JP5128856B2 - 定電圧電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、定電圧電源回路に係り、特に、出力段に用いられるパワートランジスタの寄生容量に起因する過渡応答特性の遅れの改善等を図ったものに関する。
従来、この種の定電圧電源回路としては、例えば、図5に示された構成のものが一般に良く知られている。
以下、図5を参照しつつ、この従来の定電圧電源回路について説明すれば、この定電圧電源回路は、出力電圧と基準電圧Vrefとの差を検出するエラーアンプ101Aと、このエラーアンプ101Aの出力を増幅するドライバー段102Aと、このドライバー段102Aにより、駆動される終段部104Aとに大別されてなるものである。
終段部104Aは、MOS型電界効果トランジスタ(MOS FET)によるパワートランジスタM9と、このパワートランジスタM9のドレインとグランドとの間に直列接続されて設けられた2つの帰還抵抗器R1,R2を有して構成されたものとなっている。
そして、出力電圧V0を帰還抵抗器R1,R2によって分圧した電圧が、エラーアンプ101Aの入力段へ帰還入力され、基準電圧Vrefとの差が無くなるように出力電圧V0がフィードバック制御されることで、安定化がなされるように構成されたものとなっている。
かかる構成の定電圧電源回路において、最大出力電流は、パワートランジスタM9のトランジスタサイズによって定まり、また、エラーアンプ101Aやドライバー段102Aに流れる電流は、消費電流となるが、大きな出力電流の確保と、低消費電流化は、今後、益々重傷な技術的課題とされる傾向にある。
なお、この種の定電圧電源回路としては、例えば、特許文献1等において開示されたものがある。
特開平5−324104号公報(第2−3頁、図1)
しかしながら、出力電流の大電流化に伴うパワートランジスタのトランジスタサイズを大きくすると、寄生容量が増加し、その結果、過渡応答が遅くなるという問題を招く。
この過渡応答の遅延は、次のように説明することができるものである。
まず、従来回路において、パワートランジスタM9の出力電圧V0は、ドライバー段102Aの出力電圧Vp1によって制御されるようになっている。
すなわち、負荷が急激に変動した場合、ドライバー段102Aの出力電圧Vp1を介して、パワートランジスタM9の駆動電圧であるゲート・ソース間電圧Vgs9(=VIN−Vp1)も、出力電圧V0を安定させるよう変動させる必要がある。
かかるVgs9の変動は、パワートランジスタM9の寄生容量Cg(図5参照)への充放電を伴うものとなっている。
例えば、負荷が軽負荷となりパワートランジスタM9の駆動電圧Vgs9を小さくする場合、すなわち、ドライバー段102Aの出力電圧Vp1を上昇させる場合、過渡的にドライバー段102Aの入力素子M1(PチャンネルMOS FET)が、パワートランジスタM9の寄生容量を充電することとなる。
一方、負荷が重負荷となり、パワートランジスタM9の駆動電圧Vgs9を大きくする場合、すなわち、ドライバー段102Aの出力電圧Vp1を下降させる場合、ドライバー段102Aの電流源負荷M2(NチャンネルMOS FET)が、過渡的にパワートランジスタM9の寄生容量の電荷を放電させることとなる。
この際、電流源負荷M2は、定電流源として機能し、定電流放電となるため、その放電にはある程度の時間を要する。
図5に示された従来回路において、例えば、急激な負荷変動が生じ、出力電流がIo1からIo2(Io1<Io2)に変化したと仮定する。定電圧電源回路は、負荷に多くの電流を供給して出力電圧V0を一定に保つように動作するため、パワートランジスタM9のゲート・ソース間電圧Vgs9は、負荷変動に追従してVgs1からVgs2(|Vgs1|<|Vgs2|)へ変更されなければならない。そして、このゲート・ソース間電圧Vgs9がVgs1からVgs2への変更される間は、先に述べたように電流負荷M2による定電流放電が行われることとなる。
一方、エラーアンプ101Aの出力に接続されているドライバー段102Aの入力素子M1は、通常サイズのゲートを有するMOS FETであるため、寄生容量の影響も無く、高速に応答する。それに比べて、ドライバー段102Aの出力には、パワートランジスタM9のゲートが接続されており、大きな出力容量が接続されたと等価となる。
この容量は、先に述べたように、電流源負荷M2によって一定電流で放電されるために、その放電には時間を要する。
ここで、簡単のためパワートランジスタM9のドレイン・ソース間電圧VDSが変化しないとして単純な定電流放電回路を想定すると、上述のような放電に要する時間tdは、下記するように概算できる。
まず、出力電流Io1を流すために必要な駆動電圧Vgs1と、出力電流Io2を流すために必要な駆動電圧Vgs2は、下記する式1、式2で表される。
Vgs1={(2×Io1)/β}1/2+Vth・・・式1
Vgs2={(2×Io2)/β}1/2+Vth・・・式2
ここで、Vthは、MOSトランジスタの閾値であり、βは、下記する式3で表される。
β=μ・Cox・(W/L)・・・式3
なお、式3において、μはキャリアの移動度、Coxは単位面積当たりのゲート容量、Wはチャンネル幅、Lはチャンネル長である。
一般に、キャパシタCを定電流Iにより充放電した場合、キャパシタ電極間に電圧Vが発生するに要する時間tは、下記する式4によって表すことができる。
t=V・C/I・・・式4
パワートランジスタM9の寄生容量に対する充放電も同様に考えて、パワートランジスタM9の駆動電圧Vgs9が、Vgs1からVgs2に変更される間に伴う定電流放電に必要な時間tdは、下記する式5により表される。
td={(|Vgs2|−|Vgs1|)・Cg}/Id・・・式5
ここで、CgはパワートランジスタM9のゲート端子容量であり、Idは、電流源負荷M2が出力する定電流値である。
したがって、出力電流がIo1からIo2に変更される間に伴う定電流放電に必要な時間は、下記する式6により表される。
td={(2/β)1/2(Io21/2−Io11/2)・Cg}/Id・・・式6
例えば、β=1(A/V)、Cg=100(pF)、Io1=10(mA)、Io2=500(mA)、Id=5(μA)とすれば、式6より、td=17.2(μs)となる。
このtd時間中、出力電圧V0が負荷変動に追求できずに下降する。したがって、放電に長い時間を要する程、出力電圧V0は大きく低下することになる。
このような定電圧電源回路において、出力電流能力を得るため、出力段104AのパワートランジスタM9のアスペクト比W/Lを大きくすると、式3によりβがアスペクト比に比例して大となる。また、一般的なMOSトランジスタの場合、ゲート端子容量Cgもアスペクト比に比例して大となると考えられるため、結果として放電時間tdは、アスペクト比の平方根に比例することとなる。したがって、パワートランジスタのサイズと放電時間の間に、トレードオフが生ずることとなる。
すなわち、定電流値Idを大きくすれば、放電時間が短くなり、出力電圧V0の低下の度合いは改善する。しかし、ドライバー段102Aのバイアス状態が変わるために、メインループ、すなわち、帰還ループの再調整が必要となることに加えて、定電流値Idを大きくした分、消費電流の増加となるため、低消費電力化を阻害するという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、消費電流の増加を伴うことなく、出力トランジスタの過渡応答遅れを改善することができ、出力電圧の変動の小さな定電圧電源回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る定電圧電源回路は、
基準電圧と出力電圧に対応した帰還電圧との差を出力するよう構成されてなるエラーアンプと、
前記エラーアンプの出力電圧を増幅、出力する第1のドライバー段と、
当該第1のドライバー段により駆動されるパワートランジスタ及び当該パワートランジスタに直列接続された分圧抵抗器を有してなる出力段と、
を具備し、
前記分圧抵抗器により分圧された出力電圧が前記帰還電圧としてエラーアンプへ帰還されて、出力電圧の定電圧化が可能に構成されてなる定電圧電源回路であって、
前記第1のドライバー段と共に第2のドライバー段が設けられ、
前記第1のドライバー段は、ソース接地されて前記エラーアンプの出力を増幅する第1のドライバー段用電界効果トランジスタと、当該第1のドライバー段用電界効果トランジスタの電流源負荷とを有し、出力電圧が前記パワートランジスタのゲートに印加されるよう構成されてなる一方、
前記第2のドライバー段は、ソース接地されて前記エラーアンプの出力を増幅する第2のドライバー段用電界効果トランジスタと、当該第2のドライバー段用電界効果トランジスタの電流源負荷とを有してなり、
前記第1のドライバー段の出力電圧と第2のドライバー段の出力電圧との差に基づいて、前記パワートランジスタの寄生容量の放電経路を形成可能に設けられたMOS型電界効果トランジスタを有してなる制御回路設け
記制御回路は、PチャンネルMOS型電界効果トランジスタを用いてなり、ゲートには前記第2のドライバー段の出力電圧が、ソースには前記第1のドライバー段の出力電圧が、それぞれ印加される一方、ドレインがグランドに接続され、サブストレートに入力電圧が印加されるよう構成されてなるものである。
本発明によれば、簡易な構成により、過渡応答時に出力段を構成するパワートランジスタの応答遅れが検出でき、その検出結果によって、パワートランジスタの寄生容量の放電を促進する経路を形成できるので、パワートランジスタの過渡応答時の応答遅れを解消し、出力電圧の変動の小さな定電圧電源回路を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における定電圧電源回路の基本構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における定電圧電源回路は、エラーアンプ101と、第1及び第2のドライバー段(図1においては、それぞれ「D1」、「D2」と表記)102,103と、制御回路(図1においては「A」と表記)105と、出力段104とに大別されて構成されてなるものである。
かかる定電圧電源回路は、第2のドライバー段103及び制御回路105を除けば、従来のこの種の定電圧電源回路と基本的に同一の構成を有するものである。
エラーアンプ101は、差動増幅動作をなすよう設けられたエラーアンプ用第1及び第2のMOS型電界効果トランジスタ(図1においては、それぞれ「M5」、「M6」と表記)1,2を中心に差動増幅器が構成されたものである。なお、以下、MOS型電界効果トランジスタを「MOSトランジスタ」と称する。
本発明の実施の形態においては、エラーアンプ用第1及び第2のMOSトランジスタ1,2には、NチャンネルMOSトランジスタが用いられている。
かかるエラーアンプ101において、エラーアンプ用第1のMOSトランジスタ1のゲートには、基準電圧Vrefが印加されている一方、エラーアンプ用第2のMOSトランジスタ2のゲートには、安定化出力電圧V0の分圧電圧が帰還電圧として印加されるようになっている。
そして、基準電圧Vrefと帰還電圧との差が、エラーアンプ用第2のMOSトランジスタ2のドレインに得られるようになっている。
なお、エラーアンプ101において、エラーアンプ用第1及び第2のPチャンネルMOSトランジスタ23,24によりカンレントミラー回路が構成された部分は、差動接続されたエラーアンプ用第1及び第2のMOSトランジスタ1,2に対して、負荷となっており、また、エラーアンプ用第3のNMOSトランジスタ25は、エラーアンプ用第1及び第2のMOSトランジスタ1,2に対して、電流源として機能するものとなっている。
第1のドライバー段102は、第1のドライバー段用PチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M1」と表記)3と、第1のドライバー段用NチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M2」と表記)4とを具備して構成されたものとなっている。なお、以下の説明において、便宜上、PチャンネルMOSトランジスタを「PMOSトランジスタ」と、NチャンネルMOSトランジスタを「NMOSトランジスタ」と、それぞれ称する。
この第1のドライバー段102において、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3と第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4は、入力電圧端子21とグランドとの間に直列接続されて設けられており、第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4は、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3の電流源負荷として機能するものとなっている。
すなわち、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3は、ソースが入力電圧端子21に接続される一方、ドレインは、第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のドレインと接続され、この第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のソースは、グランドに接続されたものとなっている。
そして、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3のゲートは、エラーアンプ101のシングルエンド出力端であるエラーアンプ用第2のMOSトランジスタ2のドレインに接続されている。また、第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のゲートは、定電流源11に接続されている。
かかる接続により、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3と第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4は、ソース接地回路のドライバーとして機能するようになっている。
なお、定電流源11は、その一端が入力電圧端子21に接続される一方、他端が定電流源用NMOSトランジスタ(図1においては「M8」と表記)12のドレイン及びゲートに接続されている。そして、この定電流源11と定電流源用NMOSトランジスタ12のドレイン及びゲートとの接続点には、第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のゲートが接続されたものとなっている。
第2のドライバー段103は、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ(図1においては「M10」と表記)5と、第2のドライバー段用NMOSトランジスタ(図1においては「M11」と表記)6とを具備して構成されたものとなっており、その構成は、基本的に上述した第1のドライバー段102と同一である。
すなわち、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ5は、ソースが入力電圧端子21に接続される一方、ドレインは、第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6のドレインと接続され、この第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6のソースは、グランドに接続されたものとなっている。
そして、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ5のゲートは、エラーアンプ101のシングルエンド出力端であるエラーアンプ用第2のMOSトランジスタ2のドレインに接続される一方、第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6のゲートは、定電流源11と定電流源用NMOSトランジスタ12との接続点に接続されている。
かかる接続により、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ5と第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6は、ソース接地回路のドライバーとして機能するようになっており、第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6は、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ5の電流源負荷として機能するものとなっている。
なお、この第2のドライバー段103は、出力電圧Vp2が定常状態において、入力電圧端子21に外部から印加される入力電圧VINに等しくなるように、バイアスが調整されたものとなっている。
出力段104は、PMOSトランジスタによるパワートランジスタ(図1においては「M9」と表記)7と、第1及び第2の帰還抵抗器8,9を主たる構成要素として構成されたものとなっている。
パワートランジスタ7は、ソースが入力電圧端子21に接続される一方、ドレインとグランドとの間には、ドレイン側から第1及び第2の帰還抵抗器8,9が直列接続されて設けられており、パワートランジスタ7と第1の帰還抵抗器8との接続点には、安定化された安定化出力電圧V0が得られるようになっている。
また、パワートランジスタ7のゲートは、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3のドレインと第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のドレインとの接続点に接続されている。
一方、第1及び第2の帰還抵抗器8,9の相互の接続点は、エラーアンプ101を構成するエラーアンプ用第2のMOSトランジスタ2のゲートに接続されている。かかる構成により、第1及び第2の帰還抵抗器8,9によって安定化出力電圧V0が分圧され、第2の帰還抵抗器9の電圧降下分としての分圧電圧が、安定化出力電圧V0に応じた電圧としてエラーアンプ101へフィードバックされるようになっている。
なお、図1において符号Aが付された部分は、第1及び第2のドライバー段102,103の出力信号の差に応じてパワートランジスタ7の充放電を改善するための制御回路を示したものである(詳細は後述)。
次に、かかる構成において、特に、第1及び第2のドライバー段102,103の動作、機能について図2及び図3を参照しつつ説明する。
まず、図2に示された回路は、説明の便宜上、図1において符号Aが付されたブロックを省略したもので、この点を除けば、図1と基本的に同一のものである。
また、図3には、以下に説明する動作状態における出力電流の変化を概略的に示す波形図(図3(A))と、第1及び第2のドライバー段102,103の出力電圧Vp1,Vp2の変化を概略的に示す波形図(図3(B))が、それぞれ示されている。
最初に、負荷が急激に重くなった場合、すなわち、換言すれば、出力電流がIo1からIo2(Io1<Io2)へ急増した場合(図3(A)の時刻t1の箇所参照)を想定する。この場合、エラーアンプ101の出力電圧Vp3は、急激に上昇し、その急激な変化に伴い、第1のドライバー段102の出力電圧Vp1は、急激に下降しなければならないが、パワートランジスタ7の寄生容量の電荷を放電しなければ、第1のドライバー段102の出力電圧Vp1は、急激に下降することができず、徐々に下降することとなる(図3(B)参照)。
すなわち、寄生容量の放電は、定電流で行われるため時間を要し、それ故、過渡応答遅れtd(図3(B)参照)が生ずる。
一方、出力がパワートランジスタ7に接続されていない第2のドライバー段103の出力電圧Vp2は、定常状態において入力電圧VINとなるように回路定数の設定がなされているが、エラーアンプ101の出力電圧Vp3の急激な上昇に伴い、第1のドライバー段102の出力電圧Vp1と異なり、出力電圧Vp2は急激に降下することとなる(図3(B)参照)。
そのため、かかる状態にあって、第1のドライバー段102の出力電圧Vp1と第2のドライバー段103の出力電圧Vp2の差は、(Vp1−Vp2)となる。すなわち、パワートランジスタ7の寄生容量による動作遅れが生じている状態は、(Vp1−Vp2)>0と表現することができる。
したがって、第1のドライバー段102に加えて、ソース接地回路を用いてなる第2のドライバー段103を設けることによって、寄生容量による動作遅れが発生している状態を、2つのドライバー段102,103の出力電圧の差として検出することが可能となる。
そして、パワートランジスタ7の寄生容量の充放電を促進する制御回路を設けることにより、上述のような過渡応答の遅れを改善することが可能となる。例えば、図1において符号Aで示されたブロック105は、このような制御回路を想定したものである。
次に、より具体的な回路構成例について、図4を参照しつつ説明する。
なお、図1及び図2に示された構成例における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この回路構成例は、特に、パワートランジスタ7の寄生容量の充放電を促進するための制御回路105の具体的な回路構成を示したものである。
以下、具体的に説明すれば、この構成例における制御回路105は、制御回路用PMOSトランジスタ(図4においては「M12」と表記)15を用いて構成されたものとなっている。
すなわち、制御回路用PMOSトランジスタ15は、そのソースが第1のドライバー段102の出力端、すなわち、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3ドレインと第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のドレインとの接続点に接続されて、出力電圧Vp1が印加されるようになっている。
また、制御回路用PMOSトランジスタ15は、そのドレインがグランドに接続される一方、サブストレートが、入力電圧端子21に接続されたものとなっている。
さらに、制御回路用PMOSトランジスタ15のゲートは、第2のドライバー段103の出力端、すなわち、第2のドライバー段用PMOSトランジスタ5ドレインと第2のドライバー段用NMOSトランジスタ6のドレインとの接続点に接続されて、出力電圧Vp2が印加されるようになっている。
次に、かかる構成における制御回路105の動作について説明する。
最初に、定常状態においては、(Vp1−Vp2)<0となるため、制御回路用PMOSトランジスタ15は、カットオフとなり、従来回路と基本的に変わることのない定電圧電源回路としての作用、動作が実現される。
これに対して、負荷が急激に重負荷となったと仮定すると、先に述べたように、パワートランジスタ7の寄生容量に起因して、出力の変化に遅れが生ずる第1のドライバー段102の出力電圧Vp1と、出力変化に遅れのない第2のドライバー段103の出力電圧Vp2との間の電位差が、(Vp1−Vp2)>0となる。
ここで、制御回路用PMOSトランジスタ15の閾値をVtpとすると、|Vtp|>(Vp1−Vp2)>0の条件下で、安定化出力電圧V0が安定すれば、制御回路用PMOSトランジスタ15は動作する(オンとなる)ことはないが、(Vp1−Vp2)>|Vtp|を満たす程に、過渡応答の遅延が生じた場合には、制御回路用PMOSトランジスタ15がオンとなる。
その結果、パワートランジスタ7の寄生容量の放電経路として、第1のドライバー段102の出力ノード、すなわち、第1のドライバー段用PMOSトランジスタ3のドレインと第1のドライバー段用NMOSトランジスタ4のドレインとの接続点から、オン状態の制御回路用PMOSトランジスタ15を介してグランドへ至る経路が形成され、第1のドライバー段102の出力電圧Vp1は急速に下降せしめられることとなる。
この第1のドライバー段102の出力電圧Vp1の急速な下降は、負荷に必要な電流の早急な供給を促し、安定化出力電圧V0は大きく下降することなく所望の電圧に復帰、保持がなされることとなる。
そして、第1及び第2のドライバー段102,103の出力電圧の電位差(Vp1−Vp2)は、安定化出力電圧V0が所望の電圧に復帰してゆく過程で小さくなり、遂には、(Vp1−Vp2)<|Vtp|になると、制御回路用PMOSトランジスタ15は、再びカットオフの状態に戻ることとなる。すなわち、安定化出力電圧V0が所望の電圧に復帰する際、遅れの無い第2のドライバー段103の出力電圧は、急激にVINに戻り(図3(B)参照)、(Vp1−Vp2)<|Vtp|を満たすため、制御回路用PMOSトランジスタ15は高速でカットオフ状態とされる。
このように、パワートランジスタ7の寄生容量の充放電が完了すると、制御回路用PMOSトランジスタ15は直ちにカットオフされ、従来回路に比して、安定化出力電圧V0のオーバーシュートが著しく増加することなく、通常の定電圧電源動作に何ら影響を与えることはない。
本発明の実施の形態における定電圧電源回路の構成例を示す回路図である。 図1に示された構成例における符号Aで示されたブロックを除いた状態の定電圧電源回路の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における定電圧電源回路の主要部の概略波形を示す波形図であり、図3(A)は、出力電流の変化を概略的に示す波形図、図3(B)は、第1及び第2のドライバー段の出力電圧の変化を概略的に示す波形図である。 図1に示された構成例における符号Aで示されたブロックの具体回路構成例を含めた本発明の実施の形態における定電圧電源回路の構成例を示す回路図である。 従来回路の一構成例を示す回路図である。
符号の説明
101…エラーアンプ
102…第1のドライバー段
103…第2のドライバー段
104…出力段
105…制御回路

Claims (1)

  1. 基準電圧と出力電圧に対応した帰還電圧との差を出力するよう構成されてなるエラーアンプと、
    前記エラーアンプの出力電圧を増幅、出力する第1のドライバー段と、
    当該第1のドライバー段により駆動されるパワートランジスタ及び当該パワートランジスタに直列接続された分圧抵抗器を有してなる出力段と、
    を具備し、
    前記分圧抵抗器により分圧された出力電圧が前記帰還電圧としてエラーアンプへ帰還されて、出力電圧の定電圧化が可能に構成されてなる定電圧電源回路であって、
    前記第1のドライバー段と共に第2のドライバー段が設けられ、
    前記第1のドライバー段は、ソース接地されて前記エラーアンプの出力を増幅する第1のドライバー段用電界効果トランジスタと、当該第1のドライバー段用電界効果トランジスタの電流源負荷とを有し、出力電圧が前記パワートランジスタのゲートに印加されるよう構成されてなる一方、
    前記第2のドライバー段は、ソース接地されて前記エラーアンプの出力を増幅する第2のドライバー段用電界効果トランジスタと、当該第2のドライバー段用電界効果トランジスタの電流源負荷とを有してなり、
    前記第1のドライバー段の出力電圧と第2のドライバー段の出力電圧との差に基づいて、前記パワートランジスタの寄生容量の放電経路を形成可能に設けられたMOS型電界効果トランジスタを有してなる制御回路を設け、
    前記制御回路は、PチャンネルMOS型電界効果トランジスタを用いてなり、ゲートには前記第2のドライバー段の出力電圧が、ソースには前記第1のドライバー段の出力電圧が、それぞれ印加される一方、ドレインがグランドに接続され、サブストレートに入力電圧が印加されるよう構成されてなることを特徴とする定電圧電源回路。
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