JP5119910B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、着座位置から下方側に沈み込ませたシートクッションの上面部にシートバックを前倒しすることで折畳み姿勢となる車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックを前倒しする動作に連動させてシートクッションを下方側に沈み込ませることにより、シート本体をより小さく畳み込めるようにするチルトダウン機能を備えたものが知られている。ここで、下記特許文献1には、シートクッションが四節リンク機構を介してフロアと連結された構成が開示されている。この開示では、四節リンク機構は、シートバックの前倒れ動作に連動してリンク運動して、シートクッションを下方側に沈み込ませるようになっている。
具体的には、四節リンク機構は、シートクッションの後部とフロアとを連結しているリヤリンクが、フロアとの連結点から更に下方側に延長された部位において、シートバックにリンク連結された伝達リンクの下端部と連結されている。これにより、リヤリンクは、シートバックが前倒しされる動きによって、伝達リンクによって下端部が引き上げられる格好で操作されて、フロアリンクと共に前倒れするようになっている。
特開2006−142938号公報
しかし、上記開示の従来技術では、シートバックが前倒しされる動きをリヤリンクに伝達する伝達リンクが、シートバックからリヤリンクの下端部まで延びる長尺な形状とされている。これにより、伝達リンクの形状によって機構全体が大型化してしまうばかりでなく、伝達リンクにかかる負荷も大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックが前倒れする動きをシートクッションを下方側に沈み込ませる機構部に伝達する伝達部の小型化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座位置から下方側に沈み込ませたシートクッションの上面部にシートバックを前倒しすることで折畳み姿勢となる車両用シートである。この車両用シートは、支持ベースと、フロントリンクと、リヤリンクとを有する。支持ベースは、シートバックをフロアに対して支える構成となっている。フロントリンクは、支持ベースとシートクッションとを相互に回転可能に連結している。リヤリンクは、フロントリンクに連結されたシートクッションと支持ベースとを相互に回転可能に連結している。シートバックは、支持ベースに対して前倒れ回転可能に連結されている。リヤリンクは、シートクッションに対してフロントリンクの連結点よりも後方側の位置で連結されている。リヤリンクには、シートバックの前倒れ回転時にシートバックに設けられた伝達部から前倒れに伴う動力の伝達を受ける被伝達部が形成されている。被伝達部に伝達部からの動力が伝達されることにより、リヤリンクがフロントリンクと共に回転し、シートクッションが下方側に沈み込むようになっている。伝達部から被伝達部に動力が伝達される伝達点は、リヤリンクと支持ベースとの連結点よりも上方側に位置している。
この第1の発明によれば、シートクッションは、フロントリンクとリヤリンクとの連結によって支持ベースとの間に形成された四節リンク機構のリンク運動に伴って、着座位置から下方側に沈み込む。この四節リンク機構のリンク運動は、シートバックが前倒れ回転する動きによって、シートバックに設けられた伝達部からリヤリンクに形成された被伝達部に動力が伝達されることで行われる。この伝達部から被伝達部に動力が伝達される伝達点は、リヤリンクと支持ベースとの連結点よりも上方側に位置している。したがって、シートバックに設けられる伝達部に必要な長さを短くすることができ、伝達部の小型化を図ることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、リヤリンクは、シートバックの前倒れ動作時に伝達部からの動力伝達を受けることにより、支持ベースに対してシートバックの前倒れ回転方向とは逆方向に回転する。そして、フロントリンクは、リヤリンクの回転移動を受けて、シートバックの前倒れ回転方向と同じ方向に回転する。
この第2の発明によれば、シートバックの前倒れ回転時にリヤリンクがこの前倒れ回転とは逆方向に回転することにより、リヤリンクの被伝達部はシートバックに接近する方向に移動することとなる。したがって、シートバックに設けられる伝達部に必要な長さを短くすることができる。また、リヤリンクの回転に伴って、フロントリンクは支持ベースに対してシートバックの前倒れ回転方向と同じ方向に回転する。したがって、上記のように伝達部の長さを短くできる構成においても、シートクッションをフロントリンクの回転に伴って前方下方に沈み込ませる移動を行うことができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、伝達部と被伝達部との間の動力伝達構造には、シートバックの回転領域の中で動力伝達が行われる角度領域と動力伝達が行われない角度領域とが設定されている。
この第3の発明によれば、伝達部と被伝達部との間の動力伝達構造にシートバックを回転させても動力伝達が行われない角度領域を設定することにより、シートクッションを沈み込み移動させる動きを制御することができる。
次に、第4の発明は、上述した第3の発明において、シートバックの回転領域の中で伝達部から被伝達部に動力伝達が行われない角度領域は、シートバックが背凭れとして使用される角度領域に設定されている。
この第4の発明によれば、シートクッションは、シートバックが背凭れとして使用される角度領域の中で角度調整の移動が行われても、この動きには連動せず、着座位置の状態に保たれる。したがって、着座感を損なうことなくシートバックの背凭れ角度の調整を行うことができる。
次に、第5の発明は、上述した第3又は第4の発明において、伝達部と被伝達部との間の動力伝達構造は次のようになっている。すなわち、伝達部或いは被伝達部の一方に形成されたピンが他方に形成された長孔に対してスライド可能に嵌め込まれている。この長孔の孔形状は、シートバックの前倒れ回転の中心軸から同心円として描かれる円弧孔部と、この円弧孔部とは異なる形状のカム孔部とを有する。ピンが円弧孔部をスライドする角度領域では、シートバックが前倒れ回転しても、伝達部が被伝達部に対して空転するために動力伝達は行われない。しかし、ピンがカム孔部をスライドする角度領域では、シートバックの前倒れ回転によって、伝達部から被伝達部に動力が伝達される。
この第5の発明によれば、伝達部から被伝達部に動力伝達が行われるようにしたり行われないようにしたりする構造が、ピンを異形の長孔に嵌め込んだ構成によって比較的簡素に具現化することができる。
次に、第6の発明は、上述した第5の発明において、伝達部と被伝達部との間の動力伝達構造は、シートクッションにかかる下方側への沈み込み荷重がリヤリンクにかかることによりピンが長孔の円弧孔部の周面をシートバックの前倒れ回転の中心軸の放射線方向に押圧するように作用する構成となっている。
この第6の発明によれば、シートクッションにかかる自重等の作用による下方側への沈み込み荷重は、リヤリンクを通じて、ピンが長孔の円弧孔部の周面をシートバックの前倒れ回転の中心軸の放射線方向に押圧する力として作用するようにかかる。したがって、リヤリンクにシートクッションにかかる沈み込み方向の荷重が作用しても、シートバックの回転移動をスムーズに行うことができる。
次に、第7の発明は、上述した第1から第6のいずれかの発明において、シートバックの前倒れ回転を、シートバックが背凭れとして使用される角度位置と折畳み姿勢となる角度位置との間の前傾姿勢となる位置で止めることのできるストッパ機構が設けられている。
この第7の発明によれば、ストッパ機構を機能させてシートバックの前倒れ回転を前傾姿勢で止めることにより、シートバックの姿勢状態をウォークイン機能に対応した姿勢状態とすることができる。また、ストッパ機構を機能させないことにより、シートバックの姿勢状態をシートクッションの上面部まで大きく前倒ししてチルトダウン機能に対応した姿勢状態とすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図15を用いて説明する。ここで、図1には、シート本体1の概略構成が示されている。このシート本体1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。これらシートバック2やシートクッション3は、フロアF上にスライダ装置30を介して連結された支持ベース4に対して連結されている。
ここで、本実施例の車両用シートは、シート本体1をその後方側の乗降スペースを広げられるように動作させるウォークイン機能と、シート本体1をより小さく畳み込めるように動作させるチルトダウン機能とを備えている。具体的には、前者のウォークイン機能は、図2に示されるように、シートバック2を前傾姿勢に切り換えると共に、シート本体1を車両前方側にスライドさせられるようにする構成となっている。なお、ウォークイン機能は、図示は省略されているが、シートバック2の肩口に設けられたウォークイン操作レバーを操作することによって作動するようになっている。
そして、後者のチルトダウン機能は、シートバック2を前倒しする動作に連動させて、シートクッション3を下方側に沈み込ませる構成となっている。このチルトダウン機能は、同じく図示は省略されているが、シートバック2の肩口に設けられたチルトダウン操作レバーを操作することによって作動するようになっている。以下、上述した各機能の作動構造について詳しく説明する。
すなわち、上述したシートバック2は、その骨格を成す門型のバックフレーム2Fの両脚部が、それらの外側部に設けられた板状の支持ベース4に対して、それぞれ回転留め装置として機能するリクライニング装置8を介して連結されている。これにより、シートバック2は、各リクライニング装置8による回転留め状態が解除されることにより、各リクライニング装置8の中心軸8Rまわりに回転できるように支持されている。そして、シートバック2は、各リクライニング装置8が回転留め状態となるロック状態に切り換えられることにより、支持ベース4に対して回転留めされるようになっている。
ここで、各リクライニング装置8は、常時は附勢によってシートバック2の回転をロックした状態に保持されている。そして、各リクライニング装置8は、上述した図示しないウォークイン操作レバーやチルトダウン操作レバーの操作を行うことにより、上記の附勢に抗してロック状態が解かれるようになっている。ここで、各リクライニング装置8には、上述した各レバーの操作をやめることによって附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、解除操作をやめてもロック状態には戻されないフリーゾーンとが設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シート本体1が着座使用される角度領域、具体的にはシートバック2がフロアFに対して直立姿勢となる角度位置から後方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、乗員が着座使用することのない角度領域、具体的にはシートバック2がフロアFに対して直立姿勢となる角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2が直立姿勢の角度位置から少しでも前に傾けば、あとは各操作レバーの操作をやめてしまっても、シートバック2は自然と前に倒されていく。ここで、図4に示されるように、シートバック2は、前述した図示しないウォークイン操作レバーの操作によって前倒しされていく時には、後述するストッパ機構の作動によって、図示された前傾姿勢となる角度位置のところでその前倒れ回転が止められるようになっている。なお、ストッパ機構の構成についは、図9〜図15において後述することとする。
そして、図8に示されるように、シートバック2は、前述した図示しないチルトダウン操作レバーの操作によって前倒しされていく時には、バックフレーム2Fの前方側下端部に形成された爪状の前倒れストッパ2Aが支持ベース4に設けられたストッパ片4Sと当接することによってその前倒れ回転が止められるようになっている。なお、シートバック2の後倒れ回転は、バックフレーム2Fの後方側下端部に形成された爪状の後倒れストッパ2Bが支持ベース4に設けられたストッパ片4Sと当接する位置で止められるようになっている。
ここで、図4に戻って、シートバック2が図示しないウォークイン操作レバーの操作によって前傾位置まで倒れ込む時には、同時に、シートクッション3の後端部が下方側に沈み込むようになっている。これにより、シートバック2の前傾移動時に、シートバック2の下端部がシートクッション3の後端部に深く食い込まないように互いの干渉が回避されるようになっている。したがって、シートバック2を前傾させても、シートバック2の下端部やシートクッション3の後端部には、互いの干渉による凹み跡が付きにくくなっている。
また、シートバック2の下端部がシートクッション3の後端部に深く食い込まないようになっているため、シートバック2の前傾移動が阻害されることなくスムーズに行われるようになっている。そして、このウォークイン操作レバーの操作によるシートバック2の前傾移動時には、後述するスライダ装置30のスライドロック状態が解除されるようになっている。したがって、図2に示されるように、ウォークイン操作レバーの操作を行うことにより、シートバック2が前傾姿勢に切り換えられると共に、シート本体1全体を車両前方側にスライドさせられる状態とすることができる。
次に、図1に戻って、シートクッション3の支持ベース4に対する連結構造について説明する。すなわち、シートクッション3は、その骨格を成す門型のクッションフレーム3Fの後方側に向けて延びる両脚部が、それぞれ長板状のブーメランリンク3Sと一体的に剛結合されている。そして、クッションフレーム3Fは、その両脚部の前端側の各部位が、左右一対で設けられた長板状のフロントリンク5によって、各支持ベース4の前端側の各部位と相互に回転可能に連結されている。
具体的には、各フロントリンク5は、それらの下端部が、連結軸5Aによって、それぞれ各支持ベース4の側板部に回転可能に軸支連結されている。そして、各フロントリンク5の上端部は、連結軸5Bによって、それぞれクッションフレーム3Fの両脚部に形成された側板部に回転可能に軸支連結されている。これにより、シートクッション3は、図5〜図8に順に示されるように、各フロントリンク5がフロアFに向けて前倒しされるリンク運動に伴って、前方下方に沈み込むようになっている。
そして、図1に戻って、前述したクッションフレーム3Fと一体的に剛結合された各ブーメランリンク3Sは、それらの後端部が、各支持ベース4に回転可能に軸支連結された三角板状のリヤリンク6に回転可能に軸支連結されている。具体的には、図3に示されるように、リヤリンク6は、その前下側(図示左下側)の端部が、連結軸6Aによって、それぞれ支持ベース4上に一体的に接合固定されたベース板7に回転可能に軸支連結されている。
そして、リヤリンク6の後下側(図示右下側)の端部には、上述した各ブーメランリンク3Sの後端部が、連結軸6Bによってそれぞれ回転可能に軸支連結されている。これにより、図1に示されるように、シートクッション3と支持ベース4との間には、前述したフロントリンク5やリヤリンク6による連結構造によって、これらを対向リンクとする四節リンク機構が左右一対で形成されている。
そして、この四節リンク機構の回転姿勢は、図3に示されるように、バックフレーム2Fに一体的に接合固定されたクランク板状の伝達板2Yとリヤリンク6との係合構造によって保持されている。ここで、伝達板2Yが本発明の伝達部に相当する。この伝達板2Yは、その先細状の下端部に連結されたピンYpが、リヤリンク6の前上側(図示左上側)の傾斜辺に沿って形成された長孔6H内にスライド可能に嵌め込まれることによって、リヤリンク6と連結されている。
ここで、ピンYpは、その軸部にローラーYrが装着されており、長孔6H内での回転やスライドがスムーズに行えるようになっている。ところで、上述した長孔6Hは、その上半部分が円弧状に湾曲した円弧孔部Haとして形成されており、その下半部分が、図示左下方向に真っ直ぐに延びるカム孔部Hbとして形成されている。前者の円弧孔部Haは、前述したリクライニング装置8の中心軸8Rから同心円として描かれる円弧孔形状に形成されている。
したがって、リヤリンク6は、リクライニング装置8がロック状態とされてシートバック2の背凭れ角度が固定された状態では、長孔6H内に嵌め込まれたピンYpによって、連結軸6Aを中心とした支持ベース4に対する回転が止められた状態として保持される。ここで、円弧孔部Haは、上述したようにリクライニング装置8の中心軸8Rから同心円として描かれる円弧孔形状に形成されているため、ピンYpが円弧孔部Ha内をスライドする範囲内においては、シートバック2の背凭れ角度を変化させてもリヤリンク6を回転させないようになっている。
この円弧孔部Haは、シートバック2が前述したロックゾーンの領域(シートバック2が直立姿勢となる角度位置と目一杯後方側に倒し込まれる角度位置との間の領域)内で背凭れ角度調整される範囲において、ピンYpをその円弧内でスライドさせるように長さが設定されている。したがって、シートバック2がロックゾーンの領域内で背凭れ角度が調整されても、シートバック2がリヤリンク6に対して空転する格好となるため、リヤリンク6の回転姿勢は一定状態に保たれることとなる。
このとき、リヤリンク6は、シートクッション3にかかる自重や着座による下方側への沈み込み荷重によって、ブーメランリンク3Sを介して下方側に押し回される方向に荷重の作用を受ける。しかし、このリヤリンク6にかかる回転方向の荷重は、ピンYpが円弧孔部Haの周面をシートバック2の前倒れ回転の中心軸8Rの放射線方向に押圧する力として作用するようにかかる。したがって、リヤリンク6にシートクッション3にかかる沈み込み方向の荷重が作用しても、シートバック2の背凭れ角度の調整を円滑に行うことができる。
上述したリヤリンク6は、シートバック2が前述した図示しないウォークイン操作レバーやチルトダウン操作レバーの操作を行って直立姿勢よりも前に傾くことにより、ピンYpに押圧されて回転する。具体的には、シートバック2が直立姿勢よりも前に傾くことにより、ピンYpが長孔6Hのカム孔部Hbの領域内に入り込む。したがって、その先は、シートバック2が前倒れする移動に伴って、リヤリンク6は、ピンYpのスライドに押動される格好で図3の時計回り方向に回転する。
このピンYpのカム孔部Hb内部でのスライドは、リヤリンク6の図示時計回り方向の回転を伴いながら行われるため、次のような態様でスライドが行われる。すなわち、図4に示されるように、シートバック2がウォークイン操作レバーの操作によって前傾姿勢となる位置まで前倒れする時には、ピンYpは、カム孔部Hbの孔形状に沿って下方側にスライドしていく。また、図5〜図8に示されるように、シートバック2がチルトダウン操作レバーの操作によって上記した回転位置よりも更に大きく前倒れする時には、ピンYpは、カム孔部Hbを更に下方側にスライドした後(図5参照)に、リヤリンク6の回転によって斜め下方に傾いたカム孔部Hbを反対側の端部に向けて折り返す格好でスライドしていく。
ここで、図1に戻って、リヤリンク6は、フロントリンク5よりもリンク長が短く形成されている。そして、リヤリンク6の支持ベース4に対する連結軸6Aとブーメランリンク3Sに対する連結軸6Bとは、互いに前後に略水平に並ぶ配置とされている。したがって、図4に示されるように、シートバック2がウォークイン姿勢となる位置まで前傾する時には、連結軸6Bは、リヤリンク6の時計回り方向の回転によって、主として前下方向(図示左下方向)に斜めに移送される。
そしてこの場合には、リンク長の長いフロントリンク5はほとんど回転移動しないため、クッションフレーム3Fは、主としてその後端部(ブーメランリンク3Sの後端部)が下方側に沈み込むこととなる。そして、図5に示されるように、シートバック2がチルトダウン姿勢となる位置まで大きく前倒れする時には、連結軸6Bは、リヤリンク6の時計回り方向の回転の進行によって、主として前方側(図示左方側)に大きく移送される。
したがって、この移動により、ブーメランリンク3Sが同方向に押動されるため、フロントリンク5は、この移動によって前倒しされていく。そして、このフロントリンク5とリヤリンク6のリンク運動に伴って、シートクッション3全体が下方側に大きく沈み込んでいく。そして、図8に示されるように、このシートクッション3の沈み込み移動は、前述したバックフレーム2Fに形成された前倒れストッパ2Aが支持ベース4に設けられたストッパ片4Sと当接してシートバック2の前倒れ回転が止まることによって止められるようになっている。
ここで、図3に戻って、上述したピンYpからリヤリンク6の長孔6Hの周面に動力が伝達される伝達点、すなわちピンYpと長孔6Hの周面とが当接する当接点は、リヤリンク6と支持ベース4との連結点である連結軸6Aよりも上方側の高い位置に設定されている。したがって、このピンYpとシートバック2とを繋ぐ伝達板2Yは、ピンYpが高い位置に設定された分、その長さが短く設定されている。
また、リヤリンク6は、シートバック2の前倒れ回転に伴って、この前倒れ回転とは逆方向に回転するようになっている。これにより、ピンYpは、リヤリンク6が逆方向に回転することで、シートバック2に接近する方向に移動することとなる。したがって、例えばピンYpがリヤリンク6の回転によってシートバック2から遠ざかっていく方向に移動する構成と比べると、伝達板2Yに必要な長さが短く済まされている。このように、リヤリンク6に動力を伝達する伝達板2Yの長さが短くされていることにより、伝達板2Yの小型化が図られている。
次に、図1に戻って、スライダ装置30の構成について説明する。このスライダ装置30は、シート本体1とフロアFとの間に左右一対で配設されており、フロアFに対して一体的に固定設置された長尺形状のロアレール31と、このロアレール31に対してレールの延びる方向にスライド可能に嵌め込まれたアッパレール32と、を有する。これらロアレール31やアッパレール32は、それぞれ、車両の前後方向にレール形状が延びるように配置形成されている。
そして、各アッパレール32の上面部には、前述した支持ベース4が一体的に固定設置されている。これにより、アッパレール32のスライドに伴って、シート本体1全体が車両前後方向に移動できるようになっている。ここで、スライダ装置30は、図示は省略されているが、常時はアッパレール32とロアレール31との間に設けられたロック機構によって、アッパレール32のスライド移動がロックされた状態に保持されている。
そして、このスライダ装置30のスライドロック状態は、シート本体1の前下部に配置された図示しない操作レバーを引き上げる操作によって解除されるようになっている。なお、スライダ装置30のスライドロック状態は、後述するウォークイン操作レバーの操作時に連動するストッパ機構の作動によっても解除操作されるようになっている。したがって、図1に示されるように、シートバック2を前傾させたウォークイン姿勢に切り換えることにより、シート本体1を前方側にスライドさせることができるため、その後方側の乗降スペースを広げることができる。
次に、前述したウォークイン操作レバーの操作時に、シートバック2の前倒れ回転を前傾姿勢位置で規制するストッパ機構の構成について説明する。ここで、図9には、ストッパ機構の構成が分解斜視図によって示されている。同図では、シート本体1の前方に向かって右側に配置形成されている支持ベース4とバックフレーム2Fの内側部の構造が示されている。この支持ベース4の内側面には、バックフレーム2Fの下側でシート幅方向内側に突設された板材からなるストッパ片4Sが接合されている。
そして、バックフレーム2Fの下端側の前後位置には、前述した爪状の前倒れストッパ2Aや後倒れストッパ2Bが形成されている。なお、これら前倒れストッパ2Aや後倒れストッパ2Bの回動軌跡上にストッパ片4Sが配置されている。前倒れストッパ2Aは、シートバック2を前方に大倒しするチルトダウン時において支持ベース4に対するバックフレーム2Fの回動角度を規制するためのものであり、後倒れストッパ2Bは、シートバック2を後方に倒すときの支持ベース4に対するバックフレーム2Fの回動角度を規制するためのものである。
また、バックフレーム2Fの内側面には、中心軸8Rの周縁で板材からなる押圧部材2Pが接合されるとともに、この押圧部材2Pには、前倒れストッパ2Aと後倒れストッパ2Bとの間でバックフレーム2Fからシート幅方向内側に離隔されて中心軸8Rの径方向外側に突出する押圧部Paが形成されている。さらに、押圧部材2Pの接合されたバックフレーム2Fの内側面には、中心軸8Rの周縁で板材からなるガイド部材2Gが接合されるとともに、このガイド部材2Gには、バックフレーム2Fから押圧部Paよりも更にシート幅方向内側に離隔されて中心軸8Rの径方向外側に突出するガイド部Gaが形成されている。
なお、中心軸8Rの周方向において、ガイド部Gaは、押圧部Paよりも後倒れストッパ2B側に配置されている。また、中心軸8Rの径方向において、ガイド部Gaの先端までの距離は、押圧部Paの基端までの距離よりも短く設定されている。つまり、これら押圧部Paやガイド部Gaは、バックフレーム2Fとの一体回動において、径方向及びシート幅方向で回転軌跡が重ならないように形成されている。
さらに、これら押圧部材2Pやガイド部材2Gは、中心軸8Rを中心とする円形に開口されて、リクライニング装置8とこれをロック解除する回転操作式の操作軸70(図15参照)とを連結可能としている。この操作軸70には、図15に示した連結レバー71が固着されるとともに、この連結レバー71の先端部には、ケーブル支持片71aが形成されている。このケーブル支持片71aには、先端金具72aにおいてバックフレーム2Fに支持された操作ケーブル72のボール状の端末部72bが係止されている。この操作ケーブル72は、前述した図示しないウォークイン操作レバーやチルトダウン操作レバーと連結されており、いずれかの操作レバーが選択的に操作されて端末部72bが引っ張られることにより、操作軸70を図示反時計回り方向に回動させてリクライニング装置8のロック状態を解除する。
支持ベース4の内側面には、ストッパ片4Sとの干渉を避けてベース部材41がボルト−ナットの締結にて固定されている。このベース部材41は、シート幅方向で対をなす第1ベースブラケット42及び第2ベースブラケット43が一体化されてなるとともに、一方の第1ベースブラケット42がストッパ片4Sの接合された支持ベース4の内側面に重ねられ、他方の第2ベースブラケット43が第1ベースブラケット42の内側面に重ねられて、支持ベース4に固定されている。
第1ベースブラケット42の中央部には、シート幅方向に貫通する断面略四角形の取付孔42aが形成されるとともに、上側に突出する板状の第1ストッパ片42bが形成されている。なお、この第1ストッパ片42bは、取付孔42aの上側であり且つシート幅方向で前倒れストッパ2Aと押圧部Paとの間に配置される。
第2ベースブラケット43の中央部には、シート幅方向に貫通する断面略四角形の取付孔43aが形成されるとともに、上側に突出する板状の第2ストッパ片43bが形成されている。なお、この第2ストッパ片43bは、取付孔43aの上側であり且つシート幅方向で押圧部Paとガイド部Gaとの間に配置される。つまり、これら第1及び第2ストッパ片42b,43bは、シート幅方向で押圧部Paが中間部に配置されるように当該方向に離隔されている。また、第2ベースブラケット43には、シート幅方向に突出するケーブル支持片43cが形成されている。このケーブル支持片43cには、図15に示したケーブル60の先端金具60aが支持される。
第2ベースブラケット43の内側面には、取付孔43a等との干渉を避けたその中央部において板材からなるセンサブラケット44が固着されている。このセンサブラケット44には、第2ベースブラケット43の内側面からシート幅方向内側に突出するストッパ壁部44aと、同ストッパ壁部44aから上側に屈曲されたガイド壁部44bとが形成されている。そして、上記ガイド壁部44bには、シート前後方向に伸びる長孔45が形成されるとともに、その一側端部には、上側に鋭角に凹む係合凹部45aが形成されている。
第1及び第2ベースブラケット42,43間には、取付孔42a,43aと同軸でねじりコイルスプリングからなるケーブルスプリング46が介在されるとともに、同ケーブルスプリング46の一端は第1ベースブラケット42に係止されている。そして、ベース部材41には、取付孔43a及びケーブルスプリング46に挿通された一端が取付孔42aに嵌合する態様でヒンジピン47が固定されている。ヒンジピン47が第1及び第2ストッパ片42b,43bよりも下側に配置されていることはいうまでもない。
なお、上記ヒンジピン47の軸方向中間部には、径方向外側に突出する円板状のフランジ47aが一体形成されるとともに、フランジ47aと第2ベースブラケット43の対向面との間には、板材からなるアーム状のメインリンク48がその長手方向中間部において回動自在に支持されている。上記メインリンク48は、ヒンジピン47の固定された第2ベースブラケット43(ベース部材41)の対向面とフランジ47aとの間で所定の間隙を有して、ヒンジピン47を中心とする円滑な回動が許容されている。なお、このメインリンク48は、シート幅方向で第2ストッパ片43bとガイド壁部44bとの間に配置されている。
また、上記ヒンジピン47には、フランジ47aを挟んだメインリンク48の反対側で、板材からなる扇状のサブリンク49が挿通されるとともに、更に板材からなる操作リンクとしてのケーブルリンク50が挿通されている。そして、上記サブリンク49及びケーブルリンク50は、ヒンジピン47の先端に固着された円環状のワッシャ51により抜け止めされて、ヒンジピン47を中心に回動自在に支持されている。つまり、上記メインリンク48、サブリンク49及びケーブルリンク50の回転軸は、ヒンジピン47において同軸に配置されている。また、上記サブリンク49及びケーブルリンク50は、ワッシャ51とフランジ47aの対向面との間で所定の間隙を有して、ヒンジピン47を中心とする円滑な回動が許容されている。
メインリンク48の一側端部には、シート幅方向に中心軸が伸びる略円柱体のウォークインストッパピン52が固着されている。このウォークインストッパピン52の軸方向の長さは、メインリンク48の回動に伴い両第1及び第2ストッパ片42b,43b間を橋渡しする態様でこれらに当接するように設定されている。従って、メインリンク48のヒンジピン47を中心とする回動は、ウォークインストッパピン52が第1及び第2ストッパ片42b,43bに当接するまでの範囲に規制されている。
メインリンク48には、ウォークインストッパピン52の反対側で、これと同軸の回転軸を有する板材からなるアーム状のセンサリンク53が回動自在に支持されている。このセンサリンク53の先端部には、第2ベースブラケット43側からセンサブラケット44の長孔45に挿通されるセンサピン54が突設されている。このセンサピン54は、一端及び他端がメインリンク48及びセンサリンク53に係止されたコイルスプリングからなるセンサスプリング55により長孔45の上側の内壁面に当接するように付勢されている。なお、ガイド部材2Gのガイド部Gaのシート幅方向の位置は、センサブラケット44とセンサリンク53との間に設定されている。
メインリンク48の他側端部には、シート幅方向に屈曲された係合片48aが形成されるとともに、この係合片48aは、サブリンク49に形成されたヒンジピン47を中心とする円弧状の長孔49aに挿通されている。従って、メインリンク48及びサブリンク49は、係合片48aが上記長孔49aの内壁面に係止されるまでの範囲で相対回動が許容されている。
なお、サブリンク49には、径方向外側にアーム状に延出する延出部49bが形成されており、その先端部には、同サブリンク49の回動に伴って押し引きされる連結リンク56が回動自在に連結されている。上記サブリンク49は、ヒンジピン47を中心とする図示時計回り方向への回動に伴い連結リンク56を押し出して、前述したスライダ装置30(図1参照)のスライドロック状態を解除する操作を行う。なお、このサブリンク49は、図示しないスライダ装置30の付勢手段により連結リンク56を介してヒンジピン47を中心に図示反時計回り方向に回動する側に付勢されている。
ケーブルリンク50の一側端部には、第1ベースブラケット42に一端の係止されたケーブルスプリング46の他端が係止される支持片50aが形成されるとともに、他側端部には、同ケーブルスプリング46によりヒンジピン47を中心に図示時計回り方向に回動する側に付勢されてセンサブラケット44のストッパ壁部44aに係止されるフック部50bが形成されている。
また、ケーブルリンク50には、シート幅方向にコ字状に突出する規制壁部50cが形成されており、その下側の支持片50dには、長孔49aに挿通された係合片48aの先端部に一端の係止されたメインスプリング57の他端が係止されている。なお、メインスプリング57は、ケーブルリンク50に対しメインリンク48をヒンジピン47を中心に図示反時計回り方向に回動する側に付勢する。
さらに、上記規制壁部50cには、ケーブル支持片43cに先端金具60aの支持されたケーブル60のボール状の端末部60b(図15参照)が係止される長孔50eが形成されている。この長孔50eは、規制壁部50cのコ字形状に沿って伸びるとともにその下端側でU字状に折り返されて、端末部60bを着脱するための取付孔50fに連続している。つまり、取付孔50fから装着された端末部60bは、長孔50eに沿って下側に向かった後、上側へと折り返されてその先端部に係止されている。
このケーブル60は、チルトダウン操作レバーに連結されており、同操作レバーからの操作力の伝達により端末部60bが引っ張られることで、ケーブルリンク50をケーブルスプリング46に抗して図示反時計回り方向に回動させる。本実施形態では、チルトダウン操作レバーに加えられる操作力は、ケーブル60とともに操作ケーブル72に伝達されるようになっている。つまり、ケーブル60及び操作ケーブル72には、互いに連動して操作力が伝達される。なお、ケーブルリンク50の回動に伴い、メインスプリング57を介して連結されたメインリンク48は一体回動する。上記メインスプリング57の弾性力は、このときの弾性変形が実質的に皆無と見なし得るように設定されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。図10に示されるように、着座時の状態では、チルトダウン操作レバーの操作力が解放されていることで、ケーブルリンク50は、ケーブルスプリング46の付勢力によりそのフック部50bがセンサブラケット44のストッパ壁部44aに係止されて、ベース部材41に位置決め・保持されている。このとき、ケーブル60は、長孔50eの先端部に係止された端末部60bが規制壁部50cの上部に形成される角部に嵌まり込むように伸びている。そして、このケーブルリンク50にメインスプリング57を介して連結されたメインリンク48は、同メインスプリング57の付勢力により係合片48aがケーブルリンク50のケーブルリンクストッパ部50gに当接される態様で位置決め・保持されている。つまり、メインリンク48は、ケーブルリンク50を介してベース部材41に位置決め・保持されている。
このとき、メインリンク48に設けられたウォークインストッパピン52は、押圧部Paの中心軸8Rを中心とする回動軌跡上に配置されている。そして、センサリンク53に設けられたセンサピン54は、長孔45の長手方向中間部に配置され、且つ、センサスプリング55に付勢されて同長孔45の上側の内壁面に当接されている。なお、この着座時の状態(ウォークイン待機状態)を設定するメインリンク48の回動位置は、同メインリンク48の設計基準位置を規定するものであり、従って、この設計基準位置は、長孔45内でのセンサピン54の移動範囲に応じたメインリンク48の作動範囲の中間位置に設定されている。また、スライダ装置30の付勢手段により連結リンク56を介して付勢されたサブリンク49は、長孔49aの周方向一側(図示時計回り方向の側)端部に係合片48aが位置するように配置されている。
この状態で、ウォークイン操作レバーからの操作力の伝達により操作ケーブル72の端末部72bが引っ張られてリクライニング装置8がロック解除されるとともにシートバック2が前倒しされ、バックフレーム2Fが中心軸8Rを中心に図示反時計回り方向に回動されたとする。このとき、押圧部Paの回動に伴いその回動軌跡上に配置されたウォークインストッパピン52が押圧される。そして、メインリンク48は、長孔45内でセンサリンク53に設けられたセンサピン54を一側(図10の右側)に摺動させつつ、メインスプリング57に抗して図示時計回り方向に回動する。そして、図11に示したように、ウォークインストッパピン52が第1及び第2ストッパ片42b,43bに当接されると、同ウォークインストッパピン52を介して押圧部Paの回動が規制され、バックフレーム2F(シートバック2)はウォークイン姿勢となる前傾姿勢位置に保持される。つまり、ウォークインストッパピン52の設けられたメインリンク48は、ウォークイン時のストッパとして機能する。
また、メインリンク48は、図示時計回り方向の回動に伴い係合片48aにより長孔49aの内壁面を押圧することで、スライダ装置30の付勢手段に抗してサブリンク49を図示時計回り方向に回動させる。これにより、サブリンク49に連結された連結リンク56が押し出され、バックフレーム2Fの回動に連動したスライダ装置30のロック解除が行われる。従って、当該シートの前方への摺動が可能とされる。
なお、ケーブルリンク50は、センサブラケット44を介してベース部材41に保持されているため、ケーブル60の作動に影響を及ぼすことはない。一方、ウォークインからの復帰時(ウォークイン復帰時)には、シートバック2が後方に起こされ、バックフレーム2Fが中心軸8Rを中心に図示時計回り方向に回動されることで、メインリンク48は、メインスプリング57に付勢されて、ウォークインストッパピン52が押圧部Paに追従する態様で、着座時の状態まで復帰する。このとき、メインリンク48は、係合片48aがケーブルリンクストッパ部50gに当接することで位置決め・保持される。同時に、係合片48aからの長孔49aの解放に伴い、サブリンク49は、スライダ装置30の付勢手段に付勢されて着座時の状態まで復帰する。
次に、図10に示した着座時の状態で、チルトダウン操作レバーからの操作力の伝達によりケーブル60の端末部60bが引っ張られると、ケーブルリンク50は、ケーブルスプリング46に抗して図示反時計回り方向に回動する。また、メインスプリング57を介して連結されたメインリンク48は、長孔45内でセンサリンク53に設けられたセンサピン54を他側(図10の左側)に摺動させつつ、同ケーブルリンク50と一体回動する。
このとき、図13に示したように、メインリンク48に設けられたウォークインストッパピン52は、押圧部Paの中心軸8Rを中心とする回動軌跡外に移動する。ただし、センサピン54は、ガイド部Gaに遮られることで未だ係合凹部45aに嵌まり込んでおらず、従って、メインリンク48は、ヒンジピン47を中心に揺動可能となっている。また、ケーブル60に連動して操作ケーブル72の端末部72bが引っ張られ、操作軸70が回動されるものの、未だリクライニング装置8のロック解除には至っていない。
そして、ケーブル60に連動して操作ケーブル72の端末部72bが更に引っ張られると、リクライニング装置8がロック解除される。このとき、メインリンク48に設けられたウォークインストッパピン52は、押圧部Paの中心軸8Rを中心とする回動軌跡外に既に移動しているものの、操作ケーブル72に連動してケーブル60の端末部60bが更に引っ張られることで、図14に示したように、ケーブルリンク50は、メインスプリング57を介して連結されたメインリンク48とともに図示反時計回り方向に更に回動する。ただし、端末部60bは、長孔50eの伸びる方向に対し鋭角をなして引っ張られることで、当該方向の分力を得て長孔50eに沿って摺動する。これにより、ケーブル60の操作量としての引き量に対するケーブルリンク50等の回動角度の変化量が低減される。つまり、ケーブルリンク50の回動角度が所定角度を超えたときに、ケーブル60の引き量に対するケーブルリンク50等の回動角度の変化量が低減されるようになっている。
次いで、シートバック2が前倒しされ、バックフレーム2Fが中心軸8Rを中心に図示反時計回り方向に回動されたとする。このとき、ガイド部材2Gの回動に伴い、センサピン54は、ガイド部Gaから解放されることで係合凹部45aに嵌まり込み、メインリンク48は、回り止めされてウォークインストッパピン52とともに当該位置に保持される(図12参照)。つまり、メインリンク48は、センサリンク53を介してベース部材41に位置決め・保持されている。従って、この状態では、チルトダウン操作レバーからの操作力が解放されても、ウォークインストッパピン52は押圧部Paの回動軌跡外に配置されたまま、即ちウォークインがキャンセルされたままとなる。つまり、ケーブルリンク50は、ウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替えるための操作入力を行うものである。
なお、メインリンク48の図示反時計回り方向への回動では、係合片48aはサブリンク49の長孔49a内を移動することで同サブリンク49と干渉することはなく、従って、スライダ装置30の作動に影響を及ぼすことはない。
そして、シートバック2が更に前倒しされ、バックフレーム2Fが中心軸8Rを中心に図示反時計回り方向に更に回動されたとする。このとき、押圧部Paは、回動に伴いその回動軌跡外に配置されたウォークインストッパピン52と干渉することなく第1及び第2ストッパ片42b,43b間をすり抜けて後方に移動する。そして、図12に示したように、前倒れストッパ2Aがストッパ片4Sに当接されると、バックフレーム2Fはチルトダウン姿勢となる前倒れ姿勢位置に保持される。
一方、チルトダウンからの復帰時には、シートバック2が後方に起こされ、バックフレーム2Fが中心軸8Rを中心に図示時計回り方向に回動されることで、図13に示したように、係合凹部45aに嵌まり込んだセンサピン54は、ガイド部材2Gの回動に伴いガイド部Gaにより押し出されつつ、同ガイド部Gaに案内される。そして、メインスプリング57を介してケーブルリンク50に連結されたメインリンク48は、ケーブルスプリング46に付勢されて図10に示した着座時の状態まで復帰する。
このように、本実施例の車両用シートによれば、シートクッション3は、フロントリンク5とリヤリンク6との連結によって支持ベース4との間に形成された四節リンク機構のリンク運動に伴って、着座位置から下方側に沈み込む。この四節リンク機構のリンク運動は、シートバック2が前倒れ回転する動きによって、シートバック2に設けられた伝達板2Y(伝達部)のピンYpからリヤリンク6に形成された長孔6Hの周面(被伝達部)に動力が伝達されることで行われる。この伝達板2Yから長孔6Hの周面に動力が伝達される伝達点は、リヤリンク6と支持ベース4との連結点(連結軸6A)よりも上方側に位置している。したがって、シートバック2に設けられる伝達板2Yに必要な長さを短くすることができ、伝達板2Yの小型化を図ることができる。
また、シートバック2の前倒れ回転時にリヤリンク6がこの前倒れ回転とは逆方向に回転する構成であるため、ピンYpからリヤリンク6の被伝達部である長孔6Hの周面に動力が伝達される伝達点はシートバック2に接近する方向に移動することとなる。したがって、シートバック2に設けられる伝達板2Yに必要な長さを短くすることができる。また、リヤリンク6の回転に伴って、フロントリンク5はシートバック2の前倒れ回転方向と同じ方向に回転する。したがって、上記のように伝達板2Yの長さを短くできる構成においても、シートクッション3をフロントリンク5の回転に伴って前方下方に沈み込ませる移動を行うことができる。
また、ピンYpから長孔6Hの周面に動力が伝達される伝達構造において、シートバック2を回転させても動力伝達が行われない角度領域が設定されていることにより、シートクッション3を沈み込み移動させる動きを制御することができる。詳しくは、この動力伝達が行われない角度領域は、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域に設定されている。したがって、シートクッション3は、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域の中で角度調整の移動が行われても、この動きには連動せず、着座位置の状態に保たれる。よって着座感を損なうことなくシートバック2の背凭れ角度の調整を行うことができる。
そして、この動力伝達構造は、ピンYpを異形の長孔6Hに嵌め込んだ構成として比較的簡素に構成されている。また、シートクッション3にかかる自重等の作用による下方側への沈み込み荷重は、リヤリンク6を通じて、ピンYpが長孔6Hの円弧孔部Haの周面をシートバック2の前倒れ回転の中心軸の放射線方向に押圧する力として作用するようにかかる。したがって、リヤリンク6にシートクッション3にかかる沈み込み方向の荷重が作用しても、シートバック2の背凭れ角度の調整移動をスムーズに行うことができる。
また、図9〜図15において示したストッパ機構を機能させてシートバック2の前倒れ回転を前傾姿勢で止めることにより、シートバック2の姿勢状態をウォークイン機能に対応した姿勢状態とすることができる。また、ストッパ機構を機能させないことにより、シートバック2の姿勢状態をシートクッション3の上面部に大きく前倒ししたチルトダウン機能に対応した姿勢状態とすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、上記実施例では、ウォークイン機能として、シートバック2を前傾位置まで前倒しすることでスライダ装置30のスライドロックが解除された後、シート本体1を手動で前方移動させる形式のものを示した。しかし、本発明が対象とするウォークイン機能は、上記のタイプに限定されるものではなく、例えばシートバックをウォークイン姿勢の角度まで前倒しした後、スライドロックを手動で解除して、シート本体を手動で前方移動させる形式のものであってもよい。また、シート本体が、スライドロックが解除された時に、バネ部材のバネ力によって自動的に前方にスライドする構成となっていてもよい。
また、伝達板2Yの先に設けられたピンYpがリヤリンク6の長孔6H内にスライド可能に嵌め込まれた構成を例示したが、リヤリンクと伝達板とが連結軸によって回転可能に軸支連結された構成となっていてもよい。但しこの場合には、シートバックを背凭れ角度の調整領域内で回転させても、リヤリンクがこれに追従して回転するため、シートクッションの姿勢が変化してしまうことに留意が必要である。
また、リヤリンクがシートバックの前倒れ回転に伴って同じ方向に回転する構成となっていてもよいが、この場合には、リヤリンクがシートバックから離間する方向に移動することとなるため、伝達部に必要な長さが長くなる場合があることにも留意が必要である。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した側面図である。 シート本体をチルトダウン姿勢やウォークイン姿勢に切り換えた時の位置変化を表した側面図である。 伝達機構の分解斜視図である。 シート本体がウォークイン姿勢に切り換えられた状態を表した側面図である。 シート本体がチルトダウン姿勢に切り換えられていく途中状態を表した側面図である。 図5の状態から更にシート本体のチルトダウン姿勢への切り換え移動が進行した状態を表した側面図である。 図6の状態から更にシート本体のチルトダウン姿勢への切り換え移動が進行した状態を表した側面図である。 シート本体がチルトダウン姿勢に切り換えられた状態を表した側面図である。 シートバックの前倒れ回転を途中で止めるストッパ機構の分解斜視図である。 シート本体が着座使用される通常の姿勢状態とされた時のストッパ機構の構成を表した側面図である。 シート本体がウォークイン姿勢に切り換えられた状態時のストッパ機構の構成を表した側面図である。 シート本体がチルトダウン姿勢に切り換えられた状態時のストッパ機構の構成を表した側面図である。 シート本体がチルトダウン姿勢に移行する時のストッパ機構の構成を表した側面図である。 リクライニング装置のロック解除が完了する時のストッパ機構の構成を表した側面図である。 ストッパ機構の斜視図である。
符号の説明
1 シート本体
2 シートバック
2F バックフレーム
2A 前倒れストッパ
2B 後倒れストッパ
2Y 伝達板(伝達部)
Yp ピン
Yr ローラー
2P 押圧部材
Pa 押圧部
2G ガイド部材
Ga ガイド部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3S ブーメランリンク
4 支持ベース
4S ストッパ片
5 フロントリンク
5A 連結軸
5B 連結軸
6 リヤリンク
6A 連結軸
6B 連結軸
6H 長孔
Ha 円弧孔部
Hb カム孔部
7 ベース板
8 リクライニング装置
8R 中心軸
30 スライダ装置
31 ロアレール
32 アッパレール
41 ベース部材
42 第1ベースブラケット
42a 取付孔
42b 第1ストッパ片
43 第2ベースブラケット
43a 取付孔
43b 第2ストッパ片
43c ケーブル支持片
44 センサブラケット
44a ストッパ壁部
44b ガイド壁部
45 長孔
45a 係合凹部
46 ケーブルスプリング
47 ヒンジピン
47a フランジ
48 メインリンク
48a 係合片
49 サブリンク
49a 長孔
49b 延出部
50 ケーブルリンク
50a 支持片
50b フック部
50c 規制壁部
50d 支持片
50e 長孔
50f 取付孔
50g ケーブルリンクストッパ部
51 ワッシャ
52 ウォークインストッパピン
53 センサリンク
54 センサピン
55 センサスプリング
56 連結リンク
57 メインスプリング
60 ケーブル
60a 先端金具
60b 端末部
70 制御シャフト
71 連結レバー
71a ケーブル支持片
72 操作ケーブル
72a 先端金具
72b 端末部
F フロア

Claims (6)

  1. 着座位置から下方側に沈み込ませたシートクッションの上面部にシートバックを前倒しすることで折畳み姿勢となる車両用シートであって、
    前記シートバックをフロアに対して支える支持ベースと、
    該支持ベースと前記シートクッションとを相互に回転可能に連結するフロントリンクと、
    該フロントリンクに連結されたシートクッションと前記支持ベースとを相互に回転可能に連結するリヤリンクと、を有し、
    前記シートバックは前記支持ベースに対して前倒れ回転可能に連結されており、
    前記リヤリンクは前記シートクッションに対して前記フロントリンクの連結点よりも後方側の位置で連結されており、該リヤリンクには前記シートバックの前倒れ回転時に該シートバックに設けられた伝達部から前倒れに伴う動力の伝達を受ける被伝達部が形成されており、該被伝達部に前記伝達部からの動力が伝達されることにより前記リヤリンクが前記フロントリンクと共に回転し前記シートクッションが下方側に沈み込むようになっており、前記伝達部から前記被伝達部に動力が伝達される伝達点が前記リヤリンクと前記支持ベースとの連結点よりも上方側に位置しており、
    前記リヤリンクは前記シートバックの前倒れ動作時に前記伝達部からの動力伝達を受けることにより前記支持ベースに対して前記シートバックの前倒れ回転方向とは逆方向に回転し、前記フロントリンクは該リヤリンクの回転移動を受けて前記支持ベースに対して前記シートバックの前倒れ回転方向と同じ方向に回転するようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記伝達部と前記被伝達部との間の動力伝達構造には、前記シートバックの回転領域の中で動力伝達が行われる角度領域と動力伝達が行われない角度領域とが設定されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記シートバックの回転領域の中で前記伝達部から前記被伝達部に動力伝達が行われない角度領域は、前記シートバックが背凭れとして使用される角度領域に設定されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記伝達部と前記被伝達部との間の動力伝達構造は、前記伝達部或いは前記被伝達部の一方に形成されたピンが他方に形成された長孔に対してスライド可能に嵌め込まれており、該長孔の孔形状は前記シートバックの前倒れ回転の中心軸から同心円として描かれる円弧孔部と該円弧孔部とは異なる形状のカム孔部とを有し、前記ピンが前記円弧孔部をスライドする角度領域では前記シートバックが前倒れ回転しても前記伝達部が前記被伝達部に対して空転するために動力伝達は行われないが、前記ピンが前記カム孔部をスライドする角度領域では前記シートバックの前倒れ回転によって前記伝達部から前記被伝達部に動力が伝達されることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項4に記載の車両用シートであって、
    前記伝達部と前記被伝達部との間の動力伝達構造は、前記シートクッションにかかる下方側への沈み込み荷重が前記リヤリンクにかかることにより前記ピンが前記長孔の円弧孔部の周面を前記シートバックの前倒れ回転の中心軸の放射線方向に押圧するように作用する構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載の車両用シートであって、
    前記シートバックの前倒れ回転を該シートバックが背凭れとして使用される角度位置と折畳み姿勢となる角度位置との間の前傾姿勢となる位置で止めることのできるストッパ機構が設けられていることを特徴とする車両用シート。
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