JP5118584B2 - 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5118584B2
JP5118584B2 JP2008218204A JP2008218204A JP5118584B2 JP 5118584 B2 JP5118584 B2 JP 5118584B2 JP 2008218204 A JP2008218204 A JP 2008218204A JP 2008218204 A JP2008218204 A JP 2008218204A JP 5118584 B2 JP5118584 B2 JP 5118584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
projection
lens group
positive
reduction side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008218204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010054694A (ja
Inventor
賢 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008218204A priority Critical patent/JP5118584B2/ja
Priority to US12/508,896 priority patent/US7990621B2/en
Publication of JP2010054694A publication Critical patent/JP2010054694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118584B2 publication Critical patent/JP5118584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/16Optical objectives specially designed for the purposes specified below for use in conjunction with image converters or intensifiers, or for use with projectors, e.g. objectives for projection TV
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/22Telecentric objectives or lens systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、透過型あるいは反射型の液晶表示素子やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等のライトバルブからの表示情報等を拡大投写する投影レンズに関し、特に、いわゆるフロントタイプの投写型表示装置に好適な投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置に関する。
近年、液晶表示装置やDMD表示装置等のライトバルブを用いた投写型表示装置が広く普及しており、特に、このライトバルブを3枚用い、RGB3原色の照明光に各々対応させるようにすることでこれら各照明光を変調し、個々のライトバルブで変調された光をプリズム等の色合成光学系で合成し、投影レンズを介してスクリーンに画像を表示する構成をとるものが広く利用されている。
上述した3枚のライトバルブからの各変調光を色合成光学系で合成して投写するタイプの投写型表示装置では、投影レンズの特性として色合成を行うプリズム等を配置するための長いバックフォーカスが必要となる。さらに、色合成光学系では入射光の角度によって分光特性が変化するため、投影レンズは縮小側から見た入射瞳が十分遠方に位置するという特性、すなわちテレセントリック性を持つことが必要となる。また、デバイスの解像度に見合った収差補正も必要とされる。
また、ライトバルブにおいては小型化・高精細化が急激に進み、パソコンの普及と相俟って、このような投写型表示装置を用いてプレゼンテーションを行うことの需要も増加しているため、投写型表示装置に対して、より高性能で、明るく、よりコンパクトなものへの要求が高まってきている。
しかし、投影レンズを高性能化し明るくしていこうとすると、レンズの大型化も免れ難くなり、フォーカス調整を行う場合のレンズ群の移動機構も大型化してしまう。
レンズ群の一部のレンズだけを移動可能に構成して、簡易なフォーカス調整を実現したインナーフォーカス方式が一眼レフレックスカメラやビデオカメラの結像レンズの分野において知られているが、このインナーフォーカス方式を投影レンズにそのまま適用した場合、射出角度がきつく、テレセントリック性を保つことが難しくなる。
したがって、このようなインナーフォーカス方式のレンズを投写型表示装置に用いた場合には、色合成プリズムで色合成を行なう際に、スクリーン上で色むらが発生するという問題点があり、従来のインナーフォーカス方式のレンズを、そのままプロジェクタの投影レンズとして用いることは難しかった。
そこで、本願出願人は、このような問題解決のために、下記特許文献1記載の投影レンズおよび投影プロジェクタ装置を既に開示している。
すなわち、この特許文献1記載の投影レンズは、拡大側から順に、負の第1レンズ群、正の第2レンズ群、および正の第3レンズ群を配設し、第1レンズ群の最も縮小側に配置されたレンズを光軸X上で移動させてフォーカス調整を行い、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔および全系の焦点距離の関係を所定の範囲となるように規定したものである。
このように構成された投影レンズによれば、適度なバックフォーカスとテレセントリック性を有するとともに、ディストーションと色収差の小さい良好な光学性能を有し、さらに簡易なインナーフォーカス構造を備えつつコンパクトなサイズとすることができる。
特開2001−166205号公報
ところで、デバイス技術の進展が著しい今日においては、デバイスの高精細化に見合った色収差補正が強く要求されるようになっている。例えば、ライトバルブに使用される液晶パネルの高画素化に伴って、上記液晶パネルの1画素が10μm以下の値まで精細化されてきており、特に倍率色収差を大幅に低下させ得る設計が望まれている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術においては、可視の広範領域に亘り倍率色収差の点で必ずしも満足されたものとはなっておらず、改善の余地があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、簡易なインナーフォーカス構造を備えつつ、適度なバックフォーカスとテレセントリック性を有するとともに、光学性能、特に倍率色収差が良好なものとされた、コンパクトな投影レンズ、およびこれを用いた投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る投影レンズは、
拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを配設してなり、
前記第1レンズ群の最も縮小側に配置された、縮小側に凸面を向けた正の単レンズを光軸上で移動させてフォーカス調整を行うように構成され、
前記第2レンズ群の最も縮小側のレンズは正レンズと負レンズの接合レンズからなり、
さらに、下記条件式(1)を満足する材料よりなるレンズを少なくとも2枚有することを特徴とするものである。
0.018<θ−(−0.00164・ν+0.6427)<0.06・・・(1)
ここで、
θ =(n−n)/(n−n
νd=(n−1)/(n−n
:g線(波長435.84nm)に対する屈折率
:F線(波長486.13nm)に対する屈折率
:d線(波長587.56nm)に対する屈折率
:C線(波長656.28nm)に対する屈折率
また、前記第2レンズ群の最も縮小側の正レンズが、前記条件式(1)を満足することが好ましい。
また、上記投影レンズにおいて、下記条件式(2)を満足することが好ましい。
−9.0<f/f<−4.0・・・(2)
ここで、
:前記第1レンズ群の焦点距離
また、いずれかの上記投影レンズにおいて、下記条件式(3)を満足することが好ましい。
1.5<f/f<4.0・・・(3)
ここで、
:前記第2レンズ群の焦点距離
また、いずれかの上記投影レンズにおいて、前記第2レンズ群は、拡大側のレンズ部において、拡大側から、縮小側に凹面を向けた負のメニスカスレンズ、および縮小側に凸面を向けた正レンズが配列されており、これら2つのレンズは互いに単独のレンズとされていることが好ましい。
さらに、本発明に係る投写型表示装置は、光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、本発明に係るいずれかの上記投影レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投影レンズによりスクリーンに投写することを特徴とするものである。
本発明の投影レンズおよび投写型表示装置によれば、第1レンズ群の最も縮小側に配置されたレンズを光軸X上で移動させることによりフォーカス調整を行い、分散θとアッベ数νとの関係を規定した、
0.018<θ−(−0.00164・ν+0.6427)<0.06
なる条件式(1)を満足する材料よりなるレンズを少なくとも2枚有するように構成している。
これにより、色合成光学系を挿入可能な適度な長さのバックフォーカスを得ることができるとともに、テレセントリック性を有することができ、光学性能を良好なものとすることができる。
また、上記条件式(1)は、異常分散性を有する材料の範囲を規定するものであり、色収差を改善しうる、異常分散性を有する材料により形成されたレンズを、2枚以上備えるようにしたものである。
この条件式(1)を満足することで、前述した公報記載の従来技術に比べ、可視の広範領域に亘り倍率色収差を改善することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明に係る投影レンズを示すものであり、後述する実施例1のレンズ構成図である。このレンズを本実施形態の代表として、以下に説明する。なお、図中Xは光軸を表している。
本実施形態の投影レンズは固定焦点レンズであり、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと正の屈折力を有する第2レンズ群Gとを配設してなり、縮小側が略テレセントリックとされている。
上記第1レンズ群Gは、拡大側から順に、正、負、負、負および正の5枚のレンズからなる。
また、第2レンズ群Gは、拡大側から順に、負、正の2枚のレンズ、開口絞り(マスクとすることも可)3、および正、負、正、負、正、正、負の7枚のレンズを配列してなり、合計9枚のレンズを備えてなる。
なお、上記開口絞り(マスクとすることも可)3とともに、他位置にマスクを併設することも可能である。
また、図1の投影レンズでは、紙面右側より入射されライトバルブの画像表示面1において画像情報を与えられた光束が、ガラスブロック(ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等の各種フィルタを含む)2を介しこの投影レンズに入射され、この投影レンズにより紙面左側方向に拡大投写されるようになっている。図1には、見易さのため1枚の画像表示面1のみを記載しているが、投写型表示装置において、光源からの光束を色分離光学系により3原色光に分離し、各原色光用に3つのライトバルブを配設して、フルカラー画像を表示可能とするものがある。
なお、具体的には、ガラスブロック2の位置にクロスダイクロイックプリズム等の色合成手段(ガラスブロック)を配設することによりこの3原色光を合成することができる。
また、第1レンズ群Gの最も縮小側に配置されたレンズ部(図1中では第5レンズL)を光軸X方向に移動させてフォーカス調整を行うことが好ましい。
このように第1レンズ群Gの最も縮小側に配置されたレンズ部をフォーカス移動群とすることにより、フォーカス調整を行う際に、レンズ系全長を一定とすることが可能となる。
なお、この第1レンズ群Gの最も縮小側に配置されたレンズ部として、図1に示すように、縮小側に凸面を向けた正の単レンズとすることにより、フォーカス駆動の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態の投影レンズは、以下の条件式(1)を満足する。
0.018<θ−(−0.00164・ν+0.6427)<0.06・・・(1)
ここで、
θ =(n−n)/(n−n
ν=(n−1)/(n−n
:g線(波長435.84nm)に対する屈折率
:F線(波長486.13nm)に対する屈折率
:d線(波長587.56nm)に対する屈折率
:C線(波長656.28nm)に対する屈折率
さらに、本実施形態の投影レンズは、以下の条件式(2)、(3)を満足することが好ましい。
−9.0<f/f<−4.0・・・(2)
1.5<f/f<4.0・・・(3)
ここで、
:第1レンズ群Gの焦点距離
:第2レンズ群Gの焦点距離
以上のように構成することにより、本実施形態の投影レンズは、適切な長さのバックフォーカスを有し、明るく、高い光学性能を有するとともに、コンパクトなものとすることが可能となる。
以下、上記条件式(1)〜(3)の各々の意義について説明する。
まず、条件式(1)は、異常分散性を有する材料(硝材)の範囲を規定するものであり、本実施形態の投影レンズにおいては、色収差を改善しうる、異常分散性を有する材料により形成されたレンズを、2枚以上備えることを規定したものである。
すなわち、条件式(1)において、その下限を下回ると、硝材の異常分散性が小さくなり、結果として倍率色収差を充分に減少させることが難しくなる。
その一方、その上限を上回ると、そのような範囲を満たす材料が現実には存在せず、仮に存在したとしても硝材のコストが極めて高価なものとなる。
前述した公報(特開2001-166205号公報)記載の従来技術においては、倍率色収差、特に短波長域(例えばg線)における倍率色収差に改善が求められていたが、本実施形態のものでは、上記条件式(1)を満足する硝材で形成された2枚以上のレンズを有することにより、g線を含む可視の広範な領域において、倍率色収差を良好なものとすることができる。
なお、この条件式(1)に替えて、下記条件式(1´)を満足するように構成することにより、さらに倍率色収差の改善を図ることができる。
0.025<θ−(−0.00164・ν+0.6427)<0.05・・・(1´)
また、前記条件式(1)を満足するレンズのうちの1つは、第2レンズ群Gの最も縮小側の正レンズとすることが好ましい。これにより、倍率色収差を効率的に抑制することができる。
次に、条件式(2)、(3)において、f/fやf/fの値の上限を上回ったり、下限を下回ると、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gとのパワーバランスが崩れ、適度なバックフォーカスをとったり、諸収差を補正するのが困難となる。そこで、上記した条件式(2)、(3)を満足することにより、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gとのパワーバランスをとり、適度なバックフォーカスを有するようにして、諸収差の補正を容易なものとしている。
なお、上記条件式(2)は、フォーカシング全ての位置において成立するように設定されている。
また、第2レンズ群Gの最も縮小側のレンズは正レンズと負レンズの接合レンズから構成されていることが好ましく、これにより色収差をより良好なものとすることができる。
また、第2レンズ群Gの、最も拡大側のレンズ部において(図1では、レンズLおよびレンズL)、拡大側から、縮小側に凹面を向けた負のメニスカスレンズ、および縮小側に凸面を向けた正レンズが配列されており、これら2つのレンズは互いに単独のレンズとすることが好ましい。これにより、非点収差やコマ収差等の諸収差をより良好に補正することができる。
次に、本発明に係る投写型表示装置の実施形態について説明する。図7は本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の主要部(照明光学系10)の一例を示す構成図である。
図7に示すように上記照明光学系10は、ライトバルブとしての透過型液晶パネル11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12,13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、全反射ミラー18a〜18cとを備えている。ダイクロイックミラー12の前段は図示を省略しているが、光源からの白色光は照明光学部を介して、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する液晶パネル11a〜11cに入射されて光変調され、投影レンズによりスクリーンに投写される。
この投写型表示装置は、本発明に係る投影レンズを用いているので、色収差が良好に補正された高解像な大画面を得ることが可能となっている。
以下、本発明に係る投影レンズの具体的な実施例について説明する。なお、各実施例において、互いに同様の作用効果をなす部材については同一の符号を付している。
<実施例1>
図1に示すように、実施例1に係る投影レンズは、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと正の屈折力を有する第2レンズ群Gとを配設してなり、縮小側が略テレセントリックとされている。
上記第1レンズ群Gは、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第1レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズLおよび第3レンズLと、両凹レンズからなる第4レンズLと、両凸レンズからなる第5レンズLとの、5枚のレンズからなる。
また、上記第2レンズ群Gは、拡大側から、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第6レンズL、両凸レンズからなる第7レンズL、開口絞り(またはマスク:以下同じ)3、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第8レンズL、両凹レンズからなる第9レンズL、両凸レンズからなる第10レンズL10および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11を接合してなる接合レンズと、縮小側に凸面を向けた平凸レンズからなる第12レンズL12と、両凸レンズからなる第13レンズL13および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第14レンズL14を接合してなる接合レンズと、からなり、合計9枚のレンズから構成されてなる。
また、第1レンズ群Gの最も縮小側に配置された第5レンズLを、光軸X方向に移動させてフォーカス調整を行うようにしている。
なお、第5レンズLを、縮小側に凸面を向けた単一の正の球面レンズとし、さらには第5レンズLにある程度のパワーを持たせることにより、フォーカス移動群を簡易、軽量、かつ小移動量とすることができ、フォーカス移動群としてより有利なものとすることができる。
実施例1に係る投影レンズは、上記条件式(1)〜(3)(および条件式(1´))を満足するように構成されている。
また、実施例1において、条件式(1)を満足するレンズのうちの1つは、第2レンズ群Gの最も縮小側の正レンズ(第13レンズL13)としている。これにより、倍率色収差を効率的に抑制することができる。また、他の1つは、第3レンズLである。すなわち、この第3レンズLが条件式(1)を満足するような異常分散性ガラスを用いて構成することにより、光線の高さが光軸に対して高い位置ほど倍率色収差が発生しやすいとの実情に対応することができ、また、より大径の第1レンズLあるいは第2レンズLを上記異常分散性ガラスとするよりは、コスト的に有利である。
また、図1には、ライトバルブの画像表示面1、ガラスブロック2および開口絞り3が示されている。
実施例1に係る投影レンズの各レンズ面の曲率半径R(焦点距離を1.00として規格化している:以下の実施例において同じ)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下「軸上面間隔」と称す)D(焦点距離を1.00として規格化している:以下の実施例において同じ)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νの値を、表1の上段に示す。なお、表1および以下の表において面番号の数字は拡大側からの順番を表すものである。
また、表1の下段には、拡大側倍率が83.0および242.7の各場合における、可変間隔1(第4レンズLと第5レンズLとの間隔)および可変間隔2(第5レンズLと第6レンズLとの間隔)が示されている。なお、上記「拡大側倍率」とは、投写距離を一定とした場合において変化する倍率を意味するものではなく、投写距離の変化に応じてフォーカシング可能領域内で変化する倍率を意味する。
Figure 0005118584
実施例1において各条件式(1)〜(3)(および各条件式(1´))に対応する値は、後述する表4に示すとおりであり、条件式(1)〜(3)(および条件式(1´))を全て満足している。
<実施例2>
実施例2に係る投影レンズの構成は、図2に示すとおりであり、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと正の屈折力を有する第2レンズ群Gとを配設してなり、縮小側が略テレセントリックとされている、という点では実施例1に係る投影レンズと同様であるが、主として第2レンズ群Gの構成の点で異なっている。
すなわち、第2レンズ群Gが、拡大側から、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第6レンズL、両凸レンズからなる第7レンズL、開口絞り(またはマスク:以下同じ)3、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第8レンズLと、両凹レンズからなる第9レンズLおよび両凸レンズからなる第10レンズL10を接合してなる接合レンズと、縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第12レンズL12、両凸レンズからなる第13レンズL13および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第14レンズL14を接合してなる接合レンズとからなる、点において相違している。
なお、第1レンズ群Gのレンズ構成の点、および第5レンズLを光軸方向に移動させてフォーカス調整を行う点では、実施例1に係る投影レンズと同様である。
また、条件式(1)を満足するレンズも、第3レンズLと第13レンズL13となっており、実施例1のものと同様である。
実施例2に係る投影レンズの各レンズ面の曲率半径R、各レンズの軸上面間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νの値を、表2の上段に示す。
また、表2の下段には、拡大側倍率が83.0および242.7の各場合における、可変間隔1(第4レンズLと第5レンズLとの間隔)および可変間隔2(第5レンズLと第6レンズLとの間隔)が示されている。
Figure 0005118584
実施例2において各条件式(1)〜(3)(および各条件式(1´))に対応する値は、後述する表4に示すとおりであり、条件式(1)〜(3)(および条件式(1´))を全て満足している。
<実施例3>
実施例3に係る投影レンズの構成は、図3に示すとおりであり、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと正の屈折力を有する第2レンズ群Gとを配設してなり、縮小側が略テレセントリックとされている、という点では実施例1に係る投影レンズと同様であるが、主として第2レンズ群Gの構成の点で異なっている。
すなわち、第2レンズ群Gが、拡大側から、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第6レンズL、両凸レンズからなる第7レンズL、開口絞り(またはマスク:以下同じ)3、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第8レンズL、両凹レンズからなる第9レンズLおよび両凸レンズからなる第10レンズL10および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11を接合してなる3枚接合レンズと、両凸レンズからなる第12レンズL12と、両凸レンズからなる第13レンズL13および縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第14レンズL14を接合してなる接合レンズとからなる点において相違している。
なお、第1レンズ群Gおよび第2レンズ群Gのレンズ構成の点、および第5レンズLを光軸方向に移動させてフォーカス調整を行う点では、実施例1に係る投影レンズと略同様である。
また、実施例3において、条件式(1)を満足するレンズのうちの1つは、実施例1、2と同様に、第2レンズ群Gの最も縮小側の正レンズ(第13レンズL13)としている。これにより、倍率色収差を効率的に抑制することができる。また、他の1つは、3枚接合レンズを構成する第10レンズL10となっている。すなわち、この第10レンズL10が上記条件式(1)を満足するような異常分散性ガラスを用いて構成されることにより、倍率色収差のみならず、軸上色収差も良好に補正することが可能となる。
実施例3に係る投影レンズの各レンズ面の曲率半径R、各レンズの軸上面間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νの値を、表3の上段に示す。
また、表3の下段には、拡大側倍率が83.0および242.7の各場合における、可変間隔1(第4レンズLと第5レンズLとの間隔)および可変間隔2(第5レンズLと第6レンズLとの間隔)が示されている。
Figure 0005118584
実施例3において各条件式(1)〜(3)(および各条件式(1´))に対応する値は、後述する表4に示すとおりであり、条件式(1)〜(3)(および条件式(1´))を全て満足している。
また、図4〜6は、実施例1〜3に係る投影レンズの諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。これらの収差図において、ωは半画角を示し、球面収差の収差図にはd線、F線およびC線の収差曲線を示し、倍率色収差の収差図にはd線に対するF線(点線:以下同じ)およびC線(2点鎖線:以下同じ)の収差曲線を示している。図4〜6に示すように、実施例1〜3に係る投影レンズは、歪曲収差や倍率色収差をはじめ各収差が良好に補正され、Fナンバが2.20と明るく、また、全画角2ωが69.6度と広画角の投影レンズとされている。
なお、本発明の投影レンズとしては、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rおよび軸上面間隔Dを適宜変更することが可能である。
また、本発明の投写型表示装置としても、上記構成のものに限られるものではなく、本発明の投影レンズを備えた種々の装置構成が可能である。ライトバルブとしては、例えば、透過型または反射型の液晶表示素子や、傾きを変えることができる微小な鏡が略平面上に多数形成された微小ミラー素子(例えば、テキサス・インスツルメント社製のデジタルマイクロミラーデバイス)を用いることができる。また、照明光学系としても、ライトバルブの種類に対応した適切な構成を採用することができる。
Figure 0005118584
本発明の実施例1に係る投影レンズの構成を表す図 本発明の実施例2に係る投影レンズの構成を表す図 本発明の実施例3に係る投影レンズの構成を表す図 実施例1に係る投影レンズの諸収差図 実施例2に係る投影レンズの諸収差図 実施例3に係る投影レンズの諸収差図 本発明の投写型表示装置の主要部の概略構成を表す図
符号の説明
1 画像表示面
2 ガラスブロック
3 開口絞り(マスク)
10 照明光学系
11a〜11c 透過型液晶パネル
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
、G、G レンズ群
〜L14 レンズ
〜R29 レンズ面等の曲率半径
〜D28 レンズ面間隔(レンズ厚)
X 光軸

Claims (6)

  1. 拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを配設してなり、
    前記第1レンズ群の最も縮小側に配置された、縮小側に凸面を向けた正の単レンズを光軸上で移動させてフォーカス調整を行うように構成され、
    前記第2レンズ群の最も縮小側のレンズは正レンズと負レンズの接合レンズからなり、
    さらに、下記条件式(1)を満足する材料よりなるレンズを少なくとも2枚有することを特徴とする投影レンズ。
    0.018<θ−(−0.00164・ν+0.6427)<0.06・・・(1)
    ここで、
    θ =(n−n)/(n−n
    νd=(n−1)/(n−n
    :g線(波長435.84nm)に対する屈折率
    :F線(波長486.13nm)に対する屈折率
    :d線(波長587.56nm)に対する屈折率
    :C線(波長656.28nm)に対する屈折率
  2. 前記第2レンズ群の最も縮小側の正レンズが、前記条件式(1)を満足することを特徴とする請求項記載の投影レンズ。
  3. 請求項1または2記載の投影レンズにおいて、下記条件式(2)を満足することを特徴とする投影レンズ。
    −9.0<f/f<−4.0・・・(2)
    ここで、
    :前記第1レンズ群の焦点距離
  4. 請求項1〜のうちいずれか1項記載の投影レンズにおいて、下記条件式(3)を満足することを特徴とする投影レンズ。
    1.5<f/f<4.0・・・(3)
    ここで、
    :前記第2レンズ群の焦点距離
  5. 前記第2レンズ群は、拡大側のレンズ部において、拡大側から、縮小側に凹面を向けた負のメニスカスレンズ、および縮小側に凸面を向けた正レンズが配列されており、これら2つのレンズは互いに単独のレンズとされていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の投影レンズ。
  6. 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1〜のうちいずれか1項記載の投影レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投影レンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
JP2008218204A 2008-08-27 2008-08-27 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 Expired - Fee Related JP5118584B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218204A JP5118584B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
US12/508,896 US7990621B2 (en) 2008-08-27 2009-07-24 Projection lens and projection display device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218204A JP5118584B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010054694A JP2010054694A (ja) 2010-03-11
JP5118584B2 true JP5118584B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41725083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008218204A Expired - Fee Related JP5118584B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7990621B2 (ja)
JP (1) JP5118584B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019131748A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社nittoh レンズシステムおよび撮像装置
CN114545713B (zh) * 2021-12-31 2024-06-11 歌尔光学科技有限公司 一种投影光学***以及电子设备

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4225437B2 (ja) * 1997-03-18 2009-02-18 フジノン株式会社 レトロフォーカス型レンズ
JP2000098222A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Cosina Co Ltd 投射レンズ
JP4450296B2 (ja) * 1999-12-10 2010-04-14 フジノン株式会社 投影レンズおよび投影プロジェクタ装置
JP3619145B2 (ja) * 2000-11-17 2005-02-09 キヤノン株式会社 光学系及びそれを用いた光学機器
JP3921160B2 (ja) * 2002-10-03 2007-05-30 株式会社タムロン 投射レンズ
JP4177633B2 (ja) * 2002-10-15 2008-11-05 松下電器産業株式会社 広角レンズとそれを用いた映像拡大投写システム、ビデオプロジェクター、リアプロジェクター、及びマルチビジョンシステム
JP2004233797A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Tamron Co Ltd 投射レンズ
JP4612824B2 (ja) * 2004-09-17 2011-01-12 キヤノン株式会社 画像投射装置
JP4882263B2 (ja) * 2005-03-31 2012-02-22 株式会社ニコン ズームレンズ
JP5090852B2 (ja) * 2007-10-25 2012-12-05 富士フイルム株式会社 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7990621B2 (en) 2011-08-02
US20100053773A1 (en) 2010-03-04
JP2010054694A (ja) 2010-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5152833B2 (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5081045B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5042708B2 (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5259353B2 (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5090852B2 (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5513248B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5229962B2 (ja) 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5118583B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2007034082A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2008145770A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5152854B2 (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
JP5069165B2 (ja) 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2009020283A (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2009186790A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5081049B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2011069959A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投射型表示装置
JP2010122326A (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5118582B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5009726B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2005266103A (ja) ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP2010085934A (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
JP2008309991A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5118584B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5479926B2 (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5152855B2 (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5118584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees