JP5110719B2 - 道路舗装機械 - Google Patents
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Description
本発明は、車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、主スクリードに設けられる主スクリード用タンパ装置と、伸縮スクリードに設けられる伸縮スクリード用タンパ装置と、主スクリード用タンパ装置を駆動するための主スクリード用交流モータと、伸縮スクリード用タンパ装置を駆動するための伸縮スクリード用交流モータと、発電機から供給される電力を入力し、主スクリード用交流モータ及び伸縮スクリード用交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部とを備える。インバータは、主スクリード用交流モータ及び伸縮スクリード用交流モータに対して、同じ周波数を入力することを特徴とする。
また、本発明は、車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、主スクリードおよび伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、発電機から供給される電力を入力し、複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、各タンパ装置を加熱する加熱部とを備える。このとき、制御部は、各タンパ装置を駆動させる指示があった場合、加熱部による加熱動作を開始させた後、各タンパ装置の駆動を開始させる。
また、本発明は、車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、主スクリードおよび伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、発電機から供給される電力を入力し、複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、走行機構、コンベヤ、またはスクリューのうち少なくとも1つを含み、発電機の電力によって動作する他のアクチュエータとを備える。このとき、制御部は、他のアクチュエータとは起動タイミングをずらして各タンパ装置を駆動させる。
制御部は、舗装施工時において200[min−1]以下の所定の回転速度で各タンパ装置が振動する第1施工モードと、舗装施工時において200[min−1]よりも速い回転速度で各タンパ装置が振動する第2施工モードとの少なくとも2種類のモードで各タンパ装置を駆動させることが可能であってもよい。
また、本発明は、車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、主スクリードおよび伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、発電機から供給される電力を入力し、複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部とを備える。制御部は、舗装施工を終了する指示があった場合、タンパ装置に付着したアスファルト合材を落とす動作を行わせた後で各タンパ装置の駆動を停止させる。
制御部は、各タンパ装置を駆動させる指示があった場合、舗装施工前において舗装施工時よりも低い回転速度で各タンパ装置を駆動させてもよい。
(7)
また、本発明は、車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、主スクリードおよび伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、発電機から供給される電力を入力し、複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、上下に振動可能なタンパバーと、タンパバーを直接加熱する電熱部とを備える。電熱部は、タンパバーに溶接される接続部材と、接続部材にロー付けされるシーズヒータとを含む。接続部材はスポット溶接又はすみ肉溶接によってタンパバーに接続される。
上記(7)の構成によれば、接続部材をタンパバーに溶接する際における熱の影響を最小限に留めることができ、タンパバー下面の耐摩耗性が低下することをより確実に防止することができる。すみ肉溶接を用いた場合でも、溶接熱による耐摩耗性低下をできる限り抑えることができる。すみ肉溶接を用いる場合、好ましくは、断続溶接することによって、溶接熱によるタンパバー下面の耐摩耗性低下をさらに防止することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るアスファルトフィニッシャについて図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るアスファルトフィニッシャの外観構成図である。本実施形態に係るアスファルトフィニッシャは、舗装面を敷き固めるためのタンパ装置がスクリード装置内に設けられる構成である。
まず、アスファルトフィニッシャの全体構成について説明する。図1において、アスファルトフィニッシャ1は、車体2と、スクリード装置9とを備えている。車体2は、ホッパ3、前輪4、後輪5、コンベヤ6、ならびにスクリュー7を有している。前輪4および後輪5は、アスファルトフィニッシャ1の走行機構であり、前輪4が操向輪であり後輪5が駆動輪である。ホッパ3は、車体2の前部(図1では左側)に設けられ、供給側(ダンプカー等)からアスファルト合材を受け入れるためのものである。コンベヤ6は、ホッパ3の下側から車体2の後部まで設けられ、ホッパ3で受けたアスファルト合材を後方へ搬送する。スクリュー7は、コンベヤ6で搬送されてきたアスファルト合材を左右方向へ拡幅しつつ路面に拡散する。スクリード装置9は、路面に拡散されたアスファルト合材を敷き均す。なお、スクリード装置9はレベリングアーム8によって車体2と上下可動に連結され、スクリード装置9の高さは適宜調節される。
次に、図2および図3を参照して、スクリード装置9の構成について説明する。図2は、スクリード装置9を上方から見たときの基本構成を示す平面図である。図2に示すように、スクリード装置9は、右主スクリード10a、左主スクリード10b、右伸縮スクリード11a、および、左伸縮スクリード11bを有する。各主スクリード10aおよび10bは、所定の幅でアスファルト合材を敷き均す。各伸縮スクリード11aおよび11bは、アスファルトフィニッシャ1の幅方向にスライドすることで舗装幅を可変にしてアスファルト合材を敷き均す。なお、図2では各伸縮スクリード11aおよび11bが外側に伸張した状態を示しているが、各伸縮スクリード11aおよび11bは幅方向(図2では上下方向)に移動可能である。このように本実施形態においては、スクリード装置9は4つのスクリードで構成される。
次に図4および図5を参照して、タンパ装置12の構成について説明する。図4および図5は、タンパ装置12の構成を示す図である。図4は、タンパ装置12を後方から見たときの右側面図を示し、図5は、タンパ装置12を側方から見たときの正面図を示す。図4に示すように、タンパ装置12は、支持ブラケット21、支持側軸受22、支持軸23、偏心軸24、タンパ側軸受25、タンパブラケット26、およびタンパバー27を有する。
次に、タンパバー27と、タンパバー27を加熱するための加熱部(シーズヒータ)との構成について説明する。図6は、タンパバーおよびシーズヒータを示す図である。図6に示すように、タンパバー27には、タンパバー27を加熱するための加熱部であるシーズヒータ29が接続される。なお、線状のシーズヒータ29は、タンパバー27の幅よりもやや短い長さだけ左右方向に延びて配置され、左右方向に延びる部分でタンパバー27と接続される。つまり、シーズヒータ29とタンパバー27との接続部分は、左右方向に延びる線状となる。なお、本実施形態ではタンパバー27を加熱するための手段としてシーズヒータを用いるが、たとえば、セラミックヒータなど他の手段が用いられてもよい。
次に、アスファルトフィニッシャの電気的な構成について説明する。図7は、アスファルトフィニッシャの電気的な構成を示すブロック図である。図7において、アスファルトフィニッシャ1は、エンジン(図7に示す“E”)31、発電機(図7に示す“GS”)32、コントローラ33、各インバータ(図7では、インバータ(AC Drive)を“AC−D”と略記する。)34〜36、各モータ(図7に示す“M”)13,37,38、ヒータ制御器39、および、シーズヒータ29を備えている。なお、図7に示す構成の他、アスファルトフィニッシャ1は、後輪5を駆動して走行するための構成(走行用モータ等)や、スクリードプレート15を加熱するための構成(加熱手段やその制御手段等)を備えている。
次に、図8を参照して、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャの動作について説明する。図8は、図7に示すコントローラ33における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、コントローラ33は所定のプログラムを実行することによって図8に示す動作を行うものとするが、他の実施形態においては、コントローラ33は図8に示す処理を実行する専用回路によって実現されてもよい。コントローラ33は、操作手段に対して所定の開始指示(施工あるいは施工準備を開始する指示)が行われたことに応じて、図8に示す一連の処理を開始する。
次に、本発明の第2の実施形態に係るアスファルトフィニッシャについて図面を参照して説明する。第2の実施形態においては、タンパバー27を加熱するための加熱部の構成が第1の実施形態とは異なる。なお、第2の実施形態におけるその他の構成は第1の実施形態と同じであるので、以下では、加熱部の構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成およびその動作については詳細な説明を省略する。
上記第1および第2の実施形態においては、タンパ装置12を加熱する加熱部は、タンパバー27に直接接続され、タンパバー27を直接加熱する構成について説明した。ここで、他の実施形態においては、加熱部は、タンパ装置12(タンパバー27)を加熱することができればどのような構成であってもよい。すなわち、加熱部は、タンパバー27を直接加熱するものに限らず、例えばモールドボード14等に接続されてタンパバー27を加熱するものであってもよい。また、加熱部は、電気ヒータに限らず、例えばガスバーナーで構成されてもよい。
9 スクリード
10 主スクリード
11 伸縮スクリード
12 タンパ装置
13 タンパ用モータ
14 モールドボード
15 スクリードプレート
27 タンパバー
29 シーズヒータ
33 コントローラ
36 タンパ用インバータ
39 ヒータ制御器
40 (接続部材)
Claims (7)
- 車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、
前記主スクリードに設けられる主スクリード用タンパ装置と、
前記伸縮スクリードに設けられる伸縮スクリード用タンパ装置と、
前記主スクリード用タンパ装置を駆動するための主スクリード用交流モータと、
前記伸縮スクリード用タンパ装置を駆動するための伸縮スクリード用交流モータと、
発電機から供給される電力を入力し、前記主スクリード用交流モータ及び前記伸縮スクリード用交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、
前記インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部とを備え、
前記インバータは、前記主スクリード用交流モータ及び前記伸縮スクリード用交流モータに対して、同じ周波数を入力することを特徴とする、道路舗装機械。 - 車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、
前記主スクリードおよび前記伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、
前記複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、
発電機から供給される電力を入力し、前記複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、
前記インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、
前記各タンパ装置を加熱する加熱部とを備え、
前記制御部は、前記各タンパ装置を駆動させる指示があった場合、前記加熱部による加熱動作を開始させた後、前記各タンパ装置の駆動を開始させることを特徴とする、道路舗装機械。 - 車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、
前記主スクリードおよび前記伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、
前記複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、
発電機から供給される電力を入力し、前記複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、
前記インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、
走行機構、コンベヤ、またはスクリューのうち少なくとも1つを含み、前記発電機の電力によって動作する他のアクチュエータとを備え、
前記制御部は、前記他のアクチュエータとは起動タイミングをずらして前記各タンパ装置を駆動させることを特徴とする、道路舗装機械。 - 前記制御部は、舗装施工時において200[min−1]以下の所定の回転速度で前記各タンパ装置が振動する第1施工モードと、舗装施工時において200[min−1]よりも速い回転速度で前記各タンパ装置が振動する第2施工モードとの少なくとも2種類のモードで前記各タンパ装置を駆動させることが可能である、請求項1に記載の道路舗装機械。
- 車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、
前記主スクリードおよび前記伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、
前記複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、
発電機から供給される電力を入力し、前記複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、
前記インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、舗装施工を終了する指示があった場合、タンパ装置に付着したアスファルト合材を落とす動作を行わせた後で前記各タンパ装置の駆動を停止させることを特徴とする、道路舗装機械。 - 前記制御部は、前記各タンパ装置を駆動させる指示があった場合、舗装施工前においては舗装施工時よりも低い回転速度で前記各タンパ装置を駆動させる、請求項2に記載の道路舗装機械。
- 車体の左右方向に関して略中央に設けられる主スクリードと、左右方向に移動可能な伸縮スクリードとを備える道路舗装機械であって、
前記主スクリードおよび前記伸縮スクリードにそれぞれ設けられる複数のタンパ装置と、
前記複数のタンパ装置をそれぞれ駆動する複数の交流モータと、
発電機から供給される電力を入力し、前記複数の交流モータを動作させる交流電気を出力するインバータと、
前記インバータの出力周波数を制御することによって各タンパ装置が駆動する回転速度を制御する制御部と、
上下に振動可能なタンパバーと、
前記タンパバーを直接加熱する電熱部とを備え、
前記電熱部は、
前記タンパバーに溶接される接続部材と、
前記接続部材にロー付けされるシーズヒータとを含み、
前記接続部材はスポット溶接又はすみ肉溶接によって前記タンパバーに接続されることと特徴とする、道路舗装機械。
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