JP5120382B2 - 双ベルト式鋳造機及び連続スラブ鋳造方法 - Google Patents

双ベルト式鋳造機及び連続スラブ鋳造方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋳造スラブを連続的に鋳造する双ベルト式鋳造機及び連続スラブ鋳造方法に関する。
アルミニウムやアルミニウム合金などからなる鋳造スラブ製品(以下、スラブという)を連続的に製造する装置として双ベルト式鋳造機が知られている。図17は、従来の双ベルト式鋳造機を示した図であって、(a)は、側面図、(b)は、キャビティーの下流側を示した拡大図である。
図17に示すように、従来の双ベルト式鋳造機1は、上下に相対峙する一対の回転ベルト部3,3の間にアルミニウム合金溶湯などの金属溶湯を流し込み、スラブSを連続的に鋳造する装置である(例えば、文献1及び文献2参照)。
具体的には、双ベルト式鋳造機1は、エンドレスベルト2を備えて上下に対峙する一対の回転ベルト部3,3と、この一対の回転ベルト部3,3の間に形成されるキャビティー4と、回転ベルト部3の内部に設けられた図示しない冷却手段と、を備えている。下側の回転ベルト部3に係る下側エンドレスベルト2aは、薄い金属板からなり、離間して配置された駆動ローラ5aとサポートローラ6aとに掛け回されている。一方、上側の回転ベルト部3に係る上側エンドレスベルト2bは、薄い金属板からなり、離間して配置された駆動ローラ5bとサポートローラ6bとに掛け回されている。駆動ローラ5aを、時計回りに回転させるとともに、駆動ローラ5bを、反時計回りに回転させると、スラブSが鋳造方向の下流側に連続的に押し出されるようになる。
図示しない冷却手段は、例えば冷却水を噴出するノズル等を備えており、エンドレスベルト2の裏面に冷却水等を供給して、キャビティー4内で成形されるスラブSを冷却するように形成されている。
溶融金属は、上流側に設けられたインジェクター7等によって供給され、キャビティー4内を移動するエンドレスベルト2と略同一の速度で移動するとともに、エンドレスベルト2に熱を放出しながら冷却凝固し下流側からピンチローラ8等に挟持されてスラブSとして引き抜かれる。なお、スラブSのうち、完全に凝固していない状態の鋳塊を以下、インゴットSともいう。
文献1.特表2004−505774号公報
文献2.国際公開第2007/104156号パンフレット
従来の双ベルト式鋳造機1によると、双ベルト式鋳造機1から引き抜かれるスラブSが鋳造方向に波打つ現象、いわゆる歪みが発生するという問題がある。
この波打ち現象の原因の一つとして、上下に相対峙する一対の下側エンドレスベルト2aと、上側エンドレスベルト2b間におけるスラブ冷却の不均衡が考えられる。即ち、図17の(b)に示すように、インゴットSは、キャビティー4の上流側においては、インゴットSの上面及び下面ともそれぞれ下側エンドレスベルト2a及び上側エンドレスベルト2bと接触しているが、下流側に向かうにつれて凝固収縮が発生するため板厚が減少する。図17の(b)に示す従来例においては、キャビティー4の下流側において、インゴットSの上面と、上側エンドレスベルト2bとが距離Kbだけ離間している。これにより、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aとの距離と、インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bとの距離とが不均衡となり、スラブ冷却の不均衡を招来する。
このようなスラブ冷却の不均衡によってインゴットSの波打ち現象が起こると、キャビティー4内におけるインゴットSが波打つため、その振動がメニスカス部分にまで伝播することにより、鋳造されたスラブSの表面欠陥を発生させるという問題があった。また、スラブSの幅方向の温度分布の不均衡が顕著になり板厚プロファイルが悪化する可能性が高かった。さらに、鋳造方向の温度分布が周期的に変化するため、双ベルト式鋳造機1の下流側に設置されるスキンパス圧延機、巻き取り機等との周期を制御するのが困難となっていた。
このような観点から本発明は、上下に配置された一対のエンドレスベルトにおけるスラブ冷却の不均衡を解消する双ベルト式鋳造機を提供することを課題とする。また、本発明は、上下に配置された一対のエンドレスベルトにおけるスラブ冷却の不均衡を解消する連続スラブ鋳造方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明に係る双ベルト式鋳造機は、エンドレスベルトを備え上下に対峙する一対の回転ベルト部と、この一対の前記回転ベルト部の間に形成されるキャビティーと、前記回転ベルト部の内部に設けられた冷却手段とを備え、前記キャビティー内に金属溶湯が供給されて連続的にスラブを鋳造する双ベルト式鋳造機であって、上下に対峙する一対の前記回転ベルト部の少なくとも一方の内部に、前記スラブと前記エンドレスベルトとが離間する部分に応じて、前記エンドレスベルトを前記スラブから離間又は近接させる距離調節手段を備え、前記冷却手段は、筐体内に設置されるとともに、前記エンドレスベルトを内側から支持する支持部を備えた複数のノズルを有し、前記距離調節手段は、前記ノズルを昇降させる昇降手段を有し、前記ノズルの前記支持部には、前記エンドレスベルトに開口して前記冷却媒体が流出される貫通孔が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、スラブが凝固収縮して板厚が薄くなったとしても、下側のエンドレスベルトとスラブの下面との距離及び上側のエンドレスベルトとスラブの上面との距離を調節することができるため、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。さらに、ノズルから流出した冷却媒体がエンドレスベルトを冷却するとともに、ノズルの支持部で支持されたエンドレスベルトを昇降手段で昇降させることでスラブとエンドレスベルトとの距離を調節することができる。
また、本発明に係る前記昇降手段は、前記ノズルの一端側に設けられたシリンダと、このシリンダ内を摺動するピストンと、このピストンと前記ノズルとを連結するピストンロッドとを備え、圧力を利用して昇降させることが好ましい。かかる構成によれば、比較的簡易な構成で昇降手段を構成することができる。
また、本発明に係る前記ピストンロッドは、その内部に中空部を備え、前記ノズルに前記冷却媒体を供給することが好ましい。かかる構成によれば、ピストンロッドを介して冷却媒体を供給することで少ない部品点数で冷却手段を構成することができる。
また、本発明に係る前記昇降手段は、複数の前記ノズルに亘って取り付けられる連結棒と、前記連結棒の近傍に設けられたシリンダと、このシリンダ内を摺動するピストンと、このピストンと前記連結棒とを連結するピストンロッドとを備え、圧力を利用して前記ノズルを昇降させることが好ましい。
かかる構成によれば、複数のノズルを連結する連結棒を有するため、複数のノズルを一括して昇降させてエンドレスベルトとスラブとの距離を調節することができる。これにより、簡易な構成で精度の高い距離調節を行うことができる。
また、本発明に係る前記昇降手段は、前記ノズルの内部に設置されこのノズルを前記エンドレスベルト側に付勢する弾性部材と、複数の前記ノズルの近傍に亘って配置されるスライド棒と、前記ノズルに形成された係合部とを有し、前記スライド棒が前記ノズルに対して横方向に相対的にスライド移動することにより、前記スライド棒の長手方向に亘って所定の間隔で突出する凸部と、この凸部に対応する前記係合部とが係合して、前記ノズルが下降することが好ましい。
かかる構成によれば、スライド棒をスライド移動させることで、複数のノズルを一括して昇降させてエンドレスベルトとスラブとの距離を調節することができる。これにより、簡易な構成で精度の高い距離調節を行うことができる。
また、本発明に係る前記スライド棒は、送りねじによってスライド移動されることが好ましい。かかる構成によれば、簡易な構成でスライド棒をスライド移動させることができる。
また、本発明に係る前記筐体の外壁に前記スライド棒を通す挿通孔を設け、前記挿通孔と前記スライド棒との隙間にOリングを設けることが好ましい。かかる構成によれば、筐体内を確実に密閉することができる。
また、本発明に係る距離調節手段は、前記スラブの幅方向において、前記エンドレスベルトの一部を前記スラブから離間又は近接させることが好ましい。かかる構成によればスラブの幅方向において、下側のエンドレスベルトとスラブの下面との距離及び上側のエンドレスベルトとスラブの上面との距離の不均衡が生じていたとしても、それぞれの距離を調節することができるため、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
また、本発明は、一対のエンドレスベルトを上下に対峙させて形成されたキャビティー内に、金属溶湯を供給して連続的にスラブを鋳造する連続スラブ鋳造方法であって、前記エンドレスベルトを内側から支持する支持部を備えるとともに前記エンドレスベルトに開口して冷却媒体が流出される貫通孔を備えた複数のノズルを、前記スラブと前記エンドレスベルトとが離間する部分に応じて昇降させることにより、一対の前記エンドレスベルトの少なくとも一方を前記スラブから離間又は近接させることを特徴とする。
かかる構成によれば、スラブが凝固収縮して板厚が薄くなったとしても、下側のエンドレスベルトとスラブの下面の距離と、上側のエンドレスベルトとスラブの上面の距離とを調節することができるため、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
また、本発明は、鋳造中に有効キャビティー長を調節しながら前記スラブを鋳造することが好ましい。かかる構成によれば、スラブを冷却する範囲を適宜調節して所望の性質を備えたスラブを鋳造することができる。
本発明に係る双ベルト式鋳造機によれば、上下に配置された一対のエンドレスベルトにおけるスラブ冷却の不均衡を解消することでスラブの歪の発生を防止することができる。また、本発明に係る連続スラブ鋳造方法によれば、上下に配置された一対のエンドレスベルトにおけるスラブ冷却の不均衡を解消することで歪の少ないスラブを製造することができる。
第一実施形態に係る連続スラブ鋳造方法を示したキャビティーの下流側の拡大図である。 第二実施形態に係る連続スラブ鋳造方法を示したキャビティーの下流側の拡大図であって、(a)は、通常時、(b)は、上昇時を示す。 第三実施形態に係る双ベルト式鋳造機を示した側面図である。 第三実施形態に係る冷却手段を示した平面図である。 第三実施形態に係る水供給用ノズルを示した斜視図である。 第三実施形態に係る昇降手段を示した図であって、(a)は、上昇時、(b)は、下降時を示す。 第三実施形態に係るスライド棒の一方の端部側を示した正面図である。 第三実施形態に係るキャビティーの下流側において、エンドレスベルトの離間状態を示した側面図である(図4のI−I線矢視方向)。 第四実施形態に係るキャビティーの下流側において、エンドレスベルトの離間状態を示した側面図である。 昇降手段の第一変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。 昇降手段の第一変形例を示した正面図である。 昇降手段の第二変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。 昇降手段の第三変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。 昇降手段の第四変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。 第五実施形態に係る双ベルト式鋳造機を示した側面図である。 第五実施形態に係るキャビティーの下流側を示した拡大図である。 従来の双ベルト式鋳造機を示した図であって、(a)は、側面図、(b)は、キャビティーの下流側を示した拡大図である。
符号の説明
1 双ベルト式鋳造機
2 エンドレスベルト
2a 下側エンドレスベルト
2b 上側エンドレスベルト
3 回転ベルト部
4 キャビティー
5a 駆動ローラ
5b 駆動ローラ
6a サポートローラ
6b サポートローラ
7 インジェクター
10 冷却手段
11 昇降手段(距離調節手段)
12 水供給用ノズル
13 冷却タンク
14 水供給管
14b 水供給管
21 貫通孔
24 係合部
31 弾性部材
32 スライド棒
32b 凸部
62 シリンダ
63 ピストン
63a 中空部
64 ピストンロッド
81 Oリング
82 送りねじ
90 電磁石(距離調節手段)
L 離間部分
S スラブ(インゴット)
Q 筐体
本発明の実施形態の説明においては、まず、連続スラブ鋳造方法における説明を行った後、双ベルト式鋳造機の詳細な構成について説明する。連続スラブ鋳造方法に用いる双ベルト式鋳造機の概略の構成は、図17に示した双ベルト式鋳造機1と略同等であるため詳細な説明は省略する。なお、本説明に用いる図面は、説明を分かりやすくするため、鉛直方向と水平方向の縮尺を適宜変更して示している。
[第一実施形態]
第一実施形態に係る連続スラブ鋳造方法は、図1に示すように、下側エンドレスベルト2aの一部を下方(下側エンドレスベルト2aの内側方向)に移動させたことを特徴とする。図1は、第一実施形態に係る連続スラブ鋳造方法を示したキャビティーの下流側の拡大図である。なお、図面において、上下方向、鋳造方向上流側及び下流側は、図1の矢印にしたがう。
本実施形態に係る連続スラブ鋳造方法では、図1に示すように、インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bが離間する部分Lにおいて、下側エンドレスベルト2aを、上流側でインゴットSと下側エンドレスベルト2aとが接触している高さ位置よりも相対的に下降させる。これにより、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
なお、下側エンドレスベルト2aの移動距離は、インゴットSの上面から上側エンドレスベルト2bまでの距離Kbと、インゴットSの下面から下側エンドレスベルト2aまでの距離Kaとが略同等となるのが好ましい。距離Kaと距離Kbとが略同等となることで、インゴットSの上面と下面とのスラブ冷却の均衡を図ることができる。
ここで、インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bとが離間する部分L(以下、離間部分Lともいう)とは、インゴットSが凝固収縮により板厚が減少し始める開始位置L1から、キャビティー4の終端L2までの範囲をいう。下側エンドレスベルト2aを下降させる部分は、離間部分Lの全長に亘って行うのが好ましいが、離間部分Lの一部であってもよい。なお、下側エンドレスベルト2aを下降させる距離調節手段の構造については後記する。
[第二実施形態]
第二実施形態に係る連続スラブ鋳造方法は、図2に示すように、上側エンドレスベルト2bの一部を上方(上側エンドレスベルト2bの内側方向)に移動させた点で第一実施形態と相違する。図2は、第二実施形態に係る連続スラブ鋳造方法を示したキャビティーの下流側の拡大図であって、(a)は、通常時、(b)は、上昇時を示す。
例えば、図2の(a)に示すように、上側の回転ベルト部3内に設置された図示しない冷却手段の冷却温度を、下側の回転ベルト部3内に設置された図示しない冷却手段の冷却温度よりも低くした場合、インゴットSの凝固収縮により板厚が減少し、インゴットSの下面と、下側エンドレスベルト2aとが離間する可能性がある。
このような場合には、図2の(b)に示すように、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aとが離間する離間部分Lにおいて、上側エンドレスベルト2bを、上流側でインゴットSと上側エンドレスベルト2bとが接触している高さ位置よりも相対的に上昇させる。これにより、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
なお、上側エンドレスベルト2bの移動距離は、インゴットSの下面から下側エンドレスベルト2aまでの距離Kaと、インゴットSの上面から上側エンドレスベルト2bまでの距離Kbとが略同等となるのが好ましい。これにより、距離Kaと距離Kbとが略同等となるため、インゴットSの上面と下面とのスラブ冷却の均衡を図ることができる。
また、第一実施形態及び第二実施形態においてはインゴットSからエンドレスベルト2を離間させたが、これに限定されるものではなく、後記する距離調節手段によってインゴットSにエンドレスベルト2を近接させて、距離の均衡を図ってもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る双ベルト式鋳造機1の構成について詳細に説明する。図3は、第三実施形態に係る双ベルト式鋳造機を示した側面図である。図4は、第三実施形態に係る冷却手段を示した平面図である。図5は、第三実施形態に係る水供給用ノズルを示した斜視図である。図6は、第三実施形態に係る昇降手段を示した図であって、(a)は、上昇時、(b)は、下降時を示す。図7は、第三実施形態に係るスライド棒の一方の端部側を示した正面図である。図8は、第三実施形態に係るキャビティーの下流側において、エンドレスベルトの離間状態を示した側面図である。
本実施形態に係る双ベルト式鋳造機1は、図3に示すように、上流側に金属溶湯を供給するインジェクター7が設置されており、下流側に鋳造されたスラブSを所定の位置で挟持する一対のピンチローラ8が設置されている。即ち、双ベルト式鋳造機1は、インジェクター7から供給された金属溶湯をキャビティー4の中で冷却・成形し、凝固したスラブSを下流側に連続的に引き出して製造するものである。
より詳しくは、双ベルト式鋳造機1は、エンドレスベルト2を備えて上下に対峙する一対の回転ベルト部3,3と、この一対の回転ベルト部3,3の間に形成されるキャビティー4と、回転ベルト部3の内部に設けられた冷却手段10及び距離調節手段である昇降手段11とを主に備えている。
一対の回転ベルト部3,3のうち、下側の回転ベルト部3に係る下側エンドレスベルト2aは薄い金属板からなり、離間して配置された駆動ローラ5aとサポートローラ6aとに掛け回されている。
一方、上側の回転ベルト部3に係る上側エンドレスベルト2bは、薄い金属板からなり離間して配置された駆動ローラ5bとサポートローラ6bとに掛け回されている。駆動ローラ5aを、時計回りに回転させるとともに、駆動ローラ5bを、反時計回りに回転させると、スラブSが鋳造方向の下流側に連続的に押し出されるようになる。
冷却手段10及び昇降手段11は、図3に示すように、一対のエンドレスベルト2の内部(内周側)にそれぞれ配置されるとともに、筐体Qによって包囲されている。上側の冷却手段10及び昇降手段11は、下側の冷却手段10及び昇降手段11と配置の向き以外は同等であるため、説明においては下側の冷却手段10及び昇降手段11を用いる。
冷却手段10は、図3乃至図6に示すように、下側エンドレスベルト2aの裏面から冷却媒体である冷却水を流出させてインゴットSを冷却させるものである。冷却手段10は、本実施形態においては、冷却水を流出する複数のノズル(水供給用ノズル12)と、冷却水を貯蔵する冷却タンク13(図7参照)と、冷却タンク13に冷却水を供給する図示しないポンプと、冷却タンク13と水供給用ノズル12とを連結する水供給管14bとを主に有する。
水供給用ノズル12は、下側エンドレスベルト2aの裏面に微細な隙間をあけて配置されており、冷却水を流出させて下側エンドレスベルト2aを冷却するとともに、下側エンドレスベルト2aを支持する役割を果たす。水供給用ノズル12は、図4に示すように、本実施形態においては、平面視円形を呈し、千鳥状に配置されている。
水供給用ノズル12は、図5及び図6に示すように、冷却タンクに連通するとともに、冷却タンクの上基板13aから突出した水供給管14bの上部を覆うように設置されている。水供給用ノズル12は、本体部22と、本体部22の上部に形成された支持部23と、本体部22の下部に形成された係合部24とを有する。水供給用ノズル12の本体部22は、筒状を呈する。本体部22は、その内周が、水供給管14bの上部の外周に接触していて、水供給管14bに対して相対的に上下方向に摺動するように形成されている。
支持部23は、図5及び図6に示すように、下側エンドレスベルト2aの裏面に微細な隙間をあけて対向し、冷却水を介して下側エンドレスベルト2aを支持する役割を果たす。また、支持部23の中央には、下側エンドレスベルト2aに向けて開口し、水供給管14bに連通する貫通孔21を備えている。
係合部24は、後記するスライド棒32と係合する部位である。係合部24は、本体部22の外周面から外側に向けて凸設されており、本実施形態においては、円環状に形成されている。係合部24の形状は、限定されるものではなく、スライド棒32の位置やスライド棒32の凸部32bの形状等によって適宜設定すればよい。
隣り合う水供給用ノズル12は、図4乃至図6に示すように、支持部23の上面が面一になるとともに、隣り合う支持部23同士が微細な隙間をあけて千鳥状に配置されている。また、図4に示すように、隣り合う支持部23同士が対向する位置の下方には、排水孔25が形成されている。排水孔25は、冷却タンクを貫通する図示しない排水管に接続されている。排水管は、冷却タンクの下方に設置された図示しないポンプに連結されており、排水を再度冷却水として循環できるように形成されている。
即ち、図示しないポンプによって冷却タンク内に供給された冷却水は、水供給管14b及び本体部22を介して貫通孔21から下側エンドレスベルト2aの裏面に向かって流出する。貫通孔21から流出した冷却水は、下側エンドレスベルト2aを冷却した後、排水として隣り合う水供給用ノズル12,12の隙間から排水孔25及び排水管に流れ込み、図示しないポンプへと導かれる。
このように水供給用ノズル12が、千鳥状に配置されることにより、冷却水が流出する貫通孔21を緻密に配置することができるため、きめ細かな冷却を行うことができる。
ここで、複数の水供給用ノズル12の幅方向における並びを「列」とする。本実施形態では、複数の水供給用ノズル12からなる列を幅方向に互い違いに配置して、例えば17列(図4においては9列)配置している。複数の水供給用ノズル12からなるノズルの列を何列設けるかは、キャビティー4の長さに応じて適宜設定すればよい。
また、図示しない冷却ポンプ又は冷却タンクに冷却水の温度を調節する公知の温度調節手段を備えてもよい。これにより、必要に応じて冷却水の温度を調節して冷却速度を変更することができる。
昇降手段11は、水供給用ノズル12を昇降させる役割を果たす。昇降手段11は、本実施形態においては、図6の(a)に示すように、水供給用ノズル12の内部に設置された弾性部材31と、水供給用ノズル12の列ごとに配置されるスライド棒32と、スライド棒32の浮き上がりを抑える抑え具33とを有する。
弾性部材31は、水供給用ノズル12の内部に設置されており、水供給用ノズル12を水供給管14bに対して相対的に上方(スラブ側方向)に付勢する役割を果たす。弾性部材31は、本実施形態においては、リング状のゴム部材を用いており、当該ゴム部材の下面が水供給管14bの上端に当接されるとともに、ゴム部材の上面が支持部23の裏面に当接されている。弾性部材31は、本実施形態においてはゴム部材を用いているが、これに限定されるものではなく、例えばコイルスプリングなどを用いてもよい。
スライド棒32は、図4に示すように、幅方向に隣り合う複数の水供給用ノズル12に亘って、列ごとに配置される棒状の部材であって、幅方向にスライド移動することで、複数の水供給用ノズル12を一括して下降させる部材である。スライド棒32は、図5及び図6の(a)に示すように、隣り合う水供給用ノズル12の係合部24の直上に延設される軸部32aと、軸部32aに所定の間隔で下方に向けて突設された凸部32bとを有する。凸部32bは、軸部32aの下面から下方に向かって突出形成されており、隣り合う水供給用ノズル12の間隔と略同等の間隔を開けて配設されている。凸部32bは、本実施形態においては、断面視台形で形成されている。なお、凸部32bの高さ(軸部32aの下面から凸部32bの下端までの距離)は、水供給用ノズル12の下降距離と等しくなることから、所望の下降距離に合わせて適宜設定すればよい。
抑え具33は、図5及図6に示すように、スライド棒32の浮き上がりを防止するための部材であって、本実施形態においては、逆L字状を呈する部材である。抑え具33は、略鉛直に形成された鉛直部33aと、鉛直部33aの上端から鉛直部33aに対して垂直に張り出した張出し部33bとからなる。鉛直部33aの下端は、冷却タンクの上基板13aの上面に固定されている。水供給用ノズル12は、弾性部材31により上方に向けて付勢されているため、張出し部33bの下面は、スライド棒32の上面と常に当接するように形成されている。抑え具33は、本実施形態においては、このように形成したが、スライド棒32の浮き上がりを防止する構造であれば、他の形態であってもよい。
次に、図4及び図7を用いて筐体Qの構成について説明する。筐体Qは、冷却手段10及び昇降手段11を包囲して形成されている。筐体Qの一方の外壁Qaには、スライド棒32が挿通される挿通孔83が形成されている。外壁Qaに形成された挿通孔83とスライド棒32との隙間にOリング81が形成されている。Oリング81によって、筐体Q内を確実に密閉することができる。
スライド棒32の端部には、送りねじ82が取り付けられており、スライド棒32が所定の範囲で水平にスライド移動するように形成されている。送りねじ82のスライド距離は、本実施形態においては、隣り合う水供給用ノズル12,12間距離の略半分の距離に設定されている。送りねじ82は、本実施形態においては、図示しない制御装置に接続されており、この制御装置から送られる信号に基づいて、単数又は複数のスライド棒32が幅方向にスライド移動(往復移動)するように形成されている。
次に、本実施形態にかかる双ベルト式鋳造機1の昇降手段11の動作について説明する。
昇降手段11は、図6に示すように、スライド棒32のスライド移動によって水供給用ノズル12を下方(下側エンドレスベルト2aの内側方向)へ押し下げる。即ち、通常の状態では、図6の(a)に示すように、スライド棒32の凸部32bは、隣り合う水供給用ノズル12,12の間に配置されている。
水供給用ノズル12を下降させる場合は、送りねじ82(図7参照)を稼動させて、スライド棒32を水平方向にスライド移動させる。これにより、図6の(b)に示すように、凸部32bの高さ分だけ係合部24が下方に押し下げられ、水供給用ノズル12がスライド棒32の高さ位置よりも相対的に下降する。
一方、水供給用ノズル12を上昇させる場合は、水供給用ノズル12が下降した状態で、送りねじ82を稼動させてスライド棒32を水平方向にスライド移動させる。これにより、凸部32bが隣り合う水供給用ノズル12,12の間に配置されるため、水供給用ノズル12が弾性部材31によって上方に押し上げられ、スライド棒32の高さ位置よりも相対的に上昇する。なお、本実施形態においては、凸部32bの形状を断面視台形に形成しているため、台形の斜辺と係合部24が摺動することにより水供給用ノズル12をスムーズに昇降させることができる。
次に、図8を用いて下側エンドレスベルト2aの昇降の動作について説明する。
本実施形態においては、上側の冷却手段10と下側の冷却手段10の冷却温度は、略同等に設定しており、インゴットSの凝固収縮によって、インゴットSの板厚が減少し、インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bの間に距離Kbの隙間が形成される。したがって、本実施形態においては、離間部分Lにおいて、下側エンドレスベルト2aのみを下降させればよい。ちなみに、インゴットSの板厚の減少率は、約1.5〜2.0%程度である。
インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bとが離間する離間部分Lは、本実施形態においては、インゴットSが凝固収縮により板厚が減少し始める開始位置L1から最も下流側に配置された水供給用ノズル12の終端L2までに設定する。
図示しない制御装置によって、下側エンドレスベルト2a内に配設された水供給用ノズル12のうち、離間部分Lに対応する送りねじ82(図7参照)に信号を送り、該当するスライド棒32を幅方向にスライド移動させる。これにより、離間部分L内における水供給用ノズル12が距離Kaだけ下降する。即ち、下側エンドレスベルト2a内に配設された水供給用ノズル12の下降に伴って、それと同じ距離だけ下側エンドレスベルト2aも下降する。
以上説明した双ベルト式鋳造機1によれば、インゴットSの上面から上側エンドレスベルト2bまでの距離Kbと、インゴットSの下面から下側エンドレスベルト2aまでの距離Kaとを略同等に形成することができる。これにより、インゴットSの上面及び下面におけるスラブ冷却の不均衡を解消することができるため、スラブSの歪みを抑制し、スラブSの質を向上させることができる。
また、スラブSの歪みを解消することができるため、その歪みによる振動がメニスカス部分にまで伝播する可能性が低くなり、表面欠陥の発生を防止することができる。また、双ベルト式鋳造機1の下流側に設置されるスキンパス圧延機、巻き取り機等を好適に行うことができる。
また、スライド棒32を用いて幅方向に配置された複数の水供給用ノズル12を列ごとに昇降させることができるため、設定した離間部分Lに応じて適宜対応する複数の水供給用ノズル12を一括して下降させることができる。これにより、昇降作業の効率を高めることができる。また、離間部分Lに応じて該当するスライド棒32を適宜スライド移動させることで、有効キャビティー長を変更しながら作業を行うことができる。
[第四実施形態]
次に、図9を用いて上側エンドレスベルトを昇降させる第四実施形態について説明する。図9は、第四実施形態に係るキャビティーの下流側において、エンドレスベルトの離間状態を示した側面図である。
第三実施形態においては、上側の冷却手段10と下側の冷却手段10の冷却温度は、略同等に設定したが、第四実施形態においては、上側の冷却手段10の冷却温度を下げる点で第三実施形態と相違する。このような場合には、図2に示すように、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aの間に距離Kaで隙間が形成される。
したがって、第四実施形態においては、離間部分Lにおいて、上側エンドレスベルト2bのみを上昇(上側エンドレスベルト2bの内側方向に向けて移動)させればよい。上側エンドレスベルト2b内に配設された複数の水供給用ノズル12の上昇に伴って、それと同じ距離だけ上側エンドレスベルト2bも上昇する。上側エンドレスベルト2bの昇降の構造については、下側エンドレスベルト2aと略同等であるため、説明を省略する。
ここで、前記した第三実施形態及び第四実施形態に係る昇降手段11は、水供給用ノズル12の内部に設置された弾性部材31と、スライド棒32等によって構成されたが、これに限定されるものではなく他の形態であってもよい。以下に、昇降手段の変形例について示す。
[第一変形例]
図10は、昇降手段の第一変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。図11は、昇降手段の第一変形例を示した正面図である。
第一変形例に示す昇降手段40は、ピストン機構を備えたことを特徴とする。即ち、昇降手段40は、隣接する複数の水供給用ノズル12に亘って取り付けられる連結棒41と、この連結棒41の下方に設けられたシリンダ42と、このシリンダ42内を摺動するピストン43と、ピストン43と連結棒41とを連結するピストンロッド44とを備えている。昇降手段40は、シリンダ42の底面にスペースをあけて冷却タンクの上基板13aの上面に載置されている。
連結棒41は、図10及び図11に示すように、双ベルト式鋳造機1の幅方向に隣り合う水供給用ノズル12,12・・・に亘って取り付けられる断面矩形の棒状の部材である。連結棒41は、ピストン機構によって複数の水供給用ノズル12を列ごとに一括して昇降させる役割を果たす。連結棒41の下面は、ピストンロッド44の上端に当接している。連結棒41の下面のうち、ピストンロッド44から幅方向に突出している鍔部41aは、水供給用ノズル12の係合部24に係合されている。
水供給用ノズル12は、第三実施形態と同様に、水供給管14の上部に上下方向に摺動可能に挿通されている。水供給用ノズル12の内部には、弾性部材31が設置されている。弾性部材31は、リング状のゴム部材を用いており、その下端が水供給管14に当接され、上端が水供給用ノズル12の支持部23の裏側に当接されている。弾性部材31は、水供給管14に対して水供給用ノズル12を相対的に上方に付勢している。
シリンダ42は、略円柱形状を呈する部材であって、その内部をピストン43が上下方向に摺動するように形成されている。ピストン43は、シリンダ42の内部の体積よりも小さく形成されており、ピストン43の上部とシリンダ42との間には、第一圧縮室46が形成され、ピストン43の下部とシリンダ42との間には第二圧縮室47が形成されている。シリンダ42の側壁には、第一圧縮室46に連通する孔46aが形成されており、シリンダ42の底面には、第二圧縮室47に連通する孔47aが形成されている。
かかる昇降手段40によれば、第一圧縮室46及び第二圧縮室47に相互に圧力を付与又は除去することで、ピストン43及びピストンロッド44が昇降する。即ち、水供給用ノズル12を下降させる場合は、図10の(b)に示すように、第一圧縮室46に圧力を付与し、第二圧縮室47から圧力を除去することで、ピストン43及びピストンロッド44が下降する。これに伴い、連結棒41に係合する水供給用ノズル12の係合部24が押し下げられるため、水供給用ノズル12を下降させることができる。
一方、水供給用ノズル12を上昇させる場合は、第二圧縮室47に圧力を付与し、第一圧縮室46から圧力を除去することで、ピストン43及びピストンロッド44が上昇する。これに伴い、水供給用ノズル12の内部に設置された弾性部材31の付勢によって、水供給用ノズル12が上方(スラブ側方向)に押し上げられるため、水供給用ノズル12を上昇させることができる。
なお、第一圧縮室46及び第二圧縮室47に付与する圧力は、油圧、空気圧、水圧等の種別を問うものではない。また、昇降手段40は、図示しない制御装置に接続し、離間部分L(図8参照)に応じて適宜該当する連結棒41が昇降するように形成するのが好ましい。
[第二変形例]
図12は、昇降手段の第二変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。第二変形例に係る昇降手段50は、第二圧縮室47に伸縮部材51を設置した点で、第一変形例と相違する。即ち、伸縮部材51は、例えばコイルスプリングからなり、その上端がピストン43の下面に当接され、下端がシリンダ42の底部に当接されており、上方に向けて付勢して形成されている。伸縮部材51は、本実施形態においてはコイルスプリングを用いたが、他の伸縮部材を用いてもよい。昇降手段50は、伸縮部材51以外の構成は、第一変形例と略同等であるため、詳細な説明は省略する。
かかる昇降手段50によれば、水供給用ノズル12を下降させる場合は、図12の(b)に示すように、第一圧縮室46に圧力を付与し、ピストン43及びピストンロッド44を下降させる。これにより、水供給用ノズル12を下降させることができる。一方、水供給用ノズル12を上昇させる場合は、図12の(a)に示すように、第一圧縮室46から圧力を除去することで、伸縮部材51の付勢によってピストン43及びピストンロッド44が上昇するとともに、弾性部材31の付勢により水供給用ノズル12を上昇させることができる。
[第三変形例]
図13は、昇降手段の第三変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。第三変形例に示す昇降手段60は、ピストン機構を冷却タンク13の内部に設置し、ピストンロッド64を介して冷却水を供給することを特徴とする。
昇降手段60は、水供給用ノズル12の下方において、冷却タンク13の内部に設けられたシリンダ62と、このシリンダ62内を摺動するピストン63と、冷却水を水供給用ノズル12に供給するとともにピストン63と水供給用ノズル12とを連結するピストンロッド64とを備えている。
シリンダ62は、略円柱形状を呈する部材であって、冷却タンク13の下基板13bから上基板13aに亘って形成されており、その内部をピストン63が上下方向に摺動するように形成されている。シリンダ62の側壁には、第一圧縮室66に連通する孔66aが形成されており、シリンダ62の底面には、第二圧縮室67に連通する孔67aが形成されている。また、シリンダ62の中腹部分には、冷却タンク13内の冷却水を中空部63aに導くための孔62aが形成されている。シリンダ62の上端部分は、キャップ68で密閉されている。
ピストン63は、シリンダ62の内部の体積よりも小さく形成されており、ピストン63の上部とシリンダ62との間には、第一圧縮室66が形成され、ピストン63の下部とシリンダ62との間には第二圧縮室67が形成されている。
また、ピストン63の内部には、鉛直方向に連続する中空部63aが形成されている。中空部63aの下部には、冷却タンク13から流入する冷却水を中空部63aに導く第一連通部63b及び第二連通部63cが形成されている。第一連通部63bは、シリンダ62の内周面とピストン63の外周面との間に形成された環状の空間であり、シリンダ62の内側面に沿って上下方向に延設されている。第一連通部63bは、ピストン63が上下に摺動したとしても、第一連通部63bの一部が孔62aと常に連通するように形成されている。第二連通部63cは、中空部63aと第一連通部63bとを連結する空間部分である。
ピストンロッド64は、ピストン63と水供給用ノズル12とを連結するとともに、第一連通部63b及び第二連通部63cから流入する冷却水を水供給用ノズル12へ導く役割を果たす。ピストンロッド64は、内部にピストン63から連続する中空部63aが形成されている。これにより、冷却水を水供給用ノズル12へ導くことができる。
かかる昇降手段60によれば、第一圧縮室66及び第二圧縮室67に相互に圧力を付与又は除去することで、ピストン63及びピストンロッド64が昇降するとともに、水供給用ノズル12が昇降する。また、昇降手段60は、図13の(a)及び(b)に示すように、ピストンロッド64が昇降したとしても、シリンダ62に穿設された孔62a、第一連通部63b、第二連通部63c及び中空部63aが常に連通しているため、ピストン63及びピストンロッド64を介して水供給用ノズル12に冷却水を供給することができる。このように、第三変形例によれば、比較的簡易な構成で昇降手段60を形成することができ、ピストン63及びピストンロッド64を介して冷却水を供給することができるため、部品点数を減らすことができる。
なお、第三変形例は、上記したように形成したが、この形態に限定されるものではない。例えば、冷却タンク13からピストンロッド64に冷却水を導くためには、少なくともシリンダ62に穿設された孔62aとピストンロッド64が連通していればよい。
[第四変形例]
図14は、昇降手段の第四変形例を示した側断面図であって、(a)は、ノズル上昇時、(b)は、ノズル下降時を示す。第四変形例に係る昇降手段70は、第二圧縮室67に伸縮部材69を設置した点で、第三変形例と相違する。即ち、伸縮部材69は、例えばコイルスプリングからなり、上端がピストン63の下面に当接され、下端がシリンダ62の底部に当接されており、上方に向けて付勢して形成されている。伸縮部材69は、本実施形態においてはコイルスプリングを用いたが、他の伸縮部材を用いてもよい。昇降手段70は、伸縮部材69以外の構成は、第三変形例と略同等であるため、詳細な説明は省略する。
かかる昇降手段70によれば、水供給用ノズル12を下降させる場合は、図14の(b)に示すように、第一圧縮室66に圧力を付与し、ピストン63及びピストンロッド64を下降させる。これにより、水供給用ノズル12を下降させることができる。一方、水供給用ノズル12を上昇させる場合は、図14の(a)に示すように、第一圧縮室66から圧力を除去することで、伸縮部材69の付勢によってピストン63及びピストンロッド64が上昇するため、水供給用ノズル12を上昇させることができる。
以上の第一変形例乃至第四変形例によれば、圧力を利用して水供給用ノズル12を昇降させることができる。したがって、インゴットSに対して、エンドレスベルト2を近接させることもできる。例えば、図2の(a)を参照して説明すると、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aとが離間している場合には、下側エンドレスベルト2aを、上流側においてインゴットSと下側エンドレスベルト2aとが接触する高さ位置よりも上方に移動(上昇)させて、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aとを接触させてもよい。これにより、インゴットSに対してエンドレスベルト2を近接させても、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
[第五実施形態]
次に、図15及び図16を用いて、距離調節手段に電磁力を用いた第五実施形態について説明する。
第三実施形態及び第四実施形態においては、距離調節手段として昇降手段11を用いて下側エンドレスベルト2a又は上側エンドレスベルト2bを昇降させたが、第五実施形態のように、電磁力を用いてもよい。
第五実施形態に示す双ベルト式鋳造機100は、下側の回転ベルト部3の内部に、距離調節手段として電磁石90を備えている。電磁石90は、公知の電磁石であって、キャビティー4の下流側において、下側エンドレスベルト2aの裏面に対向して配置されている。下側エンドレスベルト2aは、薄い金属板であるため、図16に示すように、電磁石90を下降させるとそれに伴って下側エンドレスベルト2aも下降する。これにより、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。なお、インゴットSの下面と下側エンドレスベルト2aとが離間する距離Kaは、インゴットSの上面と上側エンドレスベルト2bとが離間する距離Kbと略同等に設定するのが好ましい。
また、第五実施形態においては、下側の回転ベルト部3内のみに電磁石90を設置したが、上側の回転ベルト部3に電磁石90を設置してもよい。また、電磁石90の形状、大きさ等はキャビティー4の長さ等に応じて適宜設定すればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
例えば、冷却手段の冷却媒体は本実施形態においては、液体(水)を用いたが、他の液体であってもよいし、気体等であってもよい。また、スライド棒のスライド移動においては、送りねじを用いたが、水供給用ノズルが横方向に移動するものあれば他の機構であっても構わない。
また、本実施形態においては、エンドレスベルトとインゴットとの距離を制御することで、スラブ冷却の不均衡を解消したが、これに限定されるものではなく、冷却手段に備えられた図示しない温度調節手段を用いてもよい。例えば、図2の(a)を参照して説明すると、上側に設置された冷却手段の冷却媒体の温度を、下側に設置された冷却手段の冷却媒体の温度よりも高くすることで、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
また、当然に、温度調節手段と、距離調節手段とを併用してスラブ冷却の不均衡の解消を図ってもよい。
また、本実施形態においては、スラブの幅方向に亘って配置されている複数の水供給用ノズルを、列ごとに一括して昇降させることにより、スラブの鋳造方向に対するスラブ厚の変化に応じてスラブ冷却の不均衡を解消するものとした(図8等参照)。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、スラブの幅方向に配置された複数のノズルの一部を、他のノズルよりも相対的に昇降させてもよい。かかる構成によればスラブの幅方向において、下側のエンドレスベルトとスラブの下面の距離と、上側のエンドレスベルトとスラブの上面の距離との不均衡が生じていたとしても、下側のエンドレスベルトとスラブの下面の距離と、上側のエンドレスベルトとスラブの上面の距離とを調節することができるため、スラブ冷却の不均衡を解消することができる。
つまり、例えば図6を参照するように、第三実施形態におけるスライド棒32に複数個形成された凸部32b,32b・・・の高さは、全て同等に形成されているが、凸部32bの高さをそれぞれ変えてもよい。これにより、スラブの幅方向において、エンドレスベルトとスラブとの距離の一部を相対的に可変することができる。即ち、このような構成にすることで、スラブの鋳造方向に対する凝固収縮によるスラブ冷却の不均衡だけでなく、スラブの幅方向に対する凝固収縮によるスラブ冷却の不均衡に対しても対応可能となる。
また、前記した第三変形例及び第四変形例の場合は、図13及び図14を参照するように、スラブの幅方向に配置された複数の昇降手段60,70のうち、これらの昇降手段60,70の一部を可動させることで、同様の効果を得ることができる。

Claims (10)

  1. エンドレスベルトを備え上下に対峙する一対の回転ベルト部と、この一対の前記回転ベルト部の間に形成されるキャビティーと、前記回転ベルト部の内部に設けられた冷却手段とを備え、前記キャビティー内に金属溶湯が供給されて連続的にスラブを鋳造する双ベルト式鋳造機であって、
    上下に対峙する一対の前記回転ベルト部の少なくとも一方の内部に、前記スラブと前記エンドレスベルトとが離間する部分に応じて、前記エンドレスベルトを前記スラブから離間又は近接させる距離調節手段を備え
    前記冷却手段は、筐体内に設置されるとともに、前記エンドレスベルトを内側から支持する支持部を備えた複数のノズルを有し、
    前記距離調節手段は、前記ノズルを昇降させる昇降手段を有し、
    前記ノズルの前記支持部には、前記エンドレスベルトに開口して前記冷却媒体が流出される貫通孔が形成されていることを特徴とする双ベルト式鋳造機。
  2. 前記昇降手段は、前記ノズルの一端側に設けられたシリンダと、このシリンダ内を摺動するピストンと、このピストンと前記ノズルとを連結するピストンロッドとを備え、圧力を利用して前記ノズルを昇降させることを特徴とする請求項1に記載の双ベルト式鋳造機。
  3. 前記ピストンロッドは、その内部に中空部を備え、前記ノズルに前記冷却媒体を供給することを特徴とする請求項2に記載の双ベルト式鋳造機。
  4. 前記昇降手段は、複数の前記ノズルに亘って取り付けられる連結棒と、前記連結棒の近傍に設けられたシリンダと、このシリンダ内を摺動するピストンと、このピストンと前記連結棒とを連結するピストンロッドとを備え、圧力を利用して前記ノズルを昇降させることを特徴とする請求項1に記載の双ベルト式鋳造機。
  5. 前記昇降手段は、前記ノズルの内部に設置されこのノズルを前記エンドレスベルト側に付勢する弾性部材と、複数の前記ノズルの近傍に亘って配置されるスライド棒と、前記ノズルに形成された係合部とを有し、
    前記スライド棒が前記ノズルに対して横方向に相対的にスライド移動することにより、前記スライド棒の長手方向に亘って所定の間隔で突出する凸部と、この凸部に対応する前記係合部とが係合して、前記ノズルが下降することを特徴とする請求項1に記載の双ベルト式鋳造機。
  6. 前記スライド棒は、送りねじによってスライド移動されることを特徴とする請求項5に記載の双ベルト式鋳造機。
  7. 前記筐体の外壁に前記スライド棒を通す挿通孔を設け、前記挿通孔と前記スライド棒との隙間にOリングを設けることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の双ベルト式鋳造機。
  8. 前記距離調節手段は、前記スラブの幅方向において、前記エンドレスベルトの一部を前記スラブから離間又は近接させることを特徴とする請求項1に記載の双ベルト式鋳造機。
  9. 一対のエンドレスベルトを上下に対峙させて形成されたキャビティー内に、金属溶湯を供給して連続的にスラブを鋳造する連続スラブ鋳造方法であって、
    前記エンドレスベルトを内側から支持する支持部を備えるとともに前記エンドレスベルトに開口して冷却媒体が流出される貫通孔を備えた複数のノズルを、前記スラブと前記エンドレスベルトとが離間する部分に応じて昇降させることにより、一対の前記エンドレスベルトの少なくとも一方を前記スラブから離間又は近接させることを特徴とする連続スラブ鋳造方法。
  10. 鋳造中に有効キャビティー長を調節しながら前記スラブを鋳造することを特徴とする請求項9に記載の連続スラブ鋳造方法。
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