JP5129686B2 - 携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置 - Google Patents

携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、上面に操作部を有する第1筐体に対して上面にディスプレイ部を設けた第2筐体を、簡単な操作で前後方向へスライドさせたり水平方向へ回転させたりして、ディスプレイ部を縦長と横長に用いることのできる携帯機器に用いて好適な開閉装置並びにこの開閉装置を用いた携帯機器に関するものである。
携帯機器の一種である例えば携帯電話機において、キーボード等の操作部を上面に設けた第1筐体と、LCDなどのディスプレイ部を上面に設けた第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体とが重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体と第1筐体とを前後方向へ相対的にスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、開閉装置付きのものが市場に出回っている。
近年、携帯電話機は、通話機能の他にインターネット等の通信回線を利用した機能、デジタルカメラ機能、録音再生機能、テレビ受信機能、ゲーム機能等の多種多様な機能を備えたものが出回っており、単なる電話機の域を超えてそれは携帯機器と称することができる。このため、例えば、ディスプレイ部に特にテレビの動画を表示させてその動画を観る場合には、第2筐体を第1筐体に対して縦長にするよりは横長にして用いた方が適している。
ところで、従来の携帯電話機には、第1筐体と第2筐体とを互いに縦方向に回転させることによって開成操作を行うものもあり、この種の携帯電話機の中には、第2筐体を第1筐体に対して横長にも回転操作させ得る携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。これらの特許文献1及び2に記載されている携帯電話機は、キーボード等の操作部を上面に設けた第1筐体と、ディスプレイ部等を下面に設けた第2筐体と、この第2筐体を開閉及び回転可能に支持する第3筐体とを備えている。この携帯電話機では、携帯電話機の使用待機時の閉成状態のときには、第1筐体と第2筐体とが重なり合って第1筐体の上面を第2筐体で覆った状態である。この閉成状態から携帯電話機を使用する場合には、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させることによって、第1筐体上の操作部が露出して操作可能となり、同時にディスプレイ部が外部に露出されるので、ディスプレイ部を使用し得る状態(縦長の開成状態)になる。このとき、ディスプレイ部は、第1筐体に対して縦長になっている。ディスプレイ部を横長に使用する場合には、その縦長の第2筐体を第3筐体に対して90度回転させることで、ディスプレイ部が横長の状態(横長の開成状態)になり、ディスプレイ部を横長に使用することができる。
特許文献1及び2に記載されている携帯電話機は、第2筐体に設けたディスプレイ部を縦長と横長の両方で使用し得るが、ディスプレイ部を横長に使用する場合に、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させてから、さらに、第2筐体を第3筐体に対して90度回転させなければならず、開成操作が面倒であった。また、ディスプレイ部を横長に使用した後に閉じる場合には、第2筐体を第3筐体に対して90度回転させてから、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させなければならず、閉じる場合にも閉成操作が面倒であった。さらに、第1筐体と第2筐体の他に第3筐体を必要とし、部品点数が多く、その分、携帯電話機の厚さが増すという問題があった。
そこで、本出願人はこのような問題点を解決するために、部品点数が少なくて開閉操作を簡単に行える開閉装置を提案した(特許文献3参照)。この開閉装置は、第1筐体と第2筐体が互いに重なり合った閉成状態から、第2筐体と第1筐体を縦方向に相対的にスライドさせることによって、第1筐体の上面を露出させて操作部に対する操作を可能ならしめ、同時に第2筐体に設けたディスプレイ部を縦長の状態で使用することのできる開成状態と、第2筐体を第1筐体に対して水平方向へ回転させつつ横方向へスライドさせることによって第2筐体のディスプレイ部を横長にて使用できる状態とを作り出すことができるものであった。このように、ディスプレイ部を横長に使用する場合、第2筐体を第1筐体に対して水平方向へ回転させつつ横方向へスライドさせるだけの簡単な操作で行えるが、さらに簡単な操作で開閉操作を行えるものが望まれた。
特開2006−211576号公報 特開2007−189541号公報 特願2007−321389号
本発明の目的は、携帯機器を構成するところの、操作部をその上面に有する第1筐体とディスプレイ部をその上面に有する第2筐体とを、前後方向へスライドさせて開閉することができた上で、第2筐体を第1筐体に対し左右いずれの方向にも水平方向へ回転させてディスプレイ部を横長に使用することのできる、構造の簡単な開閉装置並びにこの開閉装置を用いた携帯機器を提供せんとするにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る開閉装置は上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを、互いに前後方向へ相対的にスライドさせて、前記第1筐体の上面を前記第2筐体で覆う閉成状態と、前記第1筐体の上面を露出させる開成状態と、この開成状態から前記第2筐体を前記第1筐体に対して水平方向左右へ回転させて前記ディスプレイ部を横長に用いることのできる回転状態とを作り出すことのできる開閉装置であって、この開閉装置は、前記第1筐体側に取り付けられた固定部材と、この固定部材に設けたガイド長孔へ回転支軸を介して回転可能に取り付けられた回転ベースプレートと、この回転ベースプレートに対して一方向へスライド可能に設けられたところの前記第2筺体側へ取り付けられたスライド部材と、前記回転ベースプレートに設けられた平面略山形形状を呈した第1回転ガイド溝と、前記スライド部材に設けたところの当該スライド部材のスライド方向に伸びる直線状を呈した回転規制ガイド溝及びその略中央部を前記回転規制ガイド溝の一端部と連通させてなる平面略洋弓形状を呈した第2回転ガイド溝と、前記回転規制ガイド溝及び第2回転ガイド溝と前記第1回転ガイド溝を貫通係合させて前記固定部材へ取り付けられたガイドピンと、前記固定部材と前記回転ベースプレートとの間に設けた回転付勢手段と、前記回転ベースプレートと前記スライド部材に取り付けた回転支軸との間に設けたスライド付勢手段と、を有することを特徴とする。
本発明はまた、前記スライド部材は、前記第2筐体に取り付けた固定部材に取り付けられていることを特徴とする。
そして、本発明に係る携帯機器は、上記した各開閉装置を第1筐体の上面と第2筐体の下面の間に設置したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、第1筐体と第2筐体を前後方向へスライドさせることによって、開閉操作を行うことができた上で、第1筐体に対する第2筐体の開成状態から、第2筐体を第1筐体に対して左右方向へ回転させて第2筐体に設けたディスプレイ部を第1筐体に対して左右対称で横長にして用いることができるように構成した開閉装置並びにこの開閉装置を用いた携帯機器を提供することができる。
以下、本発明に係る携帯機器の開閉装置の一例を添付図面に基づいて詳述する。以下に本発明を携帯機器の一例である携帯電話機に実施した場合について説明するが、この携帯機器は携帯電話機のみに限定されず、例えば、PDA、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられる。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。
図1〜図2は本発明に係る開閉装置を実施した携帯機器の一例としての携帯電話機の動作を示す説明図である。このうち図1の(a)と(b)は第1筐体に対する第2筐体のスライド操作時の動作を示し、図2の(a)から(c)は第1筐体に対する第2筐体の回転操作時の動作を示す。
図面によれば、指示記号1で示したものは、携帯電話機であって、この携帯電話機1は上面にキーボードのような操作部2aを設けた第1筐体2と、この第1筐体2の上面側に位置し、同じく上面に例えば液晶表示装置のようなディスプレイ部3aを設けた第2筐体3とで構成されている。尚、操作部2aとしては、第1筐体2の上面にディスプレイ部として表示されるキーボードの場合も含まれ、ディスプレイ部3aとしては、液晶表示装置、EL、その他表示手段を用いたものも含まれる。さらに、実施例は携帯電話機1であるので第1筐体2上にマイク部2bが、第2筐体3上には、スピーカー部3bが設けられている。
本発明に係る開閉装置4は、とくに、図3に示したように、第1筐体2の上面と第2筐体3の下面との間に設置されており、図1と図4、図5に示したように、第1筐体2と第2筐体3を相対的に前後方向へスライドさせて、第1筐体2の上面を第2筐体3で覆う閉成状態と、第1筐体2の上面の操作部2aを露出させる開成状態とを作り出すスライド機能と、図2と図6、図7に示したように、第1筐体2の上面の操作部2aを露出させた状態で第2筐体3を左右の水平方向へ回転させることのできる水平回転機能を有している。
そして、スライド機能を用いての第1筐体2と第2筐体3のスライド操作時においては、ディスプレイ部3aを縦長に用いることができるものであり、水平回転機能を用いて第1筐体2に対して第2筐体3を水平方向左右へ回転させる水平回転操作時においては、ディスプレイ部3aを横長に用いることができるものである。以下にこの開閉装置4について詳しく説明する。
図3と図8〜図10において、指示記号7で示したものは、基板部7aとこの基板部7aの両側部に形成させた断面略コの字形状の係合部7b、7bを有する回転ベースプレートであり、指示記号8で示したものは、この回転ベースプレート7を回転可能に取り付ける固定ベースプレートである。どちらも略同じ大きさを有する例えばSUS製の平面四角形状のもので、このうち固定ベースプレート8は、取付ネジ5によって、第1筐体2の上面の操作部2aの上に設けた凹部2cを覆って当該第1筐体2へ取り付けられており、この固定ベースプレート8の略中央部に設けたガイド長孔8aに軸部9aを挿通させ、さらに、そのフランジ部9bを係合させて回転支軸9が設けられ、この回転支軸9がガイド長孔8aを貫通した側に、回転ベースプレート7が回転可能にその挿通孔7cを挿通係止させている。即ち、回転ベースプレート7は、固定ベースプレート8に回転支軸9を介して回転可能に軸支されている。回転ベースプレート7には、挿通孔7cに隣接させて平面山形を呈した回転ガイド部7fと、この回転ガイド部7fの両側に左右対称に設けた一対のスライドガイド部7g、7gから成る第1回転ガイド溝7dが設けられている。この回転ベースプレート7の係合部7b、7bには、同じく断面略コの字形状を呈したスライド促進部材10、10が挿入固定されている。
次に、回転ベースプレート7の上側に位置し、指示記号11で示したものはスライド部材であり、このスライド部材11の上側に指示記号12で示したものが固定部材である。両者共に略同じ大きさを有する例えばSUS製の平面略矩形状のもので、このうち固定部材12は、第2筐体3の下面に図示してない取付ビスを介して取り付けられており、この固定部材12の下面にスライド部材11が重なり合った状態でスポット溶接、或は図示してない取付ビスを介して重合固着されている。尚、この重合固着手段に限定はない。係合手段を併用しても良い。図示のものは、とくに図8に示したように、固定部材12の一端部に設けた係合片12bと他端部に設けた取付孔を設けた取付部12cによって第2筐体3に対する固定手段が形成されている。スライド部材11は基板部11aとこの基板部11aの両側部を長手方向に渡って折り曲げることによって形成したレール部11b、11bを有し、このレール部11b、11bを回転ベースプレート7に取り付けたスライド促進部材10、10に挿入させることにより、回転ベースプレート7との間で相対的にスライド自在である。尚、スライド促進部材10、10は、回転ベースプレート7の係合部7b、7bに例えば凹凸嵌合等の手段で固定されると共に、回転ベースプレート7の上面とスライド部材11の下面との間には、とくに図10に示したように、スライド促進部材10、10の肉厚と、基板部11aの両側部を折り曲げて形成したレール部11b、11bとによって、間隙aが形成されている。
スライド部材11には、その中央部よりその長手方向の手前側に当該長手方向と直交する形で第1筐体2と第2筐体3を電気的に連結するフレキシブルケーブル(図示せず)を挿通させる挿通孔11cが設けられると共に、上述した回転ベースプレート7に設けた山形の回転ガイド部7f及びこの回転ガイド部7fの両側より左右対称に設けられたスライドガイド部7g、7gを有する第1回転ガイド溝7dと平面から見て対向する形で平面洋弓形状を呈した第2回転ガイド溝11d及びこの第2回転ガイド溝11dに矢をつかえた形の回転規制ガイド溝11eから成るガイド溝11fが設けられている。第2筐体3の下面側に取り付けられるスライド部材11には、前記回転規制ガイド溝11eを覆う形で平面幅広の矢印形状を呈したガイド凹部12aが設けられている。そして、第1回転ガイド溝7d及び第2回転ガイド溝11dには固定ベースプレート8に取り付けたガイドピン13が挿通されており、このガイドピン13のフランジ部13aは、ガイド溝11fと係合しつつガイド凹部12a内に収容されている。
図5と図8において、回転ベースプレート7とスライド部材11との間に図示されているところの指示記号14のものは、例えばスネークスプリングから成るスライド付勢手段であり、その一端部14aは回転ベースプレート7の一側部側に設けた枢支孔7eに軸支ピン15aを介して軸支され、他端部14bをスライド部材11の他側部側に設けた枢支孔11gに軸支ピン15bを介して軸支されている。このように、スライド付勢手段14は、スライド部材11が回転ベースプレート7に対してスライドするスライド方向に対し直交する方向に設けられていることから、スライド部材11の回転ベースプレート7に対するスライド動作時に伸長収縮を行ない、スライド部材11を所定のスライド位置から長手方向前後へスライド付勢させるものである。
同じく図7と図9において、固定ベースプレート8の下側に図示されているところの指示記号16のものは、例えばスネークスプリングから成る回転付勢手段であるが、スライド付勢手段14のものとはその形状が異なっている。この回転付勢手段16は、固定ベースプレート8の下面側に設けた第1係止片8bと第2係止片8c、第3係止片8d、及び第4係止片8eとによって、固定ベースプレート8の下面に所定の姿勢で固定され、その自由端側を回転支軸9の一側に圧接させている。このことによって、回転ベースプレート7は所定の回転角度から左右いずれの方向にも回転付勢されることになる。そして、第1筐体2の上面に設けた前記凹部2cは、回転支軸9のフランジ部9bを逃がし、回転付勢手段16を収容している。
次に、上記した開閉装置4の機能について説明する。
まず、第1筐体2と第2筐体3の相対的なスライド機能について説明する。図1に示したように、携帯電話機1の第1筐体2と第2筐体3が、互いに重なりあった状態においては、図4の(a)に示したように、スライド部材11に設けたガイド溝11fの回転規制ガイド溝11eに、固定ベースプレート8に取り付けたガイドピン13が係合しているので、このガイドピン13が回転ベースプレート7に設けた第1回転ガイド溝7dの位置にあっても、回転動作は規制されている。
第1筐体2と第2筐体3を相対的に前後方向へスライドさせると、回転ベースプレート7に対してスライド部材11がスライドして第1筐体2の上面を露出させて行く。尚、図4においては、操作部2aやディスプレイ部3aを省略してある。そして、図4の(c)に示したように、このスライド動作は、ガイドピン13が回転規制ガイド溝11eの始端部の第2回転ガイド溝11dに設けた係合凹部11h(図3と図4(a)、(b)に図示)に当接する事によって停止する。この停止状態において、図1の(b)と図4の(c)に示したように、第1筐体2の上面は露出され、操作部2aの操作が可能となる。これが開成状態である。この開成状態から、第1筐体2と第2筐体3が重なり合う閉成状態に戻すことは、第1筐体2と第2筐体3を開成方向とは逆の閉成方向へ相対的にスライド操作することによって可能となる。この開閉操作時において、図5(a)〜(c)に示したように、スライド付勢手段14が圧縮伸張させられるので、スライド操作はその開成時と閉成時に若干の抵抗に遭遇する。このスライド付勢手段14は、第1筐体2の上面を露出させたり、上面を覆ったりすべくなされる当該第1筐体2と第2筐体3の相対的なスライド動作時においては、軸支ピン15a、15bを支点に旋回しつつ圧縮され、その後圧縮から伸長動作に移り、第2筐体3を開成方向と閉成方向へスライド付勢させることになる。そして、閉成時と開成時においては、スライド部材11を回転ベースプレート7に対しそれぞれの閉成方向と開成方向へスライド付勢させることにより、閉成状態においてガイドピン13が回転規制ガイド溝11eの終端部に当接し、開成状態において、第2回転ガイド溝11dの中央部に設けた係合凹部11hと係合することによりロックさせるロック機能も持つことになる。この際に、スライド付勢手段14を偏平なスネークスプリングとすると、開閉装置4を薄型にすることにより、携帯電話機1を薄くすることができる利点がある。がしかし、スライド付勢手段14は偏平なスネークスプリングに限定されるものではなく、他にコンプレッションスプリング、トーションスプリング、引張コイルスプリング等の公知構成の弾性手段を用いることができる。
次に、開閉装置4の回転機能について説明する。
図1の(b)と図4と図5の各(c)に示したように、携帯電話機1は第1筐体2に対し第2筐体3をその開成位置までスライドさせた状態において、図2の(a)〜(c)と図6と図7のそれぞれ(a)〜(c)に示したように、第2筐体3は第1筐体2に対して、左右いずれの方向にも水平回転可能となる。
即ち、図4と図5の各(c)に示したように、第1筐体2に対する第2筐体3の開成位置において、ガイドピン13は、第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dを共に貫通した位置にある。この状態から、例えば第2筐体3を第1筐体2に対して回転させるべく、図2と図6と図7の各(a)に示したように、右方向へ第2筐体3の側部を押してやると、ガイドピン13が係合凹部11h内を脱出して、第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dの各回転ガイド部7fと11iの左側の部分内を移動することが可能となるので、回転ベースプレート7とスライド部材11は共に回転支軸9を支点に右方向へ回転することになる。左方向への回転は、同じく図1の(b)と図4と図5の各(c)に示した状態から、第2筐体3を第1筐体2に対して左方向へ回転させるべくその側部を押してやると、ガイドピン13が係合凹部11h内を脱出して、第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dの各回転ガイド部7fと11iの右側部分内を移動することが可能となるので、回転ベースプレート7とスライド部材11は共に回転支軸9を支点に左方向へ回転することになる。左右どちらの方向への回転においても第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dがそれぞれ回転ガイド部7f、11iとスライドガイド部7g、11jを有し、中央部より左右対称に形成されているので、第2筐体3は第1筐体2に対して左右対称となる位置で停止される。
第1筐体2に対する第2筐体3の回転動作時においては、第2筐体3をガイドピン13が共に第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dに案内されることにより、第2筐体3の長手方向左右へその回転方向によりスライドしつつ回転することになり、このスライド動作を許容するために、固定ベースプレート8に回転支軸9のスライドを許容するガイド長孔8aが設けられている。即ち、第2筐体3が第1筐体2に対して左右方向へ回転させられる時、とくに図7(a)〜(c)に示したように、回転支軸9が、ガイド長孔8a内を長手方向へ往復スライドすることになる。このことにより、第2筐体3のディスプレイ部3aの回転係止位置、即ち、ディスプレイ部3aを第1筐体2に対して横長に係止させる位置をコントロールすることができるものである。また、この時、回転付勢手段16がその端部で回転支軸9を押していることにより、第2筐体3は左右いずれの水平回転方向時にも所定の回転角度から回転付勢されることになる。この回転付勢は左右方向に回転させた第2筐体3を元位置に戻す時にも行われることになり、元位置へ自動的に戻るように動作することになる。この元位置に回転復帰した際には、ガイドピン13が第2回転ガイド溝11dに設けた係合凹部11hに落ち込むことにより、元位置に戻った状態で、クリック停止し、その状態を安定的に保つことになる。
そして、第2筐体3の第1筐体2に対するその左右方向の回転は、ガイドピン13が第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dの各々の終端部、つまり、各スライドガイド部7gと11jの終端部に当接することにより停止され、ガイドピン13を押している回転付勢手段16の付勢力により、その位置でロックされる。この回転付勢手段16は、図面では偏平なスネークスプリングであるが、それをコンプレッションスプリング、トーションコイルスプリング、引張スプリングに代えることは可能である。また、第1回転ガイド溝7dと第2回転ガイド溝11dの形状を変えることにより、第2筐体3と第1筐体2との相対的な回転操作時のフィーリングを変化させることもできることになる。
尚、以上の実施例において、固定ベースプレート8と固定部材12は、それに代わるものを第1筐体2と第2筐体3に設けることにより省略することが可能である。また、回転ベースプレート7や固定ベースプレート8及びスライド部材11や固定部材12を取り付ける筐体を図示のものと逆、つまり、回転ベースプレート7や固定ベースプレート8を第2筐体3の下面側に設け、スライド部材11と固定部材12を第1筐体2の上面側に設けることは可能である。その場合には、請求項においては、第1筐体を第2筐体、第2筐体を第1筐体というように読み替えることになる。
以上詳細に説明したように、本発明に係る開閉装置は、携帯機器の上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを、互いに重なりあった閉成状態から前後方向にスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態にする開閉操作と、この開成状態において第2筐体を第1筐体に対して水平方向左右へ均等に回転させる回転操作との両操作を行うことのできる開閉装置として好適であり、この開閉装置を用いた携帯機器として好適に用いられるものである。
本発明に係る開閉装置を用いた携帯電話機のスライド操作時の説明図であり、(a)は第1筐体と第2筐体の閉成時の状態、(b)は開成時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置を用いた携帯電話機の回転操作時の説明図であり、(a)は第2筐体を右方向へ回転させる途中の状態を、(b)は第2筐体を左方向へ回転させる途中の状態、(c)は回転操作終了時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置の分解斜視図である。 本発明に係る開閉装置のスライド動作を説明するもので、(a)は第1筐体と第2筐体のスライド動作前の状態、(b)は第一筐体と第2筐体のスライド途中の状態、(c)はスライド動作終了時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置のスライド動作時におけるスライド付勢手段の動きを説明するもので、(a)は第1筐体と第2筐体のスライド動作前の状態、(b)は第1筐体と第2筐体のスライド 途中の状態、(c)はスライド動作終了時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置の回転動作時の動作を説明するためのもので、(a)は第2筐体を右方向へ回転させる途中の状態を、(b)は第2筐体を左方向へ回転させる途中の状態、(c)は右側回転操作終了時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置の回転動作時の回転付勢手段の動きを説明するためのもので、(a)は第2筐体を右方向へ回転させる途中の状態を、(b)は、第2筐体を左方向へ回転させる途中の状態、(c)は回転操作終了時の状態をそれぞれ示す。 本発明に係る開閉装置のスライド動作終了時の斜視図である。 図8の状態を裏側から見た斜視図である。 図8のA−A線断面図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 第1筐体
2a 操作部
2b マイク部
2c 凹部
3 第2筐体
3a ディスプレイ部
3b スピーカー部
4 開閉装置
7 回転ベースプレート
7a 基板部
7b 係合部
7c 挿通孔
7d 第1回転ガイド溝
7e 枢支孔
7f 回転ガイド部
7g スライドガイド部
8 固定ベースプレート
8a ガイド長孔
8b、8c、8d、8e 第1〜第4係止片
9 回転支軸
9a 軸部
9b フランジ部
10 スライド促進部材
11 スライド部材
11a 基板部
11b レール部
11c 挿通孔
11d 第2回転ガイド溝
11e 回転規制ガイド溝
11f ガイド溝
11g 枢支孔
11h 係合凹部
11i 回転ガイド部
11j スライドガイド部
a 間隙
12 固定部材
12a ガイド凹部
13 ガイドピン
13a フランジ部
14 スライド付勢手段
14a 一端部
14b 他端部
15a 軸支ピン
15b 軸支ピン
16 回転付勢手段

Claims (3)

  1. 上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを、互いに前後方向へ相対的にスライドさせて、前記第1筐体の上面を前記第2筐体で覆う閉成状態と、前記第1筐体の上面を露出させる開成状態と、この開成状態から前記第2筐体を前記第1筐体に対して水平方向左右へ回転させて前記ディスプレイ部を横長に用いることのできる回転状態とを作り出すことのできる開閉装置であって、
    この開閉装置は、前記第1筐体側に取り付けられた固定部材と、この固定部材に設けたガイド長孔へ回転支軸を介して回転可能に取り付けられた回転ベースプレートと、この回転ベースプレートに対して一方向へスライド可能に設けられたところの前記第2筐体側へ取り付けられたスライド部材と、前記回転ベースプレートに設けられた平面略山形形状を呈した第1回転ガイド溝と、前記スライド部材に設けたところの当該スライド部材のスライド方向に伸びる直線状を呈した回転規制ガイド溝及びその略中央部を前記回転規制ガイド溝の一端部と連通させてなる平面略洋弓形状を呈した第2回転ガイド溝と、前記回転規制ガイド溝及び第2回転ガイド溝と前記第1回転ガイド溝を貫通係合させて前記固定部材へ取り付けられたガイドピンと、前記固定部材と前記回転ベースプレートとの間に設けた回転付勢手段と、前記回転ベースプレートと前記スライド部材に取り付けた回転支軸との間に設けたスライド付勢手段と、を有することを特徴とする、開閉装置。
  2. 前記スライド部材は、前記第2筐体に取り付けた固定部材に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の開閉装置。
  3. 請求項1〜に各記載の開閉装置を第1筐体の上面と第2筐体の下面の間に設置したことを特徴とする、携帯機器。
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