JP5134953B2 - 改良された酵素 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、それぞれの野生型酵素より高いGTPシクロヒドロラーゼII活性を伴う修飾された酵素を提供する。修飾された酵素および該酵素をコードするポリヌクレオチドは、リボフラビン、リボフラビン前駆体、フラビンモノヌクレオチド(FMN)、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)、およびそれらの誘導体の産生のために使用することができる。
リボフラビン(ビタミンB2)は、すべての植物および多くの微生物によって合成されるが、より高等な動物によっては産生されない。それは、炭水化物の酵素的酸化において必要とされるフラビンアデニンジヌクレオチドおよびフラビンモノヌクレオチドのような補酵素の前駆体であるため、リボフラビンは基礎代謝に必須である。より高等な動物では、不十分なリボフラビンにより、毛の消失、皮膚の炎症、視力低下、および発育不全を生じ得る。
リボフラビンの増加した割合および収量を伴うリボフラビン産生株の操作は、過去に異なる多くの方法で達成されている。例えば、(1)古典的な変異誘発を使用して、好適な生物体のゲノムにおける無作為変異を伴う変種が作製され、続いて、プリンアナログに対するより高い耐性の選択および/またはリボフラビンの産生の増加についてのスクリーニングが行われた。(2)あるいは、リボフラビン生合成の末端酵素、即ち、グアノシン三リン酸(GTP)およびリブロース−5−リン酸のリボフラビンへの変換を触媒する酵素を過剰発現させ、また、標的産物へのより高い流動ももたらされた。しかし、この後者のアプローチでは、リボフラビン生合成タンパク質の強力な過剰発現は、宿主細胞に対してさらなる代謝負荷を課し、該宿主は、次いで、ストレス応答反応および細胞の生理に対する他の所望されない悪影響を誘導し得る。
グアノシン三リン酸(GTP)およびリブロース−5−リン酸からのリボフラビンの生合成を触媒するのに要求される酵素は、枯草菌(B.subtilis)の4つの遺伝子(ribG、ribB、ribA、およびribH)によってコードされる。これらの遺伝子はオペロンにおいて局在しており、遺伝子の順序は、酵素によって触媒される酵素反応の順序とは異なる。例えば、リボフラビン生合成の第1の工程を触媒するGTPシクロヒドロラーゼIIは、オペロンにおける第3の遺伝子、ribAによってコードされる。ribA遺伝子はまた、リブロース−5−リン酸の4炭素単位3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−リン酸(DHBP)への変換を触媒する第2の酵素活性、即ち、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−リン酸シンターゼ(DHBPS)をコードする。デアミナーゼおよびレダクターゼは、オペロンの第1の遺伝子、ribGによってコードされる。リボフラビン生合成における最後から2番目の工程は、ルマジンシンターゼ(最後のrib遺伝子、ribHの産物)によって触媒される。経路の最後の工程を制御するリボフラビンシンターゼは、オペロンの第2の遺伝子、ribBによってコードされる。ribオペロンの3’末端に局在する遺伝子の機能は、現在のところ不明である;しかし、その遺伝子産物はリボフラビン合成には必要ではない。
ribP1プロモーターからのリボフラビンオペロンの転写は、ribP1とribGとの間に局在する調節リーダー領域に関与する減衰機構によって制御される。このリーダー領域内のribO変異は、リボフラビンオペロンの脱調節された発現をもたらす。脱調節された発現はまた、ribC遺伝子のミスセンス変異を含有する株において観察される。ribC遺伝子は、枯草菌(B.subtilis)のフラビンキナーゼ/FADシンターゼをコードすることが示されている(マック,M.(Mack,M.)ら、J.Bacteriol.,180:950−955、1998年)。脱調節変異は、ribC遺伝子産物のフラボキナーゼ活性を減少し、フラビンモノヌクレオチド(FMN)、リボフラビン調節系のエフェクター分子の細胞内濃度の減少をもたらす。
最近、短い発酵周期中に高い収量のリボフラビンを産生するように枯草菌(Bacillus subtilis)が遺伝子操作された(米国特許第5,837,528号明細書)。このアプローチにより、古典的な遺伝子変異選択と、遺伝子発現のレベルを脱調節および増加することによってリボフラビン生合成遺伝子の遺伝子操作での発酵改良とが組み合わされた。この系では、rib遺伝子の発現は、フラボキナーゼをコードするribC遺伝子を変異すること、rib遺伝子を強力な構成性プロモーターに連結すること、およびrib遺伝子のコピー数を増加することによって、増加された。
既に上記で考察したように、rib遺伝子の過剰発現は、潜在的に、リボフラビン前駆体、リボフラビン、FMN、FAD、またはそれらの誘導体の産生に対して悪影響を及ぼし得る産生株にさらなる負荷を付与する。この欠点を回避するために、本発明の主題を、増加した比活性を伴うGTPシクロヒドロラーゼII変異体について記載することとする。産生株におけるそのような変異酵素の使用は、単独または他のRibタンパク質の改良された変異体との組み合わせのいずれかで、細胞代謝に対するさらなる負荷が少ないかまたは全く伴わずに、より高い流動率を可能にする。
本明細書において使用する用語「GTPシクロヒドロラーゼII」は、GTPの2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5’−リン酸(DRAPP)への変換を触媒することが可能である任意の酵素を含み得る。この酵素が、例えば、リブロース−5−リン酸のDHBPへの変換のようなさらなる反応を触媒することが可能であるかどうかは関係がない。「GTPシクロヒドロラーゼII」は、そのアミノ酸配列が図1または表4に示されている1つもしくはそれ以上の酵素に相同であり得る。「相同な」は、図1または表4に示される1つもしくはそれ以上のアミノ酸配列の少なくとも約50%同一、好ましくは少なくとも約60%同一、より好ましくは少なくとも約70%同一、さらにより好ましくは少なくとも約80%同一、さらにより好ましくは少なくとも約85%同一、さらにより好ましくは少なくとも約90%もしくは95%同一、および最も好ましくは少なくとも約98%同一であるGTPシクロヒドロラーゼIIを指す。
当該分野において公知の用語「%同一性」は、ポリペプチドまたはポリヌクレオチド配列間の関係の程度を意味し、該事例はそのような配列のストリング間の一致によって決定され得る。「同一性」は、既知の方法、例えば、次のパラメータ:ギャップ作成ペナルティ(gap creation penalty)8、ギャップ伸長ペナルティ(gap extension penalty)2(デフォルトパラメータ)を使用するプログラムBESTFIT(GCG Wisconsin Package、バージョン10.2、Accelrys Inc.、9685Scranton Road,San Diego、カリフォルニア州92121−3752、米国)によって、容易に決定することができる。
「野生型酵素」または「野生型GTPシクロヒドロラーゼII」は、本発明に従って増加した活性を伴う変異体を設計するための開始点として使用される図1または表4に示される酵素のうちのいずれか1つに相同な任意のGTPシクロヒドロラーゼIIを含み得る。本発明における「野生型」は、それらが本発明の教示のいずれかによってより活性とされ得る場合、天然から誘導可能なGTPシクロヒドロラーゼII配列ならびに合成GTPシクロヒドロラーゼII酵素の変種の両方を(それらが図1または表4において示される配列のいずれか1つに相同である限り)含み得る。用語「野生型GTPシクロヒドロラーゼII」および「修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼII」は、本明細書において交換可能に使用される。
「変異体」、「変異酵素」、または「変異GTPシクロヒドロラーゼII」は、(上記の規定に従って)本発明の教示に従って、それぞれの野生型酵素より活性である所定の野生型酵素/GTPシクロヒドロラーゼIIから誘導可能な任意の変種を含み得る。本発明の範囲では、変異体がどのようにして得られるかは問題ではなく;そのような変異体は、例えば、部位特異的変異誘発、サチュレーション変異誘発、無作為変異誘発/定方向進化、細胞/生物体全体の化学的またはUV変異誘発、および当該分野において公知である他の方法によって得ることができる。これらの変異体はまた、例えば、合成遺伝子を設計することによって作製することができ、および/またはインビトロでの(無細胞)翻訳によって産生させることができる。比活性の試験のために、当業者に既知の方法によって、変異体を(過剰)発現させることができる。用語「変異GTPシクロヒドロラーゼII」および「修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII」は、本明細書において交換可能に使用される。このことはまた、用語「変異酵素」および「修飾された酵素」にも当てはまる。
本特許出願における「リボフラビン前駆体」および「リボフラビン、FMNまたはFADの誘導体」は、それらの(生)合成における中間酵素としてGTPシクロヒドロラーゼIIを必要とする任意およびすべての代謝物を含み得る。本特許出願において、そのような(生)合成経路が天然であるかまたは非天然(即ち、天然には存在しないが、生物工学的に操作される経路)であるかは関係がない。好ましくは、合成経路は天然において生化学的である。リボフラビン前駆体およびリボフラビン、FMNまたはFADの誘導体として:DRAPP;5−アミノ−6−リボシルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン−5’−リン酸;2,5−ジアミノ−6−リビチルアミノ−4(3H)−ピリミジノン−5’−リン酸;5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン−5’リン酸;5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン;6,7−ジメチル−8−リビチルルマジン(DMRL);およびフラボタンパク質が挙げられるが、これらに限定されない。用語「リボフラビン」もまた、例えば、リボフラビン−5−リン酸および例えば、リボフラビン−5−リン酸ナトリウムのようなその塩のようなリボフラビンの誘導体を含む。
一般に、本発明の目的は、GTPシクロヒドロラーゼII活性を有する酵素を提供することであって、前記酵素は、その触媒特性が、修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼII酵素のそれらよりも好適である(即ち、より高い比活性を示す)方法で修飾される。
本発明は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIと比較して、より高い(比)活性を示す修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIに関し、ここで、
(i)修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列と比較する場合、少なくとも1つの変異を含有し、および
(ii)少なくとも1つの変異は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の261、270、276、279、308および347位に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つもしくはそれ以上のアミノ酸位置に存在する。
従って、本発明の目的は、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを提供することであって、ここで、
(i)修飾された酵素の比活性は、対応する修飾されていない酵素と比較して増加し、および
(ii)修飾された酵素のアミノ酸配列は、配列番号2の261、270、276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3、4、5、または6つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。
用語「少なくとも1つの変異」は、修飾されていない酵素と比較して増加した比活性を有する修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをもたらす上記の位置における1つもしくはそれ以上の変異を意味する。上記の修飾された酵素は、修飾されていない酵素と比較して増加した比活性をもたらす上記で規定された位置における1、2、3、4、5または6つの変異のみからなり得るが、得られた修飾された酵素が増加した比活性を有する限り、また、他の位置においてさらなるアミノ酸変異を含んでもよい。従って、修飾された酵素は、配列番号2において示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の261、270、276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3、4、5、または6つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。上記で規定された位置以外の位置におけるそのような変異の例には、配列番号2のアミノ酸位置196、282、および/または325に対応する位置におけるアミノ酸変異がある。
本明細書において使用する用語「比活性」は、例えば、リッツ(Ritz)ら(J.Biol.Chem.276,22273−22277,2001年)、コ(Koh)ら(Mol.Gen.Genet.251,591−598,1996年)、もしくはシュラメク(Schramek)ら(J.Biol.Chem.276,44157−44162,2001年)において記載または実施例2において詳細に記載のような適切に規定された反応条件条件下での野生型および変異GTPシクロヒドロラーゼII酵素の反応速度を示す。「比活性」は、所定の期間において、および規定された量のタンパク質あたり、規定された温度で消費される基質および/または産生される産物の量を規定する。典型的に「比活性」は、1mgのタンパク質あたり1分間あたりに消費される基質または形成される産物のμmolで表される。典型的に、μmol/分は、U(=単位)によって略称される。従って、μmol/分/(タンパク質のmg)またはU/(タンパク質のmg)の比活性についての単位の規定は、本書面全体を通して交換可能に使用される。本発明において、比活性は、類似、または好ましくは同一の長さのポリペプチド鎖に基づいて比較しなければならないことが理解される。本発明は、例えば、融合タンパク質の形成を介して所定の野生型酵素のサイズを増加することにより、従って、全体の酵素の見かけの比活性を減少することによって、妨げられるべきではない。
本発明に従って、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、対応する修飾されていない酵素の比活性より高い比活性を示す。好ましくは、本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの比活性は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIと比較して、少なくとも約5、10、25、40、60、70、80、85、90%、より好ましくは少なくとも約70%増加する(比活性の測定については、下記を参照のこと)。好ましくは、比活性の増加は、本明細書の実施例1に記載の実験条件を指す。約0.004〜0.02U/ml(約40μg/mlの枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIまたは本明細書に記載の最も良好な変異体については20μg/mlに対応する)、好ましくは約0.004U/mlのGTPシクロヒドロラーゼII活性が、アッセイ混合物において存在し、反応は37℃で行われた。
本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列と比較する場合、上記で規定されるような少なくとも1つの変異を含有する。前記変異は、1つもしくはそれ以上の付加、欠失および/または置換、好ましくは、1つもしくはそれ以上のアミノ酸置換であってもよく、ここで、修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列に存在する所定のアミノ酸は、本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列における異なるアミノ酸と置き換えられる。修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列と比較する場合、少なくとも1つのアミノ酸置換を含有し得る、即ち、配列番号2の261、270、276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置における1、2、3、4、5、または6アミノ酸置換、好ましくは、2、3、4または5アミノ酸置換を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなり得る。従って、修飾された酵素は、好ましくは、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列と比較する場合、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4または少なくとも5つの置換を含有する。
一実施形態では、バチルス(Bacillus)、好ましくは、枯草菌(Bacillus subtilis)から入手可能な修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIが提供され、ここで、
(i)修飾された酵素の比活性は、対応する修飾されていない酵素と比較して増加し、および
(ii)修飾された酵素のアミノ酸配列は、配列番号2の261、270、276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3、4、5、または6つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。
一実施形態では、修飾されていない酵素は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIに対応する。従って、野生型酵素と比較して増加した比活性を有する修飾された酵素は、配列番号2の261、270、276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3、4、5、または6つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。さらなる実施形態では、上記で規定された増加した比活性を有する修飾された酵素は、上記のアミノ酸位置以外のアミノ酸変異を含有し、前記さらなる変異は、196、282、235位、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される位置における、好ましくは、アミノ酸置換であり、より好ましくは、置換は、Y196C(チロシンのシステインによる置き換え)、A282T(アラニンのスレオニンによる置き換え)またはF325Y(フェニルアラニンのチロシンによる置き換え)である。
修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIは、比活性を増加することが所望される任意のGTPシクロヒドロラーゼIIであり得る。修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼII酵素として、真核生物または原核生物由来、好ましくは、真菌または細菌由来の酵素のような天然から誘導され得るGTPシクロヒドロラーゼII酵素が挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくは、修飾されていない酵素は、図1もしくは表4において示されるものから選択されるか、または図1もしくは表4において示される、特に、アシブヤ(Ashbya)、サッカロミセス(Saccharomyces)、エレモセシウム(Eremothecium)、カンジダ(Candida)、ニューロスポラ(Neurospora)、シゾサッカロマイセス(Schizosaccharomyces)、アーケグロバス(Archeoglobus)、ストレプトミセス(Streptomyces)、ヘリコバクター(Helicobacter)、エシェリキア(Escherichia)、コリネバクテリウム(Corynebacterium)、サーモトガ(Thermotoga)、アラビドプシス(Arabidopsis)、リコペルシカム(Lycopersicum)、オリザ(Oryza)、アルカリゲネス(Alcaligenes)、シュードモナス(Pseudomonas)、ディノコッカス(Dinococcus)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、フォトバクテリウム(Photobacterium)およびバチルス(Bacillus)からなる群から選択され、好ましくは、カンジダ・ギリエルモンディ(Candida guilliermondii)、アシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)(エレモセシウム・シビィ(Eremothecium ashbyii))(配列番号33)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、アカパンカビ(Neurospora crassa)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、アーケグロバス・フルギダス(Archeoglobus fulgidus)、ストレプトミセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)J99、大腸菌(Escherichia coli)(配列番号35)、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)(配列番号37)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)(配列番号39)、セレウス菌(Bacillus cereus)(配列番号41)、バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans)(配列番号43)、サーモトガ・マリティマ(Thermotoga maritima)、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、リコペルシカム・エクスクレンタム(Lycopersicum exculentum)、オリザ・サティバム(Oryza sativum)、アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)株KT2440、コリネ菌(Corynebacterium efficiens)、デイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、フォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)株KT2440(第2の遺伝子)および枯草菌(Bacillus subtilis)(配列番号2)からなる群から選択されるアミノ酸配列のいずれかに相同である。最も好ましくは、修飾されていない酵素は、枯草菌(Bacillus subtilis)から入手可能である。
本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIを変異することによって入手することができる。一実施形態では、修飾されていない酵素は、配列番号2において示される枯草菌(B.subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIに対応し、修飾された酵素は、配列番号2のアミノ酸位置261、270、276、279、308および/または347において1、2、3、4、5、もしくは6つの変異を含む1つもしくはそれ以上のアミノ酸変異を含んでなり、ここで、前記修飾された酵素の比活性は、修飾されていない酵素と比較して増加する。
好ましくは、少なくとも1つの変異は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の261、279、308および347位に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つもしくはそれ以上のアミノ酸位置に存在する。従って、一実施形態では、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、配列番号2の261、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3または4つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。好適な実施形態では、修飾された酵素は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能であり、それぞれアミノ酸V261、Q279、K308、およびM374に対応する、配列番号2において示される変異型アミノ酸位置261、279、308、および/または347を含んでなる。
別の好適な実施形態では、少なくとも1つの変異は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の270、279、308および347位に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つもしくはそれ以上のアミノ酸位置に存在する。従って、一実施形態では、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、配列番号2の270、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3または4つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。好ましくは、修飾された酵素は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能であり、それぞれアミノ酸G270、Q279、K308、およびM374に対応する、配列番号2において示される変異型アミノ酸位置270、279、308、および/または347を含んでなる。
さらなる好適な実施形態では、少なくとも1つの変異は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の276、279、308および347位に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つもしくはそれ以上のアミノ酸位置に存在する。従って、さらなる実施形態では、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、配列番号2において示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の276、279、308および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3または4つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる。好ましくは、修飾された酵素は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能であり、それぞれアミノ酸A276、Q279、K308、およびM374に対応する、配列番号2において示される変異型アミノ酸位置276、279、308、および/または347を含んでなる。
好ましくは、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの1つもしくはそれ以上のアミノ酸変異は、1つもしくはそれ以上のアミノ酸置換である。
修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、上記で規定されるアミノ酸位置においてただ1つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなり得、そのような変異、特に、アミノ酸置換は、配列番号2に示される枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列の261、270、276、279、308、または347位に対応するアミノ酸位置において1つの変異を含み得る。261位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はバリンであり得、270位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はグリシンであり得、276位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はアラニンであり得、279位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はグルタミンであり得、308位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はリジンであり得、347位に対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIに存在するアミノ酸はメチオニンであり得る。
修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIの配列におけるアミノ酸は、261位に対応するアミノ酸がアラニンに変更され得(例えば、V261A)、270位に対応するアミノ酸がアラニンまたはアルギニンに変更され得(例えば、G270AおよびG270R)、276位に対応するアミノ酸がスレオニンに変更され得(例えば、A276T)、279に対応するアミノ酸がアルギニンに変更され得(例えば、Q279A)、308位に対応するアミノ酸がアルギニンに変更され得(例えば、K308R)、347位に対応するアミノ酸がイソロイシンに変更され得る(例えば、M374I)ように、変更され得る。一実施形態では、修飾された酵素は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能であり、261、270、276、279、308、および347位からなる群から選択される配列番号2の位置においてアミノ酸置換を含んでなる。好ましくは、置換は、V261A、G270A、G270R、A276T、Q279R、K308RまたはM347Iである。
修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、上記で規定されるアミノ酸位置において2つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなり得、そのような変異、特に、アミノ酸置換は、上記で規定される位置のうちの2つに対応するアミノ酸位置、例えば、配列番号2において示される261/270位、261/276位、261/279位、261/308位、261/347位、270/276位、270/279位、270/308位、270/347位、276/279位、276/308位、276/347位、279/308位、279/347位、または308/347位に対応する位置の組み合わせにおける変異を含み得る。V261A/A276T、V261A/Q279R、V261A/K308R、V261A/M347I、G270A/Q279R、G270A/K308R、G270A/M347I、A276T/Q279R、A276T/K308R、またはA276T/M347Iのようなアミノ酸置換が好適であり、ここで、位置は、配列番号2のアミノ酸位置に対応する。一実施形態では、そのような好適な置換は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能な修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIに含まれ、ここで、修飾されていない酵素は、配列番号2に対応する。好ましくは、配列番号2のような修飾された枯草菌(B.subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIは、置換V261A/A276TまたはA276T/M347Iを含んでなる。
修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、上記で規定されるアミノ酸位置において3つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなり得、そのような変異、特に、アミノ酸置換は、上記で規定される位置のうちの3つに対応するアミノ酸位置、特に、配列番号2において示される261/279/308位、261/279/347位、261/308/347位、270/279/308位、270/279/347位、270/308/347位、276/279/308位、276/308/347位、または276/279/347位に対応する位置の組み合わせにおける変異を含み得る。V261A/Q279R/K308R、V261A/K308R/M347I、V261A/Q279R/M347I、G270A/Q279R/K308R、G270A/K308R/M347I、G270A/Q279R/M347I、A276T/Q279R/K308R、A276T/K308R/M347I、またはA276T/Q279R/M347Iのようなアミノ酸置換が好適であり、ここで、位置は、配列番号2のアミノ酸位置に対応する。一実施形態では、そのような好適な置換は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能な修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIに含まれ、ここで、修飾されていない酵素は、配列番号2に対応する。好ましくは、配列番号2のような修飾された枯草菌(B.subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIは、置換A276T/Q279R/M347Iを含んでなる。
修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、上記で規定されるアミノ酸位置において4つの変異を含む1つもしくはそれ以上の変異を含んでなり得、そのような変異、特に、アミノ酸置換は、上記で規定される位置のうちの4つに対応するアミノ酸位置、特に、配列番号2において示される261/279/308/347位、270/279/308/347位、または276/279/308/347位に対応する位置の組み合わせにおける変異を含み得る。V261A/Q279R/K308R/M347I、G270A/Q279R/K308R/M347IまたはA276T/Q279R/K308R/M347Iのようなアミノ酸置換が好適であり、ここで、位置は、配列番号2のアミノ酸位置に対応する。一実施形態では、そのような好適な置換は、枯草菌(B.subtilis)から入手可能な修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIに含まれ、ここで、修飾されていない酵素は、配列番号2に対応する。好ましくは、配列番号2のような修飾された枯草菌(B.subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIは、置換A276T/Q279R/K308R/M347Iを含んでなる。
表1または2において開示される変異の組み合わせが最も好適である(以下を参照のこと)。これらの例において同定されるアミノ酸位置は、例えば、図1または表4において示されるように、異なる由来のGTPシクロヒドロラーゼII酵素に転移され得る。
本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、外来性アミノ酸を、好ましくは、そのNまたはC末端で含んでなり得る。「外来性アミノ酸」は、生来の(天然に存在する)GTPシクロヒドロラーゼIIに存在しないアミノ酸、好ましくは、生来のGTPシクロヒドロラーゼIIに存在しない少なくとも約3、少なくとも約5または少なくとも約7連続アミノ酸のストレッチを意味する。外来性アミノ酸の好適なストレッチとして、組換え的に産生される修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの精製を容易にする「タグ」が挙げられるが、これに限定されない。そのようなタグの例として、「His」タグ、FLAGタグ、mycタグなどが挙げられるが、これらに限定されない。比活性の算出については、値を、これらのさらなるアミノ酸について補正する必要がある(また、上記を参照のこと)。
別の実施形態では、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIは、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列と比較する場合、1つもしくはそれ以上、例えば、2つの欠失を含有し得る。好ましくは、欠失は、対応する修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIのNまたはC末端アミノ酸に影響を及ぼし、酵素の機能的特性、例えば、比活性を有意に減少しない。
修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素を含む本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオチドは、単離された形態で提供され得、好ましくは、均質に精製される。本明細書において使用する用語「単離された」は、材料が、その本来の環境(例えば、それが天然に存在する場合、天然の環境)から取り出されることを意味する。例えば、生存する微生物に存在する天然に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されないが、天然の系において共存する材料のいくつかもしくはすべてから単離される同じポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離される。そのようなポリヌクレオチドは、ベクターの部分であり得、および/またはそのようなポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、組成物の部分であり得、そしてなお、そのようなベクターまたは組成物がその天然の環境の部分でないため、単離され得る。単離されたポリペプチドは、好ましくは、80%純粋より大きく、より好ましくは、90%純粋より大きく、さらにより好ましくは、95%純粋より大きく、最も好ましくは、99%純粋より大きい。純度は、当該分野において既知の方法に従って、例えば、SDS−PAGEおよびその後のタンパク質染色により決定することができる。次いで、タンパク質のバンドは、デンシトメトリーによって定量することができる。純度を決定するためのさらなる方法は、当業者のレベル内にある。
本発明は、さらに、本発明による修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするヌクレオチド配列を含んでなるポリヌクレオチドに関する。本明細書において使用される「ポリヌクレオチド」は、修飾されていないRNAもしくはDNAまたは修飾されたRNAもしくはDNAであり得るポリリボヌクレオチドあるいはポリデオキシリボヌクレオチドを指す。ポリヌクレオチドとして、一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖および二本鎖領域の混合物であるDNA、一本鎖および二本鎖RNA、ならびに一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRNA、一本鎖、もしくはより典型的には二本鎖、または一本鎖および二本鎖領域の混合物であり得るDNAおよびRNAを含んでなるハイブリッド分子が挙げられるが、これらに限定されない。用語「ポリヌクレオチド」は、1つもしくはそれ以上の異常塩基、例えば、イノシン、または1つもしくはそれ以上の修飾塩基、例えば、トリチル化された塩基を含んでなるDNAあるいはRNAを含む。
本発明のポリヌクレオチドは、修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするポリヌクレオチド配列を修飾することによって、容易に得ることができる。修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼII酵素をコードするそのようなポリヌクレオチド配列の例として、図1または表4のアミノ酸配列、特に、配列番号2、33、35、37、39、41、および43が挙げられるが、これらに限定されない。本発明による修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素をコードするポリヌクレオチドの非制限的例を、配列番号6、8、10、12、14、16、18、20、22、24および26に示す。
変異、例えば、付加、欠失および/または置換を、修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするヌクレオチド配列に導入するための方法として、部位特異的変異誘発およびPCRに基づく方法が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のDNA配列は、例えば、Genbank(Melligenetics、カリフォルニア州、米国)、European Bioinformatics Institute(Hinston Hall,Cambridge、英国)、NBRF(Georgetown University, Medical Centre、ワシントン市、米国)およびVecbase (University of Wisconsin,Biotechnology Centre,Madison、ワシントン州、米国)またはインビトロでの変異誘発の方法(例えば、サンブルック(Sambrook)ら、Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨークを参照のこと)により図1もしくは表4において開示された配列情報から得ることができる当該分野において公知のGTPシクロヒドロラーゼII酵素をコードするゲノムまたはcDNA配列から出発して、構築することができる。本発明の実施についてもまた好適である所定のDNA配列を変異する別の可能性は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用することによる変異誘発である。出発物質としてのDNAは、当該分野において公知であり、例えば、サンブルック(Sambrook)ら(Molecular Cloning)において記載の方法によって、それぞれの株/生物体から単離することができる。しかし、本発明に従って構築/変異しようとするGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするDNAは、既知のDNA配列に基づき、例えば、(例えば、EP747483号明細書において記載のような)当該分野において既知の方法による合成遺伝子の構築によって、調製することができることが理解される。
本発明のポリヌクレオチドは、単離されたポリヌクレオチド、即ち、限定されないが、他の染色体および染色体外DNAおよびRNAのような他の核酸配列を実質的に含まないポリヌクレオチドであってもよい。当業者に公知の従来の核酸精製方法を使用して、単離されたポリヌクレオチドを入手してもよい。該用語はまた、組換えポリヌクレオチドおよび化学的に合成されたポリヌクレオチドを包含する。
なお別の実施形態では、本発明は、プロモーター、リボゾーム結合部位(細菌細胞において必要であれば)、およびターミネーターが、本発明によるポリヌクレオチドに操作可能に結合される機能的ポリヌクレオチドに関する。なおさらなる実施形態では、本発明は、そのようなポリヌクレオチドを含んでなるベクターまたはプラスミドに関する。ベクターまたはプラスミドは、好ましくは、少なくとも1つのマーカー遺伝子を含んでなる。本明細書において使用される用語「操作可能に結合される」は、一方の機能が他方によって影響されるように、単一の核酸フラグメントに対する核酸配列の会合を指す。例えば、プロモーターは、それがコーディング配列の発現に影響を及ぼすことが可能である場合、該コーディング配列に操作可能に結合され、即ち、コーディング配列はプロモーターの転写制御下にある。コーディング配列は、センスまたはアンチセンス配向で調節配列に操作可能に結合され得る。用語「発現」は、DNA配列のmRNAへの転写および/またはmRNAのアミノ酸配列への翻訳を示す。用語「過剰発現」は、遺伝子の発現を脱調節することおよび/または生物体の内部で遺伝子自体を増倍することによって、対応する修飾されていない生物体における産生のレベルを超える修飾された生物体(例えば、形質転換もしくはトランスフェクションによって修飾された)における遺伝子産物の産生を意味する。
一旦、本発明の完全なDNA配列が得られたら、それらは、当該分野において公知であり、例えば、サンブルック(Sambrook)ら(s.a.)において記載の方法によって、ベクターに組み入れるか、または宿主生物体のゲノムに直接導入して、適切な宿主系において、コードされたポリペプチドを(過剰)発現させることができる。しかし、当業者は、DNA配列自体もまた、本発明の適切な宿主系を形質転換して、コードされたポリペプチドの(過剰)発現を得るために、使用することができることを知っている。
適切な宿主細胞は、真核細胞であってもまたは原核細胞であってもよい。適切な宿主細胞の例として、細菌細胞、例えば、シアノバクテリア、連鎖球菌、ブドウ球菌、腸球菌、例えば、バチルス(Bacilli)、例えば、枯草菌(Bacillus subtilis)、またはストレプトミセス(Streptomyces)、例えば、ストレプトミセス・リビダンス(Streptomyces lividans)もしくは肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、大腸菌(E.coli)、例えば、大腸菌(E.coli)K12株、例えば、Ml5もしくはHB101の細胞が挙げられるが、これらに限定されない。宿主細胞は、酵母細胞、例えば、アスペルギルス(Aspergilli)、例えば、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)または麹菌(Aspergillus oryzae)、トリコデルマ(Trichoderma)、例えば、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)、アシブヤ(Ashbya)、例えば、アシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)、エレモセシウム(Eremothecium)、例えば、エレモセシウム・シビィ(Eremothecium ashbyii)、サッカロミセス(Saccharomyces)、例えば、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、カンジダ(Candida)、例えば、カンジダ・フラレリ(Candida flareri)、ピキア(Pichia)、例えば、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、ハンセヌラ・ポリモルファ(Hansenula polymorpha)、例えば、H.ポリモルファ(H.polymorpha)(DSM5215)、およびクリヴェロミセス(Kluyveromyces)の細胞を含む真菌細胞であってもよい。適切な宿主細胞は、例えば、CHO、COS、HeLa、3T3、BHK、293、CV−1のような哺乳動物細胞、ならびにショウジョウバエ(Drosophila)S2およびヨウトウガ(Spodoptera Sf9)細胞のような昆虫細胞を含む動物細胞;ならびに裸子植物または被子植物の細胞のような植物細胞からさらに選択してもよい。
真菌における発現のために使用され得るベクターは当該分野において公知であり、例えば、EP420358号明細書において、またはカレン(Cullen)ら(Bio/Technology5,369−376,1987年)、ウォード(Ward)(Molecular Industrial Mycology,Systems and Applications for Filamentous Fungi,Marcel Dekker、ニューヨーク、1991年)、アップシャル(Upshall)ら(Bio/Technology5,1301−1304,1987年)、グイネ(Gwynne)ら(Bio/Technology5,71−79,1987年)、またはプント(Punt)ら(J.Biotechnol.17,19−34,1991年)によって、および酵母についてはスリークリシュナ(Sreekrishna)ら(J.Basic Microbiol.28,265−278,1988年;Biochemistry28,4117−4125,1989年)、ヒッゼマン(Hitzemann)ら(Nature293,717−722,1981年)によるかまたはEP183070号明細書、EP183071号明細書、EP248227号明細書、もしくはEP263311号明細書において記載されている。大腸菌(E.coli)における発現のために使用することができる適切なベクターは当該分野において公知であり、サンブルック(Sambrook)ら(s.a.)によって記載されている。バチルス(Bacilli)における発現のために使用することができるベクターは当該分野において公知であり、例えば、EP207459号明細書またはEP405370号明細書において、ヤンスラ(Yansura)およびエネ(Henner)Proc.Natl.Acad.Sci.USA81,439−443(1984年)、またはエネ(Henner)、ルグライス(Le Grice)およびナガラジャン(Nagarajan)Meth.Enzymol.185,199−228,1990年によって記載されている。H.ポリモルファ(H.polymorpha)における発現のために使用することができるベクターは当該分野において公知であり、例えば、ゲリッセン(Gellissen)ら、Biotechnology9,291−295,1991年において記載されている。
そのようなベクターはいずれも、調節エレメント、例えば、プロモーター,を既に担持するか、または本発明のポリヌクレオチドは、そのようなエレメントを含有するように操作され得る。使用することができる適切なプロモーターエレメントは当該分野において公知であり、例えば、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)についてはcbh1−またはpki1−プロモーターであり、麹菌(Aspergillus oryzae)についてはamy−プロモーターであり、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)についてはglaA−、alcA−、aphA−、tpiA−、gpdA−およびpkiA−プロモーターである。酵母における発現のために使用することができる適切なプロモーターエレメントは当該分野において公知であり、例えば、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)における発現についてはpho5−もしくはgap−プロモーターであり、例えば、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)についてはaoxl−プロモーターであり、またはH.ポリモルファ(H.polymorpha)についてはFMD−もしくはMOXプロモーターである。
細菌発現のための適切なプロモーターおよびベクターとしては、例えば、ジャコミニ(Giaco分i)ら(Gene144,17−24,1994年)により記載の合成プロモーター、枯草菌(Bacillus subtilis)由来のvegIプロモーターまたは強力なバクテリオファージT5プロモーターが挙げられる。適切なプラスミドによるかまたはGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするDNA配列の染色体DNAへの組込みのいずれかを介する細菌における権利請求の対象とする(変異)GTPシクロヒドロラーゼII酵素の発現のための適切な教示は、多くの場所、例えば、米国特許第6,322,995号明細書において見出され得る。
従って、細菌、真菌、動物または植物宿主における前記ポリヌクレオチドの発現に好ましい本発明のポリヌクレオチドを含んでなるベクター、およびそのような形質転換された細菌または真菌、動物または植物宿主もまた本発明の対象である。
本発明はさらに、リボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体を産生するための方法に関し、以下を含んでなる:
(a)本発明の宿主細胞を、適切な培地において、前記宿主細胞において修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの発現を可能にする条件下で培養すること;および
(b)場合により、培地から産物(リボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体)を分離すること。
そのような方法は、1つもしくはそれ以上の次の産物:リボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体のいずれかの生物工学的産生のために使用することができる。そのような誘導体は、フラボタンパク質を含み得る。
本発明による適切な宿主細胞の遺伝子および代謝操作の方法は、当該分野において公知である。同様に、リボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体のための(潜在的に)適切な精製方法は、ファインケミカル生合成(fine chemical biosynthesis)および産生の領域において周知である。
本発明によるリボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体の生物工学的産生のための方法は、上記のような全細胞発酵プロセスに限定されず、例えば、透過された宿主細胞、粗細胞抽出物、例えば、遠心分離もしくはろ過によって細胞残物から澄明化された細胞抽出物、またはなお単離された酵素を伴う再構成された反応経路を使用し得ることが理解される。また、そのようなプロセスの組み合わせも本発明の範囲内にある。(再構成された反応経路を伴うような)無細胞生合成の場合、単離された酵素が、インビトロ転写/翻訳、またはなお他の手段によって宿主細胞から調製および単離されているかどうかは関係ない。
本発明は、さらに、以下を含んでなる、本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを産生するための方法に関する:
(a)本発明の宿主細胞を、本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの発現を可能にする条件下で培養すること;および
(b)細胞または培地から修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを回収すること。
本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素は、適切な発現系を含んでなる遺伝子操作された宿主細胞から調製してもよい。
本発明のポリペプチドの組換え産生のために、宿主細胞を遺伝子操作して、本発明のポリヌクレオチドまたはベクターもしくはプラスミドを組み入れることができる。ポリヌクレオチドまたはベクターの宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAEデキストラン仲介トランスフェクション、マイクロインジェクション、カチオン性脂質仲介トランスフェクション、エレクトロポレーション、形質導入、弾丸導入(ballistic introduction)および感染のような当該分野において既知の標準的な方法によって行うことができる。
本発明の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素を産生させるために、極めて多様な発現系を使用することができる。そのようなベクターは、とりわけ上掲において記載のものを含む。一般に、ポリヌクレオチドを維持、繁殖もしくは発現するおよび/またはポリペプチドを宿主において発現するのに適切な任意の系あるいはベクターは、これに関する発現のために使用することができる。
真核生物における組換え発現系では、翻訳されたタンパク質の小胞体の内腔、ペリプラズム空間または細胞外環境への分泌のために、適切な分泌シグナルを、発現されるポリペプチドに組み入れてもよい。これらのシグナルは、ポリペプチドに対して内在的であってもよく、またはそれらは異種のシグナルであってもよい。
本発明のポリペプチドは、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ハイドロキシアパタイトクロマトグラフィー、および高速液体クロマトグラフィーを含む周知の方法によって、組換え細胞培養物から回収および精製することができる。単離および/または精製中にポリペプチドが変性する場合、タンパク質リホールディングのための周知の技術を用いて、活性なコンホメーションを再生することができる。
本発明のGTPシクロヒドロラーゼII酵素はまた、植物体において、例えば、ペン(Pen)ら、Bio/Technology11,811−814,1994年またはEP449375号明細書において記載の方法に従って、好ましくは、種子において、例えば、EP449376号明細書において記載のように、発現させることができる。プロモーターおよびターミネーターのいくつかの適切な例として、ノパリンシンターゼ(nos)、オクトピンシンターゼ(ocs)およびカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)遺伝子由来のものが挙げられる。使用することができる効率的な植物プロモーターの1つのタイプは、高レベル植物プロモーターである。そのようなプロモーターは、本発明の遺伝子配列と操作可能な結合において、本発明の遺伝子産物の発現を促進することが可能であるべきである。本発明において使用することができる高レベル植物プロモーターとして、例えば、ダイズ由来のリブロース−1,5−ビスリン酸カルボキシラーゼの小サブユニット(ss)のプロモーター、およびクロロフィルa/b結合タンパク質のプロモーターが挙げられる。
本発明によるタンパク質の商業的産生が所望される場合、様々な培養方法論を適用することができる。例えば、組換え微生物宿主から過剰発現される特定の遺伝子産物の大規模産生は、バッチまたは連続培養方法論の両方によって、達成することができる。バッチおよび流加培養方法が当該分野において一般的かつ周知であり、例がトーマス D.ブロック(Thomas D.Brock)、Biotechnology:A Textbook of Industrial Microbiology、第2版(1989年)、Sinauer Associates、Inc.、Sunderland、Mass.、またはデーシュパーンデー(Deshpande)、Appl.Biochem.Biotechnol.36、227−234、1992年によって記載されている。連続培養プロセスのための栄養素および増殖因子を調節する方法ならびに産物形成の速度を最大限にするための技術については、産業微生物学の分野において周知であり、様々な方法がブロック(Brock)、上掲によって詳述されている。
発酵培地は、適切な炭素基質をさらに含有することができる。適切な基質として、グルコースおよびフルクトースのような単糖、ラクトースもしくはスクロースのようなオリゴ糖、デンプンもしくはセルロースのような多糖またはそれらの混合物および継続可能な供給原料からの非精製混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。本発明において利用される炭素の供給源は極めて多様な炭素含有基質を包含し得、生物体の選択によってのみ制限されることが考慮される。
本発明は、さらに、増加した比活性を有するGTPシクロヒドロラーゼIIの調製のための方法に関し、以下の工程を含んでなる:
(a)望ましくは、増加すべきである比活性を伴う第1のGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするポリヌクレオチドを提供すること;
(b)第1のGTPシクロヒドロラーゼIIと比較する場合、変異型ポリヌクレオチド配列が、1つもしくはそれ以上の変異を含んでなる修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするように、1つもしくはそれ以上の変異をポリヌクレオチド配列に導入することであって、ここで、1つもしくはそれ以上の変異は、配列番号2の261位、270位、276位、279位、308位および/または347位に対応するアミノ酸位置において1、2、3、4、5、または6つの変異を含む;
(c)場合により、変異型ポリヌクレオチドをベクターまたはプラスミドに挿入すること;
(d)ポリヌクレオチドまたはベクターもしくはプラスミドを適切な宿主細胞に導入すること;ならびに
(e)修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの発現を可能にする条件下で宿主細胞を培養すること。
本発明は、さらに、増加した比活性を有するGTPシクロヒドロラーゼIIの調製のための方法の供給を含み、以下の工程を含んでなる:
(a)望ましくは、増加すべきである比活性を伴う第1のGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするポリヌクレオチドを提供すること;
(b)比活性に対する効果を有する位置を提供すること;
(c)(b)において規定される野生型GTPシクロヒドロラーゼIIの所定のアミノ酸の置き換えのための至適アミノ酸を規定し、変異型ポリヌクレオチド配列が新規のGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするように、1つもしくはそれ以上の変異を、(b)において規定される位置で(a)のポリヌクレオチド配列に導入すること;
(d)場合により、変異型ポリヌクレオチドをベクターまたはプラスミドに挿入すること;
(d)ポリヌクレオチドまたはベクターもしくはプラスミドを適切な宿主細胞に導入すること;ならびに
(e)修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの発現を可能にする条件下で宿主細胞を培養すること。
一実施形態では、工程(c)または上記の方法は、飽和変異誘発を介して実施される。しかし、これは、増加した比活性を伴う修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを得るための、野生型GTPシクロヒドロラーゼIIの所定の位置でアミノ酸を置き換えるべきアミノ酸を規定するための唯一の方法ではないことが理解される。
例えば、飽和変異誘発を介する上記のような修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIからの増加した比活性を有する修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIの調製は、図1または表4のような修飾されていないタンパク質、特に、配列番号2、33、35、37、39、41、および43によって同定されるもの、例えば、枯草菌(Bacillus subtilis)またはアシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)の修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIタンパク質からの変異型GTPシクロヒドロラーゼIIタンパク質の調製を含むが、それに限定されない。PCR反応のために使用されるプライマーは、一方のプライマー、例えば、センスプライマーが変異型ヌクレオチド配列を含有し得、他方のプライマー、例えば、アンチセンスプライマーが野生型ヌクレオチド配列を含有し得るようなものである。これらのプライマー対および野生型ribAのゲノムDNAによるPCRは、使用するプライマーの変異型ヌクレオチド配列に依存して、所定の位置で特定の変異を担持するPCR産物を生じ得る。例えば、QIAquick PCR精製キット(Qiagen)のような標準的な方法を使用して、得られるPCR産物の精製後、DNAを、BamBIおよびEcoRIのような制限酵素で切断し、適切なベクター、例えば、pQE60に連結し、GTPシクロヒドロラーゼIIについてネガティブである株に形質転換することができる。そのような株の例には、プラスミドpREP4を含有する大腸菌(E.coli)株Rib7(リクター(Richter)ら、J.Bacteriol.175,4045−4051,1993年)がある。DNA配列決定による正確な配列の確認後、上記のように変異型RibAを精製し、特徴付けることができる。アシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)が、増加した比活性を有するGTPシクロヒドロラーゼIIの作製のために使用される場合、飽和変異誘発は、後者の酵素の比活性に影響を及ぼすことが示された配列番号2のような枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのそれぞれの残基V261、G270、A276、Q279、K308およびM347に対応するアミノ酸残基/位置T126、G135、A141、L144、N182および1221で実施しなければならない(表4を参照のこと)。
本方法の好適な実施形態は、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII、それらをコードするポリヌクレオチド、ベクターおよびプラスミド、宿主細胞、ならびに本明細書に記載の方法の好適な実施形態に対応する。第1および第2のGTPシクロヒドロラーゼIIは、それぞれ、修飾されていないおよび修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIに対応する(上掲を参照のこと)。
本発明の目的は、上記のような修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをコードする核酸配列を含んでなるポリヌクレオチド、そのようなポリヌクレオチドを含んでなるベクター、好ましくは、発現ベクター、そのようなポリヌクレオチドまたはベクターによって形質転換されている宿主細胞、本発明のGTPシクロヒドロラーゼIIの調製のための方法であって、ここで、先に記載のような宿主細胞が適切な培養条件下で培養され、当該分野において既知の方法によって、GTPシクロヒドロラーゼIIがそのような宿主細胞または培養培地から単離される、方法、ならびにそのようなポリヌクレオチドもしくはベクターによって形質転換されている、および/またはそのようなポリヌクレオチドをその染色体に安定に組み入れている宿主細胞に基づく、リボフラビン、リボフラビン前駆体、FMN、FAD、または1つもしくはそれ以上のそれらの誘導体の生物工学的産生のための方法を提供することである。
また、本発明の目的は、(i)本発明の特定の変異の少なくとも1つを担持するGTPシクロヒドロラーゼIIをコードし、標準的な条件下で、本発明の特定の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素のDNA配列のいずれかとハイブリダイズするDNA配列、または(ii)本発明の特定の変異の少なくとも1つを担持するGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするが、遺伝子暗号の縮重のため、標準的な条件下で本発明の特定の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII酵素のDNA配列のいずれかとハイブリダイズするDNA配列と正確に同じアミノ酸配列を伴うポリペプチドをコードするものとはハイブリダイズしないDNA配列、または(iii)それがフラグメントであるポリペプチドの活性特性を維持するようなDNA配列のフラグメントであるDNA配列を提供することである。
ハイブリダイゼーションのための「標準的な条件」とは、本発明において、特定のハイブリダイゼーションシグナルを検出するために、当業者によって一般的に使用され、例えば、サンブルック(Sambrook)ら、「Molecular Cloning」、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press1989年、ニューヨークに記載の条件を意味し、または好適ないわゆるストリンジェントなハイブリダイゼーションおよび非ストリンジェントな洗浄条件、またはより好適ないわゆるストリンジェントなハイブリダイゼーションおよびストリンジェントな洗浄条件も当業者によく知られており、例えば、サンブルック(Sambrook)ら(s.a.)に記載されている。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の特定の例は、42℃:50%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×Denhardt’s溶液、10%硫酸デキストラン、および20μg/mlの変性サケ***DNAを含んでなる溶液中での1晩のインキュベーション(例えば、15時間)、続いて、ハイブリダイゼーション支持体を0.1×SSC中、約65℃で洗浄することである。
本発明のさらなる目的は、本発明の具体的に記載されたDNA配列に基づいて設計されたPCRプライマーによるいわゆるポリメラーゼ連鎖反応方法(「PCR」)によって得ることができるDNA配列を提供することである。そのようにして得られたDNA配列は、それらが設計され、匹敵する活性特性を示す変異と少なくとも同じ変異を伴うGTPシクロヒドロラーゼII酵素をコードすることが理解される。
本明細書に記載の本発明の多様な実施形態は互いに組み合わせることができる。
以下の非制限的実施例により本発明をさらに例示する。
実施例1:GTPシクロヒドロラーゼII活性の測定および比活性の決定
GTPシクロヒドロラーゼII活性を測定するために使用される酵素アッセイは、リッツ(Ritz)ら(J.Biol.Chem.276,22273−22277,2001年)から適応した。最終アッセイ緩衝液は、50mM Tris/HCl、pH8.5、10mM MgCl、7.5mMメルカプトエタノール、2.5mM GTPおよび0.1mg/mlウシ血清アルブミンを含有した。精製(実施例5を参照のこと)後、酵素を、50mM Tris/HCl、pH8.5、10mM MgCl、7.5mMメルカプトエタノール、および10%グリセロールを含有する緩衝液中に保持した。基質を酵素に添加し、GTPが吸収を示さない310nmでの吸収を、20〜30分間、追跡した。最終反応混合物は、枯草菌(B.subtilis)または表1もしくは2に示される変異体の1つ由来の0.02〜0.04mg/mlの間のGTPシクロヒドロラーゼIIを含有した。DRAPPに対する6.28[mM−1 cm−1]の吸収係数を、活性の算出に使用した。タンパク質の決定は、Bio−Rad由来のProtein Assay(カタログ番号500−0002,Bio−Rad Laboratories AG,Nenzlingerweg2,CH−4153Reinach、瑞国)で実施した。
上記の「比活性」の規定に従い、1単位は、上記の条件下で1分間あたりの1μmolのDRAPPの形成を触媒するRibAの量である。比活性は、上記の条件下で1分間あたりに1mgのRibAによって形成されるDRAPPの量である。上記の規定を使用して、枯草菌(B.subtilis)のHisタグ化RibAタンパク質の特定のGTPシクロヒドロラーゼII活性は、0.115U/mgであった。
実施例2:酵素アッセイの質の試験
至適アッセイは、酵素濃度との直線性および時間との直線性のような多くの要件を満たすべきである。実施例1に記載の条件および22μgの酵素を使用して、310nmでの吸収の増加を、25分間、追跡した。どの範囲で、アッセイが、酵素濃度で直線であるかを試験するために、増加する酵素濃度(0〜40μgのHis−タグ化RibA)に対するアッセイの依存性について試験した。アッセイは、25分間、枯草菌(B.subtilis)由来の0〜40μgのHis−タグ化RibAで、直線であることが証明された。
この後、枯草菌(B.subtilis)由来His−タグ化RibAのGTPシクロヒドロラーゼII活性のGTP濃度に対する依存性について試験した。実施例1に記載の条件を使用した。しかし、GTP濃度は、0.05〜2.5mMの最終濃度で変動した。データは、枯草菌(B.subtilis)のHis−タグ化RibA酵素のGTPシクロヒドロラーゼII活性について、37℃において、0.07mMのGTPに対するK値および約115mU/mgタンパク質の比活性を示す。本実施例の実験は、GTPシクロヒドロラーゼII活性アッセイが、事実上、時間および酵素(GTPシクロヒドロラーゼII)濃度で直線であり、枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIについての所定の条件下で、2.5mMのGTP濃度が、酵素の比活性の信頼し得る測定を可能にするのに最適であり得ることを示した。
実施例3:枯草菌(Bacillus subtilis)からのゲノムDNAの単離
枯草菌(B.subtilis)を、30℃で、Veal Infusion Broth(Becton Dickinson、Sparks、メリーランド州21152、米国)中、1晩、増殖させた。1.5ml培養物を1.5mlチューブに移し、遠心分離した。
細胞ペレットを、0.5ml懸濁緩衝液(50mM Tris/HCl、pH7.5、50mM NaEDTA、15%スクロースおよび1mg/mlの新たに添加したリゾチーム)中に再懸濁した。室温での10分間のインキュベーション後、1μlのジエチルオキシジホルメートを添加した。次いで、10μlの10%SDS溶液を添加し、チューブを数回転倒させた。チューブを5分間、70℃でインキュベートし、細菌DNAを放出させた。50μlの5M酢酸カリウムを添加し、チューブを氷上で冷却し、そこで45分間、放置した。この後、サンプルを、30分間、4℃で遠心分離した。上清を、新しい1.5mlチューブに移し、室温でエタノールを(1.5mlまで)満たした。5分間の遠心分離後、上清を捨て、DNAペレットを乾燥させた。次いで、DNAを70%および96%エタノールで洗浄し、10mM Tris/HCl、pH7.5、1mM EDTA、および10μg/ml RNaseA中に溶解した。
実施例4:枯草菌(B.subtilis)ならびにその変異体由来のGTPシクロヒドロラーゼIIおよびDHBPシンターゼをコードするribAを発現するための発現プラスミドの構築
GTPシクロヒドロラーゼIIおよびDHBPシンターゼをコードする枯草菌(B.subtilis)のribA遺伝子(配列番号1)のクローニングを、PCRによって行った。枯草菌(B.subtilis)のゲノムDNAを、実施例3に従って単離した。このDNAまたはribA遺伝子の変異型をコードするテンプレートの100ngを、プライマーRibA1S(配列番号27)およびRibA1AS(配列番号28)を使用するPCRに使用した。次のPCR条件を使用した:DNAポリメラーゼと共に供給される適切な緩衝液中の2μMの各プライマー、0.2mMの各ヌクレオチド、2.5UのプルーフリーディングDNAポリメラーゼ(Stratagene、Gebouw California、1101CB Amsterdam Zuidoost、蘭国)、および100ngのゲノムDNA。
温度調節は以下のとおりであった:
工程1:95℃で3分間
工程2:95℃で30秒間
工程3:52℃で30秒間
工程4:72℃で60秒間
工程2〜4を30回反復した。
1.3kbのPCR産物を、プライマーRibA1SがプライマーRibA2S(配列番号29)によって置き換えられたPCR2のテンプレートとして使用した。枯草菌(B.subtilis)RibA(配列番号4)のN末端Hisタグ化バージョンをコードするこの反応のPCR産物(配列番号3)を、アガロースゲル電気泳動によって分離し、ゲルから溶出させ、EcoRIおよびBamHIで消化し、EcoRIおよびBamHI消化したベクターpQE60(Qiagen AG、Hilden、独国)に連結した。該プラスミドをpQE60ribANhisと称した。
実施例5:野生型および変異酵素の特徴付け
変異型酵素の作製を、上に記載および当業者に公知である方法を使用して、実施した。さらに調べた枯草菌(B.subtilis)由来のRibAの変異体を、表1に示す。すべての変異遺伝子を、実施例4に記載のpQE60ベクターにクローニングした。すべての最終構築物は、N末端His−タグを含有した。
Figure 0005134953
RibA変異酵素を、実施例4のプラスミドから発現させ、「The QiaExpressionist」、Qiagen、Hilden、独国、2001年3月、第5版において記載のように精製した。精製した酵素(RibA変異体)の酵素特性を、実施例1および2に記載のとおりに分析した。表2では、RibA変異体(表1を参照のこと)の特定のGTPシクロヒドロラーゼII活性を枯草菌(B.subtilis)の野生型RibAのGTPシクロヒドロラーゼIIの活性と比較する。実施例4に記載のように、RibAのN末端His−タグ化酵素バージョンを使用して、活性を測定した。番号は、配列番号2におけるそれぞれのアミノ酸位置を規定する。
Figure 0005134953
括弧内のアミノ酸の置き換えは、ほぼ確実に、変異体のGTPシクロヒドロラーゼII活性に対して効果がない。アミノ酸の交換Y196Cは、RibAのプロテアーゼ感受性を減少する。
実施例6:より高い特定のGTPシクロヒドロラーゼII活性を示すRibA変異体を過剰発現する組換え枯草菌(B.subtilis)株の構築
以下の実施例では、RibA Y196C、A276T、A282T(PCR III)、RibA Y196C、A276T、Q279R、A282T、K308R、M347I(構築物C)、およびRibA Y196C、A276T、Q279R、A282T、K308R、F325Y、M347I(構築物E)の変異型ribAポリヌクレオチド配列を、最初に、強力な構成性プロモーターPvegIを含有するベクターに導入し、次いで、大腸菌(E.coli)においてさらに操作した。ポリヌクレオチド配列およびフランキングベクター配列による天然のコンピテント枯草菌(B.subtilis)微生物の形質転換により、変異型ribAを過剰発現する枯草菌(B.subtilis)株を生じた。標準的な組換えDNA技術を、ポリヌクレオチド配列および枯草菌(B.subtilis)株の構築に使用した。例えば、サンブルック(Sambrook)ら、Molecular Cloning.A Laboratory Manual(第2版)、Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989年)、ならびにハーウッド(Harwood)およびカッティング(Cutting)、Molecular Biology Methods for Bacillus,John Wiley and Sons(1990年)を参照のこと。
変異型ribAを増幅するために、ribAをコードする配列全体を含有する1.2−kbのDNAフラグメントを、変異体PCR III、構築物Cまたは構築物E、およびRibANde+1(配列番号30)を含有するプラスミド由来のDNAおよびプライマーとしてRibA4AS(配列番号31)を使用するPCRによって増幅した。
PCR反応の反応条件は、95℃で1分間の変性、52℃で1分間のアニーリング、および72℃で2分間の伸長の30サイクルからなった。Pfu Turbo DNAポリメラーゼ(Stratagene,Gebouw California,1101CB Amsterdam Zuidoost、蘭国)を使用して、PCRにより生じるエラーを最小限にした。PCR産物を、QIAquick PCR精製キット(Qiagen)を使用して精製し、NdeIおよびBamHIを使用して、二重消化した。消化したPCR産物を、枯草菌(B.subtilis)由来の強力な構成性PvegIプロモーターのすぐ下流でのポリヌクレオチド配列のクローニングに適切な制限部位からなるpXI16ベクター(フエムベリン(Huembelin)ら、J.Ind.Microbiol.Biotechnol.22,1−7,1999年)にクローニングした。pXI16ベクターもまた、B.チューリンゲンシス(B.thuringiensis)由来のcryT転写ターミネーター、二重交差事象による枯草菌(B.subtilis)ゲノムへの相同組換えのためのsacBフランキング配列、およびエリスロマイシン耐性マーカーを含有する。各プラスミドが変異型ribAを含有することを、DNA配列決定によって確認した。
各プラスミドをApaIで消化して、PvegIプロモーターからスペーサー領域を取り出し、再連結し、再度FspIで消化し、天然のコンピテント枯草菌(B.subtilis)1012細胞に形質転換した。形質転換体を、2μg/mlの最終濃度でエリスロマイシンを含有するTBABプレート(Tryptose Blood Agar Base,Becton Dickinson,Sparks,メリーランド州21152、米国)上で選択した。DNA配列決定により、変異型ribAポリヌクレオチド配列がこれらの株において正確であることを確認した。リボフラビンの過剰発現を、実施例7に従って試験した。
vegIプロモーターによって駆動される変異型ribAポリヌクレオチド配列を、一般化された形質導入によって、リボフラビン過剰産生枯草菌(B.subtilis)株RB50::(pRF69)::(pRF93)(パーキンス(Perkins)ら、J.Ind.Microbiol.Biotechnol.22:8−18(1999年)において記載されている)に導入した。ハーウッド(Harwood)およびカッティング(Cutting)、Molecular Biology Methods for Bacillus,John Wiley and Sons(1990年)に従って、バクテリオファージPBS1を使用する標準的な技術を用いた。2μg/mlの最終濃度でエリスロマイシンを含有するTBABプレート上で、形質転換体を選択した。PCR分析およびDNA配列決定によって形質転換体を点検し、変異型ribAポリヌクレオチド配列の正確な挿入を確認した。
実施例7:増加した比活性を伴うGTPシクロヒドロラーゼIIを使用するリボフラビンの改良された産生
GTPシクロヒドロラーゼIIの比活性に影響を及ぼす変異のインビボ効果について試験するために、枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼII(RibA)変異PCR III、構築物C、または構築物Eを、株RB50::(pRF69)::(pRF93)(パーキンス(Perkins)ら、J.Ind.Microbiol.Biotechnol.22、8−18、1999年)のようなリボフラビン過剰産生枯草菌(B.subtilis)株に、例えば、sacB遺伝子座において導入した。リボフラビンの産生を、ribA遺伝子における変異の有無のみが異なる枯草菌(B.subtilis)の2つの組換え株において直接比較した。バチルス(Bacillus)株の培養を、実施例8に記載のとおりに行った。
実施例8:リボフラビン産生を評価するための培養条件
リボフラビン産生を、PvegIプロモーターによって駆動されるGTPシクロヒドロラーゼII変異体PCR III、構築物C、または構築物EがsacB遺伝子座に組込まれた(実施例6を参照のこと)リボフラビン過剰産生枯草菌(B.subtilis)株RB50::(pRF69)::(pRF93)の流加培養において試験した。株の発酵は、405370号明細書に記載のとおりに行った。
実施例9:リボフラビンの決定のための分析方法
リボフラビンの決定のために、以下の分析方法を使用することができる(ブレットゼル(Bretzel)ら、J.Ind.Microbiol.Biotechnol.22、19−26、1999年)。
クロマトグラフィーシステムは、バイナリーポンプ、カラムサーモスタットおよび冷却型オートサンプラーを具備したHewlett−Packard1100Systemであった。ダイオードアレイ検出器および蛍光検出器の両方をラインで使用した。2つのシグナル、280nmでのUVおよび励起446nm、発光520nmでの蛍光トレースを記録した。
ステンレス製Supelcosil LC−8−DBカラム(150×4.6mm、3μm粒度)を、ガードカートリッジと共に使用した。移動相は、100mM酢酸(A)およびメタノール(B)であった。以下のスキームに従う勾配溶出を使用した:
Figure 0005134953
カラム温度を20℃に設定し、流速は1.0ml/分であった。稼働時間は25分間であった。
発酵サンプルを希釈し、ろ過し、さらなる処置を伴わずに分析した。リボフラビンを、外部標準との比較によって定量した。計算は、280nmでのUVシグナルに基づいた。Fluka(9471Buchs、瑞国)より購入したリボフラビンを、標準材料として使用した(純度>99.0%)。
実施例10:枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIに相同であるGTPシクロヒドロラーゼII酵素における対応する残基の同定
SWISS−PROTおよびTrEMBL(図1を参照のこと)のような標準的なデータベースを使用するプログラムBLASTNによって見出される92の異なるGTPシクロヒドロラーゼII酵素の複数のアミノ酸配列アラインメントを、次のパラメータ:ギャップサクセイペナルティ(gap creation penalty)8、ギャップ伸長ペナルティ(gap extension penalty)2、およびブロサム62.cmpマトリックス(blosum62.cmp matrix)(デフォルトパラメータ)を使用するプログラム「PILEUP」(GCG Wisconsin Package、バージョン10.2、Accelrys Inc.、9685 Scranton Road、San Diego、カリフォルニア州92121−3752、米国)により算出した。
本発明において相同なGTPシクロヒドロラーゼIIは、図1において示されるGTPシクロヒドロラーゼIIアミノ酸配列のいずれかと配列類似性を示し得る。図1は、下線を付している枯草菌(Bacillus subtilis)由来のGTPシクロヒドロラーゼIIの配列との92のGTPシクロヒドロラーゼIIアミノ酸配列の複数の配列アラインメントの例を提供する。図1は、一例としての役割を果たすに過ぎず、すべての既知のGTPシクロヒドロラーゼII酵素の完全な収集であることを意味するものではない。相同な残基、即ち、アミノ酸配列アラインメントにおける同じ位置に局在する(即ち、例えば、図1の同じカラムに局在する)異なるGTPシクロヒドロラーゼII酵素の残基は、各タンパク質の3D構造においても同様に位置し、各タンパク質において、匹敵する構造局面および機能機能局面を満たすことが予測される。実施例において考察される枯草菌(B.subtilis)由来のGTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸残基に相同なアミノ酸残基を、図1において太字で強調し、枯草菌(B.subtilis)アミノ酸配列におけるそれぞれの位置を、アラインメントのそれぞれのカラムの上部に追加する。
特定のアミノ酸位置に対応する92の異なる生物体のアミノ酸残基、即ち、枯草菌(Bacillus subtilis)GTPシクロヒドロラーゼIIのアミノ酸配列(配列番号2)の比活性(アミノ酸残基261、270、276、279、308、347)にポジティブな効果を及ぼすことが見出されたアミノ酸残基に相同/透過である位置を表4にまとめ、ここで、左側のカラムの数字は、使用した配列の名称、データベース受託番号、および括弧内における配列の供給源生物体で開始する生物体(図1に従う)を規定する:
(1)gch2_bacsu:SWISS−PROT:gch2_bacsu(枯草菌(Bacillus subtilis))
(2)gch2_cangu:geneseqp:aay69776(カンジダ・ギリエルモンディ(Candida guilliermondii))
(3)gch2_ashgo:TrEMBL:CAA02912:(アシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)エレモセシウム・ゴシピィ(Eremothecium gosypii))
(4)gch2_酵母:SWISS−PROT:gch2_酵母(サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae))
(5)gch2_neucr:TrEMBL:Q871B3(アカパンカビ(Neurospora crassa))
(6)gch2_schpo:TrEMBL:Q9P7M9(シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe))
(7)gch2_arcfu:SWISS−PROT:gch2_arcfu(アーケグロバス・フルギダス(Archaeoglobus fulgidus))
(8)gch2_strco:SWISS−PROT:gch2_strco(ストレプトミセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor))
(9)gch2_helpj:SWISS−PROT:gch2_helpj(ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)J99)
(10)gch2_helpy:SWISS−PROT:gch2_helpy(ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori))
(11)gch2_pyrfu:TrEMBL:Q8U4L7(パイロコッカス・フリオサス(Pyrococcus furiosus))
(12)gch2_thema:SWISS−PROT:gch2_thema(サーモトガ・マリティマ(Thermotoga maritima))
(13)gch2_chlmu:SWISS−PROT:gch2_chlmu(クラミジア・ムリダルム(Chlamydia muridarum))
(14)gch2_chltr:SWISS−PROT:gch2_chltr(クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)
(15)gch2_chlca:TrEMBL:AAP05635(クラミジア・キャビエ(Chlamydia caviae)GPIC)
(16)gch2_chlpn:SWISS−PROT:gch2_chlpn(クラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae))
(17)gch2_arath:SWISS−PROT:gch2_arath(シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana))
(18)gch2_lyces:TrEMBL:CAC09119(トマト(Lycopersicum esculentum))
(19)gch2_orysa:TrEMBL:AAO72560(オリザ・サティバム(Oryza sativum))
(20)gch2_alceu:TrEMBL:Q9F184(アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus))
(21)gch2_neima:SWISS−PROT:gch2_neima(髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型A))
(22)gch2_neimb:SWISS−PROT:gch2_neimb(髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型B))
(23)gch2_psepk:SWISS−PROT:gch2_psepk(シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)(株KT2440))
(24)gch2_psesm:SWISS−PROT:gch2_psesm(シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)(pv.トマト))
(25)gch2_actac:TrEMBL:Q9JRR0(アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)(ヘモフィルス・アクチノマイセテムコミタンス(Haemophilus actinomycetemcomitans)))
(26)gch2_haein:SWISS−PROT:gch2_pasmugch2_haein(インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae))
(27)gch2_pasmu:SWISS−PROT:(パスツレラ菌(Pasteurella multocida))
(28)gch2_ecO6:TrEMBL:Q8FHU5(大腸菌(Escherichia coli)O6)
(29)gch2_ecoli:SWISS−PROT:gch2_ecoli(大腸菌(Escherichia coli))
(30)gch2_salty:TrEMBL:Q8XFY7(ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium))
(31)gch2_yerpe:TrEMBL:Q8ZEF0(ペスト菌(Yersinia pestis))
(32)gch2_bucai:SWISS−PROT:gch2_bucai(ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum))(エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)共生細菌))
(33)gch2_bucap:SWISS−PROT:gch2_bucap(ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)))
(34)gch2_wigbr:SWISS−PROT:gch2_wigbr(ウィグルスウォルシア・グロスインディア・ブレビパルピス(Wigglesworthia glossinidia brevipalpis))
(35)gch2_bucbp:SWISS−PROT:gch2_wigbr(ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種バイゾンギア・ピスタシエ(Baizongia pistaciae)))
(36)gch2_mycle:TrEMBL:Q9CCP4(らい菌(Mycobacterium leprae))
(37)gch2_myctu:SWISS−PROT:gch2_myctu(ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis))
(38)gch2_coref:TrEMBL:Q8FT57(コリネ菌(Corynebacterium efficiens))
(39)gch2_corgl:GENESEQP:AAB79913(コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum))
(40)gch2_coram:SWISS−PROT:gch2_coram(コリネバクテリウム・アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)(ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス(Brevibacterium ammoniagenes)))
(41)gch2_staau:TrEMBL:Q8NW14(黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(株MW2))
(42)gch2_staep:GENESEQP:ABP40248(表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis))
(43)gch2_actpl:SWISS−PROT:gch2_actpl(アクチノバチルス・プルロニューモニエ(Actinobacillus pleuropneumoniae))
(44)gch2_lacla:TrEMBL:Q9CGU7(ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)(亜種ラクティス(lactis))(ストレプトコッカス・ラクティス(Streptococcus lactis)))
(45)gch2_stcag:TrEMBL:Q8E658(ストレプトコッカス・アガラクティエ(Streptococcus agalactiae)(血清型III))
(46)gch2_stcpn:TrEMBL:Q8DRF1(肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)(株ATCCBAA255/R6))
(47)gch2_cloac:TrEMBL:Q97LG9(Clostridium acetobutylicum)
(48)gch2_fusnu:TrEMBL:Q8RIR1(フソバクテリウム・ナクレタム(Fusobacterium nucleatum)(亜種ナクレタム(nucleatum)))
(49)gch2_anasp:TrEMBL:Q8RIR1(アナベナ(Anabaena)sp.(株PCC7120))
(50)gch2_syny3:SWISS−PROT:gch2_syny3(シネコシスティス(Synechocystis)sp.(株PCC6803))
(51)gch2_synel:TrEMBL:Q8DI64シネココッカス・エロンガータス(Synechococcus elongatus)(サーモシネココッカス・エロンガータス(Thermosynechococcus elongatus))
(52)gch2_bacam:SWISS−PROT:gch2_bacam(バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens))
(53)gch2_bacce:TrEMBL:AAP11030(セレウス菌(Bacillus cereus)ATCC14579)
(54)gcn2_bacha:TrEMBL:Q9KCL5(バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans))
(55)gch2_clope:TrEMBL:Q8XMX0(ウェルシュ菌(Clostridium perfringens))
(56)gch2_clote:TrEMBL:Q897Q8(破傷風菌(Clostridium tetani))
(57)gch2_chlte:TrEMBL:Q8KC35(クロロビウム・テピダム(Chlorobium tepidum))
(58)gch2_aquae:SWISS−PROT:gch2_aquae(アクイフェックス・エオリカス(Aquifex aeolicus))
(59)gch2_lepin:TrEMBL:Q8F701(レプトスピラ・インテロガンス(Leptospira interrogans))
(60)gch2_deira:TrEMBL:Q9RXZ9(デイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans))
(61)gch2_bacth:TrEMBL:Q8A528(バクテロイデス・テタイオタオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicron))
(62)gch2_caucr:TrEMBL:Q9A9S5(カウロバクター・クレセンタス(Caulobacter crescentus))
(63)gch2_coxbu:TrEMBL:AAO90191(コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii)RSA493)
(64)gch2_rhiet:TrEMBL:Q8KL38(リゾビウム・エティリ(Rhizobium etli))
(65)gch2_lacpl:TrEMBL:Q88X17(ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum))
(66)gch2_psegl:TrEMBL:Q8RS38(シュードモナス・グルメ(Pseudomonas glumae))
(67)gch2_strav:TrEMBL:BAC71833(ストレプトミセス・アバーミチリス(Streptomyces avermitilis))
(68)gch2_phopo:SWISS−PROT:gch2_phopo(フォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum))
(69)gch2_azobr:SWISS−PROT:gch2_azobr(アゾスピリラム・ブラシレンセ(Azospirillum brasilense))
(70)gch2_agrtu:TrEMBL:Q8UHC9(アグロバクテリム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)(株C58/ATCC33970))
(71)gch2_rhime:TrEMBL:Q92RH2(リゾビウム・メリロティ(Rhizobium meliloti)(シノリゾビウム・メリロティ(Sinorhizobium meliloti)))
(72)gch2_brume:TrEMBL:Q8YFL5(マルタ熱菌(Brucella melitensis))
(73)gch2_brusu:TrEMBL:Q8G298(ブタ流産菌(Brucella suis))
(74)gch2_rhilo:TrEMBL:Q985Z3(リゾビウム・ロッティ(Rhizobium loti)(メソルヒゾビウム・ロッティ(Mesorhizobium loti)))
(75)gch2_braja:TrEMBL:Q89RZ7(ブラジリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum))
(76)gch2_niteu:TrEMBL:CAD86468(ニトロソモナス・エウロパエア(Nitrosomonas europaea)ATCC19718)
(77)gch2_ralso:TrEMBL:Q8Y1H7(ラルストニア・ソラナセアラム(Ralstonia solanacearum)(シュードモナス・ソラナセアラム(Pseudomonas solanacearum)))
(78)gch2_neime:TrEMBL:Q9JZ77(髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型B、見出された第2の酵素))
(79)gch2_xanax:TrEMBL:Q8PPD7(キサントモナス・アキソノポディス(Xanthomonas axonopodis)(pv.シライ(citri)))
(80)gch2_xanca:TrEMBL:Q8PCM8(キサントモナス・キャンペストリス(Xanthomonas campestris)(pv.キャンペストリス(campestris)))
(81)gch2_vibpa:TrEMBL:Q87RU5(腸炎ビブリオ菌(Vibrio parahaemolyticus))
(82)gch2_vibvu:TrEMBL:Q8DF98(ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus))
(83)gch2_vibch:TrEMBL:Q9KPU3(コレラ菌(Vibrio cholerae))
(84)gch2_vibfi:TrEMBL:Q8G9G5(ビブリオ・フィシェリ(Vibrio fischeri))
(85)gch2_sheon:TrEMBL:Q8EBP2(シェワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis))
(86)gch2_phoph:TrEMBL:Q8G9H7(フォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum))
(87)ribb_phole:TrEMBL:Q93E93(フォトバクテリウム・レイオグナティ(Photobacterium leiognathi))
(88)gch2_psepu:TrEMBL:Q88GB1(シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)(株KT2440、見出された第2の酵素))
(89)gch2_psesy:TrEMBL:Q882G0(シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)(pv.トマト、見出された第2の酵素))
(90)gch2_pseae:TrEMBL:Q9HWX4(シュードモナス・エアルギノサ(Pseudomonas aeruginosa))
(91)ribb_dehmu:SWISS−PROT:ribb_dehmu(デハロスピリラム・マルチボランス)
(92)gch2_xylfa:TrEMBL:Q87D69(キシレラ・ファスチディオサ(Xylella fastidiosa)(株テメキュラ1/ATCC700964))
Figure 0005134953
Figure 0005134953
Figure 0005134953
Figure 0005134953
表4に示される例は、原理の例示としての役割を果たす。対応する残基は、図1または表4に示される配列のいずれか1つに相同である他のすべてのGTPシクロヒドロラーゼIIアミノ酸配列について、決定することができる。
SWISS−PROTおよびTrEMBLのような標準的なデータベースを使用するプログラムBLASTNによって見出される92のGTPシクロヒドロラーゼII配列(カンジダ・ギリエルモンディ(Candida guilliermondii)、アシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、アカパンカビ(Neurospora crassa)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、アーケグロバス・フルギダス(Archaeoglobus fulgidus)、ストレプトミセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)J99、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、パイロコッカス・フリオサス(Pyrococcus furiosus)、サーモトガ・マリティマ(Thermotoga maritima)、クラミジア・ムリダルム(Chlamydia muridarum)、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)、クラミジア・キャビエ(Chlamydia caviae)GPIC、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、トマト(Lycopersicum esculentum)、イネ(Oryza stativa)、アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型A)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型B、2つのGTPシクロヒドロラーゼII酵素)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)(2つのGTPシクロヒドロラーゼII酵素)、シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)(2つのGTPシクロヒドロラーゼII酵素)、アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)(ヘモフィルス・アクチノマイセテムコミタンス(Haemophilus actinomycetemcomitans))、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、パスツレラ菌(Pasteurella multocida)、大腸菌(Escherichia coli)、大腸菌(Escherichia coli)O6、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、ペスト菌(Yersinia pestis)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum))(エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)共生細菌)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum))、ウィグルスウォルシア・グロスインディア・ブレビパルピス(Wigglesworthia glossinidia brevipalpis)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種バイゾンギア・ピスタシエ(Baizongia pistaciae))、らい菌(Mycobacterium leprae)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、コリネ菌(Corynebacterium efficiens)、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)、コリネバクテリウム・アンモニアゲネス(Corynebacterium ammoniagenes)(ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス(Brevibacterium ammoniagenes))、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、アクチノバチルス・プルロニューモニエ(Actinobacillus pleuropneumoniae)、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)(ストレプトコッカス・ラクティス(Streptococcus lactis))、ストレプトコッカス・アガラクティエ(Streptococcus agalactiae)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、クロストリジウム・アセトブチリクム(Clostridium acetobutylicum)、フソバクテリウム・ナクレタム(Fusobacterium nucleatum)、アナベナ(Anabaena)spec、シネコシスティス(Synechocystis)spec、シネココッカス・エロンガータス(Synechococcus elongatus)(サーモシネココッカス・エロンガータス(Thermosynechococcus elongatus))、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、枯草菌(Bacillus subtilis)、セレウス菌(Bacillus cereus)、バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans)、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)、破傷風菌(Clostridium tetani)、クロロビウム・テピダム(Chlorobium tepidum)、アクイフェックス・エオリカス(Aquifex aeolicus)、レプトスピラ・インテロガンス(Leptospira interrogans)、デイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans)、バクテロイデス・テタイオタオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicron)、カウロバクター・クレセンタス(Caulobacter crescentus)、コクシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii)、リゾビウム・エティリ(Rhizobium etli)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、シュードモナス・グルメ(Pseudomonas glumae)、ストレプトミセス・アバーミチリス(Streptomyces avermitilis)、フォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum)、アゾスピリラム・ブラシレンセ(Azospirillum brasilense)、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、リゾビウム・メリロティ(Rhizobium meliloti)(シノリゾビウム・メリロティ(Sinorhizobium meliloti))、マルタ熱菌(Brucella melitensis)、ブタ流産菌(Brucella suis)、リゾビウム・ロッティ(Rhizobium loti)(メソルヒゾビウム・ロッティ(Mesorhizobium loti))、ニトロソモナス・エウロパエア(Nitrosomonas europaea)、ラルストニア・ソラナセアラム(Ralstonia solanacearum)(シュードモナス・ソラナセアラム(Pseudomonas solanacearum))、キサントモナス・アキソノポディス(Xanthomonas axonopodis)、キサントモナス・キャンペストリス(Xanthomonas campestris)、腸炎ビブリオ菌(Vibrio parahaemolyticus)、ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus)、コレラ菌(Vibrio cholerae)、ビブリオ・フィシェリ(Vibrio fischeri)、シェワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)、フォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum)、フォトバクテリウム・レイオグナティ(Photobacterium leiognathi)、シュードモナス・エアルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、デハロスピリラム・マルチボランス、キシレラ・ファスチディオサ(Xylella fastidiosa))のGCGプログラムパッケージのプログラムPILEUPによって算出された複数配列アラインメント。番号付けは、作製されたアラインメントに関する。アミノ酸配列のいくつかは、ちょうどアシブヤ・ゴッシピィ(Ashbya gossypii)、ストレプトミセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)J99、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型A)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(血清型B)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)、アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)(ヘモフィルス・アクチノマイセテムコミタンス(Haemophilus actinomycetemcomitans))、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、パスツレラ菌(Pasteurella multocida)、大腸菌(Escherichia coli)、大腸菌(Escherichia coli)O6、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、ペスト菌(Yersinia pestis)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum))(エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)共生細菌)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum))、ウィグルスウォルシア・グロスインディア・ブレビパルピス(Wigglesworthia glossinidia brevipalpis)、ブフネラ・アフィディコラ(Buchnera aphidicola)(亜種バイゾンギア・ピスタシエ(Baizongia pistaciae))、シュードモナス・グルメ(Pseudomonas glumae)、ストレプトミセス・アバーミチリス(Streptomyces avermitilis)、またはフォトバクテリウム・ホスホレウム(Photobacterium phosphoreum)由来の酵素のようなGTPシクロヒドロラーゼII活性を有する酵素をコードする。枯草菌(B.subtilis)由来のRibA酵素のような他の酵素は、さらに、DHBPシンターゼ活性を有するドメインを含有する。枯草菌(B.subtilis)由来のRibAのアミノ酸配列に下線を付す。枯草菌(B.subtilis)由来のRibAの比活性(アミノ酸残基261、270、276、279、308、347)およびプロテアーゼ感受性(196)に対してポジティブな影響を有することが見出されているアミノ酸残基に相同/等価であり、以下の実施例の1つにおいて考察されている位置を太字で表す。それらの位置について使用される番号付けは、枯草菌(B.subtilis)野生型アミノ酸配列に従って行われる。図は、使用した配列の名称、データベース受託番号、および括弧内の配列の供給源生物体で開始する。

Claims (7)

  1. 修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIであって、対応する修飾されていない酵素と比較して少なくとも10%高い比活性を示し、修飾された酵素のアミノ酸配列は、配列番号18および22からなる群から選択される、修飾されたGTPシクロヒドロラーゼII。
  2. 請求項1に記載の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをコードするヌクレオチド配列を含んでなるポリヌクレオチド。
  3. 請求項1に記載の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを含んでなる、宿主細胞。
  4. 枯草菌(Bacillus subtilis)である、請求項に記載の宿主細胞。
  5. 適切な培地において請求項3または4に記載の宿主細胞を培養することを含んでなる、リボフラビン、FMNまたはFADを産生するための方法。
  6. (a)配列番号2の修飾されていないGTPシクロヒドロラーゼIIを準備すること、
    および
    (b)196、276、279、282、308、325および/または347位のアミノ酸位置におけるアミノ酸置換を導入して配列番号18または22の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIをもたらすこと、
    を含んでなる、請求項1に記載の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIを産生するための方法。
  7. リボフラビン、FMNまたはFADの産生のための請求項1に記載の修飾されたGTPシクロヒドロラーゼIIまたは請求項3または4に記載の宿主細胞の使用。
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