JP5134219B2 - 建屋の建設方法 - Google Patents

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Description

本発明は,建屋の建設方法に係り、特に、原子力発電プラントの建屋、例えば原子炉建屋の建設に適用するのに好適な建屋の建設方法に関する。
発電プラント、例えば、原子力発電プラントの建設において、原子力発電プラントの建設期間を短縮するために、構造物をモジュール化することが行われている。このモジュール化された構造物を用いた原子力発電プラントの建設の例を以下に説明する。
特許文献1は、ビルディングモジュールを用いた原子力発電所建屋の建設方法を記載している。このビルディングモジュールは、多数の鉄骨架構にて、床部、複数の柱及び天井部の枠組みを構成し、この枠組みの内側に床、壁及び天井となる鉄板を貼り付けて構成される。ビルディングモジュールは、内部に、機器、配管、トレイ、ダクト及びサポート等の機械要素が予め据え付けられている。並べて配置された複数のビルディングモジュールの相互間及びそれらの天井部分にコンクリートが打設される。壁及び天井の鉄板はコンクリート打設時に型枠として使用される。
特許文献2に記載されたモジュール構造物は、2つの側壁部及びこれらの側壁部に取付けられた天井部を有し、原子力発電プラントの部屋を構成する。側壁部は、鉄骨柱の両面に型枠となる鉄板を取付けて構成される。天井部は、複数の天井梁の上にデッキプレート(または天井鋼板型枠)を取付けており、デッキプレート(または天井鋼板型枠)の上に鉄筋が配置され、天井梁には配管及びダクトが取付けられている。隣り合うモジュール構造物の側壁部間、デッキプレート(または天井鋼板型枠)の上、及び側壁部の鉄板の間に、それぞれ、コンクリートが打設される。
原子力発電プラントの制御棒駆動系水圧制御ユニット室(HCU)モジュールが、特許文献3に説明されている。このHCUモジュールは、縦横に配置された複数の鉄骨構造物によってモジュールフレームを構成している。縦横に配置された複数のモジュールスキッドが各鉄骨構造物に取付けられる。側壁を構成する鉄板補強材が鉄骨構造物及びモジュールスキッドに取付けられる。HCUモジュールはHCU機器、ケーブルダクト及び配管を設置している。このHCUモジュールは床に配置されてレベルを微調整できる多数の回転伸縮型モジュール受支柱上に設置される。鉄板補強材は型枠として利用される。
特許文献4は、発電プラントに用いるモジュール構造物を記述している。このモジュール構造物は、複数の鉄骨柱及び複数の鉄骨梁でフレームを構成し、上部にデッキプレート(または天井鋼板型枠)を、内部に配管及びケーブルトレイをそれぞれ配置している。鉄骨梁の周囲に鉄筋が配置されてコンクリートが打設され、コンクリート壁が形成される。
特開平4−293864号公報 特開平10−266602号公報 特開2003−66177号公報 特開2003−13621号公報
発電プラントの建屋内で床面に設置する機器は、床に埋設される支持構造物に設置されている。この支持構造物は、床のコンクリート打設時にコンクリート内に埋設する必要がある。このため、建屋の部屋内の各構造物を一体化して搬入するモジュール工法を採用する場合には、建屋の躯体との取合いの構造上、支持構造物のモジュールへの組込みが困難であった。
据付け後に保守点検等分解を必要とする機器及び配管等の発電所内設備と建屋との取合いに関して、以下の事項が課題となる。
発電プラントの設備及びプラント構造物を床及び壁の少なくとも一方の建屋躯体(以下、単に躯体という)に据付ける場合、基礎ボルト等の固定部材を先に躯体に埋設した後,設備及びプラント構造物をその固定部材に据付けることが考えられる。しかしながら、この据え付け方法では、躯体側の基礎ボルト(支持構造物)と設備及びプラント構造物の固定用ボルト孔は、それぞれの製作精度が異なるため位置合わせが困難である。床だけであれば、躯体側の基礎ボルトの周囲をスリーブ等で取り囲み,設備及びプラント構造物の据え付け後にそのスリーブと基礎ボルトの間にコンクリート又はモルタルを充填する調整方法が存在する。しかしながら、壁との取合いがある場合には,横方向にコンクリート(又はモルタル)を充填しようとすると、設備及びプラント構造物自体がコンクリート(またはモルタル)充填の阻害要因となる。したがって、コンクリート(又はモルタル)の充填作業が困難となる。この課題を解決するためには、壁側の基礎ボルトを設備及びプラント構造物と同時に据付けた後に、躯体となるコンクリートを打設する必要がある。しかしながら、通常の撤去される型枠を使用する場合では、設備及びプラント構造物自体が障害となり、型枠の設置及び撤去が困難になる。機器の、型枠と壁の取合い構造が成立しなくなる。また、設備及びプラント構造物によっては,点検時及び交換時には躯体から取外す必要がある。しかしながら、特に、設備及び構造物が床及び壁の二面以上に据え付けられる場合には、二方向以上で基礎ボルトとの取合いが生じるため、設備及びプラント構造物の取外し及び取付けができなくなる。
床にコンクリート基礎台及び支持構造物を設けて設置する設備及びプラント構造物をモジュール構造物に組込むためには,その設備及びプラント構造物を支える鋼製のモジュールフレームを、設備及びプラント構造物よりも下方に設置する必要がある。この場合には、コンクリート基礎台とモジュールフレームが相互に干渉するため、モジュール構造物の据付ができなくなる。また、コンクリート基礎台を、鋼製として鋼製モジュールフレーム上に設置してモジュール構造物に組込んだ場合は、モジュールフレームが躯体から露出してしまう。これでは、通路性が非常に悪化すると共に、モジュールフレームにより床面上に区切られた空間が出来てしまうので排水性が確保されなくなる。特に、放射性物質を含む排水が発生する原子力発電プラント等の放射性物質取り扱い施設では、除染性が確保されなくなる。
モジュール構造物の床部材及び壁部材のそれぞれに基礎ボルトを設置し、これらの基礎ボルトとナットを用いて、上記したように、設備及びプラント構造物を床部材及び壁部材の二面に取付けることが考えられる。しかし、これでは、設備及びプラント構造物に形成された床部材側のボルト孔及び壁部材側のボルト孔に、床部材に設けられた基礎ボルト及び壁部材に設けられた基礎ボルトを挿入することができない。
特許文献2,4に記載されたモジュール構造物は、側壁部及び天井部を有し、内部に配管及びダクト(またはトレイ)を設置しており、機器の設置については言及していない。また、特許文献1,3に記述されたモジュール構造物は、特許文献2,4に記載された構造物以外に、機器を設置している。しかしながら、特許文献1,3は機器の据え付け構造を具体的には記述してはいない。
本発明の目的は、内部空間に配置される内部構造物の取付けを簡単に行うことができる建屋の建設方法を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、床部材、床部材に取付けられた複数の側壁部材、及びこれらの側壁部材に取付けられた天井部材を備え、床部材、複数の側壁部材及び天井部材が、これらによって囲まれた内部空間を形成し、床部材が内部空間に面する第1型枠を有し、複数の側壁部材が内部空間に面する第2型枠をそれぞれ有し、天井部材が内部空間に面する第3型枠を有し、アンカー部材が、第1型枠、第2型枠及び第3型枠のうち少なくとも一つの型枠の外側に取付けられており、着脱可能な締め付け装置が内部空間側からアンカー部材に結合された状態で、内部空間に配置される構造物が、アンカー部材を取付けた型枠に設置されており、床部材が第1型枠の外側に配置されて第1型枠が取付けられた第1フレーム梁を有し、床部材の第1フレーム梁が床部材の中央部に配置されていないモジュール構造物を、建屋となる部分の所定位置に配置し、
配置されたモジュール構造物の第1型枠、第2型枠及び第3型枠のそれぞれよりも外側に、コンクリートを打設し、
ドレン回収ピットが、床部材の、第1フレーム梁が配置されていない中央部で、かつ床部材内で第1フレームの上面よりも下方に形成され、
ドレン回収ピットに向かう傾斜面が内部空間内に形成されることにある。
アンカー部材が型枠の外側に取付けられているため、内部構造物を据付けの際に内部空間で移動させるとき、内部構造物がアンカー部材に衝突してその移動が阻害されることはなくなる。このため、内部構造物のモジュール構造物への設置を、アンカー部材及びその締め付け装置を用いて簡単に行うことができる。
他の発明の特徴は、床部材、床部材に取付けられた複数の側壁部材、及びこれらの側壁部材に取付けられた天井部材を備え、床部材、複数の側壁部材及び天井部材が、これらによって囲まれた内部空間を形成し、床部材が、各側壁部材の下端部が取付けられてコンクリートに埋設される複数のフレームを有し、フレーム梁の上方に打設されるコンクリート表面よりも上方に上端部が位置する基礎台が、フレーム梁に設置されており、内部空間に配置される機器が前記基礎台に設置されていることにある。
床部材がコンクリートに埋設される複数のフレームを有し、フレーム梁の上方に打設されるコンクリート表面よりも上方に上端部が位置する基礎台がフレーム梁に設置されているため、モジュール構造物を据え付けた後のコンクリート打設により、モジュール構造物内に、ある方向に傾斜面が形成されるコンクリート床を容易に形成することができる。このため、排水性及び除染性を向上させることができる。
本発明によれば、モジュール構造物の内部空間に配置される内部構造物の、モジュール構造物への取付けを簡単に行うことができる。
本発明の実施例を、図面を用いて以下に説明する。
発電プラント、例えば、原子力発電プラントの原子炉建屋に適用される、本発明の好適な一実施例であるモジュール構造物を、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のモジュール構造物30は、原子炉建屋の一つの部屋を対象にしたモジュールである。このモジュール構造物30は、複数の側壁部材31、床部材32及び天井部材33を備えている。互いに連結される四つの側壁部材31が四方に配置され、これらの側壁部材31の下端部に床部材32が取付けられる。天井部材33はそれらの側壁部材31の上端部に取付けられる。モジュール構造物30は、床部材32、天井部材33及びそれらの側壁部材31に取り囲まれた内部空間である部屋34を形成している。少なくとも一つの側壁部材31には、部屋34内に出入りできる扉(図示せず)が設けられている。モジュール構造物30は、部屋(内部空間)34内に配置された機器(例えば、タンク等)19を配置している。部屋34内に配置された機器19は、内部構造物である。モジュール構造物30は、内部構造物を有するルームモジュールである。機器19は、側壁部材31に対向する据付けフレーム24及び床部材32に対向する据付けフレーム25をそれぞれ有する。据付けフレーム24が据付けボルト38によって側壁部材31に取付けられ、据付けフレーム25が据付けボルト37によって床部材32に取付けられる。側壁部材31、床部材32及び天井部材33のそれぞれを構成する構成要素(例えば、フレーム梁、フレーム柱等)は、鋼製である。
床部材32は、複数のフレーム梁11A、複数のフレーム梁11B、床鋼板18及び複数のアンカー部材35を有する。各フレーム梁11Aはある一方向に向かって配置され、各フレーム梁11Bはフレーム梁11Aと直交する方向に向かって配置される。各フレーム梁11Aと各フレーム梁11Bは、互いに溶接されて格子を形成している。床鋼板18が各フレーム梁11A,11Bの上面に溶接にて取付けられる。複数のアンカー部材35が所定の位置で床鋼板18の裏面に取り付けられている。これらのアンカー部材35は、床鋼板18に対して垂直になっており、部屋34内に突出していない。床部材32の中央部には、図1に示すように、床の傾斜面17が形成される関係上、フレーム梁11A,11Bが配置されていない。
側壁部材31は、複数のフレーム柱1、壁鋼板13及び複数のアンカー部材36を有する。各フレーム柱1は相互に所定の間隔をもって水平方向に並んで配置される。壁鋼板13が、フレーム柱1に設置され、フレーム柱1よりも内側に位置している。壁鋼板13はモジュール構造物30に形成される部屋34に面している。複数のアンカー部材36が所定の位置で壁鋼板13の裏面に取付けられている。これらのアンカー部材36は、壁鋼板13に対して垂直になっており、部屋34内に突出していない。
天井部材33は、複数のフレーム梁4、デッキプレート12及びフレーム梁40を有する。フレーム梁40は四方に配置され、四つのフレーム梁40を結合することによって矩形の環が形成される。各フレーム梁40は、梁部材41,42及び複数の梁部材43を有する。これらの梁部材43は、梁部材41と梁部材42との間に配置され、梁部材41,42の長手方向に並んで配置される。各梁部材43の両端は梁部材41,42にそれぞれ溶接されている。デッキプレート12の替りに天井鋼板型枠を用いてもよい。
各フレーム梁4及びデッキプレート12は、四つのフレーム梁40の結合によって形成された矩形の環内に配置される。各フレーム梁4は、一方向に伸びており、並べて配置される。デッキプレート12はそれぞれのフレーム梁4に取付けられる。各フレーム梁4の両端部は、対向する二つのフレーム梁40(図1に図示されていない)、具体的には内側に位置する各梁部材42に溶接にて取付けられる。図1に示された対向する二つのフレーム梁40の各梁部材42には、デッキプレート12の一端部が取付けられる。
四つの側壁部材31の各フレーム柱1は、下端部で、床部材32の各フレーム梁11Aまたは各フレーム梁11Bの一端部にそれぞれ溶接される。図1に示された対向する二つの側壁部材31の各フレーム柱1は、床部材32の各フレーム梁11Aの一端部にそれぞれ溶接されている。この二つの側壁部材31のフレーム柱1は、床部材32のフレーム梁11Aと同じ個数だけ設けられている。図1に示されていない残り二つの側壁部材31の各フレーム柱1は、床部材32の各フレーム梁11Bの一端部にそれぞれ溶接されている。この二つの側壁部材31のフレーム柱1も、床部材32のフレーム梁11Bと同じ個数だけ設けられる。上記のようにして、四つの側壁部材31が床部材32に取付けられる。
天井部材33の上端部は四つの側壁部材31に取付けられる。天井部材33に含まれる各梁部材43が、四つの側壁部材31の各フレーム柱1上に置かれる。それらの梁部材43が各フレーム柱1に別々に溶接される。各側壁部材31の壁鋼板13の上端部は、該当するフレーム梁40、例えば、各梁部材43に溶接されている。壁鋼板13は梁部材42に溶接することも可能である。
モジュール構造物30は、配管、ケーブルトレイ及びダクト等のプラント構造物9を有している。プラント構造物9、例えば、機器19に接続される配管は、フレーム梁4に取付けられたサポート44によって支持される。内部構造物としては、上記機器以外に、部屋34内に配置されるプラント構造物9がある。
アンカー部材35,36の詳細な構成を、図2を用いて説明する。アンカー部材35及びアンカー部材36は同じ構造を有しているため、アンカー部材35を例にとって説明する。アンカー部材35は円筒状の連結部材20及びアンカーボルト21を有する。連結部材20は内側にネジが形成されている。アンカーボルト21は連結部材20のネジと噛み合うネジ部を有する。アンカーボルト21は連結部材20の一端から連結部材20に挿入され、それぞれのネジが噛み合わされる。連結部材20の長さの約半分まで、アンカーボルト21が挿入される。この状態で、アンカーボルト21は連結部材20に固定される。連結部材20とアンカーボルト21が一体化されたアンカー部材35は、所定の位置で床鋼板18の裏面に固定される。すなわち、連結部材20の他端(アンカーボルト21が挿入されていない端)が床鋼板18の裏面の方を向いた状態で、連結部材20が床鋼板18の裏面に取り付けられている。開口部39が、連結部材20の中心線の延長線上で、床鋼板18に形成される。開口部39は、アンカー部材35ごとに設けられ、連結部材20のネジ孔と対向している。アンカー部材35は床鋼板18よりも部屋34側に突出していない。
アンカー部材36も、アンカー部材35と同様に、連結部材20にアンカーボルト21を噛み合わせることによって構成される。アンカー部材36の連結部材20の一端が壁鋼板13の裏面の方を向いた状態で、その連結部材20が壁鋼板13の裏面の所定位置に固定されている。開口部39が、連結部材20の中心線の延長線上で、壁鋼板13にも形成される。壁鋼板13の開口部39は、アンカー部材36ごとに設けられ、その連結部材20のネジ孔と対向している。
アンカー部材35,36は、連結部材20とアンカーボルト21を組み合わせて構成したが、同じ構成を一つの部材を用いて構成することも可能である。
これらのアンカー部材35,36の、床鋼板18及び壁鋼板13への取付け方法を、図3を用いて説明する。アンカー部材35の取付けを例にとって説明する。アンカー部材35の取付け位置及びその個数は、機器19の据付けフレーム25に形成された、据付けボルト37の挿入用の貫通孔の位置及びその貫通孔の個数によって決まる。アンカー部材35を床鋼板18に取付けるために、図3に示す位置決め用冶具6を用いる。位置決め用冶具6には、据付けフレーム25に形成された上記貫通孔の位置及び個数に対応して所定個数のアンカー部材35を配置する位置が定められている。上記貫通孔の個数と同じ数の開口部39が、床鋼板18に既に形成されている。所定個数のアンカー部材35をそれぞれの所定位置に保持した位置決め用冶具6を、床鋼板18の裏面の所定位置に置き、各アンカー部材35の連結部材20を床鋼板18の裏面に順次取り付ける。位置決め用冶具6を用いることによって、アンカー部材35,36の、床鋼板18、壁鋼板13への位置決め精度が向上し、アンカー部材35,36の取付け精度が向上する。各アンカー部材35はフレーム梁11A,11Bと干渉しない位置に取付けられる。
アンカー部材36の取付け位置及びその個数は、機器19の据付けフレーム24に形成された、据付けボルト38の挿入用の貫通孔の位置及びその貫通孔の個数によって決まる。所定個数のアンカー部材36が、位置決め用冶具6を用いることによって壁鋼板13の裏面に順次取り付ける。各アンカー部材36は据付け時に他の部材と干渉しない位置に取付けられる。
機器19は、二面に据え付けられる設備であって、本実施例では前述したように床部材32及び一つの側壁部材31に据え付けられる。この据え付けは、以下のようにして行われる。機器19の据付けフレーム25は、これに設けられた上記の貫通孔が床鋼板18の開口部39に一致するように、床部材32上に置かれる。また、機器19の据付けフレーム24も、これに設けられた上記の貫通孔が壁鋼板13の開口部39に一致させられる。この状態で、所定個数の据付けボルト(締め付け装置)37のそれぞれが、据付けフレーム25に形成された各貫通孔及び該当する開口部39を通って各アンカー部材35の連結部材20のネジ孔内に挿入される。据付けボルト37を回すことによって据付けボルト37のネジが連結部材20のネジと噛み合い、据付けフレーム25が床部材32に着脱可能に固定される。また、所定個数の据付けボルト(締め付け装置)38のそれぞれが、据付けフレーム24に形成された各貫通孔及び該当する開口部39を通って各アンカー部材36の連結部材20のネジ孔内に挿入される。据付けボルト37のネジをアンカー部材36の連結部材20のネジと噛み合わされることによって、据付けフレーム24が側壁部材31に着脱可能に固定される。
機器58は、モジュール構造物30の一面、すなわち床部材32に据え付けられる設備である。機器58は、フレーム59に形成された貫通孔に挿入された据付けボルト37を、機器19と同様に、床鋼板18の裏面に設置されたアンカー部材35に噛み合わせることによって、床部材32に据え付けられる。
他の機器(例えば、回転装置)48は、フレーム梁11A,11B上に設置された鋼製基礎台49の上に据え付けられる。「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたように、排水性及び除染性の確保が必要となる。これらの課題を解決するために、本実施例は、コンクリートに埋設されるフレーム梁11A,11B上に鋼製基礎台49を設け、この鋼製基礎台49上に機器48を設置している。鋼製基礎台49の上端部は、フレーム梁11A,11B上方へのコンクリート打設による傾斜面17の形成において、その打設されたコンクリートよりも上方に鋼製基礎台49の上端部が位置するようになっている。床部材32の、鋼製基礎台49を設置する部分には床鋼板18は設けられていない。この場合,床に対してはフレーム梁11A,11Bを埋設するためのふかし代50を設けている。床部材32の、鋼製基礎台49を設置する部分には、床鋼板18は設けられていない。
本実施例のモジュール構造物30は、さらに、中央部に配置された複数の構造物用柱8を有する。これらの構造物用柱8は、天井部材33の複数のフレーム梁4に取付けられる。各構造物用柱8の下端は、床部材32のフレーム梁11Bに取付けられた仮設支柱7で支持されている。天井部材33の中央部が、構造物用柱8及び仮設支柱7によって支持される。仮設支柱7の替りに、構造物用柱8を伸ばしてこの構造物柱8をフレーム梁11Bに取付けてもよい。
機器19,48,55が据え付けられたモジュール構造物30を用いた原子炉建屋の建設方法を例にとって、建屋の建設方法を以下に説明する。モジュール構造物30は、工場で組み立てられて原子炉建屋の建設現場まで搬送される。モジュール構造物30が大きくなって工場からの搬送が困難な場合には、必要な各部品は工場で製造し、原子力発電所の敷地内、例えばその建設現場付近で、それらの部品を用いてモジュール構造物30を組み立てても良い。
モジュール構造物30が置かれる、原子炉建屋となる部分の所定位置には、複数のアンカー45が下面に取付けられた複数の埋込金物10が予め埋設されている。埋込金物10の上面は、基準床レベルから下方の位置(フレーム梁11A,11Bの高さだけ低い位置)に位置している。埋込金物10の上面のレベルまで、コンクリートが打設されている。
モジュール構造物30は、床部材32を下側にした状態で、クレーンを用いて原子炉建屋となる部分の所定位置、すなわち、コンクリート内に埋設されている複数の埋込金物10上に置かれる。上記のレベルに位置している埋込金物10の上にモジュール構造物30を設定することによって、フレーム梁11A,11Bのコンクリートによる埋設代を確保している。埋込金物10の上面レベルまでコンクリートを打設しそれが固まった後にモジュール構造物30を埋込金物10上に設定するため、モジュール構造物30の荷重は原子炉建屋の床に確実に伝達される。このため、フレーム梁11A,11Bを減少することができ、床部材32の重量を低減できる。これは、モジュール構造物30の重量の低減につながる。
天井部材33の上方には、図示されていないが鉄筋が配置されている。さらに、四方に位置する各側壁部材31の外側で、各壁鋼板13にそれぞれ対向して4つの木製型枠23が配置される。木製型枠23はモジュール構造物30に設置されていない。この木製型枠23は、モジュール構造物30を原子炉建屋となる部分の所定位置に置いた後、コンクリート打設前に設置される。壁鋼板13と木製型枠23の間隔は、所定の寸法に設定されている。コンクリートが、天井部材33の上方、及び各側壁部材31の外側に打設される。側壁部材31の外側へのコンクリートの打設は、側壁部材31の各梁部材43相互間から壁鋼板13と木製型枠23の間にコンクリートを注入することにより行われる。床にコンクリートが打設されると、フレーム梁11A,11B、アンカー部材35、埋込金物10及びアンカー45がコンクリート内に埋設されてしまう。壁鋼板13に取付けられたアンカー部材36、及びフレーム柱1も、壁鋼板13と木製型枠23の間に打設されたコンクリート内に埋設される。デッキプレート12よりも上方に所定厚みのコンクリートが打設される。壁鋼板13、デッキプレート12及び床鋼板18は、コンクリート打設のための型枠として使用される。デッキプレート12の替りに天井鋼板型枠を用いた場合には、天井鋼板型枠が天井部分の型枠として使用される。2は部床コンクリートであり、3は壁コンクリートである。
部屋34内で床部材32の中央部では、コンクリートの床で傾斜面17が形成される。この傾斜面17の中央部でレベルが最も低くなっており、ドレン液を集めるドレン回収ピット46が形成されている。
上記したコンクリート打設時において、鋼製基礎台49の設置箇所におけるふかし代50の部分にもコンクリートを充填する。このコンクリートの充填によって、その部分のフレーム梁11A,11Bがコンクリート内に埋設される。さらに、床部材32の上方においてコンクリートによる傾斜面17が形成される。鋼製基礎台49の上端部の、高さ方向のレベルが、前述した位置にあるため、フレーム梁11A,11Bよりも上方で鋼製基礎台49の上端部よりも下方の位置で、モジュール構造物30内に傾斜面17を有するコンクリート床を形成することができる。
打設したコンクリートが固まった後、アンカー部材35は、床鋼板18のアンカーとしての機能、及び据付けボルト37と共に機器19を据え付ける機能を発揮する。アンカー部材36は、壁鋼板13のアンカーとしての機能、及び据付けボルト38と共に機器19を据え付ける機能を発揮する。
本実施例は、アンカー部材35が床鋼板18の裏面に、アンカー部材36が壁鋼板13Aの裏面にそれぞれ設置され、各アンカー部材が各鋼板の表面に突出していないため、側壁部材31、床部材32及び天井部材33のうち少なくとも二つの部材に据え付ける必要のある内部構造物、具体的には機器19のモジュール構造物30への据付けが簡単に行える。具体的に説明すると、機器19の据付けフレーム25の下面を、例えば床鋼板18の上面近傍で水平方向に移動させて、据付けフレーム25に形成された、据付けボルト37を挿入する各貫通孔を床鋼板18に形成された開口部39に合わせることができる。据付けフレーム25の下面が床鋼板18の上面に接触した状態で、各貫通孔が各開口部39の位置からずれている場合には、据付けフレーム25を床鋼板18に接触した状態で機器19を動かすことにより、貫通孔と開口部39の位置合せが簡単に行える。この状態で、据付けフレーム24の側面を壁鋼板13に直接接触させることができ、据付けフレーム24に形成された、据付けボルト38を挿入する各貫通孔を壁鋼板13の開口部39に簡単に合せることができる。そして、前述したように、据付けボルト37がアンカー部材35の連結部材20と、据付けボルト38がアンカー部材36の連結部材20とそれぞれ噛み合わされ、機器19のモジュール構造物30の二面への据付けが簡単に行える。本実施例では、機器19を据付け位置に合わせる際に、機器19がアンカー部材35,36に衝突して機器19の移動が阻害されるという問題は発生しない。したがって、上記したように、機器19のモジュール構造物30の二面への据付けを簡単に行うことができる。
本実施例は、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べた、モジュール構造物の床部材及び壁部材のそれぞれに基礎ボルトを設置し、これらの基礎ボルトとナットを用いたプラント設備の据え付けの際における問題点を解消できる。
また、モジュール構造物30の据付け後の、原子力発電プラントの定期検査時において、機器19の保守点検を行う場合には、据付けボルト37,38を取外す。これにより、機器19の搬送が可能になり、機器19の保守点検を簡単に行うことができる。保守点検が終了した機器19のモジュール構造物30への据付けも、前述したように簡単に行える。据付けボルト37,38の締め付け力は、アンカー部材35,36を介してコンクリートに伝えることができる。
機器58は、機器19とは異なり、モジュール構造物30の内側の一面(床部材32)に、アンカー部材35及び据付けボルト37を用いて据え付けられている。アンカー部材35が床鋼板18の上面よりも上方に突出していないので、床部材32の床鋼板18上への機器58の据え付け時における機器58の移動に際して、機器58(内部構造物)がアンカー部材35に衝突することはない。また、機器58の移動がアンカー部材35によって制約されることもない。このように本実施例は、内部構造物をモジュール構造物内の一面のみに据え付けるときでも、内部構造物のモジュール構造物30への据付けを、アンカー部材35及び据付けボルト37を用いて簡単に行うことができる。床鋼板18、壁鋼板13及びデッキプレート12のいずれか一つの裏面に取付けられているアンカー部材35を用いることによって、内部構造物を、モジュール構造物30の内側の一面(側壁部材31、床部材32及び天井部材33のいずれか1つ)に簡単にかつより短時間に据え付けることができる。
機器58は、据付けボルト37をアンカー部材35から取り外すことによって簡単に床部材32から取り外すことができる。このため、機器58の保守点検を容易に行うことができる。保守点検が完了した機器58の床部材32への据付けも上記したように簡単に行うことができる。
天井部材33はこれよりも下方に配置した各フレーム柱1によって支持されているので、各フレーム柱1が、デッキプレート12より上方へのコンクリート打設時において、デッキプレート12上に打設されたコンクリートの荷重を支えることができる。このため、デッキプレート12上へのコンクリート打設、及び各側壁部材31外側へのコンクリート打設を並行して行うことができ、原子力発電プラントの建設期間を短縮することができる。特に、従来必要とした、天井部へのコンクリート打設前における、打設された壁コンクリートの養生期間が不要になる。
本実施例は、さらに、構造物用柱8及び仮設支柱7によって天井部材33の中央部を支えているので、デッキプレート12上へのコンクリート打設におけるフレーム梁4及びデッキプレート12のたわみを著しく低減できる。モジュール構造物30内に事前に設置されたプラント構造物9の設置位置が前述のコンクリート打設によって変化することがない。このため、プラント構造物9は常に所定の位置に配置される。
本実施例は、フレーム梁43の下面を梁部材42の下面と同じレベルにすることによって、梁貫通部切欠きを無くすことができ、壁鋼板13の切欠き加工及びその切欠きの仕舞の各作業が不要になった。また、壁鋼板13をフレーム梁40に溶接することによって、四つの側壁部材31を天井部材33に取付けた状態でクレーンに吊り下げて搬送する際、壁鋼板13が変形することを防止できる。
機器48、例えば回転装置の運転時の反力を支持するために、鋼製基礎台49にはフレーム梁11A,11Bを介して原子炉建屋の躯体にその反力を逃がす構造が必要となる。この解決案としてフレーム梁11A,11Bにスタッドボルトを設置して固定することが考えられる。しかしながら、床に配置された鉄筋との干渉を回避しなければならなく、ふかし代50が大きくなってしまう。これでは、不要なコンクリートが大幅に増加してしまう。そこで、本実施例は、鋼製基礎台49の真下でフレーム梁11A,11Bの下に、埋込金物51を配置してふかし代50の増大を防止している。埋込金物51はフレーム11A,11Bに溶接(またはボルト)にて接合されている。埋込金物51は下面に複数のアンカー52が取付けられており、埋込金物51及びアンカー52はコンクリート内に埋設される。本実施例は、以上の構成により、鋼製基礎台49上の回転装置の運転時における反力の躯体への伝達を実現し、回転装置の基礎構造に対する必要強度を確保することができる。埋込金物51の設置により、埋込金物51とフレーム梁11A,11Bの間に、モジュール構造物30据付時のレベル調整用シム等を設置することが可能になる。このため、モジュール構造物30の据付けレベルの調節が容易になる。
さらに、鋼製基礎台49に高い剛性を必要とする回転装置等に対しては,鋼製基礎台49及びフレーム梁11A,11Bにより剛性を確保すると共に,モジュール構造物30を原子炉建屋の所定位置に据付けた後に、鋼製基礎台49内にコンクリート(またはモルタル)を充填することにより、従来のコンクリート基礎と同等の剛性まで高めることができる。
本実施例は、床部材32の上方においてもコンクリート打設による傾斜面17を形成できるため、ドレン液をドレン回収ピット46に容易に回収することができる。また、モジュール構造物30内の内部構造物(例えば、後述の配管53A等(図7参照))の除染作業を実施した場合でも、発生する排水を容易にドレン回収ピット46に回収することができる。
上記したように鋼製基礎台49による機器48の設置を行う場合、その機器48の周辺に配置される配管53A,53B,53C等のサポート(また架台)54A,54B,54Cは、埋設されるフレーム梁11B(またはフレーム梁11A)に取付けられる(図7参照)。しかしながら、機器48の運転時の反力が大きくてフレーム11Bでは強度不足する場合には、サポート53Bのように、フレーム梁11Bの上面に溶接等で接合された埋込金物55にサポート53Bを設置する。埋込金物55にはアンカー56が取付けられる。また、床の傾斜面47より下方のコンクリート内に埋込金物55が埋設されてしまう場合には、サポート54Cのように、フレーム梁11Bの上面に埋金支持部材57を設置する。埋込金物55は埋金支持部材57に取付け、サポート54Cをその埋込金物55に取付ける。このような埋込金物55及び埋金支持部材57の設置により、機器48の運転時における必要強度を確保でき、躯体床の施工性が向上する。
上記の実施例はモジュール構造物30を原子炉建屋に適用したものであるが、モジュール構造物30は原子力発電プラントのタービン建屋及び放射性廃棄物建屋に用いることができる。さらに、モジュール構造物30は、火力発電プラントの建屋にも用いることができる。
本発明の他の実施例であるモジュール構造物を、図7を用いて説明する。本実施例のモジュール構造物30Bは、実施例1のモジュール構造物30の床部材32を用い、床部材32上に機器58及び機器(例えば、回転装置)48を設置している。モジュール構造物30Bは、モジュール構造物30に含まれる側壁部材31及び天井部材33を備えていない。機器48は、図4及び図5に示すように、フレーム梁11A,11B上に設置された鋼製基礎台49の上に据え付けられる。モジュール構造物30Bも、モジュール構造物30に用いられたアンカー部材35を床部材32の床鋼板18の裏面に設置している。機器58は、フレーム59に形成された貫通孔に挿入された据付けボルト37を、床鋼板18の裏面に設置されたアンカー部材35に噛み合わせることによって、床部材32に据え付けられる。床部材32は、実施例1と同様に、中央部において、床の傾斜面17が形成される関係上、フレーム梁11A,11Bを配置していない。
モジュール構造物30Bも、モジュール構造物30と同様に建設中の原子炉建屋内の所定位置に埋設された複数の埋込金物10の上に置かれる。モジュール構造物30Bの上方に部屋が形成される。このため、コンクリート打設前に、部屋の側壁及び天井の木製型枠を設置する。側壁部分においては、対向する2枚の木製型枠が設置され、これらの木製型枠間に鉄筋が配置される。天井の木製型枠は、打設されたコンクリートの荷重を支えるために、複数のサポート部材で支持される。この状態で、天井の木製型枠の上方、及び側壁の木製型枠の間に、コンクリートが打設される。各アンカー部材35は、コンクリートに埋設される。床部材32の中央部には、ドレン回収ピット46に向かって傾斜する、コンクリート床の傾斜面17が形成される。また、実施例2と同様に、鋼製基礎台49が設置される箇所では、フレーム梁11A,11Bよりも上方にコンクリートが打設され、傾斜面17が形成される。
本実施例は、機器58をアンカー部材35及び据付けボルト37を用いて据え付けるため、実施例1と同様に、機器(構造物)55の据付けを簡単に行うことができる。また、本実施例は、フレーム梁11A,11Bの上方に打設されるコンクリート表面(傾斜面17)よりも上方に上端部が位置する鋼製基礎台49をフレーム梁11A,11Bに設置しているため、実施例1と同様に、傾斜面17を床部材32の上方に形成することができる。
機器48,55が設置されていないモジュール構造物、すなわち、床部材32に鋼製基礎台49を設置したモジュール構造物、または鋼製基礎台49が設置されていない床部材32を有するモジュール構造物を、建設中の原子炉建屋内の所定位置に埋設された複数の埋込金物10の上に置いて、コンクリートを打設してもよい。この場合には、機器等の構造物は、コンクリートが固まった後に、床部材32のアンカー部材35または鋼製基礎台49に据え付けられる。コンクリート打設後に床部材32のアンカー部材35に据付けボルト37によって機器を据え付けた場合も、実施例1と同様に、機器(構造物)55の据付けを簡単に行うことができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1のモジュール構造物の構成図である。 図1に示すアンカー部材の詳細構成図である。 位置決め用冶具を用いてのアンカー部材を取付ける方法を示す説明図である。 図1に示す機器48の据付け状態を示す斜視図である。 図1に示す機器48の据付け状態を示す正面図である。 図1に示す機器48の周囲に配置された配管の据付け状態を示す構成図である。 本発明の他の実施例である実施例2のモジュール構造物の構成図である。
符号の説明
1…フレーム柱、4,11A,11B,40…フレーム梁、7…仮設支柱、8…構造物用柱、10,51,55…埋込金物、12…デッキプレート、13…壁鋼板、17、18…床鋼板、19,58…機器、20…連結部材、21…アンカーボルト、24,25…据付けフレーム、30…モジュール構造物、31…側壁部材、32…床部材、33…天井部材、34…部屋、35,36…アンカー部材、37,38…据付けボルト、39…開口部、48…機器(回転装置)、49…鋼製基礎台、50…ふかし代。

Claims (5)

  1. 床部材、前記床部材に取付けられた複数の側壁部材、及びこれらの側壁部材に取付けられた天井部材を備え、前記床部材、前記複数の側壁部材及び前記天井部材が、これらによって囲まれた内部空間を形成し、前記床部材が前記内部空間に面する第1型枠を有し、前記複数の側壁部材が前記内部空間に面する第2型枠をそれぞれ有し、前記天井部材が前記内部空間に面する第3型枠を有し、アンカー部材が、前記第1型枠、前記第2型枠及び前記第3型枠のうち少なくとも一つの型枠の外側に取付けられており、着脱可能な締め付け装置が前記内部空間側から前記アンカー部材に結合された状態で、前記内部空間に配置される構造物が、前記アンカー部材を取付けた前記型枠に設置されており、前記床部材が前記第1型枠の外側に配置されて前記第1型枠が取付けられた第1フレーム梁を有し、前記床部材の前記第1フレーム梁が前記床部材の中央部に配置されていないモジュール構造物を、建屋となる部分の所定位置に配置し、
    配置された前記モジュール構造物の前記第1型枠、前記第2型枠及び前記第3型枠のそれぞれよりも外側に、コンクリートを打設し、
    ドレン回収ピットが、前記床部材の、前記第1フレーム梁が配置されていない中央部で、かつ前記床部材内で前記第1フレームの上面よりも下方に形成され、
    前記ドレン回収ピットに向かう傾斜面が前記内部空間内に形成されることを特徴とする建屋の建設方法。
  2. 前記所定位置に配置される前記モジュール構造物として、前記側壁部材が前記第2型枠より外側に配置された複数のフレーム柱を有し、前記各フレーム柱の下端部が前記第1フレーム梁に取付けられて前記各フレーム柱の上端部が前記天井部材に取付けられているモジュール構造物を用いる請求項1に記載の建屋の建設方法。
  3. 前記所定位置に配置される前記モジュール構造物として、前記天井部材が第2フレーム梁を有し、前記第3型枠が前記第2フレーム梁に取付けられ、前記第2フレーム梁が前記フレーム柱の上端部に連結されたモジュール構造物を用いる請求項2に記載の建屋の建設方法。
  4. 前記所定位置に配置される前記モジュール構造物として、前記第2型枠の上端部が前記第2フレーム梁に取付けられたモジュール構造物を用いる請求項3に記載の建屋の建設方法。
  5. 前記第1フレーム梁に設置されて前記内部空間に配置される機器が取り付けられる基礎台が、前記傾斜面よりも上方に突出するように、前記コンクリートを、前記第1フレーム梁よりも上方に打設する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の建屋の建設方法。
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