JP5125916B2 - 受信装置および通信制御方法 - Google Patents

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Description

本件は受信装置および通信制御方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの移動通信システムが広く利用されている。移動通信システムにおいて、携帯電話機や携帯情報端末などの移動局は、パス検出により無線基地局から移動局への各パスの受信タイミング(パスタイミング)を検出する。移動局は、検出したパスタイミングに基づいて受信信号の復調・復号を行うことができる。パス検出では、時間軸上の区間を定義したウィンドウを設定し、ウィンドウが示す区間内で受信信号に対し検出処理を行うことが考えられる。
ところで、移動局には、通信を行っていない待ち受け期間中、間欠受信モードで動作するものがある。間欠受信モードでは、パス検出を含む受信処理の停止(スリープ)と再開(ウェイクアップ)とが繰り返される。移動局は、ウェイクアップすると、受信信号に基づいて自局宛ての通信の有無を判断する。自局宛ての通信がないと判断すると再びスリープし、自局宛ての通信があると判断すると間欠受信モードを解除する。間欠的に受信処理を停止することで、移動局の省電力化が図られる。
ここで、スリープ期間の経過後は、スリープ前と比べてパスタイミングが大きくずれている場合がある。そのため、スリープ前のウィンドウの位置のままでパス検出を行うと、検出処理に失敗する可能性がある。このようなパス検出の問題に関し、過去に検出されたパスタイミングの重心の変化に応じて、ウィンドウ幅を予め広げておく方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。また、スリープ期間の経過後は、パス検出を省略し、複数のタイミングで受信信号を復調する方法が考えられている(例えば、特許文献2参照)。また、移動局が高速移動しているときは、スリープを行わないかスリープ期間を通常よりも短くする方法が考えられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−40613号公報 特開2005−73102号公報 特開2007−174329号公報
しかし、上記特許文献1〜3に記載の方法では、受信処理が非効率的になるという問題がある。例えば、特許文献1に記載の方法では、パス検出の区間が広くなるため検出処理の負荷が増大する。特許文献2に記載の方法では、複数のタイミングでの復調処理を並列に行うため回路規模が増大する。特許文献3に記載の方法では、スリープ期間が短くなるため間欠受信により得られる省電力効果が小さくなる。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、間欠受信中のパス検出を効率的に実行することができる受信装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、パス検出を含む受信処理を間欠的に停止することが可能な受信装置が提供される。この受信装置は、制御部とパス検出部とを有する。制御部は、受信停止前の受信装置の移動速度に基づいて無線基地局との間の距離の変化に応じた伝搬遅延の変化に相当する伝搬遅延補正量と、受信停止前の受信信号から求めたドップラ周波数偏差に応じたドップラ効果に相当するドップラ効果補正量とを求め、伝搬遅延補正量とドップラ効果補正量とからシフト量を求め、パス検出を行う区間を示す所定の時間幅のウィンドウを受信停止前の位置からシフトさせる。パス検出部は、受信停止期間の経過後、制御部によりシフトされた後のウィンドウが示す区間内で受信信号に対しパス検出を行う。
また、上記課題を解決するために、パス検出を含む受信処理を間欠的に停止することが可能な受信装置の通信制御方法が提供される。この通信制御方法では、受信停止前の受信装置の移動速度に基づいて無線基地局との間の距離の変化に応じた伝搬遅延の変化に相当する伝搬遅延補正量と、受信停止前の受信信号から求めたドップラ周波数偏差に応じたドップラ効果に相当するドップラ効果補正量とを求め、伝搬遅延補正量とドップラ効果補正量とからシフト量を求め、パス検出を行う区間を示す所定の時間幅のウィンドウを受信停止前の位置からシフトさせる。また、受信停止期間の経過後、シフトされた後のウィンドウが示す区間内で受信信号に対しパス検出を行う。
上記受信装置および通信制御方法によれば、間欠受信中のパス検出を効率的に実行することができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、受信装置を示す図である。図1に示す受信装置1は、間欠受信モードの機能、すなわち、パス検出を含む受信処理を間欠的に停止することができる機能を備えている。受信装置1は、パス検出部1aおよび制御部1bを有する。
パス検出部1aは、受信処理の実行中、受信信号に対しパス検出を行う。パス検出の対象とする区間は、所定の時間幅のウィンドウ1cによって示される区間である。ウィンドウ1cの位置は、制御部1bによって補正されることがある。一方、受信停止期間では、パス検出も停止する。
制御部1bは、受信停止期間の経過後にパス検出部1aがパス検出を再開する際のウィンドウ1cの位置を制御する。具体的には、制御部1bは、受信停止前の受信装置1の移動状況に応じて、ウィンドウ1cを受信停止前(例えば、受信停止直前)の位置から時間方向にシフトさせる。シフト後のウィンドウ1cの位置が、パス検出の再開時のウィンドウ1cの位置となる。
例えば、制御部1bは、受信停止前の受信装置1の移動速度を求め、移動速度に基づいてウィンドウ1cのシフト量を算出することができる。移動速度を求める方法としては、受信信号に含まれる既知信号からドップラ周波数偏差を特定し、ドップラ周波数偏差から移動速度を推定する方法が考えられる。また、GPS(Global Positioning System)により測定された受信装置1の現在位置を取得し、現在位置の変化量から移動速度を求める方法も考えられる。
また、制御部1bは、受信停止前の受信装置1の無線基地局(図示せず)に対する移動方向を求め、移動方向に基づいてウィンドウ1cのシフト方向を決定することができる。例えば、受信装置1が無線基地局に近づいている場合、ウィンドウ1cを時間の早い方向にシフトし、無線基地局から遠ざかっている場合、ウィンドウ1cを時間の遅い方向にシフトする。移動方向を求める方法としては、受信信号の受信レベルを取得し、受信レベルの増減から移動方向を推定する方法が考えられる。また、GPSにより測定された受信装置1の現在位置を取得し、現在位置の変化から移動方向を求める方法も考えられる。
なお、ウィンドウ1cのシフトは、受信停止前(例えば、受信停止直前)に行ってもよいし、受信再開後(例えば、受信再開直後)に行ってもよい。例えば、受信停止前にシフト後のウィンドウ位置をメモリに保存しておき、受信再開後はメモリに保存されたウィンドウ位置でパス検出を開始する方法が考えられる。また、受信停止前のウィンドウ位置からのシフト量をメモリに保存しておき、受信再開後は受信停止前のウィンドウ位置をメモリに保存されたシフト量に基づいて補正してからパス検出を開始する方法も考えられる。
このような受信装置1によれば、パス検出部1aにより、所定の時間幅のウィンドウ1cが示す区間内で受信信号に対しパス検出が行われる。また、制御部1bにより、受信停止前の受信装置1の移動状況(例えば、移動速度や無線基地局に対する移動方向)に応じて、ウィンドウ1cが受信停止前の位置からシフトされる。受信停止期間の経過後は、制御部1bによってシフトされた後のウィンドウ1cの位置に基づいて、パス検出部1aによりパス検出が行われる。
これにより、間欠受信中のパス検出を効率的に実行することができる。すなわち、受信装置1は、パス検出の再開時のために、ウィンドウ1cの位置を適切に補正しておくことができる。このため、受信装置1が高速移動している場合など、受信処理の停止期間中にパスタイミングが大きく変化することがあっても、パス検出の再開時に適切なタイミングで検出処理を行うことができる。すなわち、パスタイミングがウィンドウ1cの区間外に移動してパス検出に失敗する確率を低減することができる。また、ウィンドウ幅を広げる方法や受信停止期間を短くする方法と比べて、消費電力や回路規模を抑制することも可能となる。
以下、上記受信装置1の機能を無線通信システムの移動局に適用した場合について説明する。例えば、以下に述べる無線通信システムはセルラ方式の携帯電話システムとして実現することができ、移動局は携帯電話機として実現することができる。ただし、無線LANなど、他の種類の無線通信システムとして実現することも可能である。
[第1の実施の形態]
図2は、無線通信システムを示す図である。第1の実施の形態に係る無線通信システムは、移動局10および無線基地局20を有する。なお、第1の実施の形態では、通信方式として符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)を用いた場合を想定している。
移動局10は、無線基地局20のセル範囲内で、無線基地局20と無線通信を行うことができる通信端末装置である。移動局10は、間欠受信機能を備えている。すなわち、移動局10は、通信を行っていない待ち受け期間中は、自局宛ての通信が発生するまでスリープとウェイクアップとを繰り返す。自局宛ての通信の有無は、ウェイクアップした際に無線基地局20から受信する信号に基づいて判断する。
無線基地局20は、移動局10と無線通信を行うことができる無線通信装置である。無線基地局20は、移動局10宛ての通信が発生すると、移動局10の識別子を含む信号をセル内に無線送信する。なお、無線基地局20は、移動局10がウェイクアップするタイミングを予め指定することもできる。その場合、無線基地局20は、例えば、移動局10がウェイクアップするタイミングに合わせて移動局10の識別子を含む信号を送信する。
図3は、第1の実施の形態の移動局を示すブロック図である。移動局10は、アンテナ共用器11、受信部12、送信部13、電源制御部14およびタイマ部15を有する。なお、図3では、移動局10が有するモジュールのうち、間欠受信機能に関するモジュールを中心に記載し、その他のモジュールについては必要に応じて記載を省略している。
アンテナ共用器11は、移動局10が備えるアンテナを受信・送信兼用とするために、受信信号と送信信号とを分離する。具体的には、アンテナ共用器11は、アンテナから取得した受信信号を、受信部12に出力する。また、送信部13から取得した送信信号を、アンテナに無線出力させる。アンテナ共用器11は、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)を用いて受信信号と送信信号とを分離することが可能である。なお、移動局10では、アンテナを受信・送信兼用としたが、受信用アンテナと送信用アンテナとを別個に設けてもよい。
受信部12は、アンテナ共用器11から取得した受信信号に対して復調・復号を行う。第1の実施の形態では通信方式としてCDMA方式を用いており、受信部12は受信信号を逆拡散して復調する。受信部12は、RF(Radio Frequency)部121、A/D(Analog to Digital)変換部122、AGC(Auto Gain Control)部123、セル検出部124、パス検出部125、逆拡散部126、同期検波部127、RAKE合成部127a、復号部128およびパス検出制御部129を有する。なお、図1のパス検出部1aは、パス検出部125に対応し、図1の制御部1bは、パス検出制御部129に対応する。
RF部121は、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)や周波数変換器、BPFを用いて、高周波数帯の無線信号を低周波数帯のベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する。そして、RF部121は、得られたベースバンド信号をA/D変換部122に出力する。
A/D変換部122は、RF部121から取得したベースバンド信号を、デジタルベースバンド信号に変換する。そして、A/D変換部122は、得られたデジタルベースバンド信号を、AGC部123に出力する。
AGC部123は、A/D変換部122から取得したデジタルベースバンド信号の利得制御を行う。すなわち、AGC部123は、信号レベルを検出し、信号レベルに応じた増幅率でデジタルベースバンド信号を増幅する。そして、AGC部123は、得られたデジタル信号を、セル検出部124、パス検出部125および逆拡散部126に出力する。
セル検出部124は、AGC部123から利得調整後のデジタル信号(ここでは、単に受信信号という)を取得し、セル検出(セルサーチ)を行う。具体的には、セル検出部124は、受信信号に含まれるパイロット信号に対し、拡散コードの候補それぞれを用いて逆拡散を行う。そして、逆拡散により得られる相関値から、アクセス可能なセルおよびそのセルで用いられている拡散コード番号を特定する。その後、セル検出部124は、特定した拡散コード番号をパス検出部125に通知する。
パス検出部125は、AGC部123から受信信号を取得し、パス検出(パスサーチ)を行う。具体的には、パス検出部125は、受信信号に含まれるパイロット信号に対し、セル検出部124から通知された番号に対応する拡散コードを用いて逆拡散を行う。このとき、設定されているウィンドウの範囲内で、タイミングをずらしながら逆拡散を行う。これにより、先行波や遅延波の各パスタイミングが特定される。そして、パス検出部125は、拡散コード番号、パス数および各パスの遅延量を逆拡散部126に通知する。
ここで、パス検出部125がパス検出を行う際のウィンドウの位置は、パス検出結果に応じて適宜補正される。また、移動局10が間欠受信を行う場合、スリープ前にウィンドウの位置が予測補正され、予測補正後の位置がウェイクアップ後にパス検出を行う際のウィンドウの位置として設定される。パス検出部125の詳細は、後で説明する。
逆拡散部126は、AGC部123から取得した受信信号に対し、パス毎の逆拡散を行う。すなわち、逆拡散部126は、パス検出部125から通知された番号に対応する拡散コードを用いて、パス検出部125から通知されたパス数および各パスの遅延量に応じたタイミングで逆拡散を行う。そして、逆拡散部126は、逆拡散により得られたパス毎の復調信号を、同期検波部127に出力する。
同期検波部127は、逆拡散部126から取得したパス毎の復調信号に対し、チャネル推定およびチャネル補償を行う。具体的には、同期検波部127は、復調信号に含まれる既知のパイロット信号(例えば、共通パイロットチャネルの信号)を用いて、フェージングなど伝搬路から受ける影響による位相回転量(位相差)を推定する。そして、推定した位相差に応じて、各チャネルの補償を行う。その後、同期検波部127は、補償後の復調信号をRAKE合成部127aに出力する。
RAKE合成部127aは、同期検波部127から取得したパス毎の復調信号を合成する。RAKE合成では、パスに応じて復調信号を重みづけしてもよい。そして、RAKE合成部127aは、合成後の復調信号を復号部128に出力する。
復号部128は、RAKE合成部127aから取得した復調信号を復号する。用いる符号化方式は、例えば、移動局10と無線基地局20との間で予め合意しておく。復号部128は、復号済みのデータを当該データを処理するモジュール(図示せず)に出力する。
パス検出制御部129は、移動局10が間欠受信を行うとき、パス検出部125のウィンドウの位置を制御する。具体的には、パス検出制御部129は、同期検波部127から推定された位相差の情報を取得し、位相差から移動局10の移動速度を推定する。また、パス検出制御部129は、RAKE合成部127aから復調信号の受信レベルの情報を取得し、受信レベルの変化から移動局10の無線基地局20に対する移動方向を推定する。
そして、パス検出制御部129は、スリープ前の移動局10の移動速度および移動方向に基づいて、スリープ期間中のパスタイミングの変化を予測し、パス検出部125にウィンドウ位置を補正させる。これにより、スリープ期間経過後は、補正後のウィンドウ位置に基づいてパス検出が行われる。パス検出制御部129の詳細は後で説明する。
送信部13は、無線基地局20に送信するデータを符号化・変調する。第1の実施の形態では通信方式としてCDMA方式を用いており、送信部13は送信信号をコード拡散して変調する。送信部13は、符号化部131、拡散部132、D/A(Digital to Analog)変換部133、RF部134および電力増幅器135を有する。
符号化部131は、データを処理するモジュール(図示せず)から、無線基地局20に送信するデータを取得すると、当該データを符号化する。用いる符号化方式は、例えば、移動局10と無線基地局20との間で予め合意しておく。そして、符号化部131は、得られた符号化データを拡散部132に出力する。
拡散部132は、符号化部131から取得した符号化データに対し、拡散コードを用いて拡散処理を行う。用いる拡散コード番号は、例えば、移動局10と無線基地局20との間で予め合意しておく。そして、拡散部132は、拡散処理により得られたデジタルベースバンド信号を、D/A変換部133に出力する。
D/A変換部133は、拡散部132から取得したデジタルベースバンド信号を、アナログのベースバンド信号に変換する。そして、D/A変換部133は、得られたベースバンド信号を、RF部134に出力する。
RF部134は、周波数変換器やBPFを用いて、D/A変換部133から取得した低周波数帯のベースバンド信号を、無線信号に対応する高周波数帯の信号に変換(コンバート)する。そして、RF部134は、得られた送信信号を電力増幅器135に出力する。
電力増幅器135は、RF部134から取得した送信信号を増幅する。そして、電力増幅器135は、増幅後の送信信号を、アンテナ共用器11に出力する。これにより、送信信号がアンテナから無線出力される。
電源制御部14は、受信部12および送信部13に対する電源供給を制御する。具体的には、移動局10が通信を行っていない待ち受け状態になると、受信部12および送信部13に対する電源供給を停止する。また、電源制御部14は、タイマ部15に周期T(例えば、T=2.56秒)のタイマを設定する。その後、電源制御部14は、タイマ部15からの通知に基づいて、周期Tで受信部12に電源供給して、受信部12をウェイクアップさせる。
ここで、電源制御部14は、受信部12をウェイクアップさせたとき、受信部12から受信信号を取得して、自局宛ての下り通信(無線基地局から移動局への通信)が発生しているか否か判断する。自局宛ての下り通信の有無は、例えば、受信信号に含まれるPICH(Paging Indicator CHannel)信号やPCH(Paging CHannel)信号に基づいて判断することができる。
すなわち、電源制御部14は、受信部12のウェイクアップ後に受信信号に含まれるPICH信号を取得する。PICH信号には、下り通信が発生した移動局グループのグループIDが含まれている。電源制御部14は、予め設定された移動局10のグループIDとPICH信号が示すグループIDとを比較して、移動局10の属するグループが通信対象となっているか判断する。グループIDが合致する場合、電源制御部14は、更に受信信号に含まれるPCH信号を取得する。PCH信号には、下り通信が発生した移動局のユーザIDが含まれている。電源制御部14は、予め設定された移動局10のユーザIDとPCH信号が示すユーザIDとを比較して、自局が通信対象となっているか判断する。
自局宛ての下り通信が発生している場合、電源制御部14は、タイマ部15の周期Tのタイマを解除し、受信部12を間欠的にスリープさせることを止める。送信部13については、移動局10で上り通信(移動局から無線基地局への通信)が発生したときウェイクアップさせる。一方、自局宛ての下り通信が発生していない場合、電源制御部14は、受信部12への電源供給を停止し、受信部12をスリープさせる。なお、電源制御部14は、受信部12および送信部13に対して供給されるクロックを制御することで、スリープおよびウェイクアップを実現するようにしてもよい。
タイマ部15は、電源制御部14からタイマ設定の指示を受けると、時間のカウントを開始し、周期T(例えば、T=2.56秒)で電源制御部14に対し通知を行う。カウントは、電源制御部14から設定解除の指示を受けるまで継続して行う。これにより、待ち受け期間中、周期Tで受信部12がウェイクアップすることになる。
図4は、第1の実施の形態のパス検出部を示すブロック図である。パス検出部125は、タイミング記憶部125a、ウィンドウ制御部125b、コード生成部125c、相関演算部125dおよびピーク検出部125eを有する。
タイミング記憶部125aには、パス検出に用いるウィンドウの位置情報が格納されている。タイミング記憶部125aに格納された位置情報は、例えば、現在のウィンドウの中心のタイミングを示す情報である。ウィンドウの時間幅は、例えば、固定値とする。位置情報は、ウィンドウ制御部125bによって適宜更新される。また、タイミング記憶部125aには、パス検出制御部129が出力した補正値が一時的に格納される。
ウィンドウ制御部125bは、パス検出に用いるウィンドウを制御する。具体的には、ウィンドウ制御部125bは、タイミング記憶部125aから位置情報を取得し、位置情報によって示されるウィンドウ区間を相関演算部125dに対し指定する。また、ウィンドウ制御部125bは、パス検出により検出されたピーク位置(相関が最大となったパスタイミング)をピーク検出部125eから取得する。そして、ピーク位置が、次のパス検出の際のウィンドウの中心になるようにウィンドウ位置を補正し、タイミング記憶部125aの位置情報を更新する。
また、ウィンドウ制御部125bは、パス検出制御部129によってタイミング記憶部125aに補正値が格納されると、タイミング記憶部125aに格納されている位置情報を補正値に基づいて更新する。なお、補正値を用いた位置情報の更新は、受信部12がスリープする前に行ってもよいし、受信部12がウェイクアップした後であってパス検出を開始する前(ウェイクアップ直後)に行ってもよい。
コード生成部125cは、セル検出部124から通知された拡散コード番号に対応する拡散コードを生成する。そして、コード生成部125cは、生成した拡散コードを相関演算部125dに供給する。なお、コード生成部125cは、タイミングの異なる複数の拡散コードを並列に生成できるようにしてもよい。
相関演算部125dは、AGC部123から取得した受信信号と、コード生成部125cから供給される拡散コードとの間で相関値を求める。例えば、受信信号と拡散コードとをビット毎に比較してビットの一致・不一致を求め、所定区間で一致するビット数を相関値として算出する。相関演算を実現する回路としては、例えば、マッチドフィルタを用いることができる。相関演算を行う区間は、ウィンドウ制御部125bから指定される。そして、相関演算部125dは、相関値を順次、ピーク検出部125eに出力する。
ピーク検出部125eは、相関演算部125dが出力する相関値を取得し、ウィンドウが示す区間内で相関値が最も大きいタイミング(ピーク位置)をパスタイミングとして検出する。また、ピーク検出部125eは、ピーク位置以外のタイミングであって、相関値が所定の閾値より大きいタイミングも、パスタイミングとして検出する。そして、ピーク検出部125eは、パス数や各パスの遅延量など、検出したパスタイミングに関する情報(パスプロファイル)を逆拡散部126に出力する。また、ピーク検出部125eは、検出したピーク位置をウィンドウ制御部125bに通知する。
なお、ウィンドウが示す区間内で、相関値が所定の閾値より大きいタイミングを1つも検出できなかった場合、パス検出は失敗となる。パス検出に失敗した場合、例えば、セル検出部124がセル検出をやり直し、その後、セル検出の結果を受けてパス検出部125がパス検出をやり直す。
図5は、第1の実施の形態のパス検出制御部を示すブロック図である。パス検出制御部129は、位相差取得部129a、速度推定部129b、受信レベル取得部129c、受信レベル比較部129dおよび補正値算出部129eを有する。
位相差取得部129aは、同期検波部127から、チャネル推定およびチャネル補償で推定された位相差の情報を取得する。取得する位相差は、スリープ前(例えば、スリープ直前)に受信したパイロット信号の本来のタイミングからの位相差である。そして、位相差取得部129aは、スリープ前の受信信号の位相差を速度推定部129bに通知する。
速度推定部129bは、位相差取得部129aから通知される位相差に基づいて、受信信号のドップラ周波数偏差を算出する。ドップラ周波数偏差は、無線基地局20が無線送信に用いている本来のキャリア周波数と受信信号の周波数との差であり、ドップラ効果によって生じる周波数差である。ドップラ周波数偏差は、例えば、本来のキャリア周波数を基準とした百万分率(ppm:Parts Per Million)を単位として算出する。
そして、速度推定部129bは、算出したドップラ周波数偏差から、移動局10の移動速度を推定する。移動速度[m/s(メートル毎秒)]は、例えば、以下の式で計算することができる。
移動速度[m/s]=光速[m/s]×ドップラ周波数偏差[ppm]
これにより、スリープ前における移動局10の移動速度が推定される。その後、速度推定部129bは、推定した移動速度を補正値算出部129eに通知する。
受信レベル取得部129cは、RAKE合成部127aから、復調信号の受信レベルの情報を取得する。取得する受信レベルは、RAKE合成後の復調信号の受信レベルであってもよいし、RAKE合成前の何れか1つの復調信号(例えば、最もタイミングが早いパスの復調信号)の受信レベルであってもよい。また、受信レベル取得部129cは、RAKE合成前の複数の復調信号それぞれの受信レベルから算出される値(例えば、加重平均値)を用いてもよい。そして、受信レベル取得部129cは、スリープ前の受信レベルを受信レベル比較部129dに通知する。
受信レベル比較部129dは、受信レベル取得部129cから通知された受信レベルの情報を、所定のメモリ(図示せず)に格納する。メモリには、所定時間前までの受信レベルの情報を格納しておく。例えば、前回スリープする前に取得した受信レベルの情報を格納しておく。受信レベル比較部129dは、最新の受信レベルと過去の受信レベルとに基づいて、受信レベルの増減傾向を判断する。例えば、最新の受信レベルと前回スリープする前の受信レベルとの2つを比較して判断する。ただし、突発的な受信レベルの低下などの影響を避けるため、3つ以上の受信レベルに基づいて増減傾向を判断してもよい。
そして、受信レベル比較部129dは、受信レベルの増減を補正値算出部129eに通知する。なお、受信レベルの増加は、移動局10が無線基地局20に近づいていることを意味し、受信レベルの減少は、移動局10が無線基地局20から遠ざかっていることを意味すると判断する。
補正値算出部129eは、速度推定部129bから通知される移動速度と、受信レベル比較部129dから通知される受信レベルの増減とに基づいて、ウィンドウ位置の補正値を算出する。これは、スリープ期間中のパスタイミングの変化を推定し、その変化にウィンドウを追従させることを意図している。補正値算出部129eは、移動速度から、時間軸上のウィンドウ位置の補正量(ウィンドウのシフト量)を求める。また、受信レベルの増減傾向から、補正の正負(ウィンドウのシフト方向)を求める。
ウィンドウ位置の補正量[s(秒)]は、例えば、以下の式で計算することができる。
補正量D[s]=補正量D1[s]+補正量D2[s]
補正量D1[s]=a×移動速度[m/s]×間欠周期T[s]÷光速[m/s]
補正量D2[s]=ドップラ周波数偏差[ppm]×間欠周期T[s]
ここで、aは所定の重み係数であり、例えば、a=1としてもよい。補正量D1は、移動局10と無線基地局20の間の距離の変化に起因するパスタイミングの変化、すなわち、伝搬遅延の変化を補償するための補正量である。補正量D2は、ドップラ効果に起因するパスタイミングの変化を補償するための補正量である。補正量D1と補正量D2との合計が、全体の補正量Dとなる。
また、補正値算出部129eは、受信レベルが増加傾向にある場合、正の補正をすると決定する。すなわち、移動局10が無線基地局20に近づいていると判断できる場合、タイミングを早くする方向にウィンドウをシフトさせると決定する。一方、補正値算出部129eは、受信レベルが減少傾向にある場合、負の補正をすると決定する。すなわち、移動局10が無線基地局20から遠ざかっていると判断できる場合、タイミングを遅くする方向にウィンドウをシフトさせると決定する。
その後、補正値算出部129eは、補正量と符号(正負)とによって特定される補正値を、スリープ前にパス検出部125に出力する。その結果、スリープ期間経過後は、スリープ前の移動局10の移動状況に応じてシフトされたウィンドウに基づいて、パス検出が行われる。
なお、移動局10は、移動速度を上記と異なる方法で推定することも可能である。例えば、移動局10は、検出されたパスのうち任意の1つのパスに着目し、そのパスについて所定期間の受信レベルの平均を求める。そして、受信レベルを時系列に追跡し、受信レベルが平均を跨いで変動した回数(交差回数)を求める。移動速度は、交差回数とキャリア周波数とから、所定の計算式に従って算出することができる。この推定方法の詳細は、例えば、奥村、進士著「移動通信の基礎」(電子情報通信学会編)を参照されたい。
次に、以上に述べた移動局10で実行される間欠受信処理の詳細について説明する。
図6は、第1の実施の形態の間欠受信制御を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、この処理の開始前にセル検出は完了しており、移動局10は継続して無線基地局20が形成するセルにアクセス可能であるとする。
[ステップS11]電源制御部14は、受信部12への電源供給を停止し、受信部12をスリープさせる。このとき、パス検出部125によるパス検出も停止する。
[ステップS12]タイマ部15は、前回のウェイクアップからT時間(例えば、2.56秒)経過したか判断する。T時間経過した場合、処理をステップS13に進める。T時間経過していない場合、T時間経過するまでステップS12の処理を繰り返す。
[ステップS13]タイマ部15は、T時間のカウントが完了したことを電源制御部14に通知する。電源制御部14は、タイマ部15からの通知を受けて、受信部12への電源供給を再開し、受信部12をウェイクアップさせる。
[ステップS14]パス検出部125は、ウェイクアップ後の受信信号に対しパス検出を行う。すなわち、ウィンドウ制御部125bは、タイミング記憶部125aに格納されているウィンドウの位置情報に基づいて検出区間を設定する。相関演算部125dは、ウィンドウ制御部125bによって設定されたウィンドウの区間内で相関演算を行う。ピーク検出部125eは、相関演算部125dの演算結果からパスタイミングの検出を行う。
[ステップS15]パス検出部125は、ステップS14のパス検出に成功したか、すなわち、ウィンドウが示す区間内に少なくとも1つのパスを検出できたか判断する。パス検出に成功した場合、処理をステップS17に進める。パス検出に失敗した場合、処理をステップS16に進める。
[ステップS16]セル検出部124は、ウェイクアップ後の受信信号に対しセル検出を行う。すなわち、セル検出部124は、拡散コードの候補それぞれを用いて受信信号を逆拡散し、アクセス可能なセルおよびそのセルで用いられている拡散コード番号を特定する。そして、セル検出部124は、拡散コード番号をパス検出部125に通知し、処理をステップS14に進める。
[ステップS17]パス検出部125は、ステップS14のパス検出の結果に基づいてウィンドウの位置を補正する。すなわち、ウィンドウ制御部125bは、ピーク検出部125eで検出されたピーク位置がウィンドウの中心になるようウィンドウをシフトさせ、タイミング記憶部125aに格納されている位置情報を更新する。
[ステップS18]電源制御部14は、ウェイクアップ後の受信信号に基づいて、自局宛ての下り通信が発生しているか判断する。例えば、電源制御部14は、受信信号に含まれているPICH信号およびPCH信号を参照して判断する。自局宛ての下り通信が発生している場合、処理をステップS20に進める。自局宛ての下り通信が発生していない場合、処理をステップS19に進める。
[ステップS19]パス検出制御部129は、同期検波部127から受信信号に生じている位相差を取得すると共に、RAKE合成部127aから受信信号の受信レベルを取得する。そしてパス検出制御部129は、取得した位相差と受信レベルとからウィンドウの補正値を算出し、パス検出部125に出力する。パス検出部125は、パス検出制御部129から取得した補正値に基づいて、ウィンドウ位置を予測補正する。その後、処理をステップS11に進める。
[ステップS20]電源制御部14は、タイマ部15の時間カウントを停止させる。また、電源制御部14は、受信部12への電源供給を継続した状態にする。これにより、間欠受信モードが解除される。
このようにして、待ち受け状態に移行するなど移動局10が間欠受信モードになると、電源制御部14は受信部12をスリープさせる。その後、電源制御部14は、間欠受信モードを解除するまで、所定の周期で受信部12を一時的にウェイクアップさせる。受信部12は、ウェイクアップすると、スリープ前に設定されたウィンドウ位置に基づいてパス検出を行う。そして、検出されたパスタイミングに従って、受信信号から自局宛ての下り通信の有無を示す信号を抽出する。自局宛ての下り通信がない場合、受信部12は、スリープ期間中のパスタイミングの変化を予測してウィンドウ位置を補正し、その後スリープする。なお、上記フローチャートでは送信部13の制御については説明を省略している。
図7は、第1の実施の形態のウィンドウ位置補正を示すフローチャートである。このフローチャートは、上記ステップS19の処理をより詳細に記載したものである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]位相差取得部129aは、受信信号に含まれているパイロット信号に生じている位相差を示す情報を、同期検波部127から取得する。
[ステップS22]速度推定部129bは、ステップS21で位相差取得部129aが取得した位相差の情報から、ドップラ周波数偏差を推定する。
[ステップS23]速度推定部129bは、ステップS22で推定したドップラ周波数偏差から、移動局10の現在の移動速度を推定する。なお、前述通り、速度推定部129bは、位相差以外の情報から位相速度を推定することも可能である。
[ステップS24]受信レベル取得部129cは、復調後の受信信号の受信レベルを示す情報を、RAKE合成部127aから取得する。なお、受信レベルは、RAKE合成後のものでもよいし、RAKE合成前のものでもよい。
[ステップS25]受信レベル比較部129dは、ステップS24で受信レベル取得部129cが取得した受信レベルの情報と、過去に取得している受信レベルの情報とを比較し、受信レベルの変化を特定する。例えば、受信レベル比較部129dは、今回の受信レベルの値から前回ウェイクアップした際の受信レベルの値を減じて変化分を求める。
[ステップS26]補正値算出部129eは、ステップS23で速度推定部129bが推定した移動速度が、所定の閾値より大きいか判断する。移動速度が所定の閾値より大きい場合、処理をステップS27に進める。移動速度が所定の閾値以下である場合、ウィンドウ位置の補正は不要と判断し、補正量をゼロとして処理を終了する。
[ステップS27]補正値算出部129eは、ステップS25で受信レベル比較部129dが特定した受信レベルの変化量が、所定の閾値より大きいか判断する。受信レベルの変化量が所定の閾値より大きい場合、処理をステップS28に進める。受信レベルの変化量が所定の閾値以下である場合、ウィンドウ位置の補正は不要と判断し、補正量をゼロとして処理を終了する。
[ステップS28]補正値算出部129eは、ステップS23で速度推定部129bが推定した移動速度から、ウィンドウ位置の補正量(ウィンドウのシフト量)を算出する。ウィンドウ位置の補正量は、例えば、伝搬遅延の変化に相当する補正量とドップラ効果に相当する補正量とを含む。
[ステップS29]補正値算出部129eは、ステップS25で受信レベル比較部129dが特定した受信レベルの増減傾向から、補正値の正負(ウィンドウのシフト方向)を決定する。すなわち、補正値算出部129eは、受信レベルが増加している場合、タイミングを早める方向にシフトさせ、受信レベルが減少している場合、タイミングを遅らせる方向にシフトさせると決定する。
[ステップS30]補正値算出部129eは、ステップS28で算出した補正量とステップS29で決定した補正方向とから定まる補正値を、パス検出部125に出力する。これにより、ウィンドウ位置がスリープ前のパス検出の際の位置から補正され、補正後のウィンドウ位置が次のウェイクアップ時のパス検出の際の位置となる。
このようにして、パス検出制御部129は、受信部12がスリープする前(例えば、スリープ直前)に、移動局10の移動状況を把握する。具体的には、スリープ前の受信信号に基づいて、移動局10の移動速度と無線基地局20に対する移動方向とを推定する。そして、パス検出制御部129は、移動速度からウィンドウのシフト量を求めると共に、移動方向からウィンドウのシフト方向を決定する。
このとき、移動速度が十分小さいか、または、受信レベルの変化量が十分小さい場合、スリープ期間中のパスタイミングの変化が小さいと推定し、ウィンドウ位置の補正を行わない。このときの閾値は、無線通信システムが設置されている場所の通信環境に応じて、管理者が予め設定しておくことができる。
なお、上記ステップS21〜S23,S26,S28の移動速度に関する処理と、ステップS24,S25,S27,S29の移動方向に関する処理とは、並列に実行することも可能である。この場合、移動速度が閾値以下であるか、または、受信レベルの変化量が閾値以下であると判断された場合、以降の処理を中止して、補正値をゼロに決定することも可能である。
また、図6,7のフローチャートでは、受信部12がウェイクアップする毎にウィンドウ位置の予測補正を行っているが、ウェイクアップを数回に1回だけ実行することも可能である。例えば、算出された補正量が所定回数以上連続して十分に小さい場合、以降の予測補正の処理を適宜省略することが考えられる。
図8は、間欠受信のタイミングを示す図である。移動局10は、下り通信を行っている間は通常モードとして動作し、受信部12が稼働し続ける。その後、下り通信が終了して待ち受け状態になると、間欠受信モードに移行し、受信部12がスリープする。スリープ期間中は、受信部12におけるパス検出も停止する。
そして、スリープ後T時間経過すると、受信部12がウェイクアップしてパス検出を開始し、パス検出に成功するとPICH信号を抽出する。PICH信号(または、PICH信号とその後抽出するPCH信号との両方)に基づいて移動局10宛ての下り通信が発生していない判断されると、受信部12が再びスリープする。
その後、前回のウェイクアップからT時間経過すると、受信部12がウェイクアップして、上記と同様に、パス検出およびPICH信号の抽出が行われる。ここで、PICH信号とPCH信号とに基づいて移動局10宛ての下り信号が発生していると判断されると、移動局10は、間欠受信モードから通常モードに復帰する。これにより、下り通信が実行される。
図9は、ウィンドウ位置の第1の補正例を示す図である。受信部12でパス検出が行われた直後は、ウィンドウは、その中心がピーク位置(相関値が最大のパスタイミング)に一致するように設定されている(ステップST11)。次に、受信部12がスリープする場合、スリープ前の移動局10の移動状況に基づいて補正値が算出され、ウィンドウ位置が予測補正される(ステップST12)。その後、受信部12がスリープする。スリープ期間が経過して受信部12がウェイクアップすると、予測補正後のウィンドウ位置でパス検出が行われる(ステップST13)。そして、ウィンドウの中心がピーク位置に一致するように、ウィンドウ位置が補正される(ステップST14)。
ここで、図9の例では、スリープ期間中、パスタイミングが遅くなる方向に大きく変化している。これは、例えば、移動局10が無線基地局20から遠ざかる方向に高速に移動した場合に発生し得る。この状況で、スリープ期間の経過後、スリープ前のパス検出時のウィンドウ位置のままでパス検出を行うと、パスタイミングがウィンドウの範囲外になってしまいパス検出に失敗する。パス検出に失敗すると、移動局10はセル検出をやり直すことが考えられ、処理遅延が生じ得る。
これに対し、移動局10が無線基地局20から遠ざかる方向に高速に移動していることをスリープ前に検知することで、ウィンドウ位置をタイミングが遅くなる方向に予め補正しておくことができる。これにより、スリープ期間経過後に再開するパス検出でも、ウィンドウの範囲内でパスタイミングを検出することができる。
図10は、ウィンドウ位置の第2の補正例を示す図である。図10の例でも図9の例と同様、パス検出が行われた直後は、ウィンドウは、その中心がピーク位置に一致するように設定されている(ステップST21)。次に、スリープ前の移動局10の移動状況に基づいて補正値が算出され、ウィンドウ位置が予測補正される(ステップST22)。スリープ期間が経過して受信部12がウェイクアップすると、予測補正後のウィンドウ位置でパス検出が行われる(ステップST23)。そして、ウィンドウの中心がピーク位置に一致するように、ウィンドウ位置が補正される(ステップST24)。
ここで、図10の例では、スリープ期間中、パスタイミングが早くなる方向に大きく変化している。これは、例えば、移動局10が無線基地局20に近づく方向に高速に移動した場合に発生し得る。この状況でも、スリープ期間の経過後、スリープ前のパス検出時のウィンドウ位置のままでパス検出を行うと、パスタイミングがウィンドウの範囲外になってしまいパス検出に失敗する。
これに対し、移動局10が無線基地局20に近づく方向に高速に移動していることをスリープ前に検知することで、ウィンドウ位置をタイミングが早くなる方向に予め補正しておくことができる。これにより、スリープ期間経過後に再開するパス検出でも、ウィンドウの範囲内でパスタイミングを検出することができる。
なお、図9,10では、受信部12のスリープ前にウィンドウ位置を補正しておくこととした。一方、スリープ前に計算した補正値をメモリに記憶しておき、ウィンドウ位置の補正はウェイクアップ後に行う方法も考えられる。また、スリープ前の移動状況を示す情報をメモリに記憶しておき、ウェイクアップ後に補正値を計算するようにしてもよい。
このような移動局10を用いることで、スリープ期間経過後にパス検出を再開するときのために、ウィンドウ位置を適切に補正しておくことができる。すなわち、スリープ前の移動局10の移動速度や移動方向からスリープ期間中のパスタイミングの変化を予測し、その変化に追従するようにウィンドウをシフトさせることができる。このため、移動局10が高速移動している場合など、スリープ期間中にパスタイミングが大きく変化する可能性がある場合であっても、スリープ期間経過後にパス検出に失敗する確率を低減できる。
なお、ウィンドウを予めシフトさせておく方法は、ウィンドウ幅を広げてパスタイミングの変化に耐える方法や、スリープ期間を短くしてパスタイミングの大きな変化を防止する方法と比べて、消費電力や回路規模を抑制できる点で有利である。ただし、上記のウィンドウをシフトさせる方法と他の方法とを組み合わせて、パス検出に失敗する確率を一層低減させることも可能である。
また、第1の実施の形態に係る移動局10は、チャネル推定やチャネル補償の際に得られる位相差の情報を用いて移動速度を推定することができる。また、受信レベルの情報を用いて移動方向を推定することができる。このように、移動局10は、受信信号の復調・復号に用いられる回路を活用して移動状況を特定することができ、予測補正機能の追加に伴う回路規模の増大を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第2の実施の形態に係る無線通信システムは、GPSを用いて移動局の移動速度および移動方向を求める。第2の実施の形態に係る無線通信システムは、図2に示した第1の実施の形態に係る無線通信システムと同様に移動局と無線基地局とを含む。ただし、移動局の備える機能が、第1の実施の形態に係る移動局10と異なる。
図11は、第2の実施の形態の移動局を示すブロック図である。第2の実施の形態に係る移動局30は、アンテナ共用器31、受信部32、送信部33、電源制御部34、タイマ部35、GPS受信部36および位置算出部37を有する。
受信部32は、RF部321、A/D変換部322、AGC部323、セル検出部324、パス検出部325、逆拡散部326、同期検波部327、RAKE合成部327a、復号部328およびパス検出制御部329を有する。
送信部33は、符号化部331、拡散部332、D/A変換部333、RF部334および電力増幅器335を有する。
上記の各モジュールの機能は、パス検出制御部329、GPS受信部36および位置算出部37を除き、図3に示した第1の実施の形態に係る同名のモジュールと同様である。
パス検出制御部329は、移動局30が間欠受信を行うとき、パス検出部325のウィンドウの位置を制御する。具体的には、パス検出制御部329は、位置算出部37から移動局30の現在位置を取得し、現在位置の変化から移動局30の移動速度を算出する。また、パス検出制御部329は、移動局30の現在位置と無線基地局20の位置との距離を算出し、距離の変化から移動局30の無線基地局20に対する移動方向を求める。
そして、パス検出制御部329は、スリープ前の移動局30の移動速度および移動方法に基づいて、スリープ期間中のパスタイミングの変化を予測し、パス検出部325にウィンドウ位置を補正させる。なお、無線基地局20の位置の情報は、移動局30に予め設定しておいてもよいし、無線基地局20が自局の位置を制御情報として報知している場合は制御情報から抽出してもよい。パス検出制御部329の詳細は後で説明する。
GPS受信部36は、GPSアンテナを介して、複数のGPS衛星それぞれからGPS信号を取得する。そして、GPS受信部36は、GPS信号に基づいて、GPS衛星それぞれと移動局30との距離を求める。その後、GPS受信部36は、求めた距離の情報を位置算出部37に出力する。
位置算出部37は、GPS受信部36から取得した複数のGPS衛星それぞれとの距離の情報に基づいて、移動局30の現在位置を算出する。現在位置は、例えば、グローバルな座標系の座標情報として表現する。そして、位置算出部37は、移動局30の現在位置をパス検出制御部329に通知する。なお、位置算出部37は、GPS信号に基づく測定結果を修正して測定精度を高める方法であるDGPS(Differential Global Positioning System)を用いてもよい。
図12は、第2の実施の形態のパス検出制御部を示すブロック図である。パス検出制御部329は、現在位置取得部329a、平均速度計算部329b、距離比較部329cおよび補正値算出部329dを有する。
現在位置取得部329aは、位置算出部37から、GPSにより測定されたスリープ前の移動局30の現在位置の情報を取得する。そして、現在位置取得部329aは、平均速度計算部329bおよび距離比較部329cにスリープ前の現在位置を通知する。
平均速度計算部329bは、現在位置取得部329aから通知される移動局30の現在位置の情報を、現在時刻と対応づけて、所定のメモリ(図示せず)に格納する。メモリには、所定時間前までの位置情報を格納しておく。平均速度計算部329bは、最新の位置情報およびその測定時刻と、過去の位置情報およびその測定時刻とに基づいて、移動局30の平均移動速度を算出する。例えば、現在位置と前回スリープする前の位置との差を、両測定時刻の差で除して平均移動速度とする。そして、平均速度計算部329bは、平均移動速度を補正値算出部329dに通知する。
距離比較部329cは、現在位置取得部329aから通知される移動局30の現在位置と無線基地局20の位置とから、移動局30と無線基地局20との間の距離を算出する。算出した距離の情報は、所定のメモリ(図示せず)に格納する。メモリには、所定時間前までの距離情報を格納しておく。
そして、距離比較部329cは、最新の距離と過去の距離とに基づいて、距離の増減傾向、すなわち、移動局30が無線基地局20に近づいているか否か判断する。例えば、最新の距離と前回スリープする前の距離との2つを比較して判断する。あるいは、3つ以上の距離の情報に基づいて増減傾向を判断してもよい。その後、距離比較部329cは、距離の増減を補正値算出部329dに通知する。
補正値算出部329dは、平均速度計算部329bから通知される平均移動速度と、距離比較部329cから通知される距離の増減とに基づいて、ウィンドウ位置の補正値を算出する。そして、補正値算出部329dは、算出した補正値を、スリープ前にパス検出部325に出力する。
このとき、補正値算出部329dは、平均移動速度から、時間軸上のウィンドウ位置の補正量(ウィンドウのシフト量)を求める。補正量の算出は、第1の実施の形態で述べた方法と同様の方法で実現できる。また、補正値算出部329dは、距離の増減傾向から、補正の正負(ウィンドウのシフト方向)を求める。具体的には、距離が減少傾向にある場合は正方向(タイミングを早くする方向)に補正し、距離が増加傾向にある場合は負方向(タイミングを遅くする方向)に補正すると決定する。
次に、以上に述べた移動局30で実行される間欠受信処理の詳細について説明する。ただし、間欠受信の全体的な流れは、図6に示した第1の実施の形態の処理と同様である。
図13は、第2の実施の形態のウィンドウ位置補正を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]現在位置取得部329aは、GPSによって測定された移動局30の現在位置の情報を、位置算出部37から取得する。
[ステップS32]平均速度計算部329bは、ステップS31で現在位置取得部329aが取得した現在位置の情報と過去に取得した位置情報とから、移動局30の平均移動速度を算出する。
[ステップS33]距離比較部329cは、ステップS31で現在位置取得部329aが取得した現在位置の情報と無線基地局20の位置の情報とに基づいて、両者の間の距離を算出する。なお、無線基地局20の位置は、例えば、無線基地局20が報知する制御情報から予め抽出しておくことができる。
[ステップS34]距離比較部329cは、ステップS33で算出した現在の距離と過去に算出した距離とを比較し、移動局30と無線基地局20との距離の変化を特定する。例えば、距離比較部329cは、現在の距離から前回ウェイクアップした際の距離を減じて変化分を求める。
[ステップS35]補正値算出部329dは、ステップS32で平均速度計算部329bが算出した平均移動速度が、所定の閾値より大きいか判断する。平均移動速度が所定の閾値より大きい場合、処理をステップS36に進める。平均移動速度が所定の閾値以下である場合、ウィンドウ位置の補正は不要と判断し、補正量をゼロとして処理を終了する。
[ステップS36]補正値算出部329dは、ステップS34で距離比較部329cが特定した移動局30と無線基地局20との距離の変化量が、所定の閾値より大きいか判断する。距離の変化量が所定の閾値より大きい場合、処理をステップS37に進める。距離の変化量が所定の閾値以下である場合、ウィンドウ位置の補正は不要と判断し、補正量をゼロとして処理を終了する。
[ステップS37]補正値算出部329dは、ステップS32で平均速度計算部329bが算出した平均移動速度から、ウィンドウ位置の補正量(ウィンドウのシフト量)を算出する。ウィンドウ位置の補正量は、例えば、第1の実施の形態で述べたように伝搬遅延の変化に相当する補正量とドップラ効果に相当する補正量とを含む。この場合、補正値算出部329dは、平均移動速度からドップラ周波数偏差を求める。
[ステップS38]補正値算出部329dは、ステップS34で距離比較部329cが特定した距離の増減傾向から、補正値の正負(ウィンドウのシフト方向)を決定する。すなわち、補正値算出部329dは、距離が減少している場合、タイミングを早める方向にシフトさせ、距離が増加している場合、タイミングを遅らせる方向にシフトさせると決定する。
[ステップS39]補正値算出部329dは、ステップS37で算出した補正量とステップS38で決定した補正方向とから定まる補正値を、パス検出部325に出力する。これにより、ウィンドウ位置がスリープ前のパス検出の際の位置から補正され、補正後のウィンドウ位置が次のウェイクアップ時のパス検出の際の位置となる。
このようにして、パス検出制御部329は、受信部32がスリープする前に、移動局30の移動状況を把握する。具体的には、GPSにより測定されたスリープ前の現在位置に基づいて、移動局30の移動速度と無線基地局に対する移動方向とを算出する。そして、パス検出制御部329は、移動速度からウィンドウのシフト量を求めると共に、移動方向からウィンドウのシフト方向を決定する。ただし、移動速度が十分小さいか、または、距離の変化量が十分小さい場合は、スリープ期間中のパスタイミングの変化が小さいと推定し、ウィンドウ位置の補正を行わない。
なお、上記ステップS32,S35,S37の移動速度に関する処理と、ステップS33,S34,S36,S38の移動方向に関する処理とは、並列に実行することも可能である。この場合、移動速度が閾値以下であるか、または、距離の変化量が閾値以下であると判断された場合、以降の処理を中止して、補正値をゼロに決定することも可能である。
このような移動局30を用いることで、第1の実施の形態に係る移動局10と同様の効果を得ることができる。すなわち、スリープ期間経過後にパス検出を再開するときのために、ウィンドウ位置を適切に補正することができる。このため、スリープ期間中にパスタイミングが大きく変化する可能性があっても、スリープ期間経過後にパス検出に失敗する確率を低減できる。また、第2の実施の形態に係る移動局30は、移動局30の現在位置に基づいて、移動状況をより正確に把握することができ、補正の精度が向上する。
なお、上記では移動局30の現在位置の測定にGPSを用いたが、他の方法で現在位置を測定することも可能である。例えば、移動局30は、AFLT(Advanced Forward Link Trilateration)により現在位置を測定してもよい。すなわち、移動局30は複数の無線基地局の電波を捕捉して電波到達時間をそれぞれ測定し、電波到達時間の差に基づき、これら複数の無線基地局と移動局30との位置関係を特定する。AFLTを用いると、移動局30は、GPS信号を受信しなくても現在位置を把握することができる。
また、移動速度および移動方向を判断する方法としては、第1の実施の形態で述べた方法と第2の実施の形態で述べた方法とを組み合わせることも考えられる。例えば、移動速度はパイロット信号の位相差に基づいて判断し、移動方向は現在位置の変化に基づいて判断する方法が考えられる。また、移動速度は現在位置の変化に基づいて判断し、移動方向は受信レベルの変化に基づいて判断する方法も考えられる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第3の実施の形態に係る無線通信システムは、下り通信の通信方式として、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いる。また、上り通信の通信方式として、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:Single - Carrier Frequency Division Multiple Access)を用いる。このような無線通信システムの例としては、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる携帯電話システムが挙げられる。第3の実施の形態に係る無線通信システムは、図2に示した第1の実施の形態に係る無線通信システムと同様に移動局と無線基地局とを含む。
図14は、第3の実施の形態の移動局を示すブロック図である。第3の実施の形態に係る移動局40は、アンテナ共用器41、受信部42、送信部43、電源制御部44およびタイマ部45を有する。なお、図14では、移動局40が有するモジュールのうち、間欠受信機能に関するモジュールを中心に記載し、その他のモジュールについては必要に応じて記載を省略している。
アンテナ共用器41は、移動局40が備える2つのアンテナの一方を受信・送信兼用とするために、受信信号と送信信号とを分離する。アンテナ共用器41は、そのアンテナから取得した受信信号を、受信部42に出力する。また、送信部43から取得した送信信号を、そのアンテナに無線出力させる。なお、移動局40では、2つのアンテナのもう一方を受信専用としたが、このアンテナも受信・送信兼用にしてもよい。
受信部42は、2つのアンテナそれぞれから取得した受信信号に対して復調・復号を行う。受信部42は、RF部421,421a、A/D変換部422,422a、AGC部423,423a、セル検出部424、パス検出部425、FFT(Fast Fourier Transform)部426,426a、MIMO(Multiple Input Multiple Output)分離・復調部427、復号部428およびパス検出制御部429を有する。
RF部421,421a、A/D変換部422,422aおよびAGC部423,423aの機能は、図3に示した第1の実施の形態に係るRF部121、A/D変換部122およびAGC部123と同様である。ただし、移動局40には、これらモジュールが2組設けられている。RF部421、A/D変換部422およびAGC部423は、アンテナ共用器41に接続されたアンテナからの受信信号を処理する。RF部421a、A/D変換部422aおよびAGC部423aは、もう一方の受信専用のアンテナからの受信信号を処理する。
セル検出部424は、AGC部423から受信信号を取得し、セル検出(セルサーチ)を行う。具体的には、セル検出部424は、受信信号に含まれる同期チャネルの信号に対し、スクランブル系列の候補それぞれを用いて相関検出を行う。そして、セル検出部424は、アクセス可能なセルおよびそのセルで用いられているスクランブル系列を特定し、セル検出結果をパス検出部425に通知する。
パス検出部425は、AGC部423から受信信号を取得し、パス検出(パスサーチ)を行う。すなわち、パス検出部425は、セル検出部424から通知されるセル検出結果に基づいて、受信信号に対し相関検出を行う。このとき、設定されているウィンドウの範囲内で検出が行われる。そして、パス検出部425は、相関検出結果からパスタイミングを特定し、FFT部426,426aに通知する。
なお、第1の実施の形態で述べたように、パス検出部425がパス検出を行う際のウィンドウの位置は、パス検出結果に応じて適宜補正される。また、スリープ前にウィンドウの位置が予測補正され、予測補正後の位置がウェイクアップ後にパス検出を行う際のウィンドウの位置として設定される。
FFT部426,426aは、AGC部423,423aから受信信号を取得し、パス検出部425から通知されるパスタイミングに基づいて、高速フーリエ変換を実行する。すなわち、FFT部426,426aは、時間領域上の受信信号から、パスタイミングに基づいて所定の時間幅の信号を切り出し、周波数領域上の信号(受信信号に含まれる各周波数成分を示す信号)に変換する。そして、FFT部426,426aは、周波数領域に変換された受信信号を、MIMO分離・復調部427に出力する。なお、FFT部426,426aは、時間領域から周波数領域への変換方法として、高速フーリエ変換以外の変換アルゴリズムを用いてもよい。
MIMO分離・復調部427は、FFT部426,426aから取得した周波数変換後の受信信号に対し、チャネル推定、チャネル補償、MIMO分離および復調を行う。具体的には、まずMIMO分離・復調部427は、各受信信号について、フェージングなど伝搬路からの影響により生じた位相回転量(位相差)を推定する。そして、推定した位相差に応じて、各チャネルの補償を行う。
次に、MIMO分離・復調部427は、補償後の受信信号に対し、伝搬路の状態に応じた行列を用いて行列演算を行い、送信側装置の各送信アンテナから出力された信号を再現する。すなわち、各受信信号に重畳されている異なる送信アンテナから出力された信号を分離する。その後、MIMO分離・復調部427は、MIMO分離後の受信信号の復調を行う。変調方式としては、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などが考えられる。そして、MIMO分離・復調部427は、復調信号を復号部428に出力する。
復号部428は、MIMO分離・復調部427から取得した復調信号を復号する。用いる符号化方式は、例えば、移動局40と無線基地局20との間で予め合意しておく。復号部428は、復号済みのデータを当該データを処理するモジュール(図示せず)に出力する。
パス検出制御部429は、移動局40が間欠受信を行うとき、パス検出部425のウィンドウの位置を制御する。具体的には、パス検出制御部429は、MIMO分離・復調部427から推定された位相差の情報を取得し、位相差から移動局40の移動速度を推定する。また、パス検出制御部429は、MIMO分離・復調部427から復調信号の受信レベルの情報を取得し、受信レベルの変化から移動局40の無線基地局20に対する移動方向を推定する。そして、パス検出制御部429は、スリープ前の移動局40の移動速度および移動方向に基づいて、スリープ期間中のパスタイミングの変化を予測し、パス検出部425にウィンドウ位置を補正させる。
送信部43は、無線基地局20に送信するデータを符号化・変調する。送信部43は、符号化部431、変調部432、DFT(Discrete Fourier Transform)部433、マッピング部434、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部435、D/A変換部436、RF部437および電力増幅器438を有する。
符号化部431は、データを処理するモジュール(図示せず)から、無線基地局20に送信するデータを取得すると、当該データを符号化する。用いる符号化方式は、例えば、移動局40と無線基地局20との間で予め合意しておく。そして、符号化部431は、得られた符号化データを変調部432に出力する。
変調部432は、符号化部431から取得した符号化データに対し、デジタル変調を施す。変調方式としては、例えば、QPSKや16QAMなどが考えられる。そして、変調部432は、変調信号をDFT部433に出力する。
DFT部433は、変調部432から取得した変調信号に対し、離散フーリエ変換を施す。変換アルゴリズムとしては、例えば、FFTを用いることができる。離散フーリエ変換を行うことで、変調信号を複数のサブキャリアに分散させ、複数のサブキャリアを単一キャリアとして用いることができる。そして、DFT部433は、離散フーリエ変換後の変調信号をマッピング部434に出力する。
マッピング部434は、DFT部433から取得した変調信号を、サブキャリアに対応づける。そして、マッピング部434は、サブキャリア毎の変調信号を、IFFT部435に出力する。
IFFT部435は、マッピング部434からサブキャリア毎の変調信号を取得し、逆高速フーリエ変換を実行する。すなわち、IFFT部435は、周波数領域上の信号を時間領域上の信号に変換する。そして、IFFT部435は、時間領域に変換された送信信号を、D/A変換部436に出力する。なお、IFFT部435は、周波数領域から時間領域への変換方法として、逆高速フーリエ変換以外の変換アルゴリズムを用いてもよい。
D/A変換部436、RF部437および電力増幅器438の機能は、図3に示した第1の実施の形態に係るD/A変換部133、RF部134および電力増幅器135と同様である。電力増幅器438によって増幅された送信信号は、アンテナ共用器41を経由して、アンテナ共用器41に接続されたアンテナから無線出力される。
電源制御部44およびタイマ部45の機能は、図3に示した第1の実施の形態の電源制御部14およびタイマ部15と同様である。すなわち、電源制御部44は、受信部42への電源供給を制御して、下り通信が発生するまで、間欠的に受信部42をスリープおよびウェイクアップさせる。
このような移動局40によっても、第1の実施の形態に係る移動局10と同様の間欠受信制御を実現することができる。これにより、スリープ期間経過後にパス検出を再開するときのために、ウィンドウ位置を適切に補正することができる。その結果、スリープ期間中にパスタイミングが大きく変化する可能性があっても、スリープ期間経過後にパス検出に失敗する確率を低減できる。
なお、移動速度および移動方向を判断する方法としては、第2の実施の形態で述べた方法を適用することも考えられる。例えば、移動局40にGPS受信部を搭載し、移動速度を現在位置の変化に基づいて判断する方法が考えられる。また、移動方向を現在位置の変化に基づいて判断する方法も考えられる。
受信装置を示す図である。 無線通信システムを示す図である。 第1の実施の形態の移動局を示すブロック図である。 第1の実施の形態のパス検出部を示すブロック図である。 第1の実施の形態のパス検出制御部を示すブロック図である。 第1の実施の形態の間欠受信制御を示すフローチャートである。 第1の実施の形態のウィンドウ位置補正を示すフローチャートである。 間欠受信のタイミングを示す図である。 ウィンドウ位置の第1の補正例を示す図である。 ウィンドウ位置の第2の補正例を示す図である。 第2の実施の形態の移動局を示すブロック図である。 第2の実施の形態のパス検出制御部を示すブロック図である。 第2の実施の形態のウィンドウ位置補正を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の移動局を示すブロック図である。
符号の説明
1 受信装置
1a パス検出部
1b 制御部
1c ウィンドウ

Claims (8)

  1. パス検出を含む受信処理を間欠的に停止することが可能な受信装置であって、
    受信停止前の前記受信装置の移動速度に基づいて無線基地局との間の距離の変化に応じた伝搬遅延の変化に相当する伝搬遅延補正量と、受信停止前の受信信号から求めたドップラ周波数偏差に応じたドップラ効果に相当するドップラ効果補正量とを求め、前記伝搬遅延補正量と前記ドップラ効果補正量とからシフト量を求め、パス検出を行う区間を示す所定の時間幅のウィンドウを受信停止前の位置からシフトさせる制御部と、
    受信停止期間の経過後、前記制御部によりシフトされた後の前記ウィンドウが示す区間内で受信信号に対しパス検出を行うパス検出部と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御部は、受信停止前の受信信号からドップラ周波数偏差を求め、前記ドップラ周波数偏差に基づいて前記移動速度を推定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記制御部は、前記受信装置の現在位置の変化に基づいて、前記移動速度を求めることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 前記制御部は、受信停止前の前記受信装置の無線基地局に対する移動方向に基づいて、受信停止前の位置から時間の早い方向にシフトするか遅い方向にシフトするかを決定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 前記制御部は、受信停止前の受信信号の受信レベルの変化に基づいて、前記移動方向を推定することを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  6. 前記制御部は、前記受信装置の現在位置の変化に基づいて、前記移動方向を求めることを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  7. 前記制御部は、受信停止前に前記ウィンドウの位置をシフトさせておき、
    前記パス検出部は、受信停止前にシフト後の前記ウィンドウの位置情報を所定のメモリに格納し、受信停止期間の経過後は前記所定のメモリに格納された前記位置情報に基づいてパス検出を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  8. パス検出を含む受信処理を間欠的に停止することが可能な受信装置の通信制御方法であって、
    受信停止前の前記受信装置の移動速度に基づいて無線基地局との間の距離の変化に応じた伝搬遅延の変化に相当する伝搬遅延補正量と、受信停止前の受信信号から求めたドップラ周波数偏差に応じたドップラ効果に相当するドップラ効果補正量とを求め、前記伝搬遅延補正量と前記ドップラ効果補正量とからシフト量を求め、パス検出を行う区間を示す所定の時間幅のウィンドウを受信停止前の位置から前記シフト量だけシフトさせ、
    受信停止期間の経過後、シフトされた後の前記ウィンドウが示す区間内で受信信号に対しパス検出を行う、
    ことを特徴とする通信制御方法。
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