JP5113883B2 - クランクシャフト加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフト加工装置、特に、クランクシャフトのジャーナルを加工するためのクランクシャフト加工装置に関する。
エンジンなどに用いられるクランクシャフトを切削加工する加工装置として、クランクシャフトミラーが用いられている。このクランクシャフトミラーは、ベッド上に設置されてワークの両端部を支持する1対のワークヘッドと、両ワークヘッド間に配置されワークを加工するカッタユニットと、を備えている。
カッタユニットは、ベッドの長手方向(Z軸方向)に移動自在なサドルを備えるとともに、このサドル上にZ軸と直交するY軸方向(奥行方向)へ移動自在なスライドを備えている。そして、このスライドには、一端部が揺動軸に揺動自在に支持されるとともに、他端部がそのスライド上に設けられた揺動機構により上下方向(X軸方向)に揺動されるスイングヘッドが装着されている。
スイングヘッド内にはモータにより回転されるカッタドラムが設けられ、カッタドラムにはカッタアダプタを介してカッタが装着されている。このカッタは、リング状のカッタ本体と、カッタ本体の内周部に円周方向に間隔をあけて配置された複数のカッタチップとより構成されている。カッタチップは、ワークのジャーナル外周面や、ワークのジャーナル両端部の溝等を切削加工するものである。
このような装置において、カッタドラムを回転するための駆動機構が、特許文献1(特に図5)に示されている。この駆動機構では、スイングヘッドの揺動軸内部に駆動軸が回転自在に支持され、駆動軸の一端に第1ギアが固定されるとともに、他端に第2ギアが固定されている。第1ギアはカッタ駆動用モータの出力軸に固定されたドライブギアに噛み合っている。また、カッタドラムと駆動軸との間にはアイドル軸が設けられ、このアイドル軸には第2ギアに噛み合うアイドルギアが回転自在に支持されている。アイドルギアはカッタドラムの外周に設けられたドリブンギアに噛み合っている。
以上のような駆動機構では、カッタ駆動用モータの出力軸からの回転駆動力は、ドライブギア、第1ギア、駆動軸、第2ギア、アイドルギア及びドリブンギアを介してカッタドラムに伝達され、カッタ駆動用モータによりカッタドラムが回転駆動されるようになっている。
特開2008−49407号公報(図5)
特許文献1に示されるカッタドラムの駆動機構は、スイングヘッドの揺動軸の内部に、揺動軸と同心で駆動軸が配置されている。このような従来の駆動機構では、構成が複雑で、かつ高価になる。すなわち、揺動軸とカッタドラムの駆動軸とは相対回転可能に支持される必要があり、各軸を支持するための構成が複雑になる。また、揺動軸の内部に駆動軸を配置した場合は、カッタ駆動用モータをカッタドラムに近づけることができないために、比較的長い駆動軸が必要になる。さらに、カッタ駆動用モータと他の構造物との干渉を避けるために、モータを駆動軸からさらにオフセットする必要があり、そのためのギア列が必要になる。
また、従来の装置では、前述のように、スイングヘッドの揺動軸の内部に駆動軸が配置されているので、カッタ駆動用モータを揺動軸の中心から遠く離して配置することが困難である。一方で、スライドには、内部をワークヘッドが貫通する開口部が設けられているので、この開口部から切粉が飛散するのを防止するために、切粉飛散防止用のカバーが必要になる。
以上のような状況においては、スライドがY軸方向に移動するとともに、スイングヘッドがX軸方向に揺動するので、カッタ駆動用モータが切粉飛散防止用カバーに干渉するおそれがある。
そこで、従来の装置では、切粉飛散防止用のカバーを巻取り式にして、スライド及びスイングヘッドの移動に伴ってカバーを巻き取ったり、あるいは巻き出したりするようにしている。このようなカバーによってカッタ駆動用モータとの干渉を避けることができるが、カバーが高価になるという問題がある。
本発明の課題は、カッタドラムの駆動機構を簡素化し、コストを抑えることにある。
本発明の別の課題は、切粉飛散防止用のカバーを固定式にした場合でも、カバーとカッタ駆動用モータとが干渉しないようにすることにある。
第1発明に係るクランクシャフト加工装置は、クランクシャフトのジャーナルを加工するための装置であって、ベッドと、1対のワークヘッドと、スイングヘッドと、カッタドラム駆動機構と、を備えている。1対のワークヘッドは、ベッド上に主軸である第1軸に沿って対向して配置され、クランクシャフトを支持する。スイングヘッドは、1対のワークヘッド間に配置され、内部を貫通するクランクシャフトを加工するカッタドラムを有し、第1軸と平行な揺動軸を中心として揺動可能で、かつ第1軸と直交する第2軸に沿って移動可能である。カッタドラム駆動機構は、スイングヘッドに設けられ、スイングヘッドの揺動軸からオフセットして配置された駆動軸と、駆動軸を回転させるカッタ駆動用モータと、を有し、カッタドラムを駆動する。
この装置では、1対のワークヘッドによってクランクシャフトが支持される。このクランクシャフトは、スイングヘッドのカッタドラム内部を貫通している。スイングヘッドは、揺動可能で、かつクランクシャフトの軸と直交する方向に移動可能である。クランクシャフトは、スイングヘッド、すなわちカッタドラムの揺動及び移動によって加工される。このとき、カッタドラムは、スイングヘッドの揺動軸からオフセットされた駆動軸と、駆動軸を回転させるモータによって駆動される。
ここでは、従来装置において、揺動軸の内部に配置されていた駆動軸が、揺動軸とは別の位置にオフセットされている。このため、揺動軸及び駆動軸を支持するための構成が簡素化される。また、駆動軸を揺動軸から離すことができるので、駆動軸を回転させるモータを、揺動軸近傍の他の構造物から離してそれらとの干渉を避けることができる。このため、カッタ駆動用モータを第1軸方向においてカッタドラムに近づけることが可能になり、従来装置に比較して駆動軸の寸法を短くすることができる。さらに、駆動軸とモータとを第1軸と直交する第2軸方向に離す必要がなく、従来装置において設けられていた駆動軸とモータとの間のギア列が不要になる。
第2発明に係るクランクシャフト加工装置は、第1発明の装置において、カッタドラム駆動機構は、駆動軸に固定されたピニオンギアと、カッタドラムの外周に設けられたドラムギアと、ピニオンギアの回転をドラムギアに伝達するアイドルギアと、をさらに備えている。
ここでは、駆動軸の回転は、ピニオンギアからアイドルギアを介してドラムギアに伝達され、これによりカッタドラムが回転される。このため、駆動軸を揺動軸から離れた任意の位置に配置することができる。
第3発明に係るクランクシャフト加工装置は、第2発明の装置において、モータは出力軸を有し、出力軸は駆動軸と同心に配置されている。
この場合は、カッタドラム駆動機構の構成がさらに簡素化される。
第4発明に係るクランクシャフト加工装置は、第2発明の装置において、モータは、第2軸方向において、揺動軸を挟んでカッタドラムとは逆側に配置されている。
ここでは、モータが、揺動軸を挟んでカッタドラムとは逆側に配置されているので、スイングヘッドを揺動させる際のウェイトとして機能する。このため、従来装置において設けられていたスイングヘッドのバランス用のウェイトをなくす、あるいは小型化することができる。
第5発明に係るクランクシャフト加工装置は、第2発明の装置において、サドルと、スライドと、固定カバーと、をさらに備えている。サドルはベッドに対して第1軸方向に移動自在である。スライドは、スイングヘッドが取り付けられるとともにワークヘッドの一部が貫通する開口部を有し、サドル上に第2軸に沿って移動自在に支持されている。固定カバーは、サドルに固定され、スライドの開口部を塞ぐ。そして、モータは、モータ可動範囲において固定カバーと干渉しない位置でスイングヘッドに装着されている。
ここでは、カッタドラム駆動機構の駆動軸が揺動軸から離して配置され、またモータが切粉飛散防止用のカバーと干渉しない位置に配置されている。このため、従来装置において、巻取り式で構成されていたカバーを、固定カバーにすることができ、装置のコストダウンを図ることができる。
以上のような本発明では、カッタドラムの駆動機構を簡素化し、コストを抑えることができる。また、切粉飛散防止用のカバーを固定式にすることができ、さらにコストを抑えることができる。
本発明の一実施形態によるクランクシャフトミラーの外観斜視図。 カッタドラム駆動機構の断面平面図。 カッタドラム駆動機構の正面模式図。 スライド、移動するカッタモータ、及び固定カバーの位置関係を説明するための図。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態によるクランクシャフト加工装置の外観斜視図である。このクランクシャフト加工装置は、内刃式の回転カッタを備えたクランクシャフトミラーと呼ばれる装置である。
このクランクシャフトミラー1は、ベッド2と、ベッド2上に互いに対向するように配置された1対のワークヘッド3と、1対のワークヘッド3間に配置された第1カッタユニット4a及び第2カッタユニット4bと、を備えている。
[ワークヘッド]
1対のワークヘッド3は、ワークとしてのクランクシャフトの両端を支持するものである。1対のワークヘッド3のそれぞれの端面(対向面)には、クランクシャフトをクランプするチャック(図示せず)が設けられている。
[カッタユニット]
各カッタユニット4a,4bは、サドル10と、このサドル10上に設けられたスライド11と、を備えている。
<サドル>
サドル10は、Z軸送り機構によって、ベッド2の長手方向(第1軸(主軸)方向=Z軸方向)に移動自在である。Z軸送り機構は、周知の機構であるので詳細は省略するが、サドル10に固定されたナット部材と、Z軸に沿って延びナット部材が螺合するボールねじ軸と、このボールねじ軸に連結されたZ軸送りモータと、を有している。そして、Z軸送りモータによってボールねじ軸を正逆回転させることにより、サドル10をZ軸方向に移動させることができる。
<スライド>
各スライド11は、Y軸送り機構によって、Z軸と直交するY軸(第2軸)方向(ベッド2の奥行方向)に移動自在である。このスライド11は、Y軸に沿って延びる縦向きの支持壁11aを有している。支持壁11aの一端部には揺動軸12が設けられ、また支持壁11aの他端部には鉛直方向に延びる角筒状のケース11bが設けられている。Y軸送り機構は、周知の機構であって、スライド11に固定されたナット部材と、Y軸に沿って延びナット部材が螺合するボールねじ軸と、このボールねじ軸が連結されたY軸送りモータと、を有している。そして、Y軸送りモータによってボールねじ軸を正逆回転させることにより、スライド11をY軸方向に移動させることができる。
−スイングヘッド−
各スライド11にはスイングヘッド14が装着されている。スイングヘッド14は、一端部が揺動軸12に支持されるとともに、他端部がケース11b内のガイド部材13に対してY軸方向に摺動自在に支持されている。
ガイド部材13はケース11b内において上下動自在である。具体的には、ガイド部材13にはナット部材15が固定されている。そして、ナット部材15は、ケース11b内に上下方向に設けられているX軸に沿って延びるボールねじ軸16に螺合している。ボールねじ軸16は、ケース11bのZ軸方向の側面に装着されたX軸スイングモータ(ACサーボモータ)17に連結されている。
以上のような構成により、X軸スイングモータ17によってボールねじ軸16が正逆回転され、これにより、スイングヘッド14は揺動軸12を中心に上下方向(X軸方向)に揺動されるようになっている。
−カッタドラム−
スイングヘッド14の内部には、図2に示すように、軸受20を介してカッタドラム21が回転自在に支持されている。カッタドラム21の加工ステージ側(図2において下側)の開口部21aには、カッタアダプタ22を介してカッタ23が装着されている。カッタ23は、リング状のカッタ本体23aと、このカッタ本体23aの内周部に円周方向に間隔をあけて配置された複数のカッタチップ(図示せず)と、を有している。
[カッタドラム駆動機構]
スイングヘッド14には、カッタドラム21を駆動するためのカッタドラム駆動機構25が設けられている。カッタドラム駆動機構25の断面平面図を図2に示し、その正面図を図3に示す。なお、図3は、カッタドラム駆動機構25を構成する各部材の配置を模式的に示したものであり、カッタドラム駆動機構25を説明するために不要な構成は省略している。
カッタドラム駆動機構25は、駆動軸30と、カッタ駆動用モータ(以下、単にカッタモータと記す)31と、複数のギアを含むギア列32と、を有している。
駆動軸30は、図3から明らかなように、揺動軸12からオフセットして配置されている。すなわち、駆動軸30は、揺動軸12と平行であって、揺動軸12の上方で、かつ揺動軸12からさらに外側(カッタドラム21から離れる側)に配置されている。この駆動軸30は、スイングヘッド14に軸受34を介して回転自在に支持されている。
カッタモータ31は、スイングヘッド14の加工ステージと逆側の面14aに固定されている。また、カッタモータ31は、その出力軸31aが駆動軸30と同心になるように配置されている。カッタモータ31の出力軸31aと駆動軸30とはカップリング35によって連結されている。
ギア列32は、ピニオンギア36、ドラムギア37、及びアイドルギア38を有している。ピニオンギア36は駆動軸30の先端に固定されている。ドラムギア37はカッタドラム21の外周に固定されている。また、アイドルギア38は、ピニオンギア36及びドラムギア37に噛み合っており、両ギア36,37の間で回転を伝達する。アイドルギア38は、スイングヘッド14に、軸受40によって回転自在に支持されたアイドル軸41の先端に固定されている。
[ワークレスト]
図1に示すように、2つのカッタユニット4a,4bのうち第2カッタユニット4bにおけるサドル10には、カッタユニット4bとの相対位置を一定に保った状態でワークレスト20が固定されている。このため、サドル10の移動に伴ってカッタユニット4bとワークレスト20とが共に移動されるようになっている。このワークレスト20は、詳細は省略するが、クランクシャフトのピンジャーナルを加工する際に、その加工部に隣接するメインジャーナルをクランプして、加工中にクランクシャフトが振れないように支持するためのものである。
[切粉飛散防止用カバー]
図4に示すように、スライド11のほぼ中央部には、ワークヘッド3が貫通する開口部11cが形成されている。そして、ワークヘッド3にクランプされたクランクシャフトをカッタドラム21によって切削すると、切削によって生じた切粉は、主に加工ステージとは逆側に飛散する。この飛散した切粉がスライド11の開口部11cを通じてさらに外部に飛散しないように、1対の切粉飛散防止用のカバー43が設けられている。
各カバー43のそれぞれは、スライド11の後方(スイングヘッド14とは逆側)に配置されている。より詳細には、ワークヘッド3は、チャックが設けられた先端部と、図1において台形状で示す後部3aと、それらの間に設けられた中間部3b(図4参照)と、を有している。そして、ワークヘッド3の中間部3bが、スライド11の開口11cを貫通している。カバー43は、軸方向の両端が開放された箱状に形成されており、下端部がサドル10に固定され、ワークヘッド3の中間部3bと後部3aとを覆っている。また、このカバー43の上部は、カッタモータ31が配置された側に傾斜部を有しており、カッタモータ31との干渉を避けるようになっている。
図4において、スライド11及びカッタモータ31がY方向に移動したときの位置を、二点差線で示している。また、開口11cの移動位置も二点差線で示している。このように、この実施形態では、スライド11及びカッタモータ31がY軸方向に移動しても、切粉飛散防止用カバー43がカッタモータ31と干渉しないようになっている。
[動作]
クランクシャフトの加工動作については、従来のクランクシャフトミラーにおける加工動作と同様である。すなわち、ワークレスト20によるクランクシャフトのクランプ及びアンクランプが制御され、また、2つのカッタユニット4a,4bの加工位置が制御されて、複数のメインジャーナル及びピンジャーナルが切削される。なお、カウンタウェイトの外周面が加工される場合もある。なお、カッタユニット4a,4bの加工位置は、サドル10をZ軸送り機構によって移動することによって制御される。また、各ジャーナルについては、Y軸送り機構によってスライド11をY軸方向に移動させつつ、X軸送り機構によってスイングヘッド14を揺動させて加工される。
以上の加工において、カッタモータ31の回転は、モータ出力軸31a及びカップリング35を介して駆動軸30に伝達される。また、駆動軸30の回転は、ピニオンギア36及びアイドルギア38によってドラムギア37に伝達される。これにより、カッタドラム21が回転し、内周部に装着されたカッタ23によってクランクシャフトが切削される。
加工時においては、前述のように、Y軸送り機構及びX軸送り機構の作動によって、カッタモータ31は、図4の二点差線で示す可動範囲内で移動することになる。このカッタモータ31の可動範囲は、揺動軸の内部に駆動軸が設けられていた従来装置に比較して、主軸からより離れた領域である。特に、カッタモータ31の可動範囲は、スライド11に設けられたワークヘッド貫通用の開口部11aから大きく離れている。このため、サドル10に箱状に形成された切粉飛散防止用のカバー43を固定して設置しても、この固定カバー43とカッタモータ31とが干渉することはない。
[特徴]
(1)カッタドラム駆動機構25の駆動軸30が、揺動軸12とは別の位置にオフセットされている。このため、揺動軸12及び駆動軸30を支持するための構成が簡素化される。
(2)駆動軸30が揺動軸12とは別に配置されていることに加えて、カッタモータ31がスイングヘッド14の側面に直接固定されているために、従来装置において揺動軸の内部を貫通する軸が不要になり、さらに構成を簡素化することができる。また、第1軸(主軸)方向の寸法を短くすることができる。
(3)駆動軸30が揺動軸12から離れて配置され、かつこの駆動軸30と同心でカッタモータ31が装着されているので、カッタモータ31と揺動軸12近傍の他の構造物との干渉を避けることが容易になる。また、駆動軸30とカッタモータ31とを離す必要がなく、従来装置において設けられていた駆動軸30とカッタモータ31との間のギア列が不要になる。
(4)カッタモータ31が揺動軸12を挟んでカッタドラム21とは逆側に配置されているので、カッタモータ31はスイングヘッド14を揺動させる際のウェイトとして機能する。このため、スイングヘッド14のバランス用のウェイトをなくしたり、あるいは小型化したりすることができる。
(5)駆動軸30が揺動軸12からオフセットされており、カッタモータ31を揺動軸12から離して配置することができるために、加工中においてカッタモータ31が切粉飛散防止用のカバー43に干渉しない。このため、切粉飛散防止用カバー43を固定式にすることができ、従来装置における巻取り式のカバーに比較して安価に構成することができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)本発明の主な特徴は、カッタドラム駆動機構の駆動軸を揺動軸からオフセットして配置した点にあり、各構成部材の具体的な配置は前記実施形態に示された配置に限定されるものではない。
(b)前記実施形態では、カッタモータを駆動軸と同心に配置したが、カッタモータを駆動軸からさらにオフセットして配置してもよい。
1 クランクシャフトミラー
2 ベッド
3 ワークヘッド
4a,4b カッタユニット
10 サドル
11 スライド
11c 開口部
12 揺動軸
14 スイングヘッド
21 カッタドラム
25 カッタドラム駆動機構
30 駆動軸
31 カッタモータ
35 カップリング
36 ピニオンギア
37 ドラムギア
38 アイドルギア
43 切粉飛散防止用カバー

Claims (5)

  1. クランクシャフトのジャーナルを加工するためのクランクシャフト加工装置であって、
    ベッドと、
    前記ベッド上に主軸である第1軸に沿って対向して配置され、クランクシャフトを支持する1対のワークヘッドと、
    前記1対のワークヘッド間に配置され、内部を貫通するクランクシャフトを加工するカッタドラムを有し、前記第1軸と平行な揺動軸を中心として揺動可能で、かつ前記第1軸と直交する第2軸に沿って移動可能なスイングヘッドと、
    前記スイングヘッドに設けられ、前記スイングヘッドの揺動軸からオフセットして配置された駆動軸と、前記駆動軸を回転させるモータと、を有し、前記カッタドラムを駆動するカッタドラム駆動機構と、
    を備えたクランクシャフト加工装置。
  2. 前記カッタドラム駆動機構は、前記駆動軸に固定されたピニオンギアと、前記カッタドラムの外周に設けられたドラムギアと、前記ピニオンギアの回転を前記ドラムギアに伝達するアイドルギアと、をさらに備えている、請求項1に記載のクランクシャフト加工装置。
  3. 前記モータは出力軸を有し、前記出力軸は前記駆動軸と同心に配置されている、請求項2に記載のクランクシャフト加工装置。
  4. 前記モータは、前記第2軸方向において、前記揺動軸を挟んで前記カッタドラムとは逆側に配置されている、請求項2に記載のクランクシャフト加工装置。
  5. 前記ベッドに対して前記第1軸方向に移動自在なサドルと、
    前記スイングヘッドが取り付けられるとともにワークヘッドの一部が貫通する開口部を有し、前記サドル上に前記第2軸に沿って移動自在に支持されたスライドと、
    前記サドルに固定され、前記スライドの開口部を塞ぐ固定カバーと、
    をさらに備え、
    前記モータは、モータ可動範囲において前記固定カバーと干渉しない位置で前記スイングヘッドに装着されている、
    請求項2に記載のクランクシャフト加工装置。
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