JP5136838B2 - 動力伝達チェーン - Google Patents

動力伝達チェーン Download PDF

Info

Publication number
JP5136838B2
JP5136838B2 JP2007289770A JP2007289770A JP5136838B2 JP 5136838 B2 JP5136838 B2 JP 5136838B2 JP 2007289770 A JP2007289770 A JP 2007289770A JP 2007289770 A JP2007289770 A JP 2007289770A JP 5136838 B2 JP5136838 B2 JP 5136838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
chain
concave curved
link
transmission member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007289770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009115233A (ja
Inventor
誠二 多田
繁夫 鎌本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2007289770A priority Critical patent/JP5136838B2/ja
Priority to PCT/JP2008/070327 priority patent/WO2009060946A1/ja
Priority to CN2008801150846A priority patent/CN101855473B/zh
Priority to EP08847213A priority patent/EP2211074B1/en
Priority to US12/734,506 priority patent/US8617017B2/en
Publication of JP2009115233A publication Critical patent/JP2009115233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5136838B2 publication Critical patent/JP5136838B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

この発明は、動力伝達チェーンに関するものである。
自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力伝達チェーンには、例えば、チェーン進行方向に隣接するリンク同士を、互いに転がり運動可能なピンおよびインターピースで連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に係るリンクには、チェーン進行方向に並ぶ一対の貫通孔が形成されており、この一対の貫通孔の間に柱部が設けられている。一方の貫通孔には、ピンが圧入固定されているとともにインターピースが遊嵌されており、他方の貫通孔にはピンが遊嵌されているとともにインターピースが圧入固定されている。対応する貫通孔に遊嵌されたピンおよびインターピースは、当該貫通孔において柱部側に配置されている。
同一の貫通孔に嵌合されたピンおよびインターピースは、隣り合うリンク同士の屈曲に連動して互いに転がり運動する。隣り合うリンク同士の屈曲は、対応する貫通孔に遊嵌されたピンおよびインターピースが柱部に当接することにより所定の角度で規制される。
特開2006―226451号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の動力伝達チェーンでは、隣り合うリンク同士の屈曲が規制されるときに、異音が発生するおそれがある。すなわち、隣り合うリンク同士の屈曲が規制されるときに、対応する貫通孔に遊嵌されたピンおよびインターピースが柱部に衝突し、それよって異音が発生するおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、異音を低減することができる動力伝達チェーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、複数のリンク(2,102a,102b)と、これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材(3)とを備える動力伝達チェーンにおいて、各連結部材は、一対の端部(16,17)のそれぞれにプーリ係合用の動力伝達部(16a,17a)を有する第1の動力伝達部材(10)と、第1の動力伝達部材と対をなす第2の動力伝達部材(11)とを含み、各リンクは、チェーン進行方向(X)に並ぶ第1および第2の貫通孔(7,8)を含み、第1の貫通孔には、第1の動力伝達部材が相対移動可能に嵌め入れられているとともに第2の動力伝達部材が相対移動を規制されて嵌め入れられ、第2の貫通孔には、第1の動力伝達部材が相対移動を規制されて嵌め入れられているとともに第2の動力伝達部材が相対移動可能に嵌め入れられ、各リンクの第1および第2の貫通孔間を仕切る柱部(9,109)の一対の側部(24,25,124,125)のそれぞれが、柱部の高さ方向(V)の中央部において対応する貫通孔側へ突出する凸部(26,29,126,129)と、柱部の高さ方向に関して凸部を挟んで配置される一対の凹湾曲部(27,28,30,31,127,128,130,131)とを含み、各柱部の各側部において、凸部の頂部(26a,29a)を挟んだ一対の斜面(32,37)のそれぞれに、リンク間の屈曲角度を規制するときに対応する動力伝達部材の対応する面(13a,13b,18a,18b)に当接する平坦部(33,34,38,39)が形成され、その平坦部と凹湾曲部との間が凸湾曲部(35,36,40,41)によって接続されていることを特徴とする動力伝達チェーン(1,101)である(請求項1)。
本発明によれば、第1および第2の動力伝達部材がそれぞれ対応する平坦部に当接することでリンク間の屈曲が規制される。平坦部が柱部の高さ方向中央部付近にのみ設けられているので、各動力伝達部材が対応する平坦部に衝突するときの衝撃を低減することができる。これにより、リンク間の屈曲を規制するときに生じる異音を低減することができる。また、柱部の高さ方向に関して凸部を挟んだ両側に一対の凹湾曲部を設けることでリンクを軽量化することができ、ひいては、動力伝達チェーンを軽量化することができる。
また、上記複数のリンクは、連結ピッチ(P)が相対的に長い長ピッチリンク(102b)と、連結ピッチが相対的に短い短ピッチリンク(102a)とを含み、長ピッチリンクの柱部の凹湾曲部の曲率半径(R5〜R8)が、短ピッチリンクの柱部の凹湾曲部の曲率半径(R1〜R4)よりも小さくされている場合がある(請求項2)。
この場合、凹湾曲部の曲率半径が長ピッチリンクと短ピッチリンクとで互いに異なるので、凹湾曲部の大きさの違いにより、長ピッチリンクと短ピッチリンクとを目視によって識別することができる。これにより、例えば、長ピッチリンクを配置すべきところに短ピッチリンクを配置するというような誤組立を防止することができる。また、長ピッチリンクに係る凹湾曲部の曲率半径を短ピッチリンクに係る凹湾曲部の曲率半径よりも小さくすることで、長ピッチリンクを短ピッチリンクよりも軽量化することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動力伝達チェーン1を備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機100の要部構成を模式的に示す斜視図である。また、図2は、ドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)および動力伝達チェーン1の一部の断面図である。図1では、動力伝達チェーン1の一部を断面で示している。
図1を参照して、チェーン式無段変速機100(以下では、単に「無段変速機100」ともいう。)は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単に「チェーン1」ともいう。)とを備えている。
図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源(図示せず)に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられており、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでおり、これらのシーブ面62a,63a間に溝が形成されている。チェーン1は、この溝内において、一対のシーブ面62a,63aに強圧に挟まれて保持されている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されている。油圧アクチュエータは、無段変速機100の変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させて、溝幅を変化させるようになっている。溝幅を変化させることで、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、ドライブプーリ60のチェーン1に関する有効半径(以下、「ドライブプーリ60の有効半径」ともいう。)を変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられている。ドリブンプーリ70は、対向する一対のシーブ面72a,73aをそれぞれ有する固定シーブ72および可動シーブ73を備えている。これらのシーブ面72a,73a間に溝が形成されており、チェーン1は、この溝内において、一対のシーブ面72a,73aに強圧に挟まれて保持されている。
ドリブンプーリ70の可動シーブ73には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されている。油圧アクチュエータは、無段変速機100の変速時に、溝幅を変化させることで、出力軸71の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、ドリブンプーリ70のチェーン1に関する有効半径(以下、「ドリブンプーリ70の有効半径」ともいう。)を変更できるようになっている。
無段変速機100の減速比が最も高い場合(アンダードライブ時)には、ドライブプーリ60の有効半径が最小とされ、ドリブンプーリ70の有効半径が最大とされる。一方、無段変速機100の増速比が最も高い場合(オーバードライブ時)には、ドライブプーリ60の有効半径が最大とされ、ドリブンプーリ70の有効半径が最小とされる。
図3は、チェーン1の要部の断面図である。また、図4は、図3のIV−IV線に沿うチェーン1の断面図である。図3は、チェーン1の直線領域を示している。また、図4において、(a)は、チェーン1の正側(チェーン1の本来の屈曲方向)への屈曲が設計上最大となった状態を示しており、(b)は、チェーン1の負側(チェーン1の本来の屈曲方向と反対の方向)への屈曲が設計上最大となった状態を示している。
図3および図4を参照して、チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材3とを含む。以下では、チェーン1の進行方向に沿う方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交し且つ連結部材3の長手方向に沿う方向をチェーン幅方向Wといい、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンク2は、概ね矩形状に形成された例えば鋼板製の板状の部材である。リンク2は、チェーン進行方向Xに並んで配置されているとともに、チェーン幅方向Wに並べられて複数の列を形成している。チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2は、連結部材3によって互いに屈曲可能に連結されている。本実施形態では、同種のリンク(後述の短ピッチリンク)が各リンク2として用いられており、各リンク2の形状はほぼ同一とされている。また、各リンク2の外周形状は、滑らかな曲線によって形成されており、応力集中の生じ難い形状とされている。
各リンク2は、図4に示すように、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ前端部4および後端部5、ならびに、前端部4および後端部5間に配置される中間部6を含む。前端部4には、第1の貫通孔としての前貫通孔7が形成されており、後端部5には、第2の貫通孔としての後貫通孔8が形成されている。前貫通孔7および後貫通孔8は、チェーン進行方向Xの前後に並んでいる。また、中間部6は、前貫通孔7および後貫通孔8間を仕切る柱部9を有している。この柱部9は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。
図3に示すように、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2において、相対的にチェーン進行方向Xの後方側のリンク2の前貫通孔7と、相対的にチェーン進行方向Xの前方側のリンク2の後貫通孔8とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応している。チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2は、これら対応する貫通孔7,8を挿通する連結部材3によって、互いに屈曲可能に連結されている。これにより、全体として無端状をなすチェーン1が形成されている。
各連結部材3は、第1の動力伝達部材としての第1のピン10と、この第1のピン10と対をなす第2の動力伝達部材としての第2のピン11とを含む。これら対をなす第1および第2のピン10,11は、対応する同一の貫通孔(前貫通孔7または後貫通孔8)に嵌合されており、チェーン進行方向Xに関して前方側に第2のピン11が配置されている。また、これら対をなす第1および第2のピン10,11は、対応するリンク2間の屈曲に伴い、互いに転がり摺動接触するようになっている。転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触状態をいう。
図4を参照して、第1のピン10は、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第1のピン10の周面は、チェーン幅方向Wに平行に延びている。第1のピン10の周面は、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12と、チェーン進行方向Xの後方を向く背部としての後部13と、直交方向Vに対向する一対の端部としての一端部14および他端部15とを有している。
前部12は、断面形状が滑らかな曲線に形成されており、対をなす第2のピン11と対向している。前部12は、第2のピン11と接触部Tで転がり摺動接触している。前部12は、第1のピン10のうち対をなす第2のピン11と接触し得る部分といえる。後部13は、平坦面に形成されている。
一端部14は、第1のピン10の周面のうち、チェーン外周側(直交方向Vの一方)の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。また、他端部15は、第1のピン10の周面のうち、チェーン内周側(直交方向Vの他方)の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
以下では、直交方向Vのうち、一端部14から他端部15に向かう側をチェーン内周側といい、他端部15から一端部14に向かう側をチェーン外周側という。
図2および図3を参照して、第1のピン10の長手方向(チェーン幅方向W)に関する一対の端部16,17は、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンク2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。これら一対の端部16,17には、それぞれ動力伝達部としての端面16a,17aが設けられている。一対の端面16a,17aは、チェーン幅方向Wに直交する平面を挟んで対向しており、互いに対称な形状を有している。これらの端面16a,17aは、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに潤滑油膜を介して摩擦接触(係合)するためのものである。
第1のピン10は、一対のシーブ面(シーブ面62aとシーブ面63a、または、シーブ面72aとシーブ面73a)間に挟持され、これにより、第1のピン10と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン10は、その端面16a,17aが直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。
第1のピン10の端面16a,17aは、例えば球面の一部を含む形状に形成され、チェーン幅方向Wの外側に凸湾曲している。また、図2に示すように、第1のピン10の一端部14は、その他端部15よりも、チェーン幅方向Wに長手(幅広)に形成されており、これによって、端面16a,17aがチェーン内周側を向いている。チェーン幅方向Wからみて、端面16a,17aの頂部の位置は、例えば、当該端面16a,17aの図心の位置と一致している。
図3および図4を参照して、第2のピン11(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン10と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第2のピン11は、図3に示すように、第1のピン10よりも短く形成されており、その一対の端部が上記各プーリ60,70のシーブ面62a,63a,72a,73aに接触しないようにされている。チェーン進行方向Xに関して、第2のピン11は、第1のピン10よりも薄肉に形成されている。
第2のピン11の周面は、チェーン幅方向Wに延びている。図4に示すように、第2のピン11の周面は、チェーン進行方向Xの前方を向く前部18と、チェーン進行方向Xの後方を向く対向部としての後部19と、直交方向Vに関する一対の端部としての一端部20および他端部21とを有している。
後部19は、平坦部22を有している。この後部19は、対をなす第1のピン10の前部12と対向しており、前部12と接触部Tで転がり摺動接触している。また、前部18は、後部19の平坦部22と概ね平行な平坦面に形成されている。一端部20は、第2のピン11の周面のうち、チェーン外周側の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。また、他端部21は、第2のピン11の周面のうち、チェーン内周側の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
チェーン1は、いわゆる圧入タイプのチェーンとされている。具体的には、第1のピン10は、各リンク2の前貫通孔7に相対移動可能に遊嵌されていると共に、各リンク2の後貫通孔8に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されている。また、第2のピン11は、各リンク2の前貫通孔7に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されていると共に、各リンク2の後貫通孔8に相対移動可能に遊嵌されている。
換言すれば、各リンク2の前貫通孔7には、第1のピン10が相対移動可能に遊嵌されているとともに、この第1のピン10と対をなす第2のピン11が相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されている。また、各リンク2の後貫通孔8には、第1のピン10が相対移動を規制されるように圧入嵌合されているとともに、この第1のピン10と対をなす第2のピン11が相対移動可能に遊嵌されている。
上記の構成により、第1のピン10の前部12と、当該第1のピン10と対をなす第2のピン11の後部19とが、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2間の屈曲に伴って、互いに転がり摺動接触するようになっている。
図3に示すように、チェーン1は、所定の連結ピッチPを有している。連結ピッチPとは、チェーン1の直線領域における、隣り合う第1のピン10,10間の距離をいう。具体的には、チェーン1の直線領域において、リンク2の前貫通孔7内の第1および第2のピン10,11の互いの接触部Tと、当該リンク2の後貫通孔8内の第1および第2のピン10,11の互いの接触部Tとの間の、チェーン進行方向Xの距離をいう。
図5は、リンク2の柱部9の拡大図である。図5を参照して、各リンク2の柱部9は、柱部9の高さ方向(直交方向V)に関する両端部がくびれており、中央部が膨らんだ形状となっている。すなわち、各リンク2の柱部9の上記両端部には、4つの凹湾曲部27,28,30,31が設けられており、中央部には2つの凸部26,29が設けられている。各リンク2の柱部9は、前貫通孔7側の側部である一方の側部24と、後貫通孔8側の側部である他方の側部25とを含む。
以下では、柱部9の形状について詳しく説明する。
一方の側部24は、柱部9の高さ方向の中央部において前貫通孔7側へ突出する凸部26と、柱部9の高さ方向に関して凸部26を挟んで配置された一対の凹湾曲部としての上側凹湾曲部27および下側凹湾曲部28とを含む。
上側凹湾曲部27の断面形状は、例えば、曲率半径R1および中心角θ1により定まる所定の円弧形状にされている。上側凹湾曲部27の断面形状の曲率中心O1は、前貫通孔7内に配置されている。また、下側凹湾曲部28の断面形状は、曲率半径R2および中心角θ2により定まる所定の円弧形状にされている。下側凹湾曲部28の断面形状の曲率中心O2は、前貫通孔7内に配置されている。
一方、他方の側部25は、一方の側部24と概ね対称な形状とされている。すなわち、他方の側部25は、柱部9の高さ方向の中央部において後貫通孔8側へ突出する凸部29と、柱部9の高さ方向に関して凸部29を挟んで配置された一対の凹湾曲部としての上側凹湾曲部30および下側凹湾曲部31とを含む。
上側凹湾曲部30の断面形状は、例えば、曲率半径R3および中心角θ3により定まる所定の円弧形状にされており、その曲率中心O3は、後貫通孔8内に配置されている。また、下側凹湾曲部31の断面形状は、例えば、曲率半径R4および中心角θ4により定まる所定の円弧形状にされており、その曲率中心O4は、後貫通孔8内に配置されている。
上側凹湾曲部27,30の曲率半径R1,R3および下側凹湾曲部28,31の曲率半径R2,R4は、例えば、最低限の強度が柱部9に確保される範囲内で最も小さな値に設定されている。すなわち、上側凹湾曲部27,30の凹み量および下側凹湾曲部28,31の凹み量が、最低限の強度が柱部9に確保される範囲内で最も大きな値に設定されている。
各リンク2の柱部9に凹湾曲部27,28,30,31を設けることで、各リンク2が軽量化されている。これにより、チェーン1が軽量化されている。また、本実施形態では、上側凹湾曲部27,30の曲率半径R1,R3および下側凹湾曲部28,31の曲率半径R2,R4が、上記範囲内で最も小さな値に設定されているので、各リンク2がさらに軽量化されている。
各柱部9の一方の側部24において、凸部26の頂部26aを挟んだ一対の斜面32,32には、それぞれ、リンク2間の屈曲角度を規制するときに対応する動力伝達部材(第1のピン10)の対応する面に当接する平坦部33,34が形成されている。すなわち、一対の斜面32,32のうちの上側の斜面32には、上側平坦部33が形成されており、下側の斜面32には、下側平坦部34が形成されている。頂部26aの断面形状は、例えば、曲率半径R11および中心角θ11により定まる所定の円弧形状にされている。頂部26aの断面形状の曲率中心O11は、柱部9内に配置されている。
各柱部9の一方の側部24において、上側平坦部33と上側凹湾曲部27との間は、上側凸湾曲部35によって滑らかに接続されている。また、各柱部9の一方の側部24において、下側平坦部34と下側凹湾曲部28との間は、下側凸湾曲部36によって滑らかに接続されている。
上側凸湾曲部35の断面形状は、例えば、曲率半径R21および中心角θ21により定まる所定の円弧形状にされている。上側凸湾曲部35の断面形状の曲率中心O21は、柱部9内に配置されている。また、下側凸湾曲部36の断面形状は、例えば、曲率半径R22および中心角θ22により定まる所定の円弧形状にされている。下側凸湾曲部36の断面形状の曲率中心O22は、柱部9内に配置されている。
一方、各柱部9の他方の側部25において、凸部29の頂部29aを挟んだ一対の斜面37,37には、それぞれ、リンク2間の屈曲角度を規制するときに対応する動力伝達部材(第2のピン11)の対応する面に当接する上側平坦部38および下側平坦部39が形成されている。頂部29aの断面形状は、例えば、曲率半径R12および中心角θ12により定まる所定の円弧形状にされており、その曲率中心O12は、柱部9内に配置されている。
各柱部9の他方の側部25において、上側平坦部38と上側凹湾曲部30との間は、上側凸湾曲部40によって滑らかに接続されている。また、各柱部9の他方の側部25において、下側平坦部39と下側凹湾曲部31との間は、下側凸湾曲部41によって滑らかに接続されている。
上側凸湾曲部40の断面形状は、例えば、曲率半径R23および中心角θ23により定まる所定の円弧形状にされている。上側凸湾曲部40の断面形状の曲率中心O23は、柱部9内に配置されている。また、下側凸湾曲部41の断面形状は、例えば、曲率半径R24および中心角θ24により定まる所定の円弧形状にされている。下側凸湾曲部41の断面形状の曲率中心O24は、柱部9内に配置されている。
各柱部9の一方の側部24は、対応する前貫通孔7に遊嵌された第1のピン10の転がり運動(対応するリンク2間の屈曲)を妨げないようになっている。また、各柱部9の他方の側部25は、対応する後貫通孔8に遊嵌された第2のピン11の転がり運動(対応するリンク2間の屈曲)を妨げないようになっている。
また、各柱部9の一方の側部24は、対応するリンク2間の屈曲角度が許容値に達したときに(設計上の最大屈曲角度のときに)、第1のピン10に接触してそれ以上の屈曲(オーバシュート)を規制するようになっている。同様に、各柱部9の他方の側部25は、対応するリンク2間の屈曲角が許容値に達したときに(設計上の最大屈曲角のときに)、第2のピン11に接触してそれ以上の屈曲(オーバシュート)を規制するようになっている。
具体的には、図4(a)に示すように、正側へのチェーン1の屈曲が設計上最大となった状態おいて、一方の側部24の下側平坦部34には、上記「対応する動力伝達部材の対応する面」としての、前貫通孔7に遊嵌された第1のピン10の後部13の一部13aが当接しており、他方の側部25の下側平坦部39には、上記「対応する動力伝達部材の対応する面」としての、後貫通孔8に遊嵌された第2のピン11の前部18の一部18aが当接している。正側へのチェーン1の屈曲が設計上最大となった状態おいて、リンク2間の屈曲は、一対の下側平坦部34,39によって規制されている。
また、図4(b)に示すように、負側へのチェーン1の屈曲が設計上最大となった状態おいて、各柱部9の一方の側部24の上側平坦部33には、上記「対応する動力伝達部材の対応する面」としての、前貫通孔7に遊嵌された第1のピン10の後部13の一部13bが当接しており、各柱部9の他方の側部25の上側平坦部38には、上記「対応する動力伝達部材の対応する面」としての、後貫通孔8に遊嵌された第2のピン11の前部18の一部18bが当接している。負側へのチェーン1の屈曲が設計上最大となった状態おいて、リンク2間の屈曲は、一対の上側平坦部33,38によって規制されている。
本実施形態では、上側平坦部33,38および下側平坦部34,39が柱部9の高さ方向の中央部付近にのみ設けられているので、第1のピン10の後部13および第2のピン11の前部18がそれぞれ対応する平坦部33,34,38,39に衝突するときの衝撃が低減されている。
すなわち、上記「対応する動力伝達部材の対応する面」としての前部18の一部18a,18bおよび後部13の一部13a,13bは、第1のピン10および第2のピン11が転がり運動するときの移動速度が比較的小さい部分であり、この部分を対応する平坦部33,34,38,39に当接させることで、上記衝撃を低減することができる。これにより、リンク2間の屈曲を規制するときに生じる異音が低減されている。
また、本実施形態では、第1のピン10の後部13および第2のピン11の前部18がそれぞれ対応する平坦部33,34,38,39に衝突するときに、柱部9を撓ませて、上記衝突による衝撃を吸収することができる。すなわち、各リンク2の柱部9に凹湾曲部27,28,30,31が設けられているため、各リンク2の柱部9は、凹湾曲部27,28,30,31が設けられていない柱部に比べて剛性が低くなっている。したがって、第1のピン10の後部13および第2のピン11の前部18がそれぞれ対応する平坦部33,34,38,39に衝突するときに、これらの平坦部33,34,38,39に対応する柱部9を撓ませて、この撓みとともに上記衝突による衝撃を柱部9に吸収させることができる。これにより、リンク2間の屈曲を規制するときに生じる異音がさらに低減される。
さらに、本実施形態では、上述のように、上側凸湾曲部35,40および下側凸湾曲部36,41を設けることで、上側凹湾曲部27,30および下側凹湾曲部28,31の凹み量を大きくできるようになっている。
図5の一部を拡大した図である図6を参照して下側凸湾曲部41を例にとって説明すると、例えば、下側平坦部39と下側凹湾曲部31との間が平坦部Fによって滑らかに接続されている場合、当該平坦部Fおよびこれに対応する下側凹湾曲部31の断面形状は、図6において二点鎖線で示す形状となり、下側凹湾曲部31の凹み量を大きくとることが困難である。
一方、下側平坦部39と下側凹湾曲部31との間が、下側凸湾曲部41によって滑らかに接続されている場合、図6において実線で示す形状と二点鎖線で示す形状との比較からわかるように、下側凹湾曲部31の凹み量を大きくすることができる。
上側凹湾曲部27,30および下側凹湾曲部28,31の凹み量を大きくすることで、リンク2間の屈曲を規制するときに、第1のピン10および第2のピン11を対応する平坦部33,34,38,39に確実に当接させることができる。これにより、リンク2間の屈曲を規制するときに生じる異音が確実に低減されている。また、上記凹み量を大きくすることで、各リンク2の軽量化が確実に達成されている。
さらにまた、本実施形態では、各リンク2の柱部9に凹湾曲部27,28,30,31を設けることで、この凹湾曲部27,28,30,31に潤滑剤を停留させて、潤滑不足による第1および第2のピン10,11の摩耗を低減することができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係るチェーン101の要部の断面図である。また、図8は、上記他の実施形態に係るチェーン101を構成する短ピッチリンク102aおよび長ピッチリンク102bの平面図である。この図8において、(a)は、連結ピッチPが相対的に短い短ピッチリンク102aの平面図を示しており、(b)は、連結ピッチPが相対的に長い長ピッチリンク102bの平面図を示している。図8(a)に示す短ピッチリンク102aは、上述の実施形態においてリンク2として用いられているものである。したがって、本実施形態では、主として、長ピッチリンク102bについて詳しく説明する。また、この図7および図8において、上述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7および図8を参照して、この実施形態に係るチェーン101が、前述の実施形態に係るチェーン1と主に相違するのは、チェーン101を構成するリンクとして、連結ピッチPが相対的に長い長ピッチリンク102bと、連結ピッチPが相対的に短い短ピッチリンク102aとが用いられていることにある。
図8に示すように、長ピッチリンク102bは、短ピッチリンク102aと概ね同一の形状を有する例えば鋼板製の板状の部材である。すなわち、長ピッチリンク102bは、柱部109の形状のみが短ピッチリンク102aと異なっており、その他の部分は短ピッチリンク102aと同一となっている。柱部109の高さ方向(直交方向V)に関して、長ピッチリンク102bの柱部109の両端部には、4つの凹湾曲部127,128,130,131が設けられており、中央部には2つの凸部126,129が設けられている。
また、図7に示すように、短ピッチリンク102aおよび長ピッチリンク102bは、それぞれ、チェーン幅方向Wに並べられて列を形成している。同一の列におけるリンクは、同種のリンク(短ピッチリンク102aまたは長ピッチリンク102b)によって構成されている。
短ピッチリンク102aにより形成された列と、長ピッチリンク102bにより形成された列とは、チェーン進行方向Xにランダムに並んで配置されている。例えば、短ピッチリンク102aにより形成された列と、長ピッチリンク102bにより形成された列とが、チェーン進行方向Xに交互に並んで配置されている。チェーン進行方向Xに隣接するリンクは、連結部材3によって互いに屈曲可能に連結されている。これにより、無端状のチェーン101が構成されている。
図8(b)に示すように、長ピッチリンク102bは、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ前端部4および後端部5、ならびに、前端部4および後端部5間に配置される中間部6を含む。前端部4には、前貫通孔7が形成されており、後端部5には、後貫通孔8が形成されている。また、中間部6は、前貫通孔7および後貫通孔8間を仕切る柱部109を有している。柱部109は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。
図8おいて、(a)に示す図と(b)に示す図との比較からわかるように、柱部109の高さ方向に関して、各高さにおける長ピッチリンク102bの柱部109の厚みは、対応する高さにおける短ピッチリンク102aの柱部9の厚みよりも大きくされている。
長ピッチリンク102bの柱部109は、前貫通孔7側の側部である一方の側部124と、後貫通孔8側の側部である他方の側部125とを含む。一方の側部124は、柱部109の高さ方向の中央部において前貫通孔7側へ突出する凸部126と、柱部109の高さ方向に関して凸部126を挟んで配置された一対の凹湾曲部としての上側凹湾曲部127および下側凹湾曲部128とを含む。
上側凹湾曲部127は、例えば、曲率半径R5および所定の中心角により定まる円弧形状にされており、その曲率中心は、前貫通孔7内に配置されている。また、下側凹湾曲部128は、例えば、曲率半径R6および所定の中心角により定まる円弧形状にされており、その曲率中心は、前貫通孔7内に配置されている。
また、図示はしないが、凸部126には、チェーン101のオーバシュートを規制するための上側平坦部33および下側平坦部34が設けられている。同じく図示はしないが、上側平坦部33と上側凹湾曲部127との間は、上側凸湾曲部35によって接続されており、下側平坦部34と下側凹湾曲部128との間は、下側凸湾曲部36によって接続されている。
一方、他方の側部125は、一方の側部124と概ね対称な形状とされている。すなわち、他方の側部125は、柱部109の高さ方向の中央部において後貫通孔8側へ突出する凸部129と、柱部109の高さ方向に関して凸部129を挟んで配置された一対の凹湾曲部としての上側凹湾曲部130および下側凹湾曲部131とを含む。
上側凹湾曲部130は、例えば、曲率半径R7および所定の中心角により定まる円弧形状にされており、その曲率中心は、後貫通孔8内に配置されている。また、下側凹湾曲部131は、例えば、曲率半径R8および所定の中心角により定まる円弧形状にされており、その曲率中心は、後貫通孔8内に配置されている。
図示はしないが、凸部129には、チェーン101のオーバシュートを規制するための上側平坦部38および下側平坦部39が設けられている。同じく図示はしないが、上側平坦部38と上側凹湾曲部130との間は、上側凸湾曲部40によって接続されており、下側平坦部34と下側凹湾曲部131との間は、下側凸湾曲部41によって接続されている。
上側凹湾曲部127,130の曲率半径R5,R7および下側凹湾曲部128,131の曲率半径R6,R8は、例えば、最低限の強度が柱部109に確保される範囲内で最も小さな値に設定されている。すなわち、上側凹湾曲部127,130の凹み量および下側凹湾曲部128,131の凹み量は、最低限の強度が柱部109に確保される範囲内で最も大きな値に設定されている。
短ピッチリンク102aと長ピッチリンク102bの互いに対応する位置での曲率半径R1〜R8を比較すると(R1とR5、R2とR6、R3とR7、R4とR8をそれぞれ比較すると)、長ピッチリンク102bに係る凹湾曲部の曲率半径が、目視で識別できる程度に、短ピッチリンク102aに係る凹湾曲部の曲率半径よりも小さくされている(R1>R5、R2>R6、R3>R7、R4>R8の関係が成立している。)。
すなわち、長ピッチリンク102bの柱部109の厚みが、短ピッチリンク102aの柱部9の厚みよりも大きくされているので、長ピッチリンク102bの柱部109は、短ピッチリンク102aの柱部9よりも強度が高くなっており、そのため、長ピッチリンク102bに係る凹湾曲部の曲率半径を短ピッチリンク102aに係る凹湾曲部の曲率半径より小さくしても、長ピッチリンク102bの柱部109に最低限の強度を確保できるようになっている。
各長ピッチリンク102bの柱部109に凹湾曲部127,128,130,131を設けることで、各長ピッチリンク102bが軽量化されている。これにより、チェーン101の軽量化が達成されている。また、長ピッチリンク102bに係る凹湾曲部の曲率半径が、短ピッチリンク102aに係る凹湾曲部の曲率半径よりも小さくされているので、長ピッチリンク102bは、短ピッチリンク102aよりも軽量化されている。
また、本実施形態では、長ピッチリンク102bに係る凹湾曲部の曲率半径が、目視で識別できる程度に短ピッチリンク102aに係る凹湾曲部の曲率半径よりも小さくされているので、凹湾曲部の大きさの違いにより、長ピッチリンク102bと短ピッチリンク102aとを目視によって識別することができる。これにより、例えば、長ピッチリンク102bを配置すべきところに短ピッチリンク102aを配置するというような誤組立を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について幾つか説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。すなわち、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 ドライブプーリ(ドリブンプーリ)および動力伝達チェーンの一部の断面図である。 チェーンの要部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿うチェーンの断面図である。 リンクの柱部の拡大図である。 図5の一部を拡大した図である。 本発明の他の実施形態に係るチェーンの要部の断面図である。 上記他の実施形態に係るチェーンを構成する短ピッチリンクおよび長ピッチリンクの平面図である。
符号の説明
1・・・動力伝達チェーン、2・・・リンク、3・・・連結部材、7・・・前貫通孔(第1の貫通孔)、8・・・後貫通孔(第2の貫通孔)、9・・・柱部、10・・・第1のピン(第1の動力伝達部材)、11・・・第2のピン(第2の動力伝達部材)、13a・・・後部の一部(動力伝達部材の対応する面)、13b・・・後部の一部(動力伝達部材の対応する面)、16・・・端部、16a・・・端面(動力伝達部)、17・・・端部、17a・・・端面(動力伝達部)、18a・・・後部の一部(動力伝達部材の対応する面)、18b・・・後部の一部(動力伝達部材の対応する面)、24・・・一方の側部(側部)、25・・・他方の側部(側部)、26・・・凸部、26a・・・頂部、27・・・上側凹湾曲部(凹湾曲部)、28・・・下側凹湾曲部(凹湾曲部)、29・・・凸部、29a・・・頂部、30・・・上側凹湾曲部(凹湾曲部)、31・・・下側凹湾曲部(凹湾曲部)、32・・・斜面、33・・・上側平坦部(平坦部)、34・・・下側平坦部(平坦部)、35・・・上側凸湾曲部(凸湾曲部)、36・・・下側凸湾曲部(凸湾曲部)、37・・・斜面、38・・・上側平坦部(平坦部)、39・・・下側平坦部(平坦部)、40・・・上側凸湾曲部(凸湾曲部)、41・・・下側凸湾曲部(凸湾曲部)、101・・・動力伝達チェーン、102a・・・短ピッチリンク、102b・・・長ピッチリンク、109・・・柱部、124・・・一方の側部(側部)、125・・・他方の側部(側部)、126・・・凸部、127・・・上側凹湾曲部(凹湾曲部)、128・・・下側凹湾曲部(凹湾曲部)、129・・・凸部、130・・・上側凹湾曲部(凹湾曲部)、131・・・下側凹湾曲部(凹湾曲部)、P・・・連結ピッチ、R1〜R8・・・曲率半径、X・・・チェーン進行方向

Claims (2)

  1. 複数のリンクと、これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材とを備える動力伝達チェーンにおいて、
    各連結部材は、一対の端部のそれぞれにプーリ係合用の動力伝達部を有する第1の動力伝達部材と、第1の動力伝達部材と対をなす第2の動力伝達部材とを含み、
    各リンクは、チェーン進行方向に並ぶ第1および第2の貫通孔を含み、
    第1の貫通孔には、第1の動力伝達部材が相対移動可能に嵌め入れられているとともに第2の動力伝達部材が相対移動を規制されて嵌め入れられており、
    第2の貫通孔には、第1の動力伝達部材が相対移動を規制されて嵌め入れられているとともに第2の動力伝達部材が相対移動可能に嵌め入れられており、
    各リンクの第1および第2の貫通孔間を仕切る柱部の一対の側部のそれぞれが、柱部の高さ方向の中央部において対応する貫通孔側へ突出する凸部と、柱部の高さ方向に関して凸部を挟んで配置される一対の凹湾曲部とを含み、
    各柱部の各側部において、凸部の頂部を挟んだ一対の斜面のそれぞれに、リンク間の屈曲角度を規制するときに対応する動力伝達部材の対応する面に当接する平坦部が形成され、
    その平坦部と凹湾曲部との間が凸湾曲部によって接続されていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、上記複数のリンクは、連結ピッチが相対的に長い長ピッチリンクと、連結ピッチが相対的に短い短ピッチリンクとを含み、
    長ピッチリンクの柱部の凹湾曲部の曲率半径が、短ピッチリンクの柱部の凹湾曲部の曲率半径よりも小さくされていることを特徴とする動力伝達チェーン。
JP2007289770A 2007-11-07 2007-11-07 動力伝達チェーン Expired - Fee Related JP5136838B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007289770A JP5136838B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 動力伝達チェーン
PCT/JP2008/070327 WO2009060946A1 (ja) 2007-11-07 2008-11-07 動力伝達チェーン
CN2008801150846A CN101855473B (zh) 2007-11-07 2008-11-07 动力传动链
EP08847213A EP2211074B1 (en) 2007-11-07 2008-11-07 Power transmission chain
US12/734,506 US8617017B2 (en) 2007-11-07 2008-11-07 Power transmission chain

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007289770A JP5136838B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 動力伝達チェーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009115233A JP2009115233A (ja) 2009-05-28
JP5136838B2 true JP5136838B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=40625832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007289770A Expired - Fee Related JP5136838B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 動力伝達チェーン

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8617017B2 (ja)
EP (1) EP2211074B1 (ja)
JP (1) JP5136838B2 (ja)
CN (1) CN101855473B (ja)
WO (1) WO2009060946A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4803423B2 (ja) * 2005-10-14 2011-10-26 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP5321367B2 (ja) 2009-09-04 2013-10-23 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP5639135B2 (ja) * 2011-10-31 2014-12-10 株式会社豊田中央研究所 チェーン式無段変速機
JP6314055B2 (ja) * 2014-08-06 2018-04-18 株式会社椿本チエイン サイレントチェーン
JP6298736B2 (ja) * 2014-08-08 2018-03-20 株式会社豊田中央研究所 無段変速機及び無段変速機を設計する方法
US10368756B2 (en) 2015-12-31 2019-08-06 BioPause LLC Sensing circuit with cascaded reference
US11051707B2 (en) 2016-12-30 2021-07-06 BioPause LLC Low noise subsurface spectrogram with cascaded reference circuit

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1443242A3 (en) * 2003-01-31 2005-02-09 NTRK Co., Ltd. An improved mechanical component for CVT chains
JP2004232810A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Ntrk:Kk Cvt用伝動チェーンのストリップ
CN101319701B (zh) * 2003-10-29 2012-02-29 株式会社Jtekt 动力传动链条和动力传动装置
US20050187057A1 (en) * 2004-01-14 2005-08-25 Koyo Seiko Co., Ltd. Power transmission chain and power transmission apparatus using same
JP4761113B2 (ja) 2005-02-18 2011-08-31 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007107668A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Jtekt Corp 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007107634A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Jtekt Corp 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2007107635A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Jtekt Corp 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
EP1775497A3 (en) * 2005-10-14 2007-10-24 Jtekt Corporation Transmission chain and transmission using the same
JP2007255621A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Jtekt Corp 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP4923799B2 (ja) * 2006-07-13 2012-04-25 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
US20100035713A1 (en) * 2006-12-08 2010-02-11 Yoshihisa Miura Power transmission chain and power transmission device
JP4911350B2 (ja) * 2007-01-26 2012-04-04 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンの製造方法および動力伝達チェーンの製造に用いられる予張力負荷装置
EP2192325A4 (en) * 2007-09-27 2011-12-21 Jtekt Corp POWER TRANSMISSION CHAIN AND POWER TRANSMISSION DEVICE
JP5252183B2 (ja) * 2008-02-28 2013-07-31 株式会社ジェイテクト 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2211074A4 (en) 2011-09-28
WO2009060946A1 (ja) 2009-05-14
EP2211074A1 (en) 2010-07-28
EP2211074B1 (en) 2012-08-29
JP2009115233A (ja) 2009-05-28
CN101855473A (zh) 2010-10-06
CN101855473B (zh) 2012-06-06
US20100248881A1 (en) 2010-09-30
US8617017B2 (en) 2013-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5136838B2 (ja) 動力伝達チェーン
EP1754912B1 (en) Power transmission chain and power transmission device
JP4803423B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP5218804B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
US20070191166A1 (en) Power transmission chain and power transmission device
JP5252183B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007010049A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP5152575B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP5160096B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP4737510B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP4761113B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP4702626B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2008298243A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP5019127B2 (ja) 動力伝達チェーン
JP5825540B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007271034A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2006234019A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007263179A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2006214554A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007010050A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP4737511B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007107669A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007263178A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007270913A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2006250284A (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5136838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees