JP5142082B2 - 防護柵 - Google Patents

防護柵 Download PDF

Info

Publication number
JP5142082B2
JP5142082B2 JP2008162599A JP2008162599A JP5142082B2 JP 5142082 B2 JP5142082 B2 JP 5142082B2 JP 2008162599 A JP2008162599 A JP 2008162599A JP 2008162599 A JP2008162599 A JP 2008162599A JP 5142082 B2 JP5142082 B2 JP 5142082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
shock absorber
members
net
protective fence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008162599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010001679A (ja
Inventor
智弘 藤井
陽一 西田
利充 野村
昭一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Protec Engineering Inc
Original Assignee
Protec Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Protec Engineering Inc filed Critical Protec Engineering Inc
Priority to JP2008162599A priority Critical patent/JP5142082B2/ja
Publication of JP2010001679A publication Critical patent/JP2010001679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5142082B2 publication Critical patent/JP5142082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

本発明は、落石や土砂崩れ,雪崩等の防護柵に関する。
従来、この種の防護柵として、所定の間隔を隔てて立設した支柱間に防護ネットを張り巡らした防護柵であって、正立三角形の三角ネットと逆三角形の三角ネットを連続して組み合わせ、前記三角ネット同士の隣り合う対向辺の間を連結具を介して連結して帯状の防護ネットに形成し、三角ネットの取付ロープの1本を支柱上部に接続し、その他端を斜面の地盤上の固定点(アンカー等)に接続する(例えば特許文献1及び特許文献2)ものがある。
そして、前記取付ロープは、支柱上部と支柱間前方とを連結する斜めロープ材であり、前記防護柵では、局部的に作用する衝撃力や荷重に対し、張り巡らされた防護柵全体でエネルギーを吸収し、荷重に抵抗することができる。
特開2002−322615号公報 特開2003−3425号公報
上記の防護柵において、三角ネットに落石衝撃力または雪圧が作用すると、支柱には軸方向力が加わると共にこれと交差方向の力により曲げモーメントが発生し、これらの大きさは三角ネットの面に直交する反力と、取付ロープから受ける引張力との合成力に対応する。
したがって、そのような支柱に加わる力を軽減できる構造があれば、防護柵の性能を向上することができる。
そこで、本発明は、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力が作用した際、変形量を大きくすることにより、支柱などに加わる力を軽減できる防護柵を提供することを目的とする。
請求項2,4の発明は、間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱間に上下ロープ材を設け、これら上下ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記上下ロープ材に連結したものである。
また、請求項の発明は、間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱側に縦ロープ材を設け、前記支柱の前記縦ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記縦ロープ材に連結したものである。
また、請求項の発明は、前記上下ロープ材の端部間で前記支柱側に縦ロープ材を設け、前記縦ロープ材間に前記網を設けたものである。
また、請求項の発明は、前記上下ロープ材に緩衝具を設けたものである。
また、請求項の発明は、前記縦ロープ材に緩衝具を設けたものである。
また、請求項6の発明は、前記上下ロープ材と前記支柱側の縦ロープ材とからなる外枠ロープ材を備え、この外枠ロープ材内に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記外枠ロープ材に連結したものである。
また、請求項の発明は、前記網体の上下端部側を緩衝具により前記支柱にそれぞれ連結したものである。
また、請求項の発明は、前記網体を緩衝具により前記縦ロープ材に連結したものである。
また、請求項の発明は、前記緩衝具がコイル状をなすものである。
また、請求項の発明は、前記網体に力が作用したとき、前記緩衝具の外径が拡大するものである。
また、請求項10の発明は、前記網体に力が作用したとき、前記緩衝具が伸びるものである。
請求項2,4の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体が変形し、網体から力が伝わる上下ロープ材が変形し、緩衝具により衝撃力を吸収すると共に、網体がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱などに加わる力を軽減できる。
また、請求項の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体が変形し、網体から力が伝わる縦ロープ材が変形し、緩衝具により衝撃力を吸収すると共に、網体がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱などに加わる力を軽減できる。
また、請求項の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体が変形し、網体から力が伝わる上下ロープ材及び縦ロープ材が変形し、緩衝具により衝撃力を吸収すると共に、網体がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱などに加わる力を軽減できる。
また、請求項の構成によれば、所定以上の大きな衝撃力を、上下ロープ材の緩衝具により吸収することができる。
また、請求項の構成によれば、所定以上の大きな衝撃力を、縦ロープ材の緩衝具により吸収することができる。
また、請求項6の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、外枠ロープ材を備えた網体が変形し、網体から力が伝わる上下ロープ材及び縦ロープ材が変形し、緩衝具により衝撃力を吸収すると共に、網体がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱などに加わる力を軽減できる。
また、請求項の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体の四方と支柱とを連結する緩衝具により、衝撃力を吸収できる。
また、請求項の構成によれば、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体と縦ロープ材とを連結する緩衝具により、衝撃力を吸収できる。
また、請求項の構成によれば、コイル状の緩衝具の変形により衝撃力を吸収できる。
また、請求項の構成によれば、コイル状の緩衝具が拡大することにより、衝撃力を吸収できる。
また、請求項10の構成によれば、コイル状の緩衝具が伸びることにより、衝撃力を吸収できる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、この防護柵について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図2を参照して説明する。図1に示すように、防護柵1は、斜面101に所定の間隔で立設した支柱2と、これら支柱2,2の間を設ける網体3と、前記支柱2,2間に設ける上下ロープ材4U,4Sと、前記支柱2,2でそれら上,下ロープ材4U,4S間に設けられる左右の縦ロープ材5,5を備え、この例では、それら上,下ロープ材4U,4Sと左右の縦ロープ材5,5により外枠ロープ材6を構成し、この外枠ロープ材6内に前記網体3を配置し、その外枠ロープ材6の両側上下を連結部7により前記支柱2,2の上下に連結している。
前記網体3は、外縁ロープ材11と、この外縁ロープ材11内に配置した一側方向の一側ロープ材12及び他側方向の他側ロープ材13とを備え、これら複数のロープ材12,13は斜め方向に配置され、相互に交差し、その交差箇所においてそれらロープ材12,13を交差固定具16により固定している。また、網体3には、該網体3より網目の小さい補助網体17が重ねて設けられている。尚、外縁ロープ材は、上下の縁ロープ材11U,11Sと左右の縁ロープ材11T,11Tを備える。そして、縁ロープ材11U,11S,11T,11Tが前記上ロープ材4U,下ロープ材4S,縦ロープ材5,5に対応する。
前記網体3は、複数の緩衝具14により外枠ロープ材6に連結され、前記緩衝具14として、コイル状部材15を用いており、外枠ロープ材6の上下ロープ材4U,4S及び左右の縦ロープ材5,5と、前記外縁ロープ材11の対応部分とを、長さ方向を合わせたコイル状部材15に挿通して連結している。具体的な係止方法としては、外枠ロープ材6と外縁ロープ材11とを重ねた状態で、コイル状部材15の一方の端部15Sをそれら外枠ロープ材6と外縁ロープ材11の外側に巻き付けるように回し、コイル状部材15の全長を外枠ロープ材6と外縁ロープ材11に巻装する。尚、コイル状部材15は、バネ鋼などの弾性復元力を有する材質のものを用いたり、合成樹脂などの弾性復元力の小さいものを用いたりすることができ、いずれにしても、弾性変形範囲においてエネルギーを吸収し、塑性変形範囲では破損するまでエネルギーを吸収することができる。外枠ロープ材6の上下ロープ材4U,4S及び左右の縦ロープ材5,5と、前記外縁ロープ材11の対応部分とは少なくとも1つの緩衝具14により連結されるが、この例では、複数の緩衝具14により連結している。
この場合、1個のコイル状部材15の変形による衝撃力吸収量を予め測定しておけば、用いるコイル状部材15の数量と強さなどにより、衝撃力吸収量を簡便に設定できる。また、外枠ロープ材6と外縁ロープ材11とにコイル状部材15を巻装することにより、網体3を簡便に取り付けることができる。
そして、網体3が落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、コイル状部材15が拡径変形し、衝撃力を吸収し、コイル状部材15から加わる力により、外ロープ材11に張力が発生する。この場合、外ロープ材11は両端上下が支柱2,2に連結されているから、前記衝撃力は、支柱2の上下の2点に加わり、該支柱2における曲げモーメントの発生が抑制される。
このように本実施例では、間隔を置いて支柱2,2を立設すると共に、これら支柱2,2間に網体3を設けた防護柵において、支柱2,2間に上下ロープ材4U,4Sを設け、これら上下ロープ材4U,4S間に網体3を設けると共に、該網体3を緩衝具14により上下ロープ材4U,4Sに連結したから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3が変形し、網体3から力が伝わる上下ロープ材4U,4Sが変形し、緩衝具14により衝撃力を吸収すると共に、この例では、緩衝具14が拡径して網体3がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減できる。
また、このように本実施例では、間隔を置いて支柱2,2を立設すると共に、これら支柱2,2間に網体3を設けた防護柵において、支柱2側に縦ロープ材5を設け、支柱2の縦ロープ材5,5間に網体3を設けると共に、該網体3を緩衝具14により縦ロープ材5に連結したから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3が変形し、網体3から力が伝わる縦ロープ材5が変形し、緩衝具14により衝撃力を吸収すると共に、網体3がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減できる。
また、このように本実施例では、上下ロープ材4U,4Sの端部間で支柱2側に縦ロープ材5を設け、縦ロープ材5,5間に網3を設けたから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3が変形し、網体3から力が伝わる上下ロープ材4U,4S及び縦ロープ材5,5が変形し、緩衝具14により衝撃力を吸収すると共に、網体3がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減できる。
また、このように本実施例では、上下ロープ材4U,4Sと支柱2側の縦ロープ材5,5とからなる外枠ロープ材6を備え、この外枠ロープ材6内で、該外枠ロープ材6と間隔をおいて網体3を設けると共に、該網体3を緩衝具14により外枠ロープ材6に連結したから、網体3の変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減できる。
また、このように本実施例では、網体3を緩衝具14により縦ロープ材5に連結したから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3と縦ロープ材5とを連結する緩衝具14により、衝撃力を吸収できる。
また、このように本実施例では、緩衝具14がコイル状をなすコイル状部材15であるから、コイル状の緩衝具14の変形により衝撃力を吸収できる。
また、このように本実施例では、網体3に力が作用したとき、緩衝具14の外径が拡大するから、コイル状部材15が拡大することにより、衝撃力を吸収できる。
また、本実施例上の効果として、コイル状部材15の数や取付位置などにより、緩衝具14全体による衝撃力吸収量を簡便に設定できる。また、外枠ロープ材6と外縁ロープ材11とにコイル状部材15を巻装することにより、網体3を簡便に取り付け、また、交換することもできる。また、網体3の上下2箇所のみを支柱2の上下に連結することにより、支柱2における曲げモーメントの発生をさらに抑制できる。さらに、コイル状部材15を巻き付けることにより、略並行に配置したロープ材同士を、簡便に連結することができる。
図3〜図4は、本発明の実施例2を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の緩衝具14Aは、外枠ロープ材6に交差方向に配置したコイル状部材15を用い、その係止方法としては、前記コイル状部材15を回すことにより、外枠ロープ材6と外縁ロープ材11の一方に巻き付けた後、さらに、コイル状部材15を回して他方に巻き付け、端部15Sを結束具19によりコイル部材15の途中に連結することにより、外枠ロープ材6と外縁ロープ材とを交差方向のコイル状部材15により連結している。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用,効果を奏する。
また、このように本実施例では、網体3に力が作用したとき、緩衝具14Aが伸びるから、コイル状の緩衝具14Aであるコイル状部材15が伸びることにより、衝撃力を吸収できる。
尚、この実施例2及び上記実施例1において、線材同士が密着した密コイルバネ状のコイル部材15を用いることができる。
図5は、本発明の実施例3を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、複数の前記緩衝具14,14Aを用いており、緩衝具14,14Aを交互に配置している。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用,効果を奏し、また、同一のコイル状部材15を用いた場合、緩衝具14と、この緩衝具14より弾性変形範囲の大きな緩衝具14Aとを組み合わせにより、効果的に衝撃力を吸収することができる。
図6は、本発明の実施例4を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、外枠ロープ材6の上下、又は上下ロープ材4U,4S、又は縦ロープ材5,5の上下を連結した支柱2,2の間に、中間の支柱2Aを設け、該中間の支柱2,2に係止部18,18により、上下ロープ材4U,4Sを形成しており、上記各実施例と同様な作用,効果を奏する。尚、縦ロープ材5を設けた支柱2,2間に設ける支柱2Aの数は適宜選定可能であり、また、係止部18は、上下ロープ材4U,4Sの左右方向の移動を許容するものが好ましい。
図7〜図9は、本発明の実施例5を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱2,2間に前記上下ロープ材4U,4Sを配置し、これら上下ロープ材4U,4Sの間に前記網体3を配置し、複数の緩衝具20により、前記上下ロープ材4U,4Sと外縁ロープ材11の対応箇所を連結している。尚、この例では、上ロープ材4Uと外縁ロープ材11とを2つの緩衝具20により連結し、下ロープ材4Uと外縁ロープ材11とを2つの緩衝具20により連結している。
前記緩衝具20は、2つの挟持体21,21と、締付用のボルト22及びナット23などで構成するものが例示される。前記上下ロープ材4U,4Sと外縁ロープ材11の対応箇所に、それぞれ接続ロープ材24,24の基端を連結し、それら接続ロープ材24,24Aの先端側をそれぞれ収納する二つの溝25,25を、前記挟持体21,21に刻設し、溝25,25に接続ロープ材24,24が収納されるように、挟持体21,21を接続ロープ材24,24の両側からそれぞれ当接し、該挟持体21,21の貫通孔26,26に前記ボルト22を挿通してナット23で締め付け、それら接続ロープ材24,24を把持する。ボルト22,ナット23の締付力によって接続ロープ材24,24の挟持力(圧着力)を調整できるようになっている。そして、二つの溝25,25に、上下ロープ材4U,4Sの接続ロープ材24と外縁ロープ材11の接続ロープ材24とをそれぞれ収納し、接続ロープ材24,24が十分摺動できるだけの余長部24A,24Aを突き出しておく。ボルト22及びナット23で接続ロープ材24,24を所定の摩擦力で把持し、接続ロープ材24,24に設定以上の張力が作用したときに、余長部24A,24Aの摺動を許容するものである。このように緩衝具20を設けることにより、接続ロープ材24,24が緩衝具20に対して摺動するので、衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。
また、縦ロープ材5を用いずに、網体3の両端上下を、それぞれ緩衝具20により連結している。この場合、外縁ロープ材11の両端上下に前記接続ロープ材24を設けると共に、支柱2の上下に接続ロープ材24を設け、対応する接続ロープ材24,24を前記挟持体21,21により把持する。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
また、この例では、縦ロープ材5の代わりに、網体3の縦の縁ロープ材11T,11Tの上下を、緩衝具20を用いて支柱2に連結することにより、支柱2における曲げモーメントの発生を抑制できる。
図10は、本発明の実施例6を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、実施例5において、網体3の縦の縁ロープ材11T,11Tの中間部分を、複数の緩衝具20を用いて支柱2に連結しており、緩衝具20における接続ロープ材24,24の摩擦摺動により、衝撃力を吸収し、さらに、摩擦摺動した余長部24Aの分だけ、網体3が変形し、衝撃力を吸収することができる。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
図11は、本発明の実施例7を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、支柱2,2の間に設ける網体3と、前記支柱2,2間に設ける上下ロープ材4U,4Sとを備える。
前記網体3は、横方向の横ロープ材32及び縦方向の縦ロープ材33を備え、これら複数のロープ材32,33は相互に交差し、その交差箇所においてそれらロープ材32,33を前記交差固定金具16により固定してなり、網体3には前記補助網体17が重ねられている。
また、網体3の上下に位置する縦ロープ材33の端部33Tを、接続ロープ材として、前記緩衝具20の挟持体21により把持すると共に、上下ロープ材4U,4Sに連結した接続ロープ材24を前記挟持体21により把持し、また、網体3の左右に位置する横ロープ材32の端部32Tを、接続ロープ材として、前記緩衝具20の挟持体21により把持すると共に、支柱2に連結又は支柱2側に固定した接続ロープ材24を前記挟持体21により把持している。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
また、横ロープ材32と縦ロープ材33の両端に緩衝具20を設けることにより、横ロープ材32と縦ロープ材33の2倍の数の緩衝具20を備え、該緩衝具20による衝撃吸収を吸収できると共に、端部32T,33Tの摺動により網体3の変形量を大きくすることができ、衝撃吸収効果に優れたものとなる。
図12は、本発明の実施例8を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例7において、上下ロープ材4U,4Sの端部を大型緩衝具20Aにより支柱2,2に連結又は支柱2,2側に固定している。前記大型緩衝具20Aは、接続ロープ材24より大径な上下ロープ材4U,4Sを把持するために前記緩衝具20より大型に形成されているが、それ以外は緩衝具20と同一構成である。
支柱2の上下に上下ロープ材4U,4Sと同径の接続ロープ材34を連結し、図9に示したように、接続ロープ材34と上下ロープ材4U,4Sの端部側とを前記挟持体21により把持し、接続ロープ材34の端部側に余長部を設け、上下ロープ材4U,4Sの端部側を余長部とする。
そして、大型緩衝具20Aにおけるロープ材4U,4S,34の摩擦力は、緩衝具20におけるロープ材24,32T,33Tより大きく、網体3が落石等の衝撃力を受けると、初めに緩衝具20においてロープ材の摩擦摺動が発生し、大型緩衝具20Aでは、かなり大きな衝撃力により張力が発生しないとロープ材が摩擦摺動しない。したがって、通常の衝撃力は緩衝具20において吸収し、大崩落のような想定外の大きな衝撃力に対して、大型緩衝具20Aが作用して該衝撃力を吸収することができる。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用,効果を奏する。
また、このように本実施例では、支柱2,2間に上下ロープ材4U,4Sを設け、この上下ロープ材4U,4Sの途中に大型緩衝具20Aを設け、網体3を緩衝具20により上下ロープ材4U,4Sに連結し、大型緩衝具20Aの把持によるロープ材の摩擦力が、緩衝具20の把持によるロープ材の摩擦力より大きいから、通常は網体3周囲の緩衝具20におけるロープ材の摩擦摺動により落石等の衝撃力を吸収し、さらに大きな衝撃力に対して大型緩衝具20におけるロープ材の摩擦摺動により衝撃力を吸収することができる。
図13は、本発明の実施例9を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は、実施例1〜4の変形例であって、上下ロープ材4U,4Sと支柱2との連結箇所に大型緩衝具20Aを設けると共に、縦ロープ材5と支柱2との連結箇所に大型緩衝具20Aを設けており、同図に示すように、隣り合う支柱2,2の上下の連結部7,7に、上下ロープ材4U,4Sと同径の接続ロープ材34を連結し、図9に示したように、接続ロープ材34と上下ロープ材4U,4Sの端部側とを前記挟持体21により把持し、接続ロープ材34の端部側に余長部を設け、上下ロープ材4U,4Sの端部側を余長部とする。尚、接続ロープ材34は、上下ロープ材4U,4Sの一部を構成する。
また、支柱2の上下の連結具7,7に、縦ロープ材5と同径の接続ロープ材35を連結し、図9に示したように、接続ロープ材35と縦ロープ材5の端部側とを前記挟持体21により把持し、接続ロープ材35の端部側に余長部を設け、縦ロープ材5の端部側を余長部とする。尚、接続ロープ材35は、縦ロープ材5の一部を構成する。
そして、前記上下ロープ材4U,4S及び縦ロープ材5,5と、これらに対応する外縁ロープ材11とを複数の前記緩衝具14により連結する。
上記実施例のように上下ロープ材4U,4Sと縦ロープ材5,5を一体とした外枠ロープ材を用いたものでも、本実施例のように、それぞれ別々に支柱2に連結したものでもよく、さらに、接続ロープ材34,34,35,35と大型緩衝具20Aとを用いて支柱2に連結してもよい。
このように本実施例では、間隔を置いて支柱2,2を立設すると共に、これら支柱2,2間に網体3を設けた防護柵において、支柱2,2間に上下ロープ材4U,4Sを設け、これら上下ロープ材4U,4S間に網体3を設けると共に、該網体3を緩衝具14により上下ロープ材4U,4Sに連結し、前記上下ロープ材4U,4Sに大型の緩衝具20Aを設けたから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3が変形し、網体3から力が伝わる上下ロープ材4U,4Sが変形し、緩衝具14により衝撃力を吸収すると共に、この例では、緩衝具14が拡径して網体3がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減でき、さらに、所定以上の衝撃力を受けると、緩衝具20Aにおいて上下ロープ材4U,4Sと接続ロープ材35が摩擦摺動して、衝撃力を吸収することができる。
また、このように本実施例では、間隔を置いて支柱2,2を立設すると共に、これら支柱2,2間に網体3を設けた防護柵において、支柱2側に縦ロープ材5を設け、支柱2の縦ロープ材5,5間に網体3を設けると共に、該網体3を緩衝具14により縦ロープ材5に連結したから、落石や土砂崩れ,雪崩等の衝撃力を受けると、網体3が変形し、網体3から力が伝わる縦ロープ材5が変形し、緩衝具14により衝撃力を吸収すると共に、網体3がさらに変形するから、変形量が大となり、衝撃力を効率よく吸収できると共に、支柱2などに加わる力を軽減でき、さらに、所定以上の衝撃力を受けると、緩衝具20Aにおいて縦ロープ材5と接続ロープ材35が摩擦摺動して、衝撃力を吸収することができる。
図14は、本発明の実施例10を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例は、緩衝具20,20Aを備えた実施例の変形例であり、ロープ材24の端部に、挟持体21に係止するストッパ39を設けており、ロープ材24が摩擦摺動して衝撃力を吸収し、ストッパ3が挟持体21に係止した後は、ロープ材24は摺動することなく、その張力などにより衝撃力に対抗する。
また、上記ストッパ3は、上述した実施例で挟持体21により把持される各ロープ材4U,4S,5,24,32,33,34,35の端部に設けることができる。したがって、一例として、実施例9などでは、緩衝具20の挟持体21にストッパ39が係止した後、上下ロープ材4U,4S及び縦ロープ材5が挟持体21に対して摺動することになる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、コイル状の緩衝具と挟持体を備えた緩衝具を例示したが、各種の緩衝具を用いることができる。また、本発明の各ロープ材は、ワイヤーロープや合成樹脂製ロープなど各種のロープ材を用いることができる。
本発明の実施例1を示す防護柵の正面図である。 同上、コイル状部材からなる緩衝具の説明図である。 本発明の実施例2を示す防護柵の正面図である。 同上、コイル状部材からなる緩衝具の説明図である。 本発明の実施例3を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例4を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例5を示す防護柵の正面図である。 同上、防護柵の要部の正面図である。 同上、緩衝具の断面図である。 本発明の実施例6を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例7を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例8を示す防護柵の正面図である。 本発明の実施例9を示す防護柵の要部の正面図である。 本発明の実施例10を示す防護柵の要部の正面図である。
1 防護柵
2 支柱
3 網体
4U 上ロープ材
4S 下ロープ材
5 縦ロープ材
6 外枠ロープ材
14,14A 緩衝具
15 コイル状部材
20 緩衝具
34 接続ロープ材(上下ロープ材の一部を構成)
35 接続ロープ材(縦ロープ材の一部を構成)

Claims (10)

  1. 間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱側に縦ロープ材を設け、前記支柱の前記縦ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記縦ロープ材に連結したことを特徴とする防護柵。
  2. 間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱間に上下ロープ材を設け、これら上下ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記上下ロープ材に連結し
    前記上下ロープ材の端部間で前記支柱側に縦ロープ材を設け、前記縦ロープ材間に前記網体を設けたことを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱側に縦ロープ材を設け、前記支柱の前記縦ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記縦ロープ材に連結し
    前記縦ロープ材に緩衝具を設けたことを特徴とする防護柵。
  4. 間隔を置いて支柱を立設すると共に、これら支柱間に網体を設けた防護柵において、前記支柱間に上下ロープ材を設け、これら上下ロープ材間に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記上下ロープ材に連結し
    前記網体の上下端部側を緩衝具により前記支柱にそれぞれ連結したことを特徴とする防護柵。
  5. 前記上下ロープ材に緩衝具を設けたことを特徴とする請求項記載の防護柵。
  6. 前記上下ロープ材と前記支柱側の縦ロープ材とからなる外枠ロープ材を備え、この外枠ロープ材内に前記網体を設けると共に、該網体を緩衝具により前記外枠ロープ材に連結したことを特徴とする請求項記載の防護柵。
  7. 前記網体を緩衝具により前記縦ロープ材に連結したことを特徴とする請求項記載の防護柵。
  8. 前記緩衝具がコイル状をなすことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の防護柵。
  9. 前記網体に力が作用したとき、前記緩衝具の外径が拡大することを特徴とする請求項記載の防護柵。
  10. 前記網体に力が作用したとき、前記緩衝具が伸びることを特徴とする請求項記載の防護柵。
JP2008162599A 2008-06-20 2008-06-20 防護柵 Active JP5142082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162599A JP5142082B2 (ja) 2008-06-20 2008-06-20 防護柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162599A JP5142082B2 (ja) 2008-06-20 2008-06-20 防護柵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010001679A JP2010001679A (ja) 2010-01-07
JP5142082B2 true JP5142082B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41583608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008162599A Active JP5142082B2 (ja) 2008-06-20 2008-06-20 防護柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5142082B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5670927B2 (ja) * 2012-01-27 2015-02-18 株式会社ライテク 防護柵
CN104154176A (zh) * 2013-05-15 2014-11-19 金森藤平商事株式会社 钢索的把持金属零件及使用该金属零件的冲击力吸收构造
JP6504837B2 (ja) * 2014-01-30 2019-04-24 一般財団法人電力中央研究所 膜状部材の支持方法及び膜状部材の支持構造
JP6524424B2 (ja) * 2015-05-07 2019-06-05 有限会社フジカ 歩道設置型防災シェルター
JP6523075B2 (ja) * 2015-06-30 2019-05-29 東京製綱株式会社 落石防護柵
JP6775313B2 (ja) * 2016-03-30 2020-10-28 東亜グラウト工業株式会社 飛来物防護バリア
WO2018069970A1 (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 株式会社プロテックエンジニアリング 透過型捕捉構造物
CN108035267B (zh) * 2018-01-06 2023-08-15 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 叠缩套管减振装置、落石减振棚洞、设计方法
JP6518849B1 (ja) * 2019-01-23 2019-05-22 株式会社プロテックエンジニアリング 防護柵
JP7356145B2 (ja) * 2020-03-12 2023-10-04 株式会社トライテック 衝撃吸収ユニットおよび落石防止システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60184955U (ja) * 1984-05-17 1985-12-07 タキロン株式会社 フエンス用ネツト
JP2907213B1 (ja) * 1998-07-28 1999-06-21 日本サミコン株式会社 衝撃吸収柵
JP3960595B2 (ja) * 2002-04-26 2007-08-15 朝日スチール工業株式会社 積雪地用フエンス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010001679A (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5142082B2 (ja) 防護柵
JP4188998B2 (ja) 衝撃吸収防護柵
JP3413571B2 (ja) 衝撃吸収防護柵および衝撃吸収方法
WO2011065448A1 (ja) 防護柵の網体用緩衝装置
KR20150034826A (ko) 지주 구조
JP6393850B1 (ja) 防護柵における支柱の立設構造
JP5595325B2 (ja) 防護柵
JP6228946B2 (ja) 防護柵
JP4549427B1 (ja) 防護柵
JP2018115420A (ja) 防護柵
JP2017193882A (ja) 衝撃吸収体
JP6188242B2 (ja) 支柱ユニット
JP2907213B1 (ja) 衝撃吸収柵
JP4996198B2 (ja) 衝撃吸収フェンス
JP5282122B2 (ja) ダンパー装置及びエネルギー吸収体
JP2003239225A (ja) ストーンガード
JP2649894B2 (ja) 衝撃吸収柵
JP7202586B1 (ja) 防護柵
JP2007023566A (ja) 衝撃吸収構造体
JP2003003425A (ja) 衝撃吸収防護柵
JP5923058B2 (ja) 防護柵
JP2009228242A (ja) 防護柵の補強方法
JP4599459B1 (ja) 防護体と既設防護体の改造方法
JP2907212B1 (ja) 衝撃吸収柵
JP6979838B2 (ja) 緩衝装置及び落石防護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121029

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5142082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121111

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250