JP5119507B2 - 集塵装置及び集塵方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱部品等の発熱体を備える電子機器に用いられ、発熱部品を冷却する空気が通過する集塵装置及び集塵方法に関する。
内部に空気を送る冷却ファンを備える電子機器では、内部への塵埃の進入を防止するために、エアフィルタが用いられている。電子機器の外部から吸気された空気は、エアフィルタを通過し、塵埃除去後の空気が発熱部品に送風されて発熱部品を冷却する。その一般的な構造は、筐体の外周部に設けられた吸気ルーバーにエアフィルタが取り付けられており、吸気ルーバーから吸い込まれた外部空気を、エアフィルタを通過させて電子機器の内部に送り込む構造である。
一般的に、エアフィルタの塵埃除去性能は、エアフィルタの目が細かくなるほど高くなる。しかし、塵埃除去性能を高めるために目が細かいエアフィルタを用いた場合にはエアフィルタの目詰まりが起こり易くなる。また同様に、電子機器内を冷却するために大きな風量が必要な場合にも、エアフィルタを通過する空気の流量が大きくなるので、エアフィルタの目詰まりが起こり易くなる。そして、エアフィルタが目詰まりした場合、外部から取り込まれる空気が減少して、発熱部品に送風される風量が少なくなる。その結果、発熱部品の温度上昇に伴って実装部品の劣化が進んだり、故障を招くおそれがある。
そこで、電子機器の内部の温度を、サーミスタを用いて検出することで、内部の温度が所定の温度になったときに電子機器の作動を停止させる対策が行われている。また、エアフィルタを通過する風速を検出することで、エアフィルタの目詰まりを検知し、エアフィルタの清掃作業をユーザーに促す対策が行われている。また、電子機器の駆動の停止を避けたり、エアフィルタの清掃作業の手間を省くための従来技術としては、以下の特許文献1〜5に開示されている。
特許文献1には、エアフィルタに付着した塵埃を、コンプレッサに接続された吸引ノズルで吸い取る集塵装置を備える通信装置が開示されている。近年、空調装置(エアコンディショナ)のフィルタ掃除機構としても同様の構成が実用化されている。
特許文献2には、エアフィルタに付着した塵埃を、吸気方向と逆方向に通風させることによって吹き飛ばす構成を備える清掃装置が開示されている。この特許文献2に記載の構成は、モータによるエアフィルタの位置を回転させるモータを備える構成であり、上述の特許文献1の構成が備えるノズルの移動機構のような複雑な機構が不要である。
特許文献3には、電気掃除機内に配置されるエアフィルタに関する技術が開示されている。特許文献3の構成では、円筒状に形成されたエアフィルタを回転させ、エアフィルタの周面に設けられた打撃体を用いてエアフィルタを振動させたり、エアフィルタに作用する遠心力やエアフィルタの回転運動によって生じた気流で、エアフィルタに付着した塵埃を除去する構成である。
特許文献4には、空気清浄機が備えるフィルタユニットの構成が開示されている。この空気清浄機では、サイクロン方式によって比較的大きな租塵の捕集後、円筒状に構成された目が細かいエアフィルタで比較的小さな細塵の捕集を行っている。特許文献4では、サイクロン方式を採用しているので、租塵の捕集後の空気の流れがエアフィルタの全周方向であり、エアフィルタが円筒状に形成されることで、空気の流れの損失が小さく、効率良く捕集できる。
特許文献5には、真空掃除機が備える集塵ユニットが開示されている。この集塵ユニットは、サイクロン方式の集塵と、エアフィルタによる集塵とを組合せた構成が開示されている。
特開2007−194264号公報 特開2006−73919号公報 特開2009−5799号公報 特開2006−289171号公報 特開2004−167207号公報
この特許文献1に記載の構成では、エアフィルタ全面に沿って吸引ノズルを移動させてエアフィルタを清掃するので、吸引ノズルの移動機構を備える必要があり、集塵装置全体の大型化を招く問題がある。
また、特許文献1の構成では、通信装置の稼働を停止させずにエアフィルタの清掃を行うことが可能であるが、フィルタ清掃時に吸引ノズルが空気吸引の障害となるので、通信装置内の冷却能力が低下してしまう。このため、エアフィルタの清掃時には、電子機器の稼働を停止させるのが望ましい。通信装置の稼働を停止させずにエアフィルタの清掃動作を行う場合には、電子部品が急激に温度上昇することがあり、電子部品の劣化を招く問題がある。したがって、この構成は、例えば、監視用途の投写型表示装置のように24時間の連続稼動が必要な電子機器に適していない。
さらに、特許文献1の構成における、吸気ノズルの吸引源として用いられるコンプレッサは、振動が発生しやすく、騒音も大きいという問題がある。
また、特許文献2に記載の構成では、吸気側と排気側の各送風路を隣り合う位置に配置する必要があるという構造上の制約を受けるので、装置の設計の自由度が損なわれてしまう。また、特許文献2の構成では、モータの回転軸を中心としてエアフィルタを回転させるので、エアフィルタが大きくなってしまい、装置の大型化を招くという問題もある。
また、特許文献3に記載の構成では、円筒状に形成されたエアフィルタを備えているが、上述した特許文献2の塵埃除去方法と同様に、エアフィルタを回転させて塵埃を除去する構造である。このため、特許文献3の構造においても、エアフィルタが大きくなってしまい、装置の大型化を招くという上述と同様の問題がある。
特許文献4の構成では、エアフィルタの目が詰まった場合、エアフィルタを交換する必要がある。エアフィルタを交換する場合、電子機器の稼働を一時停止させる必要があり、連続稼働が中断されてしまうという問題がある。
また、特許文献5に記載の構成は、上述した特許文献4の構成と同様である。したがって、特許文献5においても、エアフィルタの目が詰まった場合には、特許文献4の構成と同様にエアフィルタを交換する必要があり、電子機器の連続稼働が中断されてしまう問題がある。
本発明の目的は、上記関連する技術の問題を解決できる集塵装置及び集塵方法を提供することである。その目的の一例は、エアフィルタが目詰まりした場合であっても冷却ファンによって発熱体に空気を送り続けることを可能にし、電子機器の連続稼働時間を延ばすことである。また、他の目的は、集塵装置の小型化を図ると共に、冷却ファンによる騒音を抑えることである。
本発明の一つの態様に係る集塵装置は、吸気口及び排気口を有する構造体と、吸気口と排気口との間に通気方向に沿って配置され、塵埃が堆積する捕集面を有する筒状に形成された弾性変形可能な第1及び第2のエアフィルタと、第1及び第2のエアフィルタをそれぞれ支持する第1及び第2の支持体と、第1及び第2のエアフィルタを通過させた空気を発熱体に送る冷却ファンと、を備える。第1及び第2のエアフィルタは、弾性変形したときに捕集面の目の大きさが変化する。第1のエアフィルタは、第2のエアフィルタの内周部に配置される。第1の支持体は、第2の支持体に着脱可能に支持されている。第2の支持体は、構造体に着脱可能に支持されている。
また、本発明に係る集塵方法は、塵埃が堆積する捕集面を有する弾性変形可能なエアフィルタを通過させた空気を発熱体に送り、エアフィルタを弾性変形させることで、捕集面の目の大きさを変化させ、捕集面に堆積した塵埃の一部がエアフィルタを通過する。
第1の実施形態の投射型表示装置を示す斜視図である。 第1の実施形態の投射型表示装置の内部を示す分解斜視図である。 第1の実施形態の投射型表示装置が備える集塵ユニットを示す分解斜視図である。 第1の実施形態の投射型表示装置が備える集塵ユニットの内部構造を示す分解斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットを示す斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットを示す斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットが有する集塵ボックス及び吸気ルーバーを示す斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットを示す横断面図である。 第1の実施形態における集塵ユニットを示す縦断面図である。 第1の実施形態における集塵ユニットを示す分解斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットが備える第2のフィルタ支持フレームを示す斜視図である。 第2のフィルタ支持フレームに第2のエアフィルタが取り付けられた状態を示す斜視図である。 第1の実施形態における集塵ユニットの動作を説明するための横断面である。 吸気ルーバーの構成例を示す斜視図である。 第2の実施形態の投射型表示装置を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態の投写型表示装置の斜視図を示す。図1に示すように、第1の実施形態の投射型表示装置1が備える筐体6の側面には、筐体6内に空気を取り込む吸気ルーバー20が配置されており、外観上は一般的な投写型表示装置と同様に構成されている。吸気ルーバー20は、外観デザイン上、大きなスリットを有する形状に形成されているが、吸気ルーバー20の内部に設けられた吸気開口部の開口面積は、一般的な投写型表示装置が備える吸気ルーバー20の開口面積の半分以下にされている。このため、筐体6の内部の騒音が吸気ルーバー20の吸気開口部から筐体6の外部に漏れることが防止されている。
図2に、実施形態の投射型表示装置1において、筐体6の上部が取り外された状態の斜視図を示す。図3に、実施形態の投射型表示装置1の内部構造を説明するための分解斜視図を示す。
図2及び図3に示すように、投写型表示装置1は、投射映像を投射する投射レンズ11、光学エンジン12、ランプユニット13、電源ユニット14、及びメイン基板15を備えて構成され、実装部品を冷却するための排気ファン16を含めた複数の冷却ファンを備えて構成されている。図3に示すように、投射型表示装置1は、筐体6内に送る空気から塵埃を除去する集塵ユニット3を備えている。集塵ユニット3は、筐体6の、投射レンズ11が設けられた一側面の反対側の側面(後方左側面部)に位置する開口部6a近傍に実装されている。集塵ユニット3を通過した空気によって、光学エンジン12内の映像生成部品は冷却されている。
図4に、集塵ユニット3の内部構造の分解図を示す。エアフィルタの交換時には、図4に示すように、筐体6の開口部6aから吸気ルーバー20を取り外して、集塵ユニット3のエアフィルタ26,27等の交換作業が行われる。最初に、吸気ルーバー20を筐体6から取り外し、次に各フィルタ支持フレーム28,29のフランジ部28b,29bに設けられたノブ28c,29cを掴んで、各エアフィルタ26,27を引き出して投射型表示装置1の内部から取り出す。
図5に、投写型表示装置1の集塵ユニット3によって実装部品を冷却するダクト構成を説明するための斜視図を示す。
図5に示すように、集塵ユニット3を構成する赤色(R)用冷却ファン31(以下、第1の冷却ファン31と称する)及び緑青(GB)用冷却ファン32(以下、第2の冷却ファン32と称する)の吹き出し口が、液晶表示(LCD)部送風ダクト18に連通されている。この構成では、LCD部送風ダクト18の内部仕切り板(不図示)の構造に応じて風量が分配され、LCD部送風ダクト18の上面に設けられた開口部から、ほぼ垂直方向に冷却風が吹き上げられる。LCD部送風ダクト18の上部には、冷却される発熱体としてのLCD部である光学部材が配置されており、LCD部送風ダクト18の開口部から吹き上げられた冷却風によってLCD部が冷却される。LCD部を冷却した空気は、その後、メイン基板15や、ランプユニット13の光源ランプなどの他の発熱部品を冷却するように流れ、排気ファン16によって筐体6の外部へ排気される。
次に、第1の実施形態における集塵ユニット3の構成の詳細について説明する。図6に、本実施形態の投射型表示装置1が備える集塵ユニット3の斜視図を示す。
図4及び図6に示すように、本実施形態の集塵ユニット3は、塵埃が混入している外部空気が吸気される吸気ルーバー20と、吸気ルーバー20を通して吸気された空気から流れ、塵埃を除去する集塵ボックス21と、を備えている。集塵ボックス21は、箱状に形成されており、空気を吸気する吸気口23と、吸気口23から吸気された空気を排気する第1及び第2の排気口24a,24bとを有している。集塵ボックス21は、開口端に吸気口23が形成されており、一対の側面に、円形状の第1及び第2の排気口24a,24bが対向して形成されている。
また、集塵ユニット3は、塵埃が堆積する捕集面33,34を有する弾性変位可能な第1及び第2のエアフィルタ26,27と、第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34を各エアフィルタ26,27の上流側から支持する支持体としての第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29と、第1及び第2のエアフィルタ26,27を通過させた空気をLCD部に送る第1及び第2の冷却ファン31,32と、を備えている。
第1及び第2のエアフィルタ26,27は、吸気口23と排気口24a,24bとの間に配置されている。第1及び第2のエアフィルタ26,27は、排気口24a,24bに対向する捕集面33,34が目詰まりしたときに同一面上の捕集面33,34全体が下流側に向かって膨らむように、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29に弾性変形可能に支持されている。つまり、第1及び第2のエアフィルタ26,27は、弾性変形したときに捕集面33,34の目の大きさが変化する。
また、第1及び第2のエアフィルタ26,27と、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29は、集塵ボックス21の内部にそれぞれ配置されている。第1及び第2の排気口24a,24bは、集塵ボックス21の、捕集面33,34に対向する面に設けられている。また、各排気口24a,24bは、開口面積が捕集面33,34よりも小さく形成され、集塵ボックス21の、捕集面33,34の中央部に対向する位置に設けられている。
第1の冷却ファン31及び第2の冷却ファン32は、集塵ボックス21の両側面に対向して配置されている。第1の冷却ファン及び第2の冷却ファン31,32の各吸い込み口は、集塵ボックス21の第1及び第2の排気口24a,24bに連通されている。一対の第1の冷却ファン31及び第2の冷却ファン32は、第1及び第2のエアフィルタ26,27によって塵埃が除去された空気を第1及び第2の排気口24a,24bから吸い込んで、LCD部送風ダクト18を通してLCD部に送る。
図7に、集塵ボックス21の両脇に対向して配置された第1の冷却ファン31及び第2の冷却ファン32を、集塵ボックス21から取り外した状態の斜視図を示す。図8に、集塵ボックス21の中心軸線を含む水平面で、集塵ユニット3を切断した斜視図を示す。
図7及び図8に示すように、集塵ボックス21の内部は、筒状であるかご状のフレーム構造を有する第1のフィルタ支持フレーム28及び第2のフィルタ支持フレーム29が設けられており、第1のフィルタ支持フレーム28及び第2のフィルタ支持フレーム29によって、スポンジ等の多孔質材料によって角筒状に形成された第1のエアフィルタ26及び第2のエアフィルタ27のそれぞれが支持された二重構造になっている。
すなわち、集塵ユニット3の外部から吸気ルーバー20を通過して流入した空気は、内側に配置された第1のフィルタ支持フレーム28によって支持された各角筒状の第1のエアフィルタ26を通過した(1段階目の塵埃の捕集)後、同様に第2のフィルタ支持フレーム29によって支持された角筒状の第2のエアフィルタ27を通過し(2段階目の塵埃の捕集)、集塵ボックス21の壁面内側を沿って第1の排気口24a及び第2の排気口24bに向かって分流され、集塵ボックス21の側面に設けられた円形状の第1の排気口24a及び第2の排気口24bに到達する。これらの空気の流れは、集塵ボックス21の両側に設けられた一対の第1の冷却ファン31及び第2の冷却ファン32の吸気力によって発生した第1の排気口24a及び第2の排気口24bによる圧力と外部との差圧によって作りされたものである。本実施形態の集塵ユニット3が備える第1の冷却ファン31と第2の冷却ファン32としては、共に同じサイズのシロッコファン(多翼ファン)が用いられている。第1の冷却ファン31と第2の冷却ファン32は、集塵ボックス21内に配置された各エアフィルタ26,27を間に挟んで、各冷却ファン31,32の吸い込み口が互いに対向して設けられており、その静圧が35mmAq程度に設定されている。
図9に、集塵ボックス21の中心軸を含む垂直面で、集塵ユニット3を切断した斜視図を示す。図9を参照して、二重に構成されたフィルタ支持構造を説明する。
角筒状の第2のエアフィルタ27を支持する第2のフィルタ支持フレーム29は、図9に示すように、吸気ルーバー20側の一端部に形成された後述するフランジ部29bと、集塵ボックス21のフランジ部21aに形成された突起部とが凹凸の嵌合構造によって位置決めされている。
また、第2のフィルタ支持フレーム29の他端は、図9中の上下方向の2箇所に形成された、後述する2つのフィルタ支持突起37が、集塵ボックス21の底面部に設けられた2つのフィルタ支持孔38にそれぞれ挿入されて位置決めされ、固定されている。第1のエアフィルタ26の支持構造も同様に、第2のエアフィルタ27を支持する第2のフィルタ支持フレーム29のフランジ部29bの突起構造と、フィルタ支持突起37及びフィルタ支持孔38の支持構造とを有している。
図10に、集塵ボックス21内の構成部品を、集塵ボックス21の中心軸を含む垂直面で切断した分解斜視図を示す。まず、第2のフィルタ支持フレーム29が集塵ボックス21に固定される構造について説明する。
図10に示すように、第2のフィルタ支持フレーム29は、集塵ボックス21の底面部に設けられた2つのフィルタ支持孔38と、第2のフィルタ支持フレーム29の底部に設けられた2つのフィルタ支持突起37とが係合することによって位置決めされ、固定される。これと共に、図9に示すように、集塵ボックス21のフランジ部21aに設けられた、四角形の枠状に形成された凸形突起と、第2のフィルタ支持フレーム29のフランジ部29bに設けられた、四角形状に形成された凹形状の溝とが嵌合することによって位置決めされ、固定される。
次に、第1のフィルタ支持フレーム28が第2のフィルタ支持フレーム29の内側に固定される構造について説明する。
第1のフィルタ支持フレーム28は、第2のフィルタ支持フレーム29の底部に設けられたフィルタ支持孔36と、第1のフィルタ支持フレーム29の底部に設けられたフィルタ支持突起35とが係合されることによって位置決めされ、固定される。これと共に、第2のフィルタ支持フレーム29のフランジ部29bに設けられた、四角形の枠状に形成された凸形突起と、第1のフィルタ支持フレーム28のフランジ部28bに設けられた、四角形状に形成された凹形溝とが嵌合することによって位置決めされ、固定される。これら第1及び第2のエアフィルタ26,27をそれぞれ支持する第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29が固定された後、吸気ルーバー20が集塵ボックス21のフランジ部21aの枠部に位置決めされて固定される。
図11に、第2のフィルタ支持フレーム29の斜視図を示し、図12に、第2のフィルタ支持フレーム29に第2のエアフィルタ27が取り付けられた状態の斜視図を示す。便宜上、外側に配置される第2のフィルタ支持フレーム29の構成についてのみ説明するが、図10に示したように第1のフィルタ支持フレーム28が第1のエアフィルタ26を支持する構成も、第2のフィルタ支持フレーム29と同様である。
図11に示すように、第2のフィルタ支持フレーム29は、第2のエアフィルタ27を支持するかご状のフレーム部29aと、集塵ボックス21に支持されるフランジ部29bとを有している。
フレーム部29aの、フランジ部29bの反対側の位置には、四角形の枠状の底部が形成されており、この底部に、集塵ボックス21に対して第2のフィルタ支持フレーム29を位置決めするための凸状のフィルタ支持突起37が設けられている。また、この底部に、第2のフィルタ支持フレーム29に対して第1のフィルタ支持フレーム28を位置決めするためのフィルタ支持孔36が設けられている。そして、フレーム部29aの外周部には、角筒状の第2のエアフィルタ27が所定位置に支持されている。フレーム部29aは、フランジ部29bが形成された開口から流入する塵埃を伴った空気を内側から外側に通過させて、第2のエアフィルタ27によって塵埃を捕集する役割を果たしている。
フランジ部29bは、フレーム部29aの開口部の周囲に形成されており、フィルタ構造部を集塵ボックス21内から取り出すためのノブ29cが、フレーム部29aの開口部を挟んで両側に設けられている。一方、フランジ部29bの背面には、第2のフィルタ支持フレーム29を集塵ボックス21内の所定位置に位置決めするための凹形の溝が設けられている。この溝は、フランジ部29bの外周に沿って四角形の枠状に形成されている。
第2のフィルタ支持フレーム29の内側に配置される第1のフィルタ支持フレーム28も、第2のフィルタ支持フレーム29と基本構造が同様であるので、異なる点のみを説明する。
第1のフィルタ支持フレーム28も同様に、第1のエアフィルタ26を支持するフレーム部28aと、第2のフィルタ支持フレーム29のフランジ部29bを介して集塵ボックス21に支持されるフランジ部28bとを有している。第1のフィルタ支持フレーム28のフレーム部28aの、フランジ部28bの反対側の位置には、四角形の枠状の底部が形成されており、この底部に、第2のフィルタ支持フレーム29に対して第1のフィルタ支持フレーム28を位置決めするための凸状のフィルタ支持突起35が設けられている。
以上のように、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29は、集塵ボックス21にそれぞれ着脱可能に支持されているので、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29を集塵ボックス21から容易に取り外して交換することができる。
そして、これら第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29によってそれぞれ支持されている第1及び第2のエアフィルタ26,27は、一端側が閉じられた角筒状に形成されており、5つの捕集面33,34をそれぞれ有している。そして、第1及び第2のエアフィルタ26,27は、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29のフレーム部28a,29aの外側に配置されており、これらフレーム部28a,29aによって上流側から支持されている。
したがって、第1及び第2のエアフィルタ26,27は、吸気ルーバー20の開口面と平行に支持されていた一般的な平板状のエアフィルタの捕集面と比べて、捕集面33,34の合計面積が5倍程度に相当している。このため、目詰まりまでにかかる時間が5倍程度に延長されると共に、冷却ファン31,32が外部から空気を吸気するための通風抵抗が軽減されている。
また、第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34(通気方向の上流側の面)で捕集されていた塵埃は、角筒状に形成された内部に蓄積される。したがって、第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34と、吸気ルーバー20の吸気面とが離れているので、一般的なエアフィルタを用いる構成のように、第1及び第2のエアフィルタ26,27に捕集された塵埃が、吸気ルーバー20からこぼれ落ちることが避けられる。このため、投射型表示装置1を長時間使用した場合であっても、筐体の一部を構成する吸気ルーバー20が、第1及び第2のエアフィルタ26,27で集塵した塵埃で汚損されることが避けられる。
また、本実施形態における集塵ユニット3では、角筒状のエアフィルタ26,27の内部に塵埃が収容されるので、第1及び第2のエアフィルタ26,27の各捕集面33,34の面積と、吸気ルーバー20の開口面積とに相関関係がない。つまり、吸気ルーバー20の開口面積と、第1及び第2のエアフィルタ26,27が目詰まりするまでにかかる時間との間に直接的な関連がない。
したがって、吸気ルーバー20の吸気開口部の開口面積を小さく形成することが可能となり、投射型表示装置1内部で発生する冷却ファン31,32等の騒音を筐体6内部に閉じ込めて、筐体6外部に漏れる騒音を小さくすることができる。また、角筒状の第1及び第2エアフィルタ26,27を二重構造に配置することで、各エアフィルタ26,27の多孔質構造が吸音効果を奏し、特に周波数が1kH以上の騒音成分を減少させることができる。吸気ルーバー20の吸気開口部と平行に平板状のエアフィルタが取り付けられた一般的な構造に比べて、本実施形態によれば、騒音を3dB程度低減することができた。
図13(a)は、集塵ユニット3を水平面で切断して、集塵ボックス21の一方の排気口24b側を模式的に示す横断面図である。図13中において、破線が空気の流れを示し、黒丸が塵埃を示している。図13(a)に示すように、集塵ユニット21の外部から吸気ルーバー20を通して吸気された、塵埃を伴った空気は、第1のフィルタ支持フレーム28の開口部から内部へ進入する。第2のエアフィルタ27の内側に配置される第1のエアフィルタ26は、目が比較的粗く、セルサイズが30セル/インチ、厚さ2mmに形成されている。第1のエアフィルタ26の外側に配置される第2のエアフィルタ27は、目が比較的細かく、セルサイズが50セル/インチ、厚さ2mmに形成されている。つまり、下流側に配置される第2のエアフィルタ27を構成するセルの直径は、上流側に配置される第1のエアフィルタ26のセルよりも半分以下に小さく、第2のエアフィルタ27は第1のエアフィルタ26に比べて更に細かい塵埃を捕集する。
すなわち、塵埃を伴った空気は、最初に第1のエアフィルタ26によって大きさが500μm〜850μm程度の中径の塵埃Mが捕集される。次に、第1のエアフィルタ26を通過した空気は、第2のエアフィルタ27によって大きさが500μm以下の小径の塵埃Sが捕集される。上述したように第1及び第2のエアフィルタ26,27は、吸気ルーバーの吸気面と平行に配置されるエアフィルタの捕集面に比べて、捕集面33,34の合計面積が5倍程度に大きくなる。また、集塵ユニット3では、最初に大きさが中径以上の塵埃Mが除去され、次に、大きさが小径から中径までの塵埃Sを除去する二段階で集塵を行うので、塵埃を集塵可能な合計面積がほぼ10倍に確保されている。
次に、第1及び第2のエアフィルタ26,27が目詰まりを起こした場合に、第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34で捕集された塵埃の一部を積極的に放出することによって、第1及び第2のエアフィルタ26,27の目詰まりの発生を防止し、冷却ファン31,32によって送られる冷却風量の大幅な減少を回避するメカニズムについて説明する。
図13(b)に、本実施形態の集塵ユニット3を長時間使用した場合に第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34が目詰まりを起し始めたときの各エアフィルタ26,27の捕集面33,34の変形状態を模式的に示す。集塵ユニット3は、第1及び第2のエアフィルタ26,27として厚さ2mmの多孔質スポンジフィルタを使用して形成されているので、外部応力によって比較的容易に弾性変形可能である。また、第1及び第2のエアフィルタ26,27は、第1及び第2の排気口24a,24bに対向する捕集面33,34が、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29の外周に沿って延ばされており、捕集面33,34が容易に弾性変形可能に形成されている。
すなわち、本実施形態では、第1及び第2のエアフィルタ26,27の目詰まりが起こり始めたときに、各エアフィルタ26,27における排気口24a,24b側の面と、内側の面との圧力差が大きくなる。この圧力差によって、図13(b)に示すように、各エアフィルタ26,27における同一面上の捕集面33,34全体が湾曲するように膨らんで弾性変形する。その結果、弾性変形した捕集面33,34を構成する目の大きさ、つまりセルのサイズが少し大きく変化するので、既に捕集された塵埃が捕集面33,34から放出され、各エアフィルタ26,27を通過する。このため、各エアフィルタ26,27の捕集面33,34の目詰まりの状態が軽減される。このとき、捕集面33,34から放出された塵埃は投射型表示装置1の内部に流れる。なお、第1及び第2のエアフィルタ26,27は、5つの捕集面33,34を含んでいるが、5つの捕集面33,34のうち、各排気口24a,24bに対向する捕集面33,34が、同一平面上において排気口24a,24b側に向かって湾曲するように効果的に弾性変形する。
第2のエアフィルタ27の捕集面34が弾性変形した以降、第2のエアフィルタ27は大きさが中径以上の塵埃Mを捕集対象にする。このような捕集面34の弾性変形は、二重構造に配置された各エアフィルタ26,27にそれぞれほぼ同様に発生する。このため、第1のエアフィルタ26においも、その捕集面33が弾性変形した以降、第1のエアフィルタ26は、大きさが850μm以上の大径の塵埃を捕集対象にする。したがって、上流側に配置された第1のエアフィルタ26の捕集面33が、下流側に配置された第2のエアフィルタ27の捕集面34よりも常に大きいサイズの塵埃を捕集する作用は変わらない。
なお、本実施形態における第2のエアフィルタ27の捕集面34の一辺は4cm角であり、上流側と下流側の圧力変化で生じる弾性変形に伴って、少し大きい6cm角程度に変形する。このとき、セルの直径は1.5倍となり、捕集対象である塵埃の直径も1.5倍程度になる。すなわち、外側の第2のエアフィルタ27は、内側の第1のエアフィルタ26がそのときまで担っていた役割に移行する。つまり、第2のエアフィルタ27は、中径以上の塵埃Mが捕集対象になる。
本実施形態では、最良の形態を示しており、他の実施形態としては、二重構造よりも更に多重構造のものが挙げられる。また、多重構造としては、複数のエアフィルタを直接多重に重ねて配置し、複数のエアフィルタをフィルタ支持フレームに支持させる構造も挙げられる。また、本実施形態において、投射型表示装置1を使用する環境の塵埃量が比較的少ない場合には、内側の第1フィルタ支持フレーム28が取り外されて第2のエアフィルタ27のみが装着された状態で集塵ユニット3が使用されてもよい。また、集塵ユニット3自体が1つのエアフィルタのみを備える構成にされても良い。
また、本実施形態では、冷却ファン31,32がエアフィルタ26,27に近接する位置に配置された構成が採られているが、集塵ボックス21の排気口24a,24bから延長されたダクトが冷却ファンに連通されている構造であれば、冷却ファンが他の位置に配置された構成であっても同様に機能する。ただし、集塵ボックスの排気口の位置は、角筒状に構成したエアフィルタにおいて弾性変形する捕集面に対して垂直な面以外、すなわち捕集面に対向する面に配置することが必要である。特に、集塵ボックスの排気口の位置は、弾性変形する捕集面の中央部と対向する位置に配置する構成が好ましい。この構成によって、同一面上で捕集面33,34全体を良好に湾曲させて膨らむように弾性変形させることができる。なお、集塵ボックスには、角筒状のエアフィルタの長手方向の4つの捕集面に対してそれぞれ対向する位置に4つの排気口を形成することで、これら4つの捕集面を同一平面上でそれぞれ湾曲させるように弾性変形させる構成にされてもよい。この構成の場合、集塵ボックスの各排気口は、各冷却ファンの吸気口とそれぞれダクトを介して連通される。
本発明に係る集塵装置は、電子機器一般に広く適用することができるが、特に液晶表示板の発熱密度が比較的高いので、液晶方式の投写型表示装置において高い効果が得られる。比較的に、発熱密度が高い実装部品には冷却風が大量に送風されており、冷却風の減少が実装部品の温度上昇に与える影響は大きい。一般的な投写型表示装置では、エアフィルタの目詰まりが発生した場合、冷却ファンによる空気の送風量が大きく減少し、LCD部の液晶表示板や偏光板等の光学部品の温度が40℃以上に上昇することがある。このような温度上昇に伴って、光学部品の劣化が進み、投写映像の色合いが変化してしまうおそれがある。このようにエアフィルタが目詰まりした場合であっても、本実施形態では、エアフィルタ26,27の捕集面33,34に集塵された塵埃のうち、比較的小径の塵埃Sを積極的に放出することで、エアフィルタ26,27の通気が確保され、冷却ファン31,32による冷却風の送風状態が維持される。その結果、第2のエアフィルタ27の捕集面34から500μm以下の小径の塵埃Sが放出され、小径の塵埃SがLCD部に付着する。このため、投射映像の明るさが若干低下するが、投写映像の色温度(色合い)の変化を防ぐことができる。すなわち、本実施形態では、エアフィルタ26,27が目詰まりしたときに捕集面33,34から塵埃を放出させることで冷却ファン31,32による送風を保つように動作させる理由は、投射映像の明るさが若干低下するよりも、投写映像の色合いの変化を防ぐことを重視しているからである。なお、投射型表示装置1内に放出された小径の塵埃は、所望の連続稼働時間が終了した後、別途にメンテナンス作業を行って清掃される。
図14に、実施形態の投写型表示装置が備える吸気ルーバー20の構成例の拡大図を示す。本実施形態における吸気ルーバー20の吸気開口部の開口面積は、一般的な吸気ルーバーの開口面積の半分程度にされている。このため、吸気ルーバー20が外部から吸気する空気の流速もほぼ2倍(2m/s)となっている。その結果、投射型表示装置1の周囲に置かれた例えば印刷物等の紙類が吸気ルーバー20の吸気開口部に貼り付いて塞ぎ、吸気できなくなる場合もある。したがって、本実施形態における吸気ルーバー20は、図14に示すように、スリット20aの両端に矩形状の一対の突起20b,20cが、外周部に沿って設けられることが好ましい。これによって、吸気ルーバー20に紙類が貼り付いた場合であっても、突起20b,20cと紙類との間に隙間が確保され、隙間から吸気を行うことが可能になる。
上述したように、本実施形態の投射型表示装置1によれば、集塵ユニット3を備えることによって、第1及び第2のエアフィルタ26,27の捕集面33,34が目詰まりを起こした場合に、捕集面33,34の表裏に生じる圧力差によって、捕集面33,34に捕集された塵埃の一部を放出することができる。したがって、本実施形態は、エアフィルタ26,27の目詰まりの状態を軽減し、冷却ファン31,32による風量が大幅に減少するのを回避することができる。このため、エアフィルタ26,27が目詰まりするまでにかかる時間を、格段に延長することが可能になり、投射型表示装置1の連続稼働時間の延長を図ることができる。
すなわち、投射型表示装置1は、実装部品の温度上昇に伴う、実装部品の劣化や故障を低減することができる。また、第1及び第2のエアフィルタ26,27が角筒状に形成されたことで、捕集面33,34に付着した塵埃が、吸気ルーバー20から筐体6外部にこぼれ落ちるのを防げる。また、集塵ユニット3は、第1及び第2のエアフィルタ26,27が角筒状に形成され、第1のエアフィルタ26が第2のエアフィルタ27の内部に配置されているので、構成が簡素であり、集塵ユニット3の小型化を図ると共に、冷却ファン31,32による騒音を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図15に、第2の実施形態の投射型表示装置の斜視図を示す。第2の実施形態の投射型表示装置は、一般的な投射型表示装置に対して、集塵ユニットが後付けで取り付けられる点が異なっている。なお、第2の実施形態の投射型表示装置が備える集塵ユニットは、冷却ファンを備えていない点を除いて、上述した第1の実施形態における集塵ユニットと基本構造がほぼ同一であるので、異なる構成についてのみ説明する。また、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部材には、便宜上、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の投射型表示装置は、図示しないが、吸気ルーバーの吸気面と平行に、平板状のエアフィルタが予め取り付けられて構成されている。この平板状のエアフィルタの代わりに、図15に示すように、第2の実施形態の投射型表示装置2は、集塵ユニット4が後付けで取り付けられて構成されている。
集塵ユニット4は、図示しないが、上述した集塵ボックス21、第1及び第2のエアフィルタ26,27、第1及び第2のフィルタ支持フレーム28,29を備えている。そして、集塵ユニット4では、冷却ファンとして、投射型表示装置2に予め組み込まれている冷却ファン31,32を利用している。
また、集塵ユニット4は、上述した第1の実施形態における集塵ボックス21が、図15に示すようにケーシング41に覆われている。このケーシング41内では、集塵ボックス21の排気口42a,42bと、筐体6内に配置された冷却ファン31,32が、筐体6の開口部6aを通して連通されている。ケーシング41は、箱状に形成されており、一端が筐体6の開口部6aに着脱可能に取り付けられている。また、ケーシング41の他端には、内部に配置された第1のエアフィルタ26の内部に外部空気を取り込むための吸気ルーバー42が設けられている。この吸気ルーバー42には、図14に示した吸気ルーバー20と同様に、一対の突起が設けられている。
集塵ユニット4は、第1の実施形態の集塵ユニット3と同様に、投射レンズ11が配置された、筐体6の一側面の反対側の側面に位置する開口部6aに着脱可能に構成されている。このように構成することで、筐体6に集塵ユニット3を後付けした場合に、集塵ユニット3が投射レンズ11の投射光軸の反対側に延びるように配置される。このため、集塵ユニット3が投射光軸を妨げず、投射光軸の位置の調整の自由度を低下させることなく取り付けることができると共に、エアフィルタ26,27の捕集面33,34を長手方向に延長する自由度を確保することができる。
そして、本実施形態の投射型表示装置によれば、集塵ユニット4を備えることによって、上述した実施形態と同様に、エアフィルタが目詰まりするまでにかかる時間を大幅に延長することができる。
本実施形態の投射型表示装置2では、集塵ユニット4を用いることによってエアフィルタ26,27の捕集面33,34の面積を十分に確保するために大きくなる方向が、角筒状のエアフィルタ26,27の長手方向(中心軸線方向)である。このため、本実施形態では、筐体6から吸気ルーバーを取り外し、集塵ユニット4を後付けで追加することで、エアフィルタ26,27の捕集面33,34の面積を容易に増やすことが可能である。
一般的な投写型表示装置は、そのエアフィルタの構成が、投射型表示装置の内部構造に制約を受ける。このため、集塵ユニットを後付けによって筐体に取り付けるためには、集塵ユニットに対応する形状の筐体と交換する必要があった。しかし、本実施形態によれば、予め備えていた吸気ルーバー及びエアフィルタを取り外して、集塵ユニット4を筐体6に容易に取り付けることができる。また、このように集塵ユニット4が取り付けられることで、エアフィルタの捕集面を、吸気ルーバーの吸気面に直交する方向に対して延長できる。このため、新たな形状の筐体と交換することなく、既存の投写型表示装置であっても、必要に応じて後付によって集塵ユニット4を取り付けることで、エアフィルタが目詰まりするまでの時間を延長することが可能になる。
1 投写型表示装置
3 集塵ユニット(集塵装置)
21 集塵ボックス(構造体)
23 吸気口
24a 第1の排気口
24b 第2の排気口
26 第1のエアフィルタ
27 第2のエアフィルタ
28 第1の支持フレーム(支持体)
29 第2の支持フレーム(支持体)
31 第1の冷却ファン
32 第2の冷却ファン
33,34 捕集面

Claims (4)

  1. 吸気口及び排気口を有する構造体と、
    前記吸気口と前記排気口との間に通気方向に沿って配置され、塵埃が堆積する捕集面を有する筒状に形成された弾性変形可能な第1及び第2のエアフィルタと、
    前記第1及び第2のエアフィルタをそれぞれ支持する第1及び第2の支持体と、
    前記第1及び第2のエアフィルタを通過させた空気を発熱体に送る冷却ファンと、を備え、
    前記第1及び第2のエアフィルタは、弾性変形したときに前記捕集面の目の大きさが変化し、
    前記第1のエアフィルタは、前記第2のエアフィルタの内周部に配置され、
    前記第1の支持体は、前記第2の支持体に着脱可能に支持され、
    前記第2の支持体は、前記構造体に着脱可能に支持されている集塵装置。
  2. 請求項1に記載の集塵装置において
    第1及び第2のエアフィルタ及び前記第1及び第2の支持体は前記構造体の内部に配置され、
    前記排気口は、前記構造体の、前記捕集面に対向する面に設けられている集塵装置。
  3. 請求項2に記載の集塵装置において、
    前記排気口は、開口面積が前記捕集面よりも小さく形成され、前記構造体の、前記捕集面の中央部に対向する位置に設けられている集塵装置。
  4. 塵埃が堆積する捕集面を有する弾性変形可能なエアフィルタを通過させた空気を発熱体に送り、前記エアフィルタを弾性変形させることで、前記捕集面の目の大きさを変化させ、前記捕集面に堆積した塵埃の一部が前記エアフィルタを通過する集塵方法。
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