JP5133957B2 - アンダーステア検出装置及び検出方法 - Google Patents

アンダーステア検出装置及び検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車のアンダーステアを検出するアンダーステア検出装置及び検出方法
に関する。
自動車の実ヨーレートと、応答モデルにより演算された規範ヨーレートの偏差に基づき、アンダーステア状態、及びオーバーステア状態を判別し、オーバーステア状態と判別した場合に操舵トルク指令値に反力成分を加える車両用操舵装置の操舵反力制御装置が特許文献1に開示されている。
また、自動車のヨーレート、横G、操舵角と車速とから演算された規範ヨーレートに基づき、車両旋回状態を判別し、この判別結果からエンジンの出力トルクを制御している操安制御装置が特許文献2に開示されている。横Gの符号と操舵角の符号とからカウンタステア状態を判定することにより、カウンタステア時のアンダーステアは一義的にオーバーステアとしてみなしてエンジンの出力トルクを制御している。
特許第3034430号 特許第2936162号
特許文献1、2に関して、定常走行(線形状態)からのアンダーステアは、精度良く検出が可能であるが、オーバーステア(非線形状態)からのカウンタステアによる車両挙動遅れ時にもアンダーステアとして誤検出し、車両挙動制御の動作遅れ等により、不安定状態を助長する可能性があるという課題があった。また、カウンタステア状態中のアンダーステアをオーバーステアとして検出するためには、横Gセンサが必要であるためコストが掛かるという課題があった。
本発明は、上記のような問題を解消するため、横Gセンサを用いず、低コストでアンダーステアの検出精度が向上できると共に、アンダーステアの誤検出を確実に防止できるアンダーステア検出装置及び検出方法を提供することを目的とするものである。
本発明によるアンダーステア検出装置は、車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記操舵角検出手段の出力と前記車速検出手段の出力から規範ヨーレートを演算する規範ヨーレート演算手段と、前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、前記ヨーレートと前記規範ヨーレートの値に応じてアンダーステア検出の禁止及びアンダーステア検出禁止の解除を実行するアンダーステア検出禁止判定手段を備え、前記アンダーステア検出禁止判定手段は、以下の条件1、条件2のいずれかが成立時に前記アンダーステア検出の禁止を行い、
条件1:前記ヨーレートの絶対値が前記規範ヨーレートの絶対値よりも大きく、かつ前記ヨーレートと前記規範ヨーレートが同符号の場合
条件2:前記ヨーレートと前記規範ヨーレートが異符号の場合
前記ヨーレートの絶対値と前記規範ヨーレートの絶対値との差分値が予め定めた閾値以下の状態で所定時間継続した場合に前記アンダーステア検出の禁止解除を行うものである。
また、本発明によるアンダーステア検出方法は、車両のヨーレート信号、操舵角信号、車速信号から演算された規範ヨーレート信号とに基づき、ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号と、ヨーレート符号信号及び規範ヨーレート符号信号を出力する第1のステップと、前記ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号に基づき絶対値比較信号を出力する第2のステップと、前記ヨーレート符号信号及び規範ヨーレート符号信号を比較し、同符号信号、異符号信号を出力する第3のステップと、前記絶対値比較信号と前記同符号信号との論理積をとり、絶対値比較同符号信号を出力する第4のステップと、前記絶対値比較同符号信号と前記異符号信号の論理和をとり、アンダーステア検出を禁止する禁止セット信号を出力する第5のステップと、前記ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号に基づきヨーレート差分信号及びヨーレート差分絶対値信号を出力する第6のステップと、前記ヨーレート差分絶対値信号に基づき閾値比較信号を出力する第7のステップと、前記ヨーレート差分信号に基づきヨーレート差分変化率信号を出力する第8のステップと、前記ヨーレート差分変化率信号の大きさに応じた所定時間を出力する第9のステップと、前記閾値比較信号が前記所定時間継続した場合に、アンダーステア検出の禁止を解除する禁止リセット信号を出力する第10のステップと、前記禁止セット信号及び禁止リセット信号を読み込み、論理出力としてアンダーステア検出の禁止又はアンダーステア検出の禁止解除を行うアンダーステア検出禁止信号を出力する第11のステップとを含むものである。
本発明によれば、定常走行(線形状態)からのアンダーステアに関して、精度良く検出が可能のまま、オーバーステア時から定常走行時に戻るまでアンダーステア検出を禁止することで、アンダーステアの誤検出を防止できる。また、横Gセンサを用いないため、低コストでアンダーステアの検出精度が向上できる。
本発明の実施の形態1におけるアンダーステア検出装置を示す要部ブロック図である。 実施の形態1に係る動作を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるアンダーステア検出禁止判定手段を示すブロック図である。 実施の形態1におけるアンダーステア検出禁止判定手段の動作を示すフローチャート図である。 本発明における所定時間の設定方法に関する説明図である。 実施の形態1の効果を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるアンダーステア検出装置を示す要部ブロック図である。 実施の形態2に係る動作を示すフローチャート図である。
実施の形態1.
以下、本発明によるアンダーステア検出装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1によるアンダーステア検出装置を示す要部ブロック図である。
アンダーステア検出装置は、操舵角検出手段11と、車速検出手段12と、ヨーレート検出手段13と、規範ヨーレート演算手段14とアンダーステア検出禁止判定手段15と、アンダーステア検出手段16とを含んでいる。
図1において、操舵角Theta(t)は車両に搭載されている操舵角センサにより計測
される操舵角、あるいは、車載システムにより推定演算された操舵角である。車速V(t)は車両に発生する車速である。ヨーレートYawrate(t)は車両に搭載されているヨーレートセンサにより計測されたヨーレートである。
以下、本発明に関するアンダーステア検出装置の動作について説明する。操舵角検出手段11は操舵角Theta(t)を受けて、操舵角信号Theta(s)を出力する。車速検出手段12は車速V(t)を受けて、車速信号V(s)を出力する。ヨーレート検出手段13はヨーレートYawrate(t)を受けて、ヨーレート信号Yawrate(s)を出力する。規範ヨーレート演算手段14は操舵角信号Theta(s)と車速信号V(s)を受けて規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を出力する。規範ヨーレートの演算に関しては、公知の技術を用いて行えばよいので、ここでの説明は省略する。
アンダーステア検出禁止判定手段15は規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)とヨーレート信号Yawrate(s)を受けてアンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を出力する。アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)は0,1の信号であり、アンダーステア検出禁止状態は「1」、それ以外は「0」となる。アンダーステア検出手段16は規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)とヨーレート信号Yawrate(s)とアンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を受けて、アンダーステア検出信号Judge_US(s)を出力する。アンダーステア検出信号Judge_US(s)は0,1の信号であり、アンダーステア検出時は「1」、それ以外は「0」となる。
アンダーステア検出手段16の動作を説明する。アンダーステア検出手段16は規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)とヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、夫々の絶対値を比較し、ヨーレート信号の絶対値が規範ヨーレート信号の絶対値よりも小さい場合かつ、ヨーレート信号の符号と規範ヨーレート信号の符号が同じ場合にアンダーステアと検出し、アンダーステア検出信号Judge_US(s)を「1」として出力する。ただし、この検出はアンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)が「0」の場合に限り、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)が「1」の場合は、アンダーステア検出信号Judge_US(s)を「0」として出力する。
本実施例におけるアンダーステア検出技術は、ヨーレートと規範ヨーレートとの絶対値と符号の比較によりアンダーステアを検出したが、その他にもヨーレートと規範ヨーレートに基づくアンダーステアを検出する公知の技術を用いても同様の動作は可能である。
次に、図1のアンダーステア検出装置の動作について図2のフローチャートに基づいて説明する。図2はスタートとエンドの間にステップS101からS106を含んでいる。まずステップS101では、操舵角信号Theta(s)をアンダーステア検出装置を構成するマイクロコンピュータのメモリ(図示しない)に記憶する。次のステップS102では、車速信号V(s)をメモリに記憶する。ステップS103では、ヨーレート信号Yawrate(s)をメモリに記憶する。ステップS104では、操舵角信号Theta(s)、車速信号V(s)を読み込み規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を出力する。ステップS105では、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)、ヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を出力する。次のステップS106では、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)、ヨーレート信号Yawrate(s)、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を読み込み、アンダーステア検出信号Judge_US(s)を出力する。
次に、本発明に要部であるアンダーステア検出禁止判定手段15について、図3を用いて説明する。まず、ヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、絶対値演算手段21によりヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)を出力する。次に、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を読み込み、絶対値演算手段22により規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)を出力する。次に、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)と規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)を比較手段23にて比較し、絶対値比較信号Com_Abs(s)を出力する。絶対値比較信号Com_Abs(s)は0、1の信号であり、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)が規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)よりも大きい場合に、「1」となる。それ以外では「0」となる。
次にヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、符号出力手段24によりヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)を出力する。次に規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を読み込み、符号出力手段25により規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を出力する。次にヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を読み込み、比較手段26にて比較し、同符号信号Com_SigEQ(s)を出力する。同符号信号Com_SigEQ(s)は0,1の信号であり、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)が同符号の場合に、「1」となる。それ以外では「0」となる。
次に、論理積手段27にて絶対値比較信号Com_Abs(s)と同符号信号Com_SigEQ(s)の論理積をとり、絶対値比較同符号信号Com_AbsEQ(s)を出力する。
次に、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を読み込み、比較手段28にて比較し、異符号信号Com_SigNE(s)を出力する。異符号信号Com_SigNE(s)は0,1の信号であり、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)が異符号の場合に、「1」となる。それ以外では「0」となる。
次に、論理和手段29にて絶対値比較同符号信号Com_AbsEQ(s)と異符号信号Com_SigNE(s)の論理和をとり、禁止セット信号Rej_Set(s)を出力する。
次に、差分手段210にて、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)と規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)の差分を演算し、ヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を出力する。
次に、ヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を読み込み、絶対値演算手段211にてヨーレート差分絶対値信号DfAbs_Yaw(s)を出力する。
次に、比較手段212において、ヨーレート差分絶対値信号DfAbs_Yaw(s)を読み込み、予め定めた差分閾値Thresh_Dyawと比較し、閾値比較信号Judge_Th(s)を出力する。閾値比較信号Judge_Th(s)は0,1の信号であり、ヨーレート差分絶対値信号DfAbs_Yaw(s)が予め定めた差分閾値Thresh_Dyawよりも小さい場合に、「1」となる。それ以外では「0」となる。
本実施例においては、予め定めた差分閾値Thresh_Dyawは固定値として扱っ
たが、固定値に限定しなくても良く、車速等の車両状態量に応じたマップで閾値を設定しても構わない。
次に、変化率演算手段213にてヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を読み込み、ヨーレート差分変化率信号DtDf_Yaw(s)を出力する。変化率の演算は、公知の技術を用いればよい。本実施例では、変化率信号をそのまま用いているが、一般的に変化率の演算後は、信号がノイジーになるため、ノイズ除去のため、ローパスフィルタ等のノイズ除去技術を用いても構わない。
次に、所定時間決定手段214にてヨーレート差分変化率信号DtDf_Yaw(s)を読み込み、ヨーレート差分変化率の大きさに応じた所定時間Judge_Time(s)を出力する。所定時間Judge_Time(s)は、演算やマップ等の公知技術により決定すればよい。
次に、カウンタ手段215にて閾値比較信号Judge_Th(s)と所定時間Judge_Time(s)を読み込み、禁止リセット信号Rej_Reset(s)を出力する。禁止リセット信号Rej_Reset(s)は0、1の信号であり、閾値比較信号Judge_Th(s)が「1」となっている状態が所定時間Judge_Time(s)以上継続した場合に禁止リセット信号Rej_Reset(s)は「1」となる。それ以外では「0」となる。
次に、RSフリップフロップ216にて、禁止セット信号Rej_Set(s)、禁止リセット信号Rej_Reset(s)を読み込み、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を出力する。アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)は0,1の信号であり、「1」の場合はアンダーステア検出の禁止状態、「0」の場合はアンダーステア検出の可能状態である。
次に図3のアンダーステア検出禁止判定手段15の動作について図4のフローチャートに基づいて説明する。図4はスタートとエンドの間にステップS201からS216を含んでいる。まずステップS201では、ヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)を出力する。次にステップS202では、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を読み込み、規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)を出力する。ステップS203では、ヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)を出力する。ステップS204では、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を読み込み、規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を出力する。ステップS205では、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)と規範ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)を読み込み、絶対値比較信号Com_Abs(s)を出力する。ステップS206では、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を読み込み、同符号信号Com_SigEQ(s)を出力する。ステップS207では、ヨーレート符号信号Sig_Yawrate(s)と規範ヨーレート符号信号Sig_Yawrate_Ref(s)を読み込み、異符号信号Com_SigNE(s)を出力する。ステップS208では、絶対値比較信号Com_Abs(s)と同符号信号Com_SigEQ(s)の論理積である、絶対値比較同符号信号Com_AbsEQ(s)を出力する。ステップS209では、絶対値比較同符号信号Com_AbsEQ(s)と異符号信号Com_SigNE(s)の論理和である、禁止セット信号Rej_Set(s)を出力する。
ステップS210では、ヨーレート絶対値信号Abs_Yawrate(s)と規範ヨ
ーレート絶対値信号Abs_Yawrate_Ref(s)を読み込み、ヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を出力する。ステップS211では、ヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を読み込み、ヨーレート差分絶対値信号DfAbs_Yaw(s)を出力する。ステップS212では、ヨーレート差分絶対値信号DfAbs_Yaw(s)を読み込み、閾値比較信号Judge_Th(s)を出力する。ステップS213では、ヨーレート差分信号Df_Yaw(s)を読み込み、ヨーレート差分変化率信号DtDf_Yaw(s)を出力する。ステップS214では、ヨーレート差分変化率信号DtDf_Yaw(s)を読み込み、所定時間Judge_Time(s)を出力する。ステップS215では、閾値比較信号Judge_Th(s)と所定時間Judge_Time(s)を読み込み、禁止リセット信号Rej_Reset(s)を出力する。ステップS216では、禁止セット信号Rej_Set(s)、禁止リセット信号Rej_Reset(s)を読み込み、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を出力する。
次に図5を用いて、オーバーステア状態から定常走行状態へ戻るまでの所定時間の設定について説明する。図5(a)(c)はカウンタステアからの車両挙動の遅れが発生した後のヨーレート変化を表した図である。実線は規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)、破線はヨーレート信号Yawrate(s)を表している。図5(a)はヨーレートがオーバーシュートする場合を表しており、オーバーステアが継続することを意味している。この場合のヨーレート差分信号Df_Yaw(s)は図5(b)のようになり、変化率は大きくなる。一方、図5(c)では、ヨーレートがオーバーシュートしない場合を表しており、定常走行状態へ戻ることを意味している。この場合のヨーレート差分信号Df_Yaw(s)は図5(d)のようになり、変化率は小さくなる。このように、夫々の場合でヨーレート差分の変化率が特徴的であるため、定常走行状態への移行を判定するには、変化率の大きさに応じて所定時間を決定することが有効となる。
図6は本実施の形態の効果を示した図である。図6(a)はヨーレートの時間波形を示し、中段は従来及び本発明によるアンダーステア検出結果の時間波形を示し、下段はアンダーステア検出禁止信号の時間波形を示している。図6(a)の実線は規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)、破線はヨーレート信号Yawrate(s)を示している。図6(b)のアンダーステア検出結果において、「1」はアンダーステア検出状態を示し、「0」はアンダーステア未検出状態を示している。図6(c)のアンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)において、「1」はアンダーステア検出禁止状態を示し、「0」はアンダーステア検出可能状態を示している。
図中の定常状態からのアンダーステア検出に関しては、従来のアンダーステア検出及び、本発明におけるアンダーステア検出ともにアンダーステアを検出している。図中オーバーステア発生時からの車両挙動遅れの状態(図中丸印の領域)においても、従来のアンダーステア検出では、アンダーステアと誤検出している。一方、本発明におけるアンダーステア検出では、アンダーステア検出禁止状態(図6(c)参照)となるため、誤検出は発生しない。
以上のように本実施の形態1によれば、定常走行(線形状態)からのアンダーステアに関して、精度良く検出が可能のまま、オーバーステア時から定常走行時に戻るまでアンダーステア検出を禁止することで、アンダーステアの誤検出を防止できる。また、横Gセンサを用いないため、低コストでアンダーステアの検出精度が向上できる。
実施の形態2.
図7は、本発明のアンダーステア検出装置の動作を示す要部ブロック図である。実施の形態2では、先の図1において路面反力トルク検出手段71、規範路面反力トルク演算手段72を備え、ヨーレート信号Yawrate(s)及び規範ヨーレート信号Yawra
te_Ref(s)の代わりに路面反力トルク信号Talign(s)及び、規範路面反力トルク信号Tref(s)をアンダーステア検出手段16へ入力したことが特徴である。その他は実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図7において、路面反力トルクTalign(t)は演算された路面反力トルク、CAN等の通信手段で送信された路面反力トルク、あるいは、ロードセル等により計測されたタイヤが路面から受ける反力トルクである。
路面反力トルク検出手段71は路面反力トルクTalign(t)を受けて、路面反力トルク信号Talign(s)を出力する。規範路面反力トルク演算手段72は操舵角信号Theta(s)、車速信号V(s)を受けて規範路面反力トルクTref(s)を出力する。規範路面反力トルクの演算は公知の技術を用いればよい。
本実施の形態2におけるアンダーステア検出技術は、路面反力トルク信号Talign(s)と規範路面反力トルク信号Tref(s)とからアンダーステアを検出する公知の技術を用いればよい。例えば、路面反力トルク信号Talign(s)と規範路面反力トルク信号Tref(s)との差分を用いてアンダーステアを検出する技術や、路面反力トルク信号Talign(s)の飽和点の検出によるアンダーステア検出技術や、路面反力トルク信号Talign(s)の変化率と規範路面反力トルク信号Tref(s)の変化率を用いて夫々の差分、あるいは比率によってアンダーステアを検出する技術などの公知技術がある。アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)の取り扱いに関しては、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に図7のアンダーステア検出装置の動作について図8のフローチャートに基づいて説明する。図8はスタートとエンドの間にステップS301からS308を含んでいる。まずステップS301では、操舵角信号Theta(s)をメモリに記憶する。次のステップS302では、車速信号V(s)をメモリに記憶する。ステップS303では、ヨーレート信号Yawrate(s)をメモリに記憶する。ステップS304では、路面反力トルク信号Talign(s)をメモリに記憶する。ステップS305では、操舵角信号Theta(s)、車速信号V(s)を読み込み規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)を出力する。ステップS306では、操舵角信号Theta(s)、車速信号V(s)を読み込み、規範路面反力トルク信号Tref(s)を出力する。ステップS307では、規範ヨーレート信号Yawrate_Ref(s)、ヨーレート信号Yawrate(s)を読み込み、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を出力する。次のステップS308では、規範路面反力トルク信号Tref(s)、路面反力トルク信号Talign(s)、アンダーステア検出禁止信号Rej_US(s)を読み込み、アンダーステア検出信号Judge_US(s)を出力する。
本実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様に、定常走行(線形状態)からのアンダーステアに関して、精度良く検出が可能のまま、オーバーステア時から定常走行時に戻るまでアンダーステア検出を禁止することで、アンダーステアの誤検出を防止できる。また、横Gセンサを用いないため、低コストでアンダーステアの検出精度が向上できる。
11…操舵角検出手段、12…車速検出手段、13…ヨーレート検出手段、14…規範ヨーレート演算手段、15…アンダーステア検出禁止判定手段、16…アンダーステア検出手段、21、22、211…絶対値演算手段、23、26、28、212…比較手段、24、25…符号出力手段、27…論理積手段、29…論理和手段、210…差分手段、213…変化率演算手段、214…所定時間決定手段、215…カウンタ手段、216…RSフリップフロップ、71…路面反力トルク検出手段、72…規範路面反力トルク演算手段。

Claims (8)

  1. 車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記操舵角検出手段の出力と前記車速検出手段の出力から規範ヨーレートを演算する規範ヨーレート演算手段と、
    前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
    前記ヨーレートと前記規範ヨーレートの値に応じてアンダーステア検出の禁止及びアンダーステア検出の禁止解除を行うアンダーステア検出禁止判定手段を備え、
    前記アンダーステア検出禁止判定手段は、
    以下の条件1、条件2のいずれかが成立時に前記アンダーステア検出の禁止を行い、
    条件1:前記ヨーレートの絶対値が前記規範ヨーレートの絶対値よりも大きく、かつ前記ヨーレートと前記規範ヨーレートが同符号の場合
    条件2:前記ヨーレートと前記規範ヨーレートが異符号の場合
    前記ヨーレートの絶対値と前記規範ヨーレートの絶対値との差分値が予め定めた閾値以下の状態で所定時間継続した場合に前記アンダーステア検出の禁止解除を行う
    ことを特徴とするアンダーステア検出装置。
  2. 前記所定時間は、前記ヨーレートの絶対値と前記規範ヨーレートの絶対値との差分値の変化率の大きさに応じて設定されることを特徴とする請求項1記載のアンダーステア検出装置。
  3. 前記アンダーステア検出は、前記ヨーレートの絶対値が前記規範ヨーレートの絶対値より小さく、かつ前記ヨーレートの符号と前記規範ヨーレートの符号が同じ場合にアンダーステアを検出するアンダーステア検出手段により実行されることを特徴とする請求項1又は2記載のアンダーステア検出装置。
  4. 前記車両のタイヤが路面から受ける路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、前記操舵角と前記車速に基づき規範路面反力トルクを演算する規範路面反力トルク演算手段とを備え、
    前記アンダーステア検出は、前記路面反力トルクと前記規範路面反力トルクに基づきアンダーステアを検出するアンダーステア検出手段により実行されることを特徴とする請求項1又は2記載のアンダーステア検出装置。
  5. 車両のヨーレート信号、操舵角信号、車速信号から演算された規範ヨーレート信号とに基づき、ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号と、ヨーレート符号信号及び規範ヨーレート符号信号を出力する第1のステップと、
    前記ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号に基づき絶対値比較信号を出力する第2のステップと、
    前記ヨーレート符号信号及び規範ヨーレート符号信号を比較し、同符号信号、異符号信号を出力する第3のステップと、
    前記絶対値比較信号と前記同符号信号との論理積をとり、絶対値比較同符号信号を出力する第4のステップと、
    前記絶対値比較同符号信号と前記異符号信号の論理和をとり、アンダーステア検出を禁止する禁止セット信号を出力する第5のステップと、
    前記ヨーレート絶対値信号及び規範ヨーレート絶対値信号に基づきヨーレート差分信号及びヨーレート差分絶対値信号を出力する第6のステップと、
    前記ヨーレート差分絶対値信号に基づき閾値比較信号を出力する第7のステップと、
    前記ヨーレート差分信号に基づきヨーレート差分変化率信号を出力する第8のステップと、
    前記ヨーレート差分変化率信号の大きさに応じた所定時間を出力する第9のステップと、前記閾値比較信号が前記所定時間継続した場合に、アンダーステア検出の禁止を解除する禁止リセット信号を出力する第10のステップと、
    前記禁止セット信号及び禁止リセット信号を読み込み、論理出力としてアンダーステア検出の禁止又はアンダーステア検出の禁止解除を行うアンダーステア検出禁止信号を出力する第11のステップとを
    含むことを特徴とするアンダーステア検出方法。
  6. 前記所定時間は、前記ヨーレートの絶対値と前記規範ヨーレートの絶対値との差分値の変化率の大きさに応じて設定されることを特徴とする請求項5記載のアンダーステア検出方法。
  7. 前記アンダーステア検出は、前記ヨーレートの絶対値が前記規範ヨーレートの絶対値より小さく、かつ前記ヨーレートの符号と前記規範ヨーレートの符号が同じ場合にアンダーステアを検出する処理ステップにより実行されることを特徴とする請求項5又は6記載のアンダーステア検出方法。
  8. 前記アンダーステア検出は、前記車両のタイヤが路面から受ける路面反力トルクと、前記操舵角及び前記車速により演算された規範路面反力トルクとに基づき、アンダーステアを検出する処理ステップにより実行されることを特徴とする請求項5又は6記載のアンダーステア検出方法。
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