JP5120162B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気回路を開閉する電磁継電器に関する。
特許文献1に示された従来の電磁継電器は、固定接点保持部材にて固定接点を所定位置に位置決め保持し、可動接点が装着された可動部材を電磁コイルの電磁力により駆動して、可動接点と固定接点とを接離させることにより、電気回路を開閉するようになっている。そして、可動接点と固定接点の近傍に磁石を配置し、可動接点が固定接点から開離する時に発生するアークにローレンツ力を作用させることにより、アークを引き伸ばして遮断するようにしている。また、固定接点保持部材における固定接点近傍部位、および可動部材における可動接点近傍部位を、磁石から遠ざかる向きに延ばすことにより、アークが固定接点保持部材や可動部材側に向かわないようにしている。
特開2006−351240号公報
しかしながら、従来の電磁継電器のように、可動接点と固定接点の近傍に磁石を配置しただけでは、アークを充分に引き伸ばすことができず、アークを確実に遮断できない場合があった。特に、高電圧用(例えば、電圧400Vのハイブリッド車用)の電磁継電器においては、アーク長が長くなるため、アークを確実に遮断することが困難であった。
本発明は上記点に鑑みて、アークを確実に遮断可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、固定接点(14、15)と、一端側に固定接点(14、15)が装着されて固定接点(14、15)を所定位置に位置決め保持する固定接点保持部材(12、13)と、通電時に電磁力を発生する電磁コイル(16)と、電磁コイル(16)の電磁力により駆動される可動部材(20、23)と、可動部材(20、23)の一端側に装着されて固定接点(14、15)と接離する可動接点(24、25)と、固定接点(14、15)および可動接点(24、25)の側方に配置され、固定接点(14、15)と可動接点(24、25)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる磁石(26、27)とを備える電磁継電器において、固定接点(14、15)の中心と可動接点(24、25)の中心とを通る線の方向を接点並び方向(D1、D2)とし、接点並び方向(D1、D2)に対して直交し且つ磁石(26、27)を通る線の方向を磁石配置方向(E1、E2)とし、固定接点(14、15)と可動接点(24、25)とが対向する領域でのローレンツ力の作用向きをローレンツ力作用向き(F1、F2)としたとき、固定接点保持部材(12、13)は、固定接点(14、15)装着側の端面(122、132)が磁石(26、27)に対向するとともに、少なくとも固定接点(14、15)の近傍部位が、磁石配置方向(E1、E2)に沿って磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びており、可動部材(20、23)は、可動接点(24、25)装着側の端面(231、233)が磁石(26、27)に対向するとともに、少なくとも可動接点(24、25)の近傍部位が、磁石配置方向(E1、E2)に沿って磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びており、ローレンツ力作用向き(F1、F2)が接点並び方向(D1、D2)および磁石配置方向(E1、E2)に対して直交するように構成され、磁石(26、27)におけるローレンツ力作用向き(F1、F2)側の端部(261、271)は、固定接点保持部材(12、13)の固定接点(14、15)装着部におけるローレンツ力作用向き(F1、F2)側の側面(123、133)、および可動部材(20、23)の可動接点(24、25)装着部におけるローレンツ力作用向き(F1、F2)側の側面(232、234)よりも、ローレンツ力作用向き(F1、F2)にさらに延びており、構成部品を収容するケース(11)の内壁部のうち、ローレンツ力作用向き(F1、F2)に引き伸ばされたアークが衝突する部位に、接点並び方向(D1、D2)と略平行な方向にアークを案内するガイド部(111、112)が形成されており、内壁部は、ガイド部(111、112)を形成するように突出した部分を有しており、固定接点保持部材(12、13)は、固定接点(14、15)側の端部から磁石配置方向(E1、E2)に沿って磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びた後に、ケース(11)の内壁部に向かって延びており、内壁部の突出した部分は、固定接点保持部材(12、13)のケース(11)の内壁部に向かって延びている部分とガイド部(111、112)との間に位置していることを特徴とする。
これによると、磁石(26、27)におけるローレンツ力作用向き(F1、F2)側の端部(261、271)を上記のように延ばしているため、アークを従来よりも長く引き伸ばして確実に遮断することができる。また、アークはガイド部(111、112)に沿って伸びることができるため、ケース(11)内の狭い空間内でもアークを充分に引き伸ばすことができ、アークをより確実に遮断することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電磁継電器において、固定接点(14、15)として、第1固定接点(14)と第2固定接点(15)とを備え、固定接点保持部材(12、13)として、第1固定接点(14)が装着された第1固定接点保持部材(12)と、第2固定接点(15)が装着された第2固定接点保持部材(13)とを備え、可動接点(24、25)として、第1固定接点(14)と接離する第1可動接点(24)と、第2固定接点(15)と接離する第2可動接点(25)とを備え、第1可動接点(24)および第2可動接点(25)は可動部材(20、23)に装着され、第1可動接点(24)が第1固定接点(14)に当接するとともに、第2可動接点(25)が第2固定接点(15)に当接したときに、第1固定接点(14)と第2固定接点(15)との間が可動部材(20、23)を介して導通状態になるように構成されていることを特徴とする。
これによると、接点間の電圧は分圧により半分となり、アーク長が短くなるため、アークをより確実に遮断することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の電磁継電器において、第1固定接点保持部材(12)と第2固定接点保持部材(13)は、固定接点(14、15)側の端部から磁石配置方向(E1、E2)に沿って磁石(26、27)から遠ざかる向きに平行に延びた後に、他方の固定接点保持部材から遠ざかる向きに延びていることを特徴とする。
これによると、第1固定接点保持部材(12)と第2固定接点保持部材(13)との間の絶縁性を高めることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の電磁継電器において、前記磁石(26、27)として、前記第1固定接点(14)および前記第1可動接点(24)の側方に配置され、前記第1固定接点(14)と前記第1可動接点(24)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる第1磁石(26)と、前記第2固定接点(15)および前記第2可動接点(25)の側方に配置され、前記第2固定接点(15)と前記第2可動接点(25)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる第2磁石(27)とを備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電磁継電器を示す断面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図、図4は図1のC−C線に沿う断面図である。
本実施形態に係る電磁継電器は、樹脂よりなる板状のベース10に、樹脂よりなる有底筒状で直方体のケース11が嵌合されており、ベース10とケース11とによって内部に空間(以下、内部空間という)10aが形成されている。
ベース10には、導電金属製の2つの固定接点保持部材12、13が固定されている。2つの固定接点保持部材12、13は、ベース10を貫通していて、一端側が内部空間10a内に位置し、他端側が外部空間に位置している。
2つの固定接点保持部材12、13における内部空間10a側の端部には、導電金属製の固定接点14、15がそれぞれかしめ固定されている。そして、2つの固定接点14、15は、2つの固定接点保持部材12、13により所定位置に位置決め保持される。
2つの固定接点保持部材12、13の外部空間側には、外部ハーネス(図示せず)と接続される負荷回路端子121、131が形成されている。そして、第1固定接点保持部材12の負荷回路端子121は、外部ハーネスを介して電源(図示せず)に接続され、第2固定接点保持部材13の負荷回路端子131は、外部ハーネスを介して電気負荷(図示せず)に接続される。
また、ベース10には、それぞれ電磁コイル16に接続された2つのコイル端子17(一方のみ図示)、およびヨーク18が圧入等にて固定されている。
電磁コイル16は、樹脂製のボビン161と、ボビン161に巻かれたコイルワイヤ162とを有し、通電時に電磁力を発生する。ボビン161の中心穴部には、磁性体金属材料よりなる固定鉄心19が配置されている。
ヨーク18は、磁性体金属材料よりなり、コ字状に曲げられており、電磁コイル16により誘起された磁束の磁路を構成する。電磁コイル16はヨーク18に固定されている。
固定鉄心19に対向する位置に、磁性体金属製の可動鉄片20が配置されており、可動鉄片20は、コイル通電時に固定鉄心19側に吸引される。また、可動鉄片20は、略L字状に曲げられた金属製の連結板21によってヨーク18に連結されている。連結板21は、コイル非通電時に可動鉄片20が固定鉄心19から離れる向きの弾性力を可動鉄片20に作用させる。
可動鉄片20には、樹脂製の連結部材22によって、コ字状の導電金属製の板バネ23が連結されている。板バネ23の両端には、導電金属製の可動接点24、25がかしめ固定されており、第1可動接点24は第1固定接点14に対向して配置され、第2可動接点25は第2固定接点15に対向して配置されている。なお、可動鉄片20および板バネ23は、本発明の可動部材を構成する。
第1固定接点14および第1可動接点24の側方には、第1可動接点24が第1固定接点14から離れる際に発生するアークに対してローレンツ力を作用させる第1永久磁石26が配置されている。また、第2固定接点15および第2可動接点25の側方には、第2可動接点25が第2固定接点15から離れる際に発生するアークに対してローレンツ力を作用させる第2永久磁石27が配置されている。これらの永久磁石26、27は、円柱状に形成されており、ケース11の側壁に形成された凹部に挿入されている。
ベース10には、内部空間10a内に突出する隔壁101が形成されている。そして、この隔壁101により、第1固定接点14および第1可動接点24が配置された空間と第2固定接点15および第2可動接点25が配置された空間とが分離されている。
ここで、第1固定接点14の中心と第1可動接点24の中心とを通る線の方向を、第1接点並び方向D1とする。この第1接点並び方向D1に対して直交し且つ第1永久磁石26を通る線の方向を第1磁石配置方向E1とする。また、第1固定接点14と第1可動接点24とが対向する領域においてアークに作用するローレンツ力の向きを、第1ローレンツ力作用向きF1とする。
そして、第1固定接点保持部材12は、第1固定接点14が装着された側の端面122が第1永久磁石26に対向している。また、第1固定接点保持部材12は、第1固定接点14の近傍部位が第1磁石配置方向E1に沿って第1永久磁石26から遠ざかる向きに延びた後に、第2固定接点保持部材13から遠ざかる向きに延びている。
板バネ23は、第1可動接点24が装着された側の端面231が第1永久磁石26に対向するとともに、第1可動接点24の近傍部位が、第1磁石配置方向E1に沿って第1永久磁石26から遠ざかる向きに延びている。
第1ローレンツ力作用向きF1が、第1接点並び方向D1および第1磁石配置方向E1に対して直交し、且つ、第2固定接点15および第2可動接点25から遠ざかる向きになるように、第1固定接点14と第1可動接点24との間の電流の向き、および第1固定接点14と第1可動接点24とが対向する領域での磁束の向きが、設定されている。
第1永久磁石26における第1ローレンツ力作用向きF1側の端部261は、第1固定接点保持部材12の第1固定接点14装着部における第1ローレンツ力作用向きF1側の側面123、および板バネ23の第1可動接点24装着部における第1ローレンツ力作用向きF1側の側面232よりも、第1ローレンツ力作用向きF1にさらに延びている。
第1永久磁石26における第1ローレンツ力作用向きF1とは反対側の端部262は、第1固定接点14における第1ローレンツ力作用向きF1とは反対側の端部141、および第1可動接点24における第1ローレンツ力作用向きF1とは反対側の端部241よりも、第1ローレンツ力作用向きF1とは反対向きにさらに延びている。
ケース11の内壁部のうち、第1固定接点14および第1可動接点24から見て第1ローレンツ力作用向きF1の対向位置に、換言すると、第1ローレンツ力作用向きF1に引き伸ばされたアークが衝突する部位に、凹部または溝状の第1ガイド部111が形成されている。第1ガイド部111は、第1接点並び方向D1と平行な方向に延びていて、第1ガイド部111に衝突したアークを第1接点並び方向D1と略平行な方向に案内するようになっている。
次に、第2固定接点15の中心と第2可動接点25の中心とを通る線の方向を、第2接点並び方向D2とする。この第2接点並び方向D2に対して直交し且つ第2永久磁石27を通る線の方向を第2磁石配置方向E2とする。また、第2固定接点15と第2可動接点25とが対向する領域においてアークに作用するローレンツ力の向きを、第2ローレンツ力作用向きF2とする。
そして、第2固定接点保持部材13は、第2固定接点15が装着された側の端面132が第2永久磁石27に対向している。また、第2固定接点保持部材13は、第2固定接点15の近傍部位が第2磁石配置方向E2に沿って第2永久磁石27から遠ざかる向きに延びた後に、第1固定接点保持部材12から遠ざかる向きに延びている。
板バネ23は、第2可動接点25が装着された側の端面233が第2永久磁石27に対向するとともに、第2可動接点25の近傍部位が、第2磁石配置方向E2に沿って第2永久磁石27から遠ざかる向きに延びている。
第2ローレンツ力作用向きF2が、第2接点並び方向D2および第2磁石配置方向E2に対して直交し、且つ、第1固定接点14および第1可動接点24から遠ざかる向きになるように、第2固定接点15と第2可動接点25との間の電流の向き、および第2固定接点15と第2可動接点25とが対向する領域での磁束の向きが、設定されている。
第2永久磁石27における第2ローレンツ力作用向きF2側の端部271は、第2固定接点保持部材13の第2固定接点15装着部における第2ローレンツ力作用向きF2側の側面133、および板バネ23の第2可動接点25装着部における第2ローレンツ力作用向きF2側の側面234よりも、第2ローレンツ力作用向きF2にさらに延びている。
第2永久磁石27における第2ローレンツ力作用向きF2とは反対側の端部272は、第2固定接点15における第2ローレンツ力作用向きF2とは反対側の端部151、および第2可動接点25における第2ローレンツ力作用向きF2とは反対側の端部251よりも、第2ローレンツ力作用向きF2とは反対向きにさらに延びている。
ケース11の内壁部のうち、第2固定接点15および第2可動接点25から見て第2ローレンツ力作用向きF2の対向位置に、換言すると、第2ローレンツ力作用向きF2に引き伸ばされたアークが衝突する部位に、凹部または溝状の第2ガイド部112が形成されている。第2ガイド部112は、第2接点並び方向D2と平行な方向に延びていて、第2ガイド部112に衝突したアークを第2接点並び方向D2と略平行な方向に案内するようになっている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、電磁コイル16に通電すると、その電磁力により可動鉄片20が固定鉄心19側に吸引され、第1可動接点24が第1固定接点14に当接するとともに、第2可動接点25が第2固定接点15に当接し、2つの固定接点14、15間が板バネ23によって接続されて電気回路が閉じられる。一方、電磁コイル16への通電が遮断されると、連結板21の弾性力により可動接点24、25が固定接点14、15から離され、電気回路が開かれる。
そして、可動接点24、25が固定接点14、15から離れる際に発生するアークは、以下のようにして遮断される。
まず、第1固定接点14と第1可動接点24との間に発生したアークは、図3に白抜き矢印で示すように、ローレンツ力により第1ローレンツ力作用向きF1に引き伸ばされつつ、第1永久磁石26における第1ローレンツ力作用向きF1側の端部261側に向かって曲がりながら引き伸ばされる。すなわち、アークは、第1固定接点保持部材12や板バネ23から遠ざかる向きに引き伸ばされる。
ここで、第1永久磁石26における第1ローレンツ力作用向きF1側の端部261は、第1固定接点保持部材12における第1ローレンツ力作用向きF1側の側面123、および板バネ23における第1ローレンツ力作用向きF1側の側面232よりも、第1ローレンツ力作用向きF1にさらに延びているため、アークを従来よりも長く引き伸ばすことができる。したがって、低電圧用の電磁継電器のようにアーク長が短い場合は、アークが第1ガイド部111の内壁面に衝突する以前にアークが遮断される。
また、高電圧用の電磁継電器のようにアーク長が長い場合は、図4に示すように、そのアークは第1ガイド部111の内壁面に衝突した後、第1ガイド部111に案内されて第1接点並び方向D1と略平行な方向に引き伸ばされて遮断される。このように、アークは第1ガイド部111に沿って伸びることができるため、ケース11内の狭い空間内でもアークを充分に引き伸ばすことができ、アークをより確実に遮断することができる。
一方、第2固定接点15と第2可動接点25との間に発生したアークは、図3に白抜き矢印で示すように、ローレンツ力により第2ローレンツ力作用向きF2に引き伸ばされつつ、第2永久磁石27における第2ローレンツ力作用向きF2側の端部271側に向かって曲がりながら引き伸ばされる。すなわち、アークは、第2固定接点保持部材13や板バネ23から遠ざかる向きに引き伸ばされる。
ここで、第2永久磁石27における第2ローレンツ力作用向きF2側の端部271は、第2固定接点保持部材13における第2ローレンツ力作用向きF2側の側面133、および板バネ23における第2ローレンツ力作用向きF2側の
側面234よりも、第2ローレンツ力作用向きF2にさらに延びているため、アークを従来よりも長く引き伸ばすことができる。したがって、低電圧用の電磁継電器のようにアーク長が短い場合は、アークが第2ガイド部112の内壁面に衝突する以前にアークが遮断される。
また、高電圧用の電磁継電器のようにアーク長が長い場合は、図4に示すように、そのアークは第2ガイド部112の内壁面に衝突した後、第2ガイド部112に案内されて第2接点並び方向D2と略平行な方向に引き伸ばされて遮断される。このように、アークは第2ガイド部112に沿って伸びることができるため、ケース11内の狭い空間内でもアークを充分に引き伸ばすことができ、アークをより確実に遮断することができる。
また、本実施形態では、第1固定接点14と第1可動接点24との間の電圧、および第2固定接点15と第2可動接点25との間の電圧は、分圧により半分となり、アーク長が短くなるため、アークをより確実に遮断することができる。
また、第1固定接点保持部材12は、第1固定接点14の近傍部位が第1磁石配置方向E1に沿って第1永久磁石26から遠ざかる向きに延びた後に、第2固定接点保持部材13から遠ざかる向きに延びており、第2固定接点保持部材13は、第2固定接点15の近傍部位が第2磁石配置方向E2に沿って第2永久磁石27から遠ざかる向きに延びた後に、第1固定接点保持部材12から遠ざかる向きに延びているため、第1固定接点保持部材12と第2固定接点保持部材13との間の絶縁性を高めることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、高電圧用の電磁継電器のようにアーク長が長い場合でもアークを確実に遮断できるようにするために、ガイド部111、112を設けたが、低電圧用の電磁継電器のようにアーク長が短い場合には、ガイド部111、112を廃止してもよい。
また、上記実施形態では、接点間電圧を分圧により半分にするために接離する接点を2組設けたが、接点間電圧を下げる必要がなければ接離する接点を1組にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る電磁継電器を示す断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。
符号の説明
12 第1固定接点保持部材
13 第2固定接点保持部材
14 第1固定接点
15 第2固定接点
16 電磁コイル
20 可動鉄片(可動部材)
23 板バネ(可動部材)
24 第1可動接点
25 第2可動接点
26 第1磁石
27 第2磁石
122 第1固定接点保持部材の端面
123 第1固定接点保持部材の側面
132 第2固定接点保持部材の端面
133 第2固定接点保持部材の側面
231 可動部材の端面
232 可動部材の側面
233 可動部材の端面
234 可動部材の側面
261 第1磁石の端部
271 第2磁石の端部

Claims (4)

  1. 固定接点(14、15)と、
    一端側に前記固定接点(14、15)が装着されて前記固定接点(14、15)を所定位置に位置決め保持する固定接点保持部材(12、13)と、
    通電時に電磁力を発生する電磁コイル(16)と、
    前記電磁コイル(16)の電磁力により駆動される可動部材(20、23)と、
    前記可動部材(20、23)の一端側に装着されて前記固定接点(14、15)と接離する可動接点(24、25)と、
    前記固定接点(14、15)および前記可動接点(24、25)の側方に配置され、前記固定接点(14、15)と前記可動接点(24、25)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる磁石(26、27)とを備える電磁継電器において、
    前記固定接点(14、15)の中心と前記可動接点(24、25)の中心とを通る線の方向を接点並び方向(D1、D2)とし、前記接点並び方向(D1、D2)に対して直交し且つ前記磁石(26、27)を通る線の方向を磁石配置方向(E1、E2)とし、前記固定接点(14、15)と前記可動接点(24、25)とが対向する領域でのローレンツ力の作用向きをローレンツ力作用向き(F1、F2)としたとき、
    前記固定接点保持部材(12、13)は、前記固定接点(14、15)装着側の端面(122、132)が前記磁石(26、27)に対向するとともに、少なくとも前記固定接点(14、15)の近傍部位が、前記磁石配置方向(E1、E2)に沿って前記磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びており、
    前記可動部材(20、23)は、前記可動接点(24、25)装着側の端面(231、233)が前記磁石(26、27)に対向するとともに、少なくとも前記可動接点(24、25)の近傍部位が、前記磁石配置方向(E1、E2)に沿って前記磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びており、
    前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)が前記接点並び方向(D1、D2)および前記磁石配置方向(E1、E2)に対して直交するように構成され、
    前記磁石(26、27)における前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)側の端部(261、271)は、前記固定接点保持部材(12、13)の前記固定接点(14、15)装着部における前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)側の側面(123、133)、および前記可動部材(20、23)の前記可動接点(24、25)装着部における前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)側の側面(232、234)よりも、前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)にさらに延びており、
    構成部品を収容するケース(11)の内壁部のうち、前記ローレンツ力作用向き(F1、F2)に引き伸ばされたアークが衝突する部位に、前記接点並び方向(D1、D2)と略平行な方向にアークを案内するガイド部(111、112)が形成されており、
    前記内壁部は、前記ガイド部(111、112)を形成するように突出した部分を有しており、
    前記固定接点保持部材(12、13)は、前記固定接点(14、15)側の端部から前記磁石配置方向(E1、E2)に沿って前記磁石(26、27)から遠ざかる向きに延びた後に、前記ケース(11)の内壁部に向かって延びており、
    前記内壁部の突出した部分は、前記固定接点保持部材(12、13)の前記ケース(11)の内壁部に向かって延びている部分と前記ガイド部(111、112)との間に位置していることを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記固定接点(14、15)として、第1固定接点(14)と第2固定接点(15)とを備え、
    前記固定接点保持部材(12、13)として、前記第1固定接点(14)が装着された第1固定接点保持部材(12)と、前記第2固定接点(15)が装着された第2固定接点保持部材(13)とを備え、
    前記可動接点(24、25)として、前記第1固定接点(14)と接離する第1可動接点(24)と、前記第2固定接点(15)と接離する第2可動接点(25)とを備え、
    前記第1可動接点(24)および前記第2可動接点(25)は前記可動部材(20、23)に装着され、
    前記第1可動接点(24)が前記第1固定接点(14)に当接するとともに、前記第2可動接点(25)が前記第2固定接点(15)に当接したときに、前記第1固定接点(14)と前記第2固定接点(15)との間が前記可動部材(20、23)を介して導通状態になるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記第1固定接点保持部材(12)と前記第2固定接点保持部材(13)は、前記固定接点(14、15)側の端部から前記磁石配置方向(E1、E2)に沿って前記磁石(26、27)から遠ざかる向きに平行に延びた後に、他方の固定接点保持部材から遠ざかる向きに延びていることを特徴とする請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記磁石(26、27)として、前記第1固定接点(14)および前記第1可動接点(24)の側方に配置され、前記第1固定接点(14)と前記第1可動接点(24)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる第1磁石(26)と、前記第2固定接点(15)および前記第2可動接点(25)の側方に配置され、前記第2固定接点(15)と前記第2可動接点(25)との間に発生するアークにローレンツ力を作用させる第2磁石(27)とを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の電磁継電器。
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