JP5125320B2 - エンコーダの補正値制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直交する2相アナログ正弦波信号を内挿処理して高分解能を得るエンコーダの、アナログ正弦波信号のオフセット補正値、振幅補正値、位相補正値を制御する補正値制御方法に関する。
サーボモータに取付けられる回転型(またはリニア型)のエンコーダにおける位置検出は、発光素子と受光素子と、その間に格子状のスリットを備える回転体(または移動体)から形成され、格子状のスリット間隔によって分解能が決定される。従って分解能を上げるために、スリット間隔を小さくすることが行われてきたが、加工精度や間隔の微細化によるスリット間の光の干渉が原因でこの手法で分解能を上げるのには限界があった。
そこで近年では、回転体(または移動体)のスリット形状を加工して直交する2相アナログ正弦波信号を生成し、そのアナログ正弦波信号をA/D変換し、ディジタル内挿分割演算により得られる内挿信号と上記のスリットによって得られる信号を合成して分解能を上げる方法が一般的に行われている。エンコーダの位置検出精度を向上させるためにはディジタル演算処理の精度を高くする必要があり、A/D変換後の正弦波信号を正規化して演算誤差を抑えなければならない。
そのため、A/D変換後の正弦波信号の最大値及び最小値を検出し、その検出値を用いてオフセット量、振幅変動量、位相のずれ量等をそれぞれ演算して補正値を求め、補正値を用いて正弦波信号の正規化をする方法が用いられており、特に起動直後の補正値が演算されるまでの初期補正値を、不揮発性メモリにあらかじめ保存されているオフセット量等の補正値を使用して起動直後でも演算誤差が小さい位置検出ができる構成をとっている。
その不揮発性メモリに保存する補正値の保存方法としては種々方法があり、演算された補正値と不揮発性メモリに保存されている補正値を常時比較し、演算された補正値が保存されている補正値と異なっていた場合には、不揮発性メモリを自動的に更新する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−24290号公報
一般にエンコーダの回転体(または移動体)上には、直交する2相アナログ正弦波信号を生成するスリット以外にも原点信号を生成するスリット、CS信号を生成するスリット等が構成されている。このような構成では、アナログ正弦波信号以外のスリットパターンの光がアナログ正弦波信号のパターンへ漏れて重畳し、正弦波信号の最大値及び最小値が変動する場合がある。
例えば、原点信号のスリットでは原点位置と原点以外の位置で変動し、CS信号のスリットではCS論理パターンにより変動する。それに伴い1回転中(または移動中)で最大値と最小値も周期的に変動し、その上それら最大値と最小値から演算されるオフセット量、振幅変動量、位相のずれ量もまた変動する。
このような場合、特許文献1の方法では、1回転中(または移動中)に補正値が変動してその度に頻繁な更新が発生するため、補正値を保存した位置で起動したときは正確な初期補正値を使用して補正できるので演算誤差は小さいが、それ以外の位置で起動した場合には変動により初期補正値がずれて安定した補正ができなくなるため演算誤差も大きくなるという課題がある。
本発明は上記課題を解決するものであり、アナログ正弦波信号のオフセット補正値、振幅補正値、位相補正値を制御し、起動直後の演算誤差を抑えることができるエンコーダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載のエンコーダの補正値制御方法は、直交する2相アナログ正弦波信号と位置情報の原点を示す原点原信号とCS原信号とを生成する原信号生成部と、前記アナログ正弦波信号からパルスデータを生成するパルス検出部と、前記アナログ正弦波信号に応じた正弦波データを生成するアナログ検出部と、前記原点原信号から原点信号を検出する原点信号検出部と、前記CS原信号からCS信号を検出するCS信号検出部と、前記正弦波データから補正値演算データを生成する補正値演算部と、補正データとしてエンコーダ起動時から前記補正値演算データが生成されるまでの期間は初期補正値を出力し、生成されてからは前記補正値演算データを出力する補正値切替部と、前記初期補正値を保存する不揮発性メモリと、前記初期補正値の前記不揮発性メモリへの書込みと読出しを制御する初期補正値制御部と、前記補正データを用いて前記ディジタルデータを補正するデータ補正部と、前記データ補正部の出力データと前記パルスデータ前記原点信号から位置データを演算する位置データ演算部とを備えるエンコーダにおいて、前記初期補正値制御部は、前記補正値演算データが生成されてから前記原点信号がHレベルのときの補正値演算データHと前記原点信号がLレベルのときの補正値演算データLとを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として前記原点信号がHレベルのときは前記不揮発性メモリに保存された前記補正値演算データHを出力し、Lレベルのときは前記補正値演算データLを出力する。
また、請求項2に記載のエンコーダの補正値制御方法は、前記初期補正値制御部において、前記補正値演算データが生成されてから前記CS信号の論理パターンと各パターンの補正値演算データを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として不揮発性メモリに保存されたCS信号の論理パターンとそのときのCS信号の論理パターンが一致する補正値演算データを出力する。
また、また、請求項3に記載のエンコーダの補正値制御方法は、前記初期補正値制御部において、前記補正値演算データが生成されてから前記原点信号およびCS信号の論理パターンと各パターンの補正値演算データを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として不揮発性メモリに保存された原点信号およびCS信号の論
理パターンとそのときの原点信号およびCS信号の論理パターンが一致する補正値演算データを出力する。
さらに、請求項4に記載のエンコーダの補正値制御方法は、エンコーダ温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記初期補正値を前記不揮発性メモリに保存するときに、前記温度検出部が検出した補正値保存温度も保存し、次回起動時に前記温度検出部からの検出温度と前記補正値保存温度を比較し、比較値を基に初期補正値を修正する。
請求項1に記載のエンコーダの補正値制御方法によれば、不揮発性メモリへエンコーダ起動時に使用する初期補正値2組分の領域を確保し、原点信号の信号レベルによってそれぞれ更新し、次回起動時には原点信号の信号レベルに合わせて初期補正値を選択することで、アナログ正弦波生成スリットに対する原点信号生成スリットからの漏れ光の影響を除去し正弦波信号を正確に補正し、演算誤差を低減することができる。
また、請求項2に記載のエンコーダの補正値制御方法によれば、不揮発性メモリへ初期補正値を保存する領域をCS信号の論理パターン分だけ確保し、CS信号の論理パターンによりそれぞれ更新し、次回起動時にはCS論理パターンに合わせて初期補正を選択することで、アナログ正弦波スリットに対するCS信号生成スリットからの漏れ光の影響を除去し正弦波信号を正確に補正し、演算誤差を低減することができる。
また、請求項3に記載のエンコーダの補正値制御方法によれば、不揮発性メモリへ初期補正値を保存する領域をCS信号の論理パターンと原点信号の信号レベルとの組合せ分だけ確保し、CS信号の論理パターンと原点信号の信号レベルによりそれぞれ更新し、次回起動時にはCS論理パターンと原点信号の信号レベルに合わせて初期補正を選択することで、アナログ正弦波スリットに対するCS信号生成スリットと原点信号スリットからの漏れ光の影響を除去し正弦波信号を正確に補正し、演算誤差を低減することができる。
さらに、請求項4に記載のエンコーダの補正値制御方法によれば、初期補正値の保存時に温度情報も保存し、次回起動時に検出された温度情報と保存された温度情報を元に初期補正値を修正することで、温度変化による補正値のずれも抑制し、効果的に演算誤差を低減することができる。
したがって、回転体(または移動体)上のスリットの漏れ光や温度変化によりアナログ原信号が変動した場合でも、演算誤差を低減し、正確な位置を検出することで装置全体の制御に悪影響を及ぼすことのないエンコーダを提供することができる。
直交する2相アナログ正弦波信号と位置情報の原点を示す原点原信号とCS原信号とを生成する原信号生成部と、前記アナログ正弦波信号からパルスデータを生成するパルス検出部と、前記アナログ正弦波信号に応じた正弦波データを生成するアナログ検出部と、前記原点原信号から原点信号を検出する原点信号検出部と、前記CS原信号からCS信号を検出するCS信号検出部と、前記正弦波データから補正値演算データを生成する補正値演算部と、補正データとしてエンコーダ起動時から前記補正値演算データが生成されるまでの期間は初期補正値を出力し、生成されてからは前記補正値演算データを出力する補正値切替部と、前記初期補正値を保存する不揮発性メモリと、前記初期補正値の前記不揮発性メモリへの書込みと読出しを制御する初期補正値制御部と、前記補正データを用いて前記ディジタルデータを補正するデータ補正部と、前記データ補正部の出力データと前記パルスデータ前記原点信号から位置データを演算する位置データ演算部とを備えるエンコーダにおいて、前記初期補正値制御部は、前記補正値演算データが生成されてから前記原
点信号がHレベルのときの補正値演算データHと前記原点信号がLレベルのときの補正値演算データLとを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として前記原点信号がHレベルのときは前記不揮発性メモリに保存された前記補正値演算データHを出力し、Lレベルのときは前記補正値演算データLを出力する。以下、実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
請求項1の一実施の形態について、図1のエンコーダのブロック構成図を用いて説明する。図1において、エンコーダは原信号生成部10、パルス検出部11、アナログ検出部12、原点信号検出部13、CS信号検出部14、データ補正部15、補正値演算部16、補正値切替部17、初期補正値制御部18、メモリ制御部19、不揮発性メモリ20、位置データ演算部21、パラレルシリアル変換部22、通信手段23により構成され、例えば、RS485などの通信手段によってサーボアンプ24と双方向のシリアル通信を行う。
原信号生成部10は、発光素子と受光素子とその間の格子状スリットを備える回転体(または移動体)から形成され、回転体(移動体)が回転(移動)することで格子状のスリットと受光素子上の受光パターンからSIN、COSのアナログ正弦波信号10aと位置情報の原点を示す原点原信号10bとCS情報を示すCS原信号10cを出力する。
パルス検出部11は、アナログ正弦波信号をコンパレータにより矩形波に変換してサンプリングし、90度位相差のパルスデータ11aを出力する。アナログ検出部12は、アナログ正弦波信号をサンプリング周期毎にA/D変換後、SIN、COSの正弦波データ12aを出力する。原点信号検出部13は、原点原信号をコンパレータで整形しサンプリングすることで原点信号13aを出力する。CS信号検出部14は、CS原信号をコンパレータで矩形波に変換してサンプリングしCS信号14aを出力する。
データ補正部15は、正弦波データに対してオフセット、振幅、位相の補正データ17aにより正規化し、正規化後正弦波データ15aを出力する。位置データ演算部21は、原点信号でゼロクリアされるアップダウンカウンタによってパルスデータ11aから生成されるカウントデータと、正弦波データ12aに対して逆正弦関数による変換をすることで生成される内挿データとを合成することで位置データ21aを出力する。
メモリ制御部19は、初期補正値書込データ18b及びモータの諸特性を表すパラメータ22aを不揮発性メモリ20に書込み、エンコーダ起動時に不揮発性メモリからメモリ内初期補正値19aとメモリ内パラメータ19bの読出しも行う。パラメータ22aはエンコーダが接続されているサーボモータにより一意に決まる為、工場出荷時等に1度だけ書込むのが一般的である。
パラレルシリアル変換部22は、サーボアンプ24から通信手段23を介して双方向伝送されるシリアルデータとエンコーダ内部で使用するパラレルデータを相互変換し、位置データ21a、CS信号14a、メモリ内パラメータ19bをシリアル送信データとしてサーボアンプへ出力し、サーボアンプからのシリアル受信データからパラメータ22aをメモリ制御部19へ出力する。
補正値演算部16は、SIN、COSの正弦波データ12aとパルスデータ11aからSIN、COSの最大値と最小値を任意の周期分検出してそれぞれ平均を取り、そこらからSIN、COSのオフセットおよび振幅と、SIN、COSの位相差を検出し、データ補正部15で正規化するための補正値演算データ16aを演算する。補正値演算データ16aには、オフセット、振幅、位相差以外にも正規化に必要なデータを含めてもよい。補正値切替部17は、エンコーダ起動後に補正値演算部から最初の補正値演算データが出力
されるまでの間は初期補正値18aを補正データ17aとして出力し、最初の補正値演算データが出力されてからは補正値演算データ16aを補正値として出力する。
ここで、補正値切替部17は、パルスデータ11aの立上りエッジもしくは立下りエッジの回数からアナログ正弦波信号の周期をカウントし、最初の補正値演算データが出力されるまでの時間を検出する。
初期補正値制御部18は、メモリ制御部19を介して不揮発性メモリ20に少なくとも1組以上の補正値演算データ16aを初期補正値書込データ18bとして書込み、エンコーダ電源投入時に不揮発性メモリからメモリ内初期補正値19aを読出し、初期補正値18aとして出力する。
次に、初期補正値制御部18の初期補正値書込データ18bの書込みシーケンスについて、図2のフローチャートを用いて説明する。図2において、エンコーダ起動後の最初の補正値演算データが出力されてからシーケンスが開始され、原点信号レベル判定処理30で原点信号のレベルを判定する。
原点信号レベルがHレベルの場合は、補正値1取込み判定処理31で補正値1が取込まれているか判定し、取込みが終了していない場合には、補正値1取込み処理32でその時の補正値演算データを補正値1として取込み、終了している場合は取込みを行わない。
同様に、原点信号レベルがLレベルの場合は、補正値2取込み判定処理33と補正値2取込み処理34で補正値2の取込み処理を行う。このとき、取込む補正値を複数の位置または回数で取込んで平均化しても良い。
その後、補正値取込み判定処理35で、補正値1と補正値2の両方が取込まれているか判定し、両方取込まれている場合には、不揮発性メモリ書込み処理36によって補正値1と補正値2を不揮発性メモリに書込み、どちらか一方しか取込まれていない場合には、原点信号レベル判定処理30に戻る。なお、上記シーケンスを起動時に1回のみ実行しても良いし、通信手段から実行指令を受信して実行しても良い。
次に、初期補正値制御部18の初期補正値18aの出力シーケンスを、図3のフローチャートを用いて説明する。エンコーダ起動時にメモリ読出し処理40で不揮発性メモリから補正値1と補正値2を読出す。
補正値演算データ生成判定処理41で、補正値演算データが生成されているか判定し、生成されている場合は、補正値演算データ出力処理45により補正値演算データを出力し、それ以降は補正値演算データを出力し続ける。
補正値演算データが生成されていない場合は、原点信号レベル判定処理42でその時点で検出された原点信号のレベルの判定を行い、Hレベルの場合は、補正値1出力処理43で補正値1を出力し、Lレベルの場合は、補正値2出力処理44で補正値2を出力する。補正値1または補正値2を出力した場合は、出力後に補正値演算データ生成判定処理41に戻る。
このように、エンコーダ起動時に使用する初期補正値を原点信号のレベルに合わせて切替えることで、原点信号を生成するスリットからの漏れ光の影響による起動直後の演算誤差を抑えることができる。
(実施の形態2)
請求項2の一実施の形態について説明する。図4は、実施の形態2におけるブロック構
成図で、実施の形態1との違いは、初期補正値制御部18に入力する信号を、原点信号13aからCS信号14aに変更した点である。
初期補正値制御部18では、初期補正値書込データ18bの書込みシーケンスと初期補正値18aの出力シーケンスが異なるため、それらのシーケンスについて図を用いて説明する。なお、実施の形態2では、3相モータで用いられるCS信号が3つ(CS1、CS2、CS3)のエンコーダを例とする。
図5は、初期補正値制御部18における初期補正値書込みシーケンスのフローチャートであり、エンコーダ起動後の最初の補正値演算データが出力されてからシーケンスが開始され、CS信号論理パターン判定処理50でCS信号の論理パターンを、表1の論理パターンAから論理パターンFにて判定する。
論理パターンAのとき、補正値1取込み判定処理51で、補正値1が取込まれているか判定し、取込みが終了していない場合には、補正値1取込み処理52でその時の補正値演算データを補正値1として取込み、終了している場合は取込みを行わない。同様に、パターンBからパターンFのときにそれぞれ補正値2から補正値6を取込む。
その後、補正値取込み判定処理63で、補正値1から補正値6の全てが取込まれているか判定し、全て取込まれている場合には、不揮発性メモリ書込み処理64で補正値1から補正値6を不揮発性メモリに書込み、どれかが取込まれていない場合には、CS信号論理パターン判定処理50に戻る。
図6は、初期補正値制御部18における初期補正値出力シーケンスのフローチャートである。
エンコーダ起動時に、メモリ読出し処理70で不揮発性メモリから補正値1から補正値6を読出す。補正値演算データ生成判定処理71で、補正値演算データが生成されているか判定し、生成されている場合は、補正値演算データ出力処理79により補正値演算データを出力し、それ以降は、補正値演算データを出力し続ける。
補正値演算データが生成されていない場合は、CS信号論理パターン判定処理72で、その時点で検出された論理パターンを表1にて判定し、論理パターンAの場合は補正値1を出力し、同様にパターンBからパターンFの場合は、それぞれ補正値2から補正値6を出力する。補正値1から補正値6を出力した場合は、出力後に補正値演算データ生成判定処理71に戻る。
このように、エンコーダ起動時に使用する初期補正値をCS信号の論理パターンに合わせて切替えることで、CS信号を生成するスリットからの漏れ光の影響による起動直後の
演算誤差を抑えることができる。
(実施の形態3)
請求項3の一実施の形態について説明する。図7は、実施の形態3におけるエンコーダのブロック構成図である。
実施の形態1および実施の形態2との違いは、初期補正値制御部18に入力する信号を、原点信号13aとCS信号14aの両信号にした点であり、初期補正値書込データ18bの書込みシーケンスと、初期補正値18aの出力シーケンスを中心に説明する。
図8は、初期補正値制御部18における初期補正値書込みシーケンスのフローチャートである。エンコーダ起動後の最初の補正値演算データが出力されてからシーケンスが開始され、原点信号レベル判定処理80で、原点信号のレベルを判定する。
原点信号レベルがHレベルの場合は、補正値7取込み判定処理94で補正値7が取込まれているか判定し、取込みが終了していない場合には、補正値7取込み処理95でその時の補正値演算データを補正値7として取込み、終了している場合は、取込みを行わない。
原点信号レベルがLレベルの場合は、CS信号論理パターン判定処理81でCS信号の論理パターンを表1にて判定する。論理パターンAのとき、補正値1取込み判定処理82で補正値1が取込まれているか判定し、取込みが終了していない場合には、補正値1取込み処理83で、その時の補正値演算データを補正値1として取込み、終了している場合は取込みを行わない。
同様に、論理パターンBから論理パターンFのときに、それぞれ補正値2から補正値6を取込む。その後、補正値取込み判定処理96で補正値1から補正値7の全てが取込まれているか判定し、全て取込まれている場合には不揮発性メモリ書込み処理97で補正値1から補正値7を不揮発性メモリに書込み、どれかが取込まれていない場合には、原点信号レベル判定処理80に戻る。
図9は、初期補正値制御部18における初期補正値出力シーケンスのフローチャートである。エンコーダ起動時に、メモリ読出し処理100で不揮発性メモリから補正値1から補正値7を読出す。
補正値演算データ生成判定処理101で、補正値演算データが生成されているか判定し、生成されている場合は、補正値演算データ出力処理111により補正値演算データを出力し、それ以降は補正値演算データを出力し続ける。
補正値演算データが生成されていない場合は、原点信号レベル判定処理102で、その時点で検出された原点信号のレベルの判定を行い、Hレベルの場合は補正値7出力処理110で補正値7を出力し、Lレベルの場合は、CS信号論理パターン判定処理103で、その時点で検出された論理パターンを表1にて判定する。
論理パターンAの場合は、補正値1を出力し、同様に論理パターンBから論理パターンFの場合、それぞれ補正値2から補正値6を出力する。補正値1から補正値7を出力した場合は、出力後に補正値演算データ生成判定処理101に戻る。
このように、エンコーダ起動時に使用する初期補正値を、原点信号レベルとCS信号の論理パターンに合わせて切替えることで、原点信号およびCS信号を生成するスリットからの漏れ光の影響による起動直後の演算誤差を抑えることができる。
なお、エンコーダの回転体上に、他のスリットがある場合は、そのスリットによる出力パターンで条件分岐を加えても良い。
(実施の形態4)
請求項4の一実施の形態について説明する。図10は、実施の形態4におけるエンコーダのブロック構成図である。実施の形態1から実施の形態3との違いは、温度検出部25を備え、温度検出部25から出力される温度データ25aを用いて、初期補正値制御部18で出力する初期補正値18aを修正する部分のみである。
初期補正値制御部18の初期補正値18aのデータ書込み時には、不揮発性メモリ20へ初期補正値書込データと共に温度データを書込む。また、初期補正値読出し時には、不揮発性メモリ20から読出した初期補正値をCm、読出した温度データをTm、さらに温度検出部25から読出した現在の温度データTnとし、式1を用いて出力することにより、初期補正値をCmからCout修正する。
ここで、Gは予め決められた温度変化1Kに対する補正値の変動比であり、出荷前にエンコーダ温度を変化させて、補正値の変動を測定して変動比を決定してもよいし、光学系回路や信号増幅の回路で使われる回路素子の温度係数から求めてもよい。
これにより、エンコーダ起動時に使用する初期補正値を温度によって修正することで、補正精度を向上させ、起動直後の演算誤差を抑えることができる。
本発明のエンコーダの補正値制御方法は、インクリメンタルエンコーダを搭載したサーボモータ制御装置のほか、高分解能の位置情報を得るエンコーダを搭載した装置にも有用である。
本発明の実施の形態1におけるエンコーダのブロック構成図 本発明の実施の形態1における初期補正値書込みシーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態1における初期補正値出力シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態2におけるエンコーダのブロック構成図 本発明の実施の形態2における初期補正値書込みシーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態2における初期補正値出力シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態3におけるエンコーダのブロック構成図 本発明の実施の形態3における初期補正値書込みシーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態3における初期補正値出力シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態4におけるエンコーダのブロック構成図
10 原信号生成部
10a アナログ正弦波信号
10b 原点原信号
10c CS原信号
11 パルス検出部
11a パルスデータ
11b 原点信号
12 アナログ検出部
12a 正弦波データ
13 原点信号検出部
13a 原点信号
14 CS信号検出部
14a CS信号
15 データ補正部
15a 正規化後正弦波データ
16 補正値演算部
16a 補正値演算データ
17 補正値切替部
17a 補正データ
18 初期補正値制御部
18a 初期補正値
18b 初期補正値書込データ
19 メモリ制御部
19a メモリ内初期補正値
19b メモリ内パラメータ
20 不揮発性メモリ
21 位置データ演算部
21a 位置データ
22 パラレルシリアル変換部
22a パラメータ
23 通信手段
24 サーボアンプ
25 温度検出部
25a 温度データ

Claims (4)

  1. 直交する2相のアナログ正弦波信号と位置情報の原点を示す原点原信号とコミュテーションセンサ原信号(以下CS原信号)とを生成する原信号生成部と、前記アナログ正弦波信号からパルスデータを生成するパルス検出部と、前記アナログ正弦波信号に応じた正弦波データを生成するアナログ検出部と、前記原点原信号から原点信号を検出する原点信号検出部と、前記CS原信号からCS信号を検出するCS信号検出部と、前記正弦波データから補正値演算データを生成する補正値演算部と、補正データとしてエンコーダ起動時から前記補正値演算データが生成されるまでの期間は初期補正値を出力し、生成されてからは前記補正値演算データを出力する補正値切替部と、前記初期補正値を保存する不揮発性メモリと、前記初期補正値の前記不揮発性メモリへの書込みと読出しを制御する初期補正値制御部と、前記補正データを用いて前記正弦波データを補正するデータ補正部と、前記データ補正部の出力データと前記パルスデータと前記原点信号から位置データを演算する位置データ演算部とを備えるエンコーダにおいて、
    前記初期補正値制御部は、前記補正値演算データが生成されてから前記原点信号がHレベルのときの補正値演算データHと前記原点信号がLレベルのときの補正値演算データLとを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として前記原点信号がHレベルのときは前記不揮発性メモリに保存された前記補正値演算データHを出力し、Lレベルのときは前記補正値演算データLを出力することを特徴とするエンコーダの補正値制御方法。
  2. 直交する2相のアナログ正弦波信号と位置情報の原点を示す原点原信号とコミュテーションセンサ原信号(以下CS原信号)とを生成する原信号生成部と、前記アナログ正弦波信号からパルスデータを生成するパルス検出部と、前記アナログ正弦波信号に応じた正弦波データを生成するアナログ検出部と、前記原点原信号から原点信号を検出する原点信号検出部と、前記CS原信号からCS信号を検出するCS信号検出部と、前記正弦波データから補正値演算データを生成する補正値演算部と、補正データとしてエンコーダ起動時から前記補正値演算データが生成されるまでの期間は初期補正値を出力し、生成されてからは前記補正値演算データを出力する補正値切替部と、前記初期補正値を保存する不揮発性メモリと、前記初期補正値の前記不揮発性メモリへの書込みと読出しを制御する初期補正値制御部と、前記補正データを用いて前記正弦波データを補正するデータ補正部と、前記デ
    ータ補正部の出力データと前記パルスデータと前記原点信号から位置データを演算する位置データ演算部とを備えるエンコーダにおいて、
    前記初期補正値制御部は、前記補正値演算データが生成されてから前記CS信号の論理パターンと前記論理パターンに対応した前記補正値演算データを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として前記不揮発性メモリに保存された前記CS信号の論理パターンと、そのときの前記CS信号の論理パターンが一致する補正値演算データを出力することを特徴とするエンコーダの補正値制御方法。
  3. 直交する2相のアナログ正弦波信号と位置情報の原点を示す原点原信号とコミュテーションセンサ原信号(以下CS原信号)とを生成する原信号生成部と、前記アナログ正弦波信号からパルスデータを生成するパルス検出部と、前記アナログ正弦波信号に応じた正弦波データを生成するアナログ検出部と、前記原点原信号から原点信号を検出する原点信号検出部と、前記CS原信号からCS信号を検出するCS信号検出部と、前記正弦波データから補正値演算データを生成する補正値演算部と、補正データとしてエンコーダ起動時から前記補正値演算データが生成されるまでの期間は初期補正値を出力し、生成されてからは前記補正値演算データを出力する補正値切替部と、前記初期補正値を保存する不揮発性メモリと、前記初期補正値の前記不揮発性メモリへの書込みと読出しを制御する初期補正値制御部と、前記補正データを用いて前記正弦波データを補正するデータ補正部と、前記データ補正部の出力データと前記パルスデータと前記原点信号から位置データを演算する位置データ演算部とを備えるエンコーダにおいて、
    前記初期補正値制御部は、前記補正値演算データが生成されてから前記原点信号および前記CS信号の論理パターンと前記論理パターンに対応した前記補正値演算データを前記不揮発性メモリに保存し、次回エンコーダ起動時に前記初期補正値として前記不揮発性メモリに保存された前記原点信号および前記CS信号の論理パターンと、そのときの前記原点信号または前記CS信号の論理パターンが一致する前記補正値演算データを出力することを特徴とするエンコーダの補正値制御方法。
  4. エンコーダ温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記初期補正値を前記不揮発性メモリに保存するときに、前記温度検出部が検出した補正値保存温度も保存し、次回起動時に前記温度検出部からの検出温度と前記補正値保存温度を比較し、温度変化に対する比較値を基に前記初期補正値を修正することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエンコーダの補正値制御方法。
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