JP5127661B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリの後継候補として、抵抗変化メモリが注目されている。ここで、抵抗変化メモリ装置には、遷移金属酸化物を記録層としてその抵抗値状態を不揮発に記憶する狭義の抵抗変化メモリ(ReRAM:Resistive RAM)の他、カルコゲナイド等を記録層として用いてその結晶状態(導体)と非晶質状態(絶縁体)の抵抗値情報を利用する相変化メモリ(PCRAM:Phase Change RAM)も含むものとする。
抵抗変化メモリの可変抵抗素子には、2種類の動作モードがあることが知られている。1つは、印加電圧の極性を切り替えることにより、高抵抗状態と低抵抗状態とを設定するもので、これはバイポーラ型といわれる。もう1つは、印加電圧の極性を切り替えることなく、電圧値と電圧印加時間を制御することにより、高抵抗状態と低抵抗状態の設定を可能とするもので、これはユニポーラ型といわれる。
高密度メモリセルアレイを実現するためには、ユニポーラ型が好ましい。ユニポーラ型の場合、トランジスタを用いることなく、ビット線及びワード線の交差部に可変抵抗素子とダイオード等の整流素子とを重ねることにより、セルアレイが構成できるからである。さらに、このようなメモリセルアレイを三次元的に積層配列することにより、セルアレイ面積を増大させることなく、大容量を実現することが可能になる(特許文献1参照)。
ユニポーラ型のReRAMの場合、メモリセルに対するデータの書き込みは、可変抵抗素子に所定の電圧を短時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子が高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる動作をセット動作という。一方、メモリセルMCに対するデータの消去は、セット動作後の低抵抗状態の可変抵抗素子に対し、セット動作時よりも低い所定の電圧を長時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子が低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる動作をリセット動作という。メモリセルは、例えば高抵抗状態を安定状態(リセット状態)とし、2値データ記憶であれば、リセット状態を低抵抗状態に変化させるセット動作によりデータの書き込みを行う。
リセット動作時において、リセット電流が流れる経路全体の寄生抵抗による電圧降下を考慮に入れると、可変抵抗素子を含むメモリセルに対して所定の電圧よりも大きな電圧を印加する必要がある。その場合、リセット動作時に印加する電圧がメモリセルのセット動作に必要な電圧を超えてしまい、リセット動作完了後にメモリセルが誤ってセット動作されてしまう可能性がある。
特表2002−541613号公報
本発明は、メモリセルのリセット動作後の意図せぬセット(以降、誤セットと記載することにする)の発生を効果的に抑制することができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る半導体記憶装置は、整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路とを備え、前記制御回路は、選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、所定の期間に前記第1配線又は前記第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路とを備え、前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて前記第1配線への前記第1の電圧の印加を停止することを特徴とする。
本発明の別の態様に係る半導体記憶装置は、整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、選択された複数の前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された複数の選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された複数の前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路とを備え、前記制御回路は、一つの選択された前記第1配線及び一つの選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、所定の期間に前記第1配線又は第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路とを備え、前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて一つの選択メモリセルに対する電圧の印加を停止する一方、前記第1の信号に基づいて他の選択メモリセルに対する電圧の印加を継続することを特徴とする。
本発明によれば、メモリセルのリセット動作後の誤セットの発生を効果的に抑制することができる半導体記憶装置を提供することができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態において、半導体記憶装置はメモリセルアレイが積層された三次元メモリセルアレイ構造を有する抵抗変化メモリ装置として説明する。しかし、この構成はあくまでも一例であって、本発明がこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
[第1の実施の形態]
(第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイ100のレイアウトの一部の例を示す図である。ユニポーラ型の抵抗変化メモリ装置は、図1に示すように、互いに交差するビット線BL及びワード線WLの各交差部に、整流素子、例えばダイオードDiと可変抵抗素子VRとが直列接続された抵抗変化型の単位メモリセルMCを配置する。ここでは前提として、ダイオードDiのアノード側につながる信号線をビット線BLとし、カソード側につながる信号線をワード線WLとしている。また、ダイオードDiと可変抵抗素子VRの直列接続によるメモリセルMCを、図示の記号で表している。以下の例でも同様である。ここで、メモリセルMCを構成するダイオードDi及び可変抵抗素子VRの配置、極性も、図示のものに限定されない。図1に示すメモリセルアレイ100は、ビット線BLの長手方向(図1に示すy方向)、及びワード線WLの長手方向(図1に示すx方向)にそれぞれ例えば1×10個の単位メモリセルMCが配置され、二次元マトリクス状に配列されている。
可変抵抗素子VRは例えば、電極/遷移金属酸化物/電極からなる構造を有するもの等であり、電圧、電流、熱等の印加条件により金属酸化物の抵抗値変化をもたらし、その抵抗値の異なる状態を情報として不揮発に記憶する。この可変抵抗素子VRとしては、より具体的には、カルコゲナイド等のように結晶状態と非晶質状態の相転移により抵抗値を変化させるもの(PCRAM)、金属陽イオンを析出させて電極間に架橋(コンタクティングブリッジ)を形成したり、析出した金属をイオン化して架橋を破壊したりすることで抵抗値を変化させるもの(CBRAM:Conductive Bridging RAM)、電圧あるいは電流印加により抵抗値が変化するもの(ReRAM)(電極界面に存在する電荷トラップにトラップされた電荷の存在の有無により抵抗変化が起きるものと、酸素欠損等に起因する伝導パスの存在の有無により抵抗変化が起きるものとに大別される。)等を用いることができる。
ユニポーラ型のReRAMの場合、メモリセルMCに対するデータの書き込みは、可変抵抗素子VRに例えば3.5V(ダイオードDiの電圧降下分を含めると実際には4.5V程度)の電圧、10nA程度の電流を10ns−100ns程度の時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子VRを高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる動作をセット動作という。
一方、メモリセルMCに対するデータの消去は、セット動作後の低抵抗状態の可変抵抗素子VRに対し、0.8V(ダイオードDiの電圧降下分を含めると実際には1.8V程度)の電圧、1μA−10μA程度の電流を500ns−2μs程度の時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子VRを低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる動作をリセット動作という。
メモリセルMCは、例えば高抵抗状態を安定状態(リセット状態)とし、2値データ記憶であれば、リセット状態を低抵抗状態に変化させるセット動作によりデータの書き込みを行う。
メモリセルMCのリード動作は、可変抵抗素子VRに0.4V(ダイオードDiの電圧降下分を含めると実際には1.4V程度)の電圧を与え、可変抵抗素子VRを介して流れる電流をセンスアンプにてモニターすることにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが低抵抗状態にあるか高抵抗状態にあるかを判定する。なお、1つのメモリセルMCが2ビットのデータを保持可能な場合、センスアンプでは3通りの異なる参照電圧を生成し、この参照電圧とセル信号とを比較する。
図1(b)の表1に示すように、抵抗変化メモリ装置の動作時において、メモリセルアレイ100のビット線BL及びワード線WLには、4通りの電圧印加状態がある。これにより、メモリセルMCにも4通りの電圧印加状態が存在することになる。以下、メモリセルMCの電圧印加状態についてセット動作時を例にして説明する。図1において、選択ビット線BL及び選択ワード線WLは、ビット線BL10及びワード線WL10であり、それぞれ電圧Vset及び電圧0Vが印加されている。非選択ビット線BL及び非選択ワード線WLは、ビット線BL00、BL20及びワード線WL00、WL20であり、それぞれ電圧0V及び電圧Vsetが印加されている。
図1に示す選択ビット線BL10及び選択ワード線WL10の交差部に接続されたメモリセルMCのことを以下、選択状態にあるとして、状態C0で表す。選択状態C0にあるメモリセルMCに対して、ビット線BL10(電圧Vset)からワード線WL10(電圧0V)へとダイオードDiの順方向にセット電圧Vsetが印加される。これにより、選択メモリセルMCに電位差VSETが印加されて可変抵抗素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化し、セット動作が完了する。
図1に示す選択ビット線BL10及び非選択ワード線WL00、WL20の交差部に接続されたメモリセルMCのことを以下、非選択状態にあるとして、状態C1で表す。同様に、選択ワード線WL10及び非選択ビット線BL00、BL20の交差部に接続されたメモリセルMCのことを以下、非選択状態にあるとして、状態C2で表す。非選択ワード線WL00、WL20には、選択ビット線BL10と同じ電圧(電圧Vset)が印加されている。同様に非選択ビット線BL00、BL20には、選択ワード線WL10と同じ電圧(電圧0V)が印加されている。そのため、非選択状態C1、C2のメモリセルMCには電位差が無く、電流が流れることがない。
図1に示す非選択ワード線WL00、WL20及び非選択ビット線BL00、BL20の交差部に接続されたメモリセルMCのことも以下、非選択状態にあるとして、状態C3で表す。非選択状態C3にあるメモリセルMCに対して、非選択ワード線WL(電圧VSET)から非選択ビット線BL(電圧0V)へとダイオードDiの逆バイアス方向に電圧が印加され、非選択メモリセルMCに逆方向リーク電流Irev(0.1nA程度)が流れ得る状態となるものとする。メモリセルアレイ100のビット線方向(y方向)及びワード線方向(x方向)にはそれぞれ、10個のメモリセルMCが配置されているため、逆方向リーク電流Irevが流れる非選択状態C3にあるメモリセルMCの総数は、約10×10=10個である。よって逆方向リーク電流Irevの総計は、100μA程度となる。
このように、非選択状態C3のメモリセルMCに逆方向リーク電流Irevが流れる場合、メモリセルMCの動作に必要な所定量以上の電流をビット線BL、ダイオードDi、可変抵抗素子VR、ワード線WLの経路に流す必要がある。そのため、ビット線BL及びワード線WLの寄生抵抗に起因する電圧降下が大きくなり、メモリセルアレイ100のサイズが制限される。換言すると、ビット線BLやワード線WLによる電圧降下は、動作マージンを決める要素になっている。また、同じワード線WLに接続された複数のメモリセルMCを同時に動作させた場合、ワード線WLに流入する電流がさらに増加し、ワード線WLによる電圧降下が大きくなる。そのため、同時に動作させることのできるメモリセル数は信号線の有する寄生抵抗により制限される。
また、抵抗変化メモリ装置においては、選択ビット線BLと交差する非選択ワード線WLのすべてに非選択電圧を印加する必要がある。したがって、複数の非選択ワード線WLに接続された全ての非選択状態のメモリセルMCのダイオードDiに逆方向バイアス電圧が印加される。特に、リセット動作等に比べて高い電圧が必要となるセット動作においては、セット電圧が外部の電源電圧より高くなると、昇圧回路を用いて非選択ワード線WLに電圧を印加することになり、昇圧回路の消費電流が著しく大きくなる。すなわち、許容される消費電流を考慮してメモリセルアレイ100のサイズや同時動作セル数を決めなければならない。
つまり、ダイオードDiの逆方向リーク電流特性が悪いと、メモリセルアレイ100のサイズも同時に動作させることのできるメモリセル数も悪化する。同時に動作するメモリセルの数は動作速度(例えばリセット動作速度等)にも影響するため、ダイオードの逆方向リーク特性を改善することが必要となる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイ100における別の電圧印加状態を示す図である。図2において、図1と同様の構成を有する箇所には同一の符号を付して、その説明を省略する。図2に示すメモリセルアレイ100は、非選択ビット線BL及び非選択ワード線WLに印加する電圧が、図1に示す先の例のメモリセルアレイ100と異なる。
図2(b)の表2に示すように、セット動作時やリセット動作時において、非選択ワード線WLに印加する電圧を、電圧Vsetや電圧Vresetから、電圧Vset−Vα、Vreset−Vαと変更させている。ここで、電圧Vαは、例えば0〜0.5V程度の電圧である。また、非選択ビット線BLには、セット動作時やリセット動作時に、0〜0.5V程度の電圧Vβを印加する。
非選択ワード線WL及び非選択ビット線BLにこのような電圧を印加した場合、非選択状態C1にあるメモリセルMCに対してビット線BL10(電圧VSET)からワード線WL00、WL20(電圧VSET−Vα)へとダイオードDiの順方向に電圧Vαが印加される。そして、非選択状態C1のメモリセルMCには順方向電流Ifwd1(例えば0.1nA程度)が流れる。同様に、非選択状態C2にあるメモリセルMCに対してビット線BL00、BL20(電圧Vβ)からワード線WL10(電圧0V)へとダイオードDiの順方向に電圧Vβが印加され、非選択状態C2のメモリセルMCに順方向電流Ifwd2(例えば0.1nA程度)が流れる。また、非選択状態C3にあるメモリセルMCに対して、非選択ワード線WL(電圧VSET−Vα)からビット線BL(電圧Vβ)へとダイオードDiの逆バイアス方向に電圧が印加される。この逆バイアス方向の電圧は、図1に示す状態よりも電圧Vα+Vβ(例えば1V程度)だけ緩和されている。そのため、非選択状態C3のメモリセルMCに流れる逆方向リーク電流Irevは、例えば0.1pA程度となる。
メモリセルアレイ100のビット線方向(y方向)及びワード線方向(x方向)にはそれぞれ、10個のメモリセルが配置されているため、順方向電流Ifwd1、Ifwd2が流れる非選択状態C1、C2にあるメモリセルの総数は、約2×10個となる。よって、順方向電流Ifwd1、Ifwd2の総計は、0.2μA程度である。また、逆方向リーク電流Irevが流れる非選択状態C3にあるメモリセルMCの総数は、約10×10=10個であるため、逆方向リーク電流Irevの総計は、0.1μA程度である。よって、メモリセルアレイ100の全体に流れる順方向電流Ifwd1、Ifwd2及び逆方向リーク電流Irevの総計は、0.3μA程度となる。図2に示す電圧の印加方法によれば、図1に示す例よりもメモリセルアレイ100の全体に流れる電流量を低減することができる。
このような電圧印加方法は、ダイオードの逆方向リーク電流が低減されることがなければ、無駄な消費電流を増やすだけであるため、総合的なリーク電流の低減の効果を見て電圧Vα、Vβの値を決定する必要がある。ダイオードの逆方向リーク電流が上述の例と異なる場合には、電圧Vα、Vβの値をそれぞれ0として、図1に示す電圧印加方法とすることができる。本実施の形態に係る抵抗変化メモリにおいて、図1(b)に示す電圧印加方法及び図2(b)に示す電圧印加方法のいずれをも採用することができる。
ここで、抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイ100を3次元的に積層した構造に関して説明する。図3は、3次元方向(図3に示すz方向)に積層されたメモリセルアレイ100の構成の例を示す図である。図3のメモリセルアレイ100は、図1や図2に示したメモリセルアレイ100を2層分積層したものである。
1層目のメモリセルアレイ100は、最下層の第1の配線層に設けられたワード線WL00〜WL20、第2の配線層に設けられたビット線BL00〜BL20、及びワード線WL00〜WL20とビット線BL00〜BL20との交差部に配置されたメモリセルMCにより構成されている。2層目のメモリセルアレイ100は、ビット線BL00〜BL20、第3の配線層に設けられたワード線WL01〜WL21、及びビット線BL00〜BL20とワード線WL01〜WL21との交差部に配置されたメモリセルMCにより構成されている。図3に示すメモリセルアレイ100においては、上下の2層の間でビット線BL00〜BL20を共有した形となっている。図1及び図2に示すメモリセルアレイ100と同様に、セル電流Icellを選択ビット線BLから選択ワード線WLに流して、種々の動作を実行する場合、ダイオードDiの向きは、1層目のメモリセルアレイ100と2層目のメモリセルアレイ100とでは反対になる。この例においても、選択ビット線BL及び選択ワード線WLは、ビット線BL10及びワード線WL10であり、セット動作時にはそれぞれ電圧Vset及び電圧0Vが印加されている。また、非選択ワード線WLに印加する電圧を、電圧Vset−Vαとし、非選択ビット線BLには、電圧Vβを印加している。
図3には、縦方向(z方向)にメモリセルアレイ100が2層分形成された例が示されている。さらに積層数を増やす場合には、第3の配線層に設けられたワード線WLを上層のメモリセルアレイ100のワード線WLとして共有してもよいし、層間絶縁膜を挟んで図3と同様のメモリセルアレイ100をさらに積み上げるように構成してもよい。あるいは、図2に示す1層のメモリセルアレイ100を、層間絶縁膜を介して上方に積み上げてもよい。
ここで、上下に積層するメモリセルアレイ100間でのビット線BLやワード線WLの共有の仕方に応じて、それに付随するメモリセルMCの数が増加し、前述のダイオードDiの逆方向リーク電流Irevが増加する。図3は2層のメモリセルアレイ100が積層された例を示しているが、ビット線BLを共有しているために、逆方向リーク電流Irevを流す非選択状態C3にあるメモリセルMCの数は、図2の例に比して約2倍になっている。しかし、図2に示す電圧印加方法によれば、この非選択状態C3にあるメモリセルMCの逆方向リーク電流Irevを低減することができる。また、メモリセルアレイが積層された例においても、ダイオードの逆方向リーク電流の特性によっては、図1(b)に示すような電圧印加方法を採用することが可能である。
次に、抵抗変化装置のセット動作、リセット動作、リード(読み出し)動作時における選択状態のメモリセルMCに発生する電圧及び電流について、図4〜図7を用いて説明する。
図4は、一本のビット線BLと一本のワード線WLの交差部に配置された一つのメモリセルMCの電流経路の簡略図である。ビット線BLの一端にはビット線選択トランジスタ4が接続され、ワード線WLの一端にはワード線選択トランジスタ5が接続されている。なお、図4中に示した抵抗RBL、RWLはビット線BL、ワード線WLの寄生抵抗である。ビット線選択トランジスタ4の他端は寄生抵抗R1を介してデータ制御回路(図示せず)に接続される配線ノードDSAに接続されている。また、ワード線選択トランジスタ5の他端は寄生抵抗R2、図示しない接地用トランジスタのオン抵抗を介して接地端子VSSへと接続される。
ここで、メモリセルMCの一端のノードO1の電位Vwを基準として(Vw=0V)、可変抵抗素子VRとダイオードDiの間のノードO2の電位をVcell、ダイオードDiのアノード側のノードO3の電位をVblとして、図5にセット、リセット、及びリード動作の動作点解析図を示す。図5には、可変抵抗素子VRのリセット状態(高抵抗状態Roff)とセット状態(低抵抗状態Ron)での電圧−電流特性(V=IR)に、ダイオードDiの負荷曲線L10、11、12を重ねて示している。また、図5の横軸は電圧Vcell、縦軸はセル電流Icellである。
まず、セット動作において、ノードO3の電位Vbl=VsetとしてメモリセルMCに流れる電流をプロットすると、動作点はP_setとなる。この動作点は、高抵抗状態Roff(“1”データ)のメモリセルを低抵抗状態Ron(“0”データ)に変えるための動作点であり、セット動作が完了する前の動作点である。動作点P_setは、すべてのメモリセルMCをセットできる電圧(V_set_max)を超えるところに設定できるようにする必要がある。
次に、リセット動作においては、ノードO3の電位Vbl=Vresetとすると、動作点は、図5に示す点P_rstとなる。この動作点P_rstは、低抵抗状態Ron(“0”データ)のメモリセルを高抵抗状態Roff(“1”データ)に変えるための動作点であり、すべてのメモリセルMCをリセットできる電流(I_reset_max)を超えるところに設定できるようにする必要がある。
なお、リード動作においては、ノードO3の電位Vbl=Vreadとすると、動作点はPr0、または、pr1となる。したがって、このときに流れるセル電流Ion(“0”セル)とIoff(“1”セル)を区別する判定電流Ithを用いて、データが“0”か“1”かを判定することができる。
次に、リセット動作、セット動作それぞれにおける問題を図6と図7を用いて説明する。
図6には、セット動作時におけるセット動作完了前後の動作点を示す。メモリセルMCの可変抵抗素子VRが高抵抗状態Roffにある場合には、動作点はPsetの位置にある。その後、セット動作が完了して低抵抗状態Ronに変化した後に、動作点は点P_err_rstではなく点Pset’へと変化させるよう、メモリセルMCに流れる電流を制御する。なぜなら、動作点P_err_rstは、電流I_reset_maxを超える所にあるため、この動作点での動作が継続される場合、セット完了直後に再び誤ってリセットされてしまう(誤リセットされる)可能性があるからである。そこで、セット動作後の動作点が動作点P_err_rstとならないように、セット電圧Vsetを供給する回路に電流クランプ回路を挿入して、メモリセルにクランプ電流Iclamp以上の電流が流れないようにする。このクランプ電流Iclampが、メモリセルMCのリセット動作に必要な電流I_reset_maxよりも小さく設定されていれば誤リセットされる可能性は非常に小さくなる。
次に、図7には、リセット動作におけるリセット動作完了前後の動作点を示す。リセット動作においては、動作点は、低抵抗状態Ron(リセット完了前)でのPrstから、高抵抗状態Roff(リセット完了後)に変化した後には、Prst’に移動する。ここで、リセット動作を行うためには、リセットに必要な電流I_reset_maxを超える動作点設定のために、ビット線BLにVresetを印加する必要がある。このとき、リセット電流が流れる電流経路全体の寄生抵抗が大きいと、ダイオードDiに流れる電流の特性は、負荷曲線L11から負荷曲線L11’のようになり、実際にはVresetより高い電圧Vreset’を電流経路の最大電位差として与える必要がある。そうすると、リセット完了後の動作点は、P_err_rstとなってしまう。この動作点P_err_rstは、メモリセルのセット動作のための電圧V_set_maxを超えているので、リセット動作完了直後に再びメモリセルMCが誤ってセットされてしまう(誤セットされる)可能性がある。
以下、このようなメモリセルのリセット動作後の誤セットの発生を効果的に抑制する抵抗変化メモリ装置の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置の周辺回路の構成を図8に示す。ここで、上述のメモリセルMCが配列された2つのメモリセルアレイ(以下、メモリマットMATという)MATa、MATbを代表的に示している。本実施の形態において、一つのメモリマットMATaのみに対して動作を実行してもよいし、複数のメモリマットMATa、MATbを同時に動作させてもよい。あるいは、一回のアドレス指定や動作起動の後で、所定の順番で複数のメモリマットMATa、MATbを順次動作させてもよい。
周辺回路は、データ制御回路20、カラムデコーダ60、非選択ビット線駆動回路70、グローバルロウデコーダ80、ローカルロウデコーダ90、非選択ワード線駆動回路110、マットデコーダ120、ラッチデータチェック回路130、アドレスレジスタ140、データ入出力バッファ150、制御回路160、電圧生成回路170、及びステータス回路180を含んでいる。なお、カラムデコーダ60やローカルデコーダ90のようにメモリマットMAT毎に必要な構成は、図8において、添字a、bで区別されている。
ビット線BLは、ビット線選択トランジスタ4−1〜4−3を介してデータ制御回路20に接続されている。データ制御回路20は、後述するように、読み出されたデータを検出するセンスアンプ回路SA、読み出されたデータ及び書き込みデータを一時保持するラッチ回路LT、及びリセットパルス制御回路RSTCTLを備えている。ビット線BLはまた、非選択電圧供給トランジスタ6−1〜6−3にも接続されている。ビット線BLが非選択の場合には、ビット線BLは、非選択電圧供給トランジスタ6−1〜6−3を介して非選択ビット線駆動回路70に接続され、動作に応じて所定の非選択ビット線電圧が供給される。
また、ワード線WLは、ワード線選択トランジスタ5−1〜5−3を介してローカルロウデコーダ90に接続されている。ワード線WLはまた、非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3にも接続されている。ワード線WLが非選択の場合には、ワード線WLは、非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3を介して非選択ワード線駆動回路110に接続され、動作に応じて所定の非選択ワード線電圧が供給される。
この図8では、ロウデコーダはグローバルロウデコーダ80と、各メモリマットMATa、MATbに付随するローカルロウデコーダ90との階層構造とされており、この階層構造のロウデコーダによりワード線選択が行われる。なお、この図8のロウデコーダにおいては、ワード線選択トランジスタ5−1〜5−3と非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3が両者ともNMOSトランジスタで構成されている。この場合、グローバルロウデコーダ80の出力信号は、図示は省略するが、それぞれのトランジスタのゲート駆動用のために相補信号とされている。同様に、ビット線選択トランジスタ4−1〜4−3と非選択電圧供給トランジスタ6−1〜6−3も、いずれもNMOSトランジスタであり、カラムデコーダ60からそれぞれのゲートを制御する2本の相補信号が出力されている。
なお、ビット線選択トランジスタ4−1〜4−3及び非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3は、PMOSトランジスタとすることも可能である。その場合には、カラムデコーダ60及びグローバルロウデコーダ80から出力されるデコード信号は相補信号でなく単一の信号でもよい。ビット線選択部及びワード線選択部にPMOSトランジスタが使用できるかどうかは、転送する必要のある電圧が、PMOSトランジスタのしきい値電圧より十分高いか否かにより決定される。
ビット線選択部において、ビット線選択トランジスタ4−1〜4−3をPMOSトランジスタとする場合、ビット線に出力する電圧は、PMOSトランジスタのしきい値電圧Vthにマージンを加えた値以上でなければならない。読み出し時の選択ビット線電圧がもっとも低くなるのは、読み出し動作時のVreadである。例えば、PMOSトランジスタのしきい値電圧Vth(−0.7〜−1V程度)にマージンとして例えば0.4Vを加えると、1.4V以上となり、これが読み出し時の動作設定において問題なければ、PMOSトランジスタ化が可能である。
また、ワード線選択部においては、非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3をPMOSトランジスタとすることができる。非選択ワード線WLに出力する電圧の最小値は、読み出し動作時のVreadである。非選択ワード線WLに印加する電圧は、選択ビット線BLに印加する読み出し電圧Vreadより高くてもよいため、非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3のPMOSトランジスタ化はビット線選択部よりも容易である。以下、本実施の形態では、ビット線選択トランジスタ4−1〜4−3、非選択電圧供給トランジスタ7−1〜7−3をNMOSトランジスタとして説明するが、これに限定されるものではない。
マットデコーダ120は、メモリマットMATを選択するためのデコーダである。非選択のメモリマットMATでは、隣接するメモリマットMATとビット線BL及びワード線WLが共有されるのでなければ、ビット線BL、ワード線WL共に0Vとすることができる。メモリマットMATaが選択され、メモリマットMATbが非選択とされる場合、マットデコーダ120aは選択状態のデコード信号MATSEL=Hを出力し、マットデコーダ120bは非選択状態のデコード信号MATSEL=Lを出力する。それによって、選択メモリマットMATa側のビット線BLやワード線WLには、読み出し及びセット動作やリセット動作によるデータ書き換えに必要な上述の電圧制御が行われる。
一方で、非選択メモリマットMATb側では、隣接するメモリマットMATとビット線BL及びワード線WLを共有するのでなければ、マットデコーダ120bの出力信号を受けて、ローカルロウデコーダ90bの出力は全て0V、非選択ワード線駆動回路110bの出力も全て0Vとなる。また、データ制御回路20bの出力信号(ノードDSAの電位)も0V、非選択ビット線駆動回路70bの出力も全て0Vとなるように制御される。もちろん、メモリマットMATa、MATbを同時に選択状態とすることも可能である。
カラムデコーダ60、グローバルロウデコーダ80、ローカルロウデコーダ90、及びマットデコーダ120は、アドレスレジスタ140から供給されるアドレスデータに基づいて動作する。ここでは、詳細は示さないが、アドレスレジスタ140と各種デコーダの間には、他の一般的なメモリ装置と同様に、プリデコード回路や、アドレスを一時的にラッチするバッファなど、適宜、実施様態にあわせた回路を組み込むことができる。
データ入出力バッファ150は、チップ外部とデータ制御回路20のラッチ回路LTに至るチップ内部の回路との間のデータのやり取りを中継し、必要に応じて一時的にデータを保持する。NAND型フラッシュメモリのようにコマンドやアドレスなどもこのデータ入出力バッファ150を介してチップ内部に取り込まれるような回路構成であってもよい。また、データの書き換え、読み出し等の動作は、制御回路160から出力される種々の制御信号や、電圧発生回路170により出力される電圧によって制御される。それらの動作制御において補助的な役割を果たす回路として、ラッチデータチェック回路130、および、ステータス回路180が設けられている。これらは、データ制御回路内のデータラッチに保持されたデータが所定の状態になっているか否かを検出して、制御回路160にフィードバックする機能や、チップ外部にデータ書き換え動作のPass/Fail結果を出力できるようにする機能を有する。
次に、データ制御回路20の詳細を図9を参照して説明する。前述のように、データ制御回路20は、センスアンプ回路SAと、ラッチ回路LTと、リセットパルス制御回路RSTCTLとから大略構成されている。
センスアンプ回路SAは、クランプトランジスタ21と、差動増幅器22とを備えている。クランプトランジスタ21は、ノードDSAに一端が接続され、他端は差動増幅器22の反転入力端子(センスノードNSEN)に接続されている。ノードDSAは、図9では図示を省略しているが、前述のビット線選択トランジスタ4を介してビット線BLに接続される。差動増幅器22の非反転入力端子には、参照電位VREF_Rが供給されている。
なお、ノードDSAと接地端子(又はVUB端子(0V〜ダイオードの順方向電圧Vf(〜0.6V程度)が印加される端子))との間には、キャパシタ35、NMOSトランジスタ36が接続されている。NMOSトランジスタ36は、後述する短絡信号G_GNDをゲートに入力されることにより、ノードDSAを接地電位(またはVUB端子の電位)に放電する機能を有する。
また、センスノードNSENには、NMOSトランジスタ32a、32b、PMOSトランジスタ33a、34a、33b、34bからなるカレントミラー回路CMが接続されている。PMOSトランジスタ33a、34a、33b、34bにより、スイッチ制御機能を有するカレントミラー回路が構成されていると共に、NMOSトランジスタ32a、32bがPMOSトランジスタ34aと接地端子との間に並列に接続されており、これによりカレントミラー回路に電流が供給されている。NMOSトランジスタ32aは、ノードDSAにレファレンス電流を入力する場合に信号G_IREF_Rに基づき導通し、NMOSトランジスタ32bは、後述するように選択ビット線BLへのプリチャージを行う場合に信号PRECHGに基づき導通する。
センスアンプ回路SAの基本的な動作は、次の通りである。ビット線BLの電位をクランプトランジスタ21でクランプしながら、選択メモリセルMCにセル電流Icellを流す。センスノードNSENにはカレントミラー回路CMからレファレンス電流が流し込まれている。このセル電流Icellとレファレンス電流の差分によるセンスノードNSENの電位の変化を差動増幅器22により判定する。
差動増幅器22の出力はセンスアンプ回路SAの出力として、ラッチ回路LTに取り込まれる。ラッチ回路LTは、クロックトインバータ27aと27bをクロスカップル接続して構成される。なお、クロックトインバータ27aの入力端子をノードDC、出力端子をノードDCnと定義する。ラッチ回路LTのノードDC、DCnにはNMOSトランジスタ28a、28bが接続されており、ラッチ回路LTのデータはトランジスタ28a、28bのゲートに入力される信号DTSによりデータ線DQ、DQnに出力される。
NMOSトランジスタ26aは、ゲート信号RST_UによりノードDCを“H”レベルにセットする。逆に、トランジスタ26bは、ゲート信号SEL_ALLによりノードDCを“L”レベルにセットする。
ノードDCには、さらに、差動増幅器22の出力をラッチ回路LTに取り込むため、直列に接続された二つのPMOSトランジスタ24、25が接続されている。PMOSトランジスタ24のゲートGPには、差動増幅器22の出力信号が、データ転送回路23を介して入力される。PMOSトランジスタ25は、PMOSトランジスタ24のソースと電源端子(ラッチ回路LTの電源端子と共通)の間に接続され、ゲート信号STRBnが“L”レベルになったときに、ノードDCを“H”レベルに変えることができるようになっている。すなわち、ノードGPが“L”レベルならば、ノードDCを“H”レベルに変更でき、ノードGPが“H”レベルならばノードDCは前の状態を保持する。
次に、ラッチ回路LTの状態をビット線BLの制御に反映させるための電圧制御回路CTRLの構成の説明をする。電圧制御回路CTRLは、NORゲート29a、インバータ29b、NANDゲート29c、NORゲート29d、インバータ29e、レベルシフタ30、NANDゲート31a、インバータ31b、インバータ53a、NANDゲート53b、及びレベルシフタ54を備えている。
NORゲート29a、インバータ29bは、信号RVFYが“H”レベルの時(即ちリード動作実行時、ベリファイ動作実行時(以下、「リード系動作」という))に、ラッチ回路LTの出力をビット線BLの制御に影響させない論理ゲート部として機能する。すなわち、NORゲート29aの入力端子の1つにはノードDCnが接続されているが、信号RVFYが“H”レベルとされることにより、このノードDCnの状態が無視される構成となっている。すなわち、リード系動作においては、ラッチ回路LTに保持されたデータに依存せず、信号RVFYによって決まる所定のデータ制御回路20で読み出し動作を行うことができる。
図8に示した通り、この半導体記憶装置は複数のデータ制御回路20により構成されており、それぞれのデータ制御回路20の信号RVFYは、例えば、アドレスやデータ入出力端子I/Oなどによってグループ分けされた信号、(例えばRVFY_a、RVFY_b)とすることができる。これらの信号を全てのデータ制御回路20において同様とすれば、全てのデータ制御回路20が活性化されてリード系動作が行われる。例えば、信号RVFY_aと信号RVFY_bを別々に制御すれば、信号RVFY_aが入力されたデータ制御回路20だけが活性化され、信号RVFY_bは動作されないなど、所定の信号が入力されたデータ制御回路20だけを活性化させることができる。このようにする理由は、ベリファイ動作とリード動作はできる限り同じ条件下で動作させることが望ましいためである。また、信号RVFYのグルーピングに関しては、活性化するデータ制御回路20の数を制限して、同時にビット線からワード線に流れ込む電流量を調整できるようにするためである。しかし一方で、この信号RVFYによる制御は、信号RVFYを“H”にしなければ、ラッチ回路LTのデータに基づいた動作とすることもできる。
インバータ29bの出力信号DCOUTnは、信号MATSELと共にNANDゲート29cに入力されている。信号MATSELは、スタンバイ状態やメモリマットMATが非選択時には“L”レベルとなる信号である。信号MATSELが“L”レベルであると、レベルシフタ30を介して信号G_PCM1及びG_PCM2が“H”レベルとされ、これによりPMOSトランジスタ33a、33bおよび43a、43bがオフとなり、ノードDSAを充電する経路が遮断される。また、NANDゲート31a及びインバータ31bを介して信号G_GNDが“H”とされ、NMOSトランジスタ36はオン状態とされ、ノードDSAを接地電位又はVUB端子の電位まで放電された状態となる。
また、NANDゲート29cの出力信号CTL_P及びNANDゲート53bの出力信号CTL_P2は、NANDゲート31aの入力信号となる。NANDゲート31aの出力信号は更にインバータ31bに入力され、インバータ31bは前述した信号G_GNDを出力する。信号CTL_Pと信号CTL_P2の両者が“H”レベルとされている場合、NANDゲート29eの出力信号により、ノードDSAの放電動作を制御する信号G_GNDが制御される。
なお、レベルシフタ30は、例えばNMOSトランジスタ30a、30c、PMOSトランジスタ30d、30e、及びインバータ30bを図9に示すように接続して構成される回路である。トランジスタ30aと30d、トランジスタ30cと30eをそれぞれ電源端子と接地端子との間で接続し、トランジスタ30dと30eのゲート及びドレインが交差接続されて構成される。トランジスタ30aのゲートがレベルシフタ30の入力端子とされている。トランジスタ30cのゲートはインバータ30bを介して入力端子に接続されている。
このレベルシフタ30の出力端子OUTから出力される出力信号G_PCM1の振幅は、レベルシフト後の電圧V_BSTである。レベルシフト前の電源はここでは図示していないが、インバータ30bの電源と同じ(例えばVdd)である。レベルシフタ30の入力端子INには、前述の信号CTL_Pが入力され、信号V_SELは前述の電圧V_BSTに対応する。レベルシフタ54もレベルシフタ30と同じ回路構成となる。レベルシフタ54の出力G_PCM2は、後述のリセットパルス制御回路RSTCTLの充電パスのスイッチとなるPチャネルトランジスタを制御する。
次に、データ制御回路20のリセットパルス制御回路RSTCTLの回路構成の詳細について、図10を参照して説明する。リセットパルス制御回路RSTCTLはリセット電圧設定回路VRSTC、電流保持回路IMEM及び信号出力回路SOUTから構成される。リセットパルス制御回路RSTCTLは、全体としてリセット動作が実行される選択メモリセルMCが接続されたノードDSAに対してリセット動作に必要な所定電流及び所定電圧を有するリセットパルスを印加する機能を有している。
(リセット電圧設定回路VRSTCの構成)
リセット電圧設定回路VRSTCは、ノードDSAに接続されたビット線BLの電圧をリセット電圧Vresetに設定する回路である。リセット電圧設定回路VRSTCは、反転入力端子にリセット電圧Vresetが供給された差動増幅器41を備える。差動増幅器41の非反転入力端子にはノードDSAが接続され、ビット線BLの電位が供給されている。差動増幅器41の出力ノードOUTampには、PMOSトランジスタ44a、44b、43a、43bからなるカレントミラー回路が接続されている。図10に示すように、カレントミラー接続されたPMOSトランジスタ44a、44bのゲートに出力ノードOUTampが接続されている。PMOSトランジスタ43a、43bは、リセットパルスの出力スイッチであり、図9において説明したラッチ回路LTのデータにしたがって、最初にオン/オフ制御される。オン状態でメモリセルMCにリセットパルスが印加され高抵抗状態Roffに変化した場合、後述の電流検知結果に基づくゲート信号G_PCM2が“H”レベルとなりPMOSトランジスタ43a、43bはオフ状態にされる。信号G_PCM2が“L”レベルの場合には、PMOSトランジスタ43a、43bは導通してリセット電圧を印加しつづける。リセット電圧設定回路VRSTCは、リセット電圧Vresetを参照電圧として、電源VSELHによりノードDSAの電位を電圧Vresetに保持する。
ここで、リセット動作時にビット線BLに流れる電流Ireset+Ifwdは、選択メモリセルMCをリセット動作させるリセット電流Iresetと、図2及び図3に示す非選択メモリセルMCに流れる順方向電流Ifwdとを足したものとなる。
リセット電圧設定回路VRSTCにおいて、出力ノードOUTampに接続されたPMOSトランジスタ42は、リセット電圧設定回路VRSTCが停止している間、出力ノードOUTampを所定の電圧に保持するプルアップトランジスタである。また、カレントミラー回路のPMOSトランジスタ44aと接地端子との間には、NMOSトランジスタ45a、45bが直列接続されている。NMOSトランジスタ45a、45bは、信号RESET_P及び所定の定電流制御のために用意された信号IREF_BLDがゲートに入力されることにより導通して電流Ibldを接地端子に流し、ノードDSAに出力するリセット電圧Vresetを安定させる。信号RESET_Pは前述のように、リセット動作が行われる場合に“H”レベルに立ち上がる信号である。
ここで、ノードDSAに対するリセット電圧Vresetの印加時に、NMOSトランジスタ44aに流れる電流は、ノードDSAを介してビット線BLに流れる電流Ireset+Ifwdと、NMOSトランジスタ45a、45bを介して接地端子に流れるIbldを足したものとなる。PMOSトランジスタ44a、44bからなるカレントミラー回路により、このリセット動作時の電流がノードCM1側にミラーされる。すなわち、PMOSトランジスタ44bのドレイン端子に接続されたノードCM1には、ノードDSAがリセット電圧Vresetに設定される時に流れる電流Ibld+(Ireset+Ifwd)が流れる。
(電流保持回路IMEMの構成)
電流保持回路IMEMは、ノードCM1に接続されている。NMOSトランジスタ46a、46bがノードCM1に並列に接続され、トランジスタ46bのソースがトランジスタ46aのゲート端子GBKに接続されている。また、トランジスタ46bのソースはNMOSトランジスタ46cのドレインに接続され、トランジスタ46cのソースは接地されている。キャパシタとして機能するNMOSトランジスタ46dのゲートはゲート端子GBKに接続され、ソース及びドレインはともに接地されている。
トランジスタ46cが信号GRSTによりオフ状態となっている時、トランジスタ46aは、トランジスタ46bによってゲート端子GBKに転送される電圧でノードCM1からの電流を流す電流パスとなる。
トランジスタ46bのゲートには、信号GTRNが入力される。信号GTRNの電圧が、電圧VCM1(ノードCM1の電位)+Vtn(電圧VCM1の基板バイアス効果を考慮に入れたトランジスタ46bのしきい値電圧)より十分に高い場合、ゲート端子GBKの電位はノードCM1と同電位となる。このとき、トランジスタ46aは、電気的にダイオード接続の状態となる。また、ゲート端子GBKに所定タイミングにおけるノードCM1の電位を転送した後も、トランジスタ46cをオフ状態のままに保持することにより、その所定タイミングにおいてトランジスタ46aを介してノードCM1から接地端子に向けて流した電流を継続して流すことができる。すなわちトランジスタ46a〜46dは、所定のタイミングにおいてノードCM1に流れていた電流を一時的に記憶し、その後も流し続ける回路となっている。この電流保持回路IMEMを用いることにより、選択メモリセルMCにリセット電圧VRESETを印加する前にノードCM1に流れていた電流を、その後のリセット動作時においても流し続けることができる。
(信号出力回路SOUTの構成)
また、信号出力回路SOUTもノードCM1に接続されている。NMOSトランジスタ47a、47bは、共通に信号DET1により制御されるスイッチである。また、トランジスタ48a、48bはトランジスタ48a側に流れる電流をトランジスタ47bに接続されたノードCM2側にミラーするカレントミラー回路である。
ノードCM2には、PMOSトランジスタ49a、49bからなるカレントミラー回路が接続されている。ここで、トランジスタ49b側のゲートとドレインが共通でダイオード接続され、トランジスタ49bのドレインにNMOSトランジスタ50a、50bが直列に接続されている。トランジスタ50aは信号DET1で制御されるスイッチであり、トランジスタ50bはビット線BLに流れるリセット電流Iresetの変化を判定する参照電流Irefrstを設定するトランジスタである。トランジスタ50bは、信号GIrefrstに基づいて導通する。信号GIrefrstは、トランジスタ50bのトランジスタサイズで参照電流Irefrstを流すことができる所定の電圧である。
信号出力回路SOUTにおいて、信号DET1によりトランジスタ47a、47b、50aがオン状態となると、トランジスタ47a、48aからなる電流パスには、ノードCM1を流れる電流が流れ、この電流がノードCM2にミラーされる。またトランジスタ50a、50bには、参照電流Irefrstが流れる。ノードCM2は、このリセット動作判定のための参照電流IrefrstとノードDSAに流れる電流とを比較するためのノードである。ノードCM2に流れる電流をNANDゲート51aで判定し、インバータ51bから信号FLGRSTを出力する。
NANDゲート51aにはイネーブル信号として信号DET2が入力されている。信号FLGRSTは、“H”レベルのときにリセットが完了した状態であることを示す。信号FLGRSTは、インバータ53aを介して、ノードDSAの電圧を制御するNANDゲート53bに入力される。これとともに、NANDゲート53aには、信号DCOUTn、信号MATSEL及び信号RESET_Pが入力される。NANDゲート53bの出力信号CTL_P2は“L”レベルのときに、レベルシフタ54を介して信号G_PCM2を“L”レベルとして、ノードDSAへのリセット電圧印加を可能としている。逆に信号CTL_P2が“H”レベルの時には、信号G_PCM2を“H”レベルとしてPMOSトランジスタ43a及び43bをカットオフするとともに、NANDゲート31a、インバータ31bを介してG_GNDを“H”レベルとして、トランジスタ36によりノードDSAを放電する。
(リセットパルス制御回路RSTCTLの動作)
このリセットパルス制御回路RSTCTLは、リセット動作時において、ビット線にリセット電圧Vresetを印加する回路であり、メモリセルのリセットが完了したことを選択ビット線BLに流れる電流の変化で検出して、リセット電圧印加を自動的に停止する機能を有する。
メモリセルMCは、リセット動作前には数μA以上の電流が流れる状態にあるが、リセット動作が完了して高抵抗状態に変化すると可変抵抗素子VRの抵抗値が100MΩ程度に変化してほとんど電流が流れなくなる。しかし、電流が流れなくなるのは選択メモリセルMCのみであり、図2に示すダイオードの逆方向リーク電流Irevを緩和するような電圧印加方式を採用した場合には、メモリマットMATには定常的な順方向電流Ifwdが流れている。また、本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLは、リセット電圧Vresetを安定させるため、意図的にノードDSAから接地端子に電流Ibldを流している。本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLは、このように選択ビット線BLに選択メモリセルMCに流す電流以外のバックグラウンド電流が含まれていても選択メモリセルの電流変化を検出することができる。
図2に示す電圧印加方法によるメモリセルMCのリセット動作においては、まず全てのワード線WLに電圧Vreset−Vαを印加する。その後、選択ビット線にリセット電圧Vresetを印加する。この状態において、非選択状態のメモリセルに順方向電流Ifwdが流れる。ここで、電流保持回路IMEMのNMOSトランジスタ46aの電流パスは、トランジスタ47aの電流パスが活性化する前の電流を流し続ける電流パスである。非選択状態のメモリセルに順方向電流Ifwdが流れている間、信号DET1を“L”レベルとして、信号出力回路SOUTをオフ状態にする。このときにNMOSトランジスタ46aの電流パスには、ビット線BLを介して選択メモリセルMC以外の非選択メモリセルに流れる順方向電流Ifwdと、トランジスタ45a、45bからリークする電流Ibldとが流れる。ただし、図1に示す電圧印加方法を採用して順方向電流Ifwdを流さない動作としてもよい。
この後、選択ワード線WLの電位を0Vまで下げて、選択メモリセルMCに対してリセット動作を実行する。ここで、信号DET1を“H”レベルにして、トランジスタ47a、48aの電流パスにノードCM1に流れる電流が流れるようにする。
このとき、信号GTRNを“L”レベルにする。ここで、トランジスタ46aは、一般的にカレントミラー回路に用いられるトランジスタサイズと同様に、チャネル長変調効果を十分に抑えたサイズとすることが望ましい。すなわち、ゲート電圧が決定されると、広範囲なドレイン電圧領域にわたって、トランジスタ46aに流れる電流量の変化を小さくすることができる。したがって、信号GTRNを“L”レベルにしても、ノードGBKの電位はキャパシタとしてのトランジスタ46dにより保持され、NMOSトランジスタ46aは、電流Ifwd+Ibldを流し続けることができる。そのため、トランジスタ47a、48aの電流パスは、リセット動作時にノードDSAを介してビット線BLに流れる電流Ibld+(Ireset+Ifwd)のうち、選択メモリセルMCに流れるリセット電流Iresetを流す電流パスとして機能する。
つまり、選択メモリセルMCにリセット電流を流さない状態の電流を電流保持回路IMEMのトランジスタ46a側の電流パスに記憶する。その後、選択メモリセルMCにリセット電流Iresetを流し始めることにより、選択メモリセルMCに流れるリセット電流Iresetのみを信号出力回路SOUTのトランジスタ47a側の電流パスに流すことができる。
本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLによれば、リセット動作時にリセット電圧設定回路VRSTCからノードCM1にミラーされた電流のうち、選択メモリセルMCのリセット動作に用いられているリセット電流Iresetのみが信号出力回路SOUT側に流れる。このリセット電流Iresetに基づいて信号出力回路SOUTはメモリセルMCの抵抗状態を検出し、リセットパルス制御回路RSTCTLの動作を制御することができる。すなわちリセット電流Iresetが流れている場合は、信号CTL_P2及び信号G_PCM2が“L”レベルとなり、選択メモリセルMCに継続してリセット電圧Vresetを印加する。一方、リセット電流Iresetが流れなくなった場合、選択メモリセルMCに対するリセット動作が完了したとして、信号CTL_P2及び信号G_PCM2が“H”レベルとなり、リセット電圧Vresetの印加が停止する。
(第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の各動作)
次に、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のリード動作、セット動作及びリセット動作について、図11A〜図14Bを参照して説明する。
(抵抗変化メモリ装置のリード動作)
図11Aは抵抗変化メモリ装置のリード動作時のタイミングチャートであり、図11Bに示す表3は、リード動作時の特定のタイミングでのいくつかのノードの状態を示している。読み出し動作においては、図2(b)の表2に示すように、選択ビット線BLに読み出し電圧Vreadを印加する。そうすると、メモリセルMCの抵抗状態に応じて、図5中に示す二つの動作点Pr0、Pr1に基づいたセル電流Ion、Ioffが流れる。したがって、この中間の電流を読み出しの判定電流Ithとしてセンス動作を行う。本実施の形態においては、センス動作によって読み出したデータをラッチ回路LTに保持するところまでを読み出し動作とする。
まず、読み出し動作を行う前にラッチ回路LTを読み出し動作のための初期状態にする。すなわち、信号SEL_ALLを“H”レベルとして、ラッチ回路LTのノードDCを“L”レベルとする(図11Bの表3参照)。また、読み出し動作の実行を示す信号RVFY_Pを“H”レベルとしてリード動作を行う。
図11Aに示すように、まず、時刻r0で、選択メモリセルMCを含むメモリマットMATにおいて、選択ワード線WLと非選択ワード線WLにともに読み出し電圧Vreadを印加する。
次に、時刻r1において選択ビット線BLを読み出し電圧Vreadにプリチャージする。また、選択ビット線に接続されたセンスノードNSENも選択ビット線BLと同時にプリチャージされる。ここで、非選択メモリセルMCは選択ビット線BLに接続されていないためにプリチャージされない(図11Bの表3参照)。図9に示すノードDSAに接続されたビット線BLの電圧は、NMOSトランジスタ21のゲートに印加されるクランプ電圧BLCLAMPで制御される。そこで、時刻r1において信号RVFY_Pを“H”レベルにして、トランジスタ36を非導通状態とすると同時に、クランプ電圧BLCLAMPをVread+Vtnとする。ここで、電圧Vtnは、読み出し電圧Vreadの基板バイアス効果を考慮にいれたトランジスタ21のしきい値電圧に相当する電圧である。
次に、時刻r1〜r2の間において、信号PRECHGを“H”レベルにする。これにより、NMOSトランジスタ32bをオンさせ、クランプトランジスタ21を介してセンスノードNSENをプリチャージする供給電流を増加させ、選択ビット線BLへのプリチャージを早く行うことができる。このとき、NMOSトランジスタ32a側は、読み出し判定に必要な参照電流IREF_Rが流されている。
次に、時刻r2において、プリチャージ信号PRECHGを立ち下げるとともに、選択ワード線WLを0Vに放電する。これによって、ワード線WL及びビット線BLの状態は、図2(b)の表2に示す読み出し動作時の電位関係と同じになり、選択ビット線BLから選択ワード線WLに向けて、セルの抵抗状態に応じた電流が流れる。ここで、選択メモリセルMCが高抵抗状態(Roff)の場合、選択ビット線BLの電位はVreadに保たれる。一方、選択メモリセルMCが低抵抗状態(Ron)の場合、選択メモリセルMCにセル電流Icellが流れるとともに、選択ビット線BLの電位が若干下がる。
時刻r2〜r3までの時間が実質的なデータ読み出し時間となる。センスノードNSENは参照電流IREF_Rとセルに流れるセル電流Icellとの差により徐々に放電され、電位が低下する。データの読み出しは、時刻r2においてセンスノードNSENの容量(キャパシタ35および寄生容量)に充電されていた電荷が、時刻r3までに所定の電位(参照電位VREF_R)になるまで放電されるか否かを判定することにより行われる。例えば、センスノードNSENの寄生容量が100fF、参照電流IREF_Rが0.2μA、タイミングr2〜r3の時間が500ns、センスノードNSENのプリチャージ電位Vreadが2.5V、参照電位VREF_Rが1.5Vである場合、判定電流Ithを0.4μAとする判定動作となる。
図9に示すように、センスノードNSENの電位は差動増幅器22によって増幅された後、データ転送回路23を介してPMOSトランジスタ24のノードGPに入力される。リード動作時においては、データ転送回路23は、インバータ23a、23bを活性化してノードGPを駆動するものとする。したがって、例えば、センスノードNSENの電位がVREF_Rより高い場合、換言すると、メモリセルMCが高抵抗状態にありセル電流Icellが0.4μAより小さい場合には、ノードGPは“L”レベルとなる。一方、センスノードNSENの電位がVREF_Rより低い場合、換言すると、メモリセルMCが低抵抗状態にありセル電流Icellが0.4μAより大きい場合には、ノードGPは“H”レベルとなる。
次に、時刻r3において、信号STRBnを“L”レベルとしてPMOSトランジスタ25をオンさせ、センスアンプSAの出力をラッチ回路LTに取り込む。ラッチ回路LTのノードは、最初のデータリセットによって、ノードDC=“L”レベルに設定されている。したがって、ノードGPが“H”レベルの場合には、ラッチ回路LTのデータが変更されず、ノードDCは“L”レベルであり、ノードGPが“L”レベルの場合には、ノードDCが“H”レベルに変更される(図12Bの表3参照)。ラッチ回路LTのノードDCの状態が変化するために必要十分な時間が経過した後、時刻r4で信号STRBnを“H”レベルとする。
次に、時刻r5で信号RVFY_Pを“L”レベルにして、NMOSトランジスタ36を介して選択ビット線BLを放電する。そして、時刻r6で非選択ワード線WLを放電して、メモリセルMCからラッチ回路LTにデータを読み出すリード動作が終了する。
チップ外部にデータを読み出す場合には、所定のタイミングで信号DTSを“H”レベルとして、データ入出力信号線DQ、DQnとラッチ回路LTが接続される。ノードDCが外部出力ピンと同相の信号である場合、低抵抗状態はデータ“0”レベル、高抵抗状態はデータ“1”レベルとして出力される。
(抵抗変化メモリ装置のセット動作)
図12A、図12Bは抵抗変化メモリ装置のセット動作時のタイミングチャートであり、図12Cに示す表4は、セット動作時の特定のタイミングでのいくつかのノードの状態を示している。
まず、セット動作を開始する前に、信号RST_Uを“H”レベルにして、セット動作の対象となるメモリセルアレイに設けられた全てのラッチ回路LTのノードDCを“H”レベルとする。その後、所定のタイミングでラッチ回路LTの信号DTSが“H”レベルとされ、ラッチ回路LTにチップ外部からデータが入力される。セットパルス印加を行うデータ制御回路には、ノードDCに“L”レベルのデータがセットされ、セットパルス印加を行わないデータ制御回路にはノードDCに“H”レベルのデータがセットされる。
メモリセルの抵抗状態によるデータの変化は、図12Cの表4に示すように“1”→“0”、“0”→“0”、“1”→“1”、“0”→“1”の4通りが存在する。“0”データを書き込むラッチ回路LTのノードDCは“H”レベルから“L”レベルに書き換えられ、“1”データを書き込むラッチ回路LTのノードDCは“H”レベルのままとなる。以下、図12Aに示すタイミングチャートに従ってセット動作について説明する。
まず、時刻s0において、信号SET_Pを“H”レベルにしてセットパルス印加動作を開始する。非選択ワード線WL及び選択ワード線WLに非選択ワード線電圧Vset−Vαを印加する。
次に、時刻s1で信号SET_Pを“H”レベルにして選択ビット線BLにセット電圧Vsetを印加する。ここで、選択ビット線BLの電圧を時刻s0より後の時刻s1で立ち上げるのは、非選択メモリセルMCに誤ってセット電圧Vsetが印加されないようにするためである。図12Aのタイミングチャートにおいて、ノードDSAに印加される電圧と、図4の寄生抵抗R1を介して選択ビット線BLのノードO3に印加される電圧との両方を重ねて示している。以降のタイミングチャートにおいても同様である。また、選択ビット線BL及び非選択ビット線BLに電圧Vβを印加する動作としてもよい。
時刻s1において、選択ビット線に電圧Vsetを供給する経路は、図9に示すPMOSトランジスタ34b、33b、クランプトランジスタ21を結ぶ経路である。ここで、クランプトランジスタ21のゲートには、電圧Vset+Vtnが印加される。ここで、Vtnは、Vsetの基板バイアス効果を考慮に入れたNMOSトランジスタのしきい値相当の電圧である。これにより、クランプトランジスタ21を介してノードDSAに印加されるセットパルスの電圧は、電圧Vsetとなる。
また、セット動作時においては、前述のように、電流をクランプしておかなければセット動作が完了した後で誤リセットしてしまう。そのため、メモリセルMCが誤リセットしないようにPMOSトランジスタ34bに流れる電流をクランプ電流Iclampに抑えて、パルス印加を行う。そのために、NMOSトランジスタ32bをオフ状態として、NMOSトランジスタ32aのゲート信号G_IREF_Rの電圧を電流Iclmapが流れる程度の電圧に設定する。PMOSトランジスタ34aと34bはカレントミラー回路接続であるため、PMOSトランジスタ34bに流れる電流は、PMOSトランジスタ34aに流れる電流Iclampとなる。この電流Iclmapがクランプトランジスタ21を介してノードDSAに流れる。ここで、セット電圧Vsetは通常の動作ではもっとも高い電圧となるため、図2に示すような電圧印加方法が効果的であるが、順方向電流Ifwdは誤リセット防止のためのクランプ電流Iclampよりも十分低く設定されていなければならない。
また、PMOSトランジスタ33bは、セットパルスを出力するか否かのスイッチとして機能する。トランジスタ33bに印加されるゲート信号G_PCM1は、ラッチ回路LTのデータで制御されている。図12Cの表4に示すように、書き込みデータが“0”の場合、ラッチ回路LTのノードDCが“L”レベルとなる。この場合には、信号G_PCM1=“L”レベルとなって、PMOSトランジスタ33bはオンし、PMOSトランジスタ34bのソースに印加された電源電圧V_SELをセンスノードNSENに印加する。一方、書き込みデータが“1”の場合、ラッチ回路LTのノードDCが“H”レベルとなる。この場合には、信号G_PCM1は“H”レベルとなってPMOSトランジスタ33a、33bがオフするとともに、信号G_GNDが“H”レベルとなりノードDSAが接地される。つまり、ノードDC=“H”レベルに設定されたデータ制御回路はビット線BLにセットパルスを印加しない。
図12Aの時刻s1〜s2の期間がセット動作時間Tsetとなる。セット動作時間Tset内で、メモリセルMCの状態が高抵抗状態から低抵抗状態に変化すると、その遷移が早いものはFast、遅いものはSlowで示すように選択ビット線BLの電圧が変化する。すなわち、メモリセルMCが高抵抗状態から低抵抗状態に変化すると、メモリセルMCには電流が流れるようになる。このとき、クランプ電流Iclampが固定されているため、メモリセルMCとダイオードDiによる電圧降下の合計が低下する。したがって、抵抗状態の変化が完了すると選択ビット線の電位は、図12AのようにVsetからVset’に変化する。時刻s2までの間に状態が遷移しないメモリセルMCに接続されたビット線BLの電位については、図12Aにおいて破線で示している。
セット動作時間Tsetが経過した後、時刻s2で信号SET_Pを“L”レベルにして、NMOSトランジスタ37を介してビット線BLを放電する。そして、時刻s3で非選択ワード線WLを放電して、セットパルス印加動作を終了する。
ここで、図12Aに示すセットパルス印加動作においては、クランプ電流Iclampを流したまま選択ビット線BLの充電を行うので、図12Aに示すように非常に立ち上がり時間が遅くなる可能性がある。
そこで、図12Bに示すタイミングチャートは、時刻s1’〜s2’の期間に、選択ビット線BLをセット電圧Vsetに充電しておき、時刻s2’における選択ワード線WLの放電から時刻s3’までの期間をセット動作時間Tsetとする例を示している。この場合には、時刻s2’までは選択メモリセルMCにセット電圧Vsetが印加されないので、電流クランプをせずに、選択ビット線BLの電位を立ち上げることができる。これは、時刻s1’〜s2’において信号PRECHGを“H”レベルとするとともに、PMOSトランジスタ34bが流す電流を誤リセット防止のため電流Iclampより大きくすることによって実行することができる。
(抵抗変化メモリ装置のリセット動作)
図13、図14Aは抵抗変化メモリ装置のリセット動作時のタイミングチャートであり、図14Bに示す表5は、リセット動作時の特定のタイミングでのいくつかのノードの状態を示している。ここで、図13は比較例のリセットパルス印加動作のタイミングチャートである。まず、図13を用いて比較例のリセットパルス印加動作を説明する。
まず、時刻rs0’で非選択ワード線WLに電圧Vreset−Vαを印加し、同時に非選択ビット線BLに0V又はVβを印加する。
次に、時刻rs1’で、信号SET_Pを“H”レベルにして、選択ビット線BLにリセット電圧Vresetを印加する。
ここで、図13の時刻rs1’〜rs2’の期間がリセット動作時間Tresetとなる。リセット動作時間Treset内で、メモリセルMCの状態が低抵抗状態から高抵抗状態に変化すると、その遷移が早いものはFast、遅いものはSlowで示すように選択ビット線BLの電圧が変化する。時刻rs2’までの間に状態が遷移しないメモリセルMCに接続されたビット線BLの電位については、図13において破線で示している。メモリセルMCが低抵抗状態から高抵抗状態に変化すると、図7のリセット動作時の動作点に示すようにメモリセルMCに与えられる電圧が大きくなる。したがって、抵抗状態の変化が完了すると選択ビット線BLのノードO3の電位は、図13に示すように上昇する。
リセット動作時において、メモリセルMCが低抵抗状態の場合には、ダイオードDiや配線部の寄生抵抗による電圧降下が大きいが、高抵抗状態になると、ほとんどの電圧はメモリセルMCに集中する。リセット動作時間Tresetを全てのメモリセルに対して同一となるような、あらかじめ決められた所定時間であるようにすると、図13に示す波形のように早く抵抗状態が変更してしまったものほど、リセット完了後に上昇する印加電圧が長時間印加されるため、誤セットの危険が高くなる。
図14Aは本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLによるリセットパルス印加動作のタイミングチャートである。この図14Aを用いて本実施の形態のリセットパルス印加動作を説明する。
まず、リセット動作を開始する前に、信号RST_Uを“H”レベルにして、リセット動作の対象となるメモリマットMATに設けられた全てのラッチ回路LTのノードDCを“H”レベルとする。その後、所定のタイミングでラッチ回路LTの信号DTSが“H”レベルとされ、ラッチ回路LTにチップ外部からデータが入力される。リセットパルス印加を行うデータ制御回路には、ノードDCに“L”レベルのデータがセットされ、リセットパルス印加を行わないデータ制御回路にはノードDCに“H”レベルのデータがセットされる。
メモリセルMCの抵抗状態によるデータの変化は、図14Bの表5に示すように“1”→“0”、“0”→“0”、“1”→“1”、“0”→“1”の4通りが存在する。リセット動作時においては、“1”データを書き込むラッチ回路LTのノードDCが“H”レベルから“L”レベルに書き換えられ、“0”データを書き込むラッチ回路LTのノードDCは“H”レベルのままとなる(図14Bの表5参照)。
上述のセット動作では、この状態でセットパルス印加動作を開始したが、リセット動作においては、リセットパルス印加動作を行う前に、プレリード動作を行う。
まず、メモリセルMCの状態変化が“1”→“0”、“0”→“0”の2状態に相当する場合、メモリセルMCにリセットパルスを印加する必要がない。そのため、プレリード動作においてセンスノードNSENはプリチャージされない。データ制御回路では、すでにノードDCが“H”レベルとなっているために、信号STRBnを“L”レベルにしてセンスデータを取り込んでも、ラッチ回路LTのデータに変化はない。
次に、メモリセルMCの状態変化が“1”→“1”の場合、リード動作においては、センスノードNSENがプリチャージされる。データ転送回路23は、インバータ23a、23bが活性化されており、すでに高抵抗状態であるメモリセルMCでは、まずセンスノードNSENが“H”レベルとなり、差動増幅器の出力は“L”レベルとなるため、ノードGPは“L”レベルとなる。信号STRBnを“L”レベルにしてセンスデータを取り込むと、ノードDCが“L”レベルから“H”レベルに変更される。
そして、メモリセルMCの状態変化が“0”→“1”の場合も、リード動作においてセンスノードNSENがプリチャージされる。低抵抗状態であるメモリセルMCでは、まずセンスノードNSENが“L”レベルとなり、差動増幅器の出力は“H”レベルとなるため、ノードGPは“H”レベルとなる。信号STRBnを“L”レベルにしてセンスデータを取り込んでもDCは“L”レベルのままである。したがって、選択メモリセルMCの状態を“0”→“1”に変更する(選択メモリセルMCを低抵抗状態から高抵抗状態にする)データ制御回路のノードDCのみが“L”レベルとなる。この選択メモリセルMCに対してリセット電圧Vresetがビット線BLに出力されることになる。
以下、リセット電圧Vresetを出力する動作に関して、図14Aにしたがって説明する。
まず、時刻rs0では選択ワード線WL、及び非選択ワード線WLに電圧Vreset−Vαを印加する。また信号GRSTを“H”レベルにしてゲート端子GBKを“L”レベルにする。
次に、時刻rs1で選択ビット線BLに対するリセット電圧Vresetの印加を開始する。電圧Vresetは図10に示すリセットパルス制御回路RSTCTLから出力される。また、このときまで“H”レベルであった信号GRSTを“L”レベルにする。これによって、NMOSトランジスタ46aのゲート端子GBKが接地状態ではなくなる。
次に、時刻rs2でゲート端子GTRNに所定の“H”レベルの電圧を印加して、ゲート端子GBKにノードCM1の電位を転送し、NMOSトランジスタ46aを電気的にダイオード接続にする。また、時刻rs2までに選択ビット線BLに対するリセット電圧Vresetの充電が終了し、非選択メモリセルMCに順方向電流Ifwdが流れ始める。
時刻rs2〜rs3の期間で、信号DET1は“L”レベルであるため、NMOSトランジスタ46aに流れる電流は、選択ビット線BLに意図的に流される順方向電流Ifwdと、リセットパルス制御回路RSTCTLの電圧レベル安定のために流される電流Ibldの和となる。前述のように、電流保持回路IMEMは信号GRSTが“L”レベルの間、この電流Ifwd+Ibldを流し続ける。ただし、図1(b)に示すような電圧印加方法でリセット動作を行うならば、選択ビット線BLに流れる順方向電流Ifwdはない。
次に、時刻rs3で、信号GTRNを“L”レベルにする。前述のように、トランジスタ46aは信号GTRNを“L”レベルにしても、ノードGBKの電位Vgbkがキャパシタとしてのトランジスタ46dにより保持される。そのため、NMOSトランジスタ46aは、時刻rs2〜rs3の間に流れた電流Ifwd+Ibldを流し続けることができる。
次に、時刻rs4で選択ワード線WLを0Vに放電して、選択メモリセルMCに対するリセットパルスの印加を開始する。これにより、選択ビット線BLには上述の電流Ifwd+Ibldに加えて、リセット電流Iresetが流れ始める。また、時刻rs4において信号DET1を“H”レベルとして、ノードCM2での電流比較を開始する。そして、時刻rs5において信号DET2を“H”レベルとすることにより、信号出力回路SOUTからノードCM2の判定に応じた出力信号FLGRSTが出力されるようにする。
図14Aには、時刻rs4〜rs6までのリセット電流を流せる時間内で、メモリセルMCの抵抗状態の遷移が完了するタイミングの早いセルの選択ビット線電圧波形に(fast)を付し、遷移が完了しないメモリセルMCの選択ビット線電圧波形に(slow)を付して示している。選択メモリセルMCに流れるリセット電流波形は、抵抗状態の変化の早いメモリセルMCについてのみ、Ireset(fast)で示している。また、順方向電流波形は、抵抗状態の変化の早いセルが接続されたビット線BLに流れる順方向電流のみ、Ifwd(fast)で示している。
図10に示したように、選択メモリセルMCに流れるリセット電流Iresetは、ノードCM2側にミラーされ、ノードCM2で参照電流Irefrstと比較される。図14AのタイミングTrstfastで選択メモリセルMCの状態が変化してIreset(fast)が減少していくと、やがて参照電流Irefrstより小さくなり、ノードCM2の動作点が変化することにより信号FLGRSTが“H”レベルになる。信号FLGRSTが“H”レベルになると、信号CTL_P2が“H”レベルになるとともに、信号G_PCM2もレベルシフトされた“H”レベルとなってリセット電圧設定回路VRSTCのPMOSトランジスタ43a、43bはオフ状態となる。また、信号G_GNDも“H”レベルとなるので、NMOSトランジスタ36がオンして、ノードDSA及び選択ビット線BLが接地されてリセットパルス印加動作が終了する。
また、メモリセルMCのリセット状態への遷移が完了しなかった場合でも、所定の時刻rs6において信号RESET_Pを“L”レベルにして、NMOSトランジスタ37を介してビット線BLを放電し、リセットパルス印加動作を終了する。
最後に、時刻rs7で非選択ワード線WLや非選択ビット線BLを放電し、さらに信号GRSTを“H”レベルにしてゲート端子GBKを放電してリセット動作を終了する。
(第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の効果)
本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLによれば、リセット動作時において、選択メモリセルMCの抵抗状態が変化した後、リセット電圧印加を自動的に停止することができる。このリセット電圧の印加の停止は、ビット線BLごとに制御することが可能である。
複数のメモリセルMCを同時にリセット動作する場合、メモリセルMCの性能にばらつきがあると抵抗状態が変化するタイミングがずれることがある。複数のメモリセルMCに対して同じ時間だけリセットパルスを印加する動作とすると、早くリセット動作が完了したメモリセルMCが誤ってセット動作される可能性がある。本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLは、ビット線BL毎にリセット電圧の印加を自動的に停止するため、誤セットが生じる可能性が低くなる。
また、図2に示すようなメモリマットMATに対する電圧印加方法により、ビット線BLにリセット電流Ireset以外の電流(例えば順方向電流Ifwd等)が流れている場合にも、これらの電流を記憶する電流保持回路IMEMを備えている。そのため、リセット動作実行時にビット線BLに流れる電流のうち、選択メモリセルMCのリセット動作に用いられている電流Iresetのみを検知して、正確にリセットパルスの制御をすることができる。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置は、メモリセルMCのリセット動作後の誤セットの発生を効果的に抑制することができる。
本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置において、電流保持回路IMEMが記憶する電流は、順方向電流Ifwdとリセット電圧設定回路VRSTCに流れる電流Ibldとを加えたものである。しかし、電流保持回路IMEMが保持する電流は、リセット電圧設定回路VRSTCにおいて電流Ibldを流さない場合には、順方向電流Ifwdのみであってもよい。また、図1(b)に示す電圧印加方法により順方向電流Ifwdが流れない場合には、電流保持回路IMEMが保持する電流は、リセット電圧設定回路VRSTCに流れる電流Ibldのみであってもよい。
[第2の実施の形態]
(第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の抵抗変化メモリ装置において、メモリマットMAT、データ制御回路20等の構成は、上述の第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置と同様である。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置は、リセットパルス制御回路RSTCTLの構成が、第1の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置と異なる。以下、本実施の形態に係るデータ制御回路20のリセットパルス制御回路RSTCTLについて、図15を参照して説明する。
リセットパルス制御回路RSTCTLはリセット電圧設定回路VRSTC、電流保持回路IMEM及び信号出力回路SOUTから構成されている。
(リセット電圧設定回路VRSTCの構成)
本実施の形態に係るリセット電圧設定回路VRSTCは、ノードDSAに接続されたビット線BLの電圧をリセット電圧Vreset’に設定する回路である。リセット電圧設定回路VRSTCは、カレントミラー接続されたPMOSトランジスタ44a、44bと、このカレントミラー回路の出力スイッチであるPMOSトランジスタ43a、43bから構成されている。トランジスタ43a、43bのスイッチング動作は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態のリセット電圧設定回路VRSTCは、ノードDSAに出力されるリセット電圧Vreset’が、PMOSトランジスタ43aに印加される電源電圧VSELHからトランジスタ44aのしきい値電圧(Vtp)だけ引いた電圧である点において第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態において、リセット電圧Vreset’の印加時に、カレントミラー回路のPMOSトランジスタ43aに流れる電流は、選択メモリセルMCをリセット動作させるリセット電流Iresetと、非選択メモリセルMCに流れる順方向電流Ifwdとを足したものとなる。PMOSトランジスタ44a、44bからなるカレントミラー回路により、ビット線BLにリセット電圧Vreset’を印加する際の電流がノードCM1側にミラーされる。すなわち、PMOSトランジスタ44bのドレイン端子に接続されたノードCM1には、ノードDSAがリセット電圧Vreset’に設定される時に流れる電流Ireset+Ifwdが流れる。
(電流保持回路IMEMの構成)
電流保持回路IMEMは、ノードCM1に接続されている。電流保持回路IMEMを構成するNMOSトランジスタ46a〜46dの構成、及び電流保持回路IMEMの機能は第1の実施の形態と同様である。すなわちトランジスタ46a〜46dは、所定のタイミングにおいてノードCM1に流れていた電流を一時的に記憶し、その後も流し続ける回路となっている。この電流保持回路IMEMを用いることにより、選択メモリセルMCにリセット電圧VRESETを印加する前にノードCM1に流れていた電流を、その後のリセット動作時においても流し続けることができる。ここで、第1の実施の形態における電流Ibldがないため、トランジスタ46aの電流パスを流れる電流はIfwdのみとなる。
(信号出力回路SOUTの構成)
信号出力回路SOUTは、非反転入力端子にノードDSAが接続され、反転入力端子にノードCM1が接続された差動増幅器41を備える。ここでノードCM1には、NMOSトランジスタ50a、50bが直列に接続されている。第1の実施の形態と同様にトランジスタ50bはリセット電流Iresetの変化を判定する参照電流Irefrstを設定するトランジスタである。
差動増幅器41は、選択ビット線BLに流れる電流Ireset+Ifwdと、ビット線BLに流れる順方向電流Ifwd及び参照電流Irefrstの和とを比較する。差動増幅器41の出力ノードOUTampがNANDゲート51aに接続される。NANDゲート51aの出力端子はインバータ51b、51cを介してNANDゲート51f、51dにより構成されるSRフリップフロップ回路に入力される。NANDゲート51a及びSRフリップフロップ回路には、イネーブル信号として信号DET2が入力されている。このSRフリップフロップ回路からインバータ51eを介して信号LTFLGが出力される。
信号DET1によりトランジスタ50aがオン状態となると、トランジスタ50a、50bには、参照電流Irefrstが流れる。上述のように、差動増幅器41は、選択ビット線BLに流れる電流Ireset+Ifwdと、ビット線BLに流れる順方向電流Ifwd及び参照電流Irefrstの和とを比較する。この結果がNANDゲート51a及びSRフリップフロップ回路を介して出力される。
リセット動作が完了するとメモリセルMCを流れる電流Iresetが減少して、出力信号LTFLGが“H”レベルとなる。信号LTFLGは、インバータ53bを介して、ノードDSAの電圧を制御するNANDゲート53aに入力される。NANDゲート53aの出力信号CTL_P2は“L”レベルのときに、レベルシフタ54を介して信号G_PCM2を“L”レベルとして、ノードDSAへのリセット電圧印加を可能としている。逆に信号CTL_P2が“H”レベルの時には、信号G_PCM2を“H”レベルとしてPMOSトランジスタ43a及び43bをカットオフするとともに、NANDゲート31a、インバータ31bを介して信号G_GNDを“H”レベルとして、トランジスタ36によりノードDSAを放電する。ここで、電流比較結果の出力信号はSRフリップフロップ回路で出力するため、ビット線BLをNMOSトランジスタ36で急峻に放電した場合でも、再び信号LTFLGが反転することがない。
(リセットパルス制御回路RSTCTLの動作)
本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLも、リセット動作時において、メモリセルMCのリセットが完了したことを選択ビット線BLに流れる電流の変化で検出して、リセット電圧印加を自動的に停止する機能を有する。
メモリセルMCのリセット動作においては、まず全てのワード線WLに電圧Vreset−Vαを印加する。その後、選択ビット線BLにリセット電圧Vresetを印加する。この状態において、非選択状態のメモリセルMCに順方向電流Ifwdが流れる。
ここで、電流保持回路IMEMのNMOSトランジスタ46aの電流パスは、トランジスタ47aの電流パスが活性化する前の電流を流し続ける電流パスである。非選択状態のメモリセルMCに順方向電流Ifwdが流れている間、信号DET1、DET2は“L”レベルとして、信号出力回路SOUTをオフ状態にする。このときにNMOSトランジスタ46aの電流パスには、ビット線BLを介して選択メモリセルMC以外に流れる順方向電流Ifwdが流れる。この後、選択ワード線WLの電位を0Vまで下げて、選択メモリセルMCに対してリセット動作を実行する。
本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLによれば、リセット動作時にリセット電圧設定回路VRSTCから、ノードCM1にミラーされた電流Ireset+Ifwdと、順方向電流Ifwd及び参照電流Irefrstの和とを比較する。この比較結果に基づいて信号出力回路SOUTはメモリセルMCの抵抗状態を検出し、リセットパルス制御回路RSTCTLの動作を制御することができる。すなわちリセット電流Iresetが流れている場合は、信号CTL_P2及び信号G_PCM2が“L”レベルとなり、選択メモリセルMCに継続してリセット電圧Vresetを印加する。一方、リセット電流Iresetが流れなくなった場合、選択メモリセルMCに対するリセット動作が完了したとして、信号CTL_P2及び信号G_PCM2が“H”レベルとなり、リセット電圧Vresetの印加が停止する。
(第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のリセット動作)
次に、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のリセット動作について、図16を参照して説明する。
図16は本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLによるリセットパルス印加動作のタイミングチャートである。リセットパルス印加動作前のラッチ回路LTへのデータ入力動作、プレリード動作は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態において、時刻rs1以降に選択ビット線BLに与えられる電圧Vreset’の値が図14Aに示す第1の実施の形態と異なる。リセット電圧Vreset’は、PMOSトランジスタ43aに印加される電源電圧VSELHからトランジスタ44aのしきい値電圧(Vtp)だけ引いた電圧である。また、電圧Vreset’は、ビット線BLに流れる電流によって電圧値が変化する。そのため、時刻rs4で、選択ビット線BLを放電して選択メモリセルMCに電流を流し始めると、ノードDSAを介してビット線BLに印加される電圧値が低減する。この点においても第1の実施の形態と異なる。
図16に示すタイミングチャートにおいて、上述の選択ビット線BL電圧の変化以外は、ビット線BL及びワード線WLに印加される電圧のタイミング、信号の印加タイミング、電流波形とも第1の実施の形態と同様である。
(第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の効果)
本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLによれば、リセット動作の実行時に選択メモリセルMCの抵抗状態が変化した後、リセット電圧印加を自動的に停止することができる。このリセット電圧の印加の停止は、ビット線BLごとに制御することが可能であるため、誤セットが生じる可能性を低くすることができる。
また、メモリセルアレイに対する電圧印加状態により、ビット線BLにリセット電流Ireset以外の電流(例えば順方向電流Ifwd等)が流れている場合にも、これらの電流を記憶する電流保持回路IMEMを備えている。そのため、リセット動作実行時にビット線BLに流れる電流のうち、選択メモリセルMCのリセット動作に用いられている電流Iresetと参照電流Irefrstとを正確に比較してリセットパルスの制御をすることができる。また、本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLは、第1の実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLよりも消費する電流が小さい。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置は、メモリセルMCのリセット動作後の誤セットの発生を効果的に抑制することができる。
本実施の形態において、ビット線BLに出力される電圧がPMOSトランジスタ44aのしきい値の影響を受けるため、この影響を補償することが必要な場合には、しきい値電圧Vtpの変動分を考慮させた電源電圧VSELHを用いることができる。また、製造プロセスによるトランジスタ44aのしきい値電圧Vtpのずれは、トリミングにより最適化することができる。
[第3の実施の形態]
(第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の抵抗変化メモリ装置において、メモリマットMAT、データ制御回路20等の構成は、上述の第1の実施の形態の半導体記憶装置と同様である。本実施の形態においては、複数のメモリセルMCに対するオートセット動作、オートリセット動作を説明する。
(ラッチデータチェック回路の構成)
図17は、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のラッチデータチェック回路130である。ここで、図17に示すノードDSA、センスアンプSA及びラッチ回路LTの構成は、図9に示すデータ制御回路20の対応箇所と同様である。
ラッチデータチェック回路130は、ラッチ回路LTのノードDCnがゲートに接続されるNMOSトランジスタ55bと、トランジスタ55bのドレインとノードCOMとの間に接続されるNMOSトランジスタ55aとからなる放電回路を有する。トランジスタ55bのソース端子は接地され、ノードDCnの状態及び信号LTCHKにより放電回路は、ノードCOMを接地する。
本実施の形態において、複数のメモリセルMCに対する動作が同時に実行される。メモリマットMAT上の複数のメモリセルMCに電圧を印加するビット線BLは、それぞれノードDSAを介してデータ制御回路20のセンスアンプSA、ラッチ回路LTに接続される。この複数のラッチ回路LTの状態を判定することで、複数のビット線BLに接続されている選択メモリセルMCの状態を把握することができる。
トランジスタ55a、55bからなる放電回路は、一括して状態を判定する複数のラッチ回路LTに対してそれぞれ設けられている。ノードCOMは、これら放電回路のトランジスタ55aのドレインに共通に接続されている。図17では、ノードDSA0〜DSA7に接続されたラッチ回路LTのそれぞれに付随する放電回路にノードCOMが接続されている。
また、ラッチデータチェック回路130は、ノードCOMに接続され、ノードCOMの電位を判定する検知回路55を有する。検知回路55は、信号LTCHKに基づいてノードCOMをプリチャージするPMOSトランジスタ55cと、ノードCOMの電位保持を補助するキャパシタ55dと、ノードCOMの電位を判定する論理ゲート55e、55f、55gから構成されている。NANDゲート55fにはイネーブル信号としての信号BLKSELが入力されており、検知回路55はノードCOMの電位に基づく信号FLGFAILを出力する。
(ラッチデータチェック回路の動作)
次に、本実施の形態におけるラッチデータチェック回路130の動作を説明する。
まず、信号LTCHKを“L”レベルにしてPMOSトランジスタ55cをオンさせる。これにより、ノードCOMを電源電圧Vddに充電する。次に、信号LTCHKを“H”レベルにすると、PMOSトランジスタ55cはオフとなりノードCOMの充電が停止するとともに、各放電回路のNMOSトランジスタ55aはオンとなる。ノードCOMに共通に接続された放電回路に接続されたラッチ回路LTのうち、一つでもノードDCnが“H”レベルのものが存在する場合、ノードCOMは放電される。この状態において、信号BLKSELが“H”レベルとなると、信号FLGFAILが“H”レベルとなる。
一方、全てのノードDCnが“L”レベルの場合、ノードCOMは放電されず、充電された電位を保持する。この場合、信号BLKSELが“H”レベルとなると、信号FLGFAILが“L”レベルとなる。
したがって、この検知回路55は、検知対象の全てのラッチ回路LTの保持データが、ノードDCnが“L”レベルのデータとなっているかどうかを一括に検知することができる。
(第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作)
次に、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のオートセット動作及びオートリセット動作について、図18〜図20を参照して説明する。ここで、オートセット動作及びオートリセット動作とは、一括して処理する複数のメモリセルMCのセット(リセット)動作が完了するまで、セット(リセット)パルス印加動作とセット(リセット)ベリファイ動作を自動的に繰り返す動作のことをいうものとする。個別のメモリセルMCに対するセット動作、リセット動作については、第1の実施の形態と同様の電圧印加動作であるものとする。
(抵抗変化メモリ装置のオートセット動作)
図18は抵抗変化メモリ装置のオートセット動作時のタイミングチャートである。図18において、セット状態への遷移の完了が早いメモリセルMCに接続された選択ビット線BLに(case1)を付し、セット状態への遷移の完了が遅いメモリセルMCに接続された選択ビット線BLに(case2)を付して示している。図18に示すオートセット動作波形は、セット状態への遷移の時間が異なる複数のメモリセルMCが同時にオートセット動作される場合であり、2ビットのメモリセルMCのセット動作が完了するのに3サイクルのセットパルス印加動作を要する例を示している。また、1サイクルのパルス印加動作において時刻s0’〜s4’までの期間が実質的なセットパルス印加時間であり、時刻r0〜r6までの期間がセットベリファイ動作時間である。また、時刻d0〜d1の期間がラッチデータチェック時間である。オートセット動作において、セットパルス印加後にセットベリファイ動作・ラッチデータチェック動作を実行して、複数のメモリセルMCの状態を検知する。抵抗変化メモリ装置は、複数のメモリセルMCのうちいずれかの抵抗状態がセット状態に変化していなかった場合、オートセット動作を継続する。
まず、時刻s0’において、オートセット動作が開始される。時刻s0’〜s4’までのパルス印加時間におけるセット動作波形は、上述の第1の実施の形態のセット動作波形と同様であり、時刻s0’〜s4’は図12Bに示す時刻s0’〜s4’と対応する。ここで、選択ビット線BL(case1)に接続されたメモリセルMCは1サイクル目のセットパルス印加動作により、高抵抗状態から低抵抗状態へと遷移したものとする。一方、選択ビット線BL(case2)に接続されたメモリセルMCは1サイクル目のセットパルス印加動作によっても抵抗状態は遷移しなかったものとする。
時刻r0においてセットベリファイ動作が開始される。セットベリファイ動作は、上述の第1の実施の形態におけるリード動作と同様の動作を実行することにより行われる。
時刻r0〜r6までのセットベリファイ動作時間における動作波形は、第1の実施の形態のリード動作波形と同様であり、時刻r0〜r6は図11Aに示す時刻r0〜r6と対応する。時刻r6においてメモリセルMCから読み出されたデータがラッチ回路LTに保持される。ここで、本実施の形態のセットベリファイ動作では、メモリセルMCの抵抗状態が低抵抗状態に十分に変化しているかを確認するため、通常の読み出し動作の判定電流(Ith)よりも所定値だけ大きいセットベリファイ電流(Ivfys)を流す(図19参照)。すなわち、判定電流をセットベリファイ電流Ivfysとしてセンス動作を行い、ラッチ回路LTにデータを取り込む。
選択ビット線BL(case1)に接続された選択メモリセルMCは、1サイクル目のセットパルス印加動作後に抵抗状態が低抵抗状態Ronに変化している。そのため、セル電流Icellがセットベリファイ電流Ivfysより大きくなり、センスノードNSENをセンスした差動増幅器22の出力は“H”レベルとなる。セットベリファイ動作においては、図9のデータ転送回路23はインバータ23cが活性化されるので、ノードGPは“L”レベルとなる。その後、信号STRBnが“L”レベルになると、ラッチ回路LTのノードDCの状態は“L”レベルから“H”レベルへと反転する。選択ビット線BL(case1)に接続されたラッチ回路LTは、1サイクル目のセットベリファイ動作後に、ノードDCが“H”レベル、ノードDCnが“L”レベルとなっている。この場合、次のサイクルからはデータ制御回路からセットパルスは出力されなくなる。
一方、選択ビット線BL(case2)に接続された選択メモリセルMCは、1サイクル目のセットパルス印加動作後も抵抗状態が変化していない。この場合、セル電流Icellはセットベリファイ電流Ivfysより小さく、ノードGPは“H”レベルとなり、ラッチ回路LTのデータを反転させることができない。選択ビット線BL(case2)に接続されたラッチ回路のノードDCには“L”レベル、ノードDCnには“H”レベルが保持される。なお、セットベリファイ動作時の各ノードの状態が、図12Cに示す表4に示されている。
次に、時刻d0において、ラッチデータチェック回路130の信号LTCHKを“H”レベルとして、ラッチデータチェック回路130におけるデータチェックを開始する。上述のように、複数のメモリセルMCに接続されたラッチ回路LTのノードDCnの状態は、ラッチデータチェック回路130で一括に検知される。
選択ビット線BL(case1)に接続されたラッチ回路LTは、ノードDCが“H”レベル、ノードDCnが“L”レベルとなっている。一方、選択ビット線BL(case2)に接続されたラッチ回路のノードDCには“L”レベル、ノードDCnには“H”レベルが保持される。ラッチデータチェック回路は、一つでもノードDCnが“H”レベルのものが存在する場合、信号FLGFAIL=“H”レベルを出力するため、時刻d1においてラッチデータチェック回路130の出力信号FLGFAILは“H”レベルとなる。
以下、ラッチデータチェック回路の出力信号FLGFAILが“L”レベルとなるまで、オートセット動作のサイクルが繰り返される。3サイクル目のセットパルス印加動作により、選択ビット線BL(case2)に接続されたメモリセルMCは、高抵抗状態から低抵抗状態へと遷移したものとする。
この場合、3サイクル目の時刻d4〜d5のデータチェックにおいて、ラッチデータチェック回路130の出力信号FLGFAILが“L”レベルとなり、全てのメモリセルMCに対するセット動作が完了したことがチップ外部の回路に出力される。これによりオートセット動作が終了する。
ここで、各オートセット動作のサイクルにおけるセット電圧Vsetは、オートセット動作が繰り返されるにしたがい増加させることができる。例えば図18に示すように、1サイクル目のセット電圧Vset(0)に対して、2サイクル目のセット電圧Vset(1)を増加させたように、サイクルを経る毎に所定量dVsetずつ増加させることができる。
また、オートセット動作を複数サイクル繰り返した後、セット電圧の増加を止めてもよい。例えば図18に示すように、3サイクル目のセット電圧をVset(2)=Vset(1)として、所定のサイクル数に達するとVsetの増加をやめることができる。このようなセット電圧印加方法を採用する場合、可能な限り低い値のセット電圧Vsetから開始して、且つ増加電圧dVsetを小さくすることで、セット動作で設定するメモリセルMCの状態分布を精細に制御できる。また、所定のサイクル数でセット電圧Vsetの段階的増加(ステップアップ)を停止するのは、主にトランジスタへの印加電圧を耐圧補償範囲にとどめるためである。
また、オートセット動作が繰り返されるサイクル数は、所定回数を指定して制限することが必要である。その上限のサイクル数に至っても、セット動作が完了しないメモリセルMCが存在する場合には、ラッチデータチェック回路130の信号FLGFAILにしたがって、図8のステータス回路180からチップ外部にセット動作がFailしたことを示すことができる。
(抵抗変化メモリ装置のオートリセット動作)
図20は抵抗変化メモリ装置のオートリセット動作時のタイミングチャートである。図20において、リセット状態への遷移の完了が早いメモリセルMCに接続された選択ビット線BLに(case1)を付し、セット状態への遷移の完了が遅いメモリセルMCに接続された選択ビット線BLに(case2)を付して示している。図20に示すオートリセット動作波形は、リセット状態への遷移の時間が異なる複数のメモリセルMCが同時にオートリセット動作される場合であり、2ビットのメモリセルMCのリセット動作が完了するのに3サイクルのリセットパルス印加動作を要する例を示している。また、1サイクルのパルス印加動作において時刻rs0〜rs7までの期間が実質的なリセットパルス印加時間であり、時刻r0〜r6までの期間がリセットベリファイ動作時間である。また、時刻d0〜d1の期間がラッチデータチェック時間である。オートリセット動作において、リセットパルス印加後にリセットベリファイ動作・ラッチデータチェック動作を実行して、複数のメモリセルMCの状態を検知する。抵抗変化メモリ装置は、複数のメモリセルMCのうちいずれかの抵抗状態がリセット状態に変化していなかった場合、オートリセット動作を継続する。
オートリセット動作においては、上述のオートセット動作と異なり、最初のオートリセット動作のサイクルを実行する前に、前述のリセット動作と同様のプレリード動作を期間prereadで行う。このプレリード動作の結果に基づいて、低抵抗状態のメモリセルMCのみにリセットパルス印加動作を行う。
まず、時刻rs0において、オートリセット動作が開始される。時刻rs0〜rs7までのパルス印加時間におけるリセット動作波形は、上述の第1の実施の形態のリセット動作波形と同様であり、時刻rs0〜rs7は図14Aに示す時刻rs0〜rs7と対応する。ここで、選択ビット線BL(case1)に接続されたメモリセルMCは1サイクル目のリセットパルス印加動作により、低抵抗状態から高抵抗状態へと遷移したものとする。一方、選択ビット線BL(case2)に接続されたメモリセルMCは1サイクル目のセットパルス印加動作によっても抵抗状態は遷移しなかったものとする。
時刻r0においてリセットベリファイ動作が開始される。リセットベリファイ動作は、上述の第1の実施の形態におけるリード動作と同様の動作を実行することにより行われる。
時刻r0〜r6までのリセットベリファイ動作時間における動作波形は、第1の実施の形態のリード動作波形と同様であり、時刻r0〜r6は図11Aに示す時刻r0〜r6と対応する。時刻r6においてメモリセルMCから読み出されたデータがラッチ回路LTに保持される。ここで、本実施の形態のリセットベリファイ動作では、メモリセルMCの抵抗状態が高抵抗状態に十分に変化しているかを確認するため、通常の読み出し動作の判定電流(Ith)よりも所定値だけ小さいリセットベリファイ電流(Ivfyrs)を流す(図19参照)。すなわち、判定電流をリセットベリファイ電流Ivfyrsとしてセンス動作を行い、ラッチ回路LTにデータを取り込む。
選択ビット線BL(case1)に接続された選択メモリセルMCは、1サイクル目のリセットパルス印加動作後に抵抗状態が高抵抗状態Roffに変化している。そのため、セル電流Icellがリセットベリファイ電流Ivfyrsより小さくなり、センスノードNSENをセンスした差動増幅器22の出力は“L”レベルとなる。リセットベリファイ動作においては、図9のデータ転送回路23はインバータ23a、23bが活性化されるので、ノードGPは“L”レベルとなる。その後、信号STRBnが“L”レベルになると、ラッチ回路LTのノードDCの状態は“L”レベルから“H”レベルへと反転する。選択ビット線BL(case1)に接続されたラッチ回路LTは、1サイクル目のリセットベリファイ動作後に、ノードDCが“H”レベル、ノードDCnが“L”レベルとなっている。この場合、次のサイクルからはデータ制御回路からリセットパルスは出力されなくなる。
一方、選択ビット線BL(case2)に接続された選択メモリセルMCは、1サイクル目のリセットパルス印加動作後も抵抗状態が変化していない。この場合、セル電流Icellはリセットベリファイ電流Ivfyrsより大きく、ノードGPは“H”レベルとなり、ラッチ回路LTのデータを反転させることができない。選択ビット線BL(case2)に接続されたラッチ回路のノードDCには“L”レベル、ノードDCnには“H”レベルが保持される。なお、リセットベリファイ動作時の各ノードの状態が、図14Bに示す表5に示されている。
次に、時刻d2において、ラッチデータチェック回路130の信号LTCHKを“H”レベルとして、ラッチデータチェック回路130におけるデータチェックを開始する。上述のように、複数のメモリセルMCに接続されたラッチ回路LTのノードDCnの状態は、ラッチデータチェック回路130で一括に検知される。
選択ビット線BL(case1)に接続されたラッチ回路LTは、ノードDCが“H”レベル、ノードDCnが“L”レベルとなっている。一方、選択ビット線BL(case2)に接続されたラッチ回路のノードDCには“L”レベル、ノードDCnには“H”レベルが保持されている。ラッチデータチェック回路は、一つでもノードDCnが“H”レベルのものが存在する場合、信号FLGFAIL=“H”レベルを出力するため、時刻d1においてラッチデータチェック回路130の出力信号FLGFAILは“H”レベルとなる。
以下、ラッチデータチェック回路の出力信号FLGFAILが“L”レベルとなるまで、オートリセット動作のサイクルが繰り返される。3サイクル目のリセットパルス印加動作により、選択ビット線BL(case2)に接続されたメモリセルMCは、低抵抗状態から高抵抗状態へと遷移したものとする。
この場合、3サイクル目の時刻d6〜d7のデータチェックにおいて、ラッチデータチェック回路130の出力信号FLGFAILが“L”レベルとなり、全てのメモリセルMCに対するリセット動作が完了したことがチップ外部の回路に出力される。これによりオートリセット動作が終了する。
ここで、本実施の形態のリセットパルス制御回路RSTCTLも、第1及び第2の実施の形態と同様に、リセット動作時において、選択メモリセルMCの抵抗状態が変化した後、リセット電圧印加を自動的に停止することができる。このリセット電圧の印加の停止は、ビット線BLごとに制御することが可能である。そのため、選択ビット線BL(case1)に対するリセットパルス印加動作は、1サイクル目のリセットパルス印加時間中の、タイミングTsrt1において終了している。同様に、選択ビット線BL(case2)に対するリセットパルス印加動作は、3サイクル目のリセットパルス印加時間中の、タイミングTsrt2において終了している。
また、オートリセット動作において、リセット電圧Vresetのステップアップ、リセット電圧Vresetの上限設定、サイクル数の制限、および、オートリセット動作全体のステータス処理などはオートセット動作と同様である。
(第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の効果)
本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLによれば、リセット動作時において、選択メモリセルMCの抵抗状態が変化した後、リセット電圧印加を自動的に停止することができる。このリセット電圧の印加の停止は、ビット線BLごとに制御することが可能である。
複数のメモリセルMCを同時にリセット動作する場合、メモリセルMCの特性にばらつきがあると抵抗状態が変化するタイミングがずれる。複数のメモリセルMCに対して所定の固定された時間だけリセットパルスを印加する動作とすると、早くリセット動作が完了したメモリセルMCが誤セットされる可能性がある。本実施の形態に係るリセットパルス制御回路RSTCTLは、ビット線BL毎にリセット電圧の印加を自動的に停止するため、誤セットされる可能性を低くすることができる。
また、リセット電圧の印加の停止は、ビット線BLごとに制御することが可能であるため、一度リセット動作が終了して抵抗状態が変化したメモリセルMCに対して、再度リセットパルスを印加することがない。そのため、リセットパルス印加動作を繰り返しても、誤セットされる危険を回避することができる。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置は、メモリセルMCのリセット動作後の誤セットの発生を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加等が可能である。例えば、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置には以下のものが含まれる。
(1)整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、
選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路と
を備え、
前記制御回路は、
選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、
所定の期間に前記第1配線又は前記第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路と
を備え、
前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、
前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて前記第1配線への前記第1の電圧の印加を停止する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
(2)前記信号出力回路は、
前記第1配線及び前記第1配線に電気的に接続された配線に流れる電流から前記第2の電流を引くことにより前記第1の電流を決定し、
前記第1の電流と前記参照電流とを比較することにより前記第1の信号を出力する
ことを特徴とする(1)記載の半導体記憶装置。
(3)前記信号出力回路は、
前記第1配線に流れる電流と前記第2の電流に前記参照電流を加えた電流とを比較することにより前記第1の信号を出力する
ことを特徴とする(1)記載の半導体記憶装置。
(4)前記制御回路は、
選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を開始する前に前記選択メモリセルの状態を読み出し、読み出した前記選択メモリセルの状態に基づいて前記第1配線及び前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を制御する
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか記載の半導体記憶装置。
(5)前記可変抵抗素子は、前記第1の電位差により、低抵抗状態から高抵抗状態に変化する
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか記載の半導体記憶装置。
(6)前記制御回路は、
非選択の前記第1配線及び非選択の前記第2配線の交差部に配置された非選択メモリセルに前記第1の電位差よりも小さい第2の電位差の逆方向バイアスがかかるよう、非選択の前記第1配線に前記第2の電圧よりも大きく前記第1の電圧よりも小さいバイアス電圧を印加するか、又は非選択の前記第2配線に前記第1の電圧よりも小さく前記バイアス電圧より大きい第3の電圧を印加する
ことを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか記載の半導体記憶装置。
(7)整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、
選択された複数の前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された複数の選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された複数の前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路と
を備え、
前記制御回路は、
一つの選択された前記第1配線及び一つの選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、
所定の期間に前記第1配線又は第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路と
を備え、
前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、
前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて一つの選択メモリセルに対する電圧の印加を停止する一方、前記第1の信号に基づいて他の選択メモリセルに対する電圧の印加を継続する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
(8)前記制御回路は、
選択された複数の前記第1配線及び選択された前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を開始する前に複数の前記選択メモリセルの状態を読み出し、読み出した前記選択メモリセルの状態に基づいて前記第1配線及び前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を制御する
ことを特徴とする(7)記載の半導体記憶装置。
(9)前記制御回路は、電圧の印加を継続する選択メモリセルに印加する電位差を前記第1の電位差よりも大きくする
ことを特徴とする(7)又は(8)記載の半導体記憶装置。
(10)前記可変抵抗素子は、前記第1の電位差により、低抵抗状態から高抵抗状態に変化する
ことを特徴とする(7)乃至(9)のいずれか記載の半導体記憶装置。
(11)前記制御回路は、
非選択の前記第1配線及び非選択の前記第2配線の交差部に配置された非選択メモリセルに前記第1の電位差よりも小さい第2の電位差の逆方向バイアスがかかるよう、非選択の前記第1配線に前記第2の電圧よりも大きく前記第1の電圧よりも小さいバイアス電圧を印加するか、又は非選択の前記第2配線に前記第1の電圧よりも小さく前記バイアス電圧より大きい第3の電圧を印加する
ことを特徴とする(7)乃至(10)のいずれか記載の半導体記憶装置。
本発明の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイを示す図である。 本発明の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイにおける電圧印加状態を示す図である。 本発明の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイを示す図である。 本発明の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のメモリセルの動作を説明する図である。 セット動作、リセット動作、リード(読み出し)動作においてメモリセルMCに発生する電圧及び電流について説明する図である。 セット動作、リセット動作、リード(読み出し)動作においてメモリセルMCに発生する電圧及び電流について説明する図である。 セット動作、リセット動作、リード(読み出し)動作においてメモリセルMCに発生する電圧及び電流について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置の周辺回路の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態のデータ制御回路の詳細を説明する回路図である。 第1の実施の形態のデータ制御回路の詳細を説明する回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるリード動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるリード動作を説明する図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるセット動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるセット動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるセット動作を説明する図である。 比較例の抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作を説明する図である。 第2の実施の形態のデータ制御回路20の詳細を説明する回路図である。 第2の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作を説明するタイミングチャートである。 第3の実施の形態のラッチデータチェック回路の詳細を説明する回路図である。 第3の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるオートセット動作を説明するタイミングチャートである。 第3の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるベリファイ電流を説明する図である。 第3の実施の形態の抵抗変化メモリ装置におけるオートリセット動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
4・・・ビット線選択トランジスタ、 5・・・ワード線選択トランジスタ、 6、7・・・非選択電圧供給トランジスタ 20・・・データ制御回路、 60・・・カラムデコーダ、 70・・・非選択ビット線駆動回路、 80・・・グローバルロウデコーダ、 90・・・ローカルロウデコーダ、 100・・・メモリセルアレイ、 110・・・非選択ワード線駆動回路、 120・・・マットデコーダ、 130・・・ラッチデータチェック回路、 140・・・アドレスレジスタ、 150・・・データ入出力バッファ、 160・・・制御回路、 170・・・電圧生成回路、 180・・・ステータス回路、 Di・・・ダイオード、 VR・・・抵抗変化素子、 MC・・・メモリセル、 MAT・・・メモリマット、 BL・・・ビット線、 WL・・・ワード線、 SA・・・センスアンプ、 CM・・・カレントミラー回路、 LT・・・ラッチ回路、 CTRL・・・電圧制御回路、 VRSTC・・・リセット電圧設定回路、 IMEM・・・電流保持回路、 SOUT・・・信号出力回路。

Claims (5)

  1. 整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、
    選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路と
    を備え、
    前記制御回路は、
    選択された前記第1配線及び選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、
    所定の期間に前記第1配線又は前記第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路と
    を備え、
    前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、
    前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて前記第1配線への前記第1の電圧の印加を停止する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記信号出力回路は、
    前記第1配線及び前記第1配線に電気的に接続された配線に流れる電流から前記第2の電流を引くことにより前記第1の電流を決定し、
    前記第1の電流と前記参照電流とを比較することにより前記第1の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記信号出力回路は、
    前記第1配線に流れる電流と前記第2の電流に前記参照電流を加えた電流とを比較することにより前記第1の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 整流素子と可変抵抗素子とを直列接続してなるメモリセルが複数の第1配線及び複数の第2配線の交差部に配置されたメモリセルアレイと、
    選択された複数の前記第1配線及び選択された前記第2配線の交差部に配置された複数の選択メモリセルに第1の電位差がかかるよう、選択された複数の前記第1配線に第1の電圧を印加するとともに選択された前記第2配線に第2の電圧を印加する制御回路と
    を備え、
    前記制御回路は、
    一つの選択された前記第1配線及び一つの選択された前記第2配線を介して前記選択メモリセルに流れる第1の電流と参照電流とに基づいて第1の信号を出力する信号出力回路と、
    所定の期間に前記第1配線又は第1配線と電気的に接続された配線に流れる第2の電流を保持する電流保持回路と
    を備え、
    前記信号出力回路は、前記電流保持回路により保持された前記第2の電流に基づいて前記第1の電流を決定し、
    前記制御回路は、前記第1の信号に基づいて一つの選択メモリセルに対する電圧の印加を停止する一方、前記第1の信号に基づいて他の選択メモリセルに対する電圧の印加を継続する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 前記制御回路は、
    選択された複数の前記第1配線及び選択された前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を開始する前に複数の前記選択メモリセルの状態を読み出し、読み出した前記選択メモリセルの状態に基づいて前記第1配線及び前記第2配線への前記第1の電圧及び前記第2の電圧の印加を制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
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