JP5109205B2 - スパイクシューズ - Google Patents

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Description

本発明はスパイクが装着される硬質板を備えたスパイクシューズに関するものである。
一般に低速の走行動作(以下「ランニング動作」という。)における重心移動は、踵から着地し中足部の主に外側を通り、さらに前足部の母趾球付近を通って爪先部で離地する。
一方、陸上競技の短距離種目に代表される高速走行動作(以下「スプリント動作」という。)における重心移動は、踵から着地せず、前足部外側、小趾付け根付近から着地が始まり、踵を接地させることなく、そのまま母趾球付近を通って爪先部で離地する動作となる。
かかるスプリント動作においては、着地の際、踵が路面に向って下方に落ち込んでしまう。踵の落ち込みが生じると、重心移動が一旦滞留したり、後退したりすることになり、スムーズな重心移動をおこなうことができない。この現象は、スプリント動作における高速走行速度の維持や記録向上の面からもタイムロスの一因と云われている。
踵の落ち込み抑制を図るスパイクシューズとしては、下記のような種々の技術が開示されている。
特許第2871537号(図3) 特公平05−72801号(図1、図3) 特開2005−95483号(図1) 特開2005−102788(図3〜図5)
特許文献1の発明は中足部に設けられた内外2つのリブによって踵の下降を防止するので、着地時に硬いリブが接地する。このため、着地に伴う突き上げ感が生じる。
また、リブの部分のソールの厚みが著しく増大するので、走行時のソールの屈曲(背屈)を妨げるおそれがある。
特許文献2の発明は、着地時にソールに作用する圧縮変形に対する抵抗を利用して踵の落ち込みを抑制する。すなわち、クサビ形の支持部材が着地に伴う圧力により弾性的に変形する。しかし、この変形は踵の落ち込みを十分に抑制できない原因となる。一方、弾性変形するため、突き上げは少ないと考えられるが、シューズの重量が増大し易い。
特許文献3の発明は、前後方向に延びる凸状のリブが設けられたソールにおいて、リブに切込みを形成し、ソールの上方(背屈)への屈曲を許容、下方(底屈)への落ち込みを抑制する。しかし、底屈時にはリブの切込みの先端に高い応力が発生するので、耐久性が著しく低下する。
特許文献4の発明は、ソールの踏付部に補強部を設け、さらに補強部の下面と踵部の下面を滑らかに連ねたリブ状部材を設け、走行中に踵部や中足部から接地しても体重移動をスムーズにおこなえる。しかし、中足部の剛性は高くなるが、踵部や中足部からの接地を前提としており、前足部からの着地で発生する踵の落ち込みを抑制し難い。
本発明の目的は、スパイクシューズにおいて、踵の落ち込みを抑制し得ると共に、ソールの屈曲性を妨げたり、重量面での不利が大きかったり、耐久性が低下するおそれのない構造を提供することである。
前記目的を達成するための本発明の構成および原理を図1を用いて説明する。
本スパイクシューズは、スパイクが装着される樹脂製の硬質板1と、引張時に抗力を発揮し、かつ、圧縮時に抗力を発揮しない布帛状の引張材2とを備えている。
前記硬質板1は、足の前後方向に沿った断面において、足のアーチの下方を覆い下方に向かって凸となるように湾曲した湾曲部10と、前記アーチの前方において爪先を下方から覆う前足部11と、前記アーチの後方において踵を下方から覆う後足部12とが一体に連なっている。
前記引張材2は、前記前後方向に離れた第1および第2固着部21、22において前記硬質板1の上面に固着されており、前記湾曲部10の少なくとも一部において前記硬質板1の上面に固着されておらず、かつ、硬質板1の上面から離間している。つまり、前記湾曲部10と前記引張材2との間には空間Sが設けられている。
前記湾曲部10の曲率が小さくなるように前記硬質板1を変形させようとすると前記引張材2には張力が作用する。走行中の着地時に踵Hが矢印Z方向に落ち込もうとすると、前記湾曲部10の曲率が小さくなろうとするので、前記引張材2に張力が作用して前記湾曲部10の曲率が小さくなるのを抑制して前記踵Hの落ち込みが抑制される。
一方、前記湾曲部10の曲率が大きくなるように前記硬質板1を変形させようとすると前記引張材2には緩みが生じる。走行中の足の背屈時に、つまり、矢印方向Xに足を屈曲させると、湾曲部10の曲率が大きくなる。そのため、前記引張材2に緩みが生じて前記硬質板1の屈曲を許容する。
本発明において、引張材2を形成する布帛状の部材としては、本質的に伸張しない素材の他に伸び難い素材であって、かつ、緩むことの可能な素材であればよく、織布・不織布などの繊維材の他に、人工皮革などを採用することができる。
図1(a)に示すように、前記布帛状の引張材2は、アッパー3と硬質板1との間に配置されてもよい。この場合、湾曲部10の曲率が小さくなるように硬質板1が変形しようとすると、直ちに引張材2に引張力が作用して踵の落ち込み抑制に寄与するように、引張材2における湾曲部10に対面する部分を直線的に形成するのが好ましい。
一方、前記布帛状の引張材2はアッパー3の底部の裏面または表面に固着してもよいし、あるいは、図1(b)に示すように、アッパー3の底部自体で形成してもよい。アッパー3の底部は足のアーチに沿って湾曲しているので、引張材2に引張力が作用すると、当該引張材2が平坦に変形しようとする。しかし、スパイクシューズのアッパー3は、通常、ベルトなどの緊締部材で足の甲を締め付けているから、前記アッパー3の底部が平坦に変形するおそれはない。そのため、引張材2に張力が作用して踵の落ち込みが防止される。
以下、本発明の実施例1を図2〜図8に基づいて説明する。
この実施例1においては、図2のアッパー3自体で図5の引張材2が形成されている。図4に示すように、硬質板1には陸上競技用のスパイク4が装着(固着ないし固定)されている。
なお、硬質板1の軽量化のための貫通孔13は、前記引張材2(図5)を構成しない織布14で閉塞されている。
図6において、足のアーチArの下方において、通常の硬質板は、当該アーチArに沿って上方に向って凸となるように湾曲しているのに対し、本スパイクシューズの硬質板1の湾曲部10は、足のアーチArの下方において、当該アーチArとは逆に下方に向かって凸となるように湾曲している。
なお、硬質板1は湾曲部10の後方において足裏のアーチに沿うように上に向って凸となるように滑らかに湾曲している。
前記のように湾曲部10が湾曲していることで、アッパー3の底部で形成された引張材2と湾曲部10との間に空間Sが形成される。なお、空間Sは、図7の第3中足骨B43 の下方の少なくとも一部に設けられていればよく、軽量スポンジなどを充填してもよい。
図8(図7のC−C線の横断面図)に示すように、前記空間Sは足の内側から外側まで貫通して連なっているのが好ましい。たとえば、前記引張材2と湾曲部10とは、少なくとも1つの横断面において足の内側から外側までの全幅にわたって互いに離間しているのが好ましい。
なお、踵の落ち込み抑制効果を妨げない範囲で足の内側から外側までの一部において引張材2と湾曲部10とが互いに接合されていてもよい。たとえば、図6の湾曲部10の前端部分および/または後端部分の一部または全部が引張材2に接着されていてもよい。
前記湾曲部10は足のアーチArの少なくとも一部を覆うように設けられていればよいが、少なくとも、ショパール関節Chと母趾のMP関節MP1 の間に設けられる。図5のように、前記湾曲部10の少なくとも一部がリスフラン関節Lの第3中足骨相当部分と第3趾のMP関節MP3 との間に設けられているのが好ましい。
図2および図3に示すように、アッパー3にはベルト39のような緊締部材が設けられており、これにより、アッパー3が足の甲や足裏にフィットする。そのため、図6のアッパー3の引張材2としての部位が足裏に沿って湾曲していても、踵の落ち込み時には足長方向に引張力を発揮して、湾曲部10の変形が抑制され、踵の落ち込みが抑制される。
第1固着部21の後端の位置は、母趾のMP関節MP1 よりも後方の位置が好ましく、図7の第3趾のMP関節MP3 よりも後方の位置が更に好ましい。
第2固着部22の前端の位置は、踵骨BH の下部またはこれよりも前方に設ければよいが、踵骨BH の前端近傍、つまり、ショパール関節Chの近傍に設けるのが好ましい。
なお、中足部付近の空間部に配置される図1(a)の引張材2が、ベルトなどでアッパー3と接続され、引張材2の張力の調整を行なってもよい。
また、図9に示すように、踵部を樹脂カウンター12cなどとし、硬質板1と一体構造化したり、当該カウンター12cをベルト38などでアッパー3と連動して足に固定してもよい。
本発明のスパイクシューズは陸上競技の短距離のほかに種々の競技に用いることが可能である。
本発明の原理を示すスパイクシューズの概念図である。 本発明の実施例1を示すスパイクシューズの斜視図である。 同外側面図である。 底面側から見た斜視図である。 足の外側面から見た骨格を付加した図7のB−B線断面図である。 足の内側面から見た骨格を付加した同断面図である。 足の骨格の平面図を付加したソールの底面図である。 図7のC−C線におけるシューズの横断面図である。 他の例を示すスパイクを省略したシューズの側面図である。
符号の説明
1:硬質板
10:湾曲部
11:前足部
12:後足部
2:引張材
21:第1固着部
22:第2固着部
3:アッパー
4:スパイク
H:踵
S:空間

Claims (6)

  1. スパイクが装着される樹脂製の硬質板と、引張時に抗力を発揮し、かつ、圧縮時に抗力を発揮しない布帛状の引張材とを備え、
    前記硬質板は、足の前後方向に沿った断面において、
    足のアーチの下方を覆い下方に向かって凸となるように湾曲した湾曲部と、
    前記アーチの前方において爪先を下方から覆う前足部と、
    前記アーチの後方において踵を下方から覆う後足部とが一体に連なっており、
    前記引張材は、前記前後方向に離れた第1および第2固着部において前記硬質板の上面に固着されており、前記湾曲部の少なくとも一部において前記硬質板の上面に固着されておらず、かつ、硬質板の上面から離間しており、
    前記湾曲部の曲率が小さくなるように前記硬質板を変形させようとすると前記引張材に張力が作用し、
    一方、前記曲率が大きくなるように前記硬質板を変形させようとすると前記引張材に緩みが生じるように設定され、
    走行中の着地時に踵が落ち込もうとすると、前記引張材に張力が作用して前記湾曲部の曲率が小さくなるのを抑制して前記踵の落ち込みを抑制し、
    一方、走行中の足の背屈時に前記引張材に緩みが生じて前記硬質板の屈曲を許容するスパイクシューズ。
  2. 請求項1において、前記引張材がアッパーの底部で形成されているスパイクシューズ。
  3. 請求項1において、前記引張材がアッパーと前記硬質板との間に配置されているスパイクシューズ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、前記引張材の第1固着部の後端が母趾のMP関節よりも後方の位置に設定されているスパイクシューズ。
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、前記湾曲部は母趾のMP関節とショパール関節の間に設けられているスパイクシューズ。
  6. 請求項において、前記引張材は、第3趾の中足骨の下方において前記硬質板の上面から上方に離間しているスパイクシューズ。
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