JP5120181B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
ここで、例えば特許文献1には、3次元仮想空間内で任意の画像を抽出するシステムが、特許文献2には、スクリーンに全体画像を投影する際に複数の部分画像に分けて投影する技術が開示されている。
これに対し本発明は、より低コストで店舗等の部屋の内観を変更する技術を提供する。
この画像処理装置によれば、部屋の窓の内観が変更される。
この画像処理装置によれば、センサにより取得された特定点情報により特定点が特定される。
この画像処理装置によれば、特定点が変化した場合でも、その変化に追従した画像が抽出される。
この画像処理装置によれば、画像抽出の処理量が軽減される。
この画像処理装置によれば、他の装置とのデータ通信量が低減される。
この画像処理装置によれば、自装置の処理負荷が軽減される。
この画像処理装置によれば、サーバ装置から受信するデータ量が低減される。
この画像処理装置によれば、複数の窓がある部屋でも、複数の窓で連携した画像が形成される。
このプログラムによれば、部屋の窓の内観が変更される。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム1の構成を示すブロック図である。画像形成システム1は、いわゆるデジタルサイネージシステムである。画像形成システム1は、店舗等の部屋の中(室内)に画像を形成する。画像形成システム1は、複数の画像形成装置40(画像形成装置40−1、画像形成装置40−2、画像形成装置40−3)と、複数のスクリーン50(スクリーン50−1、スクリーン50−2、スクリーン50−3)と、複数のセンサ60(センサ60−1、センサ60−2、センサ60−3)と、情報処理装置10と、サーバ20とを有する。
図2は、情報処理装置10の機能構成を示す図である。情報処理装置10は、複数の画像形成装置40を制御する、画像処理装置の一例である。画像取得手段11は、あらかじめ決められた大きさおよび形状を有する仮想スクリーン上に描かれる画像(以下、「全体画像」という)を取得する。窓情報取得手段12は、窓情報を取得する。「窓情報」とは、仮想スクリーンと所定の位置関係にある部屋の壁に設けられた窓の位置および形状を特定する情報である。対応情報取得手段13は、対応情報を取得する。「対応情報」とは、窓と画像形成装置40とを対応させる情報である。画像形成装置40は、窓の枠を通して見える位置に画像を形成する。「窓の枠を通して見える位置に画像を形成する」とは、部屋の内部から窓を見たときに、画像形成装置40により形成される画像の少なくとも一部が、窓の枠の中に形成されることをいう。特定点情報取得手段14は、特定点情報を取得する。「特定点情報」とは、その室内に存在する特定点の位置を特定する情報である。「特定点」とは、所定の対象物を代表する点(この例では、店舗内における客の目の位置(より詳細には、2つの目の中点の位置))である。画像抽出手段15は、画像取得手段11により取得された画像に対して特定点情報により特定される特定点を光源としたときの窓における射影を示す画像を抽出する。以下、この射影を示す画像を「射影画像」という。出力手段16は、画像抽出手段15により抽出された画像を、対応情報により窓に対応することが示される画像形成装置40に出力する。
図4は、サーバ20の機能構成を示す図である。記憶手段21は、全体画像の生成に用いられるデータを記憶している。「全体画像の生成に用いられるデータ」とは、全体画像そのもの、あるいは、全体画像の素材を示すデータ(以下、「素材データ」という)である。「全体画像の素材」は、背景画像および前景画像を含む。「前景画像」は複数のオブジェクトを含む。例えば、背景画像は海の中の風景(海底、岩、海水など)を示す画像であり、前景画像は、海の中で動いているもの(魚、海藻など)を示す画像である。「画像」は静止画および動画を含む概念である。選択手段22は、あらかじめ決められたアルゴリズムに従って、選択手段22に記憶されているデータの中から、情報処理装置10に出力するデータを選択する。このアルゴリズムは、例えば、情報処理装置10のリクエストに応じてデータを選択するものである。あるいは、このアルゴリズムは、情報処理装置10の属性(情報処理装置10が設置されている場所、設置されている部屋の大きさまたは用途、情報処理装置10が設置されている場所の時刻など)に応じてデータを選択するものである。出力手段23は、選択手段22により選択されたデータを情報処理装置10に出力する。
画像形成装置40は、スクリーン50(より具体的には、窓枠を通して見える位置)に画像を形成する装置である。この例で、画像形成装置40は、スクリーン50に映像を投射するプロジェクタである。画像形成装置40はUSB−IF185を介して情報処理装置10に接続されている。情報処理装置10は、形成する画像を示すデータを、USB−IF185を介して画像形成装置40に供給する。
センサ60は、室内の状態をセンシングする装置である。この例で、センサ60はカメラすなわち画像センサである。センサ60は、室内の所定の位置に複数設置されている。センサ60はUSB−IF185を介して情報処理装置10に接続されている。情報処理装置10は、カメラが取得した画像を、USB−IF185を介して取得する。
続いて、画像形成システム1の動作を説明する。ここでは、部屋がレストランの店舗であり、店舗内の窓に映像を投影する例について説明する。また、この例で仮想スクリーンは半球のドーム状の形状を有している。この半球は、中心が店舗の床の重心と一致するように設定されている。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、これ以外の態様でも実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。以下において、上述の実施形態と共通する事項については説明を省略し、また、共通する要素には共通の参照符号を用いて説明する。
情報処理装置10は、全体画像を生成する機能、すなわち画像生成手段17を有していなくてもよい。この場合、情報処理装置10は、通信手段19を介して、サーバ20から全体画像を取得する。またこの場合、サーバ20は、全体画像を生成する機能を有する。サーバ20は、情報処理装置10に対していわゆるストリーミング配信の技術を用いて、全体画像を送信する。
変形例1の場合において、情報処理装置10は、全体画像のうち一部のみをサーバ20から取得してもよい。この場合、まず情報処理装置10は、窓情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、受信した窓情報を記憶する。サーバ20は、全体情報から、窓情報により特定される窓の位置に応じて全体画像の一部を切り出し、切り出した部分を情報処理装置10に送信する。
特定点情報は向きを示す情報を含んでいなくてもよい。あるいは、特定点情報が向きを示す情報を含んでいた場合でも、情報処理装置10は、向きを示す情報に応じた処理をしなくてもよい。すなわち、図10のステップS134の処理は省略されてもよい。この場合、CPU110は、視線の向きに応じた対象窓の絞り込みを行わなくてもよい。
射影画像の抽出を行うタイミングは、実施形態で説明したものに限定されない。図7のステップS140の割り込み判定が行わなくてもよい。この場合、射影画像は、所定の時間間隔で定期的に抽出される。
情報処理装置10に特定点情報を供給するセンサ60は、実施形態で説明したカメラに限定されない。特定点情報を供給できるものであれば、どのようなセンサが用いられてもよい。例えば、センサ60としてRFID(Radio Frequency IDentification)リーダが用いられてもよい。この場合、客はRFIDタグを身に付ける。RFIDリーダをレストランのフロアやテーブルに一定の間隔で配置することにより、客の位置を特定することができる。その他、光センサ、温度センサ、タッチセンサ、静電センサなどが用いられてもよい。
特定点情報の取得元は、センサ60に限定されない。特定点情報取得手段14は、RAM130等の記憶手段18から特定点情報を取得してもよい。この場合、店員が特定点情報として客の位置を情報処理装置10にマニュアルで入力し、情報処理装置10のCPU110は、入力された特定点情報をRAM130に記憶する。図7のステップS130において、CPU110は、RAM130から特定点情報を読み出すことにより、特定点情報を取得する。別の例で、特定点の位置は、システムの設計上ある位置に固定されていてもよい。この場合、特定点情報は、システムのパラメータとしてHDD150に記憶されている。CPU110は、HDD150から特定点情報を読み出すことにより、特定点情報を取得する。
仮想スクリーンは、実施形態で説明したものに限定されない。あらかじめ決められた大きさおよび形状を有し、部屋(窓)との位置関係が規定されているものであれば、どのような仮想スクリーンが用いられてもよい。例えば、仮想スクリーンの形状は半球でなく、球、直方体、多角形、またはこれらの組み合わせなど、どのような形状でもよい。また、図11では仮想スクリーンが部屋の外側にある例を説明したが、仮想スクリーンはその一部または全部が部屋の中にあってもよい。
画像形成装置40とスクリーン50の位置関係は、図6で説明したものに限定されない。店舗の壁が一枚であり、店舗内にある画像形成装置40から窓に画像を投射する構成としてもよい。あるいは図6の例で、1つのスクリーン50に対して複数の画像形成装置40を用いて画像を形成してもよい。例えば、スクリーン50を上下方向および左右方向にそれぞれ2分割、計4分割し、分割された領域に対し1つの画像形成装置40が画像を形成する構成としてもよい(すなわち、4分割された場合は4台の画像形成装置40が用いられる)。この場合、情報処理装置10は、射影画像を4分割し、分割した画像をそれぞれ対応する画像形成装置40に出力する。
画像形成装置40はプロジェクタに限定されない。スクリーン50に画像を形成できるのであれば、どのような装置であってもよい。また、画像形成装置40は、スクリーン50を内蔵していてもよい。例えば、画像形成装置40は、リアプロジェクションディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイであってもよい。
本稿でいう「窓」は、現実および仮想の窓の双方を含む。「現実の窓」とは、物理的な構造体としての窓をいう。この場合、図6のように窓枠とスクリーン50とが異なる面に形成される構造であってもよいし、スクリーン50が窓枠と同じ面(すなわち窓枠の中)に形成される構造であってもよい。「仮想の窓」とは、物理的な構造体としての窓ではないスクリーン50に窓枠も含めた画像を形成したもの、すなわち壁に窓枠も含めた画像を形成したものをいう。
窓情報の取得元は、HDD150に限定されない。窓情報取得手段12は、情報処理装置10以外の他の装置から窓情報を取得してもよい。特に、仮想の窓が用いられ、窓の位置が変化する場合に、窓の位置を検出する装置から窓情報を取得してもよい。
全体画像、窓情報、対応情報、および特定点情報を取得する順番は図7に示されるものに限定されない。射影画像を抽出する時点で処理に用いられる情報が取得できていれば、これらの情報がどのような順番で取得されてもよい。
情報処理装置10のハードウェア構成は図3で示されるものに限定されない。必要な機能構成を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成を有する装置が用いられてもよい。また、情報処理装置10の機能構成とハードウェア構成の対応関係は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば上述の実施形態では、制御プログラムを実行しているCPU110が、画像取得手段11、対応情報取得手段13、対応情報取得手段13、特定点情報取得手段14、画像抽出手段15、および画像生成手段17としての機能を兼ね備えていたが、これらのうち1つ以上の機能が、CPU110以外のプロセッサにより実装されてもよい。また、各機能構成要素は、汎用プロセッサとプログラムの協働により実装されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のように特定の機能を有するプロセッサとして実装されてもよい。あるいは、物理的に別体の複数のプロセッサが協働して、これらの要素として機能してもよい。サーバ20についても同様である。
Claims (9)
- あらかじめ決められた大きさおよび形状を有する仮想スクリーン上に描かれる画像を取得する画像取得手段と、
前記仮想スクリーンと所定の位置関係にある部屋の壁に設けられた窓の位置および形状を特定する窓情報を取得する窓情報取得手段と、
前記窓情報により特定される窓と前記窓の枠を通して見える位置に画像を形成する画像形成装置とを対応させる対応情報を取得する対応情報取得手段と、
前記部屋の中に存在する特定点の位置を特定する特定点情報を取得する特定点情報取得手段と、
前記画像取得手段により取得された画像に対して前記特定点情報により特定される特定点を光源としたときの前記窓における射影を示す画像を抽出する画像抽出手段と、
前記画像抽出手段により抽出された画像を、前記対応情報により特定された、前記窓に対応する画像形成装置に出力する出力手段と
を有する画像処理装置。 - 前記特定点情報取得手段は、前記部屋の中に設けられたセンサから前記特定点情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像抽出手段は、前記特定点情報により示される特定点の位置が変化すると、前記射影を示す画像を抽出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記特定点情報が、前記特定点を基準とする向きを示す情報を含み、
前記画像抽出手段は、前記窓の位置が前記特定点および前記向きと所定の条件を満たす場合に、前記射影を示す画像を抽出する
ことを特徴とする請求項1−3のいずれかの項に記載の画像処理装置。 - 前記仮想スクリーン上に描かれる画像を生成する画像生成手段を有し、
前記画像取得手段は、前記画像生成手段により生成された画像を取得する
ことを特徴とする請求項1−4のいずれかの項に記載の画像処理装置。 - ネットワークを介してサーバと通信する通信手段を有し、
前記画像取得手段は、前記通信手段を介して前記サーバから前記仮想スクリーン上に描かれる画像を取得する
ことを特徴とする請求項1−4のいずれかの項に記載の画像処理装置。 - 前記通信手段は、前記窓情報を前記サーバに送信し、前記仮想スクリーン上に描かれる画像のうち前記窓情報により特定される窓の位置を基準とする所定の範囲内の画像を、前記仮想スクリーン上に描かれる画像として受信する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記窓情報が、複数の窓に係る情報を含み、
画像抽出手段は、窓を単位として射影を示す画像を抽出し、
前記対応情報が、複数の画像形成装置と前記複数の窓とを一対一に対応させる情報を含み、
前記出力手段は、前記画像抽出手段が窓を単位として抽出した画像を、前記複数の画像形成装置のうち前記対応情報により前記窓に対応することが示される画像形成装置に出力する
ことを特徴とする請求項1−7のいずれかの項に記載の画像処理装置。 - 画像形成装置に画像を出力する出力手段を有する画像処理装置に、
あらかじめ決められた大きさおよび形状を有する仮想スクリーン上に描かれる画像を取得するステップと、
前記仮想スクリーンと所定の位置関係にある部屋の壁に設けられた窓の位置および形状を特定する窓情報を取得するステップと、
前記窓情報により特定される窓と前記窓の枠を通して見える位置に画像を形成する画像形成装置とを対応させる対応情報を取得するステップと、
前記部屋の中に存在する特定点の位置を特定する特定点情報を取得するステップと、
前記取得された画像に対して前記特定点情報により特定される特定点を光源としたときの前記窓における射影を示す画像を抽出するステップと、
前記出力手段が、前記抽出された画像を、前記対応情報により特定された、前記窓に対応する画像形成装置に出力するステップと
を実行させるためのプログラム。
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