におけるステップS101のシャッタ19の動作状態検出処理のサブルーチンについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS201において、シャッタ制御値TをシャッタスピードTvが最短秒時、たとえば1/8000秒の場合の理論値TSTである1/8196秒に設定して、ステップS202へ進む。
ステップS202において、シャッタ動作検出装置193を構成する光検出器PTR1〜3のLEDを点灯して、ステップS203へ進む。ステップS203において、シャッタ制御部194により先幕マグネットをオフして先幕191の走行を開始して、ステップS204へ進む。ステップS204において、シャッタ制御値Tに対応する時間Tの計測を開始してステップS205へ進む。
ステップS205において、先幕191が走行を開始してから時間Tが経過したか否かを判定する。時間Tが経過した場合はステップS205が肯定判定されてステップS206へ進む。時間Tが経過していない場合はステップS205が否定判定され、時間Tが経過するまでステップS205で待機する。ステップS206においては、シャッタ制御装置194により後幕マグネットをオフして後幕192の走行を開始し、ステップS207へ進む。
ステップS207において、光検出器PTR1の出力Mがローレベルに反転したか否かを判定する。出力Mがローレベルに反転した場合はステップS207が肯定判定されてステップS208へ進む。出力Mがローレベルに反転しない場合はステップS207が否定判定されて、ステップS207で待機する。ステップS208において、シャッタ計測装置202により元秒時tMの計測を開始してステップS209へ進む。
ステップS209において、光検出器PTR1の出力Mがハイレベルに反転したか否を判定する。出力Mがハイレベルに反転した場合はステップS209が肯定判定されてステップS210へ進み、出力Mがハイレベルに反転しない場合はステップS209が否定判定されて、ステップS209で待機する。ステップS210において、シャッタ計測装置202によりステップS208で開始した元秒時tMの計測を終了して、ステップS211へ進む。
ステップS211からステップS218における各処理は、光検出器PTR2およびPTR3のそれぞれに関して、ステップS207からステップS210における各処理と同様の処理を行ない、中秒時tNおよび末秒時tSの計測が行なわれる。ステップS219において、ステップS202で点灯したシャッタ動作検出装置193を構成する光検出器PTR1〜3のLEDを消灯して、シャッタ19の動作状態検出のサブルーチンを抜けて呼び出し元へ戻る。
以下、図5におけるステップS102の露光量判定処理のサブルーチンについて、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、中秒時tNの変化量、すなわち|tN−1/8196|が所定値ΔtNlimit未満であるか否かを判定する。中秒時tNの変化量が所定値未満の場合はステップS301が肯定判定されてステップS302へ進む。中秒時tNの変化量が所定値以上の場合はステップS301が否定判定されてステップS303へ進む。
ステップS302において、調整量Δtを0と設定してステップS304へ進む。ステップS303においては、調整量Δtを(tN−1/8196)として設定して、ステップS304へ進む。ステップS304において、元秒時tMと末秒時tSとの誤差量、すなわち|tM−tS|が所定値ΔtMSlimit未満であるか否かを判定する。誤差量が所定値未満の場合はステップS304が肯定判定されてステップS305へ進み、誤差量が所定値以上の場合はステップS304が否定判定されてステップS306へ進む。
ステップS305において、製品出荷時などに初期値として設定される元秒時tMと末秒時tSとによりムラ補正時間Th(tM、tS、Y)が設定され、このムラ補正時間Thに基づいて補正データHが算出される。ステップS306において、シャッタ計測装置202により計測された元秒時tMと末秒時tSとによりムラ補正時間Th(tM、tS、Y)が設定され、このムラ補正時間Thに基づいて補正データHが算出される。ステップS305およびステップS306において補正データHもしくはHが算出されると、露光量判定のサブルーチンを抜けて呼び出し元へ戻る。
以下、図5におけるステップS106のシャッタ19の動作処理のサブルーチンについて、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、シャッタ制御値Tvに対応する理論値TSTを読み出してステップS402へ進む。ステップS402において、前述のステップS302またはステップS303にて設定された調整値Δtを用いて、シャッタ制御値Tを以下の式(4)に示すように設定する。
=T+Δt ・・・(4)
ステップS403においては、シャッタ制御装置194により先幕マグネットをオフして、先幕191が走行を開始する。ステップS404においては、ステップS403において先幕191の走行が開始された後の経過時間の計測を開始してステップS405へ進む。
ステップS405において、計測時間に基づいて、シャッタ制御値Tに対応する時間Tが経過したか否かを判定する。時間Tが経過した場合、ステップS405が肯定判定されステップS406へ進み、時間Tが経過していない場合はステップS405が否定判定されてステップS405で待機する。ステップS406において、シャッタ制御装置194により後幕マグネットをオフして、後幕192の走行が開始し、シャッタ19の動作処理のサブルーチンを抜けて呼び出し元へ戻る。
以上で説明した実施の形態のカメラによると、以下の作用効果が得られる。
(1)シャッタ19の先幕191および後幕192の動作状態、すなわち先幕191と後幕192が走行する方向の複数の位置におけるシャッタ19の開放時間を光検出器PTR1〜3およびシャッタ計測装置202を用いて検出し、検出結果を用いて補正データHを演算する。補正データHは、先幕191と後幕192の幕速変化に起因する先幕191と後幕192の走行方向の露光ムラを補正するための補正パラメータであり、この補正データHに基づいて、撮像した画像に画像処理を施して画像の露光ムラを補正するようにした。したがって、先幕191と後幕192の走行状態により異なる露光ムラの発生状況に対応して露光ムラを補正することができるので、画面全体として均一な露光が行なえたように補正することができる。
(2)露光ムラ補正後の画像と補正前の画像とを液晶モニタ208に表示して、撮影者の操作により、補正前後の画像のいずれか一方を選択して記録媒体205に保存するようにした。したがって、撮影者は補正前後の画像の変化を見比べて、露光ムラを補正した画像処理の効果を確認してから保存できるので利便性が増す。
(3)画面中央(中位置)において検出された先幕191と後幕192の動作状態に基づいて、設定されたシャッタ秒時が得られるように後幕192の走行開始までの時間を制御するようにした。したがって、露光ムラの発生を抑制することができる。
(4)シャッタ19の走行開始側(元位置)と走行終了側(末位置)における先幕191と後幕192の動作状態をシャッタ計測装置202で検出し、検出された元秒時tMと末秒時tSとの差が所定以上の場合に、検出された元秒時tMと末秒時tSに基づいて補正データHを演算するようにした。したがって、元秒時tMと末秒時tSとの誤差量が大きくなると画面上下方向で露光ムラが発生するので、補正データHを用いることにより画面全体として均一な露光が行なえたように補正することができる。
(5)電源投入時にシャッタ19を最短秒時で動作させて、先幕191と後幕192の動作状態を検出するようにした。したがって、シャッタ19が最短秒時で動作する場合に、秒時誤差、露光ムラの影響を最も受けるので、あらゆるシャッタスピードに対応可能な補正データHを算出することができる。
以上で説明した実施の形態のカメラを、以下のように変形することができる。
(1)実施の形態において、シャッタ19の動作状態検出を電源が投入される毎に実行するものとして説明したが、シャッタ19の動作回数に応じて、すなわち、経年変化に対応して動作状態検出を行うようにしてもよい。この場合、制御回路200などによりシャッタ19の動作回数を計測し、動作回数が、たとえば5000回に達するごとにシャッタ19の動作状態検出を行うようにすればよい。
(2)実施の形態において、露光ムラ補正前後の画像データのうちいずれかを撮影者が選択して記録媒体206に記録するものとして説明したが、露光ムラ補正後の画像データを記録するものでもよいし、露光ムラ補正前後の両方の画像データを記録するものでもよいし、もしくは、露光ムラ補正前の画像データに補正データHを対応付けて記録するものでもよい。
(3)実施の形態において、中秒時tNが所定値以上の場合にシャッタ制御値Tを調節するものとして説明したが、元秒時tM、中秒時tNおよび末秒時tSが所定の閾値を超えたら、シャッタ制御値Tを調節せずに画像処理により露光量および露光ムラを補正するようにしてもよい。
(4)シャッタ動作検出装置193を構成する光検出器の数を3個として説明したが、光検出器は複数個設置されるものであれば、その数量は3個でなくともよい。また、他の形式によりシャッタ動作検出装置193を構成してもよい。
(5)ムラ補正時間Th、および補正データHを式(1)や式(2)を用いるものとして説明したが、露光ムラを補正するものであれば式(1)や式(2)の形式に限定されるものではない。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の実施の形態によるカメラの要部構成を説明する図である。 シャッタの構成を説明する図である。 シャッタ先幕および後幕の走行動作の検出を説明するタイミングチャートである。 シャッタの秒時調整方法を説明する図であり、(a)は幕速変化が発生していない状態を示し、(b)は幕速変化が発生した状態を示し、(c)は幕速変化の状況に応じてシャッタ制御値を調節した状態を示す。 実施の形態のカメラの一般動作を説明するフローチャートである。 シャッタの動作状態の検出処理を説明するフローチャートである。 露光量の判定処理を説明するフローチャートである。 シャッタの動作処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
19 シャッタ 191 先幕
192 後幕 193 シャッタ動作検出装置
194 シャッタ制御部 200 制御回路
202 シャッタ計測装置 206 画像補正回路
PTR1〜3 光検出器

Claims (11)

  1. 撮像素子と、
    先幕及び後幕を有し、前記撮像素子へ入射する被写体光を遮光又は通過させるシャッタと、
    前記先幕が走行するタイミングと前記後幕が走行するタイミングとの差により生じるシャッタ開放時間を、前記先幕及び前記後幕が走行するシャッタ走行方向における第1位置第2位置と第3位置とで検出する検出手段と、
    前記先幕及び前記後幕が走行することにより前記第1位置において前記検出手段で検出された第1シャッタ開放時間と前記第2位置において前記検出手段で検出された第2シャッタ開放時間と前記第3位置において前記検出手段で検出された第3シャッタ開放時間とに基づいて、前記先幕の幕速及び前記後幕の幕速の少なくともいずれか一方の変化に起因して撮影指示に応じて前記撮像素子で撮像される画像に生じる露光ムラを画像処理で補正するための補正パラメータを演算する演算手段とを備えること
    を特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記第1位置は、前記シャッタ走行方向におけるシャッタ走行開始側の領域に位置し、前記第2位置は、前記シャッタ走行方向におけるシャッタ走行終了側の領域に位置していること
    を特徴とするカメラ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記第1シャッタ開放時間と前記第2シャッタ開放時間との差が所定時間以上の場合は、前記演算手段は、前記撮影指示に応じて前記撮像素子で撮像される画像に生じる露光ムラを画像処理で補正するための前記補正パラメータを演算すること
    を特徴とするカメラ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    記第3シャッタ開放時間に基づいて前記シャッタの動作開始時期を制御する開始時期制御手段を更に備えること
    を特徴とするカメラ。
  5. 請求項4に記載のカメラにおいて、
    前記第3位置は、前記シャッタ走行方向におけるシャッタ走行開始側の領域とシャッタ走行終了側の領域との間に位置し、
    前記開始時期制御手段は、前記第3シャッタ開放時間に基づいて、設定されたシャッタ秒時が前記第3位置で得られるように前記シャッタの動作開始時期を制御すること
    を特徴とするカメラ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記演算手段により演算された前記補正パラメータに基づいて、前記撮影指示に応じて前記撮像素子で撮像される画像に生じる露光ムラを画像処理で補正する画像処理手段を更に備えること
    を特徴とするカメラ。
  7. 請求項6に記載のカメラにおいて、
    前記画像処理手段による画像処理で補正されていない補正前画像及び前記画像処理手段による画像処理で補正された補正後画像のいずれかを記録媒体に記録する画像として選択する選択手段を更に備えること
    を特徴とするカメラ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記演算手段により演算された前記補正パラメータと、前記撮影指示に応じて前記撮像素子で撮像される画像とを対応づけて記録媒体に記録する記録手段を更に備えること
    を特徴とするカメラ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記シャッタの動作回数を計数する計数手段を更に備え、
    予め定められたシャッタの動作回数が前記計数手段により計数されたとき、前記検出手段は、前記第1シャッタ開放時間前記第2シャッタ開放時間と前記第3シャッタ開放時間とを検出し、前記演算手段は、前記第1シャッタ開放時間前記第2シャッタ開放時間と前記第3シャッタ開放時間とに基づいて前記補正パラメータを演算すること
    を特徴とするカメラ。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記カメラの電源が投入されたことに応じて、前記検出手段は、前記第1シャッタ開放時間前記第2シャッタ開放時間と前記第3シャッタ開放時間とを検出し、前記演算手段は、前記第1シャッタ開放時間前記第2シャッタ開放時間と前記第3シャッタ開放時間とに基づいて前記補正パラメータを演算すること
    を特徴とするカメラ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記検出手段は、前記シャッタを最短秒時で動作させて前記第1シャッタ開放時間前記第2シャッタ開放時間と前記第3シャッタ開放時間とを検出すること
    を特徴とするカメラ。
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