JP5128403B2 - 4軸磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、4軸磁気センサに関する。
従来の技術として、シフトレバーの変位に連動して変位するマグネット板と、対面して配置された板状の磁性体である一対の磁性板を有する第1のヨーク及び第2のヨークと、マグネット板の磁石から生じる磁束密度の変化を計測するための磁気検出素子とを備えた位置センサが知られている(例えば、特許文献1)。
このマグネット板は、非磁性体である非磁性部分と、磁性体である磁石体とが、周方向に交互に配置された略扇状の板状部材からなっている。また、第1及び第2のヨークは、所定の間隙である第1及び第2の隙間を設けた状態で一対の磁性板を保持する第1及び第2のブリッジ部を備えている。
この位置センサによると、シフトレバーの変位によってマグネット板が変位し、第1又は第2のヨークに収容される磁石体の数に応じて磁気検出素子で検出される磁束密度が段階的に変化するので、検出された磁束密度に基づいたシフトレバーのシフトポジションを検出することが可能になる。
特開2007−40722号公報
しかし、従来の位置センサによると、磁気検出素子で検出される磁束密度の変化の幅が小さく、外部磁場の影響によって誤作動する可能性があった。
従って本発明の目的は、非接触によって、安定して4軸の操作位置を検出することができる4軸磁気センサを提供することにある。
(1)本発明は上記目的を達成するため、プッシュ操作、前記プッシュ操作方向を回転軸とする回転操作、及び傾倒操作可能に支持される操作部と、前記操作部に設けられ、第1の領域に第1の磁界を発生させる第1の磁界発生部と、前記回転軸上に中心が一致するように前記第1の磁界発生部に対向して設けられ、前記第1の磁界の磁束密度に基づいて異なる磁界感度を有する第1の磁界検出部及び第2の磁界検出部からなる第1の磁気センサと、前記傾倒操作に伴って発生する前記回転軸に直交する第1の方向成分に基づいて変位し、第2の領域に第2の磁界を発生させる第2の磁界発生部と、前記操作部が初期位置にあるとき、前記第2の領域内であり、かつ、前記第2の磁界発生部と対向する位置に設けられる第2の磁気センサと、前記第1の方向成分に直交する第2の方向成分に基づいて変位し、第3の領域に第3の磁界を発生させる第3の磁界発生部と、前記操作部が前記初期位置にあるとき、前記第3の領域内であり、かつ、前記第3の磁界発生部と対向する位置に設けられる第3の磁気センサと、を備えた4軸磁気センサを提供する。
(2)本発明は上記目的を達成するため、前記第1の磁界発生部と前記第1の磁気センサの距離は、前記第1の磁界発生部の変位に伴い前記第1の磁気センサに印加される前記第1の磁界の前記磁束密度の大きさに変化が生じたとき、前記第1の磁気検出部の磁気抵抗値が飽和した状態を維持すると共に、前記第2の磁気検出部の磁気抵抗値に変化が生じる距離である前記(1)に記載の4軸磁気センサを提供する。
(3)本発明は上記目的を達成するため、前記回転操作は、前記第1の磁気検出部によって検出される前記(2)に記載の4軸磁気センサを提供する。
(4)本発明は上記目的を達成するため、前記第1の磁気検出部は、磁気抵抗素子が45°ずつ傾く形で環状に8つ配置され、前記第2の磁気検出部は、前記第1の磁気検出部の外側に位置して、同じく45°ずつ傾く形で同心円状に環状に8つ配置され、前記第1の磁気検出部及び第2の磁気検出部は、それぞれ、4つの磁気抵抗素子により構成されるフルブリッジ回路を2つずつ有する前記(1)〜(3)の何れか1項に記載の4軸磁気センサを提供する。
(5)本発明は上記目的を達成するため、前記第2の磁気センサは、4つの磁気抵抗素子によって形成された第1のフルブリッジ回路と、感磁方向が前記第1のフルブリッジ回路の前記感磁方向と45°異なるように配置された第2のフルブリッジ回路と、からなる前記(1)に記載の4軸磁気センサを提供する。
(6)本発明は上記目的を達成するため、前記第3の磁気センサは、前記第2の磁気センサと同様の構成を有する前記(5)に記載の4軸磁気センサを提供する。
(7)本発明は上記目的を達成するため、前記第1の磁界発生部、前記第2の磁界発生部及び前記第3の磁界発生部は、永久磁石である前記(1)〜(6)の何れか1項に記載の4軸磁気センサを提供する。
(8)本発明は上記目的を達成するため、前記傾倒操作に基づく前記第1の方向成分に応じて変位する第1の方向支持部と、前記傾倒操作に基づく前記第2の方向成分に応じて前記第1の方向支持部とは独立に変位する第2の方向支持部と、を備えた前記(1)〜(7)の何れか1項に記載の4軸磁気センサ。
(9)本発明は上記目的を達成するため、プッシュ操作、前記プッシュ操作方向を回転軸とする回転操作、及び傾倒操作可能に支持される操作部と、前記操作部に設けられ、第1の領域に第1の磁界を発生させる第1の磁界発生部と、前記回転軸上に中心が一致するように前記第1の磁界発生部に対向して設けられ、前記第1の磁界の磁束密度に基づいて異なる磁界感度を有する第1の磁界検出部及び第2の磁界検出部からなり、前記第1の磁界発生部に基づいて第1の出力信号を出力する第1の磁気センサと、前記傾倒操作に伴って発生する前記回転軸に直交する第1の方向成分に基づいて変位し、第2の領域に第2の磁界を発生させる第2の磁界発生部と、前記操作部が初期位置にあるとき、前記第2の領域内であり、かつ、前記第2の磁界発生部と対向する位置に設けられ、前記第2の磁界発生部に基づいて第2の出力信号を出力する第2の磁気センサと、前記第1の方向成分に直交する第2の方向成分に基づいて変位し、第3の領域に第3の磁界を発生させる第3の磁界発生部と、前記操作部が前記初期位置にあるとき、前記第3の領域内であり、かつ、前記第3の磁界発生部と対向する位置に設けられ、前記第3の磁界発生部に基づいて第3の出力信号を出力する第3の磁気センサと、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号に基づいて前記操作部の操作位置を検出する検出部と、を備えた4軸磁気センサを提供する。
(10)本発明は上記目的を達成するため、前記検出部は、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号に対して角度変換処理を行う前記(9)に記載の4軸磁気センサを提供する。
(11)本発明は上記目的を達成するため、前記検出部は、前記第1の磁界検出部及び前記第2の磁界検出部センサの感度の値の比を算出し、この算出された比の値に基づいて前記操作部の前記操作位置を検出する前記(9)に記載の4軸磁気センサを提供する。
このような発明によれば、非接触によって、安定して4軸の操作位置を検出することができる。
以下に、本発明の4軸磁気センサの実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
[実施の形態]
(ポジションセンサの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るポジションセンサの概略図である。本発明の4軸磁気センサをポジションセンサとして、図1に示すようにXYZ座標系を定め、Z軸は、下側を正とするものとする。なお、4軸とは、X軸方向の操作位置(ポジション)、Y軸方向の操作位置、Z軸方向の操作位置に加え、Z軸を回転軸とした回転操作位置を含めたものである。
ポジションセンサ1は、図1に示すように、固定部2と、プリント配線基板3と、操作部4と、Z軸支持部5と、X軸支持部6と、Y軸支持部7と、を備えて概略構成されている。
(固定部の構成)
固定部2は、図1に示すように、表面上部にプリント配線基板3が、ボルト等によって固定されている台座20と、台座20の短手方向の中央から上部に向かって突出した連結部22を介して台座20と一体となる支持部21と、を備えて概略構成されている。
台座20は、図1に示すように、短手方向に設けられた連結部22が、対向する短手方向の上部に同様に設けられている。
支持部21は、図1に示すように、中央に開口を備えた略ロ形状を有し、短手方向の開口側側面部にY軸支持部7を回転可能に支持するための開口23が設けられ、また、対向する短手方向の側面部にも同様に開口23が設けられている。
また、支持部21は、図1に示すように、長手方向の開口側側面部にX軸支持部6を回転可能に支持するための開口24が設けられ、また、対向する長手方向の側面部にも同様に開口24が設けられている。
(プリント配線基板の構成)
プリント配線基板3は、図1に示すように、矩形状を有し、絶縁性部材によって形成され、表面に導電性の金属によって形成されたプリント配線を有して概略構成されている。
このプリント配線基板3は、上部に後述する磁気抵抗素子からなる磁気センサが搭載され、磁気センサは、プリント配線に電気的に接続されている。
(操作部の構成)
操作部4は、図1に示すように、略球形状を有する操作ノブ40と、操作ノブ40に設けられ、略円柱形状を有するレバー41と、を備えて概略構成されている。
レバー41は、後述するZ軸支持部5の円筒形状を有する本体50の開口にZ軸に沿って平行移動可能に挿入され、レバー41を介して操作ノブ40と対向する端部には、Z軸磁石4Aが、設けられている。
(Z軸支持部の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係るポジションセンサの上面図である。なお、図2において固定部2は省略している。
Z軸支持部5は、図1及び図2に示すように、円筒形状を有し、開口にレバー41が挿入された本体50と、アーチ形状を有し、アーチ形状の上部に本体50が設けられた支持部51と、アーチ形状の両端の側面部に設けられ凸部52と、を備えて概略構成されている。
凸部52は、図2に示すように、X軸支持部6に設けられた開口62に挿入され、Z軸支持部5は、凸部52を支点としてX軸支持部6に対して回転可能に構成されている。
(X軸支持部の構成)
図3は、本発明の実施の形態に係るポジションセンサをY軸磁石側から見た側面図である。なお、図3において固定部2は省略している。
X軸支持部6は、図2及び図3に示すように、矩形状を有し、中央に設けられた開口にZ軸支持部5の先端が挿入された本体60と、短手方向の外側側部の中央に設けられ、固定部2の支持部21の開口24に挿入された凸部61と、長手方向の側面部に設けられ、Z軸支持部5の凸部52が挿入された開口62と、X軸磁石6Aを保持する保持部63と、を備えて概略構成されている。
X軸支持部6は、凸部61を支点として支持部21に対して回転可能に設けられている。
(Y軸支持部の構成)
図4は、本発明の実施の形態に係るポジションセンサをX軸磁石側から見た側面図である。なお、図4において固定部2は省略している。
Y軸支持部7は、図4に示すように、アーチ形状を有する本体70と、Z軸支持部5の本体50が挿入され、操作部4のX軸方向の傾倒操作を案内する図1に示すX軸ガイド71と、アーチ形状の先端の両端部に設けられた凸部72と、を備えて概略構成されている。
凸部72は、固定部2の開口23に挿入され、Y軸支持部7は、凸部72を支点として支持部21に対して回転可能に設けられている。
なお、操作部4の傾倒操作のとき、傾倒操作に基づいたX軸方向成分(第1の方向成分)に応じてX軸支持部6が、Y軸方向成分(第2の方向成分)に応じてY軸支持部7が、独立に変位し、またZ軸方向の操作も独立に行うことができるので、より正確にX軸、Y軸、Z軸における操作部4の操作位置を検出することができる。
(Z軸MRセンサの構成)
図5は、本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサとZ軸磁石の関係を示す概略図である。Z軸MR(Magneto Resistance)センサ500は、図5に示すように、プリント配線基板3上にZ軸磁石4Aと対向するように設けられている。
Z軸磁石4Aは、一例として、円柱形状を有する永久磁石で、回転軸mに対して垂直方向に磁化されており、磁界がN極からS極に向けて形成されている。なお、Z軸磁石4Aの形状は、これに限定されず、矩形状であっても良い。
操作部4のレバー41は、図5に示すように、Z軸磁石4Aと共に、Z軸支持部5の本体50に対してmを回転軸として回転し、また、本体50に対して回転軸m方向、すなわち操作部4のプッシュ操作方向である矢印a及びbに変位する。なお、図5に示すd0は、操作部4の初期位置であり、d1及びd2は、操作部4に対するプッシュ操作によってZ軸磁石4Aが変位する操作位置の一例である。
図6は、本発明の実施の形態に係る操作部の回転操作位置とZ軸MRセンサとの位置関係を示した概略図である。図6におけるn0は、回転に対する操作部4の初期位置を示しており、レバー41の回転角度θは、初期位置n0を境に、矢印c方向を正、矢印d方向を負とする。
Z軸磁石(第1の磁界発生部)4Aは、円柱形状を有する永久磁石で、下側をN極、上側をS極に磁化されており、Z軸MRセンサ500が磁界(第1の磁界)を検出できる領域(第1の領域)にN極からS極に向けて磁界を形成するように、操作部4に設けられている。
図6に示すn1及びn2は、操作部4の回転操作位置の一例を示している。また、Z軸磁石4Aは、その中心が、回転軸mと一致するように設けられている。
図7は、本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサの平面図である。Z軸MRセンサ500は、図7に示すように、Z軸磁石4Aによって形成される磁界の変化を感知する磁気感知面が各々45°ずつ傾く形で同一のプリント配線基板3上にて回転軸mを中心として環状に8つの磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24が設けられている。
また、磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24の外側には、同じく45°ずつ傾く形で回転軸mを中心として環状に配置される8つの磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44が設けられている。
ここで、これら磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24、M31〜M34、M41〜M44は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁界に応じてその抵抗値が変化すると共に、所定の大きさを越える磁束密度が印加されることで、その抵抗値が飽和するといった物性を有している。
そして、磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24、M31〜M34、M41〜M44が、外側に向かうほど、長く形成された複数の直線状の膜の端部が、交互に接続されることでじゃばら状のパターンが形成されている。
そして、このZ軸MRセンサ500は、これら磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24、M31〜M34、M41〜M44を形成する磁気抵抗膜の膜厚をそれぞれ一定の厚さに設定されると共に、外側に配置された8つの磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44を形成する磁気抵抗膜の線幅を、内側に配置された8つの磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24を形成する磁気抵抗膜の線幅よりも太く設定されている。
これによってZ軸MRセンサ500は、内側に配置された8つの磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24と、外側に配置された8つの磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44とで、印加される磁界の磁束密度に対する抵抗変化率が互いに異なったものとなっている。
そして、このZ軸MRセンサ500では、磁界の磁気ベクトル及び磁束密度の変化を検出する磁気検出部が、内部に配置された8つの磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24からなる第1の磁気検出部と、外側に配置された8つの磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44からなる第2の磁気検出部との2つの磁気検出部によって構成されている。
図8(a)は、本発明の実施の形態に係る第1の磁気検出部(M11〜M14)に関する等価回路図であり、(b)は、第1の磁気検出部(M21〜M24)に関する等価回路図である。(a)は、第1の磁気検出部501の磁気抵抗素子M11〜M14の等価回路図を示し、(b)は、第1の磁気検出部501の磁気抵抗素子M21〜M24の等価回路図を示している。
第1の磁気検出部501は、図8(a)に示すように、磁気抵抗素子M11〜M14によって1つのフルブリッジ回路が形成され、図8(b)に示すように、磁気抵抗素子M21〜M24によってもう1つのフルブリッジ回路が形成されている。
この回路では、磁気抵抗素子M11、M13の間、及び磁気抵抗素子M21、M23の間に定電圧Vccが、それぞれ印加されると共に、磁気抵抗素子M12、M14の間、及び磁気抵抗素子M22、M24の間が、それぞれ接地されている。
そして、この回路には、磁気抵抗素子M11、M12の間の中点電位と、磁気抵抗素子M13、M14の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器502が設けられている。
また、この回路には、磁気抵抗素子M21、M22の間の中点電位と、磁気抵抗素子M23、M24の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器503が設けられている。
そして、この回路では、差動増幅器502、503による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24に印加される磁界の変化に応じて連続的に変化する第1の正弦信号V11及び余弦信号V12がそれぞれ出力される。なお、以下ではこれら第1の正弦信号V11及び余弦信号V12を第1の出力信号V11、V12と略記するものとする。
図9(a)は、本発明の実施の形態に係る第2の磁気検出部(M31〜M34)に関する等価回路図であり、(b)は、第2の磁気検出部(M41〜M44)に関する等価回路図である。(a)は、第2の磁気検出部504の磁気抵抗素子M31〜M34の等価回路図を示し、(b)は、第2の磁気検出部504の磁気抵抗素子M41〜M44の等価回路図を示している。
Z軸MRセンサ500の第2の磁気検出部504からなる回路は、図9(a)及び(b)に示すように、第1の磁気検出部501と同様の回路構成を有している。
すなわち、この回路は、上記4つの磁気抵抗素子M31〜M34により1つのフルブリッジ回路が構成されると共に、上記4つの磁気抵抗素子M41〜M44によりもう1つのフルブリッジ回路が構成されている。
またこの回路では、磁気抵抗素子M31、M33の間、及び磁気抵抗素子M41、M43の間に定電圧Vccが、それぞれ印加されると共に、磁気抵抗素子M32、M34の間、及び磁気抵抗素子M42、M44の間が、それぞれ接地されている。
そして、この回路には、磁気抵抗素子M31、M32の間の中点電位と、磁気抵抗素子M33、M34の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器505が設けられている。
また、この回路には、磁気抵抗素子M41、M42の間の中点電位と、磁気抵抗素子M43、M44の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器506が設けられている。
そして、この回路では、差動増幅器505、506による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44に印加される磁界の変化に応じて連続的に変化する第2の正弦信号V21及び余弦信号V22がそれぞれ出力される。なお、以下ではこれら第2の正弦信号V21及び余弦信号V22を第2の出力信号V21、V22と略記するものとする。
(X軸MRセンサの構成)
図10は、本発明の実施の形態に係るX軸磁石とX軸MRセンサとの関係を示す概略図である。図10は、X軸MRセンサ600を等価回路図として示している。
X軸磁石(第2の磁界発生部)6Aは、円柱形状を有する永久磁石で、下側をN極、上側をS極に磁化されており、X軸MRセンサ600が磁界(第2の磁界)を検出できる領域(第2の領域)にN極からS極に向けて磁界を形成するように、X軸支持部6の保持部63に設けられている。
X軸磁石6Aは、操作部4がX軸の正方向に操作されたとき、図10に示す左側、すなわち、X軸の負方向に変位し、操作部4がX軸の負方向に操作されたとき、図10に示す右側、すなわちX軸の正方向に変位する。なお、図10に示す状態が、X軸支持部6の初期位置である。
第3の磁気検出部601は、図10に示すように、磁気抵抗素子M51〜M54によって1つのフルブリッジ回路(第1のフルブリッジ回路)が形成され、磁気抵抗素子M51〜M54によって形成されるフルブリッジ回路の感磁方向とは、45°異なるように配置された磁気抵抗素子M61〜M64によってもう1つのフルブリッジ回路(第2のフルブリッジ回路)が形成されている。
磁気抵抗素子M51〜M54、M61〜M64は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁界に応じてその抵抗値が変化するものである。
この回路では、磁気抵抗素子M51、M53の間、及び磁気抵抗素子M61、M63の間に定電圧Vccが、それぞれ印加されると共に、磁気抵抗素子M52、M54の間、及び磁気抵抗素子M62、M64の間が、それぞれ接地されている。
そして、この回路には、磁気抵抗素子M51、M52の間の中点電位と、磁気抵抗素子M53、M54の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器603が設けられている。
また、この回路には、磁気抵抗素子M61、M62の間の中点電位と、磁気抵抗素子M63、M64の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器602が設けられている。
そして、この回路では、差動増幅器602、603による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M51〜M54、M61〜M64に印加される磁界の変化に応じて連続的に変化する第3の余弦信号V31及び正弦信号V32がそれぞれ出力される。なお、以下ではこれら第3の余弦信号V31及び正弦信号V32を第3の出力信号V31、V32と略記するものとする。
(Y軸MRセンサの構成)
図11は、本発明の実施の形態に係るY軸磁石とY軸MRセンサとの関係を示す概略図である。図11は、Y軸MRセンサ700を等価回路図として示している。
磁気抵抗素子M71〜M74、M81〜M84は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁界に応じてその抵抗値が変化するものである。
Y軸磁石(第3の磁界発生部)7Aは、円柱形状を有する永久磁石で、下側をN極、上側をS極に磁化されており、Y軸MRセンサ700が磁界(第3の磁界)を検出できる領域(第3の領域)にN極からS極に向けて磁界を形成するように、Y軸支持部7の保持部73に設けられている。
Y軸磁石7Aは、操作部4がY軸の正方向に操作されたとき、図11に示す左側、すなわち、Y軸の負方向に変位し、操作部4がY軸の負方向に操作されたとき、図11に示す右側、すなわちY軸の正方向に変位する。なお、図11に示す状態が、Y軸支持部7の初期位置である。
第4の磁気検出部701は、図11に示すように、磁気抵抗素子M71〜M74によって1つのフルブリッジ回路(第1のフルブリッジ回路)が形成され、磁気抵抗素子M71〜M74によって形成されるフルブリッジ回路の感磁方向とは、45°異なるように配置された磁気抵抗素子M81〜M84によってもう1つのフルブリッジ回路(第2のフルブリッジ回路)が形成されている。
磁気抵抗素子M71〜M74、M81〜M84は、強磁性金属を主成分とする磁気抵抗膜からなり、印加される磁界に応じてその抵抗値が変化するものである。
この回路では、磁気抵抗素子M71、M73の間、及び磁気抵抗素子M81、M83の間に定電圧Vccが、それぞれ印加されると共に、磁気抵抗素子M72、M74の間、及び磁気抵抗素子M82、M84の間が、それぞれ接地されている。
そして、この回路には、磁気抵抗素子M71、M72の間の中点電位と、磁気抵抗素子M83、M84の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器703が設けられている。
また、この回路には、磁気抵抗素子M81、M82の間の中点電位と、磁気抵抗素子M83、M84の間の中点電位とをそれぞれ取り込んで差動増幅を行う差動増幅器702が設けられている。
そして、この回路では、差動増幅器702、703による各差動増幅出力として、磁気抵抗素子M71〜M74、M81〜M84に印加される磁界の変化に応じて連続的に変化する第4の余弦信号V41及び正弦信号V42がそれぞれ出力される。なお、以下ではこれら第4の余弦信号V41及び正弦信号V42を第4の出力信号V41、V42と略記するものとする。
図12は、本発明の実施の形態に係るポジションセンサに関するブロック図である。ポジションセンサ1のX軸MRセンサ600、Y軸MRセンサ700及びZ軸MRセンサ500は、図12に示すように、制御部(検出部)90に接続される。
制御部90は、第1の出力信号V11、V12、第2の出力信号V21、V22に基づいて操作部4の回転操作位置及びプッシュ操作位置を検出する。また、制御部90は、第3の出力信号V31、V32に基づいて操作部4のX軸方向の操作位置を検出し、第4の出力信号V41、V42に基づいて操作部4のY軸方向の操作位置を検出する。
制御部90は、図12に示すように、被制御装置91を制御しており、第1の出力信号V11、V12、第2の出力信号V21、V22、第3の出力信号V31、V32、及び第4の出力信号V41、V42に基づいて被制御装置91を制御する。
(動作)
以下に、本実施の形態におけるポジションセンサに関する動作を各図を参照して詳細に説明する。まず、Z軸におけるプッシュ操作位置と回転操作位置の検出方法について説明する。
(Z軸におけるプッシュ操作位置と回転操作位置の検出について)
まず、第1の磁気検出部501から出力される第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12は、それぞれ以下の(1)、(2)で表すことができる。
なお、これら(1)、(2)において、V1は第1の磁気検出部501のセンサ感度(出力電圧の大きさ)を、また、θは、Z軸磁石4Aの初期位置n0からの角度を示す。
V11=V1sinθ・・・(1)
V12=V1cosθ・・・(2)
一方、第2の磁気検出部504から出力される第2の正弦信号V21及び第2の余弦信号V22は、それぞれ以下の(3)、(4)で表すことができる。
なお、(3)、(4)において、V2は第2の磁気検出部504のセンサ感度(出力電圧の大きさ)を示す。
V21=V2sinθ・・・(3)
V22=V2cosθ・・・(4)
ちなみに、第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2は、第1及び第2の磁気検出部501、504をそれぞれ構成する磁気抵抗素子の抵抗値の大きさに基づいて変化する値である。
ここで、前述のように、第1及び第2の磁気検出部501、504をそれぞれ構成する磁気抵抗素子は、印加される磁界に応じてその抵抗値が変化すると共に、所定の大きさの磁束密度が印加されると、その値が飽和するといった物性を有している。
すなわち、これらセンサ感度V1、V2は、第1及び第2の磁気検出部501、504に印加される磁界の磁束密度の大きさに応じて変化すると共に、所定の大きさを超える磁束密度が、第1及び第2の磁気検出部501、504に印加されると飽和する値である。
ところで、前述のように、第1及び第2の磁気検出部501、504は、印加される磁界の磁束密度に対する抵抗変化率の異なる2種類の磁気抵抗素子により、それぞれ構成されているため、それぞれ同様の回路構成を有してはいるものの、Z軸MRセンサ500に印加される磁界の磁束密度の変化に伴うセンサ感度の値V1、V2の変化態様は、それぞれ若干異なる。
そこで、本実施の形態に係るポジションセンサ1の制御部90は、まず、第1の出力信号V11、V12から以下の(5)式に基づいて第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1を算出すると共に、第2の出力信号V21、V22から以下の(6)式に基づいて第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2を算出するようにしている。
V1=√(V11+V12)・・・(5)
V2=√(V21+V22)・・・(6)
そして、制御部90は、第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2の変化態様の違いを利用してZ軸MRセンサ500の上記矢印a、bで示す方向の位置を検出し、これより操作部4のプッシュ操作位置を検出するようにしている。
図13(a)は、本発明の実施の形態に係る回転軸方向とセンサ感度に関する図である。続いて図13(a)を参照して、Z軸MRセンサ500に印加される磁界の磁束密度の変化に伴う第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2の変化の様子について説明する。
ここで、図13(a)は、Z軸磁石4Aの上記矢印a、bで示す方向の位置と第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2とについて、それぞれ横軸と縦軸とにとって両者の関係を示したグラフである。
なお、図13(a)のグラフにおいて、実線は第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1の変化傾向を、また一点鎖線は第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2の変化傾向をそれぞれ示している。
例えばいま、図5に示すように、Z軸磁石4Aが、初期位置d0よりも矢印bで示す方向に離間した操作位置d2から、すなわちZ軸MRセンサ500から十分に離間した位置から、矢印aで示す方向に移動してZ軸MRセンサ500に除々に近接したとする。
このとき、Z軸MRセンサ500に印加される磁界の磁束密度は、除々に大きくなる態様にて変化し、図13(a)に示すように、第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2は、共に除々に大きくなると共に、次第に飽和して一定値に達する。
ここで、これらセンサ感度のそれぞれの値V1、V2の変化態様を比較すると、まずは、第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1が飽和した後、これに続くかたちで第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2が飽和する。
そして、本実施の形態に係るポジションセンサ1では、Z軸磁石4Aと、Z軸MRセンサ500との間の距離を以下のように調整するようにしている。すなわち、Z軸磁石4Aが初期位置d0から操作位置d1まで移動してZ軸MRセンサ500に印加される磁界の磁束密度に変化が生じた際に、第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1が、飽和した状態を維持すると共に、第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2に変化が生じる距離に設定するようにしている。
換言すれば、第1の磁気検出部501を構成する磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24の抵抗値が飽和した状態に維持されると共に、第2の磁気検出部504を構成する磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44の抵抗値に変化が生じる距離に設定するようにしている。
図13(b)は、本発明の実施の形態に係るZ軸磁石の軸方向の位置とZ軸MRセンサの第1及び第2の磁気検出部のそれぞれの値との関係を示すグラフである。
これにより、図13(b)に示すように、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置が、初期位置d0から操作位置d1へ変化した際には、第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1は、一定値V1maxを示し、第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2は、V2(d0)からV2(d1)まで増加するようになる。
ところで、Z軸磁石4Aの位置が、初期位置d0と操作位置d1の間で変化する際には、Z軸磁石4Aの位置に応じて第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2が変化することから、例えばこのセンサ感度の値V2に基づいてZ軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置を検出することが可能であるとも考えられる。
しかしながら、前述のように、第1の磁気検出部501を構成する磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24も含め、第2の磁気検出部504を構成する磁気抵抗素子M31〜M34、M41〜M44は、一般に、自身の有する温度等の影響を受けてその抵抗値が変化するため、第2の磁気検出部504の温度変化に伴ってそのセンサ感度の値V2も変化する。
図14(a)は、本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサの温度変化に関するグラフである。図14(a)は、Z軸磁石4Aの操作位置に応じた第2の磁気検出部504の温度変化について示している。
具体的には、例えば、図14(a)に二点鎖線で併せ示すように、Z軸MRセンサ500の温度の低下に伴い、第2の磁気検出部504の温度が低下した場合には、そのセンサ感度の値V2が、全体的に大きくなる方向にシフトする。したがって、センサ感度の値V2に変化が生じた場合に、その変化が同磁気抵抗素子の温度変化等に起因するものであるか、あるいはZ軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置の変化に起因するものであるかを区別することが困難であり、センサ感度の値V2に基づいたZ軸磁石4Aの位置の検出は、困難なものとなる。
そこで、本実施の形態に係るポジションセンサ1では、こうした磁気抵抗素子の温度変化等の影響が第1及び第2の磁気検出部501、504のセンサ感度のそれぞれの値V1、V2に反映されることに着目して、これらの比の値を算出することで、磁気抵抗素子の温度変化等の影響が相殺された値を得るようにしている。
具体的には、第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1を第2の磁気検出部504のセンサ感度の値V2で除算した値Vr12(=V1/V2)を制御部90によって算出した上で、この算出されたセンサ感度比の値Vr12に基づいてZ軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置、換言すれば、操作部4の操作位置を検出するようにしている。
図14(b)は、本発明の実施の形態に係るZ軸磁石の軸方向の位置と第1及び第2の磁気検出部のセンサ感度比の値との関係を示すグラフである。
図14(b)は、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置とセンサ感度比の値Vr12とについて、それぞれ横軸と縦軸とにとって両者の違いの関係を示したものである。
図14(b)に示すように、センサ感度比の値Vr12は、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置が、初期位置d0から操作位置d1へ変化したとすると、徐々に変化する態様で変化する。
ここで、このポジションセンサ1では、このセンサ感度比の値Vr12に対し、Z軸磁石4Aが初期位置d0に位置しているときのセンサ感度比の値Vr12(d0)、及び操作位置d1に位置しているときのセンサ感度比の値Vr12(d1)の中間値Vrd(=(Vr12(d0)+Vr12(d1))/2)がしきい値として設定されている。
そして、ポジションセンサ1の制御部90は、第1の出力信号V11、V12及び第2の出力信号V21、V22からセンサ感度比の値Vr12を算出した上で、このセンサ感度比の値Vr12に基づいて以下のようにして操作部4の操作位置を検出するようにしている。
(1)センサ感度比の値Vr12が、しきい値Vrd以上である場合。
この場合には、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置が、初期位置d0であり、制御部90は、操作部4の操作位置が初期位置d0であると判定する。
(2)センサ感度比の値Vr12が、しきい値Vrdより小さい値である場合。
この場合には、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置が、操作位置d1であり、制御部90は、操作部4の操作位置が操作位置d1であると判定する。
なお、上記の(1)及び(2)は、一例であって、制御部90は、細かく設定されたしきい値に基づいて、さらに多くのプッシュ操作位置を検出するようにしても良い。
続いて操作部4の回転操作位置の検出方法について説明する。
本実施の形態におけるポジションセンサ1では、上記のように、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の位置が、初期位置d0と操作位置d1との間で変化した際に、第1の磁気検出部501のセンサ感度の値V1は、飽和した状態を維持する。
すなわち、この第1の磁気検出部501から出力される第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12には、Z軸磁石4AからZ軸MRセンサ500に印可される磁界の磁束密度の大きさの変化の影響、換言すれば、操作部4の操作位置の影響が及ばない。
そこで、本実施の形態に係るポジションセンサ1では、第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12に基づいてZ軸磁石4Aの上記矢印a、bで示す方向の回転操作を検出し、制御部90は、これによって操作部4の回転操作位置を検出するようにしている。
図15(a)は、本発明の実施の形態に係る回転角度θと出力信号との関係を示したグラフである。図15(a)は、Z軸磁石4Aの上記矢印a、bで示す方向への回転角度θと第1の出力信号V11、V12との関係をグラフとして示している。
図15(a)に示すように、第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12は、Z軸磁石4Aの上記矢印a、bで示す方向への回転角度θに応じて、それぞれ正弦波状及び余弦波状に変化する。
図15(b)は、本発明の実施の形態に係る第1の正弦信号及び第1の余弦信号の逆正接値との関係を示したグラフである。図15(b)は、第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12に基づいて制御部90によって算出される逆正接値Vat(=arctan(V12/V11))の変化傾向を示している。
図15(b)に示すように、この逆正接値Vatは、回転角度に応じて正の値から負の値といった変化を繰り返し、その値が、ジグザグ状に変化する。
そして、本実施の形態に係るポジションセンサ1では、Z軸磁石4AとZ軸MRセンサ500との間の上記矢印a、bで示す方向の相対的な位置が、以下のように調整されている。
すなわち、Z軸磁石4Aが、図6に示すように、初期位置n0から操作位置n1を経て第2の操作位置n2まで回転操作が行われた際に、逆正接値Vatが正の値Vat1から「0」の値を経て負の値Vat2直線状に変化するように、それらの間の相対的な位置が調整されている。
ここで、このポジションセンサ1では、この逆正接値Vatに対し、正の値Vat1の半分の値(Vat1/2)と負の値Vat2の半分の値(Vat2/2)とが、しきい値としてそれぞれ設定されている。
そして、ポジションセンサ1の制御部90は、第1の正弦信号V11及び第1の余弦信号V12から逆正接値Vatを算出した上で、この正接値Vatに基づいて以下のようにして、操作部4の回転操作位置を検出する。
(1)逆正接値Vatがしきい値(Vat1/2)以上の値であると判定された場合。
この場合には、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の回転位置が、初期位置n0であり、制御部90は、操作部4の操作位置が初期位置n0であると判定する。
(2)逆正接値Vatがしきい値(Vat1/2)よりも小さい値であり、かつ、しきい値(Vat2/2)以上の値であると判定された場合。
この場合には、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の操作位置が、第1の操作位置n1であり、制御部90は、操作部4の操作位置が、第1の操作位置n1であると判定する。
(3)逆正接値Vatが、しきい値(Vat2/2)よりも小さい値であると判定された場合。
この場合には、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す方向の回転位置が、第2の操作位置n2であり、制御部90は、操作部4の操作位置が、第2の操作位置n2であると判定する。
なお、上記の(1)〜(3)は、一例であって、制御部90は、細かく設定されたしきい値に基づいて、さらに多くの回転操作位置を検出するようにしても良い。
ポジションセンサ1は、上記に示したように、Z軸MRセンサ500の温度等の影響によって磁気抵抗素子M11〜M14、M21〜M24、M31〜M34、M41〜M44の抵抗値が変化した場合であっても、Z軸磁石4Aの矢印a、bで示す回転位置も検出することができる。
(X軸における操作位置の検出について)
続いてX軸における操作位置の検出について説明する。
図16(a)は、本発明の実施の形態に係るX軸磁石の距離と出力電圧の関係を示すグラフである。図16(a)における横軸は、操作部4のX軸に沿った操作位置を示しており、図10に示すX軸磁石6Aの中心、すなわち初期位置を横軸の原点とし、縦軸は、X軸MRセンサ600から出力される出力電圧を示している。
X軸MRセンサ600を構成する第3の磁気検出部601は、上記したように、第3の出力信号V31、V32をX軸磁石6Aの操作位置に基づいて出力する。
X軸磁石6Aの操作位置の検出は、図16(a)に示す上記した第3の出力信号V31、V32のどちらか一方でも検出可能である。
しかし、上記したように、X軸MRセンサ600が温度等の影響によって磁気抵抗素子M51〜M54、M61〜M64の抵抗値が変化し、操作位置を誤検出する可能性がある。
そこで、制御部90は、上記した角度変換を行い、温度等の影響を受けないように、出力を変換する。
図16(b)は、本発明の実施の形態に係る逆正接値と角度θに関するグラフである。図16(b)は、第3の余弦信号V31及び第3の正弦信号V32に基づいて算出される逆正接値Vbt(=arctan(V32/V31)/2)の変化傾向を示している。
制御部90は、操作部4の操作位置に基づいたX軸磁石6Aの位置に応じて出力された第3の出力V31、V32に基づいて逆正接値Vbt、すなわち、X軸MRセンサ600の第1の磁気検出部601を横切る磁界との角度を算出する。
なお、磁気抵抗値は、磁気抵抗素子を横切る磁界の角度θに依存するが、角度θが同じときの向きの正逆には、依存しないので、角度変換した値を2で除算している。
制御部90は、図16(b)に示すこの逆正接値Vbt、すなわち角度θを算出し、算出された角度θから操作部4の操作角度を算出し、操作部4の操作位置を検出する。さらに、制御部90は、逆正接値Vbtの算出によって温度等の影響によって磁気抵抗素子M51〜M54、M61〜M64が変化しても正確に操作位置を検出することができる。
(Y軸における操作位置の検出について)
続いてY軸における操作位置の検出について説明する。
図17(a)は、本発明の実施の形態に係るY軸磁石の距離と出力電圧の関係を示すグラフである。図17(a)における横軸は、操作部4のY軸に沿った操作位置を示しており、図11に示すY軸磁石7Aの中心、すなわち初期位置を横軸の原点とし、縦軸は、Y軸MRセンサ700から出力される出力電圧を示している。
Y軸MRセンサ700を構成する第4の磁気検出部701は、上記したように、第4の出力信号V41、V42をY軸磁石7Aの操作位置に基づいて出力する。
Y軸磁石7Aの操作位置の検出は、上記した第4の出力信号V41、V42のどちらか一方でも検出可能である。
しかし、上記したように、Y軸MRセンサ700が温度等の影響によって磁気抵抗素子M71〜M74、M81〜M84の抵抗値が変化し、操作位置を誤検出する可能性がある。
そこで、制御部90は、上記した角度変換を行い、温度等の影響を受けないように、出力を変換する。
図17(b)は、本発明の実施の形態に係る逆正接値と角度θに関するグラフである。図17(b)は、第4の余弦信号V41及び第4の正弦信号V42に基づいて算出される逆正接値Vct(=arctan(V42/V41)/2)の変化傾向を示している。
制御部90は、操作部4の操作位置に基づいたY軸磁石7Aの位置に応じて出力された第4の出力V41、V42に基づいて逆正接値Vct、すなわち、Y軸MRセンサ700の第4の磁気検出部701を横切る磁界との角度を算出する。
なお、上記した理由で角度変換した値を2で除算している。
制御部90は、図17(b)に示すこの逆正接値Vct、すなわち角度θを算出し、算出された角度θから操作部4の操作角度を算出し、操作部4の操作位置を検出する。さらに、制御部90は、逆正接値Vctの算出によって温度等の影響によって磁気抵抗素子M71〜M74、M81〜M84が変化しても正確に操作位置を検出することができる。
また、制御部90は、X軸及びY軸、独立に操作部4の操作位置を算出し、それらを組み合わせることによって操作部4の2次元的な操作位置を正確に検出することができる。
(効果)
(1)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、X軸、Y軸、Z軸の3軸に基づいた操作位置と、Z軸周りの回転操作に基づく操作位置の計4軸の操作位置を検出することができる。
(2)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、印加された磁界に基づいてZ軸MRセンサ500を構成する第1の磁気検出部501の磁気抵抗値が飽和した状態となることを利用して、回転操作とプッシュ操作に基づく操作位置を検出することができる。
(3)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によると、磁気抵抗素子の磁気感知面を45°回転させた構成を有する第1及び第2の磁気検出部501、504を配置し、さらにその出力信号に対して角度変換された逆正接値を用いて操作部4の操作位置を判定するので、温度変化等による磁気抵抗素子の抵抗値の変化による誤動作を防止することができる。
(4)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によると、Z軸MRセンサ500は、磁気抵抗素子が45°傾く形で環状に8つずつ配置された形状を有しているので、限られた場所に効果的に磁気抵抗素子を配置し、操作位置の検出精度を向上させることができる。
(5)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、非接触で複数の操作位置を検出することができるので、長期間に渡って性能を維持することができる。
(6)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、操作部4のX軸方向の傾倒操作と、Y軸方向の傾倒操作は、互いに干渉せず、独立して動くので、X軸MRセンサ600及びY軸MRセンサ700に公知のMRセンサを用いることができ、コストを抑制することができる。
(7)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1は、X軸方向、Y軸方向と独立に操作位置を出力することができるので、クロストークの少ない正確な操作位置の検出を行うことができる。
(8)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、磁界を発生させる部材を永久磁石で構成することができるので、コストを抑えることができる。
(9)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、制御部90を含めてIC(Integrated Circuit)化することで、車両のECU(Electronic Control Unit)に接続し、ECUを介して多様な非制御装置91に対する情報入力等を行うことができる。
(10)上記した実施の形態におけるポジションセンサ1によれば、制御部90によって角度変換、及び感度の値の比を算出することができるので、
(他の実施の形態について)
(1)上記した実施の形態においてZ軸MRセンサ500は、プリント配線基板3上に設けられたが、これに限定されず、例えば、どちらか一方をプリント配線基板3の裏面に設けても良い。
(2)上記した実施の形態においてX軸MRセンサ600及びY軸MRセンサ700は、4つのハーフブリッジ回路の組合せによって2つのフルブリッジ回路を形成したが、これに限定されず、ハーブブリッジ回路を1つずつ配置して、1つのフルブリッジ回路によってX軸及びY軸の操作位置を検出するようにしても良い。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の実施の形態に係るポジションセンサの概略図である。 本発明の実施の形態に係るポジションセンサの上面図である。 本発明の実施の形態に係るポジションセンサをY軸磁石側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るポジションセンサをX軸磁石側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサとZ軸磁石の関係を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る操作部の回転操作位置とZ軸MRセンサとの位置関係を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサの平面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る第1の磁気検出部(M11〜M14)に関する等価回路図であり、(b)は、第1の磁気検出部(M21〜M24)に関する等価回路図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る第2の磁気検出部(M31〜M34)に関する等価回路図であり、(b)は、第2の磁気検出部(M41〜M44)に関する等価回路図である。 本発明の実施の形態に係るX軸磁石とX軸MRセンサとの関係を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るY軸磁石とY軸MRセンサとの関係を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るポジションセンサに関するブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る回転軸方向とセンサ感度に関する図であり、(b)は、Z軸磁石の軸方向の位置とZ軸MRセンサの第1及び第2の磁気検出部のそれぞれの値との関係を示すグラフである。 (a)は、本発明の実施の形態に係るZ軸MRセンサの温度変化に関するグラフであり、(b)は、Z軸磁石の軸方向の位置と第1及び第2の磁気検出部のセンサ感度比の値との関係を示すグラフである。 (a)は、本発明の実施の形態に係る回転角度θと出力信号との関係を示したグラフであり、(b)は、第1の正弦信号及び第1の余弦信号の逆正接値との関係を示したグラフである。 (a)は、本発明の実施の形態に係るX軸磁石の距離と出力電圧の関係を示すグラフであり、(b)は、逆正接値と角度θに関するグラフである。 (a)は、本発明の実施の形態に係るY軸磁石の距離と出力電圧の関係を示すグラフであり、(b)は、逆正接値と角度θに関するグラフである。
符号の説明
1…ポジションセンサ、2…固定部、3…プリント配線基板、4…操作部、4A…Z軸磁石、5…Z軸支持部、6…X軸支持部、6A…X軸磁石、7…Y軸支持部、7A…Y軸磁石、20…台座、21…支持部、22…連結部、23…開口、24…開口、40…操作ノブ、41…レバー、50…本体、51…支持部、52…凸部、60…本体、61…凸部、62…開口、63…保持部、70…本体、71…X軸ガイド、72…凸部、73…保持部、90…制御部、91…被制御装置、500…Z軸MRセンサ、501…第1の磁気検出部、502…差動増幅器、503…差動増幅器、504…第2の磁気検出部、505…差動増幅器、506…差動増幅器、600…X軸MRセンサ、601…第3の磁気検出部、602…差動増幅器、603…差動増幅器、700…Y軸MRセンサ、701…第4の磁気検出部、702…差動増幅器、703…差動増幅器、M11〜M14…磁気抵抗素子、M21〜M24…磁気抵抗素子、M31〜M34…磁気抵抗素子、M41〜M44…磁気抵抗素子、M51〜M54…磁気抵抗素子、M61〜M64…磁気抵抗素子、M71〜M74…磁気抵抗素子、M81〜M84…磁気抵抗素子、V1…センサ感度の値、V11…第1の正弦信号(第1の出力信号)、V12…第1の余弦信号(第1の出力信号)、V2…センサ感度の値、V21…第2の正弦信号(第2の出力信号)、V22…第2の余弦信号(第2の出力信号)、V31…第3の正弦信号(第3の出力信号)、V32…第3の余弦信号(第3の出力信号)、V41…第4の正弦信号(第4の出力信号)、V42…第4の余弦信号(第4の出力信号)、Vat…逆正接値、Vbt…逆正接値、Vct…逆正接値、Vcc…定電圧、d0…初期位置、d1…操作位置、d2…操作位置、m…回転軸、n0…初期位置、n1…操作位置、n2…操作位置、θ…回転角度、θ…角度、θ…角度、Vr12…センサ感度比の値、Vrd…しきい値、Vat1/2…しきい値、Vat2/2…しきい値

Claims (11)

  1. プッシュ操作、前記プッシュ操作方向を回転軸とする回転操作、及び傾倒操作可能に支持される操作部と、
    前記操作部に設けられ、第1の領域に第1の磁界を発生させる第1の磁界発生部と、
    前記回転軸上に中心が一致するように前記第1の磁界発生部に対向して設けられ、前記第1の磁界の磁束密度に基づいて異なる磁界感度を有する第1の磁界検出部及び第2の磁界検出部からなる第1の磁気センサと、
    前記傾倒操作に伴って発生する前記回転軸に直交する第1の方向成分に基づいて変位し、第2の領域に第2の磁界を発生させる第2の磁界発生部と、
    前記操作部が初期位置にあるとき、前記第2の領域内であり、かつ、前記第2の磁界発生部と対向する位置に設けられる第2の磁気センサと、
    前記第1の方向成分に直交する第2の方向成分に基づいて変位し、第3の領域に第3の磁界を発生させる第3の磁界発生部と、
    前記操作部が前記初期位置にあるとき、前記第3の領域内であり、かつ、前記第3の磁界発生部と対向する位置に設けられる第3の磁気センサと、
    を備えた4軸磁気センサ。
  2. 前記第1の磁界発生部と前記第1の磁気センサの距離は、前記第1の磁界発生部の変位に伴い前記第1の磁気センサに印加される前記第1の磁界の前記磁束密度の大きさに変化が生じたとき、前記第1の磁気検出部の磁気抵抗値が飽和した状態を維持すると共に、前記第2の磁気検出部の磁気抵抗値に変化が生じる距離である請求項1に記載の4軸磁気センサ。
  3. 前記回転操作は、前記第1の磁気検出部によって検出される請求項2に記載の4軸磁気センサ。
  4. 前記第1の磁気検出部は、磁気抵抗素子が45°ずつ傾く形で環状に8つ配置され、
    前記第2の磁気検出部は、前記第1の磁気検出部の外側に位置して、同じく45°ずつ傾く形で同心円状に環状に8つ配置され、
    前記第1の磁気検出部及び第2の磁気検出部は、それぞれ、4つの磁気抵抗素子により構成されるフルブリッジ回路を2つずつ有する請求項1〜3の何れか1項に記載の4軸磁気センサ。
  5. 前記第2の磁気センサは、4つの磁気抵抗素子によって形成された第1のフルブリッジ回路と、感磁方向が前記第1のフルブリッジ回路の前記感磁方向と45°異なるように配置された第2のフルブリッジ回路と、からなる請求項1に記載の4軸磁気センサ。
  6. 前記第3の磁気センサは、前記第2の磁気センサと同様の構成を有する請求項5に記載の4軸磁気センサ。
  7. 前記第1の磁界発生部、前記第2の磁界発生部及び前記第3の磁界発生部は、永久磁石である請求項1〜6の何れか1項に記載の4軸磁気センサ。
  8. 前記傾倒操作に基づく前記第1の方向成分に応じて変位する第1の方向支持部と、前記傾倒操作に基づく前記第2の方向成分に応じて前記第1の方向支持部とは独立に変位する第2の方向支持部と、
    を備えた請求項1〜7の何れか1項に記載の4軸磁気センサ。
  9. プッシュ操作、前記プッシュ操作方向を回転軸とする回転操作、及び傾倒操作可能に支持される操作部と、
    前記操作部に設けられ、第1の領域に第1の磁界を発生させる第1の磁界発生部と、
    前記回転軸上に中心が一致するように前記第1の磁界発生部に対向して設けられ、前記第1の磁界の磁束密度に基づいて異なる磁界感度を有する第1の磁界検出部及び第2の磁界検出部からなり、前記第1の磁界発生部に基づいて第1の出力信号を出力する第1の磁気センサと、
    前記傾倒操作に伴って発生する前記回転軸に直交する第1の方向成分に基づいて変位し、第2の領域に第2の磁界を発生させる第2の磁界発生部と、
    前記操作部が初期位置にあるとき、前記第2の領域内であり、かつ、前記第2の磁界発生部と対向する位置に設けられ、前記第2の磁界発生部に基づいて第2の出力信号を出力する第2の磁気センサと、
    前記第1の方向成分に直交する第2の方向成分に基づいて変位し、第3の領域に第3の磁界を発生させる第3の磁界発生部と、
    前記操作部が前記初期位置にあるとき、前記第3の領域内であり、かつ、前記第3の磁界発生部と対向する位置に設けられ、前記第3の磁界発生部に基づいて第3の出力信号を出力する第3の磁気センサと、
    前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号に基づいて前記操作部の操作位置を検出する検出部と、
    を備えた4軸磁気センサ。
  10. 前記検出部は、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号に対して角度変換処理を行う請求項9に記載の4軸磁気センサ。
  11. 前記検出部は、前記第1の磁界検出部及び前記第2の磁界検出部センサの感度の値の比を算出し、この算出された比の値に基づいて前記操作部の前記操作位置を検出する請求項9に記載の4軸磁気センサ。
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