JP5127283B2 - 酸性染毛料 - Google Patents

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Description

本発明は、酸性染毛料に関する。より詳しくは、毛髪に対する付着性および染色性に優れ、毛髪に塗布した際に垂れ落ちが少なく、保存安定性も良好な酸性染毛料に関する。
毛髪を染色するために用いられる酸性染毛料は、染料、浸透剤、および染料とのイオン結合を促進させるために毛髪をプラスに帯電させるためのpH調整用の酸を主成分としており、さらに染毛料を頭髪に塗布した際に、該染毛料の垂れ落ちを防止するために増粘剤を配合している。一般に、酸性染毛料の染毛効果をあげるためには、pHを1.5〜4.5の酸性側に調整されるが、このような酸性条件下で使用できる増粘剤の種類は、経時安定性の点でかなり限られている。
従来より、増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを含む酸性染毛料が多く用いられているが、毛髪の塗布時における垂れ落ちを抑制する効果はあるものの、染毛後に毛髪の感触が低下するという問題が生じていた。
そこで、本出願人によって、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物を増粘剤として配合した毛髪用酸性染毛料組成物が提案されている(特許文献1参照)。これによれば、幅広い酸性領域においても安定した増粘性を有することから、毛髪への付着性に優れ、塗布した際における垂れ落ちや糸引きがなく、染毛後の毛髪の感触が良好であり、かつ保存安定性にも優れた染毛料組成物を提供することができる。
しかしながら、該組成物は上記共重合物を増粘剤として単独で配合するもので、経時的に粘度が低下することは避けがたく、保存安定性にはさらなる改良の余地が残されていた。また、毛髪の塗布時における垂れ落ちを抑制できる程度の粘性を有しているものの、毛髪の根元に塗布した際には毛先の方へ染毛料が縮んでいく傾向にあり、毛髪の根元を充分に染毛しにくいという問題点があった。
特開2002−226334号公報
本発明は、上記のような課題を解決し、毛髪に対する付着性および染色性に優れながら保存安定性および毛髪塗布時における垂れ落ち抑制効果にも優れた酸性染毛料を提供し、さらには毛髪の根元に対する付着性および染色性にも優れた酸性染毛料を提供することを目的としている。
本発明者は、上記課題に鑑みて鋭意研究した結果、特定の量の2種の増粘剤を配合することで、上記課題を解決することができることを見出し、さらに特定の量のノニオン界面活性剤を配合することで、酸性染毛料の特性をさらに向上させることができることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の酸性染毛料は、染料、浸透剤および酸を含む酸性染毛料において、酸性染毛料全量100重量%中、
アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物(A)を1〜5重量%、
カルボキシビニルポリマー(B)を1〜5重量%の量で含有することを特徴としている。
前記共重合物(A)100重量部に対し、前記カルボキシビニルポリマー(B)を20〜500重量部の量で配合するのが好ましい。
また、前記酸性染毛料全量100重量%中、前記共重合物(A)を1〜5重量%、
前記カルボキシビニルポリマー(B)を1〜5重量%、
ノニオン界面活性剤(C)を0.2〜5重量%の量で含有してもよい。
前記共重合物(A)100重量部に対し、前記ノニオン界面活性剤(C)を4〜500重量部の量で配合するのが好ましく、該ノニオン界面活性剤(C)は、平均重合数6以上の酸化エチレン基、または平均重合数の総和が6以上である酸化エチレン基および酸化プロピレン基からなるのが望ましい。
前記酸性染毛料全量100重量%中、さらにキレート剤(D)を0.01〜2重量%の量で含有していてもよい。
本発明の酸性染毛料は、2種の増粘剤を配合することで適度な粘性を有するため、毛髪に塗布した際の垂れ落ちが少なく、毛髪への付着性が良好であるとともに染色性が高く、保存安定性に優れるので、粘性が経時変化しにくく、上記特性を維持することができる。
さらに、本発明の酸性染毛料は、その適度な粘性を有することにより、毛髪の根元への付着性および染色性にも優れる。
以下、本発明の酸性染毛料について具体的に説明する。
本発明の酸性染毛料は、染料、浸透剤および酸を含む酸性染毛料において、酸性染毛料全量100重量%中、
アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物(A)を1〜5重量%、
カルボキシビニルポリマー(B)を1〜5重量%の量で含有することを特徴としている。
<アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物(A)>
本発明で用いられる共重合物は、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物(A)(以下、「共重合物(A)」ともいう)であり、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーは、以下の統計学的構造に相当する実験式[C7162SO4n[C69NO]mを有する。
Figure 0005127283
共重合物(A)は、具体的には、上記アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマー92重量%以上、t−ブタノール1.5〜3.0重量%、および水7.0重量%以下で構成される共重合物である。
このように共重合物(A)は、親水性基としてスルホン酸塩が導入されているアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなるため、幅広い酸性領域においても安定した増粘性を提供することができ、本発明の酸性染毛料に対して優れた保存安定性を付与することができる。したがって、後述する安定剤の量を大幅に低減することもできる。
共重合物(A)の粘度は、48,000〜80,000mPa・s程度であり、該共重合物を水に溶解し、1重量%の水溶液としたときのpHは、約4.0〜6.0を示す。共重合物(A)は、ドイツ国クラリアント社により開発された増粘剤であり、たとえば、市販品AristoflexAVC(商品名、ドイツ国クラリアント社製)として入手可能である。
本発明で用いられる共重合物(A)は、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、1〜5重量%、好ましくは1.5〜3.0重量%の量で含有されていることが望ましい。上記量で配合されていると、充分な粘度が得られるため、付着性もよく、垂れ落ちなどの問題も発生せず、また、毛髪の流動性もよいため、毛髪に良好な感触を与える。
<カルボキシビニルポリマー(B)>
本発明で用いられるカルボキシビニルポリマー(B)は、(メタ)アクリル酸から得られるポリマーであり、例えば下記式に表される構成単位を有するポリマーである。
Figure 0005127283
カルボキシポリマー(B)は、酸性高分子化合物に該当し、ノニオン活性剤などのヒドロキシ供与体と水素結合を形成することにより、乳化物を安定化させる効果を有する。また、共重合物(A)とともに本発明の酸性染毛料において、増粘剤としての働きを有する。カルボキシポリマー(B)としては、化粧料用として用いられるカルボキシビニルポリマーであれば特に限定されないが、たとえば、市販品カーボポール934、カーボポール940、カーボポール941(商品名、BF Goodrich製)が挙げられる。なかでもカーボポール934が好ましい。
本発明で用いられるカルボキシビニルポリマーは、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、1〜5重量%、好ましくは1.5〜3.0重量%の量で含有されていることが望ましい。上記量で配合されていると、充分な粘度が得られるため、付着性もよく、垂れ落ちなどの問題も発生せず、また、毛髪の流動性もよいため、毛髪に良好な感触を与える。また増粘剤として、カルボキシビニルポリマーと共重合物(A)とを組み合わせて配合することにより、それぞれを単品で配合した酸性染毛料に比べ、より保存安定性に優れた酸性染毛料が実現できる。さらに毛髪に塗布した際における垂れ落ちを抑制できるだけでなく、毛髪の根元への付着性を高める適度な粘性を有することができるので、毛髪の根元に対する染色性をも強化することができる。
また、前記共重合物(A)100重量部に対し、前記カルボキシビニルポリマー(B)を20〜500重量部、好ましくは50〜200重量部の量で配合するのが好ましい。
<ノニオン界面活性剤(C)>
本発明の酸性染毛料にはさらにノニオン界面活性剤(C)を含有するのが好ましい。ノニオン界面活性剤(C)としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルなどが挙げられ、なかでも酸化エチレン基の平均重合数が6以上であるポリオキシエチレンオレイルエーテルまたはポリオキシエチレンラウリルエーテル、あるいは酸化エチレン基の平均重合数と酸化プロピレン基の平均重合数との総和が6以上であるブロック型非イオン界面活性剤のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルが好ましい。
具体的には、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテルが挙げられ、なかでもポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテルがより好ましい。
これらのノニオン界面活性剤(C)を配合すると、染毛料自体の縮みにより毛髪の根元に塗布された該染毛料が毛先の方へ引っ張られるという現象をさらに抑制し、該染毛料の毛髪の根元に対する付着性を向上させることができる。すなわち、本発明によれば、適度な粘性を保持しつつ、毛髪の根元の染色性により優れた効果を奏する酸性染毛料を実現することができる。したがって、毛髪の根元の染色不足を補うために染毛料を再度重ね塗りする必要がなく、また毛髪の根元部分だけに塗布することで、根元部分や生え際だけの染色にも対応することができる。
このようなノニオン界面活性剤(C)の含有量は、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、0.2〜5重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%の量であるのが望ましい。
さらに前記共重合物(A)100重量部に対し、前記ノニオン界面活性剤(C)を4〜500重量部、好ましくは10〜300重量部、より好ましくは20〜200重量部の量で配合するのが望ましい。
<キレート剤(D)>
本発明の酸性染毛料にはさらにキレート剤(D)を含有するのが好ましい。キレート剤(D)としては、例えば、有機酸や無機酸のナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの
塩類が挙げられるが、経時変化に伴って結晶化が進行することなく、染毛後の色落ちを促進させないものが好ましい。具体的には、ヒドロキシエチルエチレンジ三酢酸ナトリウム塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、フィチン酸、エチドロン酸などが挙げられる。なかでも、ヒドロキシエチルエチレンジ三酢酸ナトリウム塩が好ましい。
これらキレート剤(D)を配合することによって、本発明の酸性染毛料に緩衝能を付与し、経時変化に伴うpH変化を抑制するとともに、染毛料の粘度を安定化させることができ、該染毛料全体としての保存安定性をさらに高めることができる。
このようなキレート剤(D)の含有量は、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、0.01〜2重量%の量であるのが望ましい。
<染料>
本発明に用いられる染料としては、酸性染料が望ましく、具体的には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、褐色201号、黒色401号などが挙げられ、この他「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料であればいずれも使用することができる。
このような酸性染料は、所望の色調を提供するために、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、酸性染料の配合量は、特に制限するものではないが、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、0.05〜3.0重量%の量であるのが好ましい。0.05重量%未満では染色が不十分であり、3.0重量%を超えても染色性の向上はあるが、皮膚への付着性および色落ちが激しく、経済的にも問題となる。
<浸透剤>
浸透剤は、酸性染料を毛髪中に浸透させることを目的として配合するものであり、具体的には、ベンジルアルコール、炭酸エチレン、2−ベンジルオキシエタノール、ブタノール、炭酸プロピレン、n−メチルピロリドン、アセトンおよびアセトフェノンなどが挙げられる。なかでも、ベンジルアルコールが好ましい。これらの浸透剤は1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
このような浸透剤の含有量は、特に制限するものではないが、本発明の酸性染毛料全量100重量%中、1〜10重量%、好ましくは4〜8重量%の量で配合されるのが望ましい。1重量%未満では酸性染料を毛髪中に充分浸透させることができず、そのため酸性染料の染着力が低下する恐れがあり、10重量%を超えると皮膚刺激性が強くなる恐れがある。
<酸>
本発明に使用される酸としては、例えば、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸などの有機酸;リン酸、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸;を挙げることができる。
これらの酸は、本発明の酸性染毛料のpHを1.5〜4.0に調整するのに必要な量で
用いられる。このpH領域に調整する場合、必要に応じて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリを使用することができる。一般に、pHが1.5より低いと染料の安定性や皮膚への刺激の面から好ましくなく、4.0より大きいと充分な染毛力が得られないことがある。
<安定化剤>
安定化剤は、極性の低い浸透剤と極性の高い水を含有した状態で、各種の剤型を安定に保持することを目的として配合されるものであり、具体的な例として、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、プロピレングリコール、2−フェニルエチルアルコール、ケイ皮アルコール、フェニルプロパノール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、2−ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコールなどの一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール;などの各種アルコール類、N−メチルピロリドンなどのN−アルキルピロリドン類等が挙げられるが、このなかでも特にエチルアルコールが好ましい。
浸透剤としてベンジルアルコールを使用する場合、これら安定化剤の配合量は、ベンジルアルコール100重量部に対して50〜500重量部、好ましくは100〜250重量部、さらに好ましくは120〜170重量部の量であるのが望ましい。
このように、安定化剤を上記のような広い範囲の配合量で使用しても、染色性、垂れ落ち、染色後の髪の感触などにおいて好ましい効果を得ることができる。すなわち、安定化剤の配合量は、一般に、多くなるほど、ベンジルアルコールの毛髪への浸透が阻害され、染毛効果が充分に発揮されにくい傾向にある。また、安定化剤の量があまり少ないと、ベンジルアルコールと水とが充分溶解または分散せず、酸性染毛料の安定性が保てないため、従来、安定化剤の配合量としては、通常、ベンジルアルコール100重量部に対し、200〜300重量部の量であった。これに対し、本発明によれば、共重合物(A)を配合することで酸性染毛料の安定性を向上させることができ、安定化剤の量を大幅に減少させることが可能となるため、浸透剤による酸性染料の毛髪中への浸透が充分に進み、染着力が向上し、長期保存中においても急激な粘度低下がなく、安定性の良い酸性染毛料を得ることができる。
また、浸透剤としてベンジルアルコール以外の化合物を使用する場合には、適宜配合量を選択することにより、本発明の酸性染毛料を調製することができる。
<水>
本発明の酸性染毛料は、水または水を主剤とする媒体中に上記成分を溶解または分散させることにより調製される。水としては、通常精製水が使用され、水の配合量としては、特に制限されるものではないが、酸性染毛料全量100重量%中、35〜90重量%の量で配合するのが好ましい。
<その他の添加剤>
本発明の酸性染毛料には、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて共重合物(A)およびカルボキシビニルポリマー(B)以外の増粘剤、シリコーン類、油性成分、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、カチオン性高分子化合物、噴射剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤および保湿剤などの公知の化粧品成分を適宜配合することができる。
共重合物(A)およびカルボキシビニルポリマー(B)以外の増粘剤としては、たとえば、アラビアゴム、カヤラガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マ
ルメロ)、カゼイン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ジアルキルジメチルアンムニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、デキストリン、ローストビーンガム、カラギーナン、珪酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ポリアクリル酸アミドなどが挙げられる。これらの増粘剤は、1種単独で、または2種以上を組合わせて用いることができる。
本発明に使用されるシリコーン類としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコ
キシ変性シリコーンなどが挙げられる。シリコーン類はコンディショニング効果を有するため、これらを配合することによって、該染毛料に良好な質感を付与することができる。
本発明に用いることのできる油性成分としては、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタンワックス、セレシン、プリスタンなどの炭化水素;オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボガド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油などの油脂;ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリンなどのロウ類;などが挙げられ、これらの油性成分は、1種単独で、または2種以上を組合わせて用いることができる。
本発明に使用できる高級アルコールとしては、たとえば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコールなどが挙げられる。
本発明に使用できる高級脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸などが挙げられる。
本発明に使用できるエステル類として、たとえば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体などが挙げられる。
本発明に使用できるカチオン性高分子化合物として、たとえば、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドなどのカチオン化セルロース;ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体のカチオン化物などの第4級ポリビニルピロリドン誘導体;ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重合体などのジアリル第4級アンモニウム塩重合物誘導
体;およびカチオン化グアーガム等を挙げることができる。
<剤型および製造方法>
本発明の酸性染毛料の剤型は、特に制限はないが、たとえばジェル状、クリーム状、ジェルクリーム状、泡末状などの種々の形態をとることができるが、使いやすさの点等からジェルクリーム状が好ましい。この剤型であると、ベンジルアルコールのような浸透剤を酸性染毛料中において完全に溶解することなく分散させることができ、酸性染毛料の染色力低下を抑制することが可能となる。また、毛髪に塗布した際にも、酸性染毛料の伸びがよく、毛髪にからみやすいので、毛髪の根元にも充分に酸性染毛料を行き渡らせることができる。
本発明の酸性染毛料は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解等することによって製造することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
専門テスター(美容師)により各評価項目につき、以下の基準に基づいて評価を行った。
≪垂れ落ち試験≫
実施例および比較例で得られた染毛料を、カップに入れ、その薬剤をコームで取る。そして髪の毛に塗布したときの垂れ落ちを目視により、以下の点数による基準で評価した。
5 : 全く垂れ落ちしない
4 : 少ししか垂れ落ちない
3 : 時々垂れ落ちる
2 : 垂れ落ちる
1 : 垂れ落ちが激しく、商品となり得ない
≪保存安定性試験≫
実施例および比較例で得られた染毛料を、40℃の恒温槽に6ヶ月保存し、保存前後の粘度を目視により、以下の点数による基準で評価した。
5 : 保存前の粘度とほとんど変わらなかった
4 : やや粘度が低下した
3 : 粘度が低下した
2 : 層の分離はみられないが、かなり粘度が低下した
1 : 粘度が低下し、二層となり上層は液体となり、商品となり得ない
≪根元への付着性≫
白髪混じりの人に、実施例および比較例で得られた染毛料を根元に塗布し、10分後の付着性を目視により、以下の点数による基準で評価した。
5 : 根元へ薬剤がしっかり付着している
4 : ほとんど根元付近まで薬剤が付着している
3 : 根元付近へ薬剤が付着している
2 : やや根元から離れて薬剤が付着している
1 : 根元に薬剤はついていない
≪根元への染色性試験≫
白髪混じりの人に、実施例および比較例で得られた染毛料を均一に塗布し、45℃、約15分放置後、さらに室温(約25℃)で5分間放置し温湯で充分洗浄した。その後、シ
ャンプー洗浄および水洗し、ドライヤーで乾燥して根元の染色性を目視により、以下の点数による基準で評価した。
5 : 濃く、しっかり染まっている
4 : しっかり染まっている
3 : 染まっている
2 : やや根元部分が浮いて、染まっていないように見える
1 : 根元部分が浮いていて、染まっていない。
[実施例1]
表1に示した成分および割合に従い、まず、精製水に染料以外の成分を加えて攪拌混合し、これに染料を加えてさらに攪拌した後、水酸化ナトリウムによりpHを2.7に調整し、酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表1に示す。
[実施例2〜8]
表1に示した成分および割合に従い、2種の増粘剤(AristoflexAVC、カルボキシビニルポリマー)の配合量を変えた以外は、実施例1と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表1に示す。
[比較例1〜4]
表1に示した成分および割合に従い、2種の増粘剤(AristoflexAVC、カルボキシビニルポリマー)の配合量を変えた以外は、実施例1と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表1に示す。
Figure 0005127283
[実施例9]
表2に示した成分および割合に従い、ノニオン界面活性剤を配合した。まず、精製水に染料以外の成分を加えて攪拌混合し、これに染料を加えてさらに攪拌した後、水酸化ナトリウムによりpHを2.7に調整し、酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表2に示す。
[実施例10〜13]
表2に示した成分および割合に従い、実施例9で用いたノニオン界面活性剤の配合量を変更した以外は、実施例9と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表2に示す。
[実施例14〜17]
表2に示した成分および割合に従い、ノニオン界面活性剤の種類を変更した以外は、実施例9と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従
い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表2に示す。
[実施例18〜23]
表2に示した成分および割合に従い、実施例9と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表2に示す。
[実施例24〜28]
表2に示した成分および割合に従い、さらにキレート剤を配合した以外は、実施例9と同様にして酸性染毛料を得た。得られた酸性染毛料を用いて、上記試験方法に従い試験を行い、上記基準に基づき評価を行なった。結果を表2に示す。
Figure 0005127283

Claims (6)

  1. 染料、浸透剤および酸を含む酸性染毛料において、酸性染毛料全量100重量%中、
    アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドンコポリマーからなる共重合物(A)を1〜5重量%、
    カルボキシビニルポリマー(B)を1〜5重量%の量で含有することを特徴とする酸性染毛料。
  2. 前記共重合物(A)100重量部に対し、前記カルボキシビニルポリマー(B)を20〜500重量部の量で配合することを特徴とする請求項1に記載の酸性染毛料。
  3. 前記酸性染毛料全量100重量%中、さらにノニオン界面活性剤(C)を0.2〜5重量%の量で含有することを特徴とする請求項1または2に記載の酸性染毛料。
  4. 前記共重合物(A)100重量部に対し、前記ノニオン界面活性剤(C)を4〜500重量部の量で配合することを特徴とする請求項3に記載の酸性染毛料。
  5. 前記ノニオン界面活性剤(C)が、平均重合数6以上の酸化エチレン基、または平均重合数の総和が6以上である酸化エチレン基および酸化プロピレン基からなることを特徴とする請求項3または4に記載の酸性染毛料。
  6. 前記酸性染毛料全量100重量%中、さらにキレート剤(D)を0.01〜2重量%の量で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の酸性染毛料。
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