JP5118249B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、人体のような伝送媒体を介して送受信を行う通信システムに関する。
近年の技術発達に伴い、全く新しい通信方法として人体などの伝送媒体に誘導される電界を用いる通信方法が提案されている。このような通信システムとしては、特許文献1に開示されているものがある。この通信システムにおいては、送信機と受信機の少なくとも一方が交流電源などに接続されている場合には、大地グランドに接地されているため、送信効率や受信効率が高く良好な通信を実現することができる。
一方、この通信システムにおいて、送信機と受信機の両方が電池駆動で人体に装着されて、大地グランドから電気的(直流的)に浮いた状態で使う場合には、送信回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量(Cg)や人体と大地グランド間の浮遊容量(Cb)により信号が減衰する。このため、送信効率や受信効率が低下して、送信電極の電位が小さくなったり、受信電極で受ける電界が小さくなり、通信品質が低下する、あるいは、通信不可になるという問題がある。
この問題を解決する方法として、特許文献2では、送信回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量Cgと直列共振をする共振手段を設けた送信機の構成が提案されている。
特表平11−509380号公報 特開2004−153708号公報
しかしながら、特許文献2で開示されているような構成では、共振回路に送信回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量Cg及び人体と大地グランドとの間の浮遊容量Cbが含まれており、共振回路の経路に大地グランドが入っているため、人体の姿勢が変わって浮遊容量Cgや浮遊容量Cbが変動すると、共振回路の共振状態も変動し、通信が不安定になるという問題がある。そのため、安定した通信が成り立つためには、使う場合の姿勢を限定するか、姿勢の変化があっても共振状態が変動しないように自動制御するための大規模な回路を追加するなどの対策が必要である。
近年、健康のためにウォーキングやランニングする人が増えているが、より正確な消費カロリーを算出するために、両手、両足などに加速度センサを装着したり、負荷が過剰にならないように心拍をモニターし、測定結果をデータロガーに蓄積するというニーズが増えてきた。そのような用途において、身に付けたセンサとデータロガーで電界通信を行う場合、送信回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量Cgや、人体と大地グランドとの間の浮遊容量Cbの変動の影響を受ける従来の技術では、安定した通信を実現することはできず、実用化されていない。また、共振回路の経路の大地グランドが含まれているため、カード型などの小さな送信機を手で覆うように保持すると、共振状態が崩れ、送信効率が著しく低下し通信できない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、大地グランドに対する浮遊容量が変動しても送信効率が安定しており、通信で使うキャリア周波数での送信電極の電位変動が少なく、運動しているときの用途への適用を可能にし、手で覆うように保持しても通信が可能な通信システムを提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、伝送媒体に対して情報信号を電界として付与する送信機と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出して前記情報信号を得る受信機と、を具備し、前記送信機は、前記伝送媒体との間でそれぞれ静電容量を形成する2つの電極と、前記2つの電極を結ぶインダクタとで共振回路が形成される共振部を含むことを特徴とする。
この構成によれば、伝送媒体を含んだ共振回路を構成しているため、伝送媒体への信号供給効率が高く、かつ、共振回路に大地グランドとの間の浮遊容量を含まないため、送信効率が大地グランドの影響を受けにくく、送信機を手で覆うように保持しても通信が可能であり、姿勢をかえても安定した通信が可能である。
本発明の通信システムにおいては、前記共振部にトランスによる磁気結合あるいはコンデンサによる容量結合によって結合されている送信回路を有し、前記送信回路から前記共振部に信号伝達されることが好ましい。この構成によれば、送信回路を介した大地グランドの影響をさらに抑えることができる。
本発明の通信システムにおいては、前記2つの電極の少なくとも一方が複数の電極で構成されることが好ましい。この構成によれば、凹凸のある伝送媒体の表面に対しても電極が追従し易く、電極と伝送媒体との間の静電容量を大きくすることができる。また、電極と伝送媒体との間の静電容量を確実なものにすることができるので、通信が安定する。
本発明の通信システムにおいては、前記2つの電極の少なくとも一方が柔軟性のある導電材料で構成されていることが好ましい。この構成によれば、凹凸のある伝送媒体の表面に対しても電極が追従し易く、電極と伝送媒体との間の静電容量を大きくすることができる。また、電極と伝送媒体との間の静電容量を確実なものにすることができるので、通信が安定する。
本発明の通信システムにおいては、前記2つの電極と前記伝送媒体との間のそれぞれの静電容量がほぼ等しいことが好ましい。この構成によれば、限られた面積の中で、共振部に含まれる静電容量を最大にすることができる。
本発明の通信システムにおいては、前記2つの電極間の浮遊容量が前記電極と伝送媒体との間で形成される静電容量よりも小さいことが好ましい。この構成によれば、2つの電極間の浮遊容量による信号減衰を抑え、信号供給効率を高くすることができる。
本発明の通信システムは、伝送媒体に対して情報信号を電界として付与する送信機と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出して前記情報信号を得る受信機と、を具備し、前記送信機は、前記伝送媒体との間でそれぞれ静電容量を形成する2つの電極と、前記2つの電極とを結ぶインダクタとで共振回路が形成される共振部を含むので、大地グランドに対する浮遊容量が変動しても送信効率が安定しており、通信で使うキャリア周波数での送信電極の電位変動が少なく、運動しているときの用途への適用を可能にし、手で覆うように保持しても通信が可能である。
本発明の実施の形態1に係る通信システムの送信機側の一部を示す概略構成図である。 図1に示す通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの送信機側の一部を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの浮遊容量Cgの許容範囲を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの浮遊容量Cbの許容範囲を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの浮遊容量Cgの許容範囲を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの浮遊容量Cbの許容範囲を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る通信システムの浮遊容量Cgの許容範囲を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る通信システムの浮遊容量Cbの許容範囲を示す図である。 従来の通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。 従来の通信システムの浮遊容量Cgの許容範囲を示す図である。 従来の通信システムの浮遊容量Cbの許容範囲を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの送信機側の一部を示す概略構成図である。また、図2は、図1に示す通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。図1に示す通信システムは、電界を介して情報信号を伝送する人体などの伝送媒体1と、伝送媒体1に対して情報信号を電界として付与する送信機2と、伝送媒体1を介して電界を検出し、その電界を情報信号として受信する受信機(図示せず)とから主に構成されている。
この通信システムにおいては、送信機2と伝送媒体(ここでは人体)1との間、及び受信機と伝送媒体(ここでは人体)1との間は、コンデンサを介して電気的に容量結合(送信機2と伝送媒体1との間は容量C,C)しており、搬送波により変調された情報信号を電界として伝送するようになっている。この場合、伝送媒体には、変位電流は流れるが定常電流は流れないので、電気的に導通している必要が無い。したがって、例えば送信機をポケットに入れたままでも、薄い布を介して送信機と伝送媒体との間が容量結合するので、情報信号の伝送が可能である。
送信機2は、伝送媒体に対して変調された情報信号を電界として付与する。送信機2は、送信回路21と、共振部22とから主に構成されている。送信回路21は、搬送波を情報信号で変調する変調回路と、この変調信号を増幅し、電圧変化に変換する変換回路とを含む。共振部22においては、伝送媒体1との間でそれぞれ静電容量C,Cを形成する第1の電極221及び第2の電極222と、第1及び第2の電極221,222を結ぶインダクタL223とで共振回路が形成される。
本発明においては、送信回路21と共振部22とは、トランスによる磁気結合あるいはコンデンサによる容量結合によって結合された状態で、送信回路21から共振部22に信号伝達されることが好ましい。これにより、送信回路21を介した大地グランドの影響をさらに抑えることができる。
また、本発明においては、図3に示すように、第1の電極221及び第2の電極222の少なくとも一方が複数の電極で構成されることが好ましい(図3においては第1の電極221及び第2の電極222のいずれも2つの電極で構成されている)。これにより、凹凸のある伝送媒体1の表面に対しても電極が追従し易く、複雑な曲面からなる人体の表面と電極との結合を安定なものにすることができる。また、これにより、電極221,222と伝送媒体1との間の静電容量を大きくすることができる。さらに、電極221,222と伝送媒体1との間の静電容量を確実なものにすることができるので、通信が安定する。
また、本発明においては、第1の電極221及び第2の電極222の少なくとも一方が柔軟性のある導電材料で構成されていることが好ましい。これにより、凹凸のある伝送媒体1の表面に対しても電極221,222が追従し易く、複雑な曲面からなる人体の表面と電極との結合を安定なものにすることができる。また、これにより、電極221,222と伝送媒体1との間の静電容量を大きくすることができる。また、電極221,222と伝送媒体1との間の静電容量を確実なものにすることができるので、通信が安定する。
また、本発明においては、第1の電極221及び第2の電極222と伝送媒体1との間のそれぞれの静電容量C,Cがほぼ等しい(C≒C)ことが好ましい。これにより、限られた面積の中で、共振部22に含まれる静電容量を最大にすることができる。
また、本発明においては、第1の電極221及び第2の電極222間の浮遊容量Csが電極221,222と伝送媒体1との間で形成される静電容量C,Cよりも小さい(Cs<C≒C)ことが好ましい。これにより、2つの電極221,222間の浮遊容量Csによる信号減衰を抑え、信号供給効率を高くすることができる。
受信機は、伝送媒体を介して電界を検出して情報信号に対応した復調信号を得る。受信機は、伝送媒体に面しており、伝送媒体からの電界を受ける受信電極と、共振回路と、を有する。共振回路の後段は、電界を増幅して検出する検出回路や検出された物理量を用いて情報信号を復調する復調回路が接続される。
上記構成を有する通信システムで通信を行う場合、送信機2において、伝送媒体2である人体が導電性を示す周波数(数十kHz〜数十MHz)の搬送波を情報信号で変調して変調信号を得る。この変調信号は、増幅され、電圧変化に変換される。この電圧変化を送信機の電極に印加することにより、この電極の周囲に変調信号に対応する電界を発生する。そして、この電界が人体に付与される。人体に付与された電界は、受信機の受信電極で受けられる。受信電極に電界が加わると、共振回路及びその後段の検出回路で前記変調信号を検出する。そして、検出回路の後段に位置する復調回路において、送信機で使用した搬送波を用いて復調して情報信号を取得する。このようにして、人体を伝送媒体として情報信号の送受信を行うことができる。
この通信システムにおいては、伝送媒体1を含んだ共振回路を構成しているため、伝送媒体1への信号供給効率が高く、かつ、共振回路に大地グランドとの間の浮遊容量を含まないため、送信効率が大地グランドの影響を受けにくく、送信機2を手で覆うように保持しても通信が可能であり、姿勢をかえても安定した通信が可能となる。
次に、本発明に係る通信システムの送信機の浮遊容量の許容範囲について説明する。図1及び図2に示す回路についてシミュレーションを行った。その結果を図4及び図5に示す。図1及び図2に示す回路においては、標準条件として、信号源を電圧振幅1Vppとし、伝送媒体1と電極221,222との間の結合容量を80pFとし、送信機2と大地との間の浮遊容量Cgを25pFとし、伝送媒体1と大地との間の浮遊容量Cbを100pFとし、共振用キャパシタCを20pFとし、インダクタL223を10MHzで共振するように3.96μHとした。このような条件の下で、浮遊容量Cg,Cbを独立に変化させて10MHzでの第1の電極221の電位が標準条件の0.5倍〜1.5倍になるところまでを許容するとして浮遊容量Cg,Cbの許容範囲を求めた。浮遊容量Cgの許容範囲を図4に示し、浮遊容量Cbの許容範囲を図5に示した。
また、比較として、図12に示す回路についてシミュレーションを行った。図12に示す通信システムは、送信回路グランドと大地グランドとの間の浮遊容量Cgと直列共振をする共振手段を設けた送信機を含む通信システム(特許文献2に開示された構成)である。その結果を図13及び図14に示す。図12に示す回路においては、標準条件として、信号源を電圧振幅1Vppとし、伝送媒体1と電極3との間の結合容量を30pFとし、送信機2と大地との間の浮遊容量Cgを25pFとし、伝送媒体1と大地との間の浮遊容量Cbを100pFとし、インダクタL4を10MHzで共振するように21μHとした。このような条件の下で、浮遊容量Cg,Cbを独立に変化させて10MHzでの電極3の電位が標準条件の0.5倍〜1.5倍になるところまでを許容するとして浮遊容量Cg,Cbの許容範囲を求めた。浮遊容量Cgの許容範囲を図13に示し、浮遊容量Cbの許容範囲を図14に示した。
図13から分かるように、図12に示す従来の通信システムでは、浮遊容量Cgの許容範囲が22.7pF〜28.5pFと、標準条件の25pFに対して±10数%(90%〜115%)の変動しか許容できない。このような許容範囲の通信システムにおいて、ウェアラブル機器を考えると、浮遊容量Cgは送信機を身につける際の、大地から送信機の高さに対応しており、人体に装着する位置がかなり制約を受けることを意味する。
これに対して、図4から分かるように、図1及び図2に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cgの許容範囲が0.1pF〜83pFと、標準条件の25pFに対して大きな(0.4%〜332%)変動が許容される。したがって、送信機を人体に装着する際にも、装着位置に対する制約は少ない。
同様に、図14から分かるように、図12に示す従来の通信システムでは、浮遊容量Cbの許容範囲が68pF〜175pFと、標準条件の100pFに対して小さい(68%〜175%)の変動しか許容できない。一方、図5から分かるように、図1及び図2に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cbの許容範囲が25pF〜1000pFと、標準条件の100pFに対して大きな(25%〜1000%)変動が許容される。浮遊容量Cbは、人体の大地グランドに対する浮遊容量であり、両足を大地につけて直立している場合が標準条件の100pF程度である。歩行中の浮遊容量Cbは、片足が完全に浮いて、かつ、大地に着いている足もかかとが浮いていることを想定すると、100pFのおよそ1/4の25pFになることが想定される。したがって、従来の通信システムでは、歩行中の通信への対応は困難であるが、本発明の通信システムでは、歩行中の通信への対応が可能であると思われる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、送信回路グランドと、インダクタL223の一方の端子と、第2の電極222とを直接接続した構成について説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。図6に示す通信システムは、送信回路グランドと、インダクタL223の一方の端子と、第2の電極222とを直接接続した送信機を含む通信システムである。
図6に示す回路についてシミュレーションを行った。その結果を図7及び図8に示す。図6に示す回路においては、標準条件として、信号源を電圧振幅1Vppとし、伝送媒体1と電極221,222との間の結合容量を80pFとし、送信機2と大地との間の浮遊容量Cgを25pFとし、伝送媒体1と大地との間の浮遊容量Cbを100pFとし、共振用キャパシタCを20pFとし、インダクタL223を10MHzで共振するように3.96μHとした。このような条件の下で、浮遊容量Cg,Cbを独立に変化させて10MHzでの第1の電極221の電位が標準条件の0.5倍〜1.5倍になるところまでを許容するとして浮遊容量Cg,Cbの許容範囲を求めた。浮遊容量Cgの許容範囲を図7に示し、浮遊容量Cbの許容範囲を図8に示した。
図7から分かるように、図6に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cgの許容範囲が0.1pF〜320pFと、標準条件の25pFに対して大きな(0.4%〜1280%)変動が許容される。また、図8に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cbの許容範囲が0.1pF〜1000pFと、標準条件の100pFに対して大きな(0.1%〜1000%)変動が許容される。この結果においては、従来の通信システム及び実施の形態1の通信システムに比べても、浮遊容量Cg,Cbが小さくなる場合の許容範囲が拡大している。言い換えると、送信機2、人体ともに大地からある程度遠ざかっても通信が可能であることを意味している。また、浮遊容量Cbが標準条件100pFに対し0.1pFでも許容できるため、歩行中の通信は当然として、ランニング中でも通信ができると考えられる。
(実施の形態3)
本実施の形態においては、トランスによって送信回路21から共振部22へ信号伝達する構成について説明する。図9は、本発明の実施の形態3に係る通信システムの送信機側の一部の等価回路を示す図である。図9に示す通信システムは、トランスによって送信回路21から共振部22へ信号伝達する送信機を含む通信システムである。
図9に示す回路についてシミュレーションを行った。その結果を図10及び図11に示す。図9に示す回路においては、標準条件として、信号源を電圧振幅1Vppとし、伝送媒体1と電極221,222との間の結合容量を80pFとし、送信機2と大地との間の浮遊容量Cgを25pFとし、伝送媒体1と大地との間の浮遊容量Cbを100pFとし、共振用キャパシタCを20pFとし、トランス224のインダクタ成分を10MHzで共振するように3.96μHとした。このような条件の下で、浮遊容量Cg,Cbを独立に変化させて10MHzでの第1の電極221の電位が標準条件の0.5倍〜1.5倍になるところまでを許容するとして浮遊容量Cg,Cbの許容範囲を求めた。浮遊容量Cgの許容範囲を図10に示し、浮遊容量Cbの許容範囲を図11に示した。
図10から分かるように、図9に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cgの許容範囲が0.1pF〜1000pFと、標準条件の25pFに対して大きな(0.4%〜4000%)変動が許容される。また、図11に示す本発明の通信システムでは、浮遊容量Cbの許容範囲が0.1pF〜1000pFと、標準条件の100pFに対して大きな(0.1%〜1000%)変動が許容される。この結果においては、実施の形態2の通信システムに比べても、浮遊容量Cgの値が増加する方向に許容範囲が拡大している。これは、送信機2が大地グランドに触れるくらいに低く設置されても通信状態が保たれることを意味している。例えば、加速度センサなどと持った送信機を手首、足首、頭などに装着し、腰に装着したデータロガーを持った受信機と通信することを想定した場合、ダイエットのためのエクササイズを行い、マットに横になって腹筋を鍛えたり、腕立て伏せをしたとしても、立った状態と同様に通信が可能である。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、第1の電極と第2の電極との間に可変容量を設けて、共振周波数を調整する構成としても良い。また、送信機における変調回路や変換回路、受信機における検出回路や復調回路などの構成については限定されず、適宜変更することができる。例えば、情報信号を変調・復調せずに伝送するベースバンド伝送方式を本発明に適用してもよい。この通信方式であれば、送信機・受信機から変調・復調回路を省略することができる。また、上記実施の形態における寸法、数値などについては特に限定されず、本発明の範囲内において変更することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することができる。
本出願は、2009年3月26日出願の特願2009−077272に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (6)

  1. 伝送媒体に対して情報信号を電界として付与する送信機と、前記伝送媒体を介して前記電界を検出して前記情報信号を得る受信機と、を具備し、前記送信機は、前記伝送媒体との間でそれぞれ静電容量を形成する2つの電極と、前記2つの電極を結ぶインダクタとで共振回路が形成される共振部を含むことを特徴とする通信システム。
  2. 前記共振部にトランスによる磁気結合あるいはコンデンサによる容量結合によって結合されている送信回路を有し、前記送信回路から前記共振部に信号伝達されることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記2つの電極の少なくとも一方が複数の電極で構成されることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記2つの電極の少なくとも一方が柔軟性のある導電材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 前記2つの電極と前記伝送媒体との間のそれぞれの静電容量がほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  6. 前記2つの電極間の浮遊容量が前記電極と伝送媒体との間で形成される静電容量よりも小さいことを特徴とする請求項5記載の通信システム。
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