JP5119951B2 - 移動通信システム、ハンドオーバ性能監視方法及び管理装置 - Google Patents

移動通信システム、ハンドオーバ性能監視方法及び管理装置 Download PDF

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Description

本発明は移動通信システム、ハンドオーバ性能監視方法及び管理装置に関し、特にセルラー方式に基づく移動通信網における無線セル間のハンドオーバ性能の管理に関する。
セルラー方式に基づく移動通信網では、広域なエリアに多数の無線基地局を配置し、各無線基地局が1から10程度の無線セルと呼ばれる小ゾーンをカバー範囲とする。ユーザの移動時には、接続先の無線セルを順次切り替えるハンドオーバを行うことにより、通信を継続して行うことができる。
ハンドオーバが失敗する主な理由としては、ネットワーク機器の故障、ハンドオーバ先の無線セルの通信リソースの不足、無線回線の品質劣化などが挙げられる。無線回線の品質劣化の具体的な例としては、無線回線の電界強度の不足、無線セル間の電波干渉、ユーザの移動速度に対する無線セル間のオーバラップの不足、ハンドオーバ候補となる隣接無線セル情報の設定漏れなどが挙げられる。
一般に移動通信網では、様々な通信品質の監視項目を定義し、これらの監視項目の組み合わせからKPI(Key Performance Indicator)を計算し、KPI値の劣化によって障害の発生や品質改善が必要なエリアを検出している。
ハンドオーバ特性(ハンドオーバ性能)はこの監視項目のひとつであり、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の仕様に基づく移動通信網の場合、無線セル毎に定期的に収集すべきソフトハンドオーバ監視項目として、無線リンクのアクティブリンクセット追加試行回数(SHO.AttRLAddUESide)、無線リンクのアクティブリンクセット追加成功回数(SHO.SuccRLAddUESide )、無線リンクのアクティブリンクセット追加失敗回数(SHO.FailRLAddUESide.Cause )、無線リンクのアクティブリンクセット削除試行回数(SHO.AttRLDelUESide)、無線リンクのアクティブリンクセット削除成功回数(SHO.SuccRLDelUESide )が非特許文献1において規定されている。
非特許文献1に記載されているカウンタから、例えば無線セル毎のソフトハンドオーバ失敗率Fshoは、ソフトハンドオーバの成功率(=成功回数/試行回数)を1から減算することにより、以下の式(1)のように求められる。
Fsho = 1 - SHO.SuccRLAddUESide / SHO.AttRLAddUESide ・・・(1)
非特許文献1に記載された技術によれば、セル全体のハンドオーバの品質劣化が生じているか否かを判別することが可能であり、ネットワーク機器の故障に起因する問題を検出することができる。また、ハンドオーバ先の無線セルの通信リソースの不足に起因する問題も、無線セル毎のリソースの利用率を監視することによりハンドオーバ先のセル全体の品質劣化として検出される。
また、無線回線の品質劣化、特に隣接セル設定の追加や削除を容易にするための技術としては、特許文献1に記載された方法が知られている。特許文献1に記載の方法では、無線セルに対してハンドオーバ候補となる隣接セルを予めネットワーク監視システムで把握しておき、無線セルと周辺の隣接セルの組み合わせ毎に、ハンドオーバ試行回数と隣接セルを最良候補セルとして判断した回数を監視する。最良候補セルは、ハンドオーバの際に無線回線品質が最良であった無線セルである。このハンドオーバ試行回数と最良候補カウント数が共に閾値より低い場合には、隣接セル設定から削除する。隣接セル設定を削除すると、移動端末がハンドオーバ候補として探索すべき無線セルの数が減少するため、ハンドオーバ時間を短縮できる。
また、特許文献1に記載の方法では、隣接セル設定がされておらず、最良候補カウント数が閾値より高い場合には隣接セルの設定に追加する。最良候補カウント数が閾値より高い無線セルは、隣接セルの設定が漏れていた可能性が高く、これを隣接セルに追加することによりハンドオーバ実行の安定化を図ることができる。
非特許文献1に記載の技術では、無線セル全体の問題と、特定の無線セル間に集中して発生する無線回線の品質劣化を切り分けることが困難であるという問題がある。その理由は、非特許文献1に記載された監視項目では無線セルにつき監視対象が1つに限られており、特定の無線セル間に集中して発生する問題を検出できないためである。しかし無線回線の品質劣化については、無線セル全体にわたって生じることは稀であり、特定の無線セル間に集中して発生するため、それらの問題を検出することが困難であった。
また、特許文献1に記載の技術では、隣接セルの設定漏れの問題については検出可能であるが、特定の無線セル間において生じる電界強度の不足、干渉、及びオーバラップの不足などの無線品質の問題に起因するハンドオーバ性能の劣化を把握できないという問題がある。これは、ハンドオーバの試行回数の大小のみを評価対象としており、ハンドオーバの失敗率については評価対象としていないためである。さらに、予め無線セルに対してハンドオーバ候補として設定された隣接セルのみならず、端末が発見した近傍の無線セルについても監視対象となるため、監視項目が増大し、隣接セル以外の無線セルに対する無線品質を測定して収集する特殊な機能が移動端末及び無線基地局制御局において必要となるという問題もある。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化とセル全体のハンドオーバ性能の劣化とを簡易に切り分けることができる移動通信システム、ハンドオーバ性能監視方法及び管理装置を提供することにある。
本発明による移動通信システムは、評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出手段と、前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断手段とを含むことを特徴とする。
本発明によるハンドオーバ性能監視方法は、移動通信システムのハンドオーバ性能監視方法であって、評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定ステップと、前記測定ステップによる測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出ステップと、前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による管理装置は、移動通信システムにおける無線アクセス網の管理装置であって、評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出手段と、前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化とセル全体のハンドオーバ性能の劣化とを簡易に切り分けることができるという効果が得られる。
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の理解を助けるために、本発明の原理について図面を参照して説明する。図1は本発明の原理を説明するための移動通信システムの概略機能ブロック図である。
図1に示した移動通信システムは、測定手段501と、算出手段502と、判断手段503とを有する。測定手段501は、評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、評価対象セルから隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、隣接セルから評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、評価対象セルから隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、隣接セルから評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する。
算出手段502は、測定手段501の測定結果を基に評価対象セルと隣接セルとの間のハンドオーバ性能を隣接セル各々毎に算出し、隣接セル各々毎に算出されたハンドオーバ性能の偏りを算出する。判断手段503は、算出手段502により算出されたハンドオーバ性能の偏りを基に隣接セルのうち特定のセルと評価対象セルとの間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生しているか否かを判断する。
このように、隣接セル各々毎のハンドオーバ性能を算出して偏りを評価するようにしているので、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化とセル全体のハンドオーバ性能の劣化とを簡易に切り分けることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態による移動通信システムの構成を示す図である。図2において、コアネットワーク40を除く部分が無線アクセス網である。エリア全体は無線セル1〜12の小ゾーンに分けられ、無線基地局20は無線セル4及び5、無線基地局21は無線セル6,11及び22、無線基地局22は無線セル1〜3、無線基地局23は無線セル7,9及び10をカバー範囲としている。無線基地局20〜23は、有線リンク60〜63を介して無線基地局制御局30に接続する。また、無線基地局制御局30は、コアネットワーク40と有線リンク64を介して接続し、無線アクセス網管理装置50と有線リンク65を介して接続する。
図3は図2の無線アクセス網管理装置50の内部構成を示す図である。データ送受信部51は、有線リンク65を介して無線アクセス網からネットワーク監視データを収集する。障害管理部52は、無線基地局や無線基地局制御局、有線リンクの故障時に発せられる障害メッセージの処理を行う。
品質監視部53は、上述した測定手段501、算出手段502及び判断手段503に相当する機能を有し、入力された無線セルや有線リンク毎の通信品質の監視データの処理を行う。このうちハンドオーバの性能に関する統計情報は、ハンドオーバ性能記憶部55へと出力され、特定のセル間においてハンドオーバ性能の著しい劣化がみられた場合にはハンドオーバ性能表示部57に通知される。
また、構成管理部54は、無線アクセス網のネットワーク構成を管理し、無線セル毎にハンドオーバ先の候補となる隣接セルの設定情報を隣接セル構成記憶部56に保持する。品質監視部53と構成管理部54はハンドオーバ関連の情報以外の管理も行うが、ハンドオーバ性能の管理以外の機能については当業者に良く知られており、本発明に直接関連しないため省略する。
図4は図3の隣接セル構成記憶部56が保持する情報の構成を示す図である。無線アクセス網の無線セル識別子の列100は、管理対象とする無線アクセス網における無線セルの識別子を保持する。これに対する隣接セル識別子の列110は、各々の無線セルにおいてハンドオーバ先候補とする隣接セルを示す。例えば、セル1に対する隣接セルとして、セル2,3,4,5,6,7の6つの無線セルが定義される。
図5は図3のハンドオーバ性能記憶部55が保持する情報の構成を示す図である。無線セル識別子の列120は、ハンドオーバ元とハンドオーバ先の無線セル識別子の組を保持する。この無線セル識別子の組毎に、ハンドオーバ試行回数121、ハンドオーバ成功回数122及びハンドオーバ失敗率123の監視項目の統計値が保持される。ハンドオーバ試行回数121とハンドオーバ成功回数122は、ハンドオーバ性能を評価する対象期間における累積カウント値である。これらのハンドオーバ性能の統計情報は、複数の対象期間でハンドオーバ性能を評価する場合は、評価期間毎に分けて保持される。
次に、図6及び図7のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。図6は本発明の第1の実施の形態によるハンドオーバ性能評価動作を示すフローチャートである。図6において、ハンドオーバ性能の評価動作を開始すると、品質監視部53はハンドオーバ性能記憶部55からハンドオーバ性能統計情報を取得する(ステップS201)。
そして、品質監視部53は、評価対象とする無線アクセス網の無線セルを順次取り出し(ステップS202)、評価対象セル全体のハンドオーバ失敗率が閾値を超えて劣化しているか否かを判定する(ステップS203)。通常、非特許文献1に記載されているように、移動通信網の管理系においてセル全体のハンドオーバ試行回数とハンドオーバ成功回数を取得するような管理項目が用意されており、上述した式(1)のように計算を行うことによりセル全体のハンドオーバ失敗率を求めることができる。
評価対象セル全体のハンドオーバ失敗率が良好であれば、ステップS202に戻り、評価対象セル全体のハンドオーバ失敗率が閾値を超えて劣化している場合は、品質監視部53は、ハンドオーバ性能記憶部55から取得される隣接セル各々毎のハンドオーバ試行回数及びハンドオーバ成功回数から評価対象セルと隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を隣接セル各々毎に計算する(ステップS204)。
次に、品質監視部53は、隣接セル各々毎に計算されたハンドオーバ性能の偏りを計算し(ステップS205)、ハンドオーバ性能の偏りが閾値を超過した場合には(ステップS206)、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化と判定し、その判定結果と、隣接セル各々毎のハンドオーバ試行回数及び隣接セル各々毎のハンドオーバ失敗率をハンドオーバ性能表示部57に出力する(ステップS207)。
一方、ハンドオーバ性能の偏りが閾値以下であった場合には、品質監視部53は、評価対象セル全体のハンドオーバ性能の劣化と判定し、その判定結果と、隣接セル各々毎のハンドオーバ試行回数及び隣接セル各々毎のハンドオーバ失敗率をハンドオーバ性能表示部57に出力する(ステップS208)。全ての無線セルのハンドオーバ性能を評価すると(ステップS202)、評価動作を終了する。
図7は図6のステップS205における隣接セル毎のハンドオーバ性能の偏り計算動作の例を示すフローチャートである。図7において、まず、評価対象とする無線セルiにおいて定義されている隣接セル毎のハンドオーバ失敗率{pij}を入力する(ステップS301)。i=1とした場合、例えば図8に示すように、無線セル1から無線セル2、3、4、5、6、7に流出するハンドオーバの失敗率p12(4%)、p13(5%)、p14(6%)、p15(7%)、p16(70%)、p17(3%)と、無線セル2、3、4、5、6、7から無線セル1に流入するハンドオーバの失敗率p21(2%)、p31(6%)、p41(4%)、p51(7%)、p61(60%)、p71(8%)が入力される。この場合、無線セル1と無線セル6の間のハンドオーバ性能が著しく劣化したことを想定している。
次に、隣接セル毎の失敗率の集中度を以下の式に従い計算する(ステップS302)。
Figure 0005119951
この式は隣接セルのうち特定のセルと評価対象セルiとの間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生する度合いを示し、集中の度合いが低ければ0に近い小さな値となり、集中の度合いが高ければ1に近くなる指標である。図8の例の場合、集中度C(1)=0.266となる。このように計算した集中度C(i)をハンドオーバ性能の偏りとして出力し(ステップS303)、隣接セル毎のハンドオーバ性能の偏りの計算を終了する。
図9は図3のハンドオーバ性能表示部57の表示の一例を示す図である。図9において、各々の無線セルは、無線セルの中心付近に無線セルの識別子と共に地図上に円で示される。このとき、無線セル全体のハンドオーバ性能の劣化と、特定の無線セル間におけるハンドオーバ性能の劣化とを識別できるように、図6のステップS206の判定結果に従って円の色やパターンを変えてもよい。
評価対象とする無線セルをセル1とすると、評価対象セル1から隣接セル2〜7各々へのハンドオーバ試行回数に従って線の太さを変え、評価対象セル1から隣接セル2〜7各々へのハンドオーバ失敗率が良好な場合には実線で、閾値を超えて劣化している場合には破線でセル間を線で結ぶ。このような図を隣接セルから評価対象セルへのハンドオーバ流入と、評価対象セルから隣接セルへのハンドオーバ流出について描くことにより、特定のセル間におけるハンドオーバ性能の劣化を一目で把握することができる。
図9の例以外にも、図8や後述する図11に示すような隣接セル毎のハンドオーバ性能のグラフを表示するようにしてもよい。この場合、ハンドオーバ性能に著しい偏りがあるならば、その隣接セルに対応する棒グラフの色や模様を変えるなどして強調表示するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態では、ハンドオーバ性能を隣接セル毎に評価し、集中度の指標を用いて特定のセル間のハンドオーバ性能の劣化を評価するようにしているので、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化とセル全体のハンドオーバ性能の劣化を簡易に切り分けることができる。また、本発明の第1の実施の形態では、特定の無線セル間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生しているか否かを示す情報を表示するようにしているので、特定のセル間におけるハンドオーバ性能の劣化を一目で把握することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。隣接セル毎のハンドオーバ性能の偏りを表す指標としては、集中度以外の指標を用いることもできる。図10は本発明の第2の実施の形態によるハンドオーバ性能の偏り計算動作を示すフローチャートである。
図6のステップS205において、まず、評価対象とする無線セルiに対する隣接セル毎のハンドオーバ試行回数{aij}をハンドオーバ性能記憶部55から入力する(ステップS401)。i=1とした場合、例えば図11に示すように、無線セル1から無線セル2、3、4、5、6、7に流出するハンドオーバの試行回数a12(90回)、a13(70回)、a14(120回)、a15(20回)、a16(35回)、a17(60回)と、無線セル2、3、4、5、6、7から無線セル1に流入するハンドオーバの試行回数a21(87回)、a31(7回)、a41(105回)、a51(22回)、a61(39回)、a71(58回)が入力される。
次に、隣接セル毎にハンドオーバ流出/流入比Rij(=Rji)を以下の式に従い計算する(ステップS402)。
Rij = Rji = min(aij, aji) / max(aij, aji)
ここで、min(x, y) はx とy のうちいずれか小さい方を表し、max(x, y) はx とy のうちいずれか大きい方を表す。
次に、このように計算したRijとRjiのうち、すべての隣接セルについて最小となる値をハンドオーバ性能の偏りとして出力し(ステップS403)、隣接セル毎のハンドオーバ性能の偏り計算を終了する。上の式から明らかなように、Rijが大きいほどハンドオーバの流入と流出の偏りが大きいことになる。これは、長い時間を積算した場合には、無線セルのような限られたエリアに対するユーザの流入と流出はバランスすることが知られているので、この比率が著しく大きい場合にはハンドオーバ性能が劣化していると考えることができる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態では、集中度の指標の代わりに、評価対象セルから隣接セルへのハンドオーバ試行回数と隣接セルから評価対象セルへのハンドオーバ試行回数との比を用いて、特定のセル間のハンドオーバ性能の劣化を評価することにより、特定の無線セル間のハンドオーバ性能の劣化とセル全体のハンドオーバ性能の劣化を簡易に切り分けることができる。
本発明の第1及び第2の実施の形態は、セルラー方式に基づく移動通信におけるハンドオーバ性能監視システムといった用途に適用できる。
本発明の原理を説明するための移動通信システムの概略機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による移動通信システムの構成を示す図である。 図2の無線アクセス網管理装置の内部構成を示す図である。 図3の隣接セル構成記憶部が保持する情報の構成を示す図である。 図3のハンドオーバ性能記憶部が保持する情報の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるハンドオーバ性能評価動作を示すフローチャートである。 図6のステップS205におけるハンドオーバ性能の偏り計算動作の例を示すフローチャートである。 評価対象セルが図2の無線セル1である場合の隣接セル各々毎のハンドオーバ失敗率を示す図である。 図3のハンドオーバ性能表示部の表示の一例を示す図である。 図6のステップS205におけるハンドオーバ性能の偏り計算動作の別の例を示すフローチャートである。 評価対象セルが図2の無線セル1である場合の隣接セル各々毎のハンドオーバ試行回数を示す図である。
符号の説明
1〜12 無線セル
20〜23 無線基地局
30 無線基地局制御局
40 コアネットワーク
50 無線アクセス網管理装置
51 データ送受信部
52 障害監視部
53 品質監視部
54 構成管理部
55 ハンドーバ性能記憶部
56 隣接セル構成記憶部
57 ハンドオーバ性能表示部
60〜65 有線リンク
501 測定手段
502 算出手段
503 判断手段

Claims (9)

  1. 評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出手段と、
    前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断手段とを含むことを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記評価対象セルと前記隣接セル全体との間のハンドオーバ失敗率が所定の閾値を超えて劣化している場合に前記算出手段及び前記判断手段の動作が行われることを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生しているか否かを示す情報を表示する表示手段を更に含むことを特徴とする請求項1または2記載の移動通信システム。
  4. 移動通信システムのハンドオーバ性能監視方法であって、
    評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定ステップと、
    前記測定ステップによる測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出ステップと、
    前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断ステップとを含むことを特徴とするハンドオーバ性能監視方法。
  5. 前記評価対象セルと前記隣接セル全体との間のハンドオーバ失敗率が所定の閾値を超えて劣化している場合に前記算出ステップ及び前記判断ステップの動作が行われることを特徴とする請求項4記載のハンドオーバ性能監視方法。
  6. 前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生しているか否かを示す情報を表示する表示ステップを更に含むことを特徴とする請求項4または5記載のハンドオーバ性能監視方法。
  7. 移動通信システムにおける無線アクセス網の管理装置であって、
    評価対象の無線セルと隣接する隣接セル各々毎に、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ試行回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ試行回数と、前記評価対象セルから前記隣接セルへのハンドオーバ成功回数と、前記隣接セルから前記評価対象セルへのハンドオーバ成功回数とを測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果を基に前記評価対象セルと前記隣接セルとの間のハンドオーバ失敗率を前記隣接セル各々毎に算出し、前記隣接セル各々毎に算出された前記ハンドオーバ失敗率の偏りを算出する算出手段と、
    前記偏りを基に前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ失敗率の劣化が集中して発生しているか否かを判断する判断手段とを含むことを特徴とする管理装置。
  8. 前記評価対象セルと前記隣接セル全体との間のハンドオーバ失敗率が所定の閾値を超えて劣化している場合に前記算出手段及び前記判断手段の動作が行われることを特徴とする請求項7記載の管理装置。
  9. 前記隣接セルのうち特定のセルと前記評価対象セルとの間でハンドオーバ性能の劣化が集中して発生しているか否かを示す情報を表示する表示手段を更に含むことを特徴とする請求項7または8記載の管理装置。
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