JP5117007B2 - 現金取引システム - Google Patents

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Description

本発明は、現金取引システムに係り、特に入出金の取引を行なうATM(Automated Teller Machine)及びそれを含む現金取引システムにおける偽金の取引の抑制に関する。
ATMは、顧客が入金した紙幣の真偽を鑑別する鑑別部を備え、この鑑別部で、真金(本物の金銭)と判定された紙幣は、ATM内の紙幣収納庫に収納され、以後の出金のために用いられる。一方、偽金(偽物の金銭)と判定された紙幣は、以後流通させないように内部のリジェクト保管庫に保管される。
現金取引装置において、紙幣の真偽鑑別の精度を向上するための技術として、特許文献1(特開2003−281603号公報)、及び特許文献2(特開2004−157624号公報)に開示されたものが知られている。
また、特許文献3(特開2004−310594号公報)には、偽券の使用者をトレースするための偽券使用の証拠を確保する技術が開示され、特許文献4(特開2005−234618号公報)には、偽券と判定した場合、キャッシュカードを装置の中に回収することで、偽券の入金行為を抑制する技術が開示されている。
特開2003−281603号公報 特開2004−157624号公報 特開2004−310594号公報 特開2005−234618号公報
一般的に、金銭の鑑別は、ATMに投入された金銭の表面の情報を鑑別部で読み取り、その読取られた画像と、予めメモリに記憶された基準画像とを比較することにより行われる。ここで、ATMに投入された金銭は、例えば、紙幣の搬送のバラツキや鑑別のためにデータを採取するためのセンサの出力変動や、気温、湿度などの環境等による様々な内的外的要因によって、鑑別部の所定の読み取り位置から若干ずれた位置に搬送されてしまう場合がある。この場合、鑑別部は、投入された金銭の表面情報を正しく読み取ることができないために、精巧に作られた偽金を、真金であると判定してしまうことがある。
その結果、偽金の製造や流通に関わる者(以下、「偽金関係者」と呼ぶ。)は、ATMの取引きによって一旦真金として入金された自作の偽金を、その後何回も入金取引を行ない、偽金関係者の口座に多額の入金をしたり、共謀者の口座への振込み取引を行い、不正行為を繰り返すおそれがある。
本発明の目的は、現金取引装置の利用者の利便性を損なわずに、金銭の鑑別で誤った判定結果が得られた場合でも、偽金を用いた取引を抑制し、偽金関係者を検知することができる現金取引装置を提供することにある。
本発明に係る現金取引システムは、好ましくは、利用者が現金自動取引装置を操作することにより現金の取引を行なう現金取引システムにおいて、現金の取引を通して利用者及び利用者による取引に関する情報を取得する取引情報取得部と、取引情報に基づいて取引を実行する取引実行部と、利用者の取引情報及び取引結果を、利用者の情報と関連付けて予め記憶する記憶部と、紙幣の金種の判定と、紙幣の固有の特徴が設定された範囲内にあるか判断して、真金である確からしさを判別する真偽判定を行う金銭鑑別部とを備え、利用者が入金した紙幣に関して真金である確からしさの判定結果が予め定めた範囲外になった場合、紙弊の真偽判断の厳密性を変更して設定する現金取引システムとして構成される。
好ましい例では、真金である確からしさをその要因について紙幣の部位毎に計数した結果、第一の規定レベルを上回ったが、第二の規定レベルを下回った(以後準アクセプトという)紙幣(準真金)についての取引割合が所定値以上になった場合、真偽判断の厳密性を高くする。
また、好ましくは、一回の取引において、利用者が入金した紙幣について同一真偽による準アクセプト(準真金取引)が複数枚発生した場合に、予め設定された準真金取引時処理を行い、その結果をシステムに反映させることで、取引の真偽判断の厳密性を制御する。
また、好ましくは、利用者が複数回の取引で入金した紙幣が同一真偽による準真金と判定された場合に、予め設定された準真金取引時処理を行い、その結果を以後の取引に反映させることにより、取引の真偽判断の厳密性を制御する。
また、好ましくは、利用者が入金した紙幣について準真金が複数回発生した場合に、その要因が紙幣の同一真偽による数を計数し、その数が所定値以上になった場合、紙幣の再鑑別を行う。
また、好ましくは、準真金取引時処理の結果を累積し、利用者を最も確からしい偽金使用の疑い値のレベルに分類することができる判定機構を備え、判定機構によって得られる情報をホストコンピュータ又は記憶手段に保持する。
また、好ましくは、ホストコンピュータ又は記憶手段に保持された利用者の情報を読み込むことによって、過去の取引における判定値を累積した結果を参照して紙幣の真偽判定を行う。
また、好ましくは、ホストコンピュータ又は記憶手段に保持された利用者の情報を読み込むことによって、過去の取引における判定値を累積した結果に、次回の判定値を付加した利用者の偽金使用の疑い値が、規定値以上の結果を得た際に取引を停止する。
また、好ましくは、前記準アクセプト時(準真金取引時)処理を用いるかどうかを、時間帯又は地域ごとに、現金自動取引装置の設定を変更する。
本発明に係る現金取引システムは、別の表現をすれば、好ましくは、利用者が現金自動取引装置を操作することにより現金の取引を行なう現金取引システムにおいて、現金の取引を通して利用者及び利用者による取引に関する情報を取得する取引情報取得部と、取引される紙幣の真偽を判定する鑑別部と、鑑別部による紙幣の真偽判定の結果に従い、偽物と判定された偽金と、偽金の疑いがない正真金と、真金と判定されたが偽金の疑いが残る準真金の3種類に分類し、分類した関連の情報と、取引情報取得部より取得された利用者及び取引情報を関連付けて保管する記憶部と、紙幣の真偽判定の度に準真金の紙幣の使用率を算出する管理処理部と、を有し、管理処理部は、準真金の使用率が所定の範囲を超えたら、利用者に対する取引を制限するように現金取引装置を制御する現金取引システムとして構成される。
また、好ましくは、利用者が入金した紙幣が、鑑別部による真偽の判定によって準真金と判定された場合に、その判定を行った要因について紙幣の部位ごとに計数し、予め記憶手段に記憶して用意された真金の情報の分布と比較することによって、利用者による準真金の取引の確からしさを判断する。
また、好ましくは、更に、合計枚数算出部と、割合判定部と、取引に係る所定の実行を処理する所定処理実行部とを備え、1回の取引のために前記投入部に投入された金銭の金種のうち、少なくとも1つの金種について、合計枚数部算出部は、前記記憶部に記憶されている前記判定結果に基づき、所定の領域毎に、偽金の疑いのある近似領域であると判定された金銭の金種ごとの割合を算出し、割合判定部は、算出された割合のうち、少なくともいずれか1つの割合が、予め設定された所定の割合以上であるか否かを判定し、所定処理実行部は、所定の割合以上であると割合判定部が判定した場合に、取引制限処理か、停止処理を選択して、実行する。
また、好ましくは、前記鑑別部は、予め設定されている基準画像と取得された紙幣の画像とを比較すると共に、その比較結果に基づき、紙幣画像の所定領域毎に、その所定領域において紙弊画像と基準画像とが近似することとなる近似領域であるか否かを判定する近似判定部と、近似判定部による、所定領域毎の判定結果を記憶する記憶手段と、を備える。
本発明によれば、金銭の鑑別によって、真金と判別されてしまう偽金が入金された場合、その判定値の分布状況を解析し、疑わしさの度合いに従って利用者を分類して相応の対応処置をとることにより偽金の取引を防止することができる。また、詳細な鑑別処理を行うターゲットを絞り込むことによって、偽金取引を防止しつつ、取引装置の稼動を停止させることなく、安定した現金取引装置の運用が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、一実施例による現金取引システムの構成を示す。
現金取引システムは、金融機関が管理する、現金の入出金や振込み等の取引を行なうシステムであり、ATM1等の自動取引装置がネットワークを介してホストコンピュータ(以下単にホストという)2とが接続して構成される。なお、図1では、1台のATM1だけが示されているが、実際には多数のATM1がホスト1に接続される。
この現金取引システムは、偽物の金銭(以下、偽金と呼ぶ)の製造や流通に係わっている可能性のある要注意人物のATM1における入金取引または振込取引を抑制する機能を有する。以下の例では、取引として入金を例に揚げるが、これに限定されず、出金や振込み等の取引にも適用される。
ATM1は、通信部102と、主制御部104と、時刻管理部106と、操作部108と、金銭取扱部110と、金銭鑑別部112と、カード・通帳取扱部114と、記憶部118とを有する。また、図2に示すように、金銭取扱部110の詳細として、紙幣投入部103と、センサ105と、紙幣搬送路107と、一時スタッカ部109と、紙幣収納部120〜124を有する。
通信部102は、ホスト2との間で取引きのための情報の通信を行なう。時刻管理部106は、現在日時を管理する。操作部108は、表示部と入力部の機能を有する例えばタッチパネルであり、取引のための案内を表示して利用者の操作を誘導すると共に、取引のための利用者の入力操作を受け付ける。なお、主制御部104は、操作部108の案内表示及び入力操作を制御して、利用者の氏名と連絡先を利用者情報として取得するようにしてもよい。また、先に利用者が行った取引についての確認事項を表示するように制御してもよい。
金銭取扱部110は、紙幣の搬送、鑑別および紙幣の入出金を実行する。図2に示すように、金銭鑑別部112は、入金された紙幣の真偽の判定、及びその判定の根拠となった要因を検出する。詳細は後述するが、本実施例において、紙幣の鑑別の結果、偽金である疑いがない領域に分類された紙幣を正真金とし、偽金の疑いがある領域に分類された紙幣を準真金とする。カード・通帳取扱部114は、キャッシュカードや通帳の磁気ストライプに記録されている口座番号を読み取る。読み取った口座番号はホスト2に送信される。
ホスト2の取引履歴管理部212は、口座番号で取引履歴DB210を検索し、利用者情報を取得する。以下、利用者情報と口座番号と入金金額を含む情報を取引情報と呼ぶ。操作部108と、カード・通帳取扱部114と、取引履歴DB210と、取引履歴管理部212をまとめて取引情報取得部ということにする。記憶部118は、各種ファイルやプログラムを記憶する。主制御部104は、上記の各部を統括制御する。
ホスト2は、主制御部202と、通信部204と、口座情報データベース(単にDBと示す)206と、取引実行部208と、取引履歴DB210と、取引履歴管理部212を有する。主制御部202は、これら各部を統括制御する。通信部204は、ATM1との間で通信を行う。口座情報DB206は、この現金取引システムの利用者の口座番号及び口座残高を含む口座情報を管理する。取引実行部208は、利用者の入出金等の取引に関する管理及び情報処理を行う。例えば、利用者がATM1を操作して入金を行う場合、ATM1からの更新要求を受信して口座情報DB206の口座残高を更新し、入金取引を実行する。
取引履歴DB210は、利用者の入出金等の取引履歴を記憶する。その詳細については、図3を参照して後述する。取引履歴管理部212は、取引履歴DB210を管理し、取引履歴DB210を更新する。
図3に、取引履歴DB210の概略的な構成を示す。
取引履歴DB210は、取引の度に取引状況の履歴(取引状況履歴)を記憶する。取引状況履歴に関して、利用者情報31として、氏名と連絡先(住所、電話番号)を記憶する。金融機関情報32として、金融機関番号と口座番号を記憶する。また、取引日情報33として、入金の場合には入金日と入金取引回数を記憶する。取引時刻情報34として、入金時刻と、ATM番号と、鑑別結果と、取引状況履歴を記憶する。取引状況履歴には、過去に取引した金種と、その金種における準真金の取引が記憶されており、この情報は後述する毎回の取引において更新されることになる。
ここで、金融機関番号は、利用者が口座を開設している金融機関固有の番号である。口座番号は、利用者毎に付与された口座の管理番号である。金融機関番号及び口座番号は、利用者が複数の口座を開設した場合、複数のこれらの情報が設定される。金融機関番号を記憶できるようにした理由は、他の金融機関とのシステム相互利用においては、複数の企業によって製造された、異なる規格の現金取引装置を用いることがあるため、その機種に特有の真偽判断が行なわれる可能性があることを想定したものである。本実施例による現金取引がより有効に機能するためには、他の金融機関とのシステム間で特定の真偽判断においては、その結果を共有できることが望ましい。そのために金融機関番号を用いて管理する。なお、本実施例の現金取引システムにおいては、運用する金融機関の範囲を特定しても良い。
入金日は、口座番号の口座における入金取引が実行された日である。入金時刻は、入金取引が実行された時刻である。ATM番号は、入金取引を実行するために、利用者が使用したATM1の固有の番号である。また、取引状況履歴は、過去の取引において、その利用者が取引した紙幣の鑑別結果から、偽金を使用している疑わしさを累積したものである。入金時刻とATM番号は、1日に複数回の入金取引が実行されると複数回分のものが蓄積される。また、取引状況履歴は、取引が行われる際に再累積される。入金取引回数は、利用者が1日に入金取引を行った回数を示す。入金日と、入金時刻と、ATM番号と、取引状況履歴と、入金取引回数を併せて取引履歴と呼ぶ。取引履歴DB210は、1週間や1ケ月など任意の期間の取引履歴を記憶する。
次に、取引状況履歴の累積方法について説明する。入金された金銭は、金銭鑑別部112において真偽判定され、その結果から、正真金取引率、準真金取引率、偽金取引正率がそれぞれ算出され、取引の結果がそれぞれ真金取引、準真金取引、偽金取引に分類される。その鑑別結果は取引を実行する度に、金種ごと、真偽の種類ごとに累積され、取引状況履歴として、取引履歴DB210に格納される。この値が示すのは、偽金の使用可能性値である。
ここで、各取引率は、累積判定部で次ぎのように計算される。即ち、各取引での取引紙幣枚数を金種毎に管理し、その金種における判定結果を真偽毎に計数して、取引履歴DBの取引状況履歴に累積格納した値から、正真金取引率=正真金取引枚数/全取引枚数、準真金取引率=準真金取引枚数/全取引枚数、偽金取引率=偽金取引枚数/全取引枚数、により算出される。
取引履歴管理部212は累積値判定部を持ち、累積値判定部は、取引状況履歴の値から利用者を偽金取引の、1)可能性がない人物、2)可能性のある人物、3)可能性の高い人物、の3つのレベルのグループに分類する。例えば、取引情報履歴の各要素における準真金取引率が0〜5%の人物は1)可能性がない人物、準真金取引率が6〜10%の人物は2)可能性のある人物、10%以上の人物は3)可能性の高い人物と分類する。また、この判定基準値は累積値判定部において、パラメータとして管理する。また、その変更は取引装置単体において例えば保守画面の操作で設定できるものとする。また、ホストを介して、遠隔操作で設定できるようにしてもよい。
取引履歴管理部212は、利用者がATM1を利用する場合、キャッシュカードをカード・通帳取扱部114に投入した以後、利用者情報を取得する際に、取引履歴DB210からその利用者の取引状況履歴を読み出し、その利用者が属するグループを判断し、鑑別の厳密性を、1)通常、2)やや高い、3)高い、の中から選択して、実行する。なお、キャッシュカードの磁気ストライプには、通常、利用者の口座番号が記録されているので、その口座番号をキーとして、取引履歴DB210から利用者の取引状況履歴を取得する。
次に図4を参照して、金銭鑑別部112における紙幣の真偽判定について説明する。
紙幣投入口103に投入された紙幣は、搬送路107上を移動して金銭鑑別部112を通過する。この時、センサ105によって、紙幣の表面の情報を取得する。取得された紙幣の情報と、記憶部118に予め記憶した真金の情報を比較して真偽を判定する。
この真偽の判定は、図4のフローチャートに従い、予め設定して記憶部118に記憶していた複数の真偽判定ごとに比較し、それぞれの真偽判定において、正真金、準真金、偽金の3種類に分類する。そして、金銭鑑別部112は、判定結果の1つとして、分類された真偽判定の種類ごとに、正真金フラグ「0」、準真金フラグ「1」、偽金フラグ「2」を主制御部104へ転送する。
ここで、正真金は、図5のAの領域に分類された紙幣であり、偽金の疑いがない紙幣である。また、偽金は、の領域に分類される紙幣である。また、準真金とは、で示された領域に分類される紙幣であり、偽金の可能性のある紙幣である。
この取得された準真金のフラグに関する情報は、通信部102を介してホスト2の取引履歴DB210へ送信される。そして、取引履歴管理部212は、フラグ数及び取引総枚数を金種ごと真偽ごとに更新処理する。すなわち、フラグ数及び取引総枚数を、取引履歴DB210の取引状況履歴として記憶された過去の数値と累積する。このように更新された取引状況履歴は取引履歴DB210に記憶される。
ここで、準真金が発生する原因としては、真金と誤って判定してしまう偽金使用時や、搬送時バラツキ、鑑別に用いるデータを採取するためのセンサの出力変動、気温や湿度などの環境による要因などの様々な内的、外的要因が想定できる。なお、真金や準真金と判定された紙幣はATM内に受け入れられ、紙幣収納部120〜123に収納される。偽金と判定された紙幣はリジェクトされ、紙幣投入部103に戻される。また、真金であっても、偽金の領域に分類されてしまう金銭が存在するが、これは例えば紙幣が甚だしく折れ曲がったりして、金銭鑑別部112において表面の情報が正確に読み取れなかった時などに発生する。
投入された金銭の処理に関して、金銭鑑別部112では予め設定した複数の真偽判定を行ない、紙幣内の対象とする全ての部位の真偽判定結果において正真金フラグ「0」を主制御部104が得たら、その紙幣は正真金であると処理する。また、各部位の要素のうち、1つでも偽金フラグ「2」を受けると、主制御部104は、返された金銭を偽金として処理する。上記のような処理を適用する理由として、各真偽の判定値は、正常にその金銭の情報がセンサによって読み取られた場合には、超えてはいけない値に設定してあるため、1つの真偽でも、偽金の範囲に分類された紙幣は偽金であると考えるからである。最後に、その何れでもない金銭が、準真金であり、偽金ではないが、真偽判定の各要素の中に1箇所でも疑いの残る金銭を意味する。
なお、図4では、真偽判定1〜4のように、4段階の真偽判定によって偽金取引の可能性を判定しているが、4段階である必然性はなく、複数真偽判定毎に行なうことでよい。
次に、図6を参照して、現金取引システムにおける入金取引処理について説明する。
図6の右側にホスト2の処理動作を示し、左側にATM1の処理動作を示す。
利用者は、入金取引時、通帳またはキャッシュカードをATM1のカード・通帳取扱部114に挿入する。ATM1のカード・通帳取扱部114は、通帳またはキャッシュカードの磁気ストライプに記録された口座番号を読み取り、読み取った口座番号を通信部102を介してホスト2へ送信する(S10)。
ホスト2の取引履歴管理部212は、受信した口座番号で取引履歴DB210を検索し、利用者情報を取得する。また、その利用者情報に関する取引状況履歴を読み出して、ATM1に送信する(S20)。ATM1では、取得した取引履歴から当該利用者が何れの取引モードに該当するかを選択する。すなわち、鑑別厳密性が、1:通常、2:やや高い、3:高い、の何れかを選択して適用する(S30)。
ATM1は、利用者に金銭の入金を促し、利用者は例えば紙幣を投入する(S40)。投入された紙幣は金銭鑑別部112で鑑別処理され(S50)、入金された紙幣の真偽及び種別が判定される。判定された紙幣は金銭取扱部110の一時スタッカ109へ搬送され、そこに一時保持される。判定された金額の合計は、操作部108の表示部に表示され、利用者が確認の操作を行なうと、主制御部104は入金金額を取得する。以下、これらの処理を入金処理と呼ぶ。この入金処理の取引結果(金種の枚数、正真金取引枚数、正真金取引率、準真金取引枚数、準真金取引率、偽金取引枚数、偽金取引率)(S60〜70)を元に以下の鑑別結果累積処理(S80)を真偽ごとに実行する(S90)。なお、S80の詳細を図7に示す。
ここで、準真金取引率は、各々の取引での取引紙幣枚数を金種毎に管理し、その金種における判定結果を真偽毎に計数して、取引履歴DBの取引状況履歴に累積格納した値から、準真金取引率=準真金取引枚数/全取引枚数 によって計算される。
図7において、1回の入金取引において、同金種の紙幣が2枚以上投入され、その上で同一真偽での準真金取引率が1〜29%である場合(S801/No)は、取引状況累積処理を実行し(S804)、投入された紙幣については、正真金と同等の扱いをする。ここでは、条件として準真金取引率が1〜29%としているが、設定値は変更できる。
この際、準真金と判定された紙幣を金銭鑑別部112において再鑑別しても良い。また、その枚数は同一真偽で準真金とした紙幣全てを再鑑別しても良いし、あるいは同一真偽で準真金とした紙幣の内、1枚、2枚のみを再鑑別しても良い。また、入金取引の紙幣全てを再鑑別しても良い。これらは、準真金取引率の割合(%)により、再鑑別する紙幣及び枚数を変えるようにしても良い。
また、入金取引の同一真偽での準真金取扱数が連続で2枚以上4枚以下の場合(S802/No)は、同様に、取引状況累積処理を実行し(S804)、投入された紙幣については、正真金と同等の扱いをする。ここで、条件として同一真偽での準真金取扱数を連続で2枚以上4枚以下としているが、設定値は変更できるものとする。
一回の入金取引において、同金種の紙幣が2枚以上投入され、その上で同一真偽での準真金取引率が30%より多い場合には(S801/Yes)、現金取引システムを停止し(S805)、金銭鑑別部112で再鑑別処理する(S806)。
入金取引の同一真偽での準真金取扱数が連続で5枚以上の場合には(S802/Yes)、同様に、現金取引システムを停止して(S805)、紙幣の再鑑別処理を実行する(S806)。ここで、条件として同一真偽での準真金取扱数を連続で5枚としているが、設定値は変更できる。入金取引の同一真偽での準真金取扱数が10枚以上の場合(S803/Yes)、同様に、現金取引システムを停止して(S805)、紙幣の再鑑別処理を実行する(S806)。再鑑別処理(S806)は、準真金と判定された紙幣は一時スタッカ109に一時保管され、入金処理が終了した後に、主制御部104からの命令によって、一時スタッカ109に保管された紙幣が金銭鑑別部112へ搬送されて、再び鑑別処理することで行われる。なお、この例で条件として同一真偽での準真金取扱数を10枚としているが、設定値は変更できる。
この際、準真金取扱と判定された紙幣全てを再鑑別しても良いし、同一真偽で準真金取扱と判定された紙幣全てを再鑑別しても良い。あるいは同一真偽で準真金取扱と判定された紙幣の内、1枚、2枚のみを再鑑別しても良い。また、入金取引の紙幣全てを再鑑別しても良い。これらは、準真金取扱率の割合(%)により、再鑑別する紙幣及び枚数を変えるようにしても良い。
上記の処理の結果として再鑑別を実行し、再び同一真偽で準真金であると判定された場合、再鑑別での結果を取引結果とし、入金取引を停止し、キャッシュカードや通帳を返却し、不適切取引対策処理を実行する(S808)。不適切取対策処理では、取引停止の案内を操作部108に表示する。取引停止の案内では、例えば「お取扱できません。恐れ入りますが係員までご連絡ください。」のガイダンスを表示する。不適切取引対策処理は、これに限らず、金融機関の係員に通報するために、アラームを鳴動させる処理や、係員が監視する監視装置のランプを点灯させる処理を実行しても良い。更に、不適切取引対策処理は必ずしも実行する必要はない。また、入金取引を停止した場合も、カードや通帳を返却しないものとし、係員の操作を介してカード等を返却するように設定しても良い。
上記の処理の結果として再鑑別を実行し、再び準真金であると判定されなくなり、且つ上記鑑別処理の結果システムを停止させていない場合は、結果再鑑別再鑑別での結果を取引結果とし、ホスト2に入金金額分口座残高を更新する入金取引を実行するよう要求する。この要求には、取引情報(利用者情報と口座番号と入金金額)と、入金日と、入金時刻と、ATM1のATM番号と、入金取引結果とを付帯して送信する。
上記の処理の結果として再鑑別を実行し、再び準真金であると判定されなくなり、且つ上記鑑別処理の結果取引システムを停止させている場合は、再鑑別での結果を取引結果とし、ホスト2に取引状況を更新する要求する(S100)。この要求には、取引情報(利用者情報と口座番号と鑑別結果)と、入金日と、入金時刻と、ATM1のATM番号と、入金取引結果とを付帯して送信する。
要求を受けたホスト2の取引実行部208は、口座番号で口座情報DB206を検索し、口座番号に関する取引情報履歴を更新する(S110)。そして、取引履歴管理部212は、取引履歴DB210に、入金日と、入金時刻と、ATM番号を登録し、入金取引回数と入金取引結果と取引情報履歴を更新する(S120)。偽金関係者は、同じような造りの偽金を複数枚製作し、偽金が金銭鑑別部112で本物の金銭であると判定されることを期待し、様々なATM1で入金取引を試みることが多いと考えられる。
よって、本実施例の現金取引システムによれば、偽金関係者が偽金を使えば使うほど、その特定の人物の金銭を制限することができるため、これを阻止することができる。
本実施例によれば、利用者が入金した紙幣が、鑑別部による真偽判定によって準真金と判定された場合に、その判断を行った要因について紙幣の部位ごとに計数し、鑑別部に記憶されている真金の情報の分布と比較することによって、利用者が現金取引装置を用いての紙幣の取引を行う際に、準真金を取引しているという確からしさを判断することができる。
これにより、算出された紙幣の枚数や割合に応じて、取引の制限処理や取引の停止処理を実行することにより、紙幣画像の所定領域において紙幣画像と基準画像とが近似することとなる近似領域であるか否かを判定する近似判定部が、基準画像と金銭画像との比較において、誤った比較結果を得て、本来近似領域でない所定領域を、近似領域であると誤って判定した場合にも、偽金を用いた取引の実行を抑制することが可能である。
更に、他の例によれば、更に、合計枚数算出部と、割合判定部と、取引に係る所定の実行を処理する所定処理実行部とを備え、合計枚数部算出部は、記憶部に記憶されている判定結果に基づき、所定領域毎に、偽金の疑いのある近似領域であると判定された金銭の金種ごとの割合を算出し、割合判定部は、算出された割合のうち、少なくともいずれか1つの割合が、予め設定された所定の割合以上であるか否かを判定し、所定処理実行部は、所定の割合以上であると割合判定部が判定した場合に、取引制限処理か、停止処理を選択して、実行するようにしてもよい。
このような構成により、所定処理実行部は、所定の割合以下であると割合判定部が判定した場合でも、割合累積部において過去の準真金使用状況が、所定の基準値を超えた場合に取引の制限処理や停止処理を実行するので、近似判定部が、基準画像と金銭画像との比較において、誤った比較結果を得て、本来近似領域でない所定領域を、近似領域であると判定した場合において、取引の実行を抑制することができる。
本発明の他の例によれば、更に、合計枚数算出部と、割合算出部と、割合判定部と、割合累積部と、累積値判定部と、取引に係る所定の実行を処理する所定処理実行部と、を備え、多箇所の現金取引装置において複数回にわたり取引が行われた場合、各々の取引で投入部に投入された金銭の金種のうち、少なくとも1つの金種について、合計枚数算出部は、記憶部に記憶されている判定結果に基づき、所定領域毎に、準真金の近似領域であると判定された金銭の合計枚数を算出し、割合判定部は、算出された合計枚数から、今回取引された紙幣が準真金である割合を算出し、その割合が所定の値以下であるか否かを判定し、所定処理実行部は、所定の割合以下であると割合判定部が判定した場合には、割合累積部において、前回までの準真金取引割合の累積値と合わせて累積をした結果、所定の値を超えた場合は、取引の制限処理か、停止処理を選択して実行するようにしてもよい。
このような構成により、所定処理実行部は、所定の割合以上であると割合判定部が判定した場合に取引の停止処理を実行するので、近似判定部が、基準画像と金銭画像との比較において誤った比較結果を得て、本来近似領域でない所定領域を近似領域と判断した場合において、取引の実行を抑制できる。
また、他の例によれば、更に、割合累積部と、累積値判定部と、取引に係る所定の実行を処理する所定処理実行部と、を備え、複数回にわたり取引が行われた場合、各々の取引で投入部に投入された金銭の金種のうち、少なくとも1つの金種について、割合判定部は、記憶部に記憶されている判定結果に基づき、所定領域毎に、準真金の近似領域であると判定された金銭の合計枚数を算出し、割合判定部は、算出された合計枚数から、今回取引された紙幣が準真金である割合を算出し、その割合が所定の値以下であるか否かを判定し、所定処理実行部は、所定の割合以下であると割合判定部が判定した場合には、割合累積部において、前回までの準真金取引割合の累積値と合わせて再累積をした結果、累積値判定部は、累積値から利用者の金銭取引状況のレベルを、所定の領域に分類し、その領域に応じた取引の制限を、選択して実行するようにしてもよい。
このような構成により、所定処理実行部は、所定の頻度以上に、利用者が準真金を用いていると累積値判定部が判定した場合に、取引の制限処理を実行するので、近似判定部が、基準画像と金銭画像との比較において誤った比較結果を得て、本来近似領域でない所定領域を近似領域と判断した場合において、取引の実行を抑制できる。
また、他の例によれば、更に、準真金取引時処理の実行有無選択部を備え、上述の準真金取引時における、処理の実行の有無を任意に設定することを可能としても良い。
このような構成により、システム管理者は、現金取引機装置単体毎のセキュリティレベルの管理を行うことが可能になり、本来近似領域でない所定領域を近似領域と判断した場合において、取引の実行を効果的に抑制できる。
更に、本発明は上記実施例に限定されずに、種々変形、応用して実施し得る。また、上記実施例における各部の呼び名は一例であり、他の呼び方もあり得る。例えば、DBは記憶装置、記憶部とか記憶手段とか呼ばれることもあろう。
なお、上記取引システムでは、ホスト2が関与して偽金処理を行っているが、ホスト2の処理機能をATM側に持たせて行ってもよい。或いは、複数台のATMを管理する支店毎に設置されたサーバで上記ホスト2の処理機能を持たせるようにしてもよい。サーバでこのような処理を行うようにすれば、ATMの設置地域毎に、或いは稼動時間帯など任意に設定して行うことが可能となる。
一実施例における現金取引システムの構成を示す図。 一実施例におけるATM1の構成を示す図。 一実施例における取引履歴DB210の概略を示す図。 一実施例における紙幣の真偽判定の説明に供する図。 一実施例における正真金、準真金、偽金の分布状況を示す図。 一実施例における現金取引システムの入金取引処理を示すフローチャート。 一実施例における鑑別結果累積及び判定処理の詳細を示すフローチャート。
符号の説明
1:ATM 102:通信部 103:紙幣投入部 104:主制御部 105:センサ 106:時刻管理部 107:紙幣搬送路 108:操作部 109:一時スタッカ部 110:金銭取扱部 112:金銭鑑別部 114:カード・通帳取扱部 118:記憶部 120〜124:紙幣収納部 2:ホストコンピュータ 202:主制御部 204:通信部 206:口座情報DB 208:取引実行部 210:取引履歴DB 212:取引履歴管理部。

Claims (12)

  1. 利用者が現金自動取引装置を操作することにより現金の取引を行なう現金取引システムにおいて、現金の取引を通して利用者及び該利用者による取引に関する情報を取得する取引情報取得部と、該取引情報に基づいて取引を実行する取引実行部と、該利用者の取引情報及び取引結果を、該利用者の情報と関連付けて予め記憶する記憶部と、幣の固有の特徴が設定された範囲内にあるか判断して、真金である確からしさを判別する真偽判定を行う金銭鑑別部と、を備え、前記金銭鑑別部は、利用者が入金した紙幣に関して真金である確からしさを幣の部位毎に計数した結果、第一の規定レベルを上回ったが、第二の規定レベルを下回った(以後準アクセプトという)紙幣(準真金)についての取引割合が所定値以上になった場合、該利用者に対する取引を制限することを特徴とする現金取引システム。
  2. 前記金銭鑑別部は、一回の取引において、利用者が入金した紙幣について前記紙幣の真偽に対する鑑別結果において準アクセプト(準真金取引)が複数枚発生した場合であって、前記取引情報に記憶されている準真金についての取引割合が基準となる割合以下である場合、前記準真金取引と判別された紙幣を正真金として取り扱い、前記取引情報に記憶されている準真金の取引割合を更新することを特徴とする請求項1の現金取引システム。
  3. 前記金銭鑑別部は、一回の取引において、利用者が入金した紙幣について、前記紙幣の真偽に対する鑑別結果において準アクセプト(準真金取引)が複数枚発生した場合において、前記準真金取引と判別された紙幣が複数枚連続した場合であっても、その枚数が所定の枚数以下である場合には、前記準真金取引と鑑別された紙幣を正真金として取り扱い、前記取引情報に記憶されている準真金の取引割合を更新し、その枚数が所定の枚数よりも多く、かつ前記取引情報に記憶されている準真金の取引割合が基準となる割合以下でない場合、前記現金取引システムを停止させることを特徴とする請求項の現金取引システム。
  4. 前記金銭鑑別部は、利用者が入金した紙幣について準真金が複数回発生した場合に、記紙幣の真偽について鑑別した回数を計数し、その数が所定値以上になった場合、紙幣の再鑑別を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの現金取引システム。
  5. 前記準真金についての取引割合の大きさに基づいて偽金取引の可能性の高さを判定し、判定した前記偽金取引の可能性の高さに応じて前記利用者を所定のグループに分類し、その分類結果を前記利用者の情報に対応付けて前記記憶部に記憶させる判定部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの現金取引システム。
  6. 前記判定部は、前記記憶部が記憶する前記利用者の情報をキーとして前記利用者に対応するグループを特定し、特定したグループが偽金取引の可能性が高いグループである場合には紙幣の真偽判定の基準を厳密にすることを特徴とする請求項5の現金取引システム。
  7. 前記金銭鑑別部は、前記紙幣の部位ごとに前記紙幣の真偽判定の結果を示す値を前記取引情報に累積して記憶させ、累積した値の大きさが、規定値以上の結果を得た際に取引を制限することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの現金取引システム。
  8. 前記金銭鑑別部は、前記準真金についての取引割合が所定値以上になったか否かの判定を、時間帯又は地域ごとに設定し、該現金自動取引装置の設定を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの現金取引システム。
  9. 利用者が現金自動取引装置を操作することにより現金の取引を行なう現金取引システムにおいて、現金の取引を通して利用者及び該利用者による取引に関する情報を取得する取引情報取得部と、取引される紙幣の真偽を判定する鑑別部と、該鑑別部による紙幣の真偽判定の結果として、偽物と判定された偽金と、偽金の疑いがない正真金と、真金と判定されたが偽金の疑いが残る準真金の3種類の紙幣を識別するための識別情報と鑑別された紙幣の部位と、該取引情報取得部より取得された利用者及び取引情報を関連付けて保管する記憶部と、紙幣の真偽判定の度に該準真金の紙幣の取引割合を算出する管理処理部と、を有し、該管理処理部は、準真金の取引割合が所定の範囲を超えた場合、該利用者に対する取引を制限するように該現金自動取引装置を制御することを特徴とする現金取引システム。
  10. 前記管理処理部は、利用者が入金した紙幣が、鑑別部による真偽の判定によって準真金と判定された場合に、準真金と判定された紙幣の部位ごとに計数し、予め記憶手段に記憶された真金の情報の分布と比較することによって、該利用者による準真金の取引の確からしさを判断することを特徴とする請求項9の現金取引システム。
  11. 更に、合計枚数算出部と、割合判定部と、取引に係る所定の実行を処理する所定処理実行部とを備え、1回の取引のために投入部に投入された金銭の金種のうち、少なくとも1つの金種について、該合計枚数算出部は、前記記憶部に記憶されている前記判定結果に基づき、所定の領域毎に、偽金の疑いのある近似領域であると判定された金銭の金種ごとの割合を算出し、該割合判定部は、算出された割合のうち、少なくともいずれか1つの割合が、予め設定された所定の割合以上であるか否かを判定し、該所定処理実行部は、所定の割合以上であると該割合判定部が判定した場合に、取引制限処理か、停止処理を選択して、実行することを特徴とする請求項9又は10の現金取引システム。
  12. 前記鑑別部は、予め設定されている基準画像と取得された紙幣の画像とを比較すると共に、その比較結果に基づき、該紙幣画像の所定領域毎に、その所定領域において該紙幣画像と該基準画像とが近似することとなる近似領域であるか否かを判定する近似判定部と、該近似判定部による、該所定領域毎の判定結果を記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかの現金取引システム。
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