JP5145084B2 - 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法 - Google Patents

延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5145084B2
JP5145084B2 JP2008059711A JP2008059711A JP5145084B2 JP 5145084 B2 JP5145084 B2 JP 5145084B2 JP 2008059711 A JP2008059711 A JP 2008059711A JP 2008059711 A JP2008059711 A JP 2008059711A JP 5145084 B2 JP5145084 B2 JP 5145084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
life extension
error
image forming
forming apparatus
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008059711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009218803A (ja
Inventor
康史 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2008059711A priority Critical patent/JP5145084B2/ja
Publication of JP2009218803A publication Critical patent/JP2009218803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145084B2 publication Critical patent/JP5145084B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、ネットワークに結合された画像形成装置の延命を管理する延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法に関する。
一般的に、画像形成装置において発生する致命的なエラーには、画像形成装置の表示画面にサービスマンコール、トナーエンプティ、用紙ジャム等が表示される等して、画像形成装置の一部若しくは全ての操作若しくは機能使用が不可能になった状態、又は異常な画像が出力された場合等が挙げられる。
このような致命的なエラーが画像形成装置に発生した場合、本体表示パネルにエラー表示(サービスマンコール)を行い、ユーザはそれを確認してサービスマンに連絡し、メンテナンスを依頼していた。
ところが、致命的なエラー発生後に連絡した場合、サービスマンがユーザのもとへ派遣されメンテナンスされるまでの間、ユーザは発生したエラーに係る画像形成装置の構成要素だけでなく、当該装置全体も使用困難となる場合があり、業務に支障を来し易い。
そこで、エラーが発生しても業務に支障を来たし難い構成として、例えば下記特許文献1に示すカット紙印刷装置が提案されている。
この特許文献1の構成は、印刷用紙を印刷機構部に供給する複数のホッパと、その印刷機構部により印刷された印刷済み用紙を収納する複数のスタッカとを備え、更に、故障したホッパ又はスタッカを検出する検出手段と、その検出手段により故障が検出されたホッパ又はスタッカを指定する指定手段と、その指定手段により故障中であると指定されたホッパ又はスタッカを運用から切り離した制御を行う制御手段とを具備し、一部のホッパ又はスタッカが故障しても、故障したホッパ又はスタッカをユーザの操作指定によって自動的に運用から切り離すことを可能にしたものである。
特開平3−256782号公報
しかしながら、上述した特許文献1のカット紙印刷装置では、故障したホッパ又はスタッカを自動的に運用から切り離すものであるが、個々のカット紙印刷装置において、電源を切ってからユーザがスイッチ等を操作してホッパ又はスタッカを切り離す必要があり、ユーザが個々のカット紙印刷装置の傍らから操作しなければならず、操作や管理が煩雑であり、改善が望まれている。
しかも、近年、印刷ジョブを作成するコンピュータとそれを印刷処理する複数の画像形成装置がネットワークを介して接続される構成が多用される状況の下では、ユーザが個々の画像形成装置において故障箇所を指定して切り離す必要があると、ユーザが誤って切離してネットワーク上の画像形成装置が機能しなくなるおそれもある。
また、故障後にその故障箇所を切離す構成であるため、故障後から切離すまでの間、画像形成装置を使用できない時間、すなわちダウンタイムが発生する。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ネットワークに結合された画像形成装置のダウンタイムの発生を回避することが可能な延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法を提供することにある。
本発明による延命管理装置の第1態様では、
表示手段と、指示入力手段とを備え、ネットワークに結合された画像形成装置の延命を管理する延命管理装置であって、
該画像形成装置において取得された、発生が予測される致命的なエラーに結びつくエラー予測情報を、該ネットワークを介して受信する送受信手段と、
該エラーに係る構成要素の動作を、該画像形成装置に対してその運用から切り離させる延命指示情報が、格納される記憶手段と、
該送受信手段が受信した該エラー予測情報を該表示手段に表示させ、該表示に従って該エラー発生前にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される該指示入力手段からの指示に応答して、該記憶手段から該延命指示情報のうち対応するものを読出し、これを、該画像形成装置を宛先として指定して該送受信手段に送信させる延命管理制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする。
本発明による延命管理装置の第2態様では、
該延命管理制御手段は、
該送受信手段が受信した該エラー予測情報に基づき、現時点が該エラーの発生前にサービスマンを派遣するメンテナンス期間内であるか否かを判断し、肯定判断した場合にメンテナンス派遣を促す旨を、該表示手段に表示させるメンテナンス通知判断手段と、
該メンテナンス通知判断手段の表示に従って該メンテナンス期間内にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される該指示入力手段の指示に応答して、該記憶手段から該延命指示情報を読出し、これを、該画像形成装置を指定して該送受信手段に送信させる延命指示手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明による延命管理装置の第3態様では、
該致命的なエラーには、該構成要素の寿命切れ又は故障が含まれ、
該構成要素には、その動作を切り離してもその動作の目的を達成する代替物が存在する該画像形成装置の給紙部、自動原稿搬送装置又は反転搬送部が含まれ、
該延命指示情報には、延命指示及び切離し対象の構成要素の識別名を有した切離しデータ、又は、該切離しデータ及び該構成要素を切り離すための制御データを有した切離しプログラムが含まれる、
ことを特徴する。
本発明による延命管理装置の第4態様では、
該延命管理制御手段は、該延命指示情報を電子メールで該送受信手段に送信させることを特徴とする。
本発明による延命管理システムの第5態様では、
第1乃至4態様のいずれか1つに記載の延命管理装置と管理対象の画像形成装置とを含む延命管理システムであって、
該画像形成装置は、
当該装置のコンピュータプログラムが格納されたプログラム記憶手段と、
該プログラム記憶手段に格納された該コンピュータプログラムを実行して該画像形成装置の動作を制御する実行制御手段と、
該エラー予測情報を取得する取得手段と、
該ネットワークを介して、該取得手段により取得された該エラー予測情報を該延命管理装置に送信するとともに、該延命管理装置からの該延命指示情報を受信する送受信手段と、
該送受信手段が受信した該延命指示情報の延命指示に応答して、該延命指示情報に基づき、該エラーに係る構成要素を該実行制御手段の制御対象から切り離すように、該コンピュータプログラムを変更する延命指示受付制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明による延命管理システムの第6態様では、
該画像形成装置は、表示手段と、指示入力手段と、をさらに備え、
該延命指示受付制御手段は、該延命指示を受け付けるか否かをユーザに確認する確認画面を該表示手段に表示させ、該指示入力手段から肯定の指示を受け付けた場合に、該コンピュータプログラムを変更する、
ことを特徴とする。
本発明による延命管理システムの第7態様では、
該延命指示受付制御手段は、該切り離しのために該コンピュータプログラムを変更した場合、切離した構成要素の識別名と、切り離した旨と、を該表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
本発明による延命管理方法の第8態様では、
表示手段と、指示入力手段、第1記憶手段と、を備え、ネットワークに結合された情報処理装置が行う画像形成装置の延命管理方法であって、
該画像形成装置は、
当該装置の制御情報が格納された第2記憶手段と、
当該装置において発生する致命的なエラーに結びつくエラー予測情報を取得する取得手段と、
該ネットワークを介して、該取得手段により取得された該エラー予測情報を該情報処理装置に送信するとともに、該延命管理装置からの延命指示情報を受信する送受信手段と、
受信した該延命指示情報に基づき、該エラーに係る構成要素の動作を運用から切り離すように、該記憶手段に格納されている制御情報を変更する制御手段と、を備え、
該情報処理装置が、
(a)該延命指示情報を該第1記憶手段に予め格納するステップと、
(b)該画像形成装置からの該エラー予測情報を、該ネットワークを介して受信するステップと、
(c)受信した該エラー予測情報に基づき、該エラー発生前にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される該指示入力手段の延命指示を受け付けるステップと、
(d)該延命指示に応答して、該第1記憶手段から該延命指示情報を読出し、これを、該画像形成装置を宛先として指定して送信するステップと、
を有することを特徴とする。
上記第1態様の構成によれば、画像形成装置の延命管理装置が、「該画像形成装置において取得された、発生が予測される致命的なエラーに結びつくエラー予測情報を、該ネットワークを介して受信する送受信手段と、該エラーに係る構成要素の動作を、該画像形成装置に対してその運用から切り離させる延命指示情報が、格納される記憶手段と、該送受信手段が受信した該エラー予測情報を該表示手段に表示させ、該表示に従って該エラー発生前にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される該指示入力手段からの指示に応答して、該記憶手段から該延命指示情報のうち対応するものを読出し、これを、該画像形成装置を宛先として指定して該送受信手段に送信させる延命管理制御手段と」をさらに備えるので、サービスマンがネットワークに結合された画像形成装置に対して、遠隔操作にて延命指示を行うことができ、ユーザに手間を掛けさせることなく、確実にエラーに係る構成要素の動作を画像形成装置の運用から切り離すことができるという効果を奏する。このように致命的なエラーに係る構成要素の動作を切り離しても、画像形成装置の他の運用は可能なので、業務に支障を来し難い。
また、故障等致命的なエラーが発生する前に、当該エラーに係る構成要素を切離す延命指示を行うので、画像形成装置において致命的なエラーの発生を未然に防止でき、もって画像形成装置全体のダウンタイムの発生を回避することができるという効果を奏する。
さらに、上記延命指示を行わない場合にも、表示装置に表示されるエラー予測情報に基づき、致命的なエラーの発生を事前に予測可能なので、そのエラー発生前にメンテナンス派遣を行うことができ、画像形成装置全体のダウンタイムの発生を回避し、またエラー発生後においても即座に対応することができ、ダウンタイムを短くすることができるという効果を奏する。
上記第2態様の構成によれば、「該延命管理制御手段は、該送受信手段が受信した該エラー予測情報に基づき、現時点が該エラーの発生前にサービスマンを派遣するメンテナンス期間内であるか否かを判断し、肯定判断した場合にメンテナンス派遣を促す旨を、該表示手段に表示させるメンテナンス通知判断手段」を備えるので、サービスマンは自身が判断することなく、表示手段の表示画面を確認して、致命的なエラーが発生する前の適切な期間内に、メンテナンス派遣することができるという効果を奏する。
また、当該エラーの発生前にメンテナンス派遣できない場合でも、該延命管理制御手段は、「該メンテナンス通知判断手段の表示に従って該メンテナンス期間内にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される該指示入力手段の指示に応答して、該記憶手段から該延命指示情報を読出し、これを、該画像形成装置を指定して該送受信手段に送信させる延命指示手段」を備えるので、サービスマンは、適切な期間に延命指示を行うことができるという効果を奏する。
上記第3態様の構成によれば、「該構成要素には、その動作を切り離してもその動作の目的を達成する代替物が存在する該画像形成装置の給紙部、自動原稿搬送装置又は反転搬送部が含まれる」ので、延命指示を行って構成要素を切り離しても、その代替物を用いて切り離した構成要素の動作と同一の目的を達成することができ、画像形成装置において致命的なエラーの発生を未然に防止しつつ、該画像形成装置のダウンタイムの発生を回避することができるという効果を奏する。
上記第4態様の構成によれば、「該延命管理制御手段は、該延命指示情報を電子メールで該送受信手段に送信させる」ので、サービスマンの手を煩わすことなく、電子メールという簡便な方法で切離しデータを自動的に送信することができるという効果を奏する。
上記第5態様の構成によれば、延命管理システムの画像形成装置は、「該画像形成装置は、当該装置のコンピュータプログラムが格納されたプログラム記憶手段と、該プログラム記憶手段に格納された該コンピュータプログラムを実行して該画像形成装置の動作を制御する実行制御手段と、該エラー予測情報を取得する取得手段と、該ネットワークを介して、該取得手段により取得された該エラー予測情報を該延命管理装置に送信するとともに、該延命管理装置からの該延命指示情報を受信する送受信手段と、該送受信手段が受信した該延命指示情報の延命指示に応答して、該延命指示情報に基づき、該エラーに係る構成要素を該実行制御手段の制御対象から切り離すように、該コンピュータプログラムを変更する延命指示受付制御手段と」を備えるので、ユーザの手を煩わすことなく、エラー予測情報を自動的に管理装置に送信し、かつ、致命的なエラーが発生する前に、該エラーに係る構成要素を画像形成装置の運用から切り離すことができるという効果を奏する。
上記第6態様の構成によれば、延命管理システムの画像形成装置は、「表示手段と、指示入力手段と、をさらに備え、該延命指示受付制御手段は、該延命指示を受け付けるか否かをユーザに確認する確認画面を該表示手段に表示させ、該指示入力手段から肯定の指示を受け付けた場合に、該コンピュータプログラムを変更する」ので、不必要に構成要素を画像形成装置の運用から切り離されることから回避される。
上記第7態様の構成によれば、「該延命指示受付制御手段は、該切り離しのために該コンピュータプログラムを変更した場合、切離した構成要素の識別名と、切り離した旨と、を該表示手段に表示させる」ので、ユーザは今後どの構成要素が使用できなくなるのかを即座に把握することができるという効果を奏する。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
図1は、本発明の実施例1に係わるメンテナンスシステムの概略構成を示す図である。
[1]メンテナンスシステムの概略構成
このシステムは、画像形成装置10、例えば複合機に、インターネット400を介して管理サーバ500が結合されて構成されている。
画像形成装置10は、致命的なエラーに結びつく機器内部の情報(以下、エラー予測情報という)を検出又は計測等して取得し、この取得した情報を、定期的にエラー予測情報履歴の要素として記憶手段に蓄積し、所定のタイミングでエラー予測情報履歴を管理サーバ500へ送信する。
管理サーバ500は、受信したエラー予測情報履歴に基づき、後述する抽出及びグラフ化などの情報処理を行う。サービスマンは、この処理結果に基づき、致命的なエラーを予測し、その発生前にユーザのもとへ行き、画像形成装置10のメンテナンスを行って致命的なエラーの発生を未然に防止する。また、サービスマンが行くまでの間、後述する延命処理を施して致命的なエラーのうち寿命切れエラーの発生を抑止する。
本実施例1では、画像形成装置10によるエラー予測情報の蓄積及び送信の詳細を述べる。
[2]画像形成装置のハードウェア構成
図2は、本発明の実施例1に係わる画像形成装置10のハードウェア構成を概略的に示す図である。簡単化のために、以下では画像形成装置10をプリンタとして利用する場合の構成について説明する。
画像形成装置10は、A4給紙トレイ111及びA3給紙トレイ112を備え、それぞれA4サイズの用紙121、A3サイズの用紙122が縦向きにセットされている。
給紙トレイ111〜112にはそれぞれ、用紙受け板131a〜132aとコイルスプリング131b〜132bと昇降装置131c〜132cとを含む付勢手段131〜132が配設されている。また画像形成装置10には、給紙トレイ111〜112に対応して、それぞれ給紙ローラ141〜142が配設され、さらに給紙ローラ141〜142に対応して、それぞれ用紙搬送ローラ151〜152が配設されている。
例えば上記用紙受け板131aは、昇降装置131cの駆動に連動して突出されるコイルスプリング131bによって上方に向けて付勢され、これによって用紙受け板131a上の用紙束の先端側上面が、給紙トレイ111の先端上方に設けられた給紙ローラ141に押接するようになっている。そして、給紙ローラ141の駆動でA4給紙トレイ111の用紙束からA4用紙121が搬送路100へ1枚ずつ繰り出され、用紙搬送ローラ151を介して画像形成部20へ給紙可能となっている。
図3は、図2に示す給紙ローラ141付近(以下、給紙部という)の具体的構成の一実施例を示す概略構成図である。なお、給紙ローラ142付近の給紙部の構成も、以下の構成と同一である。
給紙部はA4給紙トレイ111の他、給紙ローラ141、該給紙ローラ141の回転軸300、該回転軸300に装着された回転検知エンコーダ301、駆動源である駆動モータ304、複数のギヤ列305、該駆動モータ304と該給紙ローラ141を断続可能に連結する連結手段としての電磁クラッチ306等から構成されている。
駆動モータ304のモータシャフトにはギヤが接続され、一連のギヤ列305によって回転速度が調整されながら回転駆動力が伝達される。そして、最終段のギヤシャフトには電磁クラッチ306が設けられており、電磁コイルへの電源のオン・オフにより、駆動モータ304の回転駆動力の被駆動側への伝達を制御している。
給紙ローラ141のローラ回転軸300には被駆動ギヤ307が同軸に装着されており、複数のギヤ列305と電磁クラッチ306等を介して伝達される回転駆動力は,被駆動ギヤ307を回転駆動することにより給紙ローラ141に伝達される。
また、給紙ローラ141のローラ回転軸300には給紙ローラ141の回転速度や給紙ローラ141の回転立ち上り時間を計測するための回転検知エンコーダ301が設けられている。この回転検知エンコーダ301はローラ回転軸300と同軸に装着された円盤状遮光板302と発光素子と受光素子から構成されるフォトセンサ303及び図示しない波形処理部からなっている。
透明板で構成される円盤状遮光板302の外周線の内側近傍には、放射状に、かつ等間隔に形成されたバーラインが設けられており、このバーラインを両側から挟んでフォトセンサ303の発光素子と受光素子が配置されている。そして、円盤状遮光板302が回転すると、バーラインがフォトセンサ303の光を遮断し、フォトセンサ303の受光側出力から回転速度に応じたパルス列が検出されるように構成されている。
フォトセンサ303の他に、給紙ローラ141の下流側にも同様のフォトセンサ308が搬送路100に向けて配置されており、給紙ローラ141から搬送されたA4用紙121がフォトセンサ308の光を遮断することによりA4用紙121が当該位置まで到達したことが検出される。
図2に戻って、画像形成部20では、感光体ドラム21の表面がチャージローラ22により一様に帯電され、レーザビームLBにより感光体ドラム21上の帯電が選択的に消去されて感光体ドラム21上に静電潜像が形成され、現像器23によりにトナーが帯電部に付着されて現像される。
感光体ドラム21付近には、温度を検出する温度センサ及び湿度を検出する湿度センサを兼ね備えた温湿度センサ16が配設されている。
レジストレーションローラ24は、用紙搬送ローラ151〜152から供給される用紙の搬送を一旦停止し、所定のタイミングで搬送を再開して静電転写ローラ25と感光体ドラム21との間に用紙を供給する。静電転写ローラ25は、感光体ドラム21上のトナー像を、給紙される用紙に静電転写させる。転写された用紙は、定着器30を通って加熱・加圧され、これによりトナー像が用紙に定着される。感光体ドラム21上の転写後のトナー残りは、クリーナ26で除去される。
例えば普通紙片面印刷の場合、この用紙は、排紙ローラ155を通って、排紙トレイ15上にフェイスダウン排出される。両面印刷の場合、上記排出前に、排紙ローラ155が逆回転して用紙がスイッチバックされ、用紙搬送ローラ156及び157を通って画像形成部20のレジストレーションローラ24へ戻される。
画像形成装置10内を制御するため、画像形成装置10にはシステム制御装置40が備えられ、このシステム制御装置40に、メイン電源41と、RAM42と、ROM43と、HDD44と、操作部45と、搬送制御装置46と、画像形成部制御装置47と、RTC(Real Time Clock)48と、NIC(Network Interface Card)49と、USBポート50と、が結合されている。
システム制御装置40は、例えば操作部45から印刷指示があった場合、RAM42に格納された印刷対象の画像情報を、画像形成部制御装置47に供給するとともに、搬送制御装置46に対し用紙搬送制御を行わせる。画像形成部制御装置47は、この画像情報をビットマップ展開し、レーザビームLBを感光体ドラム21上で走査させながら、ビットマップデータに基づいてレーザビームLBをオン/オフ制御することにより、感光体ドラム21上に所望の静電潜像を形成させる。また、操作部45から設定指示があった場合、設定された値をROM43に格納する。
メイン電源41は、画像形成装置10の電源のオン又はオフをユーザが指示するための電源スイッチと、該指示に応答してシステム制御装置40の電源のオン/オフを制御する電源オン/オフ制御部と、を含んで構成される。メイン電源41で電源が投入された後、一般的に初期化処理が行われる。初期化処理には、例えば、不図示のトナータンクへのトナー補給有無の判定、カラーレジストの調整処理、濃度の調整処理等複数の処理項目がある。このような初期化処理により、画像形成に係る各機能が正常に機能するように準備される。
RAM42は、ワークエリア用であり、印刷対象の画像情報等を一時格納する。ROM43は、例えばフラッシュメモリなどの再書き込み可能な不揮発性メモリであり、画像形成装置10の機種名及び各種設定値情報が格納される。
HDD44は、データ格納用である。操作部45は、タッチパネルとハードウェアキーの組合せで構成され、指示又は設定値を入力し、各種操作画面又は確認画面などを表示させるためのものである。
RTC48は、日時をカウントするものであり、独自のバッテリで駆動し、メイン電源41がOFFされても絶えずカウント動作を行っている。また、RTC48はタイムアウトパルスをシステム制御装置40の割込入力端子に周期的に供給する。システム制御装置40はこれに応答して、内部のMPUに割込をかける。
NIC49は、インターネット400を介し画像形成装置10と管理サーバ500との互いの通信を可能とする。USBポート50は、USBメモリ1000を脱着可能で、画像形成装置10とUSBメモリ1000との電子データの遣り取りを仲介する。
[3]画像形成装置の主要部構成
図4は、本発明の実施例1に係わる画像形成装置10の主要部構成を示す機能ブロック図である。
本発明を実現するために、画像形成装置10は、制御部160と、送信部160aと、機器情報検出部161と、監視対象部162と、一時記憶部163と、履歴記憶部164と、メイン電源41と、ROM43と、RTC48と、を主に備える。
制御部160は、上記システム制御装置40、搬送制御装置46及び画像形成部制御装置47を含み、MPU、OS、該OS上で動作する制御プログラムから構成される。送信部160aは、上記システム制御装置40、NIC49、ROM43を含み、MPU、OS、該OS上で動作するメールソフトから構成される。
以下、括弧内は図4のステップ識別符号である。この制御部160は、機器情報検出部161の検出又は監視対象部162の動作から計測等して得たエラー予測情報を一時記憶部163に格納し(Sa)、RTC48を参照して定期的に、一時記憶部163に格納されたエラー予測情報と、ROM43に格納さているエラー予測情報(設定値情報)とを監視し、監視して得た情報を履歴記憶部164に随時格納する(Sb、Sc)。上記格納後、一時記憶部163の記憶内容を消去する(Sd)。上記ステップSa〜Sdを所定期間(送信期間)繰り返す。送信部160aは、上記送信期間満了後、履歴記憶部164に格納されたエラー予測情報履歴200を管理サーバ500に送信する(Se)。なお、この制御部160及び送信部160aの各動作の詳細説明は、後述する。
機器情報検出部161は、例えば上記温湿度センサ16又は回転検知エンコーダ301である。この回転検知エンコーダ301では、給紙ローラ141又は142の回転速度の平均値が検出される。なお、給紙ローラ141又は142の回転速度以外にも、ローラ付近に図3に示すような回転検知エンコーダ301を備える構成であれば、チャージローラ22、レジストレーションローラ24、静電転写ローラ25、用紙搬送ローラ151〜152、排紙ローラ155、又は用紙搬送ローラ156〜157の回転速度を検出してもよい。また、スキャナが搭載されている場合には、スキャナローラの回転速度を検出するようにしてもよい。
監視対象部162は、本発明に係るエラー予測情報の一部である、累積駆動回数、累積駆動時間、又は、ジョブ履歴を取得するために、制御部160が監視する動作対象である。累積駆動回数又は累積駆動時間を取得(計測)するための監視対象としては、例えば、メイン電源41のオン/オフ動作、RAM42、ROM43若しくはHDD44のアクセス、現像器23の駆動、定着器30の駆動、感光体ドラム21の駆動、上記に例示した各種ローラの駆動、電磁クラッチ306の駆動、付勢手段131〜132の昇降装置131c〜132cの駆動、画像形成部20のキャリブレーション動作若しくは印刷動作、又は、スキャナ搭載される場合のスキャン動作等、が挙げられる。ジョブ履歴を取得するための監視対象は、例えばジョブ実行指示である。
一時記憶部163は、例えば上記RAM42の記憶領域のうちエラー予測情報が格納される領域である。
図5は、一時記憶部163の記憶内容の概略説明図である。一時記憶部163には、例えば機器情報検出部161によって検出された、所定の期間(保存期間)の、ローラ回転速度の履歴170、温度の履歴171及び湿度の履歴172が一時格納される。他にも、制御部160によって計測された、保存期間の、監視対象部162の各種動作による累積駆動回数173、累積駆動時間174又はジョブ情報の履歴175が一時格納される。上記保存期間が経過すると、記憶可能領域(空き領域)が欠乏するのを防止するため、制御部160によって一時記憶部163の記憶内容は消去され、次の期間の満了時まで上記エラー予測情報が格納されていく。なお、上記保存期間は、1時間、3時間又は1日等であってもよく、エラー予測情報毎に異なる期間でもよい。
図4に戻って、履歴記憶部164には、検出・計測等によって一時記憶部163に格納された、及び、ROM43に予め格納されている、複数種のエラー予測情報がエラー予測情報履歴200の要素として定期的に格納される。
[4]履歴記憶部164の記憶内容
図6は、履歴記憶部164の記憶内容の概略説明図である。この履歴記憶部164には、各種機器情報のうち、致命的なエラーに結びつく複数種のエラー予測情報が定期的に格納され、エラー予測情報の履歴200が形成される。このエラー予測情報履歴200の要素には、例えば以下のものが挙げられる。
(1)機器設定履歴200a
(2)回転速度履歴200b
(3)温度履歴200c
(4)湿度履歴200d
(5)累積加算駆動回数200e
(6)累積加算駆動時間200f
(7)ジョブ履歴200g
以下、上記各要素について図6を参照しながら簡単に説明する。
(1)機器設定履歴200aには、ROM43から定期的にコピーされた、致命的なエラーに結びつく各種機器設定と、そのコピー日時(エラー予測情報を監視した日時)と、が複数個含まれる。
(2)回転速度履歴200bは、機器情報検出部161によって検出され、一時記憶部163に格納されている所定期間の回転速度履歴170のうち、一日毎に一つの回転速度、例えば、一日毎に、最初の省電力モードから復帰されて一回目の画像形成時の回転速度がコピーされたものであり、その回転速度と、その計測日時と、が複数個含まれる。この回転速度履歴200dは、例えば、搬送に係る構成要素の寿命切れエラーの発生、又は、駆動モータ304の故障エラー若しくは異常状態の発生等を予測するために役立てられる。なお、検出部161が上述した複数種のローラの回転速度を検出可能な場合は、回転速度履歴200bには、ローラ毎の回転速度履歴が含まれる。
(3)温度履歴200cは、機器情報検出部161によって検出され、一時記憶部163に格納されている温度履歴171のうち、例えば一時間毎に一つの温度がコピーされたものであり、その温度と、その計測日時と、が複数個含まれる。この温度履歴200cは、例えば、定着器30のサーミスタの寿命切れエラーの発生、又は、故障等の異常状態の発生を予測するために役立てられる。
(4)湿度履歴200dは、機器情報検出部161によって検出され、一時記憶部163に格納されている所定期間の湿度履歴172のうち、例えば一時間毎に一つの湿度がコピーされたものであり、その湿度と、その計測日時と、が複数個含まれる。この湿度履歴200dは、定着不良等による印刷画像の不具合が発生することを予測するために役立てられる。
(5)累積加算駆動回数200eは、制御部160によって計測され、一時記憶部163に格納されている所定期間の累積駆動回数173が、定期的に、制御部160によって履歴記憶部164に格納されている累積駆動回数に加算されたものである。監視対象部162に上述した複数種の動作が含まれる場合は、累積加算駆動回数200eには、監視対象毎に一つ累積駆動回数が含まれる。この累積加算駆動回数200eは、例えば、駆動に係る構成要素の寿命切れエラーの発生を予測するために役立てられる。なお、致命的なエラーを予測するためには用いないが、所定期間の累積駆動回数173の履歴も履歴記憶部164に格納するようにしてもよい。
(6)累積加算駆動時間200fは、制御部160によって計測され、一時記憶部163に格納されている所定期間の累積駆動時間174が、定期的に、制御部160によって履歴記憶部164に格納されている累積駆動時間に加算されたものである。監視対象部162に上述した複数種の動作が含まれる場合は、累積加算駆動時間200fには、監視対象毎に一つ累積時間が含まれる。この駆動時間200fは、例えば、駆動に係る構成要素の寿命切れエラーの発生を予測するために役立てられる。なお、致命的なエラーを予測するためには用いないが、所定期間の累積駆動時間174の履歴も履歴記憶部164に格納するようにしてもよい。
(7)ジョブ履歴200gは、制御部160によって取得され、一時記憶部163に格納されている所定期間のジョブ履歴175が、定期的にコピーされたものである。このジョブ履歴200gは、各種ジョブに係る構成要素の寿命切れエラーの発生を予測するために役立てられる。
[5]制御部160の動作の詳細説明
以下、図7を参照しながら制御部160の動作の詳細説明をする。図7は、制御部160の動作の一部詳細フローチャートである。
この処理は、RTC48のタイマ割込により、例えば10msec毎に開始される。以下、括弧内は図7のステップ識別符号である。
(S1)機器情報検出部161が、エラー予測情報の一部である、各種ローラの回転速度、温度又は湿度等を検出したか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS2に進み、否定判定した場合にはステップS3に進む。
(S2)上記検出されたエラー予測情報を、RTC48が示す日時とともに、一時記憶部163に格納する。
(S3)現像器23の駆動など、監視対象部162に含まれる各種動作が開始されたか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS4に進み、否定判定した場合にはステップS10に進む。
(S4)動作の種類に応じて、エラー予測情報の一部である駆動回数又は/及び駆動時間を計測する。またその動作が、ジョブ実行指示である場合には、そのジョブ情報を取得する。例えば、プリントジョブが開始された場合は、ジョブ情報には、ジョブ名(プリントジョブ)、用紙サイズ、印刷枚数及び印刷タイプ(カラー/モノクロ)等が含まれる。
(S5)上記計測又は取得したエラー予測情報を、RTC48が示す日時とともに、一時記憶部163に格納する。
(S10)RTC48を参照し、前回のステップS24で一時記憶部163の記憶内容を全消去してから所定期間、例えば一時間経過したか否か判定する。肯定判定した場合にはステップS11に進み、否定判定した場合には処理を終える。
(S11)ROM43に格納されている機器設定のうち、エラー予測情報となるものを履歴記憶部164にコピーする。
(S12)取得され一時記憶部163に格納されたジョブ履歴175を、履歴記憶部164にコピーする。
(S13)検出され一時記憶部163に格納された温度履歴171及び湿度履歴172の中から、例えば一組のみ、又は、10分間隔の温度履歴及び湿度履歴を抽出し、これらを履歴記憶部164にコピーする。
(S14、S17)機器情報検出部161の検出対象となるローラの数だけ、以下のステップS15及び16を繰り返す。
(S15)検出され一時記憶部163に格納された回転速度履歴170の中に、一日の間で、最初に省電力モードから復帰されてその後一回目の画像形成時の回転速度が含まれているか否かを判定し、肯定判定した場合にはステップS16に進み、否定判定した場合にはステップS17に進む。
(S16)回転速度履歴170から、一日の間で最初に省電力モードから復帰されてその後一回目の画像形成時の回転速度のみを抽出し、これを履歴記憶部164にコピーする。
(S18、20)監視対象部162において累積駆動回数の計測対象となる数だけ、以下のステップS19を繰り返す。
(S19)計測され一時記憶部163に格納された累積駆動回数173を、履歴記憶部164に格納されている累積加算駆動回数200eに加算し、履歴記憶部164に上書きする。
(S21、S23)監視対象部162の中で、累積駆動時間の計測対象となる数だけ、以下のステップS22を繰り返す。
(S22)計測され一時記憶部163に格納された累積駆動時間174を、履歴記憶部164に格納されている累積加算駆動時間200fに加算し、履歴記憶部164に上書きする。
(S24)一時記憶部163の記録内容を全消去する。
[6]送信部160aの動作の詳細説明
以下、図8を参照しながら送信部160aの動作の詳細説明をする。図8は、送信部160aの動作の一部詳細フローチャートである。
(S30)RTC48を参照し、前回のステップS37におけるエラー予測情報履歴200の削除日から、例えば三週間経過したか否か判定する。肯定判定した場合にはステップS31に進み、否定判定した場合には処理を終える。
(S31)NIC49を介してインターネット400の接続処理を行う。
(S32)インターネット400に接続済みか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS33に進み、否定した場合にはステップS32aに進む。
(S32a)接続回数をカウントする。
(S32b)接続回数が四回であるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS32cに進み、否定した場合にはステップS31に戻る。
(S32c)USB1000がポート50に挿着されているか否かを判定する。肯定した場合にはステップS32dに進み、否定した場合には処理を終える。
(S32d)履歴記憶部164に格納されているエラー予測情報履歴200をUSBメモリ1000にコピーし、ステップS36に進む。
(S33)メールソフトを起動し、エラー予測情報履歴200が添付されている旨を本文に記載し、電子メールの宛先に管理サーバ500のメールアドレスを入力して電子メールを作成する。
(S34)履歴記憶部164に格納されているエラー予測情報履歴200をファイルとして、作成した電子メールに添付する。
(S35)添付ファイル付きの電子メールを宛先に送信する。
(S36)送信した旨又はUSBメモリ1000にコピーした旨を操作部45のパネルに表示する。
(S37)エラー予測情報履歴200を履歴記憶部164から削除する。
[7]実施例1の発明の効果
本実施例1によれば、制御部160が、検出・計測等により致命的なエラーに結びつく様々なエラー予測情報170〜175を取得して一時記憶部163に格納し、定期的に、蓄積したエラー予測情報を監視し、これらをエラー予測情報履歴200の要素として履歴記憶部164に蓄積し、所定のタイミングで履歴200を管理サーバ500に送信する。これにより、サービスマンは、管理サーバ500でこの履歴200を参照し、種々の致命的なエラーを事前に予測することができるという効果を奏する。
本実施例1では、特に、一般的な送信対象となる機器設定履歴200aの他に、回転速度履歴200b、温度履歴200c、湿度履歴200d、累積加算駆動回数200e、累積加算駆動時間200f、ジョブ履歴200gを管理サーバ500に送信するので、上述のように画像形成装置10の各構成要素の寿命切れエラーの発生又は異常状態の発生をより適切に予測することができる。
本実施例2は、実施例1の発明の一つの変形例を示す。本実施例2では、上述の実施例1とは、検出されたローラ回転速度を一時記憶部163から履歴記憶部164に保存するタイミングが異なる。以下、説明しない構成及びステップは、実施例1で説明した構成と同一である。
[8]実施例2に係る制御部160の動作説明
図9は、ローラ回転速度のみを対象とした制御部160及び送信部160aの各動作の一部詳細フローチャートである。その他のエラー予測情報は、実施例1と同様に履歴記憶部164に、定期的に保存される。
この処理は、RTC48のタイマ割込により、例えば10msec毎に開始される。以下、括弧内は図9のステップ識別符号である。
(S50、S56)機器情報検出部161の検出対象となるローラの数だけ、以下のステップS51〜55を繰り返す。
(S51)機器情報検出部161が、エラー予測情報の一部である、所定のローラの回転速度を検出したか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS52に進み、否定判定した場合にはステップS56に進む。
(S52)上記検出された回転速度を、RTC48が示す日時とともに、一時記憶部163に格納する。
(S53)一時記憶部163に格納されたローラ回転速度が、履歴記憶部164に格納されているローラ回転速度履歴200bの中で直近の回転速度と比較して、変化があるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS54に進み、否定判定した場合にはステップS56に進む。
(S54)変化のあったローラ回転速度を、一時記憶部163から履歴記憶部164にコピーする。
(S55)一時記憶部163に格納されたローラ回転速度を削除する。
(S57)送信部160aが、実施例1で説明した図8に示すステップS30〜S37と同一の送信処理を行う。なお、ローラ回転速度の変化履歴は、他の履歴より致命的なエラーに結びつく重要な情報であるため、上記ステップS30に示した三週間毎などの定期的な送信に代えて、変化があったときに即時送信する処理を行うようにしてもよい。
[9]実施例2の発明の効果
本実施例2によれば、各種エラー予測情報のうちローラ回転速度については、その速度に変化があった場合にのみ、その情報をエラー予測情報履歴200の要素として履歴記憶部164に保存するので、エラー予測に重要な情報のみを含んだ履歴200を送信することができる。これにより、履歴記憶部164の記憶容量を少なくし、コストを抑えることができる。また、重要な情報のみ送信するので、その履歴200の参照の際に煩雑とならない。
[10]実施例1及び2の発明の変形例
なお、上述した本発明の実施例1及び2は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなしに、様々な変形が可能である。以下に、その変形の一部を例示する。
本発明が適用される装置は、実施例1で説明した画像形成装置10に限られず、メンテナンスを必要とする情報処理装置であればよい。例えば、パソコン、ビデオデッキ、DVDプレイヤー、ゲーム機、及び、テレビなどが挙げられる。
さらに、エラー予測情報履歴200は、図8のステップS30に示すように定期的に送信される以外にも、操作部45によるユーザの指示又は管理サーバ500の指示に応答して送信されるように構成してもよい。操作部45による指示とは、例えば送信ボタン又は送信アイコンを押下することが挙げられる。
さらにまた、エラー予測情報履歴200の送信方法は電子メールに限られず、SNMP(Simple Network Management Protocol)又はSOAP(Simple Object Access Protocol)などの他の送信方法を用いて送信するようにしてもよい。
SNMPを用いて送信する場合、画像形成装置10の不図示のプログラム格納部に、SNMPエージェント及びMIB(Management Information Base)が格納され、MIBには、各種エラーに結びつく情報(エラー予測情報)が登録される。このSNMPエージェントはtrapコマンドにより各種エラー予測情報を常に監視し、その値が指定された状態に変化した場合、その旨を管理サーバ500に通知する。一方、管理サーバ500の不図示のハードディスクドライブには、SNMPマネージャ、及び、画像形成装置10のIDとIPアドレスとを対応させたテーブルが格納され、画像形成装置10に対しOID(Object ID)を指定してGETコマンドを送信することにより、OIDで識別されるMIB内のオブジェクト(エラー予測情報)がSNMPエージェントにより読み出されて管理サーバ500のマネージャへレスポンスとして送信される。
一方、SOAPを用いて送信する場合には、画像形成装置10及び管理サーバ500の両者にSOAPエンジンとSOAPリスナが搭載されている必要がある。この構成では、画像形成装置10は、管理サーバ500の宛先をSOAPヘッダに記述し、蓄積したエラー予測情報履歴200の内容とこの解析依頼をSOAPボディに記述してSOAPメッセージを作成し、このメッセージを管理サーバ500に送信する。
また、実施例1では、送信手段がない場合又はインターネット400に接続できなかった場合等には、図7に示すようにエラー予測情報履歴200は、USBメモリ1000に格納される構成を説明したが、USBメモリ1000の代わりに、例えばフローピー(登録商標)ディスク、CD、MD、HDD、SDカード、又は、CFカードのような他のリムーバブル記憶装置を用いる構成であってもよい。
さらに、実施例1では、機器情報検出部161が検出した又は制御部160が計測等したエラー予測情報を、一時記憶部163に格納し、定期的にこの記憶部163から履歴記憶部164にコピーする場合を説明したが、検出・計測等したエラー予測情報を直に履歴記憶部164に格納するようにしてもよい。この場合、検出した情報は、適宜制御部160によって取捨選択され、必要な情報のみが履歴記憶部164に格納される。
さらにまた、画像形成装置10は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、或いは、上記した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
また、本発明は、上記した実施例のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲において、種々改変することができる。
本実施例3では、実施例1で説明した画像形成装置10に発生し得る致命的なエラーの発生及びその発生時点を予測するエラー予測装置としての管理サーバ500の詳細を述べる。
[11]管理サーバ500のハードウェア構成
図10は、本発明の実施例3に係わる管理サーバ500のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
管理サーバ500では、MPU501にインタフェース502を介して、RAM503、ROM504、HDD505、対話型入力装置506、表示装置507、NIC508及びUSBポート509が結合されている。図10では、簡単化のため、複数の基本的なインタフェースを1つのブロックで示している。
RAM503は、主メモリ用である。ROM504には、ブートストラップ及びBIOSが格納されている。HDD505には、OS、各種アプリケーション及び各種デバイスドライバが格納されている。
対話型入力装置506は、ユーザの入力を受け取るものであり、例えばキーボードやポインティングデバイスなどである。表示装置507は、画面上に文字又は画像を表示するためのものである。
NIC508は、ケーブル又は無線の通信媒体を介してインターネット400に結合され、画像形成装置10から実施例1で説明したエラー予測情報履歴200を含んだ電子メールを受信する。USBポート509は、USBメモリ1000を脱着可能で、管理サーバ500とUSBメモリ1000との間の電子データの遣り取りを仲介する。
本実施例3では、上記HDD505にはさらに、OS上で動作するエラー予測プログラム510が格納され、また、上記電子メールやUSB1000で取得したエラー予測情報履歴200が蓄積される。
[12]エラー予測グラフの説明
図14(b)は、本実施例3に係るエラー予測グラフの説明図である。本実施例3では、上記HDD505に蓄積された複数のエラー予測情報履歴200から、例えば図3に示す給紙ローラ141の二週間毎の、使用量としての累積駆動回数又は累積駆動時間と、劣化度を示す物理量としての回転速度と、を把握することができる。このエラー予測グラフ550には、使用量Uを横軸、回転速度Vを縦軸にして両者の関係がプロットされ、これらのプロットに基づいて得られた関係式のU−V実曲線V1(U)が描かれている。他にも、回転速度の閾値を示す閾値点線V=aと、経験則により予め求められたU−V標準曲線V2(U)と、が描かれている。
[13]MPU501の処理
図11は、MPU501の処理の一部詳細フローチャートである。この処理は、MPU501がエラー予測プログラム510を実行することにより実現され、例えば一日毎に開始される。以下、括弧内は図11中のステップ識別符号である。
(S100)HDD505に蓄積された複数のエラー予測情報履歴200のうち、例えば図3に示す給紙ローラ141の上記二週間毎の使用量と、上記二週間毎の回転速度と、を抽出する。
(S101)抽出した使用量を順次累積した値Uと、各値Uでの回転度速度Vと、に基づき、関係式を例えば最小二乗法により求める。図14(b)のU−V実曲線V1(U)は、この関係式を表したものである。
(S102)求めたU−V実曲線V1(U)の関係式に、閾値(V=a(定数))を代入して、U−V実曲線V1(U)と閾値点線との交点(b、a)を求める。この交点の使用量bは、画像形成装置10の構成要素の劣化により寿命が切れて致命的なエラーが発生するであろうと予測される時の使用量を示している。
ここで、上記構成要素の劣化とは、給紙ローラ141自体の劣化だけでなく、ローラ141に連結される駆動モータ304、ギヤ列305又は電磁クラッチ306の劣化など、ローラに係る全体としての劣化である。
(S103)使用量bに達するエラー発生予測日Dを算出する。エラー発生予測日Dは、例えば以下の関係式により求められる。
D=D0+(D1−D0)×b/U1
ここで、D0は使用量が0の日で、D1は最も最近の使用量取得日であり、U1はD0からD1の日までの累積使用量である。なお、エラー発生予測日Dの替わりに、現在からエラー発生予測日までの日数を求めてもよい。
(S104)エラー発生予測日Dと、現在の日との差ΔDを求める。
(S105)上記差ΔDが、閾値以内、例えばメンテナンス派遣期間の二週間以内であるか否かを判断する。肯定した場合にはステップS106に進み、否定した場合にはステップS110に進む。
(S106)図12(a)に示すような、メンテナンス通知ダイアログ600を表示装置507に表示させる。このメンテナンス通知ダイアログ600には、エラー発生予測日Dに致命的なエラーの発生が予測される旨と、メンテナンスを促す旨と、OKボタン601が含まれる。
(S110)直近の使用量におけるU−V標準曲線V2(U)上の回転速度を求め、この速度と、直近の使用量に対応するU−V実曲線V1(U)の回転速度と、の速度差ΔVを算出する。
(S111)速度差ΔVが、直近の使用量における閾値以内であるか否かを判断する。肯定した場合には処理を終え、否定した場合、すなわち使用量と回転速度との関係が異常であると判断した場合にはステップS112に進む。異常である場合には、一般的な寿命切れとは異なる特異状態であることを示している。この特異状態は、致命的なエラーである場合だけでなく、一時的な使用環境の変化等による致命的なエラーでない場合もある。よって、本案ではその特異状態が致命的なエラーに直結するか否かを以下の詳細を把握することによって判断する。
(S112)図12(b)に示すような、メンテナンス通知ダイアログ610を表示装置507に表示させる。このメンテナンス通知ダイアログ610には、特異状態が既に発生しているか又は近日中にその特異状態が発生する可能性がある旨と、詳細を確認すべき旨と、OKボタン611と、詳細ボタン612と、が含まれる。
(S113)入力装置506による、OKボタン611又は詳細ボタン612の押下を受け付ける。OKボタン611の押下を受け付けた場合には処理を終え、詳細ボタン612の押下を受け付けた場合には、ステップS114に進む。
(S114)上述で説明した図14(b)に示すエラー予測グラフ550を作成する。
(S115)HDD505に蓄積された複数のエラー予測情報履歴200のうち、特異状態が致命的なエラーに直結するか否かを判断するための参考情報を抽出する。参考情報には、例えば上述の温度履歴171、湿度履歴172及びジョブ履歴175などが含まれる。
(S116)図13に示すような詳細ダイアログ620を表示する。この詳細ダイアログ620には、上記作成した予測グラフ550と、抽出した温度履歴171及び湿度履歴172に基づいて、温度と時間の関係、及び湿度と時間の関係をそれぞれプロットした参考グラフ621と、抽出した各情報を一覧可能な表示ボックス622と、OKボタン623と、が含まれる。
サービスマンは、この詳細ダイアログ620で参考グラフ621又は表示ボックス622を適宜参照することによって、発生する又は発生した特異状態が致命的なエラーに直結するか否かを判断することができる。ここで、直結すると判断した場合には、サービスマンは、OKボタン623を押下して上記一連の処理を終了させて即座に画像形成装置10のメンテナンスを行う。
[14]実施例3の発明の効果
本実施例3によれば、給紙ローラ141の使用量と、回転速度とを、該ローラ付近の構成要素全体に係る致命的なエラーの発生時点を予測するためにHDD505に蓄積しておき、所定のタイミングで、蓄積された複数の使用量と、複数の回転速度との関係式V1(U)を求め(S101)、この関係式に閾値V=aを代入することにより、使用量U=bを求めることができ(S102)、劣化によって構成要素の寿命が切れる時点、すなわち、致命的なエラーの発生時点(b、a)を正確に予測することができるという効果を奏する。
[15]実施例3の発明の変形例
なお、本発明には他にも種々の変形例が含まれる。
本実施例3では、構成要素の劣化度を示す物理量は、給紙ローラ141の回転速度である場合を説明したが、他のローラの回転速度や駆動モータ304の回転速度であってもよく、また劣化度を示す回転速度以外の他の物理量であってもよい。
また、上述の予測グラフ550は、図11に示すステップS113で詳細ボタン612を押下した場合のみ表示されるように説明したが、ステップS106又はS110の前に表示するようにしてもよい。
さらに、使用量が所定値になる毎にデータを取得することによりグラフ上の使用量の間隔を一定にし、又は使用量が1つ又は複数の基準値になる毎にこの間隔を狭める構成であってもよい。
本実施例4では、ネットワークに結合される画像形成装置の延命を管理し、当該装置に発生し得る致命的なエラーの発生を回避する延命管理システムの詳細を述べる。
[16]実施例4に係る延命管理システムの主要部構成
図15は、本発明の実施例4に係わる延命管理システムの主要部構成を示す機能ブロック図である。
このシステムでは、画像形成装置10aと管理サーバ500aとがネットワーク400aを介して接続されている。ネットワーク400aは、社内LAN、WAN、又は上述のインターネット400等である。
まず、画像形成装置10aを説明する。
画像形成装置10aは、実施例1で説明した図2〜4に示すハードウェア構成を備えており、本発明を実現するために、主に、図15に示すように主制御部1001、操作表示部1002、プログラム記憶部1003、情報取得部1004、送受信部1005、リムーバブル記憶部1006、切離し対象部1007及び延命指示受付制御部1008等の機能部を有している。
主制御部1001は、MPUやこのMPUの起動プログラムを格納した例えば実施例1で説明した図2に示すROM43を有して形成されており、操作表示部1002、プログラム記憶部1003、送受信部1005、リムーバブル記憶部1006及び切離し対象部1007等を制御するとともに、情報取得部1004及び延命指示受付制御部1008の機能の一部を担っている。
操作表示部1002は、タッチパネルとハードウェアキーの組合せで構成され、指示又は設定値を入力し、各種操作画面又は確認画面などを表示させるためのものである。プログラム記憶部1003は、主制御部1001、情報取得部1004、延命指示受付制御部1008の実行用のプログラムが格納された、例えば実施例1で説明した図2に示すROM43又はHDD44である。なお、上記主制御部1001は、この実行用プログラムをMPUに実行させることにより、種々の画像形成処理を実現させる。
情報取得部1004は、実施例1で説明した図4に示す機器情報検出部161及び制御部160の使用回数又は使用時間などをカウントする一部の機能部を備え、上述図5又は図6に示すような画像形成装置10aの致命的なエラーに結びつくエラー予測情報を取得する。
送受信部1005は、例えば上述図4に示す送信部160aを有し、主制御部1001の制御の下、取得したエラー予測情報を、管理サーバ500aを宛先として指定してネットワーク400aを介し送信する。例えば、実施例1で説明したように定期的にエラー予測情報を電子メールで送信する。また、送受信部1005は、管理サーバ500aからの、後述する延命指示と切離しプログラム(延命指示はプログラム内に存在する場合がある)とを含んだ延命指示情報を電子メールで受信する受信部を有する。なお、送信されるエラー予測情報には、実施例1で説明したエラー予測情報履歴200のように複数種の情報が含まれていてもよく、単一種且つ単一の情報だけ含まれていてもよい。
リムーバブル記憶部1006は、主制御部1001の制御の下、上述のエラー予測情報を格納し又は切離しプログラムを格納するためのものであり、本実施例4では上述の図2に示すポート50及びUSBメモリ1000を含んで構成されるが、例えばフローピーディスク(登録商標)、CD、MD、HDD、SDカード又はCFカードなどであってもよい。
切離し対象部1007は、主制御部1001の制御対象のうち、画像形成装置10aの運用から切離す対象となり得る構成要素である。切離し対象となる構成要素としては、例えば上述の図2に示すA4給紙トレイ111を含む給紙部A1007aと、上述の図2に示すA3給紙トレイ112を含む給紙部B1007bと、スキャナを有する場合のADF(Automatic Document Feeder)1007cと、上述の図2に示す用紙搬送ローラ156及び157を含み、画像形成部20において両面印刷用に印刷用紙121又は122を反転搬送する反転搬送部1007dと、排紙される印刷用紙121〜122に対してパンチ処理、ステープル処理又は折り曲げ処理等の後処理を実施するフィニッシャー1007eと、が挙げられる。
なお、上記切離し対象部1007の中でも、特に、給紙部1007a、給紙部1007b、ADF1007c及び反転搬送部1007dは、それら動作を切り離しても、それら構成要素の代わりとなる代替物が存在し、その代替物を用いて当該構成要素の動作と同一又は同様の目的を達成することができる。具体的には、給紙部1007aの代替物として他の給紙部1007bを用いて、印刷用紙121〜122を給紙する方法、ADF1007cの代替物としてフラットベッド式スキャナを用いて、ユーザ自身で印刷用紙121〜122を1枚ずつ原稿ガラス上にセットし、スキャナに読み取らせる方法、反転搬送部1007dの代替物として搬送路100を含む通常の搬送部を用いて、印刷用紙121〜122の両面をコピーする方法等がある。これらの方法により、画像形成装置において致命的なエラーの発生を防止しつつ、当該装置のダウンタイムの発生をも回避することが可能となる。
図15に戻って、延命指示受付制御部1008は、送受信部1005にて管理サーバ500aからの切離しプログラムを含んだ延命指示情報を電子メールで受信したとき、該延命指示に応答して、この切離しプログラムを電子メールから抽出し、この切離しプログラムを解読し、これに対応する上述した実行用プログラムをプログラム記憶部1003から読み出し、この実行用プログラムを、画像形成装置10aにおいて発生が予測される致命的なエラーの種類に応じて切離し対象部1007のいずれかの動作を画像形成装置10aの運用から切り離すように、変更する機能を有している。この変更により、例えば主制御部1001が変更された実行用プログラムをMPUにて実行した場合、切り離された切離し対象部1007を認識しないまま、処理が進められる。
上記延命指示受付制御部1008による変更方法としては、対応する実行用プログラム全体若しくは一部を、該当する切離し対象部1007を認識しない切離しプログラムで置き換える手法、又は、切離しプログラムで、対応する実行用プログラム内の該当する切離し対象部1007に係る関数又はパラメータ部分を変更若しくは削除する手法等がある。
続いて、管理サーバ500aを説明する。
管理サーバ500aは、例えば実施例2で説明した図10に示すハードウェア構成を備えており、本発明を実現するために、主に、図15に機能ブロックで示すように主制御部1010、表示部1011、指示入力部1012、プログラム記憶部1013、管理設定記憶部1014、送受信部1015、リムーバブル記憶部1016及び延命管理制御部1017等の機能部を有している。
主制御部1010は、図10に示すMPU501やこのMPU501の起動動作プログラムを格納したROM504を有して形成されており、表示部1011、指示入力部1012、プログラム記憶部1013、管理設定記憶部1014、送受信部1015及びリムーバブル記憶部1016等を制御するとともに、延命管理制御部1017の機能の一部を担っている。
表示部1011は、図10に示す表示装置507であり、指示入力部1012は、図10に示す入力装置506である。
プログラム記憶部1013は、図10に示すHDD505の一部の領域であり、画像形成装置10aにて発生が予測される致命的なエラーの種類毎にそのエラーの発生を回避する切離しプログラムを格納している。
管理設定記憶部1014は、図10に示すHDD505の一部の領域であり、主制御部1010の制御の下、画像形成装置10aにおいて予測される致命的なエラーの種類名と、そのエラーの種類に対応する切離しプログラムの識別符号とを管理データとして、予めプロファイル設定され、格納されている。
図16は、図15に示す管理設定記憶部1014に格納されている管理データの説明図である。この管理データ1030は、例えば図16に示すように、エラーの種類名1031として、給紙部A1007aに係る致命的なエラーである「エラーA」、給紙部B1007bに係る致命的なエラーである「エラーB」、ADF1007cに係る致命的なエラーである「エラーC」、反転搬送部1007dに係る致命的なエラーである「エラーD」、及び、フィニッシャー1007eに係る致命的なエラーである「エラーE」と、これらのエラーの発生を回避する切離しプログラムの識別符号1033として「プログラムA」〜「プログラムE」と、を一覧テーブル状にしたものである。また、このテーブル状の管理データ1030には他にも、エラーの種類1031に対応した切離し対象部1007の名前1032と、エラーの種類に対応したエラー発生予測基準値1034と、メンテナンス派遣期間1035と、有する。
上記エラー発生予測基準値1034としては、予め定められたエラー予測情報の閾値、例えばエラーCの場合はADF1007cの使用量の閾値C、エラーDの場合はローラ156〜157の回転速度又はその駆動モータの使用量の閾値D、エラーEの場合はフィニッシャー1007eの使用量の閾値E、などが挙げられる。なお、これら固定された閾値を用いる代わりに、実施例3で説明したような、受信するエラー予測情報の履歴を基にしてエラー発生予測基準値を算出したものが用いられてもよい(図14(b)参照)。本実施例4では、エラーAの場合にはエラー発生予測基準値として算出値を用い、また、エラーBの場合にはエラー発生予測基準値は無いものとして設定されている。
メンテナンス派遣期間1035は、画像形成装置10aのメンテナンスのためサービスマンを派遣可能な期間であり、また、エラー発生前で、かつ、エラー直前までユーザが所定の切離し対象部1007を使用できるような期間である。本実施例4では、この期間をエラー毎に定められたエラー発生予測基準値に基づくエラー発生予測日Dから遡って二週間と設定している(例えば、実施例3で説明した図11のステップS105に示す二週間に相当)。
送受信部1015は、図10に示すNIC508を含み、主制御部1010の制御の下、ネットワーク400aを介してエラー予測情報が添付された電子メールを受信する。また、所定の切離しプログラムを含む延命指示情報が添付された電子メールを、ネットワーク400aを介して画像形成装置10aに送信する。
リムーバブル記憶部1016は、主制御部1010の制御の下、上述の切離しプログラムを格納し又はエラー予測情報を取得するためのものである。本実施例4では上述の図10に示すポート509及びUSBメモリ1000を含んで構成されるが、上述のリムーバブル記憶部1006に対応したリムーバブルディスクと、その読み書き装置とを備える構成であってもよい。
延命管理制御部1017は、主制御部1010の制御の下、エラー予測情報を受信したとき、定期的な割り込み指示があったとき、又はサービスマンによる指示入力部1012の指示があったとき等に、管理データ1030を参照し、エラーの種類名1031毎に、そのエラーの種類に対応する送受信部1015が受信したエラー予測情報と、対応するエラー発生予測基準値1034と、に基づき、それぞれのエラーのエラー発生予測日Dを算出し、現時点(現在日)から算出したエラー発生予測日Dまでの期間が、それぞれメンテナンス派遣期間内であるか否かを判断する。判断方法の具体例としては、例えば実施例3で説明した図11に示すステップS103〜S105と同様の処理が挙げられる。
次に、延命管理制御部1017は、上記メンテナンス派遣期間内であると判断した場合には、図18(a)に示すような、メンテナンス通知ダイアログ1040を表示部1011に表示させる。このメンテナンス通知ダイアログ1040には、該当するエラーの種類名と、エラー発生予測日Dと、メンテナンス派遣を促す旨と、メンテナンス派遣期間内に派遣できない場合には画像形成装置10aの延命を促す旨と、了解ボタン1041と、延命ボタン1042と、が含まれる。
さらに、延命管理制御部1017は、サービスマンが該エラー発生前にメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される延命ボタン1042の押下に応答して、プログラム記憶部1013内の対応する切離しプログラムを含んだ延命指示情報を、電子メールで画像形成装置10aを宛先として指定して送受信部1015に送信させる。
次に、上述した本発明に係る延命管理システムの動作を簡単に説明する。
[17]延命管理システムの動作
図17は、図15に示す画像形成システムの動作の一態様を示す詳細フローチャートである。以下、括弧内は図17中のステップ識別符号である。
なお、以下では、画像形成装置10aにおいてADF1007cに係る致命的なエラーが発生するのを回避するために行う延命管理のみを説明するが、他の致命的なエラーについても同様な処理が行われる。
(S200)画像形成装置10aの情報取得部1004が、エラー予測情報であるADF1007cの使用量を取得する。取得方法や取得内容の具体例は、実施例1及び2で説明しているので省略する。
(S201)画像形成装置10aの主制御部1001は、情報取得部1004により取得されたADF1007cの使用量を電子メールに添付し、送受信部1005に対し、これを管理サーバ500a宛にネットワーク400aを介して送信させる。
(S202)管理サーバ500aの送受信部1015は、主制御部1010の制御の下、ネットワーク400aを介して不図示のメールサーバから、画像形成装置10aからの電子メールを受信する。
(S203)管理サーバ500aの延命管理制御部1017は、受信した電子メールからADF1007cの使用量を抽出する。次に、自動的に又は指示入力部1012の実行指示があったとき等に、管理設定記憶部1014に予め設定され格納されている管理データ1030を参照し、エラーCのエラー発生予測基準値1034である使用量の閾値Cと、抽出したADF1007cの使用量と、に基づき、エラー発生予測日Dを算出する。
(S204)延命管理制御部1017は、現時点(現在日)から上記算出したエラー予測日Dまでの期間が、メンテナンス派遣期間である二週間以内か否かを判断する。肯定した場合には次のステップS205に進み、否定した場合には処理を終える。
(S205)延命管理制御部1017は、図18(a)に示すようなメンテナンス通知ダイアログ1040を、表示部1011に表示させる。
(S206)サービスマンは指示入力部1012を操作して、表示されるエラー発生予測日Dより前にメンテナンス派遣できる場合には了解ボタン1041を押下し、派遣できないと判断した場合には延命ボタン1042を押下する。延命管理制御部1017は、これらの押下を受け付け、了解ボタン1041が押下された場合には処理を終え、延命ボタン1042が押下された場合には次のステップS207に進む。
(S207)延命管理制御部1017は、プログラム記憶部1013内の、ADF1007cを切り離す切離しプログラムを含む延命指示情報を電子メールで、送受信部1016に対し、これを画像形成装置10a宛にネットワーク400aを介して送信させる。
(S208)画像形成装置10aの送受信部1005は、主制御部1001の制御の下、ネットワーク400aを介して不図示のメールサーバから管理サーバ500aからの電子メールを受信する。
(S209)延命指示受付制御部1008は、送受信部1005が延命指示情報を電子メールで受信した場合に、この延命指示に応答して、例えば図19(a)に示すような、確認画面1050を操作表示部1002に表示させる。この確認画面1050には、画像形成装置ユーザが延命指示を受け付けるか否かを確認する、タッチパネル式のYESボタン1051と、NOボタン1052とが含まれる。
(S210)画像形成装置ユーザは、延命指示を受け付ける場合にはYESボタン1051を押下し、受け付けない場合にはNOボタン1052を押下する。なお、上記ボタンがタッチパネル式でない場合には、操作表示部1002のハードウェアキーを用いて上記ボタンに対応する操作を行う。延命指示受付制御部1017は、これらの押下を受け付け、YESボタン1051が押下された場合には次のステップS211に進み、NOボタン1052が押下された場合には、受信した電子メールを削除して処理を終える。
(S211)延命指示受付制御部1008は、送受信部1005が受信した電子メールから延命指示情報に含まれる切離しプログラムを抽出する。
(S212)この切離しプログラムを解読し、例えばそのプログラム名を取得し、これに対応する上述した実行用プログラムをプログラム記憶部1003から読み出し、読み出したプログラムを、ADF1007cの動作を画像形成装置10aの運用から切り離すように変更する。
(S213)延命指示受付制御部1008は、例えば図19(b)に示すように、ADF1007cを切り離した旨を含んだ切り離し結果画面1060を操作表示部1002に表示させる。
(S214)延命指示受付制御部1008は、ADF1007cを切り離した旨を管理サーバ500aに通知する。
(S215)送受信部1015が受信する上記通知に応答して、例えば図18(b)に示すように、管理サーバ500aの延命管理制御部1017は、その通知内容を含む切離し結果通知ダイアログ1045を、表示部1011に表示させる。次に、この切り離し結果通知ダイアログ1045に含まれるOKボタン1046の押下に応答して、以上の処理を終える。
[18]実施例4の発明の効果
本実施例4の構成によれば、画像形成装置10aにネットワーク400aを介して結合される管理サーバ500aが「画像形成装置10aにおいて発生が予測される致命的なエラーに結びつくエラー予測情報を、ネットワーク400aを介して受信する送受信部1015」と、「該エラーに係る切離し対象部1007の動作を、該画像形成装置10aに対してその運用から切り離させる切離しプログラムが、格納されるプログラム記憶部1013」と、「該送受信部1015が受信した該エラー予測情報に基づき、現時点が該エラーの発生前に派遣するメンテナンス期間内であるか否かを判断し、肯定判断した場合に、図17(a)に示すように、メンテナンス派遣を促す旨を含んだメンテナンス通知ダイアログ1040を表示部1011に表示させ、該表示部1011の表示に従って該エラー発生前にサービスマンをメンテナンス派遣できないと判断した場合に操作される延命ボタン1042の押下に応答して、該切離しプログラムが含まれる延命指示情報を、該画像形成装置を宛先として指定して該送受信部1015に送信させる延命管理制御部1017」と、を備えるので、サービスマンが画像形成装置10aに対して、ネットワーク400aを介した遠隔操作により上記延命指示を行うことができ、ユーザに手間を掛けさせることなく、確実にエラーに係る切り離し対象部1007の動作を画像形成装置10aの運用から切り離すことができるという効果を奏する。このように致命的なエラーに係る構成要素の動作を切り離しても、画像形成装置の運用は可能なので、業務に支障を来し難い。
また、故障等致命的なエラーが発生する前に、致命的なエラーに係る構成要素を切離す延命指示を行うことが可能なので、画像形成装置10aにおいて当該エラーの発生を未然に防止でき、もって画像形成装置全体のダウンタイムの発生を回避することができるという効果を奏する。
さらに、サービスマンはメンテナンス派遣すべき期間か否かを自身が判断することなく、上記表示装置に表示されるメンテナンスを促す旨を確認して、致命的なエラーが発生する前の適切な期間内に、メンテナンス派遣又は延命指示をすることができ、画像形成装置10aにおいて予測される致命的なエラーの発生を未然に防止しつつ、ユーザがエラー直前まで切離し対象部1007を十分に使用できるという効果を奏する。
[19]実施例4の発明の変形例
なお、本発明には他にも種々の変形例が含まれる。
本実施例4の延命管理システムでは、延命指示と、切離しプログラムとを含んだ延命指示情報を画像形成装置10aに送信する場合を説明したが、画像形成装置10aの延命指示受付制御部1008が予め切り離すための制御プログラムを有していれば、当該切離しプログラムを送信せず、切り離す指示とその切離し対象名とを含む切離しデータのみを送信する構成であってもよい。
また、図17に示すステップ203〜206までの処理は、サービスマンが指示入力部1012を操作して手動で行うようにしてもよい。この場合、例えば実施例3で説明した図13に示したような表示ボックス622に表示されるエラー予測情報に基づき、サービスマンが延命指示を行うか否かを判断する。
さらに、図17に示すステップS213及びステップS215で、図19(a)及び(b)に示す画面を操作表示部1002に表示させる構成を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成装置10aに結合された不図示のコンピュータの表示部(ブラウザ画面等)において表示することも可能である。このような構成において、画像形成装置10aには操作表示部1002は必須のものではない。
さらにまた、画像形成装置10a又は画像形成装置10aに結合される不図示のコンピュータ等から管理サーバ500aに対して切離しプログラムを求める指示を送信可能に構成することも可能である。
また、上述した管理サーバ500aは、ネットワーク400a上で独立した装置である必要はなく、例えば、ネットワーク400aに接続された複合機、プリンタ等に内蔵された同種の機能部分で構成可能である。この場合、本発明に係る画像形成装置10aは、上述した構成を有するから、延命管理システムにおける上述した効果と同様の効果を達成可能である。
本発明の実施例1に係わるメンテナンスシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施例1に係わる画像形成装置のハードウェア構成を概略的に示す図である。 図2に示す給紙ローラ付近(以下、給紙部という)の具体的構成の一実施例を示す概略構成図である。 本発明の実施例1に係わる画像形成装置の主要部構成を示す機能ブロック図である。 図4に示す一時記憶部の記憶内容の概略説明図である。 図4に示す履歴記憶部の記憶内容の概略説明図である。 図4に示す制御部の動作の一部詳細フローチャートである。 図4に示す送信部の動作の一部詳細フローチャートである。 実施例2に係わる制御部及び送信部の各動作の一部詳細フローチャートである。 本発明の実施例3に係わる管理サーバのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 図10に示すMPUの処理の一部詳細フローチャートである。 (a)(b)は、図10に示す表示装置に表示されるメンテナンス通知ダイアログの説明図である。 図10に示す表示装置に表示される詳細ダイアログの説明図である。 (a)は、画像形成装置の構成要素に係る致命的なエラーの発生を予測するために一般的に用いられている方法の説明図であり、(b)は本案に係るエラー予測方法の説明図である。 本発明の実施例4に係わる延命管理システムの主要部構成を示す機能ブロック図である。 図15に示す管理設定記憶部に格納されている管理データの説明図である。 図15に示す画像形成システムの動作の一態様を示す詳細フローチャートである。 (a)は図15に示す表示部に表示されるメンテナンス通知ダイアログの説明図であり、(b)は図15に示す表示部に表示される画像形成装置からの通知内容の説明図である。 (a)は図15に示す操作表示部に表示される確認画面の説明図であり、(b)は図15に示す操作表示部に表示される構成要素を切り離した旨を通知する画面の説明図である。
符号の説明
10 画像形成装置
15 排紙トレイ
16 温湿度センサ
20 画像形成部
21 感光体ドラム
22 チャージローラ
LB レーザビーム
23 現像器
24 レジストレーションローラ
25 静電転写ローラ
26 クリーナ
30 定着装置
40 システム制御装置
41 メイン電源
42 画像情報メモリ
43 設定情報メモリ
44 エラー予測情報履歴記憶装置
45 操作部
46 搬送制御装置
47 画像形成部制御装置
48 RTC
49 NIC
50 USBポート
100 搬送路
111 A4給紙トレイ
112 A3給紙トレイ
121 A4用紙
122 A3用紙
131a、132a 用紙受け板
131b、132b コイルスプリング
131c、132c 昇降装置
131、132 付勢手段
141、142 給紙ローラ
151、152 用紙搬送ローラ
155 排紙ローラ
156、157 用紙搬送ローラ
160 制御部
160a 送信部
161 機器情報検出部
162 監視対象部
163 一時記憶部
164 履歴記憶部
170 回転速度履歴
171 温度履歴
172 湿度履歴
173 累積駆動回数
174 累積駆動時間
175 ジョブ履歴
200 エラー予測情報履歴
200a 機器設定履歴
200b 回転速度履歴
200c 温度履歴
200d 湿度履歴
200e 累積加算駆動回数
200f 累積加算駆動時間
200g ジョブ履歴
300 回転軸
301 回転検知エンコーダ
302 円盤状遮光板
303 フォトセンサ
304 駆動モータ
305 複数のギヤ列
306 電磁クラッチ
307 被駆動ギヤ
308 フォトセンサ
310 制御部
311 機器情報検出部
312 機器情報記憶部
313 エラー予測情報履歴記憶部
314 送信部
400 インターネット
500 管理サーバ
501 MPU
502 インタフェース
503 RAM
504 ROM
505 HDD
506 対話型入力装置
507 表示装置
508 NIC
509 USBポート
510 エラー予測プログラム
550 エラー予測グラフ
600 メンテナンス通知ダイアログ
601 OKボタン
610 メンテナンス通知ダイアログ
611 OKボタン
612 詳細ボタン
620 詳細ダイアログ
621 参考グラフ
622 表示ボックス
623 OKボタン
1000 USBメモリ
10a 画像形成装置
400a ネットワーク
500a 管理サーバ
1001 主制御部
1002 操作表示部
1003 プログラム記憶部
1004 情報取得部
1005 送受信部
1006 リムーバブル記憶部
1007 切離し対象部
1008 延命指示受付制御部
1010 主制御部
1011 表示部
1012 指示入力部
1013 プログラム記憶部
1014 管理設定記憶部
1015 送受信部
1016 リムーバブル記憶部
1017 延命管理制御部
1040 メンテナンス通知ダイアログ
1041 了解ボタン
1042 延命ボタン
1045 切り離し結果通知ダイアログ
1046 OKボタン
1050 確認画面
1051 YESボタン
1052 NOボタン
1060 切り離し結果画面

Claims (5)

  1. 延命管理装置と管理対象の画像形成装置とがネットワークに結合された延命管理システムであって、
    該画像形成装置は、
    当該装置のコンピュータプログラム及び制御情報が格納された記憶手段と、
    該記憶手段に格納された該コンピュータプログラムを実行して該画像形成装置の動作を制御する実行制御手段と、
    該画像形成装置の構成要素に係るローラの使用量と該ローラの回転速度とを含むエラー予測情報を取得する取得手段と、
    該ネットワークを介して、該取得手段により取得された該エラー予測情報を該延命管理装置に送信するとともに、該延命管理装置からの延命指示情報を受信する送受信手段と、
    該送受信手段が受信した該延命指示情報に基づき、該エラーに係る構成要素を該実行制御手段の制御対象から切り離すように、該コンピュータプログラム又は該制御情報を変更する延命指示受付制御手段と、
    を備え、該延命管理装置は、
    表示手段と、
    指示入力手段と、
    該画像形成装置において取得された該エラー予測情報を、該ネットワークを介して受信する送受信手段と、
    該エラーに係る構成要素の動作を、該画像形成装置に対してその運用から切り離させる延命指示情報が、格納される記憶手段と、
    該受信したエラー予測情報を、該記憶手段に格納させる記憶制御手段と、
    該記憶手段に格納されたエラー予測情報に含まれる該ローラの使用量と該ローラの回転速度との間の近似的な関係式を求め、該関係式での該ローラの回転速度の閾値に対応する該ローラの使用量を求め、この使用量に対応した時点をエラー発生予測時点として求めるエラー発生時点予測手段と、
    該エラー発生予測時点と現時点との差が設定値以内であると判断した場合、該エラー発生予測時点を、該表示装置に表示させ、該指示入力手段からの指示に応答して、該記憶手段から該延命指示情報のうち対応するものを読出し、これを、該画像形成装置を宛先として指定して該送受信手段に送信させる延命管理制御手段と、
    を備えることを特徴とする延命管理システム。
  2. 該エラーには、該構成要素の寿命切れ又は故障が含まれ、
    該構成要素には、その動作を切り離してもその動作の目的を達成する代替物が存在する該画像形成装置の給紙部、自動原稿搬送装置又は反転搬送部が含まれ、
    該延命指示情報には、延命指示及び切離し対象の構成要素の識別名を有した切離しデータ、又は、該切離しデータ及び該構成要素を切り離すための制御データを有した切離しプログラムが含まれる、
    ことを特徴する請求項に記載の延命管理システム。
  3. 該延命管理制御手段は、該延命指示情報を電子メールで該送受信手段に送信させることを特徴とする請求項1又は2に記載の延命管理システム。
  4. 該画像形成装置は、表示手段と、指示入力手段と、をさらに備え、
    該延命指示受付制御手段は、該延命指示を受け付けるか否かをユーザに確認する確認画面を該表示手段に表示させ、該指示入力手段から肯定の指示を受け付けた場合に、該コンピュータプログラムを変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の延命管理システム。
  5. 該延命指示受付制御手段は、該切り離しのために該コンピュータプログラムを変更した場合、切離した構成要素の識別名と、切り離した旨と、を該表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項に記載の延命管理システム。
JP2008059711A 2008-03-10 2008-03-10 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法 Expired - Fee Related JP5145084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059711A JP5145084B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059711A JP5145084B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009218803A JP2009218803A (ja) 2009-09-24
JP5145084B2 true JP5145084B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41190253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008059711A Expired - Fee Related JP5145084B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5145084B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210075917A1 (en) * 2019-09-10 2021-03-11 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Display control device and image forming apparatus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254781A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Canon Inc 画像形成システム、画像形成装置、情報処理装置、機能無効設定方法及び記憶媒体
JP4133579B2 (ja) * 2003-05-20 2008-08-13 株式会社リコー 画像処理装置管理システム
JP4485759B2 (ja) * 2003-06-27 2010-06-23 株式会社リコー 異常発生予測方法、状態判定装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009218803A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008077315A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP2007037093A (ja) 画像形成装置監視システム、監視方法、プログラム及び記憶媒体
JP5457424B2 (ja) 画像形成システム
US8059974B2 (en) Image forming apparatus and information processing method thereof
JP2012163805A (ja) 画像形成装置、管理サーバ及び画像形成システム
US20110026067A1 (en) Image forming apparatus, control method therefor, and storage medium storing program for the same
JP2004221799A (ja) デバイス監視装置
US20090317096A1 (en) Image forming apparatus, control method therefor, and storage medium
JP4388564B2 (ja) 画像形成装置サービスシステム及び情報サービス方法
JP2002082792A (ja) 管理システム、中継サーバー、管理装置、管理方法及び画像形成装置
JP5145081B2 (ja) エラー予測装置
US8534662B2 (en) Image forming apparatus, control method therefor, and computer-readable medium
JP5145084B2 (ja) 延命管理装置、延命管理システム及び延命管理方法
US10805503B2 (en) Information processing apparatus, method, and computer-readable medium for receiving instruction to transmit error notification and transmitting error notification to external device
JP2005305887A (ja) 機器情報管理システム及び方法
JP2019169765A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2013182437A (ja) デバイス監視方法及びそのシステム、管理装置
US7532346B2 (en) Information collecting apparatus, rebooting method, program, and remote maintenance system
JP2006236038A (ja) 画像形成装置リモート管理システム
JP2007058078A (ja) 画像形成装置リモート管理システムにおける監視ホスト
JP2009265371A (ja) カラー画像形成装置及び消耗品管理システム
JP2009196133A (ja) 画像形成装置
JP2005165467A (ja) 情報処理装置及び方法並びにプログラム
JP2013008227A (ja) 画像形成装置、表示装置、管理サーバ及びこれらを備えた消耗品管理システム、並びに消耗品管理方法
US11422756B1 (en) System for monitoring and recovering functions of printing devices and a managing server

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5145084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees