JP5143774B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関運転状態に応じて複数の燃料噴射弁を切り換えて使用する内燃機関の空燃比制御装置に関する。
特許文献1に記載の内燃機関の空燃比制御装置では、燃料噴射弁の燃料噴射量のばらつきによる空燃比の変動を抑制するため、空燃比フィードバック補正係数を運転領域毎に学習し、学習補正係数として記憶している。
特開平9−42025号公報
ところで、複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関でも、例えば低負荷域、中負荷域で夫々専用の燃料噴射弁を使用し、高負荷域では複数の燃料噴射弁を併用するようなシステムがある。
このようなシステムでは、特許文献1のように、単に運転領域毎に学習補正係数を設定する方式とすると、使用する燃料噴射弁を切り換えた際に学習補正係数の切り換えが行われない。このため、学習遅れにより、燃料噴射量ひいては空燃比の安定した制御を行えないことがあった。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関において、空燃比の安定した制御を確保することを目的とする。
このため本発明は、
内燃機関の吸気通路に配設された第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁のうち該第1燃料
噴射弁が単独で燃料を噴射する第1噴射領域と、前記第2燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第2噴射領域と、前記第1,第2燃料噴射弁が共に燃料を噴射する第3噴射領域が、機関運転状態に応じて設定され、実際の機関運転状態が属する前記噴射領域に対応する前記燃料噴射弁から燃料を噴射する内燃機関の空燃比制御装置であって、
前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第3噴射領域を対象として、前記第1燃料噴射弁単独で燃料噴射させつつ空燃比フィードバック制御を行わせ、得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第1学習手段と、
前記第1学習手段による学習後、前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第3噴射領域において、前記第2燃料噴射弁単独で燃料噴射させつつ空燃比フィードバック制御を行わせ、得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第2学習手段と、
を備え、前記第1学習手段及び第2学習手段による学習後は、前記第3噴射領域において、第1学習手段及び第2学習手段によりそれぞれ学習された空燃比フィードバック補正量を用いて、第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁の燃料噴射量を補正する構成とした。
以上の構成によって、第1学習手段及び第2学習手段によって学習された空燃比フィードバック補正量を用いて、第3噴射領域における第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁の燃料噴射量を補正する。このため、空燃比制御において第1〜第3噴射領域間で切り換えがあっても、学習遅れが抑制され、空燃比の安定した制御を確保することができる。
本発明の第1実施形態のシステム構成を示す図。 図1の図示上方から第1,第2燃料噴射弁の燃料噴射状態を見た図。 図2に示す第2燃料噴射弁の詳細な燃料噴射位置のバリエーションを示す図。 本発明の第1実施形態において、機関運転状態(N,Tp)に応じて、第1単独噴射領域と、第2単独噴射領域と、分割噴射領域と、を区分した図。 本発明の第1実施形態におけるマップを示す図。 本発明の第1実施形態における第1,第2燃料噴射弁の燃料噴射量の演算ルーチンを示す図。 本発明の第1実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す図。 本発明の第2実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す図。 (a)は、本発明の第3実施形態において第1燃料噴射弁に単独で燃料噴射を行わせる領域を示す図。(b)は、同実施形態において第2燃料噴射弁に単独で燃料噴射を行わせる領域を示す図。 本発明の第3実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す図。 上述の各実施形態の第2燃料噴射弁の他の配設位置、及び燃料噴射状態を示す図。 上述の各実施形態の第2燃料噴射弁の他の配設位置、及び燃料噴射状態を示す図。 第1参考例における学習補正係数の平均値を算出するフローチャートを示す図。 第2参考例における基本燃料噴射量と学習補正係数との関係を求めるフローチャートを示す図。 図14により求められた基本燃料噴射量と学習補正係数との関係を示す図。 (a)は、第3参考例において第1燃料噴射弁に単独で燃料噴射を行わせる領域を示す図。(b)は、同参考例において第2燃料噴射弁に単独で燃料噴射を行わせる領域を示す図。 第3参考例において学習補正係数を更新するフローチャートを示す図。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示す。
内燃機関1には、スロットル弁2、吸気ポート3及び吸気弁4を介して空気が吸入される。吸気ポート3には、上流側に燃料噴射弁101、下流側に燃料噴射弁102、が設けられている。内燃機関1のピストン15により燃焼室1a内で圧縮された混合気は、点火栓8により着火されて燃焼し、この燃焼により生じた排気は排気弁5を介して排気通路9より排出される。
燃料噴射弁101は、燃料の最大噴射量は小さく設定されているものの、燃料噴孔径を小さくすることで燃料の微粒化を促進し、燃料噴霧の気化特性を向上させている。一方、燃料噴射弁102は、内燃機関1の出力を十分に確保できるように、燃料の最大噴射量が大きく設定されている。
図1及び図2に示すように、燃料噴射弁101は、吸気弁4の弁頭部4aの大略全体へ向けて燃料を噴射する。一方、燃料噴射弁102は、燃料噴射弁101よりも狭い角度で、図1の弁頭部4aの図示下部又は下方へ向けて燃料を噴射する。
燃料噴射弁102の詳細な燃料噴射位置には、図3に示すようなバリエーションがある。気筒配列方向(図示上下方向)について、同図(a)では弁頭部4aの中心と略同位置、同図(b)では弁頭部4aの中心よりも外側、同図(c)では弁頭部4aの中心よりも内側、へ向けて燃料を噴射する。また、同図(d)では弁頭部4aの中心よりも外側における縁に沿った部分、同図(e)では弁頭部4aの中心よりも内側における縁に沿った部分、同図(f)では弁頭部4aの中心と略同位置における縁に沿った部分、に燃料を噴射している。
燃料噴射弁101,102は、コントロールユニット(ECU)10からの駆動パルス信号により通電されて開弁し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であって、駆動パルス信号のパルス幅によって燃料噴射量が制御され、この燃料噴射量の制御により空燃比が制御される。この燃料噴射量の制御のため、ECU10にはエアフローメータ11、クランク角センサ12、酸素センサ13、水温センサ14等から信号が入力されている。
エアフローメータ11は、吸入空気流量Qを検出するものである。クランク角センサ12は、基準クランク角信号と単位クランク角信号とを出力するもので、基準クランク角信号の周期等から機関回転速度Nを算出可能である。酸素センサ13は、排気通路9に設けられて、排気中の酸素濃度より機関吸入混合気の空燃比(リーン又はリッチ)を検出するものである。水温センサ14は、内燃機関1の冷却水温度Twを検出するものである。
ECU10に内蔵のマイクロコンピュータは、図4を参照して、機関運転状態(N,Tp)に基づき、燃料噴射弁101,102のうち燃料噴射弁101が単独で燃料を噴射する運転領域(第1単独噴射領域)であるか、燃料噴射弁102が単独で燃料を噴射する運転領域(第2単独噴射領域)であるか、燃料噴射弁101,102が共に燃料を噴射する運転領域(分割噴射領域)であるか、を判定する。
そして、このECU10のマイクロコンピュータは、第1単独噴射領域では燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を、第2単独噴射領域では燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を、分割噴射領域では燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1及び燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を、夫々を定める。さらに、燃料噴射量Ti1に相当するパルス幅の駆動パルス信号を機関回転に同期した所定のタイミングで燃料噴射弁101に出力して、燃料噴射弁101に燃料噴射を行わせる。また、燃料噴射量Ti2に相当するパルス幅の駆動パルス信号を機関回転に同期した所定のタイミングで燃料噴射弁102に出力して、燃料噴射弁102に燃料噴射を行わせる。
ここで、ECU10のマイクロコンピュータのメモリには、図5に示すマップM1,M2が格納されている。
マップM1は、機関回転速度Nを横軸、基本燃料噴射量Tpを縦軸とするマップであり、機関運転状態(N,Tp)に応じて格子状に区分されたエリア別に、学習補正係数KBLRC1が記憶されるものである。この学習補正係数KBLRC1は、燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1の制御による空燃比フィードバック制御において、機関運転状態(N,Tp)に基づき検索され、空燃比フィードバック補正係数αを平均化処理した学習値として設定、更新される。
同様に、マップM2も、機関回転速度Nを横軸、基本燃料噴射量Tpを縦軸とするマップであり、機関運転状態(N,Tp)に応じて格子状に区分されたエリア別に、学習補正係数KBLRC2が記憶されるものである。この学習補正係数KBLRC2は、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2の制御による空燃比フィードバック制御において、機関運転状態(N,Tp)に基づき検索され、空燃比フィードバック補正係数αを平均化処理した学習値として設定、更新される。
マップM1及びマップM2について更に詳しく説明すれば、これらマップを記憶させる書換え可能なRAMに対しては、エンジンキースイッチのOFF後も記憶内容を保持させるためバックアップ電源回路を接続してある。
図5(a)に示すように、マップM1の小・中負荷領域は、第1単独噴射領域と対応している。また、高回転・高負荷領域は、分割噴射領域と対応している。
また、図5(b)に示すように、マップM2の低中回転・高負荷領域は、第2単独噴射領域と対応している。また、高回転・高負荷領域は、分割噴射領域と対応している。
なお、第1単独噴射領域、第2単独噴射領域、分割噴射領域各々の境界は、マップM1,M2における機関運転状態(N,Tp)に応じて区分される前記エリア内に存在することがある。即ち、該境界は必ずしも該エリア同士の境界とは一致せず、1つのエリアに対して第1単独噴射領域、第2単独噴射領域、分割噴射領域のうち2つ以上が対応することがある。
図6は燃料噴射弁101,102の燃料噴射量Ti1,Ti2の演算ルーチンを示す。このルーチンは、クランク角センサ12の基準クランク角信号に同期して実行される。
ステップS1では、エアフローメータ11からの信号に基づいて検出される吸入空気流量Qと、クランク角センサ12からの信号に基づいて算出される機関回転速度Nと、水温センサ14からの信号に基づいて検出される冷却水温度Twと、を読み込む。
ステップS2では、吸入空気流量Qと、機関回転速度Nと、に基づき、内燃機関1の気筒に吸入される空気量(負荷)に対応する基本燃料噴射量Tp=K×Q/N(Kは定数)を演算する。
ステップS3では、図4を参照して、機関運転状態(N,Tp)に基づき、燃料噴射弁101,102の双方が燃料を噴射する運転領域(分割噴射領域)であるか判定する。
ステップS3で分割噴射領域であると判定したときは、ステップS4へ進む。
ステップS4では、燃料噴射弁101の分担率INJ1R及び燃料噴射弁102の分担率INJ2Rを、機関運転状態(N,Tp)に応じた分担率INJ1R,INJ2Rを記憶したマップ(図示せず)を参照して設定し、ステップS5へ進む。
ステップS5では、分担率INJ1R,INJ2Rを冷却水温度Twによって補正するための分担率補正係数TWhoseiを、冷却水温度Twに基づいて算出し、ステップS6へ進む。
この分担率補正係数TWhosei(≦1)は、その値が小さくなるほど燃料噴射弁102の分担率が小さく、燃料噴射弁101の分担率が大きくなる係数として設定され、内燃機関1の暖機完了前は、冷却水温度Twが低いほど燃焼が安定しにくいので、分割噴射期間を長引かせるようにTWhoseiを小さくする特性に設定されている。
ステップS6では、分担率INJ1R及び分担率INJ2Rと、分担率補正係数TWhoseiと、に基づいて、次式により、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1と、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2と、を算出する。
Tp1=Tp×(INJ1R−TWhosei)
Tp2=Tp×(INJ2R+TWhosei)
なお、INJ1R+INJ2R=1として、Tp=Tp1+Tp2に維持するようにしている。
ステップS7では、空燃比フィードバック補正係数αを読み込む。
ステップS8では、学習補正係数の推定値E1(図7の説明で詳述)を読み込む。
ステップS9では、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1と推定値E1とに基づき、次式に従って、燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を演算する。
Ti1=Tp1×E1×α
ステップS10では、学習補正係数の推定値E2(図7の説明で詳述)を読み込む。
ステップS11では、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2と推定値E2とに基づき、次式に従って、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を演算する。
Ti2=Tp2×E2×α
ステップS11では、ステップS9,S11で演算された燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1及び燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を、出力用レジスタにセットする。これにより、機関回転に同期した所定のタイミングでTi1,Ti2のパルス幅をもつ駆動パルス信号が燃料噴射弁101,102に出力されて、燃料噴射が行われる。
一方、ステップS3で分割噴射領域でないと判定したときは、第1単独噴射領域又は第2単独噴射領域であると判断し、ステップS13へ進む。
ステップS13では、図4を参照して、機関運転状態(N,Tp)に基づき、第1単独噴射領域であるか判定する。
ステップS13で第1単独噴射領域であると判定したときは、ステップS14へ進む。
ステップS14では、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1=Tp、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2=0、に設定する。
ステップS15では、マップM1を参照し、学習補正係数KBLRC1を検索して読み込む。
ステップS16では、酸素センサ13の検出値に基づき演算された空燃比フィードバック補正係数αを読み込む。
ステップS17では、空燃比フィードバック補正係数αに基づき学習補正係数KBLRC1を更新する。
ステップS18では、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1と学習補正係数KBLRC1とに基づき、次式に従って、燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を演算する。
Ti1=Tp1×KBLRC1×α
なお、Ti1を冷却水温度Twに応じて補正してもよい。
ステップS19では、ステップS18で演算された燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を、出力用レジスタにセットする。これにより、機関回転に同期した所定のタイミングでTi1のパルス幅をもつ駆動パルス信号が燃料噴射弁101に出力されて、燃料噴射が行われる。
一方、ステップS13で第2単独噴射領域であると判定したときは、ステップS20へ進む。
ステップS20では、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2=Tp、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1=0、に設定する。
ステップS21では、マップM2を参照し、学習補正係数KBLRC2を検索して読み込む。
ステップS22では、酸素センサ13の検出値に基づき演算された空燃比フィードバック補正係数αを読み込む。
ステップS23では、空燃比フィードバック補正係数αに基づき学習補正係数KBLRC2を更新する。
ステップS24では、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2と学習補正係数KBLRC2とに基づき、次式に従って、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を演算する。
Ti2=Tp2×KBLRC2×α
なお、Ti2を冷却水温度Twに応じて補正してもよい。
ステップS25では、ステップS24で演算された燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を、出力用レジスタにセットする。これにより、機関回転に同期した所定のタイミングでTi2のパルス幅をもつ駆動パルス信号が燃料噴射弁102に出力されて、燃料噴射が行われる。
図7は、本実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す。
ステップS31では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS32では、燃料噴射弁101の噴射フラグがONであるか、即ち、機関運転状態(N,Tp)が第1単独噴射領域又は分割噴射領域のいずれかに属するか、を判定する。
ステップS32で燃料噴射弁101の噴射フラグがONであると判定したときは、ステップS33に進み、燃料噴射弁101の単独噴射フラグがONであるか、即ち、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)が第1単独噴射領域に属するか、を判定する。
ステップS33で燃料噴射弁101の単独噴射フラグがONであると判定したときは、第1単独噴射領域であると判断し、ステップS34へ進む。
ステップS34では、マップM1におけるステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を読み込んで、設定する。
一方、ステップS33で燃料噴射弁101の単独噴射フラグがOFFであると判定したときは、分割噴射領域であると判断し、ステップS35へ進む。
ステップS35では、マップM1の第1単独噴射領域に対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC1に基づき、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を推定し、推定値E1を設定する。
推定値E1としては、例えば、マップM1における第1単独噴射領域に対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC1の平均値、又は、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの近傍のエリア(例えば最も近いエリア)に記憶された学習補正係数KBLRC1、或いは、Ti1+Ti2と一致する基本燃料噴射量Tpに対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC1、を適用することができる。
ステップS34,S35の処理後はステップS36に進む。また、ステップS32で燃料噴射弁101の噴射フラグがOFFであると判定したときも、ステップS36に進む。
ステップS36では、燃料噴射弁102の噴射フラグがONであるか、即ち、機関運転状態(N,Tp)が第2単独噴射領域又は分割噴射領域のいずれかに属するか、を判定する。
ステップS36で燃料噴射弁102の噴射フラグがONであると判定したときは、ステップS37に進み、燃料噴射弁102の噴射フラグがOFFであると判定したときは、ルーチンを終了する。
ステップS37では、燃料噴射弁102の単独噴射フラグがONであるか、即ち、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)が第2単独噴射領域に属するか、を判定する。
ステップS37で燃料噴射弁102の単独噴射フラグがONであると判定したときは、第2単独噴射領域であると判断し、ステップS38へ進む。
ステップS38では、マップM2におけるステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を読み込んで、設定する。
一方、ステップS37で燃料噴射弁102の単独噴射フラグがOFFであると判定したときは、分割噴射領域であると判断し、ステップS39へ進む。
ステップS39では、マップM2の第2単独噴射領域に対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC2に基づき、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を推定し、推定値E2を設定する。
推定値E2としては、例えば、マップM2における第2単独噴射領域に対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC2の平均値、或いは、第2単独噴射領域に対応するエリアのうち基本燃料噴射量Tpの区分が等しいエリアに記憶された学習補正係数KBLRC2の平均値、又は、ステップS31で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの近傍のエリア(例えば最も近いエリア)に記憶された学習補正係数KBLRC2、或いは、Ti1+Ti2と一致する基本燃料噴射量Tpに対応するエリアに記憶された学習補正係数KBLRC2、を適用することができる。
本実施形態によれば、マップM1,M2における分割噴射領域に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1,KBLRC2として、夫々、推定値E1,E2が推定されて設定される。そして、空燃比制御において機関運転状態(N,Tp)が第1単独噴射領域又は第2単独噴射領域から分割噴射領域へ切り換わった際、設定された推定値E1,E2を直ちに読み込むことで、学習遅れを抑制し、Ti1+Ti2に近い燃料噴射量を得ることができる。これにより、空燃比の安定した制御を確保することができる。
図8は、本発明の第2実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す。
ステップS41では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS42では、ステップS41で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)が分割噴射領域に属するか判定する。
ステップS42で機関運転状態(N,Tp)が分割噴射領域に属さないと判定したときは、ルーチンを終了し、機関運転状態(N,Tp)が分割噴射領域に属すると判定したときは、ステップS43に進む。
ステップS43では、空燃比フィードバック補正係数αと、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1と、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2と、を読み込む。
ステップS44では、前記第1実施形態で説明した推定値E1を設定し、この推定値E1、空燃比フィードバック補正係数α、及び燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1に基づき、燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を演算する。
ステップS45では、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を、強制的に、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2に設定する。
ステップS46では、燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1と、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2と、を出力用レジスタにセットして空燃比フィードバック制御を実行し、空燃比フィードバック補正係数としてα’を算出する。
ステップS47では、マップM2におけるステップS41で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアにおいて、空燃比フィードバック補正係数α’に基づき学習補正係数KBLRC2を更新する。
本実施形態によれば、空燃比フィードバック制御における空燃比の偏差に応じた空燃比フィードバック補正係数α’に基づき、学習補正係数KBLRC2を設定するため、分割噴射領域において簡易かつ高精度な空燃比学習を行うことができる。
即ち、第1単独噴射領域では、運転頻度が高いため空燃比学習の進行が促進し、空燃比学習精度が高くなっている。これにより、推定値E1も高精度に設定される。そして、推定値E1に基づき燃料噴射弁101の燃料噴射量Ti1を演算し、かつ、燃料噴射弁102の燃料噴射量Ti2を強制的に基本燃料噴射量Tp2に設定することで、燃料噴射弁102の燃料噴射量のばらつきによる空燃比のばらつきを高精度に学習することができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、内燃機関1の1トリップ目で、強制的に燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1=Tpに設定し、燃料噴射弁101に単独で燃料噴射を行わせる。ここでは、図9(a)に示すように、機関運転状態(N,Tp)が第2単独噴射領域又は分割噴射領域に属していても、燃料噴射弁101に単独で燃料噴射を行わせる。そして、空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正係数αに基づき、マップM1における機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を更新する。
同様に、内燃機関1の2トリップ目で、強制的に燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2=Tpに設定し、燃料噴射弁102に単独で燃料噴射を行わせる。ここでは、図9(b)に示すように、機関運転状態(N,Tp)が第1単独噴射領域又は分割噴射領域に属していても、燃料噴射弁102に単独で燃料噴射を行わせる。そして、空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正係数αに基づき、マップM2における機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を更新する。
なお、トリップとは、内燃機関1の運転開始から運転終了までの期間、即ち、エンジンキースイッチをONにしてからOFFとするまでの期間をいう。
また、マップM1,M2における空燃比フィードバック補正係数αの学習順序は逆にすることもできる。
図10は、本実施形態における学習補正係数の設定のフローチャートを示す。
ステップS51では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS52では、内燃機関1の1トリップ目が終了したか判定する。
ステップS52で1トリップ目が終了していないと判定したときは、ステップS53へ進む。
ステップS53では、燃料噴射弁101の噴射フラグをONにし、燃料噴射弁102の噴射フラグをOFFにする。これにより、燃料噴射弁101の単独での燃料噴射が行われる。
ステップS53の処理後はステップS54へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを算出し、マップM1におけるステップS51で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新し、ステップS51へ戻る。
一方、ステップS52で1トリップ目が終了したと判定したときは、ステップS55へ進む。
ステップS55では、内燃機関1の2トリップ目が終了したか判定する。
ステップS55で2トリップ目が終了していないと判定したときは、ステップS56へ進む。
ステップS56では、燃料噴射弁101の噴射フラグをOFFにし、燃料噴射弁102の噴射フラグをONにする。これにより、燃料噴射弁102の単独での燃料噴射が行われる。
ステップS56の処理後はステップS57へ進み、空燃比フィードバック補正係数αを算出し、マップM2におけるステップS51で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新し、ステップS51へ戻る。
一方、ステップS55で2トリップ目が終了したと判定したときは、ルーチンを終了する。
本実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、マップM1におけるステップS51で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1に基づき、推定値E1を求めることができる。また、マップM2におけるステップS51で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2に基づき、推定値E2を求めることもできる。
本実施形態によれば、マップM1における第2単独噴射領域に対応するエリアでも学習補正係数KBLRC1を設定しているため、例えば、燃料噴射弁102の故障に伴うフェールセーフの際に有効である。即ち、燃料噴射弁102の故障により第2単独噴射領域において燃料噴射弁101が単独で燃料噴射を行わざるを得ない場合などに、マップM1における第2単独噴射領域に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を用いて、空燃比の安定した制御を確保することができる。
なお、マップM1の学習進行速度を向上させたいときは、一のエリアへ既に設定された学習補正係数KBLRC1に基づき、他のエリアに設定されるべき学習補正係数KBLRC1を推定し、この推定値を該他のエリアに設定してもよい。マップM2においても同様である。
前記各実施形態の燃料噴射弁102の配設位置は、図11(a)に示すように、吸気ポート3における図示下部としたり、図12(a)に示すように、吸気ポート3における図示上部かつ吸気弁4に対して排気側としたりすることもできる。なお、図11(a)及び図12(a)では、ピストン15の上死点側が上側、下死点側が下側である。
以下、前記各実施形態より導かれる参考例について説明する。
第1参考例では、ECU10に内臓のマイクロコンピュータには、マップM1,M2に代えて1つのマップM3を備えている。そして、マップM3において、第1単独噴射領域に対応する各エリアに設定された学習補正係数KBLRC1の平均値DAVEKB1(代表値)と、第2単独噴射領域に対応する各エリアに設定された学習補正係数KBLRC2の平均値DAVEKB2(代表値)と、を算出する。
そして、第1単独噴射領域では、機関運転状態(N,Tp)によらず、学習補正係数KBLRC1として、平均値DAVEKB1が読み込まれる。第2単独噴射領域では、機関運転状態(N,Tp)によらず、学習補正係数KBLRC2として、平均値DAVEKB2が読み込まれる。
なお、分割噴射領域では、機関運転状態(N,Tp)によらず、学習補正係数KBLRC1,学習補正係数KBLRC2として、夫々、例えば推定値E3,E4を読み込むことができる。推定値E3は、マップM3における第1単独噴射領域に対応する各エリアに設定された学習補正係数KBLRC1、又は、平均値DAVEKB1、に基づき推定することができる。推定値E4は、マップM3における第2単独噴射領域に対応する各エリアに設定された学習補正係数KBLRC2、又は、平均値DAVEKB2、に基づき推定することができる。
図13は、本参考例における平均値DAVEKB1,DAVEKB2の算出のフローチャートを示す。
ステップS61では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS62では、第1単独噴射領域であるか判定する。
ステップS62で第1単独噴射領域であると判定したときは、ステップS63に進み、マップM3におけるステップS61で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
ステップS63の処理後のステップS64では、マップM3における第1単独噴射領域に対応する各エリアに記憶された学習補正係数KBLRC1の平均値DAVEKB1を算出する。
一方、ステップS62で第1単独噴射領域でないと判定したときは、ステップS65に進む。
ステップS65では、第2単独噴射領域であるか判定する。
ステップS65で第2単独噴射領域であると判定したときは、ステップS66に進み、マップM3におけるステップS61で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
ステップS66の処理後のステップS67では、マップM3における第2単独噴射領域に対応する各エリアに記憶された学習補正係数KBLRC2の平均値DAVEKB2を算出する。
本参考例においては、第1単独噴射領域から第2単独噴射領域への切り換えの際は、学習補正係数KBLRC2として平均値DAVEKB2が読み込まれ、第2単独噴射領域から第1単独噴射領域への切り換えの際は、学習補正係数KBLRC1として平均値DAVEKB1が読み込まれる。
次に、第2参考例について説明する。
本参考例では、基本燃料噴射量Tpに応じて、空燃比制御において読み込まれる学習補正係数KBLRC1,KBLRC2が変更される。
図14は、本参考例における基本燃料噴射量と学習補正係数との関係を求めるフローチャートを示す。
ステップS71では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS72では、第1単独噴射領域であるか判定する。
ステップS72で第1単独噴射領域であると判定したときは、ステップS73に進み、マップM3におけるステップS71で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
ステップS73の処理後のステップS74では、マップM3において第1単独噴射領域に対応しかつ所定機関回転速度Npに対応するエリアを選択する。そして、該選択されたエリアに対応する基本燃料噴射量Tpの範囲から、複数の異なる基本燃料噴射量Tpの値を、マップM3で対応するエリアが異なるように指定する。さらに、前記選択されたエリアのうち該指定された基本燃料噴射量Tpに対応するエリアに設定された学習補正係数KBLRC1を抽出し、各基本燃料噴射量Tpに対して夫々学習補正係数KBLRC1をプロットする。これにより、図15(a)に示すように、基本燃料噴射量Tpと学習補正係数KBLRC1との関係が求められる。
なお、所定機関回転速度Npは、第1,第2単独噴射領域の双方に対応可能な範囲で設定され、例えば、運転頻度の高い機関回転速度、又は、平均機関回転速度などに設定される。
一方、ステップS72で第1単独噴射領域でないと判定したときは、ステップS75に進む。
ステップS75では、第2単独噴射領域であるか判定する。
ステップS75で第2単独噴射領域であると判定したときは、ステップS76に進み、マップM3におけるステップS71で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
ステップS76の処理後のステップS77では、マップM3において第2単独噴射領域に対応しかつ所定機関回転速度Npに対応するエリアを選択する。そして、該選択されたエリアに対応する基本燃料噴射量Tpの範囲から、複数の異なる基本燃料噴射量Tpの値を、マップM3で対応するエリアが異なるように指定する。さらに、前記選択されたエリアのうち該指定された基本燃料噴射量Tpに対応するエリアに設定された学習補正係数KBLRC2を抽出し、各基本燃料噴射量Tpに対して夫々学習補正係数KBLRC2をプロットする。これにより、図15(b)に示すように、基本燃料噴射量Tpと学習補正係数KBLRC2との関係が求められる。
本参考例の空燃比フィードバック制御では、図15(a),(b)を参照して、基本燃料噴射量Tpに基づいて学習補正係数KBLRC1,KBLRC2の値を検索する。これにより、機関負荷に応じて高精度な空燃比フィードバック制御を行うことができる。
以下、第3参考例について説明する。
本参考例は、図16に示すように、前記第3実施形態の変形したものであり、2つのマップM1,M2を備えている。
そして、機関運転状態(N,Tp)が第1単独噴射領域に属しているときは、燃料噴射弁101の基本燃料噴射量Tp1=Tpに設定し、燃料噴射弁101に単独で燃料噴射を行わせる。そして、空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正係数αに基づき、マップM1における機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を更新する。
一方、機関運転状態(N,Tp)が第2単独噴射領域又は分割噴射領域に属しているときは、燃料噴射弁102の基本燃料噴射量Tp2=Tpに設定し、燃料噴射弁102に単独で燃料噴射を行わせる。そして、空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正係数αに基づき、マップM2における機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を更新する。
図17は、本参考例におけるフローチャートを示す。
ステップS81では、機関回転速度N及び基本燃料噴射量Tpを読み込む。
ステップS82では、燃料噴射弁101の噴射フラグがONであるか判定する。
ステップS82で燃料噴射弁101の噴射フラグがONであると判定したときは、ステップS83へ進む。
ステップS83では、燃料噴射弁102の噴射フラグがONであるか判定する。
ステップS83で燃料噴射弁102の噴射フラグがONでない(OFFである)と判断したときは、燃料噴射弁101が単独で燃料噴射を行っていると判断し、ステップS84へ進む。
ステップS84では、マップM1におけるステップS81で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC1を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
一方、ステップS82で燃料噴射弁101の噴射フラグがONでない(OFFである)と判定したときは、ステップS85へ進み、燃料噴射弁102の噴射フラグがONであるか判定する。
ステップS85で燃料噴射弁102の噴射フラグがONであると判断したときは、燃料噴射弁102が単独で燃料噴射を行っていると判断し、ステップS86へ進む。
ステップS86では、マップM2におけるステップS81で読み込まれた機関運転状態(N,Tp)に対応するエリアの学習補正係数KBLRC2を、空燃比フィードバック補正係数αに基づき更新する。
ここで、上記参考例から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)内燃機関の空燃比制御装置において、
内燃機関の吸気通路に配設された第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁のうち該第1燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第1噴射パターンと、前記第2燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第2噴射パターンと、を機関運転状態に応じて切り換える切換手段と、
前記第1噴射パターンでの空燃比制御において、前記第1燃料噴射弁の燃料噴射量を空燃比検出値に基づいて補正するための空燃比補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第1補正量学習手段と、
前記第2噴射パターンでの空燃比制御において、前記第2燃料噴射弁の燃料噴射量を空燃比検出値に基づいて補正するための空燃比補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第2補正量学習手段と、
前記第1噴射パターンにおいて、前記空燃比補正量の学習値として、前記第1補正量学習手段における第1噴射パターンに対応するエリアの学習値の代表値を用いて、空燃比制御を行わせることが可能な第1空燃比制御手段と、
前記第2噴射パターンにおいて、前記空燃比補正量の学習値として、前記第2補正量学習手段における第2噴射パターンに対応するエリアの学習値の代表値を用いて、空燃比制御を行わせることが可能な第2空燃比制御手段と、
を含んで構成されたことを特徴とする。
上記発明によると、第1空燃比制御手段及び第2空燃比制御手段が、夫々、学習値の代表値を用いて、内燃機関に空燃比制御を行わせる。このため、空燃比制御において第1,第3噴射パターン間で切り換えがあっても、学習値の代表値を用いることで、学習遅れが抑制され、空燃比の安定した制御を確保することができる。
(ロ)(イ)に記載の内燃機関の空燃比制御装置において、
前記第1補正量学習手段における代表値と、前記第2補正量学習手段における代表値と、の少なくとも一方は、機関運転状態に応じて可変に設定されることを特徴とする。
上記発明によると、機関運転状態に応じて所望の学習値の代表値を設定し、空燃比制御をより安定させることができる。
(ハ)内燃機関の制御装置において、
内燃機関の吸気通路に配設された第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁のうち該第1燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第1噴射パターンと、前記第2燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第2噴射パターンと、を機関運転状態に応じて切り換える切り換え手段と、
前記内燃機関に前記第1噴射パターンで空燃比フィードバック制御を行わせる第3空燃比フィードバック制御手段と、
該第3空燃比フィードバック制御手段の空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第5補正量学習手段と、
前記内燃機関に前記第2噴射パターンで空燃比フィードバック制御を行わせる第4空燃比フィードバック制御手段と、
該第4空燃比フィードバック制御手段の空燃比フィードバック制御により得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第6補正量学習手段と、
を含んで構成されたことを特徴とする。
上記発明によると、第5補正量学習手段及び第6補正量学習手段が、夫々、空燃比フィードバック補正量を学習する。このため、空燃比制御において第1,第2噴射パターン間で切り換えがあっても、前記学習された空燃比フィードバック補正量の学習値を読み込むことで、学習遅れが抑制され、空燃比の安定した制御を確保することができる。
M1 マップ
M2 マップ
1 内燃機関
3 吸気ポート(吸気通路)
10 ECU
101 燃料噴射弁(第1燃料噴射弁)
102 燃料噴射弁(第2燃料噴射弁)

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸気通路に配設された第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁のうち該第1燃料
    噴射弁が単独で燃料を噴射する第1噴射領域と、前記第2燃料噴射弁が単独で燃料を噴射する第2噴射領域と、前記第1,第2燃料噴射弁が共に燃料を噴射する第3噴射領域が、機関運転状態に応じて設定され、実際の機関運転状態が属する前記噴射領域に対応する前記燃料噴射弁から燃料を噴射する内燃機関の空燃比制御装置であって、
    前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第3噴射領域を対象として、前記第1燃料噴射弁単独で燃料噴射させつつ空燃比フィードバック制御を行わせ、得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第1学習手段と、
    前記第1学習手段による学習後、前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第3噴射領域において、前記第2燃料噴射弁単独で燃料噴射させつつ空燃比フィードバック制御を行わせ、得られた空燃比フィードバック補正量を、機関運転状態に応じて分割されたエリア毎に学習する第2学習手段と、
    を備え、前記第1学習手段及び第2学習手段による学習後は、前記第3噴射領域において、第1学習手段及び第2学習手段によりそれぞれ学習された空燃比フィードバック補正量を用いて、第1燃料噴射弁及び第2燃料噴射弁の燃料噴射量を補正することを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
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