JP5115178B2 - 発振器 - Google Patents

発振器 Download PDF

Info

Publication number
JP5115178B2
JP5115178B2 JP2007328372A JP2007328372A JP5115178B2 JP 5115178 B2 JP5115178 B2 JP 5115178B2 JP 2007328372 A JP2007328372 A JP 2007328372A JP 2007328372 A JP2007328372 A JP 2007328372A JP 5115178 B2 JP5115178 B2 JP 5115178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
oscillator
variable capacitance
capacitance element
varactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007328372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008211768A (ja
Inventor
厚 清原
壮洋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007328372A priority Critical patent/JP5115178B2/ja
Priority to US12/021,541 priority patent/US7986194B2/en
Publication of JP2008211768A publication Critical patent/JP2008211768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5115178B2 publication Critical patent/JP5115178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

本発明は、発振器に関し、さらに詳しくは、制御電圧により発振周波数の可変幅を広範
囲に調整可能とする回路技術に関するものである。
従来からインバータ増幅回路を利用した発振器が提案され、装置の小型化に寄与してい
る。
この発振器は、一般に圧電振動子の発振を帰還増幅するように構成されている。しかし、
圧電振動子の発振周波数は発振ループ部内の容量素子の容量で決定され、固定的なもので
あった。そこで、出力される発振周波数を可変とする方法として、図10に示すようなV
CO(電圧制御発振器)がある。
図10は特許文献1に開示されている従来のインバータ発振器の回路図である。このイ
ンバータ発振器は、基本的には、インバータ34と帰還抵抗35とを備えたインバータ増
幅回路31、発振子32及び電圧制御部33を有する。
そして、インバータ34の入力側に直流阻止用の容量素子38を直列に接続し、この直
列回路の容量素子38側の一端子Aと接地用の回路との間に電圧可変容量素子39を接続
すると共に、一端子(中点)Aと制御電圧を印加する為の端子Bとを抵抗40を介して接
続した構成を有する。また、インバータ回路34と容量素子38との直列回路に発振子3
2を並列に接続した構成を有すると共に、インバータ回路34の出力側と接地用の回路と
の間に容量素子37を接続した構成を有する。
このような構成において発振子32と容量素子37と電圧制御型の可変容量素子39と
からなる閉回路は発振周波数を決定する発振ループ部となる。そして、端子Bから制御電
圧を印加して電圧可変容量素子39の容量を可変とすることにより、発振周波数の調整を
可能にしている。
また、特許文献2には、発振増幅回路の入出力に夫々可変容量部を備えた電圧制御発振
器について開示されている。
特開平7−273547号公報 特開平3−68203号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示されている従来技術は、何れも発振ループ部中
にのみ可変容量素子39を備えた構成である。
このような構成において可変容量素子39の容量変化量に対する周波数変化量を可能な
限り大きく設定する為には、可変容量素子39の容量可変範囲を広く構成する必要がでて
くる。
しかし、可変容量素子39の容量変化範囲の拡大には限界がある。
特に、圧電振動子以外の発振回路部分を集積回路(ICチップ)化した場合では、可変
容量素子39の容量変化範囲を最適化するためにICチップの製造プロセスを詳細に見直
すことが必要になり開発時間・コストの問題から現実的には容易ではない。
更に、ICチップの製造プロセスの見直しを図りシミュレーションにおいて最適化設計
を行ったとしても、実機に於いては可変容量素子39に並列に発生する寄生容量の影響を
強く受けることとなり、所望の周波数変化量、周波数の制御機能が得られないという問題
があった。
本発明は、かかる課題に鑑み、発振周波数の可変量の制御が行い易く、また発振周波数
の可変範囲を拡大したインバータ発振器を提供することを目的とする。
本発明の適用例は、振動子、互いに直列接続関係にある複数の容量素子を備え、かつ前記振動子と前記複数の容量素子とが直列接続されていると共に前記複数の容量素子における直列接続の接続中点が第1の定電位用の回路に接続されている発振ループ部と、
前記発振ループ部の外にあって、可変容量素子、前記第1の定電位を基準電位とする電源が接続される半導体集積化された増幅回路を備えると共に前記増幅回路と可変容量素子とが直列接続されている直列回路と、を備え、前記発振ループ部における前記接続中点を除く2つの接続中点間の回路と前記直列回路とを並列接続したことを特徴とする。
本発明は、増幅回路に直列に可変容量素子を接続し、この直列回路に発振ループ部を並
列接続したことにより寄生容量を可変容量素子のバイパスコンデンサとして働かせること
を可能にし、大きく周波数を変化させることができる。
また、前記可変容量素子が電圧制御型の可変容量素子であり、前記可変容量素子の一方
の電圧入力用端子と前記閉回路との一方の接続点との間に交流阻止用の抵抗を接続した構
成であることを特徴とする。
本発明は、増幅回路に直列に可変容量素子を接続し、この直列回路に発振ループ部を並
列接続したことにより、寄生容量を積極的に利用した構成となり、少ない制御電圧の変化
で大きく周波数を変化させることができる。
また、前記容量回路が可変容量素子からなる容量素子を有することを特徴とする。
本願発明の適用例は上記適用例に加え、前記可変容量素子がMOS型の可変容量素子であることを特徴とする。
本願発明の適用例は上記適用例に加え、前記容量素子が他の可変容量素子であることを特徴とする。
これにより増幅回路に直列に可変容量素子を接続し、この直列回路に発振ループ部を並列接続したことにより寄生容量を可変容量素子のバイパスコンデンサとして働かせることを可能にし、大きく周波数を変化させることができる。
また、本願発明の適用例は上記適用例に加え、前記第1の定電位用の回路が接地用の回路であり、前記増幅回路が接地端子を有する単電源型のインバータ増幅回路であることを特徴とする。
これにより増幅回路に直列に可変容量素子を接続し、この直列回路に発振ループ部を並列接続したことにより寄生容量を可変容量素子のバイパスコンデンサとして働かせることを可能にし、大きく周波数を変化させることができる。
また、本願発明の適用例は上記適用例に加え、前記増幅回路がNPN型のトランジスタであり、該トランジスタのエミッタが接地用の回路に接続されていることを特徴とする。
これにより増幅回路に直列に可変容量素子を接続し、この直列回路に発振ループ部を並列接続したことにより寄生容量を可変容量素子のバイパスコンデンサとして働かせることを可能にし、大きく周波数を変化させることができ、且つ雑音特性に優れた発振器を実現できる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記
載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限
り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る発振器の回路構成図である。本発明に基づく発振
器50は、第1の定電位である接地電位を電源電圧の基準電位とした半導体素子からなる
増幅回路と、水晶振動子(圧電振動子)Xと、水晶振動子Xと閉回路を構成する容量回路
と、電圧制御型の可変容量素子(バラクタ)とを備える。
そして更に、増幅回路は例えば単電源タイプであり電源端子と入出力端子の他に接地用
の回路(第1の定電位用の回路)に接続する為の接地端子とを有するインバータ回路5と
、帰還抵抗Rfとで構成されたインバータ増幅回路である。
インバータ増幅回路とバラクタ3とが直流阻止用の容量素子C3を介して第1の直列回
路を構成するものである。
第1の直列回路が水晶振動子Xと並列接続した構成である。
容量回路は容量素子C1と容量素子C2との一端子同士を接地用の回路(第1の定電位
用の回路)を接続点とした直列回路である。
容量回路と水晶振動子Xとを並列接続した閉回路を有する。
更に、電圧入力用端子1と電圧入力用端子(基準電圧入力用端子)2はバラクタ3の容
量値を制御する為の制御電圧が印加される端子である。
電圧入力用端子1はバラクタ3の一方の端子と交流阻止用の抵抗R1を介して接続し、
基準電圧入力用端子2はバラクタ3の他方の端子と交流阻止用の抵抗R2を介して接続し
た構成である。
そして、図1(a)の発振器50は、インバータ回路5の入力端子側に可変容量素子3
のアノードを接続した構成であり、図1(b)の発振器50Aは、インバータ回路5の入
力端子側に可変容量素子3のカソードを接続した構成である。
このような回路は、水晶振動子Xと容量素子C1と容量素子C2及び接地用の回路から
成る閉回路を発振回路の発振状態を主に左右する発振ループ部(共振回路部)4としたも
のである。
尚、本実施形態では、電圧可変容量素子としてバイポーラ型の可変容量ダイオードを使
用した回路構成であるが、他の素子としてMOS型の可変容量素子を使用しても構わない

MOS型の可変容量素子は、バイポーラ型の可変容量ダイオードと比較して電圧変化に
対する容量変化量が大きい特性を有している。
従って、MOS型の可変容量素子のこのような優れた特性を有効に生かし周波数可変範
囲が広範囲な発振器を実現する為には本発明に基づく発振回路の構成が有効である。
そしてこのような構成の発振器50は、インバータ回路5の入力端子と接地用の回路と
の間に寄生容量が存在するのでこの寄生容量と容量素子C3とを介して可変容量素子3の
アノードを接地用の回路に接続した構成を有することになる。
即ち、本実施形態は、増幅回路の入力端子又は出力端子のうち少なくとも一方の端子と
発振ループ部を構成する回路配線(接地用の回路以外)との間に可変容量素子を挿入接続
した構成を特徴としたものである。
そして、このような構成は、増幅回路との接続側のバラクタ3の端子と接地用の回路と
の間にバイパス専用の容量素子を準備したのではなく、半導体素子(半導体部品)として
の増幅回路内にてこれまで周波数変化量の増加を妨げるなどの要因として厄介ものであっ
た寄生容量(例えば:インバータ回路やトランジスタの入力端子と接地との間に発生する
寄生容量)をバラクタ3と接地用の回路とを交流接続するバイパス用の容量素子として積
極的に利用したものであり、これにより単純に容量素子C1にバラクタと固定容量素子と
から成る直列回路を並列接続した場合の構成と比較して周波数可変量の制御を行い易い利
点の他に、発振器の小型化にも有利である。
また、水晶振動子X以外の発振器を構成する回路を一つのICチップで構成した発振器
に本発明を適用してもよく、この場合、ICチップ内に多くの浮遊容量が発生するのでバ
ラクタ3をより大きな値の浮遊容量で接地用の回路に接続することが出来るのでより効果
的にバラクタ3を機能させることができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。図1の実
施形態と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。このインバータ発振器
は、図1の直流阻止用の容量素子C3を省略して、バラクタ3の一端子をインバータ回路
5の入力側に接続した直列回路に発振ループ部4の容量回路を並列接続し、インバータ回
路5の入力側または出力側のバイアス電圧をバラクタ3に印加する基準電圧としたもので
ある。
即ち、図2(a)に示す本実施形態は、図1(a)に示した回路図に対して直流阻止用
の容量素子C3を省略してバラクタ3のアノードをインバータ回路5の入力側(増幅回路
の入力側)に接続したものである。従って、バラクタ3の基準電圧はインバータ回路5の
入力に帰還された帰還抵抗Rfにより発生するバイアス電圧を利用するものであるから、
容量素子C3と基準電圧を印加する為の回路が不要となり、回路構成を更に簡略化するこ
とができる。
図2(b)のインバータ発振器51Aは、バラクタ3の極性を反転したものである。
図3は本発明の第3の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。図1の実
施形態と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。この発振器52は、帰
還抵抗Rfとインバータ回路5とを有する増幅回路と、インバータ回路5の入出力端子間
に接続した水晶振動子Xと、水晶振動子Xを含む発振ループ部4と、を備えたインバータ
発振器である。
そして、インバータ回路5の出力側に接続した直流阻止用の容量素子C3と、直流阻止用
の容量素子C3に直列接続したバラクタ3と、を備える。
更に、インバータ回路5の入力側とバラクタ3の一方の端子との間の直列回路を発振ルー
プ部4を構成する容量回路に並列接続した構成を有する。
このような構成の発振回路52は、バラクタ3の端子間の電位差を変化させて、バラク
タ3の容量を可変することにより、当該発振器52の発振周波数を可変とするものである

そして図3(a)の本実施形態は、帰還抵抗Rfを有するインバータ回路5の出力側に
、インバータ回路5の出力バイアス電圧に影響を与えないように、直流素子用の容量素子
C3を接続し、その容量素子C3の他端にバラクタ3のアノードを直列に接続し、カソー
ドを発振ループ部4と並列接続した構成を有する。
そして、半導体部品であるインバータ回路5の出力端子と接地との間に有する寄生容量を
介して容量素子C3と増幅回路の出力端子との接続点が接地に接続されている。その為、
バラクタ3の端子間の電位差を変化させてバラクタ3の容量を可変することにより、容量
素子C2の並列容量が変化するので当該発振器50の発振周波数を可変できる。
この構成により、バラクタ3の両端に電位差を与えることにより、容量を変化させて発振
周波数を可変とするものである。これにより、寄生容量を可変容量素子のバイパスコンデ
ンサとして働かせることを可能にし、少ない制御電圧の変化で大きく周波数を変化させる
ことができる。
図3(b)のインバータ発振器52Aは、バラクタ3の極性を反転したものである。
図4は本発明の第4の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。図1の実
施形態と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。
このインバータ発振器53は、図3示す回路に対して直流阻止用の容量素子C3を省略
して、バラクタ3の一方の端子とインバータ回路5の出力側とを接続し、インバータ回路
5の入力側とバラクタ3の他端子とを発振ループ部4を構成する容量回路に並列接続し、
インバータ回路5の出力側のバイアス電圧をバラクタ3の基準電圧としたものである。
従って、バラクタ3の基準電圧はインバータ回路5の出力から発生するバイアス電圧を
利用するものである。これにより、容量素子C3と基準電圧を印加する回路が不要となり
、回路構成を更に簡略化することができる。
図4(b)のインバータ発振器53Aは、バラクタ3の極性を反転したものである。
図5は本発明の第5の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。図1の実
施形態と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。このインバータ発振器
54は、帰還抵抗Rfとインバータ回路5とを有する増幅回路と、インバータ回路5の入
出力端子間に接続した水晶振動子Xと、水晶振動子Xを含む発振ループ部4と、を備えた
インバータ発振器である。
そしてインバータ回路5の入力端子側に直流阻止用の容量素子C3の一方の端子を接続
し、出力端子側に直流阻止用の容量素子C4を接続し、各直流阻止用の容量素子C3の他
方端子にバラクタ3の一方の端子を接続した構成を有する。
更に、容量素子C4の他方の端子、バラクタ6を接続した直列回路、を備えると共に、
当該直列回路を発振ループ部4を構成する容量回路に並列接続した構成を有する。
このような発振器53は、各バラクタ3、6の両端に電位差を与えて各バラクタ3、6
の容量を可変とすることにより、当該インバータ発振器54の発振周波数を可変するもの
である。
尚、図示は省略するが、バラクタ3、6の極性を夫々逆にしても構わない。また、直流
阻止用の容量素子C3、C4と端子2及び端子7を省略して、増幅回路の入出力側のバイ
アス電圧を基準電圧とし、端子1と端子8に可変電圧である制御電圧を入力構成でも構わ
ない。
即ち、本実施形態は、複数のバラクタ3、6が直列に接続されて、且つ発振ループ部4
とが並列接続されるので、周波数の可変範囲を広く、且つ複雑な制御ができる。
図6は本発明の第6の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。
同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付して説明する。この発振器55は、図3にお
ける実施形態の発振ループ部4内の少なくとも一方の容量素子(本実施形態ではC1)を
バラクタ9としたものである。尚、本実施形態としては、図2の構成を例にして記載して
いるが、全ての実施形態の発振器に適応可能である。
即ち、本実施形態では、図2に示す回路図に対して発振ループ部4内の容量素子C1を
バラクタ9に置き換えた構成である。これにより、バラクタ3のみで周波数制御する場合
と比較して更に発振周波数の可変範囲を拡げることができる。尚、バラクタ9を挿入する
位置は、制御電圧が印加される位置にある容量素子と置き換えすることが有効である。
このような構成であれば、バラクタ3を用いずに単純にバラクタ9に他のバラクタを固
定容量を介して並列接続した場合の構成と比較して周波数可変量の制御を行い易い利点の
他に、発振器の小型化にも有利である。
尚、図1〜6において、バラクタ3と発振ループ部(C1またはC2)との間に直流阻
止用の容量素子を挿入する事も可能である。
また、以上の説明では、発振回路としてインバータ型の発振器に適用する場合について
説明したが、これに限らず、コルピッツ型等の他の構成の発振器に適用しても本発明の主
旨を逸脱するものではない。
図7は本発明の第7の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。同じ構成
要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。この発振器56は、バラクタD2、D3
に温度補償電圧を印加できるよう構成した温度補償発振器である。
即ち、バラクタD2と温度補償電圧を印加する為の端子とを抵抗R3を介して接続する
と共に、バラクタD3と温度補償電圧を印加する為の端子とを抵抗R4を介して接続した
構成を有する。温度補償電圧としては例えば温度に対して一次関数を呈する電圧変化特性
を有する制御電圧を適用する。また、例えばバラクタ3にも一次関数を呈する電圧特性を
有する制御電圧を印加することで発振器の周波数温度補償能力を高く構成することが出来
る。これにより、温度補償可能な水晶振動子Xのカットアングルを広くすることができる

即ち、上述した発振回路56であれば、水晶振動子Xの個体間での周波数温度特性のば
らつきが大きい場合であっても無理なく温度補償することが可能である。
尚、低温時において発振回路の負性抵抗の大きさが小さく発振し難いような場合は、低
温に向かうに従いバラクタ3の容量値を大きく変化させるような制御電圧を印加すること
が良い。このような構成は、低温時に増幅回路の入力端子と発振ループ部との間のインピ
ーダンスが小さくなるよう制御することになるので発振が起き易いものとなる。
尚、バラクタはMOS型のバラクタなども利用できる。この場合、例えばバラクタ3の
替わりにMOSバラクタを接続するには、MOSバラクタのゲートと抵抗R1とを接続し
、MOSバラクタのバックゲートと抵抗R2とを接続すればよい。
また、増幅回路はCMOSを使ったインバータ増幅回路だけではなく、図8に示すよう
にNPN型のバイポーラトランジスタTrと電流源11を組み合わせた構成も考えられる

即ち、図8に示す発振回路57は、トランジスタTrと自己バイアス抵抗R1とを有す
る増幅回路を備えたものである。
トランジスタTrは、そのコレクタを電流源11に接続すると共に、直流阻止用の容量
素子C5の一方の端子に接続し、エミッタを接地用の回路に接続し、ベースを直流阻止用
の容量素子C6を介してバラクタD1のアノードに接続したものである。
そして、このような構成に加え、発振回路57は、バラクタD1のカソードをバラクタ
D2を介して接地用の回路に接続し、容量素子C5の他方の端子をバラクタD3を介して
接地回路に接続した構成を有する。
そして更に、バラクタD1とバラクタD2との接続点に制御電圧を印加する為の端子を
抵抗R3を介して接続し、バラクタD3と容量素子C5との接続点に制御電圧を印加する
ための端子を抵抗R4を介して接続し、前記の2つの接続点の間に水晶振動子Xを接続し
た構成を有すると共に、バラクタD1のアノードを基準電圧入力用端子2に抵抗R2を介
して接続した構成を有する。
このようなトランジスタによる構成の方が、雑音特性が良くなる。
その為、本発明により可変容量素子による周波数変化量及び単位電圧変化に対する周波
数変化量(周波数感度特性)が大きくなることで雑音特性が悪化しようとする傾向を相殺
し雑音特性に優れた発振器を実現することが出来るので、特にMOS型の可変容量素子を
使用して周波数感度特性に優れた発振器に有効である。
図9は図1〜5に示した発振ループ部のバリエーション説明するための模式図である。
例えば、1)CCとCDの両方を0Ω、CAとCBを固定値の容量素子、Zを0Ωとする
ことにより、図1〜図5の発振ループ部が構成される。
また図6の構成であれば、CCとCDの両方を0Ω、CAを可変容量素子、CBを固定
値の容量素子、Zを0Ωとなる。
更に、図7の構成であれば、CCとCDの両方を固定値の容量素子、CAとCBを可変
容量素子、Zを0Ωとなる。
図8の構成であれば、CAとCBの両方を可変容量素子、CCとCBを0Ω、Zを0Ω
となる。
即ち、発振ループ部の構成としては、CA、CB、CC、CDの何れが可変容量素子で
あっても固定値の容量素子であっても、またその組み合わせであっても良い。
本発明の第1の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第5の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第6の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 本発明の第7の実施形態に係るインバータ発振器の回路構成図である。 図7の変形実施例を示す図である。 図1〜5に示した発振ループ部のバリエーション説明するための模式図である。 特許文献1に開示されている従来のインバータ発振回路の回路図である。
符号の説明
1 制御電圧入力用端子、2 基準電圧入力用端子、3 バラクタ、4 発振ループ部
、5 インバータ回路、R1、R2 抵抗、Rf 帰還抵抗、C1、C2、C3、C4、
C5、C6 容量素子、X 水晶振動子、50〜55 インバータ発振器

Claims (6)

  1. 振動子、互いに直列接続関係にある複数の容量素子を備え、かつ前記振動子と前記複数の容量素子とが直列接続されていると共に前記複数の容量素子における直列接続の接続中点が第1の定電位用の回路に接続されている発振ループ部と、
    前記発振ループ部の外にあって、可変容量素子、前記第1の定電位を基準電位とする電源が接続される半導体集積化された増幅回路を備えると共に前記増幅回路と可変容量素子とが直列接続されている直列回路と、
    を備え、
    前記発振ループ部における前記接続中点を除く2つの接続中点間の回路と直列回路と並列接続されていることを特徴とする発振器。
  2. 前記可変容量素子が電圧制御型の可変容量素子であり、前記可変容量素子の一方の電圧入力用端子と前記発振ループ部との一方の接続点との間に交流阻止用の抵抗接続されていることを特徴とする請求項1に記載の発振器。
  3. 前記可変容量素子がMOS型の可変容量素子であることを特徴とする請求項2に記載の発振器。
  4. 前記容量素子が他の可変容量素子であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の発振器。
  5. 前記第1の定電位用の回路が接地用の回路であり、前記増幅回路が接地端子を有する単電源型のインバータ増幅回路であることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の発振器。
  6. 前記増幅回路がNPN型のトランジスタであり、該トランジスタのエミッタが接地用の回路に接続されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の発振器。
JP2007328372A 2007-01-30 2007-12-20 発振器 Active JP5115178B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328372A JP5115178B2 (ja) 2007-01-30 2007-12-20 発振器
US12/021,541 US7986194B2 (en) 2007-01-30 2008-01-29 Oscillator

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018853 2007-01-30
JP2007018853 2007-01-30
JP2007328372A JP5115178B2 (ja) 2007-01-30 2007-12-20 発振器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008211768A JP2008211768A (ja) 2008-09-11
JP5115178B2 true JP5115178B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=39787666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328372A Active JP5115178B2 (ja) 2007-01-30 2007-12-20 発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5115178B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013197837A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Seiko Epson Corp 発振器及び電子機器
JP2014158108A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Seiko Npc Corp 電圧制御型発振回路

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001102867A (ja) * 1999-07-23 2001-04-13 Interchip Kk 発振制御回路
JP2002009546A (ja) * 2000-06-19 2002-01-11 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御発振器
JP2006197143A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御水晶発振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008211768A (ja) 2008-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7986194B2 (en) Oscillator
US20060220754A1 (en) Voltage controlled oscillator
GB2430092A (en) Drive circuit for voltage controlled differential oscillator employing coupling capactiors
JP2003046335A (ja) 温度補償水晶発振器
JP2006197143A (ja) 電圧制御水晶発振器
JP5115178B2 (ja) 発振器
EP1777808A1 (en) High frequency Colpitts oscillation circuit
JP5034772B2 (ja) 温度補償圧電発振器
KR20010021705A (ko) 오실레이터를 포함한 집적 회로
JP2016144163A (ja) 電圧制御型発振回路
JP2006033238A (ja) 電圧制御型発振器
JP2005217773A (ja) 電圧制御型圧電発振器
JP2006114974A (ja) 直線的周波数制御が可能な電圧制御型圧電発振器
JP5098979B2 (ja) 圧電発振器
JP4524179B2 (ja) ピアース型発振回路
JP5839936B2 (ja) 水晶発振器
US7109814B2 (en) Piezoelectric oscillator
US20010052826A1 (en) Voltage-controlled oscillator
JP3325732B2 (ja) 電圧制御圧電発振器
JP4539161B2 (ja) 電圧制御発振器
US20030202313A1 (en) Voltage-controlled capacitor circuit and related circuitry with diode and MOS varactors
JP2006352423A (ja) 電圧制御発振器
JP3883765B2 (ja) 電圧制御発振器
JP3990158B2 (ja) 高周波電圧制御発振器
JP2006135540A (ja) 温度補償型圧電発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5115178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350