JP5107759B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は貯湯式の給湯システムに関する。
貯湯式の給湯システムは、加熱された湯を貯湯槽に貯湯しておき、貯湯槽に貯湯しておいた湯を必要に応じて給湯する。貯湯式の給湯システムは、例えば発電によって生じる発電熱を給湯の熱源として利用するコージェネレーションシステム等において採用されている。貯湯式の給湯システムの中には、貯湯槽に貯えられた湯を、給湯だけでなく、暖房や風呂の追焚きの熱源として利用するものがある。このような貯湯式給湯システムでは、貯湯槽の上部から高温の湯が送り出され、熱交換器において湯と熱媒を熱交換させて、低温となった湯を貯湯槽の下部に戻す。貯湯槽に貯められている湯はそのまま給湯に利用されるので、清浄な状態を保つ必要がある。
貯湯槽に貯められた湯が循環する熱交換器が破損して、貯湯槽からの湯が通過する水側経路と暖房や風呂の追焚き用の熱媒が通過する熱媒側経路との間の隔壁に孔があいてしまう場合がある。熱交換器において水側経路と熱媒側経路との間の隔壁に孔があいても、水側経路の水圧が維持されていれば、熱媒側経路の熱媒が水側経路に浸入してしまうことはない。しかしながら、断水等によって貯湯槽への給水圧力が低下すると、熱交換器の水側経路の水圧も低下して、熱媒側経路の熱媒が水側経路に浸入するおそれがある。水側経路の湯はその後に貯湯槽に戻されるので、貯湯槽に貯められている湯が汚染されてしまうおそれがある。
特許文献1に、熱交換器が破損した場合に貯湯槽の湯の汚染を防止する技術が開示されている。特許文献1の技術では、貯湯槽との間で湯を循環する熱交換器の上流側と下流側にそれぞれ開閉弁を設け、断水時に上流側の開閉弁と下流側の開閉弁を閉じることによって、熱交換器の水側経路と貯湯槽を切り離す。これによって、貯湯槽に貯められている湯の汚染を防止している。
特開2004−53054号公報
特許文献1の技術では、貯湯槽に貯められた湯の汚染を防ぐことはできるが、上流側の開閉弁と下流側の開閉弁の間に存在する湯は汚染されてしまい、上流側の開閉弁と下流側の開閉弁の間の配管が汚れてしまう。この場合、給湯システムを復旧する際には、熱交換器を修復するだけでは足りず、熱媒の浸入によって汚れてしまった配管の洗浄も行わなければならない。貯湯槽に貯められた湯の汚染を防ぐだけでなく、熱交換器における熱媒側経路から水側経路への熱媒の浸入を防ぐことができれば、貯湯槽と熱交換器の間の配管が汚れてしまうことがない。この場合、給湯システムを復旧する際には、熱交換器を修復するだけで済む。熱交換器における熱媒側経路から水側経路への熱媒の浸入を防ぐ技術が待望されている。
本発明は上記課題を解決する。本発明は貯湯式の給湯システムにおいて、貯湯槽との間で湯を循環する熱交換器が破損した場合であっても、水側経路への熱媒の浸入を防止することができる技術を提供する。
本発明は貯湯式の給湯システムとして具現化される。その貯湯式給湯システムは、貯湯槽と、貯湯槽に給水する給水経路と、貯湯槽から給湯する給湯経路と、水が通過する水側経路と熱媒が通過する熱媒側経路を備えており、水側経路の水と熱媒側経路の熱媒を熱交換する熱交換器と、貯湯槽と熱交換器の間で水を循環する熱交換器循環路と、熱交換器循環路において熱交換器の上流に設けられた循環ポンプと、熱交換器循環路において熱交換器の下流に設けられた開閉弁と、給水経路における給水圧力の低下を検知する検知手段を備えている。その貯湯式給湯システムは、検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、開閉弁を閉じて循環ポンプを駆動する。
上記の貯湯式給湯システムでは、給水経路における給水圧力の低下を検出すると、開閉弁を閉じた状態で循環ポンプを駆動する。これによって、循環ポンプと開閉弁の間に存在する熱交換器の水側経路の水圧が高く維持されて、熱媒側経路からの熱媒の浸入を防止することができる。貯湯槽の水が汚染されることを防ぐことができる。また、熱交換器循環路への熱媒の浸入を防止するので、熱交換器循環路の配管が熱媒によって汚れることを防ぐことができる。
上記の貯湯式給湯システムは、循環ポンプと熱交換器の間に設けられた第2開閉弁をさらに備えており、検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、開閉弁を閉じて循環ポンプを駆動した後、第2開閉弁を閉じて循環ポンプを停止することが好ましい。
上記の貯湯式給湯システムでは、循環ポンプを駆動することで熱交換器の水側経路の水圧を上昇させた後、第2開閉弁を閉じることで、熱交換器の水側経路の水を高圧のまま封止する。循環ポンプを駆動し続けることなく、熱交換器の水側経路の水を高圧に維持して、熱媒側経路からの熱媒の浸入を防止することができる。
本発明の他の一つの貯湯式給湯システムは、貯湯槽と、貯湯槽に給水する給水経路と、貯湯槽から給湯する給湯経路と、水が通過する水側経路と熱媒が通過する熱媒側経路を備えており、水側経路の水と熱媒側経路の熱媒を熱交換する熱交換器と、貯湯槽と熱交換器の間で水を循環する熱交換器循環路と、貯湯槽の水を加熱する熱源機と、給水経路に設けられた給水弁と、給湯経路に設けられた給湯弁と、給水経路における給水圧力の低下を検知する検知手段を備えている。その貯湯式給湯システムは、検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、給水弁と給湯弁を閉じて熱源機を駆動する。
上記の貯湯式給湯システムでは、給水経路における給水圧力の低下を検出すると、給水弁と給湯弁を閉じた状態で熱源機を駆動する。これによって、貯湯槽の水の温度が上昇して、貯湯槽、熱交換器循環路および熱交換器の水側経路の水の圧力が上昇する。熱交換器の水側経路の水圧が高く維持されて、熱媒側経路からの熱媒の浸入を防止することができる。貯湯槽の水が汚染されることを防ぐことができる。また、熱交換器循環路への熱媒の浸入を防止するので、熱交換器循環路の配管が熱媒によって汚れることを防ぐことができる。
本発明の貯湯式給湯システムによれば、貯湯槽との間で湯を循環する熱交換器が破損した場合であっても、水側経路への熱媒の浸入を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)貯湯式給湯システムは、コージェネレーションシステムに組み込まれている。
本発明を具現化した一実施例を図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施例のコージェネレーションシステム2は、発電ユニット150、給湯ユニット10、熱負荷108を備えている。
発電ユニット150は、燃料電池(図示省略)、改質器(図示省略)、熱媒循環経路152、熱回収用熱交換器154を備えている。燃料電池は、改質器で生成される水素ガスを空気中の酸素と反応させて発電を行う。発電に伴って発電熱が発生し、発電熱によって熱媒循環経路152内の熱媒が加熱される。発電熱によって加熱された熱媒は熱回収用熱交換器154の熱媒側経路を通過して冷却される。
給湯ユニット10は、貯湯部12、バーナ部68、暖房用熱交換器114、風呂用熱交換器124、各種流路、コントローラ146等を備えている。
コントローラ146は、制御プログラムを記憶している。コントローラ146には、リモコン148の操作信号と、以下で説明する各種流量センサの検出信号と各種サーミスタの検出信号等が入力される。リモコン148は、浴室、洗面所、台所等にそれぞれ配設されている。コントローラ146は、入力された信号を制御プログラムで処理し、以下で説明する各種ポンプ、各種弁、バーナ等を制御する。
貯湯部12は、貯湯タンク14、タンク上部サーミスタ15、第1タンクサーミスタ16、第2タンクサーミスタ18、第3タンクサーミスタ20、第4タンクサーミスタ22を備えている。貯湯タンク14は内部に温水を貯えることができる密閉型の容器である。タンク上部サーミスタ15は貯湯タンク14の頂部から内部に差し込まれており、貯湯タンク14の頂部から5リットルの位置の温水の温度を直接検出する。第1タンクサーミスタ16、第2タンクサーミスタ18、第3タンクサーミスタ20、第4タンクサーミスタ22は、貯湯タンク14の外側壁面に設けられており、それぞれ貯湯槽の頂部から45リットル、85リットル、125リットル、165リットルの位置の温水の温度を検出する。タンク上部サーミスタ15および第1タンクサーミスタ16、第2タンクサーミスタ18、第3タンクサーミスタ20、第4タンクサーミスタ22の検出信号はコントローラ146に出力される。
貯湯タンク14の底部には、貯湯タンク14に水道水を給水する給水経路24が接続されている。給水経路24には、減圧弁26、給水サーミスタ28、給水量センサ30、給水量サーボ32、混合サーボ34、圧力スイッチ33が介装されている。減圧弁26は、給水経路24の上流端近傍に配置されている。減圧弁26は給水圧力を調整するものであり、減圧弁26の下流側圧力が低下すると開き、圧力を所定の調圧値に維持しようとする。このため、貯湯タンク14内の温水が減少したり、後述する混合サーボ34が開いたりすると、減圧弁26の作用によって水道水が給水される。給水サーミスタ28は、給水される水道水の温度を検出する。給水量センサ30は、給水される水道水の流量を検出する。給水サーミスタ28の検出信号と給水量センサ30の検出信号はコントローラ146に出力される。給水量サーボ32と混合サーボ34は、いずれもステッピングモータを内蔵しており、これが駆動されることによって開度が調整されて流量を変化させる。給水量サーボ32は、給水される水道水の流量を調整する。給水量サーボ32の開度はコントローラ146によって制御される。混合サーボ34は、給水経路24と混合経路36の接続部に配置されている。混合サーボ34については後で詳述する。圧力スイッチ33は給水経路24の給水量サーボ32と混合サーボ34の間に設けられており、水圧が規定圧力以上のときはオン信号を出力しており、水圧が規定圧力を下回るとオフ信号を出力する。圧力スイッチ33の出力信号はコントローラ146に出力される。
給水経路24の混合サーボ34の下流側に排水経路38が接続されている。排水経路38の他端は圧力開放経路42に接続されている。圧力開放経路42はコージェネレーションシステムの外部に開放されている。排水経路38には排水弁40が介装されている。排水弁40の開閉は手動で行う。排水弁40が開かれると、貯湯タンク14内の温水が排水経路38と圧力開放経路42を経て排水される。
貯湯タンク14の頂部には、貯湯タンク14内の温水を給湯栓44に給湯する給湯経路46が接続されている。給湯栓44は、浴室、洗面所、台所等にそれぞれ配設されている。給湯経路46には、圧力逃し弁48、温水電磁弁50、高温サーミスタ52、給湯サーミスタ54が介装されている。また、給湯経路46には、先述の混合経路36が接続されている。混合経路36は、温水電磁弁50の下流側であり、かつ高温サーミスタ52と給湯サーミスタ54の間に接続されている。
圧力逃し弁48は圧力開放経路42と接続されている。温水電磁弁50は、給湯が開始されると開かれ、給湯が終了すると閉じられる。給湯が開始されたか否かは、給水量センサ30の検出流量に基づいてコントローラ146によって判断される。高温サーミスタ52は、貯湯タンク14から送り出された温水の温度を検出する。給湯サーミスタ54は、給湯経路46からの温水と混合経路36からの水道水との混合水の温度を検出する。高温サーミスタ52と給湯サーミスタ54の検出信号はコントローラ146に出力される。給湯経路46からの温水と混合経路36からの水道水との混合比は、混合サーボ34の開度によって調整される。混合サーボ34の開度を調整することによって給湯温度を調温することができる。混合サーボ34の開度は、給水サーミスタ28の検出温度と給湯サーミスタ54の検出温度に基づいてコントローラ146によって指示される。
貯湯タンク14と発電ユニット150は熱回収循環経路56によって接続されている。熱回収循環経路56は熱回収用熱交換器154の水側経路を通過するように配設されている。熱回収循環経路56は、貯湯タンク14から熱回収用熱交換器154へ向かう経路が熱回収循環往路56aであり、熱回収用熱交換器154から貯湯タンク14へ向かう経路が熱回収循環復路56bである。
熱回収循環往路56aは貯湯タンク14の底部と熱回収用熱交換器154の上流端を接続している。熱回収循環往路56aには熱回収循環ポンプ58と循環往路サーミスタ60が介装されている。熱回収循環ポンプ58は熱回収循環経路56内の温水を循環させる。熱回収循環ポンプ58は、発電運転中や熱回収循環経路56内の温水の凍結防止運転中に駆動される。熱回収循環ポンプ58の駆動はコントローラ146によって制御される。循環往路サーミスタ60は、貯湯タンク14の近傍に配置されて、貯湯タンク14から送り出される温水の温度を検出する。循環往路サーミスタ60の検出信号はコントローラ146に出力される。
熱回収循環復路56bは熱回収用熱交換器154の下流端と貯湯タンク14の頂部を接続している。熱回収循環復路56bには循環復路サーミスタ62と熱回収三方弁64が介装されている。循環復路サーミスタ62は熱回収三方弁64の上流側に配置されて、熱回収用熱交換器154を通過した後の温水の温度を検出する。循環復路サーミスタ62の検出信号はコントローラ146に出力される。熱回収三方弁64は入口64aと2つの出口64b、64cを有している。熱回収循環復路56bの上流側部分が入口64aに接続されており、熱回収循環復路56bの下流側部分が出口64cに接続されている。熱回収三方弁64の出口64bにはタンクバイパス経路66の一端が接続されている。タンクバイパス経路66の他端は熱回収循環往路56aの途中に接続されている。熱回収三方弁64の入口64aと出口64cが連通すると、発電ユニット150と貯湯タンク14を経由する循環経路が形成され、熱回収三方弁64の入口64aと出口64bが連通すると、発電ユニット150を経由して貯湯タンク14をバイパスする循環経路が形成される。熱回収三方弁64の切換えはコントローラ146によって制御される。
バーナ部68は、バーナ70、潜熱熱交換器72、顕熱熱交換器74を備えている。バーナ70は、ガスを燃料として燃焼する。バーナ70で発生する燃焼排ガスの熱によって潜熱熱交換器72内の温水が予備加熱される。このときの燃焼排ガスの温度低下によって燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮し、窒素酸化物が溶け込んだ酸性ドレンが生成される。潜熱熱交換器72で予備加熱された温水は、顕熱熱交換器74でバーナ70の燃焼熱によって再加熱される。
潜熱熱交換器72には、ドレンを排出又は回収するためのドレン経路92が接続されている。ドレン経路92は、圧力開放経路42に接続されている。ドレン経路92には、中和器94が介装されている。中和器94内には炭酸カルシウムが充填されている。酸性のドレンは、中和器94内を通過する間に、炭酸カルシウムによってpH6から7に中和される。ドレン経路92の中和器94の下流側には、オーバーフロー経路98が接続している。オーバーフロー経路98の他端はシスターン100に接続されており、シスターン100内の温水が所定の水位を超える場合に、その所定の水位を超える分の温水をシスターン100から排出する。
貯湯タンク14とバーナ部68はバーナ循環経路76によって接続されている。バーナ循環経路76は、バーナ部68内の潜熱熱交換器72と顕熱熱交換器74を順に通過するように配設されている。バーナ循環経路76は、貯湯タンク14からバーナ部68へ向かう経路がバーナ循環往路76aであり、バーナ部68から貯湯タンク14へ向かう経路がバーナ循環復路76bである。
バーナ循環往路76aは、貯湯タンク14の中間部(タンク上部サーミスタ15と第1タンクサーミスタ16との中間)に接続する第1バーナ循環往路77と、貯湯タンク14の下部に連通する給水経路24と接続する第2バーナ循環往路79と、第1バーナ循環往路77と第2バーナ循環往路79が合流する個所に設けられたバーナ循環三方弁78を備えている。バーナ循環三方弁78は2つの入口78a,78bと出口78cを有している。バーナ循環三方弁78の入口78aには第2バーナ循環往路79の一端が接続されている。バーナ循環三方弁78の入口78bには第1バーナ循環往路77の一端が接続されている。バーナ循環三方弁78の出口78cは潜熱熱交換器72の上流端に連通している。バーナ循環三方弁78の入口78aと出口78cが連通すると、貯湯タンク14の下部からバーナ部68に向かう経路が形成され、バーナ循環三方弁78の入口78bと出口78cが連通すると、貯湯タンク14の中間部からバーナ部68に向かう経路が形成される。バーナ循環三方弁78の切換えはコントローラ146によって制御される。
バーナ循環往路76aのバーナ循環三方弁78よりも下流側には、バーナ循環ポンプ80、バーナ循環水量センサ82、バーナ循環水量サーボ84、バーナ入口サーミスタ83が介装されている。バーナ循環ポンプ80はバーナ循環経路76内で温水を循環させる。バーナ循環ポンプ80の駆動はコントローラ146によって制御される。バーナ循環水量センサ82は、バーナ循環経路76内の温水の流量を検出する。バーナ循環水量センサ82の検出信号はコントローラ146に出力される。バーナ循環水量サーボ84はステッピングモータを内蔵しており、これが駆動されることによって開度が調整されて流量を変化させる。バーナ循環水量サーボ84は、バーナ循環経路76内の温水の流量を調整する。バーナ循環水量サーボ84の開度はコントローラ146によって制御される。バーナ入口サーミスタ83は、バーナ部68に流入する温水の温度を検出する。バーナ入口サーミスタ83の検出信号はコントローラ146に出力される。
バーナ循環復路76bのバーナ部68の出口近傍にはバーナ出口サーミスタ88が介装されている。バーナ出口サーミスタ88は、バーナ部68を通過した後の温水の温度を検出する。バーナ循環復路76bは、バーナ出口サーミスタ88よりも下流で、暖房バイパス経路172と、暖房熱交換経路174に分岐している。暖房バイパス経路172は貯湯タンク14の頂部に接続している。暖房熱交換経路174は暖房用熱交換器114の水側経路を経由して暖房バイパス経路172に合流する。暖房熱交換経路174には熱交換器出口サーミスタ90が介装されている。熱交換器出口サーミスタ90は、暖房用熱交換器114の下流側に配置されて、暖房用熱交換器114を通過した後の温水の温度を検出する。バーナ出口サーミスタ88の検出信号と熱交換器出口サーミスタ90の検出信号はコントローラ146に出力される。
暖房熱交換経路174の熱交換器出口サーミスタ90よりも下流に、第2タンクバイパス経路166の一端が接続している。第2タンクバイパス経路166の他端は、バーナ循環往路76aのバーナ循環三方弁78とバーナ循環ポンプ80の間に接続している。
暖房熱交換経路174の熱交換器出口サーミスタ90よりも下流に、第2バーナ循環復路168の一端が接続している。第2バーナ循環復路168の他端は、貯湯タンク14の下部に接続している。
暖房バイパス経路172には、第1制御弁170が設けられている。暖房熱交換経路174の第2バーナ循環復路168および第2タンクバイパス経路166の接続個所よりも下流には、第2制御弁160が設けられている。第2タンクバイパス経路166には、第3制御弁162が設けられている。第2バーナ循環復路168には、第4制御弁164が設けられている。第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164の開閉は、コントローラ146によって制御される。第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164の何れかが開いた状態でバーナ循環ポンプ80を駆動することで、バーナ循環経路76を温水が循環する。
給湯経路46からは、シスターン給水経路102が分岐している。シスターン給水経路102には、負圧弁104、シスターン給水弁106が介装されている。負圧弁104は、断水時等で給水経路24が負圧になったときに開かれ、大気を吸引して貯湯タンク14の負圧による破損を防止する。シスターン給水弁106は、シスターン100に貯湯タンク14からの温水を給水するときに開かれる。シスターン100内の温水は図示しない水位センサによって水位が監視されている。シスターン100内の温水の水位が、所定の水位範囲内であるときにはシスターン給水弁106は閉じられており、所定の水位範囲を逸脱したことが判別されるとシスターン給水弁106が開かれる。シスターン給水弁106の開閉はコントローラ146によって制御される。シスターン100内の温水は、暖房や風呂の追焚き用の熱媒として使用される。
本実施例では、熱負荷108は暖房装置、風呂装置、給湯装置を有している。暖房装置の端末機としては、エアコンと床暖房機を有している。図1中では、エアコンと床暖房機を暖房端末機110として示している。シスターン100と暖房端末機110は暖房循環経路112によって接続されている。暖房循環経路112は、シスターン100から暖房端末機110へ向かう経路が暖房循環往路112aであり、暖房端末機110からシスターン100へ向かう経路が暖房循環復路112bである。暖房循環往路112aは暖房用熱交換器114の熱媒側経路を通過するように配設されている。暖房循環往路112aには、暖房循環ポンプ116、暖房循環サーミスタ118が介装されている。暖房循環ポンプ116は、熱媒(シスターン100内の温水)を暖房循環経路112内で循環させる。暖房循環ポンプ116は、リモコン148のスイッチの操作に伴って駆動される。暖房循環ポンプ116の駆動はコントローラ146によって制御される。暖房循環サーミスタ118は、暖房用熱交換器114の下流側に配置されて、暖房用熱交換器114を通過した後の熱媒の温度を検出する。暖房循環サーミスタ118の検出信号はコントローラ146に出力される。暖房端末機110内の暖房循環経路112には暖房熱動弁120が介装されている。暖房熱動弁120は、リモコン148のスイッチの操作に伴って開閉する。暖房熱動弁120の開閉はコントローラ146によって制御される。
暖房循環往路112aの暖房用熱交換器114の下流側であり、かつ暖房循環サーミスタ118の下流側からは、追焚き経路122が分岐している。追焚き経路122の下流端は暖房循環復路112bのシスターン100近傍に接続されている。追焚き経路122は風呂用熱交換器124を通過するように配設されている。暖房循環往路112a内の熱媒の熱は、風呂用熱交換器124に入力される。追焚き経路122には、追焚き熱動弁126が介装されている。追焚き熱動弁126は、風呂の追焚きスイッチの操作に伴って開閉する。追焚き熱動弁126の開閉はコントローラ146によって制御される。
風呂の浴槽128には風呂循環経路130が接続されている。風呂循環経路130は、風呂用熱交換器124を通過するように配設されている。風呂循環経路130は、浴槽128から風呂用熱交換器124へ向かう経路が風呂循環往路130aであり、風呂用熱交換器124から浴槽128へ向かう経路が風呂循環復路130bである。風呂循環往路130aには、風呂水位センサ132、風呂循環ポンプ134、風呂水流スイッチ136、風呂循環サーミスタ138が介装されている。風呂水位センサ132は、風呂循環経路130内の温水の水圧を検出する。風呂水位センサ132の検出信号はコントローラ146に出力される。風呂水位センサ132によって検出される水圧は、浴槽128内の温水の水位を推定するために利用される。風呂循環ポンプ134は、風呂循環経路130内の温水を循環させる。風呂循環ポンプ134は、リモコン148のスイッチの操作に伴って駆動される。風呂循環ポンプ134の駆動はコントローラ146によって制御される。風呂水流スイッチ136は、風呂循環経路130内を温水が流れるとオンとなる。風呂水流スイッチ136のオンオフ信号はコントローラ146に出力される。風呂循環サーミスタ138は、風呂用熱交換器124の上流側に配置されて、風呂用熱交換器124に入水する温水の温度を検出する。風呂循環サーミスタ138の検出信号はコントローラ146に出力される。
給湯経路46と風呂循環経路130は、湯張り経路140によって接続されている。湯張り経路140の上流端は給湯経路46の給湯サーミスタ54の下流側に接続されており、湯張り経路140の下流端は風呂循環経路130の風呂循環往路130aの風呂循環ポンプ134と風呂水流スイッチ136との間に接続されている。湯張り経路140には、湯張り量センサ142、注湯電磁弁144が介装されている。湯張り量センサ142は、湯張り経路140を通過する温水の流量を検出する。湯張り量センサ142の検出信号はコントローラ146に出力される。注湯電磁弁144は、リモコン148のスイッチの操作や浴槽128内の温水の水位によって開閉する。注湯電磁弁144の開閉はコントローラ146によって制御される。
以下では給湯ユニット10が行う発電熱回収運転、給湯運転、暖房運転、風呂湯張り運転、風呂追焚き運転、第1保護運転、第2保護運転等の各種運転について説明する。
(発電熱回収運転)
発電熱回収運転の概略について説明する。発電ユニット150において発電運転が行われると、熱媒循環経路152内の熱媒が循環し、熱回収用熱交換器154の熱媒側経路に高温の熱媒が流入する。給湯ユニット10では、熱回収循環ポンプ58が駆動され、貯湯タンク14内の温水が、貯湯タンク14の底部から熱回収循環往路56aへ吸い出される。熱回収循環往路56a内の温水は、熱回収用熱交換器154の水側経路へ流入して加熱される。加熱された温水は熱回収循環復路56bを経て貯湯タンク14の頂部へ戻される。これによって、発電ユニット150において発電に伴って発生する発電熱が貯湯タンク14内へ回収されて蓄熱される。
(給湯運転)
給湯運転の概略について説明する。給湯栓44が開かれて給水量センサ30の検出水量が2.7リットル/min以上となると、給湯要求がなされたものと判断して、給湯運転を開始する。温水電磁弁50を開き、貯湯タンク14の上部の温水を給湯経路46に送り出す。給湯サーミスタ54の検出温度が給湯設定温度となるように、混合サーボ34の開度が調整される。これによって、貯湯タンク14の上部から給湯経路46に送り出された温水が、水道水との混合によって給湯設定温度に調温されて、給湯栓44に供給される。
タンク上部サーミスタ15の検出温度が高い場合には、貯湯タンク14の温水を加熱することなく給湯設定温度で給湯を行うことができる。この場合には、非燃焼給湯運転が行われる。非燃焼給湯運転では、貯湯タンク14の上部の温水を循環加熱することなく給湯する。すなわち、非燃焼給湯運転では、バーナ70の燃焼を行わず、バーナ循環ポンプ80の駆動も行わない。
タンク上部サーミスタ15の検出温度が低い場合には、給湯設定温度で給湯するためには貯湯タンク14の温水を加熱する必要があるとみなされる。この場合には、燃焼給湯運転が行われる。燃焼給湯運転では、給湯栓44への給湯と並行して、貯湯タンク14の上部の温水を循環加熱する。第1制御弁170を開き、バーナ循環ポンプ80を駆動して、バーナ70を燃焼させることで、貯湯タンク14の上部の温水を循環加熱する。
給湯中に給水量センサ30の検出流量が2.0リットル/min以下となると、給湯栓44が閉じられたと判断する。燃焼給湯運転を行っていた場合には、バーナ70を消火して、バーナ循環ポンプ80を停止する。その後、温水電磁弁50を閉じて、給湯運転を終了する。
(暖房運転)
暖房運転の概略について説明する。リモコン148のスイッチの操作によって暖房端末機110の運転要求がなされると、バーナ循環ポンプ80を駆動して、バーナ部68に温水が送り出される。バーナ部68に送り出された温水は、必要に応じて加熱され、暖房用熱交換器114の水側経路へ送られる。暖房用熱交換器114での熱交換によって冷却された温水は、熱交換器出口サーミスタ90の検出温度に応じて、第2制御弁160を開いて貯湯タンク14の上部に戻されることもあるし、第4制御弁164を開いて貯湯タンク14の下部に戻されることもあるし、第3制御弁162を開いて貯湯タンク14をバイパスしてバーナ部68に戻されることもある。
また暖房端末機110の暖房熱動弁120が開かれ、暖房循環ポンプ116が駆動されて、シスターン100内の熱媒が暖房用熱交換器114の熱媒側経路に送り出される。暖房用熱交換器114での熱交換によって加熱された熱媒は、暖房端末機110での暖房に利用される。暖房端末機110を通過した熱媒は、シスターン100へ戻る。
リモコン148のスイッチの操作によって、暖房端末機110の運転停止要求がなされると、バーナ70が燃焼していれば消火し、バーナ循環ポンプ80を停止し、暖房熱動弁120を閉じ、暖房循環ポンプ116を停止して、暖房運転が終了する。
(風呂湯張り運転)
風呂の湯張り運転の概略について説明する。リモコン148のスイッチの操作によって風呂の湯張り要求がなされると、注湯電磁弁144が開かれるとともに、温水電磁弁50が開かれる。その後は、給湯運転と同様にして、湯張り設定温度の温水が給湯経路46、湯張り経路140、風呂循環経路130を経て、浴槽128内に供給される。
湯張り開始からの湯張り量センサ142の積算流量が湯張り設定水量に達すると、注湯電磁弁144が閉じられるとともに、温水電磁弁50が閉じられ、湯張り運転が終了する。
(風呂追焚き運転)
風呂の追焚き運転の概略について説明する。リモコン148のスイッチの操作によって、風呂の追焚き要求があると、バーナ循環ポンプ80を駆動して、バーナ部68に温水が送り出される。バーナ部68に送り出された温水は、必要に応じて加熱され、暖房用熱交換器114の水側経路へ送られる。暖房用熱交換器114での熱交換によって冷却された温水は、熱交換器出口サーミスタ90の検出温度に応じて、第2制御弁160を開いて貯湯タンク14の上部に戻されることもあるし、第4制御弁164を開いて貯湯タンク14の下部に戻されることもあるし、第3制御弁162を開いて貯湯タンク14をバイパスしてバーナ部68に戻されることもある。
また追焚き熱動弁126が開かれ、暖房循環ポンプ116が駆動されて、シスターン100内の熱媒が暖房用熱交換器114の熱媒側経路に送り出される。暖房用熱交換器114での熱交換によって加熱された熱媒は、風呂用熱交換器124に送られる。風呂用熱交換器124での熱交換によって冷却された熱媒は、シスターン100に戻される。
さらに風呂循環ポンプ134が駆動されて、浴槽128内の温水が、風呂用熱交換器124を通過して、浴槽128へ戻される。浴槽128から吸い出された温水は、風呂用熱交換器124での熱交換によって加熱されて、浴槽128へ戻される。
風呂循環サーミスタ138の検出温度が追焚き設定温度となると、浴槽128内の温水の温度が追焚き設定温度となったとみなされ、バーナ70が燃焼していれば消火し、バーナ循環ポンプ80を停止し、追焚き熱動弁126を閉じ、暖房循環ポンプ116を停止し、風呂循環ポンプ134を停止して、風呂の追焚き運転が終了する。
本実施例では、貯湯タンク14内の温水をバーナ70に送り出し、バーナ70で加熱された温水を貯湯タンク14へ戻すためのバーナ循環経路76を利用して、暖房循環経路112内の熱媒を加熱することができる。また、この暖房循環経路112から分岐した風呂の追焚き経路122を利用して、浴槽128と接続されている風呂循環経路130内の温水を加熱することができる。1つの循環経路(バーナ循環経路76)を多様に活用することができるため、システムの構成を簡素化し、システムをコンパクト化することができる。
本実施例では、バーナ循環復路76bを通る温水の戻り先を、熱交換器出口サーミスタ90での検出温度に応じて切換えることができる。熱交換器出口サーミスタ90での検出温度に応じて、温水の戻り先を貯湯タンク14の上部としたり、貯湯タンク14の下部としたり、貯湯タンク14をバイパスしてバーナ循環往路76aとしたりすることができる。このように温水の戻り先を切換えることによって、貯湯タンク14の内部に形成される温度成層状態を崩すことがない。
(第1保護運転)
断水等によって、給水経路24の給水圧力が低下することがある。給水経路24の水圧が低下すると、それに伴って貯湯タンク14内の水圧が低下し、貯湯タンク14と連通するバーナ循環経路76の水圧も低下する。暖房用熱交換器114の水側経路と熱媒側経路との間の隔壁に孔があいていると、水側経路の水圧が低下することで、熱媒側経路の熱媒(すなわち、暖房運転や風呂の追焚き運転の熱媒として利用されるシスターン100からの水)が水側経路に浸入し、水側経路の温水が汚染されてしまう。暖房用熱交換器114の水側経路の温水が汚染されると、貯湯タンク14内の温水も汚染されて、その後の給湯に支障をきたすおそれがある。そこで本実施例のコージェネレーションシステム2では、圧力スイッチ33によって給水経路24の給水圧力の低下が検出されると、第1保護運転または第2保護運転のいずれかを行い、貯湯タンク14と連通するバーナ循環経路76の温水の汚染を防止する。第1保護運転と第2保護運転の何れを実行するかは、リモコン148の操作によって使用者が事前に選択しておくことができる。
以下では図2のフローチャートを参照しながら、第1保護運転について説明する。
ステップS202では、第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164を全て閉じる。ステップS204では、バーナ循環水量サーボ84を全開にする。ステップS206では、バーナ循環ポンプ80を駆動する。ステップS202で第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164が全て閉じられているため、バーナ循環ポンプ80を駆動しても貯湯タンク14の温水が循環せず、バーナ循環ポンプ80よりも下流で、かつ第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164よりも上流側の温水が、バーナ循環ポンプ80の吐出圧によって加圧され、水圧が徐々に上昇していく。
ステップS208では、バーナ循環ポンプ80を駆動した状態で、10秒間待機する。これによって、バーナ循環ポンプ80の吐出圧が安定し、バーナ循環ポンプ80と、第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164との間の温水の圧力が安定する。
ステップS210では、バーナ循環水量サーボ84を全閉にする。ステップS212では、バーナ循環ポンプ80を停止する。ステップS210でバーナ循環水量サーボ84が閉じられているので、ステップS212でバーナ循環ポンプ80を停止しても、バーナ循環水量サーボ84と第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164の間の温水は、高い圧力を維持したまま封止される。暖房用熱交換器114の水側経路と熱媒側経路の隔壁に孔があいている場合であっても、水側経路の水圧が高く維持されているので、熱媒側経路の熱媒(シスターン100からの水)が水側経路に浸入することがない。
ステップS214では、圧力スイッチ33の検出信号から、給水経路24の給水圧力が回復したか否かを判断する。給水圧力が低いまま回復していない場合(NOの場合)、ステップS216へ進む。
ステップS216では、バーナ循環水量サーボ84を全閉としてからの経過時間が30分に達したか否かを判断する。経過時間が30分に達した場合(YESの場合)、ステップS204へ戻り、バーナ循環ポンプ80を用いたバーナ循環水量サーボ84と第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164の間の温水の加圧を再度行う。バーナ循環水量サーボ84を全閉としてからの経過時間が30分に満たない場合(NOの場合)、ステップS214へ戻る。
ステップS214で給水経路24の給水圧力が回復している場合(YESの場合)、ステップS218へ進む。ステップS218では、バーナ循環水量サーボ84を通常の待機位置に戻して、バーナ循環水量サーボ84と第1制御弁170、第2制御弁160、第3制御弁162、第4制御弁164の間の温水の圧力を解放して、第1保護運転を終了する。
上記の第1保護運転を行うことによって、断水等によって給水経路24の給水圧力が低下している間、暖房用熱交換器114の水側経路の水圧を高く維持することができる。もし暖房用熱交換器114の水側経路と熱媒側経路の間の隔壁に孔があいていても、熱媒側経路の熱媒(シスターン100からの水)が水側経路に浸入することがなく、水側経路の温水の汚染を防ぐことができる。貯湯タンク14に貯められている温水の汚染を防ぐことができる。またバーナ循環経路76の配管が熱媒によって汚れてしまうことを防ぐことができる。
なお上記と同様にして熱回収循環経路56における水側経路への熱媒の浸入を防止することもできる。この場合には、熱回収用熱交換器154の下流と、熱回収循環ポンプ58と熱回収用熱交換器154の間にそれぞれ制御弁を設けておく。給水経路24の給水圧力の低下を検知したときに、熱回収用熱交換器154の下流側の制御弁を閉じた状態で熱回収循環ポンプ58を駆動し、その後に熱回収循環ポンプ58と熱回収用熱交換器154の間の制御弁を閉じることで、熱回収用熱交換器154の水側経路の水圧を高く維持することができる。熱回収用熱交換器154の水側経路への熱媒の浸入を防ぐことができる。
(第2保護運転)
以下では図3を参照しながら第2保護運転について説明する。
ステップS302では、混合サーボ34を水側全開にする。ステップS304では、温水電磁弁50を閉じる。これによって、貯湯タンク14と熱回収循環経路56、バーナ循環経路76は密閉された温水回路を形成する。
ステップS306では、バーナ循環三方弁78を、入口78aと出口78cが連通し、入口78bが非連通である状態に切り替える。
ステップS308では、タンク上部サーミスタ15の検出温度が60℃を下回るか否かを判断する。タンク上部サーミスタ15の検出温度が60℃を下回る場合(YESの場合)、ステップS310へ進んで、第1制御弁170を開く。タンク上部サーミスタ15の検出温度が60℃以上の場合(NOの場合)、ステップS312へ進んで、第4制御弁164を開く。
ステップS314では、バーナ循環水量サーボ84を全開にする。ステップS316では、バーナ循環ポンプ80を駆動する。これによって、貯湯タンク14の下部からバーナ部68に温水が送り出される。バーナ部68を通過した温水は、ステップS310で第1制御弁170が開かれていれば貯湯タンク14の上部に流入し、ステップS312で第4制御弁164が開かれていれば貯湯タンク14の下部に流入する。
ステップS318では、バーナ循環水量センサ82の検出流量が2.7リットル/minになるまで待機する。
ステップS320では、バーナ70に点火する。バーナ循環経路76を循環する温水が加熱されて、貯湯タンク14の温水が温度上昇する。貯湯タンク14と熱回収循環経路56、バーナ循環経路76は密閉された温水回路を形成しているので、温水の温度上昇に伴って温水の圧力も上昇していく。
ステップS322では、バーナ出口サーミスタ88の検出温度が75℃以上であるか否かを判断する。バーナ出口サーミスタ88の検出温度が75℃に満たない場合(YESの場合)、ステップS324へ進む。ステップS322でバーナ出口サーミスタ88の検出温度が75℃以上の場合(YESの場合)、ステップS326へ進む。
ステップS324では、ステップS320でバーナ70を点火してから10分間が経過したか否かを判断する。バーナ70を点火してから10分間が経過した場合(YESの場合)、ステップS326へ進む。10分間が経過していない場合(NOの場合)、ステップS322へ戻る。
ステップS322でバーナ出口サーミスタ88の検出温度が75℃以上となるか、あるいはステップS324でバーナ70を点火してから10分間が経過するまでの間、バーナ70による加熱が行われる。これによって、貯湯タンク14の温水の温度が十分に上昇し、それに伴って温水の圧力も十分に上昇する。
ステップS326では、バーナ70を消火する。ステップS328では、バーナ循環ポンプ80を停止する。貯湯タンク14、熱回収循環経路56およびバーナ循環経路76の水圧はすでに上昇しているので、バーナ70を用いた循環加熱を終了した後も、暖房用熱交換器114の水側経路や、熱回収用熱交換器154の水側経路は、高い水圧で維持される。暖房用熱交換器114の水側経路と熱媒側経路の隔壁に孔があいている場合であっても、水側経路の水圧が高く維持されているので、熱媒側経路の熱媒(シスターン100からの水)が水側経路に浸入することがない。また、熱回収用熱交換器154の水側経路と熱媒側経路の隔壁に孔があいている場合であっても、水側経路の水圧が高く維持されているので、熱媒側経路の熱媒が水側経路に浸入することがない。
ステップS330では、タンク上部サーミスタ15の温度を記憶する。
ステップS332では、圧力スイッチ33の検出信号から、給水経路24の給水圧力が回復したか否かを判断する。給水圧力が低いまま回復していない場合(NOの場合)、ステップS334へ進む。
ステップS334では、タンク上部サーミスタ15の検出温度が5℃以上低下したか否かを判断する。貯湯タンク14の温水の温度が低下すると、それに伴って水圧も低下してしまう。そこで、タンク上部サーミスタ15で温度低下を検出した場合には、バーナ70による循環加熱を再度行う。タンク上部サーミスタ15の検出温度が5℃以上低下している場合(YESの場合)、ステップS308へ戻り、バーナ70を用いた循環加熱による昇圧を再度行う。タンク上部サーミスタ15の検出温度が5℃以上低下していない場合(NOの場合)、ステップS332へ戻る。
ステップS332で給水経路24の給水圧力が回復している場合(YESの場合)、ステップS336へ進む。ステップS336では、混合サーボ34の開度を通常の待機位置に戻して、貯湯タンク14、熱回収循環経路56およびバーナ循環経路76の温水の圧力を解放して、第2保護運転を終了する。
上記の第2保護運転を行うことによって、断水等によって給水経路24の給水圧力が低下している間、暖房用熱交換器114の水側経路および熱回収用熱交換器154の水側経路の水圧を高く維持することができる。もし暖房用熱交換器114の水側経路と熱媒側経路の間の隔壁に孔があいていたり、熱回収用熱交換器154の水側経路と熱媒側経路の間の隔壁に孔があいていても、熱媒側経路の熱媒が水側経路に浸入することがなく、水側経路の温水の汚染を防ぐことができる。貯湯タンク14に貯められている温水の汚染を防ぐことができる。またバーナ循環経路76や熱回収循環経路56の配管が熱媒によって汚れてしまうことを防ぐことができる。
なお上記の第2保護運転において、バーナ70の燃焼によって温水を加熱する代わりに、発電ユニット150の発電運転によって温水を加熱する構成としてもよい。この場合も、貯湯タンク14の温水の温度上昇に伴って温水の圧力が上昇し、暖房用熱交換器114の水側経路や、熱回収用熱交換器154の水側経路が、高い水圧で維持される。暖房用熱交換器114の水側経路や、熱回収用熱交換器154の水側経路への、熱媒の浸入を防ぐことができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1は本発明の実施例のコージェネレーションシステムの系統図である。 図2は第1保護運転の動作を説明するフローチャートである。 図3は第2保護運転の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
2 コージェネレーションシステム
10 給湯ユニット
12 貯湯部
14 貯湯タンク
15 タンク上部サーミスタ
16 第1タンクサーミスタ
18 第2タンクサーミスタ
20 第3タンクサーミスタ
22 第4タンクサーミスタ
24 給水経路
26 減圧弁
28 給水サーミスタ
30 給水量センサ
32 給水量サーボ
33 圧力スイッチ
34 混合サーボ
36 混合経路
38 排水経路
40 排水弁
42 圧力開放経路
44 給湯栓
46 給湯経路
48 圧力逃し弁
50 温水電磁弁
52 高温サーミスタ
54 給湯サーミスタ
56 熱回収循環経路
56a 熱回収循環往路
56b 熱回収循環復路
58 熱回収循環ポンプ
60 循環往路サーミスタ
62 循環復路サーミスタ
64 熱回収三方弁
64a 入口
64b、64c 出口
66 タンクバイパス経路
68 バーナ部
70 バーナ
72 潜熱熱交換器
74 顕熱熱交換器
76 バーナ循環経路
76a バーナ循環往路
76b バーナ循環復路
77 第1バーナ循環往路
78 バーナ循環三方弁
78a,78b 入口
78c 出口
79 第2バーナ循環往路
80 バーナ循環ポンプ
82 バーナ循環水量センサ
83 バーナ入口サーミスタ
84 バーナ循環水量サーボ
88 バーナ出口サーミスタ
90 熱交換器出口サーミスタ
92 ドレン経路
94 中和器
98 オーバーフロー経路
100 シスターン
102 シスターン給水経路
104 負圧弁
106 シスターン給水弁
108 熱負荷
110 暖房端末機
112 暖房循環経路
112a 暖房循環往路
112b 暖房循環復路
114 暖房用熱交換器
116 暖房循環ポンプ
118 暖房循環サーミスタ
120 暖房熱動弁
122 追焚き経路
124 風呂用熱交換器
126 追焚き熱動弁
128 浴槽
130 風呂循環経路
130a 風呂循環往路
130b 風呂循環復路
132 風呂水位センサ
134 風呂循環ポンプ
136 風呂水流スイッチ
138 風呂循環サーミスタ
140 湯張り経路
142 湯張り量センサ
144 注湯電磁弁
146 コントローラ
148 リモコン
150 発電ユニット
152 熱媒循環経路
154 熱回収用熱交換器
160 第2制御弁
162 第3制御弁
164 第4制御弁
166 第2タンクバイパス経路
168 第2バーナ循環復路
170 第1制御弁
172 暖房バイパス経路
174 暖房熱交換経路

Claims (3)

  1. 貯湯槽と、
    貯湯槽に給水する給水経路と、
    貯湯槽から給湯する給湯経路と、
    水が通過する水側経路と熱媒が通過する熱媒側経路を備えており、水側経路の水と熱媒側経路の熱媒を熱交換する熱交換器と、
    貯湯槽と熱交換器の間で水を循環する熱交換器循環路と、
    熱交換器循環路において熱交換器の上流に設けられた循環ポンプと、
    熱交換器循環路において熱交換器の下流に設けられた開閉弁と、
    給水経路における給水圧力の低下を検知する検知手段を備えており、
    検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、開閉弁を閉じて循環ポンプを駆動する貯湯式給湯システム。
  2. 循環ポンプと熱交換器の間に設けられた第2開閉弁をさらに備えており、
    検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、開閉弁を閉じて循環ポンプを駆動した後、第2開閉弁を閉じて循環ポンプを停止する請求項1の貯湯式給湯システム。
  3. 貯湯槽と、
    貯湯槽に給水する給水経路と、
    貯湯槽から給湯する給湯経路と、
    水が通過する水側経路と熱媒が通過する熱媒側経路を備えており、水側経路の水と熱媒側経路の熱媒を熱交換する熱交換器と、
    貯湯槽と熱交換器の間で水を循環する熱交換器循環路と、
    貯湯槽の水を加熱する熱源機と、
    給水経路に設けられた給水弁と、
    給湯経路に設けられた給湯弁と、
    給水経路における給水圧力の低下を検知する検知手段を備えており、
    検知手段が給水圧力の低下を検知したときに、給水弁と給湯弁を閉じて熱源機を駆動する貯湯式給湯システム。
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