JP5115244B2 - 静電振動子及びその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は静電振動子及びその使用方法に係り、特に、MEMS(微小電子機械システム)として構成される場合に好適な静電振動子の構造、並びに、当該静電振動子を用いる使用方法に関する。
一般に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)は微小構造体形成技術の一つで、ミクロンオーダーの微細な電子機械システムを作る技術やその製品のことを指す。半導体チップはシリコン基板上にシリコン薄膜を積み重ねて電子回路を作るため平面的であるが、同じ半導体技術を使いながらMEMSではシリコンを加工してミクロンサイズの板ばね、鏡、回転軸などが形成される。これらの構造は立体的であり、可動部分を備えている。
MEMSが注目されている分野として通信、特に携帯電話機の通信回路がある。携帯電話機にはLSIの他にフィルタ、アンテナスイッチ、送受信スイッチなど多くの部品が組み込まれている。近距離無線通信や無線LANを利用するマルチバンド化が進むことにより、アンテナの切り替えスイッチやバンド切り替えスイッチなどの受動部品が増加する。携帯電話機のような製品の小型化、省電力化を図るためにはこうした部品を1チップに納めて部品点数を減らすことが最も効率のよい方法である。また、配線が短くなり、メカニカルに動作することから信号ノイズが入りにくく、個別部品より10倍以上損失の少ないフィルタを実現することができるなどの性能向上も見込まれる。さらに、シリコンを使用することでLSIとの一体化、パッケージ化、各部材に対する貼り合わせなどが可能になる(例えば、以下の特許文献1参照)。
上記のように機械的に振動するMEMS振動子は小型であるとともに半導体回路との一体化が可能なことから新しい振動子デバイスとして期待されているが、反面、MEMS振動子には一般的な圧電素子を用いた水晶振動子やセラミック振動子に比べて等価回路の抵抗成分が大きいという欠点がある。この抵抗成分を低くするためには、振動子のエネルギー損失を低減する必要がある。
上記のMEMS振動子のエネルギー損失の原因としては、固定部への振動漏れ(Anchor loss)が挙げられる。この振動漏れの大きさは振動部と固定部の形状によって定まる。当該振動漏れを低減する従来方法としては、以下の非特許文献1のFig.1に記載されているように、平面視矩形状の振動体を4本の直線状の支持梁で両持ち梁状に支持してなる振動子構造において、振動体及び各支持梁は、各支持梁の両側の振動体に対する各接続部位及び基板に対する各固定部位がちょうど振動の節に相当する位置となる寸法に形成され、これにより固定部の振動変位が小さくなって上記振動漏れを抑制できるようになっている。
特表2007−533186号公報 Kun Wang,他3名 "VHF Free-Free Beam High-Q Micromechanical Resonators" Technical Digest, 12th International IEEE Micro Electro Mechanical Systems Conference, Orlando, Florida, Jan. 17-21, 1999, P.453-458
しかしながら、前述の非特許文献1に記載のMEMS振動子においては、駆動周波数が高くなるに従って振動体及び支持梁の寸法を小さくする必要があるので、電極や支持梁を設けるスペースが小さくなるなど、寸法に関して設計上の制約が大きいという問題点がある。
また、MEMS振動子の製造工程においては、通常、下層構造上に酸化シリコン等で犠牲層を形成し、この犠牲層上に当該振動子の可動部分を形成した後、フッ酸系のエッチャントを用いて上記犠牲層を除去し、上記可動部分を離間させるリリース工程を実施する必要がある。ところが、当該リリース工程では、エッチング処理後の洗浄乾燥時に上記可動部分が水位の低下とともに下方に引き寄せられ、下層構造に貼り付き、リリースに失敗するといった所謂スティッキング現象を招き、製造プロセスの歩留まりの低下を引き起こすという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、振動漏れを低減しつつ、設計時の寸法上の制約を緩和することの可能で、しかも、スティッキング現象を回避するのに好適な振動子構造を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の静電振動子は、支持体と、該支持体に対して複数の第1の弾性部を介して接続された第1の剛性部、及び、該第1の剛性部に対して複数の第2の弾性部を介して接続された第2の剛性部を有する可動電極と、前記第1の剛性部に対向配置され、前記第1の剛性部に励振力を及ぼす駆動電極と、前記第2の剛性部に対向配置され、前記第2の剛性部の振動変位を検出する検出電極と、を具備し、前記第1の弾性部及び前記第2の弾性部の前記駆動電極及び前記検出電極と対向する方向の撓み変形により前記第1の剛性部及び前記第2の剛性部がそれぞれ振動変位可能とされた2自由度の弾性振動系を構成することを特徴とする。
この発明によれば、駆動電極により第1の剛性部に励振力を与えると2自由度の弾性振動系が振動し、これによって生じた第2の剛性部の振動変位を検出電極により検出することで、電気的振動子を構成することができる。この場合、駆動電極により第1の剛性部に及ぼされる静電励振力の励振周波数を弾性振動系のうち第2の剛性部と第2の弾性部の固有振動数の近傍とすることにより、第1の剛性部の振幅を第2の剛性部の振幅より大幅に小さくすることができるので、支持体側への振動漏れを低減することができる。ここで、第1の弾性部及び第2の弾性部は、第1の剛性部及び第2の剛性部より弾性が高く剛性の低い部分として構成されていればよい。
また、上記従来の振動子構造体のように振動体や弾性部の寸法を振動モードに合わせる必要がなく、寸法に関する制約が少なくなるので、より自由な構造設計が可能になる。
さらに、第1の剛性部は複数の第1の弾性部を介して支持体に接続され、第2の剛性部は複数の第2の弾性部を介して第1の剛性部に接続されて閉じた形状の第1の剛性部の内側に配置されるので、各剛性部が複数個所でそれぞれ安定して支持されるとともに、第1の剛性部の剛性も確保されることで、犠牲層を利用して振動子構造体を構成し、その後、リリース工程で犠牲層を除去する場合でも、各剛性部の下層構造に対する貼り付き、すなわちスティッキングを防止することができる。
本発明の一の態様においては、前記支持体は基板であり、前記第1の弾性部、前記第1の剛性部、前記第2の弾性部及び前記第2の剛性部を有する可動部分が前記基板との間に間隙を有した状態で前記基板に沿って平行に配置され、前記駆動電極が前記第1の剛性部と対向する位置で前記基板上に形成され、前記検出電極が前記第2の剛性部と対向する位置で前記基板上に形成される。これによれば、可動部分が基板に沿って平行に配置されることで当該可動部分を基板上の単一層で構成できる、上記駆動電極と検出電極を基板上に単一層で形成できるなど、振動子構造体を基板上にMEMS技術等を用いて容易に形成することができる。
この場合においては、前記複数の第1の弾性部と前記複数の第2の弾性部とが前記第2の剛性部を中心とする異なる方位に存在することが好ましい。本発明において、第1の弾性部と第2の弾性部の位置は特に限定されないが、第1の弾性部と第2の弾性部とを第2の剛性部を中心とする異なる方位に設けることで、第2の剛性部を中心とする支持部位の方位を分散させることが可能になるため、全体として可動部分の支持剛性の向上、不要な振動モードの抑制などを図ることができる。なお、上記複数の第1の弾性部及び上記複数の第2の弾性部を第1の剛性部及び第2の剛性部をそれぞれ中心として分散された方位に設け、好ましくは等角度間隔に設定された方位にそれぞれ設けることが効果的である。
本発明の他の態様においては、前記第1の剛性部が環状に構成される。第1の剛性部を環状に構成することで、第1の剛性部の剛性を高めることができ、安定した振動状態を得ることが可能になる。この場合に、前記第1の剛性部と前記第2の剛性部は相互に同心状に形成され、前記第1の弾性部及び前記第2の弾性部はそれぞれ前記第1の剛性部及び前記第2の剛性部と同心で半径方向外側に延びる放射状に形成されることが望ましい。これによれば、振動子構造体の剛性を向上させることができるとともに対称性も高まるので振動の安定性をさらに向上させることができる。
次に、本発明の静電振動子の使用方法は、上記いずれか一項に記載の静電振動子の使用方法であって、前記弾性振動系の一次の固有周波数と二次の固有周波数との間であって、前記第1の剛性部の振幅u1が前記第2の剛性部の振幅u2より小さくなる条件を満たす周波数範囲内の励振周波数で前記第1の剛性部に前記励振力を与えて前記静電振動子を動作させることを特徴とする。
この発明によれば、静電振動子により構成される弾性振動系の一次の固有周波数(一次の共振点)と二次の固有周波数(二次の共振点)の間においては、第1の剛性部の振幅が第2の剛体の振幅より小さくなる周波数範囲が存在するので、静電振動子の励振周波数を当該周波数範囲で周波数範囲内とすれば、第2の剛性部の振動を確保しつつ第1の剛性部の振動を抑制できるため、上記振動漏れを低減しつつ動作させることができる。上記周波数範囲内では、第2の剛性部と第2の弾性部からなる部分振動系の固有振動数の近傍において第1の剛性部の振幅が第2の剛性部の振幅より大幅に小さくなり、特に、当該部分振動系の固有振動数では0となる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。最初に、本発明の静電振動子の動作原理について図1乃至図3を参照して説明する。
図1は本発明の原理を示す2自由度の弾性振動系の概念図(或いは、本実施形態の等価構成図)、図2は当該弾性振動系における第1の剛性部の振幅u1の励振周波数f=ω/2πに対する依存性を示すグラフ、図3は2自由度の弾性振動系を構成する本実施形態の静電振動子の構造を模式的に示す概念図である。
この弾性振動系は、図1に示すように、支持体1に対し、ばね定数k1の第1の弾性体2、質量m1の第1の剛性体3、ばね定数k2の第2の弾性体4、質量m2の第2の剛性体5が順次に連結された可動部分を有する。この弾性振動系は、第1の剛性体3及び第2の剛性体5がそれぞれ図示上下方向に振動変位x1、x2で振動可能な2自由度の弾性振動系を構成している。
ここで、上記第1の剛性体3に対して調和励振力F=F・sinωtが作用する場合、第1の剛性体3の振動変位をx1=u1・sinωt、第2の剛性体5の振動変位をx2=u2・sinωtとすると、以下の式(1)及び(2)が成立する。
u1/Xst=(ω02 −ω)/[(ω02 ―ω)・{1+(k2/k1)−(ω/ω01}−(ω02 k2/k1)]…(1)
u2/Xst=ω02 /[(ω02 −ω)・{1+(k2/k1)−(ω/ω01}−(ω02 k2/k1)]…(2)
ここで、第1の剛性体3の静的変位Xst=F/k1、第1の弾性部材2及び第1の剛性体3からなる支持体側(上部)振動系の固有角振動数ω01=(k1/m1)1/2、第2の弾性部材4及び第2の剛性体5からなる反支持体側(下部)振動系の固有角振動数ω02=(k2/m2)1/2である。
上記の振幅u1及びu2と励振周波数f=ω/2πとの関係を示すものが図2である。図2からわかるように、第1の剛性体3は、一次の固有角振動数ωと二次の固有角振動数ωでそれぞれ共振し、その振幅u1は図示実線で示すように無限大になる。また、上記式(1)の分子によりω=ω02となるとき、すなわち、励振角振動数ω=2πf(fは励振周波数)が反支持体側振動系の固有角振動数ω02に一致するときには、第1の剛性体3の振幅u1は0(***振)となるが、第2の剛性体5の振幅u2は図示破線で示すようにu2=−F/k2となる。
また、上記の一次の固有角振動数ω、二次の固有角振動数ω(系の特性方程式の解、すなわち、1次の共振点及び二次の共振点)は以下の式(3)及び(4)で与えられる。なお、一次の共振点未満の励振周波数fでは第1の剛性体3と第2の剛性体5が同相で振動し、二次の共振点を越える励振周波数fでは第1の剛性体3と第2の剛性体3が逆相で振動する。
ω =1/2{(m1・k1+m2・k1+m2・k2)/m1・m2}−1/2[{(m1・k2+m2・k1+m2・k2)/m1・m2}−4(k1・k2)/(m1・m2)]1/2…(3)
ω =1/2{(m1・k1+m2・k1+m2・k2)/m1・m2}+1/2[{(m1・k2+m2・k1+m2・k2)/m1・m2}−4(k1・k2)/(m1・m2)]1/2…(4)
したがって、上記弾性振動系が一次の固有角振動数ωと二次の固有角振動数ωの間の周波数範囲f(=ω/2π)〜f(=ω/2π)の励振周波数で強制振動する場合、図示のようにほとんどの領域で第1の剛性体3の振幅u1は第2の剛性体5の振幅u2より小さくなる。そして、振幅u1が振幅u2より小さくなる周波数範囲P内では、第1の剛性体3及び第1の弾性体2を通して支持体1側へ漏出する振動エネルギーは抑制される。
図3には、上記の弾性振動系を撓み変形による振動子構造体で構成した場合の概略構成を示す。図示例では、上記の弾性振動系の可動部分を支持体である基板1上に沿って配置した場合の概略構成を示す。上記可動部分は基板1に固定された支持固定部1′によって支持されている。すなわち、この支持固定部1′に第1の弾性体2の基端が固定されている。そして、この第1の弾性体2、第1の剛性体3、第2の弾性体4及び第2の剛性体5は、基板1の表面との間に間隔を有する態様で、基板1に沿って延在している。したがって、当該弾性振動系の可動部分は、上記可動部分が基板1上において片持ち梁状に支持される。
上記第1の剛性体3の下方には駆動電極6が基板1上に形成されている。そして、第1の剛性体3と駆動電極6は上下方向に間隔を有して対向している。また、上記第2の剛性体5の下方には検出電極7が基板1上に形成されている。そして、第2の剛性体5と検出電極7は上下方向に間隔を有して対向している。
そして、第1の剛性体3と駆動電極6との間に交代的な励振信号を印加すると、第1の剛性体3との間に変動する静電力が働き、これによって第1の剛性体3に図示上下方向の交代的な励振力が及ぼされる。ここで、第1の剛性体3の上下方向の変位をx1、第2の剛性体5の上下方向の変位をx2とすると、図1に示される等価構成図と同様の2自由度の弾性振動系が構成されることがわかる。一方、上記の励振力に基づいて第2の剛性体5が上下に振動すると、第2の剛性体5と検出電極7の間隔の変動により両者間の静電容量が変動するので、検出電極7を介して当該変動を検出することが可能である。
図4は本実施形態の静電振動子の上部構造の平面図、図5は同静電振動子の下部構造の平面図、図6は同静電振動子の縦断面図である。ここで、図4において、上層構造の可動電極は図示実線で、下層構造の検査電極及び駆動電極は図示一点鎖線でそれぞれ示す。また、図5において、下層構造の検査電極及び駆動電極は図示実線で、上層構造の可動電極は図示二点鎖線でそれぞれ示す。
本実施形態では、シリコン単結晶等よりなる半導体基板(GaAsやInP等の化合物半導体でもよい。)10の表面に窒化シリコン膜、酸化シリコン膜等の絶縁体よりなる絶縁膜11(第1の絶縁膜11S及び第2の絶縁膜11N)が形成され、この絶縁膜11上に、アルミニウム、銅などの金属、或いは、導電性ポリシリコン等の低抵抗半導体よりなる検出電極12A、駆動電極12Bが形成されている。検出電極12Aの平面形状は図示円形とされ、検出電極12Aの外周縁からは検出配線部12aが延出している。一方、駆動電極12Bの平面形状は図示環状とされ、一部に切り欠き部12cを備えて全体としてC字状に構成されている。また、駆動電極12Bの外周縁からは駆動配線部12bが延出している。上記検出配線部12aは駆動電極12Bに設けられた切り欠き部12c内を通過して外部に導出される。
また、基板10若しくは上記絶縁膜11上には、外周部が絶縁膜11上に固定された支持固定部13Aとされ、当該支持固定部13Aから複数の第1の弾性部13B、第1の剛性部13C、複数の第2の弾性部13D及び第2の剛性部13Eよりなる可動部分13Sが基板10の表面に沿って延在されてなる可動電極13が設けられている。可動電極13は基板10と平行に配置されている。支持固定部13Aには内外に貫通する貫通部13a、13aが形成され、上記検出配線部12a及び上記駆動配線部12bは貫通部13a,13a内を通過して外部に導出される。
上記可動電極13では、支持固定部13Aが平面的に閉じた形状、図示例では環状(リング状)に構成され、この支持固定部13Aの内周縁は、複数のそれぞれ帯状に構成された第1の弾性部13Bの外周端に接続され、当該第1の弾性部が内側に延在している。複数の第1の弾性部13Bの内周端は、平面的に閉じた形状、図示例では環状に構成された第1の剛性部13Cの外周縁に接続されている。第1の剛性部13Cの内周縁は、複数の帯状に構成された第2の弾性部13Dの外周端に接続され、当該第2の弾性部13Dは内側に延在している。複数の第2の弾性部13Dの内周端は、図示円形に形成された第2の剛性部13Eの外終縁に接続されている。複数の第1の弾性部13B及び複数の第2の弾性部13Dは、幅が限定した状態で形成されることにより、第1の弾性部13B及び第2の弾性部13Dの図示上下方向の撓み変形に対する弾性が第1の剛性部13C及び第2の剛性部13Eのいずれの図示上下方向の撓み変形に対する弾性よりも大きく、同撓み変形に対する剛性が第1の剛性部及び第2の剛性部のいずれの同撓み変形よりも低くなっている。
図示例の場合、環状の第1の剛性部13Cは、上記環状の駆動電極12Bとほぼ対応する形状を有し、半径方向の幅は駆動電極12Bと同幅か若しくはやや小さな幅を有するように構成され、その結果、第1の剛性部13Cは駆動電極12Bの全面に対向するようになっている。また、円形の第2の剛性部13Eは、上記円形の検査電極12Aとほぼ対応する形状を有し、半径は検査電極12Aと同様か若しくはやや小さな幅を有するように構成され、その結果、第2の剛性部13Eは検査電極12Bの前面に対向するようになっている。
上記の第1の剛性部13Cと第2の剛性部13Eは同心状に形成され、第2の剛性部13Eを中心に、複数(図示例では4つ)の第1の弾性部13B及び複数(図示例では4つ)の第2の弾性部13Dがそれぞれ放射状に伸びるように形成される。ここで、第2の剛性部13Eの中心点から見た第1の弾性部13Bの形成方位と、第2の弾性部13Dの形成方位とが相互に異なるように構成される。具体的には、複数の第1の弾性部13Bは等角度間隔(図示例では90度間隔)で形成され、複数の第2の弾性部13Dも等角度間隔(図示例では90度間隔)で構成されているが、第1の弾性部13Bと第2の弾性部13Dとが相互に45度ずれた方位に存在するように構成される。これによって、第1の弾性部13B及び第2の弾性部13Dの支持方位が分散され、全体として安定した支持状態を得ることができる。特に、図示例ではそれぞれの弾性部が等角度間隔に配置されるので、バランスの取れた振動状態を得ることができる。また、バランス不良等に起因する不要な振動モード(例えば、第1の剛性部13Cが周回方向に撓む振動態様を有するものなど)の発生を抑制できる。さらに、後述するように、製造過程におけるスティッキングの発生をより低減することができる。
上記構成により、複数の第1の弾性部13B、第1の剛性部13C、複数の第2の弾性部13D及び第2の剛性部13Eを有する可動部分13Sは、図3に示すものと同様の2自由度の弾性振動系を構成する。ここで、当該弾性振動系においても、上記式(1)、(2)、(3)及び(4)に示す式が成立し、図2に示す特性を有する。ただし、この場合のばね定数k1、k2、質量m1、m2は、上記複数の第1の弾性部13B及び複数の第2の弾性部13Dのばね定数、並びに、上記第1の剛性部13C及び第2の剛性部13Eの質量と正確に一致するわけではなく、あくまでも、可動部分13Sにおける等価ばね定数、並びに、等価質量である。これは、可動部分13Sの各部13B〜13Eがそれぞれ独立に弾性変形し、独立の質量として存在するわけではなく、上記等価ばね定数及び等価質量は、可動部分13Sの全体の形状や他の部分の形状及び弾性に影響を受けるとともに、支持固定部13Aの形状や弾性の影響をも受けるからである。
したがって、本実施形態によれば、駆動電極12Bにより第1の剛性部13Cに静電励振力を与えると2自由度の弾性振動系が振動し、これによって生じた第2の剛性部13Eの振動変位を検出電極12Aにより静電的に検出することで、電気的振動子を構成することができる。この場合、駆動電極12Bにより第1の剛性部13Cに及ぼされる静電励振力の励振周波数f=ω/(2π)を弾性振動系のうち第2の剛性部13Eと第2の弾性部13Dの固有振動数の近傍とすることにより、第1の剛性部13Cの振幅u1を第2の剛性部13Eの振幅u2より大幅に小さくすることができる。通常、図2に示す周波数範囲P内であれば振幅u1が振幅u2より小さくなり、第1の剛性部13Cの振動が抑制されるので、支持体13A側への振動漏れを低減することができる。この場合、第1の剛性部は励振力を吸収する吸収部として機能し、第2の剛性部は上記励振力に起因して振動する振動部として機能する。なお、上記弾性振動系の特性上、等価質量m1をm2より大きくすると振動漏れの防止効果を高めることができる。
次に、図9を参照して、上記実施形態の製造方法について説明する。この実施形態では、図9(a)に示すように、半導体基板10の表面上に酸化シリコン等よりなる第1の絶縁膜11Sを熱酸化法等で形成し、その上に、窒化シリコン等よりなる第2の絶縁膜11NをプラズマCVD法等で形成する。当該第2の絶縁膜11Nは製造上の都合により形成するもので、本製造方法における後述するリリース工程のエッチング処理に耐性を有する素材で構成される。第2の絶縁膜11Nは、基板10の表面上において後述する静電振動子の振動子構造体を形成する領域にのみ島状に形成される。
次に、図9(b)に示すように、第2の絶縁膜11N上に導電性シリコン等の導電層12をCVD法等で成膜し、レジスト塗布・露光・現像によるパターニングマスクの形成工程、及び、当該パターニングマスクを用いたエッチング工程を含むパターニング処理でパターニングすることで、上記検出電極12A及び駆動電極12Bを形成する。また、この工程では、上記支持固定部13Aの下層部分となるべき環状の支持層12Cが同時に形成される。
その後、図9(c)に示すように、PSG(リンドープガラス)等よりなる犠牲層14をCVD法等で成膜し、上記と同様のパターニング処理を施して、検出電極12A及び駆動電極12Bを覆い、特に上記検出配線部12a及び駆動配線部12bを覆う被覆部14aを備えた所定のパターン形状とする。なお、この工程において、犠牲層14の表面(上面)を化学機械研摩(CMP;Chemical and Mechanical Polishing)等で平坦化してもよい。この表面平坦化工程で犠牲層14の表面を平坦化することで、後に形成する可動電極13の下面を平坦化することができる。
さらに、図9(d)に示すように、上記犠牲層14上から第2の絶縁膜11N上にかけて導電性ポリシリコン等の導電体を成膜し、上記と同様のパターニング処理を施すことにより可動電極13を形成する。このとき、可動電極13の支持固定部13Aは、上記支持層12C上に上記導電体が積層されることにより形成される。また、当該支持固定部13Aには、上記犠牲層14の被覆部14aを反映した貫通部13aが形成される。
その後、上記犠牲層14をフッ酸系のエッチャントを用いたエッチング処理(例えば、緩衝フッ酸を用いたウエットエッチング)等でエッチングすることで、可動電極13の可動部分13Sを基板10上から分離するリリース工程を実施する。これにより、可動部分13Sと検査電極12A及び駆動電極12Bとが離間され、図6に示す上述の静電振動子の振動子構造体が形成される。
上記リリース工程では、上記のエッチング処理の終了後に、水洗、乾燥の各処理を行うが、乾燥時においては、犠牲層14が除去された空間を満たしている水の表面が乾燥の進行に伴って低下していく過程で、表面張力によって上層の可動電極13の可動部分13Sが下方へ引き寄せられ、最終的に当該下同部分13Sが検査電極12A及び駆動電極12Bの表面に貼り付いてしまうといったスティッキングが発生する虞がある。しかしながら、本実施形態では、第1の剛性部13C及び第2の剛性部13Eが複数の第1の弾性部13B及び複数の第2の弾性部13Dによって支持され、しかも、これらの各弾性部が分散して設けられているので、スティッキングの発生を抑制し、防止することができる。
次に、図7及び図8を参照して第2実施形態の静電振動子について説明する。図7は第2実施形態の下層構造を示す平面図、図8は第2実施形態の縦断面図である。ここで、図7は第1実施形態を示す図5に相当する図であり、図8は第1実施形態の図6に相当する図である。ここで、図7において、下層構造の検査電極及び駆動電極は図示実線で、上層構造の可動電極は図示二点鎖線でそれぞれ示す。
本実施形態の静電振動子は、上記第1実施形態とは異なり、基板10上に形成された検査電極12A及び駆動電極12Bが独立した島状に構成され、当該電極層と同じ平面高さにおいて検査配線部及び駆動配線部が形成されていない。そして、その代わりに、上記検査電極12A及び駆動電極12Bの下層に絶縁膜を介して検査配線部12a′及び駆動配線部12b′が形成されている。これによって、第1実施形態のように、検査配線部12aを通過させるために駆動電極12Bに切り欠き部12cを形成したり、検査配線部12aや駆動配線部12bを通過させるために支持固定部13Aに貫通部13aを形成したりする必要がなくなる。
図示例では、絶縁膜11(第1の絶縁膜11S又は第2の絶縁膜11N)の下に上記検査配線部12a′及び駆動配線部12b′が形成されている。具体的には、基板10の表層部に不純物領域を形成することで、上記検査配線部12a′及び駆動配線部12b′を構成することができる。
図10には第2実施形態の製造方法を示す工程断面図を示す。この第2実施形態では、図10(a)に示すように、基板10の表層部にイオン注入法、不純物拡散法などにより不純物領域を形成して導電性を付与し、検査配線部12a′及び駆動配線部12b′を形成する。その後、第1実施形態と同様の第1の絶縁膜11S及び第2の絶縁膜11Nを形成し、さらにその後、絶縁膜11の一部に、上記検査配線部12a′及び駆動配線部12b′の一部を露出させる開口部11a、11bを形成する。
次に、図10(b)に示すように導電層12を成膜し、パターニングにより島状の検査電極12A及び駆動電極12Bを形成する。このとき、検査電極12Aは上記開口部11aを通して検査配線部12a′と導電接続され、駆動電極12Bは上記開口部11bを通して駆動配線部12b′と導電接続される。また、第1実施形態と同様の支持層12Cも形成される。次に、図10(c)に示すように検査電極12A及び駆動電極12Bを覆う犠牲層14を形成する。その後、当該犠牲層14の表面を化学機械研摩等により一旦平坦化する。ただし、この犠牲層14の表面平坦化工程は上記と同様に必ずしも実施しなくても構わない。
次に、図10(d)に示すように、上記の犠牲層14上に前述と同様の可動電極13を形成する。この可動電極13の支持固定部13Aは第1実施形態と同様に支持層12Cに導電体が積層されることによって形成されるが、上述のように検査配線層12a′及び駆動配線層12b′は絶縁膜11の下層を通過するので、第1実施形態の貫通部13aを必要としない。
最後に、第1実施形態と同様にリリース工程を実施し、図8に示すように、上記犠牲層14を除去して可動電極13の可動部分13Sを検査電極12A及び駆動電極12Bと離間させる。このリリース工程でも、第1実施形態と同様に、スティッキングの抑制、防止を図ることができる。
本実施形態では、第1実施形態とは異なり、検査配線部12a′及び駆動配線部12b′が絶縁膜11の下層を通過するので、駆動電極12Bに切り欠き部12bを形成したり、支持固定部13Aに貫通部13aを形成する必要がないので、第1の剛性部13Cと駆動電極12Bとを全面的に対向配置させることができ、第2の剛性部13Eと検査電極12Aとを全面的に対向配置させることができるので、駆動効率及び検出効率を高めることができるとともに、第1の剛性部13C及び第2の剛性部13Eをより安定的に振動させることが可能となる。
尚、本発明の静電振動子は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、一体の可動電極13の可動部分13Sを局所的に細幅に構成して弾性を高める方法で第1の弾性部13B及び第2の弾性部13Dを形成しているが、当該可動部分に開口領域を形成したり薄く構成したりすることで弾性部の弾性を高めてもよい。また、当然のことではあるが、剛性部13C、13Eと弾性部13B、13Dを別の素材で構成することにより、相互の弾性を異ならせるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では半導体基板を用いることで、半導体回路と一体的に静電振動子を構成する場合に好適な構成となっているが、支持体である基板を、ガラス、石英、セラミックス、合成樹脂などの他の素材で構成しても構わない。また、絶縁膜11は、基板が半導体や導体である場合、或いは、基板は絶縁体であるが表面上に導体パターンなどの導電体が存在している場合には必要となるが、基板が絶縁体で導体パターンなども存在しない場合には不要である。
また、上記実施形態では第1の剛性部が環状、第2の剛性部が円形の平面形状を備えているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、たとえば、第1の剛性部が矩形枠状、楕円リング状、長円リング状であってもよく、第2の剛性部が矩形状、楕円状、長円状であってもよい。
本発明の2自由度の弾性振動系の概念構造を示す概略構成図。 本発明の2自由度の弾性振動系における各剛性体の振幅の励振周波数依存性を示すグラフ。 本発明に係る各実施形態の概略構造を示す概略構成断面図。 第1実施形態の平面図。 第1実施形態の下層構造の平面図(第1実施形態の横断面図)。 第1実施形態の縦断面図。 第2実施形態の下層構造の平面図(第2実施形態の横断面図)。 第2実施形態の縦断面図。 第1実施形態の製造方法を示す工程断面図(a)乃至(d) 第2実施形態の製造方法を示す工程断面図(a)乃至(d)。
符号の説明
1…支持体(基板)、2…第1の弾性体、3…第1の剛性体、4…第2の弾性体、5…第2の剛性体、6…駆動電極、7…検出電極、10…半導体基板、11…絶縁膜、11S…第1の絶縁膜、11N…第2の絶縁膜、12…導体層、12A…検査電極、12a、12a′…検査配線部、12B…駆動電極、12b、12b′…駆動配線部、12c…切り欠き部、13…可動電極、1′、13A…支持固定部、13a…貫通部、13B…第1の弾性部、13C…第1の剛性部、13D…第2の弾性部、13E…第2の剛性部、14…犠牲層

Claims (6)

  1. 支持体と、
    該支持体に対して外周側から複数の第1の弾性部を介して接続され、平面的に閉じた形状を有する第1の剛性部、及び、該第1の剛性部に対して外周側から複数の第2の弾性部を介して接続され、前記第1の剛性部の内側に配置された第2の剛性部を有する可動電極と、
    前記第1の剛性部に対向配置され、前記第1の剛性部に励振力を及ぼす駆動電極と、
    前記第2の剛性部に対向配置され、前記第2の剛性部の振動変位を検出する検出電極と、
    を具備し、
    複数の前記第1の弾性部及び前記第2の弾性部の前記駆動電極及び前記検出電極と対向する方向の撓み変形により前記第1の剛性部及び前記第2の剛性部がそれぞれ振動変位可能とされた2自由度の弾性振動系を構成することを特徴とする静電振動子。
  2. 前記支持体は基板であり、前記可動電極の複数の前記第1の弾性部、前記第1の剛性部、前記第2の弾性部、及び、前記第2の剛性部を有する可動部分が前記基板との間に間隙を有した状態で前記基板に沿って平行に配置され、前記駆動電極が前記第1の剛性部と対向する位置で前記基板上に形成され、前記検出電極が前記第2の剛性部と対向する位置で前記基板上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の静電振動子。
  3. 前記複数の第1の弾性部と前記複数の第2の弾性部とが前記第2の剛性部を中心とする異なる方位に存在することを特徴とする請求項2に記載の静電振動子。
  4. 前記第1の剛性部が環状に構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の静電振動子。
  5. 前記第1の剛性部と前記第2の剛性部は相互に同心状に形成され、前記第1の弾性部及び前記第2の弾性部はそれぞれ前記第1の剛性部及び前記第2の剛性部と同心で半径方向外側に延びる放射状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の静電振動子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の静電振動子の使用方法であって、
    前記弾性振動系の一次の固有周波数と二次の固有周波数との間であって、前記第1の剛性部の振幅u1が前記第2の剛性部の振幅u2より小さくなる条件を満たす周波数範囲内の励振周波数で前記第1の剛性部に前記励振力を与えて前記静電振動子を動作させることを特徴とする静電振動子の使用方法。
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