JP5129155B2 - 磁気分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理流体に含まれる磁性物質を磁性フィルタによって除去する磁気分離装置に関するものである。
この種の磁気分離装置において良好な磁気分離を円滑に行うには、磁化した磁性フィルタに被処理流体中の磁性物質を吸着させるステップと、消磁した当該磁性フィルタを洗浄し吸着した磁性物質を洗い流すステップとを交互に繰り返し行う仕組みが必要である。従来、このような技術として、下記特許文献1に記載の装置が知られている。この装置では、超電導磁石により磁場を生じさせ、この超電導磁石に対して磁気分離に係る磁性フィルタを往復移動させることにより、磁性フィルタの磁化と消磁とを交互に繰り返すこととしている。
特開平10−85524号公報
しかしながら、被処理水を磁性フィルタに接触させるためには、磁場が発生している位置に被処理水を通過させることになるので、この磁場の位置を密閉すると共に、この磁場の位置に磁性フィルタを出し入れする機構が必要であり、その結果、上記の装置においても、装置の構造が複雑になってしまう。このような磁気分離装置においては、装置の製造コストやメンテナンス性の観点からも、よりシンプルな構造が求められている。
そこで、本発明は、構造のシンプル化を図ることができる磁気分離装置を提供することを目的とする。
本発明の磁気分離装置は、被処理流体に含まれる磁性物質を磁性フィルタによって除去する磁気分離装置において、磁石のボア部を貫通して延在し、延在方向に配列された複数の磁性フィルタが延在方向に搬送されると共に、導入した被処理流体中の磁性物質を磁性フィルタに吸着させる吸着処理部と、吸着処理部の終端から排出され再び吸着処理部の始端に返送される磁性フィルタが搬送されるフィルタ返送路と、吸着処理部の終端とフィルタ返送路の始端との間で磁性フィルタを洗浄するフィルタ洗浄部と、吸着処理部の終端から排出された磁性フィルタを、フィルタ洗浄部を経由してフィルタ返送路の始端まで搬送する第1のフィルタ搬送手段と、を備え、第1のフィルタ搬送手段は、上記延在方向に直交する面内における円軌道上で磁性フィルタを搬送することを特徴とする。
この磁気分離装置では、吸着処理部に複数の磁性フィルタが延在方向に配列され、この磁性フィルタによって被処理流体中の磁性物質が吸着される。磁性フィルタは、吸着処理部の延在方向に搬送され、順次終端から排出される。その後、磁性フィルタは、第1のフィルタ搬送手段によってフィルタ洗浄部に搬送され、フィルタ洗浄部において消磁した状態で吸着した磁性物質が洗い落とされ、吸着機能を回復する。その後、磁性フィルタは、第1のフィルタ搬送手段によってフィルタ返送路の始端まで搬送され、フィルタ返送路を搬送された後、再び吸着処理部の始端から導入され磁性物質を吸着する。
このように、この磁気分離装置では、磁性フィルタが、吸着処理部を始端から終端に移動しながら磁性物質を吸着し、終端から排出された後洗浄され、再び始端に戻されるといったように循環する。このような循環により、吸着処理部における磁性フィルタの吸着機能が常に良好に維持され、良好な被処理流体の処理を行うことができる。また、吸着処理部の終端からフィルタ洗浄部を経てフィルタ返送路の始端に磁性フィルタが搬送される際には、吸着処理部の延在方向に直交する円軌道を描く。このような磁性フィルタの搬送は回転運動機構といった単純な機構により実現可能であり、回転軸線を吸着処理部の延在方向と平行にすればよいので、第1のフィルタ搬送手段の構造をシンプル化し易く、その結果、磁気分離装置全体のシンプル化に寄与する。
また、上記作用を奏するため、具体的には、第1のフィルタ搬送手段が、磁性フィルタを保持し上記延在方向に直交する面内で回転する回転部材を有する構成としてもよい。
また、本発明の磁気分離装置は、フィルタ返送路の終端から排出された磁性フィルタを吸着処理部の始端まで搬送する第2のフィルタ搬送手段を更に備え、第1のフィルタ搬送手段は、延在方向に直交する面内における円軌道上で磁性フィルタを搬送することが好ましい。
この構成によれば、フィルタ返送路の終端から吸着処理部の始端に磁性フィルタを搬送する第2のフィルタ搬送手段も、第1のフィルタ搬送手段と同様に構造のシンプル化が可能となる。その結果、磁気分離装置の更なるシンプル化に寄与する。また、上記作用を奏するため、具体的には、第2のフィルタ搬送手段が、磁性フィルタを保持し上記延在方向に直交する面内で回転する回転部材を有する構成としてもよい。
また、吸着処理部の始端側において、吸着処理部の始端から終端への磁性フィルタの移動を許容すると共に、吸着処理部の終端から始端への磁性フィルタの移動を妨げるように磁性フィルタを支持するフィルタ支持手段を更に備えることが好ましい。磁性フィルタが吸着処理部の始端側に戻るような場合、磁性フィルタが吸着処理部内において詰まってしまうことがあり得るが、このようにすると、磁性フィルタが吸着処理部の始端側に戻ることがなくなるので、磁性フィルタを吸着処理部の始端から終端へと確実に搬送することが可能となる。
また、磁気フィルタは、中央部分の胴囲が両端側部分の胴囲よりも大きい筒体であることが好ましい。このようにすると、吸着処理部内及びフィルタ返送路内において、磁気フィルタがよりスムーズに移動するようになる。
本発明によれば、密閉状態を維持しながら磁気分離装置の構造のシンプル化を図ることができる。
図1は、第1実施形態に係る磁気分離装置を示す斜視図である。 図2は、図1の磁気分離装置の分解斜視図である。 図3は、図1の磁気分離装置のIII−III線断面図である。 図4は、図1の磁気分離装置に用いられる磁性フィルタを示す一部破断斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る磁気分離装置を示す斜視図である。 図6は、図5の磁気分離装置の分解斜視図である。 図7は、図5の磁気分離装置のVII−VII線断面図である。 図8は、図7のストッパ近傍を示す部分拡大図である。 図9は、図5の磁気分離装置のストッパ近傍を一部破断した状態で示す斜視図である。 図10は、図5の磁気分離装置に用いられる磁気フィルタを示す一部破断斜視図である。
符号の説明
1…磁気分離装置、3…吸着処理部、3a…吸着処理部の始端、3b…吸着処理部の終端、5…超電導マグネット(磁石)、5a…ボア部、9…磁性フィルタ、11…第1搬送部(第1のフィルタ搬送手段)、15…フィルタ洗浄部、17…フィルタ返送路、17a…フィルタ返送路の始端、17b…フィルタ返送路の終端、19…第2搬送部(第2のフィルタ搬送手段)、27,37…回転アーム(回転部材)、43…ストッパ(フィルタ支持手段)。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る磁気分離装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に示す磁気分離装置1は、廃液(被処理流体)に含まれる磁性物質を除去するための装置であり、例えば、製紙工場、古紙製造工場、製鉄工場、製鋼工場等で発生する廃液の処理に利用される。この磁気分離装置1は、導入した廃液から磁性物質を磁性フィルタに吸着させて分離する吸着処理部3を備えている。吸着処理部3は、円管部材で画成された円柱形状をなす空間であり、超電導マグネット5のボア部5aを上下に貫通して鉛直方向に延在している。この吸着処理部3の上部には上記廃液を導入する導入路7aが接続され、吸着処理部3の下部には処理された処理液を排出する排出路7bが接続されている。導入路7aから吸着処理部3に導入された廃液は、水頭圧によって下方へ流動しながら処理され、排出路7bから排出される。
更に、吸着処理部3には、廃水に接触させる多数の磁性フィルタ9が上下方向に配列された状態で収納され、吸着処理部3の始端3aから終端3bまで長さ一杯に充填されている。この磁性フィルタ9は、円盤形状の金網部9aと、その金網部9aを保持する円筒状のフレーム9bとを有している(図4参照)。吸着処理部3においては、この磁性フィルタ9は、フレーム9bの外壁面が吸着処理部3を画成する円管部材の内壁面に沿うように配置され、フレーム9b同士の上下の端面が当接するように上下方向に積み重ねられる。
吸着処理部3に収納された磁性フィルタ9のうち、超電導マグネット5のボア部5aに囲まれた位置にある複数の磁性フィルタ9では、超電導マグネット5が発生する磁界により金網部9aが磁化されるので、これらの磁性フィルタ9は、廃液に含まれる磁性物質を吸着する。従って、導入路7aから導入された廃液は、磁化された多数の上記磁性フィルタ9に接触しながら吸着処理部3を流動することで、磁性物質が除去されて排出路7bから処理液として排出される。
このような磁性フィルタ9は、磁性物質の吸着を継続すると金網部9aに磁性物質が蓄積して吸着能力が低下していくので、吸着処理に係る磁性フィルタ9を随時交換する必要がある。そこで、この磁気分離装置1では、吸着処理部3に収納された磁性フィルタ9を随時終端3b側に送り出し、洗浄した後、再び始端3a側から導入するといったように、磁性フィルタ9を循環させるようにしている。
以下、このような循環を行うための具体的な磁気分離装置1の構成を説明する。この磁気分離装置1は、吸着処理部3の上端に連結された第1搬送部(第1のフィルタ搬送手段)11と、第1搬送部11での磁性フィルタ9の搬送路上に設けられたフィルタ洗浄部15と、第1搬送部11から鉛直下方に延在するように連結され磁性フィルタ9を下方に返送するフィルタ返送路17と、フィルタ返送路17の下端及び吸着処理部3の下端に連結され返送された磁性フィルタ9を再び吸着処理部3の始端3aまで搬送する第2搬送部(第2のフィルタ搬送手段)19と、を備えている。
更に、吸着処理部3の下方には、吸着処理部3内に積み重ねられた磁性フィルタ9群を鉛直方向に押し上げるシリンダ21が設けられている。磁性フィルタ9群がシリンダ21により押し上げられると、吸着処理部3の最上部にあった磁性フィルタ9が吸着処理部3の終端3bから第1搬送部11に押し出される。
この第1搬送部11は、吸着処理部3の終端3bに連結された搬送空間23に収納された回転アーム(回転部材)27と、搬送空間23の上方に設けられ鉛直シャフト41を介してこの回転アーム27を水平面内で回転させる駆動源のモータ29とを有している。上記搬送空間23は、盆状部23aと蓋部23bとで密閉状態に画成されており円板形状に水平に延びている。この搬送空間23で水平回転する回転アーム27の縁部には、磁性フィルタ9が嵌り込む大きさに形成された3つの円形開口27aが等間隔に配置されている。このような構成により、吸着処理部3の終端3bから排出された上記磁性フィルタ9は、円形開口27aに嵌り込むことで回転アーム27に保持され、この状態で回転アーム27が矢印A方向に回転することにより、磁性フィルタ9は、搬送空間23内で円軌道を描きながら搬送される。そして、回転アーム27が120°回転すると、上記磁性フィルタ9は搬送経路上に設けられたフィルタ洗浄部15に対応する洗浄位置に到達する。
このフィルタ洗浄部15は、上記洗浄位置に到達した磁性フィルタ9を洗浄する機能を有ており、上記搬送空間23の上方に設けられたスプレーノズル15aと搬送空間23の下方に設けられた回収ノズル15bとを有している。スプレーノズル15aは、円形開口27aに保持された上記磁性フィルタ9に向けて洗浄液を下方に噴射する。この位置においては、超電導マグネット5による磁界は極めて小さいので、磁性フィルタ9の吸着力は弱くなっている。このため、上記の洗浄液噴出によって磁性フィルタ9の金網部9aに付着した磁性物質が容易に洗い落とされ、磁性フィルタ9の吸着能力の回復が図られる。洗浄後の洗浄排液は、磁性フィルタ9の下方の回収ノズル15bを通じて系外に排出される。洗浄終了後は、回転アーム27がA方向に更に120°回転することにより、磁性フィルタ9が、フィルタ返送路17の直上の位置まで搬送される。
このフィルタ返送路17は、吸着処理部3と同じ太さの円管部材で画成されており、吸着処理部3と同様に、始端17aから終端17bまで多数の磁性フィルタ9が積み重ねられて収納されている。このフィルタ返送路17の上方には、このフィルタ返送路17内の磁性フィルタ9群を鉛直方向に押し下げるシリンダ31が設けられている。磁性フィルタ9群がシリンダ31により押し下げられると、フィルタ返送路17の最下部にあった磁性フィルタ9が、フィルタ返送路17の終端17bから第2搬送部19に押し出される。
この第2搬送部19は、上述した第1搬送部11と同等の構成を有している。すなわち、第2搬送部19は、フィルタ返送路17の終端17bに連結された搬送空間33に収納された回転アーム(回転部材)37を有している。上記搬送空間33は、盆状部33aと蓋部33bとで密閉状態に画成され円板形状に水平に延びている。そして、この回転アーム37は、上述の回転アーム27と同軸に配置され、上記シャフト41によって回転アーム27と連結されている。従って、回転アーム37は、モータ29を駆動源とし回転アーム27と同期してシャフト41を中心として回転する。また、回転アーム27と同様に、この回転アーム37の縁部には、磁性フィルタ9が嵌り込む大きさに形成された3つの円形開口37aが等間隔に配置されている。
このような構成により、フィルタ返送路17の終端17bから排出された上記磁性フィルタ9は円形開口37aに嵌り込むことで回転アーム37に保持され、この状態で回転アーム37が矢印B方向に回転することにより、磁性フィルタ9は、搬送空間33内で円軌道を描きながら搬送される。そして、回転アーム37が120°回転すると、上記磁性フィルタ9は吸着処理部3の直下の位置に到達する。その後、この磁性フィルタ9は、シリンダ21によって吸着処理部3に押し込まれ、随時上方に向かって搬送されながら、前述のとおり吸着処理部3における磁性物質の吸着に供する。
このような磁気分離装置1の動作が一定時間毎に繰り返し行われることにより、多数の各磁性フィルタ9が、順次、吸着処理部3→フィルタ洗浄部15→フィルタ返送路17→吸着処理部3の順で搬送され循環することになる。従って、吸着処理部3には、フィルタ洗浄部15で洗浄済みの磁性フィルタ9が常に送り込まれ、良好な廃液処理が行われる。なお、この磁気分離装置1では、排出路7bの下流側に連結される配管(図示せず)のレベルを調整することにより、吸着処理部3及びフィルタ返送路17における液レベルを調整することができる。また、廃液の圧力損失に相当する圧力差に関しては、吸着処理部3の液レベルを導入路7a付近の高さでほぼ一定になるようにフィルタ返送路17のレベルを調整する。
以上のように、磁気分離装置1では、吸着処理部3、第1搬送部11の搬送空間23、フィルタ返送路17、及び第2搬送部19の搬送空間33が、順に連結されて密閉された循環経路を形成している。そして、多数の磁性フィルタ9がこの密閉循環路から取り出されることなく循環するので、磁気分離装置1の運転中には密閉循環路の開閉動作がなく、空気中に放散する廃液の量が非常に少ない。また、磁性フィルタ9の洗浄も上記密閉空間内で行われるので、洗浄排液の装置1外への飛散も抑えられる。従って、この磁気分離装置1は、高い蒸気圧をもち放散しやすい溶剤を含む廃液や、毒性の物質を含む廃液の処理にも適用することができる。
また、磁性フィルタ9の循環において、第1搬送部11及び第2搬送部19では、互いに平行で同軸で回転する回転アーム27,37の回転運動によって磁性フィルタを搬送している。このような回転運動は、汎用的なモータ29及びシャフト41を用いた簡単な機構により実現可能であるので、磁気分離装置1全体として装置のシンプル化を図ることができる。また、この場合、回転アーム27と回転アーム37とは、シャフト41により連結されているので、回転アーム27,37の駆動源を1つのモータ29に共通化することができる。また、吸着処理部3とフィルタ返送路17と上記シャフト41とが平行に延在することも、磁気分離装置1の構造のシンプル化や小型化や密閉化に貢献する。
(第2実施形態)
続いて、図5〜図10を参照して、第2実施形態に係る磁気分離装置2について説明する。以下では、第1実施形態に係る磁気分離装置1との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
磁気分離装置2では、図5〜図7に示されるように、シリンダ31及びシャフト41が取り除かれている。そして、第2搬送部19は、円盤状の回転アーム37を水平面内で回転させる駆動源のモータ39を更に有しており、第1搬送部11においても、円盤状の回転アーム27がモータ29によって直接回転する。そのため、磁気分離装置2では、磁気分離装置1と異なり、モータ29,39によって回転アーム27,37がそれぞれ独立して回転するようになっている。これらの回転アーム27,37の縁部には、図6に示されるように、磁性フィルタ9が嵌り込む大きさとされた1つの円形開口27a,37aが形成されている。
また、図7〜図9に示されるように、磁気分離装置2は、吸着処理部3の始端側に配置された3つのストッパ(フィルタ支持手段)43を有している。具体的には、3つのストッパ43は、盆状部33aの上面に設けられており、吸着処理部3の管内と連通する円形状の開口33cの周囲で、且つ、盆状部33aの上面において、等間隔となるように配置されている。
ストッパ43は、ストッパ本体43aと、一対のストッパ支持体43bとを有している(特に、図9参照)。ストッパ本体43aは、上面43c及び背面43dを有する板状体である。ストッパ本体43aの背面43dは、通常、開口33cの周囲に立設された環状壁部33dに当接している。すなわち、ストッパ本体43aは、自重によって、通常、鉛直方向に対して所定の角度を有するように傾いた状態(以下、通常状態という)となっている。なお、ストッパ本体43aの上面43cは、通常状態において水平面となるように設定されている。
また、ストッパ本体43aは、軸43eを介して一対のストッパ支持体43bに支持されている。そのため、ストッパ本体43aは、軸43eを中心に回動可能となっている。つまり、シリンダ21によって磁性フィルタ9が吸着処理部3に向けて押し上げられると、磁性フィルタ9の上昇に伴い、ストッパ本体43aの長手方向が鉛直方向に略一致するまでストッパ本体43aが磁性フィルタ9によって押し上げられる。そして、磁性フィルタ9がストッパ本体43aを通過するまで、シリンダ21によってさらに磁性フィルタ9が押し上げられると、ストッパ本体43aが通常状態となり、ストッパ本体43aの上面43cによって磁性フィルタ9が支持されることとなる。従って、ストッパ43は、吸着処理部3の始端から終端への磁性フィルタ9の移動を許容する一方、吸着処理部3の終端から始端への磁性フィルタ9の移動を妨げる。
ここで、第2実施形態に係る磁気分離装置2において用いられている磁性フィルタ9について説明する。磁性フィルタ9は、図10に示されるように、円盤形状の金網部9aと、その金網部9aを保持する円筒状のフレーム9bとを有している。フレーム9bは、中央部分の胴囲が両端部分の胴囲よりも大きい(胴中央部分が膨らんだ)、いわゆる樽形状を呈している。そのため、磁性フィルタ9が吸着処理部3やフィルタ返送路17を移動する際に、フレーム9bの両端部分が吸着処理部3内やフィルタ返送路17内において引っ掛かり難くなっている。そのため、吸着処理部3内やフィルタ返送路17内において、磁気フィルタ9がよりスムーズに移動できるようになっている。
以上のような第2実施形態に係る磁気分離装置2においても、第1実施形態に係る磁気分離装置1と同様の作用効果を奏する。
また、第2実施形態においては、磁気分離装置2がストッパ43を有している。ここで、磁性フィルタ9が吸着処理部3の始端側に戻るような場合、磁性フィルタ9が吸着処理部3内において詰まってしまうことがあり得る。しかしながら、このようにすると、磁性フィルタ9が吸着処理部3の始端側に戻ることがなくなるので、磁性フィルタ9を吸着処理部3の始端から終端へと確実に搬送することが可能となる。
また、第2実施形態においては、回転アーム27,37を独立して回転させるようにしているので、磁気分離装置2内においてよりスムーズに磁性フィルタ9を搬送することが可能となっている。
なお、磁気分離装置2において、回転アーム27を扇形状としてもよい。このとき、回転アーム27をより軽量化することができる。
また、磁性フィルタ9を支持すると共に、吸着処理部3の始端から終端への磁性フィルタ9の移動を許容する一方、吸着処理部3の終端から始端への磁性フィルタ9の移動を妨げる機能を有するものであれば、ストッパ43の他にも種々用いることが可能である。

Claims (5)

  1. 被処理流体に含まれる磁性物質を磁性フィルタによって除去する磁気分離装置において、
    磁石のボア部を貫通して延在し、延在方向に配列された複数の前記磁性フィルタが前記延在方向に搬送されると共に、導入した前記被処理流体中の前記磁性物質を前記磁性フィルタに吸着させる吸着処理部と、
    前記吸着処理部の終端から排出され再び前記吸着処理部の始端に返送される前記磁性フィルタが搬送されるフィルタ返送路と、
    前記吸着処理部の終端と前記フィルタ返送路の始端との間で前記磁性フィルタを洗浄するフィルタ洗浄部と、
    前記吸着処理部の終端から排出された前記磁性フィルタを、前記フィルタ洗浄部を経由して前記フィルタ返送路の始端まで搬送する第1のフィルタ搬送手段と、
    前記フィルタ返送路の終端から排出された前記磁性フィルタを前記吸着処理部の始端まで搬送する第2のフィルタ搬送手段とを備え、
    前記第1及び第2のフィルタ搬送手段はそれぞれ、前記延在方向に直交する面内における円軌道上で前記磁性フィルタを搬送することを特徴とする磁気分離装置。
  2. 前記第1のフィルタ搬送手段は、前記磁性フィルタを保持し前記延在方向に直交する面内で回転する回転部材を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気分離装置。
  3. 前記第2のフィルタ搬送手段は、前記磁性フィルタを保持し前記延在方向に直交する面内で回転する回転部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気分離装置。
  4. 前記吸着処理部の始端側において、前記吸着処理部の始端から終端への前記磁性フィルタの移動を許容すると共に、前記吸着処理部の終端から始端への前記磁性フィルタの移動を妨げるように前記磁性フィルタを支持するフィルタ支持手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気分離装置。
  5. 前記磁性フィルタは、中央部分の胴囲が両端側部分の胴囲よりも大きい筒体であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気分離装置。
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